JP2014097633A - 出没式筆記具 - Google Patents

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Abstract

【課題】筆記体の交換性向上、衝撃緩和、操作体のガタツキ抑制を得ることのできる出没式筆記具を提供する。
【解決手段】筆記体の筆記先端部を、軸筒の先端開口部より出没可能とした出没機構を具備してなる出没式筆記具であって、前記軸筒が、少なくとも軸筒本体と、該軸筒本体の先端部に、軸筒本体に対し着脱自在に装着した先部材とからなり、前記先部材によって、直接又は受部材を介して、前記弾発体の先端部を受け止め、前記操作体の後端部に弾発部材を配設し、前記操作体を常時、軸筒先端方向に付勢するとともに、前記筆記先端部が、軸筒内に没入した状態で、前記先部材を軸筒本体から取り外すことで、前記筆記体を軸筒本体内から取り出し可能、且つ前記弾発部材の軸筒先端方向への付勢力によって、前記操作体及び筆記体が軸筒先端側に移動した状態を維持することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、軸筒の側壁から突出した操作体の操作部を軸筒先端方向にスライドすることで、筆記体の筆記先端部を、前記軸筒の先端開口部より出没可能とした出没機構を具備してなる出没式筆記具に関する。
従来から、筆記体、例えば、インキ収容筒の先端に、ボールを回転自在に抱持してなるボールペンチップを直接、またはチップホルダーを介して装着し、前記インキ収容筒内に、ボールペン用インキを直に収容してなるボールペンレフィルを、軸筒内に、コイルスプリングにより軸筒後端側に付勢して収納し、前記軸筒の後端部に設けたノック体を軸筒先端方向にスライドすることで、前記ボールペンチップの先端部を、軸筒の先端開口部より出没可能とした、回転カム等による出没機構を具備してなる出没式筆記具については、特開2003−320789号公報「ノック式筆記具」等で開示されている。
また、前記した出没式筆記具において、軸筒本体の先端部に装着した先部材を取り外すことで、軸筒内に配設したボールペンレフィル等の筆記体を交換可能とした構成もよく知られている。
ところで、出没式筆記具において、特開2011−177998号公報「ノック式ボールペン」では、ノック体の先方にコイルスプリングを配設し、ノック体を常時、軸筒後端側に付勢することで、チップ先端部の突出時にノック体が前後動することを抑制する構造や特開2006−62100号「ボールペン」のように、操作体の没入時の衝撃を緩和するために、スライド孔に弾き音低減部材(弾発部材)を配設する構造が開示されている。
特開2003−320789号公報 特開2011−177998号公報 特開2006−62100号公報
しかし、特許文献1等、軸筒本体の先端部に装着した先部材を取り外すことで、軸筒内に配設したボールペンレフィル等の筆記体を交換可能とした場合、先部材を取り外して筆記体が落下しないように、筆記体を横向きで交換することが一般的であり、軸筒本体から突出する先部材の長手方向の長さによって、軸筒本体から突出する筆記具の長さが決定されるため、筆記体を掴み易くするためには、軸筒本体から突出する先部材の長さを長くする必要があった。
一方、特許文献2では、チップ先端部の突出時にノック体が前後動することを抑制すること、特許文献3では、没入時の衝撃を緩和すること等を目的として、コイルスプリングや弾性体を配設する構造が開示されているが、筆記具の交換性向上、衝撃緩和、操作体のガタツキ抑制を全て満足するには至っていないのが現実であった。
また、回転カムと操作体を嵌合することで、チップ先端部が突出した状態で、操作部も軸筒先端側にスライドした状態を維持することができるが、回転カムを回転可能とするために、操作体を前後動可能とする必要があるため、ガタツキを完全に抑制することはできなかった。
本発明はこれらの従来技術に鑑みてなされたものであって、筆記体の交換性向上、衝撃緩和、操作体のガタツキ抑制を得ることのできる出没式筆記具を提供することにある。
本発明は、前記問題を解決するために、軸筒の後端部に、操作体の操作部を前記軸筒の側壁から外方に突出し、且つ操作体を前後動可能に配設するとともに、前記操作体の操作部を軸筒先端方向にスライド操作することで、前記軸筒内に、弾発体によって軸筒後端側に、直接又は間接的に付勢して配設した筆記体の筆記先端部を、前記軸筒の先端開口部より出没可能とした出没機構を具備してなる出没式筆記具であって、前記軸筒が、少なくとも軸筒本体と、該軸筒本体の先端部に、軸筒本体に対し着脱自在に装着した先部材とからなり、前記先部材によって、直接又は間接的に、前記弾発体の先端部を受け止め、前記操作体の後端部に弾発部材を配設し、前記操作体を常時、軸筒先端方向に付勢するとともに、前記筆記先端部が、軸筒内に没入した状態で、前記先部材を軸筒本体から取り外すことで、前記筆記体を軸筒本体内から取り出し可能、且つ前記弾発部材の軸筒先端方向への付勢力によって、前記操作体及び筆記体が軸筒先端側に移動した状態を維持することを特徴とする。
尚、本発明において「先」とは、出没筆記具の長手方向において筆記先端部側を示し、「後」とは、その反対側を示す。
また、前記筆記体が、インキ収容筒の先端に、ボールを回転自在に抱持してなるボールペンチップを直接、またはチップホルダーを介して装着し、前記インキ収容筒内に、熱変色性インキを直に収容してなるボールペンレフィルであって、前記軸筒の後端部にゴム状弾性を有する摩擦体を具備することを特徴とする。
さらにまた、前記弾発部材の後端が、前記摩擦体に当接することを特徴とする。
本願発明の第1の構成によれば、出没式筆記具であって、前記軸筒が、少なくとも軸筒本体と、該軸筒本体の先端部に、軸筒本体に対し着脱自在に装着した先部材とからなり、前記先部材によって、直接又は間接的に、前記弾発体の先端部を受け止め、前記操作体の後端部に弾発部材を配設し、前記操作体を常時、軸筒先端方向に付勢するとともに、前記筆記先端部が、軸筒内に没入した状態で、前記先部材を軸筒本体から取り外すことで、前記筆記体を軸筒本体内から取り出し可能、且つ前記弾発部材の軸筒先端方向への付勢力によって、前記操作体及び筆記体が軸筒先端側に移動した状態を維持することで、軸筒本体から突出する筆記体の長さが長くなるので、筆記体を把み易く、交換性を高めることができる。これは、少なくとも前記筆記先端部が、先部材内に没入した状態で、筆記体の交換のため先部材を取り外すと、前記先部材によって、直接又は間接的に、前記弾発体の先端部を受け止めていた弾発体による筆記体を軸筒後端側へ付勢する力が減少又は働かなくなるため、弾発部材の付勢力で操作体及び筆記体が軸筒先端方向に前進移動し、移動した状態を維持するためである。
また、出没作動時には、弾発体の軸筒後端側への付勢力で発生する没入時の衝撃が、弾発部材の軸筒先端側への付勢力によって、減少する働きもある。この時、弾発部材は、操作体を常時、軸筒先端側に付勢しているので、急激に緩和するものでなく、操作体と弾発部材とが、常時、当接した状態で、除々に緩和するため、弾発部材と操作体の当接時の衝撃は発生せず、より衝撃吸収効果を高くすることができる。
さらにまた、筆記先端部の突出時には、弾発体による筆記体の軸筒後端側への付勢力は、カム溝等の出没機構部によって抑止されているため、操作体を軸筒後端側に付勢する力は加わらない。そのため、弾発部材の軸筒先端側への付勢力によって、操作体は、軸筒先端側へ移動した状態を維持することができ、操作体のガタツキを抑制し、且つ筆記先端部の出没状態を操作部によって確認することができる効果も奏する。
また、本願発明の第2の構成によれば、前記筆記体が、インキ収容筒の先端に、ボールを回転自在に抱持してなるボールペンチップを直接、またはチップホルダーを介して装着し、前記インキ収容筒内に、熱変色性インキを直に収容してなるボールペンレフィルであって、前記軸筒の後端部にゴム状弾性を有する摩擦体を具備することで、摩擦体の使用時に、筆記先端部の出没状態を操作部によっても確認できるとともに、摩擦体の使用時等、操作体のガタツキを防止することができるので好ましい。尚、前記した摩擦体は、軸筒後端部と一体又は別部材を装着してあってもよい。
また、本願発明の第3の構成によれば、前記弾発部材の後端部が、前記摩擦体に当接することで、弾発部材と摩擦体との両者にて衝撃を吸収するため、耐衝撃性能を得ることができる。
本発明における弾発体及び弾発部材は、コスト面、耐久性等から好適には、樹脂製の圧縮コイルスプリング、より好適には、金属製の圧縮コイルスプリングを用いるが、エラストマーやシリコーンゴム等のゴム状弾性を有する弾性体であってもよい。
また、摩擦体には、例えば、シリコーンゴム、フッ素系ゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、ポリエステル系ゴム、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、スチレン系エラストマー、エステル系エラストマー、オレフィン系エラストマー等、ゴム状弾性を有するゴム、エラストマー等の弾性体が挙げられ、適宜選択して用いることができる。また、摩擦体としては、ショアA硬度40以上、100以下が好ましい。また、摩擦体は、軸筒に嵌着、圧入、螺着、接着、融着によって具備することが挙げられる。さらに、摩擦体は、突部と別体であってもよいし、軸筒自体を摩擦体とすること、軸筒と摩擦体を二色成形によって一体に成形してあってもよい。
本発明は、筆記体の交換性向上、衝撃緩和、操作体のガタツキ抑制を得ることのできる出没式筆記具を提供することができた。
実施形態1の出没式筆記具を示す縦断面図である。 図1における筆記先端部が突出した状態を示す縦断面図である。 図1における先部材を取り外した状態を示す図である。 図1における一部省略した要部拡大断面図である。 図2における一部省略した要部拡大断面図である。 図3における一部省略した要部拡大断面図である。 図4における一部省略したA−A拡大断面図である。
図1〜図7に、第1実施形態の出没式筆記具1を示す。出没式筆記具1は、軸筒内に収容したボールペンレフィルからなる筆記体14を、コイルスプリングからなる弾発体11によって、軸筒本体の後端方向に向かって、摺動自在に付勢して収容してある。軸筒本体Fは、前軸2、中間軸3、連結具4、後軸6からなり、前軸2と中間軸3とを連結具4を介して装着し、中間軸3の後端部には、長手方向に延びる細長状の窓孔6Aを形成した後軸6を装着して軸筒本体Fを得ている。
軸筒Gは、軸筒本体Fと先部材5とかなり、軸筒本体Fの前軸2の先端部に設けた雄ねじ部に、先部材5を着脱自在に螺着して軸筒Gを得ている。さらにまた、中間軸3の後端部に形成した係合凸部を、外筒12の被係合部に落とし込み嵌合して、外筒12を軸筒本体Fに外嵌してある。
弾発体11は、先部材5によって、直接、先端部を受け止めてあり、もう一方の端部(後端部)は、筆記体14のチップホルダー16に、直接、当接して、筆記体12を軸筒本体の後端方向に向かって付勢している。
また、後軸6の外周面には、長手方向に延びる細長状の窓孔6Aが径方向に内外を連通して貫設してあり、この窓孔6Aから後軸6の外周面から径方向外方に突出するように操作体8が配設される。操作体8は、窓孔6Aから外方に突出する、クリップ13を装着する操作部8Aと、中間軸3の長孔3Bを挿通し、回転カム7を先方に移動するとともに回転を誘導するように先端に複数の鋸歯状のカム部(図示せず)を形成した軸部8Bとを具備している。
また、操作体8の後端部8Cと後軸6の突起部6B間には、コイルスプリングからなる弾発部材10を配設してあり、常時、操作体8を先部材5の先端開口部5A側に付勢している。また、後軸3の後端部には、熱可塑性エラストマーからなる摩擦体9を装着してあり、この摩擦体9を筆記面に圧接し、擦ることで発生する熱によって、筆跡を変色又は消色させることができる。尚、摩擦体9は、後軸6の突起部6Bに摩擦体9の突部9Aを乗り越し嵌合によって装着してある。
出没機構は、クリップ13を装着した操作体8を先部材5の先端開口部5A方向にスライドすることによって、軸部8Bのカム部、回転カム7からなる従来から知られている回転カムによる出没機構を作動させ、ボールペンチップからなる筆記先端部17を、先部材5の先端開口部5Aから出没可能としてある。筆記先端部17の没入時における筆記体12を軸筒本体の後端側へ付勢する弾発体11の付勢力は100gf、操作体8を先部材5の先端開口部5A方向へ付勢する弾発部材10の付勢力は20gfであった。また、筆記体14、回転カム7、操作体8及びクリップ13の総重量は、5gfであった。
筆記先端部17が先部材5の先端開口部5Aより没入した状態で、操作体4の操作部を弾発体11の付勢力に抗して、先部材5の先端開口部5A方向にスライドすると、回転カム機構が作動し、筆記先端部15が突出した状態を維持して筆記することができる。筆記先端部15が突出した状態で、筆記体14を軸筒本体後端側へ付勢する弾発体11の付勢力は250gf、操作体8を先部材5の先端開口部5A方向へ付勢する弾発部材10の付勢力は8gfであった。
また、筆記体14の筆記先端部17が先部材5の先端開口部5Aから突出した状態で、再度、クリップ13を装着した操作体8を弾発体11の付勢力に抗して、先部材5の先端開口部5A方向にスライドすることによって、軸部8Bのカム部、回転カム7からなる従来から知られている回転カムによる出没機構を作動させ、ボールペンチップからなる筆記先端部17を、先部材5内に没入することができる。
筆記体14は、ボール抱持室と、ボール抱持室の中央にインキ流通孔と、このインキ流通孔に連通する放射状に延び、チップ後部孔に達しないインキ流通溝を有するとともに、ボール抱持室の底壁に、φ0.5mmのタングステンカーバイド製のボールを載置し、チップ先端部を内側にかしめことにより、ボールの一部がチップ先端縁より突出するように回転自在に抱持したボールペンチップからなる筆記先端部17を、インキ収容筒15の先端部に、チップホルダー16を介して装着してある。また、インキ収容筒115の後端部には尾栓19を装着してある。また、ボールの後方には、ボールを常時、押圧するスプリング18を配設してある。
また、インキ収容筒15内には、図示はしてないが、レーザー解析よる体積基準での平均粒径が0.5μmの可逆熱変色性のマイクロカプセル顔料を含有し、EM型回転粘度計における1rpmでのインキ粘度が1020mPa・s(25℃)、100rpmでのインキ粘度が84mPa・s(25℃)で、剪断減粘指数が0.48の熱変色性インキと、このインキの後端に、グリース状のインキ追従体を直に収容してある。
この筆記体14を筆記すると、筆記先端部17のボールの回転と、筆圧によって、ボールが底壁側に移動して、チップ先端部の内壁とボールに隙間を生じ、インキを吐出して筆記することができる。
筆記体14を交換するには、先部材5を前軸2から取り外し、前軸2から筆記体14の先端部を露出させる。この時、先部材5によって、直接、弾発体11の先端部を受け止めているため、先部材5と同時に弾発体11も取り外すことで、弾発体11による筆記体14を軸筒後端側へ付勢する力は働かなくなるため、操作体8の後端部に配設した弾発部材10によって、操作体8が前軸2側に移動し、操作体8に連動して筆記体14も先側に移動する。前軸2から先方に突出した部分の筆記体14を掴んで先側に移動することで、筆記体14を取り外すことができる。また、同様に、新たな筆記体に交換するには、新たな筆記体を軸筒本体に配設し、弾発体11及び先部材5を装着して使用することができる。
弾発体11及び弾発部材10の付勢力(弾発力)は、少なくと没入時において、筆記体14を後方に付勢する弾発体11の付勢力が、操作体8を先方に付勢する弾発部材10の付勢力よりも大きくする必要があるが、その付勢力は特に限定されるものではない。但し、弾発部材10の操作体8を先方に付勢する付勢力を、軸筒本体を手に持ち、先部材5及び弾発体11を取り外した状態、且つ筆記先端部17の没入時と同状態において筆記体14及び操作体8等、弾発部材10によって、直接、間接的に先側に付勢する部材の総重量よりも大きくすることで、仮に筆記先端部17が上向きであっても、図3に示すように、弾発部材10の付勢力で、弾発部材10の付勢力と付勢する部材の総重量と均衡がとれるまで、或いは、操作体8が、筆記先端部が突出した位置よりも先方まで設けた窓孔6Aの先端、且つ中間軸3の当接部3Aに当接するまで、先方側に移動するとともに、移動した状態を維持することができるため、筆記体の交換作業を効果的に行うことができる。弾発体11及び弾発部材10の付勢力(弾発力)は、株式会社イマダ製、DPX−0.5T デジタルフォースゲージで測定することができる。
そのため、筆記先端部17が、突出時と同位置において、筆記体17及び操作体8等、弾発部材10によって、直接、前軸2側に付勢する部材の総重量(5g)よりも弾発部材10による付勢力(8g)を大きくすることで、筆記先端部17の突出時よりも筆記体14を先方に移動することができる。尚、この時、弾発部材10による付勢力が大き過ぎると、筆記体14が前軸2から飛び出してしまう恐れがあるため、付勢力と総重量の差を5gf以下とすることが好ましく、3gf以下とすることが最も好ましい。
本実施形態では、軸筒本体と先部材によって軸筒を構成しているが、便宜上、軸筒本体は、前軸、中間軸、連結具、後軸の4部品で構成しているが、前軸と後軸の2部品、前軸のみ等、部品点数は、特に限定されるものはない。また、先部材によって、弾発体の先端部を直接、先部材に当接して受け止めることが好ましいが、先部材を取り外すことで、弾発体の先端部が、軸筒先端方向に移動する構造であれば、摺動自在に配設した弾発体受け部材を介して間接的に、弾発体の先端部を受け止めることもできる。
また、出没機構は、操作性等から好適には、回転カムによる出没機構を用いるが、クリップ係止による出没機構などであってもよい。さらにまた、軸筒内に配設した弾発体によって、筆記体を軸筒後端側に付勢して配設する構造は、本実施形態のように、弾発体の一方の端部を筆記体に直接、当接して付勢することが好ましいが、筆記体を圧入等によって、連動可能とした回転カムや回転カムの先方に位置し、回転カム及び筆記体と前後動に連動する他の部材を介して間接的に付勢することもできる。
本実施形態では便宜上、操作体にクリップを装着してあるが、軸筒の側壁から外方に突出してあれば、形状やクリップの有無は特に限定されるものではなく、クリップと一体に形成してあってもよい。但し、操作体の操作部やクリップの幅を摩擦体の最大幅よりも小さくすることで、摩擦体の使用時に、筆記面上の筆跡を視認し易いので、好ましい。
本発明の出没式筆記具は、使用する筆記先端部に限定されることなく使用可能であるため、出没式筆記具として広く利用可能である。
1 出没式筆記具
2 前軸
3 中間軸
3A 当接部
3B 長孔
4 連結具
5 先部材
6 後軸
6A 窓孔
6B 突起部
7 回転カム
8 操作体
8A 操作部
8B 押圧部
9 摩擦体
9A 突部
10 弾発部材
11 弾発体
12 外筒
13 クリップ
14 筆記体
15 インキ収容筒
16 チップホルダー
17 筆記先端部
19 尾栓

Claims (3)

  1. 軸筒の後端部に、操作体の操作部を前記軸筒の側壁から外方に突出し、且つ操作体を前後動可能に配設するとともに、前記操作体の操作部を軸筒先端方向にスライド操作することで、前記軸筒内に、弾発体によって軸筒後端側に付勢して配設した筆記体の筆記先端部を、前記軸筒の先端開口部より出没可能とした出没機構を具備してなる出没式筆記具であって、前記軸筒が、少なくとも軸筒本体と、該軸筒本体の先端部に、軸筒本体に対し着脱自在に装着した先部材とからなり、前記先部材によって、直接又は間接的に、前記弾発体の先端部を受け止め、前記操作体の後端部に弾発部材を配設し、前記操作体を常時、軸筒先端方向に付勢するとともに、前記筆記先端部が、軸筒内に没入した状態で、前記先部材を軸筒本体から取り外すことで、前記筆記体を軸筒本体内から取り出し可能、且つ前記弾発部材の軸筒先端方向への付勢力によって、前記操作体及び筆記体が軸筒先端側に移動した状態を維持することを特徴とする出没式筆記具。
  2. 前記筆記体が、インキ収容筒の先端に、ボールを回転自在に抱持してなるボールペンチップを直接、またはチップホルダーを介して装着し、前記インキ収容筒内に、熱変色性インキを直に収容してなるボールペンレフィルであって、前記軸筒の後端部にゴム状弾性を有する摩擦体を具備することを特徴とする請求項1に記載の出没式筆記具。
  3. 前記弾発部材の後端が、前記摩擦体に当接することを特徴とする請求項2に記載の出没式筆記具。
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