JP5551463B2 - 熱変色性筆記具 - Google Patents
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Description
本発明の第1の実施の形態を図1、図2、及び図7に示す。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、軸筒2と、該軸筒2内に収容される筆記体5と、該筆記体5のペン先51を軸筒2の前端孔31より出没自在にさせる出没機構とを備える。
前記軸筒2は、前軸3と、該前軸3の後端に着脱自在に連結される後軸44とからなる。
前記前軸3は、先細円筒状の弾性材料の成形体からなる。即ち、前記前軸3の全体が弾性材料により構成される。前記前軸3の前端には前端孔31が前後方向に貫設される。前記前軸3の後端開口部外面には、オネジ部32が一体に形成される。
前記前軸3の全体を弾性材料から構成したことにより、前記前軸3の外面に摩擦部10が形成される。それにより、摩擦部10を設ける際の手間を省き、製造コストを安価に抑えることができる。また、前軸3を後軸4から分離可能にしたことにより、前軸3を後軸4から分離した場合には、前軸3を独立した摩擦具として使用でき、前軸3の前端部外面、前軸3の後端部外面、及び前軸3の側壁外面のあらゆる部分を摩擦部10とすることができる。また、前軸3を後軸4に連結した場合には、前軸3の前端部外面及び前軸3の側壁外面を摩擦部10として使用できる。また、前軸3の全体を弾性材料により形成したことにより、前軸3を把持した際、手指に対するフィット感が向上する。
前記後軸4は、円筒状の合成樹脂の成形体である。前記後軸4の後端には、後端孔41が前後方向に貫設される。前記後軸4の後端部内面には段部42が一体に形成される。前記後軸4の後端孔41より前方の内面には、カム部6が一体に形成される。前記後軸4の外面には、クリップ43が一体に突出形成される。前記後軸4の前端開口部内面には、メネジ部44が一体に形成される。前記メネジ部44と前軸3のオネジ部32とが螺合可能である。
前記筆記体5は、ペン先51と、該ペン先51が前端開口部に圧入固着されたインキ収容管52と、該インキ収容管52内に充填される熱変色性インキと、該熱変色性インキの後端に充填され且つ該熱変色性インキの消費に伴い前進する追従体(例えば高粘度流体)とからなる。
前記出没機構は、回転カム機構を用いたノック式出没機構であり、軸筒2内面に形成されたカム部6に係合し且つ筆記体5の後端に当接する回転部材7と、該回転部材7に係合し且つ軸筒2の後端孔41より後方に突出するノック体8と、軸筒2内に収容され且つ筆記体5を後方に付勢する弾発体9(例えば圧縮コイルスプリング)とからなる。本実施の形態の出没機構は、ペン先突出操作及びペン先没入操作のいずれもがノック体8を前方に押圧操作するダブルノック式である。
本発明の第2の実施の形態を図3、図4、及び図7に示す。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、軸筒2と、該軸筒2内に収容される筆記体5と、該筆記体5のペン先51を軸筒2の前端孔31より出没自在にさせる出没機構とを備える。
前記軸筒2は、前軸3と、該前軸3の後端に着脱自在に連結される後軸4とからなる。
前記前軸3は、先細円筒状の合成樹脂の成形体からなる。前記前軸3の前端には前端孔31が前後方向に貫設される。前記前軸3の後端開口部外面には、オネジ部32が一体に形成される。
前記後軸4は、円筒状の弾性材料の成形体である。即ち、前記後軸4の全体が弾性材料により構成される。前記後軸4の後端には、後端孔41が前後方向に貫設される。前記後軸4の後端部内面には段部42が一体に形成される。前記後軸4の後端孔41より前方の内面には、カム部6が一体に形成される。前記後軸4の外面には、クリップ43が一体に突出形成される。前記後軸4の前端開口部内面には、メネジ部44が一体に形成される。前記メネジ部44と前軸3のオネジ部32とが螺合可能である。また、後軸4の全体を弾性材料により形成したことにより、後軸4を把持した際、手指に対するフィット感が向上する。
前記後軸4の全体を弾性材料から構成したことにより、前記後軸4の外面に摩擦部10が形成される。それにより、摩擦部10を設ける際の手間を省き、製造コストを安価に抑えることができる。また、後軸4を前軸3から分離可能にしたことにより、後軸4を前軸3から分離した場合には、後軸4を独立した摩擦具として使用でき、後軸4の前端部外面、後軸4の後端部外面、後軸4の側壁外面、及びクリップ43外面のあらゆる部分を摩擦部10とすることができる。また、後軸4を前軸3に連結した場合には、後軸4の後端部外面、後軸4の側壁外面、及びクリップ43外面を摩擦部10として使用できる。
前記筆記体5は、ペン先51と、該ペン先51が前端開口部に圧入固着されたインキ収容管52と、該インキ収容管52内に充填される熱変色性インキと、該熱変色性インキの後端に充填され且つ該熱変色性インキの消費に伴い前進する追従体(例えば高粘度流体)とからなる。
前記出没機構は、回転カム機構を用いたノック式出没機構であり、軸筒2内面に形成されたカム部6に係合し且つ筆記体5の後端に当接する回転部材7と、該回転部材7に係合し且つ軸筒2の後端孔41より後方に突出するノック体8と、軸筒2内に収容され且つ筆記体5を後方に付勢する弾発体9(例えば圧縮コイルスプリング)とからなる。本実施の形態の出没機構は、ペン先突出操作及びペン先没入操作のいずれもがノック体8を前方に押圧操作するダブルノック式である。
本発明の第3の実施の形態を図5、図6、及び図7に示す。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、軸筒2と、該軸筒2内に収容される筆記体5と、該筆記体5のペン先51を軸筒2の前端孔31より出没自在にさせる出没機構とを備える。
前記軸筒2は、前軸3と、該前軸3の後端に着脱自在に連結される後軸4とからなる。
前記前軸3は、先細円筒状の弾性材料の成形体からなる。即ち、前記前軸3の全体が弾性材料により構成される。前記前軸3の前端には前端孔31が前後方向に貫設される。前記前軸3の後端開口部外面には、オネジ部32が一体に形成される。
前記後軸4は、円筒状の弾性材料の成形体である。即ち、前記後軸4の全体が弾性材料により構成される。前記後軸4の後端には、後端孔41が前後方向に貫設される。前記後軸4の後端部内面には段部42が一体に形成される。前記後軸4の後端孔41より前方の内面には、カム部6が一体に形成される。前記後軸4の外面には、クリップ43が一体に突出形成される。前記後軸4の前端開口部内面には、メネジ部44が一体に形成される。前記メネジ部44と前軸3のオネジ部32とが螺合可能である。
前記前軸3の全体を弾性材料から構成したことにより、前記前軸3の外面に摩擦部10が形成される。それにより、摩擦部10を設ける際の手間を省き、製造コストを安価に抑えることができる。また、前軸3を後軸4から分離可能にしたことにより、前軸3を後軸4から分離した場合には、前軸3を独立した摩擦具として使用でき、前軸3の前端部外面、前軸3の後端部外面、及び前軸3の側壁外面のあらゆる部分を摩擦部10とすることができる。また、前軸3を後軸4に連結した場合には、前軸3の前端部外面及び前軸3の側壁外面を摩擦部10として使用できる。
前記筆記体5は、ペン先51と、該ペン先51が前端開口部に圧入固着されたインキ収容管52と、該インキ収容管52内に充填される熱変色性インキと、該熱変色性インキの後端に充填され且つ該熱変色性インキの消費に伴い前進する追従体(例えば高粘度流体)とからなる。
前記出没機構は、回転カム機構を用いたノック式出没機構であり、軸筒2内面に形成されたカム部6に係合し且つ筆記体5の後端に当接する回転部材7と、該回転部材7に係合し且つ軸筒2の後端孔41より後方に突出するノック体8と、軸筒2内に収容され且つ筆記体5を後方に付勢する弾発体9(例えば圧縮コイルスプリング)とからなる。本実施の形態の出没機構は、ペン先突出操作及びペン先没入操作のいずれもがノック体8を前方に押圧操作するダブルノック式である。
前記第1乃至第3の実施の形態において、前記熱変色性インキは、可逆熱変色性インキが好ましい。前記可逆熱変色性インキは、発色状態から加熱により消色する加熱消色型、発色状態または消色状態を互変的に特定温度域で記憶保持する色彩記憶保持型、または、消色状態から加熱により発色し、発色状態からの冷却により消色状態に復する加熱発色型等、種々のタイプを単独または併用して構成することができる。
前記第1乃至第3の実施の形態において、前記出没機構は、回転カム機構を用いたノック式出没機構であり、軸筒2内面に形成されたカム部6に係合し且つ筆記体5の後端に当接する回転部材7と、該回転部材7に係合し且つ軸筒2の後端孔41より後方に突出するノック体8と、軸筒2内に収容され且つ筆記体5を後方に付勢する弾発体9(例えば圧縮コイルスプリング)とからなる。前記第1乃至第3の実施の形態の出没機構は、ペン先突出操作及びペン先没入操作のいずれもがノック体8を前方に押圧操作するダブルノック式である。
前記第1乃至第3の実施の形態において、ペン先没入状態からノック体8を弾発体9による後方付勢に抗して前方に押圧操作すると、ノック体8の前端が回転部材7を前方に押圧し、前記回転部材7の突条71がカム溝62に沿って前方に移動する。前記回転部材7が前方に移動することに伴って、前記回転部材7が筆記体5の後端を前方に押圧し、ペン先51が前端孔31より外部に突出される。このとき、前記ノック体8のカム歯81と前記回転部材7の突条71との当接によって回転部材7がカム部6に対して一定角度だけ回転する。それにより、前記回転部材7の突条71がカム部6のカム歯61に係合され、ペン先突出状態が維持される。
2 軸筒
3 前軸
31 前端孔
32 オネジ部
4 後軸
41 後端孔
42 段部
43 クリップ
44 メネジ部
5 筆記体
51 ペン先
52 インキ収容管
6 カム部
61 カム歯
62 カム溝
7 回転部材
71 突条
8 ノック体
81 カム歯
82 ガイド突条
9 弾発体
10 摩擦部
Claims (5)
- 筆記体の内部に熱変色性インキを収容し、前記筆記体の前端に前記熱変色性インキが吐出可能なペン先を設け、前記筆記体を軸筒内に前後方向に移動可能に収容し、軸筒の後端孔から後方にノック体を突出させ、ペン先没入状態からノック体を前方に押圧することによりペン先を軸筒の前端孔から突出状態にする出没機構を備え、前記軸筒が、前端孔を備えた前軸と、該前軸の後端部に着脱自在に連結され且つ後端孔を備えた後軸とからなり、前記後軸の全体を弾性材料により構成し、前記ノック体が、前記後軸の後端部内面に一体に形成された段部に係止し、ペン先没入状態が維持されるとともに、前記弾性材料により構成した部分によって、前記熱変色性インキの筆跡を摩擦しその際に生じる摩擦熱で前記熱変色性インキの筆跡を熱変色可能な摩擦部を構成するとともに、前記後軸を前軸から分離することで、前記後軸が独立した摩擦具となり、前記後軸の前端部外面、前記後軸の後端部外面、及び前記後軸の側壁外面が前記摩擦部となることを特徴とする熱変色性筆記具。
- 筆記体の内部に熱変色性インキを収容し、前記筆記体の前端に前記熱変色性インキが吐出可能なペン先を設け、前記筆記体を軸筒内に前後方向に移動可能に収容し、軸筒の後端孔から後方にノック体を突出させ、ペン先没入状態からノック体を前方に押圧することによりペン先を軸筒の前端孔から突出状態にする出没機構を備え、前記軸筒が、前端孔を備えた前軸と、該前軸の後端部に着脱自在に連結され且つ後端孔を備えた後軸とからなり、前記前軸の一部または全体を弾性材料により構成し、且つ、前記後軸の一部または全体を弾性材料により構成し前記弾性材料により構成した部分によって、前記熱変色性インキの筆跡を摩擦しその際に生じる摩擦熱で前記熱変色性インキの筆跡を熱変色可能な摩擦部を構成するとともに、前記前軸と後軸とを分離することで、前記前軸と後軸とが互いに独立した摩擦具となることを特徴とする熱変色性筆記具。
- 前記後軸の外面にクリップが一体に突出形成される請求項1または2に記載の熱変色性筆記具。
- 前記出没機構が、軸筒内面に設けたカム部と、前記カム部に係合し且つ筆記体の後端に当接する回転部材と、前記回転部材に係合するノック体と、軸筒内に収容され且つ筆記体または回転部材を後方に付勢する弾発体とからなり、ペン先没入状態からノック体を前方に押圧することによりペン先を軸筒の前端孔から突出状態にし、ペン先突出状態からノック体を前方に押圧することによりペン先を軸筒の前端孔から軸筒内に没入状態にしてなる請求項1乃至3の何れかに記載の熱変色性筆記具。
- 前記軸筒の内面にカム部を一体に形成し、前記カム部を弾性材料により構成した請求項4記載の熱変色性筆記具。
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