JP6184767B2 - 熱変色性筆記具 - Google Patents
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Description
尚、本発明において、軸筒において、「前」とは前端孔側を指し、「後」とはその反対側を指し、筆記体において、「前」とはペン先側を指し、「後」とはその反対側を指す。本発明において、「ペン没入状態」とは、ペン先が軸筒内に没入された状態をいい、「ペン先突出状態」とはペン先が軸筒の前端孔より外部に突出した状態をいう。
図1及び図5に本発明の第1の実施の形態を示す。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、軸筒2と、該軸筒2内に収容される筆記体3と、該筆記体3のペン先31を軸筒2の前端孔21より出没自在にさせる出没機構と、軸筒2の側壁より径方向外方に突出された操作部4と、ペン先没入状態における前記操作部4の前方への移動を阻止するロック装置と、軸筒2の後端部外面に設けた摩擦部7とを備える。
前記筆記体3は、ペン先31と、該ペン先31が前端開口部に圧入固着されたインキ収容管32と、該インキ収容管32内に充填される熱変色性インキ33と、該熱変色性インキ33の後端に充填され且つ該熱変色性インキ33の消費に伴い前進する追従体34(例えば高粘度流体)とからなる。
前記軸筒2は、先細円筒状の前軸2aと、該前軸2aの後端部に連結される円筒状の中間軸2bと、該中間軸2bの後端部に連結される円筒状の後軸2cとからなる。前記軸筒2側壁(例えば中間軸2bの側壁及び後軸2cの側壁)には、軸方向に延びるスライド孔22が形成される。前記軸筒2の後端(即ち後軸2cの後端)には、取付孔23が軸方向に貫設される。前記取付孔23に弾性材料からなる摩擦部7が圧入嵌合される。前記摩擦部7は、前記操作部4の軸方向の移動に連動せず、後軸2c(軸筒2)の後端外面に固定される。前記摩擦部7は、操作部4と独立して設けられる。
前記出没機構は、回転カム機構を用いたサイドスライド式出没機構である。前記出没機構は、中間軸2b内面に形成されたカム部と、該カム部に係合し且つ筆記体3の後端に当接する回転部材5と、該回転部材5に係合し且つスライド孔22より径方向外方に突出する操作部4と、軸筒2内に収容され且つ筆記体3を後方に付勢する弾発体6(例えば圧縮コイルスプリング)とからなる。本実施の形態の出没機構は、ペン先突出操作及びペン先没入操作のいずれもが操作部4を前方にスライド操作するダブルノック式である。前記回転部材5は合成樹脂(例えばポリアセタール樹脂)の成形体により得られる。
前記操作部4は、軸筒2側壁の軸方向に延びるスライド孔22より径方向外方に突出される基部41と、該基部41より前方に連設されるクリップ部42と、該基部41より連設され且つ軸筒2内に軸方向に移動可能に収容される軸部43と、を備える。前記クリップ部42は、ポケット等の衣服を挟持可能である。前記操作部4は、合成樹脂(例えば、ポリカーボネート樹脂)の成形体により得られる。前記クリップ部42の裏面(内面)に玉部44が突設される。前記基部41と前記クリップ部42、前記基部41と前記軸部43、前記クリップ部42と前記玉部44のそれぞれは、一部材により一体に形成されるかまたは二分材の組立により形成される。
前記ロック装置は、操作部4に取り付けられたロック部材8と、該ロック部材8と係脱自在の、軸筒2外面に設けた係合部9とからなる。前記係合部9は、径方向外方に突出する凸部からなる。前記ロック部材8は、コ字状の線状体からなり、その一端が操作部4に回動自在に取り付けられ、その他端が係合部9に係脱自在となる。前記係合部9は、摩擦部7より前方の軸筒2外面に突設される。
ペン先没入状態から操作部4を前方に、弾発体6による後方付勢に抗してスライド操作すると、操作部4の軸部43のカム歯によって回転部材5が前方に押圧され、前記回転部材5の突条がカム溝に沿って前方に移動するに伴って、前記回転部材5が筆記体3の後端を前方に押圧し、ペン先31が前端孔21より外部に突出される。このとき、前記軸部43のカム歯と前記回転部材5の突条との当接によって回転部材5がカム部に対して一定角度だけ回転する。それにより、前記回転部材5の突条がカム部のカム歯に係合され、ペン先突出状態が維持される。
本実施の形態において、前記摩擦部7を構成する弾性材料は、弾性を有する合成樹脂(ゴム、エラストマー)が好ましく、例えば、シリコーン樹脂、SBS樹脂(スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体)、SEBS樹脂(スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン共重合体)、フッ素系樹脂、クロロプレン樹脂、ニトリル樹脂、ポリエステル系樹脂、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等が挙げられる。前記摩擦部7を構成する弾性を有する合成樹脂は、高摩耗性の弾性材料(例えば、消しゴム等)からなるものよりも、摩擦時に摩耗カス(消しカス)が殆ど生じない低摩耗性の弾性材料からなることが好ましい。また、前記摩擦部7は、軸筒2の後端部外面に少なくとも設ければよく、例えば、軸筒2の後端部外面もしくは後軸2cの後端部外面に弾性材料よりなる摩擦部7を圧入、係合、螺合、嵌合、接着、2色成形等によって固着する構成、または軸筒2の全体もしくは後軸2cの全体が弾性材料により一体に形成される構成が挙げられる。
本実施の形態において、前記熱変色性インキ33は、可逆熱変色性インキが好ましい。前記可逆熱変色性インキは、発色状態から加熱により消色する加熱消色型、発色状態または消色状態を互変的に特定温度域で記憶保持する色彩記憶保持型、または、消色状態から加熱により発色し、発色状態からの冷却により消色状態に復する加熱発色型等、種々のタイプを単独または併用して構成することができる。
図6及び図10に本発明の第2の実施の形態を示す。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、軸筒2と、該軸筒2内に収容される筆記体3と、該筆記体3のペン先31を軸筒2の前端孔21より出没自在にさせる出没機構と、軸筒2の側壁より径方向外方に突出された操作部4と、ペン先没入状態における前記操作部4の前方への移動を阻止するロック装置と、軸筒2の後端部外面に設けた摩擦部とを備える。
前記筆記体3は、ペン先31と、該ペン先31が前端開口部に圧入固着されたインキ収容管32と、該インキ収容管32内に充填される熱変色性インキ33と、該熱変色性インキ33の後端に充填され且つ該熱変色性インキ33の消費に伴い前進する追従体34(例えば高粘度流体)とからなる。
前記軸筒2は、先細円筒状の前軸2aと、該前軸2aの後端部に連結される円筒状の中間軸2bと、該中間軸2bの後端部に連結される円筒状の後軸2cとからなる。前記軸筒2側壁(例えば中間軸2bの側壁及び後軸2cの側壁)には、軸方向に延びるスライド孔22が形成される。前記軸筒2の後端(即ち後軸2cの後端)には、取付孔23が軸方向に貫設される。前記取付孔23に弾性材料からなる摩擦部7が圧入嵌合される。前記摩擦部7は、前記操作部4の軸方向の移動に連動せず、後軸2c(軸筒2)の後端外面に固定される。前記摩擦部7は、操作部4と独立して設けられる。
前記出没機構は、回転カム機構を用いたサイドスライド式出没機構である。前記出没機構は、中間軸2b内面に形成されたカム部と、該カム部に係合し且つ筆記体3の後端に当接する回転部材5と、該回転部材5に係合し且つスライド孔22より径方向外方に突出する操作部4と、軸筒2内に収容され且つ筆記体3を後方に付勢する弾発体6(例えば圧縮コイルスプリング)とからなる。本実施の形態の出没機構は、ペン先突出操作及びペン先没入操作のいずれもが操作部4を前方にスライド操作するダブルノック式である。前記回転部材5は合成樹脂(例えばポリアセタール樹脂)の成形体により得られる。
前記操作部4は、軸筒2側壁の軸方向に延びるスライド孔22より径方向外方に突出される基部41と、該基部41より前方に連設されるクリップ部42と、該基部41より連設され且つ軸筒2内に軸方向に移動可能に収容される軸部43と、を備える。前記クリップ部42は、ポケット等の衣服を挟持可能である。前記操作部4は、合成樹脂(例えば、ポリカーボネート樹脂)の成形体により得られる。前記クリップ部42の裏面(内面)に玉部44が突設される。前記基部41と前記クリップ部42、前記基部41と前記軸部43、前記クリップ部42と前記玉部44のそれぞれは、一部材により一体に形成されるかまたは二分材の組立により形成される。
前記ロック装置は、摩擦部7前方の軸筒2外面に取り付けられたロック部材8と、該ロック部材8と係脱自在の、操作部4外面に設けた係合部9とからなる。前記係合部9は、径方向外方に突出する凸部からなる。前記ロック部材8は、コ字状の線状体からなり、その一端が軸筒2外面に回動自在に取り付けられ、その他端が操作部4の係合部9に係脱自在となる。
前記係合部9は、操作部4の後端部に形成される。
ペン先没入状態から操作部4を前方に、弾発体6による後方付勢に抗してスライド操作すると、操作部4の軸部43のカム歯によって回転部材5が前方に押圧され、前記回転部材5の突条がカム溝に沿って前方に移動するに伴って、前記回転部材5が筆記体3の後端を前方に押圧し、ペン先31が前端孔21より外部に突出される。このとき、前記軸部43のカム歯と前記回転部材5の突条との当接によって回転部材5がカム部に対して一定角度だけ回転する。それにより、前記回転部材5の突条がカム部のカム歯に係合され、ペン先突出状態が維持される。
本実施の形態において、前記摩擦部7を構成する弾性材料は、弾性を有する合成樹脂(ゴム、エラストマー)が好ましく、例えば、シリコーン樹脂、SBS樹脂(スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体)、SEBS樹脂(スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン共重合体)、フッ素系樹脂、クロロプレン樹脂、ニトリル樹脂、ポリエステル系樹脂、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等が挙げられる。前記摩擦部7を構成する弾性を有する合成樹脂は、高摩耗性の弾性材料(例えば、消しゴム等)からなるものよりも、摩擦時に摩耗カス(消しカス)が殆ど生じない低摩耗性の弾性材料からなることが好ましい。また、前記摩擦部7は、軸筒2の後端部外面に少なくとも設ければよく、例えば、軸筒2の後端部外面もしくは後軸2cの後端部外面に弾性材料よりなる摩擦部7を圧入、係合、螺合、嵌合、接着、2色成形等によって固着する構成、または軸筒22の全体もしくは後軸2cの全体が弾性材料により一体に形成される構成が挙げられる。
本実施の形態において、前記熱変色性インキ33は、可逆熱変色性インキが好ましい。前記可逆熱変色性インキは、発色状態から加熱により消色する加熱消色型、発色状態または消色状態を互変的に特定温度域で記憶保持する色彩記憶保持型、または、消色状態から加熱により発色し、発色状態からの冷却により消色状態に復する加熱発色型等、種々のタイプを単独または併用して構成することができる。
図11及び図15に本発明の第3の実施の形態を示す。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、軸筒2と、該軸筒2内に収容される筆記体3と、該筆記体3のペン先31を軸筒2の前端孔21より出没自在にさせる出没機構と、軸筒2の側壁より径方向外方に突出された操作部4と、ペン先没入状態における前記操作部4の前方への移動を阻止するロック装置と、軸筒2の後端部外面に設けた摩擦部7とを備える。
前記筆記体3は、ペン先31と、該ペン先31が前端開口部に圧入固着されたインキ収容管32と、該インキ収容管32内に充填される熱変色性インキ33と、該熱変色性インキ33の後端に充填され且つ該熱変色性インキ33の消費に伴い前進する追従体34(例えば高粘度流体)とからなる。
前記軸筒2は、先細円筒状の前軸2aと、該前軸2aの後端部に連結される円筒状の中間軸2bと、該中間軸2bの後端部に連結される円筒状の後軸2cとからなる。前記軸筒2側壁(例えば中間軸2bの側壁及び後軸2cの側壁)には、軸方向に延びるスライド孔22が形成される。前記軸筒2の後端(即ち後軸2cの後端)には、取付孔23が軸方向に貫設される。前記取付孔23に弾性材料からなる摩擦部7が圧入嵌合される。前記摩擦部7は、前記操作部4の軸方向の移動に連動せず、後軸2c(軸筒2)の後端外面に固定される。前記摩擦部7は、操作部4と独立して設けられる。
前記出没機構は、回転カム機構を用いたサイドスライド式出没機構である。前記出没機構は、中間軸2b内面に形成されたカム部と、該カム部に係合し且つ筆記体3の後端に当接する回転部材5と、該回転部材5に係合し且つスライド孔22より径方向外方に突出する操作部4と、軸筒2内に収容され且つ筆記体3を後方に付勢する弾発体6(例えば圧縮コイルスプリング)とからなる。本実施の形態の出没機構は、ペン先突出操作及びペン先没入操作のいずれもが操作部4を前方にスライド操作するダブルノック式である。前記回転部材5は合成樹脂(例えばポリアセタール樹脂)の成形体により得られる。
前記操作部4は、軸筒2側壁の軸方向に延びるスライド孔22より径方向外方に突出される基部41と、該基部41より前方に連設されるクリップ部42と、該基部41より連設され且つ軸筒2内に軸方向に移動可能に収容される軸部43と、を備える。前記クリップ部42は、ポケット等の衣服を挟持可能である。前記操作部4は、合成樹脂(例えば、ポリカーボネート樹脂)の成形体により得られる。前記クリップ部42の裏面(内面)に玉部44が突設される。前記基部41と前記クリップ部42、前記基部41と前記軸部43、前記クリップ部42と前記玉部44のそれぞれは、一部材により一体に形成されるかまたは二分材の組立により形成される。
前記ロック装置が、軸筒2の外面に周方向に回転可能且つ軸方向移動不能に取り付けられる、切り欠き部81を有する横断面C字状のロック部材8からなる。前記ロック部材8の切り欠き部81以外の部分を前記操作部4よりも前方の前記スライド孔22上に位置させた状態にあるとき、前記操作部4の前方への移動が阻止され、一方、前記ロック部材8の切り欠き部81を前記操作部4よりも前方の前記スライド孔22上に位置させた状態にあるとき、前記操作部4の前方への移動が可能となる。
ペン先没入状態から操作部4を前方に、弾発体6による後方付勢に抗してスライド操作すると、操作部4の軸部43のカム歯によって回転部材5が前方に押圧され、前記回転部材5の突条がカム溝に沿って前方に移動するに伴って、前記回転部材5が筆記体3の後端を前方に押圧し、ペン先31が前端孔21より外部に突出される。このとき、前記軸部43のカム歯と前記回転部材5の突条との当接によって回転部材5がカム部に対して一定角度だけ回転する。それにより、前記回転部材5の突条がカム部のカム歯に係合され、ペン先突出状態が維持される。
本実施の形態において、前記摩擦部7を構成する弾性材料は、弾性を有する合成樹脂(ゴム、エラストマー)が好ましく、例えば、シリコーン樹脂、SBS樹脂(スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体)、SEBS樹脂(スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン共重合体)、フッ素系樹脂、クロロプレン樹脂、ニトリル樹脂、ポリエステル系樹脂、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等が挙げられる。前記摩擦部7を構成する弾性を有する合成樹脂は、高摩耗性の弾性材料(例えば、消しゴム等)からなるものよりも、摩擦時に摩耗カス(消しカス)が殆ど生じない低摩耗性の弾性材料からなることが好ましい。また、前記摩擦部7は、軸筒2の後端部外面に少なくとも設ければよく、例えば、軸筒2の後端部外面もしくは後軸2cの後端部外面に弾性材料よりなる摩擦部7を圧入、係合、螺合、嵌合、接着、2色成形等によって固着する構成、または軸筒22の全体もしくは後軸2cの全体が弾性材料により一体に形成される構成が挙げられる。
本実施の形態において、前記熱変色性インキ33は、可逆熱変色性インキが好ましい。前記可逆熱変色性インキは、発色状態から加熱により消色する加熱消色型、発色状態または消色状態を互変的に特定温度域で記憶保持する色彩記憶保持型、または、消色状態から加熱により発色し、発色状態からの冷却により消色状態に復する加熱発色型等、種々のタイプを単独または併用して構成することができる。
図16及び図17に本発明の第4の実施の形態を示す。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、軸筒2と、該軸筒2内に収容される筆記体3と、該筆記体3のペン先31を軸筒2の前端孔21より出没自在にさせる出没機構と、軸筒2の側壁より径方向外方に突出された操作部4と、ペン先没入状態における前記操作部4の前方への移動を阻止するロック装置と、軸筒2の後端部外面に設けた摩擦部7とを備える。
前記筆記体3は、ペン先31と、該ペン先31が前端開口部に圧入固着されたインキ収容管32と、該インキ収容管32内に充填される熱変色性インキ33と、該熱変色性インキ33の後端に充填され且つ該熱変色性インキ33の消費に伴い前進する追従体34(例えば高粘度流体)とからなる。
前記軸筒2は、先細円筒状の前軸2aと、該前軸2aの後端部に連結される円筒状の中間軸2bと、該中間軸2bの後端部に連結される円筒状の後軸2cとからなる。前記軸筒2側壁(例えば中間軸2bの側壁及び後軸2cの側壁)には、軸方向に延びるスライド孔22が形成される。前記軸筒2の後端(即ち後軸2cの後端)には、取付孔23が軸方向に貫設される。前記取付孔23に弾性材料からなる摩擦部7が圧入嵌合される。前記摩擦部7は、前記操作部4の軸方向の移動に連動せず、後軸2c(軸筒2)の後端外面に固定される。前記摩擦部7は、操作部4と独立して設けられる。
前記出没機構は、回転カム機構を用いたサイドスライド式出没機構である。前記出没機構は、中間軸2b内面に形成されたカム部と、該カム部に係合し且つ筆記体3の後端に当接する回転部材5(可動部)と、該回転部材5に係合し且つスライド孔22より径方向外方に突出する操作部4と、軸筒2内に収容され且つ筆記体3を後方に付勢する弾発体6(例えば圧縮コイルスプリング)とからなる。本実施の形態の出没機構は、ペン先突出操作及びペン先没入操作のいずれもが操作部4を前方にスライド操作するダブルノック式である。前記回転部材5は合成樹脂(例えばポリアセタール樹脂)の成形体により得られる。
前記操作部4は、軸筒2側壁の軸方向に延びるスライド孔22より径方向外方に突出される基部41と、該基部41より前方に連設されるクリップ部42と、該基部41より連設され且つ軸筒2内に軸方向に移動可能に収容される軸部43と、を備える。前記クリップ部42は、ポケット等の衣服を挟持可能である。前記操作部4は、合成樹脂(例えば、ポリカーボネート樹脂)の成形体により得られる。前記クリップ部42の裏面(内面)に玉部44が突設される。前記基部41と前記クリップ部42、前記基部41と前記軸部43、前記クリップ部42と前記玉部44のそれぞれは、一部材により一体に形成されるかまたは二分材の組立により形成される。
前記ロック装置が、軸筒2の側壁外面に回動自在に取り付けられたロック部材8からなる。
前記ロック部材8は、中間部が前記軸筒2側壁外面にヒンジ部により回動自在に取り付けられ、一端部の径方向内面に軸筒2内壁より径方向内方に出没可能に設けられた係合凸部82が設けられ、他端部が前記係合凸部82を径方向外方に引き上げる解除部83となる。
ペン先没入状態から操作部4を前方に、弾発体6による後方付勢に抗してスライド操作すると、操作部4の軸部43のカム歯によって回転部材5が前方に押圧され、前記回転部材5の突条がカム溝に沿って前方に移動するに伴って、前記回転部材5が筆記体3の後端を前方に押圧し、ペン先31が前端孔21より外部に突出される。このとき、前記軸部43のカム歯と前記回転部材5の突条との当接によって回転部材5がカム部に対して一定角度だけ回転する。それにより、前記回転部材5の突条がカム部のカム歯に係合され、ペン先突出状態が維持される。
本実施の形態において、前記摩擦部7を構成する弾性材料は、弾性を有する合成樹脂(ゴム、エラストマー)が好ましく、例えば、シリコーン樹脂、SBS樹脂(スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体)、SEBS樹脂(スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン共重合体)、フッ素系樹脂、クロロプレン樹脂、ニトリル樹脂、ポリエステル系樹脂、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等が挙げられる。前記摩擦部7を構成する弾性を有する合成樹脂は、高摩耗性の弾性材料(例えば、消しゴム等)からなるものよりも、摩擦時に摩耗カス(消しカス)が殆ど生じない低摩耗性の弾性材料からなることが好ましい。また、前記摩擦部7は、軸筒2の後端部外面に少なくとも設ければよく、例えば、軸筒2の後端部外面もしくは後軸2cの後端部外面に弾性材料よりなる摩擦部7を圧入、係合、螺合、嵌合、接着、2色成形等によって固着する構成、または軸筒22の全体もしくは後軸2cの全体が弾性材料により一体に形成される構成が挙げられる。
本実施の形態において、前記熱変色性インキ33は、可逆熱変色性インキが好ましい。前記可逆熱変色性インキは、発色状態から加熱により消色する加熱消色型、発色状態または消色状態を互変的に特定温度域で記憶保持する色彩記憶保持型、または、消色状態から加熱により発色し、発色状態からの冷却により消色状態に復する加熱発色型等、種々のタイプを単独または併用して構成することができる。
2 軸筒
2a 前軸
2b 中間軸
2c 後軸
21 前端孔
22 スライド孔
23 取付孔
24 貫通孔
3 筆記体
31 ペン先
32 インキ収容管
33 熱変色性インキ
34 追従体
4 操作部
41 基部
42 クリップ部
43 軸部
44 玉部
5 回転部材(可動部)
6 弾発体
7 摩擦部
8 ロック部材
81 切り欠き部
82 係合凸部
83 解除部
9 係合部
Claims (3)
- 軸筒の内部に筆記体を軸方向に移動可能に収容し、前記筆記体の内部に熱変色性インキを収容し、前記筆記体の前端に前記熱変色性インキが吐出可能なペン先を設け、前記軸筒の側壁に軸方向に延びるスライド孔を設け、前記スライド孔より操作部を径方向外方に突出させ、前記操作部を前記スライド孔に沿って軸方向に移動可能に構成し、前記操作部を前方にスライド操作することにより前記筆記体をペン先没入状態からペン先突出状態にさせ、前記軸筒の後端部に、前記熱変色性インキの筆跡を摩擦しその際に生じる摩擦熱で該筆跡を熱変色可能な低摩耗性の弾性材料からなる摩擦部を設けた熱変色性筆記具であって、ペン先没入状態における前記操作部の前方への移動を阻止するロック装置を、前記摩擦部より前方の軸筒外面に設け、前記ロック装置が、一方が前記操作部に取り付けられ且つ他方が軸筒の外面の係合部に係脱自在に構成されるロック部材を備えることを特徴とする熱変色性筆記具。
- 軸筒の内部に筆記体を軸方向に移動可能に収容し、前記筆記体の内部に熱変色性インキを収容し、前記筆記体の前端に前記熱変色性インキが吐出可能なペン先を設け、前記軸筒の側壁に軸方向に延びるスライド孔を設け、前記スライド孔より操作部を径方向外方に突出させ、前記操作部を前記スライド孔に沿って軸方向に移動可能に構成し、前記操作部を前方にスライド操作することにより前記筆記体をペン先没入状態からペン先突出状態にさせ、前記軸筒の後端部に、前記熱変色性インキの筆跡を摩擦しその際に生じる摩擦熱で該筆跡を熱変色可能な低摩耗性の弾性材料からなる摩擦部を設けた熱変色性筆記具であって、ペン先没入状態における前記操作部の前方への移動を阻止するロック装置を、前記摩擦部より前方の軸筒外面に設け、前記ロック装置が、一方が前記軸筒に取り付けられ且つ他方が操作部の係合部に係脱自在に構成されるロック部材を備えることを特徴とする熱変色性筆記具。
- 軸筒の内部に筆記体を軸方向に移動可能に収容し、前記筆記体の内部に熱変色性インキを収容し、前記筆記体の前端に前記熱変色性インキが吐出可能なペン先を設け、前記軸筒の側壁に軸方向に延びるスライド孔を設け、前記スライド孔より操作部を径方向外方に突出させ、前記操作部を前記スライド孔に沿って軸方向に移動可能に構成し、前記操作部を前方にスライド操作することにより前記筆記体をペン先没入状態からペン先突出状態にさせ、前記軸筒の後端部に、前記熱変色性インキの筆跡を摩擦しその際に生じる摩擦熱で該筆跡を熱変色可能な低摩耗性の弾性材料からなる摩擦部を設けた熱変色性筆記具であって、ペン先没入状態における前記操作部の前方への移動を阻止するロック装置を、前記摩擦部より前方の軸筒外面に設け、前記軸筒内部に、前記操作部のスライド操作に連動して軸方向に移動可能な可動部を備え、前記ロック装置が、一方が前記軸筒に取り付けられ且つ他方が前記可動部の係合部に係脱自在に構成されたロック部材を備えることを特徴とする熱変色性筆記具。
Priority Applications (1)
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JP2013131852A JP6184767B2 (ja) | 2013-06-24 | 2013-06-24 | 熱変色性筆記具 |
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