JP2014096939A - 同期電動機駆動システム - Google Patents

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Abstract

【課題】低速域において高性能な制御特性を実現できるPMモータの駆動システムを提供する。
【解決手段】複数のスイッチング素子を順次切り替えて交流電圧を発生し同期電動機に供給する電力変換器と、前記同期電動機の負荷トルクを検出または推定するトルク検出部と、前記電力変換器の通電する二相のパルス出力を前記同期電動機の三相巻線の内の二相に供給するとき、供給されない相の解放電圧を検出する検出器と、検出した解放電圧に応じて前記通電する二相を所定の通電モードにしたがって順次切り替える制御器を備え、該制御器は前記同期電動機の検出または推定した負荷トルクに応じて前記二相を切り替えるタイミングを遅延させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、同期電動機駆動システムに係り、特に低速域において高性能な制御特性を実現することのできる同期電動機駆動制御システムに関する。
家電、産業機器、自動車などに用いられるモータ駆動システムには、小形、高効率の永久磁石モータ(同期電動機)が幅広く用いられている。しかし、永久磁石モータ(以下、PMモータと略)を駆動するには、PMモータの回転子位置の情報が必要であり、そのための位置センサが必須となる。近年では、この位置センサを取り除いて、PMモータの回転数やトルクの制御を行う「センサレス制御」が広く普及している。
センサレス制御の実用化によって、位置センサにかかる費用(センサそのもののコスト、センサの配線にかかるコストなど)が削減できる。また、センサが不要となる分、システムの小形化、および劣悪な環境での使用が可能となる。
現在、PMモータのセンサレス制御は、回転子が回転することによって発生する誘起電圧(速度起電圧)を直接検出し、回転子の位置情報としてPMモータの駆動を行う方式、あるいは対象となるモータの数式モデルから、回転子位置を推定演算する位置推定技術などが採用されている。
これらのセンサレス制御方式の大きな課題は、停止状態(零速)を含めた低速運転時の位置検出精度である。現在、実用化されている大半のセンサレス制御は、PMモータの発生する速度起電圧に基づくものであるため、誘起電圧が小さい停止または低速域では感度が低下して、位置情報がノイズに埋もれてしまう。
この問題を解決する従来方式として、特許文献1がある。特許文献1は、PMモータを120度通電制御することを前提にした、停止または低速域における位置センサレス制御方式であり、開放相に生じる起電圧の変化に基づいて通電相を切り替えるものである。この起電圧の変化は、PMモータ内部の磁気回路の変化に伴う起電圧の変化であり、従来の回転速度に起因した速度起電圧を利用する方式とは異なる原理によるものである。よって、停止または低速域においてもセンサレス制御が実現できる。
また、通電相を切り替える際に位相を補正する構成の従来例としては、特許文献2がある。特許文献2では、従来の回転速度に起因した速度起電圧を利用する120度通電駆動方式のインバータを採用し、開放相に生じる速度起電圧に基づいて通電相を切り替える際に、位相の遅れを抑制するため、通電切り替えによって発生する還流電流の時間を計算して、この還流電流時間が所定回転数(高速域)に対応する値になるように設定して制御の安定化を図っている。
特開2009−189176号公報 特開2005−204383号公報
しかしながら、例えば特許文献1の発明では、PMモータの停止または低速域において良好な制御性能を得ることができる。しかし、負荷トルクの大きい用途、あるいはインダクタンスの大きいモータを使用した場合には、トルク電流による磁束(q軸磁束)の影響が大きくなるため、開放相起電圧の閾値に誤差が発生して、電圧位相が進んで力率が低下する。その結果、PMモータを高トルク、高性能に制御できない。
また、特許文献2の発明では、通電相を切り替える際に還流電流の通電時間を考慮することで、運転速度に応じた位相の遅れを抑制することは可能であるが、30度の範囲でしか制御することができない。また、誘起電圧の小さい低速域では感度が低下して、位置情報がノイズに埋もれるため、トルク特性が劣化する。
本発明は、これらの問題点に鑑みてなされたもので、低速域において高性能な制御特性を実現できるPMモータの駆動システムを提供するものである。
本発明は上記課題を解決するため、次のような手段を採用した。
複数のスイッチング素子を順次切り替えて交流電圧を発生し同期電動機に供給する電力変換器と、前記同期電動機の負荷トルクを検出または推定するトルク検出部と、前記電力変換器の通電する二相のパルス出力を前記同期電動機の三相巻線の内の二相に供給するとき、供給されない相の解放電圧を検出する検出器と検出した解放電圧に応じて前記通電する二相を所定の通電モードにしたがって順次切り替える制御器を備え、該制御器は前記同期電動機の検出または推定した負荷トルクに応じて前記二相を切り替えるタイミングを遅延させる。
本発明は、以上の構成を備えるため、低速域において高性能な制御特性を実現できるPMモータの駆動システムを提供することができる。
第1の実施形態にかかる同期電動機の駆動システムを説明する図である。 通電モードを説明する図である。 回転子位置を変化させた場合、非通電相に現れる起電圧を示す図である。 回転子位相角θに応じた、通電する2相の切り替えを説明する図である。 通電モードと非通電相および非通電相の起電圧の関係を示す図である。 同期電動機の非通電相起電圧と比較する基準電圧(閾値)を発生する基準レベル切替器9を説明する図である。 従来技術に係る同期電動機のベクトル図である。 同期電動機の駆動システムの位相補償を説明する図である。 同期電動機に流れる電流波形の測定結果を示す図である。 第2の実施形態を説明する図である。 第3の実施形態を説明する図である。 第4の実施形態を説明する図である
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照しながら説明する。
図1は、実施形態1にかかる同期電動機の駆動システムを説明する図である。
図1に示すように、本実施形態の同期電動機の駆動システムは、制御対象となるPMモータ4と、PMモータ4に印加する印加電圧指令Vを発生するV発生器1と、PMモータ4と接続され、複数のスイッチング素子により構成される電力変換器(インバータ)3と、このインバータ3に対し、電圧指令を出力してPMモータ4を制御する制御器2を備える。 制御器2は、PMモータ4の三相巻線のうち、二相を選択して正または負パルス電圧を印加する。また、正または負パルス印加時の開放相起電圧に基づいて位相(回転子の磁極位置)、および速度を推定する手段(モード切替トリガ発生器8)とを備える。
また、インバータ3は、インバータに電力を供給する直流電源31、6個のスイッチング素子Sup〜Swnを有するインバータ主回路部32、およびインバータ主回路3を直接駆動する出力プリ・ドライバ33を備える。
発生器1は、PMモータ4への印加電圧指令Vを発生する。制御器2はパルス幅変調(PWM)により、指令Vに相当する電圧を、PMモータ4に印加する。
すなわち、制御器2では、V発生器1の出力に基づき、PWM発生器5において、パルス幅変調された120度通電波を作成する。通電モード決定器6では、インバータ主回路部が行う6通りのスイッチングモードのうちの1つ表すモード指令を順次出力する。
ゲート信号切替器7は、インバータ主回路部の各々のスイッチング素子がどのような動作でスイッチングするかを、モード指令に基づいて決定し、最終的には6つのゲートパルス信号を、順次インバータ3に出力する。
また、通電モード決定器6は、モード切替トリガー発生器8が発生する信号によって、通電モードを切り替えていく。
モード切替トリガー発生器8は、PMモータ4の非通電相における起電圧の比較基準となる閾値を発生する基準レベル切替器9と、PMモータ4の三相端子電圧の中から、非通電相をモード指令に基づいて選択する非通電相電位選択器10と、非通電相電位選択器10の出力を前記閾値と比較し、モード切替トリガーを発生する比較器11を有する。
このように、120度通電方式のインバータ3では、PMモータの三相の巻線の中から2つの相を選択して電圧を印加し、トルクを発生させる。この際、2つの相の組み合わせは6通り存在し、それぞれを通電モード1〜6と定義される。
図2は、通電モードを説明する図であり、図2(a)は、V相からW相へ通電しているモード3、図2(b)は反対にW相からV相へ通電している状態を示している。
図3は、回転子位置の角度を電気角の一周期分変化させた場合、非通電相に現れる起電圧を示す図である。これらの図を参照すると、回転子位置によって、U相の起電圧が変化しているのがわかる。
ここで、前記起電圧は、速度起電圧ではなく、V相とW相の電機子巻線に鎖交する磁束の変化率の差異が、U相にて観測されたものである。よって、停止または低速域であっても、回転子位置に応じた起電圧が観測できる。なお、図2(a)、(b)に示す電圧パルスは、120度通電方式のインバータにおいては通常の動作中に印加される。 図4は、U〜W相の起電圧Eou〜Eow、インバータ2のゲート信号Gup〜Gwn、PMモータの回転子位相角θ、および通電モードを示している。図に示すように回転子位相角θに応じて、60度毎に通電する2相が切り替えられている。
なお、図4における、モード3、およびモード6はそれぞれ図2(a)、(b)の状態と等価である。このときのU相の起電圧は、図3と併せて記入すると、Eou上の太い矢印のようになる。すなわち、モード3では、マイナス方向に減少し、モード6ではプラス方向に増加するような起電圧が観測される。
図5は、通電モードと非通電相、および非通電相の起電圧の関係を示す図である。通電モードが切り替わる毎に、起電圧が正、負に切り替わり、それぞれで上昇、減少を繰り返しているのがわかる。そこで、正側、負側にそれぞれ基準電圧(Vhp、Vhn)を設定しておき、前記基準電圧と、前記起電圧の大小関係から、モード切替のトリガー信号を発生させることができる。
図6は、同期電動機の非通電相起電圧と比較する基準電圧(閾値)を発生する基準レベル切替器9の構造を示す図である。
基準レベル切替器9は、正側基準電圧設定器111、負側基準電圧設定器112、切り替えスイッチ113を備える。モード指令が1、3、5の場合、切り替えスイッチを1側にして、閾値をVhpに設定し、モード指令が2、4、6の場合には切り替えスイッチを2側にして、閾値をVhnに設定する。
比較器11では、この閾値と、非通電相の誘起電圧の大きさを比較し、モード切替のトリガー信号を発生する。
本実施形態により、回転子の回転位置に応じて、適切なモータ駆動トルクが得られる。ここで、非通電相の誘起電圧は、特許文献2に示されるような速度起電圧によるものではなく、変圧器起電圧であるため、極低速状態であっても感度よく検出することができる。
図7は、従来技術に係る同期電動機のベクトル図である。
図7において(a)は低トルク時、(b)は高トルク時におけるベクトル図である。
図7(a)に示す低トルク時においては、PMモータの主磁束Φ1と永久磁石の磁束Φmの位相は大きくはずれないため、従来技術の方式でも安定してPMモータを駆動できる。
しかしながら、図7(b)に示す高トルク時においては、PMモータの主磁束Φ1は、Φmに対して位相が大きくずれる。このため主磁束Φ1に基づいてモードを切り替えると、電流が進み位相となり、力率が悪化してPMモータのトルクが低下し、制御システムが安定しない。
このため、モータの力率を改善して高トルク化を図るには、通電する二相を切り替えるタイミングをトルクに応じて遅らせる処理が必要となる。これにより、低速域においてPMモータを高トルク、高性能に制御することができる。
ここで、本実施形態は、低速域において、同期電動機を120度通電方式で駆動するに際して、すなわち、パルス印加時に発生する開放相の起電圧に基づいて通電する二相を切り替える際して、PMモータの発生トルク、あるいは発生トルク相当の状態量に応じて、前記切り替えタイミングを変化させて、同期電動機を駆動することにある。
図8は、同期電動機の駆動システムの位相補償を説明する図である。
通電する二相を切り替えるタイミングをトルクに応じて遅らせる処理に、位相補償器20(図1)を用いる場合においては、トルク推定部21がモータの電流あるいはインバータの直流母線電流に基づいて、モータのトルクを推定し、推定したトルクに基づいて位相変換部22で位相補償量を演算する。また、位相変換部は演算された値に基づいて通電する二相を切り替えるタイミング(位相補償期間)を決定する。すなわち、図8(a)で示した位相補償期間Tだけ、モード切り替えを遅らせる。すなわち、位相変換部は、モード判定フラグを設けてこのフラグ値に基づいて、切り替え禁止期間を設定している。
このようにして、切り替え禁止期間を設定すると、電圧、電流の関係は、図8(b)に示すような電圧V‘とI’の関係となって、主磁束Φ1と永久磁石の磁束Φmの位相ずれが改善される。すなわち、高負荷あるいはモータのインダクタンスが大きい条件で、120度通電方式のインバータを低速域で運転する場合において力率を改善することができる。また、この際トルクの低下を抑制することができ、PMモータを高トルク、高性能に制御することが可能となる。
図9は、同期電動機に流れる電流波形の測定結果を示す。図において図9(a)は従来技術での同期電動機の相電流波形である。図に示すように、位相進みが発生し、各通電モードの期間が不均一となり、力率も低下する。図9(b)は本実施形態にかかる同期電動機での相電流波形である。図に示すように、位相を遅らせることにより各通電モードの期間が均一となり、力率も向上する。なお、図9図において、本実施形態の同期電動機を試験した場合における電流の実効値を1.0p.u.として基準化して示している。図より、本実施形態によれば、各通電モードの期間が均一化され、同期電動機の電流波形の位相進み、ひずみ率を改善でき、120度通電中の力率を改善できることがわかる。
以上説明したように、本実施形態の同期電動機駆動システムによれば、低速域において、また、高負荷あるいはモータのインダクタンスが大きい場合において力率改善による制御特性の安定化を図ることができ、高トルク、高性能な制御特性を実現できる。
(実施形態2)
図10は、本発明の第2の実施形態を説明する図である。120度通電方式で駆動する場合、通電モード切替後に通電相の重なり期間が発生する。このため、前記重なり期間における位相推定結果には誤差が含まれる可能性がある。
このため、モード切替後の通電モードの重なり期間では位相推定を禁止するようにモード切替禁止フラグを設け、位相推定およびモード切替を禁止する。なお、通電相の重なり期間は、前記同期電動機の速度、または電気的時定数に基づいて推定することができる。このように構成した同期電動機の駆動システムにおいても同期電動機の電流波形の位相進み、およびひずみ率を改善でき、120度通電中の力率を改善できる。
(実施形態3)
図11は、第3の実施形態を説明する図である。なお、図において図1に示される部分と同一部分については同一符号を付してその説明を省略する。本実施形態においては、トルク指令器101からのトルク指令値τを直接、位相補償器20Aの位相変換部22に入力し、制御の応答性を改善したものである。
なお、このように構成した同期電動機の駆動システムにおいても、同期電動機の電流波形の位相進みおよびひずみ率を改善し、120度通電中の力率を改善することができる。このため、本実施形態においても、図1と同様の効果を得ることができる。
(実施形態4)
図12は、第4の実施形態を説明する図である。本実施形態においては、同期電動機の駆動システムにおいて、正弦波駆動制御器200と本発明の実施形態にかかる制御器2とを、回転速度領域に応じてスイッチ15で切り替える(起動時には制御器2側、加速した後は正弦波駆動制御器200側)構成としている。
すなわち、ここまでに説明した各実施形態は、120度通電方式で位置センサレス方式の同期電動機駆動システムを基本としているが、現在PMモータの駆動方式の主流は正弦波電流による180度通電方式に移行しつつある。しかし、180度通電方式では極低速の位置推定は困難である。したがって、起動時には120度通電方式で位置センサレス方式の駆動システムを使用し、ある程度加速した時点で180度通電方式の正弦波駆動に切り替えるという方式が望ましいことになる。すなわち、本実施形態によればPMモータの駆動システムの完成度をより高めることができる。なお、このように構成した駆動システムにおいても同期電動機の電流波形の位相進み、およびひずみ率を改善でき、120度通電中の力率を改善することができる。
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、同期電動機と、この同期電動機と接続され複数のスイッチング素子により構成される電力変換器(インバータ)と、このインバータに対し電圧指令を出力して同期電動機を制御する制御器と、同期電動機の電流を検出する手段と、同期電動機の負荷トルクを検出する手段を備え、この制御器は、同期電動機の三相巻線のうち、通電する二相を選択してパルス電圧を印加し、パルス印加時の開放相起電圧を検出し、検出した開放相起電圧に基づいて通電する二相を切り替える。また、通電する二相を切り替える際、同期電動機の発生トルク、あるいは発生トルク相当の状態量に応じて、そのタイミングを変化させる。
また、通電する二相を切り替えるタイミングは、発生トルク相当の状態量として同期電動機に流れる電流、あるいは電力変換器の直流母線電流、あるいはそれらの指令相当の値に基づいて変更する。また、通電する二相を切り替えるタイミングを変化させる際、発生トルクあるいは発生トルク相当の状態量が、大きくなるほど切り替えるタイミングを大きく遅らせる。これにより、低速域において、また高負荷あるいはモータのインダクタンスが大きい場合において力率を改善して制御特性の安定化を図ることができ、同期電動機を高トルク、高性能に制御することができる。なお、制御対象となる同期電動機として、PMモータを例に説明したが、他の同期電動機(例えば、回転子に界磁巻線を使用したもの、あるいはリラクタンストルクによって駆動される電動機など)でも同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることが可能である。また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、S S D(Solid State Drive)等の記録装置、または、I Cカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1…V発生器、2…制御器(インバータ)、3…電力変換器(インバータ)、
4…同期電動機(PMモータ)、5…PWM発生器、6…通電モード決定器、
7…ゲート信号切替器、8…モード切替トリガー発生器、9…基準レベル切替器、
10…非通電相電位選択器、11…比較器、
15、113…切替スイッチ
20、20A…位相補償器、21…トルク推定部、22…位相変換部、
31…直流電源、32…インバータ主回路部、33…出力プリ・ドライバ、
35…シャント抵抗、
101…トルク指令器、
111、112…基準レベル設定器、
200…正弦波駆動制御器(180度通電方式)1…V発生器、2…制御器(インバータ)、3…電力変換器(インバータ)、
4…同期電動機(PMモータ)、5…PWM発生器、6…通電モード決定器、
7…ゲート信号切替器、8…モード切替トリガー発生器、9…基準レベル切替器、
10…非通電相電位選択器、11…比較器、
15、113…切替スイッチ
20、20A…位相補償器、21…トルク推定部、22…位相変換部、
31…直流電源、32…インバータ主回路部、33…出力プリ・ドライバ、
35…シャント抵抗、
101…トルク指令器、
111、112…基準レベル設定器、
200…正弦波駆動制御器(180度通電方式)

Claims (6)

  1. 複数のスイッチング素子を順次切り替えて交流電圧を発生し同期電動機に供給する電力変換器と、
    前記同期電動機の負荷トルクを検出または推定するトルク検出部と、
    前記電力変換器の通電する二相のパルス出力を前記同期電動機の三相巻線の内の二相に供給するとき、供給されない相の解放電圧を検出する検出器と
    検出した解放電圧に応じて前記通電する二相を所定の通電モードにしたがって順次切り替える制御器を備え、
    該制御器は前記同期電動機の検出または推定した負荷トルクに応じて前記二相を切り替えるタイミングを遅延させることを特徴とする同期電動機駆動システム。
  2. 請求項1記載の同期電動機駆動システムにおいて、
    前記負荷トルクは、同期電動機に流れる電流、電力変換器の直流母線に流れる電流、あるいはトルク指令値をもとに推定することを特徴とする同期電動機駆動システム。
  3. 請求項1記載の同期電動機駆動システムにおいて、
    制御器は前記同期電動機の検出または推定した負荷トルクに応じて前記二相を切り替えるタイミングを遅延させることを特徴とする同期電動機駆動システム。
  4. 請求項1記載の同期電動機駆動システムにおいて
    電力変換器の通電モードの切り替え後の通電相の重なり期間を、前記同期電動機の速度、または電気的時定数に基づいて設定し、その期間内は通電する二相の切り替えを禁止することを特徴とする同期電動機駆動システム。
  5. 請求項1記載の同期電動機駆動システムにおいて
    電力変換器は、変換器を構成するスイッチング素子で形成されるアームの通電期間を、起動時は120度通電させる120度通電方式で起動し、その後180度通電させる180度通電方式に切り替えることを特徴とする同期電動機駆動システム。
  6. 請求項1記載の同期電動機駆動システムにおいて、
    前記二相を切り替えるタイミングの遅延量は負荷トルクが大きいほど大きく設定することを特徴とする同期電動機駆動システム。
JP2012247544A 2012-11-09 2012-11-09 同期電動機駆動システム Active JP5923437B2 (ja)

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