JP2014095056A - 難燃性スチレン系樹脂組成物及びそれを用いた成形体 - Google Patents

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寛己 大胡
Toshiharu Kurata
利春 蔵田
Katsunori Konno
勝典 今野
Takaaki Okada
宝晃 岡田
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Abstract

【課題】難燃性スチレン系樹脂組成物に、通常、耐熱性を低下させてしまう高級脂肪酸亜鉛を添加すると、驚くべき事に、流動性と耐熱性の両方を向上させる事を見出した。これによって、耐光性、耐熱性、流動性、難燃性のバランスに優れた難燃性スチレン系樹脂組成物を提供し、かつ、この難燃性樹脂組成物を射出成形して得られる成形体を提供するものである。
【解決手段】(A)スチレン系樹脂100質量部に対して、(B)リン酸エステル系難燃剤5.0質量部以上、(C)ヒンダードアミン系光安定剤0.1質量部以上、及び(D)高級脂肪酸亜鉛0.01〜6.0質量部を含有してなる難燃性スチレン系樹脂組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、スチレン系樹脂に、リン酸エステル系難燃剤、ヒンダードアミン系耐光剤及びステアリン酸亜鉛を用いた難燃性スチレン系樹脂組成物と、該組成物を用いた成形体に関するものである。
スチレン系樹脂はその特性を生かし広範囲な用途に使用されている。中でも高度な難燃性を付与させた難燃性スチレン系樹脂組成物はワープロ、パーソナルコンピュータ、プリンター、複写機等のOA機器、TV、VTR、オーディオ等の家電製品等を初めとする多岐の分野で使用されている。従来から、スチレン系樹脂に難燃性を付与するために、種々の難燃剤が提案されており、中でも安価で物性バランスに優れているハロゲン含有有機化合物が多く使用されている。しかしながら、近年ハロゲン含有有機化合物を規制する動きが欧州を中心に活発化していることなどから、ハロゲン元素を含まない難燃樹脂、難燃樹脂組成物の需要が高まっている。こうしたハロゲン系難燃剤の代替難燃剤としてリン酸エステル系難燃剤が検討されている。
難燃性スチレン系樹脂組成物は紫外線により変色し易いという欠点があるため、成形体において有彩色特に白色系当の明るい色に着色する場合、用途が限定されてしまうという問題がある。耐光変色を改善を図るために、従来から種々の技術が提案されている。一般的には、ヒンダードアミン系光安定剤、ベンゾトリアゾール化合物やベンゾフェノン化合物等の紫外線吸収剤等を添加する方法が挙げられるが、これらを添加する事で耐熱性が低下するという欠点がある。(特許文献1)耐熱性を向上される方法としては、ポリフェニレンエーテル系樹脂などの耐熱性樹脂を添加する方法があるが、これは耐熱性は向上するが、反面、流動性が低下してしまう。
また、流動性を向上する方法としてはステアリン酸亜鉛等の高級脂肪酸金属塩等を添加する方法があるが、これらを添加する事で耐熱性が低下するという欠点がある。(特許文献2)
特開2009−179669号公報 特開2011−162639号公報
本発明の課題は、難燃性スチレン系樹脂組成物に、通常、耐熱性を低下させてしまう高級脂肪酸亜鉛を添加すると、驚くべき事に、流動性と耐熱性の両方を向上させる事を見出した。これによって、耐熱性、流動性、難燃性のバランスに優れた難燃性スチレン系樹脂組成物を提供し、尚且つ、この難燃性スチレン系樹脂組成物を射出成形して得られる成形体を提供するものである。
本発明者は、上記課題について鋭意検討した結果、(A)スチレン系樹脂に、(B)リン酸エステル系難燃剤、(C)ヒンダードアミン系耐光剤及び(D)高級脂肪酸亜鉛の組合せで添加することによって、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
1.(A)スチレン系樹脂100質量部に対して、(B)リン酸エステル系難燃剤5.0〜40.0質量部、(C)ヒンダードアミン系光安定剤0.1〜5.0質量部、及び(D)高級脂肪酸亜鉛0.01〜6.0質量部を含有してなる難燃性スチレン系樹脂組成物。
2.(A)スチレン系樹脂は、ポリフェニレンエーテル系樹脂を併用し、合計が100質量部になるように含有する前記1に記載の難燃性スチレン系樹脂組成物。
3.(B)リン酸エステル系難燃剤が芳香族系縮合リン酸エステル化合物である前記1から2のいずれかに記載の難燃性スチレン系樹脂組成物。
4.(C)ヒンダードアミン系光安定剤がビス(2,2,6,6-テトラメチル−4−ピペリジル)セパケートである前記1から3のいずれかに記載の難燃性スチレン系樹脂組成物。
5.(D)高級脂肪酸亜鉛がステアリン酸亜鉛である前記1から4のいずれかに記載の難燃性スチレン系樹脂組成物。
6.UL94燃焼試験でV−2、V−1、V−0及び5Vを有する前記1から5のいずれかに記載の難燃性スチレン系樹脂組成物。
7.前記1から6のいずれかに記載の難燃性スチレン系樹脂組成物から得られる成形体。
本発明に関わる難燃性スチレン系樹脂組成物は、耐光性、耐熱性、流動性、難燃性のバランスに優れた樹脂組成物が提供される。この利点を生かした成形品を成形することができ、産業上の利用価値は極めて大である。
本発明で用いる(A)スチレン系樹脂は、スチレン系化合物、またはスチレン系化合物とスチレン系化合物に共重合可能な化合物とを、ゴム状重合体存在下または非存在下で重合して得られる重合体をいう。
スチレン系化合物としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、モノクロロスチレン、p−メチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、エチルスチレン等が挙げられる。特にスチレンが好ましい。
また、スチレン系化合物と共重合可能な化合物としては、例えば、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート等のメタクリル酸エステル類;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等の不飽和ニトリル化合物類;無水マレイン酸等の酸無水物等が挙げられる。 上記スチレン系化合物と共重合可能な化合物の使用量は、スチレン系化合物との合計量(100質量%)に対して20質量%以下が好ましく、15質量%以下がさらに好ましい。
また、ゴム状重合体としては、ポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン−ブタジエン共重合体等があり、ポリブタジエンが好ましい。ポリブタジエンとしてはシス結合の含有量が高いハイシスポリブタジエン、シス結合の含有量が低いローシスポリブタジエン等が挙げられる。それぞれ単独でも混合しても使用することができる。
(A)スチレン系樹脂の具体例としては、ポリスチレン及びゴム変性ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体(AS樹脂)及びゴム変性スチレン−アクリロニトリル共重合体(ABS樹脂)、その他のスチレン系共重合体等が挙げられる。
特に好ましくは、ゴム変性ポリスチレンである。
また、(A)スチレン系樹脂にポリフェニレンエーテル系樹脂を併用し用いても良い。
ポリフェニレンエーテル系樹脂とは、下記(化1)に示す構造単位を主鎖に有する重合体であって、単独重合体又は共重合体のいずれでもよい。
(化1)
Figure 2014095056
(ここで、R1、R2、R3、R4は、それぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、第1級若しくは第2級アルキル基、アリール基、アミノアルキル基、ハロアルキル基、炭化水素オキシ基、又はハロ炭化水素オキシ基を表す。ただし、R1、R2がともに水素原子になることはない。)
ポリフェニレンエーテル樹脂の単独重合体の代表例としては、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−エチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジエチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−エチル−6−n−プロピル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジ−n−プロピル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−n−ブチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−エチル−6−イソプロピル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−クロロエチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−ヒドロキシエチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−クロロエチル−1,4−フェニレン)エーテル等が挙げられる。共重合体の例としては、2,6−ジメチルフェノール/2,3,6−トリメチルフェノール共重合体、2,6−ジメチルフェノール/2,3,6−トリエチルフェノール共重合体、2,6−ジエチルフェノール/2,3,6−トリメチルフェノール共重合体、2,6−ジプロピルフェノール/2,3,6−トリメチルフェノール共重合体等の2,6−ジアルキルフェノール/2,3,6−トリアルキルフェノール共重合体、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)にスチレンをグラフト重合させたグラフト共重合体、2,6−ジメチルフェノール/2,3,6−トリメチルフェノール共重合体にスチレンをグラフト重合させたグラフト共重合体等が挙げられる。
ポリフェニレンエーテル樹脂として、好ましくは、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテル単独重合体、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)、2,6−ジメチルフェノール/2,3,6−トリメチルフェノールランダム共重合体であり、特に好ましくはポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテル単独重合体である。この中では、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテルが特に好ましい。
ポリフェニレンエーテル樹脂の極限粘度は、クロロホルム中で測定した30℃の極限粘度が好ましくは0.2〜0.8dl/g、更に好ましくは0.3〜0.6dl/gである。(D)ポリフェニレンエーテル樹脂の極限粘度が0.2dl/g未満だと成形体の機械的強度が低下し、また、0.8dl/gを超えると成形性が悪化するため好ましくない。
(B)リン系難燃剤としては、赤リン、有機リン酸エステル化合物、ホスファゼン化合物、ホスフィン酸塩類、ホスフォン酸塩類、ホスホルアミド化合物等が挙げられ、有機リン酸エステル化合物、ホスファゼン化合物が好ましく、有機リン酸エステル化合物がより好ましい。
有機リン酸エステル化合物としては、例えば、トリフェニルフォスフェート、フェニルビスドデシルホスフェート、フェニルビスネオペンチルホスフェート、フェニル−ビス(3,5,5’−トリメチル−ヘキシルホスフェート)、エチルジフェニルホスフェート、2−エチル−ヘキシルジ(p−トリル)ホスフェート、ビス−(2−エチルヘキシル)p−トリルホスフェート、トリトリルホスフェート、ビス−(2−エチルヘキシル)フェニルホスフェート、トリ−(ノニルフェニル)ホスフェート、ジ(ドデシル)p−トリルホスフェート、トリクレジルホスフェート、ジブチルフェニルホスフェート、2−クロロエチルジフェニルホスフェート、p−トリルビス(2,5,5’−トリメチルヘキシル)ホスフェート、2−エチルヘキシルジフェニルホスフェート、ビスフェノールA・ビス(ジフェニルホスフェート)、ジフェニル−(3−ヒドロキシフェニル)ホスフェート、ビスフェノールA・ビス(ジクレジルホスフェート)、レゾルシン・ビス(ジフェニルホスフェート)、レゾルシン・ビス(ジキシレニルホスフェート)、2−ナフチルジフェニルフォスフェート、1−ナフチルジフェニルフォスフェート、ジ(2−ナフチル)フェニルホスフェート等が挙げられる。
特に、下記に示す(化2)で表される芳香族系縮合リン酸エステル化合物が好ましい。
添加量は、好ましくは(A)スチレン系樹脂100質量部に対して、5.0〜40.0質量部である。更に好ましくは、6.5〜30.0質量部である。5.0質量部未満だと耐熱性向上効果が小さく、尚且つ、難燃性を得ることが出来ない。また、40.0質量部を超えると、樹脂との相溶が出来なくなり、ブリードアウトしてしまう。
(化2)

Figure 2014095056
ここで、nは1〜5の正数であり、Ar1〜Ar4は炭素数6〜15のフェニル基又はアルキル置換フェニル基を表し、Xは下式に示す(化3)で表わされるX1、X2、X3、X4、又はX5から選ばれる置換基である。)
(化3)

Figure 2014095056
上述した芳香族系縮合リン酸エステル化合物は、一般にn=1〜3が90%以上の混合物であり、n=4以上の多量体やその他の副生成物からなる混合物として入手できる。
例えば、ビスフェノールA−ビス(ジフェニルホスフェート)を主成分とするリン酸エステル化合物(大八化学(株)製、CR741)や、ビスフェノールA−ビス(ジキシレニルホスフェート)を主成分とするリン酸エステル化合物等のビスフェノールA類の芳香族系縮合リン酸エステル、レゾルシン−ビス(ジキシレニルホスフェート)を主成分とするリン酸エステル化合物(大八化学(株)製、PX200)やレゾルシン−ビス(ジフェニルホスフェート)を主成分とするリン酸エステル化合物(大八化学(株)製、CR−733S)等のレゾルシン類の芳香族系縮合リン酸エステルが挙げられる。
また、溶融滴下防止の目的でポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等を添加する事が出来る。
(C)ヒンダードアミン系光安定剤としては市販されているものを適用できる。例えば、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ペピリジル)セバケート、ビス(1−オクチロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ペピリジル)セバケート、コハク酸ジメチルと1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルペピリジンとの重縮合物、ポリ[{6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル}{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ペピリジル)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ペピリジル)イミノ}]、N,N’−ビス(3−アミノプロピル)エチレンジアミンと2,4−ビス[N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ペピリジル)アミノ]−6−クロロ−1,3,5−トリアジンとの縮合物、1,2,3,4−テトラ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ペピリジル)−ブタンテトラカルボキシレート、1,4−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ペピリジル)−2,3−ブタンジオン、トリス−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ペピリジル)トリメリテート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ペピリジル−n−オクトエート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ペピリジルステアレート、4−ヒドロキシ−1,2,2,6,6−ペンタメチルペピリジン、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ペピリジニル)セバケート、2−(3,5−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ペピリジル)等が挙げられる。これらは単独で用いてもよく2種以上を組み合わせて用いてもよい。特にビス(2,2,6,6-テトラメチル−4−ピペリジル)セパケートが好ましい。
添加量は、好ましくは(A)スチレン系樹脂100質量部に対して、0.1〜5.0質量部である。更に好ましくは0.5〜5.0質量部である。0.1質量部未満だと耐熱性向上が少なく、5.0質量部を超えると、ブリードアウトして、金型汚染を起こしてしまう。
(C)ヒンダードアミン系光安定剤は紫外線吸収剤と組合わせて用いることが出来る。
紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、サリシレート系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤、ニッケル錯塩紫外線吸収剤等が挙げられる。
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤としては、市販されているものを適用できる。例えば、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−アミノフェニル)ベンゾトリアゾール、2−{2’−ヒドロキシ−3’−(3’’,4’’,5’’,6’’−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5’−メチルフェニル}ベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス{4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール}、6−(2−ベンゾトリアゾリル)−4−t−オクチル−6’−t−ブチル−4’−メチル−2,2’−メチレンビスフェノール等が挙げられる。
(D)高級脂肪酸亜鉛としては、市販されているものを適用できる。例えば、ステアリン酸亜鉛、オレイン酸亜鉛、パルミチン酸亜鉛、エルカ酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛、ベヘニン酸亜鉛などが挙げられる。これらは単独で用いてもよく2種以上を組み合わせて用いてもよい。特にステアリン酸亜鉛が好ましい。
添加量は、好ましくは、(A)スチレン系樹脂100質量部に対して、0.01〜6.0質量部である。更に好ましくは、0.2〜5.0質量部である。0.01質量部未満、または、6.0質量部を超えると、耐熱性向上効果が少ない。
本発明の難燃性スチレン系樹脂組成物は目的を損なわない範囲で他の添加剤、例えば可塑剤、酸化防止剤、滑剤、熱安定剤、充填剤、補強剤、着色剤、難燃助剤、帯電防止剤等を添加することが出来る。
本発明の難燃性スチレン系樹脂組成物の混合方法は、公知の混合技術を適用することが出来る。例えばミキサー型混合機、V型ブレンダー、及びタンブラー型混合機等の混合装置であらかじめ混合しておいた混合物を、更に溶融混練することで均一な難燃性樹脂組成物とすることが出来る。溶融混練にも特に制限はなく公知の溶融技術を適用出来る。好適な溶融混練装置として、バンバリー型ミキサー、ニーダー、ロール、単軸押出機、特殊単軸押出機、及び二軸押出機等がある。更に押出機等の溶融混練装置の途中から難燃化剤等の添加剤を別途に添加する方法がある。
以下に例を挙げて具体的に本発明を説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
〔(A)スチレン系樹脂〕
(A−1)ゴム変性スチレン系樹脂はスチレンと不活性溶媒の混合液(エチルベンゼン)にゴム状重合体を溶解して得た重合体を用いた。ゴム変性スチレン系樹脂は、ゴム状重合体に1,4−シス結合を60モル%未満の比率で含有するローシスポリブタジエンゴムを使用し、マトリックス部分の還元粘度0.65dl/g、ゴム状重合体含有量13.6質量%、ゴム状重合体のゲル含有量27.9質量%、及びゴム状重合体の体積平均粒子径0.63μmであるゴム変性スチレン系樹脂を使用した。ここで言う還元粘度、ゴム状重合体の質量%、ゴム状重合体のゲル含有量の質量%、ゴム状重合体の体積平均粒子径は以下の方法で測定した。
〔還元粘度(ηsp/C)の測定〕
ゴム変性スチレン系樹脂1gにメチルエチルケトン15mlとアセトン15mlの混合溶媒を加え、温度25℃で2時間振とう溶解した後、遠心分離で不溶分を沈降させ、デカンテーションにより上澄み液を取り出し、500mlのメタノールを加えて樹脂分を析出させ、不溶分を濾過乾燥する。同操作で得られた樹脂分をトルエンに溶解してポリマー濃度0.4%(質量/体積)の試料溶液を作製した。この試料溶液、及び純トルエンを30℃の恒温でウベローデ型粘度計により溶液流下秒数を測定して、下式にて算出した。またスチレン樹脂は上記の樹脂分と同様の測定方法で測定・算出した。
ηsp/C=(t1/t0−1)/C
t0:純トルエン流下秒数
t1:試料溶液流下秒数
C:ポリマー濃度
〔ゴム状重合体含有量の測定〕
スチレン系難燃性樹脂組成物をクロロホルムに溶解させ、一定量の一塩化ヨウ素/四塩化炭素溶液を加え暗所に約1時間放置後、15質量%のヨウ化カリウム溶液と純水50mlを加え、過剰の一塩化ヨウ素を0.1Nチオ硫酸ナトリウム/エタノール水溶液で滴定し、付加した一塩化ヨウ素量から算出した。
〔ゲル含有量の測定〕
ゴム変性したスチレン系樹脂をトルエンに2.5%(質量/体積)の割合で加え、温度25℃で2時間振とう溶解した後、遠心分離(回転数10000〜14000rpm、分離時間30分)で不溶分(ゲル分)を沈降させ、デカンテーションにより上澄み液を除去してゲルを得た。次に、この膨潤ゲルを温度100℃で2時間予備乾燥した後、温度120℃の真空乾燥機で1時間乾燥した。デシケータで常温まで冷却し、精秤して下式にて算出した。
ゲル分率(%)=[(m1−m0)/S]×100
m0:遠心沈降管質量
m1:乾燥ゲル+遠心沈降管質量
S:試料樹脂質量
〔ゴム状重合体の体積平均粒子径の測定〕
ゴム変性スチレン系樹脂をジメチルホルムアミドに完全に溶解させ、レーザー回析方式粒度分布装置にて測定した。
〔(A−2)ポリフェニレンエーテル系樹脂〕
商品名「PX100F」(三菱エンジニアリングプラスチックス社製、極限粘度0.38dl/g)を使用した。
〔(B)リン酸エステル系難燃剤〕
(B−1)ビスフェノールAビス−ジフェニルホスフェート:
商品名「CR−741」(大八化学工業社製)を使用した。
(B−2)レゾルシノールビス−ジフェニルホスフェート:
商品名「CR−733S」(大八化学工業社製)を使用した。
溶融滴下防止剤として
(B−3)ポリテトラフルオロエチレン(PTFE):
商品名「PTFE31−JR」(三井・デュポンフロロケミカル社製)を使用した。
比較用難燃剤として、臭素系難燃剤の
(B−4)2,4,6−トリス(2,4,6−トリブロモフェノキシ)−1,3,5−トリアジン:
商品名「ピロガードSR245」(第一工業製薬社製)と、
臭素系難燃剤の難燃助剤として、
(B−5)三酸化アンチモン:
商品名AT−3CN(鈴裕化学社製)を使用した。
[(C)ヒンダードアミン系光安定剤]
(C−1)ビス(2,2,6,6-テトラメチル−4−ピペリジル)セパケート:
商品名「JF−90」(城北化学社製)
紫外線吸収剤の
(C−2)2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール:
商品名「JF−79」(城北化学社製)を使用した。
[(D)高級脂肪酸亜鉛]
(D−1)ステアリン酸亜鉛:
商品名「ジンクステアレートGP」(日油社製)を使用した。
比較例として
(D−2)ステアリン酸カルシウム:
商品名「カルシウムステアレートG」(日油社製)を使用した。
(D−3)エチレンビスステアリン酸アマイド:
商品名「カオーワックスEB−FF」(花王社製)を使用した。
次に、本発明の難燃性スチレン系樹脂組成物の混合方法を述べる。(A)樹脂、(B)難燃剤、(C)耐光剤、及び(D)滑剤を表1から表2に示す配合量にて、これら全成分をヘンシェルミキサー(三井三池化工(株)製、FM20B)にて予備混合し、二軸押出機(東芝機械(株)製、TEM26SS)に供給してストランドとし、水冷してからペレタイザーへ導きペレット化した。この際、シリンダー温度230℃、供給量30kg/時間とした。また、(A)スチレン系樹脂にポリフェニレンエーテル系樹脂を併用する場合はシリンダー温度300℃とし、その他条件は同じとした。
なお、予備混合時に、ミネラルオイルも0.5質量部を同時添加した。
なお、実施例、比較例に示された各種測定は以下の方法により実施した。
(1)ビカット軟化温度の測定
ビカット軟化点の測定は、JISK−7206に基づき測定を行った。
荷重:50N
昇温速度:50℃/hr
ビカット軟化点ΔV=V1−V0
V1:(A)樹脂、(B)難燃剤、(C)耐光剤、及び(D)滑剤を配合した組成物のビカット軟化温度測定値
V0:上記配合から(D)滑剤を除いた組成物のビカット軟化温度測定値
ΔVが0を超えた場合を、合格とする。
(2)メルトフローレート(MFR)の測定
メルトフローレートの測定は、得られたペレットをJISK7210に基づき測定を行った。
試験温度:200℃
試験荷重:49N
メルトフローレートΔM=M1−M0
M1:(A)樹脂、(B)難燃剤、(C)耐光剤、及び(D)滑剤を配合した組成物のメルトフローレート測定値
M0:上記配合から(D)滑剤を除いた組成物のメルトフローレート測定値
ΔMが0を超えた場合を、合格とする。
(3)難燃性の測定
難燃性の測定は、米国アンダーライターズ・ラボラトリーズ社のサブジェクト94号の垂直燃焼試験方法に準拠し、試験片厚さ1.5mmの燃焼性を評価した。評価結果は下記の様に表記した。
NG:V−2〜V−0、5Vいずれも満たさない燃焼性を示すもの。
各種試験の試験片の作製条件
ビカット軟化温度試験片は、射出成形機(日本製鋼所(株)製、J100E−P)にて、JIS K 7139に記載のA型試験片(ダンベル)を成形した。この際の成形条件はJIS K 6926−2に準拠して行った。該ダンベル片の中央部より切り出し、試験に用いた。
燃焼性の評価用試験片は、射出成形機(日本製鋼所(株)製、J100E−P)にて、127×12.7×1.5mmの燃焼用試験片を成形した。この際、シリンダー温度190℃、金型温度30℃とした。
実施例1〜13、比較例1〜7の各配合及び結果を表1〜3に示す。
Figure 2014095056
Figure 2014095056
Figure 2014095056
実施例より、本発明の難燃性スチレン系樹脂組成物は、スチレン系樹脂にリン酸エステル系難燃剤及びヒンダードアミン系光安定剤を添加した組成物に、高級脂肪酸亜鉛を添加する事によって、流動性と耐熱性の両方を向上させていることがわかる。
しかし本発明の規定を満足しない比較例で得られた樹脂組成物では、耐熱性、流動性、難燃性の何れかに優れることはあっても、その全てに優れていることはないことがわかる。
例えば、(B)リン酸エステル系難燃剤が規定量より少ないと、ΔV及びΔMが0以下となり、尚且つ、難燃性がNGとなっている(比較例1)。また、臭素系難燃剤を用いると、ΔVが0以下となっている(比較例4)。(C)ヒンダードアミン系光安定剤が規定量より少ないと、ΔVが0以下となっている(比較例2)。また、単独で紫外線吸収剤を用いると、ΔVが0以下となる(比較例5)。(D)高級脂肪酸亜鉛が規定量より少ないと、ΔVが0以下となり、規定量より超えても、ΔVが0以下となる(比較例3)。また、規定外の滑剤を用いると、ΔVが0以下となる(比較例6,7)。

Claims (7)

  1. (A)スチレン系樹脂100質量部に対して、(B)リン酸エステル系難燃剤5.0〜40.0質量部、(C)ヒンダードアミン系光安定剤0.1〜5.0質量部、及び(D)高級脂肪酸亜鉛0.01〜6.0質量部を含有してなる難燃性スチレン系樹脂組成物。
  2. (A)スチレン系樹脂は、ポリフェニレンエーテル系樹脂を併用し、合計が100質量部になるように含有する請求項1に記載の難燃性スチレン系樹脂組成物。
  3. (B)リン酸エステル系難燃剤が芳香族系縮合リン酸エステル化合物である請求項1から請求項2のいずれか1項に記載の難燃性スチレン系樹脂組成物。
  4. (C)ヒンダードアミン系光安定剤がビス(2,2,6,6-テトラメチル−4−ピペリジル)セパケートである請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の難燃性スチレン系樹脂組成物。
  5. (D)高級脂肪酸亜鉛がステアリン酸亜鉛である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の難燃性スチレン系樹脂組成物。
  6. UL94燃焼試験でV−2、V−1、V−0及び5Vを有する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の難燃性スチレン系樹脂組成物。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の難燃性スチレン系樹脂組成物から得られる成形体。
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