JP2016098374A - 熱可塑性樹脂組成物及びそれから製造された成形品 - Google Patents

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Abstract

【課題】難燃性に優れながらも、剛性、耐熱性及び加工性に優れた熱可塑性樹脂組成物及びそれから製造された成形品。
【解決手段】ビニルシアン化合物−共役ジエン化合物−ビニル芳香族化合物共重合体10〜90重量%及びビニル芳香族化合物−ビニルシアン化合物共重合体90〜10重量%からなる基本樹脂100重量部、エポキシ系樹脂1〜30重量部、リン系難燃剤1〜30重量部、シリコン系化合物1〜10重量部、及び炭酸カルシウム1〜5重量部を含む熱可塑性樹脂組成物及びそれから製造された成形品。
【選択図】なし

Description

本発明は、熱可塑性樹脂組成物に係り、より詳細には、難燃性に優れながらも、剛性、耐熱性及び加工性に優れた熱可塑性樹脂組成物及びそれから製造された成形品に関する。
アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(Acrylonitrile−Butadiene−Styrene、以下、ABSという)樹脂は、アクリロニトリルの剛性及び耐化学性、ブタジエンとスチレンの加工性及び機械的強度によって、電気・電子製品と事務用機器などの外装材として広く使用されている。しかし、ABS樹脂は、それ自体が容易に燃焼が起こり得る特性を有しており、火災に対する抵抗性がほとんどない。このような問題点により、電気・電子製品と事務用機器などに使用されるABS樹脂は、電気・電子製品の火災に対する安定性を保障するために、難燃規格を満足しなければならない。
このような難燃規格及び難燃性判別試験法に対して、電子製品の完成品の内部にある回路基板の漏電、短絡、ショートなどによる内部発火からの火炎抵抗性を判定するUL94の垂直燃焼試験法がある。
前記難燃性を付与するための方法として、ゴム変性スチレン系樹脂の製造時に難燃性単量体を含ませて重合する方法、及び製造されたゴム変性スチレン系樹脂に難燃剤及び難燃助剤を混合する方法などがあり、前記難燃剤としては、臭素系、塩素系のようなハロゲン系難燃剤、リン系、窒素系及び水酸化系などの非ハロゲン系難燃剤があり、前記難燃助剤としては、アンチモン系化合物、シリコン系化合物及び亜鉛系化合物などがある。
このうちハロゲン系難燃剤は、非ハロゲン系難燃剤に比べて難燃効率が高く、ゴム変性スチレン系樹脂の機械的物性を維持させることができるので、現在、ABS樹脂に難燃性を付与する方法として最も一般的であり、そのうち臭素系難燃剤が特に効果的である。しかし、臭素系難燃剤を投入してABS樹脂を加工する場合、加工中に発生する高い温度と圧力によって熱安定性が低下して分解され、これによって、腐食性有毒ガスが発生して作業環境及び人体にも悪影響を及ぼすという問題がある。これは、臭素系難燃剤を投入して加工したABS樹脂が燃焼する時にも発生する問題点である。
上記の問題点を回避する方法として、非ハロゲン系難燃剤を使用しており、その中でも、リン系難燃剤を使用する方法が多く使用されている。しかし、リン系難燃剤の場合、ハロゲン系難燃剤に比べて難燃効率が低いため、過量のリン系難燃剤を投入しなければならないという欠点と共に、リン系難燃システムの原理上、チャーを生成できない熱可塑性樹脂組成物の場合、難燃性を十分に発揮しにくいという欠点がある。また、常用的に多く使用されているリン系難燃剤であるトリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリ(2,6−ジメチルフェニル)ホスフェート、トリ(2,4,6−トリメチルフェニル)ホスフェートなどに代表されるホスフェート系化合物などは、樹脂に対する可塑化効果を有しており、これにより、全体的な樹脂の熱変形温度(heat deflection temperature、HDT)を低下させるという問題がある。
また、ABS共重合体及びSAN共重合体からなる熱可塑性樹脂に、リン系難燃剤及びチャー生成物質としてエポキシ系樹脂を投入すると、難燃特性が改善されるが、一般的に使用されるハロゲン系難燃剤を適用した難燃ABS製品に比べて、低い熱変形温度及び剛性を有しているという問題がある。
上記のような従来技術の問題点を解決するために、本発明は、難燃性に優れながらも、剛性、耐熱性及び加工性に優れた熱可塑性樹脂組成物を提供することを目的とする。
本発明の上記の目的及びその他の目的は、下記に説明された本発明によって全て達成することができる。
上記の目的を達成するために、本発明は、
(A)ビニルシアン化合物−共役ジエン化合物−ビニル芳香族化合物共重合体10〜90重量%及びビニル芳香族化合物−ビニルシアン化合物共重合体90〜10重量%からなる基本樹脂100重量部と、
(B)エポキシ系樹脂1〜30重量部と、
(C)リン系難燃剤1〜30重量部と、
(D)シリコン系化合物1〜10重量部と、
(E)炭酸カルシウム化合物1〜5重量部と、
を含む熱可塑性樹脂組成物を提供する。
前記(B)エポキシ系樹脂は、一例として、ウレタン変性エポキシ樹脂、多官能性エポキシ樹脂及び4−官能性エポキシ樹脂からなる群から選択された1種以上であってもよい。
前記ウレタン変性エポキシ樹脂は、一例として、下記化学式1で表される重合体であってもよい。
Figure 2016098374
前記化学式1において、R1は、構造
Figure 2016098374
を有するエポキシ基であり、R3及びR4は、独立して、水素原子あるいはアリール基であり、n1、n2は、自然数1〜100であり、R2は、末端部がイソシアネート基で置換された下記化学式2の基である。
Figure 2016098374
前記化学式2において、X及びYは、独立して、炭素数1〜20のアルキレンあるいはアリーレン基であり、前記アルキレンあるいはアリーレン基は、酸素、窒素、またはこれら全てを任意に含むことができる。
前記多官能性エポキシ樹脂は、一例として、下記化学式3で表される重合体であってもよい。
Figure 2016098374
前記化学式3において、nは、1〜100の自然数である。
前記4−官能性エポキシ樹脂は、一例として、下記化学式4で表される重合体であってもよい。
Figure 2016098374
前記化学式4において、Xは、炭素数1〜30の脂肪族又は芳香族炭化水素から水素原子4個を除いた原子団であり、前記原子団は、酸素、窒素、またはこれら全てを任意に含むことができる。
前記ビニルシアン化合物−共役ジエン化合物−ビニル芳香族化合物共重合体は、一例として、ビニルシアン化合物−共役ジエン化合物−ビニル芳香族化合物共重合体の総重量を基準として、共役ジエン化合物が30〜70重量%含まれてもよい。
前記ビニル芳香族化合物−ビニルシアン化合物共重合体は、一例として、重量平均分子量が10,000〜300,000g/molであり、ビニルシアン化合物が5〜50重量%含まれてもよい。
前記(C)リン系難燃剤は、一例として、ホスフェート系化合物、ジホスフェート系化合物、3つ以上のホスフェート基を有するポリホスフェート系化合物、ホスホネート系化合物、ホスフィネート系化合物及びジエチルホスフィン酸金属化合物からなる群から選択される1種以上であってもよい。
前記(D)シリコン系化合物は、一例として、粘度が300,000〜1,000,000cstであってもよい。
前記(D)シリコン系化合物は、一例として、下記化学式5で表される化合物であってもよい。
Figure 2016098374
前記化学式5において、R1及びR4は、独立して、炭素数1〜20のアルキル基であり、R2及びR3は、独立して、炭素数1〜10のアルキル基である。
前記(E)炭酸カルシウム化合物は、一例として、平均粒径が0.1〜50μmであってもよい。
前記熱可塑性樹脂組成物は、一例として、衝撃補強剤、熱安定剤、滴下防止剤、酸化防止剤、光安定剤、紫外線遮断剤、顔料及び無機充填剤からなる群から選択される1種以上の添加剤をさらに含むことができる。
前記熱可塑性樹脂組成物は、一例として、熱変形温度(HDT)が77〜90℃であってもよい。
前記熱可塑性樹脂組成物は、一例として、溶融指数(MFR)が56〜100g/10minであってもよい。
また、前記熱可塑性樹脂組成物を含んで製造される成形品を提供する。
上記で説明したように、本発明によれば、基本樹脂にエポキシ系樹脂とリン系難燃剤、シリコン系化合物及び炭酸カルシウムを共に投入することによって、難燃性に優れながらも、剛性、耐熱性及び加工性に優れた熱可塑性樹脂組成物を提供するという効果がある。特に、難燃性規格の一つとしてのUL94の認証に対応することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明者らは、ビニルシアン化合物−共役ジエン化合物−ビニル芳香族化合物共重合体からなる熱可塑性樹脂にエポキシ系樹脂及びリン系難燃剤と共に、シリコン系化合物と炭酸カルシウムを添加すると、樹脂の難燃性及び剛性を減少させることなく効率的に高い熱変形温度が示されることを確認し、これに基づいて本発明を完成するに至った。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、(A)ビニルシアン化合物−共役ジエン化合物−ビニル芳香族化合物共重合体10〜90重量%及びビニル芳香族化合物−ビニルシアン化合物共重合体90〜10重量%からなる基本樹脂100重量部、(B)エポキシ系樹脂1〜30重量部、(C)リン系難燃剤1〜30重量部、(D)シリコン系化合物1〜10重量部、及び(E)炭酸カルシウム化合物1〜5重量部を含むことを技術的特徴とする。
本発明の熱可塑性樹脂組成物を構成する各成分を詳細に説明すると、次の通りである。
(A)基本樹脂
本発明による(A)基本樹脂は、スチレン系樹脂からなり、前記スチレン系樹脂は、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(以下、ABSという)共重合体、スチレン−アクリロニトリル(以下、SANという)共重合体、ポリスチレン(以下、PSという)共重合体、高衝撃ポリスチレン(以下、HIPSという)共重合体、またはこれらの混合物であってもよく、一例として、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)共重合体10〜90重量%とスチレン−アクリロニトリル(SAN)共重合体90〜10重量%の範囲内であることが、樹脂の機械的物性の面を考慮するとき、好ましい。
他の例として、前記スチレン系樹脂は、ABS共重合体20〜50重量%及びSAN共重合体50〜80重量%、あるいはABS共重合体20〜40重量%及びSAN共重合体60〜80重量%であってもよく、この範囲内で、機械的物性に優れるという効果がある。
前記アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)共重合体は、特に制限しないが、乳化グラフト重合で製造され、ブタジエンゴム含量が30〜70重量%であることが好ましい。一例として、ブタジエンゴム含量は40〜60重量%、あるいは50〜60重量%であってもよい。
また、前記アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)共重合体は、ブタジエンゴム、アクリロニトリル単量体及びスチレン単量体を乳化グラフト重合した後、これを凝集、脱水及び乾燥して粉末状態に製造することができ、数平均粒径0.1〜0.5μmであるブタジエンゴムが40〜70重量%含まれることが、剛性及び加工性の面で好ましい。
前記乳化グラフト重合は、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)共重合体に含まれる総単量体の含量100重量部を基準として、ブタジエンゴム30〜70重量部、乳化剤0.1〜5重量部、分子量調節剤0.1〜3重量部及び重合開始剤0.05〜1重量部からなる混合溶液に、アクリロニトリル5〜40重量部及びスチレン20〜65重量部からなる単量体混合物を連続又は一括投入して行うことが好ましい。
一例として、前記乳化グラフト重合は、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)共重合体に含まれる総単量体の含量100重量部を基準として、ブタジエンゴム45〜70重量部、乳化剤0.6〜2重量部、分子量調節剤0.2〜1重量部及び重合開始剤0.05〜0.5重量部からなる混合溶液に、アクリロニトリル5〜30重量部及びスチレン20〜50重量部からなる単量体混合物を連続又は一括投入して行うことが好ましい。
前記凝集は、一例として、1〜10%の硫酸又は硫酸塩水溶液;または1〜5%の硫酸又は硫酸塩水溶液によって行われることが好ましい。
前記スチレン−アクリロニトリル(SAN)共重合体は、一例として、重量平均分子量が10,000〜300,000g/molであり、アクリロニトリル系単量体の含量が5〜50重量%であることが好ましく、単一または2種以上混合して使用することができる。
一例として、スチレン−アクリロニトリル(SAN)共重合体は、重量平均分子量が30,000〜200,000g/molであり、アクリロニトリル系単量体の含量が10〜40重量%、あるいは重量平均分子量が50,000〜150,000g/molであり、アクリロニトリル系単量体の含量が20〜40重量%であってもよい。
(B)エポキシ系樹脂
前記(B)エポキシ系樹脂は、一例として、前記基本樹脂との相溶性があり、加工された熱可塑性樹脂が燃焼するときにチャーを生成できる構造を有するエポキシ系樹脂であってもよい。
前記エポキシ系樹脂は、一例として、下記化学式1で表されるウレタン変性エポキシ樹脂、下記化学式3で表される多官能性エポキシ樹脂あるいは下記化学式4で表される4−官能性エポキシ樹脂からなる群から1種以上選択されることが、難燃性を改善させる面を勘案するとき、好ましい。
このうちウレタン変性エポキシ樹脂は、一例として、ウレタン作用基を有する化合物がエポキシ樹脂のエポキシ環に付加反応をしたもので、1つの分子内にウレタン変性が起こった部分及び起こっていないエポキシ作用基が混在しており、化学式は、次の通りである。
Figure 2016098374
前記式中、R1は、構造
Figure 2016098374
を有するエポキシ基であり、R3及びR4は、独立して、水素原子あるいはアリール基であり、n1、n2は、自然数1〜100であり、R2は、末端部がイソシアネート基で置換された下記化学式2の基である。
Figure 2016098374
前記化学式2において、X及びYは、独立して、炭素数1〜20のアルキレンあるいはアリーレン基であり、前記アルキレンあるいはアリーレン基は、酸素、窒素、またはこれら全てを任意に含むことができる。
前記多官能性エポキシ樹脂は、一例として、下記化学式3で表すことができる。
Figure 2016098374
前記化学式3において、nは、1〜100の自然数である。
前記4−官能性エポキシ樹脂は、一例として、下記化学式4で表すことができる。
Figure 2016098374
前記化学式4において、Xは、炭素数1〜30の脂肪族または芳香族炭化水素から水素原子4個を除いた原子団であり、前記原子団は、酸素、窒素、またはこれら全てを任意に含むことができる。
前記ウレタン変性エポキシ樹脂、多官能性エポキシ樹脂、あるいは4−官能性エポキシ樹脂は、一例として、単独あるいは2種以上併用して使用することができる。
前記エポキシ系樹脂は、一例として、基本樹脂100重量部に対して1〜30重量部含まれることが好ましい。前記範囲内で、製造される熱可塑性樹脂組成物がチャーを生成して、リン系難燃剤を過量使用しなくても優れた難燃性能を発現するのに好ましいためである。他の例として、前記エポキシ系樹脂は10〜20重量部であってもよく、この範囲内で、耐熱性に優れるという効果がある。
(C)リン系難燃剤
前記(C)リン系難燃剤は、一般的に熱可塑性樹脂に使用できるものであれば特に制限されず、具体例として、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリ(2,6−ジメチルフェニル)ホスフェート、トリ(2,4,6−トリメチルフェニル)ホスフェートなどのようなホスフェート系化合物;テトラフェニルレゾルシノールジホスフェート、テトラクレジルレゾルシノールジホスフェート、テトラ(2,6−ジメチルフェニル)レゾルシノールジホスフェート、テトラフェニルビスフェノールAジホスフェートなどのようなジホスフェート系化合物;3つ以上のホスフェート基を有するポリホスフェート系化合物;ホスホネート系化合物;ホスフィネート系化合物;及びジエチルホスフィン酸金属化合物;からなる群から選択された1種以上であってもよい。
前記リン系難燃剤は、一例として、前記基本樹脂100重量部に対して1〜30重量部含まれることが好ましい。前記範囲内で、製造される熱可塑性樹脂組成物の機械的強度と熱安定性が低下しないためである。他の例として、前記リン系難燃剤は5〜20重量部であってもよく、この範囲内で、優れた流動性及び光沢を有するという効果がある。
(D)シリコン系化合物
前記(D)シリコン系化合物は、シリコン樹脂を使用することが、耐熱性及び加工性を改善させる面で好ましい。一例として、前記シリコン樹脂は、ポリアルキルシロキサンであってもよい。
前記シリコン系化合物は、一例として、下記化学式5で表される化合物であってもよい。
Figure 2016098374
前記化学式5において、R1及びR4は、独立して、炭素数1〜20または1〜5のアルキル基であり、R2及びR3は、独立して、炭素数1〜10または1〜5のアルキル基である。
前記シリコン系化合物は、一例として、前記基本樹脂100重量部に対して1〜10重量部含まれることが好ましい。前記含量以上で使用する場合、衝撃補強及び耐熱度の追加的な上昇効果を期待することが難しく、機械的な物性の低下が生じるため、前記含量で使用することが好ましい。他の例として、前記シリコン系化合物は3〜7重量部であってもよく、この範囲内で、耐衝撃性及び耐熱度に優れ、物性バランスに優れるという効果がある。
また、粘度基準には、一例として、300,000〜1,000,000cstのシリコン樹脂を使用することが好ましい。前記範囲内で使用する時、流動上昇幅及び耐衝撃性上昇の効果が大きく、高温及び長期使用の環境で表面へ徐々に溶出される現象を防止することができ、樹脂との相溶性が良いので均一な物性バランスを示し、着色性を維持することができる。他の例として、シリコン系化合物の粘度は300,000〜800,000cstであってもよく、この範囲内で、剛性及び加工性に優れるという効果がある。
(E)炭酸カルシウム化合物
前記(E)炭酸カルシウム化合物は、一例として、前記基本樹脂100重量部に対して1〜5重量部含まれることが好ましい。前記含量以上で使用する場合、製造される熱可塑性樹脂組成物の機械的強度と熱安定性が大きく低下するため、前記含量で使用することが好ましい。他の例として、炭酸カルシウム化合物は1〜3重量部であってもよく、この範囲内で、剛性及び難燃性に優れるという効果がある。
また、前記炭酸カルシウム化合物は、一例として、平均粒径が0.1〜50μmであるものを使用することが機械的強度の面で好ましい。
本発明の難燃性に優れた熱可塑性組成物は、一例として、通常の公知の方法で製造することができ、具体例として、前記(A)乃至(E)の成分を押出機に投入し、バレル温度210〜240℃で混合及び押出するステップを含むことができ、前記押出機の種類は特に制限されないが、二軸押出機を使用することが混練性を高めることができるので好ましい。
以下、本発明の理解を助けるために好適な実施例を提示するが、下記の実施例は、本発明を例示するものに過ぎず、本発明の範疇及び技術思想の範囲内で様々な変更及び修正が可能であるということは当業者にとって明らかであり、このような変更及び修正が添付の特許請求の範囲に属することも当然である。
[実施例]
実施例1
数平均粒径0.3μmであるブタジエンゴムラテックスを使用して乳化グラフト重合でLG化学で製造されたABS共重合体(においてブタジエンゴム55重量%)30重量部と、アクリロニトリルの含量が25重量%であり、重量平均分子量が120,000g/molであるスチレン−アクリロニトリル共重合体70重量部とからなる基本樹脂100重量部に、エポキシ系樹脂として、化学式1の国都化学株式会社のウレタン変性エポキシ樹脂(製品名KD−1090)15重量部、リン系難燃剤としては、日本の大八化学工業(DAIHACHI KAGAKU KOGYO)社の製品であるテトラ(2,6−ジメチルフェニル)レゾルシノールジホスフェート(製品名PX−200)10重量部、シリコン系化合物として、粘度が500,000cstであるポリジメチルシロキサン4重量部及び平均粒径0.1〜50μmの炭酸カルシウム(CaCO3)2重量部を添加し、ヘンシェルミキサーを用いて均一に混合した後、二軸押出機を通してペレット状の熱可塑性樹脂組成物を製造した。
前記ペレット状の熱可塑性樹脂組成物を射出成形して、長さ125mm、幅13mm、厚さ1.5mmの難燃試験試片を製造した。
実施例2
前記実施例1において、エポキシ系樹脂として、化学式1のウレタン変性エポキシ樹脂の代わりに、化学式3の日本の日本化薬(NIPPON KAYAKU)社の多官能性エポキシ樹脂(製品名DNTH)を同量投入した以外は、実施例1と同一の実験を繰り返した。
実施例3
前記実施例1において、エポキシ系樹脂として、化学式1のウレタン変性エポキシ樹脂の代わりに、化学式4の国都化学株式会社の4−官能性エポキシ樹脂(製品名KDT−4400)を同量投入した以外は、実施例1と同一の実験を繰り返した。
実施例4
前記実施例1において、エポキシ系樹脂として、化学式1のウレタン変性エポキシ樹脂の代わりに、化学式1の国都化学株式会社のウレタン変性エポキシ樹脂(製品名KD−1090)、化学式3の日本の日本化薬(NIPPON KAYAKU)社の多官能性エポキシ樹脂(製品名DNTH)及び化学式4の国都化学株式会社の4−官能性エポキシ樹脂(製品名KDT−4400)をそれぞれ5重量部ずつ混合して投入した以外は、実施例1と同一の実験を繰り返した。
比較例1
前記実施例1において、シリコン系化合物と炭酸カルシウムを投入しなかった以外は、実施例1と同様の方法で実施した。
比較例2
前記実施例1において、SAN(Styrene−Acrylonitrile共重合体)35重量部の代わりに、AMSAN(α−Methyl Styrene−Acrylonitrile共重合体)35重量部を同量投入し、シリコン系化合物と炭酸カルシウムを投入しなかった以外は、実施例1と同様の方法で実施した。
比較例3
前記実施例1において、SAN(Styrene−Acrylonitrile共重合体)を70重量部の代わりに35重量部に縮小した基本樹脂65重量部と、シリコン系化合物として、粘度が1,000cstであるポリジメチルシロキサンを同量で代替投入し、炭酸カルシウムを投入しなかった以外は、実施例1と同様の方法で実施した。
比較例4
前記実施例1において、炭酸カルシウムの代わりに酸化アルミニウム(Al23)を同量投入した以外は、実施例1と同様の方法で実施した。
比較例5
前記実施例1において、炭酸カルシウムの代わりに酸化ナトリウム(Na23)を同量投入した以外は、実施例1と同様の方法で実施した。
[試験例]
前記実施例1〜4及び比較例1〜5で製造された熱可塑性樹脂組成物の試片の物性を、下記の方法で測定し、その結果を下記の表1に示す。
*難燃性:厚さ3.0mm、125mm×13mmの大きさの試片を用いて、UL94に準拠して測定した。具体的な方法は、以下の通りである。
(イ)サンプルの前処理(conditioning):23±2℃、相対湿度50±5%の条件のチャンバーで最小24時間、前処理を行った。
(ロ)難燃性評価:メタンガスの青色炎(炎の高さ20mm、試片の下端部分とバーナーの先端との間の距離10mm)を用いて、それぞれの試片を10秒間2回燃焼させた後、2回目の10秒間の炎の燃焼後、炎が消える時間(t2)と無炎燃焼(glowing)が持続する時間(t3)を測定して等級を決定した。
(ハ)等級:難燃性評価の結果に従って、V−0、V−1及びV−2に区分し、各等級の基準は、次の通りである。
−各試片の1回目及び2回目の燃焼後の消火時間(t1 or t2):≦10(V−0)、≦30(V−1)及び≦30(V−2)
−5個の試片の総燃焼後の消火時間の合計(t1+t2):≦50(V−0)、≦250(V−1)及び≦250(V−2)
−各試片の2回目の燃焼後の消火時間と無炎燃焼時間の合計(t2+t3):≦30(V−0)、≦60(V−1)及び≦60(V−2)
−炎の破片または塊りが落ちて試片の300mmの下の綿を燃焼させるか否か(Dripping):No(V−0)、No(V−1)及びYes(V−2)
*衝撃強度(Notched Izod Impact Strength):1/8"の試片を用いて、標準測定ASTM D256に準拠して測定した。
*熱変形温度(Heat Deflection Temperature、HDT):1/4"の試片を用いて、標準測定ASTM D648に準拠して測定した。
*溶融指数(Melt Flow Rate):試片を用いて、標準測定ASTM D1238に準拠して測定した。
*数平均粒径:Submicron Particle Analyzerにブタジエンゴムラテックスを注入し、動的光散乱法で粒径分析を行った。
*平均粒径:通常の粒径測定方法を通じて炭酸カルシウムの平均粒径を測定した。
Figure 2016098374
前記表1に示したように、本発明の基本樹脂にエポキシ系樹脂とリン系難燃剤、シリコン系化合物及び炭酸カルシウムを同時に投入した実施例1〜4の場合、優れた熱変形温度(HDT)及び溶融指数(MFR)を有し、特に実施例1の場合、高い耐衝撃性を有し、実施例1〜4はいずれも、UL94の評価においてV−1等級の優れた難燃性を有することが確認できた。
一方、基本樹脂にエポキシ系樹脂とリン系難燃剤のみで構成された比較例1の場合は、シリコン系化合物と炭酸カルシウムが含まれた実施例1〜4に比べて、低い熱変形温度、溶融指数及び耐衝撃性を示した。
また、ABS樹脂の耐熱度を上昇させ得る比較例2のAMSANを適用する場合、投入量に比べて上昇する熱変形温度の幅が小さく、耐衝撃性と溶融指数はむしろ下落する様子を示した。
また、比較例3の場合、基本樹脂の量を縮小させることによって難燃度が悪化し、低粘度ポリジメチルシロキサンの低くなった分子量によって滴下防止の効果が低下し、熱変形温度を低下させる様子を示した。
そして、炭酸カルシウムの代わりに、難燃性を有すると知られている他の無機物を投入した比較例4及び5はいずれも、シリコン系化合物と炭酸カルシウムを同時に適用した実施例1〜4に比べて、耐熱度及び溶融指数に対して特別な上昇効果を確認することが難しく、難燃度をむしろ悪化させるものと確認された。
結果的に、本発明の熱可塑性樹脂組成物は、基本樹脂にエポキシ系樹脂、リン系難燃剤、シリコン系化合物及び炭酸カルシウム化合物が同時に使用されて樹脂の耐熱性及び機械的剛性を上昇させる特性を用いるものであり、上記の発明によって、難燃性に優れながらも剛性、耐熱性及び加工性に優れた熱可塑性樹脂組成物及びそれから製造された成形品を具現できることが確認できた。

Claims (15)

  1. (A)ビニルシアン化合物−共役ジエン化合物−ビニル芳香族化合物共重合体10〜90重量%及びビニル芳香族化合物−ビニルシアン化合物共重合体90〜10重量%からなる基本樹脂100重量部と、
    (B)エポキシ系樹脂1〜30重量部と、
    (C)リン系難燃剤1〜30重量部と、
    (D)シリコン系化合物1〜10重量部と、
    (E)炭酸カルシウム化合物1〜5重量部とを含むことを特徴とする、熱可塑性樹脂組成物。
  2. 前記(B)エポキシ系樹脂は、ウレタン変性エポキシ樹脂、多官能性エポキシ樹脂及び4−官能性エポキシ樹脂からなる群から選択された1種以上であることを特徴とする、請求項1に記載の熱可塑性樹脂組成物。
  3. 前記ウレタン変性エポキシ樹脂は、下記化学式1で表される重合体であることを特徴とする、請求項2に記載の熱可塑性樹脂組成物。
    Figure 2016098374
    (前記化学式1において、R1は、構造
    Figure 2016098374
    を有するエポキシ基であり、R3及びR4は、独立して、水素原子あるいはアリール基であり、n1、n2は、自然数1〜100であり、R2は、末端部がイソシアネート基で置換された下記化学式2の基である。)
    Figure 2016098374
    (前記化学式2において、X及びYは、独立して、炭素数1〜20のアルキレンあるいはアリーレン基であり、前記アルキレンあるいはアリーレン基は、酸素、窒素、またはこれら全てを任意に含むことができる。)
  4. 前記多官能性エポキシ樹脂は、下記化学式3で表される重合体であることを特徴とする、請求項2または3に記載の熱可塑性樹脂組成物。
    Figure 2016098374
    (前記化学式3において、nは、1〜100の自然数である。)
  5. 前記4−官能性エポキシ樹脂は、下記化学式4で表される重合体であることを特徴とする、請求項2〜4のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
    Figure 2016098374
    (前記化学式4において、Xは、炭素数1〜30の脂肪族または芳香族炭化水素から水素原子4個を除いた原子団であり、前記原子団は、酸素、窒素、またはこれら全てを任意に含むことができる。)
  6. 前記ビニルシアン化合物−共役ジエン化合物−ビニル芳香族化合物共重合体において、前記ビニルシアン化合物−共役ジエン化合物−ビニル芳香族化合物共重合体の総重量を基準として、共役ジエン化合物が30〜70重量%含まれることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
  7. 前記ビニル芳香族化合物−ビニルシアン化合物共重合体は、重量平均分子量が10,000〜300,000g/molであり、ビニルシアン化合物が5〜50重量%含まれたことを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
  8. 前記(C)リン系難燃剤は、ホスフェート系化合物、ジホスフェート系化合物、3つ以上のホスフェート基を有するポリホスフェート系化合物、ホスホネート系化合物、ホスフィネート系化合物及びジエチルホスフィン酸金属化合物からなる群から選択される1種以上であることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
  9. 前記(D)シリコン系化合物は、粘度が300,000〜1,000,000cstであることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
  10. 前記(D)シリコン系化合物は、下記化学式5で表される化合物であることを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
    Figure 2016098374
    (前記化学式5において、R1及びR4は、独立して、炭素数1〜20のアルキル基であり、R2及びR3は、独立して、炭素数1〜10のアルキル基である。)
  11. 前記(E)炭酸カルシウム化合物は、平均粒径が0.1〜50μmであることを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
  12. 前記熱可塑性樹脂組成物は、衝撃補強剤、熱安定剤、滴下防止剤、酸化防止剤、光安定剤、紫外線遮断剤、顔料及び無機充填剤からなる群から選択される1種以上の添加剤をさらに含むことを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
  13. 前記熱可塑性樹脂組成物は、熱変形温度(HDT)が77〜90℃であることを特徴とする、請求項1〜12のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
  14. 前記熱可塑性樹脂組成物は、溶融指数(MFR)が56〜100g/10minであることを特徴とする、請求項1〜13のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
  15. 請求項1乃至14のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物から製造されることを特徴とする、成形品。
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