JP2014094880A - Al−N−H系化合物粉末及びその製造方法 - Google Patents

Al−N−H系化合物粉末及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 窒化アルミニウムや、アルミニウムを含む複合窒化物を製造するための前駆体として有用な、炭素不純物やアルミニウム以外の金属不純物の混入量の少ない、組成式Al(NH)で表される高純度のAl−N−H系化合物粉末とその製造方法を提供する。
【解決手段】 本発明は、炭素不純物濃度が重量基準で2%以下であることを特徴とする、組成式Al(NH)で表されるAl−N−H系化合物粉末に関する。本発明のAl−N−H系化合物粉末は、含有される金属成分におけるAl以外の金属不純物が占める濃度が重量基準で1%以下であることが好ましい。また、本発明は、Al(NH)R(Rはアルキル基)で表されるAl−N−CH系化合物の粉末に、210〜290℃にてアンモニアガスを接触させることを特徴とする、前記Al−N−H系化合物粉末の製造方法に関する。
【選択図】 なし

Description

本発明はAl−N−H系化合物粉末及びその製造方法に関する。詳しくは、組成式Al(NH)で表されるアルミニウム化合物であって、炭素不純物や金属不純物、酸素不純物の混入量の少ない、高純度なAl−N−H系化合物粉末及びその製造方法に関する。Al−N−H系化合物粉末は、例えば窒化アルミニウムや、アルミニウムを含む複合窒化物を製造するための前駆体として有用である。
非特許文献1では、Al(NH)の検出が報告されている。ここでは、金属Li及び金属Alを液体アンモニアと70〜100℃にて7〜13日間反応させ、得られたLiAl(NHを150℃付近で熱分解させることによりLiNHと共にAl(NH)が生成するとしている。しかしながらこの方法で得られる生成物は、理論上1モルのAl(NH)に対し常に2モルのLiNHが混入した状態であり、純度の高いAl(NH)ではない。また、無機粉末の混合物であるAl(NH)及びLiNHからAl(NH)を単離できるような汎用的手法は存在しない。
一方、有機アルミニウム化合物とアンモニアやアミン類との反応により、窒化アルミニウム粉製造の前駆体となり得る、―NHまたは―NH基を有するアルミニウム化合物の合成についてもいくつか報告されている。例えば特許文献1では、有機アルミニウム化合物とアンモニアまたは一級あるいは二級アミン類と反応させることによって、少なくとも1つのアルミニウム―窒素結合を有する窒化アルミニウム前駆体を合成し、これを不活性ガス雰囲気、真空下、またはアンモニア気流下で400〜1000℃で加熱することによる窒化アルミニウムの製造方法が開示されている。
ここでは、前記の前駆体を不活性ガス雰囲気、真空下、またはアンモニア気流下で400℃まで加熱することにより、有機基などが完全に分解脱離され、直接窒化アルミニウムへ誘導できることが示されているが、有機基の残留が少なく、即ち炭素不純物が少なく、かつ非晶質の窒化アルミニウムでない、高純度のAl−N−H系化合物粉末については一切記述されていない。
また、特許文献2には、平均粒径1μm以下の窒化アルミニウム前駆体及びまたは窒化アルミニウム粉末を生成する窒化アルミニウム前駆体に対し0.1〜10wt%含む高純度有機アルミニウム溶液に、アンモニアを130℃以上で反応させて窒化アルミニウム前駆体を沈殿させた後、該前駆体をアンモニア気流下400〜1100℃の温度範囲に一定時間保持し、更に不活性ガス気流下1100〜1600℃の温度域で焼成することを特徴とする高純度窒化アルミニウム粉の製造法が開示されている。
ここでは、有機アルミニウム溶液とアンモニアとの反応において、平均粒径1μm以下の窒化アルミニウム前駆体及びまたは窒化アルミニウム粉末を有機アルミニウム溶液に含ませることにより、凝集がなく球状に近い前駆体が得られるとしている。得られた前駆体は、アンモニアなどの雰囲気下に400℃以上に加熱して有機残基を分解させることで、炭素量の少ない窒化アルミニウムへと直接誘導されているが、ここにおいても有機基の残留が少なく、即ち炭素不純物が少なく、かつ非晶質の窒化アルミニウムでない、高純度のAl−N−H系化合物粉末については一切記述されていない。
他方、特許文献3にはアンモニアガスの流量対有機アルミニウム化合物ガスの流量のモル比が5以上で、しかも200℃以下で混合したのち、600から1300℃で気相反応させることを特徴とする高純度窒化アルミニウム粉末の製造方法が開示されている。ここでは、アンモニアガスと有機アルミニウム化合物ガスの混合温度が200℃以上では有機アルミニウム化合物が熱分解して窒化アルミニウム収率の低下を招き、また600℃以下の反応温度では未分解のアルキル基が残存してカーボン分の汚染の原因となる、とされている。やはり、有機基の残留が少なく、即ち炭素不純物が少なく、かつ非晶質の窒化アルミニウムでない、高純度のAl−N−H系化合物粉末については開示も示唆もされていない。
特開昭53−68700号公報 特開昭64−56308号公報 特開昭63−60102号公報
Zeitschrift fuer Anorganische und Allgemeine Chemie 1985 (531) 125−139.
以上のように、炭素不純物や金属不純物の少ない、組成式Al(NH)で表される高純度のAl−N−H系化合物粉末については、その存在が知られていないのが実態である。このような材料は、窒化アルミニウムや、アルミニウムを含む複合窒化物、複合酸窒化物の合成の中間材料として使用できる。アルミニウムを含む複合窒化物、複合酸窒化物は、例えば発光ダイオードを光源とする照明装置に用いられる蛍光体の母体結晶を作る化合物として有用である。
本発明は、窒化アルミニウムや、アルミニウムを含む複合窒化物を製造するための前駆体として有用な、炭素不純物やアルミニウム以外の金属不純物の混入量の少ない、組成式Al(NH)で表される高純度のAl−N−H系化合物粉末とその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、炭素不純物濃度が重量基準で2%以下であることを特徴とする組成式Al(NH)で表されるAl−N−H系化合物粉末に関する。
本発明は、含有される金属成分におけるAl以外の金属不純物の占める濃度が重量基準で1%以下であることを特徴とする組成式Al(NH)で表されるAl−N−H系化合物粉末に関する。
また、本発明は、Al(NH)R(Rはアルキル基)で表されるAl−N−CH系化合物の粉末に、210〜290℃にてアンモニアガスを接触させることを特徴とする前記Al−N−H系化合物粉末の製造方法に関する。
また、本発明は、AlR(Rはアルキル基またはヒドリド基であり、3つのアルキル基は異なっていてもよい)で表される有機アルミニウム化合物を有機溶媒に溶解させた均一液に、アンモニアガスを流通させ、前記有機溶媒を除去することにより前記Al−N−CH系化合物の粉末を得ることを特徴とする前記Al−N−H系化合物粉末の製造方法に関する。
また、本発明は、前記Al(NH)R(Rはアルキル基)で表されるAl−N−CH系化合物のRが、メチル基、エチル基、i−ブチル基のいずれかであることを特徴とする前記Al−N−H系化合物粉末の製造方法に関する。
また、前記有機溶媒が、デカン又はウンデカンであることを特徴とする前記Al−N−H系化合物粉末の製造方法に関する。
本発明は、組成式Al(NH)で表される、炭素不純物や金属不純物の少ない、高純度のAl−N−H系化合物粉末とその製造方法を提供するものである。本発明のAl−N−H系化合物粉末は窒化アルミニウムや、アルミニウムを含む複合窒化物を製造するための前駆体として有用である。
本発明の高純度なAl−N−H系化合物粉末は、一般式Al(NH)R(Rはアルキル基)で表されるAl−N−CH系化合物の粉末を、アンモニアガスと接触させることにより合成することができる。なお、Al−N−H系化合物とは、Al元素、N元素、H元素からなる化合物であり、Al−N−CH系化合物とは、Al元素、C元素、N元素、H元素からなる化合物を意味する。
前記のAl−N−CH系化合物粉末をアンモニアガスと接触させる方式に特別の制限はなく、公知の気−固接触反応方式を用いることができるが、Al−N−CH系化合物粉末を充填した層にアンモニアガスを流通させるのが簡便である。このとき、アンモニアガス流通の空間速度SVは、対象となるAl−N−CH系化合物粉末充填層の容量(単位:L)に対する標準状態換算のアンモニアガス流量(単位:L/分)の比として、通常0.5〜20、好ましくは1〜8(単位:1/分)である。SVが小さすぎると、アルキル基の除去反応が充分に進行せず、高純度のAl−N−H系化合物を得ることができない。SVが大きすぎると、粉末の飛散などが起こってしまう。
前記のAl−N−CH系化合物にアンモニアガスを接触させる温度は、好ましくは210〜290℃、より好ましくは220〜270℃である。接触させる温度が低すぎると、アンモニアガスとの反応によるAl−N−CH系化合物上のアルキル基の除去反応が充分に進行せず、高純度のAl−N−H系化合物を得ることができない。また、接触させる温度が高過ぎると、生成したAl−N−H系化合物がさらに分解して非晶質のAlNを生成してしまう。非晶質のAlNは本発明のAl−N−H系化合物に比べて反応性に乏しいことから、アルミニウムを含む複合窒化物を製造するための前駆体としての有用性を損なってしまう。
一般式Al(NH)R(Rはアルキル基)で表されるAl−N−CH系化合物上のアルキル基の除去反応が進行する際、アルカンが生成する。例えばRがエチル基であれば、エタンが生成する。ここで生成するアルカンは低沸点の方が気体として容易に除去することができ、それゆえRは炭素数の少ないアルキル基であることが好ましい。そのようなRの例としてメチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基などが挙げられ、メチル基、エチル基、i−ブチル基のいずれかであることが特に好ましい。
本発明のAl−N−H系化合物の比表面積は通常800m/g〜940m/g、好ましくは820m/g〜920m/gである。前記の非晶質AlNが生成して混入し反応性の低下したAl−N−H系化合物は比表面積も小さくなる。
前記のAl−N−CH系化合物とアンモニアガスとの接触反応の所要時間は、実施する反応温度や気−固接触の態様にもよるが、通常1〜12時間、好ましくは3〜10時間程度である。
前記のAl−N−CH系化合物とアンモニアガスとの接触反応を実施する圧力に特別の制限はなく、常圧、加圧、減圧のいずれの条件で実施しても良いが、通常は設備が安価で操作も簡便な常圧での実施が選択される。
前記のAl−N−CH系化合物とアンモニアガスとの接触反応において、アンモニアは他のガスと混合し希釈して供給しても良い。希釈に用いるガスは、Al−N−CH系化合物と反応しないものであれば良く、窒素、アルゴン、ヘリウムなどを挙げることができる。
このようにして、Al−N−CH系化合物とアンモニアガスとの接触反応を実施することにより得られるAl−N−H系化合物は、組成式Al(NH)で表されるアルミニウムイミド化合物からなり、炭素不純物が少なく、重量基準で2%以下である。Al−N−H系化合物中の炭素不純物が多いと、例えば、これを中間材料として合成した蛍光体材料中の炭素不純物も増加し、蛍光体の輝度低下の原因となる。ここで、アルミニウムイミド化合物は、一般的には、組成式Al(NH)で表されるが、無機ポリマー状の物質で、Alがイミド架橋で連なった構造と考えられる。また、本発明のAl−N−H系化合物粉末は、含有される金属成分におけるAl以外の金属不純物の占める濃度が重量基準で1%以下である。Al−N−H系化合物中の金属不純物は、これを中間材料として合成した複合窒化物や複合酸窒化物における不純物相の原因となる。
前記の、Al−N−CH系化合物は、有機アルミニウム化合物を有機溶媒に溶解させた均一液に、アンモニアガスを流通させることによって得ることができる。Al−N−CH系化合物は、反応中に白色沈殿として生成し、溶媒を蒸発留去やろ過などの方法によって除去することにより、単離することが出来る。
前記のAl−N−CH系化合物を得るための前記有機アルミニウム化合物としては、トリアルキルアルミニウム、ジアルキルアルミニウムハイドライドなど公知の有機アルミニウム化合物を使うことが出来る。具体的には、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリ(n−プロピル)アルミニウム、トリ(i−プロピル)アルミニウム、トリ(n−ブチル)アルミニウム、トリ(i−ブチル)アルミニウム、ジ(i−ブチル)アルミニウムハイドライド、などを挙げることができる。
前記の、有機溶媒に有機アルミニウムを溶解させた均一液にアンモニアガスを流通させて行う反応を実施する際の温度範囲は120℃〜220℃であり、好ましくは140〜200℃、更に好ましくは160〜200℃である。温度が低すぎると充分な反応速度を得ることができなくなる。温度が高すぎると、アンモニアガスの溶解度が低下する。
前記の、有機溶媒に有機アルミニウムを溶解させた均一液にアンモニアガスを流通させて行う反応の実施において、反応系の圧力に制限はなく、減圧/常圧/加圧のいずれの条件でも選択することが出来るが、工業的な簡便さの観点から常圧にて行うことが好ましい。
前記の、有機溶媒に有機アルミニウムを溶解させて均一液を調製する際に使用する有機溶媒に特段の制限はなく、原料の有機アルミニウムやアンモニアガスと反応しない溶媒であれば良いが、常圧下の反応系において好適な温度範囲を保持することを考えると、前記の温度の範囲に沸点を有する溶媒を使用し、これを加熱還流させながら反応を行うのが簡便である。溶媒は炭素数が8から12程度の、鎖状または環状の、脂肪族または芳香族炭化水素から選択しても良く、例えばノナン、デカン、ウンデカン、ドデカン、シクロオクタン、キシレン、エチルベンゼン、クメン、ブチルベンゼンなどを挙げることができる。溶媒の沸点が低すぎると、常圧下にて好適な温度範囲を保持するのが困難になる。沸点が高すぎると、生成したAl−N−CH系化合物から溶媒を除去し難くなってしまう。溶媒としては、飽和の脂肪族炭化水素が、ルイス酸である有機アルミニウムと相互作用しないため特に好ましく、中でも前記温度範囲に適した沸点を有するデカン、ウンデカンが特に好ましい。
前記の、有機溶媒に有機アルミニウムを溶解させた均一液にアンモニアガスを流通させて反応を行う際の、均一液中の有機アルミニウムの濃度は、含有されるアルミニウムの濃度として、1〜10wt%である。濃度が高いほうが生産性において好ましいが、高すぎると沈殿生成後のスラリーの取り扱いが困難になる。
前記の、有機溶媒に有機アルミニウムを溶解させた均一液にアンモニアガスを流通させて行う反応において、流通させるアンモニアガスの量は、対象の均一液の常温常圧での容量(単位:L)に対する標準状態換算のアンモニアガス流量(単位:L/分)の比として、0.05〜0.5(単位:1/分)が適当である。ガス流量が小さすぎると反応に多くの時間を要してしまう。また、ガス流量が大きすぎると、未反応のまま通過するアンモニアガスの量が増えてしまい、効率が低下する。
前記の、有機溶媒に有機アルミニウムを溶解させた均一液にアンモニアガスを流通させる反応の所要時間は、実施する反応温度にもよるが、1〜10時間程度である。
前記の、有機溶媒に有機アルミニウムを溶解させた均一液にアンモニアガスを流通させる反応は、公知の通気攪拌反応装置を用いて実施することが出来る。
前記の、有機溶媒に有機アルミニウムを溶解させた均一液にアンモニアガスを流通させる反応によって得られた固体生成物に、水とイソプロパノールの混合液を加えて加水分解し、発生したガスをガスクロマトグラフィーにて分析すると、含有されるアルミニウムとほぼ等モルのアルカンが検出される。例えばトリエチルアルミニウムを出発原料として使用した場合、エタンが検出される。このことから、前記反応の固体生成物において、アルミニウム原子上に、出発原料の有機アルミニウムに由来した炭化水素基がひとつ存在していることが確認できる。
前記のAl−N−H系化合物やAl−N−CH系化合物は酸素や水分に対して不安定でありこれらと反応して容易に安定なAl−O結合を形成するため、乾燥した不活性ガス雰囲気下で取り扱うことが好ましい。Al−O結合は非常に安定であるため、いったん混入すると取り除くことができず、本発明の最終生成物であるAl−N−H系化合物の酸素不純物となってしまい、これを用いて合成される複合窒化物にそのまま持ち込まれてしまう。酸素不純物は、例えば蛍光体用途において、性能低下の原因となることが知られている。
本発明のAl−N−H系化合物は酸素不純物が少なく、通常は重量基準で2%以下である。
以下に本発明の実施例を比較例とともに説明する。
<参考例1>
{有機アルミニウム化合物とアンモニアの反応によるAl−N−CH系化合物の合成}
容量1000mLのガラス製三口フラスコに、ガス導入用三方コック、温度計用さや管、留分を受ける500mL二つ口ナスフラスコと組み合わせた分留管を設置した。これらの器具は130℃のオーブンで事前に充分乾燥し、更に組み立てた後に真空下でホットブラスターにより加熱して、内壁表面に付着した水分を除去した。こうして乾燥し、内部をNガス雰囲気に保持して密閉した装置を同じくN雰囲気のグローブボックスに入れた。グローブボックス出口ガスの酸素濃度と露点を測定し、酸素と水分が少ない雰囲気であることを確認した後、200mLのトリエチルアルミニウムへキサン溶液(和光純薬製、トリエチルアルミニウム濃度:1mol/L)を前記の1000mLガラス製三口フラスコに導入した。次いでデカン(水分10ppm以下)200mLを導入し、充分に混合した後、ガラス装置全体を密閉状態に保持してグローブボックスから取り出した。
1000mLガラス製三口フラスコをオイルバスによって加熱しながら、内部のトリエチルアルミニウム溶液中にアンモニアガスをバブリングした。アンモニアガス供給の流量は100mL/分(25℃、常圧)であり、内部液はマグネチックスターラーで攪拌した。まず、オイルバス温度を120℃に保ち、反応混合物中のヘキサンを留去して、分留管に接続した500mL二つ口ナスフラスコに受けた。ヘキサンの留去が終了した後、オイルバス温度を180℃に上げると、白色沈殿が析出し始め、反応の進行が確認された。こうしてアンモニアガスを継続して供給しながらオイルバス温度180℃(フラスコ内のスラリー液温度170℃)で4時間反応を行った。反応中、反応装置出口側の配管内のガスをサンプリングしガスクロマトグラフィーで分析したところ、エタンが検出された。
次にオイルバス温度を200℃に上げ、生成した白色沈殿を含有するスラリーからデカンを留去した。デカンの留去操作においても、アンモニアガスは継続して供給した。次いでアンモニアガスの供給を止め、装置全体を密閉状態としてグローブボックスに入れ、主として(C)Al(NH)からなる白色固体15.16gを回収した。白色固体中のAl量は、CyDTA-亜鉛逆滴定法(JIS R1675:2007準拠)により37.8wt%と分析され、N量は、直接分解−水蒸気蒸留−中和滴定法(JIS R1675:2007準拠)により19.9wt%と分析された。またこの白色固体を少量採取し、水/プロパノール混合液によって加水分解させた。発生したガスを捕集してガスクロマトグラフィーによって分析し、絶対検量線法により定量したところ、白色固体1gあたり12.4mmolのエタンが検出され、白色固体中のエチル基とAlのモル比はエチル基/Al=0.89(モル/モル)と計算された。これらの値は、前記組成式(C)Al(NH)における理論値(Al:38.0wt%、N:19.7wt%、エチル基/Al=1)とよく一致している。一方、白色固体中のIRスペクトルの測定から、3263cm−1と1554cm−1にN−H結合に帰属されるピークが検出された。また、本固体のH−NMR測定を日本電子製ECA−400型により行ったところ、δ0.72ppmの位置に頂点を持つブロードなシグナルが観察された(外部基準物質:トリメチルシリルプロパン酸塩重水溶液)。これらはエチル基及びイミド基上のHに由来すると考えられる。
<実施例1>
{Al−N−H系化合物の合成}
グローブボックス内にて、参考例1で合成した白色固体6.17gを両末端に三方コックを設置した内径17mmのU字型ガラス管に充填した。充填層の容積は41mLであった。この三方コック及びガラス管は、前記の有機アルミニウム化合物溶液とアンモニアの反応に用いたガラス器具と同様の方法で乾燥したものである。このガラス管にヒーターを取り付け、アンモニアガスを片方のコックから供給し、もう片方のコックから排出させながら白色固体充填層を加熱した。この時のアンモニアガス供給の流量は100mL/分(25℃、常圧)、ヒーター温度は240℃であり、供給アンモニアの空塔速度は1.3cm/sである。標準状態に換算したアンモニアの供給流量に基づく空間速度は2.2(単位:1/分)であった。アンモニアガスを供給しながら白色固体充填層を加熱している際、出口側の配管内のガスをサンプリングしガスクロマトグラフィーで分析したところ、エタンが検出された。6時間後に加熱を終了し、グローブボックス内にてAl(NH)からなる白色固体を回収した。収量は4.26gであり、処理前後での重量変化率は69.0%で、反応式(1)に基づく固形成分の重量変化率の理論値69.7%と良い一致を示した。
2(C)Al(NH)+NH→Al(NH)+2C (1)
CyDTA-亜鉛逆滴定法によって求めたAl濃度は55.8wt%であった(組成式Al(NH)での計算値:54.5wt%)。また、IRスペクトルの測定から、3227cm−1と1539cm−1にN−H結合に帰属されるピークが検出された。この白色固体を少量採取し、水/プロパノール混合液によって加水分解させ、発生したガスを捕集してガスクロマトグラフィーによって分析したところ、検出されるエタン量は白色固体1gあたり0.52mmolと大幅に減少していた。これらの結果から、白色固体中のエチル基とAlのモル比はエチル基/Al=0.03(モル/モル)であり、白色固体中の炭素不純物濃度は1.2wt%と算出された。また、不純物酸素量をLECO社製TCH−600型酸素・窒素・水素分析装置を用いて赤外線吸収法により分析すると1.4wt%であった。蛍光X線分析により金属不純物を調べたところ、金属成分中のAl濃度は99.7wt%であり、実質的に金属不純物は存在しなかった。島津-マイクロメリティックス製フローソーブIII2310を使用し、BET1点法で比表面積を測定したところ、868m/gであった。また、本固体のH−NMR測定を日本電子製ECA−400型により行ったところ、δ0.97ppmの位置に頂点を持つブロードなシグナルが観察された(外部基準物質:トリメチルシリルプロパン酸塩重水溶液)。これはイミド基上のHに由来すると考えられる。
本生成物0.4708gをBN製るつぼに入れ、Nガス雰囲気下1600℃で2時間焼成すると0.3915gの粉末が得られた。XRD分析ではこの粉末はAlNと同定され、これ以外の結晶相は観測されなかった。元素分析結果も次の通りAlNと良い一致を示した;Al(CyDTA-亜鉛逆滴定法により測定):65.0wt%(計算値65.9wt%)、N(LECO社製TCH−600型酸素・窒素・水素分析装置を用いて電気伝導度法により測定):33.8wt%(計算値34.1wt%)。また、使用した原料に対する焼成後に回収した生成物の重量比率は83.2%であった。これは、反応式(2)が定量的に進行していることを支持するものであり、焼成前の白色固体が組成式Al(NH)で表されることが確認できた。
Al(NH) → 2AlN + NH (2)
<実施例2>
{Al−N−H系化合物の合成}
参考例1と同様に合成した白色固体6.93gを実施例1と同様の方法によって加熱した。充填層の容積は50mLであった。操作条件は、ヒーター温度を240℃で2時間保持した後、270℃で1時間保持して加熱終了とすることに変更した他は、実施例1と同じである。標準状態に換算したアンモニア供給流量に基づく空間速度は1.9(単位:1/分)であった。加熱終了後、グローブボックス内にてAl(NH)からなる白色固体を回収した。処理前後での重量変化率は反応式(1)に基づく固形成分の重量変化率と良く一致していた。
得られた白色固体のIRスペクトルの測定では、3209cm−1と1556cm−1にN−H結合に帰属されるピークが検出された。一方、実施例1と同様の方法によってAl濃度とエタンの発生量を測定し白色固体中のエチル基とAlのモル比を求めたところ、エチル基/Al=0.02(モル/モル)であり、白色固体中の炭素不純物濃度は0.8wt%と算出された。また、不純物酸素量をLECO社製TCH−600型酸素・窒素・水素分析装置を用いて赤外線吸収法により分析すると1.7wt%であった。蛍光X線分析により金属不純物を調べたところ、金属成分中のAl濃度は99.7wt%であり、実質的に金属不純物は存在しなかった。島津-マイクロメリティックス製フローソーブIII2310を使用し、BET1点法で比表面積を測定したところ、852m/gであった。
<実施例3>
{Al−N−H系化合物の合成}
参考例1と同様に合成した白色固体2.81gを実施例1と同様の方法によって加熱した。充填層の容積は17mLであった。操作条件は、ヒーターの温度を250℃に変更した他は、実施例1と同じである。標準状態に換算したアンモニア供給流量に基づく空間速度は5.5(単位:1/分)であった。加熱終了後、グローブボックス内にてAl(NH)からなる白色固体を回収した。処理前後での重量変化率は反応式(1)に基づく固形成分の重量変化率と良く一致していた。
得られた白色固体について実施例1と同様の方法によってAl濃度とエタンの発生量を測定し、エチル基とAlのモル比を求めたところ、エチル基/Al=0.008(モル/モル)であり、白色固体中の炭素不純物濃度は0.4wt%と算出された。また、不純物酸素量をLECO社製TCH−600型酸素・窒素・水素分析装置を用いて赤外線吸収法により分析すると1.6wt%であった。蛍光X線分析により金属不純物を調べたところ、金属成分中のAl濃度は99.8wt%であり、実質的に金属不純物は存在しなかった。島津-マイクロメリティックス製フローソーブIII2310を使用し、BET1点法で比表面積を測定したところ、840m/gであった。
以上のように、本願発明により、組成式Al(NH)で表されるアルミニウムイミド化合物からなり、炭素不純物濃度が重量基準で2%以下である高純度のAl−N−H系化合物粉末を、初めて単離して得る事が出来た。得られた高純度のAl−N−H系化合物粉末は、反応性の高い蛍光体の原料等として使用可能である。
<比較例1>
参考例1の方法に従い合成した白色固体3.93gを実施例1と同様の方法によって加熱した。操作条件は、ヒーターの温度を200℃に変更した他は、実施例1と同じである。加熱終了後、グローブボックス内にて白色固体を回収した。固体生成量は3.17gであった。この白色固体について実施例1と同様の方法によってAl濃度とエタンの発生量を測定し、エチル基とAlのモル比を求めたところ、エチル基/Al=0.26(モル/モル)であり、白色固体中の炭素不純物濃度は11.3wt%と算出された。
<比較例2>
参考例1の方法に従い合成した白色固体2.4874gを実施例1と同様の方法によって加熱した。操作条件は、ヒーターの温度を300℃に変更した他は、実施例1と同じである。加熱終了後、グローブボックス内にて白色固体を回収した。固体生成量は1.6052gであり、加熱前後の重量変化率は64.5%となった。本条件では、式(2)の反応により非晶質のAlNも生成しており、生成物固体は形式的に0.29Al(NH)+0.43AlNの組成で表せるものであった。CyDTA-亜鉛逆滴定法によって求めた生成物固体中のAl濃度は58.5wt%で、前記組成に基づく計算値58.8wt%と良い一致を示した。なお、この生成物固体を少量採取し、水/プロパノール混合液によって加水分解させ、発生したガスを捕集してガスクロマトグラフィーによって分析したところ、エタンは検出されなかった。島津-マイクロメリティックス製フローソーブIII2310を使用し、BET1点法で比表面積を測定したところ、721m/gであった。また、本固体のH−NMR測定を日本電子製ECA−400型により行った。測定に供した試料量は実施例1のH−NMR測定と同程度である。その結果、やはりδ0.97ppmを頂点とするブロードなシグナルが観察されたが、そのピーク面積は実施例1に比べ大きく減少していた。これは式(2)の反応によりAl(NH)が消費されたためである。
<参考例2>
{有機アルミニウム化合物とアンモニアの反応によるAl−N−CH系化合物の合成}
参考例1と同様に、100mLのトリイソブチルアルミニウムへキサン溶液(Aldrich製、トリイソブチルアルミニウム濃度:1mol/L)をウンデカン200mLで希釈した溶液中にアンモニアガスをバブリングし、液温191℃で2時間反応させて白色沈殿を生成した後、ウンデカンを留去して(i−C)Al(NH)からなる白色固体9.9gを回収した。
<実施例4>
{Al−N−H系化合物の合成}
参考例2の方法に従い合成した白色固体5.08gを実施例1と同様の方法によって加熱した。充填層の容積は32mLであった。操作条件は、ヒーター温度を230℃で2時間保持した後、270℃で6時間保持して加熱終了とすることに変更した他は、実施例1と同じである。標準状態に換算したアンモニア供給流量にもとづく空間速度は2.9(単位:1/分)であった。加熱終了後、Al(NH)からなる白色固体2.47gを回収した。処理前後での重量変化率は49%であった(理論値:50%)。得られた白色固体中の不純物炭素量をLECO社製IR−412型炭素分析装置を用いて赤外線吸収法により分析すると、1.5wt%であった。また蛍光X線分析により金属不純物を調べたところ、金属成分中のAl濃度は99.5wt%であり、実質的に金属不純物は存在しなかった。
<参考例3>
{有機アルミニウム化合物とアンモニアの反応によるAl−N−CH系化合物の合成}
参考例1と同様に、100mLのトリメチルアルミニウムへキサン溶液(Aldrich製、トリメチルアルミニウム濃度:2mol/L)をデカン300mLで希釈した溶液中にアンモニアガスをバブリングし、液温175℃で2.5時間反応させて白色沈殿を生成した後、デカンを留去して(CH)Al(NH)からなる白色固体12gを回収した。
<実施例5>
{Al−N−H系化合物の合成}
参考例3の方法に従い合成した白色固体2.06gを実施例1と同様の方法によって加熱した。充填層の容積は14mLであった。操作条件は、ヒーター温度を230℃で2時間保持した後、270℃で5時間保持して加熱終了とすることに変更した他は、実施例1と同じである。標準状態に換算したアンモニア供給流量にもとづく空間速度は6.7(単位:1/分)であった。加熱終了後、Al(NH)からなる白色固体1.83gを回収した。処理前後での重量変化率は89%であった(理論値:87%)。得られた白色固体中の不純物炭素量をLECO社製IR−412型炭素分析装置を用いて赤外線吸収法により分析すると、1.0wt%であった。また蛍光X線分析により金属不純物を調べたところ、金属成分中のAl濃度は99.6wt%であり、実質的に金属不純物は存在しなかった。

Claims (6)

  1. 炭素不純物濃度が重量基準で2%以下であることを特徴とする、組成式Al(NH)で表されるAl−N−H系化合物粉末。
  2. 含有される金属成分におけるAl以外の金属不純物が占める濃度が重量基準で1%以下であることを特徴とする、請求項1に記載のAl−N−H系化合物粉末。
  3. Al(NH)R(Rはアルキル基)で表されるAl−N−CH系化合物の粉末に、210〜290℃にてアンモニアガスを接触させることを特徴とする、請求項1又は2に記載のAl−N−H系化合物粉末の製造方法。
  4. 有機アルミニウム化合物を有機溶媒に溶解させた均一液に、アンモニアガスを流通させ、前記有機溶媒を除去することにより前記Al−N−CH系化合物の粉末を得ることを特徴とする請求項3に記載のAl−N−H系化合物粉末の製造方法。
  5. 前記Al(NH)R(Rはアルキル基)で表されるAl−N−CH系化合物のRが、メチル基、エチル基、i−ブチル基のいずれかであることを特徴とする請求項3又は4記載のAl−N−H系化合物粉末の製造方法。
  6. 前記有機溶媒が、デカン又はウンデカンであることを特徴とする請求項4又は5記載のAl−N−H系化合物粉末の製造方法。
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