JP2014092016A - 免震エキスパンションジョイント床の定位置維持機構 - Google Patents

免震エキスパンションジョイント床の定位置維持機構 Download PDF

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Abstract

【課題】エキスパンションジョイント床が地震等で水平方向や上下方向に大きく揺れ動いても免震建物側にエキスパンションジョイント床部材の定位置維持機構を設けることにより、エキスパンションジョイント床部材と、該床部材を架設する凹設部の床目地枠間との隙間を広げることなく最少寸法に維持して保全することができる機構を提供する。
【解決手段】免震側支持凹部にはエキスパンションジョイント床部材の載置台とクサビ状に掘り下げた載置台底部、並びに所定間隔を有してクリアランス側に張り出して設けられた床部材支持軸受け金具が設けられており、また前記非免震側支持凹部にはエキスパンションジョイント床部材の先端部がスライド移動可能に載置される先端部載置台が設けられている。
【選択図】図8

Description

本発明は、免震建造物と非免震建造物との躯体間に設けられたクリアランスを塞ぐためのエキスパンションジョイント床部材とその免震エキスパンションジョイント床部材に用いられる床部材の定位置維持機構に関するものである。
また、本発明は、免震エキスパンションジョイント床において、該エキスパンションジョイント床が地震等で水平方向や上下方向に大きく揺れ動いても免震建物側にエキスパンションジョイント床部材の定位置維持機構を設けることにより、エキスパンションジョイント床部材と、該床部材を架設する凹設部の床目地枠間との隙間を広げることなく最少寸法に維持して保全することができる機構を提供するものである。
免震建造物においては、建物が地震可動時に大変形を生じることに対する建築的な対応が最重要事項である。この大変形は地盤と建物の間に生じる変形で、この場合に生じる免震建造物と非免震建造物間の相互移動に対応したクリアランスを確保する必要がある。
即ち、外溝部や非免震建物の外部から免震建物への人や車の出入りに相当する動線上で、建物へのアプローチとして一番重要な部分において、躯体間の相互移動に対応できる免震エキスパンションジョイント床が必要となる。
斯くして、最近の建物は、免震化の影響で免震建造物と非免震建造物との躯体間のクリアランスは広がる傾向にある。
従って、免震エキスパンションジョイント床においては、免震建造物と非免震建造物間でクリアランスを確保して躯体間の大きな変形に対応できることが要求され、特にエキスパンションジョイント床部材は大型で堅牢なものが必要となり、また、構造が簡単で安価に製造することができ、且つ、取付作業が簡単であることや、地震による可動時や揺れがおさまった時に免震建造物側においてエキスパンションジョイント床部材と、該床部材を架設する凹設部の床目地枠間との隙間を広げることなく最少寸法に維持して保全できる免震エキスパンションジョイント床の定位置維持機構の具現化が必要である。
また、免震建造物と非免震建造物との躯体間のクリアランスを塞ぐ構成の免震エキスパンションジョイント床の従来例として、特開2003−129579号公報(以下、特許文献1と称する。)が開示されている。
特許文献1に開示された従来例では、小さな揺れでは大きく作動しないようにし、また、外観を美しく保つために目地プレート(エキスパンションジョイント床部材)の表面に石材、タイル等の仕上げ材を貼着した重量化にも適合可能なエキスパンションジョイントを提供するものである。
そして、特許文献1の発明は、隣接する躯体間を連結し、該躯体間隙を被覆するエキスパンションジョイントにあって、躯体間隙を被覆するカバー材と一方の躯体の上面を凹設し、カバー材の収納部側端部を載置する収納部と、カバー材を他方の躯体に少なくとも躯体間隙奥行き方向に可動可能に連結する連結部材と、カバー材の裏面に設けられ、前記収納部材に対向する側に傾斜面部を有する支持部材とを備えた構成のエキスパンションジョイントである。
然しながら、特許文献1の発明は、建設現場において、取付施工する際に、カバー材本体、板材、連結部材、支持部材、載置片、充填剤(モルタル)、表面材(石材やタイル)、ブラケット、フレーム材、ストッパー、高さ調整ボルト・ナット等を施工場所に配置してからの取付作業となり、エキスパンションジョイントを構成する部品数が多いことから、取付施業が煩雑で効率の悪いものであった。
また、特許文献1の発明は、所謂、金属箱タイプのエキスパンションジョイント床を構成するカバー本体を有するものであり、ステンレスやスチール製の鋼板、フラットバーやチャンネル及びアングル材を用いて箱型の床構造材を型枠形状に形成し、該床構造材を大きなクリアランス間に架設する構造で、現場において後から箱型の床構造材に充填されるモルタル材は構造材としての確実な役割を果たさないことから、前記ステンレスやスチール製の床構造材は、板厚の大きな材料を用いることや、断面形状の大きなフラットバーやチャンネル材及びアングル材等を用いることになり、コストアップの要因にもなっていた。
更に、特許文献1の発明においては、大きな揺れにより躯体間隙幅方向に狭くなった場合にカバー材が斜めに躯体上に載り上がる様に可動するので、カバー材の連結部材端部は大きな床目地間隙を有していないとカバー材の端部を破損してしまうことになる。従って、特許文献1の発明においては、図3に示す如く通常時において弾性体からなるパッキンを挟持するなどの対策が必要となるが、他の床材面と硬度の異なる幅広のパッキン材からなる床目地の構成はエキスパンションジョイントの大きな欠点となってしまう。
更にまた、特許文献1における図5(b)に示す状態で、地震の揺れが終息してしまった場合には、大きな段差をエキスパンションジョイント部が作ってしまうことになり、即急の修復工事が必要になるが、先の震災後、修復工事ができずに長い間放置されてきたエキスパンションジョイントの事例をみると、カバー材の両端が盛り上がり段差が出来てしまつたものが非常に多かった。
特開2003−129576号公報
本発明が解決しようとする課題は施工現場に搬入する免震エキスパンションジョイント床の部品数を極力少なくして取付工程の簡素化とコストダウンを図ることにある。
また、本発明が解決しようとする課題は、免震エキスパンションジョイント床において、該エキスパンションジョイント床が地震等で水平方向や上下方向に大きく揺れ動いても免震建物側にエキスパンションジョイント床部材の定位置維持機構を設けることにより、エキスパンションジョイント床部材と、該床部材を架設する凹設部の床目地枠間との隙間を広げることなく最少寸法に維持して保全することができる機構を提供するものである。
更に、本発明は、免震側支持凹部に免震エキスパンションジョイント床の定位置維持機構が設けられることから、前記非免震側支持凹部に載置されるエキスパンションジョイント床部材の先端枠部材の先端部には樹脂製や金属製のノンスリップカバープレートが設置されており、該カバープレートは地震によるクリアランスの変動によりエキスパンションジョイント床部材のスライドスペースが変動した場合に、そのカバープレートを交換することによりクリアランスの変動に対応する構成を採用することにより、地震後のエキスパンションジョイント床部材の補修を簡単に行えるように構成されている。
本発明は、課題を解決するための手段として、免震建造物と非免震建造物との躯体間に設けられたクリアランスを塞ぐための床用エキスパンションジョイントは免震建造物と非免震建造物との躯体上面を凹設して免震側支持凹部と非免震側支持凹部を形成し、該免震側支持凹部と非免震側支持凹部間のクリアランス上にエキスパンションジョイント床部材を架設するものであり、前記免震側支持凹部にはエキスパンションジョイント床部材の載置台とクサビ状に掘り下げた載置台底部並びに所定間隔を有してクリアランス側に張り出して設けられた床部材支持軸受け金具が設けられており、また前記非免震側支持凹部にはエキスパンションジョイント床部材の先端部がスライド移動可能に載置される先端部載置台とスライドスペース並びにスライドスペースを越える動きをエキスパンションジョイント床部材がした場合に該床部材の先端部が非免震側の床面に乗り上げできるように構成した傾斜面を設けており、前記免震側支持凹部と非免震側支持凹部間に架設されるエキスパンションジョイント床部材は金属製の床目地枠材、先端枠材、並びに側面枠材を外周部に有する床箱を形成しており、該床箱の底部には工場にて製作された補強材が装着されており施工現場にて補強材の表面にコンクリートモルタルを充填して石材やタイル等の化粧材を貼着されエキスパンションジョイント床部材を構成するものであり、該エキスパンションジョイント床部材の外周部に位置する側面枠材の両端寄りの部位には対向して2本の床部材支持軸を固着して設け、該2本の床部材支持軸は前記エキスパンションジョイント床部材の下部に適宜寸法をもって突出し前記クリアランス側に張り出して設けられた床部材支持軸受け金具に挿着されエキスパンションジョイント床部材を免震側支持凹部側にて支持している構成を有する免震エキスパンションジョイント床の定位置維持機構を提供するものである。
また、本発明は、免震建造物と非免震建造物との躯体間に設けられたクリアランスを塞ぐための床用エキスパンションジョイントは免震建造物と非免震建造物との躯体上面を凹設して免震側支持凹部と非免震側支持凹部を形成し、該免震側支持凹部と非免震側支持凹部間のクリアランス上にエキスパンションジョイント床部材を架設するものであり、前記免震側支持凹部にはエキスパンションジョイント床部材の載置台とクサビ状に掘り下げた載置台底部並びに所定間隔を有してクリアランス側に張り出して設けられた床部材支持軸受け金具が設けられており、また前記非免震側支持凹部にはエキスパンションジョイント床部材の先端部がスライド移動可能に載置される先端部載置台とスライドスペース並びにスライドスペースを越える動きをエキスパンションジョイント床部材がした場合に該床部材の先端部が非免震側の床面に乗り上げできるように構成した傾斜面を設けており、前記免震側支持凹部と非免震側支持凹部間に架設されるエキスパンションジョイント床部材は金属製の床目地枠材、先端枠材、並びに側面枠材を外周部に有する床箱を形成しており、該床箱の底部には工場にて製作された補強材が装着されており施工現場にて補強材の表面にコンクリートモルタルを充填して石材やタイル等の化粧材を貼着されエキスパンションジョイント床部材を構成するものであり、該エキスパンションジョイント床部材の免震側支持凹部側床箱の下端部はクサビ状に突出して形成されたクサビ状突起部が設けられており、該クサビ状突起部が前記免震側支持凹部に設けられたクサビ状に掘り下げた載置台底部上に載置された構成を有しており、更に該エキスパンションジョイント床部材の外周部に位置する側面枠材の両端寄りの部位には対向して2本の床部材支持軸を固着して設け、該2本の床部材支持軸は前記エキスパンションジョイント床部材の下部に適宜寸法をもって突出し前記クリアランス側に張り出して設けられた床部材支持軸受け金具に挿着されエキスパンションジョイント床部材を免震側支持凹部側にて支持している構成を有する免震エキスパンションジョイント床の定位置維持機構を提供するものである。
そして、本発明においては、免震側支持凹部に免震エキスパンションジョイント床の定位置維持機構が設けられることから、前記非免震側支持凹部に載置されるエキスパンションジョイント床部材の先端枠部材の先端部には樹脂製や金属製のノンスリップカバープレートが設置されており、該カバープレートは地震によるクリアランスの変動によりエキスパンションジョイント床部材のスライドスペースが変動した場合に、そのカバープレートを交換することによりクリアランスの変動に対応する構成を採用することにより、地震後のエキスパンションジョイント床部材の補修を簡単に行えるようにしている。
斯くして、本発明は、施工現場に搬入する免震エキスパンションジョイント床の部品数を極力少なくして取付工程の簡素化とコストダウンを図ることが可能である。
また、本発明は、免震エキスパンションジョイント床において、該エキスパンションジョイント床が地震等で水平方向や上下方向に大きく揺れ動いても免震建物側にエキスパンションジョイント床部材の定位置維持機構を設けることにより、エキスパンションジョイント床部材と、該床部材を架設する凹設部の床目地枠間との隙間を広げることなく最少寸法に維持して保全することができる機構を提供可能にするものである。
更に、本発明は、免震側支持凹部に免震エキスパンションジョイント床の定位置維持機構が設けられることから、前記非免震側支持凹部に載置されるエキスパンションジョイント床部材の先端枠部材の先端部には樹脂製や金属製のノンスリップカバープレートが設置されており、該カバープレートは地震によるクリアランスの変動によりエキスパンションジョイント床部材のスライドスペースが変動した場合に、そのカバープレートを交換することによりクリアランスの変動に対応する構成を採用することにより、地震後のエキスパンションジョイント床部材の補修を簡単に行えるものである。
(A)本発明を実施する場所を説明する平面図。 (B)図1(A)の側断面図。 本発明の構成を説明する斜視図。 (A)本発明の動作を説明する側断面図で静止状態を示す。 (B)本発明の動作を説明する側断面図でクリアランスが広くなった状態を示す。 (C)本発明の動作を説明する側断面図でクリアランスが狭くなった状態を示す。 本発明の実施例を説明する要部拡大側断面図で静止状態及びクリアランスが広くなった状態を示す。 本発明の実施例を説明する要部拡大側断面図でクリアランスが狭くなった状態を示す。 (A)実施例2の動作を説明する側断面図で静止状態を示す。 (B)実施例2の動作を説明する側断面図でクリアランスが広くなった状態を示す。 (C)実施例2の動作を説明する側断面図でクリアランが狭くなった状態を示す。 実施例2を説明する要部拡大側断面図で静止状態及びクリアランスが広くなった状態を示す。 実施例2を説明する要部拡大側断面図でクリアランスが狭くなった状態を示す。
斯くして、本発明は施工現場に搬入する免震エキスパンションジョイント床の部品数を極力少なくして取付工程の簡素化とコストダウンを図ることにある。
また、本発明は、免震エキスパンションジョイント床において、該エキスパンションジョイント床が地震等で水平方向や上下方向に大きく揺れ動いても免震建物側にエキスパンションジョイント床部材の定位置維持機構を設けることにより、エキスパンションジョイント床部材と、該床部材を架設する凹設部の床目地枠間との隙間を広げることなく最少寸法に維持して保全することができる機構を提供するものである。
本発明は、課題を解決するための手段として、免震建造物と非免震建造物との躯体間に設けられたクリアランスを塞ぐための床用エキスパンションジョイントは免震建造物と非免震建造物との躯体上面を凹設して免震側支持凹部と非免震側支持凹部を形成し、該免震側支持凹部と非免震側支持凹部間のクリアランス上にエキスパンションジョイント床部材を架設するものであり、前記免震側支持凹部にはエキスパンションジョイント床部材の載置台とクサビ状に掘り下げた載置台底部並びに所定間隔を有してクリアランス側に張り出して設けられた床部材支持軸受け金具が設けられており、また前記非免震側支持凹部にはエキスパンションジョイント床部材の先端部がスライド移動可能に載置される先端部載置台とスライドスペース並びにスライドスペースを越える動きをエキスパンションジョイント床部材がした場合に該床部材の先端部が非免震側の床面に乗り上げできるように構成した傾斜面を設けており、前記免震側支持凹部と非免震側支持凹部間に架設されるエキスパンションジョイント床部材は金属製の床目地枠材、先端枠材、並びに側面枠材を外周部に有する床箱を形成しており、該床箱の底部には工場にて製作された補強材が装着されており施工現場にて補強材の表面にコンクリートモルタルを充填して石材やタイル等の化粧材を貼着されエキスパンションジョイント床部材を構成するものであり、該エキスパンションジョイント床部材の外周部に位置する側面枠材の両端寄りの部位には対向して2本の床部材支持軸を固着して設け、該2本の床部材支持軸は前記エキスパンションジョイント床部材の下部に適宜寸法をもって突出し前記クリアランス側に張り出して設けられた床部材支持軸受け金具に挿着されエキスパンションジョイント床部材を免震側支持凹部側にて支持している構成を有することが好ましい。
また、本発明は、免震建造物と非免震建造物との躯体間に設けられたクリアランスを塞ぐための床用エキスパンションジョイントは免震建造物と非免震建造物との躯体上面を凹設して免震側支持凹部と非免震側支持凹部を形成し、該免震側支持凹部と非免震側支持凹部間のクリアランス上にエキスパンションジョイント床部材を架設するものであり、前記免震側支持凹部にはエキスパンションジョイント床部材の載置台とクサビ状に掘り下げた載置台底部並びに所定間隔を有してクリアランス側に張り出して設けられた床部材支持軸受け金具が設けられており、また前記非免震側支持凹部にはエキスパンションジョイント床部材の先端部がスライド移動可能に載置される先端部載置台とスライドスペース並びにスライドスペースを越える動きをエキスパンションジョイント床部材がした場合に該床部材の先端部が非免震側の床面に乗り上げできるように構成した傾斜面を設けており、前記免震側支持凹部と非免震側支持凹部間に架設されるエキスパンションジョイント床部材は金属製の床目地枠材、先端枠材、並びに側面枠材を外周部に有する床箱を形成しており、該床箱の底部には工場にて製作された補強材が装着されており施工現場にて補強材の表面にコンクリートモルタルを充填して石材やタイル等の化粧材を貼着されエキスパンションジョイント床部材を構成するものであり、該エキスパンションジョイント床部材の免震側支持凹部側床箱の下端部はクサビ状に突出して形成されたクサビ状突起部が設けられており、該クサビ状突起部が前記免震側支持凹部に設けられたクサビ状に掘り下げた載置台底部上に載置された構成を有しており、更に該エキスパンションジョイント床部材の外周部に位置する側面枠材の両端寄りの部位には対向して2本の床部材支持軸を固着して設け、該2本の床部材支持軸は前記エキスパンションジョイント床部材の下部に適宜寸法をもって突出し前記クリアランス側に張り出して設けられた床部材支持軸受け金具に挿着されエキスパンションジョイント床部材を免震側支持凹部側にて支持している構成を有することが好ましい。
そして、本発明においては、免震側支持凹部に免震エキスパンションジョイント床の定位置維持機構が設けられることから、前記非免震側支持凹部に載置されるエキスパンションジョイント床部材の先端枠部材の先端部には樹脂製や金属製のノンスリップカバープレートが設置されており、該カバープレートは地震によるクリアランスの変動によりエキスパンションジョイント床部材のスライドスペースが変動した場合に、そのカバープレートを交換することによりクリアランスの変動に対応する構成を採用することにより、地震後のエキスパンションジョイント床部材の補修を簡単に行えるようにしていることが好ましい。
而して、本発明は、施工現場に搬入する免震エキスパンションジョイント床の部品数を極力少なくして取付工程の簡素化とコストダウンを図ることが可能である。
また、本発明は、免震エキスパンションジョイント床において、該エキスパンションジョイント床が地震等で水平方向や上下方向に大きく揺れ動いても免震建物側にエキスパンションジョイント床部材の定位置維持機構を設けることにより、エキスパンションジョイント床部材と、該床部材を架設する凹設部の床目地枠間との隙間を広げることなく最少寸法に維持して保全することができる機構を提供可能にするものである。
更に、本発明は、免震側支持凹部に免震エキスパンションジョイント床の定位置維持機構が設けられることから、前記非免震側支持凹部に載置されるエキスパンションジョイント床部材の先端枠部材の先端部には樹脂製や金属製のノンスリップカバープレートが設置されており、該カバープレートは地震によるクリアランスの変動によりエキスパンションジョイント床部材のスライドスペースが変動した場合に、そのカバープレートを交換することによりクリアランスの変動に対応する構成を採用することにより、地震後のエキスパンションジョイント床部材の補修を簡単に行えるものである。
本発明の実施例1を図1乃至図5に基づいて説明する。図1(A)は、本発明を実施する場所を説明する平面図であり、図1(B)は、図1(A)の側断面図を示している。また、図2は、本発明の構成を説明する斜視図、図3(A)、(B)、(C)は実施例1の動作を説明する側断面図で、図4は、実施例1を説明する要部拡大側断面図で静止状態及びクリアランスが広くなった状態を示しており、図5は実施例1を説明する要部拡大側断面図でクリアランスが狭くなった状態を夫々示している。
図1乃至図5において、1は免震建造物、2は非免震建造物、Cは免震建造物1と非免震建造物2との躯体3、4間に設けられたクリアランスであり、躯体3、4間の上面には凹設された免震側支持凹部5と非免震側支持凹部6が設けられており、エキスパンションジョイント床部材7、7a、7b、7c・・・は前記免震側支持凹部5と非免震側支持凹部6間に架設されクリアランスCを塞ぐように配置されており、免震エキスパンションジョイント8構成している。
尚、図1(A)、(B)において9a、9bは夫々のエキスパンションジョイント床部材7、7a、7b、7c・・・に設けられた免震エキスパンションジョイント床の定位置維持機構部であり、10は免震建造物の外壁部、11a、11bは床面を示している。
而して前記エキスパンションジョイント床部材7、7a、7b、7c・・・の構成は、スチールやステンレスからなる金属製の床目地枠材12、先端枠材13、並びに側面枠材14a、14bを外周部に有する床箱15を形成しており、該床箱15の底部には工場にて製作された補強材16が装着されており、施工現場にて補強材16の表面にコンクリートモルタルを充填して石材やタイル等の化粧材17を貼着してエキスパンションジョイント床部材7、7a、7b、7c・・・を構成するものであり、前記免震エキスパンションジョイント床の定位置維持機構部9a、9bは、エキスパンションジョイント床部材7、7a、7b、7c・・・の外周部に位置する側面枠材14a、14bの両端寄りの部位に固定されたボックス18a、18bを介して床部材支持軸19a、19bを固着して設けており、該床部材支持軸19a、19bは、前記エキスパンションジョイント床部材7、7a、7b、7c・・・の下部に適宜寸法をもって突出し、前記クリアランスC側に張り出して設けられた床部材支持軸受け金具20a、20bのルーズホール21a、21bに挿着されエキスパンションジョイント床部材7、7a、7b、7c・・・を免震側支持凹部5側にて支持している。
次に、前記床部支持軸19a、19bを挿着する床部材支持軸受け金具20a、20bを説明すると、該床部材支持軸受け金具20a、20bは前記免震側支持凹部5側に設けられおり、該免震側支持凹部5側にはエキスパンションジョイント床部材7、7a、7b、7c・・の載置台22aとクサビ状に掘り下げた載置台底部23、並びに所定間隔を有してクリアランスC側に張り出して設けられた床部材支持軸受け金具20a、20bが設けられており、該床部材支持軸受け金具20a、20bはセットとして1枚のエキスパンションジョイント床部材7、7a、7b、7c・・・を免震建造物1の免震側支持凹部5側で支持している。
また、前記非免震支持凹部6に形状は、非免震支持凹部6上にエキスパンションジョイント床部材7、7a、7b、7c・・・の先端部がスライド移動可能に載置される先端部の載置台22bとスライドスペース24、並びにスライドスペース24を越える動きをエキスパンションジョイント床部材7、7a、7b、7c・・・がした場合に、該エキスパンションジョイント床部材7、7a、7b、7c・・・の先端部が非免震側の床面11bに乗り上げできるように構成した傾斜面25が設けられている。
図3(A)、(B)、(C)は静止状態のクリアランスCが地震によりC1、C2と動いた時の状態を示す動作説明図である。図3(A)は、エキスパンションジョイント床部材7が現場に施工された時の状態を示すものであり、所謂、静止状態のエキスパンションジョイント床部材7を示している。図3(A)おいて、エキスパンションジョイント床部材7は床部材支持軸19a、19bにより免震側支持凹部5側に設けられた
床部材支持軸受け金具20a、20bのルーズホール21a、21bに挿着され免震建造物1側に一体化されている。また、床部材支持軸19a、19bを固着収納したボックス18a、18bは、蓋を閉めた後モルタル等を介して石材やタイル等の化粧材17にて仕上げ加工が施され免震側支持凹部5と非免震側支持凹部6間に架設されている。
図3(B)は、地震によりクリアランスCがC1の様に広がった場合の状況を図示している。図3(B)において、エキスパンションジョイント床部材7は、床部材支持軸19a、19bにより免震側支持凹部5側に設けられた床部材支持軸受け金具20a、20bのルーズホール21a、21bに挿着され免震建造物1側に一体化されていることから、エキスパンションジョイント床部材7の先端部が前記非免震支持凹部6の載置台22b上をスライドして、地震の水平移動に対応する。
また、図4は、上述した図3(A)の状況、並びに図3(B)の状況時におけるエキスパンションジョイント床部材7の床部材支持軸19a部分を拡大表示するものであり、図4において、同一符号は同一構成要素を示しており、前記動作図においては不明であったエキスパンションジョイント床部材7の載置台22aとクサビ状に掘り下げた載置台底部23、並びに所定間隔を有してクリアランスC側に張り出して設けられた床部材支持軸受け金具20a形状、及びエキスパンションジョイント床部材7が架設される非免震支持凹部6の床目地枠材12と床用目地部27との間隙tの構成が図示されている。
そして、図3(C)は地震によりクリアランスCがC2の様に狭まった場合の状況を図示している。図3(C)において、エキスパンションジョイント床部材7は、床部材支持軸19a、19bにより免震側支持凹部5側に設けられた床部材支持軸受け金具20a、20bのルーズホール21a、21bに挿着され免震建造物1側に一体化されていることから、エキスパンションジョイント床部材7の先端部が前記非免震支持凹部6の載置台22b上をスライドし、先端部の載置台22bとスライドスペース24を越える動きをエキスパンションジョイント床部材7がした場合に、該エキスパンションジョイント床部材7の先端部が非免震側の床面11bに乗り上げできるように構成した傾斜面25を設けている。
上述した図3(C)の状況を床部材支持軸19a部分で拡大した図が、図5に示されている。図5において、同一符号は同一構成要素を示しており、エキスパンションジョイント床部材7の外周部に位置する側面枠材の両端寄りの部位には対向して2本の床部材支持軸19a、19b(19bは図示せず)を固着して設け、該2本の床部材支持軸19a、19bは、前記エキスパンションジョイント床部材7の下部に適宜寸法をもって突出し前記クリアランスC2側に張り出して設けられた床部材支持軸受け金具20a、20bに挿着されエキスパンションジョイント床部材7を免震側支持凹部5側にて支持されており、前記エキスパンションジョイント床部材7の先端部が非免震側の床面11bに乗り上げされることにより、エキスパンションジョイント床部材7が床部材支持軸19aを中心に回動することになるが、前記エキスパンションジョイント床部材7の免震支持凹部5側下端部はエキスパンションジョイント床部材7の載置台22aのクサビ状に掘り下げた載置台底部23内に移動して、床目地枠材12と床用目地部27との間隙tを広げることなく摺動可能であり、地震による揺れが収まった時点では前記図4に示す如く元の状態に戻りやすい構成を有しておりエキスパンションジョイント床部材の定位置維持が可能となる。
斯くして、本発明の実施例1は、免震建造物1と非免震建造物2との躯体3、4間に設けられたクリアランスCを塞ぐための床用免震エキスパンションジョイント8は免震建造物1と非免震建造物2との躯体上面を凹設して免震側支持凹部5と非免震側支持凹部6を形成し、該免震側支持凹部5と非免震側支持凹部6間のクリアランスC上にエキスパンションジョイント床部材7を架設するものであり、前記免震側支持凹部5にはエキスパンションジョイント床部材7の載置台22aとクサビ状に掘り下げた載置台底部23、並びに所定間隔を有してクリアランスC側に張り出して設けられた床部材支持軸受け金具20a、20bが設けられており、また前記非免震側支持凹部6にはエキスパンションジョイント床部材7の先端部がスライド移動可能に載置される先端部の載置台22bとスライドスペース24、並びにスライドスペース24を越える動きをエキスパンションジョイント床部材7がした場合に該床部材7の先端部が非免震側の床面11bに乗り上げできるように構成した傾斜面25を設けており、前記免震側支持凹部5と非免震側支持凹部6間に架設されるエキスパンションジョイント床部材7は金属製の床目地枠材12、先端枠材13、並びに側面枠材14a、14bを外周部に有する床箱15を形成しており、該床箱15の底部には工場にて製作された補強材16が装着されており施工現場にて補強材16の表面にコンクリートモルタルを充填して石材やタイル等の化粧材17を貼着されエキスパンションジョイント床部材7を構成するものであり、該エキスパンションジョイント床部材7の外周部に位置する側面枠材14a、14bの両端寄りの部位には対向して2本の床部材支持軸19a、19bを固着して設け、該2本の床部材支持軸19a、19bは前記エキスパンションジョイント床部材7の下部に適宜寸法をもって突出し前記クリアランスC側に張り出して設けられた床部材支持軸受け金具20a、20bに挿着されエキスパンションジョイント床部材7を免震側支持凹部5側にて支持している免震エキスパンションジョイント床の定位置維持機構を提供するものである。
また、本発明の実施例1において、前記非免震側支持凹部5に載置されるエキスパンションジョイント床部材7の先端枠部材の先端部には樹脂製や金属製のノンスリップカバープレート28が設置されており、該カバープレート28は地震によるクリアランスの変動によりエキスパンションジョイント床部材7のスライドスペースが変動した場合にそのカバープレート28を交換することによりクリアランスCの変動に対応することができるものである。
而して、本発明の実施例1は、施工現場に搬入する免震エキスパンションジョイント床の部品数を極力少なくして取付工程の簡素化とコストダウンを図ることが可能である。
また、実施例1は、免震エキスパンションジョイント床において、該エキスパンションジョイント床が地震等で水平方向や上下方向に大きく揺れ動いても免震建物側にエキスパンションジョイント床部材の定位置維持機構を設けることにより、エキスパンションジョイント床部材と、該床部材を架設する凹設部の床目地枠間との隙間を広げることなく最少寸法に維持して保全することができる機構を提供可能にするものである。
更に、本発明は、免震側支持凹部に免震エキスパンションジョイント床の定位置維持機構が設けられることから、前記非免震側支持凹部に載置されるエキスパンションジョイント床部材の先端枠部材の先端部には樹脂製や金属製のノンスリップカバープレートが設置されており、該カバープレートは地震によるクリアランスの変動によりエキスパンションジョイント床部材のスライドスペースが変動した場合に、そのカバープレートを交換することによりクリアランスの変動に対応する構成を採用することにより、地震後のエキスパンションジョイント床部材の補修を簡単に行えるものである。
本発明の実施例2を図1及び図2を再度使用して説明する。図1(A)は、本発明を実施する場所を説明する平面図であり、図1(B)は、図1(A)の側断面図を示している。また、実施例2は、図6の(A)、(B)、(C)による動作を説明する側断面図で、図7は、実施例2を説明する要部拡大側断面図で静止状態及びクリアランスが広くなった状態を示しており、図8は実施例2を説明する要部拡大側断面図でクリアランスが狭くなった状態を夫々示している。
図1及び図2、並びに図7及び図8において、1は免震建造物、2は非免震建造物、Cは免震建造物1と非免震建造物2との躯体3、4間に設けられたクリアランスであり、躯体3、4間の上面には凹設された免震側支持凹部5と非免震側支持凹部6が設けられており、エキスパンションジョイント床部材7、7a、7b、7c・・・は前記免震側支持凹部5と非免震側支持凹部6間に架設されクリアランスCを塞ぐように配置されており、免震エキスパンションジョイント8構成している。
尚、図1(A)、(B)において9a、9bは夫々のエキスパンションジョイント床部材7、7a、7b、7c・・・に設けられた免震エキスパンションジョイント床の定位置維持機構部であり、10は免震建造物の外壁部、11a、11bは床面を示している。
而して前記エキスパンションジョイント床部材7、7a、7b、7c・・・の構成は、スチールやステンレスからなる金属製の床目地枠材12、先端枠材13、並びに側面枠材14a、14bを外周部に有する床箱15を形成しており、該床箱15の免震支持凹部5側の底面下端部はクサビ状に突出して形成されたクサビ状突起部29が設けられている。また、床箱15の底部には工場にて製作された補強材16が装着されており、施工現場にて補強材16の表面にコンクリートモルタルを充填して石材やタイル等の化粧材17を貼着してエキスパンションジョイント床部材7、7a、7b、7c・・・を構成するものであり、前記免震エキスパンションジョイント床の定位置維持機構部9a、9bは、エキスパンションジョイント床部材7、7a、7b、7c・・・の外周部に位置する側面枠材14a、14bの両端寄りの部位に固定されたボックス18a、18bを介して床部材支持軸19a、19bを固着して設けており、該床部材支持軸19a、19bは、前記エキスパンションジョイント床部材7、7a、7b、7c・・・の下部に適宜寸法をもって突出し、前記クリアランスC側に張り出して設けられた床部材支持軸受け金具20a、20bのルーズホール21a、21bに挿着されエキスパンションジョイント床部材7、7a、7b、7c・・・を免震側支持凹部5側にて支持している。
次に、前記床部支持軸19a、19bを挿着する床部材支持軸受け金具20a、20bを説明すると、該床部材支持軸受け金具20a、20bは前記免震側支持凹部5側に設けられおり、該免震側支持凹部5側にはエキスパンションジョイント床部材7、7a、7b、7c・・の載置台22aとクサビ状に掘り下げた載置台底部23が設けられており、該クサビ状に掘り下げた載置台底部23には前記床箱15の底面下端部に設けられたクサビ状突起部29が載置されている。そして、免震側支持凹部5側には所定間隔を有してクリアランスC側に張り出して設けられた床部材支持軸受け金具20a、20bが設けられており、該床部材支持軸受け金具20a、20bはセットとして1枚のエキスパンションジョイント床部材7、7a、7b、7c・・・を免震建造物1の免震側支持凹部5側で支持している。
また、前記非免震支持凹部6に形状は、非免震支持凹部6上にエキスパンションジョイント床部材7、7a、7b、7c・・・の先端部がスライド移動可能に載置される先端部の載置台22bとスライドスペース24、並びにスライドスペース24を越える動きをエキスパンションジョイント床部材7、7a、7b、7c・・・がした場合に、該エキスパンションジョイント床部材7、7a、7b、7c・・・の先端部が非免震側の床面11bに乗り上げできるように構成した傾斜面25が設けられている。
図6(A)、(B)、(C)は、静止状態のクリアランスCが地震によりC1、C2と動いた時の状態を示す動作説明図である。図6(A)は、エキスパンションジョイント床部材7が現場に施工された時の状態を示すものであり、所謂、静止状態のエキスパンションジョイント床部材7を示している。図6(A)おいて、エキスパンションジョイント床部材7は床部材支持軸19a、19bにより免震側支持凹部5側に設けられた床部材支持軸受け金具20a、20bのルーズホール21a、21bに挿着され免震建造物1側に一体化されている。また、床部材支持軸19a、19bを固着収納したボックス18a、18bは、蓋を閉めた後モルタル等を介して石材やタイル等の化粧材17にて仕上げ加工が施され免震側支持凹部5と非免震側支持凹部6間に架設されている。
図6(B)は、地震によりクリアランスCがC1の様に広がった場合の状況を図示している。図6(B)において、エキスパンションジョイント床部材7は、床部材支持軸19a、19bにより免震側支持凹部5側に設けられた床部材支持軸受け金具20a、20bのルーズホール21a、21bに挿着され免震建造物1側に一体化されていることから、エキスパンションジョイント床部材7の先端部が前記非免震支持凹部6の載置台22b上をスライドして、地震の水平移動に対応する。
また、図7は、上述した図6(A)の状況、並びに図6(B)の状況時におけるエキスパンションジョイント床部材7の床部材支持軸19a部分を拡大表示するものであり、図7において、同一符号は同一構成要素を示しており、前記動作図においては不明であったエキスパンションジョイント床部材7の載置台22aとクサビ状に掘り下げた載置台底部23とクサビ状突起部29の関係、並びに所定間隔を有してクリアランスC側に張り出して設けられた床部材支持軸受け金具20a形状、及びエキスパンションジョイント床部材7が架設される非免震支持凹部6の床目地枠材12と床用目地部27との間隙tの構成が図示されている。
そして、図6(C)は地震によりクリアランスCがC2の様に狭まった場合の状況を図示している。図6(C)において、エキスパンションジョイント床部材7は、床部材支持軸19a、19bにより免震側支持凹部5側に設けられた床部材支持軸受け金具20a、20bのルーズホール21a、21bに挿着され免震建造物1側に一体化されていることから、エキスパンションジョイント床部材7の先端部が前記非免震支持凹部6の載置台22b上をスライドし、先端部の載置台22bとスライドスペース24を越える動きをエキスパンションジョイント床部材7がした場合に、該エキスパンションジョイント床部材7の先端部が非免震側の床面11bに乗り上げできるように構成した傾斜面25を設けている。
上述した図6(C)の状況を床部材支持軸19a部分で拡大した図が、図8に示されている。図8において、同一符号は同一構成要素を示しており、エキスパンションジョイント床部材7の外周部に位置する側面枠材の両端寄りの部位には対向して2本の床部材支持軸19a、19b(19bは図示せず)を固着して設け、該2本の床部材支持軸19a、19bは、前記エキスパンションジョイント床部材7の下部に適宜寸法をもって突出し前記クリアランスC2側に張り出して設けられた床部材支持軸受け金具20a、20bに挿着されエキスパンションジョイント床部材7を免震側支持凹部5側にて支持されており、前記エキスパンションジョイント床部材7の先端部が非免震側の床面11bに乗り上げされることにより、エキスパンションジョイント床部材7が床部材支持軸19aを中心に回動することになるが、前記エキスパンションジョイント床部材7の免震支持凹部5側下端部に設けられたクサビ状突起部29はエキスパンションジョイント床部材7の載置台22aのクサビ状に掘り下げた載置台底部23内に移動して、床目地枠材12と床用目地部27との間隙tを広げることなく摺動可能であり、地震による揺れが収まった時点では前記図7に示す如く元の状態に戻りやすい構成を有しておりエキスパンションジョイント床部材の定位置維持が可能となる。
斯くして、本発明の実施例2において、免震建造物1と非免震建造物2との躯体3、4間に設けられたクリアランスCを塞ぐための床用免震エキスパンションジョイント8は免震建造物1と非免震建造物2との躯体上面を凹設して免震側支持凹部5と非免震側支持凹部6を形成し、該免震側支持凹部5と非免震側支持凹部6間のクリアランスC上にエキスパンションジョイント床部材7、7a、7b、7cを架設するものであり、前記免震側支持凹部5にはエキスパンションジョイント床部材7の載置台22aとクサビ状に掘り下げた載置台底部23、並びに所定間隔を有してクリアランスC側に張り出して設けられた床部材支持軸受け金具20a、20bが設けられており、また前記非免震側支持凹部5にはエキスパンションジョイント床部材7の先端部がスライド移動可能に載置される先端部の載置台22bとスライドスペース24、並びにスライドスペース24を越える動きをエキスパンションジョイント床部材7がした場合に、該床部材7の先端部が非免震側の床面11bに乗り上げできるように構成した傾斜面25を設けており、前記免震側支持凹部5と非免震側支持凹部6間に架設されるエキスパンションジョイント床部材7は金属製の床目地枠材12、先端枠材13、並びに側面枠材14a、14bを外周部に有する床箱15を形成しており、該床箱15の底部には工場にて製作された補強材16が装着されており施工現場にて補強材16の表面にモルタルコンクリートを充填して石材やタイル等の化粧材11を貼着されエキスパンションジョイント床部材7を構成するものであり、該エキスパンションジョイント床部材7の免震側支持凹部5側の床箱15の下端部はクサビ状に突出して形成されたクサビ状突起部29が設けられており、該クサビ状突起部29が前記免震側支持凹部5に設けられたクサビ状に掘り下げた載置台底部23上に載置された構成を有しており、更に該エキスパンションジョイント床部材7の外周部に位置する側面枠材14a、14bの両端寄りの部位には対向して2本の床部材支持軸19a、19bを固着して設け、該2本の床部材支持軸19a、19bは前記エキスパンションジョイント床部材7の下部に適宜寸法をもって突出し前記クリアランスC側に張り出して設けられた床部材支持軸受け金具20a、20bに挿着されエキスパンションジョイント床部材7を免震側支持凹部5側にて支持している免震エキスパンションジョイント床の定位置維持機構を提供するものである。
また、本発明の実施例2において、前記非免震側支持凹部5に載置されるエキスパンションジョイント床部材7の先端枠部材の先端部には樹脂製や金属製のノンスリップカバープレート28が設置されており、該カバープレート28は地震によるクリアランスの変動によりエキスパンションジョイント床部材7のスライドスペースが変動した場合にそのカバープレート28を交換することによりクリアランスCの変動に対応することができるものである。
而して、本発明の実施例1は、施工現場に搬入する免震エキスパンションジョイント床の部品数を極力少なくして取付工程の簡素化とコストダウンを図ることが可能である。
また、実施例2は、免震エキスパンションジョイント床において、該エキスパンションジョイント床が地震等で水平方向や上下方向に大きく揺れ動いても免震建物側にエキスパンションジョイント床部材の定位置維持機構を設けることにより、エキスパンションジョイント床部材と、該床部材を架設する凹設部の床目地枠間との隙間を広げることなく最少寸法に維持して保全することができる機構を提供可能にするものである。
更に、実施例2は、免震側支持凹部に免震エキスパンションジョイント床の定位置維持機構が設けられることから、前記非免震側支持凹部に載置されるエキスパンションジョイント床部材の先端枠部材の先端部には樹脂製や金属製のノンスリップカバープレートが設置されており、該カバープレートは地震によるクリアランスの変動によりエキスパンションジョイント床部材のスライドスペースが変動した場合に、そのカバープレートを交換することによりクリアランスの変動に対応する構成を採用することにより、地震後のエキスパンションジョイント床部材の補修を簡単に行えるものである。
1 免震建造物
2 非免震建造物
3 躯体(免震建造物側)
4 躯体(非免震建造物側)
5 免震側支持凹部
6 非免震側支持凹部
7、7a、7b、7c・・・ エキスパンションジョイント床部材
8 免震エキスパンションジョイント
9a、9b 定位置維持機構部
10 免震建造物の外壁部
11a、11b 床面
12 床目地枠材
13 先端枠材
14a、14b 側面枠材
15 床箱
16 補強材
17 化粧材
18a、18b ボックス
19a、19b 床部材支持軸
20a、20b 床部材支持軸受け金具
21a、21b ルーズホール
22a、22b 載置台
23 載置台底部
24 スライドスペース
25 傾斜面
26a、26b 蓋
27 床用目地部
28 カバープレート
29 クサビ状突起部
C、C1、C2 クリアランス

Claims (3)

  1. 免震建造物と非免震建造物との躯体間に設けられたクリアランスを塞ぐための床用エキスパンションジョイントは免震建造物と非免震建造物との躯体上面を凹設して免震側支持凹部と非免震側支持凹部を形成し、
    該免震側支持凹部と非免震側支持凹部間のクリアランス上にエキスパンションジョイント床部材を架設するものであり、
    前記免震側支持凹部にはエキスパンションジョイント床部材の載置台とクサビ状に掘り下げた載置台底部並びに所定間隔を有してクリアランス側に張り出して設けられた床部材支持軸受け金具が設けられており、
    また前記非免震側支持凹部にはエキスパンションジョイント床部材の先端部がスライド移動可能に載置される先端部載置台とスライドスペース並びにスライドスペースを越える動きをエキスパンションジョイント床部材がした場合に該床部材の先端部が非免震側の床面に乗り上げできるように構成した傾斜面を設けており、
    前記免震側支持凹部と非免震側支持凹部間に架設されるエキスパンションジョイント床部材は金属製の床目地枠材、先端枠材、並びに側面枠材を外周部に有する床箱を形成しており、
    該床箱の底部には工場にて製作された補強材が装着されており施工現場にて補強材の表面にコンクリートモルタルを充填して石材やタイル等の化粧材を貼着されエキスパンションジョイント床部材を構成するものであり、
    該エキスパンションジョイント床部材の外周部に位置する側面枠材の両端寄りの部位には対向して2本の床部材支持軸を固着して設け、
    該2本の床部材支持軸は前記エキスパンションジョイント床部材の下部に適宜寸法をもって突出し前記クリアランス側に張り出して設けられた床部材支持軸受け金具に挿着されエキスパンションジョイント床部材を免震側支持凹部側にて支持していることを特徴とする免震エキスパンションジョイント床の定位置維持機構。
  2. 免震建造物と非免震建造物との躯体間に設けられたクリアランスを塞ぐための床用エキスパンションジョイントは免震建造物と非免震建造物との躯体上面を凹設して免震側支持凹部と非免震側支持凹部を形成し、
    該免震側支持凹部と非免震側支持凹部間のクリアランス上にエキスパンションジョイント床部材を架設するものであり、
    前記免震側支持凹部にはエキスパンションジョイント床部材の載置台とクサビ状に掘り下げた載置台底部並びに所定間隔を有してクリアランス側に張り出して設けられた床部材支持軸受け金具が設けられており、
    また前記非免震側支持凹部にはエキスパンションジョイント床部材の先端部がスライド移動可能に載置される先端部載置台とスライドスペース並びにスライドスペースを越える動きをエキスパンションジョイント床部材がした場合に該床部材の先端部が非免震側の床面に乗り上げできるように構成した傾斜面を設けており、
    前記免震側支持凹部と非免震側支持凹部間に架設されるエキスパンションジョイント床部材は金属製の床目地枠材、先端枠材、並びに側面枠材を外周部に有する床箱を形成しており、
    該床箱の底部には工場にて製作された補強材が装着されており施工現場にて補強材の表面にコンクリートモルタルを充填して石材やタイル等の化粧材を貼着されエキスパンションジョイント床部材を構成するものであり、
    該エキスパンションジョイント床部材の免震側支持凹部側床箱の下端部はクサビ状に突出して形成されたクサビ状突起部が設けられており、
    該クサビ状突起部が前記免震側支持凹部に設けられたクサビ状に掘り下げた載置台底部上に載置された構成を有しており、
    更に該エキスパンションジョイント床部材の外周部に位置する側面枠材の両端寄りの部位には対向して2本の床部材支持軸を固着して設け、
    該2本の床部材支持軸は前記エキスパンションジョイント床部材の下部に適宜寸法をもって突出し前記クリアランス側に張り出して設けられた床部材支持軸受け金具に挿着されエキスパンションジョイント床部材を免震側支持凹部側にて支持していることを特徴とする免震エキスパンションジョイント床の定位置維持機構。
  3. 前記非免震側支持凹部に載置されるエキスパンションジョイント床部材の先端枠部材の先端部には樹脂製や金属製のノンスリップカバープレートが設置されており、
    該カバープレートは地震によるクリアランスの変動によりエキスパンションジョイント床部材のスライドスペース変動した場合にそのカバープレートを交換することによりクリアランスの変動に対応することを特徴とする請求項1及び請求項2のいずれかに記載された免震エキスパンションジョイント床の定位置維持機構。
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