JP2014091938A - トンネル用エントランス構造およびシールド掘削機の発進方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】間隔をあけて並設された複数のトンネル覆工20,20と、外側エントランス30と、内側エントランス50とを備えたトンネル用エントランス構造であって、外側エントランス30は、内側エントランス50の外周面に接する第一止水手段31を備え、内側エントランス50は、複数のトンネル覆工20,20に対応して設けられた複数のリング部51,51と、隣り合うリング部51,51同士の隙間を塞ぐ連結部52と、複数のリング部51,51のそれぞれに設けられた複数の第二止水手段55とを備え、各リング部51は、各トンネル覆工20を囲繞しており、各第二止水手段55は、各トンネル覆工20の外周面に接するとともに各トンネル覆工20,20の外周面との摩擦力を調整可能に構成されている。
【選択図】図1
Description
以下、本発明の第一実施形態を、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。図1に示すように、トンネル用エントランス構造は、地中構造物である発進立坑2の土留壁に形成された発進口(開口部)1に適用される発明である。第一実施形態では、復円シールド工法に用いられる掘削機であって、連結された2台のシールド掘削機10,10が同時発進するトンネル用エントランス構造について説明する。まず、シールド掘削機10の周辺各部の構造について説明する。
隣り合うリング部51,51は互いに外周面の一部同士が接触して配置されている。
まず、発進立坑2に形成された発進口1の開口縁部に外側エントランス30を取り付ける。
準備工程の前後、あるいは並行して、複数(本実施形態では2つ)のシールド掘削機10,10の後部に、内側エントランス50を取り付ける。詳しくは、2つのシールド掘削機10,10のそれぞれのテール部の後端に、2つのリング部51,51を取り付けて、リング部51,51同士の隙間を連結部52で塞ぐ。
その後、内側エントランス30の後方に、鋼製の仮セグメントからなる初期掘進用の仮設のトンネル覆工20を組み立てる。トンネル覆工20は、発進立坑2内の反力受けに当接させておく。
図5および図6に示すように、シールド掘削機10,10を、外側エントランス30が設けられた発進口1を通して、地山に進入させる。シールド掘削機10,10は、内側エントランス30が取り付けられた状態で掘進する。シールド掘削機10,10は、外側エントランス30の内部を通過するが、外側エントランス30は、シールド掘削機10,10および連結部材15の外周形状に沿っているので、第一止水手段31によって、発進口1とシールド掘進機10,10との間で全周に渡って止水性能を確保することができる。
その後、発進口1の立坑内空側表面3に支持ブラケット53を取り付けて、支持ブラケット53の先端に内側エントランス50を固定する。支持ブラケット53は、L字形状を呈しており、支持ブラケット53の先端は、発進口1の開口縁部よりも発進口1の中心側に張り出している。支持ブラケット53は、鋼材からなり、支持ブラケット53の中心側先端部に、内側エントランス50を溶接する。支持ブラケット53は、発進口1の開口縁部に沿って、間隔をあけて複数設けられている。なお、内側エントランス50の固定構造は、前記形態に限定されるものではなく、トンネル覆工20の外周面に取り付けられた支持ブラケットを介して内側エントランス50を固定してもよい。
内側エントランス30を発進口1またはトンネル覆工20に固定したら、内側エントランス50をシールド掘削機10,10の後端から取り外す。
その後、内側エントランス50を外側エントランス30の内側に残置した状態で、シールド掘削機10,10を前進させる。シールド掘削機10,10が内側エントランス50から離反すると、第二止水手段55の地山側に土砂が入り込むので、第二止水手段55が、内側エントランス50とトンネル覆工20との間を止水する。
内側エントランス50が外側エントランス30の内側に固定された後は、第二止水手段55とトンネル覆工20とは摺動しないので、摩擦力を大きくして止水性能を高めても、圧縮シール構造55aとチューブシール構造55bが摩耗することはない。
次に、本発明の第二実施形態を説明する。第二実施形態では、図7に示すように、掘進方向にオフセット配置された2台のシールド掘削機10,10が発進する発進エントランス構造について説明する。シールド掘削機10,10は、内側エントランス80が外側エントランス30の内側に移動するまでは、同時に推進し、内側エントランス80と切り離された後は、時間差を持って発進する。なお、シールド掘削機10,10のそれぞれの発進速度が異なる場合がある。シールド掘削機10の構成は、第一実施形態と略同様である。第二実施形態に係る発進エントランス構造は、外側エントランス30と内側エントランス80とを備えている。
図7に示すように、まず、シールド掘削機10,10のテール部に内側エントランス80を取り付ける。そして、シールド掘削機10,10を、外側エントランス30が設けられた発進口1を通って、地山に進入させる。シールド掘削機10,10は、外側エントランス30の内部を通過するが、外側エントランス30は、シールド掘削機10,10の外周面に沿っているので、外側エントランス30の全周に渡って止水性能を得ることができる。
次に、本発明の第三実施形態を説明する。第三実施形態では、図11に示すように、内側エントランス90の構成が第一実施形態と異なる。第三実施形態の内側エントランス90は、リング部91が、掘進方向前後に分離可能に構成されている。具体的には、リング部91は、圧縮シール構造55aが固定されている後部リング部91aと、チューブシール構造55bが固定されている前部リング部91bとを備えている。内側エントランスは、圧縮シール構造55aおよびチューブシール構造55bとの間の隙間の部分で分離可能になっている。後部リング部91aの内周面前端には後部鍔部92aが設けられ、前部リング部91bの内周面後端には前部鍔部92bが設けられている。後部鍔部92aと前部鍔部92bは当接しており、ボルト93によって互いに固定されている。後部鍔部92aと前部鍔部92bとの間には、パッキン(図示せず)が介設されている。
また、二つのリング部を、隙間をあけて配置して、連結部材で接続してもよい。このようにすれば、トンネル間の距離を広く確保することもできる。
10 シールド掘削機
15 連結部材
20 トンネル覆工
30 外側エントランス
31 第一止水手段
50 内側エントランス
51 リング部
52 連結部
55 第二止水手段
55a 圧縮シール構造
55b チューブシール構造
80 内側エントランス
81a リング部
81b リング部
82 連結部
90 内側エントランス
91a 後部リング部
91b 前部リング部
Claims (4)
- 地中構造物に形成された開口部と、間隔をあけて並設された複数のトンネル覆工と、前記開口部の縁部に設けられた外側エントランスと、前記外側エントランスの内側に設けられた内側エントランスとを備えたトンネル用エントランス構造であって、
前記外側エントランスは、前記内側エントランスの外周面に接する第一止水手段を備えており、
前記内側エントランスは、前記複数のトンネル覆工に対応して設けられた複数のリング部と、隣り合う前記リング部同士の隙間を塞ぐ連結部と、前記複数のリング部のそれぞれに設けられた複数の第二止水手段とを備えており、
前記各リング部は、前記各トンネル覆工を囲繞しており、
前記各第二止水手段は、前記各トンネル覆工の外周面に接するとともに前記各トンネル覆工の外周面との摩擦力を調整可能に構成されている
ことを特徴とするトンネル用エントランス構造。 - 一の前記トンネル覆工は、一のシールド掘削機内で組み立てられたものであり、
前記各リング部の外周形状は、前記シールド掘削機の外周形状と同じである
ことを特徴とする請求項1に記載のトンネル用エントランス構造。 - 前記第二止水手段は、掘進方向に隙間をあけて配置された2つのシールを備えており、
前記内側エントランスは、前記隙間の部分で掘進方向の前後に分離可能になっている
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトンネル用エントランス構造。 - 地中構造物に形成された開口部の縁部に外側エントランスを取り付ける準備工程と、
複数のシールド掘削機の後部に、前記複数のシールド掘削機のそれぞれのテールに取り付けられる複数のリング部同士の隙間を連結部で塞いでなる内側エントランスを取り付ける内側エントランス取付工程と、
前記内側エントランスが取り付けられた状態で前記複数のシールド掘削機を掘進させる第一掘進工程と、
前記リング部および前記連結部が前記外側エントランスの内側に位置したところで、前記内側エントランスを前記各シールド掘削機から取り外す内側エントランス取外工程と、
前記複数のシールド掘削機を前記内側エントランスから切り離してさらに掘進させる第二掘進工程と、
を備え、
前記第一掘進工程では、前記外側エントランスの内側に設けられた第一止水手段がシールド掘削機の外周面に接して前記開口部を止水し、
前記第二掘進工程では、前記第一止水手段が前記内側エントランスの外周面に接するとともに、前記複数のリング部の内側にそれぞれ設けられた複数の第二止水手段が前記各シールド掘削機内で組み立てられたトンネル覆工の外周面に接して前記開口部を止水しており、前記第二止水手段の前記トンネル覆工の外周面との摩擦力を前記第一掘進工程のときよりも大きくしている
ことを特徴とするシールド掘削機の発進方法。
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