JP2022048819A - 接続構造、接続方法及び、セグメント - Google Patents

接続構造、接続方法及び、セグメント Download PDF

Info

Publication number
JP2022048819A
JP2022048819A JP2020154853A JP2020154853A JP2022048819A JP 2022048819 A JP2022048819 A JP 2022048819A JP 2020154853 A JP2020154853 A JP 2020154853A JP 2020154853 A JP2020154853 A JP 2020154853A JP 2022048819 A JP2022048819 A JP 2022048819A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flange
communication port
segment
connection
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020154853A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7517010B2 (ja
Inventor
忠彦 辻
Tadahiko Tsuji
季伸 川上
Toshinobu Kawakami
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp filed Critical Obayashi Corp
Priority to JP2020154853A priority Critical patent/JP7517010B2/ja
Publication of JP2022048819A publication Critical patent/JP2022048819A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7517010B2 publication Critical patent/JP7517010B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Abstract

【課題】本坑と横坑との接続において、既設セグメントの溶断や止水鋼板の溶接の不要な、施工性の向上した接続構造を提供する。【解決手段】本坑100の覆工体の一部を構成すると共に、横坑200との連通口300を区画する複数の接続用セグメント10A,10Bと、複数の接続用セグメント10A,10Bに設けられると共に、連通口300の開口周縁を囲う環状の固定フランジと、固定フランジに固定される環状の被固定フランジ及び、被固定フランジの周縁から延びて横坑200の覆工体210に固定される筒体部を含む連結枠体30とを備えた。【選択図】図1

Description

本開示は、接続構造、接続方法及び、セグメントに関し、特に、本坑と横坑との接続に好適な技術に関するものである。
従来、本坑と横坑とを接続する工法が種々提案されている(例えば、特許文献1,2等参照)。これら従来工法では、シールド工法によって構築された本坑の既設セグメントの一部を熱切断(溶断)によって撤去し、既設セグメントに形成した開口と横坑の覆工体とを止水鋼板等によって溶接で連結することにより、止水性を確保するようになっている。
特開2013-072200号公報 特開2000-291374号公報
上述の従来工法では、本坑と横坑との接続に、既設セグメントの溶断や止水鋼板の溶接を行う必要があり、施工に手間が掛かるといった課題がある。また、溶断時や溶接時の受熱によって既設セグメントのシール材が損傷することで、止水性を十分に担保できないといった課題もある。
本開示の技術は、上記事情に鑑みてなされたものであり、本坑と横坑との接続に関し、施工性の向上を図ることを目的とする。
本開示の接続構造は、本坑の覆工体の一部を構成すると共に、横坑との連通口を区画する複数の接続用セグメントと、複数の前記接続用セグメントに設けられると共に、前記連通口の開口周縁を区画するプレート部材と、前記プレート部材に固定される環状の被固定フランジ及び、該被固定フランジの周縁から延びて前記横坑の覆工体に固定される筒体部を含む連結枠体と、を備えることを特徴とする。
また、前記プレート部材と前記被固定フランジとの間に介装される止水部材をさらに備えることが好ましい。
また、前記接続用セグメントは、地山側にスキンプレートを有する鋼製セグメント又は合成セグメントであり、前記連通口は、前記スキンプレートの少なくとも一部を切り欠くと共に、該切り欠いた部位の端縁に前記プレート部材が接合されてフランジをなすことにより所定形状に開口することが好ましい。
また、前記接続用セグメントは、互いに対向する一対の主桁と、互いに対向する一対の継手板と、前記主桁及び前記継手板の地山側の周縁に取り付けられるスキンプレートとを有する鋼製セグメント又は合成セグメントであり、前記連通口は、縦方向の開口縁を前記主桁によって区画されると共に、横方向の開口縁を前記継手板によって区画される矩形状に開口し、前記プレート部材は、前記主桁の前記スキンプレートとは反対側の端縁に設けられて前記連通口の開口縁を縦方向に延びる縦フランジと、前記継手板の前記スキンプレートとは反対側の端縁に設けられて前記連通口の開口縁を横方向に延びる横フランジとを有しており、前記被固定フランジは、矩形枠状に形成されて前記縦フランジ及び前記横フランジの前記本坑内に臨む面に固定され、前記筒体部は、前記被固定フランジの内周縁から前記横坑に向けて延設されていることが好ましい。
また、前記接続用セグメントは、コンクリートで形成されたRCセグメントであり、前記連通口は、縦方向の開口縁を前記RCセグメントの坑周方向に延びる縁部によって区画されると共に、横方向の開口縁を前記RCセグメントの坑軸方向に延びる縁部によって区画される矩形状に開口し、前記プレート部材は、前記RCセグメントの坑周方向に延びる縁部に沿って埋設されて前記連通口の開口縁を縦方向に延びる縦フランジと、前記RCセグメントの坑軸方向に延びる縁部に沿って埋設されて前記連通口の開口縁を横方向に延びる横フランジとを有しており、前記被固定フランジは、矩形枠状に形成されて前記縦フランジ及び前記横フランジに固定されることが好ましい。
また、互いに接合される一対の前記接続用セグメントの対向側面間を縦方向に延びる第1シール部材と、前記対向側面間を前記第1シール部材から前記固定フランジの端縁に亘って延びる第2シール部材と、をさらに備えることが好ましい。
また、前記連結枠体の前記筒体部に、該筒体部の筒内を閉塞する止水壁が設置可能に構成されていることが好ましい。
本開示の接続方法は、本坑の覆工体の一部を構成すると共に、横坑との連通口を区画する複数の接続用セグメントと、複数の前記接続用セグメントに設けられると共に、前記連通口の開口周縁を区画するプレート部材と、前記プレート部材に固定される環状の被固定フランジ及び、該被固定フランジの周縁から延びる筒体部を有する連結枠体と、を用いて前記本坑と前記横坑とを接続する接続方法であって、複数の前記接続用セグメントから前記連通口を閉塞するパネルを撤去する撤去工程と、前記連通口から前記本坑の周辺地山を掘削する掘削工程と、前記連結枠体の少なくとも前記筒体部を前記連通口に挿入し、前記被固定フランジを前記プレート部材に固定する本坑接続工程と、前記連結枠体の前記筒体部を前記横坑の覆工体に固定する横坑接続工程と、を有することを特徴とする。
また、前記本坑接続工程よりも前に、前記プレート部材と前記被固定フランジとの間に止水部材を介装する工程をさらに有することが好ましい。
本開示のセグメントは、前記接続用セグメントであることを特徴とする。
本開示の技術によれば、本坑と横坑との接続に関し、施工性の向上を図ることができる。
本実施形態に係る本坑と横坑との接続構造を示す模式的な縦断面図である。 本実施形態に係る接続構造を本坑の坑内側から視た模式図である。 本実施形態に係る接続用セグメントを示す模式的な斜視図である。 他の実施形態に係る接続用セグメントを示す模式的な斜視図である。 本実施形態に係る連結枠体を示す模式的な斜視図である。 本実施形態に係る止水壁を示す模式図である。 本実施形態に係る接続方法を説明する模式図である。 本実施形態に係る接続方法を説明する模式図である。 本実施形態に係る接続方法を説明する模式図である。 本実施形態に係る接続方法を説明する模式図である。 本実施形態に係るシール部材の作用を説明する模式図である。 本実施形態に係る接続方法を説明する模式図である。 他の実施形態に係る接続構造を示す模式図である。 他の実施形態に係る接続構造の一部を示す模式的な断面図である。 他の実施形態に係る接続用セグメントを示す模式的な斜視図である。 他の実施形態に係る固定フランジを示す模式的な斜視図である。 他の実施形態に係る接続用セグメントを示す模式図である。 他の実施形態に係る接続用セグメント及び、撤去パネルを示す模式的な斜視図である。 他の実施形態に係る接続用セグメント及び、撤去パネルを示す模式的な斜視図である。
以下、添付図面に基づいて、本実施形態に係る接続構造、接続方法及び、セグメントについて説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
[全体構成]
図1は、本実施形態に係る本坑100と横坑200との接続構造1を示す模式的な縦断面図であり、図2は、本実施形態に係る接続構造1を本坑100の坑内側から視た模式図である。
[本坑]
本坑100は、例えばシールド工法により構築されたものである。具体的には、本坑100は、図1に示すように、複数のセグメント10をトンネル周方向に接合して1リング分の覆工体を形成し、該覆工体に対して次の1リング分を、図2に示すように、トンネル軸方向に順次接合することにより覆工体全体が構築されている。トンネル軸方向に互いに隣接する各セグメント10同士は、好ましくはトンネル周方向に所定量オフセットした状態で接合されている。
本坑100のセグメント10のうち、少なくとも本坑100と横坑200との連通口300をなす部分(セグメント10A,10B)は鋼製セグメントとなっている。本坑100の他の部分のセグメント10は、特に制限されず、鋼製セグメント、RCセグメント、合成セグメントの何れであってもよい。また、本坑100の断面形状は、図示例の円形状に限定されず、楕円状や矩形状等、他の形状であってもよい。なお、以下において、各セグメント10のうち、連通口300をなす部分のセグメント10A,10Bを単に接続用セグメントと称する。
[横坑]
横坑200は、本坑100のトンネル軸方向に対して異なる方向(例えば、直交方向)に構築される。横坑200の施工方法は、特に限定されず、推進工法等により構築することができる。横坑200は、本坑100と他の坑(不図示)とを接続する連絡抗であってもよく、或いは、本坑100から掘進した器材坑等であってもよい。横坑200が連絡坑の場合には、本坑100側から発進してもよく、或いは、他の坑側から発進してもよい。また、横坑200の断面形状も特に限定されず、矩形状や円形状、或いは、楕円状であってもよい。なお、図1において、符号210は横坑200の覆工体の一部を示している。
[接続構造]
接続構造1は、複数の接続用セグメント10A,10Bと、連結枠体30とを備えている。各セグメント10A,10Bのうち、接続用セグメント10Aは、連通口300のトンネル軸方向(横方向)に延びる開口縁を区画し、接続用セグメント10Bは、連通口300のトンネル周方向(縦方向)に延びる開口縁を区画する。連結枠体30は、接続用セグメント10A,10Bによって画定される連通口300の開口周縁と横坑200の覆工体210とを互いに接続し、これらの間からの水の浸入を防止するように機能する。
本実施形態において、連通口300は、接続用セグメント10A,10Bによって略矩形状に開口するものとして説明するが、円形状や楕円形状等、他の形状に開口してもよい。また、連結枠体30の本坑100側の形状は、図示例の矩形枠状に限定されず、連通口300が円形穴であれば、円環状に形成してもよい。また、連結枠体30の横坑200側の形状も特に限定されず、横坑200の覆工体210の形状に応じて適宜に設定することができる。
[接続用セグメント]
図3は、本実施形態に係る接続用セグメント10A,10Bを示す模式的な斜視図である。接続用セグメント10A,10Bは、一対の主桁11A,11Bと、一対の継手板12A,12Bと、スキンプレート13と、複数の縦リブ14と、固定フランジ15,16とを備えている。
各主桁11A,11Bは、トンネル周方向に略平行に延びる円弧板状に形成されており、互いにトンネル軸方向に離間して対向配置されている。なお、本坑100(図1参照)の断面が矩形状であれば、主桁11A,11Bは矩形板状に形成すればよい。
主桁11A,11Bの所定部位には、トンネル軸方向に貫通する複数の貫通孔18が周方向に所定間隔で設けられている。この貫通孔18には、トンネル軸方向に隣接するセグメン同士を固定するための不図示のボルトが挿入される。なお、主桁11A,11Bのうち、図3(B)に示す固定フランジ16が設けられる主桁11Aの貫通孔18には、後述する撤去パネル40(図7参照)を固定するための不図示のボルトが挿入される。
各継手板12A,12Bは、主桁11A,11Bの端部間をトンネル軸方向に延びる矩形板状に形成されており、互いにトンネル周方向に離間して対向配置されている。継手板12A,12Bの軸方向端部と、主桁11A,11Bの周方向端部とは、互いに溶接等によって接合されている。
継手板12A,12Bの所定部位には、トンネル周方向に貫通する複数の貫通孔19が軸方向に所定間隔で設けられている。この貫通孔19には、トンネル周方向に隣接するセグメン同士を固定するための不図示のボルトが挿入される。なお、継手板12A,12Bのうち、図3(A)に示す固定フランジ15が設けられる継手板12Aの貫通孔19には、後述する撤去パネル40(図7参照)を固定するための不図示のボルトが挿入される。
スキンプレート13は、主桁11A,11Bの円弧外周と同曲率で湾曲するプレート状に形成されている。スキンプレート13は、主桁11A,11Bの円弧外側(地山側)において、主桁11A,11B及び継手板12A,12Bの端縁に溶接等で接合されている。なお、本坑100(図1参照)の断面が矩形状であれば、スキンプレート13は略平坦なプレート状に形成すればよい。
複数の縦リブ14は、主桁11A,11Bの間をトンネル軸方向に架け渡されており、トンネル周方向に所定間隔をおいて配置されている。縦リブ14のトンネル軸方向の端部は、好ましくは主桁11A,11Bの対向側面にそれぞれ溶接等で接合されている。
[シール部材]
各主桁11A,11Bの外側面(対向側面の背面)には、貫通孔18を挟んでトンネル周方向に略平行に延びる2本の周方向シール部材20A,20B(本開示の第1シール部材)が設けられている。この周方向シール部材20A,20Bは、例えば、膨潤性の樹脂材等で形成されており、好ましくは、主桁11A,11Bの外側面に凹設された不図示の溝部に嵌め込まれることにより取り付けられている。
各継手板12A,12Bの外側面(対向側面の背面)には、貫通孔19を挟んでトンネル軸方向に略平行に延びる2本の軸方向シール部材21A,21Bが設けられている。この軸方向シール部材21A,21Bは、例えば、膨潤性の樹脂材等で形成されており、好ましくは、継手板12A,12Bの外側面に凹設された不図示の溝部に嵌め込まれることにより取り付けられている。
周方向シール部材20A,20B及び、軸方向シール部材21A,21Bは、対応する端部同士をそれぞれ結合させている。すなわち、これらシール部材20A,20B,21A,21Bによって主桁11A,11B及び継手板12A,12Bの外側面を環状に連続する二重のシール構造が形成されている。
各セグメント10を互いに接合すると、一方のセグメント10の周方向シール部材20A,20Bがトンネル軸方向に接合される他方のセグメント10の周方向シール部材20A,20Bに圧接され、一方のセグメント10の軸方向シール部材21A,21Bがトンネル周方向に接合される他方のセグメント10の軸方向シール部材21A,21Bに圧接されることにより、地山側から各セグメント10の隙間を流れようとする水の浸入を効果的に防止できるようになっている。
各主桁11A,11Bの外側面には、2本の径方向シール部材23A,23Bが設けられている。より詳しくは、図3(A)に示す接続用セグメント10Aには、各主桁11A,11Bのトンネル周方向の端部のうち、後述する固定フランジ15が設けられる継手板12Aと隣接する一端部に、2本の径方向シール部材23A,23Bがそれぞれ設けられている。また、図3(B)に示す接続用セグメント10Bには、各主桁11A,11Bのうち、後述する固定フランジ16が設けられる主桁11Aの周方向の両端部に、2本の径方向シール部材23A,23Bがそれぞれ設けられている。
これら径方向シール部材23A,23Bは、例えば、膨潤性の樹脂材等で形成されており、好ましくは、主桁11A,11Bの外側面に凹設された不図示の溝部に嵌め込まれることにより取り付けられている。接続用セグメント10A及び接続用セグメント10Bを、各固定フランジ15,16の端部同士が一致するように接合すると、接続用セグメント10Aの径方向シール部材23A,23Bと、接続用セグメント10Bの径方向シール部材23A,23Bとが互いに圧接するようになっている。
本実施形態において、径方向シール部材23A,23Bは、地山側の周方向シール部材20Bから坑内側の周方向シール部材20Aに亘って延びる第1径方向シール部材23A_1,23B_1と、坑内側の周方向シール部材20Aから各フランジ15,16の端縁に亘って延びる第2径方向シール部材23A_2,23B_2(本開示の第2シール部材)とを備えている。このうち、第2径方向シール部材23A_2,23B_2は、地山側から後述する連結枠体30の筒体部35(図5参照)と継手板12Aとの隙間を通過し、各主桁11A,11Bの間を周方向に流れようとする水の浸入を防止するように機能する。
[フランジ]
図3(A)に示す接続用セグメント10Aには、トンネル軸方向(横方向)に延びる第1固定フランジ15(横フランジ)が設けられている。具体的には、第1固定フランジ15は、継手板12A,12Bのトンネル軸方向の長さと略同等の長板状に形成されており、各継手板12A,12Bのうち何れか一方(図示例では継手板12A)に設けられている。第1固定フランジ15は、継手板12Aと略L字状をなすように、継手板12Aの坑内側(スキンプレート13とは反対側)の端縁から各継手板12A,12Bの対向方向に向けて突設されている。
第1固定フランジ15のトンネル周方向の長さ(フランジ幅)は特に制限されず、後述する連結枠体30の第1被固定フランジ32(図5参照)の大きさ等に応じて適宜に設定することができる。また、第1固定フランジ15と継手板12Aとの接続方法も特に制限されず、それらの周縁を互いに溶接等で接合してもよく、或いは、継手板12Aを延長して略L字状に屈曲させることにより、これらを一体に形成することもできる。
第1固定フランジ15の所定部位には、トンネル径方向に貫通する複数の貫通孔15Eがトンネル軸方向に所定間隔で設けられている。この貫通孔15Eには、連結枠体30の第1被固定フランジ32(図5参照)を固定するための不図示のボルトが挿入される。
第1固定フランジ15のフランジ面(スキンプレート13との対向面とは反対側の面)には、貫通孔15Eを挟んでトンネル軸方向に略平行に延びる2本の軸方向凹溝15A,15Bが凹設されている。軸方向凹溝15A,15Bの端部は、前述の第2径方向シール部材23A_2、23B_2を嵌め込む不図示の凹溝とそれぞれ連続する。この軸方向凹溝15A,15Bには、後述する環状シール部材25A,25B(図8参照)がそれぞれ嵌め込まれて取り付けられるようになっている。
図3(B)に示す接続用セグメント10Bには、トンネル周方向(縦方向)に延びる第2固定フランジ16(縦フランジ)が設けられている。具体的には、第2固定フランジ16は、主桁11A,11Bの円弧内周と同曲率で湾曲する帯板状に形成されており、各主桁11A,11Bのうち何れか一方(図示例では主桁11A)に設けられている。第2固定フランジ16は、主桁11Aと略L字状をなすように、主桁11Aの円弧内周側(スキンプレート13とは反対側)の端縁から各主桁11A,11Bの対向方向に向けて突設されている。
第2固定フランジ16のトンネル周方向の長さは特に制限されず、連通口300(図1,2参照)の開口寸法に応じて適宜の長さとすることができる。第2固定フランジ16のトンネル軸方向の長さ(フランジ幅)も特に制限されず、後述する連結枠体30の第2被固定フランジ33(図5参照)の大きさ等に応じて適宜に設定することができる。また、第2固定フランジ16と主桁11Aとの接続方法も特に制限されず、それらの周縁を互いに溶接等で接合してもよく、或いは、主桁11Aを延長して略L字状に屈曲させることにより、これらを一体に形成することもできる。
第2固定フランジ16の所定部位には、トンネル径方向に貫通する複数の貫通孔16Eがトンネル周方向に所定間隔で設けられている。この貫通孔16Eには、連結枠体30の第2被固定フランジ33(図5参照)を固定するための不図示のボルトが挿入される。
第2固定フランジ16のフランジ面(スキンプレート13との対向面とは反対側の面)には、貫通孔16Eを挟んでトンネル周方向に略平行に延びる2本の周方向凹溝16A,16Bが凹設されている。また、第2固定フランジ16のフランジ面には、周方向凹溝16A,16Bの両端部から主桁11Aの外側面に亘ってトンネル軸方向に延びる2本の軸方向凹溝16C,16Dがそれぞれ凹設されている。軸方向凹溝16C,16Dの端部は、前述の第2径方向シール部材23A_2、23B_2を嵌め込む不図示の凹溝と連続する。
第2固定フランジ16の軸方向凹溝16C,16Dの端部は、接続用セグメント10A,10Bを互いに接合すると、第1固定フランジ15の軸方向凹溝15A,15Bとそれぞれ連続する。これら軸方向凹溝15A,15B,16C,16D及び、周方向凹溝16A,16Bには、後述する環状シール部材25A,25B(図8参照)がそれぞれ嵌め込まれて取り付けられるようになっている。この環状シール部材25A,25Bは、膨潤性の樹脂材等で形成されており、固定フランジ15,16と被固定フランジ32,33(図5参照)との隙間を封止する。
なお、図3(B)では、1個の接続用セグメント10Bによって連通口300のトンネル周方向(縦方向)の開口縁を構成する例を示しているが、2個の接続用セグメント10Bをトンネル周方向に接合して用いることもできる。この場合は、図4に示すように、第2固定フランジ16の一端を継手板12A,12B(図示例では継手板12A)まで延長し、径方向シール部材23A,23Bを継手板12Aの外側面に設ければよい。
[連結枠]
図5は、本実施形態に係る連結枠体30を示す模式的な斜視図である。
連結枠体30は、矩形枠状の被固定フランジ31と、被固定フランジ31の内周縁から延びる筒体部35とを備えている。
筒体部35は、連通口300よりも小径の角筒状に形成されている。筒体部35の先端部35Aは、横坑200の覆工体210(図1参照)に固定される。筒体部35の筒軸方向の長さは特に制限されず、連通口300と覆工体210との距離に応じて適宜の長さとすることができる。また、筒体部35の先端部35Aと覆工体210との固定手法も、特に限定されず、ボルト締結、或いは、溶接等で接合してもよい。先端部35Aと覆工体210とをボルト締結する場合には、これらの間にシール部材を介装することが好ましい。
被固定フランジ31は、筒体部35の基端から外側に向けて延びており、トンネル軸方向に延びる一対の第1被固定フランジ32と、トンネル周方向に延びる一対の第2被固定フランジ33とを備えている。
一対の第1被固定フランジ32は、連通口300の開口高さ分だけトンネル周方向に離間して配置され、一対の第2被固定フランジ33は、連通口300の開口幅分だけトンネル軸方向に離間して配置されており、これら第1被固定フランジ32及び、第2被固定フランジ33によって連通口300と略同形の矩形状に開口する被固定フランジ31が形成されている。
第1被固定フランジ32には、前述の第1固定フランジ15の貫通孔15E(図3(A)参照)と対応する部位に、不図示のボルトを挿入するための複数の挿入孔37が設けられている。第2被固定フランジ33には、前述の第2固定フランジ16の貫通孔16E(図3(B)参照)と対応する部位に、不図示のボルトを挿入するための複数の挿入孔38が設けられている。すなわち、第1被固定フランジ32を第1固定フランジ15に、第2被固定フランジ33を第2固定フランジ16に、それぞれボルト締結することにより、連結枠体30を本坑100側の各セグメント10A,10Bに接続できるように構成されている。
本実施形態において、連結枠体30には、図6に示す止水壁50を設置できるようになっている。止水壁50は、例えば、図6(A)に示すように、連結枠体30の底面から複数枚の鋼板51を積み上げるものでもよく、或いは、図6(B)に示すように、連結枠体30を閉塞する鋼板52に開口54を設けると共に、該開口54を開閉可能な鉄扉53を設けることにより構成してもよい。
[接続方法]
次に、図7~12に基づいて、本実施形態に係る接続方法の詳細について説明する。
第1工程(本開示の撤去工程)では、図7に示すように、本坑100の各接続用セグメント10A,10Bに撤去パネル40が取り付けられた状態で、薬液注入等による周辺地山の地盤改良を行う。地盤改良を行ったならば、撤去パネル40を取り外して撤去し、連通口300から周辺地山を所定量(例えば、連結枠体30の筒体部35を受容可能な空間)を掘削する。なお、地盤改良は、周辺地山の状況に応じて、地山が十分な強度を有している場合には省略してもよい。
ここで、撤去パネル40は、各接続用セグメント10A,10Bによって画定される連通口300を閉塞するもので、本坑100の覆工体の一部を構成する。撤去パネル40は、例えば、各セグメント10A,10Bと略同曲率で湾曲する円弧板状に形成されており、その周縁を不図示のボルト等によって、接続用セグメント10Aの継手板12A及び、接続用セグメント10Bの主桁11Aにそれぞれ固定されている。撤去パネル40は、図示例のような複数枚で構成してもよく、或いは、1枚で構成してもよい。撤去パネル40の具体的な枚数や形状は、連通口300の大きさや形状に応じて適宜に設定すればよい。
このように、本坑100の覆工体のうち、横坑200との接続が予定されている箇所に、接続用セグメント10A,10Bで連通口300を区画し、該連通口300を撤去パネル40によって閉鎖することで、撤去パネル40を取り外すのみで横坑200の接続工事を開始できるようになっている。これにより、従来工法で行っていた、セグメント溶断等による開口作業が不要となり、施工性を確実に向上することが可能となる。また、溶断による既設セグメント10A,10Bのシール部材20A,20B,21A,21B(図3参照)の劣化や損傷も効果的に防止することが可能となる。
第2工程では、図8に示すように、接続用セグメント10A,10Bの固定フランジ15,16に環状シール部材25A,25B(本開示の止水部材の一例)を取り付ける。環状シール部材25A,25Bは、固定フランジ15,16の凹溝に嵌め込むことにより取り付けてもよく、或いは、固定フランジ15,16のフランジ面に接着剤等で取り付けてもよい。この際、固定フランジ15,16のフランジ面は本坑100の坑内側に露出しているため、地山側の土砂等が付着し難く、作業者はフランジ面の清掃等を行うことなく、環状シール部材25A,25Bの取り付け作業を容易、且つ、短時間に行うことができる。環状シール部材25A,25Bを取り付けたならば、第3工程へと移行する。
なお、環状シール部材25A,25Bの本数は、図示例の2本に限定されず、1本、或いは、3本以上であってもよい。また、止水部材は、環状シール部材25A,25Bに限定されず、コーキングにより施工することも可能である。コーキングを用いる場合は、環状シール部材25A,25Bを省略してもよく、或いは、コーキングと環状シール部材25A,25Bとを併用してもよい。
第3工程(本開示の本坑接続工程)では、図9に示すように、本坑100の坑内側から連結枠体30の筒体部35を連通口300内に挿入し、被固定フランジ31を固定フランジ15,16に当接させる。次いで、図10に示すように、被固定フランジ31及び、固定フランジ15,16をボルト締結することにより固定し、本坑100のセグメント10A,10Bと連結枠体30の接続作業を終了する。このように、本坑100と連結枠体30との接続を各フランジ15,16,31のボルト締結により行うことで、従来工法のようなセグメントと止水板との溶接作業が不要となり、施工性を確実に向上することができる。また、溶接の熱によるシール部材の破損も効果的に防止することが可能となる。
ここで、図11に示すように、被固定フランジ31を固定フランジ15(16)に固定すると、これらの対向空間には環状シール部材25A,25Bが圧接状態で介在することとなる。また、主桁11A,11Bに設けられた坑内側の周方向シール部材20Aと、被固定フランジ31の背面との隙間には、該周方向シール部材20Aと環状シール部材25A,25Bとを接続する第2径方向シール部材23A_2,23B_2が介在することとなる。
すなわち、筒体部35と各セグメント10A,10Bとの隙間を通過して、被固定フランジ31と固定フランジ15(16)との間に流れ込む水(図11の破線矢印W1参照)が、2本の環状シール部材25A,25Bによって二重に止水され、さらには隣接する各主桁11A,11Bの隙間に流れ込む水(図11の破線矢印W2参照)が、2本の第2径方向シール部材23A_2,23B_2によって二重に止水されるようになっている。これにより、地山側から本坑100内への水の浸入を確実に防止することが可能となる。また、被固定フランジ31と固定フランジ15(16)との接合箇所が本坑100の坑内に露出するため、施工後に水漏れ等の不具合が発生した場合には、当該箇所のコーキング作業等をスペースの広い本坑100側から行うことが可能となる。
最後に、第4工程では、連結枠体30の先端部35Aと横坑200の覆工体210とを接続し、本坑100と横坑200との接続工事を終了する。先端部35Aと横坑200の覆工体210との接続は、これらが略同一形状であればボルト締結により行ってもよく、或いは、先端部35Aと覆工体210との形状が異なる場合には、これらの間にフランジ(図示せず)を介装し、該フランジを溶接等で接合することにより行ってもよい。
連結枠体30の接続を終了したならば、図12に示すように、連結枠体30の筒体部35に、止水壁50の設置が可能となる。このように、連結枠体30を接続した後、止水壁50を早期に設置すれば、以降、横坑200の掘進に伴い浸水等が発生した場合の安全性を確実に確保することが可能となる。また、連結枠体30に止水壁50を設置可能とすることで、例えば、本坑100の坑径が大きく、止水壁50を本坑100側に設置できないような場合においても、安全性を担保することが可能となる。
以上詳述した本実施形態の接続構造1によれば、本坑100の覆工体の一部を構成すると共に、横坑200との連通口300を区画する複数の接続用セグメント10A,10Bと、接続用セグメント10A,10Bに設けられると共に、連通口300の開口周縁を囲う固定フランジ15,16と、固定フランジ15,16に固定される被固定フランジ31及び、被固定フランジ31の周縁から延びる筒体部35を有する連結枠体30とを備えている。
本坑100と横坑200とを接続する際は、接続用セグメント10A,10Bから撤去パネル40を取り外して周辺地山を掘削し、連結枠体30の筒体部35を連通口300に挿入して、被固定フランジ31を固定フランジ15,16に固定し、筒体部35の先端部35Aを横坑200の覆工体210に固定することで、本坑100と横坑200との接続工事を終了できるように構成されている。
これにより、従来工法で行っていた既設セグメントの溶断や止水鋼板の溶接が不要となり、施工性を確実に向上しつつ、工期も確実に短縮することが可能となる。また、溶断や溶接の熱に伴うシール部材の破損を防止することができ、止水性を確実に向上することも可能となる。また、連結枠体30に止水壁50を設置することで、安全性の向上を図ることも可能となる。
[その他]
なお、本開示は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
例えば、上記実施形態において、環状シール部材25A,25Bは、セグメント10A,10B側の固定フランジ15,16に取り付けられるものとして説明したが、環状シール部材25A,25Bを連結枠体30の被固定フランジ31側に予め取り付けておくことも可能である。
また、シール部材20A,20B,21A,23A,23B,25A,25Bの本数は、それぞれ2本ずつ設けられるものとして説明したが、1本でもよく、或いは、3本以上であってもよい。
また、被固定フランジ31は、本坑100の坑内側に露出する固定フランジ15,16に取り付けられるものとして説明したが、図13に示すように、本坑100の外周側(地山側)に取り付けるように構成することもできる。この場合は、被固定フランジ31を筒体部35から内側に折り曲げて形成すると共に、該被固定フランジ31を接続用セグメント10A,10Bのスキンプレート13に固定すればよい。図14に示すように、スキンプレート13には、ボルトを挿通する貫通孔13Aを穿設し、該貫通孔13Aの裏面(坑内側の面)には、予めナット13Nを溶接等で固定しておくことが望ましい。
また、上記実施形態では、固定フランジ15,16と被固定フランジ31とをボルト締結により固定するものとして説明したが、これらを溶接により接合することも可能である。この場合も、各フランジ同士を直線的に溶接することができ、既設セグメントの溶断箇所に止水鋼板を溶接する従来工法に比べ、施工性の向上を図ることが可能となる。
また、接続用セグメント10A,10Bは、鋼製セグメントに限定されず、RCセグメントを用いることもできる。RCセグメントとする場合には、図15(A),(B)に示すように、コンクリートCに固定フランジ16(15)を埋設すればよい。ここで、図15(A)は、被固定フランジ31を坑内側から取り付ける例であり、図15(B)は、被固定フランジ31を坑外側から取り付ける例である。固定フランジ16(15)をコンクリートCに埋設する場合には、図16に示すように、固定フランジ16の貫通孔16E(図15参照)の裏面にナット16Nを溶接等で取り付けると共に、該ナット16Nから延びるアンカー16Hを設ければよい。
また、接続用セグメント10A,10Bは、鋼製セグメントやRCセグメントに限定されず、合成セグメントを用いることもできる。合成セグメントにおいて、被固定フランジ31を坑内側から取り付ける場合には、図17(A)に示すように、貫通孔16Eの裏面に図示しないナットが設けられた固定フランジ16(15)を主桁11A(又は、継手板12A)に取り付けると共に、該固定フランジ16(15)をコンクリートCと略同一面となるように埋設すればよい。また、被固定フランジ31を坑外側から取り付ける場合には、図17(B)に示すように、スキンプレート13の貫通孔13Aの裏面にナット13N及びアンカー13Hを設けてコンクリートCに埋設すればよい。
また、連通口300の形状は、上記実施形態の矩形状に限定されず、図18に示すような円形状や、図19に示すような多角形状としてもよい。図18のような円形状とする場合には、固定フランジ15(16)を半円弧上に形成すると共に、撤去パネル40を半円形状に形成すればよい。また、図19のような多角形状とする場合には、固定フランジ15(16)及び、撤去パネル40も多角形状に形成すればよい。
1 接続構造
10 セグメント
10A,10B 接続用セグメント
11A,11B 主桁
12A,12B 継手板
13 スキンプレート
14 縦リブ
15,16 固定フランジ
20A,20B 周方向シール部材(第1シール部材)
21A,21B 軸方向シール部材
23A,23B 径方向シール部材
23A_1,23B_1 第1径方向シール部材
23A_2,23B_2 第2径方向シール部材(第2シール部材)
25A,25B 環状シール部材
30 連結枠体
31 被固定フランジ
32 第1被固定フランジ
33 第2被固定フランジ
35 筒体部
40 撤去パネル
50 止水壁
100 本坑
200 横坑
300 連通口

Claims (10)

  1. 本坑の覆工体の一部を構成すると共に、横坑との連通口を区画する複数の接続用セグメントと、
    複数の前記接続用セグメントに設けられると共に、前記連通口の開口周縁を区画するプレート部材と、
    前記プレート部材に固定される環状の被固定フランジ及び、該被固定フランジの周縁から延びて前記横坑の覆工体に固定される筒体部を含む連結枠体と、を備える
    ことを特徴とする接続構造。
  2. 前記プレート部材と前記被固定フランジとの間に介装される止水部材をさらに備える
    請求項1に記載の接続構造。
  3. 前記接続用セグメントは、地山側にスキンプレートを有する鋼製セグメント又は合成セグメントであり、
    前記連通口は、前記スキンプレートの少なくとも一部を切り欠くと共に、該切り欠いた部位の端縁に前記プレート部材が接合されてフランジをなすことにより所定形状に開口する
    請求項1又は2に記載の接続構造。
  4. 前記接続用セグメントは、互いに対向する一対の主桁と、互いに対向する一対の継手板と、前記主桁及び前記継手板の地山側の周縁に取り付けられるスキンプレートとを有する鋼製セグメント又は合成セグメントであり、
    前記連通口は、縦方向の開口縁を前記主桁によって区画されると共に、横方向の開口縁を前記継手板によって区画される矩形状に開口し、
    前記プレート部材は、前記主桁の前記スキンプレートとは反対側の端縁に設けられて前記連通口の開口縁を縦方向に延びる縦フランジと、前記継手板の前記スキンプレートとは反対側の端縁に設けられて前記連通口の開口縁を横方向に延びる横フランジとを有しており、
    前記被固定フランジは、矩形枠状に形成されて前記縦フランジ及び前記横フランジの前記本坑内に臨む面に固定され、
    前記筒体部は、前記被固定フランジの内周縁から前記横坑に向けて延設されている
    請求項1又は2に記載の接続構造。
  5. 前記接続用セグメントは、コンクリートで形成されたRCセグメントであり、
    前記連通口は、縦方向の開口縁を前記RCセグメントの坑周方向に延びる縁部によって区画されると共に、横方向の開口縁を前記RCセグメントの坑軸方向に延びる縁部によって区画される矩形状に開口し、
    前記プレート部材は、前記RCセグメントの坑周方向に延びる縁部に沿って埋設されて前記連通口の開口縁を縦方向に延びる縦フランジと、前記RCセグメントの坑軸方向に延びる縁部に沿って埋設されて前記連通口の開口縁を横方向に延びる横フランジとを有しており、
    前記被固定フランジは、矩形枠状に形成されて前記縦フランジ及び前記横フランジに固定される
    請求項1又は2に記載の接続構造。
  6. 互いに接合される一対の前記接続用セグメントの対向側面間を縦方向に延びる第1シール部材と、
    前記対向側面間を前記第1シール部材から前記固定フランジの端縁に亘って延びる第2シール部材と、をさらに備える
    請求項1から5の何れか一項に記載の接続構造。
  7. 前記連結枠体の前記筒体部に、該筒体部の筒内を閉塞する止水壁が設置可能に構成されている
    請求項1から6の何れか一項に記載の接続構造。
  8. 本坑の覆工体の一部を構成すると共に、横坑との連通口を区画する複数の接続用セグメントと、複数の前記接続用セグメントに設けられると共に、前記連通口の開口周縁を区画するプレート部材と、前記プレート部材に固定される環状の被固定フランジ及び、該被固定フランジの周縁から延びる筒体部を有する連結枠体と、を用いて前記本坑と前記横坑とを接続する接続方法であって、
    複数の前記接続用セグメントから前記連通口を閉塞するパネルを撤去する撤去工程と、
    前記連通口から前記本坑の周辺地山を掘削する掘削工程と、
    前記連結枠体の少なくとも前記筒体部を前記連通口に挿入し、前記被固定フランジを前記プレート部材に固定する本坑接続工程と、
    前記連結枠体の前記筒体部を前記横坑の覆工体に固定する横坑接続工程と、を有する
    ことを特徴とする接続方法。
  9. 前記本坑接続工程よりも前に、前記プレート部材と前記被固定フランジとの間に止水部材を介装する工程をさらに有する
    請求項8に記載の接続方法。
  10. 請求項1から7の何れか一項に記載の接続用セグメント。
JP2020154853A 2020-09-15 2020-09-15 接続構造、接続方法及び、セグメント Active JP7517010B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020154853A JP7517010B2 (ja) 2020-09-15 2020-09-15 接続構造、接続方法及び、セグメント

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020154853A JP7517010B2 (ja) 2020-09-15 2020-09-15 接続構造、接続方法及び、セグメント

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022048819A true JP2022048819A (ja) 2022-03-28
JP7517010B2 JP7517010B2 (ja) 2024-07-17

Family

ID=80844274

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020154853A Active JP7517010B2 (ja) 2020-09-15 2020-09-15 接続構造、接続方法及び、セグメント

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7517010B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115419109A (zh) * 2022-10-19 2022-12-02 福建省顺安建筑工程有限公司 一种地下室后浇带结构及其施工方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4264049B2 (ja) 2004-11-08 2009-05-13 Jfe建材株式会社 シールドトンネルの分岐構築方法およびスライドゲート装置
JP4588563B2 (ja) 2005-07-13 2010-12-01 シーアイ化成株式会社 シールドトンネル用セグメントの止水構造
JP5597113B2 (ja) 2010-11-30 2014-10-01 株式会社熊谷組 地中に地下空間を形成する方法
JP5525468B2 (ja) 2011-02-24 2014-06-18 大成建設株式会社 地下構造物および地下構造物の構築方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115419109A (zh) * 2022-10-19 2022-12-02 福建省顺安建筑工程有限公司 一种地下室后浇带结构及其施工方法
CN115419109B (zh) * 2022-10-19 2023-08-25 福建省顺安建筑工程有限公司 一种地下室后浇带结构及其施工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7517010B2 (ja) 2024-07-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108590695B (zh) 联络通道盾构施工方法及联络通道
JP6733862B2 (ja) 地中拡幅部の施工方法
JP2022048819A (ja) 接続構造、接続方法及び、セグメント
JP2007182696A (ja) 再接合セグメント及び連結トンネルの構築方法
JP5393947B2 (ja) 多連トンネルの施工方法および接続構造と、多連トンネルを構成するトンネルとパイプルーフの接続構造
JP5599329B2 (ja) 継手構造
JP2007023499A (ja) セグメントおよび止水構造およびシールドトンネルの構築方法
JP2008014076A (ja) トンネルの拡幅部構築方法、合流部構築方法及びセグメント
JP6870326B2 (ja) トンネル躯体
JP6229400B2 (ja) トンネル接続構造およびトンネル接続方法
JP5806576B2 (ja) パイプルーフ及びパイプルーフの構築方法
JP4901640B2 (ja) 異種断面トンネル接続部用の隔壁版およびそれを用いた止水構造
JP2014185514A (ja) 地下構造物
JP2004225386A (ja) 組立鋼殻及びトンネル拡大部覆工
JP3939309B2 (ja) セグメント形立坑ケーシング
JP7021419B2 (ja) 地中拡幅部の施工方法
JP4440152B2 (ja) 地中貫入体の施工方法及びそのための鋼殻エレメント
JP4745068B2 (ja) セグメントの目地構造と該構造を備えたシールドセグメントトンネルの構築方法
JP7214445B2 (ja) パネル構造体の継手構造
JP7524495B2 (ja) 立坑のエントランス止水構造
JP2008169594A (ja) 地中貫入体のための止水装置及びこれを用いた地中貫入体の施工方法
JP7393256B2 (ja) インバート付き六角形セグメント及び六角形セグメントの接合構造
JP7417436B2 (ja) 六角形セグメント
JP2012112215A (ja) 覆工材および覆工壁の補修方法
JP6935640B2 (ja) 地中拡幅部の施工方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20210322

RD13 Notification of appointment of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7433

Effective date: 20221016

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20221019

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230825

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240229

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240419

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240604

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240617

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7517010

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150