JP2014091439A - 車両用シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アール付折曲部で円形から楕円に変形されたパイプ材に潰し加工を施して長楕円の直径方向で相反する一対の平坦面24sを成形する。インナーブラケット25iは、長楕円を挟むように、底板25iaから2つの縁25ibが延びた略コ字形状の断面に形成され、縁が長楕円を挟んで長楕円の平坦面24sを覆うように、インナーブラケットがパイプ材のアール付折曲部24−2に被せられ、平坦面24sを溶接ポイントSとしてアール付折曲部に溶接される。
【選択図】図5
Description
シートバックフレームはアッパーフレーム、ロアフレーム、左右のサイドフレームを有する略矩形に形成され、ブラケットはプレート材から形成されている。
アール付折曲部においては、長楕円の相反する2つの位置(溶接ポイント)でサイドフレームにブラケットは溶接されるが、円形から変形される楕円の形状(長楕円の直径;長径)を一定となるようにロアレール、サイドフレームの連結部を折曲することが容易でなく、2つの溶接ポイントの距離(長径)が安定化(一定化)しない。そして、2つの溶接ポイントの距離が安定化しないと、一定の溶接強度のもとでの溶接が難しい。
すなわち、請求項1に係る本発明によれば、シートクッションの後端にシートバックの下端がリクライニング装置を介在して取付けられてシートバックがリクライニング可能とされ、シートバックはアッパーフレーム、ロアフレーム、第1、第2のサイドフレームを有する略矩形のシートバックフレームを備え、ロック機構によってその端が解除可能にロックされるリクライニング装置のリクライニングシャフトの端をそれぞれ保持する第1、第2のブラケットが対応する第1、第2のサイドフレームにそれぞれ固着され、少なくとも、第1のサイドフレームとロアレールとがアール付折曲部で連結されたパイプ材からなる車両用シートにおいて、第1のブラケットは、第1のサイドフレームに沿って延びるとともにアール付折曲部ではアール付折曲部を覆う形状に形成され、パイプ材のアール付折曲部に潰し加工を施して相反する一対の平坦面を形成し、第1のブラケットは第1のサイドフレームに沿って溶接されるとともに一対の平坦面を溶接ポイントとしてアール付折曲部に溶接されて第1のサイドフレームに固着されている。
また、請求項2に係る本発明によれば、シートクッションの後端にシートバックの下端がリクライニング装置を介在して取付けられてシートバックがリクライニング可能とされ、シートバックはアッパーフレーム、ロアフレーム、インナー、アウターのサイドフレームを有する略矩形のシートバックフレームを備え、リクライニングシャフト装置のリクライニングシャフトの外端、内端をそれぞれ保持するアウター、インナーのブラケットがアウター、インナーのサイドフレームにそれぞれ固着され、少なくとも、インナーサイドフレームとロアレールとがアール付折曲部で連結されたパイプ材からなる車両用シートにおいて、インナーブラケットは、インナーサイドフレームに沿って延びるとともにアール付折曲部ではアール付折曲部を覆う形状に形成され、パイプ材のアール付折曲部に潰し加工を施して相反する一対の平坦面を設け、インナーサイドブラケットはインナーサイドフレームに沿って溶接されるとともに一対の平坦面を溶接ポイントとしてアール付折曲部に溶接されてインナーサイドフレームに固着されている。
さらに、請求項3に係る本発明によれば、シートクッションの後端にシートバックの下端がリクライニング装置を介在して取付けられてシートバックがリクライニング可能とされ、シートバックはアッパーフレーム、ロアフレーム、インナー、アウターのサイドフレームを有する略矩形にパイプ材から一体に形成されたシートバックフレームを備え、リクライニングシャフト装置のリクライニングシャフトの外端、内端をそれぞれ保持するアウター、インナーのブラケットがアウター、インナーのサイドフレームにそれぞれ固着され、インナー、アウターのサイドフレームとロアレールとの折曲部がアール付に成形された車両用シートにおいて、インナー、アウターのブラケットは、インナー、アウターのサイドフレームに沿って延びるとともにアール付折曲部ではアール付折曲部を覆う形状にそれぞれ形成され、アール付折曲部に潰し加工を施して相反する一対の平坦面を設け、インナー、アウターのサイドブラケットは、インナー、アウターのサイドフレームに沿って溶接されるとともに一対の平坦面を溶接ポイントとしてアール付折曲部にそれぞれ溶接されてインナー、アウターのサイドフレームに固着されている。
図2に示すように、リクライニング装置16は、リクライニングシャフト16aと、シートクッションの後端、シートバックの下端の間に配置されてリクライニングシャフトをその一端でロックするロック機構16bと、リクライナのロックを解除するリクライニングレバーなどのロック解除手段(図示しない)とを有して構成されている。
しかしながら、潰し加工によって相反する2つの平坦面24sを長楕円の直径(長径)方向に成形すれば、長楕円に設定される2つの溶接ポイントS(平坦面)の位置が容易に一定となり、2つの溶接ポイントSの距離aが一定になって安定化される。そして、縁25ibが長楕円を挟んで長楕円の平坦面24sを覆うように、インナーブラケット25iが図5(B)に矢視で示す方向からアール付折曲部24−2に被せられ、平坦面を溶接ポイントSとしてアール付折曲部に溶接される。
そのため、インナーフレーム24isに沿って長く延ばすことなく、短いインナーブラケット25iでも一定の強度のもとでインナーフレームに溶接(溶着、固着)できる。
このようにアウターブラケット25oをアウターフレーム24os、ロアフレーム24wの連結部(アール付折曲部)24−1にも溶接すれば、従来より短い長さにアウターブラケットを形成できる。
また、2つの縁付の略コ字の横断面形状にブラケットを形成したが、ブラケットの横断面形状はこれに限定されず、潰し加工によって成形された2つの平坦面を挟んで溶接される横断面形状を持てば足りる。たとえば、アール付折曲部を覆うブラケットの断面が、平坦面以外の部分でパイプの円弧形状となった略U字形状でもよい。
12 シートクッション
14 シートバック
16 リクライニング装置
16a リクライニングシャフト
16b ロック機構
24 シートバックフレーム
24is インナーサイドフレーム(インナーフレーム)
24os アウターサイドフレーム(アウターフレーム)
24w ロアフレーム
24−1,24−2 サイドフレーム、ロアレールの連結部(アール付折曲部)
24s 平坦面
S 溶接ポイント
a 2つの平坦面の距離(長径方向での長さ)
b 平坦面の幅(短径方向での長さ)
25i インナーブラケット
25o アウターブラケット
Claims (3)
- シートクッションの後端にシートバックの下端がリクライニング装置を介在して取付けられてシートバックがリクライニング可能とされ、シートバックはアッパーフレーム、ロアフレーム、第1、第2のサイドフレームを有する略矩形のシートバックフレームを備え、ロック機構によってその端が解除可能にロックされるリクライニング装置のリクライニングシャフトの端をそれぞれ保持する第1、第2のブラケットが対応する第1、第2のサイドフレームにそれぞれ固着され、少なくとも、第1のサイドフレームとロアレールとがアール付折曲部で連結されたパイプ材からなる車両用シートにおいて、
第1のブラケットは、第1のサイドフレームに沿って延びるとともにアール付折曲部ではアール付折曲部を覆う形状に形成され、
パイプ材のアール付折曲部に潰し加工を施して相反する一対の平坦面を成形し、第1のブラケットは第1のサイドフレームに沿って溶接されるとともに一対の平坦面を溶接ポイントとしてアール付折曲部に溶接されて第1のサイドフレームに固着された車両用シート。 - シートクッションの後端にシートバックの下端がリクライニング装置を介在して取付けられてシートバックがリクライニング可能とされ、シートバックはアッパーフレーム、ロアフレーム、インナー、アウターのサイドフレームを有する略矩形のシートバックフレームを備え、リクライニングシャフト装置のリクライニングシャフトの外端、内端をそれぞれ保持するアウター、インナーのブラケットがアウター、インナーのサイドフレームにそれぞれ固着され、少なくとも、インナーサイドフレームとロアレールとがアール付折曲部で連結されたパイプ材からなる車両用シートにおいて、
インナーブラケットは、インナーサイドフレームに沿って延びるとともにアール付折曲部ではアール付折曲部を覆う形状に形成され、
パイプ材のアール付折曲部に潰し加工を施して相反する一対の平坦面を設け、インナーサイドブラケットはインナーサイドフレームに沿って溶接されるとともに一対の平坦面を溶接ポイントとしてアール付折曲部に溶接されてインナーサイドフレームに固着された車両用シート。 - シートクッションの後端にシートバックの下端がリクライニング装置を介在して取付けられてシートバックがリクライニング可能とされ、シートバックはアッパーフレーム、ロアフレーム、インナー、アウターのサイドフレームを有する略矩形にパイプ材から一体に形成されたシートバックフレームを備え、リクライニングシャフト装置のリクライニングシャフトの外端、内端をそれぞれ保持するアウター、インナーのブラケットがアウター、インナーのサイドフレームにそれぞれ固着され、インナー、アウターのサイドフレームとロアレールとの折曲部がアール付に成形された車両用シートにおいて、
インナー、アウターのブラケットは、インナー、アウターのサイドフレームに沿って延びるとともにアール付折曲部ではアール付折曲部を覆う形状にそれぞれ形成され、
アール付折曲部に潰し加工を施して相反する一対の平坦面を設け、インナー、アウターのサイドブラケットは、インナー、アウターのサイドフレームに沿って溶接されるとともに一対の平坦面を溶接ポイントとしてアール付折曲部にそれぞれ溶接されてインナー、アウターのサイドフレームに固着された車両用シート。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017158893A1 (ja) * | 2016-03-16 | 2017-09-21 | 株式会社タチエス | 車両用シート |
US11505100B2 (en) | 2018-11-23 | 2022-11-22 | Maciej Szymański | Frame for seats in public transport vehicles |
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2012
- 2012-11-05 JP JP2012243507A patent/JP6041625B2/ja active Active
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