JP2014091068A - 医療用精製水の製造装置とその運転方法 - Google Patents

医療用精製水の製造装置とその運転方法 Download PDF

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Abstract

【課題】熱水殺菌できる医療用精製水の製造装置の運転方法の提供。
【解決手段】RO水タンク6内のRO水をヒータ6aで加熱昇温させながら、活性炭装置3とRO装置5を含む循環ラインに循環させて殺菌する。殺菌後、RO水タンク6内のRO水を熱交換器8で冷却降温させながら、前記循環ラインに循環させて冷却する。
【選択図】図1

Description

本発明は、人工透析用水などの医療用精製水の製造装置と、その運転方法に関する。
従来、活性炭装置、膜分離装置、EDI装置などを組み合わせた精製水の製造装置およびそれを使用した精製水の製造方法が知られている。
そして、これらの精製水の製造装置を使用して精製水を製造する場合においては、衛生上の観点から、装置内を殺菌処理することが重要となる。
特許文献1には、装置内に80℃以上に加熱した精製水を循環させて殺菌する発明が記載されている(段落番号0042)。そして、殺菌後の装置については、原料水を使用して冷却し、冷却水は系外に排出することが記載されている(段落番号0043)。
特許文献2には、特許文献1と同様にして加熱した精製水を循環させることで装置を加熱殺菌する方法が記載されおり、冷却方法(降温工程)については、循環ラインを自然放冷する方法、原水を流して室温まで強制冷却する方法が記載されている(段落番号0048)。
特許文献3には、図1に示すように、原水自体を第1の熱交換器で50〜90℃に加熱した状態で精製水を製造する方法が記載されている。
そして、図2には、精製水タンクの前(EDI装置と精製水タンクの間)に第2の熱交換器を設置した装置が示されている。図2の装置では、EDI装置から出た精製水の温度を第2の熱交換器で低下させた後に精製水タンクに貯水して、原水を第2の熱交換器を経由させることで昇温させた状態で原水タンクに送ることが記載されている。
特開2010−433号公報 特開2011−147911号公報 特開2010−269235号公報
特許文献1、2の発明の方法では、80℃以上の熱水で殺菌された装置内を室温の原料水で冷却するため、温度差が大きく、長期間継続すると、膜素材などに悪影響を及ぼすおそれがある。
また、特許文献2の発明で自然放冷した場合には、室温に戻るまで長時間を要することになり、著しく生産性を低下させる。
特許文献3の発明では、装置内を常時加熱された水が流通していることになるため、膜や樹脂に熱的負担を与えるおそれがあるほか、精製水タンク内の精製水温度が高いため、医療用精製水に使用する場合には緊急時の使用に対応できないおそれもある。
室温の原水で装置内を冷却する際、急激な降温を回避するために、間欠的に原水を供給しながら冷却する方法も従来から行われてきた。しかし、この方法では原水の間欠的給水の開始、停止の煩雑な調節、設定が必要であり、その上、間欠給水時の瞬間的な水温の急降下は避けられない。
本発明は、医療用精製水の製造装置により医療用精製水を製造する際、装置の熱殺菌のための加熱、冷却において急激な温度変化をもたらすことなく、装置内を加熱殺菌することができ、かつ加熱殺菌後の装置内を容易な操作で冷却することができる医療用精製水の製造装置とその運転方法を提供することを課題とする。
本発明は、課題の解決手段として、
活性炭による吸着装置(3)と、
逆浸透膜処理装置(以下「RO装置」という)(5)と、
RO装置(5)で処理された処理水(以下「RO水」という)を貯水する加熱手段(6a)を備えたRO水タンク(6)と、
RO水タンク(6)と接続された、原水による冷却手段を備えた熱交換器(8)を有しており、
原水供給源と活性炭装置(3)が原水供給ライン(11,12,13)で接続され、
活性炭装置(3)とRO装置(5)が前処理水ライン(14)で接続され、
RO装置(5)とRO水タンク(6)がRO水ライン(17)で接続され、
RO水タンク(6)と取水部が取水ライン(18)で接続されており、
RO水タンク(6)と熱交換器(8)が、RO水タンク(6)から熱交換器(8)への入水ライン(18,21)と、熱交換器(8)からRO水タンク(6)への出水ライン(22)で接続されている、医療用精製水の製造装置であって、
医療用精製水の製造運転の停止時において、熱水または冷却水を循環させる循環ラインを有しており、
前記循環ラインが、第1循環ラインと第2循環ラインの組み合わせからなるものであり、
第1循環ラインが、RO水タンク(6)から、入水ライン(18,21)、熱交換器(8)、出水ライン(22)を通ってRO水タンク(6)に戻る循環ラインであり、
第2循環ラインが、RO水タンク(6)から、取水ライン(18)、ライン(23)、原水供給ライン(13)、活性炭装置(3)、前処理水ライン(14)、RO装置(5)、RO水ライン(17)を通ってRO水タンク(6)に戻る循環ラインである、医療用精製水の製造装置と、その運転方法を提供する。
本発明の医療用精製水の製造装置およびそれを使用した運転方法によれば、製造装置内の塩素が除かれて菌が繁殖しやすい箇所を定期的に熱水殺菌することができるため、菌汚染の危険に対する安全性が高められ、特に人工透析用水製造における装置内の高度な清浄化の達成が容易となる。
さらに熱水殺菌時および冷却時における急激な温度変化に伴う製造装置内の機器や配管の膨張・収縮などの熱的影響が軽減されるため、従来技術と比べると製造装置(特に膜や樹脂)の損傷、配管継ぎ手の接続不良等をきたすことなく、安全で安定した運転を長期間継続することができる。
また、冷却運転は、原水の装置内への直接給水・冷却を行う場合の間欠給水の開始、停止などの煩雑な操作を必要とせず、簡便かつ円滑な冷却運転が可能となる。
本発明の医療用精製水の製造フローの説明図。 他実施形態である本発明の医療用精製水の製造フローの説明図。 実施例1の医療用精製水の製造方法を実施したときの温度変化を示す図。
(1)図1の医療用精製水の製造装置とその運転方法
<医療用精製水の製造運転>
原水(水道水または地下水)は、第1原水ライン11によりプレフィルター1に送られ、大きめの異物がある場合には除去される。
プレフィルター1で処理した水は、第2原水ライン12により軟水化装置2に送られ、硬度成分量が低減される。
軟水化装置2で処理された水は、第3原水ライン13により活性炭による吸着装置(活性炭装置)3に送られ、原水中の塩素量などが低減される。
原水源から活性炭装置3までは、原水ポンプ61を駆動させて送水する。なお、原水の水質に応じて、プレフィルター1と軟水化装置2は設置しなくてもよい。また、人工透析用の精製水製造に用いる場合は、寒冷期に水温を上昇させるためのヒーター、もしくは熱交換器をプレフィルター1の手前に設けてもよい。
活性炭装置3で処理された水は、前処理水ライン14により逆浸透膜処理装置(RO装置)5に送られる。前処理水ライン14にはRO装置ポンプ62が設置されている。
前処理水ライン14には、補助加熱手段としてのラインヒーター4を設置することができる。
RO装置5は、公知のものを用いることができ、例えば、ダイセン・メンブレン・システムズ株式会社より販売されている、装置型式VCR40シリーズ、VCR80シリーズ、NER40シリーズ、NER80シリーズ、SHRシリーズ等を用いることができる。
但し、RO膜モジュールは、膜素材、接着剤部材など耐熱性のものを用いた耐熱性RO膜モジュールを使用することが必要である。
RO装置5は、処理能力(処理水の製造能力)が30〜5000L/hrのものを用いることができるが、前記範囲に限定されるものではなく、精製水の供給量に応じて、適宜選択することができる。
RO装置5で処理された処理水(RO水)は、RO水ライン17によりRO水タンク6に送られて貯水される。
RO水タンク6内には、主要加熱手段としてヒーター6aが設置されており、ヒーター6aによってRO水を加熱できるようになっている。
またRO水タンク6内には温度計が取り付けられ、タンク内の水温を外部から監視できるようになっている。
さらにタンク内の水温を均等にするため、必要に応じて撹拌装置を取り付けることもできる。
RO装置5で生じた濃縮水は、一部が濃縮水ライン16aから排出され、残部は濃縮水循環ポンプ64を駆動させて前処理水ライン14に返送される。
RO水タンク6の貯水容量は、例えば100〜3000Lにすることができる。RO水タンク6は、ステンレス等の金属製のものが用いられる。
RO水タンク6の形状は特に制限されるものではないが、タンク内部への液の残留を防止して液の流れを円滑にする観点から、底部が円錐あるいは四角錐の錐状構造ものが好ましい。
RO水タンク6は、外部雰囲気からの雑菌等の混入を防ぐためのエアフィルター付きの通気孔を有しており、必要に応じて、内部には、殺菌を目的として紫外線ランプを取り付けることもできる。
RO水タンク6内には水位計を取り付けておき、水位に応じてRO装置5の運転を開始又は停止できるようにすることが好ましい。例えば、予めRO水タンク6内の水位の上限値と下限値を決めておき、上限値に達したときにRO装置5の運転を停止させ、逆に下限値に達したときにRO装置5の運転を開始させるようにする。
RO水タンク6内のRO水は、第1取水ライン18により限外濾過膜装置(UF装置)7に送られ、エンドトキシンや細菌などが除去される。
第1取水ライン18には、取水ポンプ(UF装置ポンプ)63が設置されている。
UF装置7で処理された精製水は、第2取水ライン19と、第2取水ライン19から分岐した第3取水ライン20を経て、人工透析液の調製装置50に送られる。
第2取水ライン19は、さらにRO水タンク6に接続されており、取水されなかった精製水はRO水タンク6に返送される。
本発明の医療用精製水の製造装置では、医療用精製水の製造運転の停止時において、熱水または冷却水を循環させる、第1循環ラインと第2循環ラインの組み合わせからなる循環ラインを有している。
第1循環ラインは、RO水タンク6から、入水ライン21(一部取水ライン18を含んでいる)、熱交換器8、出水ライン22を通ってRO水タンク6に戻る循環ラインである。
熱交換器8は、第1原水ライン11とライン24で接続されており、熱交換器8内に冷却媒体としての原水を供給できるようになっている。
熱交換器8は、冷却に使用した原水の排水ライン25を有している。
熱水殺菌終了後の冷却運転開始直後は熱交換水が高温となっているため、排水ライン25内に温度計を備えた貯留ポットを設け、貯留ポット内の水温が所定温度に降下するまで原水と混合して冷却した後に排水することが望ましい。
なお、排水ライン25からの排水(原水)は水道水または地下水であるため、他の用途に利用することができる。
第2循環ラインは、RO水タンク6から、取水ライン18、ライン23、原水供給ライン13、活性炭装置3、前処理水ライン14、RO装置5、RO水ライン17を通ってRO水タンク6に戻る循環ラインである。
<殺菌および冷却運転>
図1に示す製造装置による精製水の製造運転を継続して実施したときには、定期的に精製水の製造運転を停止して殺菌および冷却運転を実施する。
殺菌運転は、次の手順で実施する。
精製水の製造運転を停止した状態にて、ヒーター6aによりRO水タンク6内のRO水を加熱する。
加熱前のRO水の温度は室温であるか、または20〜30℃に調節されていることが望ましく、ヒーター6aによる加熱によって70℃以上の温度(好ましくは70〜100℃程度)まで、0.1〜5℃/分、好ましくは0.5〜4℃/分で少しずつ昇温させる。
前記加熱温度は前記範囲には制限されず、使用するRO膜モジュールに応じて適宜選択および変更することができる。
上記した昇温速度にてRO水タンク6内のRO水を加熱昇温させながら、ポンプ63を駆動させて第1循環ライン内を循環させる。
第1循環ラインの循環運転と並行して、第2循環ラインの循環運転をする。
また、RO装置の加圧ポンプ62は停止しているが、濃縮水循環ポンプ64は作動させて、濃縮水ライン16bにも通水する。
このように第1循環ラインと第2循環ラインの二つの循環ラインによる循環運転を並行して実施する。
第1循環ラインの循環運転によりRO水タンク6内のRO水が温度ムラなく昇温され、かつ、RO水を少しずつ加熱昇温させながら第2循環ラインに循環させることができる。
このため、最初から熱水を循環させた場合と比べると、第2循環ライン内の装置(特に活性炭や分離膜及び配管継ぎ手、弁類)に対する熱的負荷を小さくすることができ、最終的には80〜90℃程度まで昇温させた熱水を循環させるため、十分な熱水殺菌も実施される。
また、第2循環ラインは流路が長く、配管や装置からの放熱により熱水温度が降下するため、必要に応じてラインヒーター4により加熱することで、殺菌媒体としての熱水の温度低下を防止するようにすることが望ましい。ラインヒーター4を設けることにより、より精密な加温速度、加熱温度の制御が容易となる。
殺菌運転は、十分な殺菌を実施し、かつ活性炭や分離膜への熱的影響を抑制するため、RO装置5内に通水される熱水の温度が80〜90℃程度になった後、少なくとも10分間循環させた後で停止することが好ましい。
なお、熱水による殺菌運転は、上記した循環ラインのほか、RO水タンク6、第1取水ライン18、UF装置7、第2取水ライン19、RO水タンク6からなる循環ライン(UF装置7を含む循環ライン)に対しても実施することができる。UF装置7を含む循環ラインの熱水殺菌運転は、RO装置5を含む循環ラインおよび装置等の殺菌運転と同時に行っても、別個に行ってもよい。
循環ラインに対する熱水殺菌運転が終了した後、今度は医療用精製水の製造運転を再開する前に循環ラインを冷却するための冷却運転を実施する。
冷却運転は、次の手順で実施する。
熱水殺菌運転の終了後に、RO水タンク6内の加熱及びラインヒーター4の加熱を停止し、次いで開閉弁73を開けて、ライン24を通して熱交換器8に冷却媒体として原水を供給する。
そして、第1循環ラインの循環運転を実施しながらRO水を冷却する。このときの冷却速度は、流量調節弁72の流量を調整すること等で調整することができる。
第1循環ラインの循環運転によりRO水タンク6内の水温は少しずつ低下され、最終的には20〜30℃程度まで低下されることになる。降温速度は、好ましくは0.1〜5℃/分、より好ましくは0.5〜4℃/分で調節する。
上記した第1循環ラインの循環運転によりRO水タンク6内のRO水の温度を低下させながら、それと並行して第2循環ラインの循環運転を実施する。
このとき、RO装置の加圧ポンプ62は停止しているが、濃縮水循環ポンプ64は作動させて、濃縮水ライン16bにも通水する。
このように第1循環ラインと第2循環ラインの循環運転を並行して実施して冷却する。
このようにRO水の温度を少しずつ低下させながら第2循環ライン中に循環させるため、最初から冷水(室温の水)を循環させた場合と比べると、第2循環ライン内の装置(特に活性炭や分離膜及び配管継ぎ手、弁類)の急激な温度低下に伴う収縮などの熱的影響が軽減される。また、冷却運転は、原水の装置内への直接給水・冷却を行う場合の間欠給水の開始、停止などの煩雑な操作を必要とせず、簡便かつ円滑な冷却運転が可能となる。
UF装置7を含む循環ラインに対しても殺菌運転をしたときは、同様の冷却運転を実施する。UF装置7を含む循環ラインの冷却運転は、RO装置5を含む循環ラインおよび装置等の冷却運転と同時に行っても、別個に行ってもよい。
なお、熱水による殺菌運転と冷却運転は、中断することなく連続して実施することが望ましい。
また、熱水殺菌の終了後に医療用精製水の製造運転を行うが、人工透析治療が終了した夜間や休日も、第1循環ライン、第2循環ライン、およびUF装置7を含む循環ラインの循環運転(RO水の循環運転)を継続することが、菌の生育を防止する上で好ましい。
(2)図2の医療用精製水の製造装置とその運転方法
図2の製造装置は、さらにEDI装置9とEDI水タンク10が付加されたこと、それに伴いラインが変更されたことが図1の製造装置とは異なっている。
RO水タンク6内のRO水は、第2RO水ライン31でEDI装置9に送られる。第2RO水ライン31には、EDI装置9への送液ポンプ65が設置されている。なお、図2の装置では、図1のRO水ライン17に相当するラインが第1RO水ライン17となる。
EDI装置9は、中央部にあるイオン交換室(脱塩室)、脱塩室の両外側にある2つの濃縮室、濃縮室のそれぞれの外側にある電極室(正及び負の電極室)を有する公知の装置であり、イオン交換室で脱イオン処理して脱塩水(EDI処理水)を取り出すことができるものである。
EDI装置9としては、例えば、特開2007−252396号公報、特開2007−237062号公報、特開平11−244853号公報、特開2001−239270号公報、特開2001−353498号公報、特開2004−74109号公報に記載のもののほか、市販のEDI装置である、EDIシステムシリーズ,商品名MOLSEP(登録商標)(ダイセン・メンブレン・システムズ(株)販売)、実施例で使用したもの等を用いることができる。
但し、イオン交換樹脂、イオン交換膜、接着剤などの部材は耐熱性のものを使用することが必要である。
EDI装置9の運転条件は、
RO水ライン31からの供給液量は、好ましくは50〜4500L/hrであり、
EDI処理水量(脱塩水量)は、好ましくは30〜4000L/hrであり、
濃縮水流量は、好ましくは供給液量の5%〜40%の流量であり、
印加電圧は30〜1000Vが好ましく、印加電流は0.2〜6A、印加電流密度で0.05〜4A/dm2が好ましい。
EDI装置9で処理されたEDI水は、EDI水タンク10に送られて貯水される。
EDI水タンク10内には、必要に応じて加熱手段を設置することができる。
EDI装置10で生じた濃縮水は、濃縮水ライン33から排出される。
なお、EDI水タンク10とRO水タンク6は、開閉弁を備えた連通管34で連通されていてもよい。
RO水タンク6およびEDI水タンク10の貯水容量は、それぞれ例えば100〜3000Lにすることができる。RO水タンク6およびEDI水タンク10は、ステンレス等の金属製のものが用いられる。
RO水タンク6およびEDI水タンク10の形状は特に制限されるものではないが、タンク内部への液の残留を防止して液の流れを円滑にする観点から、底部が円錐あるいは四角錐の錐状構造ものが好ましい。
EDI水タンク10は、外部雰囲気からの雑菌等の混入を防ぐためのエアフィルター付きの通気孔を有しており、必要に応じて、内部には、殺菌を目的として紫外線ランプを取り付けることもできる。
EDI水タンク10内のEDI水は、第1取水ライン18によりUF装置7に送られ、エンドトキシンや細菌などが除去される。
第1取水ライン18には、取水ポンプ(UF装置ポンプ)63が設置されている。
UF装置7で処理された精製水は、第2取水ライン19と、第2取水ライン19から分岐した第3取水ライン20を経て、人工透析液の調製装置50に送られる。
第2取水ライン19は、さらにRO水タンク6に接続されており、取水されなかった精製水はRO水タンク6に返送される。
本発明の医療用精製水の製造装置では、医療用精製水の製造運転の停止時において、熱水または冷却水を循環させる、第1循環ラインと第3循環ラインの組み合わせからなる循環ラインを有している。
第1循環ラインは、RO水タンク6から、入水ライン21(一部は第2RO水ライン31を含む)、熱交換器8、出水ライン22を通ってRO水タンク6に戻る循環ラインである。
熱交換器8は、第1原水ライン11とライン24で接続されており、熱交換器8内に冷却媒体としての原水を供給できるようになっている。
熱交換器8は、冷却に使用した原水の排水ライン25を有している。
熱水殺菌終了後の冷却運転開始直後は熱交換水が高温となっているため排水ライン25内に温度計を備えた貯留ポットを設け、貯留ポット内の水温が所定温度に降下するまで原水と混合させて冷却した後に排水する。
なお、排水ライン25からの排水(原水)は水道水または地下水であるため、他の用途に利用することができる。
第3循環ラインは、EDI水タンク10から、取水ライン18、ライン23、原水供給ライン13、活性炭装置3、前処理水ライン14、RO装置5、第1RO水ライン17、RO水タンク6、第2RO水ライン31、EDI装置9、EDI水ライン32を通ってEDI水タンク10に戻る循環ラインである。
<殺菌および冷却運転>
図2に示す製造装置による精製水の製造運転を継続して実施したときには、定期的に精製水の製造運転を停止して殺菌および冷却運転を実施する。
殺菌運転は、次の手順で実施する。
精製水の製造運転を停止した状態にて、ヒーター6aによりRO水タンク6内のRO水を加熱する。
加熱前のRO水の温度は20〜30℃に調節されており、ヒーター6aによる加熱によって70℃以上の温度(好ましくは70〜100℃程度)まで、好ましくは0.1〜5℃/分、より好ましくは0.5〜4℃/分で少しずつ昇温させる。
前記加熱温度は前記範囲には制限されず、使用するRO膜モジュールやEDI装置に応じて適宜選択および変更することができる。
上記した昇温速度にてRO水タンク6内のRO水を加熱昇温させながら、ポンプ65を駆動させて第1循環ライン内を循環させる。
第1循環ラインの循環運転と並行して、第3循環ラインの循環運転をする。
また、RO装置の加圧ポンプ62は停止しているが、濃縮水循環ポンプ64は作動させて、濃縮水ライン16bにも通水する。
さらに、EDI供給ポンプ65は通常のEDI運転時より低圧(EDI入口圧で0.1MPa)で作動させてEDI装置9に加熱RO水を供給する。
また、上記の加熱運転において、EDI水タンク10とRO水タンク6を接続する連通管34に設けられた開閉バルブを開き、両タンクの水を連通させることにより、EDI水タンク10内の加温を促進させるとともに、循環運転に伴う両タンクの水位をバランス良く、適正水位に保つこともできる。
なお、熱水による殺菌運転は、上記した循環ラインのほか、EDI水タンク10、第1取水ライン18、UF装置7、第2取水ライン19、RO水タンク6、第2RO水ライン31、EDI装置9、EDI水ライン32を経て、EDI水タンク10に戻る循環ライン(UF装置7を含む循環ライン)に対しても実施することができる。UF装置7を含む循環ラインの熱水殺菌運転は、RO装置5を含む循環ラインおよび装置等の殺菌運転と同時に行っても、別個に行ってもよい。
このように第1循環ラインの運転と第3循環ラインの運転を実施する。
第1循環ラインの循環運転によりRO水タンク6内のRO水が温度ムラなく昇温され、かつ、RO水を少しずつ加熱昇温させながら第3循環ラインへの循環運転が実施される。
このため、最初から熱水を循環させた場合と比べると、第3循環ライン内の装置(特に活性炭や分離膜及び配管継ぎ手、弁類)に対する熱的負荷を小さくすることができ、最終的には70〜90℃程度まで昇温させた熱水を循環させるため、十分な熱水殺菌も実施される。
また、第3循環ラインは流路が長く、配管や装置からの放熱により熱水温度が降下するため、必要に応じてラインヒーター4により加熱することで、殺菌媒体としての熱水の温度低下を防止するようにすることが望ましい。ラインヒーター4を設けることにより、より精密な加温速度、加熱温度の制御が容易となる。
殺菌運転は、十分な殺菌を実施し、かつ活性炭や分離膜への熱的影響を抑制するため、RO装置5内に通水される熱水の温度が70〜90℃程度になった後、熱水の温度が70〜80℃の場合は、少なくとも30分間循環させ、熱水の温度が80〜90℃の場合は、少なくとも10分間循環させた後で停止することが好ましい。
冷却運転は、次の手順で実施する。
熱水殺菌運転の終了後に、RO水タンク6内の加熱及びラインヒーター4の加熱を停止し、次いで開閉弁73を開けて、ライン24を通して熱交換器8に冷却媒体として原水を供給する。
そして、第1循環ラインの循環運転を実施しながらRO水を冷却する。このときの冷却速度は、流量調節弁72の流量を調整すること等で調整することができる。
第1循環ラインの循環運転によりRO水タンク6内の水温は少しずつ低下され、最終的には20〜30℃程度まで低下されることになる。降温速度は、好ましくは0.1〜5℃/分、より好ましくは0.5〜4℃/分で調節する。
上記した第1循環ラインの循環運転によりRO水タンク6内のRO水の温度を低下させながら、それと並行して第3循環ラインの循環運転を実施する。
このとき、RO装置の加圧ポンプ62は停止しているが、濃縮水循環ポンプ64は作動させて、濃縮水ライン16bにも通水する。
このように第1循環ラインと第3循環ラインの循環運転を並行して実施して冷却する。
このようにRO水の温度を少しずつ低下させながら第3循環ライン中に循環させるため、最初から冷水(室温の水)を循環させた場合と比べると、第3循環ライン内の装置(特に活性炭や分離膜及び配管継ぎ手、弁類)の急激な温度低下に伴う収縮などの熱的影響が軽減される。また、冷却運転は、原水の装置内への直接給水・冷却を行う場合の間欠給水の開始、停止などの煩雑な操作を必要とせず、簡便かつ円滑な冷却運転が可能となる。
UF装置7を含む循環ラインに対しても殺菌運転をしたときは、同様の冷却運転を実施する。UF装置7を含む循環ラインの冷却運転は、RO装置5を含む循環ラインおよび装置等の冷却運転と同時に行っても、別個に行ってもよい。
なお、熱水による殺菌運転と冷却運転は、中断することなく連続して実施することが望ましい。
また、熱水殺菌の終了後に医療用精製水の製造運転を行うが、人工透析治療が終了した夜間や休日も、第1循環ライン、第3循環ライン、およびUF装置7を含む循環ラインの循環運転(RO水および/またはEDI水の循環運転)殺菌運転と冷却運転の組み合わせ)を継続することが、菌の生育を防止する上で好ましい。
実施例1
図1に示す製造装置を用いて医療用精製水の製造運転を実施した。
各装置の仕様は次の通りである。
活性炭装置3:ダイセン・メンブレン・システムズ(株)製ジュラコールMAC750SH
RO装置5:RO膜モジュール;ダイセン・メンブレン・システムズ(株)製SV08−GP−DRA耐熱型
RO水タンク6:SUS316、280L
UF装置7:UF膜モジュール;ダイセン・メンブレン・システムズ(株)製FS10FC−FUST653
RO水タンク電気ヒーター6a:20kw
ラインヒーター4:10kw
熱交換器8:70000kcal
RO水製造水量:1000L/hr
図1の装置を用いて医療用精製水の製造運転を実施した後で停止し、殺菌および冷却運転を行った。
RO水タンクヒーター6aの加熱とラインヒーター4の加熱を開始するとともに、第1循環ラインと第2循環ラインの二つの循環ラインによる循環運転を並行して実施した。
ヒーター6aとラインヒーター4による加温は、第2循環ラインのROモジュール5の出口の昇温速度が0.5〜2.5℃/分となるように制御しながら、20〜30℃のRO水タンク6内の水が80℃〜85℃の熱水になるまで約60分間かけて加温した。
その後、80〜85℃の熱水温度を保持しながら循環運転を30分間継続して、熱殺菌運転を実施した。
熱水殺菌運転の終了後に、引き続き冷却運転を実施した。
冷却運転を行うため、RO水タンクヒーター6aの加熱及びラインヒーター4の加熱を停止し、次いで開閉弁73を開けて、ライン24を通して熱交換器8に冷却媒体として原水を供給した。
第1循環ラインと第2循環ラインの二つの循環ラインは、殺菌運転の場合と同様に並行して循環運転を継続した。
熱交換器8による冷却は、第2循環ラインのROモジュール5の出口の降温速度が1.0〜3.0℃/分となるように制御しながら、80〜85℃の熱水が20℃〜30℃になるまで約30分間かけて冷却した。
上記した加熱工程、熱水殺菌運転工程、冷却運転工程におけるROモジュール出口水およびRO水タンク水の経時的な温度変化を図3に示した。
図3から分かるように、加熱時、殺菌時、冷却時にいずれの工程においても急激な温度変化は見られず、ゆっくりとした加温、降温が実施できた。
次いで、UF装置7を含む循環ラインに対しても、熱水による殺菌運転及び冷却運転を実施した。
UF装置7を含む循環ラインに対する熱水殺菌運転では、RO水タンクヒーター6aの加熱を開始するとともに、開閉バルブ74を開き、第1取水ライン18、UF装置7、第2取水ライン19、RO水タンク6からなる循環ラインに対して循環運転を行った。このとき、第1循環ラインの循環運転も並行して行った。
加熱運転時は、ヒーター6aにより20〜30℃のRO水タンク6内の水が80℃〜85℃になるまで、0.5〜2.5℃/分の昇温速度に制御しながら約60分間かけて加温した。
次いで、80〜85℃の熱水温度を保持しながら循環運転を30分間継続して、熱水殺菌運転を実施した。
さらに熱交換器8に原水を供給して、冷却運転を実施した。降温速度は、1.0〜3.0℃/分となるよう制御した。
上記の殺菌運転及び冷却運転は、精製水の製造運転を行いながら、週に1回の頻度で実施し、6ヶ月間継続して精製水製造運転を行った。
この運転期間中に定期的に、RO膜モジュールの透過水、およびRO水タンク内水をサンプリングして、生菌数を測定した。生菌数測定は、試料水50mlを採取してメンブレンフィルター法で行った。その結果を表1に示す。
Figure 2014091068
表1の結果から分かるように、本発明の熱水殺菌により、良好な殺菌効果を継続して維持できた。
6ヶ月間の運転において、配管の接続不良などによる水漏れ、RO装置、UF装置の性能低下、破損などのトラブルは全く見られなかった。
実施例2
図2に示す製造装置を用いて医療用精製水の製造運転を実施した。
各装置の仕様は次の通りである。
活性炭装置3:ダイセン・メンブレン・システムズ(株)製ジュラコールMAC750SH
RO装置5:RO膜モジュール;ダイセン・メンブレン・システムズ(株)製SV08−GP−DRA耐熱型
EDI装置9:ダイセン・メンブレン・システムズ(株)製XL−500−S耐熱型
RO水タンク6:SUS316、250L
EDI水タンク10:SUS316、250L
UF装置7:UF膜モジュール;ダイセン・メンブレン・システムズ(株)製FS10FC−FUST653
RO水タンク電気ヒーター6a:20kw
ラインヒーター4:10kw
熱交換器8:70000kcal
RO水製造水量:1000L/hr
図2の装置を用いて医療用精製水の製造運転を実施した後で停止し、殺菌および冷却運転を行った。
RO水タンクヒーター6aの加熱とラインヒーター4の加熱を開始するとともに、第1循環ラインと第3循環ラインの二つの循環ラインによる循環運転を並行して実施した。
ヒーター6aとラインヒーター4による加温は、第3循環ラインのROモジュール出口の昇温速度が0.5〜2.5℃/分となるように制御しながら、20〜30℃のRO水タンク10内の水が80℃〜85℃の熱水になるまで約60分間かけて加温した。
その後、80〜85℃の熱水温度を保持しながら循環運転を30分間継続して、熱殺菌運転を実施した。
熱水殺菌運転の終了後に、引き続き冷却運転を実施した。
冷却運転を行うため、RO水タンクヒーター6aの加熱及びラインヒーター4の加熱を停止し、次いで開閉弁73を開けて、ライン24を通して熱交換器8に冷却媒体として原水を供給した。
第1循環ラインと第3循環ラインの二つの循環ラインは、殺菌運転の場合と同様に並行して循環運転を継続した。
熱交換器8による冷却は、第2循環ラインのROモジュール出口の降温速度が1.0〜3.0℃/分となるように制御しながら、80〜85℃の熱水が20℃〜30℃になるまで約30分間かけて冷却した。
上記の殺菌運転及び冷却運転を週に1回の頻度で実施しながら、精製水の製造運転を行った。
1)熱水殺菌を一度実施した後に精製水の製造運転を1週間継続し、次の熱水殺菌の直前時、および
2)熱水殺菌終了から30分後、
のそれぞれにおけるRO膜モジュールの透過水、EDI入口水(ROタンク内水に相当)、およびEDI処理脱塩水をサンプリングして、生菌数を測定した。
生菌数測定は、試料水100mlを採取してメンブレンフィルター法で行った。その結果を表2に示す。
Figure 2014091068
表2の結果から、装置内は熱水殺菌により十分良好な殺菌効果が維持できることが明らかであった。
1 プレフィルター
2 軟水化装置
3 活性炭装置
4 ラインヒーター
5 RO装置
6 RO水タンク
7 UF装置
8 熱交換器
9 EDI装置
10 EDI水タンク

Claims (8)

  1. 活性炭による吸着装置(3)と、
    逆浸透膜処理装置(以下「RO装置」という)(5)と、
    RO装置(5)で処理された処理水(以下「RO水」という)を貯水する加熱手段(6a)を備えたRO水タンク(6)と、
    RO水タンク(6)と接続された、原水による冷却手段を備えた熱交換器(8)を有しており、
    原水供給源と活性炭装置(3)が原水供給ライン(11,12,13)で接続され、
    活性炭装置(3)とRO装置(5)が前処理水ライン(14)で接続され、
    RO装置(5)とRO水タンク(6)がRO水ライン(17)で接続され、
    RO水タンク(6)と取水部が取水ライン(18)で接続されており、
    RO水タンク(6)と熱交換器(8)が、RO水タンク(6)から熱交換器(8)への入水ライン(18,21)と、熱交換器(8)からRO水タンク(6)への出水ライン(22)で接続されている、医療用精製水の製造装置であって、
    医療用精製水の製造運転の停止時において、熱水または冷却水を循環させる循環ラインを有しており、
    前記循環ラインが、第1循環ラインと第2循環ラインの組み合わせからなるものであり、
    第1循環ラインが、RO水タンク(6)から、入水ライン(18,21)、熱交換器(8)、出水ライン(22)を通ってRO水タンク(6)に戻る循環ラインであり、
    第2循環ラインが、RO水タンク(6)から、取水ライン(18)、ライン(23)、原水供給ライン(13)、活性炭装置(3)、前処理水ライン(14)、RO装置(5)、RO水ライン(17)を通ってRO水タンク(6)に戻る循環ラインである、医療用精製水の製造装置。
  2. さらに取水ラインに限外濾過膜装置(7)が設けられており、限外濾過膜装置(7)とRO水タンク(6)が取水ライン(18)で接続されている、請求項1記載の医療用精製水の製造装置。
  3. さらに電気再生式脱イオン装置(以下「EDI装置」という)(9)が設けられており、
    RO水タンク(6)とEDI装置(9)が第2RO水ライン(31)で接続され、
    EDI装置(9)と、EDI装置(9)で処理された処理水(以下「EDI水」という)を貯水するためのEDI水タンク(10)がEDI水ライン(32)で接続され、
    EDI水タンク(10)が取水ライン(18)に接続されており、
    医療用精製水の製造運転の停止時において、熱水または冷却水を循環させる循環ラインを有しており、
    前記循環ラインが、第1循環ラインと第3循環ラインの組み合わせからなるものであり、
    第1循環ラインが、RO水タンク(6)から、入水ライン(18,21)、熱交換器(8)、出水ライン(22)を通ってRO水タンク(6)に戻る循環ラインであり、
    第3循環ラインが、EDI水タンク(10)から、取水ライン(18)、ライン(23)、原水供給ライン(13)、活性炭装置(3)、前処理水ライン(14)、RO装置(5)、第1RO水ライン(17)、RO水タンク(6)、第2RO水ライン(31)、EDI装置(9)、EDI水ライン(32)を通ってEDI水タンク(10)に戻る循環ラインである、請求項1記載の医療用精製水の製造装置。
  4. さらに取水ラインに限外濾過膜装置(7)が設けられており、限外濾過膜装置(7)とEDI水タンク(10)が取水ライン(18)で接続されている、請求項3記載の医療用精製水の製造装置。
  5. さらに原水源から活性炭装置(3)の間に軟水化装置(2)が設けられている、請求項1〜4のいずれか1項記載の医療用精製水の製造装置。
  6. 請求項1記載の医療用精製水の製造装置による医療用精製水の製造方法であて、
    医療用精製水の製造方法が、医療用精製水の製造運転を停止した状態で殺菌と冷却のための運転をすることを含んでおり、
    前記殺菌運転が、
    加熱手段によりRO水タンク内のRO水を加熱して0.1〜5℃/分で温度を上げながら第1循環ラインに循環させる運転と、
    第1循環ラインに循環させる運転と並行して前記RO水を第2循環ラインに循環させる運転を含んでおり、
    前記冷却運転が、
    前記加熱手段による加熱を停止した後、前記RO水を第1循環ラインに循環させながら0.1〜5℃/分で温度を下げる運転と、
    第1循環ラインに循環させる運転と並行して前記RO水を第2循環ラインに循環させる運転を含んでいる、医療用精製水の製造装置の運転方法。
  7. 請求項3記載の医療用精製水の製造装置による医療用精製水の製造方法であて、
    医療用精製水の製造方法が、医療用精製水の製造運転を停止した状態で殺菌と冷却のための運転をすることを含んでおり、
    前記殺菌運転が、
    加熱手段によりRO水タンク内のRO水を加熱して0.1〜5℃/分で温度を上げながら、前記RO水を第1循環ラインに循環させる運転と、
    第1循環ラインに循環させる運転と並行して前記RO水を第3循環ラインに循環させる運転を含んでおり、
    前記冷却運転が、
    前記加熱手段による加熱を停止した後、前記RO水を第1循環ラインに循環させながら0.1〜5℃/分で温度を下げる運転と、
    第1循環ラインに循環させる運転と並行して第3循環ラインに循環させる運転を含んでいる、医療用精製水の製造装置の運転方法。
  8. 医療用精製水の製造運転を停止した後、次に医療用精製水の製造運転を再開するまでの間、精製水の循環運転を実施する、請求項6または7記載の医療用精製水の製造装置の運転方法。
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