JP2014088791A - 燃料噴射装置用コモンレール - Google Patents

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Abstract

【課題】
燃料の圧力脈動の抑制と、燃料噴射時の圧力の低下の抑制とを両立することができる燃料噴射装置用コモンレールを提供すること。
【解決手段】
本発明のブッシュは、圧入部と絞り部を備えており、絞り部は弾性変形可能なように形成されている。また、絞り部と内外連通孔の内壁との間に空間が設けられており、燃料の圧力脈動が大きくなった場合に絞り部が径方向外周側に弾性変形し、絞り部の内周に形成されたオリフィス通路が拡大し、燃料流路径が増大し圧力脈動を吸収することができる。その結果、圧力脈動を抑制しながらもオリフィス通路の径を大きく形成することができ、もって燃料の圧力脈動の抑制と、燃料噴射時の圧力の低下の抑制とを両立することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ディーゼルエンジンなどの内燃機関において用いられる燃料噴射装置コモンレールに関する。
従来、ディーゼルエンジンなどの内燃機関に用いられるコモンレール式燃料噴射装置におけるコモンレールは、外部のサプライポンプから圧送された高圧燃料を内部に形成された蓄圧室において保持する。このコモンレールには、内燃機関に燃料を噴射するためのインジェクタに連通する外部の配管等が接続されている。そして、この配管等と接続するための配管ジョイント部がこの蓄圧室に交差する形で配設されており、その配管ジョイント部の内部には蓄圧室とつながる通路が外端部から蓄圧室側に伸びており、内外連通孔を形成している。
この内外連通孔には、インジェクタの開閉動作に伴なう高圧燃料の圧力変化から生じる圧力脈動のコモンレール側への伝播を低減させる目的で、例えば特許文献1のようにオリフィスを備えたブッシュが配設されている。
特開2007−247641号公報
特許文献1に示されたオリフィスを設けたブッシュは、最小径のオリフィスによってインジェクタやサプライポンプ等からの燃料を介して伝わる圧力脈動を低減するようにしている。
しかしながら、コモンレールにおいては圧力脈動を抑えながらも、インジェクタでの燃料噴射が開始されてから終了するまでの間、燃料の圧力低下を極力抑制したいという要望もある。
この要望に対して特許文献1に示されたブッシュによって圧力脈動を十分に抑制するためには、オリフィスの最小径を小さくする必要があるが、そのようにすると、径の細いオリフィスによって燃料噴射時の圧力が低下し易くなるので、圧力脈動を低減しながら圧力低下を抑制することが難しい。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、燃料の圧力脈動の抑制と、燃料噴射時の圧力の低下の抑制とを両立することができる燃料噴射装置用コモンレールを提供することである。
本発明のコモンレール(2)は、内燃機関に噴射される高圧燃料を内部に蓄圧する蓄圧室(221)を形成するコモンレール本体部(22)と、外周面に外部配管を接続するためのネジ部(212)が形成されるとともに、前記外部配管と前記蓄圧室(221)とを連通する内外連通孔(211)を有する配管ジョイント部(21)と、前記内外連通孔(211)の内部に圧入され、前記内外連通孔(211)の燃料流路を絞るオリフィスが形成されたブッシュ(11)と、を備える燃料噴射装置用コモンレールにおいて、前記ブッシュ(11)は、軸方向両端に形成され前記内外連通孔(211)に圧入される圧入部(111)と、前記圧入部(111)より外径が小さく形成され前期軸方向両端の前記圧入部(111)の間に設けられた絞り部(112)とを備え、前記絞り部(112)は弾性変形可能なように形成され、前記ブッシュ(11)は前記絞り部(112)の外周と前記内外連通孔(211)との間に空間を形成することを特徴とする。
コモンレールの内外連通孔に、圧入部と、軸方向両端の圧入部の間に設けられた絞り部とを備えたブッシュを圧入し、該ブッシュがオリフィスとして圧力脈動を抑制させる。
そして、本発明のブッシュにおいて、圧入部は内外連通孔の内壁によって拘束されていることから変形することができないが、絞り部は弾性変形可能なように形成され、また、内外連通孔の内壁との間に空間が設けられることにより、燃料の圧力脈動が大きくなった場合に絞り部が径方向外周側に弾性変形し、絞り部の内周に形成されたオリフィス通路が拡大することができる。従って、燃料の圧力脈動が大きくなった際には径の小さいオリフィスが拡大して燃料流路径が増大し圧力脈動を吸収することができる。その結果、従来のオリフィスより圧力脈動を抑制しながらもオリフィス通路の径を大きく形成することができ、もって燃料の圧力脈動の抑制と、燃料噴射時の圧力の低下の抑制とを両立することができる。
なお、特許請求の範囲、及び上記課題を解決するための手段に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
第1の実施形態における、コモンレール式燃料噴射装置を示した全体図。 第1の実施形態における、コモンレールの全体図。 第1の実施形態における、ブッシュを圧入した状態のコモンレールの断面図。 第1の実施形態における、ブッシュを示した断面図。 第1の実施形態における、圧力脈動を従来技術と同程度とした際のインジェクタ入口の圧力と時間との関係を示した特性図。 第1の実施形態における、圧力低下を従来技術と同程度とした際のインジェクタ入口の圧力と時間との関係を示した特性図。 (a)は第2の実施形態における、圧入する前の状態のブッシュを示した上面図、及び断面図。(b)は同形態における、圧入後の状態のブッシュを示した上面図、及び断面図。 第3の実施形態における、ブッシュを示した断面図。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について図1〜図5を用いて述べる。
図1は本実施形態のコモンレールを用いたコモンレール式燃料噴射装置を示した全体図である。
図1に示すコモンレール式燃料噴射装置1は、内燃機関の各気筒に燃料噴射を行う装置であり、サプライポンプ3、コモンレール2、インジェクタ7、ECU5、EDU6等から構成されている。
サプライポンプ3は、燃料を高圧にするとともに後述するコモンレール2に高圧燃料を送る高圧燃料ポンプであり、燃料タンク4から燃料を導くフィードポンプと、フィードポンプから導かれた燃料量を調整する燃料調量弁と、燃料を高圧に昇圧する加圧室を有する高圧ポンプ等からなる。上記燃料調量弁はECU5からの駆動信号によって制御され、高圧ポンプの加圧室内へ流入する燃料の量を調整することで、コモンレール2へ送られる燃料の量が調整される。
コモンレール2はインジェクタ7に供給する高圧燃料を保持する蓄圧器であり、燃料噴射圧に相当する圧力が蓄圧される。また、ポンプ配管9を通じてサプライポンプ3の吐出口と接続されており、サプライポンプ3から燃料が供給され、インジェクタ配管10を通じてインジェクタ7と接続されており、インジェクタ7へ高圧燃料を供給する。
コモンレール2から燃料タンク4へ燃料を戻すリリーフ配管8には、プレッシャリミッタを兼ねた減圧弁23等が配設されている。プレッシャリミッタの機能は圧力安全弁であり、コモンレール圧が限界設定圧を超えた場合に開放し、コモンレール圧を限界設定圧以下に抑える。また、減圧弁23は、ECU5及びEDU6の指示により開弁して、コモンレール圧を減圧する。
インジェクタ7はエンジンの各気筒毎に搭載されて燃料を各気筒内に噴射供給するものであり、コモンレール2によって分岐する複数のインジェクタ配管10の端部に接続されて、コモンレール2に蓄圧された高圧燃料を各気筒内に噴射供給する燃料噴射ノズル、及び、この燃料噴射ノズル内に収容されたニードルのリフト制御を行う電磁弁等を有している。
また、インジェクタ7にもリリーフ配管8が接続されており、各インジェクタ7においてリークした燃料をインジェクタ7から排出する。
ECU5は、入出力回路と、演算処理を行うCPUと、ROM等の記憶装置とからなる周知構造のマイクロコンピュータ、及び、サプライポンプ3等の駆動回路を有するものであり、車両走行状態に応じて回転数センサ、水温センサなどのセンサ類から受けた信号を基に演算するとともに各種制御を行う。
即ち、ECU5は、サプライポンプ3、減圧弁23、及び燃圧センサ25と接続されており、燃圧センサからコモンレール2内の圧力値を取得し、サプライポンプ3の燃料圧送制御、減圧弁の動作制御を行う。また、ECU5はインジェクタ駆動回路を備えたEDU6を介して各インジェクタ7に接続されており、ECU5から与えられる開弁信号に基づいてEDU6はインジェクタ7の電磁弁に駆動電流を与え、燃料噴射タイミングや燃料噴射量を制御する。
なお、本実施形態においてEDU6はECU5から独立して設けているが、ECU5と同じケース内に配設してもよく、また、サプライポンプ3の燃料調量弁を駆動する燃料調量弁駆動回路をECU5ではなくEDU6内に設けることも可能である。
次に、コモンレールについて図2及び図3を用いて詳細を述べる。図2はコモンレールを示した全体図であり、図3は図2におけるA−A断面を見たコモンレールの断面図である。
コモンレール2は鉄系金属材料によって構成されており、内部に高圧燃料を保持する空間である蓄圧室221を有した略円筒状のコモンレール本体部22と、ポンプ配管9及びインジェクタ配管10等の外部配管を接続するための配管ジョイント部21と、コモンレール本体部22を内燃機関に固定するためのステー24とを備えている。
コモンレール本体部22の端部には燃圧センサ25、及びプレッシャリミッタ26等が配設されており、内部に形成された蓄圧室221はコモンレール本体部22を軸方向に貫通するように形成される。
また、配管ジョイント21はコモンレール本体部22に適当な間隔をもって形成されており、図3に示すようにその配管ジョイント21には中心に穴あけ加工によって形成された内外連通孔211が形成されている。この配管ジョイント21の端部の外周にはネジ部212が形成されており、ポンプ配管9、及びインジェクタ配管10等の外部配管を配管ジョイント21に接続する際に、ナットと螺合されることで外部配管を配管ジョイント21に固定することが可能となる。
さらに、内外連通孔211はコモンレール本体部22の蓄圧室221まで貫通しており、配管ジョイント21の端部において外部に開放している。
この内外連通孔211の内部には、内外連通孔211を流れる燃料の流路を絞るようなオリフィス通路113を有したブッシュ11が圧入固定されている。
ブッシュ11は内外連通孔211の蓄圧室221側まで圧入され、内外連通孔211の内周よりも大きく形成された圧入部111においてブッシュ11は内外連通孔211に固定される。ここで、圧入部111よりも外周が小さく形成された絞り部112は、内外連通孔211の内周面との間に空間を形成し、これにより、絞り部112は圧入部111と連続して形成されているものの、その外周は拘束されないので弾性変形することが可能となる。
また、ブッシュ11と配管ジョイント21のネジ部212はずれるように固定されている。
次に、図4を用いて本実施形態におけるブッシュ11について説明する。図4はブッシュ11の断面図である。
本実施形態のブッシュ11は、例えば鉄系金属、銅、黄銅、アルミニウム等の金属弾性部材からなり略円筒形状に形成されている。この円筒形状の軸方向両端には内外連通孔211の内周に圧入され、ブッシュ11を内外連通孔211内に固定する圧入部111が形成されており、その圧入部111の間に圧入部111より外径が小さい絞り部112が形成されている。
ブッシュ11には軸方向に貫通して燃料流路114が形成されており、そのうち絞り部112は圧入部111の燃料流路114よりも径が小さく形成されたオリフィス通路113が形成されている。このブッシュ11の肉厚は圧入部111と絞り部112で同等の厚みで形成されている。
加えて、ブッシュ11の絞り部112に形成されたオリフィス通路113は、オリフィス通路113の径方向寸法をX、軸方向寸法をYとすると、Y≧2Xの関係が成立するように形成されている。
本実施形態のブッシュ11においては、圧入部111と絞り部112の肉厚は同等の厚みで形成されているが、好ましくは絞り部112の肉厚が圧入部111の肉厚より小さく形成するのが良い。これは、絞り部112の肉厚を小さく形成することにより、弾性変形が容易に行われるようにするためである。
また、本実施形態のブッシュ11は円筒形状の部材を絞り部112の位置で絞り加工することによって形成することが可能である。
上記の構成をとった本実施形態のブッシュ11は、コモンレール2の圧力脈動を抑制する効果を得ると共に、圧力低下を抑制する効果を得ることができる。
コモンレールを用いたディーゼルエンジンは、サイクル内の1燃焼の中で、エンジンを回転させる動力を得る目的で燃料を噴射するメイン噴射と、メイン噴射の後に燃料を噴射するアフター噴射とを行うような多段噴射形式をとることがある。そして、この形式を採用している場合、メイン噴射が完了した後、燃料噴射弁の開閉によって燃料の流れが急激に変化し、この変化が脈動となって燃料内を伝播し、圧力脈動を引き起こす。この圧力脈動がメイン噴射後に行われるアフター噴射に影響を与えることで、当初設定したアフター噴射の際の燃料噴射量と実際のアフター噴射の燃料噴射量と間に齟齬が生じる。この齟齬によって排気ガス内のNOxやPM等の有害ガスの浄化効率が下がる可能性がある。
さらに、メイン噴射の際には、コモンレール2から供給される燃料の圧力がオリフィス通路113の通過時に低下すると、圧力の無駄となり、また、燃料の噴射圧力が下がる分、最適な燃焼が得られにくくなる可能性がある。従って、燃料噴射装置に用いられるコモンレールにおいては圧力脈動と圧力低下とを抑制することが重要となってくる。
そこで、本実施形態では燃料の圧力低下を抑制するべく、絞り部112が燃料の圧力を受けて弾性変形することが可能な構成としている。すなわち、ブッシュ11ではブッシュ11に形成された絞り部112は圧入部111よりも外形が小さく形成されており、絞り部112の外周と内外連通孔211の間に空間が形成されることによって、絞り部112が内外連通孔211によって拘束されずに弾性変形することができる。
そして、高圧である燃料によって絞り部112に形成されたオリフィス通路113の径が圧力脈動の際に拡縮し、このオリフィス通路113の拡縮によって圧力脈動の振幅が抑制され、圧力脈動を抑えることが可能となる。
ここで本実施形態のブッシュ11の効果を確認すべく、インジェクタ7の燃料の流入口の圧力が時間軸においてどのような挙動を示すかを調査した。この結果を図5に示す。
図5はインジェクタ7の入口圧力と時間との関係を示した特性図である。ここで、実線で示したBが本実施形態のブッシュ11を用いたコモンレール2、点線で示したCが従来技術のブッシュを用いたコモンレールの結果である。なお、従来技術のブッシュとは、本実施形態のブッシュ11に形成されたオリフィス通路113の径と同じオリフィス径を選択した特許文献1に記載のようなブッシュである。また、図5において噴射開始と噴射終りはメイン噴射の燃料噴射開始と燃料噴射終了をさす。
図5において、サプライポンプ3によって所定圧に昇圧されインジェクタ7から噴射される燃料の圧力は、ECU5からの開弁信号によりニードルが開弁駆動されると、低下しはじめる。その後、ニードルが閉弁駆動され、燃料噴射が終わると再び所定圧に戻る。このとき、急激な燃料の流れの変化に起因して圧力脈動が生じる。
本実施形態のブッシュ11を用いたBの特性においては同じオリフィス径を用いていることから、メイン噴射の際の圧力低下は同等のものとなっている。しかし、その後の噴射終り後に生じる圧力脈動は本実施形態の効果によって従来のブッシュと比較して抑制されていることが分かる。
すなわち、オリフィス通路113に高圧燃料が流入すると、本実施形態のブッシュ11が金属弾性部材からなるため、高圧を受けオリフィス通路113の内径は膨らもうとする。ここで、絞り部112の外周と内外連通孔211の内周には空間が形成されていることから、絞り部112は内外連通孔211によって拘束されない。
さらに、ブッシュ11の圧入部111はブッシュ11の軸方向両端に形成されており、絞り部112と内外連通孔211の内周との間の空間はオリフィス通路113と隔離されていることに加え、圧力部111の表面には微少な凹凸があることから、ブッシュ11が内外連通孔211に圧入された状態においてこの空間には微量の燃料が漏入し、この空間の圧力がオリフィス通路113の圧力よりも小さくなる。
従って、オリフィス通路113の径及び絞り部112の外径は燃料の圧力を受けて変化することができる。そしてこの作用により、オリフィス通路113において絞り部112が圧力脈動を吸収することができ、圧力脈動が抑制される。
従来のブッシュではオリフィスを形成する部材の厚みが大きく十分に変形することが困難であり、オリフィス通路の径が拡縮しにくい。
また、本例において弾性変形前のオリフィス通路113の径は同じであることから燃料のエネルギー損失はほぼ同じであり、圧力低下は従来と同じ特性を示す。
従って、本実施形態のブッシュ11を用いることで、従来のCに示すような圧力低下抑制効果と同程度の効果と、Cと比較して優れた圧力脈動抑制効果との両方を奏することが可能となる。
次に図6を用いて本実施形態のブッシュ11と従来のブッシュ11とで圧力脈動を同程度とした場合の比較特性図を示す。ここで、実線で示したB´が本実施形態のブッシュ11を用いたコモンレール2、点線で示したC´が従来技術のブッシュを用いたコモンレールの結果である。また、図6において噴射開始と噴射終りはメイン噴射の燃料噴射開始と燃料噴射終了をさす。
図6に示すように、従来のブッシュと本実施形態のブッシュ11とで圧力脈動を同程度とする場合、本実施形態のブッシュ11は優れた圧力脈動抑制効果を有していることから、オリフィス通路113の径を従来のオリフィス径よりも大きく形成することができる。
すなわち、圧力低下はブッシュ11に形成されたオリフィスによって失われるエネルギーに起因していることから、従来のブッシュよりもオリフィスの径を大きくとることでエネルギー損失が少なくなり、圧力低下を抑制することが可能となる。
従って、本実施形態のブッシュ11ではオリフィス通路113の径を大きくすることで、上述した圧力脈動抑制効果により、C´に示されるような従来の圧力脈動と同程度としながらも、従来のブッシュと比較して圧力低下を抑制することができる。
さらには、オリフィス通路113の径を調整することによって、従来のブッシュと比較して優れた圧力脈動抑制効果と圧力低下抑制効果を備えたコモンレール2を提供することも可能である。
(第2の実施形態)
図7の(a)は第2の実施形態における、内外連通孔211に圧入する前のブッシュ11の上面図とB―B断面から見た軸方向の断面図、同図の(b)は第2の実施形態における、内外連通孔211に圧入した後のブッシュ11の上面図とC−C断面から見た軸方向の断面図である。
図7の(a)に示すように第2の実施形態におけるブッシュ11は、金属の板材を円筒状に丸めて形成され、ブッシュ11の両端の間で軸方向に連続してスリット115が形成されている。このスリット115は、圧入された際に閉塞しうる幅で形成されており、図7の(b)に示すようにブッシュ11が内外連通孔211に圧入されるスリット115は周方向の力を受け閉塞する。
このように本実施形態のブッシュ11では円筒部材の軸方向にスリット115を設けることで、内外連通孔211へのブッシュ11の圧入を容易にすることができ、作業性が向上する。
また、本実施形態のブッシュ11は板材を円筒状に丸めて形成されているので、容易に形成することが可能である。
(第3の実施形態)
図8は第3の実施形態におけるブッシュ11の断面図である。
本実施形態のブッシュ11は絞り部112と圧入部111との燃料流路114が同じ径で形成されており、ブッシュ11の燃料流路114全体がオリフィス通路113として機能する。
また、圧入部111の外径に対して燃料流路114の径が小さいので、圧入部111の厚みが大きい。一方で絞り部112の厚みが小さく形成されていることで、絞り部112のオリフィス通路113の変形が容易になる。
さらに、本実施形態のブッシュ11は円筒部材を切削加工によって形成することができ、精度のより優れたブッシュ11を提供することが可能である。
以上、それぞれ本発明となる実施形態について説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。
1 コモンレール式燃料噴射装置、2 コモンレール、21 配管ジョイント部、211 内外連通孔、212 ネジ部、22 コモンレール本体部、221 蓄圧室、23 減圧弁、3 サプライポンプ、4 燃料タンク、5 ECU、6 EDU、7 インジェクタ、8 リリーフ配管、9 ポンプ配管、10 インジェクタ配管、11 ブッシュ、111 圧入部、112 絞り部、113 オリフィス部、114 燃料流路、115 スリット

Claims (6)

  1. 内燃機関に噴射される高圧燃料を内部に蓄圧する蓄圧室(221)を形成するコモンレール本体部(22)と、
    外周面に外部配管を接続するためのネジ部(212)が形成されるとともに、前記外部配管と前記蓄圧室(221)とを連通する内外連通孔(211)を有する配管ジョイント部(21)と、
    前記内外連通孔(211)の内部に圧入され、前記内外連通孔(211)の燃料流路(114)を絞るブッシュ(11)と、
    を備える燃料噴射装置用コモンレールにおいて、
    前記ブッシュ(11)は、軸方向両端に形成され前記内外連通孔(211)に圧入される圧入部(111)と、前記圧入部(111)より外径が小さく形成され前記軸方向両端の前記圧入部(111)の間に設けられた絞り部(112)とを備え、
    前記絞り部(112)は弾性変形可能なように形成され、
    前記ブッシュ(11)は前記絞り部(112)の外周と前記内外連通孔(211)との間に空間を形成することを特徴とするコモンレール
  2. 請求項1に記載の燃料噴射装置用コモンレールにおいて、
    前記絞り部(112)の内側に形成されたオリフィス通路(113)の径方向寸法は、前記絞り部(112)の軸方向寸法よりも小さく形成されており、
    前記ブッシュ(11)は、
    前記オリフィス通路(113)の径方向寸法をX、
    前記オリフィス通路(113)の軸方向寸法をYとすると、
    Y≧2X
    の関係が成立するように形成されることを特徴とするコモンレール。
  3. 請求項1又は2に記載の燃料噴射装置用コモンレールにおいて、
    前記絞り部(112)の肉厚は、前記圧入部(111)の肉厚よりも薄肉に形成されていることを特徴とするコモンレール。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載の燃料噴射装置用コモンレールにおいて、
    前記ブッシュ(11)は、金属の円筒材を前記絞り部(112)の位置で絞ることにより形成されていることを特徴とするコモンレール。
  5. 請求項1乃至3の何れか1項に記載の燃料噴射装置用コモンレールにおいて、
    前記ブッシュ(11)は、金属の板材を円筒状に丸めて形成され、前記圧入前はスリット(115)を有していることを特徴とするコモンレール。
  6. 請求項1乃至3の何れか1項に記載の燃料噴射装置用コモンレールにおいて、
    前記ブッシュ(11)は、金属の円筒材を前記絞り部(112)の位置で切削して形成されていることを特徴とするコモンレール。
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