JP2014087947A - 筆記具 - Google Patents

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Abstract

【課題】意図せずに多量のインキが流れ出す直流現象、いわゆるドバ落ちなどと称されるインクまたは塗布液の吹き出し現象を防止しつつ、下向き以外でも塗布体にインクを供給可能で、粘度の高いインクもインク流量を安定させることが可能な中綿式の筆記具を提供する。
【解決手段】第1の貯留体16の前方に筆記部12先端の後方・先方への移動により開・閉する弁部材18を配置し、前記弁部材18の先方に前記第1の貯留体16よりも毛管力の低い第2の貯留体20を配置し、前記筆記部12の先端を後方に押圧して前記筆記部12が後方に移動した場合に、弁部材18が開いて筆記部12及び第2の貯留体20側に向けてインクが流入可能になり、一方、前記筆記部12が先方に移動した場合に、弁部材18が閉じて該弁部材18が第1の貯留体16側からインクを吸引する筆記具である。
【選択図】図2

Description

本発明は対象物にインクを塗る筆記具に係り、特に中綿式の筆記具に関する。
従来から、インクのドバ落ちを抑制するため、インクタンクに中綿を使用するマーキングペンは、筆記流量が少なく、描線が薄く品位の有る筆跡を得ることが難しい。中綿式筆記具の例は特開2000−52682号公報(特許文献1)に参照される。
また、筆記部後端から加圧して、流量を増やす筆記具も開示されている(例えば実開平5−49074号公報(特許文献2)参照)。
特許文献2の筆記具では、本貯留体(本体)にインクを貯留しておき、塗布体に繋がる副貯留体にインクを一時保留して該塗布体に供給して筆記するが、本体が直液式のため、インクが過剰に出る現象(ドバ落ち)の懸念が有る。また、一般に直液式の筆記具の場合、下向きでしかインクが供給できなかった。
これに対して、インクのドバ落ち防止のために、毛管式の貯蔵部である中綿にインクを含浸させて貯蔵する中綿式の採用が考えられるが、中綿式筆記具の場合、直液式筆記具に比較してインク流量を終筆(使い終わり)まで安定させることが困難である。
特開2000−52682号公報 実開平5−49074号公報
本発明は、斯かる実情に鑑み、インクが過剰に出ることを防止しつつ、筆記部が下向きの状態以外でも塗布体へのインクが供給可能で、特に粘度の高いインクでもインク流量を安定させることが可能な中綿式の筆記具を提供することを目的とする。
本発明は、軸筒先端に設けた筆記部を後方に押圧して、インクタンク内のインクを筆記部に向けて送り出す押圧式の筆記具において、
インクタンク内に毛管力によってインクを貯留する第1の貯留体を収容し、
前記第1の貯留体の前方に筆記部先端の後方・先方への移動により開・閉する弁部材を配置し、
前記弁部材の先方に前記第1の貯留体よりも毛管力の低い第2の貯留体を配置し、
前記筆記部の先端を後方に押圧して前記筆記部が後方に移動した場合に、弁部材が開いて筆記部及び第2の貯留体側に向けてインクが流入可能になり、
一方、前記筆記部が先方に移動した場合に、弁部材が閉じて該弁部材が第1の貯留体側からインクを吸引するようにしたことを特徴とする筆記具である。
本発明において、筆記部が毛管力によってインクを吸い上げる能力は、弁部材の開弁圧と第1の貯留体の毛管力とインクの流動抵抗とを合計したインク貯留力よりも大きいことが好適である。
また、本発明において、軸筒の先端部に筆記部を覆う先軸を固定し、
先軸内に、軸筒に対して先後移動可能で内部に連通路の有る継手部を設け、
継手部を先方に付勢するスプリングを軸筒と継手部との間に設け、
継手部の連通路の一方に筆記部を連通させ、他方にインクタンクを連通させると共に、連通路中に弁部材を配設し、
前記筆記部の先端を後方に押圧して前記筆記部が後方に移動した場合に、継手部が軸筒に対して後方に移動して、連通路における弁部材のインクタンク側が正圧になって弁部材が開きかつ第2の貯留体に第1の貯留体側からインクが流入可能になり、
一方、前記筆記部がスプリングの付勢力で前方に移動した場合に、継手部が軸筒に対して先方に移動して、連通路における弁部材のインクタンク側が負圧になって弁部材が閉じかつ連通路に第1の貯留体側からインクを吸引するようにしたことが好適である。
本発明において、弁部材は、筆記部の後端部に装着されていることが好適である。
また、本発明において、弁部材は、粘弾性部材に形成されたスリットが開閉するスリット弁であることが好適である。
本発明の筆記具によれば、筆記部の先端を後方に押圧して前記筆記部が後方に移動した場合に、弁部材が開いて筆記部及び第2の貯留体側に向けてインクが流入可能になり、一方、前記筆記部が先方に移動した場合に、弁部材が閉じて該弁部材が第1の貯留体側からインクを吸引するようにしたので、筆記部の先端を後方・先方に移動させる動作を繰り返すことによって筆記部にインクを供給でき、後方・先方への移動操作の回数で筆記部に供給するインク量を調整できる。また、強制的にインクを流入させる機構なため、筆記具の向きに制限されることなくインクを供給することが可能である。 さらに内圧が上がったとしても、キャップを開けた際に流通孔、継手外側から圧力が抜ける為、意図せずに多量のインクが流れ出す直流現象、いわゆるドバ落ちなどと称される吹き出し現象を防ぐことができる。
したがって、本発明により、インクが過剰に流れ出すことを防止しつつ、下向き以外でも塗布体にインクを供給可能で、粘度の高いインクでも初筆(使い始め)から終筆(使い終わり)までインク流量を安定することが可能な中綿式の筆記具を提供できる等の優れた効果を奏し得る。
本発明の実施形態に係る筆記具の縦断した全体説明図である。 図1の筆記具の作動状態説明図であり、(a)が筆記部先端の非押圧状態、(b)が筆記部先端の押圧状態を示す図である。 (a)〜(f)は、図1の筆記具の変形例の作動工程の説明図であり、(a)〜(b)が押圧時、(c)〜(d)が非押圧時、(e)〜(f)が通常使用時をそれぞれ示している。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
図1〜図3は本発明の実施形態に係る筆記具の説明図であり、図1が全体図、図2が作動状態説明図、図3が変形例に係る筆記具の作動工程の説明図である。
図1、図2に示すように、筆記具は、軸筒10の先端部10aに設けた筆記部12を後方に押圧して、軸筒10の後部を構成するインクタンク14内のインクを筆記部12に向けて送り出す押圧式の筆記具である。軸筒10の先端には、筆記部12を覆うキャップCが着脱自在に設けられている。キャップCにはクリップが形成され、ポケットに固定できるようになっている。
筆記具においては、インクタンク14内に毛管力によってインクを貯留する第1の貯留体16を収容する。インクタンク14は、尾栓14aによって軸筒10の後端開口を閉鎖して軸筒中央部から後部にかけて内部空間が形成されたものである。この尾栓14aの脱・着によって前記インクタンク14を解放・閉鎖して、第1の貯留体16の脱・着ができる構造になっている。
前記第1の貯留体16の前方に筆記部12先端の後方・先方への移動により開・閉する弁部材18を配置する。弁部材18は、略椀状を呈した弾性体であって筆記部12側の底部に弾性変形で開閉するスリットが形成されている。
前記弁部材18の先方に筆記部12の周囲に位置して前記第1の貯留体16よりも毛管力の低い第2の貯留体20を配置している。
前記筆記部12の先端を後方に押圧して前記筆記部12が後方に移動した場合に、弁部材18が開いて筆記部12及び第2の貯留体20側に向けてインクが流入可能になり、一方、前記筆記部12が先方に移動した場合に、弁部材18が閉じて該弁部材18が第1の貯留体16側からインクを吸引するようにしたものである。
ここで、前記筆記部12が毛管力によってインクを吸い上げる能力は、弁部材18の開弁圧と第1の貯留体16の毛管力と軸筒10内におけるインクの流動抵抗とを合計したインク貯留力よりも大きくなるように設定されている。
また、軸筒10の先端部10aには、筆記部12をその先端を露出した状態で周面側から覆う先軸22を固定している。先端部10aは、後部のインクタンク14よりも細径になり、インクタンク14の外径と先軸22の外径とがほぼ同径に形成されている。
その先軸22内に、軸筒10に対して先後移動可能で内部に連通路24aの有る段付きの概略管状の継手部24を設けている。継手部24は、軸筒10の筒状の先端部10a内を先後動可能に配置され、その先端部10a内に、当該継手部24を先方に付勢するスプリング26を軸筒10と継手部24との間に設けている。
軸筒10の先端部10a内には、内周向きの突部10bが有り、その突部10bと継手部24の間にスプリング26が装着・係止して、該スプリング26によって継手部24を軸筒10に対して先方向きに付勢する構造である。
また、軸筒10の先端部10a内に突部10b付近の内側に筒状部10cが先方に突出形成され、筒状部10cには継手部24の後部が外嵌している。
筒状部10cは、インクタンク14内に(第1の貯留体16内から延在する誘導芯16aによって)連通し、第1の貯留体16からインクが流通できるようになっている。なお、突部10bにインクタンク14内と外気との空気置換孔10eが形成されている。
継手部24の連通路24aの一方に筆記部12を装着して連通させ、他方にインクタンク14を連通させると共に、連通路24a中に弁部材18を配設している。また、連通路24aの後部が前記軸筒10の筒状部10cに外嵌し、相互に気密・水密するO(オー)リング等のシール10dが筒状部10cの外周に設けられている。
第1の貯留体16、誘導芯16a、筆記部12は、弾性変形可能あるいは変形しにくい連続多孔体、繊維綿などインクが含浸可能な材質のものである。例えば、天然繊維、獣毛繊維、ポリアセタール系樹脂、ポリエチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリフェニレン系樹脂などの1種又は2種以上の組み合わせからなる平行繊維束、フェルト等の繊維束を加工又はこれらの繊維束を樹脂加工した繊維芯、または、各種プラスチック粉末などを焼結したポーラス体(焼結体)などから構成されるものである。また、その形状としては、例えば、先端の丸まった略円柱形状、円柱形状の先端を斜めにナイフカットした形状、チゼル形状のペン芯を用いることができる。また、第2の貯留体20が弾性変形可能なスポンジ等の連続多孔体である。例えば天然繊維、合成樹脂繊維などの繊維束、フェルト等の繊維束を加工した繊維束体、または硬質スポンジ、樹脂粒子焼結体等からなる樹脂粒子多孔体等を用いることができる。
弁部材18は、筆記部12の後端部に継手部24(の筒状のスペーサ28)を介して装着されている。したがって、弁部材18が筆記部12と共に先後に移動する構造となる。
また、弁部材18は、ゴム等の粘弾性部材によって形成され、筆記部12側の底部に形成されたスリット18aが開閉するスリット弁である。具体的には、弁部材18は底部を筆記部12側に向け、逆側の開口がインクタンク14側に向いた概略椀状のものであり、インクタンク側14の開口の周囲部にフランジが形成される。段付きの継手部24内面と前記スペーサ28によってこのフランジを挟んで前記弁部材18を継手部24に固定している。なお、スペーサ28の周囲から筆記部12の周囲にわたって第2の貯留部20が配置され、第2の貯留部20によって筆記部12に導入されたインキが一時的に貯留されるようになっている。
弁部材18は、全体が粘弾性部材で形成されるものだけでなく、二色成形や接着等によりスリット18aの有る底部のみが粘弾性部材で形成され、他部分が底部とは異なる剛性の有る部材で形成されているものにすることもできる。
実施形態の筆記具の作動を説明する。
図2(a)に示すように、押圧しない通常状態では当初筆記部12が先端に位置している。そして、図2(b)に示すように、使用者が前記筆記部12の先端を後方に押圧した場合に、前記筆記部12が後方に移動し、それにつれて、継手部24が軸筒10に対して後方に移動する。
軸筒10の先端部10a内において、継手部24の内周面と筒状部10cの外周面との間がシール10dで気密・水密を保持している。
したがって、図2(b)に示すように、継手部24が後方に移動することで、継手部24の内圧が上がるが、粘弾性部材からなる弁部材18が開弁する。この弁部材18の開弁によって、連通路24a内の圧力が筆記部12側に抜ける。
これにより、連通路24aにインクが入っていき、弁部材18のインクタンク14側が正圧になって弁部材18が開状態を継続する。それと共に、第1の貯留体16側から開いた弁部材18を介して第2の貯留体20にインクが流入可能になる。
すなわち、筆記具使用当初では、弁部材18が空気を外気に抜いていくが、複数回のポンピングにより、インクが連通路24a内に満たされ、弁部材18のスリット18aを介して筆記部12及び第2の貯留体20に向けて流れる。これによって、継手部24の連通路24aがインクタンク14に対してシールされた状態で移動し、連通路24aのインクタンク14側が正圧になるので、弁部材18が開弁して、筆記部12側にインクが流れ込む。筆記部12側に流れ込んだインクは筆記部12の周囲の第2の貯留体20に流れ込んで貯留される。
一方、前記筆記部12の押圧を解除して力を抜いたときには、図2(a)に示すように、前記筆記部12がスプリング26の付勢力で前方に移動し、この場合、継手部24が軸筒10に対して先方に移動して、連通路24aにおける弁部材18のインクタンク14側が負圧になって弁部材18が閉じると共に連通路24aに第1の貯留体16側からインクを吸引する。
通常の筆記時には、筆記具は、図2(a)の状態で使用して、筆記部12のポンピング作動をしなくても、筆記部12及び第2の貯留体20のインクが無くなると、連通路24aに負圧が発生して連通路24a内の弁部材18が開き、第1の貯留体16から筒状部10cを介して空気置換によってインクが筆記部12に供給されるものになる。
実施形態の筆記具によれば、図2(b)のように筆記部12の先端を後方に押圧して前記筆記部12が後方に移動した場合に、弁部材18が開いて筆記部12及び第2の貯留体20側に向けてインクが流入可能になる。一方、図2(a)のように前記筆記部12が先方に移動した場合に、弁部材18が閉じて該弁部材18が第1の貯留体16側からインクを吸引するようにしている。
したがって、筆記部12の先端を後方・先方に移動させる動作を繰り返すことによって、筆記部12にインクを供給できるので、後方・先方への移動操作の回数で供給するインク量を調整できる。
よって、ポンピングにより、毛管力の高い第1の貯留体(中綿等)16から毛管力の低い第2の貯留体(スポンジ等)20にインクを移し変えることで従来の中綿式筆記具に比べ筆記流量を増し、流量カーブを安定化することが可能になる。
また、第1の貯留体16から強制的にインクを吸引することが可能なため、インク消費率も向上し、描線濃度も向上できる。したがって、濃度向上が可能であるので、書き味の良い焼結芯を筆記部12としての使用も可能になる。一般に、焼結芯は流動抵抗が高く、筆記流量が少なくなってしまうため、粘性の高いインク(特に隠蔽性の高いインク:例えば粘度20mPa・s以上)では使用困難であったが、実施形態の筆記具によって、そのような使用性の問題を解消できる。
また、インク流量を安定化させることが可能なため、より消去性に優れ、かつ描線濃度の高いインク設計が可能と考えている。また、ポンピングしなければ通常の中綿式筆記具としても使用可能である。すなわち、ポンピングしない通常使用状態では、筆記を続けていくと、減圧して該弁部材18の筆記部12側が減圧し、減圧で第1の貯留体16側からインクを吸引するようになり、筆記部12及び第2の貯留体20側に向けてインクが流入可能になる。したがって、通常使用でも、使用できる。下向き筆記でも使用が可能である。
上記のように、実施形態では、インクが過剰に出ることを防止しつつ、下向き以外でも塗布体にインクを供給可能で、粘度の高いインクもインク流量を安定化が可能な中綿式の筆記具を提供できる等の優れた効果を奏し得る。
本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の範囲で変形させての実施は可能である。
例えば、図3に示す変形例の筆記具では、継手部24の先部に筆記部12を、また、後部に弁部材18を固定し、筒状部10cの側面に孔10fを形成している。この孔10fは継手部24の先方・後方への移動で開・閉する。つまり、筆記部12の押圧による後退でその継手部24の後部が筒状部10c内を後方移動して、孔10fが閉鎖し、押圧解除でスプリング26の弾発力で継手部24後部が筒状部10c内を先方に移動して前記孔10fが開く構成になっている。筒状部10c後端部はインクタンク14内から閉鎖し、該筒状部10c側面の孔10fが筒状部10cの外部で流通孔10gを介して、インクタンク14に連通し、第1の貯留体16からインクが流通可能にする。
この構成の場合、図3の(a)から(b)に示すように、筆記部12の先端を後方に押圧して前記筆記部12が後方に移動した場合に、継手部24が筒状部10cに対して後方移動すると、前記側面の孔10fが閉じて、筒状部10c内圧が上がって弁部材18が開いてインクが筆記部12及び第2の貯留体20側に向けてインクが流入可能になる。
一方、前記筆記部12が先方に移動した場合に、図3の(c)に示すように、継手部24が筒状部10cに対して先方に移動して、筒状部10c内圧が減圧して弁部材18のスリット18aが閉じる。ある程度以上先方に移動すると、図3の(d)に示すように、前記側面の孔10fが開き、減圧した筒状部10c内にインクが流れ込む。
なお、ポンピングしない通常使用状態では、当初図3(e)のようにしていたが、筆記を続けていくと、減圧して該弁部材18の筆記部12側が減圧し、図3(f)のように第1の貯留体16側からインクを吸引するようになり、筆記部12及び第2の貯留体20側に向けてインクが流入可能になる。したがって、通常使用でも、使用できる。
その他は、実施形態の筆記具と同様の構成と作用効果を有する。
本発明の筆記具は、通常の中綿式に筆記具ばかりでなく、高粘度のインクであってもスムーズにインク供給できる筆記具として利用可能である。
10 軸筒
10a 軸筒の先端部
10b 軸筒の突部
10c 軸筒の筒状部
10d 軸筒のシール
10e 軸筒の空気置換孔
10f 軸筒の孔
10g 流通孔
12 筆記部
14 インクタンク
16 第1の貯留体
18 弁部材
18a スリット
20 第2の貯留体
22 先軸
24 継手部
24a 連通路
26 スプリング

Claims (5)

  1. 軸筒先端に設けた筆記部を後方に押圧して、インクタンク内のインクを筆記部に向けて送り出す押圧式の筆記具において、
    インクタンク内に毛管力によってインクを貯留する第1の貯留体を収容し、
    前記第1の貯留体の前方に筆記部先端の後方・先方への移動により開・閉する弁部材を配置し、
    前記弁部材の先方に前記第1の貯留体よりも毛管力の低い第2の貯留体を配置し、
    前記筆記部の先端を後方に押圧して前記筆記部が後方に移動した場合に、弁部材が開いて筆記部及び第2の貯留体側に向けてインクが流入可能になり、
    一方、前記筆記部が先方に移動した場合に、弁部材が閉じて該弁部材が第1の貯留体側からインクを吸引するようにしたことを特徴とする筆記具。
  2. 筆記部が毛管力によってインクを吸い上げる能力は、弁部材の開弁圧と第1の貯留体の毛管力とインクの流動抵抗とを合計したインク貯留力よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の筆記具。
  3. 軸筒の先端部に筆記部を覆う先軸を固定し、
    先軸内に、軸筒に対して先後移動可能で内部に連通路の有る継手部を設け、
    継手部を先方に付勢するスプリングを軸筒と継手部との間に設け、
    継手部の連通路の一方に筆記部を連通させ、他方にインクタンクを連通させると共に、連通路中に弁部材を配設し、
    前記筆記部の先端を後方に押圧して前記筆記部が後方に移動した場合に、継手部が軸筒に対して後方に移動して、連通路における弁部材のインクタンク側が正圧になって弁部材が開きかつ第2の貯留体に第1の貯留体側からインクが流入可能になり、
    一方、前記筆記部がスプリングの付勢力で前方に移動した場合に、継手部が軸筒に対して先方に移動して、連通路における弁部材のインクタンク側が負圧になって弁部材が閉じかつ連通路に第1の貯留体側からインクを吸引するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の筆記具。
  4. 弁部材は、筆記部の後端部に装着されていることを特徴とする請求項1から3のうちの1項に記載の筆記具。
  5. 弁部材は、粘弾性部材に形成されたスリットが開閉するスリット弁であることを特徴とする請求項1から4のうちの1項に記載の筆記具。
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