JP5794732B2 - 補充具および補充具を備えた筆記具セット - Google Patents
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Description
さらに本発明は、前記インクを消耗した場合に、簡単に補充を行うことができる構造に関するものである。
また、中綿式筆記具の一部では、インクを含ませた中綿だけを交換することで引き続き使うことができる技術が特許文献2に開示されている。インクを使用したものでは、特許文献3のようにインク容器そのものを交換する方法が開示、実用化されている。加えて特許文献4では外的な装置で空気置換や吸引を行ってインクを補充する方法が提案されている。
さらには、特許文献5のように、軸後端に補充専用の流路を設けた方法も開示されている。
また、補充インク容器を具備した補充具として、特許文献6が開示されている。
特許文献2では、部品を外す作業の不要な手間が生じたり、外した部品に付着したインクが周囲を汚してしまう恐れがあった。
特許文献3では、収納する筆記具本体側に、容器との接続部や交換のための機構が必要となり、必然的に部品点数が多く構造が複雑になりがちであった。さらには、インクタンク交換時に筆記具を分解するなどの手間がかかってしまう。
特許文献4では、補充具の構造が複雑である。
特許文献5では、分解などの手間はかからない利点があるが、例えば外気温の上昇や外気圧の低下などで相対的に内圧上昇した場合、後端からインクが噴出すおそれがある。さらには、補充具との接続や噴出し防止のために、必然的に全体の部品点数が増加してしまう可能性があった。
特許文献6では、補充具先端を封鎖する注入口カバーを備えているが、使用の際に開放、封止する手間が必要となってしまう。
そこで本発明は、使い捨てが主流であった筆記具にインクを補充可能にするとともに、従来の筆記具に対して大幅な部品の増加が無く、低コストで提供できるものである。さらに、空気置換を確実に行うことで補充時でのインク噴出しの懸念がなく、インク導入部分を内部に形成することでインク補充作業において手指を汚しにくく、筆記具を分解する手間が無く簡便にインクを補充することができる筆記具を実現することを課題とした。
少なくとも補充用インクタンクと、補充用インクタンクに収納された補充用インクと、補充用インクタンクと接続する弁機構からなり、インクタンクを有する筆記具にインクを補充可能な補充具において、補充時に前記弁機構を開放することにより前記補充用インクタンクに収容された前記補充用インクが外部に流通することで、筆記具のインクタンクに前記補充用インクが補充可能であることを特徴とする補充具である。
また、弁機構は、弁部材と弾性体を収容する本体と、補充用インクタンクと本体に接続する接続体と、弁部材を押圧して本体内部に当接する弾性体と、補充用インクタンクと外部との流通を開閉する弁部材からなり、前記弁部材の外周面には本体と当接する傾斜部と複数のインク流通溝が形成されていることを特徴とすることが望ましい。
また、補充用インクタンクは可撓性材料で形成されたことを特徴とすることが望ましい。
また、補充用インクタンクが、弁機構と脱着可能なことを特徴とすることが望ましい。
さらに上記記載の補充具と、前記補充具でインクを補充可能なインクタンクを有する筆記具とを備えた筆記具セットであることが望ましい。補充具と筆記具との接続時に、筆記具の弁機構と補充具の弁機構とが接触して各々の弁機構が開放され、補充具の補充用インクタンクと筆記具のインクタンクとが連通すると同時に、補充具の内壁と、筆記具の外周部とが密接することで、外部と前記連通流路とは遮断されるので、補充具と筆記具との接続を中は、補充具と筆記具の各々の他の弁機構が閉じられることで残インクが漏れ出すことはない。
なお、本明細書中において、インクタンク内にインクを入れる作業については、インクを送りこむ作業を「充填」、インクが消耗した際に再度インクを入れる作業を「補充」と呼ぶ。また、補充時でのインク補充具と筆記具とが接続した状態におけるインク補充具側を「前方」、筆記具側を「後方」と呼ぶ。
図6(b)は補給具の接続開始時、図6(c)は補充具接続完了時である。筆記具の筆記用インク102が消耗した場合に、補充具を用いて適宜インクを補充することが可能である。
第1に、筆記具の筆記部103側を略上向きにして保持する。(図6(a)参照)
第2に、補充用インク6を含んだ補充用インクタンク5が接続された補充具を筆記具に挿入することで、筆記具の筆記部103と補充具の弁部材2とが接触し(図6(b)参照)、互いに移動すること(弁座13と弁部材2、弁座105と弁棒106が離間する)で、各々の弁機構が開放され、補充用インクタンク5と後軸101のインクタンクとが連通する。同時に補充具の挿入口15の内壁と先軸104の外周が密接することで、補充中にインクが漏れ出すことはない。(図6(c)参照)
第3に、補充具と筆記具との接続を解除すると、同時に補充具と筆記具の各々の弁機構は閉じられることで、残インクがあった場合も漏れ出すことはない。(図6(a)参照)
2 弁部材
3 弾性体
4 接続体
5 補充用インクタンク
6 補充用インク
11 胴部
12 収容部
13 弁座
14 接触面
15 挿入口
16 接着面
21 突出部
22 胴体部
23 外周部
24 前端面
25 弾性体受け
26 傾斜面
27 インク流通溝
41 弾性体受け
42 円筒部
43 接続部
44 接着面
45 インク流通孔
101 後軸
102 筆記用インク
103 筆記部
104 先軸
105 弁座
106 弁棒
107 バネ
108 バネ受け
Claims (4)
- 少なくとも補充用インクタンクと、補充用インクタンクに収納された補充用インクと、補充用インクタンクと接続する弁機構からなり、インクタンクを有する筆記具にインクを補充可能な補充具において、補充時に前記弁機構を開放することにより前記補充用インクタンクに収容された前記補充用インクが外部に流通することで、筆記具のインクタンクに前記補充用インクが補充可能であり、前記弁機構は、弁部材と弾性体を収容する本体と、補充用インクタンクと本体に接続する接続体と、弁部材を押圧して本体内部に当接する弾性体と、補充用インクタンクと外部との流通を開閉する弁部材からなり、前記弁部材の外周面には本体と当接する傾斜部と複数のインク流通溝が形成されていることを特徴とする補充具。
- 補充用インクタンクは可撓性材料で形成されたことを特徴とする請求項1記載の補充具。
- 補充用インクタンクが、弁機構と脱着可能なことを特徴とする請求項1又は2記載の補充具。
- 請求項1乃至3いずれか1項記載の補充具と、前記補充具でインクを補充可能なインクタンクを有する筆記具とを備えた筆記具セット。
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