JP2014085758A - エンジン始動更新制御装置付きリースシステム及びリース方法 - Google Patents

エンジン始動更新制御装置付きリースシステム及びリース方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014085758A
JP2014085758A JP2012232900A JP2012232900A JP2014085758A JP 2014085758 A JP2014085758 A JP 2014085758A JP 2012232900 A JP2012232900 A JP 2012232900A JP 2012232900 A JP2012232900 A JP 2012232900A JP 2014085758 A JP2014085758 A JP 2014085758A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lease
code
microcomputer
customer
engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012232900A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Osaki
達也 大崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ITAKO AUTO SERVICE CO Ltd
Original Assignee
ITAKO AUTO SERVICE CO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ITAKO AUTO SERVICE CO Ltd filed Critical ITAKO AUTO SERVICE CO Ltd
Priority to JP2012232900A priority Critical patent/JP2014085758A/ja
Publication of JP2014085758A publication Critical patent/JP2014085758A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

【課題】契約期間において、自動車のリースを継続した顧客に対して、月極めリース料の支払いの確認結果に応じて、エンジンの始動を可能・不可能として、リース料の確実の徴収を可能とするエンジン始動更新制御装置付きリースシステムを実現する。
【解決手段】顧客が月極めリース料を支払うとリースサーバから付与される、月極めの月極め解除コードがマイコン9に入力され、この月極め解除コードと、予めリース会社によってマイコン9に登録されている登録済みの月極月極め解除コードとが一致する場合は、マイコン9からリレースイッチ閉信号が出力され、該リレースイッチ閉信号に基づきリレースイッチ16が閉じて、そのリース月の間のみエンジン始動電気系がロック解除状態となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車のリースシステム及びリース方法に関し、特に、エンジン始動更新制御装置付きリースシステム及びリース方法に関する。
従来、自動車、重機、事務機等の各種の機械、器具のリース事業が一般的に行われている。特に、各種の機械、器具などの物品を、利用者に代わる別のリース会社が購入して、その利用会社と利用者との契約によって一定期間有料で貸し出すリース販売というリース販売ビジネスも盛んに行われている。
自動車については、利用者に一定期間を区切って貸し出すレンタカー事業も、普及している。レンタカーに搭載されたエンジンの始動を、パスワード照合装置及びタイマーを組み込んだエンジン始動制御装置によって、レンタル契約した期間可能にするとともに、エンジン始動制御装置の不正操作時にはレンタル契約期間に関わらずエンジンを不能にする技術は公知である(特許文献1参照)。
ところで、自動車のローン(オートローン)による販売が普及しているが、近年、オートローンを利用して自動車の購入を望んでいる購入希望者が、民間信販会社や銀行等における通常のオートローンの貸し出し審査が通らないという事態が多々生じている。
審査を通らない理由としては、貸金業法の改正や、その購入希望者の所得や他のローン等の経済事情が主な理由と考えられるが、特に自動車が日常の足として生活必需品である地方等では、購入希望者としては自動車が購入できないことはきわめて切実な問題である。
特開2002−234420号公報
上記オートローンの審査に通らない購入希望者に対して、そのような購入希望者の経済事情に見合っており、一方、自動車をリース提供する会社(例えば、自動車のリース会社又は販売会社、)の損失が生じないために、本願発明者は、次のようなリースビジネスを考え出した。
即ち、このリースビジネスは、自動車リース会社(自動車販売会社でもよい)は、通常のオートローンの通らない購入希望者(以下、「顧客」という)に、自社独自の審査を経て、対応可能と判断した顧客に対して、リース契約をした可変的期間(以下、「リース契約期間」という。例えば、最長5年間)、顧客が希望する自動車のリースを行い、そのリース契約期間、リース料を、顧客の収入支出状況に合わせた例えば月極めで支払い(月極に限定することなく、2ヶ月、四半期、年等の支払いの単位期間極めリース料の支払いでもよい)、その特定の自動車を、契約期間終了時までリースを継続して受けている顧客には、その特定の自動車を、無償で譲渡(払い下げ)し、又は低価格で売却する方法である。
そして、このリースビジネスは、リース料を確実に徴収するためには、顧客が月極めのリース料を、当該月の前月に支払った場合は自動車を使用可能とし、支払わなかった場合は、当該月について自動車を使用できなくする必要がある。
しかしながら、自動車リース会社は、顧客の支払いの有無を確認し、その結果に応じて、自動車を使用可能とするか、使用不能とすることは、作業としてもきわめて面倒で、人手も多数必要となる。
特に、月極めリース料の支払い期限は、当該リース月の前月の末日に近い日までとし、その期限日までに指定の銀行口座に入金して支払うように、設定されるが、その入金の確認と、その確認結果に基づき当該リース月の月初めに、自動車を、使用可能、使用不能に設定しなくてはならず、そのような短期日で自動車の使用可能・不可能を設定することは、実質的にきわめて困難である。
本発明は、上記問題点を解決することを目的としたものであり、数年の契約期間を通して、継続して同じ自動車のリースを受けようとする顧客に対して、その契約期間を細分化した支払いの単位期間毎のリース料(例えば、月極めリース料)の支払いの有無に応じて、エンジンの始動を可能とし、新たな支払いの単位期間(例えば、月)の自動車の更新使用を可能とする、或いは不可能として、顧客にとっては身の丈のリース料で希望の自動車をリース使用でき将来は取得の可能性もあり、一方、自動車リース会社は、リース料の確実の徴収を可能とするエンジン始動更新制御装置付きリースシステム及びリース方法を実現することを課題とする。
ところで、上記のリースビジネスにおいて、特許文献1記載のエンジン始動制御装置を利用する点も考えられる。しかしながら、特許文献1記載のエンジン始動制御装置は、あくまでもレンタカーについて、一定のレンタル期間だけ自動車を使用可能とすることを想定した技術であり、本願発明に係るエンジン始動更新制御装置付きリースシステムのように、月極でリース料を支払い、数年のリース契約期間が終了したらその後、当該自動車を譲渡するというリース方法を前提とするものではない。
従って、特許文献1記載のエンジン始動制御装置は、一定のレンタル期間の間は、レンタル自動車のエンジン始動を可能とする構成を有するだけの装置にすぎず、このような構成のみの特許文献1記載のエンジン始動制御装置では、リース契約期間の、例えば、各月極めリース料を支払うことでリース自動車を、月毎に更新して使用可能とするという、上記ビジネスを実行する装置にはなり得ない。
そこで、本発明は、リース契約期間の、例えば、各月極めリース料を支払うことでリース自動車を、月毎に更新して使用可能とするリースビジネスを実行可能とすることを目的とし、月極めリース料を支払うことで、各リース月に特有の月極め解除コードを顧客に付与し、この月極め解除コードを入力することで、当該月のエンジン始動が可能となって、自動車の更新使用を可能とするエンジン始動更新制御装置を備え又は使用するエンジン始動更新制御装置付きリースシステム及びリース方法を実現しようとすることを課題とするものである。
本発明は上記課題を解決するために、リースサーバと、リースサーバと通信回線を介して接続された顧客端末と、リース車両に取り付けられたエンジン始動更新制御装置とを備えて成り、リース契約期間を構成する複数のリース支払いの単位期間について、それぞれリース料を支払うと、当該単位期間についてはリース車両のエンジンが始動可能となり、リース車両のリース使用を更新可能とするエンジン始動更新制御装置付きリースシステムにおいて、エンジン始動更新制御装置は、エンジン始動電気系に接続されており、始動更新制御器とリレースイッチ装置とから成り、始動更新制御器は、エンジン始動更新制御プログラムが搭載されたマイコンを備えており、マイコンからリレースイッチ装置にリレースイッチ開信号及びリレースイッチ閉信号を送ることで、エンジン始動電気系をエンジン始動が不可能なロック状態及びエンジン始動が可能なロック解除状態に制御し、顧客がリース支払いの単位期間のリース料を支払うと、リースサーバから単位期間極め解除コードが付与され、該単位期間極め解除コードがマイコンに入力され、該単位期間極め解除コードと、予めリース会社によってマイコンに登録されている該単位期間に係る登録済み単位期間極め解除コードとが一致する場合は、マイコンからリレースイッチ閉信号が出力され、該リレースイッチ閉信号に基づきリレースイッチが閉じて、当該単位期間のみエンジン始動電気系がロック解除状態となる構成であることを特徴とするエンジン始動更新制御装置付きリースシステム提供する。
エンジン始動更新制御プログラムは、マイコンを、認証手段、コード読込み・読出し手段、単位期間極め解除コード照合手段、タイマー手段、及びリレー制御信号発生手段として、機能させるものであり、認証手段は、予め顧客に付与され新たなリース支払いの単位期間のリース使用を更新可能とする際に、エンジン始動更新制御装置に入力される顧客コードと、予めマイコンに記憶されている登録済み顧客コードの一致を認証し、コード読込み・読出し手段は、新たなリース支払いの単位期間のリース使用を更新可能とするために、マイコンに単位期間極め解除コードが入力されると、当該支払いの単位期間の登録済み単位期間極め解除コードをマイコンの記憶部から読み出し、単位期間極め極め解除コード照合手段に送り、単位期間極め解除コード照合手段は、予めマイコンに記憶されている登録済み単位期間極め解除コードと、前記マイコンに入力された単位期間極め解除コードの一致を照合し、レー制御信号発生手段は、単位期間極め解除コード照合手段から一致信号を受けた場合に、リレースイッチ閉信号を生成して、出力部を介してリレースイッチ装置に送る構成とするとよい。
リースサーバには、コンピュータが使用され、該コンピュータの記憶装置には、自動車リース管理プログラムが記憶されて搭載されており、自動車リース管理プログラムは、該コンピュータに入力されるリース管理データを記憶装置に構築されたリース管理データベースに記憶させて登録するリース管理データ登録手段として、コンピュータを機能させる構成としてもよい。
前記単位期間は、「月」であることが好ましい。
本発明は、上記エンジン始動更新制御装置付きリースシステムを使用して、リース契約期間を構成する複数のリース支払いの単位期間について、それぞれリース料を支払うと、当該単位期間についてはリース車両のエンジンが始動可能として、リース車両のリース使用を更新可能とすることを特徴とするリース方法を提供する。
本発明に係るエンジン始動更新制御装置付きリースシステム及びリース方法によると次のような効果が生じる。
(1)契約期間において、自動車のリースを継続した顧客に対して、月極めリース料の支払いの確認結果に応じて、エンジンの始動を可能・不可能として、リース料の確実の徴収を可能とする。
(2)オートローンを利用して自動車の購入を望んでいるが、オートローンの貸し出し審査が通らないという購入希望者であっても、購入希望者の身の丈に合った月々のリース料の支払いをすれば、無理をしなくても、実質的に購入した状態で自動車を使用でき、また将来、その自動車を所有できるので、顧客となる購入希望者にとっても、また自動車販売会社の営業にとっても、きわめて有益である。
本発明に係るエンジン始動更新制御装置付きリースシステムの実施例の全体構成を説明する図である。 上記実施例の変形例の全体構成を説明する図である。 上記実施例のエンジン始動電気系に関する構成を説明する図である。 上記実施例のエンジン始動更新制御装置の構成を説明する図である。 上記実施例の始動更新制御器の構成を説明する機能ブロック図である。 上記実施例のエンジン始動更新制御装置の作用を説明するフロー図である。
本発明に係るエンジン始動更新制御装置付きリースシステム及びリース方法を実施するための形態を実施例に基づき図面を参照して、以下説明する。
(本発明が利用される前提となるリース販売の概要)
本発明に係るエンジン始動更新制御装置付きリースシステム及びその方法の実施例の説明をする前に、本発明に係るエンジン始動更新制御装置付きリースシステム及びその方法が利用される対象であるリース販売についてその概要を、まず説明する。
自動車リース会社(自動車リース販売会社でもよいし、新車又は中古車の自動車販売会社でもよい)は、複数の自動車(新車であっても中古車であってもよい)を所有している。顧客は、自動車リース会社に対して、自動車リース会社の所有している自動車の中で気に入った自動車について、所定の期間リースを受け、その後、場合によっては譲渡を受ける申し込みをする。
そして、自動車リース会社は、顧客に、自社独自の審査(顧客の収入、他のローンの利用状況を考慮し、収入状況や支払い能力、駐車場の有無等のチェック事項の確認)を経て、リース対応可能な顧客と判断した場合は、その顧客とリース契約を行い、所定期間(例えば、最長5年間)、顧客が希望する自動車をリース車両として、リースを行う。
その契約期間、リース料を例えば月極めで支払い、新たなリース月のリース使用を更新可能とし、契約期間満了まで、リース車両を継続してリースを受けた顧客には、契約完了後、そのリース車両を、無償で譲渡(払い下げ)し、又は低価格で売却する。
リース契約の内容は、少なくとも次のような事項が含まれる。即ち、リース車両の特定事項(例えば、車種、車輌番号等)、リース契約期間(例えば最長5年間)、リース契約期間内におけるリース料の支払いの単位期間及びその支払い期限(例えば、月極で前月の22日)、リース料、リース料の支払い先銀行の口座名、支払い期限までに支払いのない場合の措置条項、修理・車検の取り扱い(例えば、修理費の負担、代車の提供等)、事故・保険の取り扱い(事故の場合の修理費の負担等の取り扱い)、保険の取り扱い、及びその他解約等について通常の契約事項である。
ここで、リース車両は、リース契約に際して顧客の希望に沿って決められた自動車であり、リース契約期間を通して同じ自動車である。顧客が、リース契約期間中、自動車を変更したい場合は、当該契約を解約して新たに契約を結べばよい。
リース契約期間は、リース車両の製造年、整備状況、査定価格、及びリース料の予定料金等を考慮して、適宜、決めればよいが、基本的には数年間であり、本実施例では5年間として説明する。
リース料の支払いは、基本的には、リース期間を細分化した複数の支払いの単位期間毎に支払い期限を決めて行う。ここで、「支払いの単位期間」とは、リース料の支払いが月極の場合は月である。支払いの単位期間は、適宜決めればよく、月、2ヶ月、四半期、半期、年等のいずれでもよい。
しかし、通常、リース料の支払いは、月極で行われている商習慣等を考慮すると、月が好ましく、本実施例では、支払いの単位期間は月として説明する。支払い期限は、適宜決めればよいが、本実施例では、支払い期限は各月の前月の22日とする。
そして、リース料を確実に徴収するために、前月の支払い期限までに支払いが確認された場合は、月初めからリース車両のエンジンの始動を可能とし、その月について車両のリース使用を更新可能とする。また、前月の支払い期限までに支払いがない場合は、始動を不可とする。
以上が、リース販売についての概要であり、このようなリース販売を確実、安全に運用するために、本発明に係るエンジン始動更新制御装置付きリースシステムが利用される。
(構成)
図1は、本発明に係るエンジン始動更新制御装置付きリースシステム1の全体構成を説明する図である。エンジン始動更新制御装置付きリースシステム1は、自動車リース会社が運用するリースサーバ2、リースサーバ2と通信回線3を介して接続された顧客端末6と、リースする自動車(以下、「リース車両」という)に取り付けられたエンジン始動更新制御装置7とを備えている。
リースサーバ2は、自動車リース会社に備えられており、自動車リース会社によって運用管理されるサーバである。エンジン始動更新制御装置付きリースシステム1を利用する複数の顧客は、それぞれ顧客端末6を備えている。
リースサーバ2及び複数の顧客端末6は、それぞれ通信回線3に接続されているが、通信回線3としては、例えば、インターネット、電話通信回線、光ケーブル回線等がある。
リースサーバ2は、図示はしないが、入出力部、CPU及び記憶装置等を備えており、その記憶装置に、リース管理データベースが構築されている。顧客別に上記契約内容の一部を含め、例えば次のようなリース管理データが、リースサーバ2に入力され、リース管理データベースに記録され登録されている。
即ち、リース管理データとしては、顧客の特定事項(氏名、住所、eメール番号、顧客コード番号等)、リース車両の特定事項(車種、車両番号、製造年月日、修理履歴等)、リース契約期間(リースの開始日及び終了日)、リース料の支払いに関する事項(毎月の支払い期限、支払い履歴等)、解除コード等が、リース管理データベースに登録されている。
ここで、顧客コードは、後記するが、エンジン始動更新制御装置7にアクセスする際に、認証のためのIDとなるものであり、顧客のみに知らされる暗誦番号、パスワード等である。リース契約が成立すると、顧客に直接知らされるか、顧客端末(顧客のパソコンや携帯電話等)に送信されて付与される。
解除コードデータは、リース契約期間における各月毎に異なる月極め解除コードが、契約後、リース開始に先立って予め決められており、これがリースサーバ2に入力され、リース管理データベースに登録されている。
例えば、リース契約期間が5年の場合は、5年×12ヶ月分の合計60の月極め解除コードが、予めリース管理データベースに登録される。月極め解除コードは、顧客が新たなリース月のリース料を支払うまでは、顧客に対しては極秘データである。
リースサーバ2には、自動車リース管理プログラムが記憶装置に記憶されて搭載されている。この自動車リース管理プログラムは、リースサーバ2を、少なくとも、リースサーバ2の入力部に入力したリース管理データをリース管理データベースに記憶させて登録するリース管理データ登録手段として機能させる。
さらに、自動車リース管理プログラムは、リースサーバ2を、リース管理データ登録手段に加えて、顧客が期限までリース料を指定の銀行口座に入金したか否かを確認するリース料入金確認手段、リース料入金確認手段からの確認データに基づいて顧客に対する解除コードを記憶手段から読み出して顧客端末6に送信する解除コード読出し送信手段等として、機能させるような構成としてもよい。
ここで、リース料入金確認手段は、リースサーバを銀行のサーバに通信回線を介して接続した環境において、顧客の入金データを自動的に収集し、これをリースサーバ2で受信して確認する構成とする。要するに、リース料入金確認手段は、自動車リース会社の社員が顧客の入金を確認し、解除コードをリースサーバ2から顧客端末6に送信する作業を、自動化するものである。
顧客端末6は、通常のパソコン、携帯電話、タブレット型端末等の端末用機器が使用される。そして、顧客端末6は、通信回線3に接続されており、少なくとも、顧客が新たなリース月のリース料を払い込んだことと引き換えにリースサーバ2から顧客端末6に送信されてくる、月極め解除コードを受信可能な構成であることが必要である。
なお、後記するが、エンジン始動更新制御装置7において、始動更新制御器8の主要部としてマイコン9を使用するが、図2に本発明の実施例の変形例を示すように、このマイコン9を直接、顧客端末6として利用する構成としてもよい。
エンジン始動更新制御装置7は、リース契約期間中の各月初めに、当該月の間は、リース車両の使用が可能なように、エンジン始動電気系15(図3参照)の状態を更新してセットするものである。
即ち、リース月の末(例えば、末日の24時)に、リース車両のエンジン始動電気系15は、後で詳記するが、始動更新制御器8及びリレースイッチ装置16によって電気回路が開いてしまい、自動的に始動不可能なロック状態となる。
月毎に異なる新たなリース月の月極め解除コードを始動更新制御器8に入力することで、エンジン始動電気系16のロック状態が解除されて、新たなリース月についてもリース車両のエンジン始動が可能となり、更新してリース車を使用可能な状態となる。
本発明のエンジン始動更新制御装置7は、図1及び図3に示すように、リース車両のエンジン始動電気系15に接続されて設けられており、始動更新制御器8とリレースイッチ装置16とを備えている。始動更新制御器8とリレースイッチ装置16は、それぞれ図3に示すように、リース車両のエンジン始動電気系15に接続されて組み込まれる。
図3において、エンジン始動電気系15は、バッテリ(常時電源)17に接続された電源ライン18と、イグニッション(点火装置)21に接続された点火系ライン22と、セルスタータ23に接続されたスタータ系ライン24と、キースイッチ25と、が設けられている。これは、従来の自動車のエンジン始動電気系15の構成である。
このような自動車のエンジン始動電気系15において、前記のとおり、本発明では、図1及び図3に示すように、エンジン始動更新制御装置7を構成する、始動更新制御器8とリレースイッチ装置16が接続されて組み込まれる。
図3に示すように、始動更新制御器8は、その主電源を得るために電源ライン18に接続されており、適宜、アースライン27でアースされている。リレースイッチ装置16は、図示はしないが、点火系ライン22の途中に設けられ点火系ライン22の開閉を行う点火系リレースイッチと、スタータ系ライン24の途中に設けられスタータ系ライン24の開閉を行うスタータ系リレースイッチを備えている。
点火系リレースイッチとスタータ系リレースイッチは、それぞれ始動更新制御器8によってその開閉が制御されるように接続されている。点火系リレースイッチとスタータ系リレースイッチは、開の状態では、エンジン始動電気系15はエンジンを始動することが不可能なロック状態となり、閉の状態では、このロック状態を解除し、エンジン始動電気系15はエンジンを始動することが可能なロック解除状態となる。
図4は、エンジン始動更新制御装置7を説明する図である。始動更新制御器8は、その主要部として、コンピュータが使用されている。本実施例では、コンピュータとしてマイコン9が使用された構成で説明する。このマイコン9は、エンジン始動更新制御プログラムが搭載されている。
始動更新制御器8は、マイコン9を主要部として備えているが、さらに、マイコン9と一体に付設された、キーボード31、確認用LED32、電池33等を備えており、外形の全体形状として、リース車両に邪魔とならずに搭載し易く、しかも顧客が操作し易いように、例えば、ボックス状、或いはカード状でコンパクトに形成されている。
ここで、確認用LED32は、いろいろな構成が考えられるが、本実施例では、赤色LEDと青色LEDから成る構成とし、マイコン9の出力部に接続されている。また、電池33は、マイコン9の動作用の常駐電源として機能し、またマイコン9のカレンダ機能を維持するもので、例えば、ボタン電池等が使用される。
始動更新制御器8で使用されるマイコン9は、基本的には周知のマイコンと同じであり、図4に示すように、データバス35を介して互いに接続された、入力部36、出力部37、CPU(中央処理装置)38及び記憶部(メモリ)39等を備えており、エンジン始動更新制御プログラムは、記憶部39に記憶されてマイコン19に搭載されている。
図5は、エンジン始動更新制御プログラムに基づき、CPUが動作して、マイコンが機能するいろいろな手段の機能を説明するブロック図である。この図5において、エンジン始動更新制御プログラムは、CPU38(図4参照)を動作させて、マイコン9を、コード読込み・読出し手段43、認証手段44、月極め解除コード照合手段45、タイマー手段46、及びリレー制御信号発生手段47として、機能させる。
なお、本実施例では、リース料支払いの単位期間を「月」とし、リース料支払いを「月極め」としたので、「月極め解除コード照合手段」としたが、特に単位期間は「月」に限定されることがないので、一般的には、「単位期間極め解除コード照合手段」である。
このように、マイコン9に搭載されたエンジン始動更新制御プログラムが、マイコン9を機能させることで、新たなリース月の前月の支払い期限までにリース料を払い込んだ場合に、顧客コードによる認証の下に、月極め解除コードを入力することで、リレースイッチ閉信号を発生し、これを出力部37を介してリレースイッチ装置16に送り、エンジン始動系電気系15のロック状態を解除して、新たなリース月についてもリース車両の使用が可能なように更新するものである。
タイマー手段46は、カレンダ機能を有し、各リース月の月末(例えば、末日の24時)に、月末信号をリレー制御信号発生手段47に送るとともに、コード読込み・読出し手段43に送る。リレー制御信号発生手段47は、月末信号が入力されると、リレースイッチ開信号を生じ、出力部37に送る。
出力部37には、リレースイッチ装置16及び確認用LED32等が接続されている。出力部37は、上記リレースイッチ開信号をリレースイッチ装置16に送り、点火系リレースイッチとスタータ系リレースイッチを共に開き、エンジン始動電気系15をロック状態とする。エンジン始動電気系15がロック状態となっている場合は、キースイッチ25を操作しエンジンを始動しようとしても始動できない。
入力部36にはキーボード31が接続されており、このキーボード31からマイコン9にデータの入力をすることができる。なお、入力部36には、キーボード31だけでなく、各種の入力装置を接続して、データの入力に供する構成としてもよい。
例えば、図2に示す変形例のように、始動更新制御器8のマイコン9を顧客端末として直接利用して、入力部36に通信回線3を接続し、リースサーバ2から送信される各種のデータを、直接、マイコン9に取り込むような構成としてもよい。このようにすれば、顧客が、キーボード31によって、顧客コード、月極め解除コード等をいちいち入力する必要がなく、顧客の認証及び月極め解除コードの照合作業が、自動的に行われることが可能となる。
コード読込み・読出し手段43は、その機能として、自動車リース会社又はそのリースサーバ2によって、リース契約開始前に予め入力部36から入力された、顧客コードと、契約期間中の全ての月極め解除コードを、記憶部39に記憶して登録する記憶部39への読込み(書込み)を行う。
また、コード読込み・読出し手段43は、顧客が新たなリース月の初めに、顧客コードと月極め解除コードを入力した場合に、登録済みの顧客コードと、登録済みの月極め解除コードを読み出して、それぞれを、記憶部39から、認証及び照合のために認証手段44及び月極め解除コード照合手段45に送る。
月初めに、顧客によって入力される顧客コードの認証が行われ、さらに月極め解除コードの登録済み解除コードとの照合が行われて一致すると、その一致信号がリレー制御信号発生手段47に送られ、リレー制御信号発生手段47は、リレースイッチ閉信号を生じるが、コード読込み・読出し手段43は、このリレースイッチ閉信号が入力された場合には、その機能が停止状態(機能停止状態)となるように構成されている。
月極め解除コードは、前記したとおり、5年間の契約期間の各月に対応して割り振られて予め決められており、合計60ヶ月分の月極め解除コードが存在する。
契約成立後リース開始前に、自動車リース会社がマイコン9にキーボード31(その他の適宜入力手段でもよい)によって、顧客コードと、60ヶ月分の月極め解除コードを予め入力すると、コード読込み・読出し手段43は、60ヶ月分の月極め解除コードを記憶部39に読み込み記憶して登録する。
ところで、顧客は、前月にリース料を支払った場合には、自動車リース会社から新たに始まるリース月の月極め解除コードが発行され、それが、顧客の端末に送信されて付与される。この月極め解除コードの受領後、新たに始まるリース月の初めに、顧客が、キーボード31を操作して、顧客コードと月極め解除コードを所定の順序で入力する。
顧客コードの入力があると、コード読込み・読出し手段43は、予め記憶部39に登録された登録済み顧客コードを読み出し、記憶部39から認証手段44に送信させるとともに、認証手段44に認証開始信号を送る。これにより、認証手段44は、登録済み顧客コードと入力された顧客コードとを照合する。
この照合の結果、一致した場合は、認証手段44は、認証一致信号をコード読込み・読出し手段43に送信するとともに、確認用LED32に送る。確認用LED32は、認証が一致したことを表示し、新たな月極め解除コードの入力を促す、青色LEDの点減表示を行う。また、不一致の場合は、認証不一致信号を確認用LED32に送る。確認用LED32は、認証不一致であることを表示し、顧客コードの再入力を促す、赤色LEDの点減表示を行う。
認証手段44で一致した後に、顧客がキーボード31で月極め解除コードを入力部36に入力すると、その月極め解除コードを、月極め解除コード照合手段45に送るとともに、コード読込み・読出し手段43に送る。
月極め解除コードが入力されると、コード読込み・読出し手段43は、認証一致信号がすでに入力されていることを条件として、タイマ手段46のカレンダ機能で抽出された日付けを基に、或いは、リースサーバ2から送信された月極め解除コード内に含められた当該月を示すデータを基に、新たに始まるリース月の登録済み月極め解除コードを記憶部39から読み出し、記憶部39から月極め解除コード照合手段45に送信させるとともに、月極め解除コード照合手段45に照合開始信号を送る。
月極め解除コード照合手段45は、記憶部39から読み出されて送られてくる登録済み月極め解除コードと、顧客がキーボード31で入力した月極め解除コードとを照合する。両者が一致している場合は、その一致信号をリレー制御信号発生手段47に送る。リレー制御信号発生手段47は、一致信号を受けると、リレースイッチ閉信号を発生し、この信号を出力部37に送るとともに、コード読込み・読出し手段43に送る。
出力部37は、リレースイッチ装置16に接続されており、リレースイッチ閉信号をリレースイッチ装置16、確認用LED32及びコード読込み・読出し手段43に、それぞれ送る。リレースイッチ装置16は、リレースイッチ閉信号を受けると、リレースイッチ点火系リレースイッチとスタータ系リレースイッチを共に閉じる。これによって、エンジン始動電気系15のロック状態が解除され、顧客は、新たに始まるリース月中は、リース車両のエンジンを始動することが可能となる。
この場合には、確認用LED32は、青色LEDが点灯し、エンジン始動電気系15のロック状態が解除され、リース車両のエンジンが始動可能となったことを表示する。そして、コード読込み・読出し手段43は、リレースイッチ閉信号を受けると、コード読込み・読出し手段43を機能停止状態とする。
ところで、図2の変形例に示したとおり、始動更新制御器8のマイコン9を顧客端末6として利用し、その入力部36を通信回線3を介してリースサーバ2に接続する構成としてもよい。
このような変形例の場合は、マイコン9は、通信回線3を介して自動車リース会社から顧客コードと新たに始まるリース月の月極め解除コードを、直接、受信可能となるので、コード読込み・読出し手段43による登録済み顧客コード及び登録済み月極め解除コードの読み出しと、認証手段44による認証と、月極め解除コード照合手段45による照合とを含む一連の動作を、自動的に行うような構成としてもよい。
(作用)
以上の構成から成る本発明に係るエンジン始動更新制御装置付きリースシステム1の作用及び該リースシステムを使用したリース方法について、以下説明する。
本発明に係るエンジン始動更新制御装置付きリースシステム1が使用され、またリース方法が実施される前提として、自動車リース会社と顧客との間で、顧客の選んだリース車両についての最長5年間のリース契約が行われる。
リース契約の内容は、すでに説明したので、ここでは省略するが、リース契約が成立すると、自動車リース会社によって、前記したとおりのリース管理データが、リースサーバ2に入力され、その記憶部39に記憶されて登録される。そして、自動車リース会社から顧客にリース車両のキーが貸与される。
リース車両は、通常、リレースイッチ装置16において、点火系リレースイッチ及びスタータ系リレースイッチは、共に開の状態にあり、エンジン始動電気系15はキースイッチ25を操作しても作動しないロック状態とされている。顧客は、月極めリース料を支払わないと、貸与されたキーによってキースイッチ25を操作しても、リース車両は始動しない。
リース車両を始動して使用するためには、顧客がリース月の前月に月極のリース料を支払い、自動車リース会社から新たなリース月の月極め解除コードを通信回線3を介して顧客端末6に送信してもらい、この月極め解除コードを入力して、ロック状態を解除する必要がある。
具体的には、顧客によって、リース月の前月にリース月の22日までに月極めリース料が、自動車リース会社指定の銀行口座に入金されると、自動車リース会社のリースサーバ2から、通信回線3を介して、顧客端末6に、新たなリース月の月極め解除コードが、送信される。
この場合、自動車リース会社指定の銀行口座へのリース料の入金済みの確認と、該確認に基づく、当該顧客端末6への月極め解除コードの送信と、を含む一連の作業は、自動車リース会社の職員によって行われてもよい。
また、このような一連の作業は、リースサーバ2に搭載された自動車リース管理プログラムが、リースサーバ2を、リース料入金確認手段と、月極め解除コード送信手段として機能させて自動的に行える構成としてもよい。
即ち、リース料入金確認手段を動作させて、銀行のサーバから入金データを自動的に収集し、これをリースサーバで受信して、月極めリース料の入金を確認し、このリース料入金確認手段からの入金済み確認信号に基づき、月極め解除コード送信手段が、リースサーバ2に予め登録されている当該月の月極め解除コードを、顧客端末6(図1、図2参照)に自動的に送信するような構成としてもよい。
顧客端末6に送信された新たな月極め解除コードが、始動更新制御器8へ入力され、始動更新制御器8が下記の動作を行って、リレースイッチ装置16の点火系リレースイッチ及びスタータ系リレースイッチを、共に閉の状態にすると、エンジン始動電気系15のロック状態は解除され、顧客は、新たなリース月についても、キースイッチ25でエンジンが始動可能となり、更新してリース車両が使用できる。
ここで、始動更新制御器8の動作を、図1〜5、及び主な作用のフローを示す図6を参照して、さらに詳細に説明する。
まず、顧客コードを入力すると、始動更新制御器8において、次のように顧客の認証動作が行われる(図6(ア)〜(ウ)参照)。入力部36は、入力された顧客コードを、認証手段44に送るとともに、コード読込み・読出し手段43に送る。コード読込み・読出し手段43は、顧客コード入力信号(顧客コードが入力されたという信号)を記憶部39に送り、記憶部39に記憶されている登録済み顧客コードを読み出して、記憶部39から認証手段44に送るとともに、認証手段44に認証開始信号を送る。
認証手段44は、入力部36から送られた顧客コードと記憶部39から送られてくる登録済み顧客コードとの照合を行い、一致している場合は、認証一致信号を、出力部37を介して確認用LED32に送るとともに、コード読込み・読出し手段43に送る。すると、確認用LED32は、青色LEDを点減表示し、引き続いて月極め解除コードの入力が可能であることを表示する(図6(エ)参照)。
一致していない場合は、認証不一致信号を出力部37を介して確認用LED32に送り、確認用LED32は、例えば赤色LEDが点減表示する(図6(エ’)参照)。この赤色LEDの点減表示によって、入力した顧客コードは誤り又は不正であり、月極め解除コードの入力が不可能であることを表示し、顧客に、顧客コードの再入力が必要であることを促す。
顧客コードが一致しており、認証手段44からの認証一致信号がすでにコード読込み・読出し手段43に入力されている場合には、その後、月極め解除コードが、顧客のキーボード31の操作によって、入力部36からコード読込み・読出し手段43に入力されるとともに、月極め解除コード照合手段45にも入力される。
なお、このような月極め解除コードの入力は、マイコン9自体が顧客端末の場合は、自動的に(図2に示す変形例の場合を参照)、始動更新制御器8の入力部36からコード読込み・読出し手段43に入力されるとともに、月極め解除コード照合手段45にも入力される。(図6(オ)参照)。
コード読込み・読出し手段43は、月極め解除コードが入力されると、この月極め解除コードの入力信号(月極め解除コード自体ではなく、その入力があったという信号)を受けて、記憶部39からリース月の登録済み月極め解除コードを読み出す(図6(カ)参照)。
このコード読込み・読出し手段43による、記憶部39からの翌月のリース月の登録済み月極め解除コードの読み出しにおいては、記憶部39に記憶されている、契約期間中の60の登録済み月極め解除コードの中から、タイマー手段46のカレンダ機能に基づき翌月のリース月の月極め解除コードを特定して読み出す。
或いは、顧客がリース料を支払うと引き換えに取得する月極め解除コードに、当該月を特定する月情報データを含ませ、この月情報に基づいて、月極めコード読込み・読出し手段43は、記憶部39から登録済みの月極め解除コードを読み出すような構成としてもよい。
コード読込み・読出し手段43は、このようにして読み出された登録済み月極め解除コードを、記憶部39から月極め解除コード照合手段45に送る。
月極め解除コード照合手段45は、入力部36から送られてくる月極め解除コードと記憶部39から送られてくる登録済み月極め解除コードの照合を行い(図6(キ)参照)、一致している場合は一致信号を、リレー制御信号発生手段47に送る。
この一致信号がリレー制御信号発生手段47に入力されると、リレー制御信号発生手段47は、リレースイッチ閉信号を発生し(図6(ク)参照)、この信号を出力部37に送るとともに、コード読込み・読出し手段43に送る。出力部37は、リレースイッチ閉信号をリレースイッチ装置16に送るとともに、確認用LED32に送る。
リレースイッチ装置16は、リレースイッチ閉信号が入力されると、点火系リレースイッチ及びスタータ系リレースイッチを、共に閉の状態として(図6(ケ)参照)、エンジン始動電気系15のロック状態を解除し(図6(コ)参照)、キースイッチ25でエンジンが始動でき、リース車を使用可能な状態とする(図6(サ)参照)。
また、確認用LED32は、出力部37からリレースイッチ閉信号が入力されると、青色LEDの点灯表示を行い、エンジン始動電気系15はロック状態が解除され、キースイッチ25でエンジンが始動できる状態であることを表示する(図6(シ)参照)。
さらに、コード読込み・読出し手段43は、リレー制御信号発生手段47からリレースイッチ閉信号が入力されると、機能停止状態となり(図6(ス)参照)、その後、キーボード31で、顧客コード及び月極め解除コードをそれぞれ入力しても動作しない。このコード読込み・読出し手段43の機能停止状態は、後記するタイマー手段46からの月末信号が入力されると解除される。
なお、月極め解除コード照合手段45は、入力した月極め解除コードと登録済み月極め解除コードが一致していない場合は、不一致信号を出力部37に送る。出力部37は、不一致信号を、確認用LED32に送り、例えば赤色LEDを点減させる(図6(セ)参照)。この赤色LEDの点減は、エンジン始動電気系15はロック状態は解除されないこと表示するとともに、月極め解除コードの再入力を顧客に促す。
リース月の末日の24時になると、カレンダ機能を有するタイマー手段46から月末信号を発生し(図6(タ)参照)、この信号をリレー制御信号発生手段47に送るとともに、コード読込み・読出し手段43に送る。リレー制御信号発生手段47は、月末信号が入力されると、リレースイッチ開信号を生じ(図6(チ)参照)、これを出力部37に送る。
出力部37は、リレースイッチ開信号をリレースイッチ装置16に送り、点火系リレースイッチ及びスタータ系リレースイッチのリレーを動作させて、それぞれ開状態(図6(ツ)参照)にする。これによって、エンジン始動電気系15はロック状態となり(図6(テ)参照)に、キースイッチ25を操作してもエンジンが始動できない状態となって、リース車は使用不可能となる(図6(ト)参照)。
また、出力部37は、リレースイッチ開信号を確認用LED32に送る。確認用LED32は、リレースイッチ開信号が入力されると、例えば、赤色LEDを点灯させて(図6(ナ)参照)、エンジン始動電気系15はロック状態となったことを表示する。
また、コード読込み・読出し手段43は、月末信号が入力されると、その機能停止状態が解除され(図6(ニ)参照)、リース月初めにおいて、顧客コードと、新たな月極め解除コードの入力された際に、登録済み顧客コードの読出し、乃至新たな登録済み月極め解除コードの読み出し等の動作をすることが可能となる。
顧客が、月末22日の支払い期限までにリース料を支払わない場合は、自動車リース会社はリースサーバ2から、翌月の新たな月極め解除コードを顧客端末6に送信しない。従って、前記のとおり月末日の24時に、エンジン始動電気系15は自動的にロック状態となるが、顧客は、月初めに、新たな月極め解除コードを入力することができず、仮に不正なコードを入力しても月極め解除コード照合手段45で不一致とされるので、エンジン始動更新制御装置7によるエンジン始動電気系15のロック状態の解除はできず、リース車両の使用が不可能となる。
このような事態に至った場合は、リース契約に基づき、リース契約を終了し、自動車リース会社は、リース車両の駐車されている場合に出向き、引き取ることとなる。
そのために、マイコン9にGPS発信機能を搭載又は付設すれば、自動車リース会社は、当該月のリース料を支払わずに不使用状態にある自動車が置かれている地図上の位置を取得することが可能となる。これによって、自動車リース会社は、リース料を支払わずに放置した自動車の引き取りが容易となる。
なお、月末の22日までに新たなリース月のリース料の支払いがなかった場合は、リースサーバから、支払いの催促のメールを送信し、支払いを促し、それでも月末の例えば、25日までに支払いのない場合は、上記のとおり、翌月のエンジン始動電気系のロック状態を解除せずに、リース使用を不可能な状態にしてもよい。
リース契約で、毎月の支払い期限を超え、新しい月を迎えても、例えば、その月の10日迄であれば、遅滞料を追加して支払った場合は、その支払い時点で、月極め解除コードを顧客に付与する旨等の取り決めをリース契約に盛り込んでもよい、このような場合は、前記同様に、遅れて取得した月極め解除コードを始動更新制御器8に入力して、リース使用を再開可能としてもよいが、これはリース契約の仕方によるものであって、本発明の構成とは直接は関係ない。
さらに、前記のとおり、マイコン9自体を顧客端末とし(図2参照)、その出力部37を、通信回線3を介してリースサーバに接続可能な構成とすれば、マイコン9の動作状況、例えば、マイコン9はリレースイッチ装置16を閉状態にしているか否かのような制御状態が、自動車リース会社に送信可能な構成となる。このような構成とすれば、自動車リース会社は、各顧客のリース車両の当該月の使用状態、不使用状態等を管理することが可能となる。
以上、本発明に係るエンジン始動更新制御装置付きリースシステム及びリース方法を実施するための形態を実施例に基づいて説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内でいろいろな実施例があることは言うまでもない。
本発明に係るエンジン始動更新制御装置付きリースシステム及びリース方法は上記のような構成であるから、リース車両としては、乗用車にかぎらず、商用車、各種の作業車、重機、建設機械等にも適用可能であり、エンジンの始動系を備えた船舶、航空機等のあらゆる乗り物、可搬式発電機等のリースにも適用可能であり、さらには、キーによって電気回路を閉じて動作可能となる各種の装置、設備等のリースにも適用可能である。
1 エンジン始動更新制御装置付きリースシステム
2 リースサーバ
3 通信回線
6 顧客端末
7 エンジン始動更新制御装置
8 始動更新制御器
9 マイコン
15 エンジン始動電気系
16 リレースイッチ装置
17 バッテリ
18 電源ライン
21 イグニッション(点火装置)
22 点火系ライン
23 セルスタータ
24 スタータ系ライン
27 アースライン
31 キーボード
32 確認用LED
33 電池
35 データバス
36 入力部
37 出力部
38 CPU
39 記憶部
43 コード読込み・読出し手段
44 認証手段
45 月極め解除コード照合手段
46 タイマー手段
47 リレー制御信号発生手段

Claims (5)

  1. リースサーバと、リースサーバと通信回線を介して接続された顧客端末と、リース車両に取り付けられたエンジン始動更新制御装置とを備えて成り、リース契約期間を構成する複数のリース支払いの単位期間について、それぞれリース料を支払うと、当該単位期間についてはリース車両のエンジンが始動可能となり、リース車両のリース使用を更新可能とするエンジン始動更新制御装置付きリースシステムにおいて、
    エンジン始動更新制御装置は、エンジン始動電気系に接続されており、始動更新制御器とリレースイッチ装置とから成り、
    始動更新制御器は、エンジン始動更新制御プログラムが搭載されたマイコンを備えており、マイコンからリレースイッチ装置にリレースイッチ開信号及びリレースイッチ閉信号を送ることで、エンジン始動電気系をエンジン始動が不可能なロック状態及びエンジン始動が可能なロック解除状態に制御し、
    顧客がリース支払いの単位期間のリース料を支払うと、リースサーバから単位期間極め解除コードが付与され、該単位期間極め解除コードがマイコンに入力され、該単位期間極め解除コードと、予めリース会社によってマイコンに登録されている該単位期間に係る登録済み単位期間極め解除コードとが一致する場合は、マイコンからリレースイッチ閉信号が出力され、該リレースイッチ閉信号に基づきリレースイッチが閉じて、当該単位期間のみエンジン始動電気系がロック解除状態となる構成であることを特徴とするエンジン始動更新制御装置付きリースシステム。
  2. エンジン始動更新制御プログラムは、マイコンを、認証手段、コード読込み・読出し手段、単位期間極め解除コード照合手段、タイマー手段、及びリレー制御信号発生手段として、機能させるものであり、
    認証手段は、予め顧客に付与され新たなリース支払いの単位期間のリース使用を更新可能とする際に、エンジン始動更新制御装置に入力される顧客コードと、予めマイコンに記憶されている登録済み顧客コードの一致を認証し、
    コード読込み・読出し手段は、新たなリース支払いの単位期間のリース使用を更新可能とするために、マイコンに単位期間極め解除コードが入力されると、当該支払いの単位期間の登録済み単位期間極め解除コードをマイコンの記憶部から読み出し、単位期間極め極め解除コード照合手段に送り、
    単位期間極め解除コード照合手段は、予めマイコンに記憶されている登録済み単位期間極め解除コードと、前記マイコンに入力された単位期間極め解除コードの一致を照合し、
    リレー制御信号発生手段は、単位期間極め解除コード照合手段から一致信号を受けた場合に、リレースイッチ閉信号を生成して、出力部を介してリレースイッチ装置に送る構成であることを特徴とする請求項1に記載のエンジン始動更新制御装置付きリースシステム。
  3. リースサーバには、コンピュータが使用され、該コンピュータの記憶装置には、自動車リース管理プログラムが記憶されて搭載されており、
    自動車リース管理プログラムは、該コンピュータに入力されるリース管理データを記憶装置に構築されたリース管理データベースに記憶させて登録するリース管理データ登録手段として、コンピュータを機能させることを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジン始動更新制御装置付きリースシステム。
  4. 前記単位期間は、月であることを特徴とする請求項1、2又は3に記載のエンジン始動更新制御装置付きリースシステム。
  5. 請求項1〜3のいずれかに記載のエンジン始動更新制御装置付きリースシステムを使用して、リース契約期間を構成する複数のリース支払いの単位期間について、それぞれリース料を支払うと、当該単位期間についてはリース車両のエンジンが始動可能として、リース車両のリース使用を更新可能とすることを特徴とするリース方法。
JP2012232900A 2012-10-22 2012-10-22 エンジン始動更新制御装置付きリースシステム及びリース方法 Pending JP2014085758A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012232900A JP2014085758A (ja) 2012-10-22 2012-10-22 エンジン始動更新制御装置付きリースシステム及びリース方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012232900A JP2014085758A (ja) 2012-10-22 2012-10-22 エンジン始動更新制御装置付きリースシステム及びリース方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014085758A true JP2014085758A (ja) 2014-05-12

Family

ID=50788782

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012232900A Pending JP2014085758A (ja) 2012-10-22 2012-10-22 エンジン始動更新制御装置付きリースシステム及びリース方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014085758A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6238038B1 (ja) * 2016-12-22 2017-11-29 Global Mobility Service株式会社 車両遠隔制御システム
CN109409543A (zh) * 2018-11-06 2019-03-01 赵伊苓 设备实时信息管理系统
JP6476408B1 (ja) * 2018-04-03 2019-03-06 Global Mobility Service株式会社 与信審査支援システム、車載器、車両、サーバ、与信審査支援方法、与信審査支援プログラム及び記憶媒体
WO2020157944A1 (ja) * 2019-01-31 2020-08-06 本田技研工業株式会社 車両の遠隔操作方法、車両用遠隔操作システム、サーバ、車載用制御装置、車両及び端末装置
EP3957559A1 (en) 2020-08-21 2022-02-23 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Marine vessel propulsion system and method, communication terminal, and keycode server
WO2022137943A1 (ja) * 2020-12-25 2022-06-30 Eneos株式会社 カーリース管理システム、情報処理装置およびカーリース管理方法
US11648912B2 (en) 2018-03-20 2023-05-16 Global Mobility Service Inc. Vehicle starting control system, vehicle-mounted device, vehicle, server, vehicle starting method, vehicle starting program and storage medium
US11984626B2 (en) 2018-12-13 2024-05-14 Honda Motor Co., Ltd. Control apparatus, electric power supply apparatus, working machine, management apparatus, control method, management method, and computer-readable recording medium

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11878652B2 (en) 2016-12-22 2024-01-23 Global Mobility Service Inc. Vehicle remote control system
WO2018116480A1 (ja) * 2016-12-22 2018-06-28 Global Mobility Service 株式会社 車両遠隔制御システム
US11254287B2 (en) 2016-12-22 2022-02-22 Global Mobility Service Inc. Vehicle remote control system
CN109641569A (zh) * 2016-12-22 2019-04-16 全球移动服务株式会社 车辆远程控制系统
JP6238038B1 (ja) * 2016-12-22 2017-11-29 Global Mobility Service株式会社 車両遠隔制御システム
CN109641569B (zh) * 2016-12-22 2020-07-03 全球移动服务株式会社 车辆远程控制系统
US11648912B2 (en) 2018-03-20 2023-05-16 Global Mobility Service Inc. Vehicle starting control system, vehicle-mounted device, vehicle, server, vehicle starting method, vehicle starting program and storage medium
JP6476408B1 (ja) * 2018-04-03 2019-03-06 Global Mobility Service株式会社 与信審査支援システム、車載器、車両、サーバ、与信審査支援方法、与信審査支援プログラム及び記憶媒体
US11847695B2 (en) 2018-04-03 2023-12-19 Global Mobility Service Inc. Credit screening support system, vehicle-mounted device, vehicle, server, credit screening support method, credit screening support program, and storage medium
WO2019193665A1 (ja) * 2018-04-03 2019-10-10 Global Mobility Service株式会社 与信審査支援システム、車載器、車両、サーバ、与信審査支援方法、与信審査支援プログラム及び記憶媒体
US11526937B2 (en) 2018-04-03 2022-12-13 Global Mobility Service Inc. Credit screening support system, vehicle-mounted device, vehicle, server, credit screening support method, credit screening support program, and storage medium
CN109409543A (zh) * 2018-11-06 2019-03-01 赵伊苓 设备实时信息管理系统
US11984626B2 (en) 2018-12-13 2024-05-14 Honda Motor Co., Ltd. Control apparatus, electric power supply apparatus, working machine, management apparatus, control method, management method, and computer-readable recording medium
US20210347424A1 (en) * 2019-01-31 2021-11-11 Honda Motor Co., Ltd. Vehicle remote control method, vehicle remote control system, server, in-vehicle control device, vehicle, and terminal device
JP7209748B2 (ja) 2019-01-31 2023-01-20 本田技研工業株式会社 車両の遠隔操作方法、車両用遠隔操作システム、サーバ、車載用制御装置、車両及び端末装置
CN113302093A (zh) * 2019-01-31 2021-08-24 本田技研工业株式会社 车辆的远程操作方法、车辆用远程操作系统、服务器、车载用控制装置、车辆以及终端装置
JPWO2020157944A1 (ja) * 2019-01-31 2020-08-06
WO2020157944A1 (ja) * 2019-01-31 2020-08-06 本田技研工業株式会社 車両の遠隔操作方法、車両用遠隔操作システム、サーバ、車載用制御装置、車両及び端末装置
EP3957559A1 (en) 2020-08-21 2022-02-23 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Marine vessel propulsion system and method, communication terminal, and keycode server
WO2022137943A1 (ja) * 2020-12-25 2022-06-30 Eneos株式会社 カーリース管理システム、情報処理装置およびカーリース管理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2014085758A (ja) エンジン始動更新制御装置付きリースシステム及びリース方法
US11748330B2 (en) Systems and methods for analyzing vehicle sensor data via a blockchain
CN110059832B (zh) 辅助装置、辅助方法及辅助系统
JP6318386B2 (ja) 自転車用カギの貸出機と貸出システム
JP2014146120A (ja) オートローン又はオートリース用の管理システム
CA3107853A1 (en) Smart key emulation for vehicles and mobile device-enhanced rental vehicle transactions
JP6869822B2 (ja) カーシェアリング管理システム
JP6841729B2 (ja) 車両管理システム
JP2004110462A (ja) 車両共同利用の予約方法及びそのシステム
JP2012043167A (ja) 共用車両管理用車載器、及び共用車両管理システム
KR20180037445A (ko) 개인화된 차량 셰어링 관리 방법 및 장치
WO2004097704A1 (ja) 共同利用車の自動管理システム
JP2017016450A (ja) 車両貸出しシステム、車両貸出し方法及び管理サーバ
JP6491583B2 (ja) 車両貸出し用の管理サーバ及び車両貸出し方法
JP6543502B2 (ja) 駐車場利用管理システム
CN110428305A (zh) 一种校园非机动车的管理方法
JP6548281B1 (ja) 車両貸出管理システム
JP4738379B2 (ja) ポイント交換システム
AP1062A (en) Chip card and process for the use of the chip card.
JP2005148842A (ja) 車両管理装置
Ab Razak et al. A secure framework for vehicle maintenance service using blockchain
CN109993615A (zh) 车辆的共享方法、车辆共享系统及计算机可读存储介质
JP2004171147A (ja) レンタルシステム
CN109995832A (zh) 车辆的共享方法、车辆共享系统及计算机可读存储介质
JP7232666B2 (ja) 車両を使用するための所定のサービスを提供するためのシステム、方法、及びプログラム