JP2014084776A - 内燃機関の吸気装置 - Google Patents

内燃機関の吸気装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014084776A
JP2014084776A JP2012233603A JP2012233603A JP2014084776A JP 2014084776 A JP2014084776 A JP 2014084776A JP 2012233603 A JP2012233603 A JP 2012233603A JP 2012233603 A JP2012233603 A JP 2012233603A JP 2014084776 A JP2014084776 A JP 2014084776A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resonance tube
surge tank
resonance
throttle
downstream
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012233603A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Ito
篤史 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2012233603A priority Critical patent/JP2014084776A/ja
Publication of JP2014084776A publication Critical patent/JP2014084776A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Characterised By The Charging Evacuation (AREA)

Abstract

【課題】共鳴過給効果を得ながら、スロットルバルブのパーシャル域においても、各気筒に空気を均等に分配することが可能な内燃機関の吸気装置を提供する。
【解決手段】この内燃機関の吸気装置100は、スロットル30の下流に位置する共鳴管1と、共鳴管1のスロットル30側の端部1bにおいて、スロットルバルブ31の回転軸31aと直交する方向に沿って延びることにより共鳴管1内を第1共鳴管11と第2共鳴管12とに区画するとともに、下流に向かって区画する方向が変更されるように設けられた壁部3と、第1共鳴管11の下流に位置する第1サージタンク21および第2共鳴管12の下流に位置する第2サージタンク22と、第1サージタンク21の下流に位置する第1吸気ポート5aおよび第2サージタンク22の下流に位置する第2吸気ポート5bとを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の吸気装置に関する。
従来、共鳴管を備えた内燃機関の吸気装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、スロットルの下流に位置する上流側吸気管(共鳴管)と、上流側吸気管を全域にわたって上側吸気管と下側吸気管とに区画する水平方向に延びる隔壁と、互いに上下方向に隣接して配置され、上側吸気管の下流に位置する上側コレクタ(第1サージタンク)および下側吸気管の下流に位置する下側コレクタ(第2サージタンク)とを備えた内燃機関の吸気装置が開示されている。この吸気装置では、上記のように、上流側吸気管およびコレクタ(サージタンク)をそれぞれ2つずつ設けてスロットル下流の吸気経路を2つに分けることによって、各吸気経路に発生する吸気脈動を利用した共鳴過給効果を得ている。また、上記特許文献1には、スロットルのスロットルバルブは開示されていないが、一般的に、スロットルバルブの回転軸は、回転軸受けに水分やオイルが溜まるのを抑制するために水平方向に配置される場合が多く、上記特許文献1の構成においても、上流側吸気管の上流に設けられたスロットルバルブの回転軸は、水平方向に配置されていると考えられる。すなわち、上流側吸気管を全域にわたって上側吸気管と下側吸気管とに区画する隔壁と、スロットルバルブの回転軸とは、共に水平方向に配置されていると考えられる。
特開2006−37766号公報
しかしながら、上記特許文献1の内燃機関の吸気装置において、上流側吸気管を全域にわたって上側吸気管と下側吸気管とに区画する隔壁と、スロットルバルブの回転軸とが、共に水平方向に配置されている場合には、上側吸気管にはスロットルバルブの上側を通過した空気が流入し、下側吸気管にはスロットルバルブの下側を通過した空気が流入する。このため、スロットルバルブの上側を通過する空気量と下側を通過する空気量とが互いに異なるパーシャル域(スロットルバルブが半開きになる状態)において、上側吸気管に流入する空気量と下側吸気管に流入する空気量とが互いに異なり、その結果、スロットルバルブを通過した空気を上側コレクタおよび下側コレクタの下流に位置する各気筒に均等に分配することができないという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、共鳴過給効果を得ながら、スロットルバルブのパーシャル域においても、各気筒に空気を均等に分配することが可能な内燃機関の吸気装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面における内燃機関の吸気装置は、スロットルの下流に位置する共鳴管と、共鳴管のスロットル側の端部において、スロットルのスロットルバルブの回転軸と直交する方向に沿って延びることにより共鳴管内を第1共鳴管と第2共鳴管とに区画するとともに、下流に向かって区画する方向が変更されるように設けられた壁部と、第1共鳴管の下流に位置する第1サージタンクおよび第2共鳴管の下流に位置する第2サージタンクと、第1サージタンクの下流に位置する第1吸気ポートおよび第2サージタンクの下流に位置する第2吸気ポートとを備えている。ここで、本発明において、スロットルバルブの回転軸と直交する方向とは、スロットルバルブの回転軸と90度で交差する方向に限らず、スロットルバルブの回転軸と90度前後の角度で交差する実質的に直交する方向も含む広い概念である。また、共鳴管のスロットル側の端部とは、共鳴管のスロットル側の端縁に限らず、共鳴管のスロットル側の端縁近傍を含む広い概念である。
この発明の一の局面による内燃機関の吸気装置では、上記のように、共鳴管のスロットル側の端部において、スロットルのスロットルバルブの回転軸と直交する方向に沿って延びることにより共鳴管内を第1共鳴管と第2共鳴管とに区画するように壁部を設けることによって、スロットルバルブ(弁体)の一方側を通過した空気が壁部により第1共鳴管および第2共鳴管の両方に均等に分割されるとともに、スロットルバルブ(弁体)の他方側を通過した空気も壁部により第1共鳴管および第2共鳴管の両方に均等に分割される。これにより、スロットルバルブの一方側を通過する空気量と他方側を通過する空気量とが互いに異なるパーシャル域(スロットルバルブが半開きになる状態)においても、スロットルバルブを通過した空気を第1共鳴管および第2共鳴管の両方に均等に流入させることができるので、スロットルバルブを通過した空気を第1サージタンクおよび第2サージタンクの下流に位置する各気筒に均等に分配することができる。また、共鳴管内を第1共鳴管と第2共鳴管とに区画するように設けられた壁部と、第1共鳴管の下流に位置する第1サージタンクおよび第2共鳴管の下流に位置する第2サージタンクと、第1サージタンクの下流に位置する第1吸気ポートおよび第2サージタンクの下流に位置する第2吸気ポートとを設けることによって、スロットル下流の吸気経路を2つに分けることができるので、各吸気経路に発生する吸気脈動を利用して共鳴過給効果を得ることができる。したがって、この内燃機関の吸気装置では、共鳴過給効果を得ながら、スロットルバルブのパーシャル域においても、各気筒に空気を均等に分配することができる。また、下流に向かって区画する方向が変更されるように壁部を構成することによって、第1共鳴管の下流に位置する第1サージタンクと第2共鳴管の下流に位置する第2サージタンクとの区画方向が、共鳴管のスロットル側の端部において共鳴管内を壁部により区画する方向(壁部の延びる方向)と異なる場合でも、容易に、第1共鳴管および第2共鳴管をそれぞれ第1サージタンクおよび第2サージタンクに接続することができる。
上記一の局面による内燃機関の吸気装置において、好ましくは、壁部は、スロットル側から下流に向かって連続的になめらかに区画する方向が変更されている。このように構成すれば、第1共鳴管および第2共鳴管の各々の流路の相対位置を下流に向かって連続的になめらかに変化させることができるので、スロットルバルブを通過した空気を第1共鳴管および第2共鳴管を介して第1サージタンクおよび第2サージタンクにスムーズに導くことができる。
上記一の局面による内燃機関の吸気装置において、好ましくは、第1サージタンクおよび第2サージタンクは、上下方向にオーバーラップするように配置されており、壁部は、共鳴管のスロットル側の端部において、スロットルバルブの回転軸と直交する方向に沿って延びることにより共鳴管内を区画するとともに、下流に向かって区画する方向が変更され、かつ、共鳴管の第1サージタンクおよび第2サージタンク側の端部において、共鳴管内を上下方向と直交する方向に沿って延びることにより区画するように設けられている。このように構成すれば、平面視で、第1サージタンクおよび第2サージタンクの両方の配置スペースが大きくなるのを抑制することができるとともに、スロットルバルブを通過した空気を、第1共鳴管および第2共鳴管を介して上下方向にオーバーラップするように配置された第1サージタンクおよび第2サージタンクに均等に流入させて各気筒に均等に分配することができる。なお、共鳴管の第1サージタンクおよび第2サージタンク側の端部とは、共鳴管の第1サージタンクおよび第2サージタンク側の端縁に限らず、共鳴管の第1サージタンクおよび第2サージタンク側の端縁近傍を含む広い概念である。
この場合、好ましくは、第1吸気ポートおよび第2吸気ポートは、それぞれ、V型多気筒エンジンの第1バンクおよび第2バンクに接続され、第1サージタンクおよび第2サージタンクは、第1バンクまたは第2バンクのうちの一方の上方において、上下方向にオーバーラップするように配置されており、壁部は、共鳴管のスロットル側の端部において、スロットルバルブの回転軸と直交する方向に沿って延びることにより共鳴管内を区画するとともに、下流に向かって区画する方向が変更され、かつ、共鳴管の第1サージタンクおよび第2サージタンク側の端部において、共鳴管内を上下方向と直交する水平方向に沿って延びることにより区画するように設けられている。このように構成すれば、第1サージタンクおよび第2サージタンクが上下方向にオーバーラップするように配置された構成において、平面視でV型多気筒エンジンの第1バンクおよび第2バンクの間に第1サージタンクおよび第2サージタンクを設ける場合とは異なり、第1バンクおよび第2バンクのそれぞれに向かって延びる第1吸気ポートおよび第2吸気ポートの曲げ半径が過度に小さくなるのを抑制しながら、第1吸気ポートおよび第2吸気ポートの慣性過給に必要な長さを確保することができる。これにより、吸気ポートの曲げ半径が小さいことに起因する圧力損失を低減して効率よく各気筒に空気を導くことができるので、V型多気筒エンジンにおいて慣性過給効果を効果的に得ることができる。
上記一の局面による内燃機関の吸気装置において、好ましくは、共鳴管は、第1樹脂部材および第2樹脂部材から外周部の少なくとも一部が構成されるとともに、壁部は、第1樹脂部材と第2樹脂部材とにより挟み込まれる第3樹脂部材により構成され、第1樹脂部材、第2樹脂部材および第3樹脂部材が一体的に接合されている。このように構成すれば、第1樹脂部材、第2樹脂部材および第3樹脂部材の3つの樹脂部材により、部材点数が過度に多くなるのを抑制しながら、第1共鳴管と第2共鳴管との区画方向が下流に向かって変更される共鳴管を容易に形成することができる。
この場合、好ましくは、第3樹脂部材は、共鳴管のスロットル側の端部において、鉛直方向に沿って延びる区画部分を有するとともに、下流に向かって区画部分の延びる方向が変更され、かつ、共鳴管の第1サージタンクおよび第2サージタンク側の端部において、水平方向に沿って延びる区画部分を有するように形成されている。このように構成すれば、第3樹脂部材により、共鳴管のスロットル側の端部から共鳴管の第1サージタンクおよび第2サージタンク側の端部に向かって鉛直方向から水平方向に共鳴管内の区画方向を変更する壁部を容易に形成することができる。
上記一の局面による内燃機関の吸気装置において、好ましくは、第1共鳴管と第2共鳴管とが壁部により区画された部分の上流側の端部近傍に設けられ、第1共鳴管に外部ガスを導入する第1導入口と、第2共鳴管に外部ガスを導入する第2導入口とを含む外部ガス導入口をさらに備える。このように構成すれば、第1導入口および第2導入口を介して、それぞれ、第1共鳴管および第2共鳴管に直接的に外部ガスを導入することができるので、容易に、第1共鳴管と第2共鳴管とで導入される外部ガス量にばらつきが生じるのを抑制することができる。また、第1導入口および第2導入口を介して、それぞれ、第1共鳴管および第2共鳴管の上流に外部ガスが導入されるので、空気が共鳴管内を下流に向かって流れる過程で空気と外部ガスとがより混合され易くなり、その結果、各気筒に空気と外部ガスとを均等に分配することができる。
なお、本出願では、上記一の局面による内燃機関の吸気装置とは別に、以下のような他の構成も考えられる。
(付記項1)
すなわち、本出願の他の構成による内燃機関の吸気装置は、スロットルの下流に位置する共鳴管と、共鳴管のスロットル側の端部において、鉛直方向に沿って延びることにより共鳴管内を第1共鳴管と第2共鳴管とに区画するとともに、下流に向かって区画する方向が変化され、共鳴管の下流側の端部において、共鳴管内を水平方向に沿って延びることにより区画するように設けられた壁部と、上下方向にオーバーラップするように配置され、第1共鳴管の下流に位置する第1サージタンクおよび第2共鳴管の下流に位置する第2サージタンクと、第1サージタンクの下流に位置する第1吸気ポートおよび第2サージタンクの下流に位置する第2吸気ポートとを備えている。このように構成すれば、スロットルバルブの回転軸が水平方向に配置されている場合、スロットルバルブ(弁体)の上側を通過した空気が鉛直方向に沿って延びる壁部により第1共鳴管および第2共鳴管の両方に均等に分割されるとともに、スロットルバルブ(弁体)の下側を通過した空気も鉛直方向に沿って延びる壁部により第1共鳴管および第2共鳴管の両方に均等に分割される。これにより、スロットルバルブの上側を通過する空気量と下側を通過する空気量とが互いに異なるパーシャル域(スロットルバルブが半開きになる状態)においても、スロットルバルブを通過した空気を第1共鳴管および第2共鳴管の両方に均等に流入させることができるので、スロットルバルブを通過した空気を第1サージタンクおよび第2サージタンクの下流に位置する各気筒に均等に分配することができる。また、共鳴管内を第1共鳴管と第2共鳴管とに区画するように設けられた壁部と、第1共鳴管の下流に位置する第1サージタンクおよび第2共鳴管の下流に位置する第2サージタンクと、第1サージタンクの下流に位置する第1吸気ポートおよび第2サージタンクの下流に位置する第2吸気ポートとを設けることによって、スロットル下流の吸気経路を2つに分けることができるので、各吸気経路に発生する吸気脈動を利用して共鳴過給効果を得ることができる。
したがって、この他の構成による内燃機関の吸気装置では、共鳴過給効果を得ながら、スロットルバルブのパーシャル域においても、各気筒に空気を均等に分配することができる。また、下流に向かって区画する方向が変化され、共鳴管の下流側の端部において、共鳴管内を水平方向に沿って延びることにより区画するように壁部を構成することによって、容易に、第1共鳴管および第2共鳴管をそれぞれ上下方向にオーバーラップするように配置された第1サージタンクおよび第2サージタンクに接続することができる。また、第1サージタンクおよび第2サージタンクを上下方向にオーバーラップするように配置することによって、平面視で、第1サージタンクおよび第2サージタンクの両方の配置スペースが大きくなるのを抑制することができるので、エンジン周りに第1サージタンクおよび第2サージタンクの配置スペースを大きく確保する必要がない。このため、第1バンクおよび第2バンクを有することにより平面視で大型化し易いV型多気筒エンジンに適用する場合に特に有効である。
本発明によれば、上記のように、共鳴過給効果を得ながら、スロットルバルブのパーシャル域においても、各気筒に空気を均等に分配することができる。
本発明の一実施形態による内燃機関の吸気装置の配置位置を示した概略図である。 本発明の一実施形態による内燃機関の吸気装置の構成を示した平面図である。 図2のIII−III線に沿った断面部分を含む部分断面図である。 本発明の一実施形態による内燃機関の吸気装置の共鳴管を示した概略図である。 図2のV−V線に沿った断面部分を含む部分断面図である。 本発明の一実施形態による内燃機関の吸気装置における共鳴管のスロットル側端部近傍を示した斜視図である。 図2のVII−VII線に沿った共鳴管の上流断面を示した断面図である。 図2のVIII−VIII線に沿った共鳴管の上流と下流との中間に位置する中間断面を示した断面図である。 図2のIX−IX線に沿った共鳴管の下流断面を示した断面図である。 本発明の一実施形態の変形例による内燃機関の吸気装置における図2のX−X線に沿った共鳴管の上流断面を示した断面図である。 本発明の一実施形態の変形例による内燃機関の吸気装置における図2のXI−XI線に沿った共鳴管の中間断面を示した断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図9を参照して、本発明の一実施形態による内燃機関の吸気装置100の構成について説明する。
本発明の一実施形態による内燃機関の吸気装置100は、自動車用のV型6気筒エンジン10(図2および図3参照)の吸気装置である。また、吸気装置100は、図1に示すように、エアクリーナ20およびスロットル30を介して到達する吸気が流入されるように構成されている。また、吸気装置100は、V型6気筒エンジン10の上流側に設けられており、吸気をV型6気筒エンジン10の各気筒に導くように構成されている。また、吸気装置100には、再循環される排気ガス(EGR(Exhaust Gas Recirculation)ガス)が戻されるように構成されている。また、V型6気筒エンジン10の下流側には、排気マニホールド(エキゾーストマニホールド)40が設けられている。なお、V型6気筒エンジン10は、本発明の「V型多気筒エンジン」の一例である。
V型6気筒エンジン10は、図2および図3に示すように、鉛直方向に対して一方方向(X2方向)に傾斜するように設けられた第1バンク101および鉛直方向に対して他方方向(X1方向)に傾斜するように設けられた第2バンク102を備えている。また、第1バンク101および第2バンク102は、上部側が互いに離間する方向に傾斜することによりV字形状を形成している。また、第1バンク101および第2バンク102には、それぞれ、エンジンヘッド(シリンダヘッド)10aとヘッドカバー10bとが設けられている。ヘッドカバー10bは、エンジンヘッド10aの上部に取り付けられている。また、図3に示すように、2つのエンジンヘッド10aの下部には、2つのエンジンヘッド10aを連結するように1つのエンジンブロック(シリンダブロック)10cが設けられている。
また、第1バンク101は、後述する3本の第1吸気ポート5aの各々に対応する位置に設けられた3つの気筒101aを含み、第2バンク102は、後述する3本の第2吸気ポート5bの各々に対応する位置に設けられた3つの気筒102aを含んでいる。また、第1バンク101の3つの気筒101aは、互いに点火時期が連続しないNo.1、No.3およびNo.5からなる気筒群であり、第2バンク102の3つの気筒102aは、互いに点火時期が連続しないNo.2、No.4およびNo.6からなる気筒群である。
スロットル30には、図1および図2に示すように、スロットルバルブ31が設けられており、スロットルバルブ31の回転軸31aは、水平方向に延びるように設けられている。すなわち、スロットルバルブ31は、水平方向に配置された回転軸31aを回動中心として上下方向(鉛直方向)に回動するように構成されている。
吸気装置100は、図2に示すように、スロットル30の下流に位置する共鳴管1と、共鳴管1の下流に位置するサージタンク2とを備えている。共鳴管1は、図2および図4に示すように、円筒形状に形成されており、共鳴管1の内部1aに設けられた壁部3により内部1aが第1共鳴管11および第2共鳴管12の2つの流路に区画されている。サージタンク2は、図2および図3に示すように、平面視で第1バンク101に重なるように第1バンク101の上方に配置されている。すなわち、サージタンク2は、フードライン(ボンネットの内面)110(図3参照)と第1バンク101との間のスペースに配置されている。また、サージタンク2は、図3および図5に示すように、水平方向に延びる隔壁4により内部2aが上側の第1サージタンク21および下側の第2サージタンク22に区画されている。すなわち、第1サージタンク21および第2サージタンク22は、上下方向(Z方向)にオーバーラップするように配置されている。また、第1サージタンク21および第2サージタンク22は、それぞれ、第1共鳴管11および第2共鳴管12の下流に設けられている。
また、サージタンク2の隔壁4には、図3に示すように、可変バルブ7を設けるための開口4aが形成されている。開口4aは、共鳴管1が設けられる側とは反対側(Y2方向側)の端部近傍に設けられている。可変バルブ7は、水平方向に配置された回転軸7aを回動中心として上下方向(鉛直方向)に回動することにより、第1サージタンク21および第2サージタンク22を互いに連通または分離するように構成されている。すなわち、第1サージタンク21および第2サージタンク22は、可変バルブ7が閉じられることにより互いに分離され、可変バルブ7が開かれることにより互いに連通される。第1サージタンク21および第2サージタンク22は、互いに分離されている場合には、別個のサージタンクとして機能し、連通されている場合には、1つのサージタンクとして機能する。
また、図2および図3に示すように、第1サージタンク21の下流には3本の第1吸気ポート5aが設けられ、第2サージタンク22の下流には3本の第2吸気ポート5bが設けられている。3本の第1吸気ポート5aは、第1バンク101のエンジンヘッド10aの各気筒101a(図3参照)に対応する位置に接続され、3本の第2吸気ポート5bは、第2バンク102のエンジンヘッド10aの各気筒102a(図3参照)に対応する位置に接続されている。
本実施形態の吸気装置100では、上記の構成により、スロットル30より下流において、第1共鳴管11、第1サージタンク21および3本の第1吸気ポート5aからなる吸気経路と、第2共鳴管12、第2サージタンク22および3本の第2吸気ポート5bからなる吸気経路との2つの吸気経路が形成されており、各吸気経路に発生する吸気脈動を利用して共鳴過給効果を得ることが可能である。詳細には、吸気装置100は、共鳴過給効果を得たいエンジン回転域(たとえば、中回転域)では、可変バルブ7を閉じて第1サージタンク21および第2サージタンク22を互いに別個のサージタンクとして機能させ、慣性過給効果を得たいエンジン回転域(たとえば、低回転域および高回転域)では、可変バルブ7を開いて第1サージタンク21および第2サージタンク22を1つのサージタンクとして機能させるように構成されている。
次に、上記共鳴管1構造の詳細について説明する。
共鳴管1の内部1aの壁部3は、図2および図4に示すように、共鳴管1のスロットル30側の端部1b近傍(スロットル30側の端部1bよりも少し下流側の領域)から共鳴管1のサージタンク2(第1サージタンク21および第2サージタンク22)側の端部1cまで連続的に設けられている。これにより、共鳴管1の内部1aは、共鳴管1のスロットル30側の端部1b近傍から共鳴管1のサージタンク2側の端部1cまで第1共鳴管11と第2共鳴管12とに区画されている。また、壁部3は、下流に向かって(スロットル30側からサージタンク2側に向かって)共鳴管1の内部1aを第1共鳴管11と第2共鳴管12とに区画する方向が変更されるように形成されている。
具体的には、壁部3は、図4および図7に示すように、共鳴管1のスロットル30側の端部1b近傍において、共鳴管1の管軸方向から見て、スロットルバルブ31の水平方向(Y方向)に延びる回転軸31aと直交する鉛直方向に沿って延びることにより、共鳴管1の内部1aを第1共鳴管11と第2共鳴管12とに区画するように構成されている。また、壁部3は、図4および図9に示すように、共鳴管1のサージタンク2側の端部1cにおいて、共鳴管1の管軸方向から見て、上下方向(Z方向)と直交する方向(水平方向)に沿って延びることにより共鳴管1の内部1aを上側の第1共鳴管11と下側の第2共鳴管12とに区画するように構成されている。また、壁部3は、図4に示すように、スロットル30側から下流に向かって連続的になめらかに区画する方向が変更されている。すなわち、壁部3は、下流に向かって徐々に捩られるように、共鳴管1の管軸方向から見た場合の傾斜角度が変化するように構成されている。また、壁部3は、スロットル30側の端部3aからサージタンク2側の端部3bまで全域にわたって徐々に区画する方向が変更するように構成されている。また、壁部3のスロットル30側の端部3aの位置は、壁部3とスロットルバルブ31とが干渉しない範囲でスロットルバルブ31の近傍の位置に設定されている。
上記のような構成により、第1共鳴管11および第2共鳴管12は、図7に示すように、共鳴管1のスロットル30側の端部1b近傍において水平方向に隣接し、相対位置が下流に向かって連続的になめらかに変化することにより、図9に示すように、共鳴管1のサージタンク2側の端部1cにおいて鉛直方向(上下方向)に隣接する。
また、図2、図4、図6および図7に示すように、第1共鳴管11と第2共鳴管12とが壁部3により区画された部分の上流側の端部近傍には、第1共鳴管11にEGRガスを導入する第1導入口13aと、第2共鳴管12にEGRガスを導入する第2導入口13bとを含む外部ガス導入口13が設けられている。また、図2、図6および図7に示すように、共鳴管1の上部の外部ガス導入口13に対応する位置には、樹脂製の外部ガス導入部6が設けられている。外部ガス導入部6は、たとえば、振動溶着や一体成型により共鳴管1(後述のアッパーピース14)の上部に取り付けられている。また、外部ガス導入部6は、1つの経路で到達するEGRガスを第1導入口13a側および第2導入口13b側の2つの経路に分割するために設けられている。具体的には、外部ガス導入部6は、図6および図7に示すように、1つの流路61から二股に分かれた流路61aおよび61bを有するとともに、一方の流路61aが第1導入口13aに接続され、他方の流路61bが第2導入口13bに接続されるように構成されている。これにより、外部ガス導入部6に1つの経路で到達するEGRガスを第1共鳴管11および第2共鳴管12のそれぞれに均等に分配することが可能である。
また、第1導入口13aおよび第2導入口13bは、それぞれ、第1共鳴管11および第2共鳴管12における壁部3の端部3a近傍に設けられている。また、第1導入口13aおよび第2導入口13bは、平面視で、壁部3を挟むようにして吸気の流通方向に直交する方向(Y方向)に互いに隣接して配置されている。また、第1導入口13aおよび第2導入口13bは、第1導入口13aおよび第2導入口13bの一方の導入口近傍の空気(EGRガス)が壁部3のスロットル30側の端部3aを迂回して他方の導入口に到達する距離と、第1導入口13aおよび第2導入口13bの一方の導入口近傍の空気(EGRガス)が二股に分かれた流路61aおよび61bを経由して他方の導入口に到達する距離とが略等しくなるような位置に配置されている。流路61aおよび61bは、下部が鉛直方向(Z方向)に延びるように形成されており、EGRガスを第1共鳴管11および第2共鳴管12を流れる空気流に対して上方から直交する方向に導入するように設けられている。
また、共鳴管1は、図6〜図9に示すように、樹脂からなるアッパーピース14およびロアピース15から外周部の少なくとも一部が構成されている。また、壁部3は、アッパーピース14とロアピース15とにより挟み込まれる樹脂からなるミドルピース16により構成されている。すなわち、ミドルピース16は、壁部3を構成する区画部分161と、共鳴管1の管部分を構成する管構成部分162とを含んでいる。また、ミドルピース16の区画部分161は、共鳴管1のスロットル30側の端部1b近傍において、図7に示すように、鉛直方向(Z方向)に沿って延びるとともに、図8に示すように、下流に向かって区画部分161の延びる方向が変更され、かつ、共鳴管1のサージタンク2側の端部1cにおいて、図9に示すように、水平方向に沿って延びるように形成されている。なお、アッパーピース14は、本発明の「第1樹脂部材」の一例であり、ロアピース15は、本発明の「第2樹脂部材」の一例である。また、ミドルピース16は、本発明の「第3樹脂部材」の一例である。
アッパーピース14、ロアピース15およびミドルピース16は、共に、熱可塑性の合成樹脂(たとえば、ガラス繊維を含むナイロン系の樹脂)からなり、互いに振動溶着により一体的に接合されている。詳細には、アッパーピース14は、両端部に端部溶着部14aおよび14bを含み、ロアピース15は、両端部に端部溶着部15aおよび15bを含む。また、ミドルピース16の管構成部分162は、両端部に端部溶着部162aおよび162bを含むとともに、アッパーピース14の端部溶着部14bおよびロアピース15の端部溶着部15bのそれぞれに対応する溶着部162cおよび162dを含む。そして、アッパーピース14の端部溶着部14aおよび14bは、それぞれ、溶着面が水平に配置された状態でミドルピース16の管構成部分162の端部溶着部162aおよび溶着部162cに溶着されることにより、アッパーピース14およびミドルピース16が一体的に接合される。また、ロアピース15の端部溶着部15aおよび15bは、それぞれ、溶着面が水平に配置された状態でミドルピース16の管構成部分162の端部溶着部162bおよび溶着部162dに溶着されることにより、ロアピース15およびミドルピース16が一体的に接合される。
上記のように、ミドルピース16に、両端部の端部溶着部162aおよび162bに加えて、溶着部162cおよび162dをさらに設けることによって、図10および図11に示す後述の変形例による構成とは異なり、アッパーピース14およびロアピース15と、ミドルピース16との重なり部分を小さくすることができるので、共鳴管1の内部1aの大きさを維持した状態で共鳴管1の外形を小さくすることができる。
また、壁部3が鉛直方向(Z方向)に延びた状態および鉛直方向に対して傾斜した状態の区間において、図7および図8に示すように、共鳴管1の外周部の上部は、アッパーピース14およびミドルピース16により構成され、共鳴管1の外周部の下部は、ロアピース15およびミドルピース16により構成されている。また、この区間において、第1共鳴管11の外面11aは、アッパーピース14、ロアピース15およびミドルピース16により構成され、第1共鳴管11の内面11bは、アッパーピース14およびミドルピース16により構成されている。また、この区間において、第2共鳴管12の外面12aは、アッパーピース14、ロアピース15およびミドルピース16により構成され、第2共鳴管12の内面12bは、ロアピース15およびミドルピース16により構成されている。
また、壁部3が水平方向(Y方向)に延びた位置では、図9に示すように、共鳴管1の外周部の上部は、アッパーピース14により構成され、共鳴管1の外周部の下部は、ロアピース15により構成されている。また、この位置において、第1共鳴管11の外面11aは、アッパーピース14により構成され、第1共鳴管11の内面11bは、アッパーピース14およびミドルピース16により構成されている。また、この位置において、第2共鳴管12の外面12aは、ロアピース15により構成され、第2共鳴管12の内面12bは、ロアピース15およびミドルピース16により構成されている。
本実施形態では、上記のように、共鳴管1のスロットル30側の端部1bにおいて、スロットル30のスロットルバルブ31の回転軸31aと直交する方向(鉛直方向)に沿って延びることにより共鳴管1内を第1共鳴管11と第2共鳴管12とに区画するように壁部3を設けることによって、スロットルバルブ31(弁体)の一方側を通過した空気(吸気)が壁部3により第1共鳴管11および第2共鳴管12の両方に均等に分割されるとともに、スロットルバルブ31(弁体)の他方側を通過した空気も壁部3により第1共鳴管11および第2共鳴管12の両方に均等に分割される。これにより、スロットルバルブ31の一方側を通過する空気(吸気)量と他方側を通過する空気量とが互いに異なるパーシャル域(スロットルバルブ31が半開きになる状態)においても、スロットルバルブ31を通過した空気(吸気)を第1共鳴管11および第2共鳴管12の両方に均等に流入させることができるので、スロットルバルブ31を通過した空気を第1サージタンク21および第2サージタンク22の下流に位置する各気筒101a、102aに均等に分配することができる。
また、共鳴管1内を第1共鳴管11と第2共鳴管12とに区画するように設けられた壁部3と、第1共鳴管11の下流に位置する第1サージタンク21および第2共鳴管12の下流に位置する第2サージタンク22と、第1サージタンク21の下流に位置する第1吸気ポート5aおよび第2サージタンク22の下流に位置する第2吸気ポート5bとを設けることによって、スロットル30下流の吸気経路を2つに分けることができるので、各吸気経路に発生する吸気脈動を利用して共鳴過給効果を得ることができる。したがって、この内燃機関の吸気装置100では、共鳴過給効果を得ながら、スロットルバルブ31のパーシャル域においても、各気筒101a、102aに空気を均等に分配することができる。
また、下流に向かって区画する方向が変更されるように壁部3を構成することによって、第1共鳴管11の下流に位置する第1サージタンク21と第2共鳴管12の下流に位置する第2サージタンク22との区画方向が、共鳴管1のスロットル30側の端部1bにおいて共鳴管1内を壁部3により区画する方向(壁部3の延びる方向)と異なる場合でも、容易に、第1共鳴管11および第2共鳴管12をそれぞれ第1サージタンク21および第2サージタンク22に接続することができる。
また、本実施形態では、上記のように、壁部3を、スロットル30側から下流に向かって連続的になめらかに区画する方向が変更されるように構成する。これにより、第1共鳴管11および第2共鳴管12の各々の流路の相対位置を下流に向かって連続的になめらかに変化させることができるので、スロットルバルブ31を通過した空気を第1共鳴管11および第2共鳴管12を介して第1サージタンク21および第2サージタンク22にスムーズに導くことができる。
また、本実施形態では、上記のように、第1サージタンク21および第2サージタンク22を上下方向にオーバーラップするように配置し、共鳴管1のスロットル30側の端部1bにおいて、スロットルバルブ31の回転軸31aと直交する方向(鉛直方向)に沿って延びることにより共鳴管1内を区画するとともに、下流に向かって区画する方向が変更され、かつ、共鳴管1の第1サージタンク21および第2サージタンク22側の端部1cにおいて、共鳴管1内を上下方向と直交する方向に沿って延びることにより区画するように壁部3を設ける。これにより、平面視で、第1サージタンク21および第2サージタンク22の両方の配置スペースが大きくなるのを抑制することができるとともに、スロットルバルブ31を通過した空気を、第1共鳴管11および第2共鳴管12を介して上下方向にオーバーラップするように配置された第1サージタンク21および第2サージタンク22に均等に流入させて各気筒101a、102aに均等に分配することができる。
また、本実施形態では、上記のように、第1サージタンク21および第2サージタンク22を、V型6気筒エンジン10の第1バンク101の上方において、上下方向にオーバーラップするように配置し、共鳴管1のスロットル30側の端部1bにおいて、スロットルバルブ31の回転軸31aと直交する方向に沿って延びることにより共鳴管1内を区画するように壁部3を設ける。さらに、壁部3を、下流に向かって区画する方向が変更され、かつ、共鳴管1の第1サージタンク21および第2サージタンク22側の端部1cにおいて、共鳴管1内を上下方向と直交する水平方向に沿って延びることにより区画するように構成する。これにより、第1サージタンク21および第2サージタンク22が上下方向にオーバーラップするように配置された構成において、平面視でV型6気筒エンジン10の第1バンク101および第2バンク102の間に第1サージタンク21および第2サージタンク22を設ける場合とは異なり、第1バンク101および第2バンク102のそれぞれに向かって延びる第1吸気ポート5aおよび第2吸気ポート5bの曲げ半径が過度に小さくなるのを抑制しながら、第1吸気ポート5aおよび第2吸気ポート5bの慣性過給に必要な長さを確保することができる。その結果、吸気ポート5a、5bの曲げ半径が小さいことに起因する圧力損失を低減して効率よく各気筒101a、102aに空気を導くことができるので、V型6気筒エンジン10において慣性過給効果を効果的に得ることができる。
また、本実施形態では、上記のように、アッパーピース14およびロアピース15により共鳴管1の外周部の少なくとも一部を構成する。また、アッパーピース14とロアピース15とにより挟み込まれるミドルピース16により壁部3を構成し、アッパーピース14、ロアピース15およびミドルピース16を一体的に接合する。これにより、アッパーピース14、ロアピース15およびミドルピース16の3ピースにより、部材点数が過度に多くなるのを抑制しながら、第1共鳴管11と第2共鳴管12との区画方向が下流に向かって変更される共鳴管1を容易に形成することができる。
また、本実施形態では、上記のように、共鳴管1のスロットル30側の端部1bにおいて、鉛直方向に沿って延びる区画部分161を有するとともに、下流に向かって区画部分161の延びる方向が変更され、かつ、共鳴管1の第1サージタンク21および第2サージタンク22側の端部1cにおいて、水平方向に沿って延びる区画部分161を有するようにミドルピース16を形成する。これにより、ミドルピース16により、共鳴管1のスロットル30側の端部1bから共鳴管1の第1サージタンク21および第2サージタンク22側の端部1cに向かって鉛直方向から水平方向に共鳴管1内の区画方向を変更する壁部3を容易に形成することができる。
また、本実施形態では、上記のように、第1共鳴管11と第2共鳴管12とが壁部3により区画された部分の上流側の端部近傍に、第1共鳴管11にEGRガスを導入する第1導入口13aと、第2共鳴管12にEGRガスを導入する第2導入口13bとを含む外部ガス導入口13を設ける。これにより、第1導入口13aおよび第2導入口13bを介して、それぞれ、第1共鳴管11および第2共鳴管12に直接的にEGRガスを導入することができるので、容易に、第1共鳴管11と第2共鳴管12とで導入されるEGRガス量にばらつきが生じるのを抑制することができる。また、第1導入口13aおよび第2導入口13bを介して、それぞれ、第1共鳴管11および第2共鳴管12の上流にEGRガスが導入されるので、空気(吸気)が共鳴管1内を下流に向かって流れる過程で空気とEGRガスとがより混合され易くなり、その結果、各気筒101a、102aに空気とEGRガスとを均等に分配することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、本発明の内燃機関の吸気装置を、自動車用のV型6気筒エンジンに適用する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明の内燃機関の吸気装置を、自動車用のエンジン以外のエンジンに適用してもよいし、たとえば、V型6気筒以外のV型多気筒エンジンや直列エンジン等に本発明の内燃機関の吸気装置を適用してもよい。
また、上記実施形態では、スロットルバルブの回転軸が水平方向に配置された例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、スロットルバルブの回転軸が水平方向以外の方向に配置された構成であってもよい。この場合には、壁部は、スロットル側の端部において、スロットルバルブの水平方向以外の方向に配置された回転軸と直交する方向(鉛直方向以外の方向)に沿って延びることにより共鳴管内を区画する。
また、上記実施形態では、第1サージタンクおよび第2サージタンクが上下方向(鉛直方向)にオーバーラップするように配置された例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第1サージタンクおよび第2サージタンクが水平方向に並列(隣接)して配置された構成であってもよいし、鉛直方向および水平方向以外の方向に並列(隣接)して配置された構成であってもよい。この場合、壁部は、第1サージタンクおよび第2サージタンク側の端部において、第1サージタンクおよび第2サージタンクが並列(隣接)する方向と直交する方向(水平方向以外の方向)に沿って延びることにより共鳴管内を区画する。
また、上記実施形態では、アッパーピース(第1樹脂部材)、ロアピース(第2樹脂部材)およびミドルピース(第3樹脂部材)を、振動溶着により一体的に接合する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、たとえば、DSI(Die Slide Injection)工法など、振動溶着以外の工法により、第1樹脂部材、第2樹脂部材および第3樹脂部材を互いに一体的に接合してもよい。
また、上記実施形態では、ミドルピース16(第3樹脂部材)に、両端部の端部溶着部162aおよび162bに加えて、溶着部162cおよび162dをさらに設ける例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、図10および図11に示す変形例のように、区画部分2161と管構成部分2162とを有するミドルピース216(第3樹脂部材)に、管構成部分2162の両端部の端部溶着部2162aおよび2162bと別個に溶着部162cおよび162d(図7〜図9参照)を設けない構成であってもよい。
この場合、アッパーピース214の端部溶着部214aおよび214bが、それぞれ、ミドルピース216の管構成部分2162の端部溶着部2162aおよび2162bに溶着されることにより、アッパーピース214およびミドルピース216が一体的に接合される。また、ロアピース215の端部溶着部215aおよび215bが、それぞれ、ミドルピース216の管構成部分2162の端部溶着部2162bおよび2162aに溶着されることにより、ロアピース215およびミドルピース216が一体的に接合される。このように構成すれば、アッパーピース214、ロアピース215およびミドルピース216の溶着部分を、共鳴管1の水平方向の両端部のみに集約することができる。なお、アッパーピース214は、本発明の「第1樹脂部材」の一例であり、ロアピース215は、本発明の「第2樹脂部材」の一例である。また、ミドルピース216は、本発明の「第3樹脂部材」の一例である。
また、上記実施形態では、本発明の外部ガスの一例として、EGRガスを示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、たとえば、ブローバイガスやエバポレーションガスなど、EGRガス以外の外部ガスであってもよい。また、第1共鳴管および第2共鳴管には、1種類の外部ガスを導入する構成に限らず、複数種類の外部ガスを導入する構成であってもよい。
また、上記実施形態では、第1サージタンクおよび第2サージタンクを第1バンクの上方に配置する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第1サージタンクおよび第2サージタンクを、第2バンクの上方において、上下方向にオーバーラップするように配置してもよい。
1 共鳴管
1b 端部
1c 端部
3 壁部
5a 第1吸気ポート
5b 第2吸気ポート
10 V型6気筒エンジン(V型多気筒エンジン)
11 第1共鳴管
12 第2共鳴管
13 外部ガス導入口
13a 第1導入口
13b 第2導入口
14、214 アッパーピース(第1樹脂部材)
15、215 ロアピース(第2樹脂部材)
16、216 ミドルピース(第3樹脂部材)
21 第1サージタンク
22 第2サージタンク
30 スロットル
31 スロットルバルブ
31a 回転軸
100 内燃機関の吸気装置
101 第1バンク
102 第2バンク
161、2161 区画部分
162、2162 管構成部分

Claims (7)

  1. スロットルの下流に位置する共鳴管と、
    前記共鳴管の前記スロットル側の端部において、前記スロットルのスロットルバルブの回転軸と直交する方向に沿って延びることにより前記共鳴管内を第1共鳴管と第2共鳴管とに区画するとともに、下流に向かって区画する方向が変更されるように設けられた壁部と、
    前記第1共鳴管の下流に位置する第1サージタンクおよび前記第2共鳴管の下流に位置する第2サージタンクと、
    前記第1サージタンクの下流に位置する第1吸気ポートおよび前記第2サージタンクの下流に位置する第2吸気ポートと、を備えた、内燃機関の吸気装置。
  2. 前記壁部は、前記スロットル側から下流に向かって連続的になめらかに区画する方向が変更されている、請求項1に記載の内燃機関の吸気装置。
  3. 前記第1サージタンクおよび前記第2サージタンクは、上下方向にオーバーラップするように配置されており、
    前記壁部は、前記共鳴管の前記スロットル側の端部において、前記スロットルバルブの回転軸と直交する方向に沿って延びることにより前記共鳴管内を区画するとともに、下流に向かって区画する方向が変更され、かつ、前記共鳴管の前記第1サージタンクおよび前記第2サージタンク側の端部において、前記共鳴管内を上下方向と直交する方向に沿って延びることにより区画するように設けられている、請求項1または2に記載の内燃機関の吸気装置。
  4. 前記第1吸気ポートおよび前記第2吸気ポートは、それぞれ、V型多気筒エンジンの第1バンクおよび第2バンクに接続され、
    前記第1サージタンクおよび前記第2サージタンクは、前記第1バンクまたは前記第2バンクのうちの一方の上方において、上下方向にオーバーラップするように配置されており、
    前記壁部は、前記共鳴管の前記スロットル側の端部において、前記スロットルバルブの回転軸と直交する方向に沿って延びることにより前記共鳴管内を区画するとともに、下流に向かって区画する方向が変更され、かつ、前記共鳴管の前記第1サージタンクおよび前記第2サージタンク側の端部において、前記共鳴管内を上下方向と直交する水平方向に沿って延びることにより区画するように設けられている、請求項3に記載の内燃機関の吸気装置。
  5. 前記共鳴管は、第1樹脂部材および第2樹脂部材から外周部の少なくとも一部が構成されるとともに、前記壁部は、前記第1樹脂部材と前記第2樹脂部材とにより挟み込まれる第3樹脂部材により構成され、
    前記第1樹脂部材、前記第2樹脂部材および前記第3樹脂部材が一体的に接合されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の内燃機関の吸気装置。
  6. 前記第3樹脂部材は、前記共鳴管の前記スロットル側の端部において、鉛直方向に沿って延びる区画部分を有するとともに、下流に向かって区画部分の延びる方向が変更され、かつ、前記共鳴管の前記第1サージタンクおよび前記第2サージタンク側の端部において、水平方向に沿って延びる区画部分を有するように形成されている、請求項5に記載の内燃機関の吸気装置。
  7. 前記第1共鳴管と前記第2共鳴管とが前記壁部により区画された部分の上流側の端部近傍に設けられ、前記第1共鳴管に外部ガスを導入する第1導入口と、前記第2共鳴管に外部ガスを導入する第2導入口とを含む外部ガス導入口をさらに備える、請求項1〜6のいずれか1項に記載の内燃機関の吸気装置。
JP2012233603A 2012-10-23 2012-10-23 内燃機関の吸気装置 Pending JP2014084776A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012233603A JP2014084776A (ja) 2012-10-23 2012-10-23 内燃機関の吸気装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012233603A JP2014084776A (ja) 2012-10-23 2012-10-23 内燃機関の吸気装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014084776A true JP2014084776A (ja) 2014-05-12

Family

ID=50788096

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012233603A Pending JP2014084776A (ja) 2012-10-23 2012-10-23 内燃機関の吸気装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014084776A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019085920A (ja) * 2017-11-07 2019-06-06 マツダ株式会社 多気筒エンジンの吸気装置
JP2022102205A (ja) * 2020-12-25 2022-07-07 株式会社クボタ 吸気マニホルドおよびエンジン

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62153516A (ja) * 1985-12-26 1987-07-08 Mazda Motor Corp エンジンの吸気装置
JPH0719132A (ja) * 1993-07-02 1995-01-20 Mazda Motor Corp V型エンジンの吸気装置
JPH08210203A (ja) * 1995-02-03 1996-08-20 Kubota Corp 4気筒エンジンの吸気マニホルド
JP2004204792A (ja) * 2002-12-26 2004-07-22 Aisan Ind Co Ltd 内燃機関の吸気装置
JP2005337117A (ja) * 2004-05-27 2005-12-08 Nissan Motor Co Ltd エンジンの吸気装置
JP2006037766A (ja) * 2004-07-23 2006-02-09 Nissan Motor Co Ltd エンジンの吸気装置
JP2007023986A (ja) * 2005-07-21 2007-02-01 Nissan Motor Co Ltd 吸気装置
JP2009008020A (ja) * 2007-06-28 2009-01-15 Toyota Motor Corp 多気筒内燃機関の吸気装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62153516A (ja) * 1985-12-26 1987-07-08 Mazda Motor Corp エンジンの吸気装置
JPH0719132A (ja) * 1993-07-02 1995-01-20 Mazda Motor Corp V型エンジンの吸気装置
JPH08210203A (ja) * 1995-02-03 1996-08-20 Kubota Corp 4気筒エンジンの吸気マニホルド
JP2004204792A (ja) * 2002-12-26 2004-07-22 Aisan Ind Co Ltd 内燃機関の吸気装置
JP2005337117A (ja) * 2004-05-27 2005-12-08 Nissan Motor Co Ltd エンジンの吸気装置
JP2006037766A (ja) * 2004-07-23 2006-02-09 Nissan Motor Co Ltd エンジンの吸気装置
JP2007023986A (ja) * 2005-07-21 2007-02-01 Nissan Motor Co Ltd 吸気装置
JP2009008020A (ja) * 2007-06-28 2009-01-15 Toyota Motor Corp 多気筒内燃機関の吸気装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019085920A (ja) * 2017-11-07 2019-06-06 マツダ株式会社 多気筒エンジンの吸気装置
JP2022102205A (ja) * 2020-12-25 2022-07-07 株式会社クボタ 吸気マニホルドおよびエンジン
JP7436766B2 (ja) 2020-12-25 2024-02-22 株式会社クボタ 吸気マニホルドおよびエンジン

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6435976B2 (ja) 内燃機関の吸気装置
US9057346B2 (en) Intake manifold
EP2599989B1 (en) Air-intake device
WO2018198510A1 (ja) 吸気装置
JP2014034966A (ja) 内燃機関のエアクリーナ装置
JP6713711B2 (ja) 吸気マニホールド
US7322332B2 (en) Intake system of multi-cylinder engine
JP5755087B2 (ja) 樹脂製インテークマニホールド
JP2014084776A (ja) 内燃機関の吸気装置
JP5619818B2 (ja) 吸気マニホールド
EP2123897B2 (en) Intake manifold for multi-cylinder internal combustion engine
JP6580518B2 (ja) 内燃機関の吸気装置
EP2123896B1 (en) Intake manifold for multi-cylinder internal combustion engine
JP6623701B2 (ja) 内燃機関の吸気装置
JP6783166B2 (ja) 内燃機関の吸気装置
CN101203666A (zh) 可变进气装置
JP6974999B2 (ja) 吸気マニホールド
JP7196794B2 (ja) 内燃機関の吸気装置
JP2019044585A (ja) 内燃機関
JP2018071397A (ja) エアクリーナ
JP2021113544A (ja) 内燃機関の吸気装置
JP6974998B2 (ja) 吸気マニホールド
JPH03281926A (ja) エンジンの吸気装置
JPH062627A (ja) 内燃機関の吸気装置
JPH0719055A (ja) 内燃機関の吸気マニホールド構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150910

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160426

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160427

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170110