JP2014083635A - パイプ切断機 - Google Patents

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Abstract

【課題】円筒形パイプの外径の大きさに関係なくバリが円筒形パイプの外側に向かって突出するように形成できるパイプ切断機を提供する。
【解決手段】軸方向が水平となるように配置されるパイプの内部に配置され、パイプの内径より小径の外径を有し、鋭角な切刃角を有する円形の下部側切刃22を備え、下部側切刃22を回転駆動させる内刃機構2と、パイプの外周面に軸方向に沿って接触し、パイプの内周面の最上位において内刃機構2の下部側切刃22が接触するようにパイプの下部を回転可能に受け止めて支持する上下動可能な1対の支持ローラ3と、パイプの外周面に接触させる円形の上部側切刃51を備え、上部側切刃51を下方に移動させてパイプの外周面の最上位に回転可能に押し付ける外刃機構5と、パイプを回転駆動させる回転駆動部4とを備える。下部側切刃22でパイプが切断されるので、パイプの切断面に、確実に外側に向かうバリを形成できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、金属製の円筒形パイプの端部を所定幅に切断するパイプ切断機に関する。
従来、薄平板を丸めて溶接して成形されたパイプの両端の溶接落ちを除去するためにパイプの軸方向端部を切断するパイプ切断機が知られている。このパイプ切断機として、パイプの外周面にカッター刃を押し当てて、カッター刃をパイプの周囲に回動させながらパイプの端部を切断するものがある(特許文献1参照)。
特開2010−115747号公報 特開2008−132578号公報 特開2009−23059号公報
しかしながら、上記パイプ切断機は、外側からカッター刃を押し当ててパイプを切断するため、切断面に内側へ突出するバリが発生し、例えば、パイプ内部に触媒などの部材が装填される自動車用マフラーを製作する場合、パイプ内部に触媒を挿入する際に、バリが邪魔となって装填する部材が損傷する問題がある。
また、カッター刃をパイプの周囲に回動させてパイプを切断するため、カッター刃を回動させる機構が複雑となるばかりか、回動させる軌道は一定となるため、パイプ径が異なる種々のパイプの切断には適用できない問題もある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、円筒形パイプの外径の大きさに関係なく、バリが円筒形パイプの外側に向かって突出するように形成できるパイプ切断機を提供することを課題とする。
本発明のパイプ切断機は、
軸方向が水平となるように配置される円筒形パイプの内部に配置され、円筒形パイプの内径より小径の外径を有し、鋭角な切刃角を有する円形の下部側切刃を備え、下部側切刃を回転駆動させる内刃機構と、
円筒形パイプの外周面に軸方向に沿って接触し、円筒形パイプの内周面の最上位において内刃機構の下部側切刃が接触するように円筒形パイプの下部を回転可能に受け止めて支持する上下動可能な1対の支持ローラと、
円筒形パイプの外周面に接触させる円形の上部側切刃を備え、上部側切刃を下方に移動させて円筒形パイプの外周面の最上位に回転可能に押し付ける外刃機構と、
円筒形パイプを回転駆動させる回転駆動部とを備えることを特徴とする。
このような構成により、回転駆動部で円筒形パイプを回転駆動させると共に、内刃機構の鋭角な切刃角を有する下部側切刃を回転させて、下部側切刃と上部側切刃とで円筒形パイプを押さえつけて、外刃機構の上部側切刃を円筒形パイプの回転に追従して回転させながら切断するので、円筒形パイプの切断面には外側に向かうバリが形成され、切断後の円筒形パイプ内への部材の挿入が容易になり、しかも、挿入する部材が損傷することもなくなる。
さらに、円筒形パイプを上下動可能な1対の支持ローラで回転可能に支持しているので、円筒形パイプの大きさに合わせて円筒形パイプの内周面の最上位に内刃機構の下部側切刃が接触するように支持ローラを上下動させて、これら支持ローラにより円筒形パイプを支持しながら下部側切刃と上部側切刃とにより円筒形パイプを切断することができるので、円筒形パイプ径に変更があってもすぐに対応できる。
また、回転駆動部で円筒形パイプを回転駆動させながら、下部側切刃と上部側切刃とを回転させて切断するので、下部側切刃と上部側切刃とは何れも円筒形パイプの周面に沿って回動させる必要がなく、単に回転させる構成でよいので、下部側切刃と上部側切刃とを回動させる偏心回転機構や遊星歯車構など複雑な駆動機構を不要にできる。
また、本発明のパイプ切断機は、外刃機構の上部側切刃は、円筒形パイプの外周面と平行な刃面を有し、内刃機構の下部側切刃は、円筒形パイプの軸方向と直交する刃面を有する切刃角30°以上90°未満の範囲に形成されていることが好ましい。
このような構成により、外刃機構の上部側切刃が押さえとなり、内刃機構の鋭角な下部側切刃によってせん断作用により円筒形パイプが切断されるので、円筒形パイプには確実に外側に向くバリを形成できる。しかも、下部側切刃の切刃角は、切刃角30°以上90°未満の範囲に形成されるので、切刃の損傷も少なくできる。
さらに、本発明のパイプ切断機は、外刃機構の上部側切刃の外径が内刃機構の下部側切刃の外径以上とすることが好ましい。
このような構成にすることで、内刃機構の下部側切刃の円筒形パイプへの接触面積が外刃機構の上部側切刃が円筒形パイプに接触する面積よりも小さくなるので、下部側切刃の円筒形パイプに対する応力が高くなり、下部側切刃による切断が容易になる。
また、本発明のパイプ切断機は、内刃機構は、下部側切刃が外周面に取り付けられ円筒形パイプに挿通される駆動軸を備え、駆動軸は、下部側切刃の外径以上の外径で円筒形パイプの内周面に接触する円柱状の管支持部を有し、駆動軸の管支持部の上方に、上下動可能で円筒形パイプの外周面に回転可能に接触させる押さえローラを設けて、駆動軸、管支持部、押さえローラ及び1対の支持ローラにより回転駆動部を構成することが好ましい。
このような構成により、内刃機構の駆動軸と1対の支持ローラとを利用し、駆動軸に管支持部を形成して、管支持部と押さえローラとにより円筒形パイプを押さえながら、管支持部を回転させる簡単な構成で円筒形パイプを回転駆動させることができる。しかも、円筒形パイプの大きさに合わせて支持ローラを上下動させるだけで、円筒形パイプを回転駆動させることができるので、切断可能な円筒形パイプの種類が多くなる。
本発明に係るパイプ切断機によれば、内刃機構の鋭角な切刃角を有する下部側切刃で円筒形パイプが切断されるので、円筒形パイプの切断面には外側に向かうバリが形成され、切断後の円筒形パイプ内への部材の挿入が容易になり、しかも、挿入する部材が損傷することもなくなる。
さらに、円筒形パイプを上下動可能な1対の支持ローラで回転可能に支持しているので、円筒形パイプの大きさに合わせて円筒形パイプの内周面の最上位に内刃機構の下部側切刃が接触するように支持ローラを上下動させて、これら支持ローラにより円筒形パイプを支持することができるので、円筒形パイプ径に変更があってもすぐに対応できる。
本実施形態によるパイプ切断機の全体構成を示す正面から見た断面図である。 本実施形態によるパイプ切断機の全体構成を示す側面から見た断面図である。 本実施形態によるパイプ切断機の全体構成を示す上方から見た断面図である。 本実施形態によるパイプ切断機の内刃機構と外刃機構と支持ローラの駆動状態を説明するための説明図である。 本実施形態によるパイプ切断機の内刃機構と外刃機構と支持ローラの拡大側面図である。 本実施形態によるパイプ切断機の内刃機構と外刃機構の切刃角を説明するための拡大図である。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1から図3に示すように、本実施形態によるパイプ切断機1は、円筒形のパイプ10の軸方向端部を任意の幅で切断する。パイプ10は、金属製板材をプレス加工により筒状に湾曲させて周方向端部を溶接により接続して形成されている。パイプ10は溶接により開口部に溶接落ちが形成される場合があり、このような溶接落ちが発生している場合には、パイプ10の開口端部を所定の幅で切断する必要がある。
パイプ切断機1は、パイプ10の内部に配置される内刃機構2と、内刃機構2を回転駆動させる内刃機構用駆動モータ24と、パイプ10の下部を回転可能に受け止めて支持する上下動可能な1対の支持ローラ3と、パイプ10を回転駆動させる回転駆動部4と、パイプ10の上部外周面に対向して配置される外刃機構5と、外刃機構5を上下動させる上下駆動機構6と、これら機器が内装されるケーシング8とを備える。
内刃機構2は、軸方向が水平方向となるように配置される駆動軸21と、この駆動軸21の軸方向の途中の外周面に形成される円形の下部側切刃22と、駆動軸21の軸方向における下部側切刃22と離れた位置の外周面に形成され、パイプ10の内周面に接触させる円柱状の管支持部23とを備える。
駆動軸21は、図2に示すように、ケーシング8に両端部が支持され、一端部が内刃機構用駆動モータ24に接続されている。この内刃機構用駆動モータ24の駆動により駆動軸21が回転される。駆動軸21は、ケーシング8及び内刃機構用駆動モータ24に対して軸方向に移動可能で、内刃機構用駆動モータ24に対して着脱可能にケーシング8に支持されている。駆動軸21にパイプ10を嵌める場合には、駆動軸21の内刃機構用駆動モータ24へのロックを解除して軸方向にずらしてパイプ10を駆動軸21に嵌める。
下部側切刃22は、図4及び図5に示すように、駆動軸21の外周囲全周に亘り、軸方向と直交する方向に突出する鍔状に形成されている。そして、下部側切刃22は、パイプ10の内径より小径の外径を有し、鋭角な切刃角を有する。具体的には、図6に示すように、駆動軸21の軸方向と直交する第1刃面22aと、この第1刃面22aと先端で連続され切刃角45°が形成される第2刃面22bと、この第2刃面22bに連続し、第1刃面22aとの間に切刃角30°が形成される第3刃面22cとを備える。第2刃面22bは、下部側切刃22の先端部にのみ形成され、第3刃面22cよりも切刃角を大きくすることで下部側切刃22の先端を欠け難くしている。
駆動軸21に形成される管支持部23は、下部側切刃22の外径以上の外径を有し、駆動軸21のケーシング8内に配置される全体長さの1/3以上の軸方向長さを有する。管支持部23は、パイプ10の最上部の内周面に接触することでパイプ10を支持する共に、駆動軸21の回転によりパイプ10を回転させる。なお、管支持部23は、外周にポリウレタン樹脂層を形成することができ、この場合には、管支持部23の外径は下部側切刃22の外径よりも大きくすることにより、ポリウレタン樹脂による弾性力で管支持部23と後述する押さえローラ41とによりパイプ10を確実に支持しながらパイプ10を回転させることができる。
図2及び図3に示すように、管支持部23の上方で、管支持部23に対向する位置には、上下動可能でパイプ10の外周面に回転可能に接触させる2つの押さえローラ41が配置されている。押さえローラ41は、駆動軸21の軸心の真上に併設されており、それぞれ個別に上下動するように構成されている。各押さえローラ41は、長手方向一端部に軸受を備える長尺な支持部材42に支持されており、この支持部材42は、ケーシング8に固定される揺動軸43を介して長手方向ほぼ中間位置において揺動可能に支持されている。そして、それぞれの支持部材42の他端部には、図1及び図3に示すように、エアシリンダ44が取り付けられており、このエアシリンダ44により支持部材42の一端部に取り付けられている押さえローラ41が駆動軸21の管支持部23に対して上下動するようになっている。エアシリンダ44の駆動により押さえローラ41を下方に移動させて管支持部23で支持されたパイプ10を押圧することにより、パイプ10が管支持部23と押さえローラ41とで挟持された状態となる。
また、駆動軸21の下方には、図1から図3に示すように、パイプ10の下部を回転可能に受け止めて支持する上下動可能な1対の支持ローラ3が設けられている。これら2本の支持ローラ3は、ローラ支持台31に、駆動軸21の軸方向に平行で高さが同一位置となるように併設されて軸受を介して回転可能に支持されている。
ローラ支持台31は、図1及び図2に示すように、支持ローラ用エアシリンダ32により上下動するように構成されており、支持ローラ用エアシリンダ32の上部にローラ支持台31が固定され、支持ローラ用エアシリンダ32の下部がケーシング8に固定されて、この支持ローラ用エアシリンダ32の駆動によりローラ支持台31が上下動するようになっている。さらに、ローラ支持台31の底面には支持ローラ用エアシリンダ32を挟むようにして下方に向けて伸びる2本のガイドバー33が固定されており、これらガイドバー33は、ケーシング8の上下方向中間位置に取り付けられたガイド用板35に直動軸受34を介して上下動可能に支持されている。このガイドバー33により、支持ローラ用エアシリンダ32によってローラ支持台31が上下動する際に、ローラ支持台31が傾くことなく上下動できるようになっている。ローラ支持台31は、パイプ10が駆動軸21に嵌められる前までは、最下方位置に待機させる。
本実施形態では、内刃機構2の駆動軸21、この駆動軸21に形成される管支持部23、駆動軸21の管支持部23の上方に配置される押さえローラ41、そして、1対の支持ローラ3により、パイプ10を回転させる回転駆動部4が構成される。
押さえローラ41を下方に移動させて管支持部23で支持されたパイプ10を管支持部23と押さえローラ41とで挟持した状態でパイプ10の下方外周面に支持ローラ3が接触するようにローラ支持台31を最下方位置から上昇させて、支持ローラ3によりパイプ10の下面側が回転可能に支持された状態にする。このように、支持ローラ3をパイプ10の下面側外周面に軸方向に沿って接触させてパイプ10を支持することで、パイプ10の内周面の最上位において内刃機構2の下部側切刃22も安定した状態で接触するようになっている。
そして、支持ローラ3によりパイプ10の下面側が回転可能に支持された状態で、駆動軸21を回転駆動すると、管支持部23と押さえローラ41とにより押圧状態でパイプ10を挟持しながら管支持部23が回転し、管支持部23に回転に伴ってパイプ10が回転すると共に押さえローラ41がパイプ10の回転に追従してパイプ10を押圧しながら回転する。
ローラ支持台31には、図1、図2、図4及び図5に示すように、駆動軸21に嵌められたパイプ10の軸方向の位置決めをするためのストッパー36が軸方向に移動可能に取り付けられている。
ストッパー36は、駆動軸21の真下に軸方向に2箇所設けられており、一方のストッパー36は、内刃機構2の下部側切刃22の先端部にパイプ10の切断位置を合わせた状態でパイプ10の一端に接触するようにローラ支持台31に固定し、他方のストッパー36は、パイプ10の他方の端面に接触するようにローラ支持台31に固定される。これらストッパー36によりパイプ10は軸方向の移動が阻止される。
さらに、ストッパー36は、上部先端部に自転可能なローラ37が設けられており、回転駆動部4の駆動によってパイプ10が回転した際に、このローラ37がパイプ10の回転に伴って回転するようになっている。ローラ37によりパイプ10の回転動作に支障なくパイプ10の軸方向の移動を阻止できるので、内刃機構2の下部側切刃22によって回転しているパイプ10の端部の所定位置を確実に切断できる。
パイプ10の上部外周面に対向して配置される外刃機構5は、図1、図2、図4から図6に示すように、パイプ10の外周面に接触させる円形リング状の上部側切刃51と、この上部側切刃51の平面と所定の隙間を介して対向配置され、上部側切刃51と同径の円形リング状の押さえリング52と、これら上部側切刃51と押さえリング52とが固定される支持軸53とを備える。
外刃機構5の上部側切刃51は、図6に示すように、支持軸53の軸方向と直交する方向に伸びる第1刃面51aとパイプ10の外周面と平行な第2刃面51bとにより形成される。
この上部側切刃51は、第1刃面51aと第2刃面51bとにより切刃角90°に形成されるが、これに限らず、逃し角を約5°以内で設けて切刃角を85°〜90°に設定するようにしてもよい。この逃し角を設けることで、刃を傷めずパイプ10の切れ味を向上することができる。外刃機構5は、上部側切刃51の第1刃面51aが内刃機構2の下部側切刃22の第1刃面22aと摺動する位置に設けられている。
上部側切刃51は、その先端部である第2刃面51bをパイプ10の外周面に押圧させることで、パイプ10の回転動作に追従して回転するように構成されている。
また、図6に示すように、押さえリング52における上部側切刃51と対向する面の縁部には内刃機構2の下部側切刃22の第2刃面22bと平行な面取り部52aが形成されている。この面取り部52aにより、外刃機構5を下方に移動させた際に、内刃機構2の下部側切刃22の先端部が、上部側切刃51と押さえリング52との間の隙間に入り易くなっている。さらに、押さえリング52は、上部側切刃51と共にパイプ10の外周面に接触させることで、押さえリング52と上部側切刃51との間の隙間に下部側切刃22の先端部が入り込んで上部側切刃51と下部側切刃22とのせん断による切断が行なわれても、パイプ10が歪みにくくなる。
さらに、上部側切刃51及び押さえリング52の外径は、内刃機構2の下部側切刃22の外径以上となるように形成している。このように、上部側切刃51及び押さえリング52の外径を内刃機構2の下部側切刃22の外径よりも大きくすることで、内刃機構2の下部側切刃22がパイプ10に接触する面積が、上部側切刃51及び押さえリング52のパイプ10への接触面積よりも小さくなるので、下部側切刃22のパイプ10に対する応力が高くなり、下部側切刃22による切断が容易になる。なお、外刃機構の上部側切刃の外径が内刃機構の下側切刃の外径よりも2倍以下に設定されるのが好ましく、これにより、装置の大型化が抑制される。
また、本実施形態では、支持軸53を介して上部側切刃51と押さえリング52とを内刃機構2に対して上下動させる上下駆動機構6を備える。
この上下駆動機構6は、図1から図3に示すように、支持軸53の両端部を回転可能に支持する2つの軸受部61と、これら軸受部61が長手方向一端側に固定される第1アーム部62と、第1アーム部62の長手方向他端側に揺動軸63を介して上部先端側が揺動可能に接続される第2アーム部64と、この第2アーム部64の下部先端側に形成される穴65に軸受66を介して挿通される偏心軸部67を有する駆動軸68と、この駆動軸68を回転駆動させる外刃機構用駆動モータ69とを備える。
図1及び図3に示すように、第1アーム部62の長手方向中心部は、支持軸70により揺動可能に支持されており、この支持軸70を中心にして第1アーム部62の長手方向両端部が上下動するようになっている。支持軸70は、両端部に同心の偏心軸部71が形成されており、これら偏心軸部71の一方がケーシング8の天井部に固定される固定部材81に回転可能に支持され、他方の偏心軸部71がケーシング8の側面部に回転可能に支持されている。さらに、他方の偏心軸部71は、ケーシング8の外部に突出されており、この外部露出部分に、ヘリカルギア72を取り付けて図示しないハンドルを取り付けることにより、手動で支持軸70を偏心回転させて第1アーム部62の高さを微調整できるようなっている。
外刃機構用駆動モータ69は、ケーシング8内の下方に配置されており、外刃機構用駆動モータ69に接続される駆動軸68は、外刃機構用駆動モータ69に接続される部分とケーシング8に軸受を介して支持される先端部分とを除いた部分が偏心軸部67となっている。この偏心軸部67を第2アーム部64に形成する穴65に軸受66を介して挿通して、外刃機構用駆動モータ69により駆動軸68が回転すると、偏心軸部67が偏心回転し、この偏心回転に伴い第2アーム部64がクランク機構となって上部の揺動軸63を中心に揺動しながら揺動軸63が上下動するようになっている。この第2アーム部64の動きにより、第1アーム部62の長手方向両端部が上下動して、軸受部61を介して支持される外刃機構5が上下動し、外刃機構5の上部側切刃51は下方に移動されるとパイプ10の外周面の最上位に押し付けられる。
本実施形態では、駆動軸21にパイプ10を嵌めて、ローラ支持台31を最下方位置から上昇させて駆動軸21に接触しないように支持ローラ3でパイプ10を受け止め、パイプ10の一端部の切断位置を内刃機構2の下部側切刃22上に位置合わせした状態で、パイプ10の内面が下部側切刃22に接触するまで支持ローラ3を下降させる。次に、押さえローラ41を下降させて、パイプ10を駆動軸21の管支持部23と押さえローラ41とで挟持した状態にして、管支持部23と2つの押さえローラ41と1対の支持ローラ3とによりパイプ10を回転可能に支持する。
なお、本実施形態では、駆動軸21を含む内刃機構2が所定の位置に固定され、外刃機構5を下降させるようにしたが、外刃機構5を所定の位置に固定し、駆動軸21を含む内刃機構2を上方に移動させる構成とすることもできる。
そして、内刃機構用駆動モータ24を駆動させることにより、駆動軸21が回転し、管支持部23の回転によりパイプ10が回転すると共に、このパイプ10の回転に追従して、2つの押さえローラ41と1対の支持ローラ3も回転する。パイプ10を回転させながら、外刃機構5を下降させて、上部側切刃51と押さえリング52とでパイプ10を押圧することにより、上部側切刃51と下部側切刃22とによりパイプ10が回転しながら切断される。
このように本実施形態のパイプ切断機1によれば、回転駆動部4でパイプ10を回転駆動させると共に、内刃機構2の鋭角な切刃角を有する下部側切刃22を回転させて、下部側切刃22と上部側切刃51とでパイプ10を押さえつけて、外刃機構5の上部側切刃51をパイプ10の回転に追従回転させながら下部側切刃22でパイプ10を切断するので、パイプ10の切断面には外側に向かうバリが形成され、切断後のパイプ10内への部材の挿入が容易になり、しかも、挿入する部材が損傷することもなくなる。
さらに、パイプ10の内周面の最上位に内刃機構2の下部側切刃22が接触した状態となるように1対の支持ローラ3を上下動させてパイプ10を回転可能に支持し、下部側切刃22と上部側切刃51とによりパイプ10を切断するので、パイプ径に変更があってもすぐに対応できる。
また、回転駆動部4でパイプ10を回転駆動させながら、内刃機構2の下部側切刃22と外刃機構5上部側切刃51とを回転させて切断するので、内刃機構2と外刃機構5の何れもパイプ10の周面に沿って回動させる必要がなく、単に回転させるだけでよいので、内刃機構2と外刃機構5とを回動させる偏心回転機構や遊星歯車機構など複雑な駆動機構を不要にでき、内刃機構2と外刃機構5の構造を簡単にできる。
さらに、回転駆動部4は、内刃機構2の駆動軸21と1対の支持ローラ3とを利用し、駆動軸の管支持部23と押さえローラ41とによりパイプ10を押さえながら、管支持部23を回転させる簡単な構成でパイプ10を回転駆動させることができる。しかも、パイプ10の大きさに合わせて支持ローラ3を上下動させるだけで、パイプ10を回転駆動させることができるので、切断可能なパイプ10の種類が多くなる。
なお、本発明のパイプ切断機は上記実施形態に限定されるものではなく、上記実施形態は例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。即ち、特許請求の範囲に記載の技術には、上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更を施すことが可能である。
1 パイプ切断機
2 内刃機構
3 支持ローラ
4 回転駆動部
5 外刃機構
6 上下駆動機構
8 ケーシング
10 パイプ
21 駆動軸
22 下部側切刃
22a 第1刃面
22b 第2刃面
22c 第3刃面
23 管支持部
24 内刃機構用駆動モータ
31 ローラ支持台
41 押さえローラ
51 上部側切刃
51a 第1刃面
51b 第2刃面
6 上下駆動機構
62 第1アーム部
64 第2アーム部
67 偏心軸部
68 駆動軸
69 外刃機構用駆動モータ

Claims (4)

  1. 軸方向が水平となるように配置される円筒形パイプの内部に配置され、円筒形パイプの内径より小径の外径を有し、鋭角な切刃角を有する円形の下部側切刃を備え、下部側切刃を回転駆動させる内刃機構と、
    円筒形パイプの外周面に軸方向に沿って接触し、円筒形パイプの内周面の最上位において内刃機構の下部側切刃が接触するように円筒形パイプの下部を回転可能に受け止めて支持する上下動可能な1対の支持ローラと、
    円筒形パイプの外周面に接触させる円形の上部側切刃を備え、上部側切刃を下方に移動させて円筒形パイプの外周面の最上位に回転可能に押し付ける外刃機構と、
    円筒形パイプを回転駆動させる回転駆動部とを備えることを特徴とするパイプ切断機。
  2. 請求項1に記載のパイプ切断機において、
    外刃機構の上部側切刃は、円筒形パイプの外周面と平行な刃面を有し、
    内刃機構の下部側切刃は、円筒形パイプの軸方向と直交する刃面を有する切刃角30°以上90°未満の範囲に形成されているパイプ切断機。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のパイプ切断機において、
    外刃機構の上部側切刃の外径が内刃機構の下部側切刃の外径以上であるパイプ切断機。
  4. 請求項1から請求項3の何れか1項に記載のパイプ切断機において、
    内刃機構は、下部側切刃が外周面に取り付けられ円筒形パイプに挿通される駆動軸を備え、
    駆動軸は、下部側切刃の外径以上の外径で円筒形パイプの内周面に接触する円柱状の管支持部を有し、
    駆動軸の管支持部の上方に、上下動可能で円筒形パイプの外周面に回転可能に接触させる押さえローラを設けて、
    駆動軸、管支持部、押さえローラ及び1対の支持ローラにより回転駆動部を構成しているパイプ切断機。
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