JP4113147B2 - 平面研削方法及び平面研削盤 - Google Patents

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本発明は、外周側に刃物部を有する薄肉回転刃等のワークを平面研削する平面研削方法及び平面研削盤に関するものである。
両頭又は単頭の平面研削盤を用いて、外周に鋭利な刃物部を有する薄肉回転刃等のワークWの両端面を平面研削する場合、図10〜図12に示すように、一般にワークWをその軸線廻りに自転させながら、1個又は一対の砥石車2,3により研削する。
このような平面研削において、ワークWを支持して軸線廻りに回転させる方式には、従来からマグネットチャック方式、クランプ方式(特許文献1)、キャリア方式(特許文献2)等がある。
マグネットチャック方式は図10に示すようにマグネットチャック4を備え、このマグネットチャック4によりワークWをチャッキングして回転させる方式である。またクランプ方式は図11に示すように上下一対のクランプ体5,6を有するクランプ機構7を備え、そのクランプ体5,6によりワークWの中心孔8の周縁部を上下両側からクランプして支持し、クランプ機構7と一体にワークWを回転させる方式である。
キャリア方式は図12に示すようにワークWよりも薄い板厚のキャリア9にワークポケット10を形成し、そのワークポケット10にワークWを嵌め込んで、砥石車2,3による研削時の研削抵抗を利用して、ワークWをキャリア9内で一対の摩擦ローラ11,12側に押し付けて回転させる方式である。
その他、ワークWの外周面に接触する一対の回転ローラと、ワークWの中心孔の内周面に接触する案内ローラとを備え、これらの回転ローラ及び案内ローラによりワークWを内外両側から挟んで支持し、その回転ローラの駆動によりワークWを回転させる方式もある(特許文献3、4)。
特開平4−41167号公報 特開平6−304854号公報 特開2000−326188号公報 特開2002−96262号公報
従来のマグネットチャック方式は、マグネットチャック4によりワークWをチャッキングして回転させながら、単頭平面研削盤等を用いて、その砥石車2により片面ずつ研削するため、研削精度の向上にも限界があり、また作業能率が悪く、研削作業の自動化も困難である。一方、他の方式は、両頭平面研削盤を用いてワークWの両端面を同時に研削できるため、マグネットチャック方式に比較して研削精度が向上し、また作業能率が良く、研削作業の自動化を容易に図ることが可能である。
しかし、クランプ方式は、一対のクランプ体5,6によりワークWの中心孔8の周縁部を上下両側からクランプするため、ワークWの中心孔8の近傍部分を研削することができず、両端面の全面を研削する必要のあるワークWについては使用できないという問題がある。
キャリア方式は、ワークWよりも板厚の薄いキャリア9を使用して、そのワークポケット10にワークWを嵌め込んで外周側から支持するため、ワークWの両端面の全面を研削できるものの、外周に鋭利な刃物部を有する回転刃の場合には、その刃物部によってキャリア9の内周面、又は摩擦ローラ11,12の外周面を傷め易く、摩擦ローラ11,12を含むキャリア9の寿命が短くなるという問題がある。
またキャリア方式は、研削抵抗を利用してワークWを一対の摩擦ローラ11,12側に押し付けて回転させるため、外周に凹凸状の刃物部を備えた回転刃の場合には、その刃物部の凹凸によってワークWの回転が困難になるという問題がある。更にワークWよりも板厚の薄いキャリア9を使用するため、ワークWの直径が大きくなればそれに応じてキャリア9も大きくなり、その結果、キャリア9の剛性が低下して研削中に撓みが発生し、砥石車2,3との接触によってキャリア9が削られて損傷するという問題もある。
ワークWが回転刃の場合には、ワークWを内外両側から挟んで回転させる方式においても、その刃物部で摩擦ローラの外周面を傷め易く、またワークWの回転が困難になる等、キャリア方式と同様の問題がある。
本発明は、このような従来の課題に鑑み、内周孔を有するワークであれば、外周側の形状等に関係なくその端面側の全面を容易に研削でき、しかもキャリアを小型化できると共に、ワーク、砥石車等によるキャリアの損傷を防止でき、キャリアの長寿命化を図ることができる平面研削方法及び平面研削盤を提供することを目的とする。
本発明の平面研削方法は、キャリアによりワークをその軸線廻りに自転させながら、該ワークの前記軸線方向の端面を前記軸線と平行な砥石軸廻りに回転する砥石車により平面研削するに際し、その回転時に前記ワークの内周孔に対して回転方向に係合する廻り止め部を外周に有し且つ前記ワークの前記内周孔よりも小さく該ワークの前記軸線方向の寸法よりも薄い一枚の板により構成された前記キャリアを、該キャリアと前記端面との間に前記軸線方向の隙間を置いて前記内周孔の前記軸線方向の中間位置に前記軸線方向から嵌脱自在に嵌め込んで、該キャリアにより前記廻り止め部を介して前記ワークを前記内周側から回転方向に駆動するものである。この場合、前記キャリアの駆動により縦方向の前記軸線廻りに回転する前記ワークをワーク支持手段により下側から受け、前記キャリアの前記ワーク支持手段よりも前記砥石車側に突出する部分を上下一対の前記砥石車間に挿入して、該一対の砥石車により前記ワークの上下の両端面をインフィード研削することが望ましい。
また本発明の平面研削盤は、キャリアによりワークをその軸線廻りに自転させながら、該ワークの前記軸線方向の端面を前記軸線と平行な砥石軸廻りに回転する砥石車により平面研削する平面研削盤において、その回転時に前記ワークの内周孔に対して回転方向に係合する廻り止め部を外周に有し且つ前記ワークの前記内周孔に前記軸線方向に嵌脱自在に嵌合し前記廻り止め部を介して前記ワークを前記内周側から前記軸線廻りに駆動する前記キャリアを備え、該キャリアは前記内周孔よりも小さく前記ワークの前記軸線方向の寸法よりも薄い一枚の板により構成され且つ該キャリアと前記端面との間に前記軸線方向の隙間を置いて前記内周孔の前記軸線方向の中間位置に嵌合するものである。また平面研削盤は、縦方向の砥石軸廻りに回転して前記ワークの上下の両端面を研削する上下一対の前記砥石車と、該砥石車と平行な縦方向の前記軸線廻りに回転する前記キャリアと、前記ワークを下側から回転自在に支持するワーク支持手段とを備え、前記ワークの前記ワーク支持手段よりも前記砥石車側に突出する部分を前記一対の砥石車間に出し入れ自在にしても良い。前記ワークの前記砥石車から外れた部分を押さえる押さえ手段を備えても良い。
本発明によれば、ワークの内周孔にキャリアを嵌め込んでワークをキャリアにより内周側から軸線廻りに駆動するので、ワークの外周側の形状等に関係なくその端面側の全面を容易に研削することができる。またワークの内周孔にキャリアを嵌め込むため、ワークの直径に関係なくキャリアを小型化することができる。しかもワークを内周側から駆動するため、外周に刃物部があるワーク、直径の大きいワークを研削する場合でも、ワーク、砥石車等によるキャリアの損傷を防止でき、キャリアの長寿命化を図ることができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1〜図3は縦型の両頭平面研削盤に適用した本発明の第1の実施例を例示する。この両頭平面研削盤は、図1〜図3に示すように、相対向して配置された上下一対の砥石車20,21と、砥石車20,21の側方に配置された揺動アーム22と、揺動アーム22上に設けられ且つワークWを下側から回転自在に支持するワーク支持手段24と、ワークWの中心孔23に着脱自在に嵌合し且つワーク支持手段24上のワークWを内周側から軸線廻りに回転させるキャリア25と、ワークWの砥石車20,21から外れた部分がワーク支持手段24から浮き上がったときに、ワークWを上側から押さえて飛び出し等を防止する押さえ手段26とを備えている。
この実施例での研削対象であるワークWは、例えば図4に示すように外周側に周方向に複数個の刃物部27が凹凸状に形成された薄肉回転刃等であって、刃物軸に対する取り付け用の中心孔23を中心部分に備え、その中心孔23の内周面の一部に、刃物軸の溝に係合する係合部28が中心側へと突出状に形成されている。なお、係合部28は中心孔23から直径方向の外側へと凹入状に形成されたものでも良い。
各砥石車20,21はカップ型等であって、研削用の砥石面20a,21aが相対向するように縦方向(即ち上下方向)の砥石軸29,30に装着されており、図外の駆動源により砥石軸29,30の軸線廻りに駆動されると共に、研削対象であるワークWの厚さに応じて砥石面20a,21a間の間隔を調整できるように上下方向に移動可能である。
揺動アーム22はその基部側が砥石軸29,30と平行なインデックス軸32を介して基台33上に水平方向に揺動自在に配置されており、その上面側がワークWを摺動自在に受ける平坦なワーク支持手段24となっている。そして、揺動アーム22は、ワークW及びキャリア25の揺動アーム22、ワーク支持手段24から砥石車20,21側に突出する突出部分Xが砥石車20,21間に出し入れ自在となるように、キャリア25の砥石車20,21側の端部が一対の砥石車20,21間に入る研削位置Yと、ワークWの砥石車20,21側の端部が砥石車20,21から離れるローディング位置Zとの間で、図外のインデックス機構によりインデックス軸32廻りにインデックス可能である。なお、インデックス軸32は円筒状の筒軸により構成され、基台33により支持されている。ローディング位置Zはアンローディング兼用であり、キャリア25に対するワークWの着脱を行う。
キャリア25はワークWよりも薄い円板状であって、ワーク支持手段24の上面に近接するように、その中心のボス部をキャリア軸34の上端部に套嵌することにより着脱自在に固定され、図外のキャリア駆動源によりキャリア軸34、ギヤ伝機構35、駆動軸36を介してキャリア軸34廻りに回転駆動される。またキャリア25はワークWの中心孔23に対して相対的に上下方向に嵌脱自在にその中心孔23よりも若干小さく形成されると共に、外周にワークWの係合部28に係合する廻り止め部25aが凹入状に形成されており、ワーク支持手段24上のワークWを内周側からのみ回転させるようになっている。
キャリア軸34は揺動アーム22の砥石車20,21側に偏った位置に砥石軸29,30と平行に上下方向に配置され、このキャリア軸34の上端側のキャリア25は、その一部が揺動アーム22及びワーク支持手段24よりも砥石車20,21側に突出している。そして、このキャリア25及びワークWの突出部分Xは、揺動アーム22のインデックス軸32廻りの揺動(インデックス)により、一対の砥石車20,21間に側方から出退自在である。
ギヤ伝機構35はキャリア軸34の下端側に固定された従動ギヤ37と、駆動軸36の上端側に固定された駆動ギヤ38と、これらギヤ37,38間に配置された1個又は複数個の中間ギヤ39とを備え、揺動アーム22の下側等に配置されている。中間ギヤ39は揺動アーム22に固定又は回転自在に設けられた中間軸40により支持されている。駆動軸36はインデックス軸32内に同心状に設けられている。なお、ギヤ伝機構35は揺動アーム22の内部に組み込んでも良い。
押さえ手段26は押さえアーム41と、押さえアーム41の先端部に設けられた押さえ部材42とを備え、例えばワークWに対して揺動アーム22の揺動方向と交差する方向の両側に一対配置されている。押さえアーム41は揺動軸43により揺動アーム22上に枢支され、モータ等の揺動駆動手段44により、押さえ部材42がワークW上に対応する押さえ位置aと、押さえ部材42がワークWから側方に外れた退避位置bとの間で位置変更自在である。押さえ部材42は押さえ部42a付きのボルト等のネジ部材により構成され、押さえ部42aとワークWとの隙間を適正に調整できるように押さえアーム41の先端部に下側から上下調整可能に螺合され、ロックナット45で固定されている。
揺動アーム22上には、ワーク支持手段24上のワークWの砥石車20,21から外れた部分を外側から取り囲むように保護板46が設けられ、この保護板46の内周側の周壁47により、ワーク支持手段24の上面でキャリア25により駆動されるワークWを外周側から保護するようになっている。
薄肉回転刃等のワークWの両面を研削する際には、次のように行う。先ずローディング位置Zにおいて揺動アーム22のワーク支持手段24上にワークWを装着する。この場合、各押さえ手段26を退避位置bに退避させて、図外のローディング装置により、ワークWの中心孔23にキャリア25を嵌め込みながら、ワークWをワーク支持手段24上に載置する。そして、押さえ手段26を押さえ位置a側へと揺動させて、ワークWが飛び出さないように押さえ手段26により適正な間隔をおいてワークWを押さえる。
次に駆動源によりキャリア25をキャリア軸34廻りに回転させて、このキャリア25によりワーク支持手段24上のワークWをその内周側から駆動する。そして、ワークWをキャリア軸34廻りに所定速度で回転(自転)させながら、揺動アーム22をローディング位置Zから研削位置Yへと揺動(インデックス)させて、キャリア25、ワークWの突出部分Xを、高速回転する一対の砥石車20,21の砥石面20a,21a間に挿入して、上下の砥石車20,21を切り込んでワークWを所定の厚さにインフィード研削を行う。
ワークWの研削が完了すれば上下の砥石車20,21を後退させて、揺動アーム22を研削位置Yからローディング位置Zへと揺動させた後、押さえ手段26を退避位置bへと退避させて、ローディング装置により研削済みのワークWをキャリア25から取り外す。以下、同様の動作を繰り返して、順次ワークWの研削を行う。
このようにすれば、次のような利点がある。即ち、キャリア25をワークWの中心孔23に嵌め込んで、キャリア25によりワークWを中心孔23の内周側(特に内周側からのみ)から支持して回転させるため、ワークWの中心孔23側までの研削が可能となり、ワークWの両端面の全面を同時に容易且つ能率的に高精度で研削することができる。
またキャリア25をワークWの中心孔23の内周側から回転させるため、ワークWが外周側に鋭利な刃物部27を有する回転刃のような場合でも、ワークWを円滑に駆動できると共に、ワークWの外周側の刃物部27によってキャリア25が損傷するようなこともなく、キャリア25の長寿命化を図ることができる。しかもキャリア25によりワークWを中心孔23の内周側から回転させることから、ワークポケットを備えたものに比較してキャリア25を小型化できるため、キャリア25自体の剛性の低下等の問題も生じず、これによってもキャリア25の長寿命化を図ることができる。
更にワーク支持手段24によりワークWを下側から摺動自在に受けた状態でキャリア25によりワークWを中心孔23の内周側から駆動して回転させるため、キャリア25をワークWの中心孔23に嵌め込んで駆動するにも拘わらず、研削中のワークWの姿勢が安定したものとなり、一対の砥石車20,21によりワークWの両端面を同時に高精度に研削することができる。またワークWの一対の砥石車20,21からはみ出している部分は、所定の隙間をおいて押さえ手段26により押さえているため、回転中のワークWがワーク支持手段24から浮き上がって飛び出たりするようなこともなく、ワークWを安全に研削することができる。
図5は本発明の第2の実施例を例示する。この実施例では、揺動アーム22上のワーク支持手段24が複数個のローラ48により構成され、また押さえ手段26が1個又は複数個のローラ49により構成されている。ワーク支持手段24用のローラ48は、キャリア軸34廻りに周方向に複数個配置され、キャリア軸34を中心として放射状に配置された支軸50により揺動アーム22側に回転自在に支持されている。
押さえ手段26用のローラ49は、キャリア軸34を中心としてワークWの直径方向に配置された支軸51により支持枠52側に回転自在に支持されている。支持枠52は研削位置YのワークW、特に砥石車20,21からはみ出した部分に対応してその上側に昇降自在に設けられており、研削位置Y側で昇降してローラ49によりワークWを押さえるようになっている。
このようにワーク支持手段24、押さえ手段26をローラ48,49によって構成した場合には、ワークWに対してローラ48,49が転がり接触となるため、滑り接触に比較してワークWの回転時の抵抗を極力小さくできると共に、ワークWに傷が入り難くできる。また押さえ手段26が研削位置Yで昇降するようにすれば、上側の砥石車20,21と同期させて昇降させることによって、ワークWに対する押さえとその解除とを行うことができる。
なお、この実施例では、ワーク支持手段24と押さえ手段26との両方にローラ48,49を使用しているが、ワーク支持手段24と押さえ手段26との何れか一方のみにローラを用いても良い。
図6は本発明の第3の実施例を例示する。この実施例では、砥石車20,21の側方に、ワーク支持手段24、キャリア25、押さえ手段26等を備えた複数台、例えば2台の可動台53が配置され、その各可動台53が所定の経路54に沿って研削位置Yとローディング位置Zとの間で交互に矢印方向に往復移動するように構成されている。なお、この実施例では、経路54は直線状であり、その経路54上の砥石車20,21に近い側に研削位置Yが、この研削位置Yの両側にローディング位置Zが夫々配置されている。
このように複数台の可動台53にワーク支持手段24、キャリア25、押さえ手段26等を夫々設けることにより、一方の可動台53側のワークWの研削中に、他方のローディング位置Zで他方の可動台53側のキャリア25に対してワークWを着脱することができ、研削作業の能率化を促進することができる。
図7は本発明の第4の実施例を例示する。この実施例では、砥石車20,21の側方に、その砥石軸29,30と略行な旋回軸57廻りに旋回可能な旋回台58が配置され、この旋回台58上に、ワーク支持手段24、キャリア25、押さえ手段26等が周方向に等間隔を置いて複数組設けられている。旋回台58はワーク支持手段24、キャリア25、押さえ手段26等の各組が砥石車20,21の研削位置Y、ローディング位置Z1、アンローディング位置Z2等の所定の作業位置に順次対応するように、図外のインデックス機構により旋回軸57廻りにインデックス可能である。
図7(A)の場合には、旋回台58上に三組のワーク支持手段24、キャリア25、押さえ手段26等が周方向に等間隔を置いて配置されている。また砥石車20,21側の研削位置Yとして、これを基準に周方向に等間隔を置いてローディング位置Z1とアンローディング位置Z2とが設けられている。そして、ワークWの研削に際しては、旋回台58を一方向に旋回させながら、ローディング位置Z1でキャリア25にワークWを装着し、そのワークWを研削位置Yで研削し、研削後のワークWをアンローディング位置Z2で取り出す。
図7(B)の場合には、旋回台58上に二組のワーク支持手段24、キャリア25、押さえ手段26等が周方向に等間隔を置いて配置されている。また砥石車20,21側の研削位置Yとして、旋回軸57に対してこれと反対側にアンローディング兼用のローディング位置Zが設けられている。そして、この場合にはワークWの研削に際しては、旋回台58を正逆方向に往復旋回(又は一方向に旋回)させながら、ローディング位置Zでキャリア25にワークWを装着し、そのワークWを研削位置Yで研削し、研削後のワークWをローディング位置Zで取り出す。
このように旋回台58上にワーク支持手段24、キャリア25、押さえ手段26等を周方向に等間隔を置いて複数組設けた場合にも、研削位置YでのワークWの研削中に、他のローディング位置Z1、アンローディング位置Z2等でキャリア25に対してワークWを着脱することができ、研削作業の能率化を促進することができる。
図8は本発明の第5の実施例を例示する。ワークWは図8(A)に示すように切欠き部55を有するC字状のピストンリング、オイルリング等でも良い。これらの場合には、キャリア25は図8(B)に示すようにワークWが切欠き部55を有するため、その切欠き部55に係合する凸状の廻り止め部25aを備えたものが使用されている。このようにワークWは内周孔の外側の全周を無端状に取り囲む形状でなくても良い。
図9は本発明の第6の実施例を例示する。図9(A)は内周に偏心孔23aを備えたワークWの場合を示し、図9(B)は角孔23bを備えたワークWの場合を示す。ワークWが図9(A)に示すように偏心孔23aを備えたカム板等の場合には、キャリア軸34がワークWの略中心位置に位置するように、キャリア25に対してキャリア軸34を偏心させて設けることにより、ワークWをその中心の軸線廻りに回転させることができ、回転時のワークWの振動等を極力防止することができる。また図9(B)に示すように角孔23bを有するワークWの場合には、キャリア25の外形状を角形にすれば良い。この場合には、キャリア25の形状自体が廻り止め部を兼用している。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば、実施例では、縦型の両頭平面研削盤について例示したが、砥石車20,21が水平方向の横軸廻りに回転する横型の両頭平面研削盤について採用しても良いし、縦型又は横型の単頭平面研削盤について採用しても良い。従って、本発明は縦型の両頭平面研削盤の場合に限定されるものではない。縦型の平面研削盤の場合には、キャリア25はワーク支持手段24上のワークWに対して上側から嵌脱するようにしても良い。
各実施例に例示するように、ワークWはその略中心に位置する中心孔23を備えたものでも良いし、中心に対して偏心した偏心孔23aを備えたものでも良い。このためワークWは内周側の孔、即ち内周孔を備えたものであれば十分である。内周孔の形状は真円状の円形の他、長円状、三角形状等でも良く、またその形状に応じてキャリア25の形状を適宜決定すれば良い。ワークWは薄板状が一般的であるが、その外形状は円形その他、どのような形状でも良い。
ワーク支持手段24は、縦型の場合にはワークWの研削位置Yの砥石車20,21からはみ出した部分を上下両側から受けるようにしても良いし、また横型の場合にはワークWの研削位置Yの砥石車20,21からはみ出した部分を左右両側から受けるようにしても良い。従って、ワークWの軸線方向の両側をワーク支持手段24で受けても良いし、片側を受けるようにしても良い。
本発明の第1の実施例を示す両頭平面研削盤の概略図である。 本発明の第1の実施例を示す両頭平面研削盤の要部の平面図である。 本発明の第1の実施例を示す両頭平面研削盤の要部の断面図である。 本発明の第1の実施例を示すワークの平面図である。 本発明の第2の実施例を示す要部の拡大図である。 本発明の第3の実施例を示す両頭平面研削盤の概略図である。 (A)(B)は本発明の第4の実施例を示す両頭平面研削盤の概略平面図である。 (A)は本発明の第5の実施例を示すワークの平面図、(B)はワーク及びキャリアの平面図である。 (A)(B)は本発明の第6の実施例を示すワーク及びキャリアの平面図である。 従来の研削方法を示す断面図である。 従来の研削方法を示す断面図である。 従来の研削方法を示す斜視図である。
符号の説明
W ワーク
20,21 砥石車
22 揺動アーム
23 中心孔
24 ワーク支持手段
25 キャリア
26 押さえ手段
29,30 砥石軸

Claims (5)

  1. キャリアによりワークをその軸線廻りに自転させながら、該ワークの前記軸線方向の端面を前記軸線と平行な砥石軸廻りに回転する砥石車により平面研削するに際し、その回転時に前記ワークの内周孔に対して回転方向に係合する廻り止め部を外周に有し且つ前記ワークの前記内周孔よりも小さく該ワークの前記軸線方向の寸法よりも薄い一枚の板により構成された前記キャリアを、該キャリアと前記端面との間に前記軸線方向の隙間を置いて前記内周孔の前記軸線方向の中間位置に前記軸線方向から嵌脱自在に嵌め込んで、該キャリアにより前記廻り止め部を介して前記ワークを前記内周側から回転方向に駆動することを特徴とする平面研削方法。
  2. 前記キャリアの駆動により縦方向の前記軸線廻りに回転する前記ワークをワーク支持手段により下側から受け、前記キャリアの前記ワーク支持手段よりも前記砥石車側に突出する部分を上下一対の前記砥石車間に挿入して、該一対の砥石車により前記ワークの上下の両端面をインフィード研削することを特徴とする請求項1に記載の平面研削方法。
  3. キャリアによりワークをその軸線廻りに自転させながら、該ワークの前記軸線方向の端面を前記軸線と平行な砥石軸廻りに回転する砥石車により平面研削する平面研削盤において、その回転時に前記ワークの内周孔に対して回転方向に係合する廻り止め部を外周に有し且つ前記ワークの前記内周孔に前記軸線方向に嵌脱自在に嵌合し前記廻り止め部を介して前記ワークを前記内周側から前記軸線廻りに駆動する前記キャリアを備え、該キャリアは前記内周孔よりも小さく前記ワークの前記軸線方向の寸法よりも薄い一枚の板により構成され且つ該キャリアと前記端面との間に前記軸線方向の隙間を置いて前記内周孔の前記軸線方向の中間位置に嵌合することを特徴とする平面研削盤。
  4. 縦方向の砥石軸廻りに回転して前記ワークの上下の両端面を研削する上下一対の前記砥石車と、該砥石車と平行な縦方向の前記軸線廻りに回転する前記キャリアと、前記ワークを下側から回転自在に支持するワーク支持手段とを備え、前記ワークの前記ワーク支持手段よりも前記砥石車側に突出する部分が前記一対の砥石車間に出し入れ自在であることを特徴とする請求項3に記載の平面研削盤。
  5. 前記ワークの前記砥石車から外れた部分を押さえる押さえ手段を備えたことを特徴とする請求項3又は4に記載の平面研削盤。
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