JP2014083072A - 電極コネクタ - Google Patents

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崇 森田
Akihiko Koyama
亮彦 小山
Junichi Inoue
純一 井上
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Abstract

【課題】構造の単純化及び小型化を実現することができる電極コネクタを提供する。
【解決手段】電極コネクタ1は、支点3を介して開閉自在な一対のアーム4、5と、アーム4、5の一端側に形成され、液体検知シートが備える電極部材を挟持可能な挟持部4a、5aと、アーム4及びアーム5に設けられ、磁力による吸引力により挟持部4a、5aを閉じる方向に付勢するマグネット6a、6bと、アーム4、5の他端側に形成され、挟持部4a、5aを開閉可能に操作する操作部7と、挟持部4a、5aに設けられ、液体検知シートが備える電極部材に当接されるコネクタ側電極部材8a、8bとを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、外部の電極部に取り付け可能な電極コネクタに関する。
従来、透析・輸血・点滴等の治療中に、患者の腕などに穿刺した留置針が抜けることによる血液や薬液の漏れを検知するために、留置針を穿刺した箇所(穿刺部)に液体検知センサーを貼り付け、血液・薬液の液漏れや液体検知センサーの設置異常を検知する装置・手法が知られている(例えば、特許文献1)。このような液体検知センサーは、穿刺部に直接貼り付けられ、液体検知センサーが備える電極に電極コネクタが接続されることにより計測装置につなげられる。
上記電極コネクタとしては、特許文献2に記載されているクリップ8が使用できる。このクリップ8は、バネ材7による付勢力によって導電部4と挟持部5との間にシート状の導電端子11(液体検知センサーが備える電極)を挟持することにより、シート状の導電端子11とクリップ8とを接続している。
実開平5−79468号公報 実開平6−74103号公報
しかしながら、上記クリップ8の構成では導電部4と挟持部5との間にシート状の導電端子11(液体検知センサーが備える電極)を挟持して固定するために必要な付勢力を得るためにバネ材7を使用しているが、付勢力を得るためには、バネ材自体をある程度大きくしなければならず、クリップ自体の小型化には不向きである。また、バネ材自体の構造が単純ではないため、バネ材をクリップに取り付ける際に手間がかかる場合がある。
そこで、本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、構造の単純化及び小型化を実現することができる電極コネクタを提供することを目的とする。
本発明の電極コネクタは、外部の電極部に取り付け可能な電極コネクタであって、支点を介して開閉自在な一対のアームと、前記アームの一端側に形成され、前記電極部を挟持可能な挟持部と、前記アームの片側に設けられ、磁力による吸引力により前記挟持部を閉じる方向に付勢する少なくとも1個のマグネットと、前記アームの他方側に設けられ、前記マグネットの磁力で吸引されるマグネットまたは金属と、前記アームの他端側に形成され、前記挟持部を開閉可能に操作する操作部と、前記挟持部に設けられ、前記電極部に当接されるコネクタ側電極部とを備えている。
上記構成によれば、使用者が一対のアームに形成された操作部を操作することによりマグネット部が吸引する方向に逆らって挟持部を開けて、開けた挟持部に外部の電極部を挟むことで、挟持部に設けられたコネクタ側電極部と外部の電極部とを容易に当接させて接続することができる。この際、マグネットの磁力による吸引力によって挟持部を閉じる方向に付勢しているので、バネなどの構造に比べて単純な構成にすることができ、電極コネクタの小型化を実現することができる。
また、互いのマグネット同士またはマグネットと金属が近づいた時に磁力が強まり吸引力を発揮するので、使用者が操作部で挟持部の開閉操作をする際に、使用者に手応え(操作感・クリック感)を与えることができる。これにより、使用者は電極コネクタの接続確認を容易にすることができる。
また、本発明の電極コネクタにおいて、前記外部の電極部は、シート状の液体検知シートに設けられたシート側電極部であってもよい。
上記構成によれば、挟持部によって液体検知シートを挟むことにより、挟持部に設けられたコネクタ側電極部と液体検知シートに設けられたシート側電極部とを容易に当接させて接続することができる。そして、挟持部によって液体検知シートを挟む際に、マグネット間又はマグネットと金属の間に、液体検知シートが挟み込まれたとしても磁力による吸引力によって挟持部を閉じる方向に付勢することができるので、バネなどの構造に比べて、マグネットまたは金属の設置スペースを小さくすることができるとともに、アームにマグネットまたは金属を配置する際の設計上の自由度を確保することができる。
また、本発明の電極コネクタは、前記液体検知シートが、針刺部に貼り付けられ、当該液体検知シートに設けられた前記シート側電極部に取り付け可能な構成としてもよい。
上記構成によれば、針刺部に貼り付けられた液体検知シートに設けられたシート電極部に電極コネクタを取り付けることができる。
また、本発明の電極コネクタにおいて、前記挟持部には、前記シート側電極部を所定の位置に装着するためのガイド部が設けられていてもよい。
上記構成によれば、ガイド部に沿ってシート側電極部を配置することにより、挟持部に設けられたコネクタ側電極部と前記シート側電極部を確実・容易に接続することができる。
また、本発明の電極コネクタの前記アームにおいて、前記コネクタ側電極部は、前記マグネットよりも前記挟持部側に配置されていてもよい。
上記構成によれば、外部の電極部を挟持部だけを使用して挟持することができる。このため、外部の電極部にコネクタ側電極部を容易に接続することができる。
また、本発明の電極コネクタの前記アームにおいて、前記コネクタ側電極部は、前記マグネットよりも前記支点側に配置されていてもよい。
上記構成によれば、外部の電極部を挟持部の挟持力及びマグネットによる吸引力により挟んで固定することができる。このため、外部の電極をより確実に電極コネクタに接続することができる。
また、本発明の電極コネクタの前記アームには、前記マグネットと前記支点との間の距離を変更する調整部を備えていてもよい。
上記構成によれば、開閉自在なアームの支点とマグネットの距離を調整することができるので挟持部の拡開時の付勢力を簡単に調整することができる。
また、本発明の電極コネクタにおいて、前記操作部は、一方のアームが他方のアームに対して前記支点を介して回動するように、前記一方のアームの前記挟持部と前記支点とを結ぶ線に対して所定の高さを有する形状をしていてもよい。
上記構成によれば、電極コネクタの他方のアームを患者の腕に沿わせた状態でも、所定の高さを有する操作部を押し込むことにより外部にある電極部を挟持することができる。また、電極コネクタが対象物に固定された後でも、所定の高さを有する操作部を押し込むことにより外部にある電極部に対する挟持を解除することができる。
構造の単純化及び小型化を実現することができる電極コネクタを提供することができる。
電極コネクタの斜視図である。 電極コネクタの使用例を示す説明図である。 (A)電極コネクタの平面図である。(B)電極コネクタの正面図である。(C)電極コネクタの底面図である。 (A)電極コネクタの右側面図である。(B)電極コネクタの左側面図である。(C)電極コネクタの背面図である。 電極コネクタの第1分解図である。 電極コネクタの第2分解図である。 電極コネクタのチューブへの嵌め込み方を説明する説明図である。 (A)液体検知シートの表面の斜視図である。(B)液体検知シートの裏面の斜視図である。 液体検知シートの断面構造を示す説明図である。 測定装置の電気的構成を示すブロック図である。 測定装置が実行する漏液検知プログラムのフローチャートを示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(電極コネクタの構成) 図1、図3及び図4に示すように、本実施形態の電極コネクタ1は、支点3を介して開閉自在な一対のアーム4、5と、アーム4、5の一端側に形成され、液体検知シート11が備える電極部材15a・15bを挟持可能な挟持部4a、5aと、アーム4及びアーム5に設けられ、磁力による吸引力により挟持部4a、5aを閉じる方向に付勢するマグネット6a、6bと、アーム4、5の他端側に形成され、挟持部4a、5aを開閉可能に操作する操作部7と、挟持部4a、5aに設けられ、液体検知シート11が備える電極部材15a・15bに当接されるコネクタ側電極部材8a、8bとを備えている。図2に示すように、電極コネクタ1のコネクタ側電極部材8a、8bは、コード37aを介して計測装置37と電気的に接続されて使用される。
そして、電極コネクタ1は、図2に示すように、患者の腕30に留置針31(針刺部)を穿刺した穿刺部32に貼り付けられた液体検知シート11が備える電極部材15a、15bを挟持することにより接続される。この接続により、液体検知シート11と計測装置37が電気的に接続される。なお、この液体検知シート11の電極部材15a、15bと電極コネクタ1の電極部材8a、8bとの接続が正常状態か、離脱状態かが確認できるように、電極コネクタ1のアーム4または5にLEDなどの表示部を設けてもよい。更に、電極コネクタ1は、把持部2を備え、留置針31に接続されたチューブ33(針刺部)に把持部2を嵌め込むことにより電極コネクタ1が留置針31に固定されることになる。
ここで、針刺部とは、留置針や注射針などのように直接患者の腕に穿刺される針状のものだけでなく、留置針や注射針などの針に接続されたチューブや注射筒などの器具も含まれる。
アーム4、5は、相対向する位置に配置され、アーム4がアーム5に対して支点3を回動中心にして回動自在に連結されている。具体的には、図5に示すように、アーム4の短手方向両端に設けられた凸部3a・3bを、アーム5の短手方向両端に設けられた凹部3c・3dに嵌め込むことにより、アーム4はアーム5に対して支点3を回動中心にして連結されている(図6参照)。樹脂又は加硫ゴムが主材であるポリマーが例示される。更に、樹脂として、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、フェノール系樹脂及びシリコン系樹脂が例示される。
また、アーム4、5の一端側には、液体検知シート11を挟持する挟持部4a、5aが設けられている。なお、挟持部4a、5aには、対向する位置に凹凸状の歯部を設けてもよい。この場合、挟持部4a、5aによって液体検知シート11を挟持する際に、液体検知シート11に歯部が噛み込むので、液体検知シート11をより強固に固定することができる。
挟持部4aの内側、即ち、挟持部5aに対向する位置には、図5に示すように、コネクタ側電極部材8a、8bを所定の位置に装着するためのガイド溝8c・8d(ガイド部)が設けられており、コネクタ側電極部材8a、8bがガイド溝8c・8dに沿って取り付けられている。これにより、コネクタ側電極部材8a、8bは、長手方向が平行となるように配置され、互いに電気的に分離されるように、所定の間隔を有して配置されるので、コネクタ側電極部材8a、8bと電極部材15a、15bとを確実・容易に接続することができる。また、コネクタ側電極部材8a、8bには、液体検知シート11に配置された電極部材15a、15bとの当接を容易にするために三角形状に突出した接点8e・8fが形成されている。
コネクタ側電極部材8a、8bは、導電性を有すれば、どのような材質であっても構わないが、アルミや銅等の金属であることが好ましい。その他に、コネクタ側電極部材8a、8bを形成する金属材料としては、ニッケル、銅、銀、錫、金、パラジウム、アルミニウム、クロム、チタン、及び、亜鉛の何れか、またはこれらの2つ以上を含む合金等であってもよい。
また、アーム4、5の中央部には、図5に示すように、円柱状の穴部6c・6dがそれぞれ形成されており、円柱形状をしたマグネット6a、6bがこの穴部6c・6dにそれぞれ収納される。穴部6c・6dは、マグネット6a、6bより若干大きめに設計されており、この穴部6c・6dに接着剤によりマグネット6a、6bを固定している。これにより、マグネット6a、6bの磁力による吸引力により挟持部4aと挟持部5aとを閉じる方向に付勢することができる。なお、穴部6c・6dは、マグネット6a、6bより若干小さめに設計された構成としてもよい。この場合、マグネット6a、6bを穴部6c・6dに嵌め込むことで、マグネット6a、6bによる吸引力により外れない程度にマグネット6a、6bを穴部6c・6dに固定することができる。
なお、本実施形態では、穴部6c及び穴部6dの両方にマグネット6a、6bを収納しているが、一方の穴部にだけマグネットを収納し、他方の穴部に金属片を収納してもよい。例えば、穴部6cにマグネット6aを収納し、他方の穴部6dに金属片を収納してもよいし、逆に、穴部6cに金属片を収納し、他方の穴部6dにマグネット6aを収納してもよい。
アーム4、5における、コネクタ側電極部材8a、8bとマグネット6a、6bとの位置関係としては、コネクタ側電極部材8a、8bが、マグネット6a、6bよりも挟持部4a、5a側に配置されていることになる。換言すると、アーム4、5において、マグネット6a、6bが、コネクタ側電極部材8a、8bよりも支点3側に配置されていることになる。
また、アーム4の他端側には、支点3を回動中心にしてテコの原理により挟持部4a、5aを拡開可能に操作する操作部7が設けられている。そして、操作部7の外側には、図3に示すように、使用者が指を添えた際の滑り止めになる凸部7aが短手方向に平行になるように2つ設けられている。また、アーム4に設けられた操作部7は、アーム4がアーム5に対して支点3を介して回動するように、図3(B)に示すように、アーム4の挟持部4aと支点3とを結ぶ線(面)に対して高さを有する段差形状7bに形成されている。これによって、電極コネクタ1のアーム5を患者の腕30に沿わせた状態でも、段差形状7bを有する操作部7を押し込むことにより液体検知シート11の電極部材15a、15bを挟持することができる。また、電極コネクタ1がチューブ33に固定された後でも、段差形状7bを有する操作部7を押し込むことにより液体検知シート11の電極部材15a、15bに対する挟持を解除することができる。操作部7の段差形状7bは流線形状であってもよい。すなわち、操作部7がアーム4の挟持部4aと支点3とを結ぶ線(面)に対して高さを有する形状であればよい。また、留置針が腕30に固定されているので、留置針31に接続されたチューブ33を把持部2で固定した電極コネクタ1も腕30に沿うようになるので、液体検知シート11の電極部材15a、15bとの接続状態も安定する。
また、アーム5の他端側には、把持部2が設けられている。把持部2は、図4(A)及び(B)に示すように、断面視Ω形状をしている。そして、把持部2の材質としては、チューブ33に嵌め込み易いように、弾力変形する弾性部材が使用される。この弾性部材としては、樹脂又は加硫ゴムが主材であるポリマーが例示される。更に、樹脂として、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、フェノール系樹脂及びシリコン系樹脂が例示される。
また、図4(A)及び(B)に示すように、把持部2のリングの一部が分離した部分には、翼部2aが設けられている。この翼部2aは、例えば、腕30に当接することにより、電極コネクタ1の腕30に対する体勢を安定した状態(左右にずれないなど)で取り付けることができる。この翼部2aの幅(大きさ)は取り付ける場所により適宜決めてもよい。また、把持部2をチューブ33から取り外す際に、この翼部2aを掴み、翼部2aを拡げることにより、容易に把持部2をチューブ33から取り外すことができる。
(液体検知シートの構成)
次に、電極コネクタ1が接続される液体検知シート11について説明する。 図8及び図9に示すように、本実施形態の液体検知シート11は、互いに電気的に分離された2つの電極部材15a・15bの間に接続された、抵抗部材18及び液体の介在によって導電性を発揮する絶縁シート14を備えている。そして、抵抗部材18は、絶縁シート14が導電性を発揮したときの抵抗値よりも大きな抵抗値であって、且つ、電極部材15a・15bに対するコネクタ側電極部材8a、8bの接続が解除されたときの電極部間の抵抗値よりも小さな抵抗値を有している。
ここで、『液体』は、液体検知シート11による液状の検知対象物であり、液状であれば、材質や物性に限定されるものではない。液状は、絶縁シート14に含浸する程度の流動性を有することを意味する。『液体』の種類としては、体液、薬液、純水や不純物を含む水の他、酸、アルカリ、油、有機溶剤等の有機物であってもよい。また、『液体』の物性は、液体検知シート11が使用される環境温度下で液化している物質であれば良い。
より具体的に説明すると、図9の断面図に示されるように、液体検知シート11は、絶縁シート14と、接着剤層19と、抵抗部材18と、2つの電極部材15a・15bと、粘着部材16とが積層されている。
絶縁シート14は、液体検知シート11の外形と相似する、液体検知シート11よりも小さな平面視四角形状の外形を有し、液体検知シート11の中央部に配置される。この絶縁シート14は、液体の介在により導電性を発揮すると共に、液体を吸液及び保持させる構造を有している。即ち、絶縁シート14は、液体の浸透により全体として絶縁性から導電性に変化するように構成されている。また、絶縁シート14の材質は、液体との非接触時において電気抵抗の大きな材質であれば、特に限定されるものではない。例えば、絶縁シート14の材質としては、布や紙等のセルロースやセラミック、エンジニアリングプラスチックが例示される。
接着層19は、粘着性物質で構成され、アクリル系樹脂、シリコン系樹脂、熱可塑性エラストマ系樹脂、ゴム系樹脂、ポリエステル系樹脂等が挙げられる。
電極部材15a・15bは、図8及び図9に示すように、長手方向が並行となるように配置される。電極部材15a・15bは、互いに電気的に分離されるように、所定の間隔を有して配置される。所定の間隔とは、液体検知シート11を設置する雰囲気の湿度に反応して誤動作しない程度の間隔を意味する。
また、電極部材15a・15bは、金属層52と、導電性接着剤層51とが積層された構成となっている。尚、電極部材15a・15bの先端部は、導電性接着剤層51が積層されていない。
金属層52は、接着部52aと、引き出し部52bとから構成される。接着部52aは、金属層52の導電性接着剤層51が積層される部分であり、粘着部材16の粘着剤61に接着される。電極部材15a・15bの各引き出し部52bは、各接着部52aから延在し、接着部52aとの接続部分から粘着部材16に形成された2つの貫通口63・63に夫々挿通されて反対側の面に位置するようにされている。電極部材15a・15bの各接着部52aは、粘着部材16の粘性により保持されていると共に、絶縁シート14によって全面が覆われている。換言すれば、粘着部材16は、貫通口63を有したシート状に形成されており、電極部材15a・15bは、粘着部材16の一方面側において各接着部52aが保持されており、各引き出し部52bが貫通口63・63を介して他方面側に位置されている構成になっている。
なお、金属層52は、導電性を有すれば、どのような材質であっても構わないが、アルミや銅等の金属であることが好ましい。金属層52を形成する金属材料としては、ニッケル、銅、銀、錫、金、パラジウム、アルミニウム、クロム、チタン、及び、亜鉛の何れか、またはこれらの2つ以上を含む合金等であってもよい。
抵抗部材18は、2つの電極部材15a・15bにまたがるように接触状態で載置され、接着剤層19の接着性により絶縁シート14に接着されている。即ち、抵抗部材18は、絶縁シート14と電極部材15a・15bとの間に挟持されるように、接着層19によって絶縁シート14に接着される。
また、抵抗部材18は、導電性を有し、絶縁シート14が導電性を発揮したときの抵抗値よりも大きい値に設定することが可能であれば、どのような材質であっても構わないが、カーボンであることが好ましい。特にケッチェンブラック(商標)等のカーボンブラックを用いたカーボンインクを、絶縁シート14や基材に印刷することにより形成されることが好ましい。尚、基材の材料としては、布や紙等のセルロースやセラミック、エンジニアリングプラスチックが例示される。エンジニアリングプラスチックとしては、ポリプロピレン、架橋ポリエチレン、ポリエステル、ポリベンツイミダゾール、アラミド、ポリイミド、ポリイミドアミド、ポリエーテルイミド、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などが挙げられる。
また、粘着部材16は、粘着剤61と、粘着用フィルム62とが積層されるとともに、粘着剤61と粘着用フィルム62とを貫通する貫通口63・63が形成された構成となっている。そして、粘着部材16は、絶縁シート14及び電極部材15a・15bを保持すると共に、これら絶縁シート14、電極部材15a・15b及び抵抗部材18を覆うように形成される。粘着部材16は露出箇所に粘着性を有している。従って、液体検知シート11の絶縁シート14、電極部材15a・15b及び抵抗部材18を粘着部材16により容易に所望箇所に取り付けることが可能になる。粘着用フィルム62は、粘着剤61のベースフィルムとなるものであり、液体検知シート11における絶縁シート14とは反対側の面に配置されている。粘着用フィルム62は、絶縁シート14及び電極部材15a・15bよりも大きなサイズに形成されている。これにより、粘着用フィルム62は、粘着剤61の保持と共に、設置状態の液体検知シート11における絶縁シート14及び電極部材15a・15bをカバーすることによって、絶縁シート14及び電極部材15a・15bを衝撃や擦れによる外力から保護するようになっている。なお、粘着部材16の先端部の粘着用フィルム62には、粘着剤61が積層されていない。
また、液体検知シート11は、医療用では滅菌処理が施されていることが好ましい。特に、液体検知シート11は、エチレンオキサイドガス(EOG)による滅菌処理が施されていることが好ましい。
なお、液体検知シート11には、粘着部材16の外形状と同一形状である剥離シート13が設けられていても良い。剥離シート13は、粘着剤61の粘着性を長期に亘って維持することを可能にすると共に、必要なときにだけ液体検知シート11の設置対象に対する粘着性を発揮させることを可能にする。これにより、剥離シート13は、液体検知シート11の設置前状態において、粘着部材16とで絶縁シート14及び電極部材15a・15bを保護することを可能にしている。
上記液体検知シート11によれば、液体検知シート11が備える電極部材15a・15b電極部間の抵抗値若しくはコネクタ側電極部材8a、8b間の抵抗値を測定することによって、絶縁シートが導電性を発揮する漏液状態と、液体検知シートが備える電極部に対するコネクタ側電極部の接続が解除された離脱状態と、これらの状態以外の正常状態(絶縁シートが導電性を発揮していない状態)との3つの状態を検知することができる。
なお、液体検知シート11は一例であって、絶縁シート14、抵抗部材18、電極部材15a・15b、の構成であれば、適宜材料、構造などは変えてもよい。
(電極コネクタの使用例)
次に、電極コネクタ1の使用例を説明する。
図2に示すように、輸血や点滴等の治療中に、患者の腕30に穿刺した留置針31が抜けたり外れたりすることによる血液や薬液の漏れや留置針31の異常を検知するために、留置針31を穿刺した穿刺部32に液体検知シート11を貼り付けた場合について説明する。
先ず、留置針31を患者の腕30の適切な箇所に穿刺する。次に、剥離シート13を備えた液体検知シート11であれば、剥離シート13を剥がし、留置針31を穿刺した穿刺部32に絶縁シート14が接するように液体検知シート11を貼り付ける。
次に、使用者は、図2および図7に示すように、点滴筒38に入れられた血液や薬液を点滴筒38から留置針31に送液するチューブ33に把持部2を嵌め込む。この際、把持部2は、弾性部材により形成されているので、把持部2が弾性変形することにより、把持部2をチューブ33に容易に嵌め込むことができる。
次に、使用者は、電極コネクタ1の操作部7を下方に押し込むことにより、マグネット6a、6bの磁力による吸引力に逆らって挟持部4a、5aを開ける。そして、開けた挟持部4a、5aに配置されたコネクタ側電極部材8a、8bがそれぞれ、液体検知シート11に配置された電極部材15a・15bに当接する位置まで電極コネクタ1を移動させて挟持部4a、5aを閉じる。これにより、電極コネクタ1と液体検知シート11とが電気的に接続される。即ち、液体検知シート11の電極部材15a・15bは、電極コネクタ1を介して、計測装置37が抵抗値を検出可能に接続される。
なお、上記説明では、電極コネクタ1の把持部2をチューブ33に嵌め込んでから電極コネクタ1と液体検知シート11とを接続する場合について説明したが、この順序は逆でもよい、即ち、電極コネクタ1と液体検知シート11とを接続してから、電極コネクタ1の把持部2をチューブ33に嵌め込んでもよい。
これにより、穿刺部32において漏液が起こると、絶縁シート14は、液体が浸透されることによって導電性を発揮する。これにより、抵抗部材18のみによって導通されていた電極部材15a・15bが、絶縁シート14を介しても電気的に接続されることになる。導電性を発揮した絶縁シート14は、抵抗部材18(正常状態での抵抗値)よりも低い抵抗値になるため、計測装置37が示す電気抵抗も低い抵抗値に変化することになる。これにより、漏液が検出されることになる。
また、患者の動作などの何らかの原因により、液体検知シート11が備える電極部材15a・15bに対する電極コネクタ1のコネクタ側電極部材8a、8bの接続が解除された場合、計測装置37が示す電気抵抗は、抵抗部材18(正常状態での抵抗値)よりも高い抵抗値に変化することになる。これにより、電極コネクタ1が液体検知シート11から離脱して、液体検知シート11が備える電極部材15a・15bに対するコネクタ側電極部材8a、8bの接続が解除されたことを電極コネクタ1の離脱状態として検出されることになる。なお、本実施形態に係る電極コネクタ1では、把持部2をチューブ33に装着することで、電極コネクタ1をチューブ33に一体的に固定することができるので、電極コネクタ1が液体検知シート11から離脱して接続が解除された場合の離脱状態は、抵抗値に基づいて留置針31が抜針した状態として検知することができる。前記正常状態および離脱状態についてはアーム4またはアーム5に取り付けられたLEDで表示(点灯、消灯)してもよい。
(計測装置による検知動作)
ここで、計測装置37及びその動作について説明する。
計測装置37は、上述のように電極コネクタ1の電極部材5a・5bを介して液体検知シート11の電極部材15a・15bに接続されることで、電極部材15a・15b間の抵抗値および電極部材5a・5b間の抵抗値を検出する機能を有している。これにより、液体検知シート11(検出部70)の状態(正常状態、漏液状態、及び、抜針状態(電極コネクタ1が液体検知シート11から離脱した離脱状態等))を検出することができる。
具体的に、図10に示すように、計測装置37は、演算部79、端子部71、A/D変換部77、入力部73、スピーカ74、表示部72、電源部75、通信インターフェース76、ROM781、及び、RAM782を有している。
端子部71は、上述のように、検出部70の抵抗値を検出しA/D変換部77を介して演算部79に抵抗値を送信する。演算部79は、電源部75からの電力供給により、各種プログラムを実行するとともに、各種アクチュエータの動作を制御する。具体的に、演算部79は、後述の漏液検知プログラムを、端子部71からの抵抗値に基づいて検出部70の状態を決定する。漏液検知プログラム等の各種プログラムは、ROM781やRAM782の記憶手段に格納される。また、演算部79は、決定した検出部70の状態に応じて、スピーカ74や液晶表示装置等の表示部72に検出部70の状態を報知する。また、スイッチ、キーボード、及び、マウス等の入力部73により、検知の開始・終了や、検出部70の状態を判定するための閾値等の設定が可能となっている。このような設定値は、RAM782に格納される。
また、演算部79は、通信インターフェース76を介して、検出部70の状態に基づく信号を外部へ出力することが可能となっている。例えば、穿刺部32からの液漏れを検出した場合、他のシステムに信号を出力する等が可能であり、例えば、離れた場所への警報や、液漏れ時の自動対応(例えば、システムの自動停止)等が可能となっている。
次に、計測装置37における演算部79が実行する漏液検知プログラムについて説明する。尚、本実施形態では、電極部材15a・15b間の抵抗値のことをセンサー抵抗値と称す。
図11に示すように、先ず、開始操作が行われたか否かが判定される(S1)。具体的には、入力部73において外部から開始の操作が行われ、当該操作を示す信号が演算部79に送信されたか否かが判定される。開始操作が行われない場合(S1:NO)、S1の処理を再度実行する。即ち、開始操作を待機する待機状態となる。
一方、開始操作が行われた場合(S1:YES)、センサー抵抗値を取得する(S2)。その後、離脱状態閾値が決定される(S3)。具体的に、離脱状態閾値は、電極コネクタ電極部材8a、8bと電極部材15a・15bとの間の接続が解除された離脱状態を判定するための閾値である。尚、離脱状態の閾値は、電極コネクタ電極部材8a・8b間が完全に非導通となる値(抵抗値が無限大)に設定してもよい。本実施形態では、液体検知シート11を穿刺部32に貼り付けたときのセンサー抵抗値に第1所定値を加算した値を離脱状態閾値とする。第1所定値は、設置対象の環境に応じて予め適宜設定される。
そして、漏液閾値が決定される(S4)。具体的に、漏液閾値は、絶縁シート14が漏液により導電性を発揮し、電極部材15a・15b間が絶縁シート14により導通した漏液状態を判定するための閾値である。液体検知シート11では、導電性を発揮した絶縁シート14よりも抵抗部材18の抵抗値が大きく設定されるため、漏液閾値は、導電性を発揮した絶縁シート14と、抵抗部材18との間の抵抗値が設定される。本実施形態では、液体検知シート11を穿刺部32に貼り付けたときのセンサー抵抗値に第2所定値を減算した値を漏液閾値とする。第2所定値は、絶縁シート14や漏れを検出する液体の物性に応じて予め適宜設定される。
このように、液体検知シート11ごとに閾値を定めることで、液体検知シート11ごとに抵抗値が異なる場合であってもバラツキを補正することができる。
その後、液体検知シート11が正常であるか否かを判定する。具体的に、決定した離脱状態閾値が、計測装置37の測定範囲上限値以上であるか否かが判定される(S5)。尚、離脱状態閾値として無限大を許容する場合は、この処理を行わなくてもよい。決定した離脱状態閾値が、計測装置37の測定範囲上限値以上でない場合(S5:NO)、決定した漏液閾値が、計測装置37の測定範囲下限値以下であるか否かが判定される(S6)。決定した漏液閾値が、計測装置37の測定範囲下限値以下でない場合(S6:NO)、検知動作が開始される。
検知動作が開始されると、センサー抵抗値が取得される(S7)。そして、取得したセンサー抵抗値が離脱状態閾値以上であるか否かが判定される(S8)。センサー抵抗値が離脱状態閾値異常でない場合(S8:NO)、取得したセンサー抵抗値が離脱状態閾値以上であるか否かが判定される(S9)。センサー抵抗値が離脱状態閾値以上でない場合(S9:NO)、S7の処理に戻って、検知動作が継続される。
一方、S5、S6、S8、及び、S9の各異常判定処理において、異常であると判定された場合(離脱状態閾値が計測装置37の測定範囲上限値以上である場合(S5:YES)、漏液閾値が計測装置37の測定範囲下限値以下である場合(S6:YES)、センサー抵抗値が離脱状態閾値以上である場合(S8:YES)、センサー抵抗値が離脱状態閾値以上である場合(S9:YES))は、次の処理が実行される。
即ち、S5、S6、S8、及び、S9の各異常判定処理において、異常である場合、警報処理が実行される(S10)。具体的に、スピーカ74が制御されて警報音が出力されると共に、表示部72に異常である旨の表示がなされる。その後、警報解除処理が行われる(S11)。警報解除処理は、液体検知シート11の管理者等によって入力部73への警報解除の操作がなされることを契機として、上記の警報処理が停止される処理である。そして、検知動作を継続するか否かが判定される(S12)。即ち、液体検知シート11の管理者等による入力部73への操作が、現在の検知動作を継続するか否かのいずれを示すものであるかを判定する。尚、上記いずれかの操作を行うように、表示部72に示すものであってもよい。
入力操作が現在の検知動作を継続するものである場合(S12:YES)、S7の処理に戻って、検知動作が継続される。入力操作が現在の検知動作を継続するものでない場合(S12:NO)、本プログラムが終了される。
尚、S10の警報処理においては、どのような状態であるかが識別可能な態様で報知されることが好ましい。即ち、S5、S6、S8、及び、S9の各異常判定処理において、異常であると判定した場合は、どのような異常であるかを識別可能な識別情報を記憶手段に記憶しておき、警報処理においては、識別情報に応じて、スピーカ74における音声の出力態様や、表示部72における表示態様を異ならせてもよい。また、識別情報を、通信インターフェース76を介して外部へ出力してもよい。
上記電極コネクタ1によれば、使用者がアーム4に形成された操作部7を操作することによりマグネット6a、6bが吸引する方向に逆らって挟持部4a、5aを開けて、開けた挟持部4a、5aに液体検知シート11の電極部材15a・15bを挟むことで、挟持部4a、5aに設けられたコネクタ側電極部材8a、8bと電極部材15a・15bとを容易に当接させて接続することができる。この際、マグネット6a、6bの磁力による吸引力によって挟持部4a、5aを閉じる方向に付勢しているので、板バネやコイルバネなどのバネを使用した構造に比べて単純な構成にすることができ、電極コネクタ1の小型化を実現することができる。
また、互いのマグネット6a、6b同士(またはマグネット6aと金属片)が近づいた時に磁力が強まり吸引力を発揮するので、使用者が操作部7で挟持部4a、5aの開閉操作をする際に、使用者に手応え(操作感・クリック感)を与えることができる。これにより、使用者は電極コネクタ1の液体検知シート11に対する接続確認を容易にすることができる。
また、上記電極コネクタ1によれば、挟持部4a、5aによって液体検知シート11を挟むことにより、挟持部4a、5aに設けられたコネクタ側電極部材8a、8bと液体検知シート11に設けられた電極部材15a・15bとを容易に当接させて接続することができる。そして、挟持部4a、5aによって液体検知シート11を挟む際に、マグネット6a、6b間(又はマグネットと金属片の間)に、液体検知シート11が挟み込まれたとしても磁力による吸引力によって挟持部4a、5aを閉じる方向に付勢することができるので、バネなどを使用した構造に比べて、マグネット6a、6b(または金属片)の設置スペースを小さくすることができるとともに、アーム4、5にマグネット6a、6b(または金属片)を配置する際の設計上の自由度を確保することができる。
また、上記電極コネクタ1によれば、留置針31が穿刺された穿刺部32に貼り付けられた液体検知シート11に設けられた電極部材15a・15bに電極コネクタ1を取り付けることができる。
また、上記電極コネクタ1では、挟持部4aの内側、即ち、挟持部5aに対向する位置には、図5に示すように、コネクタ側電極部材8a、8bを所定の位置に装着するためのガイド溝8c・8d(ガイド部)を設けている。これにより、ガイド溝8c・8dに沿って電極部材15a・15bを配置することで、挟持部4a、5aに設けられたコネクタ側電極部材8a、8bと電極部材15a・15bとを確実・容易に接続することができる。
また、上記電極コネクタ1のアーム4、5における、コネクタ側電極部材8a、8bとマグネット6a、6bとの位置関係としては、コネクタ側電極部材8a、8bが、マグネット6a、6bよりも挟持部4a、5a側に配置されている。これにより、液体検知シート11の電極部材15a・15bを挟持部4a、5aだけを使用して挟持することができる。このため、液体検知シート11の電極部材15a・15bにコネクタ側電極部材8a、8bを容易に接続することができる。
また、上記電極コネクタ1によれば、電極コネクタ1のアーム5を患者の腕30に沿わせた状態でも、段差形状7bを有する操作部7を押し込むことにより液体検知シート11の電極部材15a・15bを挟持することができる。また、電極コネクタ1がチューブ33に固定された後でも、段差形状7bを有する操作部7を押し込むことにより液体検知シート11の電極部材15a・15bに対する挟持を解除することができる。
(その他の実施形態)
以上のように、本実施形態の電極コネクタ1について説明したがこれに限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、アーム4、5における、コネクタ側電極部材8a、8bとマグネット6a、6bとの位置関係として、コネクタ側電極部材8a、8bが、マグネット6a、6bよりも挟持部4a、5a側に配置されているが、これに限らず、逆に、コネクタ側電極部材8a、8bが、マグネット6a、6bよりも支点3側に配置された構成としてもよい。換言すれば、アーム4、5において、マグネット6a、6bが、コネクタ側電極部材8a、8bよりも挟持部4a、5a側に配置されていてもよい。この場合、液体検知シート11を挟持部4a、5a及びマグネット6a、6bによる吸引力により挟んで固定することができる。このため、液体検知シート11をより確実に電極コネクタ1に接続することができる。
また、上記実施形態では、アーム4、5の中央部には、円柱状の穴部6c・6dがそれぞれ形成されており、円柱形状をしたマグネット6a、6bがこの穴部6c・6dにそれぞれ収納される。しかし、これに限らず、アーム4、5において、支点3から挟持部4a、5aに向かって、複数の穴部を設けた構成としてもよい。例えば、アーム4の支点3から挟持部4aとの間に3つの穴部を設ける。そして、アーム5の支点3から挟持部5aとの間に、アーム4に設けられた3つの穴部に対向する位置に3つの穴部を設ける構成である。この場合、マグネット6a、6bを所望の穴部に収納することにより、アーム4、5の支点3とマグネット6a、6bとの間の距離を調整することができる。即ち、上記のようにアーム4、5に設けられた複数の穴部がマグネット6a、6bと支点3との間の距離を変更する調整部の役割を果たすことになる。
これによれば、開閉自在なアーム4、5の支点3とマグネット6a、6bの距離を調整することができるので挟持部4a、5aの拡開時の付勢力を簡単に調整することができる。
また、電極コネクタ1と把持部2は一体成型されたものであってもよいし、両者がボールジョイントのように結合されて、把持部2が回動自在に動くようにしてもよい。
また、本実施形態の電極コネクタ1は、液体検知シート11に対して使用したが、これに限らず、外部に電極を備えた器具と計測装置とを接続するために使用できる。その場合図1〜図7には把持部2が設けられているが、把持部2を設けない構成(把持部のない電極コネクタ)であってもよい。例えば、心電図を測定する装置や脳波を測定する装置や脈拍を測定する装置にも活用することができる。
以上の詳細な説明では、本発明をより容易に理解できるように、特徴的部分を中心に説明したが、本発明は、以上の詳細な説明に記載する実施形態に限定されず、その他の実施形態にも適用することができ、その適用範囲は可能な限り広く解釈されるべきである。
また、本明細書において用いた用語及び語法は、本発明を的確に説明するために用いたものであり、本発明の解釈を制限するために用いたものではない。また、当業者であれば、本明細書に記載された発明の概念から、本発明の概念に含まれる他の構成、システム、方法等を推考することは容易であると思われる。従って、請求の範囲の記載は、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で均等な構成を含むものであるとみなされるべきである。また、本発明の目的及び本発明の効果を充分に理解するために、すでに開示されている文献等を充分に参酌することが望まれる。
1 電極コネクタ
2 把持部
3 支点
4、5 アーム
4a、5a 挟持部
6a、6b マグネット
7 操作部
8a、8b コネクタ側電極部材
11 液体検知シート
15a・15b 電極部材

Claims (8)

  1. 外部の電極部に取り付け可能な電極コネクタであって、
    支点を介して開閉自在な一対のアームと、
    前記アームの一端側に形成され、前記電極部を挟持可能な挟持部と、
    前記アームの片側に設けられ、磁力による吸引力により前記挟持部を閉じる方向に付勢する少なくとも1個のマグネットと、
    前記アームの他方側に設けられ、前記マグネットの磁力で吸引されるマグネットまたは金属と、
    前記アームの他端側に形成され、前記挟持部を開閉可能に操作する操作部と、
    前記挟持部に設けられ、前記電極部に当接されるコネクタ側電極部と、
    を備えたことを特徴とする電極コネクタ。
  2. 前記外部の電極部は、シート状の液体検知シートに設けられたシート側電極部であることを特徴とする請求項1記載の電極コネクタ。
  3. 前記液体検知シートは、針刺部に貼り付けられ、当該液体検知シートに設けられた前記シート側電極部に取り付け可能な請求項1または2記載の電極コネクタ。
  4. 前記挟持部には、前記シート側電極部を所定の位置に装着するためのガイド部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の電極コネクタ。
  5. 前記アームにおいて、前記コネクタ側電極部は、前記マグネットよりも前記挟持部側に配置されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の電極コネクタ。
  6. 前記アームにおいて、前記コネクタ側電極部は、前記マグネットよりも前記支点側に配置されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の電極コネクタ。
  7. 前記アームには、前記マグネットと前記支点との間の距離を変更する調整部を備えていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の電極コネクタ。に記載の電極コネクタ。
  8. 前記操作部は、一方のアームが他方のアームに対して前記支点を介して回動するように、前記一方のアームの前記挟持部と前記支点とを結ぶ線に対して所定の高さを有する形状をしていることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の電極コネクタ。
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