JP2014144177A - 電極コネクタ - Google Patents

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崇 森田
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亮彦 小山
Junichi Inoue
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Abstract

【課題】外部の電極との接続をより簡単な構造で実現し、且つ、小型化をも実現することができる電極コネクタを提供する。
【解決手段】液体検知シート11の電極部(電極部材)15a・15bに取り付け可能な電極コネクタ1は、弾性変形可能とされ、且つ、支点3を介して開閉自在な一対のホルダー4、5と、ホルダー4に設けられた凹形状をした係合穴部41、42と、ホルダー5に設けられ、凸形状をした係合突起部51、52と、ホルダー5の係合突起部51、52に設けられ、外部からの押圧により係合突起部51、52を押圧方向に移行させて、係合穴部41、42に対する係合突起部51、52の係合を解除する押え部53、54と、挟持部4a、5aと、挟持部4aに設けられたコネクタ側電極部(電極部材)8a、8bと、を備えた構成をしている。
【選択図】図1

Description

本発明は、外部の電極部に取り付け可能な電極コネクタに関する。
従来、透析・輸血・点滴等の治療中に、患者の腕などに穿刺した留置針が抜けることによる血液や薬液の漏れを検知するために、留置針を穿刺した箇所(穿刺部)に液体検知センサーを貼り付け、血液・薬液の液漏れや液体検知センサーの設置異常を検知する装置・手法が知られている(例えば、特許文献1)。このような液体検知センサーは、穿刺部に直接貼り付けられ、液体検知センサーが備える電極に電極コネクタが接続されることにより計測装置につなげられて使用される。
上記電極コネクタとしては、特許文献2に記載されているクリップ8が使用できる。このクリップ8は、バネ材7による付勢力によって導電部4と挟持部5との間にシート状の導電端子11(液体検知センサーが備える電極)を挟持することにより、シート状の導電端子11とクリップ8とを接続している。
実開平5−79468号公報 実開平6−74103号公報 特開平7−6815号公報
しかしながら、上記クリップ8の構成では導電部4と挟持部5との間にシート状の導電端子11(液体検知センサーが備える電極)を挟持して固定するために必要な付勢力を得るためにバネ材7を使用しているが、付勢力を得るためには、バネ材自体をある程度大きくしなければならず、クリップ自体の小型化には不向きである。また、バネ材自体の構造が単純ではないため、バネ材をクリップに取り付ける際に手間がかかる場合がある。
上記問題を踏まえて、特許文献3に記載されている端末用コネクタAのように、電線押圧用保護クランプ3の側板部7に設けられた係止孔8と、クランプ用溝部6に設けられた突起部9とを係合する機構を使用することが考えられる。
もっとも、上記端末用コネクタAでは、係止孔8と突起部9との係合作業は簡単ではあるが、係止孔8と突起部9との係合を解除する作業は簡単ではないため液体検知センサーが備える電極と電極コネクタとの接続機構としては不十分である。
そこで、本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、外部の電極と電極コネクタの接続をより簡単な構造で実現し、且つ、小型化をも実現することができる電極コネクタの提供を目的とする。
本発明は、外部の電極部に取り付け可能な電極コネクタであって、少なくとも一方は弾性変形可能とされ、且つ、支点を介して開閉自在な一対のホルダーと、前記ホルダーの一方に設けられ、凹形状をした係合穴部と、前記ホルダーの他方に設けられ、凸形状をしており、前記ホルダー閉鎖時に前記係合穴部に係合する係合突起部と、前記係合穴部、又は、前記係合突起部に設けられ、外部からの押圧により前記係合穴部、又は、前記係合突起部を押圧方向に移行させて、前記係合穴部に対する前記係合突起部の係合を解除する解除補助部と、前記一対のホルダーに形成され、前記外部の電極部を挟持可能な挟持部と、前記挟持部の少なくとも一方に設けられ、前記外部の電極部に当接されるコネクタ側電極部と、を備えたことを特徴としている。
上記構成によれば、使用者がホルダーの一方側に設けられた解除補助部を押圧することにより係合突起部(又は係合穴部)を押圧方向に移行させて、係合穴部に対する係合突起部の係合を解除し、更に、支点を中心にホルダーを開けることにより一対のホルダーを開放状態にすることができる。一方、ホルダーを解放状態から閉鎖状態にする際には、ホルダーに形成された挟持部に外部の電極部を置き、ホルダーを閉める時に係合突起部を係合穴部に係合させることによって、挟持部に設けられたコネクタ側電極部を外部の電極部に当接させた状態で容易に固定することができる。この際、係合突起部を係合穴部に係合させるだけの構造によりホルダーを閉鎖状態にしているので、比較的単純な構成にすることができ、電極コネクタの小型化を実現することができる。
また、本発明の電極コネクタにおいて、前記係合穴部と前記係合突起部は、前記一対のホルダーの先端部側に少なくとも一対設けられていることを特徴としている。
上記構成によれば、一方のホルダーの先端部側に係合穴部を設け、他方のホルダーの先端部側に係合突起部を設けることにより、ホルダーの支点に対して距離を置いた場所で係合穴部と係合突起部とを係合させて固定することができる。これによれば、ホルダーの支点に対して近い場所(ホルダーの先端部側よりも近い場所)に係合穴部と係合突起部とを設け、係合穴部と係合突起部とを係合させて固定した場合に比べて、より確実にホルダーを閉鎖状態に維持することができる。前記先端部側とはホルダーの支点とホルダー先端部の中間位置よりも先端側をいう。
また、本発明の電極コネクタは、前記解除補助部が設けられた側のホルダーに形成され、前記外部からの押圧による前記係合穴部、又は、前記係合突起部の押圧方向への移行を許容するスリットを備えていることを特徴としている。
上記構成によれば、ホルダーが閉鎖状態の際には、解除補助部に対する外部からの押圧によって、係合突起部(又は係合穴部)がスリットにより形成された空間に押し出されることになり、係合穴部(係合突起部)に対する係合突起部(又は係合穴部)の係合を容易に解放状態にすることができる。一方、ホルダーを解放状態から閉鎖状態にする際には、外部からの押圧によって、係合突起部(又は係合穴部)がスリットにより形成された空間に一旦押し出され、係合突起部が係合穴部に係合するときに、ホルダー自体の弾性力で係合突起部(又は係合穴部)が元の位置に戻るので、係合突起部と係合穴部とが係合する。これにより、外部からの押圧によるホルダー(係合突起部又は係合穴部)の変形を容易にし、ホルダーの開閉作業を容易にすることができる。
また、本発明の電極コネクタにおいて、前記解除補助部は、指で挟持可能な一対の押圧型であることを特徴としている。
上記構成によれば、一対の押圧型の解除補助部を指で挟持することによりホルダーを弾性変形させるのに必要な押圧を簡単に付与することができる。
また、本発明の電極コネクタにおいて、押圧型の解除補助部は、羽根型であることを特徴としてもよい。
上記構成によれば、押圧型の解除補助部が羽根型に突出しているため、解除補助部を指で挟持し易くすることができる。
また、本発明の電極コネクタにおいて、前記ホルダーには、前記外部の電極部を所定の位置に装着するためのガイドが設けられていることを特徴としている。
上記構成によれば、ガイドに沿って外部の電極部を配置することにより、ホルダーに設けられたコネクタ側電極部と外部の電極部とを確実・容易に接続することができる。
また、本発明の電極コネクタは、前記ホルダーの一方に設けられ、針刺部に対して着脱自在に取り付け可能である把持部を備えていることを特徴としている。
上記構成によれば、電極コネクタが備える把持部を針刺部に装着することによって当該電極コネクタを針刺部に固定することができる。これにより、電極コネクタの自重などにより電極コネクタが外部の電極部から離脱するのを防止することができる。
また、本発明の電極コネクタにおいて、前記把持部は、弾性変形可能な樹脂により構成されていることを特徴としている。
上記構成によれば、把持部が弾性変形可能な樹脂により構成されているため、把持部を対象物にあてて把持部を弾性変形させることにより、対象物に把持部を容易に装着することができる。また、対象物からの把持部の取り外しも弾性変形することで容易にできる。
外部の電極と電極コネクタの接続をより簡単な構造で実現し、且つ、小型化をも実現することができる電極コネクタを提供することができる。
電極コネクタの斜視図である。 電極コネクタの使用例を示す説明図である。 (A)電極コネクタの平面図である。(B)電極コネクタの正面図である。(C)電極コネクタの底面図である。 (A)電極コネクタの右側面図である。(B)電極コネクタの左側面図である。(C)電極コネクタの背面図である。 電極コネクタの第1分解図である。 電極コネクタの第2分解図である。 電極コネクタのチューブへの嵌め込み方を説明する説明図である。 液体検知シートの断面構造を示す説明図である。 測定装置の電気的構成を示すブロック図である。 測定装置が実行する漏液検知プログラムのフローチャートを示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(電極コネクタの構成)
図1〜図6に示すように、本実施形態の電極コネクタ1は、弾性変形可能とされ、且つ、支点3を介して開閉自在な一対のホルダー4、5と、ホルダー4に設けられ、凹形状をした係合穴部41、42と、ホルダー5に設けられ、凸形状をしており、ホルダー4、5の閉鎖時に係合穴部41、42に係合する係合突起部51、52と、係合突起部51、52に設けられ、外部からの押圧により係合突起部51、52を押圧方向に移行させて、係合穴部41、42に対する係合突起部51、52の係合を解除する押え部53、54と、ホルダー4に形成された挟持部4a及びホルダー5に形成された挟持部5aと、挟持部4aに設けられたコネクタ側電極部(電極部材)8a、8bと、ホルダー5に設けられた把持部2とを備えている。また、図2に示すように、電極コネクタ1のコネクタ側電極部(電極部材)8a、8bは、コード37aを介して計測装置37と電気的に接続される。
そして、電極コネクタ1は、図2に示すように、患者の腕30に留置針31(針刺部)を穿刺した穿刺部32に貼り付けられた液体検知シート11が備える電極部(電極部材)15a、15bを挟持することにより接続される。この接続により、液体検知シート11と計測装置37が電気的に接続される。なお、この液体検知シート11の電極部(電極部材)15a、15bと電極コネクタ1の電極部(電極部材)8a、8bとの接続が正常状態か、離脱状態かが確認できるように、電極コネクタ1のホルダー4または5にLEDなどの表示部を設けてもよい。更に、電極コネクタ1は、把持部によって、電極コネクタ1が留置針31に固定されることになる。
ここで、針刺部とは、留置針や注射針などのように直接患者の腕に穿刺される針状のものだけでなく、留置針や注射針などの針に接続されたチューブや注射筒などの器具も含まれる。
ホルダー4、5は、相対向する位置に配置され、ホルダー4がホルダー5に対して支点3を回動中心にして回動自在に連結されている。具体的には、図5に示すように、ホルダー4の短手方向両端に設けられた凹部3a・3bを、ホルダー5の短手方向両端に設けられた凸部3c・3dに嵌め込むことにより、ホルダー4はホルダー5に対して支点3を回動中心にして連結されている(図5参照)。図示しないがホルダー4、5は上下逆(180度回転した)に入れ替えてもよく、その場合ホルダー5がホルダー4に対して支点3を回動中心に回動自在に連結されている。なお、この場合把持部2はホルダー4に設けられている。また、ホルダー4、5の素材としては、樹脂又は加硫ゴムが主材であるポリマーが例示される。更に、樹脂としては、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、フェノール系樹脂及びシリコン系樹脂が例示される。なお、本実施形態では、ホルダー4及びホルダー5は弾性変形可能な樹脂により形成されているが、少なくとも一方のホルダー(ホルダー4又はホルダー5)が弾性変形可能な素材(例えば、樹脂)であればよい。
また、ホルダー4、5の先端側には、液体検知シート11を挟持する挟持部4a、5aが設けられている。なお、挟持部4a、5aには、対向する位置に凹凸状の歯部を設けてもよい。この場合、挟持部4a、5aによって液体検知シート11を挟持する際に、液体検知シート11に歯部が噛み込むので、液体検知シート11をより強固に固定することができる。
そして、挟持部4aの内側、即ち、挟持部5aに対向する位置には、図5に示すように、コネクタ側電極部(電極部材)8a、8bを所定の位置に装着するための溝8c・8dが設けられており、コネクタ側電極部(電極部材)8a、8bが溝8c・8dに沿って取り付けられている。これにより、コネクタ側電極部(電極部材)8a、8bは、長手方向が平行となるように配置され、互いに電気的に分離されるように、所定の間隔を有して配置されるので、コネクタ側電極部(電極部材)8a、8bと液体検知シート11に設けられた電極部(電極部材)15a、15bとを接続することができる。
また、コネクタ側電極部(電極部材)8a、8bには、液体検知シート11に配置された電極部(電極部材)15a、15bとの当接を容易・確実にするために三角形状に突出した接点8e・8fが形成されている。
コネクタ側電極部(電極部材)8a、8bは、導電性を有すれば、どのような材質であっても構わない。すなわち、コネクタ側電極部(電極部材)8a、8bを形成する金属材料としては、ニッケル、銅、銀、錫、金、パラジウム、アルミニウム、クロム、チタン、及び、亜鉛の何れか、またはこれらの2つ以上を含む合金等が使用できる。その中でもアルミや銅等の金属であることが好ましい。
一方、ホルダー5の内側、即ち、挟持部4aに設けられたコネクタ側電極部(電極部材)8a、8bに対向する側には、図5に示すように、液体検知シート11を所定の位置に載置するためのガイド5e(側壁5cと5dで規制)が設けられている。このガイド5eに沿って液体検知シート11を載置部5bに載置することにより、挟持部4aに設けられたコネクタ側電極部(電極部材)8a、8bと液体検知シート11に設けられた電極部(電極部材)15a、15bとを確実に接続することができる。すなわち、載置部5bは挟持部5aより一段低い凹部となっており、コネクタ側電極部(電極部材)8a、8bが液体検知シート11の電極部(電極部材)15a、15bと当接した際、該電極部(電極部材)15a、15bが載置部5bの凹部にわずかに落ち込むことで、載置部5bが平面の場合に比べて電極同士が滑ることなく確実に接続することができる。
液体検知シート11の絶縁シート14及び電極部(電極部材)15a、15bの一部は、電極部(電極部材)15a、15bが並行に載置された長手方向の一方側の粘着部材16から所定長さ(載置部5bに載置される長さ)突出している。したがって、この場合、突出した絶縁シート14及び電極部(電極部材)15a、15bだけをコネクタ側電極部(電極部材)8a、8bに接続して使用する。
また、ホルダー4の内側には、ホルダー5と同様のガイド4e(側壁4bと4cで規制)が設けられている。このガイド4eでも同様に液体検知シート11を所定位置にガイドすることができる。
また、挟持部4a(ホルダー4の先端部側)の側壁4b、4cには、対向する位置に凹形状をした係合穴部41、42が設けられている。一方、挟持部5a(ホルダー5の先端部側)の側壁5c、5dには、対向する位置に凸形状をした係合突起部51、52が設けられている。係合突起部51、52は、ホルダー4の厚み方向断面視で、厚み方向下方に向けて幅広くなる直角三角形形状をしている(図6参照)。そして、詳細は後述するが、ホルダー4、5閉鎖時に係合穴部41、42に係合突起部51、52を嵌め込み係合させることで、ホルダー4、5を閉鎖状態で保持することができる。前記係合突起部51、52は球状であってもよい。この場合係合穴部41、42は球状の窪みとなる。
なお、本実施形態では、係合穴部41、42と係合突起部51、52は、ホルダー4、5の先端部側に二対設けられているが、係合穴部及び係合突起部は、少なくとも一対設けられていればよい。
また、図6に示すように、係合突起部51、52に対して、ホルダー5の厚み方向下方には、ホルダー5の短手方向外側に向けて突出した押え部(羽根型の解除補助部)53、54がそれぞれ設けられている。この押え部(羽根型の解除補助部)53、54は、指で挟持して押圧することにより係合突起部51、52を押圧方向に弾性変形(移行)させて、係合穴部41、42に対する係合突起部51、52の係合を解除する作業を補助する役割を果たす。なお、押え部(羽根型の解除補助部)53、54は、押圧型の解除補助部に相当する。
また、ホルダー5の内側には、図5に示すように、2つのスリット6a、6bが設けられている。このスリット6a、6bは、押え部53、54に対する外部から押圧による係合突起部51、52の押圧方向への弾性変形(移行)を許容する空間として機能する。
また、図4に示すように、ホルダー5には、把持部2が設けられている。把持部2は、図4(A)及び(B)に示すように、断面視Ω形状をしている。そして、把持部2の材質としては、チューブ33に嵌め込み易いように、弾力変形する弾性部材が使用される。この弾性部材としては、樹脂又は加硫ゴムが主材であるポリマーが例示される。更に、樹脂として、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、フェノール系樹脂及びシリコン系樹脂が例示される。
把持部2は断面視Ω形状の弾性部材の他にクリップであってもよい。
また、図4(A)〜(C)に示すように、把持部2のリングの一部が分離した部分には、翼部2aが設けられている。この翼部2aは、例えば、腕30に当接することにより、電極コネクタ1の腕30に対する体勢を安定した状態(左右にずれないなど)で取り付けることができるようにしている。この翼部2aの幅(大きさ)は取り付ける場所により適宜決めてもよい。また、把持部2をチューブ33から取り外す際に、把持部が弾性部材であるため、容易に取り外しができるが、この翼部2aを掴み、翼部2aを拡げることにより、把持部2をチューブ33から取り外すこともできる。
(液体検知シートの構成)
次に、電極コネクタ1が接続される液体検知シート11について説明する。
図8に示すように、本実施形態の液体検知シート11は、互いに電気的に分離された2つの電極部(電極部材)15a・15bの間に接続された、抵抗部材18及び液体の介在によって導電性を発揮する絶縁シート14を備えている。そして、抵抗部材18は、絶縁シート14が導電性を発揮したときの抵抗値よりも大きな抵抗値であって、且つ、電極部(電極部材)15a・15bに対するコネクタ側電極部(電極部材)8a、8bの接続が解除されたときの電極部間の抵抗値よりも小さな抵抗値を有している。
ここで、『液体』は、液体検知シート11による液状の検知対象物であり、液状であれば、材質や物性に限定されるものではない。液状は、絶縁シート14に含浸する程度の流動性を有することを意味する。『液体』の種類としては、体液、薬液、純水や不純物を含む水の他、酸、アルカリ、油、有機溶剤等の有機物であってもよい。また、『液体』の物性は、液体検知シート11が使用される環境温度下で液化している物質であれば良い。
より具体的に説明すると、図8の断面図に示されるように、液体検知シート11は、絶縁シート14と、接着剤層19と、抵抗部材18と、2つの電極部(電極部材)15a・15bと、粘着部材16とが積層されている。
絶縁シート14は、液体検知シート11の外形と相似する、液体検知シート11よりも小さな平面視四角形状の外形を有し、液体検知シート11の中央部に配置される。この絶縁シート14は、液体の介在により導電性を発揮すると共に、液体を吸液及び保持させる構造を有している。即ち、絶縁シート14は、液体の浸透により全体として絶縁性から導電性に変化するように構成されている。また、絶縁シート14の材質は、液体との非接触時において電気抵抗の大きな材質であれば、特に限定されるものではない。例えば、絶縁シート14の材質としては、布や紙等のセルロースやセラミック、エンジニアリングプラスチックが例示される。
接着層19は、粘着性物質で構成され、アクリル系樹脂、シリコン系樹脂、熱可塑性エラストマ系樹脂、ゴム系樹脂、ポリエステル系樹脂等が挙げられる。
電極部(電極部材)15a・15bは、図8に示すように、長手方向が並行となるように配置される。電極部(電極部材)15a・15bは、互いに電気的に分離されるように、所定の間隔を有して配置される。所定の間隔とは、液体検知シート11を設置する雰囲気の湿度に反応して誤動作しない程度の間隔を意味する。
また、電極部(電極部材)15a・15bは、金属層152と、導電性接着剤層151とが積層された構成となっている。
金属層152は、導電性接着剤層151により絶縁シート14に接着されており、電極部材15a・15bが、絶縁シート14によって全面が覆われた構成となっている。
なお、金属層152は、導電性を有すれば、どのような材質であっても構わない。すなわち、金属層152を形成する金属材料としては、ニッケル、銅、銀、錫、金、パラジウム、アルミニウム、クロム、チタン、及び、亜鉛の何れか、またはこれらの2つ以上を含む合金等がしようできる。その中でもアルミや銅等の金属であることが好ましい。
抵抗部材18は、2つの電極部(電極部材)15a・15bにまたがるように接触状態で載置され、接着剤層19の接着性により絶縁シート14に接着されている。即ち、抵抗部材18は、絶縁シート14と電極部(電極部材)15a・15bとの間に挟持されるように、接着層19によって絶縁シート14に接着される。
また、抵抗部材18は、導電性を有し、絶縁シート14が導電性を発揮したときの抵抗値よりも大きい値に設定することが可能であれば、どのような材質であっても構わないが、カーボンであることが好ましい。特にケッチェンブラック(商標)等のカーボンブラックを用いたカーボンインクを、絶縁シート14や基材に印刷することにより形成されることが好ましい。尚、基材の材料としては、布や紙等のセルロースやセラミック、エンジニアリングプラスチックが例示される。エンジニアリングプラスチックとしては、ポリプロピレン、架橋ポリエチレン、ポリエステル、ポリベンツイミダゾール、アラミド、ポリイミド、ポリイミドアミド、ポリエーテルイミド、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などが挙げられる。
また、粘着部材16は、粘着剤61と、粘着用フィルム62とが積層されている。そして、粘着部材16は、絶縁シート14及び電極部(電極部材)15a・15bを保持すると共に、これら絶縁シート14、電極部(電極部材)15a・15b及び抵抗部材18を覆うように形成される。なお、絶縁シート14及び電極部(電極部材)15a・15bは電極部(電極部材)15a、15bが並行に載置された長手方向の一方側の粘着部材16から所定長さ突出しているので、この突出部分は粘着部材16で覆われていない。粘着部材16は露出箇所に粘着性を有している。従って、液体検知シート11の絶縁シート14、電極部(電極部材)15a・15b及び抵抗部材18を粘着部材16により容易に所望箇所に取り付けることが可能になる。粘着用フィルム62は、粘着剤61のベースフィルムとなるものであり、液体検知シート11における絶縁シート14とは反対側の面に配置されている。粘着用フィルム62は、絶縁シート14及び電極部(電極部材)15a・15bの突出部を除いたものよりも大きなサイズに形成されている。これにより、粘着用フィルム62は、粘着剤61の保持と共に、設置状態の液体検知シート11における絶縁シート14及び電極部(電極部材)15a・15bをカバーすることによって、絶縁シート14及び電極部(電極部材)15a・15bを衝撃や擦れによる外力から保護するようになっている。
また、液体検知シート11は、医療用では滅菌処理が施されていることが好ましい。特に、液体検知シート11は、エチレンオキサイドガス(EOG)による滅菌処理が施されていることが好ましい。
なお、液体検知シート11には、粘着部材16の外形状と同一形状である剥離シート13が設けられていても良い。剥離シート13は、粘着剤61の粘着性を長期に亘って維持することを可能にすると共に、必要なときにだけ液体検知シート11の設置対象に対する粘着性を発揮させることを可能にする。これにより、剥離シート13は、液体検知シート11の設置前状態において、粘着部材16とで絶縁シート14及び電極部(電極部材)15a・15bを保護することを可能にしている。
上記液体検知シート11によれば、液体検知シート11が備える電極部(電極部材)15a・15b電極部間の抵抗値若しくはコネクタ側電極部(電極部材)8a、8b間の抵抗値を測定することによって、絶縁シートが導電性を発揮する漏液状態と、液体検知シートが備える電極部に対するコネクタ側電極部の接続が解除された離脱状態と、これらの状態以外の正常状態(絶縁シートが導電性を発揮していない状態)との3つの状態を検知することができる。
なお、液体検知シート11は一例であって、絶縁シート14、抵抗部材18、電極部(電極部材)15a・15b、の構成であれば、適宜材料、構造などは変えてもよい。
(電極コネクタの使用例)
次に、電極コネクタ1の使用例を説明する。
図2に示すように、輸血や点滴等の治療中に、患者の腕30に穿刺した留置針31が抜けたり外れたりすることによる血液や薬液の漏れや留置針31の異常を検知するために、留置針31を穿刺した穿刺部32に液体検知シート11を貼り付けた場合について説明する。
先ず、留置針31を患者の腕30の適切な箇所に穿刺する。次に、剥離シート13を備えた液体検知シート11であれば、剥離シート13を剥がし、留置針31を穿刺した穿刺部32に絶縁シート14が接するように液体検知シート11を貼り付ける(図2参照)。
次に、使用者は、図2及び図7に示すように、点滴筒38に入れられた血液や薬液を点滴筒38から留置針31に送液するチューブ33に把持部2を嵌め込む。この際、把持部2は、弾性部材により形成されているので、把持部2が弾性変形することにより、把持部2をチューブ33に容易に嵌め込むことができる。
次に、電極コネクタ1のホルダー4、5が閉鎖状態である場合、使用者は、押え部53、54を、指でつまむようにして挟持し、ホルダー4の内側に押圧することにより係合突起部51、52を押圧方向に弾性変形(移行)させて、係合穴部41、42に対する係合突起部51、52の係合を解除する(係合穴部41、42に嵌め込まれた係合突起部51、52が、係合穴部41、42から離反する)。この際、押え部53、54に対する指による外部からの押圧によって、係合突起部51、52がスリット6a、6bにより形成された空間に押し出されることになり、係合穴部41、42に対する係合突起部51、52の係合を容易に解除することができる。
そして、係合穴部41、42に対する係合突起部51、52の係合を解除した後、使用者は、押え部53、54を挟持したまま、支点3を中心にホルダー4を上方に持ち上げることによりホルダー4、5を開放状態にすることができる。
次に、使用者は、開放状態となったホルダー5のガイド5eまたはホルダー4のガイド4eに沿って、液体検知シート11が載置される位置まで電極コネクタ1を移動させる。この際、液体検知シート11に設けられた絶縁シート14及び電極部(電極部材)15a・15bの突出部が、挟持部4aに設けられたコネクタ側電極部(電極部材)8a、8bに対向するように絶縁シート14及び電極部(電極部材)15a・15bの突出部を載置部5bに載置する。
そして、挟持部4aに設けられたコネクタ側電極部(電極部材)8a、8bと液体検知シート11に配置された電極部(電極部材)15a・15bとが当接するようにして、ホルダー4を、支点3を軸に下方に押し込むことによりホルダー4、5を閉鎖状態にする。この際、ホルダー4に対する押圧によって、厚み方向下方に向けて幅広くなった直角三角形形状の係合突起部51、52が、側壁4b、4cによって徐々にスリット6a、6bにより形成された空間側に一旦押し出される。更に、係合穴部41、42が係合突起部51、52の位置まで移行し、係合突起部51、52が係合穴部41、42に嵌り込むときに、ホルダー4、5自体の弾性力で係合突起部51、52が元の位置に戻ることにより、係合突起部51、52と係合穴部41、42とが係合することになる。これにより、ホルダー4とホルダー5は、液体検知シート11を挟み込んだ状態で閉鎖状態(ロックされた状態)となる。
上記手順を経て、電極コネクタ1と液体検知シート11とが電気的に接続される。即ち、液体検知シート11の電極部(電極部材)15a・15bは、電極コネクタ1を介して、計測装置37に接続される。
なお、上記説明では、電極コネクタ1の把持部2をチューブ33に嵌め込んでから電極コネクタ1と液体検知シート11とを接続する手順について説明したが、この手順は逆でもよい、即ち、電極コネクタ1と液体検知シート11とを接続してから、電極コネクタ1の把持部2をチューブ33に嵌め込んでもよい。
これにより、穿刺部32において漏液が起こると、絶縁シート14は、液体が浸透されることによって導電性を発揮する。これにより、抵抗部材18のみによって導通されていた電極部(電極部材)15a・15bが、絶縁シート14を介しても電気的に接続されることになる。導電性を発揮した絶縁シート14は、抵抗部材18(正常状態での抵抗値)よりも低い抵抗値になるため、計測装置37が示す電気抵抗も低い抵抗値に変化することになる。これにより、漏液が検出されることになる。
また、患者の動作などの何らかの原因により、液体検知シート11が備える電極部(電極部材)15a・15bに対する電極コネクタ1のコネクタ側電極部(電極部材)8a、8bの接続が解除された場合、計測装置37が示す電気抵抗は、抵抗部材18(正常状態での抵抗値)よりも高い抵抗値に変化することになる。これにより、電極コネクタ1が液体検知シート11から離脱して、液体検知シート11が備える電極部(電極部材)15a・15bに対するコネクタ側電極部(電極部材)8a、8bの接続が解除されたことを電極コネクタ1の離脱状態として検出されることになる。なお、本実施形態に係る電極コネクタ1では、把持部2をチューブ33に装着することで、電極コネクタ1をチューブ33に一体的に固定することができるので、電極コネクタ1が液体検知シート11から離脱して接続が解除された場合の離脱状態は、抵抗値に基づいて留置針31が抜針した状態(抜針状態)として検知することができる。前記正常状態および離脱状態(抜針状態)についてはホルダー4またはホルダー5に取り付けられたLEDで表示(点灯、消灯)してもよい。
(計測装置による検知動作)
次に、計測装置37及びその動作について説明する。
計測装置37は、上述のように電極コネクタ1の電極部(電極部材)8a・8bを介して液体検知シート11の電極部(電極部材)15a・15bに接続されることで、電極部(電極部材)15a・15b間の抵抗値および電極部(電極部材)8a・8b間の抵抗値を検出する機能を有している。これにより、液体検知シート11(検出部70)の状態(正常状態、漏液状態、及び、抜針状態(電極コネクタ1が液体検知シート11から離脱した離脱状態等))を検出することができる。
具体的に、図9に示すように、計測装置37は、演算部79、端子部71、A/D変換部77、入力部73、スピーカ74、表示部72、電源部75、通信インターフェース76、ROM781、及び、RAM782を有している。
端子部71は、上述のように、検出部70の抵抗値を検出しA/D変換部77を介して演算部79に抵抗値を送信する。演算部79は、電源部75からの電力供給により、各種プログラムを実行するとともに、各種アクチュエータの動作を制御する。具体的に、演算部79は、後述の漏液検知プログラムを、端子部71からの抵抗値に基づいて検出部70の状態を決定する。漏液検知プログラム等の各種プログラムは、ROM781やRAM782の記憶手段に格納される。また、演算部79は、決定した検出部70の状態に応じて、スピーカ74や液晶表示装置等の表示部72に検出部70の状態を報知する。また、スイッチ、キーボード、及び、マウス等の入力部73により、検知の開始・終了や、検出部70の状態を判定するための閾値等の設定が可能となっている。このような設定値は、RAM782に格納される。
また、演算部79は、通信インターフェース76を介して、検出部70の状態に基づく信号を外部へ出力することが可能となっている。例えば、穿刺部32からの液漏れを検出した場合、他のシステムに信号を出力する等が可能であり、例えば、離れた場所への警報や、液漏れ時の自動対応(例えば、システムの自動停止)等が可能となっている。
次に、計測装置37における演算部79が実行する漏液検知プログラムについて説明する。尚、本実施形態では、電極部(電極部材)15a・15b間の抵抗値のことをセンサー抵抗値と称す。
図10に示すように、先ず、開始操作が行われたか否かが判定される(S1)。具体的には、入力部73において外部から開始の操作が行われ、当該操作を示す信号が演算部79に送信されたか否かが判定される。開始操作が行われない場合(S1:NO)、S1の処理を再度実行する。即ち、開始操作を待機する待機状態となる。
一方、開始操作が行われた場合(S1:YES)、センサー抵抗値を取得する(S2)。その後、抜針状態閾値が決定される(S3)。具体的に、抜針状態閾値は、コネクタ電極部(電極部材)8a、8bと電極部(電極部材)15a・15bとの間の接続が解除された離脱状態を判定するための閾値である。尚、抜針状態閾値は、コネクタ電極部(電極部材)8a・8b間が完全に非導通となる値(抵抗値が無限大)に設定してもよい。本実施形態では、液体検知シート11を穿刺部32に貼り付けたときのセンサー抵抗値に第1所定値を加算した値を抜針状態閾値とする。第1所定値は、設置対象の環境に応じて予め適宜設定される。
そして、漏液閾値が決定される(S4)。具体的に、漏液閾値は、絶縁シート14が漏液により導電性を発揮し、電極部(電極部材)15a・15b間が絶縁シート14により導通した漏液状態を判定するための閾値である。液体検知シート11では、導電性を発揮した絶縁シート14よりも抵抗部材18の抵抗値が大きく設定されるため、漏液閾値は、導電性を発揮した絶縁シート14と、抵抗部材18との間の抵抗値が設定される。本実施形態では、液体検知シート11を穿刺部32に貼り付けたときのセンサー抵抗値に第2所定値を減算した値を漏液閾値とする。第2所定値は、絶縁シート14や漏れを検出する液体の物性に応じて予め適宜設定される。
このように、液体検知シート11ごとに閾値を定めることで、液体検知シート11ごとに抵抗値が異なる場合であってもバラツキを補正することができる。
その後、液体検知シート11が正常であるか否かを判定する。具体的に、決定した抜針状態閾値が、計測装置37の測定範囲上限値以上であるか否かが判定される(S5)。尚、抜針状態閾値として無限大を許容する場合は、この処理を行わなくてもよい。決定した抜針状態閾値が、計測装置37の測定範囲上限値以上でない場合(S5:NO)、決定した漏液閾値が、計測装置37の測定範囲下限値以下であるか否かが判定される(S6)。決定した漏液閾値が、計測装置37の測定範囲下限値以下でない場合(S6:NO)、検知動作が開始される。
検知動作が開始されると、センサー抵抗値が取得される(S7)。そして、取得したセンサー抵抗値が抜針状態閾値以上であるか否かが判定される(S8)。センサー抵抗値が抜針状態閾値異常でない場合(S8:NO)、取得したセンサー抵抗値が抜針状態閾値以上であるか否かが判定される(S9)。センサー抵抗値が抜針状態閾値以上でない場合(S9:NO)、S7の処理に戻って、検知動作が継続される。
一方、S5、S6、S8、及び、S9の各異常判定処理において、異常であると判定された場合(抜針状態閾値が計測装置37の測定範囲上限値以上である場合(S5:YES)、漏液閾値が計測装置37の測定範囲下限値以下である場合(S6:YES)、センサー抵抗値が抜針状態閾値以上である場合(S8:YES)、センサー抵抗値が漏液閾値以上である場合(S9:YES))は、次の処理が実行される。
即ち、S5、S6、S8、及び、S9の各異常判定処理において、異常である場合、警報処理が実行される(S10)。具体的に、スピーカ74が制御されて警報音が出力されると共に、表示部72に異常である旨の表示がなされる。その後、警報解除処理が行われる(S11)。警報解除処理は、液体検知シート11の管理者等によって入力部73への警報解除の操作がなされることを契機として、上記の警報処理が停止される処理である。そして、検知動作を継続するか否かが判定される(S12)。即ち、液体検知シート11の管理者等による入力部73への操作が、現在の検知動作を継続するか否かのいずれを示すものであるかを判定する。尚、上記いずれかの操作を行うように、表示部72に示すものであってもよい。
入力操作が現在の検知動作を継続するものである場合(S12:YES)、S7の処理に戻って、検知動作が継続される。入力操作が現在の検知動作を継続するものでない場合(S12:NO)、本プログラムが終了される。
尚、S10の警報処理においては、どのような状態であるかが識別可能な態様で報知されることが好ましい。即ち、S5、S6、S8、及び、S9の各異常判定処理において、異常であると判定した場合は、どのような異常であるかを識別可能な識別情報を記憶手段に記憶しておき、警報処理においては、識別情報に応じて、スピーカ74における音声の出力態様や、表示部72における表示態様を異ならせてもよい。また、識別情報を、通信インターフェース76を介して外部へ出力してもよい。
上記電極コネクタ1によれば、使用者がホルダー5に設けられた押え部53、54を押圧することにより係合突起部51、52を押圧方向に移行させて、係合穴部41、42に対する係合突起部51、52の係合を解除し、更に、支点3を中心にホルダー4を開けることにより一対のホルダー4、5を開放状態にすることができる。一方、ホルダー4、5を解放状態から閉鎖状態にする際には、ホルダー5に形成された挟持部5aに液体検知シート11を置き、ホルダー4、5を閉める時に係合突起部51、52を係合穴部41、42に係合させることによって、挟持部4aに設けられたコネクタ側電極部(電極部材)8a、8bを液体検知シート11に設けられた電極部(電極部材)15a・15bに当接させた状態で容易に固定することができる。この際、係合突起部51、52を係合穴部41、42に係合させるだけの構造によりホルダー4、5を閉鎖状態にしているので、比較的単純な構成にすることができ、電極コネクタ1の小型化を実現することができる。
また、上記電極コネクタ1によれば、ホルダー4の先端部側に係合穴部41、42を設け、ホルダー5の先端部側に係合突起部51、52を設けることにより、ホルダー4、5の支点3に対して距離を置いた場所で係合穴部41、42と係合突起部51、52とを係合させて固定することができる。これによれば、ホルダー4、5の支点3に対して近い場所(ホルダー4、5の先端部側よりも近い場所)に係合穴部41、42と係合突起部51、52とを設け、係合穴部41、42と係合突起部51、52とを係合させて固定した場合に比べて、より確実にホルダー4、5を閉鎖状態に維持することができる。
また、上記電極コネクタ1によれば、ホルダー4、5が閉鎖状態の際には、押え部53、54に対する外部からの押圧によって、係合突起部51、52がスリット6a、6bにより形成された空間側に押し出されることになり、係合穴部41、42に対する係合突起部51、52の係合を容易に解放状態にすることができる。一方、ホルダー4、5を解放状態から閉鎖状態にする際には、外部からの押圧によって、係合突起部51、52がスリット6a、6bにより形成された空間側に一旦押し出され、係合突起部51、52が係合穴部41、42に係合するときに、ホルダー4、5自体の弾性力で係合突起部51、52が元の位置に戻るので、係合突起部51、52と係合穴部41、42とが係合する。上記スリット6a、6bにより、外部からの押圧によるホルダー4、5(係合突起部51、52、係合穴部41、42)の変形を容易にし、ホルダー4、5の開閉作業を容易にすることができる。
また、上記電極コネクタ1によれば、一対の羽根型をした押え部53、54を指で挟持することによりホルダー4、5(係合突起部51、52、係合穴部41、42)を弾性変形させるのに必要な押圧を簡単に付与することができる。また、押え部53、54が羽根型に突出しているため、押え部53、54を指で挟持し易くなっている。
また、上記電極コネクタ1によれば、ガイド5eまたはガイド4eに沿って液体検知シート11を配置することにより、挟持部4aに設けられたコネクタ側電極部(電極部材)8a、8bと液体検知シート11に設けられた電極部(電極部材)15a・15bとを確実・容易に接続することができる。
また、上記電極コネクタ1によれば、電極コネクタ1が備える把持部2をチューブ33に装着することによって電極コネクタ1をチューブ33に固定することができる。これにより、電極コネクタ1の自重などにより電極コネクタ1が液体検知シート11から離脱するのを防止することができる。
また、上記電極コネクタ1によれば、把持部2が弾性変形可能な樹脂により構成されているため、把持部をチューブ33にあてて把持部2を弾性変形させることにより、チューブ33に把持部2を容易に装着することができる。また取り外しも弾性変形することで容易にできる。
(その他の実施形態)
以上のように、本実施形態に係る電極コネクタ1について説明したがこれに限定されるものではない。
例えば、電極コネクタ1と把持部2は一体成型されたものであってもよいし、両者がボールジョイントのように結合されて、把持部2が回動自在に動くようにしてもよい。
また、本実施形態の電極コネクタ1は、液体検知シート11に対して使用したが、これに限らず、外部に電極を備えた器具と計測装置とを接続するために使用できる。その場合図1〜図7には把持部2が設けられているが、把持部2を設けない構成(把持部のない電極コネクタ)であってもよい。例えば、心電図を測定する装置や脳波を測定する装置や脈拍を測定する装置にも活用することができる。
以上の詳細な説明では、本発明をより容易に理解できるように、特徴的部分を中心に説明したが、本発明は、以上の詳細な説明に記載する実施形態に限定されず、その他の実施形態にも適用することができ、その適用範囲は可能な限り広く解釈されるべきである。
また、本明細書において用いた用語及び語法は、本発明を的確に説明するために用いたものであり、本発明の解釈を制限するために用いたものではない。また、当業者であれば、本明細書に記載された発明の概念から、本発明の概念に含まれる他の構成、システム、方法等を推考することは容易であると思われる。従って、請求の範囲の記載は、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で均等な構成を含むものであるとみなされるべきである。また、本発明の目的及び本発明の効果を充分に理解するために、すでに開示されている文献等を充分に参酌することが望まれる。
1 電極コネクタ
2 把持部
3 支点
4、5 ホルダー
4a、5a 挟持部
5e、4e ガイド
6a、6b スリット
8a、8b コネクタ側電極部(電極部材)
11 液体検知シート
15a・15b 電極部(電極部材)
41、42 係合穴部
51、52 係合突起部
53、54 押え部

Claims (8)

  1. 外部の電極部に取り付け可能な電極コネクタであって、
    少なくとも一方は弾性変形可能とされ、且つ、支点を介して開閉自在な一対のホルダーと、
    前記ホルダーの一方に設けられ、凹形状をした係合穴部と、
    前記ホルダーの他方に設けられ、凸形状をしており、前記ホルダー閉鎖時に前記係合穴部に係合する係合突起部と、
    前記係合穴部、又は、前記係合突起部に設けられ、外部からの押圧により前記係合穴部、又は、前記係合突起部を押圧方向に移行させて、前記係合穴部に対する前記係合突起部の係合を解除する解除補助部と、
    前記一対のホルダーに形成され、前記外部の電極部を挟持可能な挟持部と、
    前記挟持部の少なくとも一方に設けられ、前記外部の電極部に当接されるコネクタ側電極部と、
    を備えたことを特徴とする電極コネクタ。
  2. 前記係合穴部と前記係合突起部は、前記一対のホルダーの先端部側に少なくとも一対設けられていることを特徴とする請求項1記載の電極コネクタ。
  3. 前記解除補助部が設けられた側のホルダーに形成され、前記外部からの押圧による前記係合穴部、又は、前記係合突起部の押圧方向への移行を許容するスリットを備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の電極コネクタ。
  4. 前記解除補助部は、指で挟持可能な一対の押圧型であることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の電極コネクタ。
  5. 前記押圧型の解除補助部は、羽根型であることを特徴とする請求項4記載の電極コネクタ。
  6. 前記ホルダーには、前記外部の電極部を所定の位置に装着するためのガイドが設けられていることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の電極コネクタ。
  7. 前記ホルダーの一方に設けられ、針刺部に対して着脱自在に取り付け可能である把持部を備えていることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の電極コネクタ。
  8. 前記把持部は、弾性変形可能な樹脂により構成されていることを特徴とする請求項7記載の電極コネクタ。
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