JPH10323388A - 点滴漏れ検知警報装置 - Google Patents

点滴漏れ検知警報装置

Info

Publication number
JPH10323388A
JPH10323388A JP9160113A JP16011397A JPH10323388A JP H10323388 A JPH10323388 A JP H10323388A JP 9160113 A JP9160113 A JP 9160113A JP 16011397 A JP16011397 A JP 16011397A JP H10323388 A JPH10323388 A JP H10323388A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detection
body case
main body
alarm
drip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9160113A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunio Ito
邦雄 伊東
Shika Itou
志佳 伊東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON KANKO KK
Original Assignee
NIPPON KANKO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON KANKO KK filed Critical NIPPON KANKO KK
Priority to JP9160113A priority Critical patent/JPH10323388A/ja
Publication of JPH10323388A publication Critical patent/JPH10323388A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 点滴漏れ検知警報装置を患者の腕に取付ける
のが困難であった。 【解決手段】 点滴漏れ検知警報装置800は第1の検
知部材826及び第2の検知部材828を有する。第1
の検知部材826の第1の検知接点部分826a及び第
2の検知部材828の第2の検知接点部分828aの位
置を調整するための調整ねじ840が本体ケース822
に取付けられる。第1の検知接点部分826a及び第2
の検知接点部分828aが互いに導通すると、検知出力
信号を出力する。この検知出力信号により、ブザーは警
報音を発し、ランプは点滅する。複数の突起部832
と、複数の溝部834とが、本体ケース822の下面8
30に設けられている。本体ケース822の下面830
に両面テープ910を貼り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、点滴治療等の医療
処置の際に点滴漏れが発生したとき、この点滴漏れの発
生を検知して、迅速に警報を発することができる点滴漏
れ検知警報装置に関し、特に、点滴漏れ検知警報装置の
取付けが簡単であり、点滴治療等の医療処置の際に点滴
漏れが発生し、かなりの薬品或いは血液が皮下にたま
り、腕が腫れる状態が生じたことを早期に検知して、迅
速に警報を発することができる安全な点滴漏れ検知警報
装置に関する。また、本発明は、点滴漏れ検知警報装置
等の検知機器又は薬剤供給機器を貼り付けるための両面
テープに関する。この機器貼り付け用両面テープを適用
することができる機器には、点滴用注射針等の薬剤供給
機器や、心拍、体温及び呼吸等を検知する検知機器も含
まれる。
【0002】更に、本発明は、少なくとも一方の面が導
電性を有する、検知機器の端子を導通させるための導通
用チップに関する。
【0003】
【従来の技術】従来の点滴漏れ検知装置においては、感
圧スイッチが点滴の際に腕部に巻くバンドの皮膚に接す
る側に設けられている。点滴治療が長時間に及ぶとき、
注射針が静脈から抜け、皮下出血等が進行すると、腕部
が腫れることがある。この腕部の腫れにより、感圧スイ
ッチが圧迫される。感圧スイッチが圧迫されることによ
り、感圧スイッチは作動し、警報を発する。例えば、こ
のような従来の構成が実公昭62−40602号公報に
開示されている。また、従来の他の点滴漏れ検知装置に
おいては、警報音発信器及び電源が第1の可撓性帯板の
上面に取付けられている。2枚の幅の狭い導電性板状体
が第1の可撓性帯板の下面に長手方向に並行に取付けら
れている。2枚の導電性板状体の一方は警報音発信器の
一極と接続され、2枚の導電性板状体の他方は電源の一
極と接続されている。
【0004】導電性板状体が第2の可撓性帯板の一端の
上面に取付けられ、面ファスナーが第2の可撓性帯板の
他端の下面に取付けられている。更に、面ファスナーが
第3の可撓性帯板の一端の上面に取付けられている。第
1の可撓性帯板と第2の可撓性帯板は、それぞれの導電
性板状体が接するように重ねられている。第3の可撓性
帯板の面ファスナーの無い方が、第2の可撓性帯板の下
に重ねられている。第1の可撓性帯板と第3の可撓性帯
板とを、第4の可撓性帯板によって接続し、固定する。
例えば、このような従来の構成が実開昭61−8523
8号公報に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の点滴漏
れ検知装置では、下記の課題があった。 (1)点滴漏れ検知警報装置を患者に取付けるのが困難
であった。 (2)点滴漏れ検知装置により、患者の点滴針をさした
部分或いはその付近を圧迫してしまうおそれが高かっ
た。 (3)点滴の漏れを検出する精度を向上させるのがむず
かしかった。 (4)点滴漏れ検知警報装置を長時間にわたって患者に
取付けとき、患者の皮膚に、腫れ又はかぶれなどの好ま
しくない影響を及ぼすおそれがあった。 そこで、本発明の目的は、 (1)患者への取付けが簡単な点滴漏れ検知警報装置を
提供することにある。 (2)点滴漏れ検知装置により、患者の点滴針をさした
部分或いはその付近を圧迫するおそれがない点滴漏れ検
知警報装置を提供することにある。 (3)点滴漏れを検出する精度が極めて高い点滴漏れ検
知警報装置を提供することにある。 (4)点滴漏れの検知及び警報発生の作動の信頼性が高
い点滴漏れ検知装置を提供することにある。 (5)医者及び看護婦等が、点滴処置の異常の発生を、
耳と目の両方で確認することがきる点滴漏れ検知警報装
置を提供することにある。 (6)点滴漏れ検知警報装置を患者に取付けとき、患者
の皮膚に、腫れ又はかぶれなどの好ましくない影響を及
ぼすおそれが少ない機器貼り付け用両面テープを提供す
ることにある。 (7)点滴漏れ検知警報装置等の機器の作動を確実にす
ることができる導通用チップを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、点滴漏れ検知警報装置において、構成部
品を配置するための本体ケースと、本体ケースを患者に
装着させるための、本体ケースに取付けられた本体ケー
ス装着部材と、導電性を有しかつ本体ケースに取付けら
れ、本体ケース装着部材による装着保持力がかかる方向
の面と異なる方向に延びた第1の検知部材と、導電性を
有しかつ本体ケースに取付けられ、本体ケース装着部材
による装着保持力がかかる方向の面と異なる方向に延び
た第2の検知部材と、第1の検知部材と第2の検知部材
とが導通されたときに警報を発する警報出力部材とを有
する構成とした。また、本発明は、点滴漏れ検知警報装
置において、構成部品を配置するための本体ケースと、
本体ケースを患者に装着させるための、本体ケースに取
付けられた本体ケース装着部材と、導電性を有しかつ本
体ケースに取付けられた第1の検知部材と、導電性を有
しかつ本体ケースに取付けられ、本体ケース装着部材に
よる装着保持力がかかる方向の面と異なる方向に延びた
第2の検知部材と、第1の検知部材と第2の検知部材と
が導通されたときに警報を発する警報出力部材とを有す
る構成とした。
【0007】また、本発明の点滴漏れ検知警報装置の第
1の検知部材及び又は第2の検知部材は弾性材料で構成
されているのが好ましい。この構成により、検知部材の
患者の腕に対する位置の調整が容易になり、また、点滴
漏れが発生したときに、過大な圧力が患者の腕にかかる
おそれを極めて少なくすることができる。更に、本発明
は、点滴漏れ検知警報装置において、構成部品を配置す
るための本体ケースと、本体ケースを患者に装着させる
ための、本体ケースに取付けられた本体ケース装着部材
と、本体ケースに取付けられ、本体ケース装着部材によ
る装着保持力がかかる方向の面と異なる方向に延びた検
知支持部材と、検知支持部材に取付けられかつ少なくと
も1つの検知端子を有し、この検知端子に圧力が加えら
れたとき又はこの検知端子間が導通したときに検知出力
信号を出力する検知部材と、検知部材の出力する検知出
力信号に基づいて警報を発する警報出力部材とを有する
構成とした。
【0008】また、本発明の点滴漏れ検知警報装置は、
検知部材を検知支持部材から遠ざかる方向に向かって付
勢するばね部材を有するのが好ましい。この構成によ
り、点滴漏れが発生したときに、過大な圧力が患者の腕
にかかるおそれを極めて少なくすることができる。更
に、本発明の点滴漏れ検知警報装置の本体ケース装着部
材は、互いに近づく方向に付勢されている複数の締めつ
け部分を有するのが好ましい。この構成により、点滴漏
れ検知警報装置を患者の腕に取付ける操作を極めて簡単
に行うことができる。更に、この構成により、本発明の
点滴漏れ検知警報装置を、いろいろな太さの患者の腕に
ぴったりと固定することができる。本発明の点滴漏れ検
知警報装置は、本体ケース装着部材を用いることによっ
て患者の腕部等に取付けられる。本発明の点滴漏れ検知
警報装置を取付ける位置は、点滴針を血管に挿入させた
位置の外側付近である。点滴治療がこの状態で行われ
る。
【0009】更に、本発明の点滴漏れ検知警報装置は、
構成部品を配置するための本体ケースと、本体ケースを
患者に接着固定させるための、本体ケースに設けられた
粘着剤部分と、導電性を有しかつ本体ケースに取付けら
れた第1の検知部材と、導電性を有しかつ本体ケースに
取付けられた第2の検知部材と、第1の検知部材と第2
の検知部材とが導通されたときに警報を発する警報出力
部材とを有する構成とした。この構成により、点滴漏れ
検知警報装置を患者の腕に取付けるのが極めて容易にな
る。また、本発明の点滴漏れ検知警報装置は、警報出力
部材を作動可能な状態にし、又は、その作動を停止させ
るための作動設定停止スイッチを更に備えているのが好
ましい。
【0010】この構成により、点滴漏れ検知警報装置の
動作を可能にし、かつ、その動作の停止を容易に行うこ
とができる。また、本発明の点滴漏れ検知警報装置は、
第1の検知部材と第2の検知部材とが導通されたときに
作動するランプを更に備えているのが好ましい。この構
成により、医者及び看護婦等が、点滴処置の異常の発生
を、耳と目の両方で確認することがきる。そして、ラン
プは、警報出力部材が作動可能な状態にあるときに弱く
発光し、警報出力部材が作動しているときに強く発光す
るように構成されているのが好ましい。この構成によ
り、点滴漏れ検知警報装置が作動可能な状態にあること
がわかり、ランプが強く発光することにより、点滴漏れ
検知警報装置の作動を、遠くからでも容易に確認するこ
とができる。
【0011】また、本発明の点滴漏れ検知警報装置にお
いて、粘着剤部分を設けるための本体ケースの部分は、
複数の突起部と複数の溝部とを有するのが好ましい。こ
の構成により、点滴漏れ検知警報装置を長時間付けてい
ても、患者の皮膚のかぶれ等が発生するおそれを小さく
することができる。点滴治療の際に、点滴治療を受ける
者(以下、「患者」と称する)が点滴台を移動しながら
手洗い所に行ったり、テレビ等を見るために身体を動か
したりすることがある。また、点滴治療の際に、患者が
寝ついてしまうことがあり、或いは身体を無意識に動か
すことがある。このような場合に、点滴針が患者の血管
から抜け、点滴薬品又は血液等が皮下に漏れることがあ
る。このとき、患者が点滴針の抜けに気がつくまで、か
なりの時間を要することがある。また、看護人が点滴針
の抜けに気がついたときに、かなりの薬品又は血液が皮
下にたまり、腕が腫れてしまっていることもある。
【0012】点滴薬品又は血液等の漏れによる皮下の腫
れの発生により、本発明の点滴漏れ検知警報装置は、検
知部材の導通状態の変化又は検知部材への圧力の付加に
より、警報出力部材を作動させて、警報音を発する。従
って、本発明の点滴漏れ検知警報装置によれば、点滴の
漏れを早期に発見することができ、しかも、確実かつ迅
速に正規の点滴による治療を続行することができる。ま
た、本発明の点滴漏れ検知警報装置を腕に取付けるとき
に、腕に過大な圧力をかけるおそれは少ない。更に、本
発明は、検知機器又は薬剤供給機器を貼り付けるための
両面テープであって、両方の面に粘着剤が設けられ、か
つ、複数の開孔部が設けられている構成とした。
【0013】この構成により、点滴漏れ検知警報装置等
の機器を患者に取付けとき、患者の皮膚に、腫れ又はか
ぶれなどの好ましくない影響を及ぼすおそれを少なくす
ることができる。そして、本発明の検知機器又は薬剤供
給機器を貼り付けるための両面テープにおいては、粘着
剤は液体可塑剤成分及び固体糊剤成分を含む感圧性接着
剤であるのが好ましい。この構成により、機器を患者の
皮膚に確実に貼り付けることができる。更に、本発明の
検知機器又は薬剤供給機器を貼り付けるための両面テー
プにおいては、複数の開孔部の開孔率は約1%から約5
0%であるのが好ましい。この構成により、本発明の両
面テープを貼り付けたままで、同時に、通気性を確保す
ることができる。
【0014】更に、本発明は検知機器の端子を導通させ
るための導通用チップであって、少なくとも一方の面が
導電性を有し、他方の面に粘着剤部分が設けられ、か
つ、複数のチップ開孔部を備えている構成とした。この
構成により、点滴漏れ検知警報装置等の機器の作動を確
実にすることができる。そして、本発明は導通用チップ
においては、チップ開孔部の開孔率が、約1%から約3
0%であるのが好ましい。この構成により、導通用チッ
プを貼り付けたままで、同時に、通気性を確保すること
ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。 (1)第1の実施の形態 図1から図5を参照すると、本発明の点滴漏れ検知警報
装置20は、構成部品を配置するための本体ケース22
を備える。本体ケース22を患者に装着させるための本
体ケース装着部材24が、本体ケース22に取付けられ
る。本体ケース装着部材24は複数の締めつけ部分24
a及び24bを有する。締めつけ部分24a及び24b
の内側は湾曲した形状になっている。この湾曲部は患者
の腕に当たる部分を構成する。本体ケース装着部材24
は、締めつけ部分24a及び24bを開くための作動レ
バー部分24c及び24dを有する。締めつけ部分24
aは作動レバー部分24cと一体に形成され、ピン22
mを中心として回転可能に本体ケース22に取付けられ
ている。締めつけ部分24bは作動レバー部分24dと
一体に形成され、ピン22nを中心として回転可能に本
体ケース22に取付けられている。
【0016】締めつけ部分24aと締めつけ部分24b
は、締めつけばね36の弾性ばね力により、互いに近づ
く方向に、すなわち、図2に矢印24Aで示す方向に付
勢されている。締めつけ部分24a及び締めつけ部分2
4bの内側の形状は、患者の腕の形状及び太さを考慮し
て決定される。締めつけ部分24a及び締めつけ部分2
4bが一定の距離以上近づくことがないように、本体ケ
ース22の位置決め部分(図示せず)によって位置決め
されている。図2の矢印24Bで示す方向に力を加え
て、作動レバー部分24cと24dを互いに近づけさせ
ると、締めつけ部分24a及び24bは矢印24Cで示
す方向に開く。次に、点滴漏れ検知警報装置20の締め
つけ部分24a及び24bを患者の腕の部分にまたがせ
る。次に、作動レバー部分24cと24dに加えた矢印
24Bで示す方向への力を緩める。すると、締めつけば
ね36の弾性ばね力により、締めつけ部分24a及び2
4bは閉じる。このようにして、点滴漏れ検知警報装置
20を患者の腕の部分に取付けることができる。
【0017】第1の検知部材26が本体ケース22に取
付けられ、第1の検知部材26は、本体ケース装着部材
24による装着保持力がかかる方向の面と異なる方向に
延びている。図1では、第1の検知部材26は本体ケー
ス装着部材24による「装着保持力がかかる方向の面」
に対してほぼ90°の角度で延びている。すなわち、図
1に示す角度D26は約90°である。ここで、この明
細書における「装着保持力がかかる方向の面」とは、図
2に示す矢印24を含むような方向の面を示し、すなわ
ち、図2において、紙面とほぼ平行な締めつけ部分24
a及び24bを含む面を示す。第2の検知部材28が本
体ケース22に取付けられ、本体ケース装着部材24に
よる「装着保持力がかかる方向の面」と異なる方向に延
びている。図1では、第2の検知部材28は、本体ケー
ス装着部材24による装着保持力がかかる方向の面に対
してほぼ90°の角度で延びている。すなわち、図1に
示す角度D28は約90°である。
【0018】なお、第1の検知部材26が「装着保持力
がかかる方向の面」となす角度D26及び第2の検知部
材28が「装着保持力がかかる方向の面」となす角度D
28は、それぞれほぼ90°であるのが好ましいが、こ
れらの角度は40°から90°の範囲にあってもよく、
70°から90°の範囲にあるのが特に好ましい。これ
らの角度が90°に近い値であるほど、第1の検知部材
26及び第2の検知部材28の弾性力が効率的に作用
し、検知の品質が安定する。第1の検知部材26及び第
2の検知部材28の本体ケース22へ取付けられた部分
を接着剤等により密閉するのが好ましく、本体ケース2
2に設けられた電池蓋(図示せず)等の開閉部はパッキ
ン等を用いて密閉構造とするのが好ましい。このような
密閉構造を形成することにより、本体ケース22の防塵
性及び防水性がよくなり、本体ケース22を洗浄するの
がたやすくなる。
【0019】第1の検知部材26及び第2の検知部材2
8は、導電性がある弾性材料で形成されるのが好まし
い。第1の検知部材26及び第2の検知部材28は、例
えば、チタン又はチタン合金で形成されるのが好まし
い。第1の検知部材26及び第2の検知部材28をチタ
ン又はチタン合金で形成することにより、検知部材が錆
びるおそれは極めて少なくなり、検知部材によって患者
の腕の皮膚に悪い影響を与えるおそれも極めて少なくな
る。第1の検知部材26及び第2の検知部材28を、そ
の他の導電材料、例えば、ステンレス鋼等で形成しても
よい。第1の検知接点部分26aが第1の検知部材26
の先端部付近に設けられる。第2の検知接点部分28a
が第2の検知部材28の先端部付近に設けられる。第1
の検知接点部分26aは、点滴漏れ検知警報装置20を
患者の腕の部分に取付けたときに、第2の検知接点部分
28aより腕に近く位置するように位置決めされてい
る。すなわち、第1の検知接点部分26aは、点滴漏れ
検知警報装置20を患者の腕の部分に取付けたときに、
つねに患者の腕の部分に接するように構成される。すな
わち、第1の検知接点部分26aはアース端子を構成す
る。
【0020】第2の検知部材28の第2の検知接点部分
28aの位置を調整するための調整ねじ40が本体ケー
ス22に取付けられる。調整ねじ40を回すことによ
り、第2の検知部材28を図1に示す矢印28Zの方
向、すなわち、上下方向に移動させることができ、第2
の検知接点部分28aの位置を変えることができる。第
2の検知部材28の調整を確認するためのカバー70が
本体ケース22に取付けられる。カバー70は調整ねじ
40の頭の部分40aをさけて配置される。カバー70
を本体ケース22から取り外せるように構成してもよい
し、或いは、カバー70を本体ケース22に対して回転
可能に構成してもよい。本体ケース22は、例えば、A
BS樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等のよ
うなプラスチック、又はセラミック等で形成されるのが
好ましい。本体ケース22は、チタン、チタン合金又は
ステンレス鋼のような導電性のある金属材料で形成され
てもよい。
【0021】また、本体ケース22をプラスチックで形
成して、本体ケース22の患者の腕に当たる部分の一部
分だけに導電性のある材料を設けてもよい。この導電材
料で形成した部分を第2の検知部材28として用いるこ
とができる。警報出力部材30が本体ケース22の内部
に設けられている。警報出力部材30は第1の検知部材
と第2の検知部材28とが導通されたときに警報を発す
るように構成されている。警報出力部材30は、電池5
5と、ブザー56と、電子回路60と、スイッチ62を
含む。電池55はボタン型電池を用いるのが好ましく、
例えば、リチウム電池であるのが好ましい。電池は3ボ
ルトのものを用いてもよいし、或いは、1.5ボルトの
ものを2個直列接続にして用いてもよい。このような電
池を用いることにより、小型で大容量の電気エネルギー
を取り出すことができ、ブザー56を確実に作動させる
ことができる。
【0022】ブザー56が本体ケース22に取付けられ
ている。ブザー56は圧電ブザー又は圧電ズピーカであ
るのが好ましい。ブザー56は自励振の圧電ブザーであ
ってもよいし、或いは他励振の圧電ブザーであってもよ
い。ブザー56は、例えば、電磁ブザーのような他の原
理のブザーであってもよいし、他の動作原理のスピーカ
或いはベル等の他の発音部材であってもよい。ブザー5
6が、例えば、電磁ブザーである場合には、ブザー音を
本体ケース22の外部へ放音させるための放音開口部
(図示せず)を設ける。放音開口部を設けることによ
り、ブザー56の音を一層聞き取りやすくすることがで
きる。ブザー56が圧電ブザーである場合には、圧電素
子を薄い金属で構成した本体ケース22の一部分の内面
にはりつけるように構成してもよい。この場合には、放
音開口部は必要ない。従って、この構成により、本体ケ
ース22の防塵性及び防水性がよくなり、本体ケース2
2を洗浄するのがたやすくなる。
【0023】スイッチ62を作動させることにより、ブ
ザー56の発音を停止させる。スイッチ62は、スイッ
チ62を押している間だけブザー56の発音が止まる押
しボタンスイッチであってもよいし、スイッチ62を押
すと、もう1度スイッチ62を押すまでの間、ブザー5
6の発音が止まり続けるロータリー式スイッチであって
もよい。本発明の点滴漏れ検知警報装置を同時に複数用
いる場合には、それぞれの装置のブザー56の発する音
の音色、周波数、メロディーの種類等を変えるように構
成するのがよい。この構成により、複数の点滴漏れ検知
警報装置はそれぞれ異なった音又は楽曲を発音する。従
って、複数の患者が同時に点滴を受けている場合に、医
者或いは看護人はどの患者の点滴漏れ検知警報装置から
警報が発せられたのかをたやすく識別することができ
る。
【0024】ブザー56を設ける代わりに、ブザー56
を作動させる信号の配線(図示せず)をナースセンター
等の集中管理室の警報装置に直結させてもよい。この構
成により、1つの病室内に複数の患者が入っている場合
や、深夜等静粛にしなければならないとき、他の患者に
迷惑をかける恐れがなくなる。この構成により、複数の
患者が同時に点滴を受けている場合において、医者或い
は看護人はどの患者の点滴漏れ検知警報装置から警報が
発せられたのかを識別することができる。ブザー56を
設ける代わりに、送信機(図示せず)を本体ケース22
に設けてもよい。この構造では、受信機(図示せず)を
ナースセンター等の集中管理室の警報装置内に設ける。
ブザー56を作動させる信号の出力により、送信機(図
示せず)は電波信号を発信し、受信機(図示せず)がこ
の電波信号を受信する。
【0025】この電波信号を受信することにより、点滴
漏れを検知した警報が医者或いは看護人に伝わる。この
構成により、1つの病室内に複数の患者が入っている場
合や深夜等に、他の患者に迷惑をかけることがなくな
る。また、この構成により、複数の患者が同時に点滴を
受けている場合に、医者或いは看護人は、どの患者の点
滴漏れ検知警報装置から警報が発せられたのかを識別す
ることができる。
【0026】(2)第2の実施の形態 本発明の点滴漏れ検知警報装置の第2の実施の形態につ
いて、本発明の点滴漏れ検知警報装置の第1の実施の形
態との相違点を中心に説明する。図6を参照すると、本
発明の点滴漏れ検知警報装置110は本体ケース112
を備える。本体ケース112を患者に装着させるための
本体ケース装着部材114が、本体ケース112に取付
けられている。本体ケース装着部材114は複数の締め
つけ部分114a及び114bを有する。締めつけ保持
部分116a、116bが締めつけ部分114a、11
4bにそれぞれ取付けられている。締めつけ保持部分1
16a及び116bの内側は湾曲した形状になってい
る。この湾曲部は患者の腕に当たる部分である。本体ケ
ース装着部材114は、締めつけ保持部分116a及び
116bを開くときに用いる作動レバー部分114c及
び114dを有する。締めつけ部分114aは作動レバ
ー部分114cと一体に形成され、ピン112mを中心
として回転可能に本体ケース112に取付けられてい
る。締めつけ部分114bは作動レバー部分114dと
一体に形成され、ピン112nを中心として回転可能に
本体ケース112に取付けられている。締めつけ部分1
14aと締めつけ部分114bは、締めつけばね118
の弾性ばね力により、互いに近づく方向に付勢されてい
る。
【0027】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第2の実
施の形態の作動及び使用方法は、本発明の点滴漏れ検知
警報装置の第1の実施の形態の作動と同様である。 (3)第3の実施の形態 本発明の点滴漏れ検知警報装置の第3の実施の形態につ
いて、本発明の点滴漏れ検知警報装置の第1の実施の形
態との相違点を中心に説明する。図7を参照すると、本
発明の点滴漏れ検知警報装置130を、ベルト132に
よって患者の腕に取付ける。点滴漏れ検知警報装置13
0の構成は、本発明の点滴漏れ検知警報装置の第1の実
施の形態と同様である。ベルト132の両端132a及
び132bに面ファスナーを設ける。ベルト132の両
端132a及び132bを点滴漏れ検知警報装置130
の取付け部130bにそれぞれ取付ける。ベルト132
の面ファスナーの固定位置を調整することにより、患者
の腕の太さに合わせて、ベルト132の長さを調整する
ことができる。
【0028】(4)本発明の点滴漏れ検知警報装置の第
1の実施の形態の警報出力部材の具体的な構成 次に、本発明の点滴漏れ検知警報装置の第1の実施の形
態の警報出力部材の具体的な構成について、概略回路図
の構成及び作動を説明する。なお、本発明の点滴漏れ検
知警報装置の第2の実施の形態から第7の実施の形態の
警報出力部材の具体的な構成は、それぞれの点滴漏れ検
知部分の構造上の相違を除いてほぼ同様である。図8に
おいて、電池55は3ボルトのリチウム電池であり、マ
イナス側をアース側88とする。メロディーIC80が
電池55に接続される。メロディーIC80は、メロデ
ィー音を発生させるための駆動信号を記憶している。メ
ロディーIC80は入力端子80aに入力される入力信
号が「0」であるとき、すなわち、入力端子80aがア
ース側88に導通されたとき、出力端子からブザー駆動
信号を出力するように構成されている。図1に示す本発
明の点滴漏れ検知警報装置20の第1の検知接点部分2
6aをマイナス側、すなわち、アース側88とする。そ
して、第2の検知接点部分28aが検知入力端子82を
構成するように配線する。
【0029】ここで、回路の構成を変えることにより、
第2の検知接点部分28aをマイナス側、すなわち、ア
ース側88とし、第1の検知接点部分26aが検知入力
端子82を構成するように配線することもできる。図8
に示す回路構成において、検知入力端子82がアース側
88に導通すると、検知信号電流は増幅部84により正
帰還がかけられて増幅され、NAND回路の入力側に同
じ信号を入力させるようにして構成されている。インバ
ータ83により反転されて、NAND回路86に入力さ
れる。すなわち、インバータ83に「0」が入力される
と、インバータ83は「1」を出力する。この正帰還回
路によりインバータ83の出力信号は安定する。このと
き、NAND回路86の入力が「1」と「1」となるの
で、NAND回路86は出力信号「0」をメロディーI
C80に出力する。すると、メロディーIC80は出力
端子からブザー駆動信号を出力し、ピエゾエレクトリッ
ク(圧電)ブザー56はメロディーIC80に記憶され
ているメロディー音を発する。このメロディー音が点滴
漏れ検知警報装置の警報となる。
【0030】メロディー音が発生しているとき、スイッ
チ90を作動させてNAND回路86の一方の端子の入
力信号を「0」とすると、NAND回路86は出力信号
「1」をメロディーIC80に出力する。すると、メロ
ディーIC80はブザー駆動信号の出力を停止し、ブザ
ー56は作動を停止する。図9に示す回路構成におい
て、検知入力端子82がアース側88に導通すると、検
知信号電流は増幅部84により正帰還がかけられて増幅
され、インバータ83により反転されて、NAND回路
86に入力される。このとき、NAND回路86の入力
が「1」と「1」となるので、NAND回路86は出力
信号「0」をブザー発振回路92に出力する。すると、
ブザー発振回路92は出力端子にブザー駆動信号を出力
し、ピエゾエレクトリック(圧電)ブザー56は断続的
に警報音を発する。
【0031】(5)第4の実施の形態 本発明の点滴漏れ検知警報装置の第4の実施の形態につ
いて、本発明の点滴漏れ検知警報装置の第1の実施の形
態との相違点を中心に説明する。図10及び図11を参
照すると、本発明の点滴漏れ検知警報装置220は、構
成部品を配置するための本体ケース222を備える。本
体ケース222を患者に装着させるための本体ケース装
着部材224が、本体ケース222に取付けられてい
る。本体ケース装着部材224は複数の締めつけ部分2
24a及び224bを有する。本体ケース装着部材22
4は、締めつけ部分224a及び224bを開くときに
用いる作動レバー部分224c及び224dを有する。
検知支持部材226が本体ケース222に取付けられ、
本体ケース装着部材224による装着保持力がかかる方
向の面と異なる方向に延びている。図10では、検知支
持部材226は本体ケース装着部材224による装着保
持力がかかる方向の面に対してほぼ90°の角度で延び
ている。
【0032】高さ調整ねじ242が本体ケース222に
取付けられている。高さ調整ねじ242を回すことによ
り、おねじ部242aが検知支持部材226に設けられ
た雌ねじ又はラック状直線ねじ部226aを移動させ、
検知支持部材226の本体ケース222に対する位置を
上下方向、すなわち、図10の矢印226Zで示す方向
に調整することができる。従って、高さ調整ねじ242
を回すことにより、検知支持部材226と患者の腕との
間の距離を近づけたり、遠ざけたりするように調整する
ことができる。検知部材228が検知支持部材226の
先端部に取付けられる。検知部材228の下面の位置は
本体ケース222の下面の位置の高さ付近に調節するこ
ができるように構成されている。
【0033】図12において、検知部材228はセンサ
取付け用ロッド244に取付けられている。検知部材2
28は、例えば、2つのパターンを有するセンサであ
り、この2つのパターン間が導通すると出力信号を出す
ように構成されている。検知部材228を、圧力が加わ
ったときに出力信号を出すように構成してもよい。下部
カバー246及び上部カバー248が検知支持部材22
6に取付けられている。下部カバー246はセンサ取付
け用ロッド244を摺動可能に支持する。安全装置用ス
プリング250がセンサ取付け用ロッド244を下部カ
バー246に押し付ける方向に付勢する。すなわち、下
部カバー246は安全装置用スプリング250による押
圧及びセンサ取付け用ロッド244の自重により、セン
サ取付け用ロッド244が検知支持部材226から外れ
るのを阻止するはずれ止めカバーとして役立つ。
【0034】2つのセンサパターン228e及び228
fが検知部材228の下面228aに設けられている。
例えば、第1のセンサパターン228eは図8に示す回
路構成において、マイナス側、すなわち、アース側88
に接続される。また、第2のセンサパターン228fは
図8に示す回路構成において、検知入力端子82に接続
される。この2つのセンサパターンが同時に患者の皮膚
に触れると、検知入力端子82がアース側88と導通
し、その結果、検知部材228即ちセンサが作動して、
検知出力信号を出力する。この検知出力信号により、警
報出力部材230が作動して、警報音を発する。警報出
力部材230の構成は、前述した回路構成と同様であ
る。
【0035】なお、安全装置用スプリング250を設け
てあるので、検知部材228が患者の腕に当たると、セ
ンサ取付け用ロッド244は上部カバー248に近づく
方向に移動することができる。従って、点滴漏れが発生
して、注射針の先端に近い患者の腕の部分がはれた場合
においても、過剰な力が患者の腕にかかるおそれはな
い。ここで、検知部材228を感圧センサで構成しても
よい。この構成では、感圧センサが患者の皮膚に触れる
と、検知部材228即ちセンサが作動して、検知出力信
号を出力する。点滴漏れが発生して、注射針の先端に近
い患者の腕の部分が腫れると、警報出力部材230が作
動して警報音を発する。検知部材228は、図12に仮
想線で示すように、Hだけ上方向、すなわち、図12に
矢印228Zで示す方向に向かって移動する。このH
は、例えば、約4〜6ミリメートルである。従って、安
全装置用スプリング250は、過剰な力が患者の腕にか
からないようにするための安全装置として役立つ。
【0036】(6)第5の実施の形態 本発明の点滴漏れ検知警報装置の第5の実施の形態につ
いて、本発明の点滴漏れ検知警報装置の第4の実施の形
態との相違点を中心に説明する。図13において、下部
カバー246及び上部カバー248が検知支持部材22
6に取付けられる。下部カバー246はスイッチ接点取
付用端子270を支持する。第1スイッチ接点272が
スイッチ接点取付用端子270に取付けられている。第
2スイッチ接点274がスイッチ取付用ロッド276に
取付けられている。第1スイッチ接点272は導電材料
で形成されている。又は、第1スイッチ接点272の第
2スイッチ接点274に面する部分は導電性を有するよ
うに、めっき又はコーティングが付けられている。第2
スイッチ接点274は、2つのセンサパターン(図示せ
ず)が第2スイッチ接点274に設けられている。例え
ば、第1のセンサパターンは図8に示す回路構成におい
て、マイナス側、すなわち、アース側88に接続され
る。また、第2のセンサパターンは図8に示す回路構成
において、検知入力端子82に接続される。
【0037】この2つのセンサパターンが同時に患者の
皮膚に触れると、検知入力端子82がアース側88と導
通し、その結果、センサが作動して、検知出力信号を出
力する。安全装置用スプリング250がスイッチ取付用
ロッド276を下部カバー246に押し付ける方向に付
勢する。スイッチ接点取付用端子270に圧力が加えら
れると、第1スイッチ接点272と第2スイッチ接点2
74が導通する。この導通により出力される検知出力信
号により、警報出力部材230が作動して、警報音を発
する。警報出力部材230の構成は、前述した回路構成
と同様である。なお、安全装置用スプリング250を設
けてあるので、スイッチ接点取付用端子270が患者の
腕に当たって、第1スイッチ接点272と第2スイッチ
接点274が接触すると、スイッチ取付用ロッド276
は上部カバー248に近づく方向に移動することができ
る。従って、点滴漏れが発生して、注射針の先端に近い
患者の腕の部分が腫れた場合でも、過剰な力が患者の腕
にかかるおそれはない。
【0038】点滴漏れが発生して、注射針の先端に近い
患者の腕の部分が腫れると、スイッチ接点取付用端子2
70は、図13にLで示すように、例えば、約0.2〜
1.0ミリメートルだけ上方向に向かって移動すること
ができる。第1スイッチ接点272と第2スイッチ接点
274接触すると、警報出力部材230が作動して警報
音を発する。スイッチ接点取付用端子270は、例え
ば、スイッチ接点取付用端子270が押し上げられる
と、第1スイッチ接点272と第2スイッチ接点274
が接触する。そのあと、スイッチ接点取付用端子270
の更なる上昇により、スイッチ取付用ロッド276を押
し上げる。従って、スイッチ接点取付用端子270は、
図13にHで示す量、例えば、約4〜6ミリメートルだ
け上方向、すなわち、図13に矢印270Zで示す方向
に向かって移動することができる。従って、安全装置用
スプリング250は、過剰な力が患者の腕にかからない
ようにするための安全装置として役立つ。
【0039】(7)第6の実施の形態 本発明の点滴漏れ検知警報装置の第6の実施の形態につ
いて、本発明の点滴漏れ検知警報装置の第1の実施の形
態との相違点を中心に説明する。図14及び図15を参
照すると、第1の検知部材326が本体ケース322に
取付けられ、第1の検知部材326は、本体ケース装着
部材324による装着保持力がかかる方向の面と異なる
方向に延びている。図14では、第1の検知部材326
は本体ケース装着部材324による「装着保持力がかか
る方向の面」に対してほぼ90°の角度で延びている。
第1の検知接点部分326aが第1の検知部材326の
先端に設けられている。第2の検知部材328が本体ケ
ース322に取付けられ、本体ケース装着部材324に
よる「装着保持力がかかる方向の面」と異なる方向に延
びている。図14では、第2の検知部材328は、本体
ケース装着部材324による装着保持力がかかる方向の
面に対してほぼ90°の角度で延びている。第2の検知
接点部分328aが第2の検知部材328の先端に設け
られている。
【0040】第1の検知部材326と第2の検知部材3
28は、ほぼ同じ方向に、ほぼ同じ長さ延びている。第
1の検知部材326の第1の検知接点部分326a及び
第2の検知部材328の第2の検知接点部分328aの
位置を調整するための調整ねじ340が本体ケース32
2に取付けられる。調整ねじ340を回すことにより、
第1の検知部材326及び第2の検知部材328を上下
方向に移動させることができる。例えば、第1の検知部
材326は図8に示す回路構成において、マイナス側、
すなわち、アース側88に接続される。また、第2の検
知部材328は図8に示す回路構成において、検知入力
端子82に接続される。この第1の検知部材326及び
第2の検知部材328が同時に患者の皮膚に触れると、
検知入力端子82がアース側88と導通し、その結果、
センサが作動して、検知出力信号を出力する。この検知
出力信号により、警報出力部材が作動して、警報音を発
する。警報出力部材の構成は、前述した回路構成と同様
である。
【0041】(8)第7の実施の形態 本発明の点滴漏れ検知警報装置の第7の実施の形態につ
いて、本発明の点滴漏れ検知警報装置の第6の実施の形
態との相違点を中心に説明する。図16及び図17を参
照すると、第1の検知部材426が本体ケース422に
取付けられる。第1の検知部材426は、本体ケース装
着部材424による装着保持力がかかる部分に面するよ
うに取付けられる。図14では、第1の検知部材426
は本体ケース装着部材424の下面に設けられている。
第2の検知部材428が本体ケース422に取付けら
れ、本体ケース装着部材424による「装着保持力がか
かる方向の面」と異なる方向に延びている。図16で
は、第2の検知部材428は、本体ケース装着部材42
4による装着保持力がかかる方向の面に対してほぼ90
°の角度で延びている。第2の検知接点部分428aが
第2の検知部材428の先端に設けられている。
【0042】第2の検知部材428の第2の検知接点部
分428aの位置を調整するための調整ねじ440が本
体ケース422に取付けられる。調整ねじ440を回す
ことにより、第2の検知部材428を上下方向に移動さ
せることができる。例えば、第1の検知部材426は図
8に示す回路構成において、マイナス側、すなわち、ア
ース側88に接続される。また、第2の検知部材428
は図8に示す回路構成において、検知入力端子82に接
続される。第1の検知部材426は、通常、点滴漏れ検
知警報装置を患者に取り付けたときは、患者の皮膚に触
れるように構成されている。第1の検知部材426及び
第2の検知部材428が同時に患者の皮膚に触れると、
検知入力端子82がアース側88と導通し、その結果、
センサが作動して、検知出力信号を出力する。この検知
出力信号により、警報出力部材が作動して、警報音を発
する。警報出力部材の構成は、前述した回路構成と同様
である。
【0043】(9)本発明の点滴漏れ検知警報装置の第
1の実施の形態の使用方法及び作動 次に、本発明の点滴漏れ検知警報装置の第1の実施の形
態の使用方法及び作動について説明する。なお、本発明
の点滴漏れ検知警報装置の第2の実施の形態から第7の
実施の形態の使用方法及び作動は、それぞれの点滴漏れ
検知部分の構造上の相違を除いてほぼ同様である。従っ
て、それらに関する詳細な説明は省略する。図18に示
すように、例えば、病院等において、点滴台13を患者
の近くに配置する。点滴用薬品を収容した点滴用薬品容
器14を点滴台13にかける。チューブ15を点滴用薬
品容器14に連結する。点滴調節バルブ16がチューブ
15の中間部分に取付けられている。点滴針17がチュ
ーブ15の末端部分に取付けられている。点滴針17を
患者の腕18の血管に挿入させる。
【0044】ここで、点滴漏れ検知警報装置20を患者
の腕18に取付ける前に、調整ねじ40を回すことによ
り、第2の検知部材28を上方に向かって移動させ、第
2の検知接点部分28aの位置を患者の腕18の点滴針
17を挿入させた部分の近くに合わせて、あらかじめ調
整する。作動レバー部分24c及び24dをつかんで締
めつけ部分24a及び24bを開き、締めつけ部分24
aと締めつけ部分24bの内側の部分を、患者の腕18
の点滴針17を挿入させた部分の外側付近に取付ける。
点滴漏れ検知警報装置20を患者の腕の部分に取付けた
ときに、第1の検知接点部分26aを、常に患者の腕の
部分から数ミリメートル間隔をとって配置する。
【0045】調整ねじ40を回すことにより、第2の検
知部材28を患者の腕18に近づく方向に向かって移動
させ、第2の検知接点部分28aを患者の腕18に接触
させる。この状態において、警報出力部材30から警報
が発せられたことを確認する。次に、調整ねじ40を回
すことにより、第2の検知部材28を患者の腕18から
遠ざかる方向に向かって移動させ、第2の検知部材28
と患者の腕18との間に数ミリメートルの隙間を設け
る。このときに、警報出力部材30からの警報音が止ま
っていることを確認する。この状態において、点滴注射
を続行する。点滴注射を行っているときに、何らかの理
由によって点滴注射針が患者の血管からずれて、薬品及
び又は血液等が患者の皮下にたまることがありうる。こ
のような薬品及び又は血液の点滴漏れが発生すると、患
者の腕18の点滴針17を挿入した部分付近に腫れを生
ずる。
【0046】もし、点滴の異常が発生したならば、患者
の腕18の点滴針17を挿入させた部分付近の横断面積
は大きく膨張する。本発明の点滴漏れ検知警報装置は、
この腫れを検知することによって、点滴の異常発生を検
出し、警報音を発する。この警報音により、点滴漏れが
発生していることを、点滴を受けている患者本人、又は
その近くにいる者に知らせることができる。医者或いは
看護人はこのブザー56による警報を聞くと、点滴漏れ
検知警報装置の警報の作動を止め、点滴漏れに対する適
切な処置を行う。このとき、警報音が鳴ってから、点滴
漏れの処置を行うまでの間、すなわち、医師又は看護婦
が患者のいる所に来るまでの間、患者本人又は患者の周
囲にいる者は点滴調節バルブ16を操作して、点滴の供
給を中止させ、医師又は看護婦の処置を待つことができ
る。本発明の点滴漏れ検知警報装置は検出部分にばねを
設けた構成であるので、患者の腕の点滴漏れの箇所を圧
迫するおそれは少ない。
【0047】以上のように、本発明の点滴漏れ検知警報
装置によれば、医療処置の際に点滴注射の漏れが発生し
た場合に、その点滴漏れを迅速に検知し、圧電ブザー等
によって警報を発し、点滴を受けている本人、医者、看
護人或いは周囲にいる他の患者に点滴処置の異常発生を
知らせることができる。また、重病の患者或いは老人等
のよく動くことができない人などに点滴を行う場合に
は、本発明の点滴漏れ検知警報装置とナースセンター等
の集中管理室の警報装置とを直結することにより、点滴
処置の異常発生を医者或いは看護人に迅速に知らせるこ
とができる。
【0048】(10)第8の実施の形態 (10−1)第8の実施の形態の構成 本発明の点滴漏れ検知警報装置の第8の実施の形態につ
いて、本発明の点滴漏れ検知警報装置の第1の実施の形
態との相違点を中心に説明する。図19から図23を参
照すると、点滴漏れ検知警報装置800の第1の検知部
材826が本体ケース822に取付けられ、本体ケース
822の下面830とほぼ平行に延びている。第1の検
知接点部分826aが第1の検知部材826の先端に設
けられている。第2の検知部材828が本体ケース82
2に取付けられ、本体ケース822の下面830とほぼ
平行に延びている。第2の検知接点部分828aが第2
の検知部材828の先端に設けられている。第1の検知
部材826と第2の検知部材828は、ほぼ同じ方向
に、ほぼ同じ長さ延びている。第1の検知部材826及
び第2の検知部材828は、導電性がある弾性材料で形
成されるのが好ましい。第1の検知部材826及び第2
の検知部材828は、例えば、チタン又はチタン合金で
形成されるのが好ましい。第1の検知部材826及び第
2の検知部材828を、その他の導電材料、例えば、ス
テンレス鋼等で形成してもよい。
【0049】第1の検知部材826の第1の検知接点部
分826a及び第2の検知部材828の第2の検知接点
部分828aの位置を調整するための調整ねじ840が
本体ケース822に取付けられる。調整ねじ840を右
回りに回すことにより、第1の検知部材826及び第2
の検知部材828を、本体ケース822の下面830を
含む平面に近づく方向に向かって移動させることができ
る。調整ねじ840を左回りに回すと、第1の検知部材
826及び第2の検知部材828は、それら自身の弾性
力により、本体ケース822の下面830を含む平面に
から遠ざかる方向に向かって戻る。第1の検知部材82
6は、図24及び図25に示すように、マイナス側、す
なわち、アース側888に接続される。第2の検知部材
828は、図24及び図25に示すように、電池855
のプラス側889に接続される。
【0050】第1の検知接点部分826a及び第2の検
知接点部分828aが、同時に患者の皮膚に触れると、
第1の検知接点部分826aと第2の検知接点部分82
8aは互いに導通して、検知出力信号を出力する。この
検知出力信号により、ブザー856は警報音を発し、ラ
ンプ870は点滅する。ランプ870は、LED等の発
光素子で構成する。複数の突起部832と、複数の溝部
834とが、本体ケース822の下面830に設けられ
ている。図21に示すように、複数の突起部832は帯
状部であり、複数の溝部834は、平行な溝部である。
複数の突起部832と、複数の溝部834とを、いわゆ
る「チェッカー模様」に近いような配置で構成してもよ
いし、複数の突起部832を、円形又は多角形の島部と
して構成してもよい。複数の溝部832を「チェッカー
模様」に似た形状とする場合には、それぞれの正方形の
島部分同士の連結部分を角取りしてほぼ八角形とし、正
方形の溝部分同士が連絡するように構成する。
【0051】このように本体ケース822の下面830
に複数の溝部834を構成することにより、点滴漏れ検
知警報装置800を患者の腕に取付けたときに、腕の皮
膚の表面部分に沿った空気の流通を促進することができ
る。複数の溝部834の深さは、0.1ミリメートルか
ら3ミリメートルの範囲内にあり、複数の突起部832
及び複数の溝部834の幅は、それぞれ1ミリメートル
から10ミリメートルの範囲内にあるように構成するの
がよい。電子回路852、電池855、ピエゾエレクト
リック(圧電)ブザー856等を含む警報作動装置部分
850が本体ケース822内に配置されている。警報作
動装置部分850を、密閉構造とするのが好ましい。点
滴漏れ検知警報装置800の作動を可能にし、又はその
作動停止させるための作動設定停止スイッチ862が、
本体ケース822に設けられている。作動設定停止スイ
ッチ862を本体ケース822の側面に設けてもよい
し、作動設定停止スイッチ862を本体ケース822の
上面に設けてもよい。作動設定停止スイッチ862をラ
バースイッチで構成するのがよい。この構成により、作
動設定停止スイッチ862の防水性及び防塵性を確保す
ることができる。
【0052】図19に想像線で示すように、本体ケース
822の下面830に両面テープ910を貼り付ける。
両面テープ910には、通気性を良くするために、複数
の開孔部912が設けられている。両面テープ910の
粘着剤としては、例えば、液体可塑剤成分及び固体糊剤
成分を含む感圧性接着剤が好ましい。図30に示すよう
に、例えば、両面テープ910の長さTPAは約48ミ
リメートルである。両面テープ910の長さ方向の両端
には、開孔部の無い部分がそれぞれあり、その長さTP
Bは、例えば、約3ミリメートルである。TPBは約2
〜5ミリメートルであるのが好ましい。両面テープ91
0の幅TPDは、例えば、約27ミリメートルである。
両面テープ910の幅方向の両端には、開孔部の無い部
分がそれぞれあり、その長さTPEは、例えば、約3ミ
リメートルである。TPEは約2〜5ミリメートルであ
るのが好ましい。
【0053】複数の開孔部912が、両面テープ910
に設けられている。複数の開孔部912が設けられた領
域の長さTPCは約42ミリメートルであり、この領域
の幅TPFは約21ミリメートルである。複数の開孔部
912の長さ方向の間隔は、例えば、約3ミリメートル
であり、幅方向の間隔も例えば、約3ミリメートルであ
る。これらの間隔は、約2〜6ミリメートルであるのが
好ましい。複数の開孔部912の直径TPPは、例え
ば、0.5ミリメートルである。この直径TPPは、約
0.2〜1.0ミリメートルであるのが好ましい。両面
テープ910の面積の中で開孔部912の全部の面積の
占める割合、すなわち、開孔率は、図30に示す形状で
は、約1.76%である。図30に示すような開孔部の
数で、開孔部の直径を1.0ミリメートルにすると、開
孔率は約7.03%となる。この両面テープ910の開
孔率は約1%から約50%であるのが好ましい。開孔率
がこの範囲内にあれば、十分な通気性を確保することが
でき、しかも、両面テープ910の粘着性を確保するこ
とができる。
【0054】図31に示すように、両面テープ910
は、ベース部分914とその両面に設けられた粘着剤部
分915、917を有し、一方の粘着剤部分915に、
第1の保護テープの2つの部分916a及び916bが
付いており、他方の粘着剤部分917に、第2の保護テ
ープの2つの部分918a及び918bが付いている。
複数の開孔部912は、両面テープ910のベース部分
914と両方の粘着剤部分915、917を同じ箇所で
貫通するように設けられている。例えば、両面テープ9
10の一方の粘着剤部分915に付いている第1の保護
テープの2つの部分916a及び916bを除去して、
両面テープ910の粘着剤部分915を複数の突起部8
30に付着させる。また、本発明の両面テープ910
は、検知機器又は薬剤供給機器を貼り付けるのに適用す
ることができる。この両面テープを適用することができ
る機器には、例えば、上述した点滴漏れ検知警報装置だ
けでなく、点滴用注射針等の薬剤供給機器や、心拍、体
温及び呼吸等を検知する検知機器も含まれる。本発明の
検知機器又は薬剤供給機器を貼り付けるための両面テー
プを用いることにより、薬剤供給機器及び検知機器を患
者に確実に貼り付けることができ、しかも、本発明の両
面テープのもつ通気性により、患者の皮膚に悪い影響を
及ぼすことがない。
【0055】(10−2)第8の実施の形態の警報作動
装置部分の具体的な構成 次に、本発明の点滴漏れ検知警報装置の第8の実施の形
態の警報作動装置部分850の具体的な構成について、
概略回路図の構成及び作動を説明する。図24を参照す
ると、警報としてメロディー音を発生する本発明の点滴
漏れ検知警報装置においては、電池855は3ボルトの
リチウム電池であり、マイナス側をアース側888とす
る。スイッチ動作用IC861には、常に電池855か
ら電流が流れている。スイッチ動作用IC861はフリ
ップフロップ回路を備えており、スイッチ862を1回
動作させると、スイッチ動作用IC861の出力端子Q
バーの出力信号が「1」になり、トランジスタ863に
電流を流れさせ、スイッチ862を更に1回動作させる
と、Qバーの出力信号が「0」になり、トランジスタ8
63に電流を流れさないように構成されている。従っ
て、更に、スイッチ862を1回動作させると、スイッ
チ動作用IC861の出力端子Qバーの出力信号が
「1」になり、スイッチ862をなお更に1回動作させ
ると、Qバーの出力信号が「0」になる。スイッチ動作
用IC861は、例えば、「7W74」で構成すること
ができる。
【0056】スイッチ862は、スライドタッチスイッ
チ又は回転式スイッチ等で構成してもよい。スイッチ8
62を1回動作させて、Qバーが「1」になると、ラン
プ870に電流が流れる。この状態では、トランジスタ
893は動作しないので、ランプ870は、抵抗866
に電流が流れることにより、比較的弱い明るさで光る。
メロディーIC880がメロディー音を発生させるため
の駆動信号を記憶している。メロディーIC880は入
力端子880aに入力される入力信号が「1」であると
き、すなわち、入力端子880aがプラス側889に導
通されたとき、出力端子880bからブザー駆動信号を
出力するように構成されている。発振回路892がラン
プ870に接続されている。入力端子880aがプラス
側889に導通されたとき、発振回路892が動作し、
同時に、トランジスタ893が動作することにより、ラ
ンプ870は強く光って点滅する。
【0057】図24に示す回路のAND回路は、例え
ば、「74HC08AF」で構成することができ、NA
ND回路は、例えば、「74HC00AF」で構成する
ことができる。回路の構成を変えることにより、第2の
検知接点部分828aがマイナス側、すなわち、アース
側888になり、第1の検知接点部分826aがプラス
側889となるように電子回路を構成してもよい。図2
4に示すように、点滴漏れ検知警報装置800が作動し
ていない状態では、第1の検知接点部分826aはアー
ス側888と導通しており、第2の検知接点部分828
aはプラス側889となることができるようになってい
る。従って、第1の検知接点部分826aと第2の検知
接点部分828aが導通していない状態では、メロディ
ーIC880の入力端子880aには、入力信号「0」
が入るので、メロディーIC880は動作しない。ま
た、この状態では、発振回路892及びトランジスタ8
93も動作しない。
【0058】スイッチ862を1回動作させて、Qバー
の出力信号が「1」になっている状態において、第2の
検知接点部分828aが第1の検知接点部分826aと
導通すると、第1の検知接点部分826aはプラス側8
89と導通する。従って、メロディーIC880の入力
端子880aに入力される入力信号が「1」になるの
で、メロディーIC880は出力端子880bからブザ
ー駆動信号を出力する。このブザー駆動信号により、ピ
エゾエレクトリック(圧電)ブザー856は、メロディ
ーIC880に記憶されているメロディー音を発する。
このメロディー音が点滴漏れ検知警報装置800の警報
となる。また、この状態で、発振回路892及びトラン
ジスタ893も動作し、ランプ870は点滅する。トラ
ンジスタ893を設けることにより、ランプ870の明
るさを、トランジスタ893は動作しない状態でのラン
プ870の明るさより、もっと明るくすることができ
る。発振回路892を設けることにより、ランプ870
を一定の周期で点滅させることができる。発振回路89
2を設けないで、ランプ870を発光したままで維持す
るように構成することもできる。
【0059】ブザー856がメロディー音が発し、ラン
プ870が点滅動作しているときに、作動設定停止スイ
ッチ862を更に1回動作させると、Qバーの出力信号
が「0」になる。その結果、ブザー856の作動を停止
させ、ランプ870の点滅動作を中止させることができ
る。図25を参照すると、警報音を発生する本発明の点
滴漏れ検知警報装置においては、メロディーIC880
の代わりに、ブザー発振回路895がブザー856に接
続されている。図25に示す回路の他の回路素子の構成
及び配線は、図24に示す回路素子の構成及び配線と同
様である。第2の検知接点部分828aが第1の検知接
点部分826aと導通すると、第1の検知接点部分82
6aはプラス側889と導通する。従って、ブザー発振
回路892が動作して、ブザー856は断続的に警報音
を発する。また、この状態で、ブザー発振回路892及
びトランジスタ893も動作し、ランプ870は点滅す
る。
【0060】(10−3)第8の実施の形態の使用方法
及び作動 次に、本発明の点滴漏れ検知警報装置の第8の実施の形
態の使用方法及び作動について説明する。図18に示す
状態と同様に、点滴台を患者の近くに配置する。点滴用
薬品を収容した点滴用薬品容器を点滴台にかける。図2
6から図29を参照すると、チューブ815が点滴用薬
品容器に連結されている。点滴調節バルブ816がチュ
ーブ815の中間部分に取付けられている。点滴針81
7がチューブ815の末端部分に取付けられている。点
滴針817を患者の腕818の血管819に挿入させ
る。
【0061】本体ケース822を患者の腕818に接着
固定するときには、本体ケース822の下面830に貼
り付けられている両面テープ910の保護テープ、すな
わち、第2の保護テープの2つの部分918a及び91
8bを剥がす。次に、第1の検知接点部分826a及び
第2の検知接点部分828aが点滴針817の先端部の
挿入箇所の近くにあるように位置決めして、本体ケース
822の下面830を患者の腕818の皮膚表面に載せ
て、本体ケース822の下面830を患者の腕818の
皮膚表面に接着固定する。次に、スイッチ862を1回
動作させて、ランプ870が比較的弱い明るさで光るの
を確認する。この確認動作は、本体ケース822の下面
830を患者の腕818の皮膚表面に接着固定する前に
行うこともできる。
【0062】ここで、図26に示すように、最初に点滴
漏れ検知警報装置800を患者の腕818に接着固定し
た状態では、第1の検知接点部分826a及び第2の検
知接点部分828aと患者の腕818の皮膚表面との間
に、初期隙間HSTAが存在する。次に、図27に示す
ように、調整ねじ840を右に回すことにより、第1の
検知部材826の第1の検知接点部分826aと、第2
の検知部材828の第2の検知接点部分828aとを、
の患者の腕818の皮膚表面に軽く接触させる。このよ
うな状態で、ブザー856は鳴り、ランプ870は点滅
する。これにより、点滴漏れ検知警報装置800が正常
に作動できることを確認する。次に、図28に示すよう
に、調整ねじ840を左に回すことにより、第1の検知
部材826の第1の検知接点部分826aと、第2の検
知部材828の第2の検知接点部分828aとを、それ
ぞれの弾性力により戻して、患者の腕818の皮膚表面
から離す。このような状態では、ブザー856は鳴り止
み、ランプ870は弱く光っている状態になる。
【0063】このときに、第1の検知接点部分826a
及び第2の検知接点部分828aと患者の腕818の皮
膚表面との間に、設定隙間HSETを設ける。この設定
隙間HSETは、点滴漏れ検知警報装置800が作動可
能になっている作動準備完了状態における検知接点部分
と皮膚表面との間にある隙間である。設定隙間HSET
は、0.5ミリメートルから5ミリメートルの範囲内に
あるのが好ましく、1ミリメートルから2ミリメートル
の範囲内にあるのが更に好ましい。患者の腕818の皮
膚表面が乾燥している場合、或いは、皮膚に凹凸がある
などの理由により、第1の検知接点部分826a及び第
2の検知接点部分828aとの導通を取りにくい場合に
は、導電性材料の導通用チップ920を用いるのがよ
い。
【0064】導通用チップ920は、図31に示すよう
に、直径が10ミリメートルから50ミリメートルの円
形のものであるのが好ましい。導通用チップ920は、
図32に示すように、一辺が10ミリメートルから50
ミリメートルの正方形又は長方形のものであってもよ
い。導通用チップ920に用いる導電性材料としては、
銀紙922が好ましい。この導電性材料は、金又はステ
ンレス鋼等の金属のシート材料であってもよい。本発明
においては、導通用チップ920は、少なくとも一方の
面が導電性を有するように構成されている。粘着剤部分
924を導通用チップの一方の面に設ける。一方の面の
みが導電性を有する導通用チップ920においては、導
電性を有していない方の面に粘着剤部分924を設け
る。
【0065】粘着剤部分924の形成は、両面テープの
一方の粘着面を銀紙922に貼りつけることによって行
うこともできるし、或いは、銀紙922に、例えば、液
体可塑剤成分及び固体糊剤成分を含む感圧性接着剤等の
が粘着剤を塗布することによって行うこともできる。粘
着剤部分924を設けることにより、患者の腕818の
点滴針817の挿入箇所の近くの皮膚表面に、導通用チ
ップを確実に貼り付けることができる。複数のチップ開
孔部926が導通用チップ920に設けられている。チ
ップ開孔部926は、銀紙922及び粘着剤部分924
の両方を同じ箇所において貫通するように形成されてい
る。チップ開孔部926の直径は、例えば、約0.5〜
1.0ミリメートルである。導通用チップ920の面積
の中でチップ開孔部926の占める面積、すなわち、導
通用チップ920のチップ開孔部926の開孔率は、約
1%から約30%であるのが好ましい。
【0066】導通用チップ920のチップ開孔部926
の開孔率がこの範囲内にあれば、第1の検知接点部分8
26aと第2の検知接点部分828aとの間の導通の感
度を向上させることができる。同時に、チップ開孔部9
26を設けたことにより、導通用チップ920を貼り付
けた患者の皮膚表面の通気性を確保して、患者の皮膚表
面が腫れたり、かぶれたりするのを効果的に阻止するこ
とができる。本発明の導通用チップは、身体の部分の変
化を検知する種々の検知機器の端子を導通させるために
応用することができる。点滴注射を行っているときに、
何らかの理由によって点滴注射針が患者の血管からずれ
て、薬品及び又は血液等が患者の皮下にたまることがあ
りうる。このような薬品及び又は血液の点滴漏れが発生
すると、図29に示すように、患者の腕818の点滴針
817を挿入した部分付近に腫れ930を生ずる。
【0067】すなわち、点滴の異常が発生したならば、
患者の腕818の点滴針817を挿入させた部分付近の
横断面積は大きく膨張する。本発明の点滴漏れ検知警報
装置800は、この腫れ930を検知することによっ
て、点滴の異常発生を検出し、ブザー856による警報
音を発し、ランプを点滅させる。この警報音及びランプ
の点滅により、点滴漏れが発生していることを、点滴を
受けている患者本人、又はその近くにいる者に知らせる
ことができる。医者或いは看護人はブザー856による
警報を聞き、ランプの点滅を確認すると、作動設定停止
スイッチ862を用いて点滴漏れ検知警報装置800の
警報の作動を止めて、点滴漏れに対する適切な処置を行
う。このとき、警報音が鳴ってから、点滴漏れの処置を
行うまでの間、すなわち、医師又は看護婦が患者のいる
所に来るまでの間、患者本人又は患者の周囲にいる者は
点滴調節バルブ816を操作して、点滴の供給を中止さ
せ、医師又は看護婦の処置を待つことができる。
【0068】以上のように、本発明の点滴漏れ検知警報
装置によれば、医療処置の際に点滴注射の漏れが発生し
た場合に、その点滴漏れを迅速に検知し、圧電ブザー等
によって警報を発し、同時に、ランプによって光を発
し、点滴を受けている本人、医者、看護人或いは周囲に
いる他の患者に点滴処置の異常発生を知らせることがで
きる。本発明の点滴漏れ検知警報装置の第8の実施の形
態の構成では、点滴処置の異常発生の場合に、音と光を
同時に発することができるので、極めて迅速に、かつ確
実に、点滴を受けている本人、医者等に点滴処置の異常
発生を知らせることができる。
【0069】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、点滴漏
れ検知警報装置において、上記のような構成としたの
で、以下に記載する効果を有する。 (1)本発明の点滴漏れ検知警報装置は、患者への取付
けが簡単である。 (2)本発明の点滴漏れ検知警報装置は、患者の点滴針
をさした部分或いはその付近を圧迫するおそれがない。 (3)点滴漏れが起こった場合においても、点滴漏れ検
知警報装置により患者の点滴針をさした部分或いはその
付近を圧迫することがないような安全装置を備えた点滴
漏れ検知警報装置を実現することができる。 (4)点滴漏れの検知及び警報発生の作動の信頼性が高
い点滴漏れ検知装置を提供することができる。 (5)医者及び看護婦等は、点滴処置の異常の発生を、
耳と目の両方で確認することがきる。 (6)薬剤供給機器及び検知機器を患者に確実に貼り付
けることができ、しかも、患者の皮膚に悪い影響を及ぼ
すことがない検知機器又は薬剤供給機器を貼り付けるた
めの両面テープを提供することができる。 (7)身体の部分の変化を検知する種々の検知機器の端
子を導通させるために応用することができる導通用チッ
プを提供することにある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第1の実施の
形態の側面図である。
【図2】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第1の実施の
形態の正面図である。
【図3】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第1の実施の
形態の背面図である。
【図4】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第1の実施の
形態の底面図である。
【図5】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第1の実施の
形態の上面図である。
【図6】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第2の実施の
形態の断面図である。
【図7】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第3の実施の
形態の斜視図である。
【図8】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第1の実施の
形態のメロディーを発生する回路の概略回路図である。
【図9】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第1の実施の
形態の音を発生する回路の概略回路図である。
【図10】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第4の実施
の形態の側面図である。
【図11】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第4の実施
の形態の平面図である。
【図12】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第4の実施
の形態の検知部材の部分の断面図である。
【図13】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第5の実施
の形態の検知部材の部分の断面図である。
【図14】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第6の実施
の形態の側面図である。
【図15】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第6の実施
の形態の底面図である。
【図16】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第7の実施
の形態の側面図である。
【図17】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第7の実施
の形態の底面図である。
【図18】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第1の実施
の形態を患者の腕に取付けた状態を示す概略斜視図であ
る。
【図19】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第8の実施
の形態の側面図である。
【図20】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第8の実施
の形態の上面図である。
【図21】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第8の実施
の形態の底面図である。
【図22】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第8の実施
の形態の正面図である。
【図23】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第8の実施
の形態の背面図である。
【図24】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第8の実施
の形態のランプが点滅し、メロディーを発生する回路の
概略回路図である。
【図25】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第8の実施
の形態のランプが点滅し、音を発生する回路の概略回路
図である。
【図26】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第8の実施
の形態を患者の腕に取付けた状態を示す概略側面図であ
る。
【図27】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第8の実施
の形態を患者の腕に取付け、検知部材を調節している状
態を示す概略側面図である。
【図28】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第8の実施
の形態を患者の腕に取付け、検知部材を設定した状態を
示す概略側面図である。
【図29】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第8の実施
の形態を患者の腕に取付け、腕が腫れて、検知部材が作
動する状態を示す概略側面図である。
【図30】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第8の実施
の形態に用いる両面テープの平面図である。
【図31】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第8の実施
の形態に用いる両面テープの側面図である。
【図32】図32の(a)は、本発明の点滴漏れ検知警
報装置の第8の実施の形態に用いる円形導通用チップの
平面図であり、図32の(b)は、この円形導通用チッ
プの断面図である。
【図33】図33の(a)は、本発明の点滴漏れ検知警
報装置の第8の実施の形態に用いる矩形導通用チップの
平面図であり、図33の(b)は、この矩形導通用チッ
プの断面図である。
【符号の説明】
13 点滴台 14 点滴用薬品容器 15 チューブ 16 点滴調節バルブ 17 点滴針 18 腕 20 点滴漏れ検知警報装置 22 本体ケース 24 本体ケース装着部材 26 第1の検知部材 28 第2の検知部材 30 警報出力部材 36 締めつけばね 40 調整ねじ 55 電池 56 ブザー 60 電子回路 62 スイッチ 70 カバー 80 メロディーIC 82 検知入力端子 90 スイッチ 110 点滴漏れ検知警報装置 112 本体ケース 114 本体ケース装着部材 118 締めつけばね 130 点滴漏れ検知警報装置 132 ベルト 220 点滴漏れ検知警報装置 222 本体ケース 224 本体ケース装着部材 226 検知支持部材 228 検知部材 230 警報出力部材 242 高さ調整ねじ 250 安全装置用スプリング 270 スイッチ接点取付用端子 272 第1スイッチ接点 274 第2スイッチ接点 322 本体ケース 324 本体ケース装着部材 326 第1の検知部材 328 第2の検知部材 340 調整ねじ 422 本体ケース 424 本体ケース装着部材 426 第1の検知部材 428 第2の検知部材 440 調整ねじ 800 点滴漏れ検知警報装置 815 チューブ 816 点滴調節バルブ 817 点滴針 818 腕 819 血管 822 本体ケース 826 第1の検知部材 826a 第1の検知接点部分 828 第2の検知部材 828a 第2の検知接点部分 830 本体ケースの下面 832 突起部 834 溝部 840 調整ねじ 850 警報作動装置部分 852 電子回路 855 電池 856 ブザー 861 スイッチ動作用IC 862 作動設定停止スイッチ 870 ランプ 880 メロディーIC 892 発振回路 910 両面テープ 914 ベース部分 915 粘着剤部分 916a、916b 第1の保護テープの部分 917 粘着剤部分 918a、918b 第2の保護テープの部分 920 導通用チップ 922 銀紙 926 チップ開孔部 930 腫れ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構成部品を配置するための本体ケース
    (22)と、 前記本体ケース(22)を患者に装着させるための、前
    記本体ケース(22)に取付けられた本体ケース装着部
    材(24)と、 導電性を有しかつ前記本体ケース(22)に取付けら
    れ、前記本体ケース装着部材(24)による装着保持力
    がかかる方向の面と異なる方向に延びた第1の検知部材
    (26)と、 導電性を有しかつ前記本体ケース(22)に取付けら
    れ、前記本体ケース装着部材(24)による装着保持力
    がかかる方向の面と異なる方向に延びた第2の検知部材
    (28)と、 前記第1の検知部材(26)と前記第2の検知部材(2
    8)とが導通されたときに警報を発する警報出力部材
    (30)と、を有することを特徴とする点滴漏れ検知警
    報装置。
  2. 【請求項2】 構成部品を配置するための本体ケース
    (422)と、 前記本体ケース(422)を患者に装着させるための、
    前記本体ケース(422)に取付けられた本体ケース装
    着部材(424)と、 導電性を有しかつ前記本体ケース(422)に取付けら
    れた第1の検知部材(426)と、 導電性を有しかつ前記本体ケース(422)に取付けら
    れ、前記本体ケース装着部材(424)による装着保持
    力がかかる方向の面と異なる方向に延びた第2の検知部
    材(428)と、 前記第1の検知部材(426)と前記第2の検知部材
    (428)とが導通されたときに警報を発する警報出力
    部材と、を有することを特徴とする点滴漏れ検知警報装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第1の検知部材(26)及び又は
    前記第2の検知部材(28)は弾性材料で構成されてい
    ることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の点
    滴漏れ検知警報装置。
  4. 【請求項4】 構成部品を配置するための本体ケース
    (222)と、 前記本体ケース(222)を患者に装着させるための、
    前記本体ケース(222)に取付けられた本体ケース装
    着部材(224)と、 前記本体ケース(222)に取付けられ、前記本体ケー
    ス装着部材(224)による装着保持力がかかる方向の
    面と異なる方向に延びた検知支持部材(226)と、 前記検知支持部材(226)に取付けられかつ少なくと
    も1つの検知端子を有し、該検知端子に圧力が加えられ
    たとき又は前記検知端子間が導通したときに検知出力信
    号を出力する検知部材(228)と、 前記検知部材(228)の出力する検知出力信号に基づ
    いて警報を発する警報出力部材(230)と、を有する
    ことを特徴とする点滴漏れ検知警報装置。
  5. 【請求項5】 前記検知部材(228)を、前記検知
    支持部材(226)から遠ざかる方向に向かって付勢す
    るばね部材(250)を有することを特徴とする、請求
    項4に記載の点滴漏れ検知警報装置。
  6. 【請求項6】 前記本体ケース装着部材(24、22
    4)は、互いに近づく方向に付勢されている複数の締め
    つけ部分を有することを特徴とする、請求項1から請求
    項5のいずれか1項に記載の点滴漏れ検知警報装置。
  7. 【請求項7】 構成部品を配置するための本体ケース
    (822)と、 前記本体ケース(822)を患者に接着固定させるため
    の、前記本体ケース(822)に設けられた粘着剤部分
    と、 導電性を有しかつ前記本体ケース(822)に取付けら
    れた第1の検知部材(826)と、 導電性を有しかつ前記本体ケース(822)に取付けら
    れた第2の検知部材(828)と、 前記第1の検知部材(826)と前記第2の検知部材
    (828)とが導通されたときに警報を発する警報出力
    部材(856)と、を有することを特徴とする点滴漏れ
    検知警報装置。
  8. 【請求項8】 前記警報出力部材(856)を作動可
    能な状態にし、及び、その作動を停止させるための作動
    設定停止スイッチ(862)を更に備えていることを特
    徴とする、請求項7に記載の点滴漏れ検知警報装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の検知部材(826)と前記
    第2の検知部材(828)とが導通されたときに作動す
    るランプ(870)を更に備えていることを特徴とす
    る、請求項7又は請求項8に記載の点滴漏れ検知警報装
    置。
  10. 【請求項10】 前記ランプ(870)は、前記警報
    出力部材(856)が作動可能な状態にあるときに弱く
    発光し、前記警報出力部材(856)が作動していると
    きに強く発光するように構成されていることを特徴とす
    る、請求項9に記載の点滴漏れ検知警報装置。
  11. 【請求項11】 前記粘着剤部分を設けるための前記
    本体ケース(822)の部分(830)は、複数の突起
    部(832)と複数の溝部(834)を有することを特
    徴とする、請求項7から請求項10のいずれか1項に記
    載の点滴漏れ検知警報装置。
  12. 【請求項12】 両方の面に粘着剤が設けられ、かつ、
    複数の開孔部(912)が設けられていることを特徴と
    する、検知機器又は薬剤供給機器を貼り付けるための両
    面テープ。
  13. 【請求項13】 前記粘着剤は液体可塑剤成分及び固体
    糊剤成分を含む感圧性接着剤であることを特徴とする、
    請求項12に記載の検知機器又は薬剤供給機器を貼り付
    けるための両面テープ。
  14. 【請求項14】 前記複数の開孔部(912)の開孔率
    が、約1%から約50%であることを特徴とする、請求
    項12又は請求項13に記載の検知機器又は薬剤供給機
    器を貼り付けるための両面テープ。
  15. 【請求項15】 少なくとも一方の面が導電性を有
    し、他方の面に粘着剤部分(924)が設けられ、か
    つ、複数のチップ開孔部(926)を備えていることを
    特徴とする、検知機器の端子を導通させるための導通用
    チップ。
  16. 【請求項16】 前記チップ開孔部(926)の開孔
    率が、約1%から約30%であることを特徴とする、請
    求項15に記載の導通用チップ。
JP9160113A 1997-03-24 1997-06-17 点滴漏れ検知警報装置 Pending JPH10323388A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9160113A JPH10323388A (ja) 1997-03-24 1997-06-17 点滴漏れ検知警報装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-69996 1997-03-24
JP6999697 1997-03-24
JP9160113A JPH10323388A (ja) 1997-03-24 1997-06-17 点滴漏れ検知警報装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10323388A true JPH10323388A (ja) 1998-12-08

Family

ID=26411167

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9160113A Pending JPH10323388A (ja) 1997-03-24 1997-06-17 点滴漏れ検知警報装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10323388A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007107944A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Nipro Corp 抜針検知装置
WO2014061777A1 (ja) * 2012-10-19 2014-04-24 タツタ電線株式会社 液体検知装置、その電極コネクタ、液体検知システム、及び、液体検知方法
JP2014083072A (ja) * 2012-10-19 2014-05-12 Tatsuta Electric Wire & Cable Co Ltd 電極コネクタ
JP2014083071A (ja) * 2012-10-19 2014-05-12 Tatsuta Electric Wire & Cable Co Ltd 電極コネクタ

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007107944A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Nipro Corp 抜針検知装置
JP4640642B2 (ja) * 2005-10-12 2011-03-02 ニプロ株式会社 抜針検知装置
WO2014061777A1 (ja) * 2012-10-19 2014-04-24 タツタ電線株式会社 液体検知装置、その電極コネクタ、液体検知システム、及び、液体検知方法
JP2014083072A (ja) * 2012-10-19 2014-05-12 Tatsuta Electric Wire & Cable Co Ltd 電極コネクタ
JP2014083071A (ja) * 2012-10-19 2014-05-12 Tatsuta Electric Wire & Cable Co Ltd 電極コネクタ
CN104769423A (zh) * 2012-10-19 2015-07-08 大自达电线股份有限公司 液体检测装置、其电极连接器、液体检测系统以及液体检测方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4485234B2 (ja) 生体情報計測装置
US5146206A (en) Patient ambulation motion detector with multiple switch motion detection
TWI569845B (zh) 脫針與漏血偵測裝置
US5008654A (en) Patient ambulation motion detector
US5536245A (en) Laryngoscope pressure sensor and alarm
US9183719B2 (en) Human safety indicator
US3831586A (en) Respiration monitor
US20070078391A1 (en) Implantable medical device
NZ552023A (en) Patch for detection of blood leakage from wounds
JP2019506999A (ja) 患者の動き及び失禁通知デバイス
US10576256B2 (en) Antiseptic applicator
CN108903150A (zh) 一种储药智能手环
US5139482A (en) Fluid infusion line monitor
JPH10323388A (ja) 点滴漏れ検知警報装置
JPS6034432A (ja) 皮膚に順応するセンサ
KR20080080492A (ko) 약제의 자기 투여를 위한 동전기식 전달시스템의애플리케이터 카트리지
JPWO2016035460A1 (ja) 睡眠状態モニタリングシステム
WO2024066357A1 (zh) 分析物传感器固定装置
JPS6269135A (ja) 液洩れ検出装置
JPH10211278A (ja) 点滴漏れ検知警報装置
JPH0433860Y2 (ja)
TWM610154U (zh) 電子聽診器
CN219423141U (zh) 一种装有报警器的腹带
JP2013183944A (ja) 経皮的薬物投与装置
CN214903970U (zh) 一种感染科用防护面罩