JPH10211278A - 点滴漏れ検知警報装置 - Google Patents

点滴漏れ検知警報装置

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JPH10211278A
JPH10211278A JP9016964A JP1696497A JPH10211278A JP H10211278 A JPH10211278 A JP H10211278A JP 9016964 A JP9016964 A JP 9016964A JP 1696497 A JP1696497 A JP 1696497A JP H10211278 A JPH10211278 A JP H10211278A
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casing
belt
drip
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arm
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JP9016964A
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Kunio Ito
邦雄 伊東
Yukiyoshi Itou
志佳 伊東
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NIPPON KANKO KK
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NIPPON KANKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 点滴漏れの検出精度の向上及び装置の構成部
品の洗浄、滅菌処理がむずかしい。装置の部品が大き
く、部品点数が多い。 【解決手段】 点滴漏れ検知警報装置は本体20を備え
る。ベルト取付アーム2が本体ケース1に固定されてい
る。ベルト移動アーム3が本体ケース1に対して摺動的
に移動できる。第1コイルばね4及び第2コイルばね2
4がアーム固定部2b及び3b、2c及び3cをそれぞ
れ互いに近づける方向に付勢している。電池5及びブザ
ー6が本体ケース1に取付けられている。点滴の漏れが
発生すると、ベルト移動アーム3が本体ケース1から遠
ざかる方向に移動し、第1スイッチ端子7と第2スイッ
チ端子8は接触し、ブザー6が警報を発する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、点滴治療等の医療
処置の際に点滴漏れが発生したとき、この点滴漏れの発
生を検知して、迅速に警報を発することができる点滴漏
れ検知警報装置に関し、特に、点滴治療等の医療処置の
際に点滴漏れが発生し、かなりの薬品或いは血液が皮下
にたまり、腕が腫れる状態が生じたことを早期に検知し
て、迅速に警報を発することができる点滴漏れ検知警報
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の点滴漏れ検知装置においては、感
圧スイッチが点滴の際に腕部に巻くバンドの皮膚に接す
る側に設けられている。点滴治療が長時間に及ぶとき、
注射針が静脈から抜け、皮下出血等が進行すると、腕部
が腫れることがある。この腕部の腫れにより、感圧スイ
ッチが圧迫される。感圧スイッチが圧迫されることによ
り、感圧スイッチは作動し、警報を発する。例えば、こ
のような従来の構成が実公昭62−40602号公報に
開示されている。また、従来の他の点滴漏れ検知装置に
おいては、警報音発信器及び電源が第1の可撓性帯板の
上面に取付けられている。2枚の幅の狭い導電性板状体
が第1の可撓性帯板の下面に長手方向に並行に取付けら
れている。2枚の導電性板状体の一方は警報音発信器の
一極と接続され、2枚の導電性板状体の他方は電源の一
極と接続されている。
【0003】導電性板状体が第2の可撓性帯板の一端の
上面に取付けられ、面ファスナーが第2の可撓性帯板の
他端の下面に取付けられている。更に、面ファスナーが
第3の可撓性帯板の一端の上面に取付けられている。第
1の可撓性帯板と第2の可撓性帯板は、それぞれの導電
性板状体が接するように重ねられている。第3の可撓性
帯板の面ファスナーの無い方が、第2の可撓性帯板の下
に重ねられている。第1の可撓性帯板と第3の可撓性帯
板とを、第4の可撓性帯板によって接続し、固定する。
例えば、このような従来の構成が実開昭61−8523
8号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の点滴漏
れ検知装置では、下記の課題があった。 (1)点滴の漏れを検出する精度を向上させるのがむず
かしかった。 (2)点滴漏れ検知装置の構成部品を洗浄したり、滅菌
処理するのがむずかしかった。 (3)点滴漏れ検知装置の部品が大きく、部品点数が多
く、部品の構造が複雑であり、点滴漏れ検知装置の小型
化、軽量化がむずかしかった。そこで、この発明の目的
は、従来のこのような課題を解決するため、点滴漏れを
検出する精度が極めて高い点滴漏れ検知警報装置を提供
することにある。また、この発明の他の目的は、点滴漏
れ検知警報装置の構成部品を洗浄したり、滅菌処理する
のがたやすい点滴漏れ検知警報装置を提供することにあ
る。
【0005】さらに、この発明の他の目的は、小型・軽
量であり、しかも、製造するのがたやすい点滴漏れ検知
警報装置を提供することにある。さらに、この発明の目
的は、点滴漏れの検知及び警報発生の作動の信頼性が高
い点滴漏れ検知装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、点滴漏れ検知警報装置において、構成部
品を配置するためのケーシングと、ケーシングに取付け
られ、少なくとも一部分はケーシングとの相対位置関係
が異なる複数の位置の間で移動できるように構成されて
いる移動部材と、ケーシングに配置され、移動部材を第
1の位置に向かって付勢する付勢部材と、ケーシングに
配置され、移動部材が前記第1の位置に向かう方向に移
動したときにオフになり、移動部材が前記第1の位置と
異なる第2の位置に向かう方向に移動したときにオンに
なるように構成されているスイッチ部材と、ケーシング
に配置され、スイッチ部材がオンとなったときに警報を
発する警報出力部材と、ケーシングを点滴を受ける者に
装着させるための、一部分がケーシングに取付けられ、
他部分が移動部材に取付けられているケーシング装着部
材とを有する構成とした。
【0007】本発明の点滴漏れ検知警報装置は、ケーシ
ング装着部材を用いることによって点滴を受ける者の腕
部等に取付けられる。本発明の点滴漏れ検知警報装置を
取付ける位置は、点滴針を血管に挿入させた位置の外側
付近である。点滴治療がこの状態で行われる。点滴治療
の際に、点滴を受ける者が点滴台を移動しながら手洗い
所に行ったり、テレビ等を見るために身体を動かしたり
することがある。また、点滴治療の際に、点滴を受ける
者が寝ついてしまうことがあり、或いは身体を無意識に
動かすことがある。このような場合に、点滴針が点滴を
受ける者の血管から抜け、点滴薬品又は血液等が皮下に
漏れることがある。このとき、点滴を受ける者が点滴針
の抜けに気がつくまで、かなりの時間を要することがあ
る。また、看護人が点滴針の抜けに気がついたときに、
かなりの薬品又は血液が皮下にたまり、腕が腫れてしま
っていることもある。
【0008】点滴薬品又は血液等の漏れによる皮下の腫
れの発生により、本発明の点滴漏れ検知警報装置の移動
部材はケーシングから遠ざかる方向に向かって摺動的に
移動する。移動部材の移動により、スイッチ部材はオン
し、警報出力部材は警報を発する。従って、本発明の点
滴漏れ検知警報装置によれば、点滴の漏れを早期に発見
することができ、しかも、確実かつ迅速に正規の点滴に
よる治療を続行することができる。また、本発明の点滴
漏れ検知警報装置のスイッチ部材は第1スイッチ端子を
含み、更に、本発明の点滴漏れ検知警報装置のスイッチ
部材は、移動部材が前記第1の位置に向かう方向に移動
したときに大きく撓み、移動部材が前記第1の位置と異
なる第2の位置に向かう方向に移動したときに撓みが減
少しかつ第1スイッチ端子に接触して、スイッチ部材を
オンさせるように構成されている第2スイッチ端子を含
むのが好ましい。
【0009】このように構成することにより、スイッチ
部材をオンさせるとき、第2スイッチ端子はそれ自身の
弾性力だけで第1スイッチ端子に接触する。従って、第
2スイッチ端子と第1スイッチ端子との間の接触圧力は
一定に維持される。その結果、スイッチ部材の作動は安
定し、スイッチ部材の耐久性が増す。また、本発明の点
滴漏れ検知警報装置の移動部材は、ケーシングの一部分
に取付けられ、ケーシングに近づく方向に及びケーシン
グから遠ざかる方向に摺動移動できるよう案内されてい
る摺動移動可能なベルト取付けアームを有し、更に、本
発明の点滴漏れ検知警報装置は、摺動移動可能なベルト
取付けアーム及びケーシングに係合し、摺動移動可能な
ベルト取付けアームをケーシングに近づける方向に付勢
する弾性部材を有するのが好ましい。
【0010】この摺動移動可能なベルト取付けアームが
ケーシングに近づく方向に移動したとき、スイッチ部材
はオフになり、警報は発せられない。これに対して、こ
の摺動移動可能なベルト取付けアームがケーシングから
遠ざかる方向に移動したとき、スイッチ部材はオンにな
り、警報が発せられる。本発明のこの構成により、点滴
の漏れによる腕部の腫れを早期かつ確実に発見すること
ができる。また、本発明の点滴漏れ検知警報装置が作動
していないときに、警報出力部材が誤動作するのを防止
することができる。従って、本発明の点滴漏れ検知警報
装置によれば、確実かつ迅速に正規の点滴による治療を
続行することができる。また、本発明の点滴漏れ検知警
報装置の移動部材は、ケーシング装着部材の長手方向と
ほぼ垂直な方向に沿って配置された回転軸線を中心とし
て回転する回転移動可能なベルト取付けアームを有し、
更に、本発明の点滴漏れ検知警報装置は、回転移動可能
なベルト取付けアーム及びケーシングに係合し、回転移
動可能なベルト取付けアームを第1の方向に回転させる
ように付勢する弾性部材を有し、スイッチ部材は、回転
移動可能なベルト取付けアームが第1の方向に回転移動
したときにオフになり、回転移動可能なベルト取付けア
ームが前記第1の方向と異なる第2の方向に回転移動し
たときにオンになるように構成されているのが好まし
い。
【0011】この回転移動可能なベルト取付けアームが
第1の方向に回転移動したとき、スイッチ部材はオフに
なり、警報は発せられない。これに対して、この摺動移
動可能なベルト取付けアームが前記第1の方向と異なる
第2の方向に回転移動したとき、スイッチ部材はオンに
なり、警報が発せられる。従って、この構成により、点
滴の漏れによる腕部の腫れを早期かつ確実に発見するこ
とができる。また、本発明の点滴漏れ検知警報装置が作
動していないときに、警報出力部材が誤動作するのを防
止することができる。従って、本発明の点滴漏れ検知警
報装置によれば、確実かつ迅速に正規の点滴による治療
を続行することができる。
【0012】また、本発明の点滴漏れ検知警報装置は、
ケーシング装着部材を案内し、ばね力によりケーシング
装着部材の一部分を保持する装着止め部材を有するのが
好ましい。このように構成することにより、本発明の点
滴漏れ検知警報装置をいろいろな太さの腕にぴったりと
固定することができる。また、本発明の点滴漏れ検知警
報装置を腕に取付けるときに、腕に過大な負荷をかける
おそれは少ない。また、本発明の点滴漏れ検知警報装置
は、スイッチ部材及び警報出力部材をケーシングの外部
環境から保護するための密閉手段を有するのが好まし
い。このように構成することにより、本発明の点滴漏れ
検知警報装置を確実に動作させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。 (1)第1の実施の形態 図1及び図2を参照すると、本発明の点滴漏れ検知警報
装置は本体20を備える。本体20は本体ケース1を有
する。本体ケース1は、上部分1u、側部分1s及び底
部分1tを有する。本体ケース1を一体に構成し、一部
を蓋等で覆うのがよい。本体ケース1を上部分1uと側
部分1s及び底部分1tの2体で形成し、両方の部分を
接着、溶接、はめ込み或いはねじ込み等によって結合さ
せてもよい。本体ケース1を上部分1u、側部分1s及
び底部分1tの3体で形成し、それぞれの部分を接着、
溶接、はめ込み或いはねじ込み等によって結合させても
よい。
【0014】ベルト取付アーム2が本体ケース1の一方
の側面1aに固定されている。ベルト取付アーム2は本
体ケース1に対して移動しないように構成されている。
ベルト取付アーム2はベルト取付部2aと、2つのアー
ム固定部2b及び2cとを有する。ベルト取付部2aは
本体ケース1の一方の側面1aとほぼ平行に配置されて
いる。アーム固定部2b及び2cは、ベルト取付部2a
の両端に設けられている。アーム固定部2b及び2c
は、ベルト取付部2aとほぼ直角に設けられている。ア
ーム固定部2b及び2cは、本体ケース1に接着、溶接
或いは打ち込み等によって固定されている。ベルト移動
アーム3が本体ケース1の他方の側面1bに配置されて
いる。ベルト移動アーム3は本体ケース1に対して摺動
的に移動できる。ベルト移動アーム3は本体ケース1の
底面1tにほぼ平行な方向に沿って移動できる。
【0015】ベルト移動アーム3を、本体ケース1の底
面に対して傾いた方向に沿って移動できるように構成し
てもよい。このように構成することにより、ベルト移動
アーム3を、種々の太さの腕に沿って滑らかに移動させ
ることができる。ベルト移動アーム3はベルト取付部3
aと2つのアーム固定部3b及び3cとを有する。ベル
ト取付部3aは本体ケース1の他方の側面1bとほぼ平
行に配置されている。アーム固定部3b及び3cは、ベ
ルト取付部3aの両端に設けられている。アーム固定部
3b及び3cは、ベルト取付部3aとほぼ直角に設けら
れている。アーム固定部3b及び3cは本体ケース1に
対して摺動的に移動することができる。すなわち、アー
ム固定部3b及び3cはそれぞれの長手方向に移動する
ことができる。この場合に、本体ケース1のアーム案内
部1dの肉厚は、本体ケース1のアーム案内部1cの肉
厚より厚く構成するのが好ましい。このように構成する
ことにより、確実にベルト取付アーム3を摺動可能に案
内することができる。
【0016】アーム固定部3b及び3cは、ほぼ直線状
に形成されている。アーム固定部3b及び3cは、円弧
状に形成されてもよい。アーム固定部3b及び3cを円
弧状に形成することにより、本体ケース1を腕に沿って
ぴったりと装着させることができる。第1コイルばね4
がアーム固定部2bとアーム固定部3bとの間に取付け
られている。第1コイルばね4はアーム固定部2bとア
ーム固定部3bとを互いに近づける方向に付勢してい
る。第2コイルばね24がアーム固定部2cとアーム固
定部3cとの間に取付けられている。第2コイルばね2
4はアーム固定部2cとアーム固定部3cとを互いに近
づける方向に付勢している。ゴムのような弾性部材をコ
イルばねの代わりに設けてもよい。
【0017】電池5が本体ケース1の上部分1uに近い
位置に取付けられている。電池5はボタン型電池である
のが好ましい。電池5は2つのボタン型電池で構成する
のが好ましい。この構成により、小型で大容量の電気エ
ネルギーを取り出すことができる。ブザー6が本体ケー
ス1の上部分1uに近い位置に取付けられている。電池
5の一方の極、例えば、マイナス極5aは配線9を介し
てブザー6と接続されている。電池5の他方の極、例え
ば、プラス極5bは配線11を介して第1スイッチ端子
7と接続されている。第2スイッチ端子8が配線10を
介してブザー6と接続されている。通常状態では、第1
コイルばね4及び第2コイルばね24は縮められてい
て、第1スイッチ端子7と第2スイッチ端子8は接触し
ていない。
【0018】図1において、ベルト移動アーム3が本体
ケース1から遠ざかる方向に距離Lだけ移動すると、第
1コイルばね4及び第2コイルばね24は伸びる。この
とき、第1スイッチ端子7と第2スイッチ端子8は接触
し、ブザー6が警報を発するように構成されている。ブ
ザー6は圧電ブザーであるのが好ましい。ブザー6は自
励振の圧電ブザーであってもよいし、或いは他励振の圧
電ブザーであってもよい。ブザー6は、例えば、電磁ブ
ザーのような他の原理のブザーであってもよいし、スピ
ーカ或いはベル等の他の発音部材であってもよい。ブザ
ー音を本体ケース1の外部へ放音させるための放音開口
部1hが設けられている。放音開口部1hを複数設ける
のが好ましい。放音開口部1hを設けることにより、ブ
ザー6の音を一層聞き取りやすくすることができる。
【0019】ブザー6が圧電ブザーである場合には、圧
電素子を薄い金属で構成した本体ケース1の一部分の内
面にはりつけるように構成してもよい。この場合には、
放音開口部1hは必要ない。従って、この構成により、
本体ケース1の防塵性及び防水性がよくなり、本体ケー
ス1を洗浄するのがたやすくなる。本発明の点滴漏れ検
知警報装置を同時に複数用いる場合には、それぞれの装
置のブザー6の発する音の音色、周波数等を変えるよう
に構成するのがよい。この構成により、複数の点滴漏れ
検知警報装置はそれぞれ異なった音を発する。従って、
複数の患者が同時に点滴を受けている場合に、医者或い
は看護人はどの患者の点滴漏れ検知警報装置から警報が
発せられたのかをたやすく識別することができる。
【0020】ブザー6を設ける代わりに、配線9及び1
0をナースセンター等の集中管理室の警報装置に直結さ
せてもよい。この構成では、第1スイッチ端子7と第2
スイッチ端子8が接触すると、警報を医者或いは看護人
に直接伝えることができる。この構成により、1つの病
室内に複数の患者が入っている場合や、深夜等静粛にし
なければならないとき、他の患者に迷惑をかける恐れが
なくなる。この構成により、複数の患者が同時に点滴を
受けている場合において、医者或いは看護人はどの患者
の点滴漏れ検知警報装置から警報が発せられたのかを識
別することができる。ブザー6を設ける代わりに、送信
機(図示せず)を本体ケース1設けてもよい。この構造
では、受信機(図示せず)をナースセンター等の集中管
理室の警報装置内に設ける。第1スイッチ端子7と第2
スイッチ端子8が接触することにより、送信機(図示せ
ず)は電波信号を発信し、受信機(図示せず)がこの電
波信号を受信する。
【0021】この電波信号を受信することにより、点滴
漏れを検知した警報が医者或いは看護人に伝わる。この
構成により、1つの病室内に複数の患者が入っている場
合や深夜等に、他の患者に迷惑をかけることがなくな
る。また、この構成により、複数の患者が同時に点滴を
受けている場合に、医者或いは看護人は、どの患者の点
滴漏れ検知警報装置から警報が発せられたのかを識別す
ることができる。図3を参照すると、本体20の本体ケ
ース1のベルト取付アーム2にベルト12の一方の端部
12aが取付けられている。本体20のベルト移動アー
ム3にベルトの他方の端部12bが取付けられている。
第1の面ファスナーが端部12aに取付けられている。
第2の面ファスナーが端部12bに取付けられている。
例えば、端部12a及び12bの内側をフックテープで
構成し、端部12a及び12bに対応するベルト12の
端部固定部分をループテープで構成する。或いは、この
逆の構成としてもよい。いずれの構成においても、端部
12a及び12bをベルト12の端部固定部分に固定さ
せることができる。このように面ファスナーを用いるこ
とにより、ベルト12の長さをたやすく調節することが
できる。従って、本発明の点滴漏れ検知警報装置を、ど
のような太さの腕にもぴったりと取付けることができ
る。
【0022】更に、点滴漏れ検知警報装置の防水性を向
上させる必要がある場合には、ベルト取付アーム2を、
第1のパッキン(図示せず)を介して本体ケース1に固
定するのがよい。同時に、ベルト移動アーム3を第2の
パッキン(図示せず)を介して本体ケース1に配置させ
るのがよい。第1のパッキン(図示せず)はベルト取付
アーム2にきつくはめ込まれるのがよい。この構成によ
り、本体ケース1の防水性が確保される。第2のパッキ
ン(図示せず)は、ベルト移動アーム3がたやすく移動
できるように、ある程度ゆるくベルト移動アーム3には
めこまれるのがよい。すなわち、第2のパッキン(図示
せず)とベルト移動アーム3とのはめあいは、点滴の異
常発生による患者の腕の皮下の腫れによって、ベルト移
動アーム3が本体ケース1から遠ざかる方向に移動する
ことができるように定めるのがよい。この構成により、
本体ケース1の防水性が確保される。この構成において
は、第1コイルばね4及び第2コイルばね24のばね強
さを、第2のパッキンの摩擦抵抗に打ち勝つような強さ
に定める。
【0023】次に、本発明の点滴漏れ検知警報装置の使
用方法及び作動について説明する。図4に示すように、
例えば、病院等において、点滴台13を点滴を受ける者
の近くに配置する。点滴用薬品を収容した点滴用薬品容
器14を点滴台13にかける。チューブ15を点滴用薬
品容器14に連結する。点滴調節バルブ16がチューブ
15の中間部分に取付けられている。点滴針17がチュ
ーブ15の末端部分に取付けられている。点滴針17を
点滴を受ける者、例えば、患者の腕30の血管に挿入さ
せる。患者の腕30の点滴針17を挿入させた部分の外
側付近に、本体20をベルト12により固定する。この
ベルト12による固定は強く締めすぎることなく、同時
に、ゆるまないように取付ける必要がある。点滴注射を
行っているときに、何らかの理由によって点滴注射針が
患者の血管からずれて、薬品及び又は血液等が患者の皮
下にたまることがありうる。このような薬品及び又は血
液の点滴漏れが発生すると、患者の腕30の点滴針17
を挿入した部分付近に腫れを生ずる。
【0024】本発明の点滴漏れ検知警報装置は、この腫
れを検知することによって、点滴の異常発生を検出し、
警報を発する。もし、点滴の異常が発生したならば、患
者の腕30の点滴針17を挿入させた部分付近の横断面
積は大きく膨張する。例えば、図5に示すように、腕3
0の点滴針17を挿入させた部分付近の横断面の直径を
Dとする。このとき、本体20の長さとベルト12の腕
30に取付けられた部分の長さを合計したこの部分の円
周長さはπDになる。もし、腕30のこの部分のDが1
ミリメートル膨張したならば、この部分の円周長さはπ
ミリメートル即ち約3.14ミリメートル長くなる。こ
の腕30の膨張により、ベルト12を伸ばす方向の力を
ベルト12に加える。
【0025】このベルト12を伸ばす方向の力により、
図6に示すように、ベルト移動アーム3は本体ケース1
から遠ざかる方向に移動させられる。従って、ベルト移
動アーム3のスイッチ作動部3dは移動して、第2スイ
ッチ端子8を第1スイッチ端子7に接触する方向に移動
させる。第2スイッチ端子8は第1スイッチ端子7に接
触し、ブザー回路は閉じて、ブザー6を鳴らす。医者或
いは看護人はこのブザー6による警報を聞くと、ベルト
12の端部12a又は12bの面ファスナーによる固定
を外す。次に、医者或いは看護人は点滴漏れに対する適
切な処置を行う。ベルトの端部12a或いは12bの部
分の面ファスナーによる固定を外すと、ベルト移動アー
ム3はコイルばね4及び24のばね力により、本体ケー
ス1に近づく方向に移動させられる。その結果、第2ス
イッチ端子8は第1スイッチ端子7から離れ、ブザー回
路が開いて、ブザー6は鳴りやむ。
【0026】以上のように、本発明の点滴漏れ検知警報
装置によれば、医療処置の際に点滴注射の漏れが発生し
た場合に、その点滴漏れを迅速に検知し、圧電ブザー等
によって警報を発し、点滴を受けている本人、医者、看
護人或いは周囲にいる他の患者に点滴処置の異常発生を
知らせることができる。また、重病の患者或いは老人等
のよく動くことができない人などに点滴を行う場合に
は、本発明の点滴漏れ検知警報装置とナースセンター等
の集中管理室の警報装置とを直結することにより、点滴
処置の異常発生を医者或いは看護人に迅速に知らせるこ
とができる。 (2)第2の実施の形態 本発明の点滴漏れ検知警報装置の第2の実施の形態につ
いて、本発明の点滴漏れ検知警報装置の第1の実施の形
態との相違点を中心に説明する。
【0027】図7及び図8を参照すると、本発明の点滴
漏れ検知警報装置は本体20を備える。本体20は、本
体ケース1と、ベルト取付アーム2と、ベルト移動アー
ム3とを有する。第1コイルばね4、第2コイルばね2
4、電池5及びブザー6が本体ケース1に取付けられて
いる。通常状態では、第1コイルばね4及び第2コイル
ばね24は縮められ、第1スイッチ端子7と第2スイッ
チ端子8は接触していない。ベルト移動アーム3のスイ
ッチ作動部3dが、第2スイッチ端子8を第1スイッチ
端子7から離れるように撓ませている。図7において、
ベルト移動アーム3が本体ケース1から遠ざかる方向に
移動すると、第1コイルばね4及び第2コイルばね24
は伸びている。このとき、第1スイッチ端子7と第2ス
イッチ端子8は接触し、ブザー6が警報を発するように
構成されている。
【0028】この構成においては、第2スイッチ端子8
はそれ自身のばね力で第1スイッチ端子7に接触する。
従って、第2スイッチ端子8の接触圧力を安定させるこ
とができる。従って、この構成においては、スイッチを
オンさせる動作は極めて安定し、スイッチの耐久性はよ
い。 (3)第3の実施の形態 本発明の点滴漏れ検知警報装置の第3の実施の形態につ
いて、本発明の点滴漏れ検知警報装置の第1の実施の形
態との相違点を中心に説明する。図9及び図10を参照
すると、ベルト取付軸32が本体ケース1の一方の側面
1aに近い部分に固定されている。ベルト取付軸32は
本体ケース1に対して移動しない。ベルト取付軸32は
本体ケース1の一方の側面1aとほぼ平行に配置されて
いる。
【0029】レバー回転軸36が本体ケース1の他方の
側面1bに近い方の部分に固定されている。レバー回転
軸36は本体ケース1の一方の側面1bとほぼ平行に配
置されている。ベルト取付レバー33が本体ケース1の
他方の側面1bに近い方の部分に配置されている。ベル
ト取付レバー33は本体ケース1に対して回転移動する
ことができるように取付けられている。ベルト取付レバ
ー33はレバー回転軸36を中心として回転可能にレバ
ー回転軸36に取付けられている。ベルト取付レバー3
3のベルト取付部33aは、本体ケース1の底面に対し
て傾斜して取付けられている。ベルト取付レバー33の
ベルト取付部33aを、本体ケース1の底面に対してほ
ぼ垂直に取付けてもよい。ベルト取付レバーばね34が
レバー回転軸36の一方の端部に近い部分に取付けられ
ている。ベルト取付レバーばね34をレバー回転軸36
の両方の端部に近い部分にそれぞれ取付けてもよい。ベ
ルト取付レバーばね34はベルト取付レバー33の尾部
33bを本体ケース1の底面に向かって押し付ける方向
に付勢している。言い換えると、図10において、ベル
ト取付レバーばね34はベルト取付レバー33を反時計
まわりの方向即ち矢印39の方向に付勢している。
【0030】電池5及びブザー6が本体ケース1に取付
けられている。電池5のマイナス極5aは配線9を介し
てブザー6と接続され、電池5のプラス極5bは配線1
1を介して第1スイッチ端子7と接続されている。第2
スイッチ端子8が配線10を介してブザー6と接続され
ている。通常状態では、ベルト取付レバー33の尾部3
3bに押されることにより、第2スイッチ端子8は第1
スイッチ端子7から遠ざかる方向に撓んでいて、第1ス
イッチ端子7と第2スイッチ端子8は接触していない。
図10において、ベルト取付レバー33が時計まわりの
方向に回転移動すると、ベルト取付レバー33の尾部3
3bも時計まわりの方向即ち矢印38の方向に回転移動
する。従って、尾部33bが第2スイッチ端子8を押す
力は解除される。その結果、第1スイッチ端子7と第2
スイッチ端子8は接触し、ブザー6が警報を発する。
【0031】図9及び図10を参照すると、本体20の
ベルト取付軸32にベルト12の一方の端部12aが取
付けられている。ベルト取付レバー33にベルト12の
他方の端部12bが取付けられている。次に、本発明の
点滴漏れ検知警報装置の第3の実施の形態の使用方法及
び作動について第1の実施の形態の使用方法及び作動と
異なる点を中心に説明する。患者の腕の点滴針を挿入さ
せた部分の外側付近に、本体20をベルト12により固
定する。点滴の異常が発生すると、患者の腕30の点滴
針17を挿入させた部分付近の横断面積は大きく膨張す
る。この腫れにより、ベルト12を伸ばす方向の力が発
生する。このベルト12を伸ばす方向の力により、図1
0に示すように、ベルト取付レバー33は矢印38の方
向に回転移動し、尾部3bは回転移動する。その結果、
第2スイッチ端子8は第1スイッチ端子7に接触し、ブ
ザー回路は閉じて、ブザー6を鳴らす。
【0032】医者或いは看護人がこのブザー6による警
報を聞くと、ベルト12の端部12a又は12bの面フ
ァスナーによる固定を外し、点滴漏れに対する適切な処
置を行う。ベルトの端部12a或いは12bの部分の面
ファスナーによる固定を外すと、ベルト取付レバー33
はベルト取付レバーばね34のばね力により、矢印39
の方向に回転移動させられる。その結果、第2スイッチ
端子8は第1スイッチ端子7から離れ、ブザー回路が開
いて、ブザー6は鳴りやむ。以上のように、本発明の点
滴漏れ検知警報装置によれば、医療処置の際に点滴注射
の漏れが発生した場合に、その点滴漏れを迅速に検知
し、圧電ブザー等のブザー等の警報出力部材によって警
報を発し、点滴を受けている本人、医者、看護人或いは
周囲にいる他の患者に点滴処置の異常発生を知らせるこ
とができる。 (4)第4の実施の形態 本発明の点滴漏れ検知警報装置の第4の実施の形態につ
いて、本発明の点滴漏れ検知警報装置の第1の実施の形
態との相違点を中心に説明する。
【0033】図11及び図12を参照すると、ブザー6
が本体ケース1の内部でその一方の側面1jに隣接して
配置されている。ベルト案内部1mが本体ケース1の内
部にその他方の側面1kに隣接して配置されている。側
面1jは本体ケース1の底面1tとほぼ直角に形成され
ている。側面1kは本体ケース1の底面1tと角度をな
して形成されるのが好ましい。この角度は、約10度か
ら約80度の範囲内にあるのが好ましく、約30度から
約60度の範囲内にあるのが更に好ましく、約40度か
ら約50度の範囲内にあるのが特に好ましい。ベルト止
め部材41がベルト案内部1kに摺動可能に案内されて
いる。ベルト12の一方の端部12aがベルト取付アー
ム2に取付けられている。ベルト12の他方の端部12
bの上面及び下面がベルト止め部材41に案内されてい
る。ベルト止め部材ばね42が本体ケース1の内部で、
側面1kに隣接して配置されている。ベルト止め部材ば
ね42の一端は本体ケース1の上部分1uに固定されて
いる。ベルト止め部材ばね42の他端はベルト止め部材
41のばね取付け部分41aに固定されている。ベルト
止め部材ばね42のばね力により、ベルト止め部材41
は上部分1uに向かって付勢されている。通常状態で
は、ベルト止め部材41は本体ケース1の初期位置決め
部1nに当たって位置決めされている。
【0034】断面形状がほぼL字形のベルト止めレバー
43が、ベルト止め部材41に回転可能に取付けられて
いる。ベルト止めレバー43の回転中心は、L字形形状
の曲げ部付近に位置する。ベルト止めレバー43の先端
部分43aがベルト12を押し、ベルト12が本体ケー
ス1に対して移動しないように固定する。ベルト止め操
作部材44がベルト止め部材41に固定されている。ベ
ルト止めレバー43の尾部43bとベルト止め部材41
とは、例えば、約30度の角度をなしている。ベルト止
めレバーばね45がベルト止めレバー43の先端部分4
3aをベルト12に押し付けるような方向に、ベルト止
めレバー43を付勢している。本体20を腕30に付け
るとき、ベルト止めレバー43の尾部43bをベルト止
め操作部材44に近づけるように回転させ、ベルト止め
レバー43の先端部分43aをベルト12から外す。ベ
ルト12の端部12aを腕30の太さに合うように調節
する。ベルト止めレバー43の回転移動を止め、ベルト
止めレバー43の先端部分43aをベルト12に押し付
けさせる。この状態では、ベルト止め部材41のばね取
付け部分41aは、第2スイッチ端子8と第1スイッチ
端子7とが接触しないように、第2スイッチ端子8を移
動させている。その結果、ブザー6は鳴らない。
【0035】点滴漏れが発生すると、腕30が腫れて太
くなり、ベルト12を伸ばす方向の力が生じる。この力
により、ベルト止め部材41は本体ケース1の上部分1
uから遠ざかる方向に、即ち図11に示す矢印48の方
向に摺動移動させられる。その結果、ベルト止め部材4
1のばね取付け部分41aが、第2スイッチ端子8の第
1スイッチ端子7から遠ざかる方向への移動を解除し、
第2スイッチ端子8は第1スイッチ端子7と接触する。
その結果、ブザー6が鳴る。本発明の点滴漏れ検知警報
装置の第4の実施の形態の構造を用いると、腕にベルト
を付けるときの操作が極めて簡単になる。 (5)第5の実施の形態 本発明の点滴漏れ検知警報装置の第5の実施の形態につ
いて、本発明の点滴漏れ検知警報装置の第3の実施の形
態及び第4の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0036】図13を参照すると、ベルト止め部材41
がベルト取付レバー33の本体ケース1から遠い方の先
端部分に取付けられている。ベルト止め操作部分41d
がベルト止め部材41に設けられている。ベルト12は
ベルト止め部材41に案内されている。ベルト止めレバ
ー43の先端部分43aはベルト12を押している。ベ
ルト止めレバーばね45がベルト止めレバー43の先端
部分43aをベルト12に押し付ける方向に、ベルト止
めレバー43を付勢している。本体20を腕30に付け
るとき、ベルト止めレバー43の尾部43bをベルト止
め操作部分41dに近づけるように回転させ、ベルト止
めレバー43の先端部分43aをベルト12から外す。
点滴漏れが発生すると、腕30が腫れて太くなり、ベル
ト取付レバー33は図13に示す矢印38の方向に回転
移動させられる。その結果、第2スイッチ端子8は第1
スイッチ端子7と接触し、ブザー6が鳴る。
【0037】また、図14に示すように、ベルト止め部
材41に設けたU字形部分41uをベルト取付レバー3
3の取付け軸33dに取付けてもよい。U字形部分41
uは取付け軸33dを中心として回転することができ
る。ベルト12を腕に付けるとき、U字形部分41uを
取付け軸33dに引掛ければよい。本発明の点滴漏れ検
知警報装置の第4の実施の形態の構造を用いると、腕に
ベルトを付けるときの操作が極めて簡単になる。 (6)第6の実施の形態 本発明の点滴漏れ検知警報装置の第6の実施の形態につ
いて、本発明の点滴漏れ検知警報装置の第1の実施の形
態との相違点を中心に説明する。図15を参照すると、
本発明の点滴漏れ検知警報装置の本体20は、本体ケー
ス1と、ベルト取付アーム2と、ベルト移動アーム3と
を有する。電池5、ブザー6、第1コイルばね4及び第
2コイルばね24が、本体ケース1に配置されている。
【0038】防水隔壁60が、電池5及びブザー6を配
置した本体ケース1の上方領域1xと、ベルト取付アー
ム2と、ベルト移動アーム3、第1コイルばね4及び第
2コイルばね24とを配置した本体ケース1の下方領域
1yとの間に設けられる。防水隔壁60は本体ケース1
の上方領域1xと本体ケース1の下方領域1yとを防水
性があるように分離する。防水隔壁60はプラスチック
のような堅い材料で形成されてもよいし、ゴムのような
柔らかい材料で形成されてもよい。ラバースイッチ62
が本体ケース1の下方領域1yに配置されている。ラバ
ースイッチ62の表ラバー部分62aは防水性を有す
る。ラバースイッチ導通用接点62bが表ラバー部分6
2aの内側に設けられている。2つのラバースイッチ接
点62c及び62dがラバースイッチ62内に設けられ
ている。ラバースイッチ導通用接点62b及びラバース
イッチ接点62c、62dは、本体ケース1の外側の環
境から防水性があるように保護されている。
【0039】ベルト移動アーム3が本体ケース1から遠
ざかる方向に移動すると、第1コイルばね4及び第2コ
イルばね24は伸びる。このとき、ベルト移動アーム3
のスイッチ作動部3dはラバースイッチ62の表ラバー
部分62aを押し、ラバースイッチ導通用接点62bは
ラバースイッチ接点62cとラバースイッチ接点62d
とを導通させる。ラバースイッチ接点62cとラバース
イッチ接点62dとの導通により、ブザー6が警報を発
する。この構成により、本体ケース1の防水性は非常に
良い。 (7)第7の実施の形態 本発明の点滴漏れ検知警報装置の第7の実施の形態につ
いて、本発明の点滴漏れ検知警報装置の第6の実施の形
態との相違点を中心に説明する。
【0040】図16を参照すると、本体ケース1は上ケ
ース71及び下ケース72を含む。上ケース71は金属
の薄板で形成される。ベルト取付軸32及びレバー回転
軸36が本体ケース1に固定されている。ベルト取付レ
バー33がレバー回転軸36を中心として回転するよう
に取付けられている。ベルト取付レバーばね34はベル
ト取付レバー33を反時計まわりの方向に付勢してい
る。電池5及びブザー6が本体ケース1に取付けられて
いる。圧電素子73が上ケース71の内側に接着されて
いる。圧電素子73はブザー6と接続されている。ブザ
ー6が作動すると、圧電素子73の伸縮により、上ケー
ス71が振動して音を発する。
【0041】防水隔壁60が、電池5及びブザー6を配
置した本体ケース1の上方領域1xと、ベルト取付レバ
ー33及びベルト取付レバーばね34を配置した本体ケ
ース1の下方領域1yとの間に設けられる。防水隔壁6
0は本体ケース1の上方領域1xと本体ケース1の下方
領域1yとを防水性があるように分離する。ラバースイ
ッチ62が本体ケース1の下方領域1yに配置されてい
る。ラバースイッチ62の構造及び作動は、本発明の点
滴漏れ検知警報装置の第6の実施の形態と同様である。
図16において、ベルト取付レバー33が時計まわりの
方向に回転移動すると、ベルト取付レバー33の尾部3
3bも時計まわりの方向に回転移動する。尾部33bに
よりラバースイッチ62を作動させ、ブザー6が鳴る。
この構成により、本体ケース1の防水性は非常に良い。
【0042】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、点滴漏
れ検知警報装置において、上記のような構成としたの
で、以下に記載する効果を有する。 (1)本発明の点滴漏れ検知警報装置は、点滴漏れを極
めて高い精度で検出することができる (2)本発明の点滴漏れ検知警報装置は、点滴漏れを迅
速に検知することができる。 (3)点滴漏れ検知警報装置の構成部品を洗浄したり、
滅菌処理するのがたやすい。 (4)点滴漏れ検知警報装置のバンドを交換するのがた
やすく、バンドを使い捨てにすることもできる。 (5)本発明の点滴漏れ検知警報装置は、小型・軽量で
あり、しかも、製造するのがたやすい。 (6)本発明の点滴漏れ検知警報装置は、防水性が極め
て良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第1の実施の
形態の本体部分の内部構造の作動していない状態を示す
概略平面図である。
【図2】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第1の実施の
形態の本体部分の内部構造を示す概略断面図である。
【図3】本発明の点滴漏れ検知警報装置の外観を示す概
略斜視図である。
【図4】本発明の点滴漏れ検知警報装置を点滴を受ける
者の腕に取付けた状態を示す概略平面図である。
【図5】本発明の点滴漏れ検知警報装置を点滴を受ける
者の腕に取付けた状態を示す概略断面図である。
【図6】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第1の実施の
形態の本体部分の内部構造の作動している状態を示す概
略平面図である。
【図7】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第2の実施の
形態の本体部分の内部構造の作動していない状態を示す
概略平面図である。
【図8】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第2の実施の
形態の本体部分の作動していない状態の内部構造を示す
概略断面図である。
【図9】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第3の実施の
形態の本体部分の作動していない状態の内部構造示す概
略平面図である。
【図10】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第3の実施
の形態の本体部分の作動していない状態の内部構造を示
す概略断面図である。
【図11】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第4の実施
の形態の本体部分及びベルト止め部分を示す概略断面図
である。
【図12】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第4の実施
の形態のベルト止め部分を示す、図11のA−A部の概
略平面図である。
【図13】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第5の実施
の形態の本体部分及びベルト止め部分の構造を示す概略
断面図である。
【図14】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第5の実施
の形態の本体部分及びベルト止め部分の他の構造を示す
概略断面図である。
【図15】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第6の実施
の形態の本体部分を示す概略断面図である。
【図16】本発明の点滴漏れ検知警報装置の第7の実施
の形態の本体部分を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 本体ケース 2 ベルト取付アーム 3 ベルト移動アーム 4 第1コイルばね 5 電池 6 ブザー 7 第1スイッチ端子 8 第2スイッチ端子 9、10、11 配線 12 ベルト 13 点滴台 14 点滴用薬品容器 15 チューブ 16 点滴調節バルブ 17 点滴針 20 本体 24 第2コイルばね 30 腕 32 ベルト取付軸 33 ベルト取付レバー 34 ベルト取付レバーばね 36 レバー回転軸 41 ベルト止め部材 42 ベルト止め部材ばね 43 ベルト止めレバー 44 ベルト止め操作部材 45 ベルト止めレバーばね 60 防水隔壁 62 ラバースイッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構成部品を配置するためのケーシング
    (1)と、 前記ケーシング(1)に取付けられ、少なくとも一部分
    は前記ケーシング(1)との相対位置関係が異なる複数
    の位置の間で移動できるように構成されている移動部材
    (3、33)と、 前記ケーシング(1)に配置され、前記移動部材(3、
    33)を第1の位置に向かって付勢する付勢部材(4、
    24、34)と、 前記ケーシング(1)に配置され、前記移動部材(3、
    33)が前記第1の位置に向かう方向に移動したときに
    オフになり、前記移動部材(3、33)が前記第1の位
    置と異なる第2の位置に向かう方向に移動したときにオ
    ンになるように構成されているスイッチ部材(7、8)
    と、 前記ケーシング(1)に配置され、前記スイッチ部材
    (7、8)がオンとなったときに警報を発する警報出力
    部材(6)と、 前記ケーシング(1)を点滴を受ける者に装着させるた
    めの、一部分が前記ケーシング(1)に取付けられ、他
    部分が前記移動部材(3)に取付けられているケーシン
    グ装着部材(12)と、を有することを特徴とする点滴
    漏れ検知警報装置。
  2. 【請求項2】 前記スイッチ部材(7、8)は第1
    スイッチ端子(7)を含み、 更に、前記スイッチ部材(7、8)は、前記移動部材
    (3、33)が前記第1の位置に向かう方向に移動した
    ときに大きく撓み、前記移動部材(3、33)が前記第
    1の位置と異なる第2の位置に向かう方向に移動したと
    きに撓みが減少しかつ前記第1スイッチ端子(7)に接
    触して、前記スイッチ部材(7、8)をオンさせるよう
    に構成されている第2スイッチ端子(8)を含むことを
    特徴とする、請求項1に記載の点滴漏れ検知警報装置。
  3. 【請求項3】 前記移動部材は、前記ケーシング
    (1)の一部分に取付けられかつ前記ケーシング(1)
    に近づく方向に及び前記ケーシング(1)から遠ざかる
    方向に摺動移動できるように案内されている摺動移動可
    能なベルト取付けアーム(3)を有し、 前記摺動移動可能なベルト取付けアーム(3)及び前記
    ケーシング(1)に係合し、前記摺動移動可能なベルト
    取付けアーム(3)を前記ケーシング(1)に近づける
    方向に付勢する弾性部材(4、24)を有することを特
    徴とする、請求項1又は請求項2に記載の点滴漏れ検知
    警報装置。
  4. 【請求項4】 前記移動部材は、前記ケーシング装着
    部材(12)の長手方向とほぼ垂直な方向に沿って配置
    された回転軸線を中心として回転する回転移動可能なベ
    ルト取付けアーム(33)を有し、 前記回転移動可能なベルト取付けアーム(33)及び前
    記ケーシング(1)に係合し、前記回転移動可能なベル
    ト取付けアーム(33)を第1の方向に回転させるよう
    に付勢する弾性部材(34)を有し、 前記スイッチ部材(7、8)は、前記回転移動可能なベ
    ルト取付けアーム(33)が前記第1の方向に回転移動
    したときにオフになり、前記回転移動可能なベルト取付
    けアーム(33)が前記第1の方向と異なる第2の方向
    に回転移動したときにオンになるように構成されている
    ことを有することを特徴とする、請求項1又は請求項2
    に記載の点滴漏れ検知警報装置。
  5. 【請求項5】 前記ケーシング装着部材(12)に対
    して摺動的に移動できるように構成され、ばね力により
    前記ケーシング装着部材(12)の一部分を保持する装
    着止め部材(43)を有することを特徴とする、請求項
    1から請求項4のいずれか1項に記載の点滴漏れ検知警
    報装置。
  6. 【請求項6】 前記スイッチ部材(7、8)及び前記
    警報出力部材(6)を前記ケーシング(1)の外部環境
    から保護するための密閉手段(60、62a)を有する
    ことを特徴とする、請求項1から請求項5のいずれか1
    項に記載の点滴漏れ検知警報装置。
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