JP2012152520A - 血圧計 - Google Patents

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Abstract

【課題】被測定者が腕帯部を上腕に対して誤って逆方向に装着することを容易に防止して被測定者が腕帯部を上腕に対して正しい方向に装着して正しい血圧を測定することができ、そして腕帯部を上腕の外周部分の形状に馴染みやすくして、血圧測定時の腕帯部の装着感を向上できる血圧計を提供する。
【解決手段】一定の外周長さを有し、折り畳み可能で被測定者の上腕に装着される腕帯部2を有する血圧計1であって、腕帯部2を構成している外布16は、円周方向及び長手方向に非伸縮性である材料で形成され、少なくとも腕帯部2の内部には上腕Tに装着された時に上腕Tを阻血する阻血用空気袋14を収納し、腕帯部2には、腕帯部2に対して上腕Tを逆方向に装着されたことを視認させるための目印としてのタグ33を設け、腕帯部2は、展開した状態で扇形の素材500を巻くことで形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、被測定者の上腕で血圧を測定する血圧計に関する。特に、腕帯部を上腕に巻きつける必要がない血圧計に関する。
近年、医療機関で行われている高血圧治療向けの血圧測定において、白衣性高血圧症による擬似高血圧が問題にされている。この擬似高血圧症の原因としては、病院内での医師の前での緊張、不安等の精神面での不安定が考えられている。これに対して、精神的に安定している家庭にて測定した血圧値に注目が集まっている。このため、この家庭での血圧測定に用いる電子血圧計が注目されている。
このタイプの血圧計で測定上問題となるのが、腕帯部の腕への装着の仕方である。腕帯部内の空気袋の位置が上腕に対して適当でない場合や、上腕に対して巻き付け強さが適当でない場合に、腕帯部の空気袋の圧迫が上腕に正しく行われず、血圧が高く測定される場合がある。近年、これを解決するために、筒状の腕帯部に腕を挿入するだけで、自動的に腕帯部の阻血用の空気袋を適切な巻き付け強さにて血圧測定を行うことができるようにした血圧計本体と腕帯部を一体とした電子血圧計が提案されている(特許文献1を参照)。
しかし、使用者が上記血圧計を使用すると、腕を挿入する腕帯部が血圧計本体と一体となっているので、血圧計本体の位置が被測定者の前方に離れていた場合には、被測定者は前かがみ状態での測定となり易い。このため、被測定者の腹部が圧迫されて腹圧が上昇し、その結果血圧が上昇する現象が見られる場合がある。この血圧上昇は、新たな擬似高血圧症の発生として指摘されている。
そこで、腕帯部が血圧計本体とは別体に形成されているものが提案されており、腕帯部は剛体のケースを有しており、このケース内に阻血用の空気袋が配置されている。これにより、被測定者が座位にて血圧測定する場合に、血圧計本体から腕帯部を分離できるので、上腕を腕帯部に挿入するだけで測定可能となる利便性を損なわず、血圧計本体の設置場所が被測定者から前方に離れていても、測定者が正しく、背を伸ばした状態にて腹圧の掛からない状態で血圧測定をすることが可能である。
特開2005―237427号公報
上述した電子血圧計では、筒状の腕帯部は、上腕を通すために一方の開口部と他方の開口部を有しているので、被測定者が上腕に対して誤って逆方向に装着すると、腕帯部は上腕の動脈の位置を正しく圧迫できずに、正しく血圧測定ができなくなる。しかも、被測定者が血圧測定を行う際に、腕帯部を上腕の外周部分の形状に馴染みやすくして、血圧測定時の腕帯部の装着感を向上できることが望まれている。
そこで、本発明は、上記課題を解消するために、被測定者が腕帯部を上腕に対して誤って逆方向に装着することを容易に防止して被測定者が腕帯部を上腕に対して正しい方向に装着して正しい血圧を測定することができ、しかも腕帯部を上腕の外周部分の形状に馴染みやすくして、血圧測定時の腕帯部の装着感を向上できる血圧計を提供することを目的とする。
本発明の血圧計は、一定の外周長さを有し、折り畳み可能で被測定者の上腕に装着される腕帯部を有する血圧計であって、前記腕帯部を構成している外布は、円周方向及び長手方向に非伸縮性である材料で形成され、少なくとも前記腕帯部の内部には前記上腕に装着されて加圧された時に前記上腕を阻血する阻血用空気袋を収納し、前記腕帯部には、少なくとも一つの端部寄りに視認可能な目印を設け、前記腕帯部は、展開した状態で扇形の形状であることを特徴とする。
上記構成によれば、少なくとも一つの端部寄りに視認可能な目印を設けることにより、被測定者が腕帯部を上腕に対して誤って逆方向に装着することを容易に防止して被測定者が腕帯部を上腕に対して正しい方向に装着して正しい血圧を測定することができ、そして展開した状態で扇型の素材を巻くことで形成されているので、腕帯部を上腕の外周部分の形状に馴染みやすくして、血圧測定時の腕帯部の装着感を向上できる。
好ましくは、前記目印は、タグであり、該タグは、前記腕帯部の前記一端から外方に露出して延びるように形成されており、かつ前記被測定者の指を通して前記腕帯部を保持するための指挿入部を有することを特徴とする。
上記構成によれば、被測定者は、腕帯部を確実に保持して上腕に装着できる。
好ましくは、前記腕帯部の肩側の一端部側に配置され、前記上腕に装着されたことを感知する第1感知センサと、前記腕帯部の肘側の他端部側に配置され、上記上腕に装着されたことを感知する第2感知センサと、を有する腕装着検知手段と、前記上腕への装着を前記第1感知センサが感知した後に、前記上腕への装着を前記第2感知センサが感知した場合に前記上腕へ前記腕帯部が正しい方向で装着されたと判定する制御部と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、制御部は、被測定者の上腕が腕帯部に対して正しい方向に挿入されたかを確実に判定できる。
好ましくは、前記第1感知センサと前記第2感知センサは、発光部と前記発光部からの光を受ける受光部とをそれぞれ有し、前記制御部は、前記発光部から光を間欠的に発生させることを特徴とする。
上記構成によれば、電池駆動により発光部が光を発生させて被測定者の上腕を感知する場合に、連続して光を発生させる場合に比べて、消費電力を削減できる。
本発明によれば、少なくとも一つの端部寄りに視認可能な目印を設けることにより、被測定者が腕帯部を上腕に対して誤って逆方向に装着することを容易に防止して被測定者が腕帯部を上腕に対して正しい方向に装着して正しい血圧を測定することができ、そして展開した状態で扇型の素材を巻くことで形成されているので、腕帯部を上腕の外周部分の形状に馴染みやすくして、血圧測定時の腕帯部の装着感を向上できる血圧計を提供できる。
本発明の血圧計の実施形態の全体を示す斜視図である。 図2(A)は、図1に示す血圧計の血圧計本体を左後ろ側から見た斜視図である。図2(B)は、図1に示す血圧計の血圧計本体を右後ろ側から見た斜視図である。 図3(A)は、腕帯部の内部構造例を示す断面図であり、図3(B)は、腕帯部を折り畳んだ状態を示す正面図であり、図3(C)は、腕帯部を折り畳んだ状態を示す斜視図である。 折り畳まれた腕帯部が筐体部の背面側に保持部を用いて着脱可能に収納される様子を示す側面図である。 図5(A)は、エアプラグの外観を示す斜視図であり、図5(B)は、エアプラグの内部構造を示す断面図である。 血圧計本体の底部を示す図である。 図7(A)は、蓋体を開けて電池収納部内に4本の電池が収納されている状態を示し、図7(B)は、電池収納部内から4本の電池が取り除かれた状態を示す図である。 電池収納部の電池収納用凹部と傾斜部の形状例を示す断面図である。 血圧計本体の筐体部から表示面部を取り外して、筐体部の内部を露出させた状態を示す斜視図である。 血圧計本体の筐体部から表示面部を取り外して、筐体部の内部を露出させた状態を示す別の角度から見た斜視図である。 筐体部の図7に示す底部を取り除き筐体部内を示す図である。 2つの駆動ポンプと、制御バルブと排気バルブと、接続配管系と、その他の要素を示す図である。 腕帯部の阻血用空気袋と、K音信号を検出する2つのK音検出用空気袋と、コンデンサマイクロフォン等と、接続配管系の接続関係を示す図である。 被測定者が腕帯部に上腕Tを通して、阻血用空気袋にエアを供給して上腕Tを加圧して血圧測定をしている例を示す図である。 図1に示す血圧計のブロック構成図である。 制御部の好ましい構成の一例と動作例を示す図である。 血圧計の周囲温度を検出する温度センサと表示部を示す図である。 本発明の別の実施形態を示す図である。 本発明の別の実施形態を示す図である。 本発明の別の実施形態を示す図である。 本発明の血圧計における腕帯部を展開した例を示す図である。 比較して説明するために、通常用いられている腕帯部の例と、この通常の腕帯部を用いる場合の不都合を示す図である。 本発明の血圧計の別の実施形態を示す図である。 一例として透過型光センサである感知センサを用いた場合に、一方の感知センサの受光部から感知信号KSと、他方の感知センサの受光部からの感知信号KPの具体的な信号イメージ例を示す図である。 図23に示す腕帯部を有する血圧計を示す斜視図である。 図25に示す血圧計の使用例を示す図である。
以下に、コロトコフ音法による血圧計である本発明の血圧計の好ましい実施形態を、図面を参照して詳しく説明するが、圧脈波や光電脈波を用いた、いわゆるオシロメトリック法による血圧計にも適用できる。
図1は、本発明の血圧計の実施形態の全体を示す斜視図である。図2(A)は、図1に示す血圧計の血圧計本体を左後ろ側から見た斜視図である。図2(B)は、図1に示す血圧計の血圧計本体を右後ろ側から見た斜視図である。
図1に示す血圧計1は電子血圧計ともいい、この血圧計1では、腕帯部2と血圧計本体10は別体になっており、図1と図2に示す血圧計本体10から図1に示す腕帯部2を分離して使用する。この血圧計1は、腕帯部と本体部が一体となった一体型血圧計と違い、被測定者が座位にて測定する時に、血圧計本体10の設置場所が被測定者から前方に離れていても、腕帯部2を上腕Tに装着することで、背を伸ばして腹圧の掛からないリラックスした状態で、より正確な血圧測定が可能である。
図1に示す腕帯部2はカフともいい、腕帯部2は一定(所定)の外周長さを有しており、折り畳み可能で柔らかな材質で作られた切れ目の無いソフトな筒体であり、2つの開口部11P、11Rを有している。被測定者の上腕Tに腕帯部2を装着すると、開口部11Pは手指側(肘側)に位置され、反対側の開口部11Rは肩側に位置される。開口部11Rの内径は、開口部11Pの内径よりも大きい。被測定者の手指は、開口部11R側から開口部11Pにかけて腕帯部2を装着させることで、腕帯部2は、被測定者の肘よりも上の上腕Tに保持して血圧を測定するようになっている。
腕帯部2は、上腕Tを阻血するための阻血用空気袋14と、K音(コロトコフ音)信号を検出するための2つのK音検出用空気袋50を内蔵している。阻血用空気袋14は、血圧計本体10側からエアを供給することにより上腕Tの動脈を加圧して阻血する。阻血用空気袋14の空気収容容量は、K音検出用空気袋50の空気収容容量に比べて大きい。図1に示すように、2つのK音検出用空気袋50は、腕帯部2が上腕Tに装着された状態では、対向位置になるように配置されている。
K音検出用空気袋50はK音を検出するための空気袋であり、K音は、腕帯部2の阻血用空気袋14の内圧を最高血圧以上に上げて血管を一旦圧閉した後、内圧を徐々に下げて内圧が最高血圧以下になり、血管が開き始めると発生し、内圧が最低血圧以下になり、血管の圧閉が消失するまでの間検出できる音信号である。
圧脈波を用いたオシロメトリック法による血圧計の場合には、阻血用空気袋14からの圧力と圧脈波を検出することでK音検出用空気袋は不要となる。また、圧脈波を用いたオシロメトリック法による血圧計の場合には、阻血用空気袋14に代えて脈波を検出する脈波検出用空気袋を設けることで、S/N比が優れ、テレビ,ラジオ等の音声等の生活環境のノイズ等の影響を受けず、脈波をより正確に検出できるので、より正確な血圧測定ができる。
図1に示すように、腕帯部2と血圧計本体10は、エアチューブ4,5とエアプラグ6を介して接続されている。エアチューブ4,5は、好ましくは複胴管(複導管ともいう)を構成しているフレキシブルなエラストマチューブである。エアチューブ4,5は、全長に渡って(あるいはほぼ全長に渡って)一体的に形成されている。第1エアチューブとしてのエアチューブ4は、腕帯部2の阻血用空気袋14へのエアの給排気に用いられ、第2エアチューブとしてのエアチューブ5は、K音信号を検出する2つのK音検出用空気袋50へのエアの給排気に用いられる。エアチューブ4はエアチューブ5に比べてより太いチューブであり、エアチューブ4の内径と外径は、エアチューブ5の内径と外径に比べて大きく設定されている。
まず、図1と図3を参照して、腕帯部2の構造例を説明する。
図3(A)は、腕帯部2の内部構造例を示す断面図であり、図3(B)は、腕帯部2を円周方向で折り畳んだ状態を示す正面図であり、図3(C)は、腕帯部2を円周方向で折り畳んだ状態を示す斜視図である。
図1と図3に示すように、腕帯部2は、外周方向に沿っては切れ目のない筒状の部材であり、所定(一定)の長さの外周を有していて、この腕帯部2の中に被測定者の上腕Tを通すことができるようになっている。図3(B)と図3(C)に示すように、腕帯部2は被測定者が簡単に円周方向で折り畳むことができる柔軟性を有し、図1と図3(A)に示すように、例えば外布16と、内布17と、上腕Tを阻血するための阻血用空気袋14と、K音信号を検出する2つのK音検出用空気袋50を有している。
ここで、図21を参照すると、図21は、腕帯部2を構成するための素材500の展開した形状例を示す平面図である。
図21に示すように、図3(A)に示す腕帯部2を構成する素材500は、展開した状態で扇型に形成されていることが特徴的である。すなわち、図3(A)と図21に示すように、素材500は、小さい円弧状の内周部分501と、円弧状の内周部分501に比べて大きい円弧状の外周部分502と、第1側端部503と、第2側端部504を有している。円弧状の内周部分501と円弧状の外周部分502は、それぞれ中心COを中心とする円周の一部である。素材500は、後で説明する外布16と内布17と阻血用空気袋14を含んでいて、外布16と内布17と阻血用空気袋14も展開した状態では扇型に形成されている。
図21に示す素材500は、第1側端部503の重ね部分505と第2側端部504の重ね部分506とを重ねて、重ね部分505,506を接着あるいは溶着あるいは縫製することにより、図3(A)に示すように切れ目のない筒状の腕帯部2を形成する。
図3(A)に示す筒状の腕帯部2は、所定(一定)の長さの外周を有していて、この腕帯部2の中に被測定者の上腕Tを通すことができるようになっている。開口部11P側の円弧状の内周部分501は、上腕Tの挿入方向であるV方向に関して凹型の湾曲部521を形成しており、開口部11R側の円弧状の外周部分502は、上腕Tの挿入方向であるV方向に関して凸型の湾曲部522を形成している。
これにより、図3(A)において2点鎖線で示すように腕帯部2内に上腕Tを挿入した状態では、第1の開口部11R側の凸型の湾曲部522は、上腕Tの肩側に近い側の部分の外周部分の形状に馴染みやすく、第2の開口部11P側の凹型の湾曲部521は、上腕Tの手指に近い側の部分の外周部分の形状に馴染みやすくなる。このため、図3(A)に示す腕帯部2は、上腕Tに対して装着して血圧測定を行う場合に、装着感を向上することができる。
図3(B)に示すように腕帯部2は被測定者が簡単に折り畳むことができる柔軟性を有し、図3(A)に示すように、腕帯部2は例えば外布16と、内布17と、上腕Tを阻血するための阻血用空気袋14と、K音信号を検出する2つのK音検出用空気袋50を有している。
外布16の内側面と内布17の外側面は、阻血用空気袋14と2つのK音検出用空気袋50を包んでいる。
2つのK音検出用空気袋50は、好ましくは腕帯部2の長手方向(軸方向)の中間位置よりも開口部11P側寄りの位置(肩側寄りではなく、手指より側の位置)に配置するのが良い。このようにすることで、2つのK音検出用空気袋50のいずれかを上腕Tの動脈に対応する部分に当てることができる。
図3(A)に示す外布16の内側面と内布17の外側面は、阻血用空気袋14と2つのK音検出用空気袋50を包んでおり、外布16と内布17は、阻血用空気袋14と2つのK音検出用空気袋50が収納可能なド−ナツ状の空間を作るために、外布16の端部と内布17の端部は、例えば縫製により接合している。
なお、2つのK音検出用空気袋50は、好ましくは腕帯部2の長手方向(軸方向)の中間位置よりも開口部11P側寄りの位置(肩側寄りではなく、手指より側の位置)に配置するのが良い。このようにすることで、2つのK音検出用空気袋50のいずれかを上腕Tの動脈に対応する部分に当てることができる。
外布16は、阻血用空気袋14の外面を覆う筒体でなり、円周方向及び長手方向に非伸縮性の材料で形成されており、変形可能であるが伸縮性が非常に低いかほとんど無い布部材である。これにより、外布16は、阻血用空気袋14と2つのK音検出用空気袋50内にエアを供給した際に、阻血用空気袋14と2つのK音検出用空気袋50が腕帯部2の半径方向の外側に膨れないようにすることができ、阻血用空気袋14と2つのK音検出用空気袋50は半径方向の内側である上腕T側に膨れることになる。このため、阻血用空気袋14と2つのK音検出用空気袋50の圧力は、腕帯部2の外側へは逃げずに上腕に対して加圧でき、正確な血圧測定をすることができる。
外布16は、例えば伸びにくい生地(201BE)を採用でき、引張強度は、JIS L1096−A法で測定した値として、タテが1430N/in〜1460N/inで、ヨコが810N/in〜850N/inである。さらには、タテが1430N/in〜1460N/inで、ヨコが810N/in〜850N/inであることが好ましい。タテとヨコともに、この数値範囲よりも小さいと阻血用空気袋14の外側への膨らみの抑制が弱くなり、また、この数値範囲よりも大きいと上腕Tの挿入に影響が出る可能性がある。外布16としては、例えば、ポリエステル100%の生地を用いると、タテが1445N/inで、ヨコが827N/inである。
内布17は、阻血用空気袋14と2つのK音検出用空気袋50の内面を覆う筒体でなり、変形可能で伸縮性を有し、上腕Tの被測定面に当接する当接布部である。内布17は、弾性を備えていてしかも伸縮性を有する布部材である例えば伸びやすい生地を採用でき、引張強度は、JIS L1096−A法で測定した値として、タテが94.9N/inで、ヨコが150.7N/inである。引張伸度は、JIS L1096−A法で測定した値として、タテが517%で、ヨコが400%である。内布としては、例えば、ナイロン80%、ポリウレタン20%の生地である。内布17は、阻血用空気袋14と2つのK音検出用空気袋50が上腕Tの被測定面に向けて膨張できるように伸縮性を持たせた素材にて、かつ、腕帯部2を被測定者の手先から挿入して、肘の上部の上腕Tまでスライドさせて装着させる必要があるので、スベリの良い材質、例えば、ジャ−ジ素材を使用している。
図1と図3(A)〜図3(C)に示すように、開口閉鎖部材30は、腕帯部2の内部において、開口部11P側であってしかもエアチューブ4とエアチューブ5が導出(接続)されている側に設けられている。この開口閉鎖部材30は、例えば着脱可能な面ファスナーを用いることができ、面ファスナーのオス部材31とメス部材32を有している。オス部材31とメス部材32は、腕帯部2の内側において対面する位置に固定されており、図3(B)と図3(C)に示すように、オス部材31とメス部材32を着脱可能に連結することにより、腕帯部2の第2の開口部11P側だけを閉じて、第1の開口部11Rは開放した状態に維持することができる。
これにより、腕帯部2に対して開口閉鎖部材30を設けることで、被測定者が腕帯部2に対して手先を通して血圧測定をしようとする際に、閉じている開口部11P側からは手先を通すことが無く、開いている開口部11R側から迷わずに手先を通すことができる。このため、被測定者が腕帯部2に対して誤って手先を第2の開口部11P側から逆挿入してしまうことを防止することができる。もし、被測定者が腕帯部2に対して第2の開口部11P側から逆挿入してしまうと、K音検出用空気袋50が上腕Tの動脈に適切に当たらなくなり、正確に血圧測定ができなくなる。また、腕帯部2に対して開口閉鎖部材30を設けることで、腕帯部2を使用しない時に折り畳むのが容易にできる。
図1と図3に示すように、腕帯部2は、方向視認用部材である目印としてのタグ33を有している。このタグ33は、開口部11R側であって、外布16に対して例えば接着剤を用いるか、縫製により固定されている。タグ33は、腕帯部2の開口部11R側の端部からV方向に沿って突出して設けられており、例えば布部材あるいはプラスチック部材により作ることができる。図3(A)に示すように、被測定者が例えば腕帯部2に左腕を挿入して血圧測定をする際には、タグ33を右腕の指Fでつかんで腕帯部2をV方向に移動することができる。このタグ33には、好ましくは「肩側」表示33Sを表記することができる。これにより、被測定者は、このタグ33を指FでつかんでV方向に移動するだけで上腕Tに対して腕帯部2の装着動作が容易にできるばかりでなく、腕帯部2の装着方向が明確になるので、第1の開口部11R側から迷わずに手先(指先)を通すことができる。このため、被測定者が腕帯部2に対して誤って手先を第2の開口部11P側から逆挿入してしまうことを防止することができる。すなわち、被測定者が上腕Tに対して誤って逆方向に装着することを容易に防止でき、被測定者が上腕Tに対して正しい方向に装着することができる。
次に、血圧計本体10の構造例について説明する。
図1と図2に示すように、血圧計本体10は、筐体部60と、表示面部61と、腕帯部2の保持部62を有している。筐体部60と表示面部61と保持部62は、電気絶縁性を有する材料、例えばプラスチックにより作られている。表示面部61は、筐体部60の前面側に設けられ、被測定者が表示部63に表示される表示内容が見やすいように傾斜角度θを60度程度に傾斜されている。
図2(A)と図2(B)に示すように、筐体部60は、側面部68,69と、背面66と、破線で示す前面側開口部70と、筐体部60から突出して設けられた上面部71と、底部72を有している。
図1に示すように、表示面部61は、表示部63と、透明な例えばアクリル板のような保護板64と、枠状の保持部材65を有している。表示部63は保持部材65により保持され、保護板64は保持部材65に固定されて表示部63の表面を保護している。この保持部材65は、筐体部60の破線で示す前面側開口部70に対して着脱可能に装着されている。この保持部材65を筐体部60から取り外すことにより、筐体部60の破線で示す前面側開口部70を通じて筐体部60の内部を露出させることができる。
図2に示すように、腕帯部の保持部62は、筐体部60の背面側に着脱可能に取り付けられている。図4には、折り畳まれた腕帯部2が筐体部60の背面66側に保持部62を用いて着脱可能に収納される様子を示している。
腕帯部の保持部62は、保持面62Aと脚部62Bを有している。筐体部60の下部側には、差込口67が形成されている。脚部62Bの先端部62Cは、この差込口67に挿入されることにより、腕帯部の保持部62は、筐体部60の背面66側に着脱可能に取り付けることができる。保持面62Aと筐体部60の背面66の間には、折り畳まれた腕帯部2を着脱可能に収納することができる。これにより、被測定者が腕帯部2を使用しない場合には、折り畳まれた腕帯部2を容易にしかも確実に収納することができる。被測定者が血圧測定しない場合に、腕帯部2が筐体部60の背部にあるので、被測定者は、腕帯部2により邪魔されることなく、表示部63の表示内容例えば時間や室温等を目視で確認できるので、血圧測定に適した温度(環境温度)であるか否か容易に確認でき、更には、血圧計1の見栄えを良くすることができる。このため、血圧計本体10は、使用しない時には例えば時計としてリビングルーム等に飾っておくことができる。
図2(A)に示すように、筐体部60の側面部(筐体に向かって左側側面部)68の下部位置には、O−リング(不図示)を備えたエアプラグ差込口73が形成されている。このエアプラグ差込口73には、エアプラグ6が着脱可能に装着できる。エアプラグ差込口73は、エアプラグ6の形状に合わせて、上部分73Aの幅d1は、丸み形状の下部分73Bの幅d2に比べて大きく設定されている。エアプラグ差込口73の内部には、差し込み穴73G、73Hを有している。
一方、エアプラグ6の構造例は、図5に示している。図5(A)は、エアプラグ6の外観を示す斜視図であり、図5(B)は、エアプラグ6の内部構造例を示す断面図である。
図5(A)に示すように、エアプラグ6は例えばプラスチックにより作られており、筐体6Aと、接続筒部6B、6Cと、接続ガイド部6Dを有する。接続筒部6Bは、エアチューブ5に、接続筒部6Cは、エアチューブ4に、それぞれ対応している。接続筒部6Bは、外径が3.5〜5mm、好ましくは外径4mm、長さDE4が9〜11mm、好ましくは10mm、接続筒部6Cも、接続筒部6Bと同様の寸法で、外径が3.5〜5mm、好ましくは外径4mm、長さDE4が9〜11mmに形成されている。また、接続筒部6Bと接続筒部6Cの中心間距離D3は、10〜11mm、好ましくは、10.5mmとなっている。このような寸法とすることで、エアプラグ6の接続筒部6B、接続筒部6Cをエアプラグ差込口73に対して差し込んだり、取り外したりするのを容易にできる。また、筐体6Aの適所にリブ、溝、凹凸6Hを設けることで、エアプラグ6の接続筒部6B、接続筒部6Cをエアプラグ差込口73に差し込んだり、取り外したりするのを容易にできる。
図5(B)に示すように、接続筒部6B、6Cは、筐体6Aの一方の面からJ1方向に平行に突出して形成されている。これらの接続筒部6B、6Cは、エアプラグ差込口73の差し込み穴73G、73Hにそれぞれ着脱可能に挿入される。図5(A)に示す接続ガイド部6Dの上部分6Fは、図2(A)に示すエアプラグ差込口73の上部分73Aに案内して挿入され、接続ガイド部6Dの下部分6Gは、図2(A)に示すエアプラグ差込口73の下部分73Bに案内して挿入されるようになっている。これにより、エアプラグ6は、エアプラグ差込口73に対して上下逆に装着されることを防止しており、血圧計本体10側から阻血用空気袋14と2つのK音検出用空気袋50に対して逆にエア供給されることはない。エアプラグ6に接続される腕帯部2は、複数のサイズ、例えば、大、中、小の3サイズがあり、使用者の上腕の大きさに合わせて最も適合したものを選択できるようになっている。また、エアプラグ6は、血圧計本体10の正面に向かって側面に設けることで、駆動ポンプ110万一暴走し、異常に腕帯部2が加圧された場合でも、複雑な電子回路や異常時のスイッチを設けたりすることなく、使用者がエアプラグ6を引き抜くことで、腕帯部2の異常加圧を極めて容易に回避できる。
図5(B)に示すように、第1接続筒部80と第2接続筒部81が、筐体6Aの他方の面からJ2方向に沿って平行に突出して形成されている。第1接続筒部80は、筐体6Aの第1当接位置C1からJ2方向にDE2分だけ突出して形成され、第2接続筒部81は、筐体6Aの第2当接位置C2からJ2方向にDE3分だけ突出して形成されている。J2方向はJ1方向とは反対である。第1接続筒部80にはエアチューブ4の先端部4Aが着脱可能に接続され、第2接続筒部81にはエアチューブ5の先端部5Aが着脱可能に接続されている。図2(A)に示す例では、エアチューブ5側が下側でエアチューブ4が上側で接続される。なお、DE2の長さは、9〜11mm、好ましくは、10±0.1mm、DE3の長さは、4.5〜5.5mm、好ましくは、5.0±0.1mmである。
図5(B)に示すように、第2当接位置C2は、第1当接位置C1に比べて、J2方向(エアチューブの長手方向(接続方向)に相当)に沿って突出した位置に形成されており、第2当接位置C2と第1当接位置C1の間には、J2方向(長手方向)に段差DE1が形成されている。DE1の長さは、4.5〜5.5mm、好ましくは、5.0±0.1mmである。DE1,DE2,DE3を上述の長さにすることにより、エアチューブ4に比べて細いエアチューブ5の長さは、エアチューブ4の長さに比べて、J2方向に沿って長手方向の落差(突出寸法)DE1分だけ長さに余裕ができる。このため、細いエアチューブ5が、エアチューブ4につられてむやみに引っ張り力が掛からなくなり、2本のエアチューブ4,5の連結部(嵌合部)79が並行になり、エアチューブ4,5の外観上の見栄えを良好にできる。すなわち、コロトコフ音検出用空気袋に接続する細径の第2エアチューブ5と阻血用空気袋に接続する大径の第1エアチューブ4がエアプラグ6の付近において並行になり、細径の第2エアチューブ5の長さが大径の第1エアチューブ4の長さに比べて突出して形成されている分だけ余裕ができるので、細径の第2エアチューブ5が大径の第1エアチューブ4に引っ張られて引張力が掛かることが無く、エアプラグ6付近の外観上の見栄えを良好にすることができる。
しかも、太いエアチューブ4側の第1当接位置C1に対応する筐体6Aの接続ガイド部6Dの下部分6Gの幅d2は、細いエアチューブ5側の第2当接位置C2に対応する筐体6Aの接続ガイド部6Dの上部分6Fの幅d1と異なる値に設定されている。具体的には、幅d1は、12〜14mm、好ましくは13〜13.5mm、幅d2は、10〜12mm、好ましくは11mmに設定され、幅d2が幅d1に比べて小さく設定されている。これにより、エアプラグ6が図2(A)に示すエアプラグ差込口73に対して上下逆の位置に挿入されてしまうことを防止できる。なお、図示例とは逆に、太いエアチューブ4側の第1当接位置C1に対応する筐体6Aの接続ガイド部6Dの下部分6Gの幅d2は、細いエアチューブ5側の第2当接位置C2に対応する筐体6Aの接続ガイド部6Dの上部分6Fの幅d1に比べて大きく設定してもよい。この場合には、図2(A)に示すエアプラグ差込口73には、図2(A)の例とは逆にエアチューブ5側が上側でエアチューブ4が下側で接続される。
図2(B)に戻ると、筐体部60の側面部(エアプラグ差込口73が形成された側面部68とは反対側)69には、スピーカ85と、ACアダプタを接続するための接続穴86が設けられている。この接続穴86には、ACアダプタ87の接続ジャック87Aが接続されることで、血圧計本体10には商用電源から電源供給できる。接続穴86は、エアプラグ差込口73は、設けられている配置も大きさも形状も全く異なるため、エアプラグ6を間違えて差し込むことが防止できる。
図2(A)に示すように、筐体部60の上面に突出して設けられた上面部71には、筐体部60の正面に向かって、右側から、開始/停止スイッチ88、メモリーボタン88M、時刻設定/メモリー消去ボタン88Tの各種の操作ボタンが配置されている。この開始/停止スイッチ88は、他のスイッチより大きく(幅広)に形成され、被測定者が押すことにより血圧計1の血圧測定動作を緊急に停止させる緊急停止スイッチ機能と、被測定者が押すことにより阻血用空気袋14と2つのK音検出用空気袋50の圧力を緊急に強制排気させる緊急排気スイッチの機能と、被測定者が押すことにより制御部の動作をリセットさせる制御部のリセット機能を兼ねている。
図6は、筐体部60の底部72を示している。底部72はほぼ長方形状の平面部分であり、底部72には電池収納部90が配置され、この電池収納部90を開閉する蓋体91を備えている。蓋体91は、2つのヒンジ92により電池収納部90を開閉できる。
図7(A)は、蓋体91を開けて電池収納部90内に4本の単3形電池93が収納されている状態を示し、図7(B)は、電池収納部90内から4本の単3形電池93が取り除かれた状態を示している。4本の単3形電池93は、血圧計1の駆動電源であるが、乾電池(一次電池)であっても充電池(二次電池)であっても良い。電池のサイズは、単3形電池に限らず、他の大きさの電池、例えば単2形電池であっても良い。電池の本数は、4本に限らず、例えば6本以上であっても良い。
電池収納部90と蓋体91は、底部72の幅方向M及び長さ方向Nに関してそれぞれ中央部に設けられている。つまり、電池収納部90と蓋体91は、底部72のほぼ中央位置に設けられている。これにより、内蔵される複数本の単3形電池93が、筐体部60の中心位置に配置できるので、筐体部60の底部72を置いた場合に、これらの電池の重みにより、血圧計本体10は転倒しないように安定して置くことができ、血圧計本体10の安定性を得ることができ、血圧測定が安定して行える。
図7(B)に示すように、電池収納部90の内底部分には、2本の単3形電池93を電気的の直列に配置するために、電池収納用凹部94と電池収納凹部95が並列に形成されている。これらの電池収納用凹部94と電池収納凹部95は、それぞれ2本の単3形電池93を動かないように収納するために、例えば断面半円形状の凹部であり、中央位置には長手方向に沿って仕切り部分96が形成されている。電池収納用凹部94には、電気接点90A,90Bが設けられ、電池収納用凹部95には、電気接点90C,90Dが設けられている。電気接点90A,90Cには、それぞれ単3形電池93の正極が接触し、電気接点90B,90Dには、それぞれ単3形電池93の負極が接触する。4本の単3形電池93は、2本ずつ電池収納用凹部94と電池収納凹部95にそれぞれ収納されているが、4本の単3形電池93は電気的には直列に接続されている。
図7(B)と図8に示すように、電池収納用凹部94には、2つの傾斜部97が形成され、同様にして電池収納凹部95にも、2つの傾斜部97が形成されている。これらの傾斜部97の形状は、図8に示しており、それぞれ単3形電池93の負極側に対応して形成されている。各傾斜部97は、電池収納用凹部94からさらに斜めに落とし込まれた部分である。
これにより、図8(A)に示すように、電池収納用凹部94内に4本の単3形電池93が収納された状態で、被測定者が指で矢印H方向に単3形電池93の負極側を押すことにより、図8(B)に示すように単3形電池93の負極側が傾斜部97内に押し込まれるので、単3形電池93の正極側は電池収納用凹部94内から矢印K方向に持ち上げることができる。従って、被測定者が電池交換する時に電池の取り外しが容易に行え、電池収納部内から電池が不用意に突然飛び出して落としてしまうといったことが生じない。
なお、図7に示すように、蓋体91の内面には、傾斜部97に対応する位置に「押す」及び「矢印」表示99が配置されている。これにより、図7(A)に示すように、被測定者が電池交換する際に、電池収納用凹部94,95にそれぞれ単3形電池93が収納されていても、被測定者は電池を押すべき位置を簡単に知ることができ、電池を取り出して電池交換が容易になる。さらに、電池収納部90の長手方向に仕切りを設けて2室として単3形電池93が2個ずつ並列に収納されるようにすることで、電池交換する時に電池の取り外しが更に容易になる。
図9と図10は、血圧計本体10の筐体部60の前面側開口部70から表示面部61を取り外して、筐体部60の内部を露出させた状態を示している。筐体部60の内部には、回路基板100と隔壁101が配置されている。回路基板100は、フレキシブル配線板102を介して、開始/停止スイッチ88(図2を参照)等の操作ボタンに対して電気的に接続されている。また、回路基板100は、フレキシブル配線板103を介して表示部63に電気的に接続されている。
隔壁101は、筐体部60内において筐体部60と一体的に形成されている。隔壁101は、後で説明する加圧手段としての2つの駆動ポンプ110と、減圧手段としての制御バルブ111と排気バルブ112とを、回路基板100の制御部120から隔離するために設けられている。この隔壁101を設けることにより、加圧手段である駆動ポンプ110と、減圧手段としての制御バルブ111と排気バルブ112とを、回路基板100の制御部120から距離的に離すことができ、例えば駆動ポンプ110が動作するときに生じる熱が、回路基板100の制御部120に伝わりにくくなり、回路基板120上に搭載されている要素は熱の影響を受けにくい。
図11は、筐体部60の図7に示す底部72を取り除き筐体部60内を示している。筐体部60の内部には、スピーカ85と接続部86と、2つの駆動ポンプ(エアポンプ)110と、制御バルブ111と排気バルブ112等が収容されている。
図12は、2つの駆動ポンプ110と、制御バルブ111と排気バルブ112と、接続配管系と、その他の要素を示している。図12に示すように、制御バルブ111と排気バルブ112は、ジャバラ管121を介してマニホールド122の第1マニホールド部122Aの一端部に接続されている。また、2つの駆動ポンプ110は、ジャバラ管121を介してマニホールド122の第1マニホールド部122Aの一端部に接続されている。第1マニホールド部122Aの他端部は、第2マニホールド部122Bの一端部に接続されている。
図1と図2(A)に示すように、2つのK音検出用空気袋50に接続されたエアチューブ5の内径と外径は、阻血用空気袋14に接続されたエアチューブ4の内径と外径に比べて、細くしている。これは、2つのK音検出用空気袋50と、血圧計本体10側に配置された図12に示すコンデンサマイクロフォン125とを接続するために、エアチューブ5は腕帯部2が上腕Tに装着できる長さを必要とし、しかも2つのK音検出用空気袋50内で発生するK音が、エアチューブ5を通過する際に減衰もしくは拡散するのを防いで、K音がコンデンサマイクロフォン125に確実に到達できるようにするためである。
第2マニホールド部122Bの途中には、可撓性のシリコンチューブのようなチューブ123の一端部が接続されている。このチューブ123の他端部であって自由端124の途中には、コンデンサマイクロフォン125が内蔵して設けられている。コンデンサマイクロフォン125を用いることにより、圧電マイクロフォンを用いるのに比べて低い周波数の音を検出することができる。これにより、チューブ123として例えばシリコンチューブを用いることにより、例えばスピーカ85が発生する音や、開始/停止スイッチ88等の各種の操作ボタンの操作に伴い発生する音等のノイズがコンデンサマイクロフォン125に達するのを防ぐことができ、低い周波数であるコロトコフ音を確実に検出でき、正確な血圧測定が行える。
シリコンチューブ自体がノイズを吸音でき、コンデンサマイクロフォン125は、K音を検出するために第2マニホールド部122Bの途中の位置に設けられている。このコンデンサマイクロフォン125の外径は、3.5〜4.5mm、好ましくは4.0mmである。このコンデンサマイクロフォン125の外径が、3.5mmよりも小さいとK音検出感度が悪くなり、4.5mmよりも大きいとK音だけでなく脈波も検出してしまう恐れがあり、S/N比が低下する。なお、図12に示すように、コンデンサマイクロフォン125は、チューブ123の途中に形成された分岐部分123D内に配置しても良い。
図12に示すように、タンク126は、2本の接続筒126Aを有しており、2本の接続筒126Aは、チューブ127とジャバラ管121に対して、それぞれ可撓性を有する抵抗チューブ129A,129Bを介して接続されている。タンク126と2本の抵抗チューブ129A,129Bは、エアフィルタ130を構成している。第1マニホールド部122Aの途中には、チューブ128が接続されており、このチューブ128は、エアチューブ5を通じてK音検出用空気袋50に接続されている。
抵抗チューブ129A,129Bの内径は、チューブ127と接続筒126Aの内径よりも小さく、抵抗チューブ129A,129Bの端部はチューブ127と接続筒126A内に挿入することで接続されている。
なお、図12に示すように、抵抗チューブ129A,129Bの両端部内には、抵抗チューブ129A,129Bが潰れるのを防止するために、円周方向に弾性を有する金属製の割りピンのようなフィルタ部材としてのピン133が配置されている。ピン133は、長さが7mm、外径0.8mm、内径0.5mmである。これにより、抵抗チューブ129A,129Bの両端部が細いチューブであるにもかかわらず、実装時等に潰れることがなく、確実に抵抗チューブ129A,129B内にエアを通すことができ、さらにノイズ除去の効果を有する。
また、可撓性を有するチューブ123内にも、円周方向に弾性を有する金属製の割りピンのような接続管134を配置することができる。接続管134は、長さが12mm、外径4〜4.5mm、内径3〜4mmである。これにより、可撓性を有するチューブ123であるにもかかわらずつぶれることが無く、確実にコンデンサマイクロフォン125に対して、ノイズが除去されたエアを供給することができる。接続管134は、長さが12mmより長いと、実装しづらくなる。また、長さが8mmより短いと、チューブ123の揺動の影響を受ける。また、外径が4.5mmより大きいと、実装しづらくなる。
図13(A)は、腕帯部2の阻血用空気袋14と、K音信号を検出する2つのK音検出用空気袋50と、コンデンサマイクロフォン125等と、接続配管系の接続関係を示している。図13(B)は、エアフィルタ130等を示している。
図13(A)と図13(B)に示すように、腕帯部2は、阻血用空気袋14と、K音信号を検出する2つのK音検出用空気袋50を有している。阻血用空気袋14と2つのK音検出用空気袋50は、例えば透明のプラスチックシート、一例としてポリウレタンシートにより形成されている。2つのK音検出用空気袋50は、阻血用空気袋14の内面側に例えば両面粘着テープまたは接着剤により固定されており、図1に示すように2つのK音検出用空気袋50は互いに離れている。
なお、K音検出用空気袋50が阻血用空気袋14の内側面に少なくとも2つ配置されているのは、左右のいずれの上腕においても測定可能にするためであり、K音検出用空気袋50を上腕Tの動脈位置に位置させることができる。また、このK音検出用空気袋50が動脈の位置からラジアル方向にずれて装着された場合でも、一方のK音検出用空気袋50が、上腕TのK音の伝達効率が高い上腕筋部位に配置できる。
図13(A)と図13(B)に示すように、太いエアチューブ4が阻血用空気袋14と制御バルブ111、排気バルブ112、駆動ポンプ110に接続され、細いエアチューブ5が2つのK音検出用空気袋50とコンデンサマイクロフォン125に接続されている。太いエアチューブ4と細いエアチューブ5の間には、消音器としてのT型のエアフィルタ130が接続されている。
このエアフィルタ130の抵抗チューブ129Bが設けられているのは、次の理由からである。血圧測定時に2つのK音検出用空気袋50からのエアチューブ5を通じて得られるK音が、抵抗チューブ129Bを設けることによりエアチューブ4側に漏れないようにして、コンデンサマイクロフォン125側に小さなK音を音圧が低下しないようにきれいに導けるようにするためである。
また、エアフィルタ130の抵抗チューブ129Aが設けられているのは、次の理由からである。図14は、図1に示すように被測定者が腕帯部2に上腕Tを通して、阻血用空気袋14にエアを供給して上腕Tを加圧して血圧測定をしている例を示すグラフである。縦軸は圧力を示し、横軸は時間である。
図14において、制御バルブ111と2つの駆動ポンプ110を作動して、図13に示す阻血用空気袋14にエアを供給して上腕を時点t1まで加圧して、その後制御バルブ111が作動して阻血用空気袋14内のエア圧を傾きが一定になるように減圧させていく。この減圧させる途中では最高血圧と最低血圧を検出して、その後排気バルブ112を作動して阻血用空気袋14と2つのK音検出用空気袋50内のエアを抜く。このように、血圧測定中に、上腕を加圧して減圧すると制御バルブ111から作動音が生じるので、この作動音がエアチューブ4を通じてコンデンサマイクロフォン125に伝わるのを抑制するために、抵抗チューブ129Aが設けられている。
図15は、図1に示す血圧計1のブロック構成図である。
図15に示すように、腕帯部2の阻血用空気袋14は、エアチューブ4を通じて、血圧計本体10内のエアフィルタ130、圧力検出部(圧力センサ)140、2つの駆動ポンプ110、制御バルブ111、そして排気バルブ112に接続されている。K音信号を検出するK音検出用空気袋50は、エアチューブ4を通じて、血圧計本体10内のコンデンサマイクロフォン125に接続されている。圧力検出部(圧力センサ)140は、腕帯部2内の圧力を検出する。K音検出用空気袋50は、図15に示すように2つ(上腕に腕帯部を装着したときに円周方向で対向位置になる)設けることで、K音を的確に検出できるが、1つでもよい。
2つの駆動ポンプ110は、腕帯部2内の阻血用空気袋14と2つのK音検出用空気袋50にエアを供給して腕帯部2内の上腕を加圧する加圧手段である。このように、2つの駆動ポンプ110を用いるのは、腕帯部2が大きい場合には、2つの駆動ポンプを駆動させ、腕帯部2が小さい場合には、1つの駆動ポンプを駆動させ、阻血用空気袋14と2つのK音検出用空気袋50にエアを供給できるようにするためである。制御バルブ111と排気バルブ112は、腕帯部2内の阻血用空気袋14と2つのK音検出用空気袋50内のエアを抜いて加圧した上腕を減圧する減圧手段である。
制御部120は、各要素の動作フローの処理、判断制御を行う制御手段であり、駆動部150に指令を与えることにより駆動ポンプ110を駆動制御する。制御部120は、駆動部151に指令を与えることにより制御バルブ111、排気バルブ112を駆動制御する。
図15では、制御部120は、表示部63に指令を与えて、例えば図1に示すような温度表示、時刻表示、最高血圧、最低血圧等の表示内容を表示させる。制御部120には、音声用メモリ153とデータメモリ154が接続されており、音声メモリ153には、血圧計を測定する際に被測定者に対して音声ガイダンス内容が予め記憶されている。制御部120は、音声メモリ153内の音声ガイダンス内容を、スピーカ85を通じて被測定者に報知するようになっている。データ用メモリ154には、血圧測定に必要な一連の動作を行うためのプログラムが記憶されており、制御部120はこのプログラムに従って、血圧測定動作を実施する。
図15では、開始/停止スイッチ88が制御部120に電気的に接続されている。スピーカ85は、フィルタ164を介して制御部120に電気的に接続されている。その他に、電源コントロール部160、K音アンプ161、OSCアンプ162が、制御部120に電気的に接続されている。電源コントロール部160は、電池93とACアダプタ87に電気的に接続され、所定の直流電圧を制御部120に供給する。K音アンプ161は、コンデンサマイクロフォン125により検出したK音を増幅して制御部120に供給する。OSCアンプ162は、コンデンサマイクロフォン125により検出した脈波信号を増幅して制御部120に供給する。これにより、制御部120は、K音を認識し、脈波を認識し、電池電圧を認識し、音声ガイダンスを合成することができる。
図16(A)は、制御部120の好ましい構成と動作の一例を示している。
図16(A)に示すように、制御部120は、中央処理部(CPU)170と、第1クロック発生部171と、第2クロック発生部172を有している。中央処理部(CPU)170は、開始/停止スイッチ88と、第1クロック発生部171と第2クロック発生部172に電気的に接続されている。第1クロック発生部171は、中央処理部170を駆動するための基準クロックを発生して中央処理部170に供給し、例えばATカット型の水晶発振器を用いており、発振周波数は32KHzである。第2クロック発生部172は、例えばレゾネータであり、制御バルブ111と排気バルブ112の動作の基準周波数を供給する。第2クロック発生部172の発振周波数は例えば8MHzであり、第1クロック発生部171の発振周波数に比べて高い。
図16(A)に示す1つの開始/停止スイッチ88は、血圧測定動作を開始するために動作開始スイッチと、血圧測定動作を停止するために押すスイッチと、緊急停止スイッチ機能と、緊急排気スイッチの機能を兼ねている。すなわち、被測定者は、図16(A)に示す開始/停止スイッチ88を押すことで、図1に示す血圧計1により血圧測定を開始して腕帯部2により上腕Tを加圧して通常の血圧測定を行った後に、被測定者が再度開始/停止スイッチ88を押すことで血圧測定動作を通常停止させることができる。
また、例えば、被測定者は、図16(A)に示す開始/停止スイッチ88を押すことで、図1に示す血圧計1により血圧測定を開始して腕帯部2により上腕Tを加圧したが、例えば中央処理部170の動作が暴走して上腕にかかる力が大きすぎると被測定者が感じた場合に、すぐに被測定者が、血圧計1による血圧測定動作を緊急に停止するために、もう一度開始/停止スイッチ88を押すことで、駆動ポンプ110を停止させて排気バルブ112を動作させて腕帯部2内のエアと阻血用空気袋14と2つのK音検出用空気袋50内のエアを急排気して上腕Tに与えている圧力を解除する。このように、1つの開始/停止スイッチ88が、血圧測定動作を開始するために動作開始スイッチと、血圧測定動作を停止するために押すスイッチと、緊急停止スイッチ機能と、緊急排気スイッチの機能を兼ねているので、開始/停止スイッチ88を設ければ、緊急停止スイッチや緊急排気スイッチを別途設ける必要が無く、中央処理部170の暴走による血圧測定時の不都合を防止できる。
図16(B)は、図16(A)に示す開始/停止スイッチ88のリセット信号RSとスイッチオン信号RMと、第1クロック発生部171の動作の立ち上がりと、第2クロック発生部172の動作の立ち上がりの波形例を示している。被測定者は血圧測定操作の際に、上述したように、開始/停止スイッチ88を複数回繰り返して押すことが生じ、開始/停止スイッチ88を押してオフにする際には、第1クロック発生部171がリセットされてしまう。
図16(B)に示すように、開始/停止スイッチ88がリセット後に、再度スイッチオン信号RMが中央処理部170に入ると、第1クロック発生部171のクロックの発生動作はスイッチオン信号RMから時間T1をかけて徐々に立ち上がる。このように、第1クロック発生部171の動作の立ち上がりは時間T1かかり、この時間T1の間は中央処理部170を駆動するクロックが与えられず、時間T1だけ中央処理部170の動作が遅れることになる。
しかし、図16(B)に示すように、開始/停止スイッチ88がリセット後に、再度スイッチオン信号RMが中央処理部170に入ると、第2クロック発生部172の動作は、スイッチオン信号RMから、時間T1に比べてかなり短い時間T2で急速に立ち上がる。従って、第2クロック発生部172の動作の立ち上がり時間T2は、第1クロック発生部171の動作の立ち上がり時間T1に比べて、短縮時間T3だけ短縮できる。
これにより、第1クロック発生部171に加えて第2クロック発生部172を用いることで、この第2クロック発生部172のクロック信号CS2が、第1クロック発生部171のクロック信号CS1に先立って中央処理部170に供給されるので、短縮時間T3だけ早く中央処理部170の時刻の遅れを補正することができる。すなわち、開始/停止スイッチ88を複数回押しても中央処理部170の時刻ができるだけ遅れないように補正でき、時刻の遅れを防ぐことができる。すなわち、開始/停止スイッチ88を繰り返して押しても、測定動作の開始と停止がなされた時の制御部120の時刻が補正でき、時刻が遅れることが無くなる。
この時間T2は時間T1に比べてかなり小さな値であり、時間T1は例えば100msec〜1secであり、時間T2は例えば数msec〜数10msecである。
図17は、血圧計1の周囲温度を検出する温度センサ180,181と表示部63を示している。
図17(A)では、圧力検知部140が温度センサ180を内蔵している例を示している。圧力検知部140は、圧力測定の際に圧力値の温度補正処理を行うために、予め温度センサ180を備えている。この温度センサ180が、測定数値を制御部120に供給する。制御部120は、温度センサ180から得られた測定数値により、温度信号LS1を表示部63に送り、血圧計1の周囲温度、例えば血圧計1が置かれた場所の室温として、表示部63には時刻表示183、最高血圧値表示184、最低血圧値表示185とともに、温度表示182を表示することができる。
一方、図17(B)は、温度センサ181が制御部120に内蔵されている例を示している。温度センサ181が、測定数値を制御部120に供給して、制御部120は、温度信号LS2を表示部63に送り、血圧計1の周囲温度、例えば室温として、表示部63には時刻表示183、最高血圧値表示184、最低血圧値表示185とともに、温度表示182を表示することができる。
これにより、図17(A)と図17(B)のいずれの場合でも、血圧計1の周囲温度を測定するために、別途サーミスタ等の温度センサを設ける必要がなくなり、部品点数を減らすことができる。
また、図9に示すように、制御部120と圧力検知部140は、駆動ポンプ110に対して隔壁101により離して設けられているので、駆動ポンプ110が動作する際に生じる熱により温度上昇してしまうという問題が無くなり、温度センサ180あるいは温度センサ181は、血圧計1の周囲温度を正確に検知することができる。なお、例えば、就寝時の温度よりも翌朝の温度が、一例として10℃下がっている場合には、制御部120は、図1のスピーカ85を通じて10℃下がっていると、被測定者に対して音声ガイドをすることができる。
ところで、図1と図3に示す腕帯部2は、タグ33を有している。これに対して、図18に示す腕帯部2は、別の形状のタグ233を有している。このタグ233は、開口部11R側から開口部11Pにかけて腕帯部2の長手方向に沿って、外布16に対して固定されている。タグ233は、腕帯部2の開口部11RからV方向に沿って突出して設けられているつまみ部分233Aと、図18(B)に示すように指Fを通すための指挿入部233Bを有している。タグ233は、例えば布部材あるいはプラスチック部材であっても良い。
図18(B)に示すように、被測定者が例えば腕帯部2に左腕を挿入して血圧測定をする際には、指挿入部233Bと外布16の間に指Fを通して腕帯部2を確実に保持して、腕帯部2を左腕に沿ってV方向に移動することができる。これにより、上腕Tに対して腕帯部2の装着が容易にしかも確実にできるばかりでなく、つまみ部分233Aを見ることで腕帯部2の装着方向が明確になるので、開口11R側から迷わずに手先を通すことができる。このため、被測定者が腕帯部2に対して誤って手先を開口部11P側から逆挿入してしまうことを防止することができる。すなわち、被測定者が腕帯部を上腕に対して誤って逆方向に装着することを容易に防止でき、被測定者が腕帯部を上腕に対して正しい方向に装着して正しい血圧測定をすることができる。
図19は、別の態様の血圧計1のブロック構成図である。図15に示すブロック図と異なる点は、コロトコフ音を検出するためのマイクロフォンを設けず、圧力センサ150により、阻血用空気袋14の圧力と脈波検出用空気袋250の圧脈波を検出し、この圧脈波と阻血用空気袋14の圧力から最高血圧(収縮期血圧)、最低血圧(拡張期血圧)を演算する点であり、いわゆる圧脈波(オシロメトリック)法式のダブルカフ血圧計ある。なお、脈波検出用空気袋250は、1つであってもよいし、脈波検出の精度を高めるために、上腕に腕帯部が装着されるか、上腕を腕帯部に挿入したときに円周方向の対向位置になるように2つ設けてもよい。
腕帯部を構成している外布は、円周方向及び長手方向に非伸縮性である材料で形成し、変形可能であるが伸縮性が非常に低いかほとんどない布部材である。こうすることで、血圧測定しない場合に、エアプラグを血圧計本体から取り外して、折り畳んでおくことができ、省スペース化が図られる。また、外布のほぼ全体を、剛性を有し、取っ手を備えたプラスチック製の筐体で囲包していてもよい。こうすることで、血圧測定時に、上腕に腕帯部が装着しやすくなる。
図20は、別の態様の血圧計1のブロック構成図である。図15に示すブロック図と異なる点は、コロトコフ音を検出するためのマイクロフォンとエアチューブ5を設けず、また、脈波検出用空気袋250を設けず、阻血用空気袋14の圧力と脈波から、圧脈波と圧力を検出し、最高血圧(収縮期血圧)、最低血圧(拡張期血圧)を演算する点であり、いわゆる圧脈波(オシロメトリック)法式の血圧計である。腕帯部を構成している外布は、円周方向及び長手方向に非伸縮性である材料で形成し、変形可能であるが伸縮性が非常に低いかほとんどない布部材である。こうすることで、血圧測定しない場合に、エアプラグを血圧計本体から取り外して、折り畳んでおくことができ、省スペース化が図られる。また、外布のほぼ全体を、剛性を有し、取っ手を備えたプラスチック製の筐体で囲包していてもよい。こうすることで、血圧測定時に、上腕に腕帯部が装着しやすくなる。
図22は、比較して説明するために、通常用いられている腕帯部1000と、この通常の腕帯部1000を用いる場合の不都合を示している。
図22に示す通常の腕帯部1000では、上腕Tに装着する際に肘側(血管の下流側)に、コロトコフ法血圧計の場合にはK音検出部1001Aが設置され、オシロメトリック法血圧計の場合には脈波検出部1001Bが設定されている。すなわち、K音検出部1001Aもしくは脈波検出部1001Bは、圧迫した血管の下流側に位置する必要があるために、腕帯部1000を正しく装着する時には、上腕Tに向ってFG方向に動かして装着しなければならない。しかし、上腕Tに向ってGH方向に動かして装着させると、間違った装着方向になってしまう。
上腕Tを間違った挿入方向であるGH方向に挿入してしまうと、圧迫した血管の下流側で発生するK音もしくはK音成分が重畳した脈波の検出が適切に行えないために、腕帯部1000が上腕Tに対して加圧不足と判定してしまって過剰加圧をする場合がある。その結果、血圧値が高めに判定されるだけでなく、過剰な加圧により腕が痛くなったりしびれたりする等の負担を被測定者に与えることになる。
腕帯部1000を上腕Tに対して間違った方向で装着することを防止するために、正しい装着方向を示す表示を腕帯部に単純に施すことも考えられるが、被測定者がその表示に気付かない場合が生じる。また、腕帯部1000に対して上腕Tと間違った方向に挿入したことを脈波形もしくは脈波のエンベロープにより判断する方式も考えられるが、上腕Tに対して間違った方向で装着したことを100%検出することは不可能であり、副作用として正しく装着されているのに間違った方向での装着と誤認識する可能性もある。加えて、上腕Tに対して間違った方向で装着したことを脈波形により判断したとしても、被測定者には血圧測定行為を行ってから気付かせることになるので、間違った方向で装着した際の対処としては遅い。
そこで、図23は、本発明の血圧計の別の実施形態を示している。
本実施形態において、図1の実施形態と同一の符号を付した箇所は共通する構成であるから重複する説明は省略し、図1の実施形態の説明を援用する。
なお、図21に示す腕帯部2を構成する扇形の形状の素材500は、以下に説明する本発明の他の実施形態の腕帯部2についても適用される。
図23に示す本発明の血圧計の別の実施形態では、腕帯部802は、図1〜図3に示す本発明の実施形態の血圧計1の腕帯部2とは異なり、上腕Tに対して装着する方向が正しい方向であるか誤った方向であるかを検出するための腕装着検知手段810を有している。
腕帯部802を構成する素材500は、腕帯部2を構成する素材500と同様にして、展開した状態で扇型に形成されている。すなわち、図23と図21に示すように、素材500は、小さい円弧状の内周部分501と、円弧状の内周部分501に比べて大きい円弧状の外周部分502を有している。
図23に示す筒状の腕帯部802は、所定(一定)の長さの外周を有していて、この腕帯部802の中に被測定者の上腕Tを通すことができるようになっている。第2の開口部11P側の円弧状の内周部分501は、V方向に関して凹型の湾曲部521を形成しており、第1の開口部11R側の円弧状の外周部分502は、V方向に関して凸型の湾曲部522を形成している。
これにより、図23(B)において2点鎖線で示すように腕帯部2を上腕Tに装着した状態では、第1の開口部11R側の凸型の湾曲部522は、上腕Tの肩側に近い側の部分の外周部分の形状に馴染みやすく、第2の開口部11P側の凹型の湾曲部521は、上腕Tの手指に近い側の部分の外周部分の形状に馴染みやすくなる。このため、図23に示す腕帯部802は、上腕Tに対して装着して血圧測定を行う場合に、装着感を向上することができる。腕帯部802は被測定者が簡単に折り畳むことができる柔軟性を有している。外布16の内側面と内布17の外側面は、阻血用空気袋14を包んでいる。
また、腕帯部802は、方向視認用部材である目印としてのタグ33を有している。このタグ33は、開口部11R側であって、外布16に対して例えば接着剤を用いるか、縫製により固定されている。タグ33は、腕帯部2の開口部11R側の端部からV方向に沿って突出して設けられており、例えば布部材あるいはプラスチック部材により作ることができる。被測定者は、このタグ33をつかんでV方向に移動するだけで上腕Tに対して腕帯部802の装着動作が容易にできるばかりでなく、腕帯部802の装着方向が明確になるので、開口部11R側から迷わずに手先(指先)を通すことができる。このため、被測定者が腕帯部802に対して誤って手先を開口部11P側から逆挿入してしまうことを防止することができる。
図23に示すように、腕帯部802には、K音信号を検出する2つのK音検出用空気袋50,50が設けられており、図1の実施形態と同様に動作する。
あるいは、これに替え図19で説明したように、コロトコフ音を検出せず、圧力センサ150により、阻血用空気袋14の圧力と脈波検出用空気袋250の圧脈波を検出し、この圧脈波と阻血用空気袋14の圧力から最高血圧(収縮期血圧)、最低血圧(拡張期血圧)を演算する構成としてもよい。
腕装着検知手段810は、腕帯部802の第1の開口部11R側に配置された感知センサ808と、腕帯部802の第2の開口部11P側に配置された感知センサ809を有している。
第1の感知センサである感知センサ808は、発光部811と受光部812を有する光透過型センサであり、第2の感知センサである感知センサ809は、発光部821と受光部822を有する光透過型センサである。感知センサ808は、腕帯部802の第1の開口部11R側に配置され、感知センサ809は、腕帯部802の第2の開口部11P側に配置されている。すなわち、感知センサ808は、腕帯部802の内側であってしかも肩側に配置され、感知センサ809は、腕帯部802の内側であってしかも肘側に配置されている。感知センサ808の受光部812が発生する感知信号KSと、感知センサ809の受光部822が発生する感知信号KPは、制御部120に供給されるようになっている。
図23(B)に示すように、腕帯部802を上腕Tに対してV方向に正しく装着した場合には、必ず先に肩側の感知センサ808の受光部812から感知信号KSが発生し、その後肘側の感知センサ809の受光部822から感知信号KPが発生する。これに対して、腕帯部802を上腕Tに対して逆方向に誤って装着した場合には、必ず先に肘側の感知センサ809の受光部822から感知信号KPが発生し、その後肩側の感知センサ808の受光部812から感知信号KSが発生することになる。
このため、腕帯部802の感知センサ808の受光部812からの感知信号KSと感知センサ809の受光部822からの感知信号KPを発生する順番を、制御部120が監視することにより、制御部120は、血圧測定を開始する前に、上腕Tを腕帯部802に正しく挿入できたか否かを判定することができる。
上述した感知センサ808,809としては、透過型光センサを例に挙げているが、これに限らず、例えば反射型光センサを用いることも可能である。反射型光センサは、発光部と受光部から構成され、発光部と受光部は隣に配置されており、発光部の光は腕で反射して、その反射光は受光部で受光するようになっている。
図24は、一例として透過型光センサである感知センサ808,809を用いた場合に、感知センサ808の受光部812から感知信号KSと、感知センサ809の受光部822からの感知信号KPの具体的な信号イメージ例を示している。図24に示す感知信号KS、KPから判るように、図23(B)に示す制御部120は、感知センサ808の発光部811の発光と感知センサ809の発光部821の発光は、間欠的に駆動する。
図24では、手首が腕帯部802に入っていない時刻TXと、時刻TA,TBを示している。図18において、手首が腕帯部802に入っていない時刻TXでは、発光部811,821からの光がそれぞれ受光部812,822に入射しているために、受光部812の感知信号KSのレベルはHighレベルであるとともに、受光部822の感知信号KPのレベルもHighレベルである。
そして、腕帯部802を上腕Tまで移動させる途中では、腕により遮光されたり遮光されなかったりする現象が不規則に生じてチャタリングが発生する可能性がある。その後、腕帯部802に上腕Tに完全に装着されると、発光部811,821からの光が上腕により遮光されて、受光部812の感知信号KSのレベルと受光部822の感知信号KPのレベルはともにLowレベルとなる。
図24に示す、ある一定時間(τ)だけ、受光部812の感知信号KSのレベルと受光部822の感知信号KPのレベルがLowレベルを継続していると、図17(B)の制御部120は、上腕Tが腕帯部802に装着されたと判断して、時刻TAと時刻TBを求める。
制御部120は、時刻TAと時刻TBを求めた結果、時刻TA<時刻TBの関係であれば、上腕Tに腕帯部802が正しく装着されたと判定する。そうでなければ、制御部120は、上腕Tに腕帯部802が正しく装着されていないと判定して、警告を出力する。この警告のやり方としては、ブザーを鳴らしたり、スピーカを通じて音声で警報を発したり、表示部に警告マークや文字を表示する。
なお、図23に示す腕帯部802は、柔軟性を有しており折り畳み可能なものであるが、これに限らず、腕帯部802は、外ケースとして硬質のプラスチックにより包むようにしても、勿論良い。
ところで、家庭で用いる電子血圧計の多くは、電池で動作させるために、図23と図24に示す実施形態の腕帯部802を有する血圧計は、2組の感知センサ808,809を用いて光を発光しているので、消費電力を抑える工夫が必要である。そこで、血圧計の消費電力を抑えるために、図24と図25と図26に示すような次の工夫をしている。
図24に示すように、発光部811,821は、それぞれ光を間欠的に発光駆動させることで、発光部811,821が消費する消費電力を低減することができる。発光部811,821としては、例えば発光ダイオードを使用し、受光部812,822としては、例えばフォトダイオードを使用している。図24に示すように、発光部811,821の駆動パルスのデューティは、例えば10msecと40msecに設定でき、ディーティ比は1:4である。
また、図25は、図23に示す腕帯部802を有する血圧計1Aを示す斜視図である。図26は、図25に示す血圧計1Aの使用例を示している。
なお、ここで使用される腕帯部802は、硬質のほぼ円筒型のプラスチック製の外ケース809Cにより包まれて保持されている。
図25に示す血圧計1Aは、本体部880と腕帯部802を有している。本体部880は、ケース881と表示部882等を有している。ケース881の窪み部分883には、腕帯部802の外ケース809Cが着脱可能に搭載できるようになっている。
図25と図26に示すように、外ケース809Cには、トリガー用のスイッチ900と金属部材807が配置されているのに対して、本体部880の上面の窪み部分883には、永久磁石901が搭載されている。永久磁石901がこの金属部材807を磁気的に吸引することで、腕帯部802を本体部880の窪み部分883に置いている状態で、腕帯部802が本体部880から落ちにくくしている。また、トリガー用のスイッチ900は、永久磁石901の磁力によりオフ状態に保持されるリードスイッチである。このトリガー用のスイッチ900は、制御部120に電気的に接続されている。
血圧計1Aを使用する際には、図26(A)と図25に示すように、血圧測定を行わない時に腕帯部802が本体部880の窪み部分883に置かれている状態では、トリガー用のスイッチ900は、永久磁石901の磁力によりオフ状態である。
そして、被測定者が血圧測定を行う場合には、図26(B)に示すように、被測定者は腕帯部802を本体部880から持ち上げる。これにより、トリガー用のスイッチ900は、永久磁石901から離れるので、トリガー用のスイッチ900はオン状態になる。このように、被測定者が腕帯部802を本体部880から持ち上げることで、トリガー用のスイッチ900がオン状態になると、制御部120にはトリガー用のスイッチ900からトリガー信号が入って、制御部120は感知センサ808,809の発光部811,821と受光部812,822を駆動する。
これにより、制御部120は、被測定者が腕帯部802を用いて血圧測定をしていてもしていなくても、発光部811,821が常に発光駆動されてしまう状態を防ぎ、被測定者が腕帯部802を持って腕帯部802に上腕を挿入して血圧測定を行う場合だけ、発光部811,821を間欠的に発光駆動させることができる。このため、消費する消費電力を低減することができる。発光部811,821が消費する消費電力を低減することができる。
本発明の実施形態の血圧計では、少なくとも一つの端部寄りに視認可能な目印を設けることにより、被測定者が腕帯部を上腕に対して誤って逆方向に装着することを容易に防止して被測定者が腕帯部を上腕に対して正しい方向に装着して正しい血圧を測定することができ、そして展開した状態で扇形の素材で形成されているので、腕帯部を上腕の外周部分の形状に馴染みやすくして、血圧測定時の腕帯部の装着感を向上できる。
本発明の各実施形態は、任意に組み合わせることができる。
ところで、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変形例を採用することができる。図示例では、腕帯部の一端部寄りの位置に視認可能な目印が設けられているが、これに限らず、腕帯部の一端部寄りの位置と他端部寄りの位置にそれぞれ視認可能な目印を設けるようにしても良い。
1・・・血圧計、2・・・腕帯部、10・・・血圧計本体、11P、11R・・・開口部、14・・・阻血用空気袋、16・・・外布16、17・・・内布、30・・・開口閉鎖部材、33・・・タグ(目印の一種)、50・・・K音信号を検出する2つのK音検出用空気袋、500・・・腕帯部を構成する素材、802・・・腕帯部、808・・・第1感知センサとしての感知センサ、809・・・第2感知センサとしての感知センサ、810・・・腕装着検知手段、811,821・・・発光部、812,822・・・受光部、880・・・本体部、900・・・トリガー用のスイッチ、901・・・永久磁石

Claims (4)

  1. 一定の外周長さを有し、折り畳み可能で被測定者の上腕に装着される腕帯部を有する血圧計であって、
    前記腕帯部を構成している外布は、円周方向及び長手方向に非伸縮性である材料で形成され、少なくとも前記腕帯部の内部には前記上腕に装着されて加圧された時に前記上腕を阻血する阻血用空気袋を収納し、
    前記腕帯部には、少なくとも一つの端部寄りに視認可能な目印を設け、
    前記腕帯部は、展開した状態で扇形の形状であることを特徴とする血圧計。
  2. 前記目印は、タグであり、該タグは、前記腕帯部の前記一端部から外方に露出して延びるように形成されており、かつ前記被測定者の指を通して前記腕帯部を保持するための指挿入部を有することを特徴とする請求項1に記載の血圧計。
  3. 前記腕帯部の肩側の一端部側に配置され、前記上腕に装着されたことを感知する第1感知センサと、前記腕帯部の肘側の他端部側に配置され、上記上腕に装着されたことを感知する第2感知センサと、を有する腕装着検知手段と、
    前記上腕への装着を前記第1感知センサが感知した後に、前記上腕への装着を前記第2感知センサが感知した場合に前記上腕へ前記腕帯部が正しい方向で装着されたと判定する制御部と、を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の血圧計。
  4. 前記第1感知センサと前記第2感知センサは、発光部と前記発光部からの光を受ける受光部をそれぞれ有し、前記制御部は、前記発光部から光を間欠的に発生させることを特徴とする請求項3に記載の血圧計。
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