JP2014082382A - 磁性粉体、インダクタ素子およびインダクタ素子の製造方法 - Google Patents

磁性粉体、インダクタ素子およびインダクタ素子の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014082382A
JP2014082382A JP2012230084A JP2012230084A JP2014082382A JP 2014082382 A JP2014082382 A JP 2014082382A JP 2012230084 A JP2012230084 A JP 2012230084A JP 2012230084 A JP2012230084 A JP 2012230084A JP 2014082382 A JP2014082382 A JP 2014082382A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic powder
winding
cavity
inductor element
granules
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012230084A
Other languages
English (en)
Inventor
Chiomi Sato
千緒美 佐藤
Yasuhide Yamashita
保英 山下
Tomohiko Aida
智彦 会田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2012230084A priority Critical patent/JP2014082382A/ja
Publication of JP2014082382A publication Critical patent/JP2014082382A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)
  • Soft Magnetic Materials (AREA)
  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)

Abstract

【課題】熱衝撃特性、絶縁性および耐電圧特性に優れ、Q値不良発生率が低いインダクタ素子と、そのインダクタ素子を製造する方法と、その製造方法に用いられる磁性粉体を提供すること。
【解決手段】コイル状に導体が巻回してある巻線部6と、巻線部6の内周部と外周部と巻回軸両側端部とを一体化して覆い、ポリシロキサン樹脂で被覆してある磁性粉体40を圧縮成形してあるコア部4と、巻線部6からコア部4の外部に引き出され、導体に接続してあるリード部6bと、を有するインダクタ素子である。
【選択図】図2

Description

本発明は、コイル状に巻回してある巻線部が磁性体で構成されたコア部の内部に一体化してあるインダクタ素子と、その製造方法と、その製造方法に用いる磁性粉体に関する。
インダクタ素子として、たとえばパソコンや携帯型電子機器などに搭載されるDC/DCコンバータ等の回路素子として使用される表面実装タイプのインダクタンス素子が知られている。
このインダクタ素子の一例として、金属磁性粉にバインダを加えて加圧成形して得られるダストコア(金属磁性体粉末の表面を絶縁し、加圧成形したコア)の内部にコイルを埋設しているインダクタ素子が知られている。このインダクタ素子は、端子電極がダストコアに直接に接触する構造となるので、金属磁性粉には絶縁性が要求される。このため、金属磁性粉の粒子の表面に絶縁処理を施し、さらにバインダで被覆した後、この金属磁性粉を加圧成形していた。
下記の特許文献1では、合金磁性粉末の表面をガラス膜で覆い、さらにその外側を絶縁材と結着材を兼ねる熱硬化性樹脂で被覆した磁性材料が記載されている。高い透磁率を維持しながら、高い絶縁性を得るために、ガラス粉末を磁性粉に混ぜ粒子複合化装置炉において磁性粉表面にガラスをコーティングさせている。
しかしながら、耐熱の向上と高い絶縁性を得るために、ガラスを使用した場合の問題として、磁性粉が特に合金である場合に、コア部に熱衝撃が作用すると、金属とガラスの膨張係数の違いによりガラス表面にクラックが入るなどの問題がある。また、粒子複合化装置炉における磁性粉へのガラスコーティングでは、粉表面への均一なコーティングが困難であり、キュア後のクラック発生により絶縁性および耐電圧の安定化には問題があった。
特開2006−294775号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、熱衝撃特性、絶縁性および耐電圧特性に優れ、Q値不良発生率が低いインダクタ素子と、そのインダクタ素子を製造する方法と、その製造方法に用いられる磁性粉体を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係るインダクタ素子は、
コイル状に導体が巻回してある巻線部と、
前記巻線部の内周部と外周部と巻回軸両側端部とを一体化して覆い、ポリシロキサン樹脂で被覆してある磁性粉体を圧縮成形してあるコア部と、
前記巻線部から前記コア部の外部に引き出され、前記導体に接続してあるリード部と、を有する。
本発明に係るインダクタ素子の製造方法は、
コイル状に導体が巻回してある巻線部と、前記巻線部から外側に飛び出している少なくとも一対のリード部と、を有するインサート部材を準備する工程と、
磁性粉体とポリシロキサン樹脂の溶液とを撹拌して乾燥させ、ポリシロキサン樹脂で被覆してある磁性粉体の顆粒を得る工程と、
金型のキャビティ内部に、前記巻線部が位置し、前記リード部が前記キャビティの外部に位置するように、前記インサート部材を配置する工程と、
前記インサート部材が配置してあるキャビティ内部を前記顆粒で満たす工程と、
前記キャビティ内部に圧力を加えて圧縮成形する工程と、を有する。
本発明の磁性粉体は、ポリシロキサン樹脂で被覆してある磁性粉体である。
本発明では、熱衝撃特性、絶縁性および耐電圧特性に優れ、Q値不良発生率が低いインダクタ素子を実現することができる。その理由としては、次の点が考えられる。
すなわち、本発明では、磁性粉体の表面をポリシロキサン樹脂で被覆することから、粉体の形状に合わせて比較的に均一厚みの膜で磁性粉体の表面を被覆することができる。また、絶縁性が高くかつ柔軟性の高いポリシロキサン樹脂を用いることによって、安定した絶縁性と耐電圧特性を、コア部に付与することができる。しかも、ポリシロキサン樹脂は、磁性粉体の絶縁被覆だけでなく、バインダとしても兼ねることができるために、従来では圧縮成形のための顆粒を作製する際に必要なバインダ樹脂を省略することができる。
なお、従来では、磁性粉体をガラスまたはリン酸鉄処理膜で被覆することが一般的であったために、磁性粉体を被覆する絶縁材料以外に、バインダ樹脂が必要であった。本発明では、このようなバインダ樹脂が不要となるために、絶縁性が向上するのみでは無く、磁性粉体とバインダとしての被覆樹脂との密着度が向上する。そのため、よりクラック発生が低減する。また、ポリシロキサン樹脂は、耐熱性が高い樹脂であるため、車載用途などの高温下で使用される部品としても使用可能となる。
本発明の製造方法では、前記巻線部の内周部に存在する磁性粉体の密度が、前記巻線部の外周部に位置する磁性粉体の密度よりも高くなるように、前記キャビティ内部に圧力を加えて圧縮成形してもよい。巻線部の内周部と外周部とに位置する顆粒は、キャビティ内部において、顆粒が相互に自由に移動可能な状態で圧縮成形されるため、内周部と外周部との間に明確な界面が存在せず、クラックが発生し難い。また、この方法では、いったん圧縮成形体を形成した後に、再度、その圧縮成形体の形状を変化させる工程を有さないため、この点でも、クラックを発生させにくい。
この方法では、コアの内部に存在するコイル状の導体に過度な加圧力が印加されず、コイル状の導体が潰されるおそれが少なく、したがって、コイル絶縁被覆破壊が発生するおそれが少なく、ショート不良が発生し難い。さらに、この方法により得られたインダクタ素子では、巻線部の内周部に存在する磁性粉体の密度が、巻線部の外周部に位置する磁性粉体の密度よりも高くなり、その結果として、初透磁率が向上することが本発明者等により見出された。
キャビティ内部に充填すべき前記顆粒の全量の一部を、前記キャビティ内に充填した後、前記キャビティの内部に、前記インサート部材を配置し、その後に、前記キャビティ内を前記顆粒で満たしてもよい。このような順序で顆粒をキャビティ内に充填することで、スペーサなどを用いること無く、巻線部を有するインサート部材をキャビティ内に配置しやすくなり、製造コストの低減に寄与する。
顆粒で満たされたキャビティ内部で、前記巻線部の内周部に位置する顆粒を選択的に圧縮してもよい。その前後、または同時に、キャビティ内部の全体に位置する顆粒に圧力を加える。巻線部の内周部に位置する顆粒を選択的に圧縮することで、巻線部の内周部での磁性粉体の密度を、外周部に比較して高めることができる。また、選択的な圧縮と全体的な圧縮とは、同時または連続して行われるために、成形体中にクラックなどを生じさせ難い。
金型は、
前記キャビティの内部に位置する顆粒を前記巻線部の巻軸方向の両側から全体的に圧縮する主パンチと
前記巻線部の内径よりも小径で、前記主パンチに対して相対移動可能な副パンチと、を有してもよく、
前記副パンチを、前記主パンチに対して、前記キャビティの内部に向かう方向に移動させることで、前記巻線部の内周部に位置する顆粒を選択的に圧縮してもよい。
このように選択的な圧縮を行うことで、巻線部の内周部での磁性粉体の密度を、外周部に比較して容易に高めることができる。
前記キャビティ内部に充填すべき前記顆粒の全量の一部と、その後に、キャビティ内に充填される前記顆粒とは、同一特性あるいは異なる特性であってもよい。たとえば最初にキャビティの内部に充填される顆粒が、ポリシロキサン樹脂で被覆してある磁性粉体を含み、次に充填される顆粒は、一般的な磁性体粉とバインダとを含む顆粒であっても良い。
本発明に係るインダクタ素子は、
上記のいずれかに記載の製造方法により製造され、
前記巻線部の内周部に存在する磁性粉体の密度が、前記巻線部の外周部に位置する磁性粉体の密度よりも高くしてあってもよい。
また、本発明に係るインダクタ素子は、
コイル状に導体が巻回してある巻線部と、
前記巻線部の内周部と外周部と巻回軸両側端部とを一体化して覆い、磁性粉体およびバインダを含む顆粒を圧縮成形してあるコア部と、
前記巻線部から前記コア部の外部に引き出され、前記導体に接続してあるリード部と、を有するインダクタ素子であって、
前記コア部における前記巻線部の内周部と外周部とで前記磁性粉体の密度が異なり、
前記巻線部の内周部に位置する前記コア部における前記磁性粉体の密度が、前記巻線部の外周部に位置する前記コア部における前記磁性粉体の密度よりも高くしてあってもよい。
前記巻線部の外周部に位置する前記コア部における前記磁性粉体の密度よりも、前記巻線部の内周部に位置する前記コア部における前記磁性粉体の密度を、0.1g/cm以上に高くしてもよい。このような関係にある時に、インダクタ素子の初透磁率が特に向上する。
図1は本発明の一実施形態に係るインダクタ素子の全体斜視図である。 図2は図1に示すII−II線に沿う概略断面図である。 図3(A)および図3(B)は本発明の実施形態に係る磁性粉体の概略断面図、図3(C)および図3(D)は従来例に係る磁性粉体の概略断面図である。 図4(A)はポリシロキサン樹脂の重合体の分子式であり、図4(B)は硬化後のポリシロキサン樹脂の分子式である。 図5は本発明の他の実施形態に係るインダクタ素子の概略断面図である。 図6は図5に示すインダクタ素子の製造過程を示すフローチャート図である。 図7Aは図6に示す製造過程における充填前の金型の概略断面図である。 図7Bは図7Aの続きの工程を示す金型の概略断面図である。 図7Cは図7Bの続きの工程を示す金型の概略断面図である。 図7Dは図7Cの続きの工程を示す金型の概略断面図である。 図7Eは金型から取り出したインサート成形体の概略断面図である。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
第1実施形態
図1および図2に示すように、本発明の一実施形態におけるインダクタ素子2は、圧縮成形体としてのコア部4と、コア部4の内部でコイル状に導体6aが巻回してある巻線部6とを有する。導体6aは、たとえば、導線と、必要に応じて導線の外周を被覆してある絶縁被覆層とで構成してある。
導線は、たとえばCu、Al、Fe、Ag、Au、リン青銅などで構成してある。絶縁被覆層は、たとえばポリエステル、変性ポリエステル、ポリウレタン樹脂、エポキシ変性アクリル樹脂、ポリアミドイミド樹脂、エナメル層などで構成してある。導体6aの横断面形状は、特に限定されず、円形、平角形状などが例示される。
コア部4は、ポリシロキサン樹脂で被覆してある磁性粉体を含む顆粒を圧縮成形して形成してある。磁性粉体としては、特に限定されないが、Mn−Zn、Ni−Cu−Znなどのフェライト、センダスト(Fe−Si−Al;鉄−シリコン−アルミニウム)、Fe−Si−Cr(鉄−シリコン−クロム)、パーマロイ(Fe−Ni)などが例示される。
図2に示すように、巻線部6は、1本以上の導体6aがコイル状に巻回してある部分であり、巻線部6からは導体6aの両端である少なくとも一対のリード部6bが、コア部4の外部に引き出される。図示する実施形態では、巻線部6からは、X軸方向に沿って一対のリード部6bが引き出され、コア部4の外部に位置するリード部6bの先端がコア部4の外面に沿って折り曲げられ、一対の端子電極8に、溶接または導電性接着剤の手段でそれぞれ接続してある。各端子電極8は、本実施形態では、断面L字形状の導電性板材で構成してあり、コア部4の側面および下面に密着して接合してある。
本実施形態では、コア部4の下面は、相互に垂直なX軸およびY軸を通る平面と略平行に形成してあり、巻線部6の巻軸が、X軸およびY軸を通る平面と垂直なZ軸に対して略平行になっている。本実施形態では、コア部4の上面は、その下面に対して略平行であり、4つの側面は、これらの上面および下面に対して略垂直となっている。ただし、本発明では、コア部4の形状は、特に限定されず、6面体に限らず、円柱形、楕円柱、多角柱などであっても良い。
図2に示すように、本実施形態では、コア部4は、巻線部6の内周部4aと外周部4bと巻回軸両側端部とを一体化して覆うようになっている。
本実施形態のインダクタ素子2のサイズは、特に限定されないが、たとえばX軸方向幅が1〜20mm、Y軸方向幅が1〜20mm、高さ0.8〜10mmである。
このインダクタ素子2は、たとえばパソコンや携帯型電子機器などに搭載されるDC/DCコンバータ等の回路素子やノイズ防止素子、TV、ハードディスクに搭載されるDC/DCコンバーターの回路素子やノイズ防止素子、車載用エンジンコントロール制御回路に搭載されるDC/DCコンバーターの回路素子やノイズ防止素子などとして用いることができる。
次に、図1および図2に示すインダクタ素子2の製造方法について説明する。まず、磁性粉体を準備する。本実施形態では、図3(A)に示すように、磁性粉体40は、球形に近いが、楕円形状でも良く、たとえば図3(B)に示すように、その他の異形形状でも良い。磁性粉体40の外周は、ポリシロキサン樹脂から成る被覆層42で被覆してある。ポリシロキサン樹脂の重合体の分子式を図4(A)に示し、硬化後のポリシロキサン樹脂の分子式を図4(B)に示す。
磁性粉体40の外周に、ポリシロキサン樹脂から成る被覆層42を形成するには、磁性粉体40とポリシロキサン樹脂の溶液とを撹拌して乾燥させれば良い。ポリシロキサン樹脂の溶液は、ポリシロキサン樹脂を溶剤で溶解させることにより得られ、溶剤としては、たとえばIPA、アセトン、MEK、メタノールなどが用いられる。
磁性粉体100重量部に対して、ポリシロキサン樹脂が0.1〜5.0重量部で含まれるように、ポリシロキサン樹脂の溶液を準備する。溶液を撹拌後に、撹拌物を140〜250℃で所定時間、好ましくは撹拌しながら乾燥させ、乾燥後に解砕し、潤滑剤を添加して、圧縮成形のための顆粒を準備する。潤滑剤としては、ステアリン酸塩、シリカなどを用いることができる。潤滑剤の添加量は、顆粒全体に対して、0.1〜1.0重量%である。
磁性粉体40の平均粒径は、好ましくは0.5〜50μmである。磁性粉体40が球形以外の場合における磁性粉体40の平均粒径とは、たとえば磁性粉体の代表長さである。たとえば磁性粉体40が楕円形であれば、長軸方向の長さを代表長さとし、その他の形状の場合には、その外接円の径を、代表長さとし、その平均を算出すれば良い。
本実施形態では、図3(A)および図3(B)に示すように、磁性粉体40の外周にポリシロキサン樹脂から成る被覆層42を形成するために、粉体の形状に合わせて比較的に均一な厚みの被覆層42を形成することができる。被覆層42の厚みは、好ましくは0.1〜5.0μmである。
なお、従来では、図3(C)および図3(D)に示すように、磁性粉体40の外周にリン酸鉄処理膜またはガラス膜から成る被覆層42aを形成するために、比較的に均一な厚みの被覆層42aを形成することが困難であり、磁性粉体40の一部が外部に露出し易い。そのために、従来では、圧縮成形のための顆粒を形成するためには、バインダ樹脂を必要としていた。本実施形態では、ポリシロキサン樹脂から成る被覆層42がバインダ樹脂を兼ねることができるために、バインダ樹脂を必ずしも別途必要としなくなる。ただし、本実施形態においても、圧縮成形用の顆粒を形成するために、バインダ樹脂を添加しても良い。バインダ樹脂を添加しない方が、初透磁率が向上し、コアロスも低減できるが、バインダ樹脂を低減することで、耐電圧を向上させることができるという利点がある。
次に、本実施形態では、図示省略してある金型のキャビティに、巻線部6をセットすると共に、ポリシロキサン樹脂から成る被覆層42が形成してある磁性粉体40をキャビティに充填する。その後に、金型の型締めを行い、金型のキャビティ内部に充填してある顆粒を加圧する。加圧は、二段階以上で行っても良く、たとえば最初の加圧は、好ましくは0.1〜1ton /cm(1〜10MPa)であり、その後の加圧は、好ましくは2〜10ton /cm(20〜100MPa)である。
その後に、巻線部6がインサート成形された圧縮成形体を、金型のキャビティから取り出す。その後に、圧縮成形体を加熱して、ポリシロキサン樹脂を硬化させる。加熱温度は、好ましくは140〜190℃であり、加熱時間は、好ましくは40〜120分である。次に、図2に示すリード部6bを、端子電極8に接続し、端子電極8を折り曲げて、コア部4の外面に密着させて表面実装可能な端子電極とする。このようにして図1および図2に示すインダクタ素子2を製造することができる。
本実施形態では、ポリシロキサン樹脂から成る被覆層42が形成してある磁性粉体40を用いるために、従来よりも成形圧力を低く設定しても、クラック発生率が少なく、従来よりも優れた特性の素子を得ることができる。すなわち、本実施形態では、熱衝撃特性、絶縁性および耐電圧特性に優れ、Q値不良発生率が低いインダクタ素子を実現することができる。その理由としては、次の点が考えられる。
すなわち、本実施形態では、図3(A)および図3(B)に示すように、磁性粉体40の表面をポリシロキサン樹脂から成る被覆層42で被覆することから、粉体40の形状に合わせて比較的に均一厚みの膜で磁性粉体の表面を被覆することができる。また、絶縁性が高くかつ柔軟性の高いポリシロキサン樹脂を用いることによって、安定した絶縁性と耐電圧特性を、図1および図2に示すインダクタ素子2のコア部4に付与することができる。しかも、ポリシロキサン樹脂は、磁性粉体40の絶縁被覆だけでなく、バインダとしても兼ねることができるために、従来では圧縮成形のための顆粒を作製する際に必要なバインダ樹脂を省略することができる。
なお、従来では、磁性粉体をガラスまたはリン酸鉄処理膜で被覆することが一般的であったために、磁性粉体を被覆する絶縁材料以外に、バインダ樹脂が必要であった。本実施形態では、このようなバインダ樹脂が不要(または低減できる)となるために、絶縁性が向上するのみでは無く、磁性粉体とバインダとしての被覆樹脂との密着度が向上する。そのため、よりクラック発生が低減する。また、本実施形態では、バインダ樹脂の量を低減することができるために、圧縮成形のための加圧力を減らすことができ、低圧成形に有利であり、ショート不良も減ることが期待できる。
また、ポリシロキサン樹脂は、耐熱性が高い樹脂であるため、車載用途などの高温下で使用される部品としても使用可能となる。たとえば従来では、120℃の耐熱性であったインダクタ素子を、本実施形態では、150℃以上にまで高めることができる。
第2実施形態
上述した実施形態では、巻線部6の内周部4aと外周部4bとでは、磁性粉体の密度はほぼ同じであるが、本実施形態では、図5に示すように、巻線部6の内周部4aと外周部4bとでは、磁性粉体の密度が異なり、巻線部の内周部4aに位置するコア部4における磁性粉体の密度が、巻線部6の外周部4bに位置するコア部4における磁性粉体の密度よりも高い。
以下の説明では、第1実施形態と重複する部分の説明は一部省略し、主として相違する部分について説明する。
本実施形態では、好ましくは、巻線部6の外周部4bに位置するコア部4における磁性粉体の密度よりも、巻線部6の内周部4aに位置するコア部4における磁性粉体の密度が、0.1g/cm以上、さらに好ましくは0.3g/cm以上に高い。
図5に示すインダクタ素子2は、以下に示す方法により製造される。
図7Aは、図6に示すフローチャートにおいて、ステップS1の状態における金型10の概略断面図である。図7Aに示すように、本実施形態の金型10は、下側主パンチ12と上側下パンチ14とを有する。これらの主パンチ12および14は、下外枠15および上外枠16に対してZ軸方向の上下に相対移動自在に配置してある。しかも、図7Aに示すように、下主パンチ12の上側外周に下外枠15が組み合わされ、下外枠15の上に上外枠16が配置されることで、下主パンチ12の上で外枠15および16の内側には、キャビティ20が形成される。
下主パンチ12におけるX軸およびY軸平面の中央部には、下副パンチ18が、Z軸方向の上下に相対移動可能に配置してある。図7Aでは、下副パンチ18のZ軸方向の上端面が、下主パンチ12のZ軸方向の上端面に対して、深さdxの段差で引き込んで配置してある。深さdxは、図1および図2に示すインダクタ素子2のサイズ、特にZ軸方向の高さ厚みt0などに応じて決定され、dx/t0=0.05〜0.6となるように決定されることが好ましい。
次に、本実施形態では、図6に示すステップS2に示すように、顆粒の第一充填を行う。顆粒の第一充填では、図7Bに示すように、キャビティ20の内部に充填すべき顆粒の全量の一部4Aを、キャビティ20内に充填する。その後、キャビティ20の内部に、インサート部材としての巻線部6を、巻線部6の巻軸芯が下副パンチ18の移動軸芯に対して略一致するように、顆粒の全量の一部4Aの上に配置する。巻線部6からのリード部6bは、外枠15および16の割面に挟まれるように構成しても良く、成形後には、リード部6bは成形体と共に取り出される。
巻線部6の内径d0に対して、下副パンチ18の外径d1は、所定の関係にあることが好ましく、たとえばd0/d1は、1以上であることが好ましく、さらに好ましくは、1より大きく5以下、特に好ましくは1.1〜5である。d0/d1が1より小さいと、内部クラック発生率が高くなりショート発生率も高くなる傾向にあり、d0/d1が大きすぎると、本発明の効果が小さくなる傾向にある。
次に、本実施形態では、図6に示すステップS3に示すように、顆粒の第二充填を行う。顆粒の第二充填では、図7Cに示すように、キャビティ20の内部に充填すべき顆粒の全量のうちの残り4Bを充填する。その結果、キャビティ20の内部は、顆粒4Aおよび4Bで満たされる。
本実施形態では、顆粒4Aおよび4Bは、相互に同じ磁性粉体で構成してあり、図3(A)および図3(B)に示すように、ポリシロキサン樹脂から成る被覆層42が形成してある磁性粉体40で構成してある。
次に本実施形態では、図6に示すステップS4に示すように、上主パンチ14による低圧加圧を行う。上主パンチ14と下主パンチ12との間の加圧力は、好ましくは0.1〜1ton /cm(1〜10MPa)である。その後、または同時に、図6に示すステップS5の下副パンチの上昇を行う。その状態を図7Dに示す。
図7Dに示すように、本実施形態では、下副パンチ18の上面が下主パンチ12の上面に一致する位置まで、下副パンチ18を下主パンチ12に対してZ軸方向の上方向(キャビティ20内に入り込む方向)に移動させる。この実施形態の場合には、下主パンチ12に対する下副パンチ18のZ軸方向の相対移動量は、図7Aに示す段差の深さdxに一致する。
また、この移動量に応じて、巻線部6の内周部4aに位置する顆粒が、巻線部6の外周部4bに位置する顆粒に比較して、より大きく圧縮される。その結果として、巻線部の内周部4aに位置するコア部4における磁性粉体の密度が、巻線部6の外周部4bに位置するコア部4における磁性粉体の密度よりも高くなる。
なお、上述した実施形態では、図7Dに示すように、下副パンチ18の上面が下主パンチ12の上面に一致するように移動させ、成形体の下面が面一の平面になるように巻線部6の内周部に位置する顆粒を圧縮させたが、必ずしも一致させる必要はない。また、上述した実施形態では、下主パンチ12に対してのみ下副パンチを具備させたが、上主パンチ14にも、同様な上副パンチを具備させても良い。いずれにしても、キャビティ20の内部において、顆粒の自由な流動性が確保された状態で、キャビティ20の内部に配置してある巻線部6の内周部に位置する顆粒に対して、外周部に位置する顆粒よりも圧力が高くなるようにキャビティ20の内部を加圧すれば良い。
その後に、図6に示すステップS6に示すように、上下の主パンチ12および14を相互に近接する方向に、キャビティ20の内部に存在する顆粒を高圧で加圧する。その高圧プレス時には、図7Dに示すように、下副パンチ18は、下主パンチ12と連動して上主パンチに向けて加圧される。高圧プレス時の加圧力は、好ましくは2〜10ton /cm(20〜100MPa)である。
その後に、図6に示すステップS7では、図7Dに示す下外枠を、下主パンチ12および下副パンチ18と共に、Z軸方向に下降させ、図7Eに示すように、コア部4が圧縮成形されたインサート成形体を取り出す。その後、このインサート成形体は、熱処理され、熱硬化性樹脂で構成してあるバインダ樹脂を硬化させる。その後に、図7Eに示すリード部6を、必要に応じて切断して所定の長さとし、図5に示す端子電極8に接続し、端子電極8を折り曲げて、コア部4の外面に密着させて表面実装可能な端子電極とする。このようにして図5に示すインダクタ素子2を製造することができる。
本実施形態に係るインダクタ素子2の製造方法では、巻線部6の内周部と外周部とに位置する顆粒は、キャビティ20内部において、顆粒が相互に自由に移動可能な状態で圧縮成形されるため、内周部と外周部との間に明確な界面が存在せず、クラックが発生し難い。また、本実施形態の方法では、いったん圧縮成形体を形成した後に、再度、その圧縮成形体の形状を変化させる工程を有さないため、この点でも、クラックを発生させにくい。
また本実施形態の方法では、コアの内部に存在するコイル状の導体に過度な加圧力が印加されず、コイル状の導体が潰されるおそれが少なく、したがって、コイル状の導体における絶縁被覆破壊が発生するおそれが少なく、ショート不良が発生し難い。さらに、本実施形態の方法により得られたインダクタ素子では、巻線部6の内周部4aに存在する磁性粉体の密度が、巻線部6の外周部4bに位置する磁性粉体の密度よりも高くなり、その結果として、初透磁率が向上することが本発明者等により見出された。
さらに本実施形態では、キャビティ内部に充填すべき顆粒の全量の一部を、キャビティ20内に充填した後、金型の内部に、インサート部材としての巻線部6を配置し、その後に、キャビティ20内を前記顆粒で満たす。このような順序で顆粒をキャビティ内に充填することで、スペーサなどを用いること無く、巻線部6を有するインサート部材をキャビティ内に配置しやすくなり、製造コストの低減に寄与する。
また本実施形態では、顆粒で満たされたキャビティ内部で、巻線部の内周部に位置する顆粒を選択的に圧縮し、その後に、キャビティ内部の全体に位置する顆粒に圧力を加える。巻線部の内周部に位置する顆粒を選択的に圧縮することで、巻線部の内周部での磁性粉体の密度を、外周部に比較して高めることができる。また、選択的な圧縮と全体的な圧縮とは、連続して行われるために、成形体中にクラックなどを生じさせ難い。
また本実施形態では、金型10が、キャビティ20の内部に位置する顆粒を巻線部6の巻軸方向の両側から全体的に圧縮する主パンチ12,14と、巻線部6の内径よりも小径で、主パンチ12に対して相対移動可能な副パンチ18と、を有し、副パンチ18を、主パンチ12に対して、キャビティ20の内部に向かう方向に移動させることで、巻線部6の内周部に位置する顆粒を選択的に圧縮する。このように選択的な圧縮を行うことで、巻線部6の内周部での磁性粉体の密度を、外周部に比較して容易に高めることができる。
本実施形態では、上述した以外は、前述した第1実施形態と同様な構成を有し、同様な作用効果を奏する。
第3実施形態
上述した第2実施形態では、図6に示すステップS2で行う第一充填における顆粒と、ステップS3で行う第二充填における顆粒とが同じものであったが、本実施形態では、異なる顆粒を用いる。それ以外は、本実施形態は、前述した第2実施形態と同様であり、同様な作用効果を奏する。以下、異なる部分について詳細に説明し、共通する部分についてはその説明を一部省略する。
たとえば最初に充填する顆粒における磁性粉体の粒径(平均粒径)を、後で充填する顆粒における磁性粉体の粒径(平均粒径)よりも小さくしても良い。あるいは、最初に充填する顆粒4Aaにおける磁性粉体の硬度が、後で充填する顆粒4Bbにおける磁性粉体の硬度よりも高くなるように、磁性体の種類を選択しても良い。
上述したように構成することで、巻線部6の内周部での磁性粉体の密度を、外周部に比較して、さらに高めることができる。また、インダクタ素子における初透磁率が高くなり、ショート不良も発生しにくくなる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
たとえば、上述した第2実施形態では、金型の主パンチ12および14をZ軸方向に沿って鉛直方向の上下に配置したが、Z軸方向に沿って水平方向、あるいは鉛直と水平との間の角度方向に配置しても良い。
以下、本発明を、さらに詳細な実施例に基づき説明するが、本発明は、これら実施例に限定されない。
実施例1
まず、金型のキャビティ内に充填すべき顆粒を準備した。磁性粉体としてFe−Si−Cr合金(平均粒径0.5〜10μm)を準備した。この磁性粉体100gと、IPA10〜100g中のポリシロキサン樹脂を0.1〜4.0wt%添加して30分間攪拌した。攪拌後、攪拌物を140℃〜250℃で1時間乾燥、若しくは140〜250℃で1時間した後、温度を変えて更に140〜250℃1時間の計2時間、撹拌しながら乾燥した。乾燥後ポリシロキサン樹脂で被覆された材料を解砕しステアリンサン塩などの潤滑剤を0.1〜0.4wt%添加して顆粒を形成した。
このようにして形成された顆粒を、巻線部6がセットされた金型キャビティ内に充填し、金型の型締めを行い、圧縮成形後に、金型から成形体を取り出し、140〜190℃で40〜120分の加熱処理を行い、ポリシロキサン樹脂を硬化させた。コア部4の寸法は、縦7mm×横7mm×高さ5.4mmであった。
その後に、巻線部6からコア部4の外側に引き出されたリード部6bに、図2に示すニッケル製端子電極8を溶接で接合し、端子部分を折り曲げ、表面実装可能な端子電極8を形成し、SMD型のインダクタ素子2のサンプルを得た。
このようにして得られたインダクタ素子2のサンプルについて、クラック発生数、ショート不良発生率(Q小不良発生率)、強度、耐熱性、耐電圧、コアロス、初透磁率について測定を行った。結果を表1に示す。
クラック発生数の測定は、100個のサンプルについて、X線解析(CTスキャン)によって内部状態を観察し、クラックが発生している個数を調べることにより行った。
ショート不良発生率(Q小不良発生率)の測定は、100個のサンプルについて、マルチメータ(HEWLETT PACKARD社製 4285A)で測定を行い、300kHzでのQ値を測定し、Q値が60以下をショート不良とし、その個数を測定した。
強度の測定は、100個のサンプルについて、プッシュプルゲージを用いて抗折強度を測定し、4kg以上のサンプルが100個以上であった場合を○とし、4kg以上のサンプルが50個以下であった場合を×とした。
耐熱性の測定は、100個のサンプルについて、リフロー炉を用いてピーク温度260℃(10sec)で加熱し、5分後に取り出し、300kHzでのQ値を測定し、Q値が60以上のサンプルが100個であった場合を○とし、Q値が40未満のサンプルが2個以上であった場合を×とし、Q値が40以上60未満のサンプルが1個以上であった場合を△とした。
耐電圧の測定は、100個のサンプルについて、KIKUSUI電子のTOS5051Aを用いて耐電圧を測定し、CutOff電流が0.5mAとなる電圧の平均値を耐電圧とした。
コアロスの測定は、100個のサンプルについて、岩通製BHアナライザーを用いてコアロス(kW/m)を測定し、コアロスの平均値が、低い順序(良い順)を、A,B,C,Dの順序とした。
初透磁率の測定は、100個のサンプルについて、アジデントテクノロジー社製LCRメータ4285Aを用いて初透磁率を測定し、初透磁率の平均値が、高い順序(良い順)を、A,B,C,Dの順序とした。
Figure 2014082382
実施例2
以下に示す以外は、実施例1と同様にして素子のサンプルを作製し、実施例1と同様にして、測定を行った。結果を表1に示す。
この実施例では、乾燥後ポリシロキサン樹脂で被覆された材料を解砕し、アセトンに希釈したエポキシ樹脂(バインダ樹脂)を磁性粉重量に対して1〜8重量%加え攪拌した後、250ミクロンの目開きのメッシュをパスさせ、室温で24時間乾燥させ、圧縮成形のための顆粒を得た。
比較例1
以下に示す以外は、実施例1と同様にして素子のサンプルを作製し、実施例1と同様にして、測定を行った。結果を表1に示す。
磁性粉体としてFe−Si−Cr合金(平均粒径0.5〜10μm)100gに、IPAとリン酸(0.1〜2.0%)の混合撹拌を行うことで、リン酸鉄処理により磁性粉体表面に絶縁被膜を形成した。上記磁性粉にアセトンに希釈したエポキシ樹脂(バインダ樹脂)を磁性粉体重量に対して3重量%加え攪拌した後、250ミクロンの目開きのメッシュをパスさせ、室温で24時間乾燥させ、圧縮成形のための顆粒を得た。
比較例2
以下に示す以外は、実施例1と同様にして素子のサンプルを作製し、実施例1と同様にして、測定を行った。結果を表1に示す。
磁性粉体としてFe−Si−Cr合金(平均粒径0.5〜10μm)100gに、水に溶解したシランカップリング剤を加え、110℃で30分加熱し、磁性粉体表面に絶縁被膜を形成した。上記磁性粉にアセトンに希釈したエポキシ樹脂(バインダ樹脂)を磁性粉体重量に対して3重量%加え攪拌した後、250ミクロンの目開きのメッシュをパスさせ、室温で24時間乾燥させ、圧縮成形のための顆粒を得た。
評価
表1に示すように、実施例1および2では、比較例1および2に比較して、いずれの評価項目においても向上することが確認できた。
2… インダクタ素子
4… コア部
4a… 内周部
4b… 外周部
6… 巻線部
6a… 導体
6b… リード部
8… 端子電極
10… 金型
12… 下主パンチ
14… 上主パンチ
15,16… 外枠
18… 下副パンチ
20… キャビティ
40… 磁性粉体
42… 被覆層

Claims (3)

  1. ポリシロキサン樹脂で被覆してある磁性粉体。
  2. コイル状に導体が巻回してある巻線部と、
    前記巻線部の内周部と外周部と巻回軸両側端部とを一体化して覆い、ポリシロキサン樹脂で被覆してある磁性粉体を圧縮成形してあるコア部と、
    前記巻線部から前記コア部の外部に引き出され、前記導体に接続してあるリード部と、を有するインダクタ素子。
  3. コイル状に導体が巻回してある巻線部と、前記巻線部から外側に飛び出している少なくとも一対のリード部と、を有するインサート部材を準備する工程と、
    磁性粉体とポリシロキサン樹脂の溶液とを撹拌して乾燥させ、ポリシロキサン樹脂で被覆してある磁性粉体の顆粒を得る工程と、
    金型のキャビティ内部に、前記巻線部が位置し、前記リード部が前記キャビティの外部に位置するように、前記インサート部材を配置する工程と、
    前記インサート部材が配置してあるキャビティ内部を前記顆粒で満たす工程と、
    前記キャビティ内部に圧力を加えて圧縮成形する工程と、を有するインダクタ素子の製造方法。
JP2012230084A 2012-10-17 2012-10-17 磁性粉体、インダクタ素子およびインダクタ素子の製造方法 Pending JP2014082382A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012230084A JP2014082382A (ja) 2012-10-17 2012-10-17 磁性粉体、インダクタ素子およびインダクタ素子の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012230084A JP2014082382A (ja) 2012-10-17 2012-10-17 磁性粉体、インダクタ素子およびインダクタ素子の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014082382A true JP2014082382A (ja) 2014-05-08

Family

ID=50786298

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012230084A Pending JP2014082382A (ja) 2012-10-17 2012-10-17 磁性粉体、インダクタ素子およびインダクタ素子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014082382A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017011042A (ja) * 2015-06-18 2017-01-12 アルプス・グリーンデバイス株式会社 インダクタンス素子および電子・電気機器
JP2017188588A (ja) * 2016-04-06 2017-10-12 株式会社村田製作所 コイル部品
CN107799260A (zh) * 2016-09-07 2018-03-13 三星电机株式会社 磁性粉末以及包含磁性粉末的电感器
CN109817431A (zh) * 2014-08-21 2019-05-28 乾坤科技股份有限公司 一种具有多个电感的结构及制造多个电感的方法
JP2019106504A (ja) * 2017-12-14 2019-06-27 スミダコーポレーション株式会社 電子部品の製造方法および電子部品の製造装置
CN111755205A (zh) * 2019-03-26 2020-10-09 株式会社村田制作所 绕线型电感部件
US10984941B2 (en) * 2017-05-02 2021-04-20 Tdk Corporation Inductor element
US11127517B2 (en) 2017-12-27 2021-09-21 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Coil component
US11915854B2 (en) 2018-03-13 2024-02-27 Murata Manufacturing Co., Ltd. Wire coil component and method for producing wire coil component
US11996221B2 (en) 2020-01-31 2024-05-28 Taiyo Yuden Co., Ltd. Coil component, circuit board, and electronic device

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0629114A (ja) * 1992-07-09 1994-02-04 Toshiba Corp 圧粉磁心及びその製造方法
JP2002305108A (ja) * 2000-04-28 2002-10-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 複合磁性体、磁性素子およびその製造方法
JP2005268685A (ja) * 2004-03-22 2005-09-29 Tdk Corp 圧粉磁芯及びその製造方法
JP2006041173A (ja) * 2003-12-10 2006-02-09 Sumida Corporation 磁性素子
JP2007081306A (ja) * 2005-09-16 2007-03-29 Sumida Corporation コイル封入型磁性部品及びその製造方法
JP2008013827A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Nec Tokin Corp 複合軟磁性粉末及びそれを用いた圧粉磁芯
JP2009070884A (ja) * 2007-09-11 2009-04-02 Sumitomo Electric Ind Ltd リアクトル用コアとその製造方法およびリアクトル
JP2010010425A (ja) * 2008-06-27 2010-01-14 Shindengen Electric Mfg Co Ltd インダクタの製造方法
JP2012174904A (ja) * 2011-02-22 2012-09-10 Yoshizumi Fukui モールドコイルの製造方法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0629114A (ja) * 1992-07-09 1994-02-04 Toshiba Corp 圧粉磁心及びその製造方法
JP2002305108A (ja) * 2000-04-28 2002-10-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 複合磁性体、磁性素子およびその製造方法
JP2006041173A (ja) * 2003-12-10 2006-02-09 Sumida Corporation 磁性素子
JP2005268685A (ja) * 2004-03-22 2005-09-29 Tdk Corp 圧粉磁芯及びその製造方法
JP2007081306A (ja) * 2005-09-16 2007-03-29 Sumida Corporation コイル封入型磁性部品及びその製造方法
JP2008013827A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Nec Tokin Corp 複合軟磁性粉末及びそれを用いた圧粉磁芯
JP2009070884A (ja) * 2007-09-11 2009-04-02 Sumitomo Electric Ind Ltd リアクトル用コアとその製造方法およびリアクトル
JP2010010425A (ja) * 2008-06-27 2010-01-14 Shindengen Electric Mfg Co Ltd インダクタの製造方法
JP2012174904A (ja) * 2011-02-22 2012-09-10 Yoshizumi Fukui モールドコイルの製造方法

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109817431A (zh) * 2014-08-21 2019-05-28 乾坤科技股份有限公司 一种具有多个电感的结构及制造多个电感的方法
CN109817431B (zh) * 2014-08-21 2022-03-04 乾坤科技股份有限公司 一种具有多个电感的结构及制造多个电感的方法
JP2017011042A (ja) * 2015-06-18 2017-01-12 アルプス・グリーンデバイス株式会社 インダクタンス素子および電子・電気機器
JP2017188588A (ja) * 2016-04-06 2017-10-12 株式会社村田製作所 コイル部品
CN107799260B (zh) * 2016-09-07 2020-09-04 三星电机株式会社 磁性粉末以及包含磁性粉末的电感器
JP2018041955A (ja) * 2016-09-07 2018-03-15 サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. 磁性粉末及びこれを含むインダクタ
CN107799260A (zh) * 2016-09-07 2018-03-13 三星电机株式会社 磁性粉末以及包含磁性粉末的电感器
US10984941B2 (en) * 2017-05-02 2021-04-20 Tdk Corporation Inductor element
JP2019106504A (ja) * 2017-12-14 2019-06-27 スミダコーポレーション株式会社 電子部品の製造方法および電子部品の製造装置
US11127517B2 (en) 2017-12-27 2021-09-21 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Coil component
US11915854B2 (en) 2018-03-13 2024-02-27 Murata Manufacturing Co., Ltd. Wire coil component and method for producing wire coil component
CN111755205A (zh) * 2019-03-26 2020-10-09 株式会社村田制作所 绕线型电感部件
US11996221B2 (en) 2020-01-31 2024-05-28 Taiyo Yuden Co., Ltd. Coil component, circuit board, and electronic device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6610818B2 (ja) インダクタ素子およびその製造方法
JP2014082382A (ja) 磁性粉体、インダクタ素子およびインダクタ素子の製造方法
JP4099340B2 (ja) コイル封入圧粉磁芯の製造方法
US6882261B2 (en) Coil-embedded dust core and method for manufacturing the same, and coil and method for manufacturing the same
US6759935B2 (en) Coil-embedded dust core production process, and coil-embedded dust core formed by the production process
CN108806920B (zh) 电感元件
CN107452466B (zh) 电子零件
JP2009200435A (ja) 面実装型コイル部材
JP4768372B2 (ja) コイル封入型磁性部品及びその製造方法
JP2017011042A (ja) インダクタンス素子および電子・電気機器
JP4768373B2 (ja) コイル封入型磁性部品及びその製造方法
CN106816261B (zh) 线圈装置
CN103714961A (zh) 电感元件及其制造方法
TWI685860B (zh) 電感元件及其製造方法
JP3181451U (ja) インダクタ
JP2017041507A (ja) 圧粉コア、当該圧粉コアを備える電子・電気部品、および当該電子・電気部品が実装された電子・電気機器
CN108806921B (zh) 电感元件
JP2018022916A (ja) 電子部品および電子機器
CN116666064A (zh) 磁粉-绕组共烧式电感元件及其制备方法
JP2006019706A (ja) コイル封入圧粉磁芯の製造方法およびコイル封入圧粉磁芯
JP2017199732A (ja) コイル装置
JP2021019088A (ja) インダクタ
CN113272086B (zh) 磁性材料的制造方法、压粉磁芯的制造方法、线圈部件的制造方法、压粉磁芯、线圈部件以及造粒粉
JP2021022581A (ja) チップインダクタ
JP2019073748A (ja) 磁性材料の製造方法、圧粉磁心の製造方法、コイル部品の製造方法、圧粉磁心およびコイル部品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150729

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160706

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160830

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170220

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170711