JP2021022581A - チップインダクタ - Google Patents

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Akinobu Kojima
章伸 小島
佐藤 桂一郎
Keiichiro Sato
桂一郎 佐藤
誠作 今井
Seisaku Imai
誠作 今井
佐藤 昭
Akira Sato
昭 佐藤
慶一 荒木
Keiichi Araki
慶一 荒木
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Abstract

【課題】小型化された場合であっても放電が生じにくいチップインダクタを提供する。【解決手段】磁性粉末を含有する圧粉成形体31を備える磁性コア30と、磁性コア30に埋設されるコイル10と、コイル10の両端部から延び磁性コア30の第1面30A上に位置する一対の端子板20、25と、一対の端子板20、25のそれぞれに電気的に接続され、第1面30Aの一部に位置する部分を有する一対の塗布型電極40、45と、を備え、第1面30Aにおける一対の塗布型電極40、45の間の分離領域SAに位置する圧粉成形体31を構成する第1コア材の表面抵抗は、磁性コア30の第1面30Aに対向する面であって一対の塗布型電極40、45が設けられていない第2面30Eに位置する圧粉成形体31を構成する第2コア材の表面抵抗より高いチップインダクタ100。【選択図】図1

Description

本発明は、磁性コアにコイルが埋設されたチップインダクタに関する。
特許文献1には、絶縁性材料で被覆された導電性金属材で巻かれたコイルと、前記コイルから延びる一対の端子板と、少なくとも前記コイルが内部に埋め込まれた磁性コアとを有するインダクタであって、前記一対の端子板のそれぞれにおける一方の端部は前記磁性コア外に位置し、前記一対の端子板のそれぞれに電気的に接続される一対の塗布型電極をさらに備え、前記一対の塗布型電極のそれぞれは、前記コイルの巻回軸に沿った方向を面内方向とする前記磁性コアの側面の一部上に設けられた側面塗布部分を有し、前記磁性コアは磁性粉末の集合体であり、前記磁性コアにおける、前記コイルの外側面よりも外側の領域および前記コイルの外側面を前記コイルの巻回軸に沿った方向に延長して得られる曲面の外周側の領域からなる第1領域に位置する磁性粉末の密度は、前記磁性コアにおける、前記コイルの内側面よりも内側の領域および前記コイルの内側面を前記コイルの巻回軸に沿った方向に延長して得られる曲面の内周側の領域からなる第2領域に位置する磁性粉末の密度よりも低い構成のインダクタが記載されている。
特開2017−11042号公報
特許文献1に記載のインダクタのように、磁性コアにコイルが埋設された構造を備えるインダクタは、スマートフォンなどの携帯通信端末の表示部を駆動するための部品として多数使用されている。携帯通信端末には薄型化や小型化などの要請が継続的に存在し、最大表示輝度を高めるなど表示部の能力を高めることへの要請も継続的に存在する。こうした要請の存在を背景として、このようなインダクタは、チップインダクタとも称され、低背化を含む小型化の要請が高まっている。
こうした要請を受けて、特許文献1に記載されるように、チップインダクタでは、埋設されたコイルにつながる接続端部として一対の塗布型電極が用いられる場合がある。磁性コアのサイズが特に小型化した場合には、これらの塗布型電極の間に位置する磁性コアの表面において放電に基づく短絡を防止することが好ましい。
本発明は、磁性コアのサイズが特に小型化した場合であっても、これらの塗布型電極の間に位置する磁性コアの表面において放電に基づく短絡を防止することが可能なチップインダクタを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のチップインダクタは、一態様において、磁性粉末を含有する圧粉成形体を備える磁性コアと、前記磁性コアに埋設されるコイルと、前記コイルの両端部から延び前記磁性コアの第1面上に位置する一対の端子板と、前記一対の端子板のそれぞれに電気的に接続され、前記第1面の一部に位置する部分を有する一対の塗布型電極と、を備えるチップインダクタであって、前記第1面における前記一対の塗布型電極の間の分離領域に位置する前記圧粉成形体を構成する第1コア材の表面抵抗は、前記磁性コアの前記第1面に対向する面であって前記一対の塗布型電極が設けられていない第2面に位置する前記圧粉成形体を構成する第2コア材の表面抵抗より高い。
かかるチップインダクタは、分離領域に位置する第1コア材の表面抵抗が、第2面に位置する第1コア材よりも表面抵抗が高いため、塗布型電極間に過大な電圧が印加された場合であっても沿面放電が生じにくい。したがって、上記のチップインダクタは、放電に基づく短絡が生じにくい。
上記のチップインダクタにおいて、前記磁性コアにおける前記コイルの内周よりも内側に位置する前記圧粉成形体は前記第2コア材から構成され、前記第2コア材の透磁率は、前記第1コア材の透磁率よりも高いことが好ましい。この場合には、磁性コアにおける、チップインダクタの特性(L値など)に直接的に影響を及ぼす部分の磁気特性が他の部分に比べて良好であるため、放電に基づく短絡が生じる可能性を抑えつつ、特性に優れたチップインダクタが得られやすい。
前記第1面における前記一対の塗布型電極が設けられた部分に位置する前記圧粉成形体は前記第1コア材から構成されることが好ましい。前記第1コア材に含まれる第1磁性粉末を前記第2コア材に含まれる第2磁性粉末よりも表面の絶縁性が高い材料とすることにより、放電に基づく短絡が生じる可能性を抑えつつ特性に優れたチップインダクタを得ることが容易に実現されうる。
上記のチップインダクタにおいて、前記一対の塗布型電極のそれぞれは、前記磁性コアの前記第1面と交わる交差面(側面)の一部にも形成され、前記第1面および前記交差面に位置する圧粉成形体は前記第1コア材から構成されていてもよい。チップインダクタが特に小型化すると、このように側面にも塗布型電極が設けられる場合がある。そのような場合には、側面を経由する沿面放電が生じにくくなるように、側面に位置する圧粉成形体についても、第1面と同様に表面抵抗が高い第1コア材から構成されるようにすることが好ましい。
本発明は、他の一態様として、上記のチップインダクタが実装された基板を備える機器を提供する。
本発明は、別の一態様として、上記の第1コア材と第2コア材とが共通するコア材からなるチップインダクタの製造方法を提供する。かかる製造方法は、前記第1コア材からなる第1予備成形体、前記第2コア材からなる第2予備成形体、および前記第1予備成形体と前記第2予備成形体とにはさまれた巻回体を有する導電部材を備える仮組体を用意する仮組体形成工程と、前記仮組体を金型のキャビティ内に配置し、前記第1予備成形体と前記第2予備成形体とが近接する方向に加圧して前記仮組体を一体化させて、前記巻回体からなるコイルが埋設されるとともに前記一対の端子板が同一面に配置された前記圧粉成形体を形成する成形工程と、前記一対の端子板のそれぞれを覆うように前記塗布型電極を形成する電極形成工程と、を備える。
このように、圧粉成形体を形成するための仮組体が備える2つの予備成形体を、互いに異なる材料(第1コア材、第2コア材)によって構成することにより、これらの予備成形体が成形されて形成される圧粉成形体は、塗布型電極が設けられる側については表面抵抗を高め、好ましい一形態ではコイルの内周の内側では磁気特性に優れる構造を容易に得ることが可能である。
本発明によれば、磁性コアのサイズが特に小型化した場合であっても、これらの塗布型電極の間に位置する磁性コアの表面において放電に基づく短絡を防止することが可能なチップインダクタが提供される。
(a)は本発明の実施形態に係るチップインダクタの全体構成を一部透視して示す斜視図、(b)は、図1(a)のV1−V1線における断面図である。 仮組体の分解斜視図である。 仮組体を用いて圧粉成形体を製造する過程を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態に係るチップインダクタについて図面を参照しつつ詳しく説明する。
図1(a)は、本発明の実施形態に係るチップインダクタ100の全体構成を一部透視して示す斜視図、(b)は、図1(a)のV1−V1線における断面図である。各図には、基準座標としてX−Y−Z座標が示されている。X1−X2方向とY1−Y2方向を含むX−Y平面はZ1−Z2方向に垂直な面である。以下の説明において、Y1方向を前側、Y2方向を後側、X1方向を左側、X2方向を右側、Z1方向を上側、Z2方向を下側と称することがあるが、チップインダクタ100の姿勢等に応じて各方向を任意に設定できる。
図1に示すように、本発明の実施形態に係るチップインダクタ100は、磁性粉末を含む圧粉成形体31を備える略直方体の磁性コア30にコイル10が埋設された構造を有する。本実施形態では磁性コア30は圧粉成形体31からなる。エッジワイズコイルであるコイル10は、絶縁性材料で被覆された導電性金属材からなり、断面が長方形の帯状体である導電性帯体を巻いて形成されている。コイル10は、導電性帯体の板面が、巻回軸に沿った上下方向(Z1−Z2方向)とほぼ垂直となり、コイル10の厚さ方向を決めている導電性帯体の側端面が巻回軸と平行となる向きで、導電性帯体の板面どうしが巻回軸に沿って重なるように巻かれている。したがって、コイル10の上下の端面(Z1−Z2方向の両端面)は、コイル10の巻回軸に沿った方向を法線とする。図1(a)に示すように、コイル10は、上下方向(Z1−Z2方向)に沿って見た平面視において、導電性帯体が真円状となるように巻かれている。
ここで、コイル10の巻回の平面視形状は真円状に限定されず、例えば楕円形でも良く、当業者において適宜選択することができる。また、コイル10の断面形状も長方形に限定されず、例えば円形であってもよい。コイル10の断面形状が上記のように長方形などの矩形である場合には、コイル10の占有率を高めることができるため好ましい。
コイル10を構成する導電性金属材の具体的な組成は限定されず、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金などの良導体であることが好ましい。導電性金属材を被覆する絶縁性材料の種類は限定されない。エナメルなどの樹脂系材料が好適な材料の具体例として挙げられる。コイル10がエッジワイズコイルの場合には、外側面側に位置する絶縁性材料が引き伸ばされやすいため、こうした引き伸ばしが行われても絶縁性が低下しにくい材料を使用することが好ましい。
コイル10が真円状に巻かれた状態で、コイル10を構成する導電性帯体の両端部は、それぞれ突出してさらに折り返されて、導電性帯体の末端に近い部分が一対の端子板20、25を構成している。端子板20、25の表面は、絶縁性の皮膜に覆われておらず、外部と通電可能となっている。
図1に示すように、コイル10を構成する導電性帯体の一方の端部は、まず谷折り方向へほぼ直角に曲げられ、次に山折り方向へほぼ直角に曲げられ、さらに谷折り方向へほぼ直角に二度折り曲げられて、この最後の折り曲げ部から導電性帯体の末端に至る部分が第1の端子板20を構成している。コイル10を構成する導電性帯体の一方の端部において、山折り部から二度目の谷折り部までの間の部分11は、磁性コア30の前側(Y1−Y2方向Y1側)の側面30Bで外部へ露出している。この部分11から谷折りされて導電性帯体の末端に至る部分は、端子板20として、前後方向(Y1−Y2方向)に沿って延びるとともに、磁性コア30の上側の側面である第1面30A、すなわちコイル10の巻回軸に沿ったZ1−Z2方向を法線とする面において磁性コア30から外部へ露出する。ここで、磁性コア30は、上下方向(Z1−Z2方向)において第1面30Aと対向する下側の側面である第2面30Eを有する(図1(a))。
コイル10を構成する導電性帯体の他方の端部は、図1(a)に示すようにまず山折り方向へほぼ直角に折り曲げられ、次に谷折り方向へほぼ直角に三度折り曲げられて、この最後の折り曲げ部から導電性帯体の末端に至る部分が第2の端子板25を構成している。コイル10を構成する導電性帯体の他方の端部において、二度目の谷折り部から三度目の谷折り部までの間の部分12は、磁性コア30の前側の側面30Bで露出している。この部分12から導電性帯体の末端に至る部分は、端子板25として、前後方向に沿って延びるとともに、磁性コア30の第1面30A、すなわちコイル10の巻回軸に沿ったZ1−Z2方向を法線とする面において磁性コア30から外部へ露出する。
なお、コイル10と端子板20、25とは同一の部材(導電性帯体)から構成されているが、これに限定されない。コイル10を構成する導電性帯体の端部に別途部材が接合されて、コイル10に電気的に接続されたこれらの部材が端子板20、25を構成していてもよい。
チップインダクタ100においては、磁性コア30の第1面30Aの左右方向(X1−X2方向)の両端部に一対の塗布型電極40、45がそれぞれ形成されている。塗布型電極40は、磁性コア30における、第1面30A、X1−X2方向X1側の側面30C、Y1−Y2方向の2つの側面30B、30Fのそれぞれの一部を覆うように設けられている。塗布型電極45は、磁性コア30における、第1面30A、X1−X2方向X2側の側面30D、Y1−Y2方向の2つの側面30B、30Fのそれぞれの一部を覆うように設けられている。磁性コア30は略直方体であるから、上記の側面のそれぞれは、第1面30Aに交差する面である。
図1(b)に示すように、一対の塗布型電極40、45は、分離領域SAによって左右方向(X1−X2方向)において互いに分離されている。この分離領域SAにおいて塗布型電極40と塗布型電極45との間で放電に基づく短絡が生じにくくなるように、磁性コア30を構成する圧粉成形体31は、表面抵抗が異なる複数の部材からなる。
分離領域SAに位置する第1圧粉成形体311は第1コア材から構成され、磁性コア30における塗布型電極40、45が設けられていない第2面30Eに位置する第2圧粉成形体312は第2コア材から構成され、第1コア材の表面抵抗は第2コアの表面抵抗よりも高い。このような構成を備えるチップインダクタ100は、分離領域SAに位置する第1コア材の表面抵抗が、第2面30Eに位置する第1コア材よりも表面抵抗が高いため、塗布型電極40と塗布型電極45との間に過大な電圧が印加された場合であっても沿面放電が生じにくい。したがって、本発明の一実施形態に係るチップインダクタ100は、放電に基づく短絡が生じにくい。
なお、図1(b)に示される圧粉成形体31では、第1コア材から構成される第1圧粉成形体311と第2コア材から構成される第2圧粉成形体312との境界が明確であるが、これに限定されない。第1圧粉成形体311と第2圧粉成形体312との間に第1コア材および第2コア材の混合材から構成される部分があってもよい。この部分を構成する混合材の組成(第1コア材と第2コア材との割合)は均一でなくてもよい。
チップインダクタ100では、磁性コア30におけるコイル10の内周よりも内側にも第2圧粉成形体312が位置する。この第2圧粉成形体312を構成する第2コア材の透磁率は、第1圧粉成形体311を構成する第1コア材の透磁率よりも高いことが好ましい。コイル10の内周よりも内側に位置する第2圧粉成形体312は、磁性コア30において、チップインダクタ100の特性(L値など)に直接的に影響を及ぼす部分である。この部分の磁気特性が他の部分、特に第1コア材により構成される第1圧粉成形体311に比べて良好であるため、放電に基づく短絡が生じる可能性を抑えつつ、特性に優れたチップインダクタが得られやすい。
また、図1(b)に示されるように、第1コア材から構成される第1圧粉成形体311は、塗布型電極40とコイル10との間、および塗布型電極45とコイル10との間に位置する。このような構成とすることにより、塗布型電極40とコイル10との間での絶縁破壊、および塗布型電極45とコイル10との間での絶縁破壊が生じにくくなり、好ましい。
第1圧粉成形体311を構成する第1コア材に含まれる第1磁性粉末は、第2圧粉成形体312を構成する第2コア材に含まれる第2磁性粉末よりも表面の絶縁性が高くなるようにすることで、第1圧粉成形体311および第2圧粉成形体312の絶縁性および磁気特性を上記のように設定することが容易となる。
第1コア材および第2コア材に含まれる磁性粉末の組成および組織は限定されない。磁気特性を高める観点から、磁性粉末はFe基合金であることが好ましい場合がある。また、磁性粉末は結晶質であってもよいし非晶質(アモルファス)であってもよいし、20nm程度又はそれ以下の微細な結晶を含むいわゆるナノ結晶質であってもよい。第1コア材および第2コア材はそれぞれ、上記の異なる組織の磁性粉末の混合体から構成されていてもよい。
第1コア材および第2コア材に用いるFe基の結晶質磁性材料の具体例として、Fe−Si−Cr系合金、Fe−Ni系合金、Fe−Co系合金、Fe−V系合金、Fe−Al系合金、Fe−Si系合金、Fe−Si−Al系合金、カルボニル鉄および純鉄が挙げられる。また、磁性コア30に用いる非晶質磁性材料の具体例としては、Fe−Si−B系合金、Fe−P−C系合金およびCo−Fe−Si−B系合金が挙げられる。上記の非晶質磁性材料は1種類の材料から構成されていてもよいし複数種類の材料から構成されていてもよい。非晶質磁性材料の粉末を構成する磁性材料は、上記の材料からなる群から選ばれた1種又は2種以上の材料であることが好ましい。
図1(a)に示されるように、塗布型電極40は側面30B、30C、30Fの一部にも形成され、塗布型電極45は側面30B、30D、30Fの一部にも形成されている。そこで、図1(b)に示されるように、相対的に表面抵抗が高い第1コア材から構成される第1圧粉成形体311は、磁性コア30におけるX1−X2方向に並ぶ側面30C、30Dにも位置する。また、第1圧粉成形体311は磁性コア30におけるY1−Y2方向に並ぶ側面30B、30Fにも位置する。このように第1圧粉成形体311が位置することにより、塗布型電極40と塗布型電極45との間で、側面30C、30D、30B、30Fを経由する沿面放電が生じにくくなる。
以上の本実施形態に係るチップインダクタ100の磁性コア30は圧粉成形体31からなるが、圧粉成形体31に対して、含浸コーティングや絶縁層形成などの絶縁性向上のための追加的な手段が施されて磁性コア30が構成されていてもよい。このように絶縁性向上のための手段が追加的に実施されていても、上記のように、沿面放電が生じやすい部分に位置するコア材の表面抵抗を高めておくことは、チップインダクタ100の塗布型電極40、45の間で放電が生じにくくする観点から好ましいことであることに変わりない。
本実施形態に係るチップインダクタ100の製造方法は、磁性コア30を形成するための磁性粉末を、巻回体10Pを有する導電部材33とともに金型内に配置して加圧成形する圧粉成形を含む。具体的には、以下に説明する製造方法を採用すれば、チップインダクタ100を効率的に製造することが可能となる。
図2は、コイルが埋設された磁性コアを製造するために用いられる仮組体の分解斜視図である。
まず、図2に示されるように、仮組体形成工程として、第1予備成形体131、第2予備成形体132、および第1予備成形体131と第2予備成形体とにはさまれた巻回体10Pを有する導電部材33を備える仮組体100Aを用意する。
第1予備成形体131は、前述の第1コア材からなり、導電部材33の巻回体10Pを収容するようにZ1−Z2方向Z1側に開いた中空部を有する。中空部の底を構成する部分131Aは、磁性コア30における第1面30Aを形成するためのものであって、中空部の側壁を構成する部分131B、131C、131D、131Fは、磁性コア30の側面30B、30C、30D、30Fにおける塗布型電極40、45が対向する部分を形成するためのものである。
第2予備成形体132は、前述の第2コア材からなり、板状の部分132Aと、この板状の部分132AのZ1−Z2方向Z2側の面から突出する部分132Bとからなる。板状の部分132Aは、磁性コア30における第2面30Eおよび側面30B、30C、30D、30FのZ1−Z2方向Z1側の部分を形成するためのものであって、突出する部分132Bは磁性コア30におけるコイル10の内周の内側の部分を形成するためのものである。
導電部材33は、両端部から端子板20、25が延びたコイル10を与える部材であって、導電性帯体が、Z1−Z2方向に沿った巻回軸を中心として、エッジワイズコイル状に巻回されてなる巻回体10Pを有する。図2においては、チップインダクタ100が備えるコイル10と異なり、導電部材33の両端部の最後の谷折りが行われていない状態、すなわち、端子板20、25に相当する部分の板面が、巻回体10Pの巻回軸に沿った方向(Z1−Z2方向)を面内方向にするように配置された状態を示している。
第2予備成形体132の突出する部分132Bの周囲に巻回体10Pが位置するように導電部材33を載置し、さらに巻回体10Pを収容するように第1予備成形体131を載置することにより、仮組体100Aが得られる。
続いて、成形工程を行う。成形工程では、まず、図3に示されるように、この仮組体100Aを、プレス機50の金型本体51内に配置された上型52と下型53との間のキャビティ54内に載置する(配置ステップ)。
この状態で、第1予備成形体131と第2予備成形体132とが近接する方向(図3中、矢印Pの方向)に上型52および下型53を加圧する(加圧ステップ)。このように加圧して仮組体100Aを一体化させて、巻回体10Pからなるコイル10を埋設するとともに、一対の端子板20、25を第1予備成形体131に基づく第1圧粉成形体311の同一面(Z1−Z2方向Z2側の面)の上に配置された圧粉成形体31を形成する。
仮組体100Aの成形条件(加圧力、加圧時の温度、加圧時間など)は、第1予備成形体131および第2予備成形体132の組成や形状などに応じて適宜設定される。常温(非加熱)にて成形する場合には、0.5GPaから2GPa程度の加圧力で数秒間加圧することにより、第1予備成形体131および第2予備成形体132が一体化して圧粉成形体31となり、圧粉成形体31の内部にコイル10が内包される。
第1予備成形体131および第2予備成形体132は、加圧ステップでの成形圧力よりも低い圧力で磁性粉末を予備的に成形することにより形成するとよい。第1予備成形体131および第2予備成形体132を構成する材料は、磁性粉末を含んでいれば他は限定されない。磁性粉末から構成されていてもよいし、有機系成分をさらに含んでいてもよい。有機系成分は、磁性粉末を互いに結着させるバインダ成分であることが好ましい。バインダ成分である有機系成分の具体的な組成は限定されない。有機系成分は樹脂材料を含んでいてもよく、樹脂材料として、熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂のいずれか一方、もしくは両方を使用してもよい。具体的にはシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、アクリル樹脂、オレフィン樹脂などが例示される。有機系成分は上記のような樹脂材料が熱処理を受けて形成された物質を含んでいてもよい。かかる物質の組成は、熱処理を受ける樹脂材料の組成、熱処理条件などにより調整されうる。有機系成分は、第1予備成形体131および第2予備成形体132に含まれる磁性粉末を互いに電気的に独立にできることが好ましい。有機系成分に係る樹脂材料は1種類から構成されていてもよいし、複数種類から構成されていてもよい。
第1予備成形体131および第2予備成形体132が有機系成分を含有する場合において、第1予備成形体131および第2予備成形体132のそれぞれにおける有機系成分の含有量は限定されない。有機系成分がバインダ成分である場合には、バインダ成分としての機能が適切に発揮される量を含有させることが好ましい。なお、有機系成分の含有量が過度に高い場合には、第1予備成形体131および第2予備成形体132から形成された圧粉成形体31を備える磁性コア30の磁気特性が低下する傾向がみられる場合があることを考慮して、第1予備成形体131および第2予備成形体132のそれぞれにおける有機系成分の含有量を設定することが好ましい。
第1予備成形体131および第2予備成形体132のそれぞれは、磁性粉末および有機系成分以外の物質を含有してもよい。かかる物質として、ガラス、アルミナ等の絶縁性の無機系成分;シランカップリング剤等の、磁性粉末および有機系成分との密着性を向上するためのカップリング剤などが挙げられる。第1予備成形体131および第2予備成形体132がこれらの物質の含有する場合において、第1予備成形体131および第2予備成形体132のそれぞれにおけるこれらの物質の含有量は限定されない。
圧粉成形体31をそのまま磁性コア30としてもよいが、圧粉成形体31の表面および必要に応じて表面近傍の部分に絶縁層を有していることが好ましい。このような絶縁層を有することは、分離領域SAに位置する第1圧粉成形体311が相対的に表面抵抗の高い第1コア材から構成されることとともに、2つの塗布型電極40、45の間の絶縁性をより安定的に高めることに寄与する。絶縁層を構成する材料は限定されない。絶縁層を構成する材料の具体例として、シリコーン系の樹脂、エポキシ系の樹脂、ブチラールフェノール系の樹脂、アクリル系の樹脂等有機系の材料、酸化物、窒化物、炭化物等の無機系材料などが挙げられる。
次に、一対の端子板20、25のそれぞれを覆うように、電極塗布材料(塗布型電極40、45を形成するための材料)を塗布し、得られた塗布物を必要に応じ適宜乾燥、硬化あるいは焼成することにより、塗布型電極40、45が得られる(電極形成工程)。電極塗布材料の組成は限定されない。生産性に優れる観点から、銀ペーストなどの導電ペーストが好ましい。電極塗布材料の塗布厚さは、適切な導電性を有する限り、任意である。
塗布型電極40、45の導電性をより安定的に高める観点などから、塗布型電極40、45は、上記の導電ペーストから形成されるメタライズ層とこのメタライズ層上に形成されためっき層とを備えていてもよい。この場合において、めっき層を形成する材料は限定されない。当該材料が含有する金属元素として、銅、アルミ、亜鉛、ニッケル、鉄、スズなどが例示される。塗布型電極40、45がメタライズ層とめっき層とを備える場合には、メタライズ層を形成するための導電ペーストの塗布量として0.05g/cm程度が例示され、めっき層の厚さの範囲として5〜10μm程度が例示される。
本発明の一実施形態に係る機器は、上記の本発明の一実施形態に係るチップインダクタが実装された基板を備える。そのような機器のさらなる具体例として、スマートフォン、ノートパソコンなどの携帯電子機器が挙げられる。こうした本発明の一実施形態に係る機器は、上記の本発明の一実施形態に係るチップインダクタを備えるため、例えば使用中に静電気放電(ESD)が生じた場合であっても、チップインダクタにおいて短絡が生じにくい。したがって、本発明の一実施形態に係る電気・電子機器は、信頼性に優れる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
以下、実施例等により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例等に限定されるものではない。
図1に示す形状を備えるチップインダクタ100を以下の条件で製造した。
磁性粉末として次の3種類の磁性粉末を用いた。
磁性粉末A:表面にリン酸亜鉛系ガラスの絶縁被膜を形成する絶縁処理が施されたFe基非晶質合金の磁性粉末
磁性粉末B:磁性粉末Aと同様の絶縁処理が施されたFe基非晶質合金の磁性粉末と表面に絶縁処理が施されていないFe基非晶質合金の磁性粉末とを、20:80〜40:60の割合で含有する混合磁性粉末
磁性粉末C:表面に絶縁処理が施されていないFe基非晶質合金の磁性粉末
いずれの磁性粉末も、レーザー回折・散乱法により体積基準で測定された累積粒度分布において小径側から50体積%を与える粒径(メジアン径D50)は5μm〜8μmの範囲であった。
各磁性粉末とバインダ成分(アクリル系樹脂とフェノール系樹脂の混合)とを混合して得られた混合体を用意した。混合体全体に占めるバインダ成分の割合は1〜4質量%であった。混合体を圧粉成形して第1予備成形体131および第2成形体132を得た。各実施例の予備成形体において用いた磁性粉末の種類を表2から表4に示す。
下記の形状を有する巻回部10Pを有する導電部材33を用意した。
外形:Z1−Z2方向からみて円形
外径:1.8mm
内径:1.4mm
Z1−Z2方向長さ:0.45mm
第1予備成形体131および第2成形体132と導電部材33とから仮組体100Aを用意し、常温(25℃)で圧力0.98GPaで仮組体100Aを加圧成形して、次の形状の圧粉成形コア31を得た。
外形:略直方体
X1−X2方向長さ:2.5mm
Y1−Y2方向長さ:2.0mm
Z1−Z2方向長さ:0.8mm
得られた圧粉成形コア31を、不活性ガス(N中)で、350℃〜400℃(各コアで透磁率が最大となる温度条件)で加熱するアニール処理を行った。アニール処理後の圧粉成形コア31に対して、メタライズ層とめっき層との積層構造を有する塗布型電極40、45を形成した。メタライズ層は銀ペーストからなり、その塗布量のねらい値は0.05g/cmであった。めっき層はNi/Snめっきであり、めっき膜厚のねらい値は10μmであった。こうして得られた塗布型電極40、45の間に位置する分離領域ASのX1−X2方向の幅は、ねらい値として0.6mmであった。こうして磁性コア30を得た。
各種の磁性粉末(磁性粉末A、磁性粉末B、磁性粉末C)および上記のバインダ成分を含有する混合体から、下記の外形を有するトロイダル形状の圧粉成形体(トロイダルコア)を製造した。
外径:20.0mm〜20.1mm
内径:12.7mm〜12.8mm
厚さ:2.95mm〜3.05mm
これらのトロイダルコアを用いて絶縁耐圧(単位:V/m)および表面抵抗(単位:Ω/mm)を測定した。また、作製したトロイダルコアに被覆銅線を20回巻いて得られたトロイダルコイルについて、インピーダンスアナライザー(HP社製「4192A」)を用いて、100kHz、実効最大磁束密度Bmが15mTの条件で、初透磁率μを測定した。これらの測定結果を表1に示す。
表1に示されるように、表面抵抗が高く、絶縁耐圧も高い圧粉成形体(具体的には磁性粉末Aを用いてなるコア材から構成される圧粉成形体)は、透磁率が低く、透磁率が高い圧粉成形体(具体的には磁性粉末Cを用いてなるコア材から構成される圧粉成形体)は表面抵抗および絶縁耐圧が低かった。
得られたチップインダクタ100の自己インダクタンスL(単位:μH)を測定した。また、得られたチップインダクタ100について、L-f(周波数特性)において、Lのピークの値を評価した後、端子間に所定の電圧を印加し、再びLのピーク値を測定した時に、電圧印加前よりも当該Lのピーク値が25%以上低下した時の印加電圧を破壊電圧とした。本測定では、破壊電圧を2回測定し、その平均値を平均破壊電圧DV(単位:V)とした。測定結果を表2から表4に示す。
表2に示されるように、3種類の中で表面抵抗が最も高いコア材により第1予備成形体131を構成し、3種類の中で透磁率が最も高いコア材により第2予備成形体132を構成した場合(実施例1−1、本発明例)には、第1予備成形体131および第2予備成形体132を3種類の中で表面抵抗が最も高いコア材により構成した場合(実施例1−2、比較例)と等しい耐ESD特性を有しつつ、第1予備成形体131および第2予備成形体132を3種類の中で透磁率が最も低いコア材により構成した場合(実施例1−2、比較例)と第1予備成形体131および第2予備成形体132を3種類の中で透磁率が最も高いコア材により構成した場合(実施例1−3、比較例)との中間程度の自己インダクタンスLが得られた。実施例1−3では自己インダクタンスLは高いものの、耐ESD特性が低い結果となった。
同様の傾向が、実施例2−1から実施例2−3のシリーズ(表3)、実施例3−1から実施例3−3のシリーズ(表4)についても確認された。したがって、第1予備成形体131を表面抵抗が高いコア材により構成し、第2予備成形体132を透磁率が高いコア材により構成することにより、磁気特性および絶縁特性の双方に優れるチップインダクタ100を得られることが確認された。
以上のように、本発明に係るチップインダクタは、チップインダクタを小型化でき、低背化を図ることができる点で有用である。
100 チップインダクタ
10 コイル
10P 巻回体
11、12 導電性帯体の部分
20 第1の端子板
25 第2の端子板
30 磁性コア
30A 第1面
SA 分離領域
30B、30C、30D、30F 側面
30E 第2面(第1面と対向する面)
31 圧粉成形体
311 第1圧粉成形体
312 第2圧粉成形体
31 圧粉成形体
33 導電部材
40 塗布型電極
45 塗布型電極
100A 仮組体
131 第1予備成形体
131A、131B、131C、131D、131F 第1予備成形体の部分
132 第2予備成形体
132A、132B 第2予備成形体の部分
50 プレス機
51 金型本体
52 上型
53 下型
54 キャビティ

Claims (7)

  1. 磁性粉末を含有する圧粉成形体を備える磁性コアと、
    前記磁性コアに埋設されるコイルと、
    前記コイルの両端部から延び前記磁性コアの第1面上に位置する一対の端子板と、
    前記一対の端子板のそれぞれに電気的に接続され、前記第1面の一部に位置する部分を有する一対の塗布型電極と、
    を備えるチップインダクタであって、
    前記第1面における前記一対の塗布型電極の間の分離領域に位置する前記圧粉成形体を構成する第1コア材の表面抵抗は、前記磁性コアの前記第1面に対向する面であって前記一対の塗布型電極が設けられていない第2面に位置する前記圧粉成形体を構成する第2コア材の表面抵抗より高いこと
    を特徴とするチップインダクタ。
  2. 前記磁性コアにおける前記コイルの内周よりも内側に位置する前記圧粉成形体は前記第2コア材から構成され、前記第2コア材の透磁率は、前記第1コア材の透磁率よりも高い、請求項1に記載のチップインダクタ。
  3. 前記第1面における前記一対の塗布型電極が設けられた部分に位置する前記圧粉成形体は前記第1コア材から構成される、請求項1または請求項2に記載のチップインダクタ。
  4. 前記第1コア材に含まれる第1磁性粉末は、前記第2コア材に含まれる第2磁性粉末よりも表面の絶縁性が高い、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のチップインダクタ。
  5. 前記一対の塗布型電極のそれぞれは、前記磁性コアの前記第1面と交わる交差面の一部にも形成され、前記第1面および前記交差面に位置する圧粉成形体は前記第1コア材から構成される、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のチップインダクタ。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載されるチップインダクタが実装された基板を備える機器。
  7. 請求項2から請求項5のいずれか一項に記載されるチップインダクタの製造方法であって、
    前記第1コア材からなる第1予備成形体、前記第2コア材からなる第2予備成形体、および前記第1予備成形体と前記第2予備成形体とにはさまれた巻回体を有する導電部材を備える仮組体を用意する仮組体形成工程と、
    前記仮組体を金型のキャビティ内に配置し、前記第1予備成形体と前記第2予備成形体とが近接する方向に加圧して前記仮組体を一体化させて、前記巻回体からなるコイルが埋設されるとともに前記一対の端子板が同一面に配置された前記圧粉成形体を形成する成形工程と、
    前記一対の端子板のそれぞれを覆うように前記塗布型電極を形成する電極形成工程と、
    を備えることを特徴とするチップインダクタの製造方法。
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