JP2014080287A - 綾振りドラム及び糸巻取装置 - Google Patents

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正夫 蛭川
Katsuya Tanaka
勝也 田中
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一喜 市原
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Abstract

【課題】 綾振りドラムを支持部材に取り付ける際に、両者の回転軸芯同士を容易に一致させることが可能な綾振りドラム、及びこれを用いた糸巻取装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 パッケージに巻き取られる糸を綾振りする綾振りドラム17は、ドラム本体部21を備える。ドラム本体部21は、糸を綾振りするための綾振り溝22を備える。ドラム本体部21は、樹脂によって形成される。ドラム本体部21には、ドラム本体部21を支持する駆動軸101に取り付けられるテーパ状の内周面25aが設けられる。内周面25aを形成する部分は、ドラム本体部21を形成する樹脂により形成される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、綾振りドラム及び糸巻取装置に関する。
パッケージに糸を巻き取る自動ワインダといった糸巻取装置では、パッケージに圧接する綾振りドラムを回転駆動させることによって、パッケージを従動回転させて糸の巻き取りを行っている。綾振りドラムの外周面には、無限軌道を描く綾振り溝が形成されており、綾振り溝で糸がガイドされることにより、パッケージに巻き取られる糸をパッケージの軸方向に対して均等に巻くことが可能となっている(例えば特許文献1参照)。
特開2002−3080号公報
従来、綾振りドラムの材質は、アルミや鉄といった金属であることが一般的であったが、複雑な綾振り溝の形状を簡単に形成するため、成形型等を用いて樹脂製の綾振りドラムを成形することが検討されている。このような樹脂製の綾振りドラムにおいても、綾振りドラムを支持する支持部材と、綾振りドラムとの回転軸芯同士が一致するように、綾振りドラムを支持部材に取り付けることが必要となる。
本発明は、上記課題の解決のためになされたものであり、綾振りドラムを支持部材に取り付ける際に、両者の回転軸芯同士を容易に一致させることが可能な綾振りドラム、及びこれを用いた糸巻取装置を提供することを目的とする。
上記課題の解決のため、本発明に係る綾振りドラムは、糸を綾振りするための綾振り溝を備えた樹脂製のドラム本体部を備える。ドラム本体部には、ドラム本体部を支持する支持部材に取り付けられるテーパ状の取付面が設けられる。取付面を形成する部分は、ドラム本体部を形成する樹脂により形成される。
この綾振りドラムでは、ドラム本体部に設けられた取付面がテーパ状に形成されている。これにより、綾振りドラムを支持する支持部材をドラム本体部の取付面に取り付ける際に、取付面のテーパ形状により、綾振りドラムと支持部材との回転軸芯同士を容易に一致させることができる。また、支持部材を取付面に当接させたときに、支持部材が取付面を押し広げようとするくさびの機能を発揮し、支持部材と取付面との密着度を向上させることができる。
取付面は、この取付面で囲まれる空間が円錐台状を成すように形成される、ことが好ましい。この場合には、取付面と支持部材とを容易に密着させて、綾振りドラムと支持部材とを連結することができる。
取付面は、この取付面で囲まれる空間が角錐台状を成すように形成される、ことが好ましい。この場合には、角錐状に形成された支持部材を取付面に当接させたときに、支持部材が綾振りドラムに対して空回りすることがないように、綾振りドラムと支持部材とを確実に連結することができる。
ドラム本体部の表面には、めっき層が形成されることが好ましい。この場合には、ドラム本体部の耐久性の向上等を図ることができる。
また、本発明に係る糸巻取装置は、上記綾振りドラムと、綾振りドラムによってガイドされる糸をパッケージに巻き取る巻取部と、を備える。
この糸巻取装置では、ドラム本体部に設けられた取付面がテーパ状に形成されている。これにより、綾振りドラムを支持する支持部材をドラム本体部の取付面に取り付ける際に、取付面のテーパ形状により、綾振りドラムと支持部材との回転軸芯同士を容易に一致させることができる。また、支持部材を取付面に当接させたときに、支持部材が取付面を押し広げようとするくさびの機能を発揮し、支持部材と取付面との密着度を向上させることができる。
また、本発明に係る糸巻取装置は、上述した、取付面で囲まれる空間が円錐台状を成す綾振りドラムと綾振りドラムによってガイドされる糸をパッケージに巻き取る駆動源とを含んで構成される巻取部を備える。巻取部は、支持部材を備える。支持部材は、棒状部材である。棒状部材は、ドラム本体部を回転駆動する駆動源の駆動軸であり、取付面に取り付けられる部分が円錐状に形成される。
この糸巻取装置では、取付面で囲まれる空間が円錐台状を成すように取付面が形成され、駆動軸の取付面に取り付けられる部分が円錐状に形成される。これにより、取付面と駆動軸の円錐部分とを容易に密着させて、綾振りドラムと駆動軸とを連結することができる。
また、本発明に係る糸巻取装置は、上述した、取付面で囲まれる空間が角錐台状を成す綾振りドラムと綾振りドラムによってガイドされる糸をパッケージに巻き取る駆動源とを含んで構成される巻取部を備える。巻取部は、支持部材を備える。支持部材は、棒状部材である。棒状部材は、ドラム本体部を回転駆動する駆動源の駆動軸であり、取付面に取り付けられる部分が角錐状に形成される。
この糸巻取装置では、取付面で囲まれる空間が角錐台状を成すように取付面が形成され、駆動軸の取付面に取り付けられる部分が角錐状に形成される。これにより、駆動源の駆動軸が綾振りドラムに対して空回りすることがないように、綾振りドラムと駆動軸とを連結することができる。
ドラム本体部は、ワッシャを介して取付ネジによって駆動軸にネジ止めされていてもよい。この場合には、取付ネジによってドラム本体を駆動軸に確実に固定することができる。
また、糸巻取装置において、巻取部は支持部材を備え、支持部材は棒状部材であり、取付面には、棒状部材に通されて棒状部材にベアリングを介して回転可能に支持された円筒形状を有するスリーブの外周面が当接される、ことが好ましい。この場合には、樹脂で形成されたドラム本体部でベアリングを支持する必要がなくなり、綾振りドラムの耐久性が向上する。また、ドラム本体部の取付面がテーパ状であるため、スリーブを取付面に取り付ける際に、ドラム本体部とスリーブとの回転軸芯同士を容易に一致させることができ、これにより、綾振りドラムと支持部材との回転軸芯同士を容易に一致させることができる。
本発明に係る綾振りドラム及び糸巻取装置によれば、綾振りドラムを支持部材に取り付ける際に、両者の回転軸芯同士を容易に一致させることができる。
綾振りドラムを外周面の一方側から見た図である。 綾振りドラムを外周面の他方側から見た図である。 綾振りドラムの一部を切り欠いて示す斜視図である。 綾振りドラムと綾振りドラムを駆動する駆動部との取付構造を示す断面図である。 変形例における綾振りドラムの断面図。 図5におけるVI−VI部断面を示す図である。 他の変形例における綾振りドラムと綾振りドラムを駆動する駆動部との取付構造を示す断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る綾振りドラム及び糸巻取装置の好適な実施形態について詳細に説明する。
本発明の一実施形態に係る綾振りドラムを適用してなる糸巻取装置の概要図である。同図に示すように、糸巻取装置は、給糸ボビンから繰り出される糸をパッケージに巻き取る装置である。給糸ボビンは、前工程の精紡機で形成され、例えばトレーにセットされた状態で精紡機から搬送される。なお、複数の糸巻取装置が並設されることで自動ワインダが構成されている。
糸巻取装置には、ボビン支持部、糸解舒補助装置、プレクリアラ、ゲート式テンサ、テンションセンサ、下糸捕捉装置、スプライサ、カッター、ヤーンクリアラ、上糸捕捉装置、及び巻取部が、糸の走行経路(すなわち糸道)に沿って上流側(例えば下方側)から順に設けられている。これらの各構成は、機台に取り付けられている。また、糸巻取装置には、糸巻取装置の各構成を制御する制御部、及び糸巻取装置の動作状況等を表示するディスプレイが設けられている。制御部は、自動ワインダの全体を制御する制御装置との間で、ワインディング動作に関する種々の情報を送受信する。
ボビン支持部は、給糸ボビンを直立させた状態で支持する。糸解舒補助装置は、給糸ボビンの上方に配置された筒状部材によって、給糸ボビンから解舒された糸のバルーンを制御する。ゲート式テンサは、櫛歯状の固定ゲート及び可動ゲートからなる一対のゲートによって糸をジグザグ状に保持することで、走行する糸に所定テンションを付与する。テンションセンサは、ゲート式テンサによって付与された糸のテンションを測定する。
プレクリアラは、糸道を挟んで所定間隔で配置された一対の規制部材によって、規定値よりも大きい糸欠点の通過を予め規制する。ヤーンクリアラは、糸の巻取中にスラブ等の糸欠点を検出する。カッターは、ヤーンクリアラによって糸欠点が検出されたときに、糸を切断する。スプライサは、カッターによる糸の切断時、或いは糸の糸切れ時(以下、「糸の切断時」という)に、給糸ボビン側の糸端とパッケージ側の糸端と(糸端同士)を継ぐ。
下糸捕捉装置は、軸線を中心に上下方向へ回動可能に構成されており、その回動端には吸引口が設けられている。吸引口は、スプライサの上部とプレクリアラの下部との間で回動する。上糸捕捉装置は、軸線を中心に上下方向へ回動可能に構成されており、その回動端には吸引口が設けられている。吸引口は、スプライサの下部と巻取部との間で回動する。これにより、下糸捕捉装置は、下方向に回動した位置で待機して吸引口で給糸ボビン側の糸端を吸引し、その後、上方向に回動して給糸ボビン側の糸端をスプライサに引き渡す。一方、上糸捕捉装置は、上方向に回動して吸引口でパッケージ側の糸端を吸引し、その後、下方向に回動してパッケージ側の糸端をスプライサに引き渡す。
巻取部は、給糸ボビンから解舒された糸をパッケージに巻き取って、規定量の糸が巻かれた満巻のパッケージを形成する。巻取部は、綾振り溝が形成された綾振りドラム17(図1等参照)、及びパッケージを回転可能に支持するクレードルを有している。クレードルは、糸の巻取時には、パッケージの表面を綾振りドラム17の表面に適切な接圧で接触させる。この状態で、巻取部は、綾振りドラム17を駆動回転させてパッケージを従動回転させることにより、糸を所定幅で綾振りしつつ糸をパッケージに巻き取っていく。また、クレードルは、糸の切断時には、パッケージをリフトアップして、パッケージの表面を綾振りドラム17の表面から離間させ、パッケージを制動し、パッケージの回転を停止させる。
クレードルは、一対のクレードルアームを有している。一方のクレードルアームにはパッケージ保持具が、他方のクレードルアームにはパッケージ保持具が回転可能に取り付けられている。これらにより、パッケージが回転軸線の軸線回りに回転可能となるように保持される。
続いて、上述した綾振りドラム17について更に詳細に説明する。
図1は、綾振りドラムを外周面の一方側から見た図であり、図2は、綾振りドラムを外周面の他方側から見た図である。また、図3は、綾振りドラムの一部を切り欠いて示す斜視図である。同図に示すように、綾振りドラム17は、略円筒形状をなすドラム本体部21を備えている。ドラム本体部21は、例えば水酸化アルミニウムとポリウレタンとの混合樹脂により、成形型を用いて形成されている。
ドラム本体部21の中心部分には、図3に示すように、成型時の型抜きの際に形成された円柱状の中空部21a及び中空部21bが設けられる。中空部21aは、ドラム本体部21の軸方向の一端面21cに向かって裾広がりとなるようなテーパ状となっている。中空部21bは、中空部21aと反対に他端面21dに向かって裾広がりとなるようなテーパ状となっている。また、中空部21aと中空部21bとの間は、円柱状の中空部25によって連通している。この中空部25は、中空部21b側に向かって裾広がりとなるようなテーパ状となっている。即ち、中空部25を形成するドラム本体部21の内周面(取付面)25aは、綾振りドラム17の周方向に連続する円筒形状を有すると共に、中空部21b側に向かって裾広がりとなるようなテーパ状となっている。これにより、内周面25aによって囲まれる空間、即ち、中空部25は、円錐台形状を有している。
ドラム本体部21の外周面21fには、上述した綾振り溝22が形成されている。綾振り溝22は、図1及び図2に示すように、綾振りドラム17が回転したときに糸をドラム本体部21の軸方向の一端部側にガイドする溝部分22aと、他端部側にガイドする溝部分22bと、糸のガイド方向を反転させる溝部分22cとを含んで構成されている。これらの溝部分22a、溝部分22b、及び溝部分22cは、ドラム本体部21上で無限軌道を描くように形成されている。綾振り溝22の断面形状は、糸の引っ掛かりの程度を考慮して適宜設計されている。また、溝部分22aと溝部分22bとの交差部分22dには、必要に応じて例えば金属製のチップ23が固定される。これらのチップ23により、交差部分22dの強度が担保される。
図4は、綾振りドラムと綾振りドラムを駆動する駆動部との取付構造を示す断面図である。巻取部は、綾振りドラム17及びクレードルに加え、更に、駆動部100を備える。綾振りドラム17は、駆動部100によって回転駆動される。駆動部100は、駆動軸(支持部材、棒状部材)101と、駆動モータ(駆動源)106とを備える。駆動軸101の先端部には、先端側に向けて細くなる円錐状のテーパ部101aが形成される。テーパ部101aは、ドラム本体部21の内周面25aの形状と一致している。駆動軸101の基端部が駆動モータ106に接続されることで、駆動軸101が駆動モータの106の駆動軸として機能する。
駆動軸101のテーパ部101aは、中空部21b側から中空部25に差し込まれる。駆動軸101は、中空部21a側から差し込まれた取付ネジ102によって、ドラム本体部21に固定される。なお、ドラム本体部21は、ワッシャ110を介して取付ネジ102によって駆動軸101にネジ止めされる。取付ネジ102を締め込むことで、駆動軸101のテーパ部101aがテーパ状の内周面25aを押し広げようとするくさびの機能が発揮される。
以上のような綾振りドラム17の製造にあたっては、まず、略円筒形状のケースの内部に綾振りドラム17のマスタ型を配置し、ケースに設けられた注入孔からケースとマスタ型との間の空間にシリコーン樹脂を充填する。所定時間経過後、ケースからマスタ型を取り出し、シリコーン樹脂の架橋によってマスタ型の外周に形成されたキャビティをマスタ型から取り外す。これにより、シリコーン樹脂製のキャビティを得る。
次に、ケース内にキャビティを配置し、ケースを回転ステージにセットする。ケース内には、ケースの円筒形状の軸線に沿って配置された複数の中空部形成部が設けられている。そして、ケースの上部の注入孔から、水酸化アルミニウム、ポリウレタン樹脂、及び硬化剤を含む混合ペーストをキャビティ内に注入し、回転ステージを起動して充填を行う。充填の後、触媒作用の完了によってキャビティ内にドラム本体部21が成形される。この後、キャビティ付きのドラム本体部21からケースを抜き取り、ドラム本体部21の外周からキャビティを取り外す。
綾振り溝22における溝部分22aと溝部分22bとの交差部分22dに金属製のチップ23を固定する。最後に、ドラム本体部21を成形した後、ドラム本体部21の外周面21f、綾振り溝22の内面、一端面21c及び他端面21dに銅めっき層、ニッケルめっき層、クロムめっき層等を順次積層してめっき層21mを形成し、図1から図3に示した綾振りドラム17が完成する。
ケース内に、複数の中空部形成部を設けておくことで、ドラム本体部21の中央部には、中空部21b、中空部25、及び、中空部21aがそれぞれ形成される。また、中空部25を形成する中空部形成部は、円錐状に形成される。中空部25を形成する中空部形成部の先端部は、中空部21aを形成する中空部形成部の開口部に差し込まれる。この状態で上述した樹脂等をキャビティ内に充填することで、ドラム本体部21の内部に形成される中空部25が、円錐台形状となる。また、内周面25aを形成する部分は、ドラム本体部21を形成する上述した樹脂により形成される。
以上説明したように、綾振りドラム17では、ドラム本体部21の内部に設けられた中空部25を形成する内周面25aがテーパ状に形成されている。これにより、綾振りドラム17を支持する駆動軸101を中空部25に差し込んだときに、内周面25aのテーパ形状により、綾振りドラム17と駆動軸101との回転軸芯同士を容易に一致させることができる。
また、駆動軸101のテーパ部101aを内周面25aに当接させたときに、テーパ部101aが内周面25aを押し広げようとするくさびの機能を発揮し、テーパ部101aの外周面とドラム本体部21の内周面25aとの密着度を向上させることができる。
中空部25を円錐台形状とし、駆動軸101の先端に円錐状のテーパ部101aを形成することで、内周面25aとテーパ部101aの外周面とを容易に密着させて、綾振りドラム17と駆動軸101とを連結することができる。
ドラム本体部21の表面に、めっき層21mを形成することで、ドラム本体部21の耐久性の向上等を図ることができる。
ドラム本体部21を、ワッシャ110を介して取付ネジ102によって駆動軸101にネジ止めすることで、取付ネジ102によってドラム本体部21を駆動軸101に確実に固定することができる。
本発明は、上記実施形態に限られるものではない。例えば上記実施形態では、駆動軸101が差し込まれる中空部25を円錐台状に形成するものとしたが、これ以外の形状であってもよい。図5は、変形例における綾振りドラムの断面図であり、図6は、図5におけるVI−VI部断面を示す図である。図5及び図6に示すように、変形例における綾振りドラム17Aは、駆動部の駆動軸の先端部が差し込まれる中空部125を、四角錐台状に形成する。また、中空部125を形成するドラム本体部21Aの内周面(取付面)125aの形状と一致するように、駆動部の駆動軸の先端部に四角錐状のテーパ部を形成する。この場合には、中空部125に駆動軸の先端部を差し込んだときに、駆動軸が綾振りドラム17Aに対して空回りすることがないように、ドラム本体部21Aと駆動軸とを確実に連結することができる。
駆動軸が差し込まれるドラム本体部の内周面は、上述したように、内周面で囲まれる空間が円錐台状や角錐台状となるように形成されることに限定されず、テーパ状を有していれば、他の形状であってもよい。例えば、内周面で囲まれる空間が、断面十字状を有する空間となるようにドラム本体部21の内周面を形成してもよい。
また、ドラム本体部21の内周面25aの端部にスナップ状のフックを形成し、駆動軸101が中空部25内に差し込まれたときに駆動軸101に設けられた溝部にフックを係合させることで、ドラム本体部21を駆動軸101に固定、或は仮固定することもできる。
ドラム本体部21にテーパ状の凸部を設け、凸部の外周面を駆動軸101に設けられたテーパ状の凹部の内周面に当接させて、ドラム本体部21を駆動軸101に取り付けることもできる。
次に、他の変形例について説明する。図7は、他の変形例における綾振りドラムと綾振りドラムを駆動する駆動部との取付構造を示す断面図である。図7に示すように、巻取部は、綾振りドラム17B及びクレードルに加え、更に、駆動部100Bを備える。駆動部100Bは、駆動軸101Bと、支持部材103(棒状部材)と、駆動モータ(駆動源)106とを備える。綾振りドラム17Bのドラム本体部21Bの中心部分には、円柱状の中空部21a及び中空部225が形成される。中空部21aは、ドラム本体部21の軸方向の一端面21cに向かって裾広がりとなるようなテーパ状となっている。中空部225は、中空部21aと反対に他端面21dに向かって裾広がりとなるようなテーパ状となっている。
即ち、中空部225を形成するドラム本体部21Bの内周面(取付面)225aは、綾振りドラム17Bの周方向に連続する円筒形状を有すると共に、他端面21d側に向かって裾広がりとなるようなテーパ状となっている。これにより、内周面225aによって囲まれる空間、即ち、中空部225は、略円錐台形状を有している。
中空部21aと中空部225とは、互いに連通している。中空部225には、略円筒状のスリーブ30が嵌め込まれる。即ち、中空部225を形成する内周面225aには、スリーブ30の外周面が当接する。スリーブ30は、中空部225のテーパ形状と一致するように形成される。スリーブ30の内側には、駆動部100Bのケースから延びる支持部材103が通される。スリーブ30の材質として、ドラム本体部21Bよりも耐久性の高い材料、例えば、金属等を用いることができる。
支持部材103の外周には、ベアリング105A及び105Bが設けられる。スリーブ30の内周面は、ベアリング105A及び105Bの外周部を支持する。これにより、ドラム本体部21Bは、支持部材103によって、ベアリング105A及び105B、更に、スリーブ30を介して回転可能に支持される。
駆動部100Bに設けられた駆動軸101Bは、支持部材103内に通され、ドラム本体部21Bの一端面21c近傍まで延びている。駆動軸101Bの先端部には、円盤状のフランジ部104が取り付けられる。フランジ部104は、ネジ等によって、ドラム本体部21Bの一端面21cに固定される。これにより、駆動部100Bの駆動モータ106が駆動軸101Bを回転させると、回転力が駆動軸101Bからフランジ部104を介してドラム本体部21Bに伝達され、綾振りドラム17Bが回転する。
本変形例のように、ドラム本体部21B内にスリーブ30を設ける場合には、スリーブ30がベアリング105A及び105Bを介して支持部材103によって支持されるので、樹脂で形成されたドラム本体部21Bでベアリング105A及び105Bを支持する必要がなくなり、耐久性が向上する。
また、中空部225を形成する内周面225aがテーパ状であるため、スリーブ30を内周面225aに嵌め込む際に、ドラム本体部21Bとスリーブ30との回転軸芯同士を容易に一致させることができ、これにより、綾振りドラム17Bと駆動軸101Bの回転軸芯同士を容易に一致させることができる。
このように、ドラム本体部の内部にテーパ状の内周面(内周面25a、125a又は225a)を設けておくことで、テーパ状の内周面(25a又は125a)に直接、駆動部の駆動軸を取り付けたり、テーパ状の内周面(内周面225a)にスリーブ30を嵌め込んでドラム本体部を回転可能に支持したりすることができる。ドラム本体部のテーパ状の内周面に直接、駆動軸を取り付けるか、或は、スリーブを嵌め込むかは、糸巻取装置の仕様によって適宜変更することができる。
上記の実施形態及び各変形例では、綾振りドラム17、17A及び17Bを自動ワインダの糸巻取装置に適用したものを例示したが、本発明の綾振りドラムは、紡績装置を備えた巻取装置のような他の巻取装置に適用されてもよい。
17,17A,17B…綾振りドラム、21,21A,21B…ドラム本体部、21f…外周面、21m…めっき層、22…綾振り溝、25a,125a,225a…内周面(取付面)、30…スリーブ、106…駆動モータ(駆動源)、101…駆動軸(支持部材、棒状部材)、101B…駆動軸、103…支持部材(棒状部材)、105A,105B…ベアリング、110…ワッシャ。

Claims (9)

  1. 糸を綾振りするための綾振り溝を備えた樹脂製のドラム本体部を備え、
    前記ドラム本体部には、前記ドラム本体部を支持する支持部材に取り付けられるテーパ状の取付面が設けられ、
    前記取付面を形成する部分は、前記ドラム本体部を形成する樹脂により形成される、
    綾振りドラム。
  2. 前記取付面は、前記取付面で囲まれる空間が円錐台状を成すように形成される、請求項1に記載の綾振りドラム。
  3. 前記取付面は、前記取付面で囲まれる空間が角錐台状を成すように形成される、請求項1に記載の綾振りドラム。
  4. 前記ドラム本体部の表面には、めっき層が形成される、請求項1から3のいずれか一項に記載の綾振りドラム。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の綾振りドラムと、
    前記綾振りドラムによってガイドされる糸をパッケージに巻き取る巻取部と、
    を備える糸巻取装置。
  6. 請求項2に記載の綾振りドラムと前記綾振りドラムによってガイドされる糸をパッケージに巻き取る駆動源とを含んで構成される巻取部を備える糸巻取装置であって、
    前記巻取部は、前記支持部材を備え、
    前記支持部材は、棒状部材であり、
    前記棒状部材は、前記ドラム本体部を回転駆動する前記駆動源の駆動軸であり、前記取付面に取り付けられる部分が円錐状に形成される、
    糸巻取装置。
  7. 請求項3に記載の綾振りドラムと前記綾振りドラムによってガイドされる糸をパッケージに巻き取る駆動源とを含んで構成される巻取部を備える糸巻取装置であって、
    前記巻取部は、前記支持部材を備え、
    前記支持部材は、棒状部材であり、
    前記棒状部材は、前記ドラム本体部を回転駆動する前記駆動源の駆動軸であり、前記取付面に取り付けられる部分が角錐状に形成される、
    糸巻取装置。
  8. 前記ドラム本体部は、ワッシャを介して取付ネジによって前記駆動軸にネジ止めされる、請求項6又は7に記載の糸巻取装置。
  9. 前記巻取部は、前記支持部材を備え、
    前記支持部材は、棒状部材であり、
    前記取付面には、前記棒状部材に通されて前記棒状部材にベアリングを介して回転可能に支持された円筒形状を有するスリーブの外周面が当接される、
    請求項5に記載の糸巻取装置。
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