JP2014078349A - ハウジング - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストを低減可能なハウジングを提供する。
【解決手段】端子圧入孔14の内壁面の、端子20が挿入される向きにおける前端には、該向きにおける前方に向けて端子収容空間18が幅狭になるように傾斜した傾斜面17cを有するテーパ部17が突設されている。端子20が端子圧入孔14に挿入されて該端子圧入孔14を貫通し、テーパ部17に圧入された場合には、テーパ部17の一部が、前方に変形して端子収容空間18の外部に突出し、突出したテーパ部17の一部の傾斜面17cが、端子20の外側面に接触する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ハウジングに関する。
樹脂製のコネクタハウジングに穿設された挿入孔に対して導電金属製の端子が挿入されて保持されたコネクタにおいて、当該挿入孔の内壁面と端子との間に形成される隙間に液状の封止剤をポッティング(potting)して固化させ、当該隙間をシールしてコネクタハウジング内部の防水を図る技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2011−181451号公報
図12は特許文献1に開示された従来のコネクタ100の水平断面図である。
コネクタ100は、複数のメス端子(図示せず。)を電気的に接続するために用いられるジョイントコネクタであり、メス端子を内部に収容した相手方コネクタ(図示せず。)と嵌合する樹脂製のコネクタハウジング110と、平行に配列されてメス端子と接続される複数のオス端子121の後端を連結部123で一体に連結した導電金属製のジョイント端子120と、を備えている。
コネクタハウジング110は、前方に向けて開放されて相手方コネクタが嵌合する嵌合空間111の後端側を壁部112で閉鎖した筒状に形成されている。壁部112には、図12に示すように、連結部123が封止空間113に位置し、オス端子121の一部が嵌合空間111に位置している状態で、ジョイント端子120がインサート成形されている。これにより、壁部112に形成された端子収容孔114に、オス端子121が収容されて保持されている。
コネクタハウジング110の封止空間113には、液状の封止剤130がポッティングされて固化されている。これにより、端子収容孔114の内壁面とオス端子121との隙間を封止剤130がシールして、コネクタハウジング110内部の防水が図られている。
ところで、このような従来のコネクタでは、ポッティングされた液状の封止剤130がオス端子121を伝って端子収容孔114からコネクタハウジング110の内部に(即ち、嵌合空間111に。)浸入することを防止する必要がある。このために、従来のコネクタ100では、上述したようにジョイント端子120をコネクタハウジング110にインサート成形して、オス端子121と端子収容孔114の内壁面との間の隙間を小さくしている。
しかしながら、インサート成形を用いると、製造コストが嵩む。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、製造コストを低減可能なハウジングを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るハウジングは、下記(1)〜(4)を特徴としている。
(1) 端子が挿入されて収容される端子収容空間を画成する挿入孔が穿設された樹脂製のハウジングであって、
前記挿入孔の内壁面の、前記端子が挿入される向きにおける前端には、該向きにおける前方に向けて前記端子収容空間が幅狭になるように傾斜した傾斜面を有するテーパ部が突設され、
前記端子が前記挿入孔に挿入されて該挿入孔を貫通し、前記テーパ部に圧入された場合には、前記テーパ部の一部が、前記向きにおける前方に変形して前記端子収容空間の外部に突出し、突出した前記テーパ部の一部の前記傾斜面が、前記端子の外側面に接触する、
こと。
(2) 上記(1)の構成のハウジングであって、
前記向きに視た前記挿入孔の内縁形状が、前記向きに視た前記端子の断面形状に対応した、4つの内壁面に囲まれた矩形状に形成され、該内壁面それぞれの前記前端には、前記テーパ部が前記内壁面の幅方向に亘って形成され、
2つの前記テーパ部が交差する隅部には、前記テーパ部の前記傾斜面の先端から前記内壁面に向けて窪む凹部が形成されている、
こと。
(3) 上記(2)の構成のハウジングであって、
前記凹部は、前記2つのテーパ部の傾斜面が交差する交線に沿って形成されている、
こと。
(4) 上記(2)又は(3)の構成のハウジングであって、
前記凹部は、前記端子収容空間の外部に連通している、
こと。
上記(1)の構成のコネクタハウジングでは、挿入孔の内壁面の前端に突設されたテーパ部に端子が圧入された場合には、当該テーパ部が前方に変形して端子収容空間の外部に突出し、当該突出した部分が端子の外側面に接触する。これにより、端子が挿入孔に挿入されてテーパ部に圧入された場合に、挿入孔の前端における挿入孔の内壁面と端子との間の隙間を小さくできる。このため、インサート成形を用いることなく、挿入孔の内壁面と端子との間の隙間を水分が通過することを抑制でき、例えば、挿入孔の内壁面と端子との間の隙間をシールするために、端子収容空間に後側からポッティングされた封止剤が、挿入孔の前端における挿入孔の内壁面と端子との間の隙間から、端子収容空間の外部に浸出することを防止できる。
上記(2)の構成のコネクタハウジングでは、挿入孔の内壁面に該内壁面の幅方向に亘って形成された2つのテーパ部が交差する隅部に、当該テーパ部の傾斜面の先端から内壁面に向けて窪む凹部が形成されている。これにより、当該凹部が無い場合には辺部よりも剛性が高く変形しにくい隅部における剛性が低下するため、テーパ部の全体が均等に変形しやすい。このため、挿入孔の内壁面と端子との間の隙間をより効果的に小さくすることができる。
上記(3)の構成のコネクタハウジングは、凹部が2つのテーパ部の傾斜面が交差する交線に沿って形成されているため、剛性が高く変形しにくい隅部における剛性をより効果的に低下させることができる。
上記(4)の構成のコネクタハウジングは、凹部が端子収容空間の外部に連通しているため、剛性が高く変形しにくい隅部における剛性をより効果的に低下させることができる。
本発明によれば、製造コストを低減可能なハウジングを提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るコネクタハウジング10を備えるコネクタ1の組み立て途中の状態を示す斜視図である。 図2は、コネクタハウジング10の構成図で、図2(a)はコネクタハウジングの縦断面図、図2(b)は図2(a)のIIb−IIb線矢視断面の斜視図、図2(c)は図2(b)のIIc部拡大図である。 図3(a)は、図1のIIIa−IIIa矢視断面図、図3(b)は図3(a)のIIIb部の拡大図である。 図4は、コネクタハウジング10の端子圧入孔14及びテーパ部17と端子20との関係を示す図で、図4(a)は端子20を圧入する前の状態を示す、端子圧入方向の後側から視た断面図、図4(b)は図4(a)のIVb−IVb矢視断面図、図4(c)は端子20を圧入した状態を示す、端子圧入方向の後側から視た断面図、図4(d)は図4(c)のIVd−IVd矢視断面図、図4(e)は端子20が圧入されることでテーパ部17が塑性変形してバリとして形成された状態を示す、端子圧入方向前方から見た斜視図である。 図5は、第1の実施形態に係るコネクタハウジング10の作用を説明するための説明図で、図5(a)は端子120を圧入する前の端子収容孔114と端子120との関係を示す、端子圧入方向の後側から見た断面図、図5(b)は端子120を圧入した状態を示す、端子圧入方向の後側から見た断面図、図5(c)は図5(b)のVc−Vc矢視断面図である。 図6は、コネクタハウジング10の更なる課題について説明するための図で、テーパ部17の4隅の変形抵抗が高いためにテーパ部17の塑性変形が不均一に進行し、テーパ部17の塑性変形により形成されるバリと端子20との間に大きめの隙間ができた場合を示す斜視図である。 図7は、図6で示した課題を解決するための第2の実施形態に係るコネクタハウジング10aにおける端子圧入孔14の構成図で、図7(a)は断面斜視図、図7(b)は端子圧入方向の後側から見た後面図である。 図8は、上記第2の実施形態に係るコネクタハウジング10aの端子圧入孔14に端子20を圧入した場合の説明図で、端子が圧入されることでテーパ部17が塑性変形してバリとして形成された状態を示す、端子圧入方向前方から見た斜視図である。 図9は、図6で示した課題を解決するための第3の実施形態に係るコネクタハウジング10bにおける端子圧入孔14の構成図で、図9(a)は断面斜視図、図9(b)は端子圧入方向の後側から見た後面図である。 図10は、図6で示した課題を解決するための第4の実施形態に係るコネクタハウジング10cにおける端子圧入孔14の構成図で、図10(a)は断面斜視図、図10(b)は端子圧入方向の後側から見た後面図である。 図11は、上記第3の実施形態及び第4の実施形態に係るコネクタハウジング10b,10cの端子圧入孔14に端子20を圧入した場合の説明図で、端子20が圧入されることでテーパ部17が塑性変形してバリとして形成された状態を示す、端子圧入方向前方から見た斜視図である。 図12は、従来のコネクタの水平断面図である。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態を図1〜図4を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るコネクタハウジング10を備えるコネクタ1の組み立て途中の状態を示す斜視図である。図2は、コネクタハウジング10の構成図で、図2(a)はコネクタハウジングの縦断面図、図2(b)は図2(a)のIIb−IIb線矢視断面の斜視図、図2(c)は図2(b)のIIc部拡大図である。図3(a)は、図1のIIIa−IIIa矢視断面図、図3(b)は図3(a)のIIIb部の拡大図である。図4は、コネクタハウジング10の端子圧入孔14及びテーパ部17と端子20との関係を示す図で、図4(a)は端子20を圧入する前の状態を示す、端子圧入方向の後側から視た断面図、図4(b)は図4(a)のIVb−IVb矢視断面図、図4(c)は端子20を圧入した状態を示す、端子圧入方向の後側から視た断面図、図4(d)は図4(c)のIVd−IVd矢視断面図、図4(e)は端子20が圧入されることでテーパ部17が塑性変形してバリとして形成された状態を示す、端子圧入方向前方から見た斜視図である。以下、本明細書中では、図1中に矢印で示すように前側、後側、上側、下側、左側、右側を規定して説明する。
図1に示すコネクタ1は、相手方端子(メス端子、図示せず。)を内部に収容した相手方コネクタ(図示せず。)と嵌合する樹脂製のコネクタハウジング10と、相手方端子と電気的に接続される複数の棒状の端子20と、を備えている。図2(a)及び図2(b)に示すように、コネクタハウジング10は、後方に向けて開放された嵌合穴11の前端を壁部12で閉鎖した筒状に形成されている。壁部12には、前後方向に貫通した複数の端子圧入孔14が穿設されている。壁部12の後端面(嵌合穴11の底面に相当する。)には溝部13が形成されており、この溝部13には、図3(a)に示すように、嵌合穴11の内部側から封止剤30が充填される。封止剤30としては、例えばエポキシ樹脂が用いられる。
コネクタハウジング10には、溝部13の底面から壁部12の前端面に亘って貫通するように、端子圧入孔(挿入孔)14が穿設され、当該端子圧入孔14の内部には、端子20が挿入されて収容される端子収容空間18が画成されている。端子圧入孔14には、図3に示すように、端子20が、コネクタハウジング10の後側から前側に向けて端子圧入孔14を貫通するように挿入されて圧入される。
図1及び図3(a)に示すように、端子20は、長手方向の前部に、端子圧入孔14に圧入されて壁部12を貫通する矩形状断面の前足部21を有し、後部に、相手側コネクタの相手方端子に接続されるオス端子部22を有し、前足部21の後端に、前足部21やオス端子部22よりも幅広の幅広部23を有している。また、幅広部23から前足部21への移行部には、幅広部23から前足部21に向けて徐々に幅が狭くなるクサビ形状部24が設けられている。
端子圧入孔14の端子圧入方向(即ち、端子挿入方向。)における後端(端子圧入時の入口。)には、端子20の幅広部23を収容する収容部15が設けられている。また、端子圧入孔14の長手方向の大部分を占める中間部は、一定の断面形状の圧入孔本体部16(以下、当該部分を代表して端子圧入孔14と称する場合がある。)として形成されている。端子20のクサビ形状部24は、圧入孔本体部16の入口付近を塑性変形させながら端子圧入孔14に圧入される部分として形成されている。
後方から視た圧入孔本体部16の内縁形状は、前足部21の断面形状にほぼ合致するような形状に、即ち前足部21の断面形状に対応した、4つの内壁面に囲まれた矩形状に、形成されている。圧入孔本体部16の内縁形状は、多少の寸法誤差により、圧入孔本体部16の断面寸法の方が前足部21の断面寸法よりも大きめで圧入孔本体部16と前足部21との間に多少の隙間が生じるように形成されていてもよい。
また、端子圧入孔14の内壁面の端子圧入方向における前端(端子圧入時の出口。)には、図2(b)及び図2(c)に示すように、前方に向けて端子収容空間18が幅狭になるように傾斜した傾斜面17cを有するテーパ部17が、環状に突設されている。テーパ部17は、図4に示すように、端子圧入孔14の内縁形状を構成する上下左右の4つの内壁面それぞれの前端に、当該内壁面の幅方向(上下の内壁面においては左右方向、左右の内壁面においては上下方向。)に亘って形成されており、隣接する2つのテーパ部17は一体に結合されて交差している。また、テーパ部17は、図2(b)及び図2(c)に示すように、突出方向(左右方向)の先端17bほど根元17aより肉厚が小さくなる略三角形状に形成されている。
また、図2(c)に示すように、テーパ部17の端子圧入方向における前側側面17dは端子圧入方向に直交する平坦面として形成されており、これにより、テーパ部17の断面形状が略三角形状に形成されている。前側側面17dは、コネクタハウジング10の壁部12の前端面12aと面一に形成されている。
テーパ部17は、図3(b)に示すように、端子圧入孔14に前足部21を圧入した際には、前足部21により押圧されることで、端子圧入方向の前方に向けてバリ状に塑性変形する。これにより、テーパ部17の一部が、端子収容空間18の外部に突出する。このとき、突出した当該テーパ部17の一部における傾斜面17cが、前足部21の外側面に密着する。これにより、端子圧入孔14と前足部21との隙間が封じられる。テーパ部17は、確実に前足部21の圧入時に塑性変形するように、図4(a)に示すように、対向するテーパ部17の内寸が前足部21の対向面幅よりも小さく設定されている。
次に、上述したコネクタハウジング10と端子20を用いてコネクタ1を組み立てる手順について説明する。
コネクタ1を組み立てる場合には、図1に示すように、コネクタハウジング10の後方から前足部21を嵌合穴11に挿入し、当該前足部21を端子圧入孔14に圧入する。
圧入すると、前足部21が、環状のテーパ部17を端子圧入方向の前方に向けてバリ状に塑性変形させる。つまり、図4(a)、図4(b)の状態において前足部21を矢印Sの方向に圧入すると、図4(c)、図4(d)、図4(e)に示すように、環状のテーパ部17が端子圧入方向の前方に向けてバリ状に塑性変形する。そして、テーパ部17の塑性変形により形成されるバリが前足部21の外側面に密着して、端子圧入孔14と前足部21との間の隙間を封じる。また、端子20のクサビ形状部24が圧入孔本体部16の入口を塑性変形させながら当該圧入孔本体部16に圧入され、幅広部23が端子圧入孔14の入口の収容部15の底面に当接することで、端子20がそれ以上挿入されないように位置決めされる。
このとき、テーパ部17の端子圧入方向における後側の側面が、端子圧入方向前方に向けて傾斜した傾斜面17cとして形成されているために、前足部21の圧入によるテーパ部17の塑性変形がスムーズに進行する。これにより、安定した形状のバリが形成され、端子圧入孔14と前足部21との間の隙間が当該バリによって塞がれる。
したがって、端子圧入後に、図3に示すように、コネクタハウジング10の嵌合穴11の内底部の溝部13に液状の封止剤30がポッティングされた際に、端子圧入孔14と前足部21の隙間に入り込んだ封止剤30が、反対側(壁部12の前端面12a側、コネクタハウジング10の外部。)に漏れ出るのを防止することができる。そして、封止剤30が固化することによって、端子圧入孔14と前足部21との間の隙間を確実にシールすることができる。
次に、図5を参照して、本実施形態に係るコネクタハウジング10の作用を更に説明する。図5は、第1の実施形態に係るコネクタハウジング10の作用を説明するための説明図で、図5(a)は端子120を圧入する前の端子収容孔114と端子120との関係を示す、端子圧入方向の後側から見た断面図、図5(b)は端子120を圧入した状態を示す、端子圧入方向の後側から見た断面図、図5(c)は図5(b)のVc−Vc矢視断面図である。
図5に示す、図12に示した従来のコネクタには、本実施形態に係るコネクタハウジング10のように、端子圧入孔14の前端にテーパ部17が形成されていない。そして、矩形状断面の端子収容孔114の幅寸法(図5中における左右方向の寸法。)が、矩形状断面のオス端子121の幅寸法よりも小さめに形成されているものの、矩形状断面の端子収容孔114の高さ寸法(図5中におけるの上下方向の寸法。)が矩形状断面のオス端子121の高さ寸法よりも大きめに形成されている。このように形成された端子収容孔114に対してオス端子121が矢印S方向に圧入されると、図5(b)、図5(c)に示すように端子収容孔114の内壁面が変形する。つまり、端子収容孔114及びオス端子121の幅方向については、端子収容孔114の開口付近の内壁面がオス端子121の押圧移動に引きずられて塑性変形してバリ117となり、バリ117がオス端子121の外側面に密着することで、端子収容孔114とオス端子121との間の隙間が封じられる。一方、端子収容孔114及びオス端子121の高さ方向については、端子収容孔114とオス端子121の高さ方向の寸法差は圧入前よりも小さくなるものの、上述したようなバリが形成されず、依然として端子収容孔114とオス端子121との間に比較的大きめの隙間116が残ってしまう虞がある。
これに対して、第1の実施形態に係るコネクタハウジング10によれば、端子圧入孔14に前足部21を圧入した際に、端子圧入孔14の端子圧入方向における前端に、環状のテーパ部17の塑性変形によるバリを形成することができるので、端子圧入孔14と前足部21の間の隙間を、前足部21の外側面に密着するバリ(テーパ部17)によって塞ぐことができる。
(他の実施形態)
続いて、第1の実施形態以外の他の実施形態について説明する。まず、図6を参照して他の実施形態が解決しようとする課題について説明する。
図6は、コネクタハウジング10の更なる課題について説明するための図で、テーパ部17の4隅の変形抵抗が高いためにテーパ部17の塑性変形が不均一に進行し、テーパ部17の塑性変形により形成されるバリと端子20との間に大きめの隙間ができた場合を示す斜視図である。
前述した第1実施形態に係るコネクタハウジング10のように、端子圧入孔14の内壁面に矩形環状にテーパ部17を設けた場合、矩形状断面を構成する前足部21の辺部に相当する平坦な側面に接触する部分である辺部17gよりも、角部に接触する部分である隅部17fの変形抵抗が大きくなりやすい。即ち、図6に示すように、矩形状断面の前足部21の一方の対向する2辺に直交する平面をX面、他方の対向する2辺に直交する平面をY面とするとき、隣り合う2辺に設けられたテーパ部17のうち、X面に直交する第1の側面21Xによって変形させられる第1のテーパ部17Xは、X面内で、矢印T1に示すように、端子20の外側面から離れる方向に変形しようとする。また、Y面に直交する第2の側面21Yによって変形させられる第2のテーパ部17Yは、Y面内で、矢印T2に示すように、端子20の外側面から離れる方向に変形しようとする。
しかしながら、隅部17fは、前足部21の平坦な側面21X、21Yが接触する部分と比較して、変形抵抗(剛性)が大きく、変形しにくいため、塑性変形する場合には、図6に示すように前足部21に引きずられる様に変形する。この結果、矩形環状のテーパ部17には、不均等な応力が発生し、テーパ部17の隅部17fと辺部17gとを比較すると、辺部17gに隙間ができやすくなる。
これに対して、以下に説明する他の実施形態に係るコネクタハウジングでは、端子圧入孔14の4つの内壁面それぞれの前端に形成されたテーパ部17のうちの隣接する2つのテーパ部17が交差する隅部17fに、テーパ部17の傾斜面17cの先端から端子圧入孔14の内壁面に向けて窪む凹部が形成されている。これにより、テーパ部17の隅部17fにおける剛性が低下するため、矩形環状のテーパ部17の全体が均等に変形しやすい。したがって、テーパ部17の辺部17gの隙間を小さくすることができ、テーパ部17の全周にわたる隙間の総量を小さくすることができ、封止剤の漏れ防止効果を高めることができる。
(第2の実施形態)
図7は、図6で示した課題を解決するための第2の実施形態に係るコネクタハウジング10aにおける端子圧入孔14の構成図で、図7(a)は断面斜視図、図7(b)は端子圧入方向の後側から見た後面図である。図8は、上記第2の実施形態に係るコネクタハウジング10aの端子圧入孔14に端子20を圧入した場合の説明図で、端子が圧入されることでテーパ部17が塑性変形してバリとして形成された状態を示す、端子圧入方向前方から見た斜視図である。
第2の実施形態では、凹部として、隅部17fにおいて交差する2つのテーパ部17の結合を断つスリット17sが形成されている。即ち、隅部17fにおいて隣接する2つのテーパ部の間に間隙が形成されるように、スリット17sが、テーパ部17の先端から根元に亘って、交差する2つのテーパ部17の傾斜面17cの交線に沿って形成されている。また、スリット17sは、端子収容空間18の外部であるコネクタハウジング10の外部空間と連通している。
このような構成とすれば、端子圧入孔14の4つの内壁面それぞれに形成されたテーパ部17間の結合を断つことができる。このため、図8に示すように、前足部21が圧入される際に、各テーパ部17が、4つの隅部17fに拘束されずに自由に塑性変形できる。これにより、4つの隅部17fにおけるテーパ部17と前足部21の外側面との間の隙間が塞がれるため、当該部分から封止剤30が漏れ出ることが防止される。したがって、テーパ部17の塑性変形の不均一を改善することができ、バリ(テーパ部17)の前足部21の外側面への密着性を高めることができる。これにより、端子圧入孔14と前足部21の間の隙間をバリ(テーパ部17)によって効果的に塞ぐことができ、封止剤の漏れ防止効果を向上させることができる。
(第3の実施形態)
図9は、図6で示した課題を解決するための第3の実施形態に係るコネクタハウジング10bにおける端子圧入孔14の構成図で、図9(a)は断面斜視図、図9(b)は端子圧入方向の後側から見た後面図である。
第3の実施形態では、凹部として、隅部17fに、該隅部17fの肉厚を減じて剛性を低下させるための凹溝17tが形成されている。即ち、隅部17fには、傾斜面17cの傾斜方向から視て円弧状の内縁形状を有する凹溝17tが、テーパ部17の先端から根元に亘って、交差する2つのテーパ部17の傾斜面17cの交線に沿って形成されている。また、凹溝17tは、端子収容空間18の外部であるコネクタハウジング10の外部空間と連通している。
(第4の実施形態)
図10は、図6で示した課題を解決するための第4の実施形態に係るコネクタハウジング10cにおける端子圧入孔14の構成図で、図10(a)は断面斜視図、図10(b)は端子圧入方向の後側から見た後面図である。図11は、上記第3の実施形態及び第4の実施形態に係るコネクタハウジング10b,10cの端子圧入孔14に端子20を圧入した場合の説明図で、端子20が圧入されることでテーパ部17が塑性変形してバリとして形成された状態を示す、端子圧入方向前方から見た斜視図である。
第4の実施形態では、凹部として、隅部17fの端子圧入方向の前側側面に、該隅部17fにおけるテーパ部17の先端側の肉厚を減じて剛性を低下させるための凹み17uが形成されている。即ち、隅部17fには、凹み17uが、テーパ部17の先端から該先端と根元との中間部分に亘って形成されている。また、凹み17uは、端子収容空間18の外部であるコネクタハウジング10の外部空間と連通している。
これら第3、第4実施形態のように構成した場合は、図11に示すように、前足部21の圧入時に、矩形環状のテーパ部17の4つの隅部17fの変形抵抗を減らすことができ、テーパ部17を均一に塑性変形させることができる。したがって、テーパ部17の塑性変形により形成されるバリの前足部21の外側面への密着性を高めることができ、端子圧入孔14と前足部21の間の隙間をバリ(テーパ部17)によって効果的に塞ぐことができ、封止剤の漏れ防止効果を向上させることができる。
以下では、実施形態に係るコネクタハウジングの作用及び効果を説明する。
実施形態に係るコネクタハウジング10,10a,10b,10cは、端子20が挿入されて収容される端子収容空間18を画成する端子圧入孔14(挿入孔)が穿設された樹脂製のハウジングであって、端子圧入孔14の内壁面の、端子20が挿入される向きにおける前端には、該向きにおける前方に向けて端子収容空間18が幅狭になるように傾斜した傾斜面17cを有するテーパ部17が突設され、端子20が端子圧入孔14に挿入されて該端子圧入孔14を貫通し、テーパ部17に圧入された場合には、テーパ部17の一部が、前方に変形して端子収容空間18の外部に突出し、突出したテーパ部17の一部の傾斜面17cが、端子20の外側面に接触する。
これにより、端子20が端子圧入孔14に挿入されてテーパ部17に圧入された場合に、端子圧入孔14の前端における端子圧入孔14の内壁面と端子20との間の隙間を小さくできる。このため、インサート成形を用いることなく、端子圧入孔14の内壁面と端子20との間の隙間を水分が通過することを抑制でき、例えば、端子圧入孔14の内壁面と端子20との間の隙間をシールするために、端子収容空間18に後側からポッティングされた封止剤30が、端子圧入孔14の前端における端子圧入孔14の内壁面と端子20との間の隙間から、端子収容空間18の外部に浸出することを防止できる。
この結果、本実施形態に係るコネクタハウジング10,10a,10b,10cによれば、製造コストを低減可能なハウジングを提供できる。
また、実施形態に係るコネクタハウジング10a,10b,10cでは、端子20が端子圧入孔14に挿入される向きに視た端子圧入孔14の内縁形状が、当該向きに視た端子20の断面形状に対応した、4つの内壁面に囲まれた矩形状に形成され、該内壁面それぞれの前端には、テーパ部17が内壁面の幅方向に亘って形成され、2つのテーパ部17が交差する隅部17fには、テーパ部17の傾斜面17cの先端から端子圧入孔14の内壁面に向けて窪む凹部(スリット17s、凹溝17t、又は凹み17u)が形成されている。
これにより、当該凹部が無い場合には辺部17gよりも剛性が高く変形しにくい隅部17fにおける剛性が低下するため、テーパ部17の全体が均等に変形しやすい。このため、端子圧入孔14の内壁面と端子20との間の隙間をより効果的に小さくすることができる。
また、実施形態に係るコネクタハウジング10a,10bでは、凹部(スリット17s又は凹溝17t)が、2つのテーパ部17の傾斜面17cが交差する交線に沿って形成されている。
これにより、剛性が高く変形しにくい隅部17fにおける剛性をより効果的に低下させることができる。
また、実施形態に係るコネクタハウジング10a,10b,10cでは、凹部(スリット17s、凹溝17t、又は凹み17u)が、端子収容空間18の外部に連通している。
これにより、剛性が高く変形しにくい隅部17fにおける剛性をより効果的に低下させることができる。
尚、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態は、本発明の技術的範囲内で種々の変形や改良等を伴うことができる。
1 コネクタ
10 コネクタハウジング
11 嵌合穴
12 壁部
13 溝部
14 端子圧入孔(挿入孔)
15 収容部
16 圧入孔本体部
17 テーパ部
17a 根元
17b 先端
17c 傾斜面
17d 前側側面
17f 隅部
17s スリット(凹部)
17t 凹溝(凹部)
17u 凹み(凹部)
18 端子収容空間
20 端子
21 前足部
22 オス端子部
23 幅広部
24 クサビ形状部
30 封止剤

Claims (4)

  1. 端子が挿入されて収容される端子収容空間を画成する挿入孔が穿設された樹脂製のハウジングであって、
    前記挿入孔の内壁面の、前記端子が挿入される向きにおける前端には、該向きにおける前方に向けて前記端子収容空間が幅狭になるように傾斜した傾斜面を有するテーパ部が突設され、
    前記端子が前記挿入孔に挿入されて該挿入孔を貫通し、前記テーパ部に圧入された場合には、前記テーパ部の一部が、前記向きにおける前方に変形して前記端子収容空間の外部に突出し、突出した前記テーパ部の一部の前記傾斜面が、前記端子の外側面に接触する、
    ことを特徴とするハウジング。
  2. 前記向きに視た前記挿入孔の内縁形状が、前記向きに視た前記端子の断面形状に対応した、4つの内壁面に囲まれた矩形状に形成され、該内壁面それぞれの前記前端には、前記テーパ部が前記内壁面の幅方向に亘って形成され、
    2つの前記テーパ部が交差する隅部には、前記テーパ部の前記傾斜面の先端から前記内壁面に向けて窪む凹部が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のハウジング。
  3. 前記凹部は、前記2つのテーパ部の傾斜面が交差する交線に沿って形成されている、
    ことを特徴とする請求項2に記載のハウジング。
  4. 前記凹部は、前記端子収容空間の外部に連通している、
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のハウジング。
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