JP2014078349A - ハウジング - Google Patents
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Abstract
【解決手段】端子圧入孔14の内壁面の、端子20が挿入される向きにおける前端には、該向きにおける前方に向けて端子収容空間18が幅狭になるように傾斜した傾斜面17cを有するテーパ部17が突設されている。端子20が端子圧入孔14に挿入されて該端子圧入孔14を貫通し、テーパ部17に圧入された場合には、テーパ部17の一部が、前方に変形して端子収容空間18の外部に突出し、突出したテーパ部17の一部の傾斜面17cが、端子20の外側面に接触する。
【選択図】図2
Description
コネクタ100は、複数のメス端子(図示せず。)を電気的に接続するために用いられるジョイントコネクタであり、メス端子を内部に収容した相手方コネクタ(図示せず。)と嵌合する樹脂製のコネクタハウジング110と、平行に配列されてメス端子と接続される複数のオス端子121の後端を連結部123で一体に連結した導電金属製のジョイント端子120と、を備えている。
(1) 端子が挿入されて収容される端子収容空間を画成する挿入孔が穿設された樹脂製のハウジングであって、
前記挿入孔の内壁面の、前記端子が挿入される向きにおける前端には、該向きにおける前方に向けて前記端子収容空間が幅狭になるように傾斜した傾斜面を有するテーパ部が突設され、
前記端子が前記挿入孔に挿入されて該挿入孔を貫通し、前記テーパ部に圧入された場合には、前記テーパ部の一部が、前記向きにおける前方に変形して前記端子収容空間の外部に突出し、突出した前記テーパ部の一部の前記傾斜面が、前記端子の外側面に接触する、
こと。
(2) 上記(1)の構成のハウジングであって、
前記向きに視た前記挿入孔の内縁形状が、前記向きに視た前記端子の断面形状に対応した、4つの内壁面に囲まれた矩形状に形成され、該内壁面それぞれの前記前端には、前記テーパ部が前記内壁面の幅方向に亘って形成され、
2つの前記テーパ部が交差する隅部には、前記テーパ部の前記傾斜面の先端から前記内壁面に向けて窪む凹部が形成されている、
こと。
(3) 上記(2)の構成のハウジングであって、
前記凹部は、前記2つのテーパ部の傾斜面が交差する交線に沿って形成されている、
こと。
(4) 上記(2)又は(3)の構成のハウジングであって、
前記凹部は、前記端子収容空間の外部に連通している、
こと。
上記(2)の構成のコネクタハウジングでは、挿入孔の内壁面に該内壁面の幅方向に亘って形成された2つのテーパ部が交差する隅部に、当該テーパ部の傾斜面の先端から内壁面に向けて窪む凹部が形成されている。これにより、当該凹部が無い場合には辺部よりも剛性が高く変形しにくい隅部における剛性が低下するため、テーパ部の全体が均等に変形しやすい。このため、挿入孔の内壁面と端子との間の隙間をより効果的に小さくすることができる。
上記(3)の構成のコネクタハウジングは、凹部が2つのテーパ部の傾斜面が交差する交線に沿って形成されているため、剛性が高く変形しにくい隅部における剛性をより効果的に低下させることができる。
上記(4)の構成のコネクタハウジングは、凹部が端子収容空間の外部に連通しているため、剛性が高く変形しにくい隅部における剛性をより効果的に低下させることができる。
以下、第1の実施形態を図1〜図4を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るコネクタハウジング10を備えるコネクタ1の組み立て途中の状態を示す斜視図である。図2は、コネクタハウジング10の構成図で、図2(a)はコネクタハウジングの縦断面図、図2(b)は図2(a)のIIb−IIb線矢視断面の斜視図、図2(c)は図2(b)のIIc部拡大図である。図3(a)は、図1のIIIa−IIIa矢視断面図、図3(b)は図3(a)のIIIb部の拡大図である。図4は、コネクタハウジング10の端子圧入孔14及びテーパ部17と端子20との関係を示す図で、図4(a)は端子20を圧入する前の状態を示す、端子圧入方向の後側から視た断面図、図4(b)は図4(a)のIVb−IVb矢視断面図、図4(c)は端子20を圧入した状態を示す、端子圧入方向の後側から視た断面図、図4(d)は図4(c)のIVd−IVd矢視断面図、図4(e)は端子20が圧入されることでテーパ部17が塑性変形してバリとして形成された状態を示す、端子圧入方向前方から見た斜視図である。以下、本明細書中では、図1中に矢印で示すように前側、後側、上側、下側、左側、右側を規定して説明する。
続いて、第1の実施形態以外の他の実施形態について説明する。まず、図6を参照して他の実施形態が解決しようとする課題について説明する。
図6は、コネクタハウジング10の更なる課題について説明するための図で、テーパ部17の4隅の変形抵抗が高いためにテーパ部17の塑性変形が不均一に進行し、テーパ部17の塑性変形により形成されるバリと端子20との間に大きめの隙間ができた場合を示す斜視図である。
図7は、図6で示した課題を解決するための第2の実施形態に係るコネクタハウジング10aにおける端子圧入孔14の構成図で、図7(a)は断面斜視図、図7(b)は端子圧入方向の後側から見た後面図である。図8は、上記第2の実施形態に係るコネクタハウジング10aの端子圧入孔14に端子20を圧入した場合の説明図で、端子が圧入されることでテーパ部17が塑性変形してバリとして形成された状態を示す、端子圧入方向前方から見た斜視図である。
図9は、図6で示した課題を解決するための第3の実施形態に係るコネクタハウジング10bにおける端子圧入孔14の構成図で、図9(a)は断面斜視図、図9(b)は端子圧入方向の後側から見た後面図である。
図10は、図6で示した課題を解決するための第4の実施形態に係るコネクタハウジング10cにおける端子圧入孔14の構成図で、図10(a)は断面斜視図、図10(b)は端子圧入方向の後側から見た後面図である。図11は、上記第3の実施形態及び第4の実施形態に係るコネクタハウジング10b,10cの端子圧入孔14に端子20を圧入した場合の説明図で、端子20が圧入されることでテーパ部17が塑性変形してバリとして形成された状態を示す、端子圧入方向前方から見た斜視図である。
これにより、端子20が端子圧入孔14に挿入されてテーパ部17に圧入された場合に、端子圧入孔14の前端における端子圧入孔14の内壁面と端子20との間の隙間を小さくできる。このため、インサート成形を用いることなく、端子圧入孔14の内壁面と端子20との間の隙間を水分が通過することを抑制でき、例えば、端子圧入孔14の内壁面と端子20との間の隙間をシールするために、端子収容空間18に後側からポッティングされた封止剤30が、端子圧入孔14の前端における端子圧入孔14の内壁面と端子20との間の隙間から、端子収容空間18の外部に浸出することを防止できる。
この結果、本実施形態に係るコネクタハウジング10,10a,10b,10cによれば、製造コストを低減可能なハウジングを提供できる。
これにより、当該凹部が無い場合には辺部17gよりも剛性が高く変形しにくい隅部17fにおける剛性が低下するため、テーパ部17の全体が均等に変形しやすい。このため、端子圧入孔14の内壁面と端子20との間の隙間をより効果的に小さくすることができる。
これにより、剛性が高く変形しにくい隅部17fにおける剛性をより効果的に低下させることができる。
これにより、剛性が高く変形しにくい隅部17fにおける剛性をより効果的に低下させることができる。
10 コネクタハウジング
11 嵌合穴
12 壁部
13 溝部
14 端子圧入孔(挿入孔)
15 収容部
16 圧入孔本体部
17 テーパ部
17a 根元
17b 先端
17c 傾斜面
17d 前側側面
17f 隅部
17s スリット(凹部)
17t 凹溝(凹部)
17u 凹み(凹部)
18 端子収容空間
20 端子
21 前足部
22 オス端子部
23 幅広部
24 クサビ形状部
30 封止剤
Claims (4)
- 端子が挿入されて収容される端子収容空間を画成する挿入孔が穿設された樹脂製のハウジングであって、
前記挿入孔の内壁面の、前記端子が挿入される向きにおける前端には、該向きにおける前方に向けて前記端子収容空間が幅狭になるように傾斜した傾斜面を有するテーパ部が突設され、
前記端子が前記挿入孔に挿入されて該挿入孔を貫通し、前記テーパ部に圧入された場合には、前記テーパ部の一部が、前記向きにおける前方に変形して前記端子収容空間の外部に突出し、突出した前記テーパ部の一部の前記傾斜面が、前記端子の外側面に接触する、
ことを特徴とするハウジング。 - 前記向きに視た前記挿入孔の内縁形状が、前記向きに視た前記端子の断面形状に対応した、4つの内壁面に囲まれた矩形状に形成され、該内壁面それぞれの前記前端には、前記テーパ部が前記内壁面の幅方向に亘って形成され、
2つの前記テーパ部が交差する隅部には、前記テーパ部の前記傾斜面の先端から前記内壁面に向けて窪む凹部が形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のハウジング。 - 前記凹部は、前記2つのテーパ部の傾斜面が交差する交線に沿って形成されている、
ことを特徴とする請求項2に記載のハウジング。 - 前記凹部は、前記端子収容空間の外部に連通している、
ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のハウジング。
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JP2000133371A (ja) * | 1998-10-23 | 2000-05-12 | Yazaki Corp | 液密コネクタ |
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