JP2014077714A - X線分析装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】認識できる部品の種類を増やすことができ、新しい取付個所に取付けられる部品を容易に追加的に認識でき、部品の取付位置や取付方向も認識できるX線分析装置を提供する。
【解決手段】試料28にX線を照射したときに試料28から出るX線をX線検出器57によって検出するX線分析装置である。このX線分析装置は交換可能な部品34、35、36、37、27、26、52、53、54、55、56を備えている。このX線分析装置は、交換可能な部品に付けられており交換可能な部品の種類を示す符号が付けられたラベル70と、交換可能な部品及びラベル70を撮影するカメラ16と、ラベル70に付された符号に基づいて交換可能な部品の種類を演算によって特定するCPU及び画像認識ソフトを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、X線を用いて試料を分析するX線分析装置に関する。特に、本発明は、交換可能な部品を備えているX線分析装置に関する。
X線分析装置は、一般に、交換可能な部品を有している。交換可能な部品としては、例えば、X線管、X線検出器、X線光学部品、アタッチメント(付属装置)等がある。X線光学部品としては、例えば、スリット、モノクロメータ、ソーラスリット、PSC(Parallel Slit Collimator)、フィルタ、PSA(Parallel Slit Analyzer)等がある。また、アタッチメントとしては、例えば、試料が充填される試料ホルダ、試料ホルダが置かれる試料板ユニット、サンプルチェンジャ(試料交換装置)、その他の種々の付属装置がある。
従来、交換可能な部品としてのX線管の種類を磁気センサを用いて識別するようにしたX線分析装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、交換可能な部品としてのスリット、モノクロメータ、フィルタ等の種類を光センサ、マイクロスイッチ等を用いて識別するようにしたX線分析装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
実開平2−069750号公報 特開2008−057989号公報
しかしながら、センサ、マイクロスイッチ等を用いた従来の部品認識方法においては、検知用標識の数が限られていた。例えば、最大で5bit(32種類)のID(識別記号)しか用意できなかった。このため、限度数を超えた部品に対して識別用のIDを割り振れないという問題があった。
また、センサ、マイクロスイッチ等を用いた従来の部品認識方法においては、検査対象である部品を通信線によって回路基板に接続させなければならず、そのために部品の取付個所(すなわち部品の位置)が特定個所に限定されてしまい、取付個所を追加することができなかった。
また、センサ、マイクロスイッチ等を用いた従来の部品認識方法においては、部品の種類は認識できるものの、部品の取付位置は認識できなかった。また、部品が縦方向に取付けられているのか、あるいは横方向に取付けられているのか、といった取付方向の認識はできなかった。
本発明は、上記の問題点に鑑みて成されたものであって、認識できる部品の種類を増やすことができ、新しい取付個所に取付けられる部品を容易に追加的に認識でき、部品の取付位置や取付方向も認識できるX線分析装置を提供することを目的とする。
本発明に係る第1のX線分析装置は、試料にX線を照射したときに当該試料から出るX線をX線検出器によって検出するX線分析装置であって、交換可能な部品を備えたX線分析装置において、前記交換可能な部品に設けられた標識と、前記交換可能な部品及び前記標識を撮影するカメラと、前記交換可能な部品の種類名を前記標識に基づいて演算によって特定する部品種類演算手段とを有することを特徴とする。部品種類演算手段は、例えば、CPUと画像認識アプリケーションソフトとの組み合せによって実現できる。
本発明に係る第1のX線分析装置によれば、通信線によって信号を伝送する光センサ等を用いて部品の種類を識別するのではなく、部品やアタッチメントに付けた標識をカメラで撮影して得た画像の解析によって部品等の種類を認識するようにしたので、標識を適切に決めることにより、認識できる部品の種類を増やすことができる。
また、センサや通信ケーブルを用いないので、通信ケーブルによって規定される特別な位置ばかりでなく、新しい取付個所に取付けられる部品を容易に追加的に認識することができる。
また、従来の認識方法では光センサや通信ケーブルを必要としたが、本実施形態ではカメラによって撮影した画像を読み取って情報をデータ化するので、センサ及びそのセンサから延びる通信ケーブルが不要である。このため、部品コストを低減できる。
また、従来のX線分析装置では、システムの稼動状況を確認するために開閉扉の適所に鉛入りガラスから成る視認用の窓を設けていたが、本発明のX線分析装置では、カメラによってシステムが撮影されるので、そのような窓が不要となり、コストダウンが可能である。
本発明に係る第2のX線分析装置は、試料にX線を照射したときに当該試料から出るX線をX線検出器によって検出するX線分析装置であって、交換可能な部品を備えたX線分析装置において、前記交換可能な部品に設けられた標識と、前記交換可能な部品及び前記標識を撮影するカメラと、前記交換可能な部品が取付けられるべき位置を前記標識に基づいて演算によって特定する部品位置演算手段とを有することを特徴とする。部品位置演算手段は、例えば、CPUと画像認識アプリケーションソフトとの組み合せによって実現できる。
本発明に係る第2のX線分析装置によれば、交換可能な部品を取付るべき位置の情報を標識の中に含ませることにより、交換可能な部品、例えば光学部品やアタッチメントの位置も認識できる。
また、従来のX線分析装置では、システムの稼動状況を確認するために開閉扉の適所に鉛入りガラスから成る視認用の窓を設けていたが、本発明のX線分析装置では、カメラによってシステムが撮影されるので、そのような窓が不要となり、コストダウンが可能である。
本発明に係るX線分析装置において、前記標識は、(1)前記交換可能な部品に付けられたラベルに付けられた符号であるか、(2)前記交換可能な部品自体の形状であるか、(3)前記交換可能な部品に付けられた色であるか、(4)前記交換可能な部品に付けられたラベルの色であるか、(5)前記交換可能な部品に直接に記載された符号であるか、又は(6)前記交換可能な部品に刻印によって直接に記載された符号であるかにすることができる。
上記ラベルは、部品に付けられたはり札や印刷物の総称であり、必要な標識を表示しているものである。ラベルを部品に付ける方法は様々であり、例えば、貼り付け、縫い付け、部品への直接な印刷、部品への直接な焼付け等が考えられる。
本発明に係るX線分析装置において、前記交換可能な部品は、例えばスリット、モノクロメータ等といったX線光学部品としたり、試料ホルダやその他のアタッチメントとすることができる。
本発明に係るX線分析装置は、互いに直交する2方向を識別できる図柄と、当該図柄に基づいて前記交換可能な部品の方向を演算によって特定する部品方向演算手段とをさらに有することができる。部品方向演算手段は、例えば、CPUと画像認識アプリケーションソフトとの組み合せによって実現できる。
本発明に係るX線分析装置において、前記互いに直交する2方向を識別できる図柄は長方形の枠の図柄とすることができる。
本発明に係るX線分析装置は、前記カメラの撮影画像内の基準点に対する前記交換可能な部品の特定点までの距離を演算する部品距離演算手段を有することができる。部品距離演算手段は、例えばCPUと画像認識アプリケーションソフトとの組み合せによって実現できる。
前記した「カメラの撮影画像内の基準点」は、当該撮影画像内の任意の点とすることができる。例えば、この基準点は、前記試料にX線が当る領域の中心である試料中心としたり、試料の上下位置を調整するためのアタッチメントであるZステージ上の特定点としたりすることができる。Zステージ上の特定点とする場合には、例えば、Zステージ上の所望の位置にラベルを貼り付けると共にそのラベル内に設定した特定点をZステージの特定点とすることができる。
本発明に係るX線分析装置において、前記交換可能な部品には長方形の枠を付けることができ、当該交換可能な部品の特定点はその長方形の枠の対角線の交点とすることができる。この構成により、交換可能な部品の特定点を容易に特定することができるようになる。なお、特定点の決め方としては対角線の交点とする方法以外に他の任意の決め方を採用できる。例えば、長方形の枠の角部の点としても良いし、長方形以外の他の形状に基づいて特定点を決めても良い。
本発明に係るX線分析装置において、前記交換可能な部品は直線的に長さを持った標識又は平面的に広さを持った標識を有することができる。そしてX線分析装置は、前記直線的に長さを持った標識の長さの変化又は前記平面的に広さを持った標識の面積の変化を演算し、この長さの変化又は面積の変化に基づいて前記交換可能な部品の前記カメラに対する前後方向の位置の変化を演算によって求める部品のZ位置演算手段を有することができる。部品のZ位置演算手段は、例えばCPUと画像認識アプリケーションソフトとの組み合せによって実現できる。
次に、本発明に係るX線分析装置は、以上に記載した部品種類演算手段、部品位置演算手段、部品方向演算手段、部品距離演算手段、及び部品のZ位置演算手段の少なくともいずれか1つによる演算結果に基づいて前記交換可能な部品が正常な状態に設定されているかどうかを判定する演算手段を有することを特徴とする。
本発明に係る第1のX線分析装置によれば、通信線によって信号を伝送する光センサ等を用いて部品の種類を識別するのではなく、光学部品やアタッチメントに付けた標識をカメラで撮影して得た画像の解析によって光学部品等の種類を認識するようにしたので、標識を適切に決めることにより、認識できる部品の種類を増やすことができる。
また、センサ及びそのセンサから延びる通信ケーブルを用いないので、通信ケーブルによって規定される特別な位置ばかりでなく、新しい取付個所に取付けられる部品を容易に追加的に認識することができる。
また、従来の認識方法では光センサや通信ケーブルを必要としたが、本実施形態ではカメラによって撮影した画像を読み取って情報をデータ化するので、センサ及びそのセンサから延びる通信ケーブルが不要である。このため、部品コストを低減できる。
また、従来のX線分析装置では、システムの稼動状況を確認するために開閉扉の適所に鉛入りガラスから成る視認用の窓を設けていたが、本発明のX線分析装置では、カメラによってシステムが撮影されるので、そのような窓が不要となり、コストダウンが可能である。
本発明に係る第2のX線分析装置によれば、交換可能な部品を取付るべき位置の情報を標識の中に含ませることにしたので、交換可能な部品、例えば光学部品やアタッチメントの位置を認識できる。
また、従来のX線分析装置では、システムの稼動状況を確認するために開閉扉の適所に鉛入りガラスから成る視認用の窓を設けていたが、本発明のX線分析装置では、カメラによってシステムが撮影されるので、そのような窓が不要となり、コストダウンが可能である。
本発明に係るX線分析装置の一実施形態の機械的及び電気的な構成を示す図である。 図1のX線分析装置の機械的な構成要素であるX線測定系の扉の開閉状態を示す図である。 図1のX線分析装置の機械的な構成要素である測定動作系を示す図である。 図3の測定動作系の平面図である。 本発明のX線分析装置の主要な部品であるラベル及びそのラベルに付ける符号の例を示す図である。 図1のX線分析装置の動作の一部分を示すシーケンスチャートである。 本発明のX線分析装置の主要な部品であるラベルの例を示す図である。 本発明に係るX線分析装置の変形例を示す図である。 本発明に係るX線分析装置の他の実施形態の主要部である測定動作系を示す図である。
(X線分析装置の第1の実施形態)
以下、本発明に係るX線分析装置を実施形態に基づいて説明する。なお、本発明がこの実施形態に限定されないことはもちろんである。また、本明細書に添付した図面では特徴的な部分を分かり易く示すために実際のものとは異なった比率で構成要素を示す場合がある。
図1は、本発明に係るX線分析装置の一実施形態を示している。図1において、本実施形態のX線分析装置1は、X線測定系2と、制御装置3と、表示装置4と、入力装置5とを有している。X線測定系2は試料にX線を照射したときにその試料から出るX線、例えば回折X線をX線検出器によって検出する測定系である。
制御装置3は、X線測定系2の動作を制御したり、X線測定系2によって求められた測定データを処理したりする装置である。表示装置4は各種のデータを画面上に画像として表示する装置であり、例えば液晶表示装置等といったフラットディスプレイパネルである。入力装置5はオペレータが制御装置3へデータを入力する際に用いられる装置であり、例えばキーボード、マウス等である。
制御装置3は、本実施形態では、CPU(Central Processing Unit/中央演算処理装置)8、ROM(Read Only Memory)9、RAM(Random Access Memory)10、メモリ11をバス12に接続してなるコンピュータシステムによって構成されている。表示装置4及び入力装置5は適宜のインターフェースを介してCPU8に接続されている。
(X線測定系)
X線測定系2は、X線を遮蔽できるX線シールドケース14と、そのシールドケース14の中に設置された測定動作系15と、シールドケース14の天井に近い位置に設置されたカメラ16と、シールドケース14の天井に設けられた照明装置、例えばLED(Light Emitting Diode)照明装置17とを有している。カメラ16は、撮影した画像内の位置を2次元座標内の座標値として特定できる機能を持ったカメラである。このようなカメラは一般的なCCD(Charge Coupled Device/電荷結合素子)カメラや、いわゆるWEB(ウエブ)カメラ等を用いて構成できる。
X線シールドケース14は、図2(a)に示すように、測定中は、中央扉20a及び左右扉20b,20cによってその前面開放面が閉じられている。オペレータが測定動作系15に対して必要な作業を行う際は、中央扉20a及び左右扉20b,20cが左右へスライド移動してシールドケース14の前面開放面が外部へ広く開放される。
測定動作系15は、図3及び図4に示すように、入射側アーム23と受光側アーム24とを有したゴニオメータ(測角器)25を有している。ゴニオメータ25の中心部分にはZ軸ステージ22が取付けられている。このZ軸ステージ22に試料台21が取付けられている。この試料台21に試料板26が取付けられている。測定対象である試料28は試料ホルダ27に充填されている。この試料ホルダ27が試料板26の上に置かれている。Z軸ステージ22、試料台21、試料板26及び試料ホルダ27は、それぞれがアタッチメントの1つである。
Z軸ステージ22には上下駆動装置29(図4参照)が付設されている。この上下駆動装置29によってZ軸ステージ22を上下方向(図3で矢印Cで示す上下方向、図4で紙面を貫通する方向)へ移動させることにより、試料28の上下方向の位置を調整できる。つまり、Z軸ステージ22は試料28の上下位置の調整を行うための試料上下位置調整部として機能する。
本実施形態では、アタッチメントとしてZ軸ステージ22、試料台21、試料板26、及び試料ホルダ27を例示した。しかしながら、アタッチメントとしてはこれら以外に種々のものがある。例えば、他のアタッチメントとして、サンプルチェンジャ、試料の揺動機構等が考えられる。
入射側アーム23にはθ回転系31が接続されている。受光側アーム24には2θ回転系32が接続されている。入射側アーム23は、θ回転系31によって駆動されて、試料28の表面を通る水平軸線である試料中心線X0を中心として矢印A−Aで示すように回転移動する。受光側アーム24は、2θ回転系32によって駆動されて試料軸線X0を中心として矢印B−Bで示すように回転移動する。
θ回転系31及び2θ回転系32は任意の構造の回転駆動構造によって構成できる。本実施形態では、回転角度を制御可能なモータ、例えばサーボモータ、パルスモータ等を動力源とし、その動力をウオームとウオームホイールとから成る動力伝達系を介して各アームへ伝達する回転系を採用している。
(入射光学系)
入射側アーム23は入射光学系33を支持している。入射光学系33は、X線管34と、CBO(Cross Beam Optics)ユニット35と、入射側第1光学素子36と、入射スリットボックス37とを有している。X線管34は内部にX線源であるX線焦点Fを有している。
(CBOユニット)
CBOユニット35は、測定の種別(例えば、粉末測定、小角散乱測定、微小部測定、インプレーン測定等)のそれぞれに対応した強度及び断面形状のX線を形成するためのユニットである。CBOユニット35は内部に多層膜ミラーを有している。CBOユニット35の中には多層膜ミラーの位置を調整するモータが内蔵されている。そのモータの出力軸の回転を制御するためのドライバがインターフェース基板47に内蔵されている。そのモータと基板47内のドライバは通信線である通信ケーブル48によって接続されている。
CBOユニット35は、また、スリット挿入口40を有している。このスリット挿入口40に選択スリット41を挿入することができる。挿入された選択スリット41は多層膜ミラーのX線出射側に位置することになる。
選択スリット41となり得る部品としては、例えば次の4種類のスリットが考えられる。
(1)選択スリットBB
(2)選択スリットPB
(3)選択スリットSA
(4)選択スリットMA
なお、BBは集中法用のスリットのことであり、PBは平行ビーム法用のスリットのことであり、SAは小角散乱測定用のスリットのことであり、MAは微小部測定用のスリットのことである。選択スリットSAは選択スリットPBのスリット幅を細くしたものである。選択スリットMAは選択スリットPBの長さを短くしたものである。CBOユニット35を取付ける個所には、CBOユニット35に代えて、中空のブロックを配置することもある。このような中空のブロックは、入射パスと呼ばれることがある。
(入射側第1光学素子)
入射側第1光学素子36は素子ベース42の上に着脱可能に取付けられる。入射側第1光学素子36としては、例えば、次のX線光学要素が適用される。
(1)2結晶モノクロメータGe(220)×2
(2)2結晶モノクロメータGe(400)×2
(3)4結晶モノクロメータGe(220)×4
(4)4結晶モノクロメータGe(400)×4
(5)ソーラスリットOpen
(6)ソーラスリット5deg
(7)ソーラスリット2.5deg
(8)In-plane PSC(Parallel Slit Collimator)1.0deg
(9)In-plane PSC 0.5deg
(10)In-plane PSC 0.15deg
モノクロメータは素子ベース42の上に直接に取付けられる。ソーラスリット及びIn-plane PSCは、素子ベース42の上に取付けられたモノクロメータに取付けられたり、専用のIPS(Incident Parallel Slit)アダプタ(入射平行スリットアダプタ)を介して素子ベース42に取付けられる。
入射第1光学素子36を取付ける個所には、モノクロメータ、ソーラスリット又はPSCが設けられないことがある。また、IPSアダプタが取り付けられないことがある。
(入射スリットボックス)
入射スリットボックス37はスリット挿入口43を有している。このスリット挿入口43には長手制限スリット44を挿入することができる。長手制限スリット44と成り得る部品としては、例えば、次のスリットがある。
(1)長手制限スリット0.5mm
(2)長手制限スリット2mm
(3)長手制限スリット5mm
(4)長手制限スリット10mm
(5)長手制限スリット15mm
入射スリットボックス37の中にはスリットを開閉させるためのモータが内蔵されている。そのモータの出力軸の回転を制御するためのドライバがインターフェース基板47に内蔵されている。上記のモータと基板47内のドライバは通信線である通信ケーブル48によって接続されている。
特許文献2(特開2008−057989号公報)に開示されたX線分析装置においては、本願の図3における素子ベース42上に取付けられた第1光学素子36の種類名が何であるのかを検知するために、光センサによって標識を検知する方法が採用されていた。このため、素子ベース42と基板47とを通信ケーブルで結び、素子ベース42上の光センサの出力信号を通信ケーブル及び基板47を通して外部へ出力する必要があった。
これに対し本実施形態では、後述するようにカメラを用いた認識方法によって入射側第1光学素子36の種類名及び入射側第1光学素子36が取付けられるべき位置を認識するようにしたので、素子ベース42上に光センサ等といったセンシング素子を用いる必要がなく、そのため素子ベース42と基板47とを通信ケーブル48で接続する必要性はない。
(受光光学系)
図3において、受光側アーム24は受光光学系51を支持している。受光光学系51は、第1受光スリットボックス52と、受光側第2光学素子53と、受光側第3光学素子54と、第2受光スリットボックス55と、アッテネータボックス56と、X線検出器57とを有している。
(第1受光スリットボックス)
第1受光スリットボックス52は受光スリット及びそのスリット開閉用のモータを内蔵している。また、第1受光スリットボックス52はスリット挿入口60を有している。このスリット挿入口60にKβフィルタ61を挿入することができる。
(受光側第2光学素子)
受光側第2光学素子53は、RODアダプタ(受光光学素子アダプタ)62の上に着脱可能に取付けられている。受光側第2光学素子53としては、例えば、次のX線光学要素が適用される。
(1)PSA(Parallel Slit Analyzer)Open
(2)PSA1.0deg
(3)PSA0.5deg
(4)PSA0.114deg
(5)PSA0.05deg
(6)Vacuum Path
なお、RODアダプタ62の上にPSAを取付けないで空間のままにすることもある。
(受光側第3光学素子54)
受光側第3光学素子54は、RPSアダプタ(受光平行スリットアダプタ)63の上に着脱可能に取付けられている。受光側第3光学素子54としては、例えば、次のX線光学要素が適用される。
(1)ソーラスリット5deg
(2)ソーラスリット2.5deg
(3)In-plane PSA(Parallel Slit Analyzer)1.0deg
(4)In-plane PSA 0.5deg
(5)In-plane PSA 0.114deg
なお、RPSアダプタ63それ自体を設けないことがある。また、RPSアダプタ63上にソーラスリットやIn-plane PSAを取付けないで空間のままにすることがある。
(第2受光スリットボックス)
第2受光スリットボックス55の内部には受光スリットが設けられている。また、第2受光スリットボックス55の内部にはスリットを開閉するためのモータが設けられている。また、第2受光スリットボックス55にはスリット挿入口64が設けられている。このスリット挿入口64に高さ制限スリット65を挿入することができる。スリット挿入口64に高さ制限スリット65が挿入されないこともある。
(アッテネータボックス)
アッテネータボックス56の内部にはアッテネータが設けられている。また、アッテネータボックス56の内部にはアッテネータの種類を切り換えるためのモータが設けられている。
第1受光スリットボックス52、第2受光スリットボックス55及びアッテネータボックス56の各ボックス内のモータの出力軸の回転を制御するためのドライバが、インターフェース基板68に内蔵されている。各ボックス内のモータと基板68内のドライバとは通信線である通信ケーブル69によって接続されている。
特許文献2(特開2008−057989号公報)に開示されたX線分析装置においては、本願の図3におけるRODアダプタ62上に取付けられた第2光学素子53の種類が何であるのかを検知するために、及びRPSアダプタ63上に取付けられた第3光学素子54の種類が何であるのかを検知するために、光センサによって標識を検知する方法が採用されていた。このため、RODアダプタ62と基板68とを通信ケーブルで結び、さらにRPSアダプタ63と基板68とを通信ケーブルで結び、各アダプタ62,63上の光センサの出力信号を通信ケーブル69及び基板68を通して外部へ出力する必要があった。
これに対し本実施形態では、後述するようにカメラを用いた認識方法によって第2光学素子53及び第3光学素子54の種類名及びこれらの素子が取付けられるべき位置を認識するようにしたので、各アダプタ62,63上に光センサ等といったセンシング素子を設ける必要がなく、そのため各アダプタ62,63と基板68とを通信ケーブル69で接続する必要性はない。
インターフェース基板47、θ回転系31、2θ回転系32及びインターフェース基板68の各出力線はコントローラ67の測定側の端子に接続されている。コントローラ67の制御側の端子はLANケーブル66によって制御装置3のCPU8に接続されている。カメラ16の入出力端子は通信ケーブル71によって制御装置3のCPU8に接続されている。
(測定種別)
本実施形態では図3の測定動作系15において、部品を適宜に交換することにより、各種の測定を行うことができる。例えば、集中法測定、反射率測定、小角散乱測定、微小部測定、その他の種々の測定を行うことができる。これらの測定を行うためには光学部品を適宜に交換して最適な光学系を構成する。例えば、集中法測定、反射率測定及び小角散乱測定を行う場合には、図3に示す測定動作系15において、以下の表に示す光学部品が選択的に用いられる。
(1)測定種別=簡易広角測定(集中法)、試料=ガラス試料板に充填した粉末試料

Figure 2014077714
(2)測定種別=反射率測定(高分解能)、試料=1cm×1cmの薄膜試料

Figure 2014077714
(3)測定種別=透過小角散乱測定、試料=キャピラリに封入したナノ粒子

Figure 2014077714
(交換可能な部品の種類及び取付位置を認識するための構成)
以上のように、本実施形態のX線分析装置では、測定の種別に応じて光学部品を交換する必要がある。光学部品の交換は本実施形態ではオペレータの手作業によって行われる。光学部品を交換した際には、その光学部品が正しい種類かどうか、その光学部品が正しい位置に取付けられたかどうか、等を検査する必要がある。そのような検査の際には、まず、光学部品の種類及びその光学部品が取付けられるべき位置が正しく認識されなければならない。以下、本実施形態における光学部品の種類及び位置の認識方法について説明する。
図4は、図3の測定動作系15を図の上方から見た場合の平面図を示している。この図は、図1において、シールドケース14の上部に設けたカメラ16で測定動作系15を撮影したときのその測定動作系15の画像に相当している。
図4において、入射光学系33内のX線管34、CBOユニット35、選択スリット41、入射側第1光学素子36、入射スリットボックス37、そして長手制限スリット44の各上面にラベル70が付されている。ラベル70を付けるための方法は、任意の方法を採用できるが、本実施形態では接着剤によって接着している。
また、受光光学系51内の第1受光スリットボックス52、フィルタ61、受光側第2光学素子53、受光側第3光学素子54、第2受光スリットボックス55、高さ制限スリット65、そしてアッテネータボックス56の各上面にラベル70が接着等によって付されている。また、アタッチメントの1つであるZ軸ステージ22の上面にもラベル70が付けられ、さらに、アタッチメントの他の1つである試料ホルダ27の上面にもラベル70が付けられている。
ラベル70には、図5(a)及び図5(b)に示すように、長方形状の枠の図柄73が付けられており、その図柄73の枠内に6桁の数字又はアルファベット、すなわち識別用の符号、すなわち標識が付けられている。この6桁の符号のうち、左側の先頭の2桁(すなわち図5(a)の「12」及び図5(b)の「AB」)は、このラベル70が付けられた部品が取付けられるべき場所(すなわち、位置)を表している。
6桁の識別符号のうちの真ん中の2桁(すなわち図5(a)の「34」及び図5(b)の「01」)は、このラベル70が付けられた部品の種類名を表している。この真ん中の2桁の符号は、例えば、部品が選択スリットBBならばその選択スリットBBに割り当てられた符号であり、部品が2結晶モノクロメータGe(220)×2ならばその2結晶モノクロメータGe(220)×2に割り当てられた符号である。さらに、6桁の識別符号のうちの右側の端の2桁((すなわち図5(a)の「56」及び図5(b)の「23」)は誤認識を検出するためのチェックサムである。
6桁の標識は、図5(c)に示す0〜9及びA〜Zの合計36個の符号から「0」、「1」、「I」、「O」、「Q」の5個を除いた符号から選択される。上記の5個の符号を除くのは、誤認識を生じる確率が大きいと考えられるからである。これら以外にも誤認識を生じ易いと考えられる符号があればその符号も標識として用いないことが望ましい。なお、標識は必要に応じて6桁以外の桁数の符号、例えば5桁の符号であっても良い。
(制御装置)
図1において、制御装置3の構成要素であるメモリ11は適宜の構造の記憶媒体、例えば、ハードディスク、半導体メモリによって形成されている。記憶媒体自体は1つでも複数でも良い。メモリ11内には、画像認識用のアプリケーションソフト74、ガイダンス用アプリケーションソフト75、及びX線測定用アプリケーションソフト76がインストール、すなわち記憶されている。また、メモリ11内に部品データベース77及び測定種別―使用部品データベース78が記憶されている。
画像認識用アプリケーションソフト74はカメラ16が撮影した画像を解析するためのアプリケーションソフトである。ガイダンスアプリケーションソフト75は、オペレータに各種のX線測定の進め方を案内するためのソフトウエアである。具体的には、ある種類のX線測定を行うには、どの種類のX線部品やどの種類のアタッチメントを使わなければならないかを教えることを実現するためのソフトウエアである。また、ガイダンスアプリケーションソフト75は、ある種類のX線測定を行うには、どの種類のX線部品やどの種類のアタッチメントをどの位置に配置すべきかを教えることを実現するためのソフトウエアである。
X線測定用アプリケーションソフト76は各種のX線測定、例えば、集中法測定、反射率測定、インプレーン測定、小角散乱測定、微小部測定、その他種々の測定を測定動作系15を使って実現させるためのソフトウエアである。
部品データベース77は、ラベル70に付けられた6桁の識別符号のうちの部品を取付けるべき位置に対応した符号(本実施形態では左側の先頭の2桁の符号)とX線光学部品を取付けるべき位置との関係、及び部品を取付けるべき位置に対応した符号とアタッチメントを取付けるべき位置との関係を規定しているデータベースである。
また、部品データベース77は、図5(a)及び図5(b)のラベル70に付けられた6桁の識別符号の内の部品種別に対応した符号(本実施形態では真ん中の2桁の符号)とX線光学部品の名称との関係、及び部品種別に対応した符号とアタッチメントの名称との関係を規定しているデータベースである。
測定種別−使用部品データベース78は、各種のX線測定、例えば、集中法測定、反射率測定、インプレーン測定、小角散乱測定、微小部測定、その他種々の測定を実現させるためには、どのX線部品及びアタッチメントをどの位置に配置しなければならないかを規定しているデータベースである。
(標識の詳しい具体例)
以下、説明を分かり易くするために、各光学部品及び各アタッチメントに割り当てられる標識を具体例を挙げて説明する。なお、例示する標識は、説明を分かり易くするための単なる一例であり、実際には必要に応じた他の適切な標識が選択される。説明のための標識の具体例は次の通りである。
交換可能な部品であるアタッチメントについての標識は次の通りである。

Figure 2014077714
ここで、左端の2文字「AA」、「BB」は、これらのアタッチメントがゴニオメータ25に対してどの位置にあるべきかを表している。ゴニオメータ25に対する「AA」、「BB」の正しい位置は、予め、アプリケーションソフトに定義されている。
また、中央の2文字「01」、「02」は、それぞれのアタッチメントの種類名を表している。アタッチメントの種類名に対する標識の文字は、予め、アプリケーションソフトに定義されている。
交換可能な第1の光学部品群(ボックス関係)についての標識は次の通りである。

Figure 2014077714
ここで、左端の2文字「CC」、「DD」、……は、これらの部品がゴニオメータ25に対してどの位置にあるべきかを表している。ゴニオメータ25に対する「CC」、「DD」等の正しい位置は、予め、アプリケーションソフトに画像データ等として定義されている。
また、中央の2文字「03」、「04」、……は、それぞれの部品の種類名を表している。種類名と2文字の標識との対応関係は、予め、アプリケーションソフトにデータテーブル等として定義されている。
交換可能な第2の光学部品群(素子関係)についての標識は次の通りである。
(CBOユニット35内の選択スリット41)

Figure 2014077714
ここで、左端の2文字「11」は、これらの部品がCBOユニット35の場所(すなわち、位置)に配置されることを表している。2文字「11」がCBOユニット35の位置に対応していることは、予め、アプリケーションソフトに画像データ等として定義されている。
また、中央の2文字「51」〜「54」は、それぞれの部品種類名を表している。種類名と2文字の標識との対応関係は、予め、アプリケーションソフトにデータテーブル等として定義されている。
(入射側第1光学素子36)

Figure 2014077714
ここで、左端の2文字「22」は、これらの部品が入射側第1光学素子36の場所(すなわち、位置)に、交換して配置されることを表している。2文字「22」が入射側第1光学素子36の位置に対応していることは、予め、アプリケーションソフトに画像データ等として定義されている。
また、中央の2文字「55」〜「64」は、それぞれの部品種類名を表している。種類名と2文字の標識との対応関係は、予め、アプリケーションソフトにデータテーブル等として定義されている。
(入射スリットボックス37内の長手制限スリット44)

Figure 2014077714
ここで、左端の2文字「33」は、これらの部品が入射スリットボックス37の場所(すなわち、位置)に、交換して配置されることを表している。2文字「33」が入射スリットボックス37の位置に対応していることは、予め、アプリケーションソフトに画像データ等として定義されている。
また、中央の2文字「65」〜「69」は、それぞれの部品種類名を表している。種類名と2文字の標識との対応関係は、予め、アプリケーションソフトにデータテーブル等として定義されている。
(第1光学スリットボックス52内のKβフィルタ61)

Figure 2014077714
ここで、左端の2文字「44」は、Kβフィルタ61が第1受光スリットボックス52の場所(すなわち、位置)に配置されることを表している。2文字「44」が第1受光スリットボックス52の位置に対応していることは、予め、アプリケーションソフトに画像データ等として定義されている。
また、中央の2文字「70」は、この部品がKβフィルタであることを表している。種類名と2文字の標識との対応関係は、予め、アプリケーションソフトにデータテーブル等として定義されている。
(受光側第2光学素子53)

Figure 2014077714
ここで、左端の2文字「55」は、これらの部品が受光側第2光学素子53の場所(すなわち、位置)に、交換して配置されることを表している。2文字「55」が受光側第2光学素子53の位置に対応していることは、予め、アプリケーションソフトに画像データ等として定義されている。
また、中央の2文字「71」〜「76」は、それぞれの部品種類名を表している。種類名と2文字の標識との対応関係は、予め、アプリケーションソフトにデータテーブル等として定義されている。
(受光側第3光学素子54)

Figure 2014077714
ここで、左端の2文字「66」は、これらの部品が受光側第3光学素子54の場所(すなわち、位置)に、交換して配置されることを表している。2文字「66」が受光側第3光学素子54の位置に対応していることは、予め、アプリケーションソフトに画像データ等として定義されている。
また、中央の2文字「77」〜「81」は、それぞれの部品種類名を表している。種類名と2文字の標識との対応関係は、予め、アプリケーションソフトにデータテーブル等として定義されている。
(第2受光スリットボックス55内の高さ制限スリット65)

Figure 2014077714
ここで、左端の2文字「77」は、高さ制限スリット65が第2受光スリットボックス55の場所(すなわち、位置)に配置されることを表している。2文字「77」が第2受光スリットボックス55の位置に対応していることは、予め、アプリケーションソフトに画像データ等として定義されている。
また、中央の2文字「82」は、この部品が高さ制限スリットであることを表している。種類名と2文字の標識との対応関係は、予め、アプリケーションソフトにデータテーブル等として定義されている。
(交換可能な部品の種類名及び取付けるべき位置の認識処理)
以下、図3及び図4に示された測定動作系15に取付けられている交換可能な部品(すなわち、光学部品及びアタッチメント)の認識処理について図6のシーケンスチャートを用いて説明する。
図6のステップS1で、演算手段であるCPU8(図1)は図3の入射側アーム23及び受光側アーム24を所定の光学系交換位置へ移動させる。本実施形態では、光学系交換位置は図3及び図4に示す位置、具体的には、入射光学系33及び受光光学系51が水平面内で直線的に並ぶ位置である。
次にユーザ、すなわちオペレータは、ステップS2で、図2(a)の扉20a,20b,20cを開けるための所定のボタンを押して、それらの扉を開ける。扉が開けられると、CPU8はステップS4で扉を開状態でロックする。CPU8は、必要に応じて、図1のメモリ11内のガイダンスアプリケーションソフト75に従って、ユーザが行おうとしている測定に関して必要となる光学部品及びアタッチメントを表示装置4の画面上に表示して指示する。
ユーザはその画面表示に従って、ステップS5において、必要に応じて光学部品及びアタッチメントの交換を行う。交換が終了すると、ユーザはステップS6において、扉を締めるためのボタンを押して扉を締める。扉が閉じられると、CPU8はステップS8において、測定動作系15の部品及びアタッチメントの構成状態を検知するための処理を行う。
具体的には、ステップS8.1において、図1のカメラ16によって測定動作系15の入射光学系33及び受光光学系51を撮影する。これにより、図4に示すように各光学部品及びアタッチメントと共に、それらに付けられたラベル70が撮影される。CPU8は撮影されたこの画像をステップS8.1.1においてメモリ11(図1)内の所定の記憶領域に記憶する。
次に、CPU8は記憶した画像を解析する。具体的には、ラベル70に付けられている6桁の識別符号のうちの部品種別用の2桁に基づいて、現在、どの光学部品及びどのアタッチメントがゴニオメータ25に装備されているかを判定する。また、6桁の識別符号のうちの位置特定用の2桁に基づいて、どの光学部品及びどのアタッチメントがどの位置に取付けられるべき部品等であるかを判定する。この場合の「どの位置」とは、例えば、試料28が置かれているゴニオメータ25の中心部から見て入射光学系33内の何番目の部品であるかとか、ゴニオメータ25の中心部から見て受光光学系51内の何番目の部品であるかとかいった表現で規定される位置である。
こうして判定された部品の種類及び部品の位置に基づいて、CPU8は図1のガイダンスアプリケーションソフト75を起動して適宜のガイダンスをユーザに与えることができる。
(交換可能な部品の取付方向の認識処理)
本実施形態の画像認識アプリケーションソフト74(図1)は、上記の光学部品の種類及び位置の認定処理に加えて、部品の取付方向の認定処理を実現することができる。すなわち、CPU8は図4において、個々の光学部品及びアタッチメントに付けられたラベル70の長方形状の枠73の長手方向が図4の左右方向に延在しているか、あるいは図4の前後方向(左右方向に直角の方向)に延在しているかを、個々の光学部品及び個々のアタッチメントごとに判定する。
これにより、CPU8は、個々の光学部品及び個々のアタッチメントが正しい方向を向いているかどうかを正しく且つ容易に判定できる。なお、部品の取付方向を認識するためにラベル70に付ける図柄は長方形状の枠73に限られず、互いに直交する2方向を識別できる図柄でありさえすれば、長方形状に限られない。例えば、楕円形状の図柄、長円形状の図柄、その他の図柄とすることができる。
ところで、X線管34の1つの壁からはポイントフォーカスのX線(すなわちドット状の断面形状を持ったX線)を取り出すことができる。また、その壁に対して90°の角度を持った壁からはラインフォーカスのX線(すなわち線状の断面形状を持ったX線)を取り出すことができる。従来のX線分析装置においては、X線管34がポイントフォーカスのX線を出射する状態になっているのか、あるいはラインフォーカスのX線を出射する状態になっているのかを判定することが難しかった。これに対し、本実施形態では、長方形状の枠図形を持ったラベル70をX線管34の上面に付け、このラベル70が左右方向(横方向)であるか、前後方向(縦方向)であるかを見分けることにより、X線管34がポイントフォーカスを出射する状態になっているか、ラインフォーカスを出射する状態になっているかを、容易に判定できる。
(交換可能な部品が設置された位置を距離的に認識する処理)
本実施形態の画像認識アプリケーションソフト74(図1)は、上記の光学部品の種類及び位置の認定処理、並びに上記の光学部品の取付方向の認識処理に加えて、交換可能な部品及びアタッチメントの所定基準位置からの距離を演算する機能を持っている。
具体的には、CPU8は、図7において、ラベル70に付けられた長方形の枠73の対角線の交点P0をラベル70の位置、従ってこのラベル70が付けられている光学部品又はアタッチメントの特定点と認識することができる。また、CPU8は画像データとしての図4において、試料28の中心点P1を基準位置として特定できる。そして、CPU8は、基準位置P1とラベル位置P0との間の距離を画像データ内で演算によって求めることができる。
X線分析装置を用いた求めた測定データには、各光学部品の試料からの距離を測定データを求めた際の条件として測定データと共に記憶することが多い。従来であれば、この距離条件はオペレータがキーボード等といった入力装置を通して手で入力していた。これに対し、本実施形態では、カメラ16で撮影したラベル70の画像に基づいて各部品の試料に対する距離を演算によって求めることができるので、オペレータの作業を著しく軽減できる。
なお、基準位置P1は試料28の中心点に限られず、カメラ16の撮影画像内の任意の別の位置に設定することもできる。例えば、図4において、Zステージ22の上に設けたラベル70内の特定点を基準点として設定できる。そして、この基準点に対しての各部品の距離、すなわち位置を求めることができる。
また、光学部品やアタッチメントの特定点は、長方形の枠73の対角線の交点とすることだけに限られることはなく、長方形のワーク73の角部、例えば左上の角部とすることもできる。あるいは、長方形以外の任意の形状の中の特定点とすることも可能である。
また、上記のようにしてラベル位置の距離を検知する場合、ゴニオメータ25の入射側アーム23及び受光側アーム24が水平位置でない状態にあるときがある。この場合には、カメラ16による画像から求めた距離をアームの角度で補正することにより、各部品の正しい距離を得ることができる。
(交換可能な部品あるいは交換しない部品のZ方向における位置の変動の検知)
図4において、ゴニオメータ25の中心部分にZ軸ステージ22が設けられている。このZ軸ステージ22は、試料28の上下位置を調整するために上下駆動装置29によって駆動されて上下方向(図4の紙面を貫通する方向)へ平行移動する。Z軸ステージ22の上面にはラベル70が付けられている。このラベル70には図5(a)及び図5(b)に示すような長方形の枠73が付けられている。この枠73は、直線的に長さを持った標識又は平面的に広さを持った標識として機能する。直線的に長さを持った標識は枠73の長辺部分又は短辺部分である。平面的に広さを持った標識は、枠73によって囲まれた領域の面積である。
枠73の内部に付けられる符号は、例えば「AA0121」のような符号であり、「AA」はZ軸ステージ22を取付けるべき位置を表しており、「01」はZ軸ステージ22の種類名を表しており、「21」はチェックサムを表している。これらの位置情報及び種類名情報は、予め、アプリケーションソフトのプログラム内に書き込まれている。
CPU8は、ラベル70内の枠73(図7参照)の辺の長さ又は面積を演算することができる。さらには、CPU8は異なった時刻における枠73の辺の長さ又は面積を演算によって求めることができる。これらの値が経時的に変化していれば、ゴニオメータ25の位置が上下方向、すなわちZ方向で変動したものと判定できる。これにより、CPU8はZ軸ステージ22の上下位置の移動距離を検知することができる。
(検出した情報の活用例)
図5(a)及び図5(b)を用いて説明したように、本実施形態では、交換可能な各部品に付けられたラベル70に表示されている標識をカメラ16で撮影して得られた画像に基づいて、そのラベル70が付された部品の種類名が何であるか、及びその部品がどの位置に配置されるべきかの情報を、図1の制御装置3によって、具体的には画像認識アプリケーション74に従って機能するCPU8によって求めることにした。
また、図4を用いて説明したように、本実施形態では、個々の光学部品及びアタッチメントに付けられたラベル70の長方形状の枠73の長手方向が図4の左右方向に延在しているか、あるいは図4の前後方向(左右方向に直角の方向)に延在しているかを判定し、この判定に基づいて各部品の方向を、図1の制御装置3によって、具体的には画像認識アプリケーション74に従って機能するCPU8によって求めることにした。
また、図4及び図7を用いて説明したように、本実施形態では、試料中心点P1(図4参照)を基準位置として選定し、各部品に付けられたラベル70(図7参照)内の枠73の対角線の交点P0を各部品の特定点として選定し、各部品の特定点P0の基準位置P1からの距離を、図1の制御装置3によって、具体的には画像認識アプリケーション74に従って機能するCPU8によって求めることにした。
さらに、図4を用いて説明したように、本実施形態では、Z軸ステージ22に付けたラベル70をカメラ16で撮影して得られた画像に基づいて、Z軸ステージ22の上下方向の位置の変化を、図1の制御装置3によって、具体的には画像認識アプリケーション74に従って機能するCPU8によって求めることにした。
図1に示した制御装置3においてガイダンス・アプリケーション75に従って機能するCPU8、又は画像認識アプリケーション74に従って機能するCPU8、又はX線測定用アプリケーション76に従って機能するCPU8は、X線測定系2によって実現される複数種類の測定(例えば、粉末測定、小角散乱測定、微小部測定、インプレーン測定等)を制御している。
また、メモリ11内の各アプリケーション内又はメモリ11内の所定のテーブルデータ内には、各測定種類に対応してどの種類の光学部品やアタッチメントを使用すれば良いかの情報や、それらの光学部品等をどの位置に配置すれば良いかの情報が、予め記憶されている。所定のアプリケーションに従って機能するCPU8は、カメラ16によって得た画像情報から求められた部品種類名の情報及び部品位置の情報を上記のデータテーブル等の内部に記憶されたデータと比較して、交換可能な部品が測定種類に対応した正しい種類の部品であるかどうか、及びその部品が正しい位置に配置されているかどうかを判定する。
さらに、メモリ11内の各アプリケーション内又はメモリ11内の所定のテーブルデータ内には、各測定種類に対応して使用される光学部品やアタッチメントを基準位置から何mmの距離に配置しなければならないかとか、各測定種類に対応して使用される光学部品やアタッチメントをZ方向(すなわち上下方向)のどの位置に配置しなければならないかといった情報が、予め記憶されている。
所定のアプリケーションに従って機能するCPU8は、カメラ16によって得た画像情報から求められた「基準位置からの距離」の情報を上記のデータテーブル等の内部に記憶されたデータと比較して、交換可能な部品が測定種類に対応した正しい距離に置かれているかどうかを判定する。さらに、所定のアプリケーションに従って機能するCPU8は、カメラ16によって得た画像情報から求められた「各部品のZ方向の位置」の情報を上記のデータテーブル等の内部に記憶されたデータと比較して、交換可能な部品が測定種類に対応した正しいZ方向位置に置かれているかどうかを判定する。
以上のように、本実施形態のCPU8は、メモリ11内に記憶されているデータとカメラ16による撮影によって得られた情報とを比較することにより、交換可能な部品が測定種類に対応した正常な状態にセット(すなわち設定)されているかどうかを判定する。
(本実施形態によってもたらされる効果)
以上に説明したように、本実施形態によれば、通信線によって信号を伝送する光センサ等を用いて部品の種類を識別するのではなく、光学部品やアタッチメントに付けたラベルの標識をカメラで撮影して得た画像の解析によって光学部品等の種類を認識するようにしたので、ラベルに付ける標識を適切に決めることにより、認識できる部品の種類を増やすことができる。
また、部品の種類名や部品を取付けるべき位置を認識するためにセンサ及びそのセンサから延びる通信ケーブルを用いないので、通信ケーブルによって規定される特別な位置ばかりでなく、新しい取付個所に取付けられる部品を容易に追加的に認識することができる。
また、本実施形態によれば、ラベルに付ける標識の中に部品を取付るべき位置の情報を含ませたので、光学部品やアタッチメントの種類名を認識することだけでなく、光学部品等の位置も認識できる。
また、本実施形態によれば、長方形状の枠73等といった2方向を識別できる図柄をラベルに付けてその図柄をカメラで撮影することにより、光学部品やアタッチメントの取付方向も認識できる。なお、取付方向を認識するための標識は長方形状の枠73に限られず、2方向の位置を認識可能な標識でありさえすれば、他の任意の形状とすることができる。例えば、三角形状や、三角及び四角以外の多角形状等とすることもできる。
また、従来の認識方法では光センサや通信ケーブルを必要としたが、本実施形態ではカメラによって撮影した画像を読み取って情報をデータ化するのでセンサ及びそのセンサから延びる通信ケーブルが不要である。このため、部品コストを低減できる。
また、従来のX線分析装置では、システムの稼動状況を確認するために図2(a)及び図2(b)の扉20a,20b,20cの適所にX線を遮断するための物質、例えば鉛を混入したガラスを視認用の窓として設けていたが、本実施形態のX線分析装置では、カメラによってシステムが撮影されるので、鉛入りガラス等が不要となり、コストダウンが可能である。
また、アタッチメントである試料ホルダ27に付けられたラベル70は、試料ホルダ27の種類や取付位置を認識することに資することができる。また、試料の個々に対して異なった識別符号を割り当てることができる。
(変形例)
(1) 以上の実施形態では、ラベル70に付ける6桁の符号に部品の種別情報と部品を取付けるべき位置の情報の両方を含ませた。これに代えて、ラベル70に部品の種別情報及び部品を置くべき位置の情報のいずれか一方を含ませることもできる。この構成によれば、CPU8(図1参照)は、カメラ16によってラベル70を撮影することにより、部品やアタッチメントの種別だけを認識したり、その部品等を置くべき位置だけを認識したりすることができる。
(2) また、以上の実施形態では、図1に示したように、1つのカメラ16で光学部品やアタッチメントを撮影した。これに代えて、図8(a)に示すように、2つのカメラ16a及び16bによって光学部品等を撮影することもできる。この構成によれば、画角の狭いカメラを有効に活用できる。
(3) また、以上の実施形態では、カメラ16をシールドケース14の天井部分に配置して、水平状態にあるゴニオメータに対して光学部品等を撮影した。つまり、光学部品等の交換位置をゴニオメータの水平状態位置に設定した。これに代えて、図8(b)に示すように、カメラ16をシールドケース14の側面壁の近傍に設置し、ゴニオメータ25の鉛直上下状態位置を光学部品等の撮影位置、すなわち光学部品等の交換位置に設定することもできる。
(4) また、以上の実施形態ではラベル70に付けた数字及びアルファベットから成る符号を標識として用いたが、これを次のような標識、すなわち、(1)前記交換可能な部品に付けられたラベルに付けられた符号、(2)前記交換可能な部品自体の形状、(3)前記交換可能な部品に付けられた色、(4)前記交換可能な部品に付けられたラベルの色、(5)前記交換可能な部品に直接に記載された符号、又は(6)前記交換可能な部品に刻印によって直接に記載された符号等に代えることができる。
(X線分析装置の第2の実施形態)
図9は、本発明に係るX線分析装置の他の実施形態を示している。本実施形態の全体的な構成は図1に示した実施形態と同じである。但し、図1における画像認識アプリケーションソフト74が実現する機能は、本実施形態の場合は既述した第1の実施形態と異なっている。
図3、図4及び図5に示した第1の実施形態では、ラベル70に付ける6桁の標識、すなわち識別符号の中に光学部品及びアタッチメントの種類名を表す2桁の符号と、それらを取付けるべき位置(すなわち場所)を表す2桁の両方の符号を含ませた。
そして、図3の測定動作系15において、交換可能な部品であるX線管34、CBOユニット35、入射側第1光学素子36、入射スリットボックス37、第1受光スリットボックス52、受光側第2光学素子53、受光側第3光学素子54、第2受光スリットボックスス55、及びアッテネータボックス56の各要素には、それらの部品の種類名を表すための構成、例えば識別用標識とそれを認識するための光センサとの組み合せは設けなかった。
図9に示す本実施形態の測定動作系15Aでは、入射側第1光学素子36等といった光学部品にそれら自身の種類を電気信号として出力するための構成を与えている。このような構成は、例えば特開2008−057989号公報の図4で開示されているような識別用標識とそれを検知する光センサとの組み合せを含む構成である。
このため、本実施形態では、入射光学系33内のCBOユニット35、入射側第1光学素子36、入射スリットボックス37の各光学部品からインターフェース基板47へ通信ケーブル48が延びており、各光学部品内のセンサの出力信号が通信ケーブル48を通して基板47へ伝送される。
また、受光光学系51内の第1受光スリットボックス52、受光側第2光学素子53、受光側第3光学素子54、第2受光スリットボックスス55、及びアッテネータボックス56の各光学部品からインターフェース基板68へ通信ケーブル69が延びており、各光学部品内のセンサの出力信号が通信ケーブル69を通して基板68へ伝送される。
このように測定動作系15Aにおいて、交換可能な部品の種類を検知するための構成、例えば識別用標識と光センサとの組み合せを設けたことに対応して、本実施形態では図4のラベル70には光学部品の種類名を表すための符号を付けることはせず、交換可能な部品を取付けるべき位置を表すための符号だけを付けることにしている。
このため、図1のカメラ16を用いて図4の測定動作系15Aを撮影して画像データを求めたとき、そこに写されているラベル70は取付可能な部品の種類名を表す情報は持っておらず、部品を取付けるべき位置を表す情報を持っているだけとなる。こうして、本実施形態では、部品の種類名を表す情報は光学部品それ自身に内蔵されたセンサから出力される信号によって識別され、他方、部品を取付けるべき位置を表す情報はカメラ16によって撮影されたラベル70内の標識の画像情報に基づいて識別される。
本実施形態によれば、ラベルに付ける情報の中に交換可能な部品(すなわち光学部品やアタッチメント)を取付るべき位置の情報を含ませることにより、それらの部品を認識することだけでなく、それらの部品の位置も認識できる。
また、本実施形態によれば、長方形状の枠73等といった2方向を識別できる図柄をラベルに付けてその図柄をカメラで撮影することにより、部品やアタッチメントの取付方向も認識できる。
また、従来のX線分析装置では、システムの稼動状況を確認するために図2(a)及び図2(b)の扉20a,20b,20cの適所にX線を遮断するための物質、例えば鉛を混入したガラスを視認用の窓として設けていたが、本実施形態のX線分析装置では、カメラによってシステムが撮影されるので、鉛入りガラス等が不要となり、コストダウンが可能である。
(その他の実施形態)
以上、好ましい実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はその実施形態に限定されるものでなく、請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々に改変できる。
例えば、交換可能な部品は図3や図9に示したX線管34、CBOユニット35、入射側第1光学素子36、入射スリットボックス37、第1受光スリットボックス52、受光側第2光学素子53、受光側第3光学素子54、第2受光スリットボックスス55、及びアッテネータボックス56の各部品に限られず、必要に応じて用いられる他の任意の光学部品とすることができる。
以上の実施形態では交換可能な各部品にラベル70を付け、そのラベル70内の符号による標識に基づいて部品の種類名や部品を取付けるべき位置を識別した。しかしながら、ラベル内の標識を読み取ることに代えて、部品の形状の画像認識によって部品の種類等を識別することも可能である。
さらには、部品の形状の画像認識によって部品を取付ける位置を識別し、ラベル内の標識によって部品の種類名を識別するように制御することも可能である。
1.X線分析装置、 2.X線測定系、 3.制御装置、 4.表示装置、 5.入力装置、 11.メモリ、 14.X線シールドケース、 15.測定動作系、 15A.測定動作系、 16.カメラ、 17.LED照明装置、 20a.中央扉、 20b,20c.左右扉、 21.試料台、 22.Z軸ステージ(試料上下位置調整部)、 23.入射側アーム、 24.受光側アーム、 25.ゴニオメータ、 26試料板、 27.試料ホルダ、 28.試料、 31.θ回転系、 32.2θ回転系、 33.入射光学系、 34.X線管、 35.CBOユニット、 36.入射側第1光学素子、 37.入射スリットボックス、 40.スリット挿入口、 41.選択スリット、 42.素子ベース、 43.スリット挿入口、 44.長手制限スリット、 47.インターフェース基板、 48.通信ケーブル、 51.受光光学系、 52.第1受光スリットボックス、 53.受光側第2光学素子、 54.受光側第3光学素子、 55.第2受光スリットボックス、 56.アッテネータボックス、 57.X線検出器、 60.スリット挿入口、 61.Kβフィルタ、 62.RODアダプタ、 63.RPSアダプタ、 64.スリット挿入口、 65.高さ制限スリット、 66.LANケーブル、 67.コントローラ、 68.インターフェース基板、 69.通信ケーブル、 70.ラベル、 71.通信ケーブル、 73.長方形の枠の図柄、 74.画像認識用アプリケーションソフト、 75.ガイダンス用アプリケーションソフト、 76.X線測定用アプリケーションソフト、 77.部品データベース、 78.測定種別―使用部品データベース、 X0.試料中心線、A−A.θ回転、 B−B.2θ回転、 F.X線焦点、 P0.対角線の交点(特定点)、 P1.試料中心点(基準位置)

Claims (15)

  1. 試料にX線を照射したときに当該試料から出るX線をX線検出器によって検出するX線分析装置であって、交換可能な部品を備えたX線分析装置において、
    前記交換可能な部品に設けられた標識と、
    前記交換可能な部品及び前記標識を撮影するカメラと、
    前記交換可能な部品の種類名を前記カメラによって撮影された前記標識の画像に基づいて演算によって特定する部品種類演算手段と
    を有することを特徴とするX線分析装置。
  2. 試料にX線を照射したときに当該試料から出るX線をX線検出器によって検出するX線分析装置であって、交換可能な部品を備えたX線分析装置において、
    前記交換可能な部品に設けられた標識と、
    前記交換可能な部品及び前記標識を撮影するカメラと、
    前記交換可能な部品が取付けられるべき位置を前記カメラによって撮影された前記標識の画像に基づいて演算によって特定する部品位置演算手段と
    を有することを特徴とするX線分析装置。
  3. 前記標識は、(1)前記交換可能な部品に付けられたラベルに付けられた符号であるか、(2)前記交換可能な部品自体の形状であるか、(3)前記交換可能な部品に付けられた色であるか、(4)前記交換可能な部品に付けられたラベルの色であるか、(5)前記交換可能な部品に直接に記載された符号であるか、又は(6)前記交換可能な部品に刻印によって直接に記載された符号であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のX線分析装置。
  4. 前記交換可能な部品は、X線光学部品及び/又はアタッチメントであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載のX線分析装置。
  5. 互いに直交する2方向を識別できる図柄と、
    当該図柄に基づいて前記交換可能な部品の方向を演算によって特定する部品方向演算手段と
    を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1つに記載のX線分析装置。
  6. 前記互いに直交する2方向を識別できる図柄は長方形の枠であることを特徴とする請求項5記載のX線分析装置。
  7. 前記カメラの撮影画像内の基準点に対する前記交換可能な部品の特定点までの距離を演算する部品距離演算手段を有することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1つに記載のX線分析装置。
  8. 前記交換可能な部品には長方形の枠が付けられており、当該交換可能な部品の特定点は前記長方形の枠の対角線の交点であることを特徴とする請求項7記載のX線分析装置。
  9. 前記交換可能な部品には長方形の枠が付けられており、当該交換可能な部品の特定点は前記長方形の枠の角部であることを特徴とする請求項7記載のX線分析装置。
  10. 前記交換可能な部品は直線的に長さを持った標識又は平面的に広さを持った標識を有しており、さらに
    前記直線的に長さを持った標識の長さの変化又は前記平面的に広さを持った標識の面積の変化を演算し、この長さの変化又は面積の変化に基づいて前記交換可能な部品の前記カメラに対する前後方向の位置の変化を演算によって求める部品のZ位置演算手段を有することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1つに記載のX線分析装置。
  11. 前記部品種類演算手段による演算結果に基づいて前記交換可能な部品の種類が正しいかどうかを判定する演算手段を有することを特徴とする請求項1記載のX線分析装置。
  12. 前記部品位置演算手段による演算結果に基づいて前記交換可能な部品の位置が正しいかどうかを判定する演算手段を有することを特徴とする請求項2記載のX線分析装置。
  13. 前記部品方向演算手段による演算結果に基づいて前記交換可能な部品の方向が正しいかどうかを判定する演算手段を有することを特徴とする請求項5記載のX線分析装置。
  14. 前記部品距離演算手段による演算結果に基づいて前記交換可能な部品の距離が正しいかどうかを判定する演算手段を有することを特徴とする請求項7記載のX線分析装置。
  15. 前記部品のZ位置演算手段による演算結果に基づいて前記交換可能な部品の前後方向位置が正しいかどうかを判定する演算手段を有することを特徴とする請求項10記載のX線分析装置。
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