JP2014077484A - パネル部材固定用具 - Google Patents

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敏之 森島
Koji Sato
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Abstract

【課題】パネル部材に対して荷重や外力が作用した場合でも、耐荷重強度を高めることができ、壊れ難くすることができる。
【解決手段】パネル部材を支持固定するパネル部材固定用具1aであって、対向配置されるとともに、パネル部材を挟持する第一板状部11と第二板状部12の二枚の板状部と、円筒形状又は円柱形状の棒状部材の外周面を把持する棒状部材把持部13と、を備え、パネル部材の端面の長手方向が棒状部材の軸方向と平行であり、パネル部材の端面の短手方向が棒状部材の外周面からの法線に一致又は近似するように、二枚の板状部がパネル部材を挟持し、かつ、二枚の板状部のうち、第二板状部12の外側面121と棒状部材把持部13の外周面が接線状に連接した状態で一体形成された構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、パネル部材固定用具に関し、特に、パネル部材を挟持した状態で、パイプなどの棒状部材に取り付けることでパネル部材を支持固定することができるパネル部材固定用具に関する。
従来から、合成樹脂からなるパネル部材を、一対の板状の部材によって両面から挟み込んで支持し、さらに、パイプなどの棒状部材に取り付けることで、棒状部材の任意の箇所にパネル部材を支持固定する固定用具がある。
このような固定用具は、例えば、キャスター付きの荷台と荷台の周囲から立設されたスチール製のパイプフレームからなるかご車(ロールボックス)や、複数本のパイプを組み合わせて構成されたパイプラック等の、外枠に取り付けて用いられている。これによって、挟持するパネル部材が、これらの周壁や天板として機能し、荷物の落下防止や荷物の傷付きを防止したり、作業台や物品を載置する台として利用されている。
このような固定用具として、本出願人は、特許文献1に示されるパネル固定用具を先に提案した。
このパネル固定用具は、円筒の軸に平行に円筒の一部を切り欠いた形状のパイプ把持部分と、円筒の軸に平行に配置される二枚の板部からなるパネル把持部分とから構成され、パネル部材(気泡ボード)をパイプで製作したフレームに、容易に固定できるようになっている。
特開2009−74585号公報
しかしながら、本出願人が提案した上記の特許文献1においては、パイプ把持部分の外周面に対して、パネル把持部分の二枚の板部の側端が連結する構造であり、パネル部材に対して荷重や外力が作用した際に、このパネル部材を把持するパネル把持部分のみで力を受けることになる。
すなわち、例えば、パネル部材の表面と垂直な方向から、長時間又は大きい力が加わった場合には、連結部分(パネル把持部分の側端部分)に負荷が集中し、連結部分が壊れる可能性があることが判明した。このような点において、未だ改善の余地があることを本発明者らは見出した。
そこで、本発明は、以上のような問題を解決するために提案されたものであり、パネル部材に対して荷重や外力が作用した場合でも、壊れ難く、耐荷重強度に優れたパネル部材固定用具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のパネル部材固定用具は、パネル部材を支持固定するパネル部材固定用具であって、対向配置されるとともに、パネル部材を挟持する二枚の板状部と、円筒形状又は円柱形状の棒状部材の外周面を把持する棒状部材把持部と、を備え、パネル部材の端面の長手方向が棒状部材の軸方向と平行であり、パネル部材の端面の短手方向が棒状部材の外周面からの法線に一致又は近似するように、二枚の板状部がパネル部材を挟持し、かつ、二枚の板状部のうち、一方の板状部の外側面と棒状部材把持部の外周面が接線状に連接した状態で一体形成された構成としてある。
本発明のパネル部材固定用具によれば、パネル部材に対して荷重や外力が作用した場合でも、負荷が集中する部分を板状部と棒状部材把持部で力を受ける構造とするため、耐荷重強度を高めることができ、壊れ難くすることができる。
図1は、本発明の第一実施形態に係るパネル部材固定用具の構成を示しており、(a)は外観斜視図であり、(b)は外観側面図である。 図2は、本発明の第一実施形態に係るパネル部材固定用具の取り付け方法を示しており、(a)はパネル部材を取り付ける手順を示す説明図であり、(b)はパネル部材を取り付けた際の要部断面図である。 図3は、本発明の第一実施形態に係るパネル部材固定用具にパネル部材及び棒状部材を取り付けた状態を示しており、(a)は外観斜視図であり、(b)はA−A断面図である。 図4は、本発明の第一実施形態に係るパネル部材固定用具の使用例を示す説明図である。 図5は、本発明の第二実施形態に係るパネル部材固定用具を示しており、(a)は外観側面図であり、(b)はパネル部材及び棒状部材を取り付けた状態の断面図である。 図6は、本発明の第二実施形態に係るパネル部材固定用具の使用例を示す説明図である。 図7は、本発明の第三実施形態に係るパネル部材固定用具を示しており、(a)は外観側面図であり、(b)はパネル部材及び棒状部材を取り付けた状態の断面図である。 図8は、本発明の第三実施形態の応用例に係るパネル部材固定用具を示しており、(a)は外観側面図であり、(b)はパネル部材及び棒状部材を取り付けた状態の断面図である。 図9は、本発明の第三実施形態の係合部及び被係合部を、他の形状とした場合を示しており、(a)は外観側面図、(b)はパネル部材及び棒状部材を取り付けた状態の外観断面図、(c)は(b)と異なる厚みのパネル部材を取り付けた状態の断面図である。 図10は、本発明の第四実施形態に係るパネル部材固定用具を示しており、(a)は外観側面図であり、(b)はパネル部材及び棒状部材を取り付けた状態の断面図である。
以下、本発明に係るパネル部材固定用具の好ましい実施形態について、図面を参照して説明する。
[第一実施形態]
本発明の第一実施形態について、各図面を参照して説明する。
[パネル部材固定用具の構成]
図1は、本発明の第一実施形態に係るパネル部材固定用具の構成を示しており、(a)は外観斜視図であり、(b)は外観側面図である。
図1に示すように、パネル部材固定用具1aは、第一板状部11と第二板状部12の二枚の板状部と、これらを連結する連結部14と、棒状部材把持部13とを備えている。
また、これら各部は、合成樹脂を材料として、一体に形成されている。
第一板状部11と第二板状部12は、長方形状の部材であり、対向して配置されている。
また、第一板状部11と第二板状部12は、連結部14を介して連結している。第一板状部11と連結部14の連結部分は、肉薄状に形成されており、第一板状部11は、連結部14に対して回動可能である。一方、第二板状部12は、連結部14に固着されており、固定部材となる。
したがって、第一板状部11が、第二板状部12に対して開閉するように回動することで、パネル部材2を両面から挟持できるようになっている。
第一板状部11の内側面112には、係合部113が設けられており、第二板状部12の被係合部123と係合するようになっている。
本実施形態における係合部113は、筒状の突出部材を環状に複数分割した形状からなる。また、先端には鉤状に形成された鉤部113aを備えており、被係合部123と係合する際に、この鉤部113aが、被係合部123の係合孔123aの縁に引っ掛かることにより係止する。
また、鉤部113aの上面は、鉤部113aが被係合部123に挿入し易いように、曲面又は斜面に面取りされて形成してある。
第二板状部12は、外側面121で棒状部材把持部13の外周面と接線状に連接して一体形成されている。
本実施形態における第二板状部12は、外側面121の長手方向端部で棒状部材把持部13の外周面と接線状に連接している。すなわち、図1に示すように、パネル部材固定用具1aは、第二板状部12と棒状部材把持部13が連接する方向において、棒状部材把持部13が第二板状部12の外側面121側から支持する構造となる。
第二板状部12の内側面122には、第一板状部11の係合部113と係合可能な被係合部123が設けられている。
本実施形態における被係合部123は、両端が貫通した円筒状からなり、外周が係合部113の外周よりも若干大きく形成されている。これにより、被係合部123の内側に係合部113が位置するように、係合部113と被係合部123が係合する。
また、第二板状部12の外側面121には、被係合部123の係合孔123aと連通する貫通孔124が形成されている。これにより、係合部113と被係合部123が係合した状態で、この貫通孔124から指又は工具によって、鉤部113aの係止を解除でき、係合部113を取り外すことができる。
なお、図1においては、第一板状部11と第二板状部12において、係合部113と被係合部123が一つずつ形成されているが、これに限るものではなく、任意の数だけ(例えば、二つ以上)形成することができる。
連結部14は、第二板状部12の内側面122から直交方向に立設するとともに、立設方向の端部が、第一板状部11に連結している。なお、上記したように、第一板状部11との連結部分は、肉薄状に形成されている。
このように、連結部14は、第一板状部11と第二板状部12を連結するため、本実施形態のパネル部材固定用具1aは、第一板状部11、第二板状部12及び棒状部材把持部13を一体に形成することができる。
棒状部材把持部13は、円筒形状又は円柱形状の棒状部材3を把持可能に形成されている。具体的には、棒状部材3の外周面を把持可能な内径を有し、円周の半ばを少し超える長さの周を残して、切り欠いた状態で形成されている。また、この切り欠き部分には、突部131が形成されており、棒状部材把持部13は、この2つの突部131を含む3点支持により、棒状部材3を把持するようになっている。
このように、本実施形態におけるパネル部材固定用具1aは、第一板状部11と第二板状部12の二枚の板状部でパネル部材2を挟持するとともに、棒状部材把持部13で棒状部材3の外周面を把持することで、パネル部材2を支持固定する構成となっている。
[パネル部材固定用具の取り付け方法]
次に、パネル部材固定用具の取り付け方法について説明する。
図2は、本発明の第一実施形態に係るパネル部材固定用具の取り付け方法を示しており、(a)はパネル部材を取り付ける手順を示す説明図であり、(b)はパネル部材を取り付けた際の要部断面図である。
図3は、本発明の第一実施形態に係るパネル部材固定用具をパネル部材及び棒状部材に取り付けた状態を示しており、(a)は外観斜視図であり、(b)はA−A断面図である。
まず、パネル部材固定用具1aにパネル部材2を取り付ける方法について、図2を参照して説明する。
ここで、パネル部材2は、例えば、合成樹脂製の中空板を用いることができる。また、この中空板には、例えば、プラパール(登録商標)の商品名で知られている気泡ボードを用いることができる。
気泡ボードは、中空状に膨出する多数の突起が成形されたキャップシートと、突起内に空気を封入して気泡を形成する一方の外装材としてのバックシートと、突起の頂面側に積層された他方の外装材としてのライナーシートとを備えている。
また、気泡ボードの材料樹脂としては、例えば、ポリプロピレン,ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン等のポリスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ナイロン等のポリアミド系樹脂などを挙げることができる。但し、これらに限定はされない。
なお、本実施形態では、厚みが、例えば5.0mm〜10.0mm程度の気泡ボードを用いている。
また、好ましくは、気泡ボードは、気泡ボードの反対側が透けて見えないように、あるいは、はっきり見えないように、所定の色が施されているとよい。すなわち、気泡ボードを介して反対側の物が見えない、あるいは、はっきり見えないようにすることで、盗難防止効果を発揮することができる。さらに、気泡ボードに所定の色や模様などが施した場合、意匠性や識別性を付与することができる。
パネル部材固定用具1aにパネル部材2を取り付ける前に、パネル部材2を所定の寸法・形状に予め裁断しておくか、又は、現場で用途や構成に応じて切断し、さらに、パネル部材2に第二板状部12の被係合部123が挿入可能な取付孔22を形成しておく。
そして、パネル部材固定用具1aにパネル部材2を取り付けるには、図2(a)に示すように、取付孔22を被係合部123に嵌め合わせるように、パネル部材2を第二板状部12の上に重ね合わせる。次いで、第一板状部11の係合部113を、被係合部123に挿入し、第一板状部11をパネル部材2の上に重ね合わせる。
具体的には、係合部113を、被係合部123内に押し込むように挿入すると、鉤部113aが、被係合部123の内面に当接し、係合部113が内側に弾性変形することで、鉤部113aが被係合部123の内方へ進入する。
そして、鉤部113aが係合孔123aに達し、抜け出ると、弾力が除かれて弾性変形する前の形状に復元し、鉤部113aが係合孔123aの縁に引っ掛かるように係止する。
これによって、図2(b)に示すように、係合部113と被係合部123が係合し、第一板状部11と第二板状部12の二枚の板状部によってパネル部材2を両面から挟持することになり、パネル部材固定用具1aがパネル部材2に取り付けられる。
次いで、パネル部材2を取り付けた状態のパネル部材固定用具1aを、棒状部材3に取り付ける。
具体的には、棒状部材把持部13の切り欠き部分から棒状部材3を通過させ、通過した後は、棒状部材3の外周面を棒状部材把持部13に把持させることによって、棒状部材3にパネル部材固定用具1aを取り付ける。
なお、パネル部材固定用具1aの取り付け順序は、上記に限らず、パネル部材固定用具1aを棒状部材3に先に取り付けた後に、パネル部材2を取り付けてもよく、取り付けの順序は任意とすることができる。
このように、パネル部材固定用具1aにパネル部材2及び棒状部材3を取り付けると、図3に示すようになる。
本実施形態におけるパネル部材固定用具1aは、図3(a)に示すように、パネル部材2の端面21の長手方向が棒状部材3の軸方向と平行であり、かつ、図3(b)に示すように、パネル部材2の端面21の短手方向が棒状部材3の外周面からの法線に一致又は近似するように、第一板状部11及び第二板状部12がパネル部材2を挟持し、さらに、第二板状部12の外側面121と棒状部材把持部13の外周面が接線状に連接した状態で、棒状部材把持部13が棒状部材3を把持する。
つまり、パネル部材固定用具1aをパネル部材2に取り付けた状態では、パネル部材2の端面21の短手方向には、二枚の板状部と棒状部材把持部13が連接して重なるように位置する。したがって、パネル部材2の側端部分(端面21の近傍)は、二枚の板状部で挟持されるとともに、棒状部材把持部13からも支持されることになる。
これにより、パネル部材2に対して荷重や外力が作用した場合、負荷が集中するパネル部材2の側端部分は、板状部のみならず棒状部材把持部13でも力を受けることができ、パネル部材固定用具1aの耐荷重強度を高めることができる。
ここで、図3に示すように、連結部14は、パネル部材2の端面21が、当接又は近接する位置に設けられている。
これによって、連結部14は、第二板状部12に重ね合わされたパネル部材2が、連結部14に向かう方向に移動するのを防止することができる。
また、連結部14は、パネル部材2をパネル部材固定用具1a(第二板状部12)に取り付ける際の、パネル部材2の端面21の位置を指し示すことができ、すなわち、連結部14は、後述する位置決め機能を備えることになる。
[パネル部材固定用具の使用例]
次に、パネル部材固定用具の使用例について説明する。
本実施形態のパネル部材固定用具1aは、種々のパネル部材及び棒状部材に取り付け可能であり、また、様々な用途に使用可能である。ここでは、パネル部材固定用具1aの使用例として、パイプラックに使用される例について、図4を参照して説明する。
図4に示すように、パイプラック100は、複数本のプラスチックからなるパイプ(棒状部材3)を、パイプ連結具などで連結し、立体的に組み立てることで構成されている。
このパイプラック100を、例えば、荷物運搬用台車、作業台、陳列台等の用途で用いる場合には、物品を載置するための上板や底板、物品の落下を防止するための周壁等を、パイプラック100の各面に設ける必要がある。
そこで、パイプラック100の各面を被覆可能な形状・寸法のパネル部材2を用意し、「パネル部材固定用具の取り付け方法」で示した手順で、パネル部材固定用具1aに、パネル部材2を取り付けるとともに、パイプラック100(棒状部材3)の任意の箇所に取り付ける。
これによって、パネル部材固定用具1aに取り付けられたパネル部材2を、パイプラック100の上板や底板、周壁として機能させることができる。
パイプラック100にパネル部材固定用具1aを取り付けた状態で、例えば、上板又は底板(パネル部材2)に物品が載置された場合には、上板又は底板に対して鉛直方向下向きに荷重が作用する。この場合、パネル部材固定用具1aは、荷重により負荷が集中する上板又は底板の側端部分を、二枚の板状部で挟持して支えるとともに、棒状部材把持部13によって下方から支えることができる。
なお、図4においては、パネル部材2を底板としてパイプラック100に取り付ける場合、パネル部材2(底板)の四隅が、パイプラック100の縦方向に伸びるパイプと干渉するのを避けるために、四隅の角を切り落とした形状のパネル部材2(底板)を用いている。
以上説明したように、本実施形態のパネル部材固定用具1aによれば、第一板状部11及び第二板状部12からなる二枚の板状部と棒状部材把持部13が連接した状態で一体に構成されるため、この連接する方向において耐荷重強度を高めることができ、パネル部材2に対して荷重や外力が作用し、パネル部材2の表面と垂直な方向(連接する方向)から力が加わった場合でも、壊れ難くすることができる。
[第二実施形態]
以下、本発明の第二実施形態について、図5及び図6を参照して説明する。
図5は、本発明の第二実施形態に係るパネル部材固定用具を示しており、(a)は外観側面図であり、(b)はパネル部材及び棒状部材に取り付けた状態の断面図である。
図6は、本発明の第二実施形態に係るパネル部材固定用具の使用例を示す説明図である。
図5において、本実施形態のパネル部材固定用具1bは、上述した第一実施形態のパネル部材固定用具1aと比較すると、第一板状部11を複数有し、それぞれの第一板状部11が、異なるパネル部材2を挟持する点が相違する。なお、本実施形態の他の構成は、パネル部材固定用具1aとほぼ同様としてある。
したがって、各図において、第一実施形態と同様の構成部分については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図5(a)に示すように、本実施形態におけるパネル部材固定用具1bは、2つの第一板状部11を有し、この第一板状部11に対応して第二板状部12が延設された形状となっている。
第一板状部11は、連結部14とそれぞれ連結し、連結部14に対して背を向けるように形成されている。
また、第一板状部11の内側面112には、係合部113がそれぞれ設けられており、これら係合部113に対応して、第二板状部12に被係合部123が形成されている。
したがって、パネル部材固定用具1bは、第一板状部11が、連結部14に対してそれぞれ回動することでパネル部材2を挟持する構造になっている。
このような構造により、本実施形態のパネル部材固定用具1bは、二枚のパネル部材2を、それぞれの第一板状部11で挟持するように取り付け、さらに、棒状部材把持部13を棒状部材3に取り付けることによって、一の固定用具で二枚のパネル部材2を連結して用いることができる。
したがって、図6に示すように、例えば、立方体状に組み立てたパイプラック100を、複数連結して用いる場合には、連結間のパイプ(棒状部材3)にパネル部材固定用具1bを取り付けることで、隣り合うパイプラック100間の上板や底板(パネル部材2)を一度に固定することができる。なお、図6においては、図4と同様に、四隅の角を切り落とした形状のパネル部材2(底板)を用いている。
以上説明したように、第二実施形態のパネル部材固定用具1bによれば、第一実施形態のパネル部材固定用具1aとほぼ同様の効果を奏するとともに、一の固定用具のみで、二枚のパネル部材2を挟持して固定するため、部品点数を削減することができ、製造原価のコストダウンを図ることができる。
[第三実施形態]
以下、本発明の第三実施形態について、図7〜図9を参照して説明する。
図7は、本発明の第三実施形態に係るパネル部材固定用具を示しており、(a)は外観側面図であり、(b)はパネル部材及び棒状部材に取り付けた状態の断面図である。
図7において、本実施形態のパネル部材固定用具1cは、上述した第一実施形態のパネル部材固定用具1aと比較すると、連結部14を省き、位置決め部15を設けた点などが相違する。なお、本実施形態の他の構成は、パネル部材固定用具1aとほぼ同様としてある。
したがって、各図において、第一実施形態と同様の構成部分については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図7に示すように、パネル部材固定用具1cには、パネル部材2の端面21に当接又は近接して、パネル部材2の位置を特定する位置決め部15が形成されている。
位置決め部15は、第二板状部12の内側面122の長手方向端部に形成されており、パネル部材2をパネル部材固定用具1c(第二板状部12)に取り付ける際の、パネル部材2の端面21の位置を指し示すものである(位置決め機能)。
これにより、パネル部材2を第二板状部12に重ね合わせる際には、位置決め部15の位置を確認することで、端面21の位置や向きを容易に把握できるため、作業者は効率的に行うことができる。また、パネル部材2の取付孔22を現場で穿設する場合には、位置決め部15に基づいて端面21を位置決めすることで、取付孔22を形成する箇所(被係合部123の位置)を容易に特定することができる。
さらに、位置決め部15は、第二板状部12に重ね合わされたパネル部材2が、位置決め部15に向かう方向に移動するのを防止する。
なお、位置決め部15は、端面21の位置を指し示すことができ、位置決め部15に向かう方向にパネル部材2が移動するのを防止するものであれば、その形状・寸法は限らない。例えば、突起状のものでもよく、さらには、内側面122の短手方向に沿って連続又は不連続に設けてもよい。
次に、第三実施形態の応用例について、図8を参照して説明する。
図8は、本発明の第三実施形態の応用例に係るパネル部材固定用具を示しており、(a)は外観側面図であり、(b)はパネル部材及び棒状部材に取り付けた状態の断面図である。
図8において、本応用例のパネル部材固定用具1c´は、パネル部材固定用具1cと比べると、第一板状部11及び第二板状部12を延設し、第二板状部12の長手方向中心付近に棒状部材把持部13を設けた点などが相違する。なお、本応用例の他の構成は、パネル部材固定用具1aとほぼ同様としてある。
パネル部材固定用具1c´は、パネル部材固定用具1cと比べると、第一板状部11及び第二板状部12の長手方向の寸法を延設し、第二板状部12の長手方向中心に、棒状部材把持部13が位置するように形成してある。すなわち、棒状部材把持部13及び位置決め部15を跨ぐように、第一板状部11及び第二板状部12が形成されている。
また、パネル部材固定用具1c´には、第一板状部11に複数(図8では、二つ)の係合部113が形成され、第二板状部12に係合部113に対応して被係合部123が形成されている。
このような構成により、図8(b)に示すように、第一板状部11及び第二板状部12の二枚の板状部によって、二枚のパネル部材2を挟持することができる。すなわち、パネル部材固定用具1c´は、二枚の板状部を有する一の固定用具のみで、隣り合うパネル部材2を挟持し、固定することができる。
このように、パネル部材固定用具1c´は、第三実施形態とほぼ同様の効果を奏することができ、さらに、固定用具としての機能を向上させることができる。
次に、第三実施形態におけるパネル部材固定用具1cの係合部及び被係合部を、他の形状とした場合について、図9を参照して説明する。
図9は、図7のパネル部材固定用具の係合部及び被係合部を、係合位置が調整可能な係合部及び被係合部に代えた場合を示しており、(a)は外観側面図、(b)はパネル部材及び棒状部材を取り付けた状態の断面図、(c)は(b)と異なる厚みのパネル部材を取り付けた状態の断面図である。
図9(a)に示すように、パネル部材固定用具1cは、係合部113が、円筒状からなり、係合部113の外周面に周方向に沿って環状凸部113bが形成されている。さらに、この環状凸部113bが、係合部113の軸方向に沿って複数形成されている。
また、被係合部123が、孔状からなり、被係合部123の内周面に係合部113の環状凸部113bが係合する環状凹部123bが形成されている。
本実施形態では、連結部14を省いたことで、第一板状部11と第二板状部12が分離した構成となり、係合部113を被係合部123に係合する際には、係合部113が被係合部123に対して傾くことなく、垂直に挿入されることになる。
したがって、係合部113及び被係合部123を、上記のような形状とすることで、環状凸部113bと環状凹部123bの係合位置を、係合部113の軸方向に沿って調整することができる。すなわち、係合したときの第一板状部11と第二板状部12間の寸法を調整することができる。
これによって、本実施形態におけるパネル部材固定用具1cは、図9(b)及び図9(c)に示すように、厚みの異なるパネル部材2についても、第一板状部11及び第二板状部12の二枚の板状部で挟持することができる。
なお、本実施形態における係合部113及び被係合部123の形状は、係合部113の軸方向に調整可能な形状であれば、上記に限らず、例えば、係合部113を棒状としてもよく、被係合部123を凹状に形成してもよい。
以上説明したように、第三実施形態のパネル部材固定用具1cによれば、第一実施形態のパネル部材固定用具1a及び第二実施形態のパネル部材固定用具1bとほぼ同様の効果を奏するとともに、係合部113と被係合部123の係合位置を調整可能とすることで、厚みの異なるパネル部材2を挟持することができ、固定用具としての機能を向上させることができる。
[第四実施形態]
以下、本発明の第四実施形態について、各図面を参照して説明する。
図10は、本発明の第四実施形態に係るパネル部材固定用具の外観側面図を示している。
図10において、本実施形態のパネル部材固定用具1dは、上述した第一実施形態〜第三実施形態のパネル部材固定用具1a〜パネル部材固定用具1cと比較すると、連結部14及び位置決め部15を省いた点が相違する。なお、本実施形態の他の構成は、パネル部材固定用具1aとほぼ同様としてある。
したがって、各図において、第一実施形態と同様の構成部分については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図10に示すように、パネル部材固定用具1dは、上記した実施形態における連結部14及び位置決め部15を省き、パネル部材2を係合部113と被係合部123の係合のみで、挟持し、固定する構造となっている。
なお、第三実施形態で説明したように、係合部113及び被係合部123を、係合位置が調整可能な形状に代えてもよい。
また、第三実施形態の応用例で説明したように、第一板状部11及び第二板状部12を延設し、二枚のパネル部材2を挟持する構成としてもよい。
以上説明したように、第四実施形態のパネル部材固定用具1dによれば、第一実施形態のパネル部材固定用具1a、第二実施形態のパネル部材固定用具1b及び第三実施形態のパネル部材固定用具1cとほぼ同様の効果を奏するとともに、連結部14及び位置決め部15を設けていない分だけ、構造を単純化してあるので、製造原価のコストダウンを図ることができる。
以上、本発明のパネル部材固定用具について、好ましい実施形態などを示して説明したが、本発明に係るパネル部材固定用具は、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した実施形態では、棒状部材把持部13は第二板状部12の外側面121で連接する構成として説明したが、これに限らず、第一板状部11の外側面111で連接する構成としてもよい。
また、係合部113及び被係合部123の形状・寸法は、第一板状部11と第二板状部12によってパネル部材2を挟持できるものであれば、限定されない。
本発明は、パネル部材を挟持した状態で、パイプなどの棒状部材に取り付けることでパネル部材を支持固定する固定用具に利用可能である。
1a、1b、1c、1c´、1d パネル部材固定用具
2 気泡ボード
3 棒状部材
11 第一板状部
113 係合部
113a 鉤部
113b 環状凸部
12 第二板状部
123 被係合部
123a 係合孔
123b 環状凹部
13 棒状部材把持部
14 連結部
15 位置決め部

Claims (7)

  1. パネル部材を支持固定するパネル部材固定用具であって、
    対向配置されるとともに、前記パネル部材を挟持する二枚の板状部と、円筒形状又は円柱形状の棒状部材の外周面を把持する棒状部材把持部と、を備え、
    前記パネル部材の端面の長手方向が前記棒状部材の軸方向と平行であり、前記パネル部材の端面の短手方向が前記棒状部材の外周面からの法線に一致又は近似するように、前記二枚の板状部が前記パネル部材を挟持し、かつ、前記二枚の板状部のうち、一方の板状部の外側面と前記棒状部材把持部の外周面が接線状に連接した状態で一体形成された
    ことを特徴とするパネル部材固定用具。
  2. 前記二枚の板状部のうち、一方の板状部が、内側面に係合部を有し、他方の板状部が、前記係合部と係合可能な被係合部を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のパネル部材固定用具。
  3. 前記係合部が、棒状又は筒状からなり、当該係合部の外周面に周方向に沿って環状凸部が形成されるとともに、当該環状凸部が、前記係合部の軸方向に沿って複数形成されており、
    前記被係合部が、孔状又は凹状からなり、当該被係合部の内周面に前記係合部の前記環状凸部が係合する環状凹部が形成された
    ことを特徴とする請求項2に記載のパネル部材固定用具。
  4. 前記二枚の板状部に挟持される前記パネル部材の端面に当接又は近接して、当該パネル部材の位置を特定する位置決め部を備えた
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のパネル部材固定用具。
  5. 前記二枚の板状部を連結する連結部を備え
    当該連結部は、前記棒状部材把持部と連接する一の板状部の内側面から直交方向に立設するとともに、該立設方向の端部が、他の板状部に連結し、前記連結部と、当該他の板状部との連結部分が肉薄状に形成された
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のパネル部材固定用具。
  6. 前記他の板状部が、複数形成され、二枚の前記パネル部材をそれぞれ挟持する
    ことを特徴とする請求項5に記載のパネル部材固定用具。
  7. 前記係合部が、前記一方の板状部に複数形成され、
    前記被係合部が、前記他方の板状部に、前記係合部に対応するようにそれぞれに形成された
    ことを特徴とする請求項2〜6のいずれか一項に記載のパネル部材固定用具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021161055A1 (de) * 2020-02-14 2021-08-19 Steelcase Inc. Halteclip zum befestigen eines wandelements eines möbels an einer möbelstruktur und möbel mit mindestens einem halteclip
JP2022027316A (ja) * 2020-07-31 2022-02-10 ヒロホー株式会社 棒状体固定構造とそれを用いた搬送容器

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