JP2008020007A - ジョイント部材、組立構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】組立て作業および解体作業が容易であるとともに、支柱を多様な方向に向けて組み合わせることができるジョイント部材を提供し、また、このようなジョイント部材を用いた組立構造体を提供する。
【解決手段】第1ジョイント部材20Aは、第1本体部21Aと継手部251との連結構造として、螺合溝(ネジ溝)を用いた連結構造を採用していることから、第1本体部21Aおよび継手部251とは別に、従来技術に記載された他部材(雌ねじ及び雄ねじ)を用いることなく、第1本体部21Aおよび継手部251を連結できる構成である。第1ジョイント部材20Aを用いることで、支柱12Aと第1ジョイント部材20A(詳細には、継手部251)とを連結するにあたり、継手部251の支柱用連結部255を支柱12Aの支柱連結用嵌合部112に挿入して嵌合するという簡単な作業で、容易に連結できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、多面体からなる本体部と、本体部に対して着脱自在に形成された継手部と、を備えて、支柱どうしを連結するジョイント部材に関するものであり、また、複数のジョイント部材と、ジョイント部に連結される複数の支柱と、を備えて立体的に構成される組立構造体に関する。
従来より、多面体からなる本体部と、本体部に対して着脱自在に形成された継手部と、を備えて、支柱どうしを連結するジョイント部材が用いられている。
そして、複数のジョイント部材と、ジョイント部に連結される複数の支柱と、を備えて立体的に構成される組立構造体が知られており、その一例として、物を保管等するために使用されるラックを挙げることができる(特許文献1)。
図10は、特許文献1に記載されたラックの支持部材を内側からみた斜視図である。
支持部材100のX2側に設けられた内側面101Aと外側面102Aとの間には、所定間隔を有する空間103Aが形成されており、またY1側に設けられた内側面101Bと外側面102Bとの間にも所定間隔を有する空間103Bが形成されている。空間103Aと103Bは互いに直交する位置関係で形成され、且つ両空間は互いに連通しており、両空間103A,103Bによって、図示Z1方向から見た形状が略L字形状の連続した連結空間104が形成されている。
支持部材100の水平部105においては、その上面105a,下面105bおよび側面105cに囲まれた部分に空間106が形成されており、空間106の両側端106aおよび106bは開放端となっている。空間106は空間103Aおよび103Bと直交する位置関係で形成されており、空間103A,103Bと連通している。そして、空間106と103Aによって、図示X2方向から見た形状が略L字形状の連続した連結空間107が形成され、空間106と103Bによって、図示Y1方向から見た形状が略L字形状の連続した連結空間108が形成されている。
ラックを構成するL字形状からなる縦支柱110は、連結空間104に図示Z方向に挿、入されて、支持部材100と組み合わされる。同様に、ラックを構成する横支柱は、連結空間107,108に対しそれぞれ図示X1方向,Y2方向に挿入されて、支持部材100と組み合わされる(図示省略)。
特開2004−329415号公報
しかし、上記特許文献1に記載されているラックでは、例えば、縦支柱110に支持部材100を固定する場合には、縦支柱110に形成された複数の孔111,111のいずれかと、支持部材100に形成された孔109,109とが重なり合うように位置決めした状態で、孔111,111と孔109,109に対し両側から雌ねじ及び雄ねじを挿入して連結する構成であるため、組立て作業が煩雑となり易い。
しかも、複数の横支柱と支持部材100とを用いて枠状の構造体を形成するときなどにおいては、一方の横支柱を一方の連結空間107に完全に挿入してしまうと、これと隣接する他方の横支柱を他方の連結空間108に挿入することができなくなる。このため、横支柱を一方の連結空間107の途中まで挿入した仮挿入の状態とし、次に他方の横支柱を他方の連結空間108に前記同様に仮挿入するなどして、前記支持部材100全体を一度仮挿入の状態に設定した後にそれぞれ本格的に挿入することが必要である。
また、完全に組み上がっている構造体から、一部の横支柱を取り外す場合も同様であり、全体の支持部材100を抜いて一度仮挿入の状態に設定した状態で、目的とする横支柱を抜き取ることが必要である。
すなわち、上記特許文献1に記載されたラックでは、支柱の装着及び取り外しを容易に行うことができないため、組立て作業および解体作業が不便であるという問題がある。
また、連結空間104,107,108は、図10に示すような形状であるため、連結空間104,107,108を縦方向(図示Z1−Z2方向)または水平方向(図示X1−X2方向,図示Y1−Y2方向)にしか形成できない。よって、支柱を垂直方向または水平方向にしか連結できないという問題がある。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、組立て作業および解体作業が容易であるとともに、支柱を多様な方向に向けて組み合わせることができるジョイント部材を提供し、また、このようなジョイント部材を用いた組立構造体を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、多面体からなる本体部と、本体部に対して着脱自在に形成された継手部と、を備えて、支柱どうしを連結するジョイント部材であって、継手部は、螺合溝が設けられた螺合連結部と、支柱に連結される支柱用連結部と、を備えており、本体部は、外表面のうち少なくとも一面に、螺合連結部との螺合により継手部が連結される本体螺合部を備えること、を特徴とするジョイント部材である。
このジョイント部材は、本体部と継手部との連結構造として、螺合溝(ネジ溝)を用いた連結構造を採用していることから、継手部および本体部とは別に、上記の従来技術に記載された他部材(雌ねじ及び雄ねじ)を用いることなく、継手部および本体部を連結できる構成である。
このため、このジョイント部材においては、継手部および本体部を組み付けた後に他部材(雌ねじ及び雄ねじ)を孔などに挿入する必要がないため、本体部の本体螺合部と継手部の螺合連結部とを螺合により連結するという簡単な作業で、継手部を本体部に容易に連結できる。また、螺合による連結構造であるため、継手部と本体部との連結作業(組み立て作業)と同様に、継手部と本体部との解体作業も容易である。
さらに、本体部は、多面体であり、継手部の連結方向を任意に設定できることから、ジョイント部材(詳細には、継手部)に組みつけられる支柱を多様な方向に向けることが可能となる。
よって、本発明によれば、組立て作業および解体作業が容易であるとともに、支柱を多様な方向に向けて組み合わせることができるジョイント部材を実現できる。
次に、上述のジョイント部材においては、請求項2に記載のように、支柱用連結部は、支柱に形成された支柱連結用嵌合部に嵌合されることで支柱に連結される、という構成を採ることができる。
このように構成したジョイント部材を用いることで、支柱とジョイント部材(詳細には、継手部)とを連結するにあたり、継手部の支柱用連結部を支柱の支柱連結用嵌合部に挿入して嵌合するという簡単な作業で、容易に連結することができる。
また、このように構成したジョイント部材を用いることで、支柱とジョイント部材(詳細には、継手部)とを分離(解体)するにあたり、継手部の支柱用連結部を支柱の支柱連結用嵌合部から引き抜くという簡単な作業で、容易に解体することができる。
よって、本発明のジョイント部材によれば、支柱との連結作業および支柱からの解体作業が容易になる、という利点がある。
次に、上述のジョイント部材においては、請求項3に記載のように、支柱用連結部は、円柱状、角柱状、円筒状又は角筒状のいずれかである、という構成を採ることができる。
このように構成された支柱用連結部を備えることで、市販されている円筒状又は角筒状の支柱との連結作業が容易なジョイント部材を実現できる。
次に、上述のジョイント部材においては、請求項4に記載のように、支柱用連結部は、支柱との当接面において、支柱に向けて突出して形成される突出部を備える、という構成を採ることができる。
支柱用連結部における支柱との当接面に突出部を備えることで、支柱用連結部と支柱との隙間を突出部で埋めることができ、支柱用連結部(詳細には、突出部)と支柱との間に生じる摩擦力が大きくなるため、支柱用連結部と支柱との結合強度を増大できる。これにより、継手部の支柱用連結部は、支柱を確実に保持することができるとともに、ジョイント部材からの支柱の脱落を有効に防止することが可能となる。
よって、本発明のジョイント部材によれば、突出部がストッパとしての機能を発揮するため、支柱と支柱用連結部との相対位置が変化するのを抑制でき、その結果、支柱が支柱用連結部から脱落するのを抑制できる。
そして、突出部を備えるジョイント部材においては、例えば、請求項5に記載のように、突出部は、支柱用連結部の先端側から基端側に向かうに従い突出寸法が大きくなる傾斜部を有する、という構成を採ることができる。
つまり、突出部が上記のような傾斜部を備えるジョイント部材は、突出部のうち傾斜部よりも基端側の部分においては、突出寸法が大きくなるため、支柱用連結部と支柱との隙間をより確実に埋めることができる。これにより、このジョイント部材は、支柱用連結部(詳細には、突出部)と支柱との間に生じる摩擦力を大きくできるとともに、支柱用連結部と支柱との結合強度を増大できる。
また、突出部に傾斜部を備えることで、継手部と支柱との嵌合にあたり、支柱の支柱連結用嵌合部が傾斜部に沿って移動することから、支柱用連結部と支柱連結用嵌合部との嵌合作業が容易になる。
よって、本発明のジョイント部材は、支柱との連結作業が容易になる。
なお、支柱用連結部の先端側とは、支柱用連結部の端部のうち、支柱との連結作業開始時において最先に支柱の端部と接触する端部を意味しており、支柱用連結部の基端側とは、支柱用連結部の端部のうち、支柱との連結作業完了時において支柱の端部と接触する端部を意味している。
また、突出部を備えるジョイント部材においては、例えば、請求項6に記載のように、支柱用連結部は、円柱状又は円筒状であり、突出部は、支柱用連結部のうち支柱との当接面において螺旋状に形成されている、という構成を採ることができる。
このような構成のジョイント部材は、支柱用連結部に対して円柱状または円筒状の支柱(支柱連結用嵌合部)を回転させながら挿入することで、支柱と継手部とを容易に且つ確実に連結することができる。また、このような構成のジョイント部材は、円柱状または円筒状の支柱を回転させながら継手部から引き抜くことで、支柱を継手部から容易に取り外すことができる。
次に、上述のジョイント部材においては、請求項7に記載のように、本体部は、本体螺合部が設けられていない面のうち少なくとも一面に支柱を直接支持する嵌合部を備えており、嵌合部は、有底の外枠部と、外枠部の中央に設けられた内枠部と、を備える、という構成を採ることができる。
このように構成されたジョイント部材は、支柱を本体部に直接的に取り付けることができる。また、このジョイント部材は、支柱を本体部の外枠部と内枠部との間に挟持する構成であるため、支柱との連結状態が強固となる。
そして、本体部に嵌合部を備えるジョイント部材においては、例えば、請求項8に記載のように、本体部は、外枠部または内枠部における支柱との当接面において、支柱に向けて突出して形成される本体突出部を備える、という構成を採ることができる。
このように本体突出部を備えることで、嵌合部(外枠部または内枠部)と支柱との隙間を本体突出部で埋めることができ、嵌合部(外枠部または内枠部)の本体突出部と支柱との間に生じる摩擦力が大きくなるため、嵌合部(外枠部または内枠部)と支柱との結合強度を増大できる。これにより、本体部の嵌合部は、支柱を確実に保持できるとともに、ジョイント部材からの支柱の脱落を有効に防止することが可能となる。
よって、本発明のジョイント部材によれば、本体突出部がストッパとしての機能を発揮するため、支柱と嵌合部(外枠部または内枠部)との相対位置が変化するのを抑制でき、その結果、支柱が本体部(嵌合部)から脱落するのを抑制できる。
上記目的を達成するためになされた請求項9に記載の発明は、複数のジョイント部材と、ジョイント部に連結される複数の支柱と、を備えて、立体的に構成される組立構造体であって、ジョイント部材が、請求項1ないし8のいずれか一項に記載されたジョイント部材であること、を特徴とする組立構造体である。
この組立構造体は、ジョイント部材として、上記請求項1ないし8のいずれか一項に記載のジョイント部材を使用しているため、組立て作業および解体作業を簡単に行うことができるという利点がある。
そして、この組立構造体においては、例えば、請求項10に記載のように、支柱が円筒状または角筒状の長尺体で形成されている、という構成を採ることができる。
このように構成された組立構造体においては、種々の断面形状の支柱を組み合わせることが可能であるため、組立て作業および解体作業を簡単に実施できる組立構造体とすることができる。
次に、上記の組立構造体においては、例えば、請求項11に記載のように、支柱は、ジョイント部材との連結部分において、継手部の支柱用連結部を挿通できる構成の開放部が設けられている、という構成を採ることができる。
つまり、このような開放部を備える支柱を用いることで、支柱とジョイント部材との連結作業または支柱とジョイント部材との解体作業において、開放部を通じてジョイント部材(継手部)と支柱との相対位置を変更することができる。
これにより、連結作業時または解体作業時において、ジョイント部材(継手部)と支柱との相対位置を変更する際に、各部材の移動方向に関する自由度を増大できるため、支柱とジョイント部材との連結作業または支柱とジョイント部材との解体作業が容易となる。とりわけ、両端部がジョイント部材に連結された状態の支柱のうち、一方の端部はジョイント部材との連結状態を維持しつつ、他方の端部についてジョイント部材から取り外す場合には、開放部を通じてジョイント部材(継手部)と支柱との相対位置を容易に変更できるという利点がある。
なお、開放部が、継手部の支柱用連結部を挿通できる構成であるためには、例えば、開放部の開口寸法が支柱用連結部よりも大きく形成されることで支柱用連結部を挿通できる構成や、開放部の周囲が弾性変形して開口寸法が拡大することで支柱用連結部を挿通できる構成などを挙げることができる。
次に、上記の組立構造体においては、例えば、請求項12に記載のように、支柱は、ジョイント部材との連結部分における断面形状がコの字状又は円弧状で形成されている、という構成を採ることができる。
このように構成された組立構造体においては、種々の断面形状の支柱を組み合わせることが可能であるため、組立て作業および解体作業を簡単に実施できる組立構造体とすることができる。
次に、上記の組立構造体においては、例えば、請求項13に記載のように、支柱は紙材で形成されている、という構成を採ることができる。
このように支柱を紙材で構成することで、金属材料などの質量が大きい材料を用いる場合に比べて、支柱の軽量化を図ることができるとともに、組立構造体の全体としての軽量化を図ることができる。また、支柱を紙材で構成することで、紙資源の再利用といった資源の有効活用を図ることができ、環境問題への対応も可能となる。
次に、上記の組立構造体においては、例えば、請求項14に記載のように、ジョイント部材における本体部の本体螺合部のうち継手部が連結されていない本体螺合部を覆う蓋部材を備える、という構成を採ることができる。
このように蓋部材を設けることで、継手部が連結されていない本体螺合部が外部に露出するのを防止でき、組立構造体の外観上の美観が損なわれることを防止できる。また、このように蓋部材を設けることで、組立構造体を外部で使用する場合に、本体部の内部に水やホコリなどの異物が溜まることを防止できる。
以下、本発明のジョイント部材を用いた組立構造体10について、説明する。
図1は、本発明の組立構造体を示す斜視図であり、図2は、本発明のジョイント部材の第1実施形態を示す分解斜視図であり、図3は、第1実施形態のジョイント部材における変形例としての本体部を示す分解斜視図であり、図4は、第1実施形態のジョイント部材を構成する本体部の一部と継手部の断面図であり、図5は、図3に示す変形例としての本体部の一部と継手部の断面図である。
本実施形態の組立構造体10は、種々の物品を載せるためのラック台として使用することができる。
そして、組立構造体10は、図1に示すように、縦方向(図示Z1−Z2方向)に延びる8本の縦支柱11と、縦支柱11と直交する水平方向のうち第1水平方向(図示X1−X2方向)に延びる6本の第1横支柱12Aと、水平方向のうち第2水平方向(図示Y1−Y2方向)に延びる6本の第2横支柱12Bとを有している。なお、以下においては、第1横支柱12A,第2横支柱12Bを総称して、単に「横支柱12」と称する場合がある。
縦支柱11の上端(図示Z1方向の端)および下端(図示Z2方向の端)には、ジョイント部材20が設けられている。1本の縦支柱11と第1横支柱12A及び第2横支柱12Bは、図1の実施の形態では、ジョイント部材20を介して互いに直交する位置関係で組み合わされている。
組立構造体10では、第1横支柱12A,第2横支柱12Bの両端に、ジョイント部材20が組み付けられている。2本の第1横支柱12Aと、2本の第2横支柱12Bと、4個のジョイント部材20が、1個の枠体13を形成している。
図1に示す組立構造体10は、3個の枠体13(枠体13a,13b,13c)を備えて構成されている。
1個の枠体13は、長手方向の長さ寸法が長い2本の第2横支柱12Bと、それよりも長手方向の長さ寸法が短い2本の第1横支柱12Aとで構成され、その平面形状が長方形形状に構成されている。ただし、横支柱12の長さ寸法を全て同じとし、3個の枠体13a,13b,13cの平面形状が共に正方形となるように構成してもよい。
なお、図1では図示していないが、枠体13a,13b,13cの上には、略長方形形状からなる平板状の棚板を載置することができる。
図7に、棚板51の平面図を示す。
この棚板51は、紙材や樹脂材料(ポリカーボネードなど)などで構成されるとともに、その四隅に四角形形状に切り欠いて形成された切欠部53が形成されており、縦支柱11が切欠部53に配置される状態で、枠体13の上に配置することができる。また、棚板51は、積載する物品の重量に応じた強度を有して構成されており、例えば、複数の紙材が幾重にも積層された状態で接着剤などの接合手段で接合して形成される板型部材や、複数の樹脂材料を積層して形成した板型部材などで構成することができる。
このようにして配置された棚板51の上には、種々の物品を載せることができるため、組立構造体10は、種々の物品を載せるためのラック台として使用できる。
次に、図1に示す第1実施形態のジョイント部材20について、図2に示す第1ジョイント部材20Aを参照しつつ説明する。また、第1実施形態のジョイント部材20の変形例として、図3に示す第2ジョイント部材20Bを参照しつつ説明する。
まず、図2に示すように、本発明の第1ジョイント部材20Aは、多面体としての正六面体(正立方体)からなる第1本体部21Aと、第1本体部21Aに対して着脱自在に形成された継手部251と、を備えて構成されている。
図2に示す第1ジョイント部材20Aの第1本体部21Aは、六面体を形成する6個の外面部材22を備えて構成されている。外面部材22は、螺合溝(ネジ溝)が形成された本体螺合部22aが形成されている。本体螺合部22aは、周囲に螺合溝が形成された開口部として備えられている。
なお、外面部材22は、例えば、プラスチック材など比較的硬質の樹脂材料で形成されており、第1本体部21Aの内部は中空であることから、第1本体部21Aは、軽量且つ材料費の軽減が図られている。
また、図3において、第2ジョイント部材20Bの第2本体部21Bは、正立方体で形成されたダイス部23と、ダイス部23の外側に貼り付けられる6個の外面部材22と、を備えて構成されている。なお、第2本体部21Bの外面部材22は、第1本体部21Aと同様に、本体螺合部22aが形成されている。
ダイス部23は、各面に、本体螺合部22aの開口面積よりも大きな面積からなる凹部23aが形成されている。すなわち、ダイス部23は、凹部23aが形成された6つの内面部材23Aを張り合わせることによって形成されている。
そして、第2本体部21Bは、6つの外面部材22をダイス部23の各面に貼り付けることで形成されている。このとき、外面部材22は、内面部材23Aの表面のうち凹部23aを除く部分に当接する状態で貼り付けられる。なお、ダイス部23は、内部が空洞となる構成に限られることはなく、例えば、内部が詰まった正立方体の各面に凹部23aを形成したものであってもよい。
変形例として示す第2本体部21Bは、外面部材22の内面(本体螺合部22aの縁部)と凹部23aとの間に、凹部23aの深さ寸法H2に相当する隙間空間Sが形成されている(図5参照)。
次に、第1ジョイント部材20Aおよび第2ジョイント部材20Bに共通して備えられる継手部251について説明する。
図2,図3,図4及び図5に示すように、継手部251は、略円筒形状に形成されており、一端には、螺合溝(ネジ溝)が設けられた螺合連結部253を備え、他端には、嵌合により縦支柱11または横支柱12に連結される支柱用連結部255を備えている。
螺合連結部253に設けられた螺合溝(ネジ溝)は、本体螺合部22aの螺合溝に螺合可能に形成されている。
このため、本体螺合部22aが形成された第1本体部21Aを有する第1ジョイント部材20Aでは、継手部251の螺合連結部253と第1本体部21Aの本体螺合部22aとを螺合により結合することで、第1本体部21Aと継手部251を連結することができる。
なお、図2では、支柱用連結部255が円筒状として形成されているが、縦支柱11や横支柱12の形状に応じて、例えば、角筒状の支柱用連結部として構成することも可能である。さらに、支柱用連結部255は、筒状である必要はなく、円柱や角柱で形成されていてもよい。
また、変形例である第2ジョイント部材20Bの第2本体部21B(図3)においては、図5に示すように、螺合連結部253の長さ寸法H4は、本体螺合部22aの深さ寸法H1(換言すれば、外面部材22の板厚寸法)と凹部23aの深さ寸法H2との合計寸法H3(=H1+H2)よりもわずかに短い寸法で形成されている。これにより、螺合連結部253が凹部23aに接触するのを防止しつつ、螺合連結部253と本体螺合部22aとを螺合により結合することができ、第2本体部21Bと継手部251とを確実に連結することができる。
さらに、図1に示す組立構造体10のコーナー部分では、ジョイント部材20の本体部において使用しない本体螺合部22aが発生するが、変形例である第2本体部21Bにおいては、凹部23aが、使用しない本体螺合部22aから第2本体部21Bの内部が見えるのを防ぐ目隠しとして機能する。このため、第2本体部21Bを用いる場合には、組立構造体10の外観上の美観が損なわれることを防止することができる。また、組立構造体10を外部で使用する場合には、目隠しとしての凹部23aを備える第2本体部21Bを用いることで、本体部の内部に水が溜まることを防止できる。
他方、図2に示す第1本体部21Aにおいては、使用しない本体螺合部22aに、図2に示すような蓋部材40を嵌合させる、という構成を採ることができる。
蓋部材40は、板状の基台40aと、この基台40aから立設された複数の位置決め係止部40bと、を備えて構成されている。複数の位置決め係止部40bは、本体螺合部22aに挿入可能となるように円周形状に配列されている。
位置決め係止部40bは、基台40aに固定される基端部40dと、基端部40dの先端側において円周方向外向きに突出する係止部40cを備えている。
なお、係止部40cは、位置決め係止部40bの突出方向の先端側から基端側(基台40aに近い側)に向かうに従い外向きの突出寸法が大きくなるように、外周形状が傾斜面となるように形成されている。
円周形状に配列された複数の位置決め係止部40bにおける半径寸法のうち、基端部40dの最外部に相当する部分の半径寸法は、本体螺合部22aの内径寸法よりもわずかに小さく形成されており、係止部40cの最外部に相当する部分の半径寸法は、本体螺合部22aの内径寸法よりもわずかに大きく形成されている。
このような構成の蓋部材40は、複数の位置決め係止部40bを本体螺合部22aに挿入することで、使用しない本体螺合部22aに嵌合可能に構成されている。つまり、蓋部材40の位置決め係止部40bを、使用しない本体螺合部22aの枠内に挿入すると、まず、係止部40cの傾斜面によって案内されるとともに、複数の位置決め係止部40bが本体螺合部22aの内枠によって押圧されて弾性変形する。さらに蓋部材40を押し込むことで、係止部40cが本体螺合部22aを通り抜けると、係止部40cが本体螺合部22aの周囲(外面部材22の内側面)に係合する状態となる。これにより、蓋部材40は、本体螺合部22a(外面部材22)に嵌合することができる。
このように、使用しない本体螺合部22aに対して蓋部材40を嵌合することで、組立構造体10の外観上の美観が損なわれることをより確実に防止することができる。また、使用しない本体螺合部22aに対して蓋部材40を嵌合することで、組立構造体10を外部で使用する場合に、第1本体部21Aの内部に水が溜まることをより確実に防止できる。
なお、複数の位置決め係止部40bは、本体螺合部22aに挿入可能となるように円周形状に配列されていることから、位置決め係止部40bを本体螺合部22aの枠内に挿入することにより、位置ずれを防止しつつ、蓋部材40を第1本体部21Aの外面部材22の適正な位置に取り付けることができる。
また、図2に点線で示すように、蓋部材40に雌ネジからなるネジ螺着孔41を設けると、このネジ螺着孔41に、支持部に雄ネジを有するキャスター(車輪)の雄ネジを螺着させることにより、組立構造体10を移動させるための移動手段(キャスター(車輪))を容易に組み付けることができる。
上述したように、本発明の実施形態では、螺合連結部253と第1本体部21A(または第2本体部21B)の本体螺合部22aとを螺合により結合するという簡単な作業だけで、第1本体部21A(または第2本体部21B)と継手部251を容易に連結することができる。また、螺合による連結構造であるため、継手部251と第1本体部21A(または第2本体部21B)との連結作業(組み立て作業)と同様に、継手部251と第1本体部21A(または第2本体部21B)との解体作業も容易である。
次に、支柱(縦支柱11及び横支柱12)について説明する。
図1に示す縦支柱11および横支柱12などの支柱は、例えば複数の紙材が幾重にも重ね合わせられた状態で接着剤などの接合手段で接合し、例えばローラー等の成形手段を用いて折り曲げ、断面が円形状からなる長尺体として形成されている。
ただし、支柱(縦支柱11および横支柱12)は、紙材を複数枚接合して構成されるものには限定されず、1枚の紙材で形成されるものであってもよい。上記のように、支柱を紙材で構成すると、軽量化を図ることができ、また、紙資源の再利用といった資源の有効活用を図ることができ、環境問題への対応も可能となる。なお、支柱は、樹脂材料や金属材料など他の公知の材料で形成してもよい。
ここで、図8(a)に、開口部を有する断面円弧状の支柱の端部を示す斜視図を示し、図8(b)に、開口部を有する角筒状の支柱の端部を示す斜視図を示す。
支柱の形状は、図2に示すような断面が円形状に限られるものではなく、例えば、図8(a)に示すような断面円弧状(断面半円形状又は断面C型形状ともいう)であってもよく、また、後述する図6に示すような断面コの字形状であってもよく、あるいは、図8(b)に示すような角筒状の長尺体であってもよい。
なお、図8(b)に示す角筒状の長尺体としての支柱11は、両端においてその一部を部分的に切除するなどして形成した開放部11aを有する支柱であるが、角筒状の長尺体としての支柱は、開放部を有する形状に限られることはなく、開放部を有さない形状とすることも可能である。
また、円筒状の長尺体としての支柱についても、図2に示すように、その両端に開放部を有しない形状の支柱として構成しても良く、あるいは、図8(a)に示す支柱の端部形状のように、その両端に同様の開放部11aを形成した支柱として構成してもよい。なお、開放部11aを備える円筒状の支柱は、開放部11aの開口寸法が支柱用連結部255の外形寸法よりも僅かに小さく形成されていることが望ましい。このように形成された支柱は、その端部が弾性変形しない場合には、開放部11aから支柱用連結部255が抜け落ちることなく、支柱用連結部255との連結状態を維持することができ、他方、その端部が弾性変形して開放部11aの開口寸法が広がる場合には、開放部11aを介して容易に支柱用連結部255を取り外すことができる。
次に、支柱と第1ジョイント部材20Aとの組立て作業および解体作業について説明する。
まず、支柱と第1ジョイント部材20Aとの組立て作業は、例えば、図2に示す円筒形状の横支柱12Aを用いる場合にあっては、横支柱12Aの一端を継手部251の支柱用連結部255に向けた状態とする。
なお、横支柱12Aは、円筒形状に形成されており、その両端部には、嵌合により支柱用連結部255と連結するための支柱連結用嵌合部112が備えられている。
そして、横支柱12Aまたは継手部251を互いに近づく図示X方向(X1方向またはX2方向)に相対的に移動させて、横支柱12A(詳細には、支柱連結用嵌合部112)の内部に継手部251を挿入することにより、容易に両者(継手部および支柱)を嵌合により連結することができる。このとき、継手部251の周囲が、横支柱12A(詳細には、支柱連結用嵌合部112)の内面で保持されることで、継手部251と横支柱12Aとが嵌合される。
また、支柱と第1ジョイント部材20Aとの解体作業も簡単である。すなわち、嵌合による連結状態にある横支柱12Aおよび継手部251を互いに離れる方向(図2では、X1方向またはX2方向)に移動させることで継手部251と横支柱12Aとを分離できるため、支柱とジョイント部材とを容易に分離させることが可能である。
このため、第1本体部21A(または第2本体部21B)の外面部材22に、複数の継手部251を装着すれば、第1ジョイント部材20A(または第2ジョイント部材20B)に複数の縦支柱11や横支柱12A,12Bなどを装着することができる。すなわち、第1ジョイント部材20A(または第2ジョイント部材20B)を用いることにより、従来行われていた作業(ジョイント部材と支柱とを組み付けた後に他部材(雌ねじ及び雄ねじ)を孔などに挿入するなどの作業)を行うことなく、縦支柱11や横支柱12A,12Bを自由に継合することができる。
また、第1ジョイント部材20A(または第2ジョイント部材20B)と縦支柱11や横支柱12A,12Bとが継合状態にある状態から、縦支柱11や横支柱12A,12Bを第1ジョイント部材20A(または第2ジョイント部材20B)から容易に取り外すことができる。すなわち、第1ジョイント部材20A(または第2ジョイント部材20B)を用いることにより、従来行われていた作業(ジョイント部材と支柱とを締結するための他部材(雌ねじ及び雄ねじ)を孔などから取り外す作業など)をすることなく、縦支柱11や横支柱12A,12Bを自由に取り外すことができる。
このように構成した第1ジョイント部材20A(または第2ジョイント部材20B)を用いることで、支柱12Aと第1ジョイント部材20A(詳細には、継手部251)とを連結するにあたり、継手部251の支柱用連結部255を支柱12Aの支柱連結用嵌合部112に挿入して嵌合するという簡単な作業で、容易に連結することができる。
また、このように構成した第1ジョイント部材20A(または第2ジョイント部材20B)を用いることで、支柱12Aと第1ジョイント部材20A(詳細には、継手部251)とを分離(解体)するにあたり、継手部251の支柱用連結部255を支柱12Aの支柱連結用嵌合部112から引き抜くという簡単な作業で、容易に解体することができる。
よって、本実施形態のジョイント部材によれば、支柱との連結作業および支柱からの解体作業が容易になる、という利点がある。
なお、組立て作業や解体作業の容易さという点では、図8(a)に示すような開放部11aを有する支柱を用いることが望ましい。つまり、開放部11aを有する支柱を用いることで、支柱と第1ジョイント部材20Aとの連結作業または支柱と第1ジョイント部材20Aとの解体作業において、開放部11aを通じて第1ジョイント部材20A(詳細には、継手部251の支柱用連結部255)と支柱との相対位置を変更することができる。
これにより、連結作業時または解体作業時において、第1ジョイント部材20Aと支柱との相対位置を変更する際に、各部材の移動方向に関する自由度を増大できるため、支柱と第1ジョイント部材20Aとの連結作業または支柱と第1ジョイント部材20Aとの解体作業が容易となる。とりわけ、両端部が第1ジョイント部材20Aに連結された状態の支柱のうち、一方の端部は第1ジョイント部材20Aとの連結状態を維持しつつ、他方の端部について第1ジョイント部材20Aから取り外す場合には、開放部11aを通じて第1ジョイント部材20Aと支柱の相対位置を容易に変更できるという利点がある。
なお、略円筒形状の継手部251に代えて、支柱用連結部255が角筒形状または角柱形状に形成された継手部を用いる場合においても、開放部11aを有する支柱を用いることで、上記と同様に、連結作業または解体作業を容易に実行することが可能となる。
また、継手部251は、図2に示すように、支柱用連結部255の外周面(換言すれば、支柱との当接面)において径方向外向き(換言すれば、連結状態において支柱に向かう方向)に突出する突出部257を備えている。
このように、支柱用連結部255における支柱12Aとの当接面に突出部257を備えることで、支柱用連結部255と支柱12Aとの隙間を突出部257で埋めることができ、支柱用連結部255(突出部257)と支柱12Aとの間に生じる摩擦力が大きくなるため、支柱用連結部255と支柱12Aとの結合強度を増大できる。これにより、継手部251の支柱用連結部255は、支柱12Aを確実に保持することができるとともに、第1ジョイント部材20Aからの支柱12Aの脱落を有効に防止することが可能となる。
よって、この第1ジョイント部材20Aによれば、突出部257がストッパとしての機能を発揮するため、支柱11,12A,12Bと支柱用連結部255との相対位置が変化するのを抑制でき、その結果、支柱11,12A,12Bが支柱用連結部255から脱落するのを抑制できる。
また、支柱用連結部255は、断面が一定の外径からなる円筒状であり、かつ、支柱12Aとの嵌合にあたり支柱連結用嵌合部112の内側に配置される構成である。なお、図2に示す支柱12Aにおける支柱連結用嵌合部112は、円筒形状に形成された支柱12Aの端部のうち支柱用連結部255が挿入配置される領域である。さらに、突出部257は、先端部分において、支柱用連結部255の先端側から基端側に向かうに従い突出寸法が大きくなる傾斜部258を有している。
つまり、突出部257に傾斜部258を備える第1ジョイント部材20A(または第2ジョイント部材20B)は、突出部257のうち傾斜部258よりも基端側の部分においては、突出寸法が大きくなるため、支柱用連結部255と支柱12Aとの隙間をより確実に突出部257によって埋めることができる。これにより、この第1ジョイント部材20A(または第2ジョイント部材20B)は、支柱用連結部255(突出部257)と支柱12Aとの間に生じる摩擦力を大きくできるとともに、支柱用連結部255と支柱12Aとの結合強度を増大できる。
また、突出部257に傾斜部258を備えることで、継手部251と支柱12Aとの嵌合にあたり、支柱12Aの支柱連結用嵌合部112が傾斜部258に沿って移動することから、支柱用連結部255と支柱連結用嵌合部112との嵌合作業が容易になる。
よって、本実施形態の第1ジョイント部材20A(または第2ジョイント部材20B)は、支柱11,12A,12Bとの連結作業が容易になる。
以上説明したように、上記実施形態のジョイント部材20(第1ジョイント部材20A、第2ジョイント部材20B)は、第1本体部21A(第2本体部21B)と継手部251との連結構造として、螺合溝(ネジ溝)を用いた連結構造を採用している。このことから、第1本体部21A(第2本体部21B)および継手部251とは別に、上記の従来技術に記載された他部材(雌ねじ及び雄ねじ)を用いることなく、第1本体部21A(第2本体部21B)および継手部251を連結できる構成である。
つまり、上記のジョイント部材20(第1ジョイント部材20A、第2ジョイント部材20B)においては、第1本体部21A(第2本体部21B)および継手部251を組み付けた後に他部材(雌ねじ及び雄ねじ)を孔などに挿入する必要がなくなる。
これにより、上記のジョイント部材20(第1ジョイント部材20A、第2ジョイント部材20B)は、第1本体部21A(第2本体部21B)の本体螺合部22aと継手部251の螺合連結部253とを螺合により連結するという簡単な作業で、継手部251を第1本体部21A(第2本体部21B)に容易に連結できる。また、螺合による連結構造であるため、第1本体部21A(第2本体部21B)および継手部251との連結作業(組み立て作業)と同様に、第1本体部21A(第2本体部21B)および継手部251との解体作業も容易である。
また、螺合溝(ネジ溝)による連結構造であれば、嵌合のような連結構造に比べて、本体部から継手部が脱落することをより確実に防止できる。つまり、嵌合の場合には、強大な引き抜き方向の外力が加えられた場合には、本体部から継手部が脱落することがあり得る。しかし、螺合溝(ネジ溝)を用いて連結構造であれば、本体部からの継手部の取り外しには回転方向の移動が必要となるため、単に引き抜き方向への外力が加えられただけでは、脱落することがない。
よって、ネジ溝による連結構造であれば、本体部から継手部が脱落することをより確実に防止できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の実施の形態は、上記実施形態に何ら限定されることはない。
例えば、上記実施形態では、本体部とは別に備えられる継手部が支柱に連結される構成のジョイント部材について説明したが、本体部が直接支柱に連結される構成を採ることもできる。
そこで、本体部が直接支柱に連結される構成のジョイント部材(第3ジョイント部材20C)について説明する。
図6は、第3ジョイント部材20Cの第3本体部21Cを示す分解斜視図である。また、図6には、ジョイント部材との連結部分における断面形状がコの字状で形成された角筒形状の角形縦支柱211と、前述の実施形態と同様に構成された継手部251と、を併せて表している。
第3本体部21Cは、図3におけるダイス部23を形成する6つの内面部材23Aのうち、図示Z1側の上面及び図示Z2側の下面に相当する内面部材23Aの代わりに嵌合部30がそれぞれ設けられる構成である。
そして、嵌合部30は、いわゆる二重枡型であり、有底の外枠部31の内部中央に角筒状の内枠部32が突出するように設けられている。なお、内枠部32は、筒体に限られるものではなく、内部が詰まった角柱であってもよい。
また、外枠部31および内枠部32は、角状である必要はなく、縦支柱11や横支柱12の形状に応じて円筒状又は内部が詰まった円柱状であってもよい。
嵌合部30は、図示Z1方向およびZ2方向から4つの内面部材23Aにより形成された枠体の上面および底面に装着される。図6に示すように、内面部材23Aの内部側には、凹部23aを形成する底部23bが突出しており、嵌合部30のうち外枠部31の外周に形成された係止部34が内面部材23Aの底部23bの縁部に支持される状態で接着剤などを用いて強固に固定されている。
嵌合部30は、外枠部31と内枠部32との間に隙間空間33が形成されるように構成されている。隙間空間33の寸法は、角形縦支柱211の板厚寸法とほぼ同寸法に設定されており、隙間空間33の内部に角形縦支柱211の端部が挿入されることにより、角形縦支柱211が第3ジョイント部材20Cの第3本体部21Cに直接連結される。すなわち、図6に示す第3本体部21Cを有する第3ジョイント部材20Cでは、Z1側に位置する角形縦支柱211とZ2側に位置する角形縦支柱211とがその中間に設けられた第3本体部21Cを介して継合させることが可能とされている。
このように構成された第3ジョイント部材20Cは、角形縦支柱211を第3本体部21Cに直接的に取り付けることができる。また、第3ジョイント部材20Cは、角形縦支柱211を第3本体部21Cの外枠部31と内枠部32との間に挟持する構成であるため、角形縦支柱211との連結状態が強固となる。
なお、外枠部31および内枠部32を円筒状に形成した嵌合部30を用いる場合には、縦支柱としては、角形縦支柱211ではなく、円筒形状の縦支柱11を用いることができる。この場合、内枠部32は、円筒状に限られることはなく、円柱形状に形成することも可能である。
なお、嵌合部30は、図2に示す4つの外面部材22を用いて四方を囲むように形成された枠体の上面と下面に相当する開口部分に設けられる構成であってもよい。
また、図6に示すように、角形縦支柱211の抜けを防止するために、外枠部31と内枠部32とが対向する両面(換言すれば、支柱との当接面)のうち少なくも一方に、角形縦支柱211に向けて突出して形成される本体突出部35を形成することが好ましい。
このように本体突出部35を備えることで、嵌合部30(外枠部31または内枠部32)と角形縦支柱211との隙間を本体突出部35で埋めることができ、嵌合部30(外枠部31または内枠部32)の本体突出部35と角形縦支柱211との間に生じる摩擦力が大きくなるため、嵌合部30(外枠部31または内枠部32)と角形縦支柱211との結合強度を増大できる。これにより、第3本体部21Cの嵌合部30は、角形縦支柱211を確実に保持できるとともに、第3ジョイント部材20Cからの支柱の脱落を有効に防止することが可能となる。つまり、本体突出部35は、角形縦支柱211が抜け落ちるのを防止するためのストッパとしての機能を発揮することができる。
よって、第3ジョイント部材20Cによれば、本体突出部35がストッパとしての機能を発揮するため、角形縦支柱211と嵌合部30(外枠部31または内枠部32)との相対位置が変化するのを抑制でき、その結果、角形縦支柱211が第3本体部21C(嵌合部30)から脱落するのを抑制できる。
次に、継手部の支柱用連結部に形成される突出部は、継手部251の支柱用連結部255に形成される突出部257のような形状に限られることはなく、支柱用連結部のうち支柱との当接面において螺旋状に形成してもよい。
そこで、支柱用連結部のうち支柱との当接面において螺旋状に形成された突出部を備える螺旋継手部261について説明する。
図9に、螺旋継手部261の側面図を示す。
図9に示すように、螺旋継手部261は、略円筒形状に形成されており、一端に螺合溝(ネジ溝)が設けられた螺合連結部263を備え、他端に縦支柱11または横支柱12に連結される支柱用連結部265を備えるとともに、支柱用連結部265の外周面(換言すれば、支柱との当接面)において螺旋状に形成される螺旋突出部267を備えている。
なお、螺旋突出部267は、支柱用連結部255の外周面において径方向外向きに突出して形成されており、その先端部分において、支柱用連結部265の先端側から基端側に向かうに従い突出寸法が大きくなる螺旋傾斜部268を有している。
このような構成の螺旋継手部261は、上述した本体部(第1本体部21A、第2本体部21B、第3本体部21C)に連結されることで、ジョイント部材を構成することができる。
この螺旋継手部261を備えて構成されるジョイント部材は、支柱用連結部265に対して円筒状の支柱11を回転させながら挿入することで、支柱11と螺旋継手部261とを容易に且つ確実に連結することができる。また、このような構成のジョイント部材は、円筒状の支柱11を回転させながら螺旋継手部261から引き抜くことで、支柱11を螺旋継手部261から容易に取り外すことができるという利点がある。
また、上記の各実施形態においては、ジョイント部材の本体部が正六面体からなる場合について説明したが、本発明の本体部は正六面体に限られるものではなく、例えば、正四面体、正八面体、正十二面体、正二十面体などからなる多面体構造であってもよい。このような構造の本体部を備えるジョイント部材を用いる場合には、縦支柱11や横支柱12A、12Bを多様な方向に向けて組むことができるため、用途に応じた複雑な形状からなる組立構造体を提供することができる。
また、蓋部材40に備えられる複数の位置決め係止部40bは、図2に示すように8個の位置決め係止部40bを備える形態に限定されることはなく、本体螺合部22aに嵌合可能に構成されていればよい。例えば、図2に示す位置決め係止部40bを周方向に等間隔で配置されるように4個の位置決め係止部40bを形成しても良い。また、位置決め係止部の個数は、8個または4個に限られることはなく、本体螺合部22aに嵌合可能に構成されていれば、任意の個数を採ることができる。
さらに、本体螺合部22aは、本体部の全ての外面に形成されている必要はなく、連結する支柱の個数に応じて形成すればよく、例えば、2以上の支柱を継合するジョイント部材として機能するためには、本体螺合部22aは少なくとも2以上の外面に形成されていればよい。
また、組立構造体は、物を保管するためのラック台としてだけでなく、テーブル,いす,ハンガー掛けなど様々な組立て家具としても用いることが可能である。さらに、本発明のジョイント部材は、建築用の足場を組むときに支柱(ポールまたはパイプともいう)どうしを連結するための部材として利用することも可能である。また、縦支柱および横支柱を鉄などの金属材料で形成すると、組立構造体を、重量物を運搬するためのパレットなどにも用いることができる。パレットなどのような平面状のものとして用いる場合には、組立構造体には縦支柱を使用せず、横支柱のみを組み合わせて形成することで実現できる。
さらに、縦支柱や横支柱は、中空部分に補強部材を組み込むようにして構成してもよい。補強部材を組み込むことで、縦支柱や横支柱の強度を増大させることができる。例えば、補強部材が組み込まれた縦支柱または横支柱は、強度が高いため、外力が印加された場合であっても、曲げられたり、変形されたりすることを防止できる。よって、補強部材が組み込まれた縦支柱または横支柱を用いることで、組立構造体としての強度を増大させることができる。
また、本発明のジョイント部材を構成する本体部や継手部は単純な構造であるため、ジョイント部材の製造コストを低減でき、さらには組立構造体の製造コストも低減することができる。
本発明を適用したの組立構造体を示す斜視図である。 第1実施形態のジョイント部材および支柱を示す分解斜視図である。 第1実施形態のジョイント部材における変形例としての本体部を示す分解斜視図である。 第1実施形態のジョイント部材を構成する本体部の一部と継手部の断面図である。 変形例としての本体部の一部と継手部の断面図である。 第3ジョイント部材の第3本体部を示す分解斜視図である。 棚板の平面図である。 (a)は、開口部を有する断面円弧状の支柱の端部を示す斜視図であり、(b)は、開口部を有する角筒状の支柱の端部を示す斜視図である。 螺旋継手部の側面図である。 特許文献1に記載されたラックの支持部材を内側からみた斜視図である。
符号の説明
10…組立構造体、11…縦支柱、11a…開放部、12…横支柱、13…枠体、20…ジョイント部材、20A…第1ジョイント部材、20B…第2ジョイント部材、20C…第3ジョイント部材、21A…第1本体部、21B…第2本体部、21C…第3本体部、22…外面部材、22a…本体螺合部、23…ダイス部、23A…内面部材、23a…凹部、23b…底部、30…嵌合部、31…外枠部、32…内枠部、35…本体突出部、40…蓋部材、40a…基台、40b…位置決め係止部、40c…係止部、51…棚板、112…支柱連結用嵌合部、211…角形縦支柱、251…継手部、253…螺合連結部、255…支柱用連結部、257…突出部、258…傾斜部、261…螺旋継手部、263…螺合連結部、265…支柱用連結部、267…螺旋突出部、268…螺旋傾斜部。

Claims (14)

  1. 多面体からなる本体部と、前記本体部に対して着脱自在に形成された継手部と、を備えて、支柱どうしを連結するジョイント部材であって、
    前記継手部は、螺合溝が設けられた螺合連結部と、前記支柱に連結される支柱用連結部と、を備えており、
    前記本体部は、外表面のうち少なくとも一面に、前記螺合連結部との螺合により前記継手部が連結される本体螺合部を備えること、
    を特徴とするジョイント部材。
  2. 前記支柱用連結部は、前記支柱に形成された支柱連結用嵌合部に嵌合されることで前記支柱に連結されること、
    を特徴とする請求項1に記載のジョイント部材。
  3. 前記支柱用連結部は、円柱状、角柱状、円筒状又は角筒状のいずれかであること、
    を特徴とする請求項2に記載のジョイント部材。
  4. 前記支柱用連結部は、前記支柱との当接面において、前記支柱に向けて突出して形成される突出部を備えること、
    を特徴とする請求項2または3に記載のジョイント部材。
  5. 前記突出部は、前記支柱用連結部の先端側から基端側に向かうに従い突出寸法が大きくなる傾斜部を有すること、
    を特徴とする請求項4に記載のジョイント部材。
  6. 前記支柱用連結部は、円柱状又は円筒状であり、
    前記突出部は、前記支柱用連結部のうち前記支柱との当接面において螺旋状に形成されていること
    を特徴とする請求項4または5に記載のジョイント部材。
  7. 前記本体部は、前記本体螺合部が設けられていない面のうち少なくとも一面に前記支柱を直接支持する嵌合部を備えており、
    前記嵌合部は、有底の外枠部と、前記外枠部の中央に設けられた内枠部と、を備えること、
    を特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のジョイント部材。
  8. 前記本体部は、前記外枠部または前記内枠部における前記支柱との当接面において、前記支柱に向けて突出して形成される本体突出部を備えること、
    を特徴とする請求項7に記載のジョイント部材。
  9. 複数のジョイント部材と、前記ジョイント部に連結される複数の支柱と、を備えて、立体的に構成される組立構造体であって、
    前記ジョイント部材が、請求項1ないし8のいずれか一項に記載されたジョイント部材であること、
    を特徴とする組立構造体。
  10. 前記支柱は、円筒状または角筒状の長尺体で形成されていること、
    を特徴とする請求項9に記載の組立構造体。
  11. 前記支柱は、前記ジョイント部材との連結部分において、前記継手部の前記支柱用連結部を挿通できる構成の開放部が設けられていること、
    を特徴とする請求項9または10に記載の組立構造体。
  12. 前記支柱は、前記ジョイント部材との連結部分における断面形状がコの字状又は円弧状で形成されていること、
    を特徴とする請求項9から11のいずれかに記載の組立構造体。
  13. 前記支柱は、紙材で形成されていること、
    を特徴とする請求項9から12のいずれかに記載の組立構造体。
  14. 前記ジョイント部材における前記本体部の前記本体螺合部のうち前記継手部が連結されていない本体螺合部を覆う蓋部材を備えること、
    を特徴とする請求項9から13のいずれかに記載の組立構造体。
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