JP2022027316A - 棒状体固定構造とそれを用いた搬送容器 - Google Patents
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Abstract
Description
ただし、図11(a)では図が煩雑になるのを避けるため、溝51aについて、一部の形材51についてのみ符号を付しており、図11(b)では断面であることを示すハッチングの図示を省略している。また、直方体をなすフレーム52の頂点に一端が配置される3本の形材51は、市販のコーナー連結具54(図12(c)参照)を用いて2本ずつ互いに連結されているが、図11(a)ではコーナー連結具54の図示を省略している。
係止部53cは、溝51aの開口部よりも幅が広く、溝51aの内部より幅が狭い幅広部と、溝51aの開口部よりも幅が狭く、ガイド部53bと幅広部を繋ぐ幅狭部からなる。すなわち、幅広部は、溝51aの内部に配置可能な構造となっており、幅広部を溝51aの内部に配置することにより、係止部53cは形材51に対し、長手方向へ摺動可能な状態で連結される。また、ガイド部53bの上記2つの側面の他方には、形材51の側面の1つが接合されている。
すなわち、ガイド部53bは、係止部53cの幅広部が溝51aの内部に配置されている場合、追加部材53の形材51の長手方向への移動を許容しつつ、追加部材53をガイド部53bが設置された形材51の側面に垂直な方向については移動不能な状態で形材51に連結するという作用を有する。
したがって、追加部材53を形材51に取り付ける場合には、例えば、図12(c)に矢印Hで示すように、形材51に対し、溝51aの開口部から係止部53cの幅狭部の一部が突出した状態になるように、他の形材51に連結されていない側の端部から溝51aの内部に係止部53cの幅広部を差し込む。その後、形材53aを手で持って溝51aの長手方向へスライドさせるようにして、追加部材53を形材51の所望の箇所に配置する。
また、搬送容器50の内部を仕切る目的で、平行な一対の形材51,51の間に形材53aを架け渡す場合には、形材53aの両端に一対のガイド部53b及び係止部53cをそれぞれ設けるとともに、フレーム52を組み上げる前に、少なくとも一方の端部が開放された状態の形材51に対して、各係止部53cを溝51aに嵌め込む必要がある。そのため、既にフレーム52が組み上げられている場合には、追加部材53を設置しようとしている形材51の少なくとも一方の端部を開放するために、フレーム52を分解しなければならず、極めて作業性が悪いという課題があった。
特許文献1に開示された運搬容器は、継手を介して連結された丸パイプによって骨組が形成されるとともに、丸パイプに連結された板状パネルによって側壁や底が形成されていることを特徴とする。
このような構造においては、丸パイプの長さ及び板状パネルの枚数を任意に選択して設計することにより、大きさ、形態及び構造が異なる様々な運搬容器を製造することが可能である。また、明細書に記載されているように、プラスチック製又は金属製の丸パイプを用いることによれば、容器全体の軽量化を図ることができる。
なお、第1の発明において、「横断面が矩形状をなす形材」には「横断面が略矩形状をなす形材」も含まれるものとする。
そして、工具を操作して、係合部が形材の溝に係合しない状態になるまで係合爪を変形させると、固定具の形材に対する係合状態が解消されるため、固定具は形材から離脱可能となる。そこで、係合爪を受け具の挿通口から引き抜くようにして固定具を形材と受け具から取り外すと、受け具も形材から離脱可能になる。
第2の発明では、第1の発明の作用に加えて、一対の曲折部で形材を両側から挟むようにして当接部材を形材の側面に設置すると、当接部材により形材の側面の幅方向に対する受け具の移動が制限されるという作用を有する。
棒状体が受け部の側面開口部を通過すると、受け部は変形が回復し、中心角が180度よりも大きい円弧状の断面を有する形状に戻る。その結果、棒状体の側面は受け部によって、円周方向に対してその1/2を超える範囲が覆われることになり、棒状体の端部が受け部によって保持されるという作用が発揮される。
また、第3の発明においては、棒状体の端部が受け部によって保持されている場合、棒状体の端部を側面開口部から引っ張り出すことにより、棒状体が受け部から取り外されるという作用を有する。
既に述べたように、円弧をなす受け部の中心軸と棒状体の長手方向を平行にした状態で、受け部の側面開口部(円筒の側面の一部が切り欠かれた部分)に棒状体を押し付けると、受け部は側面開口部が広がるように弾性変形するが、受け部が当接部材に接続された部分では、当接部材によって受け部の変形が拘束される。そのため、当接部材の近傍では上述の受け部の変形を拘束するという当接部材の作用の影響により、受け部の変形が制限される。
そのため、第4の発明では、円弧をなす受け部の中心軸と棒状体の長手方向を平行にした状態で、受け部の側面開口部(円筒の側面の一部が切り欠かれた部分)に棒状体を押し付けた場合に側面開口部が広がるように受け部が弾性変形するという第3の発明の作用が、当接部材に接続されていない側の端部とスリットの間において、より一層発揮される。
第5の発明においては、第1の発明乃至第4の発明のいずれかの発明の作用に加え、受け具が固定具のベース部材と形材の側面の間に当接部材が挟まれるようにして形材に固定されている状態において、ベース部材の前面側からベース開口部に挿入した工具等を操作して係合爪を変形させる際に、一対の凸状部が受け具の挿通口に係止するため、ベース部材の形材に対する揺動が防止され、受け具に対するベース部材の姿勢が維持されるという第1の発明の作用がより一層発揮される。
第6の発明においては、第1の発明乃至第5の発明のいずれかの発明の作用に加えて、ベース部材の前面側の開口面積が背面側の開口面積よりも広くなるように、ベース部材の開口部の内壁面がテーパー状に形成されていることから、係合爪を変形させるためにベース部材の開口部から挿入した工具の可動範囲が広くなるという作用を有する。
第7の発明においては、フレームが金属製の形材によって構成されているため、プラスチック製の形材を用いる場合に比べてフレームの組み立て精度が高いという作用を有する。また、収納品の固定や仕切りに用いられる棒状体がプラスチック製であるため、棒状体の本数を多くした場合でも重量の増加が少ないという作用を有する。
したがって、両端に別の形材が連結されている形材に棒状体を設置する場合でも、端部を開放するために、既に連結されている別の形材を取り外すという作業を行う必要がない。そして、平行な2本の形材の対向する位置に受け具をそれぞれ固定した後、この一対の受け具の受け部に棒状体の両端を挿設することによれば、平行な2本の形材の間を繋ぐように棒状体を設置することができる。
このように、第1の発明によれば、両端が開放されていない状態の形材に対しても固定具と受け具を固定したり、当該形材から固定具と受け具を取り外したりできるため、平行な2本の形材の間を繋ぐように棒状体を設置する作業を容易かつ効率的に行うことが可能である。
また、本発明の棒状体固定構造は、搬送容器のフレームを構成し、横断面が矩形状をなし、少なくとも1つの側面に開口部の幅が内部の幅に比べて狭い長手方向に平行な溝が設けられた形材に対して棒状体を固定する際に用いられるものであるが、当該形材が用いられているものであれば、搬送容器以外の各種の容器や容器以外の所望の対象物に対しても適用することができる。
そして、搬送容器以外の容器や所望の対象物に棒状体を固定する場合においても、以下に説明する棒状体固定構造に係る本発明の作用及び効果は同様に発揮される。
また、図4(a)乃至図4(c)は第1のパイプ受け具3の保持部材7及び第2のパイプ受け具4の保持部材9をそれぞれ構成する受け部7a,9aの正面図であり、受け部7a,9aの中心軸と丸パイプ2の中心軸の平行状態を維持したまま、受け部7a,9aの側面開口部7e(9e)から丸パイプ2を押し込むようにして、受け部7a,9aの内部に丸パイプ2を配置する場合に受け部7a,9aが変形する様子を模式的に表している。
丸パイプ2は、図11及び図12を用いて既に説明した追加部材53と同様に、搬送容器1の内部に収納された物品の固定や仕切り部材として用いられるものである。そして、丸パイプ2の中心軸は、第1のパイプ受け具3や第2のパイプ受け具4を介して丸パイプ2の端部が設置される形材51の側面に対して直交している。
当接部材6は、受け部7aが設けられていない側へ両端が直角に曲折されて、側面視コ字状をなしており、両端に設けられた一対の曲折部6a,6aを繋ぐ平板部6bには、受け部7aが設けられている側から当接部材6を見た場合に、受け部7aによって形成される円弧の内部に位置するように矩形状の挿通口6cが設けられている。
なお、挿通口6cの中心(矩形の2本の対角線の交点)は受け部7aの中心軸7f(側面の一部が切り欠かれた上記短円筒の中心軸:図7(a)参照)上に配置されている。また、一対の曲折部6a,6aは、互いの間隔が形材51の側面の幅よりも広く、形材51の側面を挟持可能な形状となっている。
当接部材8は、受け部9aが設けられていない側へ両端が直角に曲折されており、互いに平行をなす曲折部8aと平板部8bの間隔は形材51の側面の幅よりも広く、曲折部8aと平板部8bによって形材51の側面を挟持可能な形状となっている。
なお、当接部材8の挿通口8cと当接部材6の挿通口6cの大きさは同一である。また、受け部9aと受け部7aの内径(円弧状をなす受け部7a,9aの内面の曲率半径)は同一であるが、受け部9aの内径はベース部材10(図5(a)参照)の外径よりも大きい。さらに、挿通口8cの中心(矩形の2本の対角線の交点)は受け部9aの中心軸(側面の一部が切り欠かれた上記短円筒の中心軸)上に配置されている。
なお、受け部7a(9a)における上記変形のし易さは、「受け部7a(9a)の材質や厚さ」、「受け部7a(9a)の断面によって形成される円弧の中心角」及び「受け部7a(9a)の内径に対する丸パイプ2の外径の大きさの割合」などを変更することによって調節することが可能である。
すなわち、スリット7b(9b)は、受け部7a(9a)の側面開口部7e(9e)に丸パイプ2が押し付けられた場合に、変形を拘束するという当接部材6(8)の作用を緩和して、受け部7a(9a)に対し、側面開口部7e(9e)が広がるような弾性変形を起こし易くするという作用を有している。
図5(a)乃至図5(d)に示すように、固定具5は、平面視円形をなす平板状のベース部材10と、このベース部材10の背面10bに突設された4つの係合爪11と一対の凸状部12,12と、からなる。
なお、上記長方形の中心(2本の対角線の交点)はベース部材10を平面視した場合にその外形線によって形成される円の中心と一致している。また、ベース部材10にはベース開口部10aが設けられている。なお、ベース開口部10aは、ベース部材10に対して垂直な方向に前面10cを見た場合に、ベース開口部10aを通して係合爪11の係合部11aを視認可能な位置に形成されている。
ここで、ベース開口部10aの内壁面は、背面10bの側の開口面積よりも前面10cの側の開口面積の方が広くなるようにテーパー状に形成されている。これにより、係合爪11を変形させるためにベース開口部10aから挿入した工具13の可動範囲が広くなっている。すなわち、このような構造の固定具5によれば、工具13の先端部で係合爪11を折り曲げるという上記作業を容易に行うことが可能である。
図9(a)及び図9(b)は第2のパイプ受け具4が固定具5を用いて形材51に取り付けられた状態を示しており、第1のパイプ受け具3に係る図8(a)及び図8(b)の断面図に相当する。そして、図10(a)及び図10(b)はそれぞれ第1のパイプ受け具3及び第2のパイプ受け具4が固定具5を用いて形材51に取り付けられた状態を示している。
図7(a)に示すように、受け部7aの中心軸7fにベース部材10の中心軸10dを一致させた状態で第1のパイプ受け具3に対して固定具5を矢印Fで示す方向に移動させると、ベース部材10の外径が受け部7aの内径よりも小さいことから、図7(b)に示すように固定具5は第1のパイプ受け具3の受け部7aの内部に配置される。
そのため、固定具5においては、ベース部材10が第1のパイプ受け具3の当接部材6の平板部6bに対して平行をなすように受け部7aの内部に配置されている場合、図7(c)に示すように、当接部材6の挿通口6cに4つの係合爪11と一対の凸状部12,12を挿通させることが可能となっている。
図8(a)に示した状態において、図8(b)に示すように、ベース部材10の前面10cの側からベース開口部10a(図6(a)参照)に挿入した工具13の先端部で肉薄部11c(図6(a)参照)を押すようにして、係合部11a(図6(a)参照)が形材51の溝51aに係合しない状態になるまで係合爪11を折り曲げると、係合部11a(図6(a)参照)と形材51の溝51aの係合状態が解消されて、係合爪11は形材51から離脱可能となる。そこで、係合爪11を第1のパイプ受け具3の挿通口6cから引き抜くようにして固定具5を形材51と第1のパイプ受け具3から取り外すと、第1のパイプ受け具3も形材51から離脱可能な状態になる。
これに対し、本発明に係る棒状体固定構造によれば、係合部11a(図6(a)参照)を破壊せずに固定具5を形材51から取り外すことができるため、固定具5を繰り返し使用することが可能である。
第1のパイプ受け具3について図7(a)及び図7(b)を用いて説明した場合と同様に、受け部9aの中心軸(側面の一部が切り欠かれた前述の短円筒の中心軸)にベース部材10の中心軸10d(図7(a)参照)を一致させた状態で第2のパイプ受け具4に対して固定具5を近づける方向に移動させると、ベース部材10の外径が受け部9aの内径よりも小さいことから、固定具5は第2のパイプ受け具4の受け部9aの内側に配置される。
そのため、固定具5においては、ベース部材10が第2のパイプ受け具4の当接部材8の平板部8bに対して平行をなすように受け部8aの内部に配置されている場合、当接部材8の挿通口8cに4つの係合爪11と一対の凸状部12,12を挿通させることが可能となっている。
そのため、4つの係合爪11と一対の凸状部12,12を当接部材8の挿通口8cに挿通させる際に、係合爪11は、先端11dが背面11fの方へ折れ曲がって図6(a)に破線で示した状態まで変形した後、係合部11aが形材51の溝51aの開口部を通過した時点で先端11dの変形状態が回復して元の形状に戻る。
図9(a)に示した状態において、図9(b)に示すように、ベース部材10の前面10cの側からベース開口部10a(図6(a)参照)に挿入した工具13の先端部で肉薄部11c(図6(a)参照)を押すようにして、係合部11a(図6(a)参照)が形材51の溝51aに係合しない状態になるまで係合爪11を折り曲げると、係合部11a(図6(a)参照)と形材51の溝51aの係合状態が解消されて、係合爪11は形材51から離脱可能となる。そこで、係合爪11を第2のパイプ受け具4の挿通口8cから引き抜くようにして固定具5を形材51と第2のパイプ受け具4から取り外すと、第2のパイプ受け具4も形材51から離脱可能な状態になる。
すなわち、本発明の棒状体固定構造によれば、形材51に対して、側面に垂直な方向から第1のパイプ受け具3と固定具5、又は第2のパイプ受け具4と固定具5を取り付けたり、形材51に取り付けられている第1のパイプ受け具3と固定具5、又は第2のパイプ受け具4と固定具5を形材51の側面に垂直な方向に取り外したりすることが可能である。
また、上記2本の形材51を繋ぐように設置されている丸パイプ2を第1のパイプ受け具3の受け部7a又は第2のパイプ受け具4の受け部9aから、それらの中心軸と平行に引き抜く場合にも2本の形材51の間隔を広げるために、それらの端部同士を連結している別の形材51を取り外す必要がある。
すなわち、本発明の棒状体固定構造によれば、互いに平行をなすとともに端部同士が別の形材51によって連結されている2本の形材51に対して、それらを繋ぐように丸パイプ2を取り付ける際や2本の形材51から丸パイプ2を取り外す際に、2本の形材51の端部同士を連結している別の形材51を取り外す作業が不要なため、上述の丸パイプ2を取り付けたり、取り外したりする作業を効率よく行うことができる。
この場合、第1のパイプ受け具3の受け部7a又は第2のパイプ受け具4の受け部9aの側面から押し込むようにしてそれらの内部に丸パイプ2を差し込むことができず、第1のパイプ受け具3の受け部7a又は第2のパイプ受け具4の受け部9aの内部に対し、それらの中心軸と平行に丸パイプ2を差し込まなければならない。したがって、互いに平行をなすとともに端部同士が別の形材51によって連結されている2本の形材51に対して、それらを繋ぐように丸パイプ2を取り付ける際や2本の形材51から丸パイプ2を取り外す際には、2本の形材51の端部同士を連結している別の形材51を取り外す作業を行う必要がある。
Claims (7)
- 横断面が矩形状をなし、少なくとも1つの側面に開口部の幅が内部の幅に比べて狭い溝が長手方向と平行に設けられた形材に対して棒状体を着脱可能に固定する棒状体固定構造であって、
前記溝が設けられた前記形材の前記側面に設置されて前記棒状体の一端を保持する受け具と、
この受け具を前記形材に固定するプラスチック製の固定具と、を備え、
前記受け具は、
矩形状の挿通口を有するとともに前記溝が設けられた前記側面に一方の面が当接するように設置される当接部材と、
この当接部材の他方の面に対して垂直に立設され前記棒状体が内挿される筒状の受け部と、からなり、
前記挿通口は、前記当接部材を前記受け部が設けられている側から見た場合に前記受け部の内側に位置するように前記当接部材に設けられており、
前記固定具は、
平板状をなし前記当接部材に背面側が当接した状態で前記受け部の内部に配置可能な大きさを有するとともにベース開口部が設けられた平板状のベース部材と、
このベース部材の前記背面に突設された係合爪と、
この係合爪とともに前記受け具の前記挿通口へ挿通可能に前記ベース部材の前記背面に突設された凸状部と、からなり、
前記係合爪は、
前記受け具の前記挿通口に挿入されている状態で前記形材の前記溝に対して係合するように設けられた係合部と、
この係合部から先端にかけて先細りの状態になるように形成された傾斜部と、
前記係合部と基端の間に設けられた肉薄部と、を有するとともに、前記係合部と前記挿通口の係合状態が解消される方向へ弾性変形可能に形成されており、
前記ベース開口部は、前記ベース部材に対して垂直な方向に前記ベース部材の前面を見た場合に、前記ベース開口部を通して前記係合爪の前記係合部を視認可能な位置に形成されていることを特徴とする棒状体固定構造。 - 前記当接部材は、前記受け部が設けられていない側へ両端が直角に曲折された平板材からなり、一対の曲折部が両端に設けられた平板部に前記挿通口が設けられるとともに、一対の前記曲折部は、互いの間隔が前記形材の前記側面の幅よりも広く、前記形材の前記側面を挟持可能に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の棒状体固定構造。
- 前記棒状体は断面の輪郭線が円形をなし、
前記受け具はプラスチック製の部材からなり、
前記受け部は、筒状をなす代わりに、前記棒状体を内挿可能に形成された円筒の側面の一部が全長に亘って長手方向と平行に切り欠かれた形状をなしており、
前記当接部材に設けられた前記挿通口は、前記受け部が設けられている側から前記当接部材を見た場合に、前記受け部によって形成される円弧の内部に位置するとともに、
前記受け部の断面は、中心角が180度よりも大きい円弧をなしていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の棒状体固定構造。 - 前記受け部の前記側面には、切り欠かれた部分の端面から円周方向に沿って所望の幅のスリットが設けられていることを特徴とする請求項3に記載の棒状体固定構造。
- 前記固定具は、
一対の前記凸状部が前記係合爪を間に挟むようにして前記係合爪の両側に配設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の棒状体固定構造。 - 前記挿通口の内壁面は、
前記ベース部材の前記前面側の開口面積が前記背面側の開口面積よりも広くなるようにテーパー状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の棒状体固定構造。 - 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載された棒状体固定構造を備えた搬送容器であって、
横断面が矩形状をなし、少なくとも1つの側面に開口部の幅が内部の幅に比べて狭い溝が長手方向と平行に設けられた金属製の複数本の形材が直方体状に組み合わされたフレームと、
前記形材の前記側面に設置された前記棒状体固定構造における受け具と、
この受け具を前記形材に固定する前記棒状体固定構造における固定具と、
前記受け具によって端部が保持されたプラスチック製の棒状体と、を備えていることを特徴とする搬送容器。
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