JP2014076822A - 内箱及びそれを備えた包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】カバー体で収容凹部を覆った状態で外箱内に収納できるとともに、カバー体で覆うことなく収容凹部を開放した状態で外箱から引き出すことができる内箱及びそれを備えた包装体を提供する。
【解決手段】外箱にスライド式に着脱可能な内箱を、収容凹部1を有する内箱本体と、この内箱本体に遊び部3を介して形成され、収容凹部1の開口部をカバー可能であり、スライド方向に屈曲又は湾曲可能であるとともに、先端部側が外箱内に係止可能なカバー体5とで構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、食品などの収容物を、カバー体で覆った状態で収容凹部に収容して外箱内に収納でき、外箱からの引き出しに伴って、カバー体で覆うことなく収容凹部を開放した状態で円滑に引き出すことができる内箱(又はトレー)及びそれを備えた包装体に関する。
チョコレートなどの食品を収容するため、外箱と、この外箱にスライド式に着脱可能な内箱とを組み合わせた包装体が利用されている。食品が収容される内箱としては、例えば、紙製緩衝材を2つ折りにし、一方の折り曲げ片を、収容凹部に敷設して接着剤で固定し、他方の折り曲げ片を、収容凹部を覆うカバーとした内箱が知られている。この内箱には食品が紙製緩衝材で覆われた状態で収容されるため、食品が損傷するのを防止できる。しかし、内箱に収容される食品を食すときには、外箱から内箱を引き出すだけでは足りず、内箱の収容凹部を覆うカバーを捲る必要があり、食品を容易に取り出すことができない。このような内箱は、箱の組み立て工程に加えて、紙製緩衝材の接着工程が必要になり、生産性も低い。
食品を収容する内箱としては、紙製緩衝材を利用することなく、シール蓋で密封した内箱も知られている。例えば、特許第3654968号公報(特許文献1)には、少なくとも筒状体を形成するスリーブカートンにシール蓋で密封シールしたトレーを収納してなる包装において、前記スリーブカートンから前記トレーを引き出すサイドの前記トレーのシール蓋に延長片を設け、前記延長片と前記スリーブカートンとを部分的に接着し、前記トレーと前記シール蓋との接着力を、前記スリーブカートンと前記シール蓋の延長片との接着力より小さくしたスリーブ式同時開封カートンが開示されている。
また、特許第4043603号公報(特許文献2)には、少なくとも側面、天面、底面とで筒状体を形成するスリーブに、シール蓋を密封シールしたトレーを収納してなり、前記スリーブから前記トレーを引き出す側の前記トレーのシール蓋に延長片を設け、前記延長片と前記スリーブとが部分的に接着しているトレー同時開封スリーブカートンにおいて、前記トレーの引き出す側に突起部を設け、前記突起部と、前記スリーブの天面の引き出す側の外縁部とを部分的に接着し、前記スリーブと前記トレーとを一体化したトレー同時開封スリーブカートンが開示されている。
これらのトレー(内箱)は、シール蓋の延長片を反転させてスリーブ(外箱)の天面に接着することにより、スリーブからの引き出しと同時にシールを開封できる。しかし、これらのトレーは複雑な構成であり、生産性が低く、一旦シール蓋を開封すれば、シールが撓んで引っ掛かりやすくなり、スリーブに対して容易に着脱できなくなる。
特許第3654968号公報(特許請求の範囲、実施例、図1) 特許第4043603号公報(特許請求の範囲、実施例、図1)
従って、本発明の目的は、外箱内に収納した状態では、カバー体で収容凹部を覆うことができ、外箱から引き出した状態では、カバー体で覆うことなく収容凹部を開放できる内箱及びそれを備えた包装体を提供することにある。
本発明の他の目的は、引き出し操作に伴って、収容物(食品など)を容易に取り出すことができる内箱及びそれを備えた包装体を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、部品点数が少なく、組み立て工数を低減でき、生産性や経済性に優れた内箱及びそれを備えた包装体を提供することにある。
本発明者は、外箱にスライド式に着脱可能な内箱に関して前記課題を達成するため鋭意検討した結果、内箱を、収容凹部を有する内箱本体と、この内箱本体に遊び部を介して形成され、収容凹部の開口部をカバー可能であり、スライド方向(進退方向)に屈曲又は湾曲可能であるとともに、先端部(自由端)側が外箱内に係止可能なカバー体とで構成すると、収容凹部をカバー体で覆った状態で外箱内に収納でき、収容凹部を開放した状態で円滑に引き出すことができることを見いだし、本発明を完成した。
すなわち、本発明の内箱は、外箱(例えば、長尺な中空直方体状の外箱)にスライド式に着脱可能であり、収容凹部を有する内箱本体と、この内箱本体に遊び部を介して形成され、収容凹部の開口部をカバー可能であり、スライド方向に屈曲又は湾曲可能であるとともに、先端部側が外箱内に係止可能なカバー体(舌片状カバー体)とを備えている。このような内箱は、通常、遊び部を外箱の奥側に位置させて、カバー体で収容凹部を覆った状態で、外箱内に収納できる。また、カバー体の先端部側(引き出し側)で外箱の内壁と係止するため、内箱を引き出してもカバー体は外箱内に止まる。そのため、外箱からの引き出し操作に伴って、カバー体で覆うことなく収容凹部を開放でき、収容物を容易に取り出すことができる。
カバー体の先端部側は、外箱に対して抜け不能な幅で(例えば、外箱の幅の内寸と同一又は幅広に)形成してもよい。また、カバー体の先端部側(遊び部とは反対側)は、収容凹部の開口部よりも幅広に形成してもよい。このような形態では、カバー体の先端部側の両側部を外箱の内壁に有効に係止しつつ、収容凹部のスライド動作を円滑化できる。
収容凹部は、底部と、この底部の周縁部から起立する内周壁と、この内周壁の上端から横方向に延びるフランジ部と、このフランジ部から垂下して又は外方向に傾斜して(庇状に)下方に延びる外周壁とを備えていてもよい。このような収容凹部では、内周壁と外周壁との隙間に指を引っ掛けることができるため、外箱内に完全に装着した状態であっても、内箱を簡単に引き出すことができる。
収容凹部の外周壁は、底部よりも深く下方に延びていてもよい。このような形態では、収容凹部の外周壁が脚部となり、収容凹部の底部が、外箱の底部と接触することを防止できるため、内箱の引き出し性を大きく向上できる。
代表的な内箱は、コーナー部が面取りされた平面長方形状の底部と、この底部の周縁部から起立する内周壁と、この内周壁の上端から横方向に延びるフランジ部と、このフランジ部から垂下して又は外方向に傾斜して下方に延びる外周壁とを備えた収容凹部と;この収容凹部の外周壁の下端部に第1のヒンジ部を介して接続され、外周壁の高さに対応する幅で形成された遊び部と;この遊び部に第2のヒンジ部を介して接続され、前記収容凹部の開口部をカバー可能であり、かつ長手方向に屈曲又は湾曲可能であるとともに、先端部側が外箱内に係止可能なカバー体とを備えている。
内箱はプラスチック製であってもよい。プラスチック製の内箱は、耐油コーティングが不要であり、油脂含有食品を収容する用途に適している。また、内箱は、ポリプロピレン系樹脂シートで成形されていてもよい。このような内箱は適度な弾力があり、外箱への着脱に伴って作用する外力に対しても耐久性があり、カバー体の円滑な開閉に寄与できる。
なお、本発明は、上記の内箱と、この内箱を収納可能な外箱とを備えた包装体も包含する。
本発明では、外箱内に収納した状態では、カバー体で収容凹部を覆うことができ、外箱から内箱を引き出した状態では、カバー体で覆うことなく収容凹部を開放でき、収容凹部の収容物を容易に取り出すことができる。さらに、本発明では、構造を一体化できるため、部品点数が少なく、組み立て工数を低減でき、生産性や経済性を向上できる。
図1は本発明の内箱の一例を示す平面図である。 図2は図1に示す内箱のA−A線断面図である。 図3は図1に示す内箱及びそれを収納する外箱を備えた包装体を示す概略分解斜視図である。 図4は図3に示す包装体のB−B線断面図である。
以下に、必要に応じて添付図面を参照しつつ、本発明を詳細に説明する。図1は本発明の内箱の一例を示す平面図であり、図2は図1に示す内箱のA−A線断面図である。
この例では、長尺な外箱にスライド式に着脱可能であり、食品(例えば、チョコレートなどの油脂含有食品)を収容するための内箱が図示されている。この内箱は、プラスチックシートの熱成形により形成されており、内箱本体を構成する平面長方形状の収容凹部1と、この収容凹部の周壁(短辺に対応する周壁)の下端部から第1のヒンジ部(ミシン目)2を介して延出した遊び部(周壁の高さに対応する遊び部)3と、この遊び部から第2のヒンジ部(ミシン目)4を介して延出し、収容凹部1の開口部をカバー可能であり、延出方向(スライド方向)に屈曲又は湾曲可能であるとともに、両側部で外箱の内壁と係止可能であるカバー体5とを備えている。
収容凹部1は、食品を収容可能な大きさに形成されており、収容凹部1のスライド動作を指を引っ掛けて円滑に行うためのスカート部が形成されている。この例では、収容凹部1は、コーナー部が面取りされた平面長方形状の底部1aと、この底部の周縁部から起立する内周壁1bと、この内周壁の上端から横方向に延びるフランジ1cと、このフランジから、外方向に緩やかに傾斜しつつ、底部1aよりもやや深い位置まで下降する外周壁1dとを備えている。収容凹部1の周壁は二重壁構造を有しているため、内周壁1bと外周壁1dとの隙間に指を引っ掛けることができるとともに、内周壁1bよりも大きな高さの外周壁1dにより、外周壁1dが脚部となり、収容凹部1の底部1aと外箱の底板とが接触するのを防止できるため、内箱の引き出し性を顕著に向上できる。また、収容凹部1の底部1aには、収容物との接触面積を生成するため、幅方向に延びる凹溝又は凸条により起伏が形成されている。
収容凹部1の周壁に隣接する遊び部3は、収容凹部1のスライド動作に伴って生じるカバー体5の変形を吸収するため、周壁の高さに対応して形成されている。この例では、遊び部3は、平面長方形状であり、短辺の長さが、外周壁1dの高さに対応して形成されている。
遊び部3に隣接するカバー体5は、収容凹部1の開口部をカバー可能なサイズ(収容凹部1の開口部よりも幅広)に形成され、かつ外箱の幅と同一又は若干幅広に形成されている。この例では、カバー体5は、平面長方形状であり、短辺の長さが、収容凹部1の開口部よりも幅広に形成され、外箱の幅と同一又は若干幅広に形成されている。そのため、カバー体5の両側部で外箱の内壁と係止可能であり、収容凹部1を外箱から引き出してもカバー体5の先端部は外箱の内壁と係止し、移動が規制されている。また、カバー体5は、隣接して形成され、かつ幅方向に延びる凹溝又は凸条(蛇腹構造又は屈曲構造)により、長手方向に屈曲又は湾曲可能に形成されている。そのため、収容凹部1のスライド動作に伴って、収容凹部1を円滑に開放できる。
図3は図1に示す内箱及びそれを収納する外箱を備えた包装体を示す概略分解斜視図である。図4は図3に示す包装体のB−B線断面図である。なお、図3及び図4では、外箱から内箱を引き出す前の状態を破線で示し、引き出した後の状態を実線で示すことにより、引き出し操作に伴う内箱の動作変化も示している。
この例では、カバー体5の先端部の幅Wは、外箱の幅(内寸)Wと同程度又は若干長い大きさを有し、かつ収容凹部1の開口部の幅(外寸)Wよりも長い大きさを有している(W≧W>W)。そのため、収容凹部1を引っ張ると、カバー体5の先端部は外箱の内壁に係止して移動が規制されるが、起立した状態の遊び部3は、外箱の前側にスライドしながら外箱の奥側に伏倒していき、カバー体5の後部(固定端)側は、遊び部3に追従して外箱の天板との接触が解除され、外箱の天板側から底板側に向かって上下面を反転させながら(折り返されながら)搬送されていく。このように、内箱が動作変化するため、カバー体5で覆うことなく収容凹部1を開放できる。また、内箱の動作変化は可逆的であるため、外箱から内箱を引き出した後に再び収納しても、カバー体5で収容凹部1を覆った状態で外箱内に収納できる。従って、この包装体は、引き出し及び収納を繰り返す用途にも適している。
なお、収容凹部1の底部の平面形状は、コーナー部が面取りされた長方形に限定されず、種々の形状、例えば、三角形、四角形、五角形、六角形などの多角形、円形、楕円形、半円形、半楕円形などであってもよい。外箱に内箱を着脱する際に、外箱の擦過屑が生成したり、コーナー部で指を怪我するのを防止する点から、平面多角形の場合にはコーナー部が面取りされているのが好ましい。収容凹部1の底部には、意匠性や収容物の取り出し性を向上するため、所定のパターンで複数の抜き加工部を形成してもよい。
収容凹部1の周壁は、必ずしも二重壁構造を有している必要はなく、一重壁構造を有していてもよい。外箱内に内箱を完全に収納した場合であっても、指を引っ掛けて簡単に収容凹部1を引き出せる点から、収容凹部1の周壁の少なくとも引き出し側が、二重壁構造を有しているのが好ましい。二重壁構造において、内周壁と外周壁とは同一の高さであってもよく、一方の周壁の高さが他方の周壁の高さよりも高くてもよい。収容凹部1の底部と外箱の底部との接触を防止し、内箱の引き出し性を向上する点から、外周壁が内周壁よりも大きな高さであるのが好ましい。
遊び部(起立又は伏倒壁)3は、収容凹部1の周壁の下端部から延出する形態に限定されず、収容凹部1の周壁の上端部や中央部から延出してもよい。カバー体5の変形を吸収する点から、遊び部3は収容凹部1の周壁の下端部から延出するのが好ましい。また、遊び部3の延出方向の長さ(幅)は、収容凹部1の周壁の高さに対応した長さに限定されず、収容凹部1の周壁の高さよりも大きくてもよく、小さくてもよい。遊び部3を収容凹部1の周壁の高さに対応させた幅で形成すると、カバー体5の変形を吸収する点で有利である。
カバー体5は、必ずしも全体が外箱の幅と同一又は若干幅広に形成されている必要はなく、全体が収容凹部1の開口部よりも幅広に形成されている必要もない。カバー体5は、少なくとも先端部(自由端)側が外箱の内壁と係止可能に形成されていればよい。例えば、カバー体の自由端側の両側部に1又は複数の凸部(又は凹凸部)が形成されていてもよく、固定端から自由端にいくにつれて幅広(直線的に又は湾曲して幅広)に形成されていてもよい。
外箱の幅の内寸Wを100とするとき、カバー体の先端部の幅Wは、材質にもよるが、例えば、100〜110、好ましくは100〜105、さらに好ましくは100〜103程度であってもよい。また、WとWとの差(W−W)は、例えば、5mm以下、好ましくは0.5〜4mm、さらに好ましくは1〜3mm(例えば、1.5〜2.5mm)程度であってもよい。Wが短すぎると外箱の内壁との係止力が低下し、Wが長すぎるとカバー体の反りが大きくなり外箱に収納し難くなる。
外箱の幅の内寸Wを100とするとき、収容凹部の開口部の幅の外寸Wは、収容凹部が引き出し及び収納可能な範囲から選択でき、例えば、100未満(例えば、70〜99)、好ましくは80〜99(例えば、90〜95)程度であってもよい。
内箱は、紙(例えば、上質紙、耐油紙、グラシン紙、ラミネート加工紙、アート紙、コート紙、軽量コート紙、キャスト紙、樹脂含浸紙、パルプモールドなど)で形成されていてもよいが、耐久性の点、紙加工に伴う紙粉が収容物に付着するのを防止する点などから、プラスチックシートにより成形されているのが好ましい。
プラスチック材料としては、熱可塑性樹脂、例えば、オレフィン系樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体など)、スチレン系樹脂(耐衝撃性ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体など)、塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアミド系樹脂などが例示できる。これらのプラスチック材料は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。これらのプラスチック材料のうち、オレフィン系樹脂、特に、引張強度、曲げ強度、剛性などの点から、ポリプロピレン系樹脂(ポリプロピレン、プロピレン−エチレン共重合体など)が好ましい。
プラスチックシートは、前記プラスチック材料に加えて、充填剤(タルク、炭酸カルシウムなどの無機充填剤など)、着色剤(酸化チタン、有彩色顔料、カーボンブラックなど)、安定剤(酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、熱安定剤など)などの添加剤を含んでいてもよい。
プラスチックシートは、非発泡樹脂シート及び発泡樹脂シートのいずれであってもよいが、薄くても剛性を高めるため、非発泡樹脂シートである場合が多い。また、プラスチックシートは、必要により一軸又は二軸延伸されていてもよい。
プラスチックシートの厚みは、例えば、0.1〜1mm、好ましくは0.15〜0.7mm、さらに好ましくは0.2〜0.5mm程度である。
内箱は、慣用の方法、例えば、紙を折り曲げることにより、又はプラスチックシートを成形することにより製造できる。プラスチックシートの成形法としては、慣用の熱成形法、例えば、真空成形、吹き込み成形、圧空成形、マッチドモールド成形などが挙げられる。通常、熱可塑性樹脂シートの真空成形で容器成形する場合が多い。
外箱は、内箱をスライド式に収納できる限り特に制限されず、通常、筒状体(例えば、中空四角柱、中空五角柱、中空六角柱などの中空多角柱、中空円柱など)である。本発明では、内箱の収容凹部のスライド動作を円滑に行うことができるため、長尺な外箱(中空直方体など)であってもよい。
外箱は、耐衝撃性、耐引き裂き性などの機械的特性に優れ、曲げ加工性を有する材料、例えば、紙、プラスチック、木材などの材料で構成してもよい。また、外箱は、外箱用シート(例えば、紙、紙の少なくとも一方の面にプラスチックフィルム又は金属箔を積層した積層シートなど)を巻き上げたり、折り畳むことにより形成できる。
なお、外箱の天面、底面及び/又は側面には、装飾性を向上させる点から、印刷(オフセット印刷、グラビア印刷など)を施してもよい。また、食品などの収容物の保存性を向上させるため、外箱を外装フィルム(ガスバリアフィルムなど)で被覆(又は密封)してもよい。
本発明の内箱及び内箱と外箱とを組み合わせた包装体は、カバー体で収容凹部を覆った状態で収納でき、かつ収容凹部を開放した状態で円滑に引き出すことができるため、種々の収容物、例えば、食品[菓子類(和菓子、洋菓子(クッキーなどの焼き菓子)など)、果物(サクランボ、イチゴなど)、ナッツ類など]、事務用品(ホッチキス針、クリップ、画鋲など)、筆記用具(色鉛筆、クレヨンなど)、DIY(日曜大工)用品(釘、ネジなど)、電化製品(モバイル機器など)の付属品(アクセサリ)、ソフトウェア(ゲームソフトウェアなど)などを収容できる。食品などの収容物は包装(個装など)していてもよい。特に、プラスチック製の内箱は、耐油コーティングすることなく、油脂含有食品(成形したチョコレートなど)を収容できる点で有用である。
1…内箱本体(収容凹部)
2…第1のヒンジ部(ミシン目)
3…遊び部
4…第2のヒンジ部(ミシン目)
5…カバー体

Claims (9)

  1. 外箱にスライド式に着脱可能な内箱であって、
    収容凹部を有する内箱本体と、この内箱本体に遊び部を介して形成され、収容凹部の開口部をカバー可能であり、スライド方向に屈曲又は湾曲可能であるとともに、先端部側が外箱内に係止可能なカバー体とを備えている内箱。
  2. カバー体の先端部側が、外箱に対して抜け不能な幅で形成されている請求項1記載の内箱。
  3. カバー体の先端部側が、収容凹部の開口部よりも幅広に形成されている請求項1又は2記載の内箱。
  4. 収容凹部が、底部と、この底部の周縁部から起立する内周壁と、この内周壁の上端から横方向に延びるフランジ部と、このフランジ部から垂下して又は外方向に傾斜して下方に延びる外周壁とを備えている請求項1〜3のいずれかに記載の内箱。
  5. 収容凹部の外周壁が、底部よりも深く下方に延びている請求項4記載の内箱。
  6. 長尺な中空直方体状の外箱にスライド式に着脱可能なプラスチック製内箱であって、
    コーナー部が面取りされた平面長方形状の底部と、この底部の周縁部から起立する内周壁と、この内周壁の上端から横方向に延びるフランジ部と、このフランジ部から垂下して又は外方向に傾斜して下方に延びる外周壁とを備えた収容凹部と、
    この収容凹部の外周壁の下端部に第1のヒンジ部を介して接続され、かつ前記収容凹部の外周壁の高さに対応する幅で形成された遊び部と、
    この遊び部に第2のヒンジ部を介して接続され、前記収容凹部の開口部をカバー可能であり、かつ長手方向に屈曲又は湾曲可能であるとともに、先端部側が外箱内に係止可能であるカバー体とを備えている内箱。
  7. ポリプロピレン系樹脂シートで成形されている請求項1〜6のいずれかに記載の内箱。
  8. 油脂含有食品を収容するために用いられる請求項1〜7のいずれかに記載の内箱。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の内箱と、この内箱を収納可能な外箱とを備えた包装体。
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