JP5378161B2 - 蓋付きトレー及び容器用蓋 - Google Patents

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本発明は、互いに嵌め合わせ可能なトレーと蓋とで構成された蓋付きトレーと、該蓋付きトレーの蓋として好適に採用することのできる容器用蓋とに関する。
従来より、屋台などで、お好み焼きやたこ焼きなどの商品を入れる際、あるいはスーパーマーケットなどで惣菜などの商品を入れる際には、発泡ポリスチレンシート製のトレーと蓋とで構成された蓋付き容器が使用されていた。しかし、発泡ポリスチレンは、燃やすと高温になり焼却炉を傷めるという問題や、発煙量が多く公害の元になるという問題があったため、発泡ポリスチレンの消費量を如何に減らすかが課題となっている。このため、上記の商品を入れる際には、紙製のトレーを用いた蓋付き容器が使用されることも多くなってきている。
例えば、特許文献1には、底面部の四辺部から立ち上げられた側面部を外方へ膨出させた紙製の容器と、該紙製容器の開口に被嵌される樹脂製の蓋とからなる蓋付き容器が記載されている。特許文献1の蓋付き容器において、蓋の周縁部には、前記側面部の上縁を嵌合するための環状の嵌合溝が設けられている。また、特許文献1の蓋付き容器において、前記嵌合溝におけるコーナー部(各側面部の隣接部分を嵌合させる部分)には、側面部の上縁を押圧するためのリブを形成するとともに、前記嵌合溝における各側面部の上縁中央部を嵌合させる部分の外側には、側面部の上縁中央部を導き入れるための開口部分を設け、該開口部分へ側面部の上縁中央部を逃すことにより、前記リブによる側面部への押圧力を増大させるようにすることも記載されている。これにより、蓋が容器から外れにくくすることが可能になるとされている。
しかし、特許文献1の蓋付き容器は、上記のような工夫を施しているといっても、外方へ膨出しようとする紙製の容器の弾性力によってのみ、蓋が容器へ保持される構造のものであったため、それでも、蓋が容器から外れるおそれがあった。また、特許文献1の蓋付き容器は、容器における側面部の上縁を蓋における嵌合溝に嵌め込んだ際に手応えが無い構造のものであったため、側面部の上縁が嵌合溝に完全に嵌め込まれたかどうかが分かりにくいという欠点も合った。
特開2005−247413号公報(請求項1)
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、トレーの側面部の上縁に蓋を嵌め込みやすいだけでなく、蓋をトレーに一旦嵌め込んだ後は、蓋がトレーから外れにくい蓋付きトレーを提供するものである。また、蓋をトレーに嵌め込む際に、「パチン」といった手応えを感じることができ、蓋が閉じられたことを認識することのできる蓋付きトレーを提供することも本発明の目的である。さらに、この蓋付きトレーを構成する蓋として好適に採用することのできるトレー用蓋を提供することも本発明の目的である。
上記課題は、
(a)板紙を折り曲げることにより薄板状の底面部と側面部とが形成され、上面が開放された形態とされた紙製のトレーと、
(b)該トレーの上面に被せるための薄板状の樹脂製の蓋と、
で構成された蓋付きトレーであって、
前記トレーの側面部の上縁における少なくとも1つの区間αが、区間αの両隣の他の区間β,γよりも下方へ切り込んで形成されて、前記トレーの側面部の上縁における区間αと区間βとの境界、及び区間αと区間γとの境界にそれぞれ鋭角部が形成され、
前記蓋の周縁部下面には、前記トレーの側面部の上縁を略全周部に亘って嵌め込むための略環状の嵌込溝が形成され、
該嵌込溝における少なくとも1つの区間α’が、区間α’の両隣の他の区間β’,γ’よりも浅く形成されて、区間α’と区間β’との境界、及び区間α’と区間γ’との境界にそれぞれ段差が形成され、該段差に前記鋭角部を掛止できるようにされ、
前記嵌込溝の区間β’,γ’における少なくとも前記段差の近傍では、前記嵌込溝の底部側の幅が、前記嵌込溝の開放側の幅よりも狭く形成されて、前記鋭角部の先端を内外に位置決めできるようにしたことを特徴とする蓋付きトレー
を提供することによって解決される。
このように、蓋に設けられた嵌込溝の段差に、トレーに設けられた鋭角部を掛止させることができるようにするとともに、その鋭角部が嵌め込まれる嵌込溝の前記段差近傍を狭くしておくことにより、蓋がトレーから外れないようにすることも可能になる。すなわち、本発明の蓋付きトレーにおいて、トレーは、板紙を折り曲げて形成した形態のものであるため、上面が開放された箱形状を保持しながらも、その側面部が内側や外側に広がろうとするが、その側面部の上縁における鋭角部を嵌込溝の内部でしっかりと位置固定することができるようになる。
また、上記課題は、
薄板状の底面部及び側面部を有して上面が開放された形態とされたトレーの上面に被せて使用する薄板状のトレー用蓋であって、
該トレー用蓋の周縁部下面には、前記トレーの側面部の上縁を略全周部に亘って嵌め込むための略環状の嵌込溝が形成され、
該嵌込溝における少なくとも1つの区間α’は、区間α’の両隣の他の区間β’,γ’よりも浅く形成されて、区間α’と区間β’との境界、及び区間α’と区間γ’との境界にそれぞれ段差が形成されて、該段差に前記鋭角部を掛止できるようにされ、
前記嵌込溝の区間β’,γ’における少なくとも前記段差の近傍では、前記嵌込溝の底部側の幅が、前記嵌込溝の開放側の幅よりも狭く形成されたことを特徴とするトレー用蓋
を提供することによって解決される。このトレー用蓋は、上記の蓋付きトレーにおける蓋と同様のものである。
以上のように、本発明によって、トレーの側面部の上縁に蓋を嵌め込みやすいだけでなく、蓋をトレーに一旦嵌め込んだ後は、蓋がトレーから外れにくい蓋付きトレーを提供することが可能になる。また、蓋をトレーに嵌め込む際に、「パチン」といった手応えを感じることができ、蓋が閉じられたことを認識することのできる蓋付きトレーを提供することも可能になる。さらに、この蓋付きトレーを構成する蓋として好適に採用することのできるトレー用蓋を提供することも可能になる。
蓋とトレーとを分離した状態における本発明の蓋付きトレーを示した斜視図である。 蓋をトレーに嵌め込んだ状態における本発明の蓋付きトレーを示した斜視図である。 本発明の蓋付きトレーにおけるトレー用蓋(蓋)を示した斜視図である。 本発明の蓋付きトレーにおけるトレー用蓋(蓋)を示した平面図である。 本発明の蓋付きトレーにおけるトレー用蓋(蓋)の段差の周辺を拡大して示した平面図である。 本発明の蓋付きトレーにおけるトレー用蓋(蓋)の区間α’を拡大して示した平面図である。 本発明の蓋付きトレーにおけるトレー用蓋(蓋)を長手方向に沿って切断した状態を示した断面図である。 本発明の他の実施態様の蓋付きトレーを蓋とトレーとに分離した状態を示した斜視図である。 図8の蓋付きトレーにおけるトレー用蓋(蓋)を示した平面図である。 図8の蓋付きトレーを積み重ねた状態を鉛直断面で切断した状態を示した断面図である。
本発明の蓋付きトレーの好適な実施態様について、図面を用いてより具体的に説明する。図1は、蓋20とトレー10とを分離した状態における本発明の蓋付きトレーを示した斜視図である。図2は、蓋20をトレー10に嵌め込んだ状態における本発明の蓋付きトレーを示した斜視図である。図3は、本発明の蓋付きトレーにおけるトレー用蓋(蓋)20を示した斜視図である。図4は、本発明の蓋付きトレーにおけるトレー用蓋(蓋)20を示した平面図である。図5は、本発明の蓋付きトレーにおけるトレー用蓋(蓋)20の段差22の周辺を拡大して示した平面図である。図6は、本発明の蓋付きトレーにおけるトレー用蓋(蓋)20の区間α’を拡大して示した平面図である。図7は、本発明の蓋付きトレーにおけるトレー用蓋(蓋)20を長手方向に沿って切断した状態を示した断面図である。
本実施態様の蓋付きトレーは、図1に示すように、食品などを載せるための紙製のトレー10と、トレー10の上面に被せるための樹脂製の薄板状の蓋20とで構成されている。トレー10は、1枚の板紙を折り曲げることにより底面部11と側面部12〜15とを形成した箱状のものとなっており、その上面が開放された形態となっている。トレー10の対向する一対の側面部12,14の上縁における中央の区間αは、区間αの両隣の他の区間β,γよりも下方へ切り込んで形成されている。本実施態様の蓋付きトレーにおいて、それぞれの切り込んだ部分は、上辺(上底)が下辺(下底)よりも短い略台形状となっている。このため、トレー10の側面部12,14の上縁における区間αと区間βとの境界、及び区間αと区間γとの境界には、それぞれ鋭角部16が形成されている。
一方、蓋20の周縁部は、図7に示すように、蓋20に垂直な断面において、上側へ凸となるように形成された部分(嵌込溝21)が設けられている。この嵌込溝21は、図3に示すように、蓋20の略全周部に亘って設けられている。この嵌込溝21には、図1と図2に示すように、トレー10の側面部12〜15の上縁を略全周部に亘って嵌め込むことができるようになっている。この嵌込溝21にトレー10の側面部12〜15の上縁を嵌め込むと、図2に示すように、トレー10と蓋20とをしっかりと一体化することができる。
嵌込溝21の一対の内側壁21a,21bは、図7に示すように、図断面視略「八」の字状に傾斜されて、嵌込溝21の底部側の幅Wが嵌込溝21の開放側の幅Wよりも狭く形成されている。このため、トレー10の側面部12〜15の上縁を、蓋20の嵌込溝21へ嵌め込みやすくすることが可能となっている。嵌込溝21における区間α’は、図1に示すように、区間α’の両隣の他の区間β’,γ’よりも浅く形成されている。このため、嵌込溝21における区間α’と区間β’との境界、及び区間α’と区間γ’との境界には、それぞれ段差22が形成されている。これらの段差22には、それぞれトレー10の鋭角部16を掛止させることができるようになっている。蓋20の上面における一対の段差22の間の区間α’は、図1に示すように、区間α’の部分で下側に凹んだ状態となっている。蓋20の上面におけるこの凹んだ部分には、蓋20をトレー10に止めるための封帯などを掛け回すこともできる。区間α’の長さは、蓋20の寸法によっても異なるが、通常、10〜100mm、好ましくは、20〜90mm、より好ましくは、30〜80mmとされる。
図3と図5に示すように、嵌込溝21の区間β’,γ’における段差22の近傍では、他の部分と比較して、嵌込溝21の幅W(図7を参照)が狭くなっている。このため、段差22の近傍では、嵌込溝21の開放(入口)側の幅W(図7を参照)に対する嵌込溝21の底部側の幅Wの比W/Wが、区間β’及び区間γ’における他の部分よりも小さくなっている。本実施態様の蓋付きトレーにおいては、図3に示すように、嵌込溝21の一対の外側壁における点P,P,Pで囲まれた領域と、点Q,Q,Q,Qで囲まれた領域とを嵌込溝21の内部方向へ凹ませることにより、嵌込溝21の区間β’,γ’における段差22の近傍で比W/Wが小さくなるようにしている。
また、本実施態様の蓋付きトレーにおいて、嵌込溝21の21a,21bは、図7に示すように、嵌込溝21の底部付近で略垂直となるようにしており、嵌込溝21に嵌め込まれた側面部12,14(図1を参照)の上縁をより狭い幅で挟持して、側面部12,14の上縁を内外に位置決めできるようにしている。これにより、蓋20をトレー10からさらに外れにくくすることが可能になる。
区間β’,γ’における段差22の近傍での嵌込溝21の幅W(図5を参照)を具体的にどの程度に設定するのかは、トレー10の側面部12〜15の板厚D(図5を参照)によっても異なり、特に限定されない。しかし、当該箇所における嵌込溝21の幅Wを狭くしすぎると、トレー10の鋭角部16が潰れてしまい、段差22に鋭角部16がしっかりと掛止されなくなるおそれがある。また、蓋20の成形金型における鋭角部16を成形する部分の強度が保てなくなるおそれもある。このため、当該箇所における嵌込溝21の幅Wは、通常、側面部12〜15の板厚Dの0.5倍よりも大きくされる。当該箇所における嵌込溝21の幅Wは、板厚Dの0.8倍以上であると好ましく、1倍以上であるとより好ましい。
一方、区間β’,γ’における段差22の近傍での嵌込溝21の幅W(図5を参照)を広くしすぎると、トレー10から蓋20が外れやすくなるおそれがある。このため、当該箇所における嵌込溝21の幅Wは、通常、側面部12〜15の板厚Dの2倍よりも小さくされる。当該箇所における嵌込溝21の幅Wは、板厚Dの1.7倍以下であると好ましく、1.5倍以下であるとより好ましい。トレー10の側面部12〜15の板厚Dは、特に限定されないが、通常、0.1〜1mm、好ましくは、0.2〜0.7mm、より好ましくは、0.3〜0.5mmとされる。
また、嵌込溝21の区間β’,γ’の段差22の近傍における比W/Wや、その他の部分における比W/Wをどの程度に設定するのかは、トレー10の側面部12〜15の板厚D(図5を参照)と、幅Wや幅Wとの兼ね合いによっても異なり、特に限定されない。しかし、比W/Wを大きくしすぎると(1に近づけすぎると)、嵌込溝21にトレー10の側面部12〜15を嵌め込みにくくなったり、トレー10と蓋20の嵌込強度が弱くなり、蓋20がトレー10から外れやすくなったりするおそれがある。このため、比W/Wは、段差22の近傍では、通常、0.7以下、それ以外の部分では、通常、0.9以下とされる。比W/Wは、段差22の近傍では、0.5以下であると好ましく、0.3以下であるとより好ましい。また、比W/Wは、それ以外の部分では、0.7以下であると好ましく、0.5以下であるとより好ましい。
一方、比W/Wの下限は、トレー10の側面部12〜15の板厚D(図5を参照)によっても異なり、特に限定されないが、通常、0.01以上、好ましくは、0.05以上とされる。この際、トレー10と蓋20との嵌込強度を考慮して、嵌込溝21の底部の幅Wの最小値(本実施態様の蓋付きトレーにおいては、図3における線分Pの長さに略一致。)が、トレー10の側面部12〜15の厚さに略一致するようにすると好ましい。本実施態様の蓋付きトレーにおいては、嵌込溝21の区間β’,γ’における段差22との境界部分で幅Wが最小となるようになっている。当該部分での幅Wは、約0.5mmとなっており、トレー10の側面部12〜15の厚さに略一致させている。このため、嵌込溝21における段差22に、トレー10の鋭角部16を掛止させた際に、「パチン」という感触を得ることができるようになっている。
ところで、本発明の蓋付きトレーにおけるトレー10は、1枚の板紙を切り起こして形成したものであるため、各側面部12〜15には、外側へ倒れようとする力(板紙が折り曲げられていない元の状態に戻ろうとする弾性力)が働く。しかし、この力は、横幅の短い側面部12,14よりも、横幅の長い側面部13,15の方が大きいため、側面部13,15のみが外側に広がろうとし、残りの側面部12,14は、側面部13,15に追従(側面部12,14の側縁と側面部13,15の側縁は、互いに繋がっている。)して内側に起きようとする。このため、側面部12,14の上縁における区間αが嵌込溝21の内部において遊ぶようなことがあると、側面部12,14の上縁が自然に嵌込溝21の内側へと外れてしまうおそれもある。
このため、本実施態様の蓋付きトレーにおいては、図6に示すように、区間α’において嵌込溝21の内側の側壁を外方へ凹ませており、区間α’における嵌込溝21の幅Wが狭くなるようにしている。これにより、側面部12,14の上縁が内側に移動してこないように規制して、鋭角部16が段差22から外れるのを防止することが可能となっている。嵌込溝21における区間α’における最小の幅W(図6を参照)の具体的な値は、特に限定されないが、本実施態様の蓋付きトレーにおいては、約2.5mmとなっている。
トレー10における鋭角部16の先端の角度は、鋭角(90°未満)であれば特に限定されない。しかし、この角度を小さくしすぎると、鋭角部16が曲がりやすくなって嵌込溝21の段差22にしっかりと掛止されなくなるばかりか、鋭角部16が千切れたり破損したりするおそれがある。このため、鋭角部16の先端の角度は、通常、30°以上とされる。鋭角部16の先端の角度は、45°以上であると好ましく、60°以上であるとより好ましい。一方、鋭角部16の先端の角度を大きくしすぎると(90°に近づけすぎると)、鋭角部16が段差22から脱落しやすくなるおそれがある。このため、鋭角部16の先端の角度は、通常、85°以下とされる。鋭角部16の先端の角度は、80°以下であると好ましい。
その他、本実施態様の蓋付きトレーには、様々な工夫が施されている。例えば、図3に示すように、蓋20の外周縁における外面には、補強のための複数本のリブが設けられている。蓋20には、その外周縁の外面以外にも随所に、補強のためのリブや段差が設けられており、蓋20として必要な強度を発揮できるようになっている。さらに、蓋20の上面には、内容物から発生した水蒸気などを外部へ放出する開口部をもうけるための爪が設けられている。この爪を起こすことにより、蓋20の上面に開口部を設けることができる。
トレー10の素材は、蓋付きトレーの用途などによっても異なり、特に限定されないが、通常、ボール紙などの板紙を折り曲げることによって形成される。蓋20の素材も、特に限定されないが、通常、樹脂とされる。具体的には、ポリエチレンテレフタレート(PET)や、ポリプロピレン(PP)や、ポリエチレン(PE)などの合成樹脂が例示される。中でも、蓋20の形態や再生利用などを考慮すると、ポリエチレンテレフタレートを採用すると好ましい。本実施態様の蓋付きトレーにおいても、蓋20は、ポリエチレンテレフタレートからなる樹脂シートを真空成形により形成したものとなっている。蓋20の色は、蓋付きトレーの用途などによっても異なるが、通常、透明とされる。
本発明の蓋付きトレーの他の実施態様について説明する。図8は、本発明の他の実施態様の蓋付きトレーを蓋20とトレー10とに分離した状態を示した斜視図である。図9は、図8の蓋付きトレーにおけるトレー用蓋(蓋)20を示した平面図である。図10は、図8の蓋付きトレーを積み重ねた状態を鉛直断面で切断した状態を示した断面図である。図1〜8の蓋付きトレーでは、蓋20やトレー10が平面視略矩形とされ、その短辺に相当する部分にのみ、段差22及び鋭角部16を設けていたのに対して、図8〜10に示す蓋付きトレーでは、蓋20やトレー10が平面視略正方形とされ、全ての辺(四辺)に相当する部分に、段差22及び鋭角部16を設けている。このように、段差22や鋭角部16を設ける箇所は、特に限定されず、蓋付きトレーの形態に応じて適宜変更することができる。
また、この他の実施態様の蓋付きトレーは、蓋20の上面中央部が、蓋20の上面周縁部よりも低く形成されている。このため、複数の蓋付きトレーを上下方向に積み重ねた際には、図10に示すように、下側の蓋付きトレーにおける蓋20の上面中央部で、上側の蓋付きトレーにおけるトレー10の底面部11を安定性良く載せることができるようになっている。すなわち、上側に載せられた蓋付きトレーの位置が水平方向にずれしたとしても、下側の蓋付き容器の蓋10における高く突き出た周縁部で受け止めることができるようになっている。
本発明の蓋付きトレーの用途は、特に限定されないが、食品を入れる容器として使用すると好ましい。なかでも、お好み焼き、たこ焼き、焼きそば、焼きうどん、焼き鳥、炒飯、フランクフルト、フライドポテトなど、屋台系の料理を入れる容器として好適である。また、惣菜、納豆、菓子などの食品を入れる容器としても好適である。本発明の蓋付きトレーに、揚げ物などを入れる場合には、トレー20の内底部に油取り紙などを敷いてもよいし、水分を多く含むものを入れる場合には、非透水性の樹脂フィルムなどを敷いてもよい。
10 トレー
11 底面部
12 側面部
13 側面部
14 側面部
15 側面部
16 鋭角部
20 トレー用蓋(蓋)
21 嵌込溝
21a 内側壁
21b 内側壁
22 段差
α トレーにおける所定の区間
α’ 蓋における所定の区間
β トレーにおける所定の区間αの一端部に隣接する他の区間
β’ 蓋における所定の区間αの一端部に隣接する他の区間
γ トレーにおける所定の区間αの他端部に隣接する他の区間
γ’ 蓋における所定の区間αの他端部に隣接する他の区間

Claims (2)

  1. (a)板紙を折り曲げることにより薄板状の底面部と側面部とが形成され、上面が開放された形態とされた紙製のトレーと、
    (b)該トレーの上面に被せるための薄板状の樹脂製の蓋と、
    で構成された蓋付きトレーであって、
    前記トレーの側面部の上縁における少なくとも1つの区間αが、区間αの両隣の他の区間β,γよりも下方へ切り込んで形成されて、前記トレーの側面部の上縁における区間αと区間βとの境界、及び区間αと区間γとの境界にそれぞれ鋭角部が形成され、
    前記蓋の周縁部下面には、前記トレーの側面部の上縁を略全周部に亘って嵌め込むための略環状の嵌込溝が形成され、
    該嵌込溝における少なくとも1つの区間α’が、区間α’の両隣の他の区間β’,γ’よりも浅く形成されて、区間α’と区間β’との境界、及び区間α’と区間γ’との境界にそれぞれ段差が形成され、該段差に前記鋭角部を掛止できるようにされ、
    前記嵌込溝の区間β’,γ’における少なくとも前記段差の近傍では、前記嵌込溝の底部側の幅が、前記嵌込溝の開放側の幅よりも狭く形成されて、前記鋭角部の先端を内外に位置決めできるようにしたことを特徴とする蓋付きトレー。
  2. 薄板状の底面部及び側面部を有して上面が開放された形態とされたトレーの上面に被せて使用する薄板状のトレー用蓋であって、
    該トレー用蓋の周縁部下面には、前記トレーの側面部の上縁を略全周部に亘って嵌め込むための略環状の嵌込溝が形成され、
    該嵌込溝における少なくとも1つの区間α’は、区間α’の両隣の他の区間β’,γ’よりも浅く形成されて、区間α’と区間β’との境界、及び区間α’と区間γ’との境界にそれぞれ段差が形成されて、該段差に前記鋭角部を掛止できるようにされ、
    前記嵌込溝の区間β’,γ’における少なくとも前記段差の近傍では、前記嵌込溝の底部側の幅が、前記嵌込溝の開放側の幅よりも狭く形成されたことを特徴とするトレー用蓋。
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