JP2021172391A - 食品包装用容器 - Google Patents
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Abstract
Description
この食品包装用容器は、枠材(2)の中に成形底板(1)を落とし込んで組み立てられるようになっており、成形底板(1)の立ち上がりに設けられた係合凸部(15)が、枠材(2)の内面上方に設けられた係合凹部(22)に挿入着座し、組立て後は容器が分解しないように工夫されている(特に、特許文献1の段落0017及び図3〜6を参照)。
このような事情に鑑み、本出願人は、特許文献2(特開2002−211556号公報)に記載されているように、紙材からなるシート枠(1)の上端面を鋭角に折り曲げて契合部(12)を形成し、このシート枠(1)に内容器(2)の外周縁(21)を被せた時、内容器(2)の上方の外面に形成されている突起(23)と契合部(12)が契合して組み立てることのできる加工食品収納用簡易容器を提案した(特に、特許文献2の段落0017及び図2、5を参照)。
しかし、特許文献2の加工食品収納用簡易容器は、シート枠(1)の側面が外側に変形することがあり、シート枠(1)に内容器(2)の外周縁(21)を被せる際に、手間取ることがあった。
そこで、出願人は、従来の縁枠と組み合わせて使用している内容器をそのまま利用しつつ、紙製縁枠の中にその内容器を落とし込んで組み立てられる食品包装用容器を試作したが、紙製縁枠の折り曲げ部が短いと、紙製縁枠を組み立てる際に係合部を折り曲げる作業に時間がかかる上、紙製縁枠の係合部と内容器の上方外面に形成されている係合凸部との係合が甘くなり、内容器が紙製縁枠から外れ易いという問題に気づいた。
前記紙製縁枠は、側面、底面及び前記側面の上端に折り曲げ可能に形成される折り曲げ部を有しており、
前記内容器は、その上方外面に前記内容器の上縁と平行な係合凸部を有しており、
前記折り曲げ部は、全体の形状が台形状又は長方形状であり、かつ、前記内容器を前記紙製縁枠の中に落とし込んだとき、前記係合凸部が接触する部分の上側近傍に、前記上端と平行な切り込み又はスリットを有していることを特徴とする。
また、折り曲げ部は全体の形状が台形状又は長方形状であるため、紙製縁枠を組み立てる際の折り曲げ作業が容易である。
さらに、折り曲げ部は、内容器を紙製縁枠の中に落とし込んだとき、係合凸部が接触する部分の上側近傍に、上端と平行な切り込み又はスリットを有しており、折り曲げ部を紙製縁枠の内側に折り込んだ後に、内容器を落とし込むだけで内容器の係合凸部が切り込み又はスリット上辺の下側に位置することになるので、その後内容器に対して紙製縁枠から離れる方向に力が加わっても、係合凸部の上面が切り込み又はスリット上辺に係合し、内容器が紙製縁枠から簡単に外れてしまうことがない。
図1に示すように、実施例に係る食品包装用容器は、紙を折り曲げて組み立てられた紙製縁枠1と、薄いプラスチック製で一体成形により作製された内容器2からなる。なお、紙製縁枠1及び内容器2の大きさは、長辺が20cm程度、短辺が11cm程度である。
この食品包装用容器を利用するに際しては、折り畳まれた紙製縁枠1の両端を手で押して広げてから、側面3の上端に折り曲げ可能に設けてある幅が3cm程度の台形状の折り曲げ部4を内側に折り込み、紙製縁枠1の上方から内容器2を落とし込み、内容器2の上縁部の周囲に設けてある垂下部5を紙製縁枠1の上端部の外側に被せた後、内容器2の上縁を下方に押し付けて、紙製縁枠1と内容器2を結合させる。
そして、内容器2の食品収容部6に食品を収容し、透明な薄いプラスチック製の蓋材(図示せず)で内容器2を閉塞した後に、出荷する。
そして、側面3と折り曲げ部4との接続部には、図1に示すように、各切り込み7の近傍にミシン目10が形成され、折り曲げ部4を折り込み易くしてある。
なお、切れていない部分9及びミシン目10は、利用に際して折り曲げ部4を内側に折り込んだとき、切り込み7の両端と側面3の上端との間の部分を裂けにくくするために設けてある。
また、内容器2の上方外面には、図1に示すように、短辺側で1箇所、長辺側で3箇所において、係合凸部11が設けてあり、各係合凸部11は、内容器2の上縁と平行に長さ2cm程度、高さ2mm程度の大きさである。
さらに、内容器2の上縁の四隅には、2mm程度上方に突出するL字状の突起12が設けてある。
折り畳まれた紙製縁枠1の両端を手で押して広げてから、上記のとおり、折り曲げ部4を内側に折り込み、紙製縁枠1の上方から内容器2を落とし込んで、紙製縁枠1と内容器2を結合させれば良い。ユーザーには、折り畳まれた紙製縁枠1を送ることにより、紙製縁枠の組み立てが容易となる。また、折り畳むことにより、搬送の際の嵩を小さくすることができ、搬送費を抑えられる。
(1)実施例において、紙製縁枠1及び内容器2の大きさは、長辺が20cm程度、短辺が11cm程度の直方体状であったが、用途によって適宜の大きさに変更しても良く、全体の形状も、多角柱状のものであれば適宜選択可能である。
(2)実施例において、紙製縁枠1に使用される紙は厚さ0.5mm程度の厚紙であったが、同程度以上の強度を持つコート紙や合成紙を使用しても良い。
(3)実施例において、紙製縁枠1の底面は、底部全面を覆っていたが、内容器2を支持できるものであれば、どのような形態でも良い(例えば、底部の周囲だけを覆う形態、底部を十字状又はX字状に覆う形態等)。
そうすると、複数の食品包装用容器を積み重ねたときに、下方にあるL字状の突起12がL字状又は三角形状の穴に嵌ることによって、上下の食品包装用容器がずれて崩れてしまうのを抑えることができるという効果を奏する。
(5)実施例の内容器2は、一体成形により作製された薄いプラスチック製のものであったが、プラスチック製に限らずコーティングを施した紙製であっても良い。
(7)実施例の折り曲げ部4には、短い方で1箇所、長い方で3箇所において、長さ2.5cm程度の切り込み7が設けてあり、内容器2の上方外面には、短辺側で1箇所、長辺側で3箇所において、長さ2cm程度、高さ2mm程度の係合凸部11が設けてあったが、これらの数、長さ及び高さは、限定されるものではなく、用途や全体の形状に応じて適宜選択及び調整可能である。
そして、変形例1は図4(B)に示すように、ミシン目10を形成しない形態、変形例2は図4(C)に示すように、切れていない部分9及びミシン目10を形成しない形態、変形例3は図4(D)に示すように、補助切り込み8、切れていない部分9及びミシン目10を形成しない形態、変形例4は図4(E)に示すように、ミシン目10を形成せず、切り込み7及び補助切り込み8の代わりに、長さ2.5cm程度、幅5mm程度のスリット18を設ける形態である。
また、変形例には、これらの形態に限らず、補助切り込み8の有無、切れていない部分9の有無、ミシン目10の有無及び切り込み7とするかスリット18とするかを選択してなる全ての組合せによる形態が含まれ、さらに、スリット18の両端から短い補助切り込みを設ける形態やスリット18を不連続なものとする形態も含まれる。
5 垂下部 6 食品収容部 7 切り込み 8 補助切り込み
9 切れていない部分 10 ミシン目 11 係合凸部
12 突起 13〜16 底面部 17 のり面 18 スリット
Claims (3)
- 紙製縁枠及び内容器からなる食品包装用容器において、
前記紙製縁枠は、側面、底面及び前記側面の上端に折り曲げ可能に形成される折り曲げ部を有しており、
前記内容器は、その上方外面に前記内容器の上縁と平行な係合凸部を有しており、
前記折り曲げ部は、全体の形状が台形状又は長方形状であり、かつ、前記内容器を前記紙製縁枠の中に落とし込んだとき、前記係合凸部が接触する部分の上側近傍に、前記上端と平行な切り込み又はスリットを有している
ことを特徴とする食品包装用容器。 - 前記切り込み又は前記スリットの両端に、前記上端から離れる方向に延びる補助切り込みが設けてある
ことを特徴とする請求項1に記載の食品包装用容器。 - 前記切り込み又は前記スリットは不連続に設けられている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の食品包装用容器。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2020-04-27 JP JP2020078584A patent/JP7462298B2/ja active Active
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