JP2014076729A - 搬送車、および、搬送車システム - Google Patents

搬送車、および、搬送車システム Download PDF

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Abstract

【課題】異なる搬送車でも保持する荷物の正確な位置、姿勢を確保する。
【解決手段】走行床190上を走行して荷物200を搬送する搬送車100であって、保持部101と、保持部101に取り付けられ、第一マーカ191を押圧することで保持部101の水平面内の位置、鉛直軸における位置を決定する第一昇降手段121と、第二マーカ192を押圧することで、保持部101の水平面内の姿勢、鉛直軸における位置を決定し、第一軸方向に摺動可能な第二昇降手段122と、保持部101の水平方向の動きに追随し、鉛直軸における位置を決定する第三昇降手段123とを備える。
【選択図】図4

Description

走行床上を走行し物品を搬送する搬送車、および、搬送車システムに関する。
例えば、工具や金型、製品などの搬送対象物である荷物が保管されている保管棚と生産設備との間や生産設備間において、自走式の搬送車が荷物などを搬送する場合がある。この搬送車は、水平に広がる走行面内の所定のルートを自律的に走行し、生産設備前の移載ステーションまで荷物を搬送する。そして搬送車が移載ステーションに到着後、生産設備との間で荷物が移載されることになる。
ここで、搬送車と生産設備の間で荷物を移載する場合、搬送車は移載ステーションにおいて高い位置精度が要求される。つまり、生産設備に対し搬送車が保持する荷物の位置が所定の位置からずれていると、荷物を生産設備に移載しても生産設備内における荷物の位置決めに時間を要したり、生産自体ができなくなったりする場合がある。
そこで従来は、特許文献1−3に記載されるように、位置決め用の円錐形(コーン状)の突起、または、凹陥などからなるマーカを移載ステーションの床面に4箇所設け、搬送車は、移載ステーション内において車輪によってある程度の位置を決めをした後、搬送車が備える保持部や搬送車自体の四隅に設けられた油圧シリンダーなどの昇降装置で前記マーカを押圧しつつ保持部や搬送車自体をジャッキアップすることで、保持部に保持された荷物の位置の制度を確保している。
特開昭60−179366号公報 実開平03−37507号公報 実開平03−88977号公報
ところが、移載ステーションの床面に設けられた四つのマーカの位置関係は一定であるが、異なる搬送車では、取り付け誤差などにより四つの昇降装置の位置関係は必ずしも一定ではない。従って、四つのマーカを押圧して保持部や搬送車をジャッキアップしても、異なる搬送車の間では荷物の位置がずれ、荷物の位置決め精度を向上させることが困難であった。
本願発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、複数の搬送車によって荷物を搬送する場合でも荷物の位置を高い精度で決定することのできる搬送車、および、搬送車システムの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本願発明にかかる搬送車は、水平に広がる走行面を上側に備える走行床上を走行して荷物を搬送する搬送車であって、荷物を保持する保持部と、前記保持部に取り付けられ、前記走行床が備える立体的な形状を有する第一マーカを押圧することで走行面内の第一軸における前記保持部の位置、および、第一軸に走行面内で交差する第二軸における前記保持部の位置、および、鉛直軸における前記保持部の位置を決定する第一昇降手段と、前記第一昇降手段に対し第一軸方向に離れた位置において前記保持部に取り付けられ、前記第一マーカに対し第一軸方向に離れた位置において前記走行床が備える立体的な形状を有する第二マーカを押圧することで、第二軸における前記保持部の位置、および、鉛直軸における前記保持部の位置を決定し、第一軸方向に摺動可能な第二昇降手段と、前記第一昇降手段と前記第二昇降手段とを結ぶ線以外の位置において前記保持部に取り付けられ、前記走行床を押圧することで、鉛直軸における前記保持部の位置を決定し、第一軸方向に摺動可能、および、第二軸方向に摺動可能な第三昇降手段とを備えることを特徴としている。
これによれば、第一マーカを第一昇降手段が押圧することで、保持部の水平面における位置が決定され、第二マーカを第二昇降手段が押圧することで、第一マーカから鉛直方向に仮想的に延びる軸を中心とした回転方向における保持部の位置、すなわち剛体としての保持部の水平面内における姿勢が決定される。この際、第二昇降手段は第二マーカに対し第一軸方向に摺動可能となっているため、異なる搬送車で第一昇降手段と第二昇降手段との距離に誤差が発生していても、保持部の水平面内における位置と姿勢を正確に決定することができる。そして、第一昇降手段の位置決め、および、第二昇降手段の姿勢決めによる保持部の動作に自在に追随できる第三昇降手段により、保持部の鉛直方向の位置が決定されることで、異なる搬送車において第一昇降手段、および、第二昇降手段、および、第三昇降手段の取り付け位置の誤差が発生していたとしても、走行床に対する保持部の位置、および、三次元的な姿勢を正確に決定することが可能となる。
また、前記第二昇降手段は、第一軸を含み鉛直軸に対して傾き前記第二マーカと面接触する平面を有する第一平面部と、第一軸を含み鉛直軸に対して前記第一平面部と逆方向に傾き前記第二マーカと面接触する平面を有する第二平面部とを備えるものでもよい。
これによれば、第二昇降手段が先端に備える、第一軸方向に延びる三角柱状の突起、または、三角柱形状の溝が、これに対応する第二マーカを押圧するため、高い構造的な強度を簡便に備えつつ第二昇降手段の第一軸方向の摺動を確保することが可能となる。
また、前記第三昇降手段は、前記走行床に当接する当接部と、前記保持部に取り付けられる固定部と、前記当接部と前記固定部とを第一軸方向に摺動可能に接続する第一リニアガイドと、前記当接部と前記固定部とを第二軸方向に摺動可能に接続する第二リニアガイドとを備えるものでもよい。
これによれば、走行床と第三昇降手段との間に高い摩擦が発生する場合でも、水平面内における保持部の位置決め動作と姿勢決め動作に第三昇降手段が容易に追随することができる。従って、走行床の表面状態に影響されることなく、荷物の位置決め制度を高い状態で維持することが可能となる。
さらに、前記第一昇降手段、および、前記第二昇降手段、および、前記第三昇降手段が同時に前記走行床に当接するように、前記第一昇降手段、および、前記第二昇降手段、および、前記第三昇降手段を制御する制御手段を備えてもよい。
これによれば、第一昇降手段、第二昇降手段、第三昇降手段(以下これらを「昇降手段」と総称する場合がある)を積極的に制御し、第一マーカ、第二マーカ(以下これらを「マーカ」と総称する場合がある)を含む走行床に同時に当接して保持部をジャッキアップすることで、保持部が保持する荷物を水平に維持しながら、正確な位置決め、姿勢決めを行うことができる。
また、上記目的を達成するために、本願発明にかかる搬送車システムは、水平に広がる走行面を上側に備える走行床と、前記走行床上を走行して荷物を搬送する搬送車とを備える搬送車システムであって、前記走行床は、立体的な形状を有する第一マーカと、前記第一マーカに対し走行面内の第一軸方向に離れた位置において立体的な形状を有する第二マーカとを備え、前記搬送車は、荷物を保持する保持部と、前記保持部に取り付けられ、前記第一マーカを押圧することで第一軸における前記保持部の位置、および、第一軸に走行面内で交差する第二軸における前記保持部の位置、および、鉛直軸における前記保持部の位置を決定する第一昇降手段と、前記第一昇降手段に対し第一軸方向に離れた位置において前記保持部に取り付けられ、前記第二マーカを押圧することで、第二軸における前記保持部の位置、および、鉛直軸における前記保持部の位置を決定し、第一軸方向に摺動可能な第二昇降手段と、前記第一昇降手段と前記第二昇降手段とを結ぶ線以外の位置において前記保持部に取り付けられ、前記走行床を押圧することで、鉛直軸における前記保持部の位置を決定し、第一軸方向に摺動可能、および、第二軸方向に摺動可能な第三昇降手段とを備えることを特徴とする。
これによれば、第一マーカを第一昇降手段が押圧することで、保持部の水平面における位置が決定され、第二マーカを第二昇降手段が押圧することで、第一マーカから鉛直方向に仮想的に延びる軸を中心とした回転方向における保持部の位置、すなわち剛体としての保持部の水平面内における姿勢が決定される。この際、第二昇降手段は第二マーカに対し第一軸方向に摺動可能となっているため、異なる搬送車で第一昇降手段と第二昇降手段との距離に誤差が発生していても、保持部の水平面内における位置と姿勢を正確に決定することができる。そして、第一昇降手段の位置決め、および、第二昇降手段の姿勢決めによる保持部の動作に自在に追随できる第三昇降手段により、保持部の鉛直方向の位置が決定されることで、異なる搬送車において昇降手段の取り付け位置に誤差が発生し、マーカとの位置関係とずれが生じていたとしても、走行床に対する保持部の位置、および、三次元的な姿勢を正確に決定することが可能となる。
本願発明によれば、異なる搬送車間で昇降手段の取り付け位置に誤差が発生したとしても、走行床に設けられるマーカに基づいて、荷物を保持する保持部の走行床に対する水平面内の位置、および、姿勢を正確に決定することが可能となる。
図1は、搬送車を上方から示す平面図である。 図2は、搬送車および走行床の一部を切り欠いて側方から示す平面図である。 図3は、第一昇降手段と第一マーカとを一部断面として側方から示す平面図である。 図4は、第二昇降手段と第二マーカとを第一昇降手段と第一マーカと共に示す斜視図である。 図5は、第三昇降手段(第四昇降手段)を示す斜視図である。 図6は、搬送車100が備える制御手段を機構部と共に示すブロック図である。
次に、本願発明に係る搬送車、および、搬送車システムの実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施の形態は、本願発明に係る搬送車、および、搬送車システムの一例を示したものに過ぎない。従って本願発明は、以下の実施の形態を参考に請求の範囲の文言によって範囲が画定されるものであり、以下の実施の形態のみに限定されるものではない。
図1は、搬送車を上方から示す平面図である。
図2は、搬送車および走行床の一部を切り欠いて側方から示す平面図である。
これらの図に示すように、搬送車システムは、搬送車100と走行床190とを備えている。搬送車100は、走行床190上を走行して荷物200を搬送する自走式の台車であって、保持部101と、第一昇降手段121と、第二昇降手段122と、第三昇降手段123とを備えている。本実施の形態の場合、搬送車100は、さらに、第四昇降手段124と、基台103と、車輪104とを備えている。走行床190は、第一マーカ191と第二マーカ192とを備えている。
保持部101は、荷物200を保持する搬送車100の部分であり、本実施の形態の場合、保持部101は荷物200を載置状態で保持する部材である。また保持部101は、搬送車100が車輪104で走行する場合、基台103と係合して基台103と共に移動し、昇降手段(第一昇降手段121、第二昇降手段122、第三昇降手段123、第四昇降手段124)によりジャッキアップされると、基台103との係合が解消され基台103から独立して走行床190上に配置されるものとなっている。
図3は、第一昇降手段と第一マーカとを一部断面として側方から示す平面図である。
この図に示すように、第一昇降手段121は、保持部101に取り付けられ、走行床190が備える立体的な形状を有する第一マーカ191を押圧することで走行面(図中XY平面)内の第一軸(図中X軸)における保持部101の位置、および、第一軸に走行面内で交差する第二軸(図中Y軸)における保持部101の位置を決定する装置である。
本実施の形態の場合、第一昇降手段121は、ロッド151とシリンダ152とを備える流体圧シリンダであり、具体的には油圧シリンダである。第一昇降手段121は、シリンダ152が保持部101に固定されると共に、シリンダ152内の貯留される油の量を調節することにより、シリンダ152に対するロッド151の出没量を調整できるものである。また、第一昇降手段121のロッド151の先端部には、上方に向いて円錐形状で陥没する凹陥部153を備えている。
一方、第一マーカ191は、凹陥部153に嵌合する形状、つまり、上方に向いて突出する円錐形状をしている。
以上の第一昇降手段121と第一マーカ191との組み合わせにより、ロッド151をシリンダ152に対し進出させて、凹陥部153と第一マーカ191とが嵌合するようにロッド151が第一マーカ191を押圧すれば、第一マーカ191の頂点の水平面における位置と凹陥部153の頂点の水平面における位置とがずれている場合でも、押圧力を高めていけば最終的には二つの頂点の水平面における位置が一致するように第一昇降手段121が水平方向にずれ動くことになる。そして、第一昇降手段121のずれ動きと共に第一昇降手段121が固定されている保持部101もずれ動き、保持部101の水平面内における位置が決定される。
ここで、第一昇降手段121と第一マーカ191とが嵌合した場合、水平面内における保持部101の位置は決定されるが、第一昇降手段121、および、保持部101は第一マーカ191を中心として水平面内を回動することができるものとなっている。つまり、第一昇降手段121と第一マーカ191との当接部分の形状は、鉛直方向を回転軸とした回転体の形状となっている。
さらに、第一昇降手段121は、ロッド151の進出量を調節することで、鉛直軸における保持部101の位置を決定する機能も備えている。
なお、第一マーカ191は、陥没形状でもかまわない、この場合、第一昇降手段121のロッド151先端部の形状は第一マーカ191の陥没形状に対応した突出形状となる。
図4は、第二昇降手段と第二マーカとを第一昇降手段と第一マーカと共に示す斜視図である。
この図に示すように、第二昇降手段122は、第一昇降手段121に対し第一軸(同図中X軸)方向に離れた位置において保持部101に取り付けられ、第一マーカ191に対し第一軸方向に離れた位置において走行床190が備える立体的な形状を有する第二マーカ192を押圧することで、第二軸(同図中Y軸)における保持部101の位置、すなわち、水平面(同図中XY平面)内における保持部101の姿勢を決定する装置である。
なお、図面においては説明上、第一軸をX軸としているが、これに限定されるものでは無く、例えば第一軸はY軸であってもよい。
また、第二昇降手段122は、第一軸方向に摺動可能なものとなっている。ここで、第一軸方向に摺動可能とは、第二マーカ192に対し第二昇降手段122が第一軸方向に滑り動く(ずれ動く)場合、第二昇降手段122が例えば分割されており、第二昇降手段122の第一の部分と第二の部分との間で第一軸方向に滑り動く(ずれ動く)場合、第二昇降手段122と保持部101との間で第一軸方向に滑り動く(ずれ動く)場合を含む概念である。
本実施の形態の場合、第二昇降手段122は、第一昇降手段121と同様、ロッド154とシリンダ155とを備える流体圧シリンダであり、具体的には油圧シリンダである。第二昇降手段122は、シリンダ155が保持部101に固定されると共に、シリンダ155内の貯留される油の量を調節することにより、シリンダ155に対するロッド154の出没量を調整できるものである。また、第二昇降手段122のロッド154の先端部には、上方に向いて尖るように三角柱を横にしたような形状(屋根形状)で陥没する溝部156を備えている。具体的に溝部156は、第一軸を含み鉛直軸に対して傾き第二マーカ192と面接触する平面を有する第一平面部157と、第一軸を含み鉛直軸に対して第一平面部157と逆方向に傾き第二マーカ192と面接触する平面を有する第二平面部158とを備える。
一方、第二マーカ192は、溝部156に嵌合する形状、つまり、上方に向いて尖るように三角柱を横にした形状をしている。また、第二マーカ192は、第二マーカ192の稜線が第一軸に沿って設けられており、稜線を延長すると第一マーカ191の頂点、または、その近傍を通過するものとなっている。具体的に第二マーカ192は、第一平面部157と面接触する第三平面部193と、第一平面部157と第三平面部193とが面接触した状態で第二平面部158と面接触する第四平面部194とを備えている。
以上の第二昇降手段122と第二マーカ192との組み合わせにより、ロッド154をシリンダ155に対し進出させて、溝部156と第二マーカ192とが嵌合するようにロッド154が第二マーカ192を押圧すれば、第二マーカ192の稜線の位置と溝部156の稜線の位置とがずれている場合でも、押圧力を高めていけば最終的には二つの頂点の水平面における位置が一致するように第二昇降手段122が第一マーカ191の頂点を通る鉛直方向の軸を中心として回転方向にずれ動くことになる。そして、第二昇降手段122の回転方向のずれ動きと共に第二昇降手段122が固定されている保持部101も回転方向にずれ動き、保持部101の水平面内における第二軸方向の位置、すなわち姿勢が決定される。
以上の構成により、異なる搬送車100の第一昇降手段121と第二昇降手段122との取り付け位置に誤差が発生する場合でも、第二昇降手段122は、第一軸方向に摺動することができるため、前記誤差を無視することができ、いずれの搬送車100においても、第二昇降手段122は、保持部101の水平面内の姿勢を正確に決定することができる。
さらに、第二昇降手段122は、ロッド154の進出量を調節することで、鉛直軸における保持部101の位置を決定する機能も備えている。
なお、第二マーカ192は、陥没形状でもかまわない、この場合、第二昇降手段122のロッド154先端部の形状は第二マーカ192の陥没形状に対応した突出形状となる。
図5は、第三昇降手段(第四昇降手段)を示す斜視図である。
この図に示すように、第三昇降手段123は、第一昇降手段121と第二昇降手段122とを結ぶ線以外の位置において保持部101に取り付けられ、走行床190を押圧することで、鉛直軸における保持部101の位置を決定し、第一軸方向(図中X軸方向)に摺動可能、および、第二軸方向(図中Y軸方向)に摺動可能な装置である。
ここで、第一軸方向、および、第二軸方向に摺動可能とは、走行床190に対し第三昇降手段123が水平面内で自在に滑り動く(ずれ動く)場合、第三昇降手段123が例えば分割されており、第三昇降手段123の第一の部分と第二の部分との間で水平面内で自在に滑り動く(ずれ動く)場合、第三昇降手段123と保持部101との間で水平面内で自在に滑り動く(ずれ動く)場合を含む概念である。
本実施の形態の場合、第三昇降手段123は、走行床190に当接する当接部として機能するロッド161とシリンダ162とを備える流体圧シリンダであり、具体的には油圧シリンダである。また、第三昇降手段123は、保持部101に取り付けられる図示しない固定部と、シリンダ162とを第一軸方向に摺動可能に接続する第一リニアガイド163と、第二軸方向に摺動可能に接続する第二リニアガイド165とを備えている。具体的には、平行に並べられた二本の第一リニアガイド163と、平行に並べられた二本の第二リニアガイド165とを井桁状に組み立てて摺動機構164を構成しており、シリンダ162は、摺動機構164、および、固定部を介して保持部101に固定されるものとなっている。第三昇降手段123は、シリンダ162内の貯留される油の量を調節することにより、シリンダ162に対するロッド161の出没量を調整できるものである。また、第三昇降手段123のロッド161の先端部は走行床190と面接触する平面となっている。
以上の第三昇降手段123により、ロッド161をシリンダ162に対し進出させて、走行床190を押圧すれば、保持部101の三次元的な姿勢を決定することができる。なお、本実施の形態の場合、保持部101の三次元的な姿勢は、保持部101が水平に維持されることである。
摺動機構164は、第三昇降手段123と走行床190とが当接し、走行床190に対しロッド161やシリンダ162等が移動できない場合でも、第一昇降手段121と第一マーカ191との嵌合による保持部101の移動、および、第二昇降手段122と第二マーカ192との嵌合による保持部101の回転動作に追随することができる装置である。なお、摺動機構164は、第三昇降手段123が走行床190と接触していない状態において第三昇降手段123を中立な位置に維持することができる図示しない付勢手段(ばねなど)を備えている。
以上の構成により、異なる搬送車100の第三昇降手段123の取り付け位置が第一昇降手段121や第二昇降手段122の取り付け位置との間に誤差が発生する場合でも、第三昇降手段123は走行床190に当接するものであるため、当該誤差を無視することが可能となる。
なお、走行床190の第三昇降手段123が当接する部分に、繰り返しの当接、押圧に耐えるための硬質の板、例えば鉄板などの耐荷重部材を敷設してもかまわない。また、耐荷重部材と第三昇降手段123とが当接する界面の摩擦を低減させて、摺動機構164を備えないものとしてもかまわない。
第四昇降手段124は、第三昇降手段123と同様の構造を備えており、第三昇降手段123と同じように水平方向に自在に動くように保持部101に固定されている。また、第四昇降手段124は、第一昇降手段121と第二昇降手段122と第三昇降手段123とで4角形の頂点となる位置に固定されている。
保持部101の水平面内の位置と、三次元的な保持部101の姿勢とは、第一昇降手段121と第二昇降手段122と第三昇降手段123とで決定されるが、三つの昇降手段のみでは、保持部101における荷物200の保持位置によっては安定性に欠ける場合が考えられるため、第四昇降手段124は、保持部101の安定性を向上させる目的で取り付けられている。
図6は、搬送車100が備える制御手段を機構部と共に示すブロック図である。
同図に示すように、制御手段107は、第一昇降手段121、および、第二昇降手段122、および、第三昇降手段123、さらに、第四昇降手段124が同時に走行床190(第一マーカ191、第二マーカ192含む)に当接するように、第一昇降手段121、および、第二昇降手段122、および、第三昇降手段123、さらに、第四昇降手段124を制御する処理部である。
本実施の形態の場合、第一昇降手段121、および、第二昇降手段122、および、第三昇降手段123、さらに、第四昇降手段124は、それぞれエンコーダ125を備えており、ロッド151、154、161の進出量を制御手段107に送信できるものとなっている。
制御手段107は、エンコーダ125からの信号に基づき第一昇降手段121、および、第二昇降手段122、および、第三昇降手段123、さらに、第四昇降手段124に対しフィードバック制御を行い、ロッド151、154、161の進出量を調整することで、ロッド151、154、161を同時に走行床190(第一マーカ191、第二マーカ192含む)に当接させる。
以上に記載したような搬送車100と走行床190、および、これらを備えた搬送車システムとすれば、走行床190に設けられた第一マーカ191と第二マーカ192を目指して走行し、到着した搬送車100は、第一昇降手段121、および、第二昇降手段122、および、第三昇降手段123、さらに、第四昇降手段124により走行床190を押圧し、保持部101を持ち上げることにより、保持部101の走行床190に対する位置、および、姿勢を正確に決定することが可能となる。また、異なる搬送車100であって、第一昇降手段121、および、第二昇降手段122、および、第三昇降手段123、さらに、第四昇降手段124の保持部101に対する取り付け位置に誤差が生じていた場合でも、走行床190に対する保持部101の位置、および、姿勢を正確に維持することができる。従って、搬送車100の個体差にかかわらず、保持部101に保持される荷物の位置、および、姿勢を正確に決定することができる。
従って、搬送車100の保持部101に保持された荷物200を生産設備等に移載するに際し、荷物200の位置関係や姿勢を正確に維持したまま生産設備等に移載することができるため、生産設備等が荷物200に対し行う位置調整などに費やす時間を短縮することが可能となる。また、荷物200を搬入した搬送車100とは異なる搬送車100に対し生産設備などから荷物200を移載する際も、走行床190に対する保持部101の位置や姿勢が正確であるため、荷物200を正確な位置、および、姿勢で保持することができ、次の生産設備等に荷物200を移載する際も正確な位置状態、および、姿勢で荷物200を移載することができる。
なお、本願発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、搬送車100は、荷物200を移載する移載装置を備えていてもかまわない。また、搬送車100の基台103と保持部101とは分離できるものとしていたが、基台103と保持部101とは固定され、第一昇降手段121、および、第二昇降手段122、および、第三昇降手段123、さらに、第四昇降手段124は、保持部101、および、基台103、すなわち搬送車100全体を走行床190から持ち上げるものでもかまわない。この場合、第一昇降手段121、および、第二昇降手段122、および、第三昇降手段123、さらに、第四昇降手段124は保持部101に直接取り付けるのではなく、基台103を介し間接的に保持部101に取り付けてもかまわない。
また、第一昇降手段121、および、第二昇降手段122、および、第三昇降手段123、さらに、第四昇降手段124は、油圧シリンダに限定されるものではなく、電動ジャッキなど任意の昇降装置を採用することができる。
本願発明は、工具や金型などを用いて製品を生産する生産設備を複数備える生産工場や、ガラス基板を加工してディスプレイなどを生産する生産設備を複数備える工場などに利用することができる。
100 搬送車
101 保持部
103 基台
104 車輪
107 制御手段
121 第一昇降手段
122 第二昇降手段
123 第三昇降手段
124 第四昇降手段
125 エンコーダ
151、154、161 ロッド
152、155、162 シリンダ
153 凹陥部
156 溝部
157 第一平面部
158 第二平面部
163 第一リニアガイド
164 摺動機構
165 第二リニアガイド
190 走行床
191 第一マーカ
192 第二マーカ
193 第三平面部
194 第四平面部
200 荷物

Claims (5)

  1. 水平に広がる走行面を上側に備える走行床上を走行して荷物を搬送する搬送車であって、
    荷物を保持する保持部と、
    前記保持部に取り付けられ、前記走行床が備える立体的な形状を有する第一マーカを押圧することで走行面内の第一軸における前記保持部の位置、および、第一軸に走行面内で交差する第二軸における前記保持部の位置、および、鉛直軸における前記保持部の位置を決定する第一昇降手段と、
    前記第一昇降手段に対し第一軸方向に離れた位置において前記保持部に取り付けられ、前記第一マーカに対し第一軸方向に離れた位置において前記走行床が備える立体的な形状を有する第二マーカを押圧することで、第二軸における前記保持部の位置、および、鉛直軸における前記保持部の位置を決定し、第一軸方向に摺動可能な第二昇降手段と、
    前記第一昇降手段と前記第二昇降手段とを結ぶ線以外の位置において前記保持部に取り付けられ、前記走行床を押圧することで、鉛直軸における前記保持部の位置を決定し、第一軸方向に摺動可能、および、第二軸方向に摺動可能な第三昇降手段と
    を備える搬送車。
  2. 前記第三昇降手段は、
    前記走行床に当接する当接部と、
    前記保持部に取り付けられる固定部と、
    前記当接部と前記固定部とを第一軸方向に摺動可能に接続する第一リニアガイドと、
    前記当接部と前記固定部とを第二軸方向に摺動可能に接続する第二リニアガイドとを備える
    請求項1に記載の搬送車。
  3. 前記第二昇降手段は、
    第一軸を含み鉛直軸に対して傾き前記第二マーカと面接触する平面を有する第一平面部と、
    第一軸を含み鉛直軸に対して前記第一平面部と逆方向に傾き前記第二マーカと面接触する平面を有する第二平面部とを備える
    請求項1または2に記載の搬送車。
  4. さらに、
    前記第一昇降手段、および、前記第二昇降手段、および、前記第三昇降手段が同時に前記走行床に当接するように、前記第一昇降手段、および、前記第二昇降手段、および、前記第三昇降手段を制御する制御手段と
    を備える請求項1〜3のいずれか1項に記載の搬送車。
  5. 水平に広がる走行面を上側に備える走行床と、前記走行床上を走行して荷物を搬送する搬送車とを備える搬送車システムであって、
    前記走行床は、
    立体的な形状を有する第一マーカと、
    前記第一マーカに対し走行面内の第一軸方向に離れた位置において立体的な形状を有する第二マーカとを備え、
    前記搬送車は、
    荷物を保持する保持部と、
    前記保持部に取り付けられ、前記第一マーカを押圧することで第一軸における前記保持部の位置、および、第一軸に走行面内で交差する第二軸における前記保持部の位置、および、鉛直軸における前記保持部の位置を決定する第一昇降手段と、
    前記第一昇降手段に対し第一軸方向に離れた位置において前記保持部に取り付けられ、前記第二マーカを押圧することで、第二軸における前記保持部の位置、および、鉛直軸における前記保持部の位置を決定し、第一軸方向に摺動可能な第二昇降手段と、
    前記第一昇降手段と前記第二昇降手段とを結ぶ線以外の位置において前記保持部に取り付けられ、前記走行床を押圧することで、鉛直軸における前記保持部の位置を決定し、第一軸方向に摺動可能、および、第二軸方向に摺動可能な第三昇降手段とを備える
    搬送車システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7449656B2 (ja) 2018-09-07 2024-03-14 ザ・ボーイング・カンパニー 移動式固定装置及び方法

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