JP2014076595A - 予備吐出受容装置及び液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】開口部に向けて予備吐出された液体が開口部を介して内部に受容されずに外部を浮遊して周りを汚染してしまうことを抑制することができる予備吐出受容装置及び液体噴射装置を提供する。
【解決手段】液体噴射ヘッド21がインクの予備吐出を行う際にノズル23C,23M,23Y,23Kと対向する部位に形成される貫通孔33及び貫通孔33とは別の部位で大気に連通するように形成される貫通孔34を有し、ノズルから予備吐出されたインクを貫通孔33を介して受容可能な筐体31と、貫通孔33及び貫通孔34を共に閉塞する閉塞位置と、貫通孔33及び貫通孔34を共に開放する開放位置とに変位可能なシャッター35と、液体噴射ヘッドが貫通孔33にノズルを対向状態にさせる場合にシャッター35を開放位置に変位させ、液体噴射ヘッドが貫通孔33にノズルを非対向状態にさせる場合にシャッター35を閉塞位置に変位させるキャリッジ16とを備えた。
【選択図】図7

Description

本発明は、液体を噴射可能な液体噴射ヘッドから予備吐出された液体を受容する予備吐出受容装置、及びその予備吐出受容装置を備えた液体噴射装置に関する。
従来から、液体噴射装置の一種として、液体噴射ヘッドに形成されたノズルからインク(液体)を用紙(媒体)に対して噴射することで印刷を行うインクジェット式のプリンターが知られている。こうしたプリンターにおいて、液体噴射ヘッドのノズルからインクが噴射されない状態が長時間続くと、液体噴射ヘッド内におけるインクが増粘する等して、印刷時にインクの噴射不良を招くことがあった。そのため、こうしたプリンターでは、非印刷時に印刷とは無関係にノズルからインクを予備吐出することで、増粘等したインクをノズル内から排出することを可能としていた。
一方で、予備吐出されたインクは、印刷領域の外側に配置された予備吐出受容装置(以下、「受容装置」ともいう。)で受容されていた。こうした受容装置の中には、開口部に向けて予備吐出された液体を受容する受容体の前記開口部を開閉可能なシャッターを備えるとともに該シャッターを開閉操作することで、予備吐出を行わない場合には開口部を閉塞し、予備吐出を行う場合にのみ開口部を開放することを可能としたものがあった(例えば、特許文献1)。
特開平10−58703号公報
ところで、液体噴射ヘッドからインクの予備吐出を行った場合には、その吐出されたインクの一部が霧状のインクミストとなることがあった。そして、こうしたインクミストは非常に小さく軽いものであるため、僅かな空気の流れによって空気中を浮遊するものであった。
このため、上記従来の受容装置において、開放された開口部に向かってインクの予備吐出を行った場合には、吐出されたインクが開口部を介して受容装置に受容されるとともに、その予備吐出により開口部付近に生じて浮遊するインクミストも、開口部から受容装置内に流入するインクの気流に引かれて開口部内に流入しようとする。
しかしながら、受容装置の内部空間は開口部でのみ大気に開放された空間であるため、一度は開口部から受容装置内に流入したインクの気流が受容装置内で逆流し、開口部から受容装置の外部へ向けて流出することがあった。その結果、こうした受容装置外へ向けて流出するインクの気流により受容装置内への流入を阻止されたインクミストが受容装置外の空気中に浮遊し、印刷領域等を汚染してしまう虞があった。
なお、こうした実情は、インクジェット式のプリンターに備えられる予備吐出受容装置に限らず、液体を噴射可能な液体噴射ヘッドから予備吐出された液体を受容する予備吐出受容装置、及びその予備吐出受容装置を備えた液体噴射装置にあっては、概ね共通するものとなっている。
本発明は、このような実情に鑑みて成されたものであり、その目的は、開口部に向けて予備吐出された液体が開口部を介して内部に受容されずに外部を浮遊して周りを汚染してしまうことを抑制することができる予備吐出受容装置、及びその予備吐出受容装置を備えた液体噴射装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する予備吐出受容装置は、液体を噴射可能な液体噴射ヘッドのノズルから予備吐出された前記液体を受容する予備吐出受容装置であって、前記液体噴射ヘッドが前記液体の予備吐出を行う際における前記ノズルと対向する部位に形成される開口部及び該開口部とは別の部位で大気に連通するように形成される大気連通部を有し、前記ノズルから前記液体が予備吐出された際には前記開口部を介して前記液体を内部に受容可能な受容体と、前記開口部及び前記大気連通部を共に閉塞する閉塞位置と前記開口部及び前記大気連通部を共に開放する開放位置とに変位可能なシャッターと、前記液体噴射ヘッドが前記開口部に前記ノズルを対向状態にさせて前記液体の予備吐出を行う場合には前記シャッターを前記開放位置に変位させる一方、前記液体噴射ヘッドが前記受容体の前記開口部に前記ノズルを非対向状態にさせる場合には前記シャッターを前記閉塞位置に変位させる駆動部と、を備えた。
上記構成によれば、液体噴射ヘッドが液体の予備吐出を行わない場合には、受容体の開口部と大気連通部は閉塞位置に変位するシャッターによって共に閉塞される。このため、それ以前の予備吐出時に開放された開口部を介して受容体内に受容された液体が開口部から受容体の外部に漏れ出ることを抑制することができる。一方で、液体噴射ヘッドが開口部にノズルを対向状態にさせて液体の予備吐出を行う場合には、シャッターが開放位置に変位するため、受容体の開口部と大気連通部は共に大気に開放される。そして、この場合にノズルから開口部を介して受容体内に向けて液体が予備吐出されると、その吐出によって開口部から受容体内を連通部に向かって流れる気流が発生する。そのため、予備吐出に伴い開口部付近に生じたミスト状の液体は、その気流に引かれて開口部から受容体内に流入する。したがって、開口部に向けて予備吐出された液体が開口部を介して内部に受容されずに外部を浮遊して周りを汚染してしまうことを抑制することができる。
上記予備吐出受容装置において、前記駆動部は、前記シャッターを前記閉塞位置側から前記開放位置側へ変位させ始めた後において、前記ノズルからの前記開口部を介した前記受容体内への前記液体の予備吐出が可能となる位置まで前記シャッターが変位した後も、該シャッターの前記開放位置側への変位動作を継続させることが好ましい。
上記構成によれば、開放された開口部を介して、液体噴射ヘッドがノズルから受容体内に向かって予備吐出を行った場合に、駆動部によってシャッターの開放位置側への変位動作が継続される。このため、シャッターの開放位置側への変位動作に伴って受容体内に開口部から大気連通部へ向かう気流を発生させることができ、この気流によって、開口部からミスト状の液体を受容体内へ流入し易くすることができる。
上記予備吐出受容装置において、前記液体噴射ヘッドは、ターゲットに前記液体を噴射する液体噴射領域と前記受容体に前記液体を予備吐出する予備吐出位置との間を移動可能とされ、前記開口部は前記大気連通部よりも前記液体噴射領域側に位置していることが好ましい。
上記構成によれば、ノズルからの予備吐出時に開口部から大気連通部へ向かって発生する気流によって、ミスト状の液体が大気連通部から排出されることがあっても、大気連通部は開口部よりも液体噴射領域側に位置していないため、その排出されてしまったミスト状の液体が液体噴射領域まで到達し難くすることができる。
上記予備吐出受容装置において、前記シャッターは、前記液体噴射ヘッドが前記液体噴射領域から前記予備吐出位置に移動する方向に変位することで、前記開口部及び前記大気連通部を開放することが好ましい。
上記構成によれば、シャッターが開口部を開放する際に発生する気流は、液体噴射領域から予備吐出位置に向かう方向に発生するため、ミスト状の液体は液体噴射領域から離れる方向に流れようとする。このため、そのミスト状の液体が液体噴射領域まで到達し難くすることができる。
上記予備吐出受容装置において、前記大気連通部が開放された際に該大気連通部を介して前記受容体と大気との境界となる連通開口は、鉛直方向における高さが、前記液体噴射領域において前記ターゲットを支持する支持部材の支持面の高さよりも低いことが好ましい。
上記構成によれば、液体噴射領域においてターゲットを支持する支持部材の支持面の高さが連通開口よりも高いため、大気連通部及び連通開口からミスト状の液体が流出することがあっても、該ミスト状の液体が支持面上に到達してターゲットを汚染してしまう虞を低減することができる。
上記予備吐出受容装置において、前記連通開口は、鉛直方向に向かって開口していることが好ましい。
上記構成によれば、連通開口が鉛直方向に向かって開口しているため、連通開口を介して装置外部へ流出したミストは鉛直方向へ向かって遊動する。このため、ミストが支持面上に到達してターゲットを汚染してしまう虞を低減することができる。
上記課題を解決する液体噴射装置は、上記構成の予備吐出受容装置と、前記液体噴射ヘッドと、を備えた。
上記構成によれば、液体噴射装置において、上述した予備吐出受容装置が奏する作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
実施形態におけるプリンターの斜視図。 フラッシングボックスの平面図。 フラッシングボックスの正面図。 図2の4−4線矢視断面図。 シャッターが閉塞位置にあるフラッシングボックスの周辺構成を示す部分断面図。 図5に示す状態からキャリッジがシャッターに当接した状態のフラッシングボックスの周辺構成を示す部分断面図。 図6に示す状態からキャリッジがシャッターを開放位置に向けて押圧した状態のフラッシングボックスの周辺構成を示す部分断面図。 シャッターが開放位置にあるフラッシングボックスの周辺構成を示す部分断面図。 図8に示す状態からシャッターが閉塞位置に向けて変位した状態のフラッシングボックスの周辺構成を示す部分断面図。 (a)はシャッターがインク堆積物を掻き取る前の状態のフラッシングボックスの周辺構成を示す部分断面図、(b)はシャッターがインク堆積物を掻き取った後の状態のフラッシングボックスの周辺構成を示す部分断面図。 別の実施形態のフラッシングボックスの平面図。 図11の12−12線矢視断面図。 別の実施形態のフラッシングボックスの正面図。 (a),(b)は別の実施形態のフラッシングボックスの断面図であって、(a)はシャッターが開放位置にある状態を示す断面図、(b)は図14(a)に示す状態からシャッターが閉塞位置に向けて変位した状態を示す断面図。
以下、液体噴射装置をインクジェット式のプリンターに具体化した一実施形態を図1〜図10に従って説明する。
図1に示すように、プリンター11において略矩形箱状をなすフレーム12の内側下部には、略矩形板状をなす支持部材13がその長手方向を主走査方向Xに一致させた状態で設けられている。この支持部材13の支持面13a上には、フレーム12の背面下部に設けられた紙送りモーター14の駆動に基づいて、ターゲットの一例としての用紙Pが主走査方向Xと直交する副走査方向Yに給送される。また、フレーム12内における支持部材13の上方には、支持部材13の長手方向と平行に延びる棒状のガイド軸15が設けられている。ガイド軸15には、その軸線方向に往復移動可能な状態でキャリッジ16が支持されている。
フレーム12の背面側の壁部の内面におけるガイド軸15の両端部と対応する各位置には、駆動プーリー17及び従動プーリー18が回動自在に支持されている。駆動プーリー17には、キャリッジ16を往復移動させる際の駆動源となるキャリッジモーター19の出力軸が連結されている。また、これら一対のプーリー17,18の間には、一部がキャリッジ16に連結された無端状のタイミングベルト20が掛装されている。したがって、キャリッジ16は、ガイド軸15にガイドされながら、キャリッジモーター19の駆動力により無端状のタイミングベルト20を介して主走査方向Xに移動可能となっている。キャリッジ16の下面16aには、液体噴射ヘッド21が設けられる一方、キャリッジ16には、液体噴射ヘッド21に対して供給するインク(液体)を貯留するインクカートリッジ22が着脱可能に搭載されている。
また、図5に示すように、液体噴射ヘッド21の下面となるノズル形成面21aには、各色(本実施形態では、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K))のインクを噴射するノズル23C,23M,23Y,23Kからなる複数のノズル列24C,24M,24Y,24Kが設けられている。これらのノズル列24C,24M,24Y,24Kは、キャリッジ16の主走査方向Xと直交する方向に沿って並列して設けられている。そして、液体噴射ヘッド21のノズル形成面21aに形成されたノズル23C,23M,23Y,23Kから支持部材13の支持面13a上に給送された用紙Pに対してインク滴が噴射されることにより、用紙Pに対して印刷が行われる。
また、図1に示すように、フレーム12内において用紙Pが搬送される支持部材13の支持面13aから外れた位置には、液体噴射ヘッド21の非印刷時に液体噴射ヘッド21のノズル23C,23M,23Y,23Kから予備吐出されるインクを受容する予備吐出受容装置の一例としてのフラッシングボックス30が設けられている。
図2及び図3に示すように、フラッシングボックス30の外装を構成する受容体の一例としての筐体31は、キャリッジ16の主走査方向Xに長く延びる矩形箱状をなしており、その内底面には多孔質体からなるインク吸収材32(図4参照)が収容されている。
筐体31の上面31aにおける長手方向の一方側(図2及び図3では右側であって、支持部材13側)となる面部位であって、且つ、筐体31の上面31aにおける短手方向の一方側(図2では下側)となる面部位には、矩形状の貫通孔33が形成されている。貫通孔33は、液体噴射ヘッド21のノズル形成面21aにおけるノズル23C,23M,23Y,23Kの形成領域に対してキャリッジ16の主走査方向Xにおいて対応する位置に配置されている。また、貫通孔33は、液体噴射ヘッド21のノズル形成面21aにおけるノズル23C,23M,23Y,23Kの形成領域の大きさよりも一回り大きく構成されている。
筐体31の上面31aにおける長手方向の他方側(図2及び図3では左側であって、支持部材13とは反対側)となる面部位には、筐体31の上面31aの短手方向の略全域に亘って延びる矩形状の貫通孔34が形成されている。貫通孔34は、キャリッジ16の主走査方向Xにおいて貫通孔33と重畳して配置されている。
筐体31の上面31aには、筐体31の上面31aの外周縁によって囲まれる部分よりも若干小さい平面視形状を有するシャッター35が設けられている。シャッター35は、筐体31の上面31aに形成された貫通孔33及び貫通孔34を上方から覆っている。
図2及び図4に示すように、シャッター35の下面35aにおける筐体31の貫通孔33と対応する面部位には、断面矩形状をなす凸条36が突設されている。凸条36は、筐体31の上面31aの長手方向の一方側(図4では右側であって、支持部材13側)となる側面36a、及び筐体31の上面31aの長手方向の他方側(図4では左側であって、支持部材13とは反対側)となる側面36bが、鉛直方向に延びる平坦面となっている。また、凸条36は、キャリッジ16の主走査方向Xと直交する副走査方向Yにおいて貫通孔33の全域に亘って延在している。この場合、シャッター35の下面35aから下方への凸条36の突出量は、貫通孔33の深さ寸法(筐体31の上壁部の厚み寸法)よりも大きい。
また、シャッター35の下面35aにおける筐体31の貫通孔34と対応する面部位には、断面矩形状をなす凸条37が突設されている。凸条37は、筐体31の上面31aの長手方向の一方側(図4では右側であって、支持部材13側)となる側面37a、及び筐体31の上面31aの長手方向の他方側(図4では左側であって、支持部材13とは反対側)となる側面37bが、鉛直方向に延びる平坦面となっている。また、凸条37は、キャリッジ16の主走査方向Xと直交する副走査方向Yにおいて貫通孔34の全域に亘って延在している。また、シャッター35の下面35aから下方への凸条37の突出量は、貫通孔34の深さ寸法(筐体31の上壁部の厚み寸法)よりも大きい。なお、シャッター35の下面35aから下方への凸条37の突出量は、シャッター35の下面35aから下方への凸条36の突出量よりも大きい。
シャッター35の下面35aには、キャリッジ16の主走査方向Xにおいて凸条37よりも支持部材13から離れた面部位に矩形状の凹部38が形成されている。また、シャッター35の凸条37が筐体31の貫通孔34における支持部材13側の孔縁34aに当接した状態では、筐体31の貫通孔34がシャッター35の凹部38によって上方から覆われている。
図2及び図3に示すように、筐体31におけるキャリッジ16の主走査方向Xに沿う各側面31b,31cには、キャリッジ16の主走査方向Xにおける中央位置に位置する面部位に凸状の支持部40が設けられている。また、シャッター35におけるキャリッジ16の主走査方向Xに沿う各側面35b,35cには、キャリッジ16の主走査方向Xにおける中央位置よりも支持部材13とは反対側に位置する面部位に凸状の支持部41が設けられている。
筐体31の各側面31b,31cに設けられた支持部40とシャッター35の各側面35b,35cに設けられた支持部41との間には、引張りばね42がそれぞれ張設されている。なお、シャッター35の凸条36が筐体31の貫通孔33における支持部材13側の孔縁33aに当接するとともにシャッター35の凸条37が筐体31の貫通孔34における支持部材13側の孔縁34aに当接した状態では、シャッター35の支持部41は筐体31の支持部40よりもキャリッジ16の主走査方向Xにおいて支持部材13から離間して配置されている。そのため、シャッター35は、常には、引張りばね42によって支持部材13に接近する方向に付勢されている。
また、シャッター35の上面35dにおける長手方向の一方側(図2及び図3では右側であって、支持部材13側)となる面部位であって、且つ、シャッター35の上面35dにおける短手方向の略中央となる面部位には、円柱状をなす突起部44が上方に向けて垂直に突設されている。突起部44は、上方から見た平面視で筐体31の上面31aの短手方向において筐体31の貫通孔33に隣り合う位置に配置されている。また、突起部44の先端部位は、キャリッジ16において液体噴射ヘッド21を支持する下面16aよりも上方に位置している。
次に、上記のように構成されたプリンター11の作用について説明する。
さて、図5に示すように、液体噴射ヘッド21が支持部材13の支持面13a上の用紙Pに対してインクを噴射する液体噴射領域S1に位置した状態では、シャッター35は、引張りばね42からの付勢力に基づいて、凸条36を筐体31の貫通孔33の孔縁33aに当接させるとともに凸条37を筐体31の貫通孔34の孔縁34aに当接させる。そして、シャッター35は、貫通孔33及び貫通孔34を共に閉塞する閉塞位置に配置される。この場合、液体噴射ヘッド21は、筐体31の貫通孔33に対してノズル23C,23M,23Y,23Kを上下方向において非対向状態とさせる。
ここで、図6に示すように、液体噴射ヘッド21のノズル23C,23M,23Y,23Kからインクを予備吐出する場合には、キャリッジ16をガイド軸15の軸線方向の一方側(図6では左側)に移動させる。すると、液体噴射ヘッド21がキャリッジ16と共に移動する過程で、キャリッジ16がシャッター35の突起部44に対して当接する。
そして、図7に示すように、キャリッジ16をガイド軸15の軸線方向の一方側に更に移動させると、シャッター35の突起部44がキャリッジ16によって押圧される。すると、シャッター35は、引張りばね42からの付勢力に抗して、筐体31に対してガイド軸15の軸線方向に相対移動する。その結果、シャッター35は、凸条36を筐体31の貫通孔33の孔縁33aから離間させるとともに凸条37を筐体31の貫通孔34の孔縁34aから離間させる。そして、シャッター35は、筐体31における貫通孔33を徐々に開放させ始める。この点で、本実施形態では、キャリッジ16は、シャッター35を閉塞位置から開放位置に向けて変位させる駆動部の一例として機能する。
すると、図7において破線の矢印で示すように、シャッター35における凸条36の側面36b及び凸条37の側面37bが、筐体31の内側の空気を筐体31の内奥側に向けて押し込む。そのため、筐体31の貫通孔33がシャッター35から開放され始めると、筐体31の外部から貫通孔33を通じて筐体31の内奥側に流れ込む空気の流れが生じる。
この場合、液体噴射ヘッド21は、4列のノズル列24C,24M,24Y,24Kのうち、図7において液体噴射領域S1とは反対側に位置する2列のノズル列24C,24Mを構成するノズル23C,23Mを、筐体31の貫通孔33に対して上下方向において対向状態とさせる。すると、液体噴射ヘッド21は、対向状態とされたノズル23C,23Mから貫通孔33を通じて筐体31内へのインクの予備吐出が可能となる予備吐出位置S2に配置される。そして、この状態で液体噴射ヘッド21のノズル23C,23Mからインクが予備吐出されると、予備吐出されたインクから霧状となって拡散するインクミストが筐体31の内奥側に向かう気流の流れに乗って筐体31の内側に速やかに引き込まれる。この点で、本実施形態では、筐体31の貫通孔33は、液体噴射ヘッド21がインクの予備吐出を行う際にノズル23C,23Mと対向する部位に形成される開口部の一例として機能する。そして、筐体31の内側に引き込まれたインクミストは、筐体31に収容されたインク吸収材32によって吸収されて保持される。
また、図7に示すように、本実施形態では、シャッター35は、筐体31の貫通孔33が開放され始めてから若干の時間差をおいて、凹部38における液体噴射領域S1とは反対側の端部が筐体31の上面31aから外れて配置される。すると、筐体31の貫通孔34は、シャッター35の凹部38を介して筐体31の外部に連通する。この点で、筐体31の貫通孔34は、液体噴射ヘッド21がインクの予備吐出を行う際に、貫通孔33とは別の部位で大気に連通するように形成される大気連通部の一例として機能する。また、シャッター35の凹部38のうち、筐体31の上面31aから外れて配置された部位の開口38aは、貫通孔34を介して筐体31と大気との境界となる連通開口の一例として機能する。
この場合、凹部38の開口38aの高さは、支持部材13において用紙Pを支持する支持面13aの高さよりも低い。ここで、本実施形態では、凹部38の開口38aは鉛直方向に向けて開口しており、その開口縁は水平面に沿う構成である。そのため、凹部38の開口38aは、その開口縁の全域で高さが等しい。したがって、本実施形態では、凹部38の開口38aの高さとは、凹部38の開口38aにおける開口縁の全域の高さを意味している。
そして、筐体31の貫通孔34がシャッター35の凹部38を通じて筐体31の外部に連通すると、シャッター35における凸条36の側面36b及び凸条37の側面37bによって筐体31の内奥側に押し込まれた空気は、シャッター35の凹部38を通じて筐体31の外部に流動する。そのため、筐体31の貫通孔33を通じて筐体31の内奥側に流動する空気が、筐体31の内側で対流した後に筐体31の貫通孔33を通じて逆流することが抑制される。
また、筐体31の内側に引き込まれたインクミストは、シャッター35が筐体31の貫通孔33を開放し始めてから筐体31の貫通孔34を凹部38を通じて開放し始めるまでの間に、筐体31に収容されたインク吸収材32によって吸収されて保持される。そのため、筐体31の貫通孔34から凹部38を通じて空気が排出されたとしても、排出された空気の流れに乗ってインクミストが筐体31の外部に排出されることが低減される。
また、もし仮に、排出された空気の流れに乗ってインクミストが筐体31の外部に排出されたとしても、筐体31の貫通孔34は、貫通孔33よりも液体噴射領域S1から離間して配置されているため、インクミストが液体噴射領域S1に到達することが抑制される。
特に、本実施形態では、シャッター35の凹部38の開口38aが鉛直方向に向いており、更には、凹部38の開口38aの高さが支持部材13の支持面13aよりも下方に位置しているため、インクミストが液体噴射領域S1に到達することが更に抑制される。
続いて、図8に示すように、キャリッジ16をガイド軸15の軸線方向の一方側に更に移動させると、液体噴射ヘッド21は、4列のノズル列24C,24M,24Y,24Kを構成するノズル23C,23M,23Y,23Kを、筐体31の貫通孔33に対して上下方向において対向状態とさせる。
すると、シャッター35は、凸条36を筐体31の貫通孔33における支持部材13とは反対側の孔縁33bに当接させる。そして、シャッター35は、筐体31の貫通孔33を最大限に開放させつつ貫通孔34を凹部38を通じて筐体31の内外を連通させることにより、貫通孔33及び貫通孔34を共に開放する開放位置に配置される。
すなわち、本実施形態では、シャッター35は、液体噴射ヘッド21の一部のノズル23C,23Mから貫通孔33を介して筐体31内へのインクの予備吐出が可能となる位置まで変位した後も、開放位置側への変位動作が継続して行われる。そして、シャッター35は、液体噴射ヘッド21のノズル23C,23Mから筐体31内にインクが予備吐出されつつ開放位置に向けて変位する。
この場合、図8において破線の矢印で示すように、シャッター35における凸条36の側面36b及び凸条37の側面37bが、筐体31の内側の空気を筐体31の内奥側に向けて押し込む。そのため、筐体31の外部から貫通孔33を通じて筐体31の内奥側に流れ込む空気の流れが生じる。
したがって、シャッター35が開放位置に変位する過程で液体噴射ヘッド21のノズル23C,23Mからインクが予備吐出されると、予備吐出されたインクから霧状となって拡散するインクミストが筐体31の内奥側に向かう気流の流れに乗って筐体31の内側に速やかに引き込まれる。
また、図9に示すように、液体噴射ヘッド21が液体噴射領域S1に復帰する場合には、キャリッジ16をガイド軸15の軸線方向の他方側(図9では右側)に移動させる。すると、シャッター35は、引張りばね42からの付勢力に基づいて、キャリッジ16に対して突起部44を当接させつつ筐体31に対してガイド軸15の軸線方向に相対移動する。その結果、シャッター35は、凸条36を筐体31の貫通孔33の孔縁33bから離間させる。そして、シャッター35は、筐体31の貫通孔33を徐々に閉塞させ始める。
その後、キャリッジ16をガイド軸15の軸線方向の他方側に更に移動させると、シャッター35は、引張りばね42からの付勢力に基づいて、凸条36を筐体31の貫通孔33の孔縁33aに当接させるとともに凸条37を筐体31の貫通孔34の孔縁34aに当接させる(図6参照)。そして、シャッター35は、貫通孔33及び貫通孔34を共に閉塞する閉塞位置に配置される。なお、この場合、シャッター35は、貫通孔34における凹部38を通じた筐体31の内外の連通状態を解消してから若干の時間差をおいて、貫通孔33を閉塞する。
ところで、図10(a)に示すように、液体噴射ヘッド21のノズル23C,23M,23Y,23Kから筐体31内に向けてインクの予備吐出を繰り返し行うと、筐体31内に予備吐出されたインクがインク吸収材32に吸収されずに筐体31内における貫通孔33の近傍にインク堆積物50を形成する。
この点、本実施形態では、こうしたインク堆積物50が筐体31内に形成された場合であっても、以下のようにしてインク堆積物50の一部が掻き取られて除去される。
すなわち、図10(b)に示すように、液体噴射ヘッド21のノズル23C,23M,23Y,23Kからインクを予備吐出する際に、キャリッジ16をガイド軸15の軸線方向の一方側(図10(b)では左側)に移動させると、シャッター35の突起部44がキャリッジ16によって押圧される。すると、シャッター35における凸条36の側面36bが、筐体31内に形成されたインク堆積物50の上端部を掻き取って筐体31の内底面側に落下させる。その結果、筐体31内における貫通孔33の近傍に形成されるインク堆積物50の大きさが低減される。したがって、液体噴射ヘッド21のノズル23C,23M,23Y,23Kから貫通孔33を通じて筐体31内に向けてインクの予備吐出を良好に行うことが可能となる。
したがって、上記実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)液体噴射ヘッド21がインクの予備吐出を行わない場合には、筐体31の貫通孔33と貫通孔34は閉塞位置に変位するシャッター35によって共に閉塞される。このため、それ以前の予備吐出時に開放された貫通孔33を介して筐体31内に受容されたインクが貫通孔33から筐体31の外部に漏れ出ることを抑制することができる。一方で、液体噴射ヘッド21が貫通孔33にノズル23C,23M,23Y,23Kを対向状態にさせてインクの予備吐出を行う場合には、シャッター35が開放位置に変位するため、筐体31の貫通孔33と貫通孔34は共に大気に開放される。そして、この場合、ノズル23C,23M,23Y,23Kから貫通孔33を介して筐体31内に向けてインクが予備吐出されると、その吐出によって貫通孔33から筐体31内を貫通孔34に向かって流れる気流が発生する。そのため、予備吐出に伴い貫通孔33付近に生じたミスト状のインクは、その気流に引かれて貫通孔33から筐体31内に流入する。したがって、貫通孔33に向けて予備吐出されたインクが貫通孔33を介して内部に受容されずに外部を浮遊して周りを汚染してしまうことを抑制することができる。
(2)開放された貫通孔33を介して、液体噴射ヘッド21がノズル23C,23Mから筐体31内に向かって予備吐出を行った場合に、キャリッジ16によってシャッター35の開放位置側への変位動作が継続される。このため、シャッター35の開放位置側への変位動作に伴って筐体31内に貫通孔33から貫通孔34へ向かう気流を発生させることができ、この気流によって、貫通孔33からミスト状のインクを筐体31内へ流入し易くすることができる。
(3)ノズル23C,23Mからの予備吐出時に貫通孔33から貫通孔34へ向かって発生する気流によって、ミスト状のインクが貫通孔34から排出されることがあっても、貫通孔34は貫通孔33よりも液体噴射領域S1側に位置していないため、その排出されてしまったミスト状のインクが液体噴射領域S1まで到達し難くすることができる。
(4)シャッター35が貫通孔33を開放する際に発生する気流は、液体噴射領域S1から予備吐出位置S2に向かう方向に発生するため、ミスト状のインクは液体噴射領域S1から離れる方向に流れようとする。このため、そのミスト状のインクが液体噴射領域S1まで到達し難くすることができる。
(5)液体噴射領域S1において用紙Pを支持する支持部材13の支持面13aの高さが凹部38の開口38aよりも高いため、凹部38の開口38aからミスト状のインクが流出することがあっても、該ミスト状のインクが支持面13a上に到達して用紙Pを汚染してしまう虞を低減することができる。
(6)凹部38の開口38aが鉛直方向に向かって開口しているため、凹部38の開口38aを介して装置外部へ流出したミストは鉛直方向へ向かって遊動する。このため、ミストが支持面13a上に到達して用紙Pを汚染してしまう虞を低減することができる。
なお、上記実施形態は、以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・上記実施形態において、図11及び図12に示すように、シャッター35は、凸条136における筐体31の上面31aの長手方向の一方側(図12では右側であって、支持部材13側)となる側面136aが、支持部材13から遠ざかる方向に向けて下り勾配となる斜面状に構成されてもよい。
この構成によれば、シャッター35を開放位置から閉塞位置に向けて(図12では右側)移動させる場合に、シャッター35における凸条136の側面136aが、筐体31の内側の空気を筐体31の内奥側から貫通孔133側に向けて押し出すことが低減される。したがって、筐体31に収容されたミスト状のインクが貫通孔133を通じて筐体31の外部に溢れ出すことを抑制できる。
また、図11及び図12に示すように、シャッター35は、凸条137における筐体31の上面31aの長手方向の一方側(図12では右側であって、支持部材13側)となる側面137aが支持部材13から遠ざかる方向に向けて下り勾配となる斜面状に構成されてもよい。更には、シャッター35の凸条137は、支持部材13から遠ざかるに連れて筐体31の上面31aの短手方向両側に拡がるように平面視で略V字状をなすように構成されてもよい。
この構成によれば、シャッター35を開放位置から閉塞位置に向けて(図12では右側)に移動させる場合に、シャッター35における凸条137の側面137aが、筐体31の内側の空気を筐体31の内奥側から貫通孔133側に向けて押し出すことが低減される。したがって、筐体31に収容されたミスト状のインクが貫通孔133を通じて筐体31の外部に溢れ出すことを抑制できる。
また、図11及び図12に示すように、筐体31の上面31aにおける短手方向の一方側(図11では上側)に貫通孔133を形成するとともに、筐体31の上面31aにおける短手方向の他方側(図11では下側)に貫通孔134を形成してもよい。この場合、貫通孔133及び貫通孔134は、筐体31の上面31aにおける対角位置にそれぞれ配置され、シャッター35の移動方向において互いに重畳しない配置態様となっている。
この構成によれば、シャッター35を開放位置から閉塞位置に向けて(図12では右側)移動させる場合に、シャッター35における凸条136の側面136a及び凸条137の側面137aが、筐体31の内側の空気を筐体31の内奥側から貫通孔133側に向けて若干押し出したとしても、押し出された空気が貫通孔133を通じて筐体31の外部に溢れ出ることが低減される。したがって、筐体31に収容されたミスト状のインクが貫通孔133を通じて筐体31の外部に溢れ出すことを抑制できる。
・上記実施形態において、図13に示すように、シャッター35は、その一部が筐体31の側面31b,31cを覆うように構成されてもよい。また、シャッター35において筐体31の側面31b,31cを覆う部分に凹部138を形成し、凹部138における液体噴射領域S1とは反対側の端部が筐体31の側面31b,31cから外れて配置された場合に凹部138を通じて筐体31の内外を連通させる構成としてもよい。この場合、凹部138のうち、筐体31の側面31b,31cから外れて配置された部位の開口は、筐体31と大気との境界となる連通開口の一例として機能する。
この構成によれば、凹部138の開口は、筐体31の上面31aよりも低い位置に配置され、液体噴射領域S1において用紙Pを支持する支持部材13の支持面13aの高さよりも低い位置に配置される。そのため、凹部138の開口からミスト状のインクが流出することがあっても、ミスト状のインクが支持面13a上に到達して用紙Pを汚染してしまう虞を低減することができる。
なお、この場合、凹部138の開口は水平方向に向かって開口し、その開口縁は鉛直面に沿う構成である。そして、上記した凹部138の開口の高さとは、凹部138の開口における開口縁のうち、最上端に位置する部分の高さを意味している。
・上記実施形態において、図14(a)に示すように、シャッター35は、凸条37に代えて、平板状をなす回動部材140を回動軸141を中心として凹部38の内側面に回動可能に取り付けるとともに、筐体31内における回動部材140よりも支持部材13側となる位置に筐体31の側面から突出した円柱状の突起部142を設けてもよい。なお、図14(a)に示す一例では、回動部材140は、回動軸141を基端として支持部材13から遠ざかる方向に向けて水平に延びる回動姿勢と、回動軸141を基端として鉛直方向に延びる回動姿勢との間で回動可能とされている。すなわち、回動部材140は、回動軸141を中心として0度〜90度の角度範囲内で回動可能となっている。
この構成によれば、図14(b)に示すように、シャッター35を開放位置から閉塞位置に向けて(図14(b)では右側)に移動させると、回動部材140が突起部142によって係止される。そして、この状態でシャッター35を閉塞位置に向けて更に移動させると、回動部材140が突起部142によって押圧されて回動軸141を中心として回動する。そして、回動部材140は、支持部材13から遠ざかる方向に向けて下り勾配となるように傾斜する。その結果、回動部材140が、筐体31の内側の空気を筐体31の内奥側から貫通孔33側に向けて押し出すことが低減される。したがって、筐体31に収容されたミスト状のインクが貫通孔33を通じて筐体31の外部に溢れ出すことを抑制できる。
・上記実施形態において、凹部38の開口38aの高さは、液体噴射領域S1において用紙Pを支持する支持部材13の支持面13aの高さと同程度に設定してもよいし、支持部材13の支持面13aの高さよりも高く設定してもよい。
・上記実施形態において、筐体31の貫通孔34は、キャリッジ16の移動方向において液体噴射領域S1に対して貫通孔33と同程度に離間した配置であってもよいし、キャリッジ16の移動方向において貫通孔33から見て液体噴射領域S1側に位置してもよい。
・上記実施形態において、シャッター35は、液体噴射ヘッド21が、4列のノズル列24C,24M,24Y,24Kを構成するノズル23C,23M,23Y,23Kを筐体31の貫通孔33に対して上下方向において対向状態とさせることにより、液体噴射ヘッド21のノズル23C,23M,23Y,23Kから貫通孔33を介して筐体31内へのインクの予備吐出が可能となる位置まで変位した後も、開放位置側への変位動作が継続して行われる構成としてもよい。
・上記実施形態において、液体噴射装置は、キャリッジ16に伴って液体噴射ヘッド21が往復移動するシリアル式のプリンター11に限らず、液体噴射ヘッド21を固定したままでも用紙最大幅範囲の印字が可能なラインヘッド式のプリンターであってもよい。この場合、例えば、フラッシングボックス30に駆動部を設けることにより、シャッター35を開放位置と閉塞位置との間で変位させることが可能となる。
・上記実施形態において、液体噴射装置は、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置であってもよい。なお、液体噴射装置から微小量の液滴となって吐出される液体の状態としては、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体は、液体噴射装置から噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体を含むものとする。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含むものとする。液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造等に用いられる電極材や色材等の材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置がある。また、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置であってもよい。また、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置であってもよい。
11…液体噴射装置の一例としてのプリンター、13…支持部材、13a…支持面、16…駆動部の一例としてのキャリッジ、21…液体噴射ヘッド、23C,23M,23Y,23K…ノズル、30…予備吐出受容装置の一例としてのフラッシングボックス、31…受容体の一例としての筐体、33…開口部の一例としての貫通孔、34…大気連通部の一例としての貫通孔、35…シャッター、38a…連通開口の一例としての開口、P…ターゲットの一例としての用紙、S1…液体噴射領域、S2…予備吐出位置。

Claims (7)

  1. 液体を噴射可能な液体噴射ヘッドのノズルから予備吐出された前記液体を受容する予備吐出受容装置であって、
    前記液体噴射ヘッドが前記液体の予備吐出を行う際における前記ノズルと対向する部位に形成される開口部及び該開口部とは別の部位で大気に連通するように形成される大気連通部を有し、前記ノズルから前記液体が予備吐出された際には前記開口部を介して前記液体を内部に受容可能な受容体と、
    前記開口部及び前記大気連通部を共に閉塞する閉塞位置と前記開口部及び前記大気連通部を共に開放する開放位置とに変位可能なシャッターと、
    前記液体噴射ヘッドが前記開口部に前記ノズルを対向状態にさせて前記液体の予備吐出を行う場合には前記シャッターを前記開放位置に変位させる一方、前記液体噴射ヘッドが前記受容体の前記開口部に前記ノズルを非対向状態にさせる場合には前記シャッターを前記閉塞位置に変位させる駆動部と、
    を備えたことを特徴とする予備吐出受容装置。
  2. 前記駆動部は、前記シャッターを前記閉塞位置側から前記開放位置側へ変位させ始めた後において、前記ノズルからの前記開口部を介した前記受容体内への前記液体の予備吐出が可能となる位置まで前記シャッターが変位した後も、該シャッターの前記開放位置側への変位動作を継続させることを特徴とする請求項1に記載の予備吐出受容装置。
  3. 前記液体噴射ヘッドは、ターゲットに前記液体を噴射する液体噴射領域と前記受容体に前記液体を予備吐出する予備吐出位置との間を移動可能とされ、
    前記開口部は前記大気連通部よりも前記液体噴射領域側に位置していることを特徴とする請求項1又は2に記載の予備吐出受容装置。
  4. 前記シャッターは、前記液体噴射ヘッドが前記液体噴射領域から前記予備吐出位置に移動する方向に変位することで、前記開口部及び前記大気連通部を開放することを特徴とする請求項3に記載の予備吐出受容装置。
  5. 前記大気連通部が開放された際に該大気連通部を介して前記受容体と大気との境界となる連通開口は、鉛直方向における高さが、前記液体噴射領域において前記ターゲットを支持する支持部材の支持面の高さよりも低いことを特徴とする請求項3又は4に記載の予備吐出受容装置。
  6. 前記連通開口は、鉛直方向に向かって開口していることを特徴とする請求項5に記載の予備吐出受容装置。
  7. 請求項1〜請求項6のうち何れか一項に記載の予備吐出受容装置と、
    前記液体噴射ヘッドと、
    を備えたことを特徴とする液体噴射装置。
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