JP2014074946A - 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 アプリケーションにより作成されたデータが印刷領域のサイズに応じて適切に印刷されるように設定を行う情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムを提供する。
【解決手段】 アプリケーションにより作成されたデータが印刷される印刷領域のサイズに基づき、当該印刷領域のアスペクト比のページが前記アプリケーションにより設定可能であるか判定する。印刷領域のアスペクト比のページが設定可能であると前記判定手段により判定されなかった場合、前記アプリケーションのページにおいて印刷対象のデータが配置されるデータ配置領域のアスペクト比が前記印刷領域のアスペクト比になるように、当該データ配置領域を当該ページに設定する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、印刷のための設定を行う情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関する。
従来、アプリケーションにより作成されたデータを印刷装置に印刷させる場合に、ユーザ所望のサイズの印刷媒体へ容易に印刷させるための技術が知られている。
特許文献1には、表計算アプリケーション、プリンタドライバに対して所定のページサイズの設定を行うことにより、表計算アプリケーションにより作成された表データを用紙幅に合わせたサイズで印刷させるための技術が記載されている。具体的には、表データの縦横に一致するページサイズを表計算アプリケーションに対して設定する。そしてプリンタドライバが表計算アプリケーションから出力されたページを用紙幅に合わせて変倍するように、プリンタドライバに対して設定を行う。これにより、表計算アプリケーションから出力された表データの画像が、プリンタドライバにより用紙幅に合わせて変倍されることで、表が用紙幅に合わせて印刷される。
特開2010−067034号公報
しかしながら、アプリケーションに設定可能なページサイズに上限や下限が設けられている場合、アプリケーションに設定可能なページのアスペクト比が制限される。この場合、特許文献1に記載されているようにアプリケーション、プリンタドライバに対してページサイズの設定を行ったとしても、印刷対象のデータを適切に印刷できない場合がある。
例えば、アプリケーションにおける印刷対象の領域のアスペクト比が、アプリケーションで設定可能なページのアスペクト比の限度を超える場合、その領域の縦横に一致するサイズのページをアプリケーションに対して設定することができない。この場合、印刷対象の領域を含むページがプリンタドライバにより用紙サイズに応じて変倍されたとしても、そもそもページのサイズと印刷対象の領域のサイズが一致していないため、印刷対象の領域のサイズと用紙サイズが合わない場合がある。
以上の課題を鑑みて本発明は、アプリケーションにより作成されたデータが印刷領域のサイズに応じて適切に印刷されるように設定を行う情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため本発明の情報処理装置は、アプリケーションにより作成されたデータが印刷される印刷領域のサイズを特定するための情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された情報により特定される印刷領域のサイズに基づき、当該印刷領域のアスペクト比のページが前記アプリケーションにより設定可能であるか判定する判定手段と、前記印刷領域のアスペクト比のページが設定可能であると前記判定手段により判定されなかった場合、前記アプリケーションのページ内において印刷対象のデータが配置されるデータ配置領域のアスペクト比が前記印刷領域のアスペクト比になるように、当該データ配置領域を当該ページに設定する領域設定手段と、前記領域設定手段により前記データ配置領域が設定されたページが前記印刷領域に応じて変倍されるように、前記印刷領域のサイズに基づいて変倍設定を行う変倍設定手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、アプリケーションのページにおいて印刷対象のデータが配置されるデータ配置領域を、当該データ配置領域のアスペクト比が印刷領域のアスペクト比になるように設定する。また、データ配置領域が設定されたページが印刷領域に応じて変倍されるように変倍設定を行う。そのため、アプリケーションにより作成されたデータが印刷領域のサイズに応じて適切に印刷されるように設定を行うことができる。
本実施形態の印刷システムを示す図である。 PC101の構成を示す図である。 アプリケーションにより表示される画面を示す図である。 出力サイズ指定ダイアログを示す図である。 印刷結果の一例を示す図である。 本実施形態のプラグインソフトウェアの処理を示すフローチャートである。 アプリケーションに対するページ設定処理の一例を示すフローチャートである。 プリンタドライバの変倍設定画面を示す図である。 ロール紙幅指定ダイアログを示す図である。 プリンタドライバに対する変倍設定処理を示すフローチャートである。 アプリケーションにおけるデータ配置領域を説明するための図である 文書アプリケーションにおけるデータ配置領域の一例を示す図である。 プリンタドライバによるページデータの変倍結果を示す図である。 用紙の長さにページ長が達しない場合の印刷結果の一例である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態の一例を説明する。
図1は、本実施形態の印刷システムを示す図である。図1のように本実施形態の印刷システムは、PC101とプリンタ102を含む。プリンタ102は、印刷用紙などの印刷媒体に画像を印刷する印刷装置であり、例えばロール紙等の連続シートに画像を印刷する。またプリンタ102は、ロール紙に印刷を行った後に、ロール紙において画像が印刷されている部分の終端に対応する位置で紙を切断する。即ち印刷された画像の大きさに応じて紙が切断されるため、画像が複数枚の用紙に区切られることなく、連続的に画像を印刷させることができる。そのためロール紙印刷は、例えばポスターや垂れ幕、横断幕などに用いられる。
103は、PC101上で動作するアプリケーションであり、本実施形態では文字列の入力等により文書を作成する文書アプリケーションを例に説明する。
105はプリンタ102を制御するためのプリンタドライバである。プリンタドライバ105は、オペレーティングシステム(以下、OSと呼ぶ)を介してアプリケーション103から印刷対象のデータを受け取る。そして、そのデータに基づいて、プリンタ102で解釈可能な印刷データや画像を生成する処理を行う。そして、OSを介して印刷データをプリンタ102に送信することで、プリンタ102に印刷を実行させることができる。
またプリンタドライバ105は、プリンタ102に画像が印刷されるときの用紙サイズ等の印刷設定を行う。さらにプリンタドライバ105は、プリンタ102に画像を印刷させるときに、ユーザによる指示や後述するプラグインソフトウェアの指示に応じた変倍率で印刷対象の画像を変倍することができる。
104は、アプリケーションの機能を拡張するためのプラグインソフトウェア(以下、プラグインと呼ぶ)であり、アプリケーション103上で動作する。プラグイン104は、アプリケーション103やプリンタドライバ105に対する設定を行う。例えばアプリケーション103に対するページサイズの設定や、ページにおける余白の設定、テキストボックスに関する設定を行うことができる。またプラグイン104は、プリンタドライバ105に対して、印刷設定の指定や、印刷対象のデータへの変倍処理に関する設定を行うことができる。
なお、本実施形態においては、プリンタ102を用いて印刷を行うときの用紙の大きさをユーザがプラグイン104に対して指定することができる。そしてプラグイン104は、ユーザにより指定された用紙サイズに応じた大きさの画像を印刷させるための設定を、アプリケーション103とプリンタドライバ105に対して行う。詳細については後述する。
106は、プラグイン104により保持されているサイズ制限情報であり、アプリケーション103において設定可能なページサイズの上限、また下限を示す情報である。本実施形態では、アプリケーション103においてページ幅が100mm〜550mm、ページ高さが100mm〜550mmで、ページサイズが制限されているものとする。
なお、プリンタドライバ105により変倍処理が行われない場合、アプリケーション103において設定されたページサイズにより画像が印刷される。つまり、アプリケーション103により所定の用紙サイズに対応するページサイズでデータが作成された場合、その所定サイズの用紙に印刷させるためのデータが、アプリケーション103からプリンタドライバ105に出力される。この場合、プリンタドライバ105が画像に対する変倍を行わなければ、所定サイズに対応する大きさの画像がプリンタ102に送信される。
図2はPC101の構成を示す図である。
PC101は、CPU201、RAM202、マウスやキーボード、タッチパネル等の入力装置203、CRTやLCDなどの表示装置204、光磁気ディスク等のROM205を含む。またそれらの構成要素が内部バスラインIBにより接続されている。
ROM205には、本実施形態におけるプラグイン104やアプリケーション103、プリンタドライバ105、OS、その他プログラム情報が格納されている。CPU201はROM205に記憶されている各種のプログラムをRAM202上で実行することにより、本実施形態で説明する処理を行うことができる。
またPC101の内部バスラインIBは、プリンタ102と外部バスラインBLによって接続され、PC101は外部バスラインBLを介してプリンタ102に対して印刷ジョブを送信することができる。
入力装置203はユーザが操作するための操作デバイスであり、PC101に対するユーザによる各種の指示を入力することができる。CPU201は、入力装置203から入力したユーザによる指示に応じて、表示装置204に各種のデータを表示させる。例えばアプリケーション103やプラグイン104、プリンタドライバ105により提供される操作画面を表示させる。またCPU201は、ユーザに各種の指示を行わせるためのアイコンやメニュー、その他のオブジェクトを表示させることができる。ユーザはそれらの表示項目に従って入力装置を操作することで、各種の指示を行うことができる。またCPU201は、入力装置203から入力したユーザによる指示に応じて、画像をプリンタ102で印刷させるための印刷制御処理を行う。具体的には、ユーザが入力装置203を用いてアプリケーション103に対して印刷指示を行うと、CPU201は、アプリケーション103に印刷対象のデータをプリンタドライバ105に出力させる。そしてCPU201は、プリンタドライバ105に印刷対象のデータに基づく画像を作成させて、作成された画像をプリンタ102に出力させる。
図3はアプリケーションにより表示される画面を示す図である。この画面はアプリケーション103が起動したときに表示される。
301はタイトルバーであり、アプリケーションの画面は、現在作成中の文書のタイトルやアプリケーション名等を表示する。302は、メニューバーであり、アプリケーション103の備える機能をメニュー形式で表示する。303はツールバーであり、プラグインやアプリケーションの備える機能を実行させるためのアイコンが配置される。304は文書表示領域であり、ユーザにより作成中の文書が表示される。
なお図3に示されているように、文書表示領域304には現在ユーザの編集対象となっている原稿305が表示される。このとき原稿305の大きさや縦横比は、アプリケーション103に設定されているページサイズに応じたものとなっている。本実施形態では、アプリケーション103が起動したときには、ページサイズとしてA4サイズ(幅210mm、高さ297mm)が設定されているものとする。306は文書表示領域304における原稿305の表示倍率を指定するための表示倍率指定欄である。
307は本実施形態のプラグイン104を起動させるための起動アイコンである。この起動アイコン307は、プラグイン104がPC101にインストールされ、図1に示したようにアプリケーション103上でプラグイン104が動作できる状態になると、図3のように表示される。ユーザは図3の画面上で起動アイコン307を指示することにより、プラグイン104を起動させることができる。
図4は出力サイズ指定ダイアログを示す図であり、この出力サイズ指定ダイアログは、ユーザにより起動アイコン307が指定されたときに、プラグイン104により表示される。
401は、出力サイズ指定ダイアログであり、ユーザはこのダイアログを用いて、プリンタ102に画像を印刷させる印刷媒体のサイズを指定することができる。本実施形態ではプリンタ102によりロール紙に対して印刷が行われるため、出力サイズ指定ダイアログ401は、ロール紙の幅を指定できるように表示される。402は、ロール紙の幅を指定するための用紙幅指定欄であり、403はロール紙において画像を印刷させる領域の長さを指定するための、用紙長指定欄である。
なお、用紙幅指定欄402では、用紙幅の複数の候補から、ユーザ所望の用紙幅を選択できるものとする。また用紙長指定欄403では、本実施形態ではミリメートル単位で指定できるものとする。図4の例では、ユーザにより、用紙幅として24インチロール、用紙の長さとして18000mmが指定されたとする。
また後述するが、本実施形態によればユーザが出力サイズ指定ダイアログ401で指定した用紙サイズに応じた大きさで画像を印刷させることができる。よって、例えばユーザがポスターや垂れ幕の大きさを出力サイズ指定ダイアログ401に対して指定し、そのサイズに応じた幅のロール紙をプリンタ102に設置することにより、ユーザにより指定されたサイズのポスターや垂れ幕を印刷させることができる。
404は用紙作成ボタンである。ユーザがこの用紙作成ボタン404を押下すると、出力サイズ指定ダイアログ401で設定されている用紙サイズに応じて印刷が行われるように、プラグイン104がアプリケーション103とプリンタドライバ105に対する設定を行う。なお、用紙作成ボタン404が押下されると、プラグイン104により出力サイズ指定ダイアログ401が閉じられ、アプリケーション103の画面が表示される。
405はキャンセルボタンであり、出力サイズ指定ダイアログ401の表示中の任意のタイミングでユーザが押下することが可能である。キャンセルボタン405が押下されると、出力サイズ指定ダイアログ401でユーザが設定した内容は無効となり、出力サイズ指定ダイアログ401が閉じられ、ユーザの入力対象がアプリケーション103の画面が表示される。
上記の用紙作成ボタン404がユーザにより押下されると、プラグイン104はアプリケーション103に対し、ページサイズを設定する。このページサイズは、出力サイズ指定ダイアログ401により指定された用紙幅、用紙長さのアスペクト比で、またアプリケーション103により編集されている文書の幅が1ページの幅に合うようにページサイズを設定する。
またプラグイン104は、ユーザによる用紙作成ボタン404の押下に応じて、プリンタドライバ105を起動させる。そしてプリンタドライバ105に対し、アプリケーション103から出力されたページの幅が、出力サイズ指定ダイアログ401で設定された用紙幅に一致するように、ページデータの変倍率を設定する。
上記のようにアプリケーション103、プリンタドライバ105に対する設定が行われると、プラグイン104は、アプリケーション103に対して印刷指示を行う。するとアプリケーション103は、プラグイン104により設定されたページサイズのページに文書データが配置されたページデータを、プリンタドライバ105に出力する。そしてプリンタドライバ105は、上記のように設定された変倍率に従ってページデータの変倍、画像の生成を行う。すると、プリンタ102において印刷される印刷対象の画像が、用紙幅に応じた幅で生成され、その画像がプリンタ102に出力される。
以上のプラグイン104による処理によって、アプリケーション103により作成されたデータを示す画像が、ユーザが出力サイズ指定ダイアログ401に対して設定した用紙サイズに応じた大きさで、その用紙サイズの用紙に印刷される。
ここで、アプリケーション103に対して設定可能なページサイズには上限及び下限がある場合がある。本実施形態においては、アプリケーションに対してページ幅、ページ高さがそれぞれ100mm〜550mmであるページサイズが設定可能であるとする。このようにアプリケーションにおいて設定可能なページサイズに制限がある場合に、ユーザが意図した印刷結果が得られない場合がある。
図5は、印刷結果の一例を示す図である。
図5(A)は、アプリケーション103においてページが分割されたときの印刷結果を示す図である。図5(A)では、「ABC」から「END」までの領域を、ロール紙幅に合わせて印刷したものとする。すると印刷対象の領域(「ABC」から「END」)の行数が多い場合、アプリケーション103で設定可能な用紙サイズの中で最も縦長のページサイズ(縦:550mm、横:100mm)を設定したとしても、文書が複数ページに分割されてしまうことがある。この場合、印刷結果においてページ間の余白が不要に設けられてしまい、ユーザが意図した印刷結果にならない場合がある。例えばユーザが垂れ幕を作成する場合に、文字の間でページが分割されると、文字間にページ間の余白が設けられてしまうことがある。すると、ページ内で連続する文字の間隔と、ページを跨いだ場合の文字の間隔が異なり、ユーザ所望の印刷結果が得られない場合がある。さらに、例えば写真画像等、本来は1つのオブジェクトとして印刷されるデータが複数のページに分割された場合、そのデータが、ページ間の余白により分割されて印刷が行われてしまうことがある。
図5(B)は、ロール紙の長さに合わせて印刷対象の画像を変倍したときの印刷結果の一例である。ここではユーザが18000mmの長さ、609.6mmの幅の紙への印刷を希望しているものとする。しかしながら、上記のようにアプリケーション103においてページ幅、ページ高さが100mm〜550mmであるため、最も縦長のページサイズでも、図5(B)のように100mm×550mmである。よってこのページサイズのページを18000mmの長さに合わせて変倍すると、図5(B)に示すように、印刷対象の画像が幅方向にはみ出してしまい、適切な印刷を行えない場合がある。
本実施形態ではプラグイン104の処理により、ユーザが指定した用紙のアスペクト比に合わせて、アプリケーション103のページにおいてデータが配置されるデータ配置領域を限定する。このとき、印刷対象のデータが配置されたページが用紙の長さに応じて変倍されたときに、ページが用紙からはみ出したとしても、そのページ内のデータ配置領域が用紙からはみ出さないようにデータ配置領域を限定する。これにより、印刷対象のデータが用紙幅からはみ出すことを防ぎ、また印刷対象のデータが複数ページに分割されることを防ぐ。本実施形態におけるデータ配置領域の決定について図11を用いて説明する。
図11は、アプリケーションにおけるデータ配置領域を説明するための図である。
aV1102、aH1103はそれぞれ、アプリケーション103において設定可能なページサイズの最大高さ、最小幅である。またpV1104、pH1105はそれぞれ、図4の出力サイズ指定ダイアログ401においてユーザにより指定された用紙サイズであり、アプリケーションにより作成されたページが印刷される用紙の大きさである。
プラグイン104は、アプリケーション103により設定されるページサイズのアスペクト比と、ユーザにより指定された用紙サイズのアスペクト比とが一致するように、アプリケーション103にページサイズを設定する。しかしながら図11のように、用紙サイズが非常に縦長な形状である場合、アプリケーション103において最も縦長なページサイズが設定されたとしても両者のアスペクト比が一致しない場合がある。そのときプラグイン104は、アプリケーション103におけるデータ配置領域のアスペクト比が、ユーザにより指定された用紙サイズのアスペクト比に合うように、データ配置領域の幅であるaD1101を決定する。そして、高さがaV1102、幅がaH1103のデータ配置領域をアプリケーション103に設定する。
図12は、本実施形態により文書アプリケーションにデータ配置領域を設定した場合の表示画面の一例である。図12の1205の点線枠で囲まれた領域がデータ配置領域である。このデータ配置領域のアスペクト比は、図4の出力サイズ指定ダイアログ401においてユーザが指定した用紙サイズのアスペクト比に対応している。
なお、文書アプリケーションにデータ配置領域を指定する場合、プラグイン104は、例えばページにおけるデータ配置領域1201の外側に配置される余白の幅を、データ配置領域1201のサイズに応じて設定する。文書アプリケーションでは、ユーザにより余白の幅を指定することができるがプラグイン104は、ユーザによる指定の代わりに、余白を設定するための指示をアプリケーション103に対して行い、余白の設定を行う。またプラグイン104による指示により、プリンタドライバ105が、アプリケーション103から出力されたページデータを用紙サイズの長さに応じて変倍する。
なお、アプリケーション103に対する余白の設定方法としては、ユーザ操作と同様の指示をアプリケーション103に対して送信する場合に限らず、各種の設定方法を用いることができる。例えば、アプリケーション103からプリンタドライバ105に送信される印刷対象のデータに、余白に関する値が書き込まれる場合には、プラグイン104が、その値をデータ配置領域に合わせて書き換えることにより、余白の設定を行ってもよい。
図13は、プリンタドライバによるページデータの変倍結果を示す図である。プラグイン104により、プリンタドライバ105は、図13のページ(aH×aV)を用紙サイズの長さ(pV)に合わせて変倍する。すると、図5(B)で説明した場合と同様に、ページ1301の右側がはみ出す。
しかし、図11、図12で説明したようにアプリケーション103においてデータ配置領域が、用紙サイズのアスペクト比に対応するように設定されている。よって、ページ1301におけるデータ配置領域に対応する部分は用紙に印刷され、ページ1301における余白に対応する部分がはみ出すことになる。従って、図13に示すようにユーザがデータ配置領域に対して文字「ABC」「END」を入力した場合、その文字については用紙サイズ上に配置される。そのため、ユーザがアプリケーション103に入力した文字を、用紙からはみ出させないように印刷することができる。
次に、プラグイン104によるアプリケーション103、プリンタドライバ105に対する設定処理についてフローチャートを用いて詳細に説明する。特にS606のデータ配置領域のサイズ決定処理の詳細については図7を用いて説明する。
図6は本実施形態のプラグインソフトウェアの処理を示すフローチャートである。この処理は、図2のROM205に記憶されているプラグイン104に対応するプログラムを、CPU201がRAM202をワークメモリとして実行することにより実現される。
まずアプリケーション103のツールバー303上で、ユーザにより起動アイコン307が押下されると、プラグインプログラムが起動し、図6に示すフローチャートに示す処理が開始される。
S601では図4で説明した出力サイズ指定ダイアログ401の表示を行う。ユーザはこの出力サイズ指定ダイアログ401を用いて、ロール紙幅、長さの指定を行うことができる。
S602では、ユーザによる入力待ちの状態となり、ユーザにより入力されたボタンが判別される。そして、ユーザにより出力サイズ指定ダイアログ401における用紙作成ボタン404が押下されたと判別された場合には、S603に進む。一方、キャンセルボタン405が押下されたと判別された場合は、後述するS609に進む。
S603では、用紙幅指定欄402と用紙長指定欄403への入力が適切であるか否かの判定を行う。入力が適切でない場合とは、例えば数値以外が入力されている場合や、負値が入力されている場合、または値が入力されていない場合、プリンタ102において出力をサポートしていないサイズが入力されている場合等のケースである。入力された値がプリンタ102においてサポートされているかについては、S603においてプラグイン104が入力値をもとにプリンタドライバ105に問合せを行う。他にも、プラグイン104がS603における判定を行う前に、予めプリンタドライバ105から、プリンタ102によりサポートされているサイズを取得する場合であってもよい。この場合、サポートされているサイズと入力値とを比較することにより、入力値が適切な値であるか判断することができる。
S603にて、ページサイズが適切でないと判定された場合は、表示装置204に警告ダイアログを表示させる。ユーザにより、警告ダイアログの確認ボタンが押下されると、再度S602にて、出力サイズ指定ダイアログ401の入力待ち状態となる。S603にて、用紙サイズが適切であると判定された場合は、S604に処理を進める。
次にS604では、ユーザにより指定された用紙サイズが、アプリケーション103において設定可能な最大ページサイズに収まるか判定する。具体的には、プラグイン104が所持するサイズ制限情報106により、アプリケーション103における最大ページサイズ(幅550mm×高さ550mm)を特定する。そして、S601においてユーザにより指定された用紙サイズの縦、横の長さをそれぞれ、上記の最大ページサイズの幅、高さと比較し、その少なくとも一方について用紙サイズの方が大きい場合に、用紙サイズがページサイズに収まらないものと判断する。
S604において、ユーザにより指定された用紙サイズが、アプリケーションにおける最大ページサイズに収まると判断されると、S605に進む。S605では、S601においてユーザにより指定された用紙サイズを、アプリケーション103におけるページサイズとして設定する。これにより印刷時には、ユーザが指定した用紙サイズに対応するページのデータがアプリケーション103からプリンタドライバ105に出力されるため、印刷用紙に適切に印刷を行うことができる。
S604において、ユーザにより指定された用紙サイズが、アプリケーションにおける最大ページサイズに収まらないと判断されるとS606に進み、その用紙サイズに対応するページサイズを設定する。このS606では、用紙サイズが非常に縦長の場合、図11、図12を用いて説明したように、データ配置領域がアプリケーション103に対して設定される。S606の処理の詳細については図7を用いて後述する。
S607では、プリンタドライバ105の変倍設定を行う。これは、S601でユーザにより設定された用紙サイズの用紙に合わせてプリンタドライバ105が変倍を行うように、プリンタドライバ105に対して変倍設定を行う処理である。このS607におけるプリンタドライバ105に対する設定処理については、図8、図9、図10を用いて後述する。
次にS608において、アプリケーションに対して文書表示領域304におけるページの表示倍率の変更を行う。ここでは、アプリケーション103に対して、例えば「ページ幅に合わせる」や「全体表示」等で原稿305を表示するように設定する。またデータ配置領域の設定を行った場合には、その領域の大きさに応じた表示倍率を設定する。これにより、プラグイン104による変更後のデータ配置領域を、適切な大きさで表示させることができる。さらに、ページ内のデータ配置領域を設定したときに、そのデータ配置領域に応じてフォントサイズを設定してもよい。これによりユーザは、データ配置領域の大きさに応じたフォントサイズで文字を入力することができる。
最後にS609にて、出力サイズ指定ダイアログ401の表示を終了する。
次に、図6のS606におけるページ設定処理について図7を用いて説明する。図7は、アプリケーションに対するページ設定処理の一例を示すフローチャートである。
S701では、プラグイン104は、サイズ制限情報106を参照して、アプリケーション103において設定可能なページサイズを取得する。ここではページの縦、横ともに100mm〜550mmである。
次に、S702では、ページサイズの最小幅(min=100mm)を、S601〜S603においてユーザにより指定された用紙幅(=609.6mm)方向に合わせて変倍したときの倍率Rate1を算出する。ここで、倍率Rate1は6(≒609.6mm/100mm)となる。
次に、S703ではS702で算出した倍率Rate1で、アプリケーション103におけるページの最大長(max=550mm)を変倍した場合に、ユーザにより指定された用紙の長さに達するかどうかの判定を行う。具体的には、Rate1×max≧pVが成り立つか判定する。この判定により、図4に示した画面においてユーザにより指定された印刷用紙(印刷領域)のアスペクト比が、アプリケーション103に設定可能なページのアスペクト比の制限を超えるか判定することができる。
上記式が成り立ち、ユーザが指定した用紙の長さに達する場合は、ユーザにより指定された印刷用紙のアスペクト比が上記の制限内であり、当該アスペクト比のページが設定可能であると判定されたことになる。即ち、ユーザにより指定された用紙サイズのアスペクト比に合うように、アプリケーション103においてページサイズを設定することができる。そこでS707に進み、図11におけるページサイズの縦、横の高さaH、aVをそれぞれ、pH/Rate1、pV/Rate1として決定する。即ち、アプリケーション103のページサイズを、ユーザにより指定された用紙サイズと同じアスペクト比であり、且つ最小の幅(min)となるように設定する。
一方、S703において、Rate1×max≧pVが成り立たない場合、ページ幅を最小として変倍を行ったとしても用紙の長さにページ長が達しない。即ち、ユーザにより指定された印刷用紙のアスペクト比が、アプリケーションで設定可能な用紙サイズのアスペクト比の制限を超えてしまい、印刷用紙のアスペクト比のページが、アプリケーションに設定できないと判定されたことになる。図14は、用紙の長さにページ長が達しない場合の印刷結果の一例である。図14のように、倍率Rate1でページを変倍したとしても、用紙長3300mm(550mm×6)までしか印刷を行えないことがわかる。そこで図12、図13で説明したように、アプリケーション103に対してデータ配置領域の設定を行う。
S704では、用紙長に合わせてページの変倍を行うときの倍率を算出する。具体的には、図11における用紙長pVと、ページの最大の長さmaxを用いて、倍率Rate2=pV/maxを算出する。次にS705において、最も縦長のページサイズとして、幅aH=min、高さaV=maxを決定する。
S704において算出された倍率Rate2により、S705において設定されたページサイズを変倍した場合、ユーザが指定した用紙長の画像が作成されるが、幅が用紙からはみ出してしまう。そこでS706では、アプリケーション103により作成されたページが倍率Rate2により変倍されたとしても、データ配置領域が用紙からはみ出さないように、当該ページにおいてデータ配置領域(幅:aD1101、高さ:aV1102)の設定を行う。具体的には、データ配置領域の幅であるaD1101を、aD=pH/Rate2として算出する。このように算出されるaD1101は、S704において算出されたRate2=pV/maxから、aD=max×(pH/pV)となる。データ配置領域のアスペクト比(aD:max)が、ユーザにより指定された用紙サイズのアスペクト比(pH:pV)と同じであることがわかる。なお、データ配置領域の高さaV1102には、max(=pV/Rate2)が設定される。
本実施形態では、用紙長は18000mmであるので、倍率Rate2は32(≒18000mm/550mm)となる。また用紙幅pHは609.6mmであるので、ページにおけるデータ配置領域の幅aDは19mm(≒609.6mm/32)となる。よって、図12に示したように、100mm×550mmのページにおいてデータ配置領域の幅が19mmになるように、アプリケーションに対する余白の設定を行う。
以上で説明した図7の処理により、ユーザが図4の出力サイズ指定ダイアログ401に指定した用紙サイズが非常に縦長(幅100mm:長さ550mmよりも縦長)であった場合、アプリケーション103におけるデータ配置領域が設定される。例えば図12に示すように、ユーザはデータ配置領域1201に対して文書を入力可能となる。なお、このときS608の処理により、データ配置領域1201に対応する表示倍率で表示が行われる。
なお、以上の説明では、余白の設定等により、ユーザが印刷対象のデータを配置可能な領域を制限するものにしたが、これに限らず、ユーザがデータを配置するための推奨領域を設定するようにしてもよい。つまり、プラグイン104によりアプリケーション103に設定されるデータ配置領域を推奨領域とするが、その推奨領域以外の領域に対してユーザがデータを配置できる場合であってもよい。推奨領域の設定方法として、例えばページ内にテキストボックスをデータ配置領域として表示させてもよい。このとき、テキストボックス内に「この領域に入力して下さい」等のメッセージを予め挿入しておいてもよい。また推奨領域を示す表示として、例えばページ内の推奨領域とそれ以外の領域の色を異ならせてもよい。または推奨領域以外の領域に任意のオブジェクトを配置して、用紙に印刷されないことをユーザに通知してもよい。その場合、例えば「この領域は印刷されません」等のメッセージが入力されたテキストオブジェクトを挿入してもよいし、印刷が行われないことを示す画像オブジェクトを挿入してもよい。
次に、図6のS607におけるプリンタドライバ105に対する変倍設定について説明する。
図8は、プリンタドライバの変倍設定画面を示す図である。図8に示す画面上でユーザが指示を行うことにより、プリンタドライバ105の変倍処理について設定を行うことができる。本実施形態では、ユーザが指示を行う代わりに、プラグイン104がプリンタドライバ105に指示することにより変倍設定を行う。プラグイン104がプリンタドライバ105に指示を送る方法として、例えばプリンタドライバの持つ拡張APIを用いることが考えられる。本実施形態における変倍設定は、図8、図9に示したプリンタドライバの設定画面が開かれるものではないが、ここでは説明のために図8に示す画面を用いて変倍に関する設定について説明する。
801は原稿サイズコンボボックスであり、アプリケーション103で作成した原稿サイズを指定するための表示欄である。802は拡大/縮小チェックボックスであり、拡大/縮小チェックボックス802にチェックが入っている場合に、後述する各種変倍設定の中から一つの変倍設定を選択することが可能となる。803〜805は変倍設定の選択を行うラジオボタンであり、いずれか一つの変倍設定が選択可能である。807は出力用紙サイズコンボボックスであり、プリンタ102で出力するページのサイズを指定する指定欄である。
803は「出力用紙サイズに合わせる」ラジオボタンである。プリンタドライバ105は、ラジオボタン803が選択されている場合、原稿サイズコンボボックス801に指定されたサイズから出力用紙サイズコンボボックス807に指定されたサイズへの変倍処理を行う。
804は「ロール紙の幅に合わせる」ラジオボタンである。プリンタドライバ105は、ラジオボタン804が選択されている場合、ロール紙幅指定ダイアログを起動する。図9は、ロール紙幅指定ダイアログを示す図である。ユーザは、ロール紙幅を指定するための902のコンボボックスにより、ロール紙の幅を指定することができる。プリンタドライバ105は、原稿サイズコンボボックス801の幅から902のロール紙幅コンボボックスに指定された幅となるように、アプリケーション103から出力されたページに対する変倍処理を行う。
805は倍率を指定するラジオボタンである。プリンタドライバ105においてラジオボタン805が選択されている場合、プリンタドライバ105は、原稿サイズコンボボックス801で指定されているサイズのページを806に示した倍率指定スピンボックスで指定された倍率で変倍処理を行う。
図6のS607では、プラグイン104がプリンタドライバ105に対し、図7のS705、S707で設定されたページサイズが、S601において指定された用紙サイズに応じて変倍されるように、変倍設定を行う。具体的には、プラグイン104は、S705またはS707で設定されたページサイズをプリンタドライバ105における原稿サイズに設定するためのコマンドを、プリンタドライバ105に送信する。この処理は、ユーザが図8における原稿サイズコンボボックス801に原稿サイズを入力する操作に相当する。
またプラグイン104は、プリンタドライバ105における用紙サイズに、S601〜S603においてユーザにより指定された用紙サイズを設定するためのコマンドを、プリンタドライバ105に送信する。この処理は、ユーザが図8の出力用紙サイズコンボボックス807に用紙サイズを入力する操作に相当する。
さらにプラグイン104は、プリンタドライバ105に対して倍率を指定する。S707においてページサイズが設定された場合には倍率Rate1を指定し、S705においてページサイズが設定された場合には倍率Rate2を指定する。この処理は、ユーザが図8の倍率指定スピンボックス806に対して倍率を指定する操作に相当する。
本実施形態では、以上の図8、図9を用いて説明したユーザによる変倍設定の指定を、ユーザの代わりにプラグイン104が行う。プラグイン104によるプリンタドライバ105に対する変倍処理について図10を用いて詳細に説明する。図10は、プリンタドライバに対する変倍設定処理を示すフローチャートである。
S1001において、アプリケーション103に設定されているページサイズ(原稿サイズ)が、定型サイズであるか判定する。ここで、定型サイズとは、プリンタドライバ105にあらかじめ登録されているサイズであり、例えば、ISO A4(210mm×297mm)、ISO A3(297mm×420mm)等である。
S1001において、ページサイズが定型サイズではあると判定された場合、S1002に進む。S1002では、定型サイズであるページサイズを、プリンタドライバ105に対して設定する。この設定は、図8の原稿サイズコンボボックス801に対する、定型サイズであるページサイズの登録に相当する。
S1001において、ページサイズが定型サイズではないと判定された場合、S1003に進む。S1003では、定型サイズでないサイズについて、プリンタドライバ105に対してユーザ定義サイズの登録処理を行う。プリンタドライバ105は、あらかじめ登録している定型サイズ以外のサイズによる印刷を行えるように、任意のサイズ(ユーザ定義サイズ)を登録できるユーザ定義サイズ登録機能を備えている。S1003では、プラグイン104はそのユーザ定義サイズ登録機能を利用している。
次にS1004において、プリンタドライバ105に対して、変倍処理における倍率を設定する。この設定は、図8の倍率指定スピンボックス806における倍率指定に相当する。ここでは倍率として、図7のS705またはS707において設定されたRate1、もしくはRate2を設定する。
以上のように、プラグイン104により、プリンタドライバ105において印刷対象のデータに対する拡大/縮小処理の設定が行われる。
例えば、図4に示した出力サイズ指定ダイアログ401においてユーザにより指定された用紙のアスペクト比と同じアスペクト比で、アプリケーション103にページサイズが設定可能である場合、変倍処理の倍率としてRate1が設定される。このRate1は上記のようにユーザにより指定された用紙サイズに応じて決定されている。そのため、プリンタドライバ105が変倍率Rate1に従って、アプリケーション103により作成されたページを拡大すると、そのページが用紙サイズに対応する大きさで印刷される。
一方、ユーザにより指定された用紙のアスペクト比が、アプリケーション103で設定可能なページのアスペクト比の制限よりも縦長だった場合、プリンタドライバ105には拡大率としてRate2が設定される。すると図13に示したように、アプリケーション103により作成されたデータが、ユーザにより指定された用紙のサイズを越えて拡大される。ただし、このときにはアプリケーション103においてデータ配置領域が、用紙サイズに合わせて限定されている。そのため、上記のように用紙からページをはみ出させて拡大を行ったとしても、データが入力されていない余白が用紙からはみ出すことになり、データ配置領域は用紙上に印刷される。よって、ユーザによりアプリケーション103に対して入力されたデータに関しては、用紙に適切に印刷させることができる。
以上のように本実施形態によれば、ユーザにより指定された用紙のアスペクト比が、アプリケーション103で設定可能なページのアスペクト比の限度を超える場合、アプリケーション103のページ内においてデータ配置領域の設定が行われる。この領域設定処理により、データ配置領域が用紙のアスペクト比に合わせて限定されるため、プリンタドライバ105が用紙に合わせて印刷対象のページを変倍したとしても、ページにおけるデータ配置領域が用紙上に配置される。よって、ユーザによりアプリケーション103に対して入力されたデータに関しては、用紙に適切に印刷させることができる。
さらに、本実施形態では、アプリケーション103からプリンタドライバ105に対して出力される印刷対象のページは、複数ページに分割されずに、1ページとして出力される。そのため印刷結果において、ページ間の区切りが余白として設けられてしまうことを防ぐことができる。また上記のように、本実施形態では印刷対象のデータが1ページ内において連続する1つのデータ配置領域に配置される。よってアプリケーション103において、例えば写真画像等、本来は1つのオブジェクトとして印刷されるデータが、連続する1つのデータ配置領域に含まれるように設定が行われる。そのため、本来は1つのオブジェクトとして印刷されるデータが、ページ間の余白により分割されてしまうことを防ぐことができる。
なお、以上の実施形態では、まずユーザが指定した用紙サイズのアスペクト比が、アプリケーションのページのアスペクト比の限度を超えているか判定し、その限度を超えている場合に、アプリケーションのページにおいてデータ配置領域を設定していた。しかし、本実施形態はこれに限らず、上記の判定を行わずに、ユーザが指定したサイズの用紙において画像が印刷される印刷領域のアスペクト比を特定し、そのアスペクト比と同じアスペクト比のデータ配置領域を、アプリケーション103に対して設定してもよい。
さらに、以上の実施形態では、ユーザは印刷対象の用紙サイズを指定するようにしたが、これに限らず、用紙内において画像が印刷される領域の大きさを指定するようにしてもよい。この場合、プラグイン104は、ユーザにより指定された用紙内の領域のアスペクト比と、アプリケーション103におけるページ内の、データ配置領域のアスペクト比が合うように、アプリケーション103に対して設定を行う。そして、プリンタドライバは、アプリケーション103におけるデータ配置領域の大きさが、ユーザにより指定された用紙内の領域の大きさに合うように、変倍を行う。
また以上の実施形態では、プラグイン104によりアプリケーション103、プリンタドライバ105に対する設定が行われると、図12に示すようにアプリケーション103の編集画面が表示されていた。即ち、ユーザがプラグイン104による設定動作を行わせた後に、ユーザが所望の文字等のデータをアプリケーション103に対して入力する例について説明した。
しかしこれに限らず、ユーザが所望のデータをアプリケーション103に対して入力した後にプラグイン104が起動されると、プラグイン104により上記の設定処理が実行されて、自動的に印刷が行われる場合であってもよい。この場合、プラグイン104は、プリンタドライバ105に対してページデータへの変倍指定を行うと、プリンタドライバ105に対して印刷実行の指示を行う。この指示は、ユーザが図8に示す操作画面におけるOKボタンを押下する操作に相当する。
即ちユーザは、アプリケーション103の任意のページサイズのページに対してデータを入力して、起動アイコン307を押下してプラグイン104を起動させると、図4に示した出力サイズ指定ダイアログ401が表示される。そして、所望の用紙サイズを入力して用紙作成ボタン404を押下すると、プラグイン104によりアプリケーション103、プリンタドライバ105に対する設定が行われて、ユーザが指定した用紙サイズに合わせて印刷が実行される。
例えば、ユーザが指定した用紙のアスペクト比が非常に縦長の場合、図7のS706における領域設定処理により、アプリケーション103に対してデータ配置領域が設定される。すると、ユーザがアプリケーション103に対してデータの入力、編集の指示を行っていたときのページから、ページサイズ、データ配置領域が一時的に変更される。例えば図12に示すように、縦長の用紙サイズに応じたアスペクト比のデータ配置領域が設定される。そして、変更後のページサイズ、データ配置領域に従って、印刷対象のデータがアプリケーション103からプリンタドライバ105に対して出力され、図13で示したようにプリンタドライバ105により変倍される。よって、ユーザがアプリケーション103に対して入力したデータを、用紙からはみ出させずに印刷させることができる。
なお、このようにプラグイン104の起動に応じて、アプリケーション103、プリンタドライバ105への設定と印刷処理が実行される場合、図12の表示画面は表示されなくてもよい。
またページサイズやデータ配置領域の変更は、印刷のための一時的なものである。そのため、プラグイン104は、プリンタドライバ105に対して印刷の実行を指示した後に、アプリケーション103に対して、ページサイズ、データ配置領域を元の設定に戻すよう指示を行うようにしてもよい。これにより、プラグイン104により印刷が実行されたとしても、その印刷前に設定されていたページサイズやデータ配置領域を維持することができる。
なお、以上の実施形態では、図7のS703において、ユーザにより指定された用紙のアスペクト比のページがアプリケーション103に設定可能であるか判定していた。そのときに、ページ内の余白については考慮せずに、ユーザにより指定された用紙のアスペクト比の外形を有するページが、アプリケーション103に設定可能であるか判定していた。例えば、上記のように、ユーザが指定した用紙のアスペクト比が、ページの外形(縦:550mm、横100mm)よりも縦長であるか判定していた。
しかしこれに限らず、ページ内の余白を考慮して、指定用紙のアスペクト比のデータ配置領域が、アプリケーション103の所定の余白設定で設定可能であるか判定するようにしてもよい。このとき、所定の余白設定でデータ配置領域が設定可能と判定された場合には、その余白設定に対応するデータ配置領域が、ユーザ指定の用紙サイズのアスペクト比になるように、ページサイズを設定する。一方、所定の余白設定で、ユーザ指定の用紙サイズのアスペクト比とはならないと判定されたときに、余白設定を調整することにより、上記のアスペクト比のデータ配置領域を設定する。
また、以上の実施形態では、プリンタドライバ105により画像の生成、変倍を行っていたが、アプリケーション103またはプラグイン104により画像の生成、変倍を行ってもよい。
さらに、以上の実施形態では、本実施形態に示した処理に対応するプログラム(プラグイン104)を、アプリケーション103やプリンタドライバ105とは個別に設ける例を説明した。しかし、これに限らず、アプリケーション103やプリンタドライバ105の一機能として、予め組み込まれていてもよい。
また、以上の実施形態では、印刷物を垂れ幕として使う場合など、文書アプリケーションのページに対してロール紙を縦方向に用いる例を示した。しかしこれに限らず、印刷物を横断幕として使う場合など、ページに対してロール紙を横方向に用いる場合であってもよい。この場合、ユーザにより指定された用紙サイズのアスペクト比がアプリケーションにおいて設定可能なページサイズのアスペクト比よりも横長であった場合に、アプリケーションにおけるデータ配置領域が、その横長の用紙サイズに合わせて限定される。これにより、アプリケーションのページにおけるデータ配置領域に配置された文字等のデータを、その横長の用紙に適切に印刷させることができる。
なお、以上の実施形態では、アプリケーションの例として文書アプリケーションを例示したが、これに限らず、例えば表計算アプリケーションなどの各種のアプリケーションに本実施形態で示した処理を適用できる。
さらに、本実施形態は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。また、本実施形態の機能を実現するためのプログラムコードを、1つのコンピュータ(CPU、MPU)で実行する場合であってもよいし、複数のコンピュータが協働することによって実行する場合であってもよい。さらに、プログラムコードをコンピュータが実行する場合であってもよいし、プログラムコードの機能を実現するための回路等のハードウェアを設け、プログラムコードの一部、または全部に対応する処理をハードウェアで実現してもよい。また、本実施形態で説明した処理の一部をソフトウェアにより実現し、残りの部分をハードウェアにより実現してもよい。
201 CPU
202 RAM
205 ROM

Claims (12)

  1. アプリケーションにより作成されたデータが印刷される印刷領域のサイズを特定するための情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された情報により特定される印刷領域のサイズに基づき、当該印刷領域のアスペクト比のページが前記アプリケーションにより設定可能であるか判定する判定手段と、
    前記印刷領域のアスペクト比のページが設定可能であると前記判定手段により判定されなかった場合、前記アプリケーションのページ内において印刷対象のデータが配置されるデータ配置領域のアスペクト比が前記印刷領域のアスペクト比になるように、当該データ配置領域を当該ページに設定する領域設定手段と、
    前記領域設定手段により前記データ配置領域が設定されたページが前記印刷領域に応じて変倍されるように、前記印刷領域のサイズに基づいて変倍設定を行う変倍設定手段と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記変倍設定手段は、前記ページの変倍により当該ページが前記印刷領域からはみ出し、当該ページにおける前記データ配置領域が当該印刷領域からはみ出さないように、変倍設定を行うことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記印刷領域のアスペクト比が前記制限を超えると前記判定手段により判定されなかった場合、当該アスペクト比に応じたページを前記アプリケーションに設定するページ設定手段と、
    前記変倍設定手段は、前記ページ設定手段により設定されたページが前記印刷領域のサイズに応じて変倍されるように変倍設定を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記領域設定手段は、前記アプリケーションのページにおいて印刷対象のデータが配置可能な領域が前記データ配置領域に制限されるように、当該データ配置領域を設定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記領域設定手段は、前記アプリケーションのページにおける余白の大きさを設定することにより、当該ページにおける前記データ配置領域を設定することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記領域設定手段は、前記アプリケーションのページにおいて印刷対象のデータの配置が推奨される領域として、当該データ配置領域を設定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記領域設定手段は、前記データ配置領域として、テキストボックスを設定することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記変倍設定手段は、プリンタドライバに変倍設定を行うことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記領域設定手段により前記アプリケーションに設定されたデータ配置領域に配置された印刷対象のデータに基づく画像であって、前記変倍設定手段による変倍設定に従って前記プリンタドライバにより変倍された画像を、印刷装置に印刷させる印刷制御手段を有することを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記判定手段は、前記印刷領域のアスペクト比の外形を有するページが前記アプリケーションにより設定可能であるか判定することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  11. アプリケーションにより作成されたデータが印刷される印刷領域のサイズを特定するための情報を取得する取得工程と、
    前記取得工程において取得された情報により特定される印刷領域のサイズに基づき、当該印刷領域のアスペクト比のページが前記アプリケーションにより設定可能であるか判定する判定工程と、
    前記印刷領域のアスペクト比のページが設定可能であると前記判定工程において判定されなかった場合、前記アプリケーションのページ内において印刷対象のデータが配置されるデータ配置領域のアスペクト比が前記印刷領域のアスペクト比になるように、当該データ配置領域を当該ページに設定する領域設定工程と、
    前記領域設定工程において前記データ配置領域が設定されたページが前記印刷領域に応じて変倍されるように、前記印刷領域のサイズに基づいて変倍設定を行う変倍設定工程と、
    を有することを特徴とする情報処理方法。
  12. 請求項11に記載の情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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