JP6977661B2 - 印刷制御装置、印刷制御プログラム及び印刷制御方法 - Google Patents

Description

本発明は、印刷制御装置、印刷制御プログラム及び印刷制御方法に関し、特に、１ページ構成のドキュメントを複数ページに分割して集約印刷する際の印刷を制御する印刷制御装置、当該印刷制御装置で動作する印刷制御プログラム及び印刷システムにおける印刷制御方法に関する。

Ｗｅｂブラウザで表示しているＷｅｂページの内容を保存する場合、ＨＴＭＬ（Hyper Text Markup Language）形式のデータと各コンテンツのデータとが関連付けて保存される。保存されたデータは、Ｗｅｂブラウザを用いてＷｅｂページの表示や印刷に利用することができるが、Ｗｅｂブラウザがインストールされていない装置ではＷｅｂページを正しく表示したり印刷したりすることができない。

そこで、Ｗｅｂブラウザがインストールされていない装置でも、Ｗｅｂページの表示や印刷を行うことができるように、ＷｅｂページをＰＤＦ（Portable Document Format）データとして保存する機能が開発されている。例えば、Apple（登録商標）社のモバイルオペレーティングシステムであるiOS（登録商標、以下省略）では、2017年9月20日にリリースされた”iOS 11”からＰＤＦ作成機能が設けられている。このＰＤＦ作成機能では、iOSの端末で閲覧していたＷｅｂページを丸ごと１つのドキュメントのＰＤＦデータ（その端末での表示と同様のレイアウトの１ページデータ）として保存することができる。

上記ＰＤＦ作成機能で作成したＰＤＦデータを用いてＷｅｂページを印刷する場合、ドキュメントが１ページ構成であるため、従来通りに印刷を行うと、その１ページの描画内容が、印刷装置の印刷用紙サイズ（Ａ４等）に収まるように縮小されて印字される。このため、非常に長いドキュメントの場合、大幅に縮小して印字されてしまい、各コンテンツを読み取ることができず、無駄な印刷となってしまう。

上記問題に対して、ドキュメントを複数ページに分割して印刷する方法（いわゆるポスター印刷）が提案されており、例えば、下記特許文献１には、印刷を行う画像を入力する画像入力部と、印刷出力サイズを指定する印刷出力サイズ指定部と、印刷に用いる印刷媒体のサイズを指定する印刷媒体サイズ指定部と、前記画像入力部から受け入れる入力画像を前記印刷出力サイズに変換する画像変換部と、前記印刷出力サイズと前記印刷媒体サイズとに基づいて、前記印刷出力サイズ平面の分割情報を計算する分割処理計算部と、前記画像変換部による変換画像と、前記分割処理計算部の計算結果に基づいて、前記変換画像の分割印刷データを生成する分割印刷データ生成部と、を有する印刷制御装置が開示されている。

また、複数ページを集約して印刷する方法に関して、例えば、下記特許文献２には、入力された原稿データに基づいて印刷データを作成する描画処理手段と、印刷データを印刷用紙に印刷する出力手段とを備えた画像処理装置において、複数ページ分の原稿データを１枚の印刷用紙に印刷する集約印刷を指示する手段と、集約印刷における各余白領域の幅を設定する余白設定手段とを備え、前記描画処理手段は、集約印刷処理が指示されたことに応じて、１枚の印刷用紙に集約するページ数と、各余白領域の幅と、印刷可能領域のサイズとに基づいて、１ページ分の原稿データを印刷する領域である集約領域の印刷可能領域に対する倍率を求める倍率計算手段と、求めた倍率に従って画像データを作成する手段とを備える構成が開示されている。

特開２００８−２１００４６号公報 特開２００８−０３５４８２号公報

上述したポスター印刷を行うことにより、長い１ページのドキュメントを複数ページに分割することができるため、ドキュメントをオリジナルサイズやコンテンツが読めるレベルのサイズに拡大して印刷することができる。しかしながら、このような長い１ページのドキュメントを印刷する場合、単にポスター印刷機能を利用して拡大率を上げると、印刷ページ数が増えて無駄な余白領域が生じてしまう。また、印刷用紙の幅全体に印刷されるようにドキュメントを拡大すると、コンテンツが大きくなり過ぎてしまい、かえって読みにくくなってしまう。

また、ポスター印刷機能に集約印刷（Ｎｉｎ１）機能を組み合わせる方法もあり、この方法を採用することによって、印刷ページ数を減らして効率的な印刷を行うことができる。しかしながら、ポスター印刷機能と集約印刷とを組み合わせて印刷を行った場合、ページ間に余白が生じてしまい、ページの切れ目が分からない、コンテンツが切れる等によりドキュメントの可読性が低下する。また、この方法では、集約印刷の並び順が認識しづらいため、ドキュメントの可読性が低下する。

本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、１ページ構成のドキュメントを複数ページに分割して集約印刷する際に、ページ間の余白を減らしてドキュメントの可読性を向上させることができる印刷制御装置、印刷制御プログラム及び印刷制御方法を提供することにある。

本発明の一側面は、１ページ構成のドキュメントを複数ページに分割して集約印刷する際の印刷を制御する印刷制御装置であって、前記ドキュメントのデータを入力して解析し、前記ドキュメントの縦横サイズを取得すると共に、前記ドキュメントを複数ページに分割する場合のページ分割方向及び分割したページの集約レイアウトの指定情報を取得する情報取得部と、指定された前記集約レイアウトが前記ページ分割方向に対して多段構成の場合、前記ページ分割方向の集約レイアウトの段数が１となるように、前記集約レイアウトを変更する集約レイアウト変更部と、変更した前記集約レイアウトに基づいて、前記ドキュメントを複数ページに分割して集約印刷する印刷データを生成して出力する描画処理部と、を備えることを特徴とする。

本発明の一側面は、１ページ構成のドキュメントを複数ページに分割して集約印刷する印刷システムで動作する印刷制御プログラムであって、前記印刷システム内の装置に、前記ドキュメントのデータを入力して解析し、前記ドキュメントの縦横サイズを取得すると共に、前記ドキュメントを複数ページに分割する場合のページ分割方向及び分割したページの集約レイアウトの指定情報を取得する情報取得処理、指定された前記集約レイアウトが前記ページ分割方向に対して多段構成の場合、前記ページ分割方向の集約レイアウトの段数が１となるように、前記集約レイアウトを変更する集約レイアウト変更処理、変更した前記集約レイアウトに基づいて、前記ドキュメントを複数ページに分割して集約印刷する印刷データを生成して出力する描画処理、を実行させることを特徴とする。

本発明の一側面は、１ページ構成のドキュメントを複数ページに分割して集約印刷する印刷システムにおける印刷制御方法であって、前記印刷システム内の装置は、前記ドキュメントのデータを入力して解析し、前記ドキュメントの縦横サイズを取得すると共に、前記ドキュメントを複数ページに分割する場合のページ分割方向及び分割したページの集約レイアウトの指定情報を取得する情報取得処理と、指定された前記集約レイアウトが前記ページ分割方向に対して多段構成の場合、前記ページ分割方向の集約レイアウトの段数が１となるように、前記集約レイアウトを変更する集約レイアウト変更処理と、変更した前記集約レイアウトに基づいて、前記ドキュメントを複数ページに分割して集約印刷する印刷データを生成して出力する描画処理と、を実行することを特徴とする。

本発明の一側面は、１ページ構成のドキュメントを複数ページに分割して集約印刷する印刷ジョブを生成する装置で動作する印刷制御プログラムであって、前記装置に、分割したページの集約レイアウトを設定する画面に、ページ分割方向に対して多段構成の集約レイアウトを、前記ページ分割方向の集約レイアウトの段数が１となるように変更した候補を選択可能に表示する第１処理、選択された前記集約レイアウトに基づいて、前記ドキュメントを複数ページに分割して集約印刷する印刷ジョブを生成して出力する第２処理、を実行させることを特徴とする。

本発明の印刷制御装置、印刷制御プログラム及び印刷制御方法によれば、１ページ構成のドキュメントを複数ページに分割して集約印刷する際に、ページ間の余白を減らしてドキュメントの可読性を向上させることができる。

その理由は、１ページ構成のドキュメントを複数ページに分割して集約印刷する印刷システム内の装置は、ドキュメントのデータを入力して解析し、ドキュメントの縦横サイズ（原稿サイズ）を取得すると共に、ドキュメントを複数ページに分割する場合のページ分割方向及び分割したページの集約レイアウトの指定情報を取得する情報取得処理と、指定された集約レイアウトがページ分割方向に対して多段構成の場合、ページ分割方向の集約レイアウトの段数が１となるように、集約レイアウトを変更する集約レイアウト変更処理と、変更した集約レイアウトに基づいて、ドキュメントを複数ページに分割して集約印刷する印刷データを生成して出力する描画処理と、を実行するからである。

本発明の第１の実施例に係る印刷システムの構成を示す模式図である。 本発明の第１の実施例に係る印刷システムの構成を示す模式図である。 本発明の第１の実施例に係るクライアント装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第１の実施例に係る印刷装置の構成を示すブロック図である。 集約印刷における印刷用紙の印字領域と論理ページの印字領域とを説明する図である。 本発明の第１の実施例に係る印刷制御方法を説明する模式図である。 本発明の第１の実施例に係る印刷装置の処理を示すフローチャート図である。 本発明の第１の実施例に係る印刷制御方法における集約レイアウト変更前後のレイアウトを示す図である。 本発明の第１の実施例に係る印刷制御方法の効果を説明する図である。 本発明の第２の実施例に係るクライアント装置に表示される印刷設定画面の一例を示す図である。 ＷｅｂページのＰＤＦデータの一例である。 図１１のＰＤＦデータの従来方法での印刷結果である。 図１１のＰＤＦデータのポスター印刷結果である。 図１１のＰＤＦデータのポスター印刷＋集約印刷結果である。 図１１のＰＤＦデータのポスター印刷＋集約印刷（９ｉｎ１）における問題を示す図である。

背景技術で示したように、”iOS 11”の新機能の１つにＰＤＦ作成機能があり、このＰＤＦ作成機能では、図１１に示すように、iOSの端末で閲覧していたＷｅｂページを、表示と同様のレイアウトで丸ごと１つのドキュメントのＰＤＦデータとして保存することができる。しかしながら、このＰＤＦデータを従来通りに印刷すると、ドキュメントの１ページの描画内容が印刷用紙サイズに縮小されて印字されるため、非常に長いドキュメントを印刷する場合、図１２に示すように、ドキュメントが大幅に縮小されてしまい、コンテンツが読み取れない無駄な印刷となってしまう。

この問題に対して、ポスター印刷機能を利用して、１ページのドキュメントを複数ページに分割し、ドキュメントをオリジナルサイズやコンテンツが読めるレベルのサイズに拡大して印刷する方法がある。しかしながら、単にポスター印刷機能を利用して拡大率を上げると、図１３に示すように、印刷ページ数が増えて無駄な余白領域が生じてしまう。また、印刷用紙の幅全体に印刷されるようにドキュメントを拡大すると、コンテンツが大きくなり過ぎ、読みにくくなってしまう。

また、余白領域を減らす方法として、図１４に示すように、ポスター印刷機能と集約印刷機能とを組み合わせる方法もある。しかしながら、この方法では、ページ間に余白が生じてしまい、ページの切れ目が分からない、コンテンツが切れる等によりドキュメントの可読性が低下する。また、この方法では、集約印刷の並び順が認識しづらいため、ドキュメントの可読性が低下する。特に、ページの並び順が元のドキュメントの長辺方向と逆の場合、さらにドキュメントの可読性が低下する。例えば、図１５（ａ）に示すように、縦長のドキュメントに対して、ページの並び順が縦方向優先の場合は、ドキュメントの可読性をある程度維持することができるが、図１５（ｂ）に示すように、縦長のドキュメントに対して、ページの並び順が横方向優先（もしくは、横長のドキュメントに対して、ページの並び順が縦方向優先）の場合、ドキュメントがどのように続いているかがわかりにくいため、ドキュメントの可読性が著しく低下する。

そこで、本発明の一実施の形態では、指定された集約レイアウト（ｍ行ｎ列）が、ページ分割方向に複数段構成（縦方向にページ分割する場合は集約レイアウトの行数が２以上、横方向にページ分割する場合は集約レイアウトの列数が２以上）の場合に、ページ分割方向の集約レイアウトの段数（行数又は列数）を“１”とした集約レイアウトに強制変更するようにする。

具体的には、１ページ構成のドキュメントを複数ページに分割して集約印刷する印刷システム内の装置は、ドキュメントのデータを入力して解析し、ドキュメントの縦横サイズ（原稿サイズ）を取得すると共に、ドキュメントを複数ページに分割する場合のページ分割方向及び分割したページの集約レイアウトの指定情報を取得する情報取得処理と、指定された集約レイアウトがページ分割方向に対して多段構成の場合、ページ分割方向の集約レイアウトの段数が１となるように、集約レイアウトを変更する集約レイアウト変更処理と、変更した集約レイアウトに基づいて、ドキュメントを複数ページに分割して集約印刷する印刷データを生成して出力する描画処理と、を実行する。また、描画処理では、変更した集約レイアウトにおけるページの縦横比を算出し、そのページの縦横比に基づいてドキュメントのページ区切り位置を設定し、ページ区切り位置でドキュメントを分割した印刷データを生成する。

このように、長い１ページ構成のドキュメントを印刷する場合において、ポスター印刷機能に加え、集約印刷（Ｎｉｎ１）機能を組み合わせ、かつ、ページ分割方向の集約レイアウトの段数（行数又は列数）を“１”とした集約レイアウトに変更することによって、ページ間の余白を減らしてドキュメントの可読性を向上させることができる。

上記した本発明の一実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の第１の実施例に係る印刷制御装置、印刷制御プログラム及び印刷制御方法について、図１乃至図９を参照して説明する。図１及び図２は、本実施例の印刷システムの構成を示す模式図であり、図３及び図４は、各々、クライアント装置、印刷装置の構成を示すブロック図である。また、図５は、集約印刷における印刷用紙の印字領域と論理ページの印字領域とを説明する図であり、図６は、本実施例の印刷制御方法を説明する模式図である。また、図７は、本実施例の印刷装置の処理を示すフローチャート図であり、図８は、本実施例の印刷制御方法における集約レイアウト変更前後のレイアウトを示す図、図９は、本実施例の印刷制御方法の効果を説明する図である。

図１に示すように、本実施例の印刷システム１０は、ＰＤＦデータを作成するクライアント装置２０とＰＤＦデータに基づいて印刷を行う印刷装置３０などで構成される。これらはイーサネット（登録商標）、トークンリング、ＦＤＤＩ（Fiber-Distributed Data Interface）等の規格により定められるＬＡＮ（Local Area Network）やＷＡＮ（Wide Area Network）等の通信ネットワーク５０を介して接続されている。

なお、図１では、印刷システム１０をクライアント装置２０と印刷装置３０とで構成したが、図２に示すように、印刷装置３０を制御するコントローラ（印刷制御装置）４０を配置してもよく、その場合、印刷装置３０とコントローラ４０とはＰＣＩ（Peripheral Component Interconnect）接続などの専用線で接続してもよい。また、予め記憶したＰＤＦデータに基づいて印刷を行う場合は、クライアント装置２０を省略してもよい。以下、図１の印刷システム１０を前提とし、クライアント装置２０がＰＤＦデータを作成し、印刷装置３０がそのＰＤＦデータに対して集約レイアウトの変更を行って印刷する場合について説明する。

［クライアント装置］
クライアント装置２０は、スマートフォンやタブレット、パーソナルコンピュータなどであり、Ｗｅｂページなどの１ページ構成のドキュメントのＰＤＦデータを作成して印刷装置３０に送信する。このクライアント装置２０は、図３（ａ）に示すように、制御部２１、記憶部２５、ネットワークＩ／Ｆ部２６、表示操作部２７などで構成される。

制御部２１は、ＣＰＵ（Central Processing Unit）２２と、ＲＯＭ（Read Only Memory）２３やＲＡＭ（Random Access Memory）２４などのメモリとで構成され、ＣＰＵ２２は、ＲＯＭ２３や記憶部２５に記憶した制御プログラムをＲＡＭ２４に展開して実行することにより、クライアント装置２０全体の動作を制御する。また、図３（ｂ）に示すように、上記制御部２１（ＣＰＵ２２）により、ＯＳ（Operating System）２１ａ、アプリケーション２１ｂ、ダイレクトプリントユーティリティ２１ｃなどが実行される。

ＯＳ２１ａは、”iOS 11”などであり、ＰＤＦ作成機能を備え、アプリケーション２１ｂやダイレクトプリントユーティリティ２１ｃなどを動作可能にする。なお、”iOS 11”と同等のＰＤＦ作成機能を備えていれば、ＯＳ２１ａは、Windows（登録商標）やAndroid（登録商標）などとしてもよい。

アプリケーション２１ｂは、Ｗｅｂページを閲覧するＷｅｂブラウザなどであり、Ｗｅｂブラウザによって表示されたＷｅｂページを、ＯＳ２１ａのＰＤＦ作成機能により、１ページ構成のＰＤＦデータとして出力する。

ダイレクトプリントユーティリティ２１ｃは、所定のフォルダ（例えば、記憶部２５内のフォルダ）を監視し、ＰＤＦデータが所定のフォルダに保存されたら、印刷装置３０に当該ＰＤＦデータを送信してダイレクトプリントを指示する。その際、ダイレクトプリントユーティリティ２１ｃは、必要に応じて、表示操作部２７に印刷設定画面を表示させ、ドキュメントを複数ページに分割する場合のページ分割方向や分割したページの集約レイアウトを指定可能にし、その指定情報を印刷設定情報に記述してＰＤＦデータに付加する。また、ダイレクトプリントユーティリティ２１ｃは、必要に応じて、表示操作部２７に選択画面を表示させ、集約レイアウトを変更するか否かをユーザが選択できるようにし、その選択結果を印刷設定情報に記述してＰＤＦデータに付加する。

記憶部２５は、フラッシュメモリやＳＤ（Secure Digital）カードなどであり、ＣＰＵ２２が各部を制御するためのプログラム、ＰＤＦデータなどを保存する。

ネットワークＩ／Ｆ部２６は、ＮＩＣ（Network Interface Card）やモデムなどで構成され、クライアント装置２０を通信ネットワーク５０に接続（例えば、アクセスポイントに無線接続）し、印刷装置３０にＰＤＦデータや印刷ジョブを送信可能にする。また、ネットワークＩ／Ｆ部２６は、Bluetooth（登録商標）などの規格に従って、印刷装置３０と直接、無線通信を行うようにしてもよい。

表示操作部２７は、液晶表示装置（ＬＣＤ：Liquid Crystal Display）や有機ＥＬ（electroluminescence）表示装置など表示部上に、透明電極が格子状に配置された感圧式や静電容量方式などの操作部（タッチセンサ）を設けたタッチパネルなどであり、アプリケーション２１ｂのＷｅｂ画面や必要に応じて印刷設定画面などを表示すると共に、ＰＤＦデータの作成、ダイレクトプリントの指示などの操作を可能にする。ここでは表示部と操作部とが一体的に構成される表示操作部２７を設けているが、表示部と操作部とは別々の装置としてもよい。

なお、図３（ｂ）では、ダイレクトプリントユーティリティ２１ｃを用いて印刷指示を行う構成としたが、プリンタドライバを用いて印刷指示を行うこともできる。その場合は、制御部２１により、プリンタドライバが実行され、プリンタドライバは、ＯＳ２１ａのＰＤＦ作成機能により作成されたＰＤＦデータを、ＰＪＬ（Printer Job Language）やＰＳ（PostScript）、ＰＣＬ（Printer Control Language）等のページ記述言語で記述されたＰＤＬ（Page Description Language）の印刷ジョブに変換する。その際、プリンタドライバは、必要に応じて、表示操作部２７に印刷設定画面を表示させ、ドキュメントを複数ページに分割する場合のページ分割方向や分割したページの集約レイアウトを指定可能にし、その指定情報を印刷設定情報に記述して印刷ジョブに付加する。また、プリンタドライバは、必要に応じて、表示操作部２７に選択画面を表示させ、集約レイアウトを変更するか否かをユーザが選択できるようにし、その選択結果を印刷設定情報に記述して印刷ジョブに付加する。また、プリンタドライバは、集約レイアウトの変更が指示された場合は、必要に応じて、指定された集約レイアウトがページ分割方向に対して複数段構成の場合は、ページ分割方向の集約レイアウトの段数が１となるように、集約レイアウトを変更し、変更した集約レイアウトの指定情報を印刷設定情報に記述して印刷ジョブに付加する。この場合は、印刷装置３０では、集約レイアウトの変更を行う必要はない。

また、本実施例では、ドキュメントの印刷時の集約レイアウト変更について記載するが、本発明は、ドキュメントの表示時の集約レイアウト変更に適用することもできる。その場合は、アプリケーション２１ｂは、必要に応じて、表示操作部２７に表示設定画面を表示させ、ドキュメントを複数ページに分割する場合のページ分割方向や分割したページの集約レイアウトを指定可能にする。また、アプリケーション２１ｂは、必要に応じて、表示操作部２７に選択画面を表示させ、集約レイアウトを変更するか否かをユーザが選択できるようにする。また、アプリケーション２１ｂは、集約レイアウトの変更が指示された場合は、必要に応じて、指定された集約レイアウトがページ分割方向に対して複数段構成の場合は、ページ分割方向の集約レイアウトの段数が１となるように、集約レイアウトを変更し、変更した集約レイアウトに従ってドキュメントを表示する。

［印刷装置］
印刷装置３０は、クライアント装置２０から受信したＰＤＦデータ（又は印刷ジョブ）に基づいて、印刷処理を実行する。この印刷装置３０は、図４（ａ）に示すように、制御部３１、記憶部３５、ネットワークＩ／Ｆ部３６、表示操作部３７、印刷処理部３８などで構成される。

制御部３１は、ＣＰＵ３２と、ＲＯＭ３３やＲＡＭ３４などのメモリとで構成され、ＣＰＵ３２は、ＲＯＭ３３や記憶部３５に記憶した制御プログラムをＲＡＭ３４に展開して実行することにより、印刷装置３０全体の動作を制御する。また、図４（ｂ）に示すように、制御部３１は、情報取得部３１ａ、集約レイアウト変更部３１ｂ、描画処理部３１ｃなどとして機能する。

情報取得部３１ａは、ＰＤＦデータを入力して解析し、ドキュメントの縦横サイズ（原稿サイズと呼ぶ。）を取得する。また、情報取得部３１ａは、ＰＤＦデータに付加された印刷設定情報から、ドキュメントを複数ページに分割する場合のページ分割方向及び分割したページの集約レイアウトの指定情報を取得する。なお、ページ分割方向や集約レイアウトは、ＰＤＦデータの印刷設定情報から取得してもよいし、原稿サイズに基づいて情報取得部３１ａが指定してもよい。例えば、縦長のドキュメントの場合はページ分割方向を縦方向に指定したり、印刷用紙の縦横サイズとドキュメントの縦横サイズとの比較結果に基づいて集約レイアウトを指定したり、ＰＤＦデータのコンテンツ情報（例えば文字サイズ）に基づいて、全ての文字が快適に読める倍率を算出し、その倍率で印刷可能な集約レイアウトを指定したりする。

集約レイアウト変更部３１ｂは、指定された集約レイアウトがページ分割方向に対して複数段構成（縦方向にページ分割する場合は集約レイアウトの行数が２以上、横方向にページ分割する場合は集約レイアウトの列数が２以上）の場合に、ページ分割方向の集約レイアウトの段数（行数又は列数）が１となるように、集約レイアウトを変更する。その際、集約レイアウト変更部３１ｂは、必要に応じて、表示操作部３７に選択画面を表示させ、集約レイアウトを変更するか否かをユーザに選択させ、集約レイアウトの変更が指示された場合は、ページ分割方向の集約レイアウトの段数が１となるように、集約レイアウトを変更する。

描画処理部３１ｃは、ＲＩＰ（Raster Image Processor）部として機能し、ＰＤＦデータ又は印刷ジョブをラスタライズし、集約レイアウト（集約レイアウトを変更する場合は変更後の集約レイアウト、集約レイアウトを変更しない場合は元の集約レイアウト）に基づいて、ドキュメントを複数ページに分割して集約印刷する印刷データを生成する。そして、生成した印刷データを印刷処理部３８に出力して印刷を指示したり、表示操作部３７に出力して印刷プレビュー画面の表示を指示したりする。

なお、上記情報取得部３１ａ、集約レイアウト変更部３１ｂ、描画処理部３１ｃはハードウェアとして構成してもよいし、制御部３１を情報取得部３１ａ、集約レイアウト変更部３１ｂ、描画処理部３１ｃとして機能させる印刷制御プログラムとして構成し、当該印刷制御プログラムをＣＰＵ３２に実行させるようにしてもよい。

記憶部３５は、ＨＤＤ（Hard Disk Drive）やＳＳＤ（Solid State Drive）などで構成され、ＣＰＵ３２が各部を制御するためのプログラム、クライアント装置２０から受信したＰＤＦデータ（又は印刷ジョブ）、描画処理部３１ｃが生成した印刷データなどを保存する。

ネットワークＩ／Ｆ部３６は、ＮＩＣやモデムなどで構成され、印刷装置３０を通信ネットワーク５０に接続し、クライアント装置２０からＰＤＦデータ（又は印刷ジョブ）を受信可能にする。また、ネットワークＩ／Ｆ部３６は、Bluetooth（登録商標）などの規格に従って、クライアント装置２０と直接、無線通信を行うようにしてもよい。

表示操作部３７は、液晶表示装置や有機ＥＬ表示装置など表示部上に、透明電極が格子状に配置された感圧式や静電容量方式などの操作部（タッチセンサ）を設けたタッチパネルなどであり、印刷処理に関する各種画面（特に、集約レイアウトを変更するか否かをユーザに選択させる選択画面）を表示し、印刷に関する各種操作（特に、集約レイアウトを変更するか否かの選択操作）を可能にする。なお、ここでは表示部と操作部とが一体的に構成される表示操作部３７を設けているが、表示部と操作部とは別々の装置としてもよい。

印刷処理部３８は、給紙部から供給される用紙に印刷データに基づく印刷画像を形成して排紙部に出力する印刷エンジンである。この印刷処理部３８は、例えば、印刷画像に基づいてレーザ光を照射して露光する露光部と、感光体ドラムと現像部と帯電部と感光体クリーニング部と１次転写ローラとを備え、ＣＭＹＫの各色のトナー像を形成する画像形成部と、ローラによって回転され、画像形成部で形成されたトナー像を用紙に搬送する中間転写体として機能する中間ベルトと、中間ベルト上に形成されたトナー像を用紙に転写する２次転写ローラと、用紙に転写されたトナー像を定着させる定着部などで構成される。

なお、図１乃至図４は、本実施例の印刷システム１０の一例であり、各装置の構成や制御は適宜変更可能である。

例えば、上記では、印刷装置３０が印刷制御を行う（印刷装置３０の制御部３１を印刷制御装置として動作させる）場合について記載したが、図２に示すように、コントローラ４０が印刷装置３０とは別に配置される（コントローラ４０を印刷制御装置として動作させる）場合は、コントローラ４０の制御部を情報取得部、集約レイアウト変更部、描画処理部（特に、情報取得部、集約レイアウト変更部）として機能させる（ＣＰＵに印刷制御プログラムを実行させる）ようにしてもよい。また、クライアント装置２０を印刷制御装置として動作させる場合は、クライアント装置２０の制御部２１を情報取得部、レイアウト変更部、描画処理部（特に、情報取得部、集約レイアウト変更部）として機能させる（ＣＰＵ２２に印刷制御プログラムを実行させる）ようにしてもよい。

次に、上記構成の印刷システム１０における印刷制御方法について説明する。図５に示すように、論理ページの印字領域は集約印刷における１ページの印字領域であり、印刷用紙の印字領域は印刷用紙に１ページを印刷する場合の印字領域である。

図６に示すように、長い１ページのドキュメント（元原稿と表記、（ａ）参照）を、縦（もしくは横）方向に複数ページに分割し、さらにそれを集約印刷する場合、集約レイアウト（ｍ行ｎ列）が、ページ分割方向に複数段構成であるか否かを判断する（（ｂ）参照）。具体的には、縦方向にページ分割（縦方向の所定位置でページ分割）する場合は集約レイアウトの行数が２以上、横方向にページ分割（横方向の所定位置でページ分割）する場合は集約レイアウトの列数が２以上であるかを判断する。複数段構成（図ではページ分割方向が縦方向かつ集約レイアウトの行数が２）の場合には、集約レイアウトの段数（行数又は列数）を“１”とした集約レイアウトに強制変更する（（ｃ）参照）。ここでは、ページ分割方向が縦方向であるので、集約レイアウトの行数を“１”とした集約印刷レイアウトに強制変更する。そして、この集約レイアウトに適するように、集約レイアウト変更後の論理ページの縦横比でページ分割を行う（（ｄ）参照）。そして、論理ページの縦横比でページ分割した２ページデータ及び２ｉｎ１の集約レイアウトを指定する印刷設定情報を生成したり（（ｅ）参照）、論理ページの縦横比でページ分割して２ｉｎ１に集約した１ページデータを生成したりする（（ｆ）参照）。このような処理を行うことにより、無駄な余白の発生を抑制し、ドキュメントの可読性を向上させることができる。

以下、本実施例の印刷装置３０の動作について具体的に説明する。ＣＰＵ３２は、ＲＯＭ３３又は記憶部３５に記憶した印刷制御プログラムをＲＡＭ３４に展開して実行することにより、図７のフローチャート図に示す各ステップの処理を実行する。

まず、制御部３１（情報取得部３１ａ）は、クライアント装置２０などから入力データ（ＰＤＦデータ又は印刷ジョブ）を取得し（Ｓ１０１）、印刷設定情報に基づいてページ分割が指示されているかを判断する（Ｓ１０２）。ページ分割が指示されていない場合は（Ｓ１０２のＮｏ）、制御部３１（描画処理部３１ｃ）は、入力データのページ構成通りに印刷データを生成する（Ｓ１０３）。

ページ分割が指示されている場合は（Ｓ１０２のＹｅｓ）、制御部３１（情報取得部３１ａ）は、入力データを解析して入力データの原稿サイズを取得すると共に（Ｓ１０４）、印刷設定情報から、ページ分割方向及び集約レイアウトの指定情報を取得し（Ｓ１０５、Ｓ１０６）、集約印刷が指示されているかを判断する（Ｓ１０７）。集約印刷が指示されていない場合は（Ｓ１０７のＮｏ）、Ｓ１１１に遷移する。

集約印刷が指示されている場合は（Ｓ１０７のＹｅｓ）、制御部３１（集約レイアウト変更部３１ｂ）は、集約レイアウトがページ分割方向に対して多段（複数段構成）であるかを判断する（Ｓ１０８）。集約レイアウトがページ分割方向に対して多段でない場合は（Ｓ１０８のＮｏ）、集約レイアウトを変更する必要がないため、Ｓ１１１に遷移する。

集約レイアウトがページ分割方向に対して多段である場合は（Ｓ１０８のＹｅｓ）、制御部３１（集約レイアウト変更部３１ｂ）は、必要に応じて、表示操作部３７に選択画面を表示して、集約レイアウトを変更するか否かをユーザに選択させる（Ｓ１０９）。集約レイアウトを変更しない場合は（Ｓ１０９のＮｏ）、Ｓ１１１に遷移し、集約レイアウトを変更する場合は（Ｓ１０９のＹｅｓ）、制御部３１（集約レイアウト変更部３１ｂ）は、ページ分割方向の集約レイアウトの段数が１となるように、集約レイアウトを変更する（Ｓ１１０）。

その後、制御部３１（描画処理部３１ｃ）は、論理ページの縦横比から入力データのページ区切り位置を算出し（Ｓ１１１）、算出したページ区切り位置に基づいて入力データを複数ページに分割し（Ｓ１１２）、分割したページ構成及び集約レイアウトに基づいて印刷データを生成する（Ｓ１１３）。

図８は、上述した印刷制御の一例を示す模式図である。Ｓ１０７で４ｉｎ１の集約印刷が指示されており、元々の集約レイアウトが、左上が第１ページ、右上が第２ページ、左下が第３ページ、右下が第４ページ（又は、左上が第１ページ、左下が第２ページ、右上が第３ページ、右下が第４ページ）の場合、Ｓ１０８で集約レイアウトが分割方向に対して多段（縦方向に対して２段）であるため、Ｓ１１０で集約レイアウトの段数（行数）を“１”とした集約レイアウトに変更する。

なお、ここでは、元々の集約レイアウトが４ｉｎ１の場合を例示したが、４ｉｎ１以外の集約印刷に関しても同様である。例えば、元々の集約レイアウトが６ｉｎ１（３行２列）の場合は、行（又は列）数が１となるように集約レイアウトを変更することができ、元々の集約レイアウトが９ｉｎ１（３行３列）の場合は、行（又は列）数が１となるように集約レイアウトを変更することができる。

図９は、本実施例の印刷制御方法を適用した場合の効果を説明する図であり、例えば、元原稿が縦長の１ページであり（（ａ）参照）、４ｉｎ１で集約印刷を行う場合は、論理ページの縦横比で１ページの長さが設定されるため、元原稿の１ページは５ページに分割され、２枚の印刷用紙に分けて印刷される（（ｂ）参照）。一方、本実施例の場合は、上下の論理ページが繋がり、印刷用紙の印字領域の縦の長さで１ページの長さが設定されるため、元原稿の１ページを２ページに分割することができ、１枚の印刷用紙にまとめて印刷することができる（（ｃ）参照）。このように、集約レイアウトの段数を減らすことで、論理ページ間の余白分だけ多く描画することができる。

次に、本発明の第２の実施例に係る印刷制御装置、印刷制御プログラム及び印刷制御方法について、図１０を参照して説明する。図１０は、本実施例のクライアント装置に表示される印刷設定画面の一例である。

前記した第１の実施例では、一旦、ポスター印刷と集約印刷とを指定したＰＤＦデータ（又は印刷ジョブ）を作成し、そのＰＤＦデータ（又は印刷ジョブ）に対して集約レイアウトを変更する場合について記載したが、図１０（ａ）に示すようなプリンタドライバが表示する印刷設定画面６０で印刷設定を行う際に、集約レイアウトを変更したＰＤＦデータ（又は印刷ジョブ）を作成することもできる。

その場合、印刷システム１０の構成は第１の実施例と同様であるが、クライアント装置２０の制御部２１（プリンタドライバ）は、印刷設定画面６０で集約印刷を設定する際に、ページ分割方向に対して多段構成の集約レイアウトを、ページ分割方向の集約レイアウトの段数（行数又は列数）が“１”となるように変更した候補を選択可能に表示する。そして、制御部２１（プリンタドライバ）は、選択された集約レイアウトに基づいて、ドキュメントを複数ページに分割して集約印刷する印刷ジョブを生成して出力する。

例えば、通常の集約印刷では、図１０（ｂ）に示すように、集約印刷の候補として、縦長の２ページを横長の用紙に１行２列で配置する２ｉｎ１、縦長の４ページを縦長の用紙に２行２列で配置する４ｉｎ１、縦長の６ページを横長の用紙に２行３列で配置する６ｉｎ１、縦長の９ページを縦長の用紙に３行３列で配置する９ｉｎ１などが表示されるが、本実施例では、図１０（ｃ）に示すように、上記の２ｉｎ１、４ｉｎ１、６ｉｎ１、９ｉｎ１などに加えて、縦長の２ページを縦長の用紙に１行２列で配置する候補（２ｉｎ１のポスター印刷）、縦長の３ページを縦長の用紙に１行３列で配置する候補（３ｉｎ１のポスター印刷）など表示する。

このように、印刷設定画面６０で集約印刷の設定を行う際に、集約レイアウトの段数（行数又は列数）を“１”とした候補を選択可能に表示することにより、印刷装置３０で集約レイアウトを変更する必要が無くなるため、ユーザの利便性を向上させることができる。

なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、その構成や制御は適宜変更可能である。

例えば、上記各実施例では、ＷｅｂページをＰＤＦデータとして出力する場合を例示したが、任意の縦長又は横長のページをＰＤＦデータとして出力する場合に対して、本発明の印刷制御方法を同様に適用することができる。

また、上記各実施例では、ＰＤＦデータに基づく印刷を例示したが、任意の形式の原稿データを印刷する場合に対して、本発明の印刷制御方法を同様に適用することができる。

本発明は、１ページ構成のドキュメントを複数ページに分割して集約印刷する際の印刷を制御する印刷制御装置、当該印刷制御装置で動作する印刷制御プログラム、当該印刷制御プログラムを記録した記録媒体及び印刷システムにおける印刷制御方法に利用可能である。

１０ 印刷システム
２０ クライアント装置
２１ 制御部
２１ａ ＯＳ
２１ｂ アプリケーション
２１ｃ ダイレクトプリントユーティリティ
２２ ＣＰＵ
２３ ＲＯＭ
２４ ＲＡＭ
２５ 記憶部
２６ ネットワークＩ／Ｆ部
２７ 表示操作部
３０ 印刷装置
３１ 制御部
３１ａ 情報取得部
３１ｂ 集約レイアウト変更部
３１ｃ 描画処理部
３２ ＣＰＵ
３３ ＲＯＭ
３４ ＲＡＭ
３５ 記憶部
３６ ネットワークＩ／Ｆ部
３７ 表示操作部
３８ 印刷処理部
４０ コントローラ
５０ 通信ネットワーク
６０ 印刷設定画面

Claims (16)

1. １ページ構成のドキュメントを複数ページに分割して集約印刷する際の印刷を制御する印刷制御装置であって、
   前記ドキュメントのデータを入力して解析し、前記ドキュメントの縦横サイズを取得すると共に、前記ドキュメントを複数ページに分割する場合のページ分割方向及び分割したページの集約レイアウトの指定情報を取得する情報取得部と、
   指定された前記集約レイアウトが前記ページ分割方向に対して多段構成の場合、前記ページ分割方向の集約レイアウトの段数が１となるように、前記集約レイアウトを変更する集約レイアウト変更部と、
   変更した前記集約レイアウトに基づいて、前記ドキュメントを複数ページに分割して集約印刷する印刷データを生成して出力する描画処理部と、を備える、
   ことを特徴とする印刷制御装置。
2. 前記描画処理部は、変更した前記集約レイアウトにおけるページの縦横比を算出し、前記ページの縦横比に基づいて前記ドキュメントのページ区切り位置を算出し、前記ページ区切り位置で前記ドキュメントを分割した前記印刷データを生成する、
   ことを特徴とする請求項１に記載の印刷制御装置。
3. 前記集約レイアウト変更部は、集約レイアウトを変更するか否かをユーザに選択させる選択画面を表示部に表示させ、前記選択画面で集約レイアウトの変更が選択された場合に、前記集約レイアウトを変更する、
   ことを特徴とする請求項１又は２に記載の印刷制御装置。
4. 前記情報取得部は、前記ドキュメントの縦横サイズに基づいて、前記ページ分割方向、及び／又は、前記集約レイアウトを指定する、
   ことを特徴とする請求項１乃至３のいずれか一に記載の印刷制御装置。
5. 前記ドキュメントのデータは、Ｗｅｂページから作成したＰＤＦデータである、
   ことを特徴とする請求項１乃至４のいずれか一に記載の印刷制御装置。
6. １ページ構成のドキュメントを複数ページに分割して集約印刷する印刷システムで動作する印刷制御プログラムであって、
   前記印刷システム内の装置に、
   前記ドキュメントのデータを入力して解析し、前記ドキュメントの縦横サイズを取得すると共に、前記ドキュメントを複数ページに分割する場合のページ分割方向及び分割したページの集約レイアウトの指定情報を取得する情報取得処理、
   指定された前記集約レイアウトが前記ページ分割方向に対して多段構成の場合、前記ページ分割方向の集約レイアウトの段数が１となるように、前記集約レイアウトを変更する集約レイアウト変更処理、
   変更した前記集約レイアウトに基づいて、前記ドキュメントを複数ページに分割して集約印刷する印刷データを生成して出力する描画処理、を実行させる、
   ことを特徴とする印刷制御プログラム。
7. 前記描画処理では、変更した前記集約レイアウトにおけるページの縦横比を算出し、前記ページの縦横比に基づいて前記ドキュメントのページ区切り位置を算出し、前記ページ区切り位置で前記ドキュメントを分割した前記印刷データを生成する、
   ことを特徴とする請求項６に記載の印刷制御プログラム。
8. 前記集約レイアウト変更処理では、集約レイアウトを変更するか否かをユーザに選択させる選択画面を表示部に表示させ、前記選択画面で集約レイアウトの変更が選択された場合に、前記集約レイアウトを変更する、
   ことを特徴とする請求項６又は７に記載の印刷制御プログラム。
9. 前記情報取得処理では、前記ドキュメントの縦横サイズに基づいて、前記ページ分割方向、及び／又は、前記集約レイアウトを指定する、
   ことを特徴とする請求項６乃至８のいずれか一に記載の印刷制御プログラム。
10. 前記ドキュメントのデータは、Ｗｅｂページから作成したＰＤＦデータである、
    ことを特徴とする請求項６乃至９のいずれか一に記載の印刷制御プログラム。
11. １ページ構成のドキュメントを複数ページに分割して集約印刷する印刷システムにおける印刷制御方法であって、
    前記印刷システム内の装置は、
    前記ドキュメントのデータを入力して解析し、前記ドキュメントの縦横サイズを取得すると共に、前記ドキュメントを複数ページに分割する場合のページ分割方向及び分割したページの集約レイアウトの指定情報を取得する情報取得処理と、
    指定された前記集約レイアウトが前記ページ分割方向に対して多段構成の場合、前記ページ分割方向の集約レイアウトの段数が１となるように、前記集約レイアウトを変更する集約レイアウト変更処理と、
    変更した前記集約レイアウトに基づいて、前記ドキュメントを複数ページに分割して集約印刷する印刷データを生成して出力する描画処理と、を実行する、
    ことを特徴とする印刷制御方法。
12. 前記描画処理では、変更した前記集約レイアウトにおけるページの縦横比を算出し、前記ページの縦横比に基づいて前記ドキュメントのページ区切り位置を算出し、前記ページ区切り位置で前記ドキュメントを分割した前記印刷データを生成する、
    ことを特徴とする請求項１１に記載の印刷制御方法。
13. 前記集約レイアウト変更処理では、集約レイアウトを変更するか否かをユーザに選択させる選択画面を表示部に表示させ、前記選択画面で集約レイアウトの変更が選択された場合に、前記集約レイアウトを変更する、
    ことを特徴とする請求項１１又は１２に記載の印刷制御方法。
14. 前記情報取得処理では、前記ドキュメントの縦横サイズに基づいて、前記ページ分割方向、及び／又は、前記集約レイアウトを指定する、
    ことを特徴とする請求項１１乃至１３のいずれか一に記載の印刷制御方法。
15. 前記ドキュメントのデータは、Ｗｅｂページから作成したＰＤＦデータである、
    ことを特徴とする請求項１１乃至１４のいずれか一に記載の印刷制御方法。
16. １ページ構成のドキュメントを複数ページに分割して集約印刷する印刷ジョブを生成する装置で動作する印刷制御プログラムであって、
    前記装置に、
    分割したページの集約レイアウトを設定する画面に、ページ分割方向に対して多段構成の集約レイアウトを、前記ページ分割方向の集約レイアウトの段数が１となるように変更した候補を選択可能に表示する第１処理、
    選択された前記集約レイアウトに基づいて、前記ドキュメントを複数ページに分割して集約印刷する印刷ジョブを生成して出力する第２処理、を実行させる、
    ことを特徴とする印刷制御プログラム。

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