JP2014073851A - 結束バンドのマーキング方法 - Google Patents

結束バンドのマーキング方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014073851A
JP2014073851A JP2012221201A JP2012221201A JP2014073851A JP 2014073851 A JP2014073851 A JP 2014073851A JP 2012221201 A JP2012221201 A JP 2012221201A JP 2012221201 A JP2012221201 A JP 2012221201A JP 2014073851 A JP2014073851 A JP 2014073851A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
binding band
base coating
drying
printing position
binding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012221201A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6079108B2 (ja
Inventor
Kentaro Suzaki
健太郎 須崎
Teruhisa Iwata
輝久 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2012221201A priority Critical patent/JP6079108B2/ja
Publication of JP2014073851A publication Critical patent/JP2014073851A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6079108B2 publication Critical patent/JP6079108B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】鋼板からなる結束バンドの表面に塗られる防錆油の影響を抑止することにより、結束バンドの表面への下地塗装の密着性を向上させて、下地塗装の剥離を効果的に防止し、印字の視認性の低下を防止する、結束バンドのマーキング方法を提供する。
【解決手段】被結束物3を結束する鋼板からなる結束バンド2に対してマーキングを行う結束バンドのマーキング方法において、結束バンド2の表面の印字位置を乾燥させる印字位置乾燥工程(ステップS1)と、印字位置乾燥工程により乾燥させられた印字位置に下地塗装を施す下地塗装工程(ステップS2)と、下地塗装工程により施された下地塗装を乾燥させる下地塗装乾燥工程(ステップS3)と、下地塗装乾燥工程により乾燥させられた下地塗装に対しレーザマーキングを行う印字工程(ステップS4)とを含む。
【選択図】図6

Description

本発明は、コイルなどの被結束物を結束する結束バンドのマーキング方法に関する。
例えば、製鉄所における鋼板の搬送は、鋼板をコイル状に巻いた状態で行われる。このように鋼板をコイル状に巻いた状態で搬送する際に、鋼板が巻き解けないようにするために、コイルの外周に沿って結束バンドを締結することが行われている。
一方、コイルの流通を合理的に行う必要性から、コイルのIDなどの情報をコイルの表面にマーキングしたり、その情報を印刷したラベルをコイルに貼付したりするのが一般的であった。
ところが、近年、製鉄メーカーでは、エンドユーザ(例えば、自動車メーカー)からの要望により、コイルに直接印字などを行わないようにしている。従来、エンドユーザは最表面の鋼板は廃棄していたが、近年では最表面の鉄板も製品素材として利用するようにしている。
このため、近年においては、製鉄所において、結束バンドにラベルを貼付したり印字したりする方法が採られている。
従来のこの種の結束バンドに対してマーキングする方法として、例えば、特許文献1に示す技術が知られている。
この特許文献1に記載された結束バンドのマーキング方法は、結束バンドの表面の印字位置に下地塗装を施す下地塗装工程と、結束バンドの表面に施された下地塗装を乾燥させる下地塗装乾燥工程と、乾燥された下地塗装に対し、レーザマーキングを行う印字工程とを含んで構成されている。
特開2009−62086号公報
しかしながら、この従来の特許文献1に記載された結束バンドのマーキング方法にあっては、以下の問題点があった。
即ち、結束バンドは、一般的に鋼板からなっている。結束バンドを構成する鋼板の表面には、錆を防ぐために防錆油が塗られている。ここで、特許文献1に記載された結束バンドのマーキング方法の場合、下地塗装工程において、結束バンド表面の印字位置に下地塗料を吹き付けるが、この際に、鋼板表面の防錆油の影響により、結束バンドの表面への下地塗料の密着性が悪いという問題があった。結束バンドの表面への下地塗料の密着性が悪くなると、印字が簡単に剥離してしまうことになる。
従って、本発明はこの従来の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、鋼板からなる結束バンドの表面に塗られる防錆油の影響を抑止することにより、結束バンドの表面への下地塗装の密着性を向上させて、印字の剥離を効果的に防止することができる、結束バンドのマーキング方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のある実施形態に係る結束バンドのマーキング方法は、被結束物を結束する鋼板からなる結束バンドに対してマーキングを行う結束バンドのマーキング方法において、前記結束バンドの表面の印字位置を乾燥させる印字位置乾燥工程と、該印字位置乾燥工程により乾燥させられた印字位置に下地塗装を施す下地塗装工程と、該下地塗装工程により施された下地塗装を乾燥させる下地塗装乾燥工程と、該下地塗装乾燥工程により乾燥させられた下地塗装に対しレーザマーキングを行う印字工程とを含むことを特徴としている。
また、この結束バンドのマーキング方法において、前記結束バンドが前記被結束物の外周に沿って搬送が行われている状態で、前記印字位置乾燥工程と、前記下地塗装工程と、前記下地塗装乾燥工程と、前記印字工程とを行うことが好ましい。
更に、この結束バンドのマーキング方法において、前記結束バンドを前進させながら前記印字位置乾燥工程を行って前記印字位置乾燥工程が終了した後、前記結束バンドを後退させて前記下地塗装工程を行い、前記下地塗装工程が終了した後、前記結束バンドを前進させて前記下地塗装乾燥工程を行い、あるいは前記結束バンドを前進させながら前記印字位置乾燥工程を行って前記印字位置乾燥工程が終了した後、前記結束バンドを前進させて前記下地塗装工程を行い、前記下地塗装工程が終了した後、前記結束バンドを後退させて前記下地塗装乾燥工程を行い、前記印字位置乾燥工程に用いる乾燥装置と前記下地塗装乾燥工程に用いる乾燥装置とを共通化することが好ましい。
また、この結束バンドのマーキング方法において、前記結束バンドを前進させながら前記印字位置乾燥工程を行って前記印字位置乾燥工程が終了した後、前記結束バンドを前進させて前記下地塗装工程を行い、前記下地塗装工程が終了した後、前記結束バンドを前進させて前記下地塗装乾燥工程を行ってもよい。
本発明に係る結束バンドのマーキング方法によれば、結束バンドの表面の印字位置を乾燥させる印字位置乾燥工程と、印字位置乾燥工程により乾燥させられた印字位置に下地塗装を施す下地塗装工程と、下地塗装工程により施された下地塗装を乾燥させる下地塗装乾燥工程と、下地塗装乾燥工程により乾燥させられた下地塗装に対しレーザマーキングを行う印字工程とを含むので、鋼板からなる結束バンドの表面の印字位置を乾燥させることにより当該印字位置にある防錆油が乾燥させられる。そして、防錆油が乾燥された後、結束バンドに下地塗装が施されるので、当該防錆油の影響を抑止し、結束バンドの表面への下地塗装の密着性を向上させて、下地塗装の剥離を効果的に防止することができ、印字の視認性の低下を防止する。
また、結束バンドが被結束物の外周に沿って搬送が行われている状態で、印字位置乾燥工程と、下地塗装工程と、下地塗装乾燥工程と、印字工程とを行う場合、結束バンドのマーキングを被結束物の結束工程の中で行うことになり、工程を短縮化することができる。
更に、結束バンドを前進させながら印字位置乾燥工程を行って印字位置乾燥工程が終了した後、結束バンドを後退させて下地塗装工程を行い、下地塗装工程が終了した後、結束バンドを前進させて下地塗装乾燥工程を行い、あるいは結束バンドを前進させながら印字位置乾燥工程を行って印字位置乾燥工程が終了した後、結束バンドを前進させて下地塗装工程を行い、下地塗装工程が終了した後、結束バンドを後退させて下地塗装乾燥工程を行い、印字位置乾燥工程に用いる乾燥装置と下地塗装乾燥工程に用いる乾燥装置とを共通化すると、印字位置乾燥工程に用いる乾燥装置と下地塗装乾燥工程に用いる乾燥装置とを別個に設置する必要はなく、乾燥装置が1台で済み、製造設備を簡単かつ安価なものとすることができる。
また、結束バンドを前進させながら印字位置乾燥工程を行って印字位置乾燥工程が終了した後、結束バンドを前進させて下地塗装工程を行い、下地塗装工程が終了した後、結束バンドを前進させて下地塗装乾燥工程を行うと、結束バンドの搬送が行われている状態で、結束バンドの前進作業のみの簡単な制御で、印字位置乾燥工程と、下地塗装工程と、下地塗装乾燥工程とを行うことができる。
本発明の第1の実施形態に係る結束バンドのマーキング方法が適用されるバンド結束システムの全体構成を示す図である。 図1に示すバンド結束システムにおけるマーキング装置が備えるマーキングユニットの拡大図である。 図1に示すバンド結束システムにおけるマーキング装置が備える塗料ユニットの構成を示すブロック図である。 図1に示すバンド結束システムにおけるマーキング装置が備える制御部の構成を示すブロック図である。 シュート内に結束バンドが導入される状態を示す図である。 マーキング装置によるマーキング処理の流れを示すフロー図である。 印字位置乾燥工程におけるドライヤの温風により結束バンドの表面の印字位置を乾燥させている状態を示す図である。 下地塗装工程における結束バンドの表面の印字位置に下地塗装を施している状態を示す図である。 下地塗装乾燥工程におけるドライヤの温風により下地塗装を乾燥させている状態を示す図である。 印字工程における下地塗装に対しレーザマーキングを行う状態を示す図である。 マーキングが終了した後の状態を示す図である。 シュートを一周するように結束バンドを配置した状態を示す図である。 コイルに対する結束バンドの締め付けを開始した状態を示す図である。 コイルに対する結束バンドの締め付けが終わった状態を示す図である。 バンド結束の終了時の状態を示す図である。 バンドが結束された状態のコイルを示し、(a)は斜視図、(b)は(a)における矢印aで示す部分の拡大図である。 本発明の第2の施形態に係る結束バンドのマーキング方法が適用されるバンド結束システムの全体構成を示す図である。 図17に示すバンド結束システムにおけるマーキング装置が備えるマーキングユニットの拡大図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1に、本発明の第1の実施形態に係る結束バンドのマーキング方法が適用されるバンド結束システムの全体構成を示す。
図1に示す結束バンドシステム1は、鋼板からなる結束バンド2をコイル(被結束物)3に対して結束する結束装置4と、結束バンド2に対してマーキングを行うマーキング装置5とを備えている。マーキング装置5は、結束装置4に併設されている。
ここで、結束装置4は、鋼板のコイル3の外周に沿わせて結束バンド2を結束し、コイル3が巻き解けてしまうのを防止する。結束装置4は、外部のディスペンサー(図示せず)より供給されピンチローラ(搬送手段)6によって搬送される結束バンド2をガイドするガイドローラ7と、結束バンド2を結束する際に結束バンド2をコイル3に対して押え付けたり結束後の結束バンド2を切断したりする結束ヘッド8と、結束バンド2をコイル3の外周に沿って案内するシュート9とを備えている。
また、マーキング装置5は、結束バンド2へのマーキング(印字)を行うマーキングユニット10と、マーキングユニット10への塗料の供給を行う塗料ユニット11と、オペレータによる操作を受け付ける操作部12と、オペレーションなどに関する各種の表示を行う表示部13と、表示部13、塗料ユニット11、マーキングユニット10、及びピンチローラ6の動作を制御する制御部14とを備えている。
図2に、マーキングユニットの拡大図を示す。マーキングユニット10は、図2に示すように、シュート9に対して固定される本体部15と、本体部15において結束バンド2をガイドする一対のガイドローラ16と、本体部15内に固定され、ガイドローラ16を回動可能に保持するブラケット17と、一対のガイドローラ16を開閉させるアクチュエータとしてのエアシリンダ18とを備えている。
また、マーキングユニット10は、結束バンド2の表面の印字位置を乾燥させると共に、当該印字位置に施された下地塗装を乾燥させるドライヤ(乾燥装置)19と、乾燥させられた前記印字位置に下地塗装を施す下地吹きノズル20と、ドライヤ19によって乾燥させられた下地塗装に対しレーザマーキング(印字)を行うレーザマーカ21とを備えている。
ここで、ガイドローラ16は、図2における手前側と奥側にそれぞれ位置する2つの部分に分割された分割構造をなしており、これら2つの部分は、エアシリンダ18により開閉するようになっている。即ち、奥側に位置する部分を更に奥に移動させる一方で、手前側に位置する部分を更に手前側に移動させることにより、ガイドローラ16の一対の部分の間に間隔が生じる(ガイドローラ16が開く)。また、このように間隔が生じた状態から、奥側に位置する部分を手前側に移動させる一方で、手前側に位置する部分を奥側に移動させることにより、ガイドローラ16の一対の部分の間に間隔が閉じる(ガイドローラ16が閉じる)。ガイドローラ16がこのような開閉構造をしているのは、マーキング後に結束バンド2をコイル3側に導出させてコイル3の外周に沿わせるためである。
ドライヤ19、下地吹きノズル20、及びレーザマーカ21は、図2に示すように、本体部15内において、上流側から下流側に向けて下地吹きノズル20、ドライヤ19、レーザマーカ21の順に配置されている。
ドライヤ19は、結束バンド2の表面の印字位置へ下地塗料を吹き付ける前に当該印字位置を乾燥させると共に、当該印字位置に施された下地塗装を乾燥させるものであり、温風により下地塗料を瞬時に乾燥させるようになっている。
また、下地吹きノズル20は、塗料ユニット11から供給される下地塗料を、本体部15に位置する結束バンド2に対し、均一な膜厚となるように吹き付ける。
さらに、レーザマーカ21は、レーザ光を下地塗料に照射することにより、下地塗料を炭化させて、文字などのマーキングを形成する。
なお、マーキングユニット10は、本体部15がシュート9の一辺に沿いかつ結束ヘッド8と干渉しない位置に設置される。例えば、マーキングユニット10は、結束ヘッド8が位置する辺とは反対側の辺に沿って本体部15が位置するように、結束装置4の隣に設置される。
次に、塗料ユニット11は、図3に示すように、下地塗料を貯留するタンク31と、タンク31内の下地塗料を下地吹きノズル20に送り出すポンプ32と、下地塗料に含まれる異物を下地塗料がポンプ32から下地吹きノズル20へ送り出す過程で除去するフィルター33とを備えている。なお、下地吹きノズル20に供給された下地塗料のうち、下地吹きノズル20から吐出されなかった余りの塗料は、ポンプ32による圧送力に従って再びタンク31へと戻される。
また、制御部14は、図4に示すように、マーキング装置5の各構成要素を統括的に制御するメイン制御部41と、メイン制御部41の指令に従って搬送手段を構成するピンチローラ6の動作の制御を行う搬送手段制御部42と、メイン制御部41の指令に従って下地吹きノズル20の動作を制御するノズル制御部43と、メイン制御部41の指令に従ってレーザマーカ21の動作の制御をするレーザ制御部44と、ドライヤ19の動作の制御を行うドライヤ制御部45とを備えている。
メイン制御部41は、搬送手段制御部42、ノズル制御部43、レーザ制御部44、及びドライヤ制御部45に対して指令を行う他に、塗料ユニット11のポンプ32の動作制御、及び表示部13の表示制御を行う。なお、マーキング装置5は、コイル3の生産ラインの一部を構成するものであり、メイン制御部41は、メイン制御部41よりも上位の制御装置との間でデータ送受信なども行う。
搬送手段制御部42は、ピンチロール6で構成される結束バンド2の搬送手段を制御するものであって、結束バンド2を前進あるいは後退させる制御、結束バンド2の高速搬送あるいは低速搬送の制御などを行う。
また、ノズル制御部43は、結束バンド2へ吹き付けられる下地塗料の膜厚の制御を行う。
また、レーザ制御部44は、外部から入力される印字データに従って、レーザマーカ21による印字レイアウトなどの設定を行なったり、印字動作の制御を行なったリする。
そして、表示部13は、メイン制御部41の制御下で、例えば、マーキング装置5の状態や、異常の有無の表示などを行う。また、操作部12は、表示部13と一体的なグラフィックパネルとして構成されるか、或いは、表示部13に併設され、オペレータによる操作に応じた信号を制御部14へ出力する。
次に、バンド結束システム1の動作について説明する。
先ず、外部のディスペンサー(図示せず)からピンチロール6を介して結束装置4へと結束バンド2の搬送を開始する。搬送手段制御部42は、ピンチロール6を駆動して結束バンド2を前進させる。
結束バンド2は、図5に示すように、ガイドローラ7及び結束ヘッド8を経由してシュート9内に入り込み、シュート9内を前進する。これにより、結束バンド2は、シュート9内を、コイル3の外周に沿うようにして前進する。
ここで、シュート9には、結束バンド2の先端がマーキングユニット10の直近の位置(例えば、図5の符号9aで示す位置)に達したことを検出するためのセンサ(図示せず)が設けられている。このセンサにより結束バンド2の先端が検出するまでは、搬送手段制御部42は、結束バンド2が高速(例えば、800mm〜2000mm/秒程度)で搬送されるようにピンチロール6を制御する。
そして、結束バンド2の先端がマーキングユニット10の直近に達したことが前記センサにより検出されると、図6のフロー図に示すマーキング装置5によるマーキング処理が開始される。
このマーキング処理は、先ず、ステップS1の印字位置乾燥工程にて結束バンド2の表面の印字位置を乾燥させる。次いで、ステップS2の下地塗装工程にて印字位置乾燥工程により乾燥させられた印字位置に下地塗装を施す。そして、ステップ3の下地塗装乾燥工程にて下地塗装工程により施された下地塗装を乾燥させる。最後に、ステップS4の印字工程にて下地塗装乾燥工程により乾燥させられた下地塗装に対しレーザマーキングを行う。これにより、結束バンド2の表面の印字位置に下地塗料51を下地とするマーキング52が施される(図16(b)参照)。
ここで、ステップS1の印字位置乾燥工程では、結束バンド2の先端がマーキングユニット10の直近に達したことが前記センサにより検出されると、搬送手段制御部42は、結束バンド2が低速(例えば、30mm〜100mm/秒程度)で搬送されるようにピンチロール6を制御し、結束バンド2が低速で前進する。その後、結束バンド2は、図7に示すように、その先端が本体部15内に入り込み、ガイドローラ16により案内される。そして、結束バンド2は、下地吹きノズル20の位置を通過し、低速の前進を開始してから第一の所定時間が経過すると、ドライヤ制御部45はドライヤ19から温風を結束バンド2の表面の印字位置に吹き付ける。さらに、結束バンド2が低速の前進を開始してから第二の所定時間が経過すると、ドライヤ制御部45はドライヤ19からの温風を停止させる。これにより、結束バンド2の表面の所定範囲にわたる印字位置が乾燥する。
次いで、ステップS2の下地塗装工程では、結束バンド2が低速の前進を開始してから第二の所定時間が経過し、ドライヤ19からの温風が停止すると、搬送手段制御部42は、ピンチローラ6を制御して結束バンド2を低速(例えば、30mm〜100mm/秒程度)で後退させる。そして、結束バンド2が低速の後退を開始してから第三の所定時間が経過すると、結束バンド2の後退を継続しながら、図8に示すように、ノズル制御部43は、下地吹きノズル20から結束バンド2の表面の印字位置への下地塗料の吹き付けを開始する。さらに、結束バンド2の後退を続け、結束バンド2が低速の後退を開始してから第四の所定時間が経過すると、ノズル制御部43は、下地吹きノズル20から結束バンド2の表面の印字位置への下地塗料の吹き付けを終了する。これにより、結束バンド2の表面の長手方向所定範囲にわたる印字位置への下地塗装が完了し、均一な下地塗料の膜が形成される。下地塗料は、例えば、白色など、黒色に対するコントラストが大きい色である。
さらに、ステップS3の下地塗装乾燥工程では、下地塗料の吹き付けを終了してから所定時間経過すると、搬送手段制御部42は、ピンチローラ6を制御して結束バンド2を低速(例えば、30mm〜100mm/秒程度)で再び前進させる。そして、低速の前進を開始してから所定時間が経過すると、図9に示すように、ドライヤ制御部45はドライヤ19から温風を結束バンド2の表面の印字位置に吹き付けて、結束バンド上の下地塗料を乾燥させる。このように、下地塗料を乾燥させるのは、後工程において結束バンド2を搬送する際に、下地塗装がすれて拭き取られてしまうことを回避するためである。
さらに、ステップS4の印字工程では、図10に示すように、結束バンド2の前進を続け、この前進中に、レーザ制御部44は、レーザマーカ21により下地塗料に対し、文字・数字・ロゴ・バーコード・2次元コードなどのレーザマーキングを行うよう制御する。ここで、結束バンド2上の下地塗料のうち、レーザ照射を受けた部分は炭化して黒くなるため、結束バンド2には、下地塗料を背景とするマーキングが施される。
このマーキング処理が終了した後、結束バンド2の前進を続け、図11に示すように、結束バンド2の先端部を本体部15の下側からシュート9内に導出する。
次に、ガイドローラ16の手前側及び奥側の一対の部分をエアシリンダ18により開く。
次に、図12に示すように、結束バンド2の先端が結束ヘッド8に到達するまで、搬送手段制御部42は、ピンチロール6を制御して結束バンド2を再び高速で搬送する。これにより、結束バンド2はシュート9に沿って、コイル3の周りを一周した状態となる。
次に、図13に示すように、結束ヘッド8を矢印A方向に回動させて、結束ヘッド8により結束バンド2の先端をクランプし、そのままコイル3に密着させる。
次に、図14に示すように、ディスペンサーが有する巻取り装置(図示せず)により、結束バンド2を矢印C方向に巻き戻すことにより、結束バンド2をシュート9のスリットを介してシュート9内から引きずり出し、コイル3の外周に沿わせる。ここでは、結束バンド2において本体部15内に位置している部分は、ガイドローラ16の手前側及び奥側の一対の部分の間隙を通してコイル3側へ導出される。
結束バンド2がコイル3の外周に沿う状態となったら、ディスペンサーの巻取り装置により、更に結束バンドを低速で強く巻き戻し、結束バンド2によりコイル3を十分に締める。
次に、結束バンド2の先端と尾端とをシールし、余分な部分をカットする。
その後、図15に示すように、結束ヘッド8を矢印B方向に回動させ、待機位置に復帰させる。
以上説明した動作により、図16(a)に示すように、コイル3の外周に沿って結束バンド2が結束された状態となる。そして、図16(b)に示すように、結束バンド2には、下地塗料51を下地とするマーキング52が施されている。
以上のような、本発明の第1実施形態に係る結束バンドのマーキング方法によれば、結束バンド2の表面の印字位置を乾燥させる印字位置乾燥工程(ステップS1)と、印字位置乾燥工程により乾燥させられた印字位置に下地塗装を施す下地塗装工程(ステップS2)と、下地塗装工程により施された下地塗装を乾燥させる下地塗装乾燥工程(ステップS3)と、下地塗装乾燥工程により乾燥させられた下地塗装に対しレーザマーキングを行う印字工程(ステップS4)とを含むので、鋼板からなる結束バンド2の表面の印字位置を乾燥させることにより当該印字位置にある防錆油が乾燥させられる。そして、防錆油が乾燥された後、結束バンド2に下地塗装が施されるので、当該防錆油の影響を抑止し、結束バンド2の表面への下地塗装の密着性を向上させて、下地塗装の剥離を効果的に防止することができる。
また、結束バンド2がコイル3の外周に沿って搬送が行われている状態で、印字位置乾燥工程(ステップS1)と、下地塗装工程(ステップS2)と、下地塗装乾燥工程(ステップS3)と、印字工程(ステップS4)とを行うので、結束バンド2のマーキングをコイル3の結束工程の中で行うことになり、工程を短縮化することができる。
更に、結束バンド2を前進させながら印字位置乾燥工程(ステップS1)を行って印字位置乾燥工程(ステップS1)が終了した後、結束バンド2を後退させて下地塗装工程(ステップS2)を行い、下地塗装工程(ステップS2)が終了した後、結束バンド2を再び前進させて下地塗装乾燥工程(ステップS3)を行い、印字位置乾燥工程に用いるドライヤ(乾燥装置)19と下地塗装乾燥工程に用いるドライヤ(乾燥装置)19とを共通化しているので、印字位置乾燥工程に用いるドライヤ(乾燥装置)19と下地塗装乾燥工程に用いるドライヤ(乾燥装置)19とを別個に設置する必要はなく、乾燥装置が1台で済み、製造設備を簡単かつ安価なものとすることができる。
[第2の実施形態]
図17に、本発明の第2の実施形態に係る結束バンドのマーキング方法が適用されるバンド結束システムの全体構成を示す。図18に、図17に示すバンド結束システムにおけるマーキング装置が備えるマーキングユニットの拡大図を示す。
図17に示すバンド結束システム1は、基本構成は図1に示すバンド結束システム1と同様であるが、図18に示すように、マーキングユニット10が、結束バンド2の表面の印字位置を乾燥させるドライヤ(乾燥装置)22と、当該印字位置に施された下地塗装を乾燥させるドライヤ(乾燥装置)19とを別個に備え、本体部15内において、上流側から下流側に向けてドライヤ22、下地吹きノズル20、ドライヤ19、レーザマーカ21の順に配置されている点で異なっている。
そして、マーキング処理において、結束バンド2がコイル3の外周に沿って搬送が行われている状態で、印字位置乾燥工程(ステップS1)と、下地塗装工程(ステップS2)と、下地塗装乾燥工程(ステップS3)と、印字工程(ステップS4)とを行う点は図1に示す結束バンドシステム1を適用した場合と同様であるが、結束バンドを前進させながら印字位置乾燥工程(ステップS1)を行って印字位置乾燥工程(ステップS1)が終了した後、結束バンド2を前進させて下地塗装工程(ステップS2)を行い、下地塗装工程(ステップS2)が終了した後、結束バンド2を前進させて下地塗装乾燥工程(ステップS3)を行う点で異なっている。
このように、結束バンドを前進させながら印字位置乾燥工程(ステップS1)を行って印字位置乾燥工程(ステップS1)が終了した後、結束バンド2を前進させて下地塗装工程(ステップS2)を行い、下地塗装工程(ステップS2)が終了した後、結束バンド2を前進させて下地塗装乾燥工程(ステップS3)を行うと、結束バンド2の前進作業のみの簡単な制御で、印字位置乾燥工程(ステップS1)と、下地塗装工程(ステップS2)と、下地塗装乾燥工程(ステップS3)とを行うことができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されずに種々の変更、改良を行うことができる。
例えば、結束バンド2がコイル3の外周に沿って搬送が行われている状態で、印字位置乾燥工程(ステップS1)と、下地塗装工程(ステップS2)と、下地塗装乾燥工程(ステップS3)と、印字工程(ステップS4)とを行う必要は必ずしもなく、印字位置乾燥工程(ステップS1)、下地塗装工程(ステップS2)、下地塗装乾燥工程(ステップS3)、印字工程(ステップS4)の順に実行されればよい。
また、マーキング処理を行う際に、印字位置乾燥工程に用いる乾燥装置と下地塗装乾燥工程に用いる乾燥装置とを共通化する場合、結束バンド2を前進させながら印字位置乾燥工程を行って印字位置乾燥工程が終了した後、結束バンド2を後退させて下地塗装工程を行い、下地塗装工程が終了した後、結束バンドを前進させて下地塗装乾燥工程を行う必要は必ずしもなく、結束バンド2を前進させながら印字位置乾燥工程を行って印字位置乾燥工程が終了した後、結束バンドをさせて下地塗装工程を行い、下地塗装工程が終了した後、結束バンドを後退させて下地塗装乾燥工程を行ってもよい。
1 バンド結束システム
2 結束バンド
3 コイル
4 結束装置
5 マーキング装置
6 ピンチロール(搬送手段)
7 ガイドローラ
8 結束ヘッド
9 シュート
10 マーキングユニット
11 塗料ユニット
12 操作部
13 表示部
14 制御部
15 本体部
16 ガイドローラ
17 ブラケット
18 エアシリンダ
19 ドライヤ(乾燥装置)
20 下地吹きノズル
21 レーザマーカ
22 ドライヤ(乾燥装置)
31 タンク
32 ポンプ
33 フィルター
41 メイン制御部
42 搬送手段制御部
43 ノズル制御部
44 レーザ制御部
45 ドライヤ制御部

Claims (4)

  1. 被結束物を結束する鋼板からなる結束バンドに対してマーキングを行う結束バンドのマーキング方法において、
    前記結束バンドの表面の印字位置を乾燥させる印字位置乾燥工程と、
    該印字位置乾燥工程により乾燥させられた印字位置に下地塗装を施す下地塗装工程と、
    該下地塗装工程により施された下地塗装を乾燥させる下地塗装乾燥工程と、
    該下地塗装乾燥工程により乾燥させられた下地塗装に対しレーザマーキングを行う印字工程とを含むことを特徴とする結束バンドのマーキング方法。
  2. 前記結束バンドが前記被結束物の外周に沿って搬送が行われている状態で、前記印字位置乾燥工程と、前記下地塗装工程と、前記下地塗装乾燥工程と、前記印字工程とを行うことを特徴とする請求項1記載の結束バンドのマーキング方法。
  3. 前記結束バンドを前進させながら前記印字位置乾燥工程を行って前記印字位置乾燥工程が終了した後、前記結束バンドを後退させて前記下地塗装工程を行い、前記下地塗装工程が終了した後、前記結束バンドを前進させて前記下地塗装乾燥工程を行い、あるいは前記結束バンドを前進させながら前記印字位置乾燥工程を行って前記印字位置乾燥工程が終了した後、前記結束バンドを前進させて前記下地塗装工程を行い、前記下地塗装工程が終了した後、前記結束バンドを後退させて前記下地塗装乾燥工程を行い、前記印字位置乾燥工程に用いる乾燥装置と前記下地塗装乾燥工程に用いる乾燥装置とを共通化することを特徴とする請求項2記載の結束バンドのマーキング方法。
  4. 前記結束バンドを前進させながら前記印字位置乾燥工程を行って前記印字位置乾燥工程が終了した後、前記結束バンドを前進させて前記下地塗装工程を行い、前記下地塗装工程が終了した後、前記結束バンドを前進させて前記下地塗装乾燥工程を行うことを特徴とする請求項2記載の結束バンドのマーキング方法。
JP2012221201A 2012-10-03 2012-10-03 結束バンドのマーキング方法 Expired - Fee Related JP6079108B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012221201A JP6079108B2 (ja) 2012-10-03 2012-10-03 結束バンドのマーキング方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012221201A JP6079108B2 (ja) 2012-10-03 2012-10-03 結束バンドのマーキング方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014073851A true JP2014073851A (ja) 2014-04-24
JP6079108B2 JP6079108B2 (ja) 2017-02-15

Family

ID=50748338

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012221201A Expired - Fee Related JP6079108B2 (ja) 2012-10-03 2012-10-03 結束バンドのマーキング方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6079108B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102310784B1 (ko) * 2021-04-26 2021-10-07 유지식 코일 포장용 결속 밴드의 코팅장치 및 방법

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60153972A (ja) * 1984-01-21 1985-08-13 Nippon Paint Co Ltd 金属材の塗装前処理方法
JPH0754173A (ja) * 1993-08-12 1995-02-28 Tokyo Electron Ltd 塗装前洗浄装置
JPH1060349A (ja) * 1996-08-27 1998-03-03 Matsushita Electric Works Ltd インキ組成物及び印刷体
JP2009062086A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Nireco Corp 結束バンド用マーキング装置及びその方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60153972A (ja) * 1984-01-21 1985-08-13 Nippon Paint Co Ltd 金属材の塗装前処理方法
JPH0754173A (ja) * 1993-08-12 1995-02-28 Tokyo Electron Ltd 塗装前洗浄装置
JPH1060349A (ja) * 1996-08-27 1998-03-03 Matsushita Electric Works Ltd インキ組成物及び印刷体
JP2009062086A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Nireco Corp 結束バンド用マーキング装置及びその方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6079108B2 (ja) 2017-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8191500B2 (en) Coating device comprising flowing coating material for smooth or structured surfaces
JP2009062086A (ja) 結束バンド用マーキング装置及びその方法
JP2008532791A (ja) エンボス装置のためのフィルムガイド
GB2435639A (en) Label attachment to articles in both of two opposing directions
JP6312135B2 (ja) 箔転写装置
CN101927622A (zh) 实现凹版印刷联机冷烫转移的新工艺
CN104302482B (zh) 用于清洁柔性版印刷涂覆装置的清洁装置和方法
JP6079108B2 (ja) 結束バンドのマーキング方法
JP2010105389A (ja) 記録装置
US9616443B2 (en) On-demand operation of a flexographic coating unit
US20100236685A1 (en) Transfer Device and Transfer Method for Printed Sheets of Paper
JP2006231529A (ja) シュリンクラベルの製造装置
JP6394026B2 (ja) 印刷装置および蛇行解消方法
WO2019188243A1 (ja) 画像形成装置
JP2004330570A (ja) インクジェット式印刷機及びその後処理液塗布方法
JP2010514591A (ja) フィルム転写ユニットにおけるフィルムガイド
JP6433868B2 (ja) 塗装金属帯製造設備及びその方法
JP3093971B2 (ja) ロールコーター
JP7236297B2 (ja) 画像形成装置、画像形成方法およびプログラム
US11352213B2 (en) Printing system
US9044931B2 (en) Apparatus and method for applying a release agent to a substrate having a print image
JP2014148095A (ja) 印刷用紙への転写方法及び装置
CN102985257B (zh) 规格相关的冷膜压印
JP2000334364A (ja) 帯板塗装設備
CA2997800A1 (en) Device for producing both linerless labels and lined labels

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150825

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160524

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160701

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170102

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6079108

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees