JP2014073281A - 遺骸収容袋および棺桶セット - Google Patents

遺骸収容袋および棺桶セット Download PDF

Info

Publication number
JP2014073281A
JP2014073281A JP2012222736A JP2012222736A JP2014073281A JP 2014073281 A JP2014073281 A JP 2014073281A JP 2012222736 A JP2012222736 A JP 2012222736A JP 2012222736 A JP2012222736 A JP 2012222736A JP 2014073281 A JP2014073281 A JP 2014073281A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bag
opening
corpse
bag body
remains
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012222736A
Other languages
English (en)
Inventor
Taro Horie
太郎 堀江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2012222736A priority Critical patent/JP2014073281A/ja
Publication of JP2014073281A publication Critical patent/JP2014073281A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

【課題】体液の滲み出しを防止することのできる遺骸収容袋およびこの遺骸収容袋と棺桶とを備えた棺桶セットを提供する。
【解決手段】遺骸収容袋300は、開口部390が形成され、可燃性を有する袋本体310と、袋本体310の内面に設けられた吸水シート340と、開口部390を閉じる閉鎖手段とを有している。また、閉鎖手段は、袋本体310の開口部390の周囲に設けられた締め紐320、330を有し、締め紐320、330を引っ張り、開口部390を引き絞ることにより塞ぐように構成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、遺骸収納袋および棺桶セットに関するものである。
従来から、犬、猫等のペット(愛玩動物)用の棺桶として、特許文献1に記載の棺桶が知られている。特許文献1に記載の棺桶は、箱状の本体と、本体の開口を塞ぐ蓋とを有しており、これら本体と蓋は、それぞれ、紙や木材と言った可燃性の材料で形成されている。しかしながら、このような棺桶内にペットの遺骸を直接収納すると、遺骸から発生する汚物等に含まれる水分(体液)が棺桶に滲みてしまい、棺桶の強度や見栄えが低下したり、異臭の発生の原因となったりする。
特開2002−35060号公報
本発明の目的は、体液の滲み出しを防止することのできる遺骸収容袋およびこの遺骸収容袋と棺桶とを備えた棺桶セットを提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
(1) 開口部が形成された可燃性の袋本体と、
袋本体の内面に設けられた吸水部と、
開口部を閉じる閉鎖手段と、を有することを特徴とする遺骸収容袋。
(2) 遺骸を、前記開口部から頭部を露出させた状態にて前記袋本体に収容する上記(1)に記載の遺骸収容袋。
(3) 前記袋本体は、前記開口部から外側へ延長された延長部を有している上記(2)に記載の遺骸収容袋。
(4) 前記延出部は、前記袋本体に遺骸を収容した状態にて、前記遺骸の頭部を載置する載置部と、前記載置部と接続され、折り畳むことによって前記載置部に載置された前記頭部を覆う覆い部とを有している上記(3)に記載の遺骸収容袋。
(5) 前記閉鎖手段は、前記袋本体の開口部の周囲に設けられた締め紐を有し、
前記締め紐を引っ張り、前記開口部を引き絞ることにより塞ぐように構成されている上記(1)ないし(4)のいずれか一項に記載の遺骸収容袋。
(6) 前記閉鎖手段は、ファスナーを有している上記(1)ないし(4)のいずれか一項に記載の遺骸収容袋。
(7) 前記袋本体は、内部を視認可能な窓部を有している上記(1)ないし(6)のいずれか一項に記載の遺骸収容袋。
(8) 上記(1)ないし(7)のいずれか一項に記載の遺骸収容袋と、
前記遺骸収容袋を収容する可燃性の棺桶と、を有することを特徴とする棺桶セット。
(9) 前記棺桶は、折り畳み可能である上記(8)に記載の棺桶セット。
(10) 前記棺桶は、紙材で形成されている上記(8)または(9)に記載の棺桶セット。
本発明によれば、例えば犬、ペット(愛玩動物)等の遺骸を袋本体に収容することによって、遺骸から汚物等の体液が漏れ出しても、その体液を袋本体の内側に設けた吸水部によって吸収することができる。そのため、体液が袋本体の外部への滲み出しを防止することができる。したがって、袋本体の外側を清潔な状態に保つことができるとともに、異臭(悪臭)の発生も防止することができる。また、可燃性であるため、遺骸とともに焼却炉にて焼却することができ、優れた利便性を発揮することができる。
また、遺骸を収容した状態にて遺骸の頭部(特に顔面)が外部に露出するような構成の袋本体や、袋本体に内部が視認可能な窓部を設けることにより袋本体に収容されている遺骸の頭部を外部から視認することができる構成の袋本体とすることにより、火葬前に、飼い主と遺骸との最後のお別れを感傷的かつ簡単に行うことができる。
本発明の第1実施形態にかかる棺桶セットを示す平面図である。 図1に示す棺桶が有する本体の展開図である。 図1に示す棺桶の断面図である。 図1に示す遺骸収容袋の平面図である。 図4に示す遺骸収容袋の断面図である。 棺桶セットの使用方法を説明する断面図である。 本発明の第2実施形態にかかる棺桶セットが有する遺骸収容袋の平面図である。 図7に示す遺骸収容袋の使用方法を示す断面図である。 本発明の第3実施形態にかかる棺桶セットが有する遺骸収容袋の平面図である。 図9に示す遺骸収容袋の使用方法を示す断面図である。 本発明の第4実施形態にかかる棺桶セットが有する遺骸収容袋の斜視図である。 図11に示す遺骸収容袋の使用方法を示す断面図である。
以下、本発明の遺骸収容袋および棺桶セットの好適な実施形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態にかかる棺桶セットを示す平面図、図2は、図1に示す棺桶が有する本体の展開図、図3は、図1に示す棺桶の断面図、図4は、図1に示す遺骸収容袋の平面図、図5は、図4に示す遺骸収容袋の断面図、図6は、棺桶セットの使用方法を説明する断面図である。
1.棺桶セット
図1に示すように、棺桶セット100は、棺桶200と、遺骸収容袋300とを有している。このような棺桶セット100は、ペット等の遺骸を収容した遺骸収容袋300を棺桶200に収容し、ペットとの最後のお別れ、遺骸の運搬や火葬(焼却)を円滑に行うためのものである。なお、棺桶200および遺骸収容袋300の大きさは、対象とする遺骸の大きさ、形状等によって適宜設定される。
これら棺桶200および遺骸収容袋300は、可燃性を有している。すなわち、可燃性の素材で構成されている。そのため、棺桶200を遺骸とともに焼却することができ、利便性に優れた棺桶セット100となる。なお、本明細書中の「可燃性の素材」とは、焼却時の有害物質(ダイオキシン等)の発生の有無等から、焼却炉にて焼却を許可されている素材という意味である。したがって、可燃性の素材に含まれる素材は、焼却炉の性能等によって若干異なる場合もある。
1−1.棺桶
棺桶200は、箱状の本体210と、本体210の開口を塞ぐ蓋220とを有している。
1−1−1.本体
本体210は、ほぼ矩形(本実施形態では長方形)の底部211と、底部211の各辺から立設する4つの側壁212〜215とを有している。また、本体210は、強度を高めるためや見栄えを良くするために、底部211および各側壁212〜215をそれぞれ二重構造としている。
本体210は、折り畳み可能な組み立て式となっている。図2は、本体210の分解図(展開図)である。同図に示すように、本体210は、複数の板状部が折り込み容易に連結してなる組立体500と組み立てられた状態の組立体500に配置する板状の底部補強板700とを有している。
組立体500および底部補強板700は、それぞれ、可燃性の素材である厚紙や段ボール紙といった紙材で形成されている。強度を高める観点などからすると、組立体500および底部補強板700は、厚紙よりも段ボール紙で形成するのが好ましい。なお、可燃性の素材であれば、組立体500および底部補強板700の構成材料としては、紙材に限定されない。
組立体500は、枠状に連結された4つの側壁形成部(板状部)511、512、513、514と、側壁形成部511、512、513、514の上端から延出する側壁補強部(板状部)521、522、523、534と、側壁形成部511、512、513、514の下端か延出する4つの底部形成部(板状部)531、532、533、534とを有している。これら複数の板状部の各境界部には折り込み易くするための折り目や段差が形成されている。また、側壁形成部511は、糊代540を介して側壁形成部514の右側端部に接着されている。したがって、側壁形成部511〜514は、枠状に連なっている。
このような組立体500は、例えば、側壁形成部511、512の境界部と、側壁形成部513、514の境界部とを折り畳むことにより、平面状(シート状)に折り畳むことができる。
反対に、組立体500は、次のようにして組み立てることができる。まず、側壁形成部511と側壁形成部512、側壁形成部512と側壁形成部513、側壁形成部513と側壁形成部514、側壁形成部514と側壁形成部511がそれぞれ略90°で交わるように、側壁形成部511〜514を枠状に広げる。
次に、底部形成部531を内側へ折り込み、さらに、底部形成部532、534を先に折り込んでおいた底部形成部531と重なるように内側へ折り込む。次に、底部形成部533を、先に折り込んだ底部形成部532、534と重なるようにして内側へ折り込むとともに、その先端に形成されている突起状の挿入部533aを底部形成部531の内側へ挿入する。これにより、底部形成部531〜534が互いに固定される。
次に、側壁補強部521〜524をそれぞれ内側へ折り込み、側壁形成部511〜512と重ね合わせる。これにより、組立体500の組み立てが完了する。最後に、底部補強板700を底部形成部531〜534と重なるように組立体500の内側に配置することにより、図3に示すように、棺桶200の組み立てが完了する。
このような構成では、側壁形成部511と側壁補強部521とが重なり合うことによって二重構造の側壁212が構成されている。同様に、側壁形成部512と側壁補強部522とが重なり合うことによって二重構造の側壁213が構成され、側壁形成部513と側壁補強部523とが重なり合うことによって二重構造の側壁214が構成され、側壁形成部514と側壁補強部524とが重なり合うことによって二重構造の側壁215が構成される。また、底部形成部531〜534と底部補強板700とが重なり合うことによって、二重構造の底部211が構成される。したがって、優れた強度を有する本体210が得られる。
また、側壁補強部521〜524を側壁形成部511〜514に対して折り込むことにより、本体210の上面(開口端面)に切断面が位置することを防止できる。また、底部補強板700によって、底部形成部531〜534を覆い隠しているため、底部形成部531〜534の重なり合った様子を本体210の内側から見えなくすることができる。したがって、本体210の見栄えを良くすることができる。
1−1−2.蓋
図3に示すように、蓋220の下面には、本体210の側壁212〜215の上端部と係合する段差221が設けられている。これにより、蓋220を本体210に被せた状態にて、蓋220が本体210に対して固定される。
このような蓋220は、大きさの異なる複数の板部材222a、222b、222cを積層してなる積層体222を包装材223で被覆した基部224と、基部224の裏面に設けられた板状の段差形成部225とを有している。
板部材222a〜222cは、それぞれ、本体210の開口形状とほぼ相似形である平面視形状をなしている。板部材222aは、本体210の開口よりも若干大きく形成されており、板部材222a上に設けられた板部材222bは、板部材222aよりも小さく形成されており、板部材222b上に設けられた板部材222cは、板部材222bよりも小さく形成されている。このような積層体222は、包装材223によって包装されており、その段差が覆い隠されている。そのため、基部224の上面は、盛り上がりかつ外周部が緩やかに湾曲したものとなる。したがって、ボリューム感を有し、高級感が漂う蓋220となる。
段差形成部225は、本体210の開口の形状とほぼ相似形をなし、かつ開口よりも若干小さい平面視形状を有している。このような段差形成部225は、互いの中心が一致するように、例えば接着剤等を介して基部224に接合されている。これにより、前述した段差221が形成される。
板部材222a〜222cおよび段差形成部225は、それぞれ、例えば、厚紙や段ボール紙といった紙材(可燃性の素材)で形成されている。なお、基部224および段差形成部225を形成する素材としては、可燃性であれば紙材に限定されず、例えば、木材を用いることもできる。
また、包装材223は、例えば、比較的薄い紙材で形成されている。また、包装材223は、無地であってもよいし、柄が描かれていてもよい。また、包装材223の色は、特に限定されず、白、黒等の無彩色であってもよいし、赤、青、緑等の有彩色であってもよいし、金、銀などの金属色であってもよい。
以上、棺桶200(本体210および蓋220)について詳細に説明したが、棺桶200の構成は、上述したものに限定されない。例えば、本体210は、組み立て式でなくてもよい。また、本体210の形状は、矩形に限定されず、円形や、楕円形、六角形などであってもよい。
1−2.遺骸収容袋
遺骸収容袋300は、遺骸を収容するための袋である。図4および図5に示すように、このような遺骸収容袋300は、開口部390を有する袋本体310と、袋本体310の開口を閉じる一対の締め紐320、330と、袋本体310の内側に設けられた吸水シート(吸水部)340とを有している。
本実施形態の袋本体310は、共に略矩形をなす一対のシート材311、312から形成されている。具体的には、袋本体310は、シート材311、312をその底辺と両脇の辺とで縫い合わせることにより袋状に形成されている。
開口部390よりも外側ではシート材311、312が縫い合わされておらず、当該部分によって襟部313、314が形成されている。襟部313、314は、シート材311、312の端部を内側へ折り返して重ね合わせた状態で外周部を縫い合わせることにより形成されている。これにより、シート材311、312の裏地が隠れるため、袋本体310の見栄えが良くなる。
このようなシート材311、312は、可燃性の素材で形成されていれば、その構成は特に限定されない。本実施形態のシート材311は、綿などの天然繊維からなる織布311aと、織布311aの裏面に設けられたシート状のクッション材311bとの積層体で構成されている。クッション材311bは、衝撃吸収性を有していれば、特に限定されず、例えば、スポンジのような発泡体(発泡ポリウレタン、発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレン等)や、繊維性多孔質材(織編物、不織布、紙類、短繊維の集合体等)で構成することができる。クッション材311bは、必要に応じて設ければよく、省略してもよい。
なお、織布311aは、天然繊維に限定されず、可燃性の素材である限りポリエステル繊維などの合成繊維を用いてもよい。また、織布311aに換えて不織布を用いてもよい。シート材312の構成についてもこれと同様である。
シート材311、312は、それぞれ、防水性、具体的には、裏面側から表面側への水分の滲み出しを防止する機能を有しているのが好ましい。これにより、遺骸収容袋300に収容した遺骸から発生した体液が、万が一、吸水シート340によって吸水されずにシート材311、312に接触したり、一旦吸水シート340に吸収された体液が吸水シート340から滲み出すことによりシート材311、312に接触したりしても、体液がシート材311、312に滲み込まず、遺骸収容袋300の外観を綺麗に維持することができる。なお、防水性は、防水性のある生地を用いてシート材311、312を形成することによって付与することができるし、また、シート材311、312に防水加工を施すことにより付与することもできる。
このような袋本体310は、無地であってもよいし、柄が描かれていてもよい。また、袋本体310の色は、特に限定されず、白、黒等の無彩色であってもよいし、赤、青、緑等の有彩色であってもよいし、金、銀などの金属色であってもよい。
襟部313、314の開口部390側の端部には、その両脇の辺が縫い合わされていない部分があり、これにより、襟部313、314に締め紐320、330を通すための紐通し孔315、316が形成されている。締め紐320、330は、リング状をなしており、それぞれ、紐通し孔315、316に挿通されている。そのため、締め紐320、330を互いに反対側へ引っ張ることにより、開口部390が引き絞れられて閉鎖する。このことから、締め紐320、330が開口部390を閉鎖する閉鎖手段を構成していると言える。なお、本実施形態では、締め紐320、330には、それぞれ、房321、331が設けられている。これにより、遺骸を弔うのに適した遺骸収容袋300とすることができる。
締め紐320、330および房321、331は、可燃性の素材で形成されていれば特に限定されず、天然繊維や合成繊維を用いて形成することができる。
吸水シート340は、袋本体310の内面の全域に設けられている。これにより、遺骸収容袋300に収容された遺骸から漏れ出る体液を吸水シート340によって吸収することができる。そのため、体液の遺骸収容袋300外部への漏れ出しを防止することができる。吸水シート340としては、液体を吸収する機能を有していれば、特に限定されないが、例えば、高分子吸水剤を、紙、不織布、布等の透水性基材で挟持したシート材を用いることができる。
このような吸水シート340は、さらに抗菌・消臭効果を有しているのが好ましい。これにより、悪臭の発生を抑制することができる。例えば、前述した高分子吸水剤を挟持するシート材に抗菌・消臭用の吸着剤を含浸させることにより、このような効果を発揮する吸水シート340が得られる。
2.棺桶セットの使用方法
次に、棺桶セット100の使用方法の一例を説明する。
まず、遺骸収容袋300を用意し、遺骸400を遺骸収容袋300に収容する。このとき、遺骸400の胴体部のみを遺骸収容袋300に収容し、頭部410を開口部390から外部に露出させる。次に、締め紐320、330を引き絞り、遺骸収容袋300の開口部390を閉鎖する。次に、遺骸400を収容した遺骸収容袋300を予め組み立てておいた棺桶200の本体210に収容する。最後に、図6に示すように、本体210に蓋220を装着する。
このように、遺骸400の頭部410(顔面)を遺骸収容袋300の外部から視認できるようにすることにより、棺桶200の蓋220をずらすだけで、頭部410を確認することができる。そのため、最後のお別れを感傷的に行うことができる。特に、棺桶200では、蓋220が、本体210に係合する段差221を有し、本体210に対してスライドさせることができるように構成されているため、例えば、頭部410を確認することができる分だけ蓋220をスライドさせることにより、簡単にお別れをすることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の棺桶セットの第2実施形態を説明する。
図7は、本発明の第2実施形態にかかる棺桶セットが有する遺骸収容袋の平面図、図8は、図7に示す遺骸収容袋の使用方法を示す断面図である。
以下、第2実施形態の棺桶セットについて、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第2実施形態にかかる棺桶セットは、遺骸収容袋の構成が異なる以外、具体的には遺骸収容袋に延長部が設けられていること以外は、第1実施形態の棺桶セットと同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図7に示す遺骸収容袋300Aは、襟部313から外側へ延長する延長部360Aを有している。延長部360Aは、遺骸を遺骸収容袋300Aに収容した状態にて遺骸の頭部を載置する載置部361Aと、載置部361Aの片側に接続され、折り畳むことによって載置部361Aに載置された頭部を覆い隠す覆い部362Aとを有している。
また、遺骸収容袋300Aは、折り込んだ覆い部362Aの先端部を載置部361Aに固定する面ファスナー370Aと、折り込んだ載置部361Aの先端部をシート材312に固定する面ファスナー380Aとを有している。面ファスナー370Aは、フック片とループ片からなり、その一方が載置部361Aに、他方が覆い部362Aに設けられている。同様に、面ファスナー380Aは、フック片とループ片からなり、その一方が載置部361Aに、他方がシート材312(襟部314)に設けられている。なお、可燃性の素材で構成されていれば、面ファスナー370A、380Aに換えて、点ファスナー(スナップボタン)や線ファスナーを用いたものや、ボタンや鍵ホックを用いやものや、両面テープや接着剤を用いてもよい。
このような遺骸収容袋300Aは、例えば、次のようにして使用する。まず、遺骸400を遺骸収容袋300Aに収容する。この際、遺骸400の頭部410は、開口部390から露出しており載置部361Aに載置される。次に、遺骸を収容した遺骸収容袋300Aを棺桶200の本体210内に収容する。この際、覆い部362Aを載置部361Aの裏側へ折り込むとともに、載置部361Aの端部を覆い部362Aとともに裏側へ折り込んだ状態とする。これにより、図8に示すように、延長部360Aが複数段に折り込まれた状態となって厚みが増し、枕のような機能を発揮するため、遺骸400の頭部410を自然な姿勢に保つことができる。
そして、遺骸400とのお別れが済み、蓋220を閉める際には、まず、折り込んだ載置部361Aおよび覆い部362Aを引き出し、覆い部362Aを載置部361Aの表側へ折り込み、覆い部362Aによって頭部410を覆い隠す。この際、面ファスナー370Aによって覆い部362Aが載置部361Aに固定される。これにより、覆い部362Aの捲れ等を防止することができる。次に、載置部361Aの端部を覆い部362Aと共に表側へ折り返す。この際、面ファスナー380Aによって載置部361Aがシート材312に固定される。これにより、遺骸収容袋300Aの開口部390が塞がれ、遺骸400の全体が遺骸収容袋300Aに収容される。そして、最後に蓋220を閉める。
このような遺骸収容袋300Aでは、延長部360Aと、面ファスナー370A、380Aとによっても開口部390を閉鎖することができる。すなわち、延長部360Aと、面ファスナー370A、380Aとによっても開口部390を閉鎖する閉鎖手段を構成しているとも言える。したがって、遺骸収容袋300Aでは、締め紐320、330を省略してもよい。
このような第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の棺桶セットの第3実施形態を説明する。
図9は、本発明の第3実施形態にかかる棺桶セットが有する遺骸収容袋の平面図、図10は、図9に示す遺骸収容袋の使用方法を示す断面図である。
以下、第3実施形態の棺桶セットについて、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第3実施形態にかかる棺桶セットは、遺骸収容袋の構成が異なる以外、具体的には遺骸収容袋に延長部が設けられていること以外は、第1実施形態の棺桶セットと同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図9に示す遺骸収容袋300Bは、襟部314から外側へ延長する延長部360Bを有している。延長部360Bは、遺骸を遺骸収容袋300Bに収容した状態にて遺骸の頭部を載置する載置部361Bを有している。すなわち、遺骸収容袋300Bは、枕として機能する載置部361Bを有している。このような遺骸収容袋300Bでは、図10に示すように、遺骸400の頭部410を載置部361Aに載置する。これにより、遺骸400の頭部410を自然な姿勢に保つことができる。載置部361Aの厚み等は、適宜設定することができる。
このような第3実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の棺桶セットの第4実施形態を説明する。
図11は、本発明の第4実施形態にかかる棺桶セットが有する遺骸収容袋の斜視図、図12は、図11に示す遺骸収容袋の使用方法を示す断面図である。
以下、第4実施形態の棺桶セットについて、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第4実施形態にかかる棺桶セットは、遺骸収容袋の構成が異なる以外は、第1実施形態の棺桶セットと同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図11に示す遺骸収容袋600は、開口690を有する袋本体610と、袋本体610と連結し開口690を覆う蓋620と、蓋620を閉じるためのファスナー(閉鎖手段)640とを有している。また、遺骸収容袋600は、袋本体610の内面全域(後述する窓部611が形成されている領域を除く。)および蓋620の内面(裏面)全域に設けられた吸水シート650を有している。吸水シート650の構成や機能は、前述した吸水シート340と同様である。
前述した第1実施形態と同様に、袋本体610および蓋620は、それぞれ、可燃性の素材で形成されている。例えば、袋本体610および蓋620は、綿などの天然繊維からなる織布と、織布の裏面に設けられたウレタン製のスポンジシート(クッション材)との積層体を所望の形状に裁断し、縫合することにより形成されている。なお、スポンジシートは、省略してもよい。また、織布の材料としては、天然繊維に限定されず、可燃性の素材である限りポリエステル繊維などの合成繊維を用いてもよい。また、織布に換えて不織布を用いてもよい。後述する蓋部612についても同様である。
また、袋本体610および蓋620は、それぞれ、防水性、具体的には、裏面側から表面側への水分の滲み出しを防止する機能を有しているのが好ましい。
袋本体610には、袋本体610の内部を外部から視認することのできる窓部611と、窓部611を開閉する蓋部612とが設けられている。窓部611は、収容された遺骸の頭部を視認できる位置に形成されている。窓部611を有することにより、簡単に遺骸の頭部を視認することができるため、前述した第1、第2実施形態と同様により感傷的にお別れをすることができる。また、お別れを終えた後は、蓋部612を窓部611に被せることにより遺骸を隠すことができる。
このような窓部611は、実質的に無色透明なシート材で構成されている。窓部611は、可燃性の素材で形成されていればよく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、ポリエステルなどの合成樹脂フィルムで形成することができる。
ファスナー640は、開口690の端面と蓋620の外周部に設けられ、多数のエレメントが取り付けられたテープ部材641と、テープ部材641に沿って移動可能な図示しないスライダーとを有している。そして、スライダーを操作することにより、開口690の開閉を自在に行うことができる。このようなファスナー640の各部は、全て可燃性の素材で形成されている。
なお、本実施形態では、閉鎖手段としてファスナー640を用いているが、閉鎖手段の構成としては、可燃性の素材で構成されていればこれに限定されず、例えば、点ファスナー(スナップボタン)や面ファスナーを用いたものや、ボタンや鍵ホックを用いやものや、両面テープや接着剤を用いたものであってもよい。
このような遺骸収容袋600は、例えば、次のようにして使用する。まず、遺骸400を遺骸収容袋600に収容し、ファスナー640を操作することにより蓋620によって開口690を閉じる。そして、図12に示すように、この遺骸収容袋600を棺桶200に収容する。この状態では、遺骸400の頭部410が窓部611と重なるように位置しているため、窓部611を開くことによって、遺骸収容袋600の外部から窓部611を介して頭部410を視認することができる。そのため、前述した第1、第2実施形態と同様により感傷的にお別れをすることができる。
このような第4実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
以上、本発明の遺骸収容袋および棺桶セットについて、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明の遺骸収容袋および棺桶セットでは、各部の構成は、同様の機能を発揮する任意の構成のものに置換することができ、また、任意の構成を付加することもできる。また、前述した各実施形態を適宜組み合わせることもできる。また、例えば、遺骸収容袋には、写真や遊具などの思い出の品を収容することができるポケットなどが設けられていてもよい。また、棺桶の本体の内側に、マットなどのクッション材を敷き詰めてもよい。
100 棺桶セット
200 棺桶
210 本体
211 底部
212 側壁
213 側壁
214 側壁
215 側壁
220 蓋
221 段差
222 積層体
222a 板部材
222b 板部材
222c 板部材
223 包装材
224 基部
225 段差形成部
300 遺骸収容袋
300A 遺骸収容袋
300B 遺骸収容袋
310 袋本体
311 シート材
311a 織布
311b スポンジシート
312 シート材
313 襟部
314 襟部
315 紐通し孔
316 紐通し孔
320 締め紐
321 房
330 締め紐
331 房
340 吸水シート
360A 延長部
360B 延長部
361A 載置部
361B 載置部
362A 覆い部
370A 面ファスナー
380A 面ファスナー
390 開口
400 遺骸
410 頭部
500 組立体
511 側壁形成部
512 側壁形成部
513 側壁形成部
514 側壁形成部
521 側壁補強部
522 側壁補強部
523 側壁補強部
524 側壁補強部
531 底部形成部
532 底部形成部
533 底部形成部
533a 挿入部
534 底部形成部
540 糊代
600 遺骸収容袋
610 袋本体
611 窓部
612 蓋部
620 蓋
640 ファスナー
641 テープ部材
650 吸水シート
690 開口
700 底部補強板

Claims (10)

  1. 開口部が形成された可燃性の袋本体と、
    袋本体の内面に設けられた吸水部と、
    開口部を閉じる閉鎖手段と、を有することを特徴とする遺骸収容袋。
  2. 遺骸を、前記開口部から頭部を露出させた状態にて前記袋本体に収容する請求項1に記載の遺骸収容袋。
  3. 前記袋本体は、前記開口部から外側へ延長された延長部を有している請求項2に記載の遺骸収容袋。
  4. 前記延出部は、前記袋本体に遺骸を収容した状態にて、前記遺骸の頭部を載置する載置部と、前記載置部と接続され、折り畳むことによって前記載置部に載置された前記頭部を覆う覆い部とを有している請求項3に記載の遺骸収容袋。
  5. 前記閉鎖手段は、前記袋本体の開口部の周囲に設けられた締め紐を有し、
    前記締め紐を引っ張り、前記開口部を引き絞ることにより塞ぐように構成されている請求項1ないし4のいずれか一項に記載の遺骸収容袋。
  6. 前記閉鎖手段は、ファスナーを有している請求項1ないし4のいずれか一項に記載の遺骸収容袋。
  7. 前記袋本体は、内部を視認可能な窓部を有している請求項1ないし6のいずれか一項に記載の遺骸収容袋。
  8. 請求項1ないし7のいずれか一項に記載の遺骸収容袋と、
    前記遺骸収容袋を収容する可燃性の棺桶と、を有することを特徴とする棺桶セット。
  9. 前記棺桶は、折り畳み可能である請求項8に記載の棺桶セット。
  10. 前記棺桶は、紙材で形成されている請求項8または9に記載の棺桶セット。
JP2012222736A 2012-10-05 2012-10-05 遺骸収容袋および棺桶セット Pending JP2014073281A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012222736A JP2014073281A (ja) 2012-10-05 2012-10-05 遺骸収容袋および棺桶セット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012222736A JP2014073281A (ja) 2012-10-05 2012-10-05 遺骸収容袋および棺桶セット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014073281A true JP2014073281A (ja) 2014-04-24

Family

ID=50747929

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012222736A Pending JP2014073281A (ja) 2012-10-05 2012-10-05 遺骸収容袋および棺桶セット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014073281A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7426711B2 (ja) 2020-05-25 2024-02-02 有限会社花松仏光社 ペット火葬用具

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE892666C (de) * 1951-03-15 1953-10-08 Emmy Sandbrink Hygienische Leichenhuelle
GB1553074A (en) * 1976-04-22 1979-09-19 Downs W Apparatus for enclosing a human corpse
JPS60128621U (ja) * 1984-02-03 1985-08-29 望月 仁 棺桶
US5341548A (en) * 1993-02-16 1994-08-30 Zerick Jacquelyn J Burial/cremation case for animals
FR2779343A1 (fr) * 1998-06-08 1999-12-10 Claude Paoli Linceul
US6574840B1 (en) * 2002-01-03 2003-06-10 Rosemary C. Doppel Pet burial kit
JP2005000494A (ja) * 2003-06-13 2005-01-06 Keijiro Ishiyama ペット用遺体収納保存袋
JP2010110400A (ja) * 2008-11-05 2010-05-20 Normeca Asia:Kk 遺体収納袋

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE892666C (de) * 1951-03-15 1953-10-08 Emmy Sandbrink Hygienische Leichenhuelle
GB1553074A (en) * 1976-04-22 1979-09-19 Downs W Apparatus for enclosing a human corpse
JPS60128621U (ja) * 1984-02-03 1985-08-29 望月 仁 棺桶
US5341548A (en) * 1993-02-16 1994-08-30 Zerick Jacquelyn J Burial/cremation case for animals
FR2779343A1 (fr) * 1998-06-08 1999-12-10 Claude Paoli Linceul
US6574840B1 (en) * 2002-01-03 2003-06-10 Rosemary C. Doppel Pet burial kit
JP2005000494A (ja) * 2003-06-13 2005-01-06 Keijiro Ishiyama ペット用遺体収納保存袋
JP2010110400A (ja) * 2008-11-05 2010-05-20 Normeca Asia:Kk 遺体収納袋

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7426711B2 (ja) 2020-05-25 2024-02-02 有限会社花松仏光社 ペット火葬用具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6679647B2 (ja) 折り畳み可能及び拡張可能なペットキャリーバッグ
US20150296941A1 (en) Expandable portable bag
US20080101731A1 (en) Pet waste recovery, storage and disposal apparatus
US20090114161A1 (en) Disposable animal waste collecting pad and reciever
US6279184B1 (en) Frameless chair
JP6205201B2 (ja) 使い捨てペット用排泄物処理具
US20070193528A1 (en) Disposable pet carrier
JP6541199B1 (ja) ペット用トイレシーツおよび立体敷パッド
JP2014073281A (ja) 遺骸収容袋および棺桶セット
US20160000614A1 (en) Reusable cloth diapers that can be closed shut when soiled to contain wastes with a thin insert that can absorb a defined amount, is contoured, and can easily be guided into a diaper
ES1074899U (es) Ataud biodegradable.
CN211435089U (zh) 儿童发育玩具
JP5937656B2 (ja) マット兼用包用シート
JP2014061074A (ja) 略円形状の張り出し部シート付排泄用袋体
JP3955588B2 (ja) ペット用糞取り器
JP5788763B2 (ja) ペット用の運搬器具
JP4604276B2 (ja) 簡易便器
JP6168439B1 (ja) 自立性水切り袋
JP3215175U (ja) ゴミ用の水切り袋
JP2007050135A (ja) 排泄物処理袋、簡易トイレ、及び簡易トイレの使用方法
JP3141483U (ja) ペット用サニタリーパンツ
JP3202104U (ja) ゴミ用水切り袋
JP2005278994A (ja) 大規模災害などの緊急時用棺桶とそれに用いる遺体被覆シート
JP2007229402A (ja) 収納スリッパ
JPWO2016178412A1 (ja) 上半身用補助シーツ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150608

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160617

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160621

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170110