JP2014073093A - 接木用クリップ装着装置およびそれを用いる接木装置 - Google Patents

接木用クリップ装着装置およびそれを用いる接木装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014073093A
JP2014073093A JP2012221352A JP2012221352A JP2014073093A JP 2014073093 A JP2014073093 A JP 2014073093A JP 2012221352 A JP2012221352 A JP 2012221352A JP 2012221352 A JP2012221352 A JP 2012221352A JP 2014073093 A JP2014073093 A JP 2014073093A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clip
rootstock
hogi
grafting
tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012221352A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Aguri
嘉雄 安栗
Yoshiji Nishiura
芳史 西浦
Junya Hanamura
順也 花村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MEKATEKKU KK
MIKUNI AGRI TECHNO KK
Osaka University NUC
Osaka Prefecture University
Original Assignee
MEKATEKKU KK
MIKUNI AGRI TECHNO KK
Osaka University NUC
Osaka Prefecture University
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MEKATEKKU KK, MIKUNI AGRI TECHNO KK, Osaka University NUC, Osaka Prefecture University filed Critical MEKATEKKU KK
Priority to JP2012221352A priority Critical patent/JP2014073093A/ja
Publication of JP2014073093A publication Critical patent/JP2014073093A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cultivation Of Plants (AREA)

Abstract

【課題】接木のクリップ止めを、効率的かつ低コストに行えるようにする。
【解決手段】クリップとして、弾性を有する材料によって、断面がC字状に切れ込み(スリット)8211が形成されたチューブ821を、チューブ繰出し装置82で所定長さに切断したものを用い、クリップ嵌め込み部81に装填する。クリップ嵌め込み部81では、爪8134,8144によって前記切れ込み(スリット)8211を拡げ、外れると、チューブ821は、その弾性によって縮閉して接合部分に締着するとともに、受け部材815に力を作用し、その抗力によって飛び出す。したがって、チューブ821を拡げてゆくだけで、接合部分へのクリップの締着および爪からの取り外しを自動的に行うことができるとともに、クリップ止めされた接木の取り外しも自動的に行うことができ、効率的である。また、所謂洗濯ばさみ式のクリップに比べて、非常に安価である。
【選択図】図4

Description

本発明は、接木用の台木と穂木とをクリップ止めする装置に関し、またその接木用クリップ装着装置を用いた接木装置に関する。
近年、接木は、果樹に限らず、野菜や花卉など、非常に幅広く用いられるようになっており、効率的な大量生産が課題となっている。その効率的な大量生産を目指した従来技術は、たとえば特許文献1に示されている。その従来技術では、穂木の下端部および台木の上端部を処理した後、それらの台木と穂木とを突き合わせ、クリップ止めを行っている。
そして、この従来技術では、詳細に説明されていないが、前記クリップ止めは、帯状のクリップを台木と穂木との接合部分に巻き付けて、端部同士を熱溶着などで止めているものと思われる。これによって、古典的な洗濯ばさみ式のクリップに比べて、クリップの部品コストを低減している。また、前記洗濯ばさみ式のクリップは、着けるのが手間であるだけでなく、外す手間が掛かるのに対して、上述の従来技術では、苗の生長に伴い、前記クリップは、割れて、自然に脱落する。
特開2004−194544号公報
上述の従来技術は、帯状のクリップによるクリップ止め作業が煩雑である。
本発明の目的は、効率的かつ低コストに、接木のクリップ止めを行うことができる接木用クリップ装着装置およびそれを用いる接木装置を提供することである。
本発明の接木用クリップ装着装置は、接木用の穂木と台木との接合部分にクリップを装着するクリップ装着装置において、前記台木の上部を把持する台木チャックと、前記穂木の下部を把持する穂木チャックと、前記接合部分にクリップを締着するクリップ嵌め込み部とを含み、前記クリップは、弾性を有する材料によって、前記穂木および台木に臨む一側面に軸方向に切れ込みが形成された筒状体から成り、前記クリップ嵌め込み部は、前記切れ込みの両縁部にそれぞれ係合して、該切れ込みの幅方向に相互に離反することで前記クリップを拡開する一対のフックと、前記クリップの切れ込みとは反対側の面を保持する受け部材とを含み、前記一対のフックが最大に拡開して前記切れ込みの両縁部から外れることで、前記クリップは、その弾性によって、前記切れ込みの両縁部が縮閉して前記接合部分に締着するとともに、前記受け部材に力を作用し、その抗力によって飛び出すことを特徴とする。
上記の構成によれば、前記クリップを拡げてゆくだけで、接合部分へのクリップの締着およびフックからのクリップの取り外しを自動的に行うことができるとともに、クリップ止めされた接木の取り外しも自動的に行うことができ、効率的である。また、このようなクリップ嵌め込み部を用いることで、クリップには、弾性を有する材料によって、軸直角断面がC字状等の一側面にスリットが形成された筒を用いることができるので、所謂洗濯ばさみ式のクリップに比べて、非常に安価である。
また、本発明の接木用クリップ装着装置では、前記クリップは、軸直角断面がC字状のチューブから成り、前記受け部材は、前記クリップの切れ込みとは反対側の面を保持する円弧面を有することを特徴とする。
上記の構成によれば、通常のビニルチューブなどを、その一側面を切り開くとともに、所定長さに切断することで、前記クリップとして使用することができ、経済的である。
さらにまた、本発明の接木用クリップ装着装置では、前記クリップは、前記軸直角断面がC字状の長尺チューブを所定長さずつ切り離して使用され、前記クリップ嵌め込み部は、前記長尺チューブを収容する収容部と、前記収容部から前記長尺チューブを前記所定長さだけ繰り出す繰り出し部と、繰り出された長尺チューブをカットしてクリップとするカッターとを備えて構成されることを特徴とする。
上記の構成によれば、必要な径、たとえば1.5mmや2.0mmなどに応じて、長尺チューブを交換するだけで、必要な長さずつ切り離されて前記クリップとして使用されるので、経済的である。
また、本発明の接木用クリップ装着装置では、前記クリップは、前記切れ込みの一方または両方の端縁において、穂木と台木との境界付近に、該切れ込みとは直交方向に延びる横スリットを有することを特徴とする。
上記の構成によれば、スリットの上下で、締着した状態の巻き径を異ならせることができ、穂木と台木との径の違いに対応することができる。
さらにまた、本発明の接木用クリップ装着装置では、前記クリップ嵌め込み部の受け部材に対向して設けられ、一側面視で凸形状に形成される前記穂木の下端部と、その凸形状に対応した凹形状に形成される前記台木の上端部とのそれぞれに対応して設けられ、前記凸形状および凹形状にそれぞれ対応した側面形状を有し、個別に前記一側面視方向に進退自在で、前記クリップ嵌め込み部が前記クリップを拡開した状態で、前記穂木および台木の一側面を前記クリップの内周面にそれぞれ押圧する穂木押えおよび台木押えを含むことを特徴とする。
上記の構成によれば、接木用の穂木と台木との接合部分にクリップを装着するクリップ装着装置において、そのクリップ止めを、穂木と台木との中心を揃えて行うのではなく、一側面を揃えて行うようにする。具体的には、一側面視で下端部が凸形状に処理された穂木と、前記一側面視で上端部が前記凸形状の嵌り込む凹形状に処理された台木とは、上述のようにそれぞれ穂木チャックおよび台木チャックで保持された状態で、それらの接合部分にクリップが装着される。その接合部分にクリップを締着するクリップ嵌め込み部に対向して、台木押えおよび穂木押えを設ける。これらの台木押えおよび穂木押えは、前記凹形状および凸形状にそれぞれ対応した側面形状を有し、個別に前記一側面視方向に進退自在で、前記穂木および台木の側面をそれぞれ押圧することができるようになっている。そして、前記クリップ嵌め込み部が前記クリップを拡開した状態で、前記台木押えおよび穂木押えが進出して、前記穂木および台木における前記受け部材とは反対方向の側面をそれぞれ押圧し、前記穂木および台木の一側面をクリップの内周面に当接させる。この状態で前記クリップ嵌め込み部が前記クリップの拡開を解除して、前記接合部分にクリップを締着させる。
したがって、穂木と台木との少なくとも一側面が揃うことになり、それらの径が異なる場合にも、維管束を構成する道管と師管との内、少なくとも外周側の師管を前記一側面側で連通させることができる。これによって、穂木で生成された養分を台木に供給することができ、接木の活着率を向上することができる。
また、本発明の接木用クリップ装着装置では、前記受け部材は、前記クリップの切れ込みとは一直径線上の対向位置の外周面に、傷を付ける突起を有し、該突起が前記傷に嵌り合うことで、前記クリップの軸線回りの回転を阻止することを特徴とする。
上記の構成によれば、前記繰り出し部によって前記収容部から前記長尺チューブが繰り出されると、突起が、前記長尺チューブの外周面に軸方向に傷を付けてゆき、その突起と傷とがクリップの回転止めとして機能するようになる。
したがって、前記一対のフックが最大に拡開して前記クリップの切れ込みの両縁部から外れようとする際に、略同じタイミングで外れるようになり、クリップが、その弾性によって、受け部材を発射台として飛び出す際に、該受け部材から略垂直方向に正確に飛び出すことができる。
さらにまた、本発明の接木装置は、穂木の下部を切断して所定の接合端面を形成する穂木処理装置と、台木の上部を切断して所定の接合端面を形成する接木用台木処理装置と、接合位置で、前記穂木処理装置で処理された穂木の接合端面を前記接木用台木処理装置で処理された台木の接合端面に押し込み、接合する接木操作装置と、接合状態にある穂木と台木との接合部分にクリップを装着する前記の接木用クリップ装着装置と、前記穂木処理装置、接木用台木処理装置、接木操作装置およびクリップ装着装置に、それぞれ前記穂木および台木を搬送する搬送装置とを備えて構成されることを特徴とする。
上記の構成によれば、効率的かつ低コストであるとともに、穂木および台木をセットするだけで、自動的に接木を作成する接木装置を実現することができる。
本発明の接木用クリップ装着装置および接木装置によれば、クリップが弾性を有する材料によってC字状等の一側面に軸方向に切れ込みが形成された筒状体から成り、それを一対の爪で開いて、開ききって爪が外れて閉じさせるので、クリップを拡げてゆくだけで、接合部分へのクリップの締着および前記爪からのクリップの取り外しを自動的に行うことができるとともに、クリップ止めされた接木の取り外しも自動的に行うことができ、効率的である。
本発明の実施の一形態に係る接木装置の斜視図である。 本発明の実施の一形態に係る台木処理装置の主要部を示す分解斜視図である。 本発明の実施の一形態に係るクリップ装着装置の主要部を示す分解斜視図である。 前記クリップ装着装置におけるクリップ嵌め込み部およびチューブ繰出し装置の斜視図である。 前記チューブ繰出し装置におけるチューブガイドの機能を説明するための斜視図である。 穂木と台木との径が異なる場合における本実施の形態と従来技術との維管束の繋がり具合を模式的に示す軸直角断面図である。 本発明の実施の他の形態に係る穂木と台木との径の違いの対応方法を説明するための図である。 図2の台木処理装置で先端が処理された本発明の実施の一形態に係る台木を用いて、径の異なる穂木を接木した状態を示す側面図である。
図1は、本発明の実施の一形態に係る接木装置1の斜視図である。この接木装置1は、台板11の中央に回転搬送装置2が配置され、その周囲の8等分位置に、穂木導入装置3、台木導入装置4、穂木処理装置5、台木処理装置6、接木操作装置7、クリップ装着装置8および排出装置9が、矢符20で示す前記回転搬送装置2の回転方向順に配置されて構成される。この図1および以降の図でも、適宜、図面の煩雑化を避けるために、穂木や台木を省略している。
前記回転搬送装置2は、その外周の8等分位置において、上方に左右一対の穂木チャック21,22、下方に左右一対の台木チャック23,24を備えて構成される。この回転搬送装置2は、所定サイクル、たとえば2秒毎に、各ステージ(対面する装置3〜9)に、穂木および台木をセットで受け渡しし、各ステージでの処理が終了すると、次のステージへ移動してゆく。前記穂木チャック21,22および台木チャック23,24の下方には、台木から落下する土を受ける受け板25がそれぞれ設けられている。
これらの穂木チャック21,22および台木チャック23,24のチャック動作は、総てのステージで同じタイミングにおいて行われてもよく、或いは制御が複雑になるものの、各ステージで個別のタイミング、さらに穂木チャック21,22と台木チャック23,24とで異なるタイミングで行われてもよい。なお、この図1の例では、穂木処理装置5と台木処理装置6との間に1工程分の空きスペースが設けられているが、各装置3〜9間の間隔(ステージ数)は任意であり、適宜他の処理装置が設けられてもよい。たとえば、装置5〜8の内の1または複数の装置が、苗の種類に合わせて、複数種類並設され、対応する装置だけで処理を行い、対応しない装置では穂木および台木の受け渡しが行われず、パスするように構成されてもよい。したがって、各装置3〜9の配置は、回転搬送装置2の8等分位置に限らず、回転搬送装置2における穂木チャック21,22および台木チャック23,24の対も、8つに限らない。
前記穂木導入装置3は、大略的に、十字に形成された搬送装置31と、カッター32とを備えて構成される。搬送装置31は、回転可能で、かつ前記十字の各突端位置にチャックを備えて構成される。そして、図1の例では、搬送装置31は、時計回りに90度進角して停止し、カッター32に臨むチャックでは下端が処理された穂木をチャックし、回転搬送装置2に臨むチャックでは、チャックしていた穂木を前記穂木チャック21,22に引き渡す。そのため、カッター32では、案内部材321に沿って、人手またはロボットによって穂木が投入され、その投入された穂木の下端付近が、回転刃322で切断される。回転刃322の切断に関与しない範囲には、カバー323が被せられている。この穂木導入装置3において、前記十字の中心には、そのようなチャックおよび搬送動作のタイミング取り用に、2枚のカム33,34が配置されている。
同様に、前記台木導入装置4も、大略的に、十字に形成された搬送装置41と、カッター42とを備えて構成される。搬送装置41は、図1の例では、反時計回りに90度進角して停止し、カッター42に臨むチャックでは上端が処理された台木をチャックし、回転搬送装置2に臨むチャックでは、チャックしていた台木を前記台木チャック23,24に引き渡す。したがって、前記回転搬送装置2において、前記穂木チャック21,22は、排出装置9から前記穂木導入装置3までの間が空搬送となり、前記台木チャック23,24は、排出装置9からこの台木導入装置4までの間が空搬送となる。
前記穂木処理装置5は、前記穂木導入装置3において下端部が軸方向と直角に切断されて先端長さが整えられた穂木に対して、正確なV字状の切断面を形成する。そのため、左右一対の穂木チャック51,52で穂木が把持されると、その先端に形成された受けまな板511,521で背面が受けられ、また正面はガイドアーム53の先端に取付けられた刃物ガイド531で押え付けられる。その際、それらの受けまな板511,521および刃物ガイド531の傾斜した案内面で、茎または胚軸の中心が予め定める基準の軸線に合わせられて(センタリングされて)保持される。その状態で、刃物アーム54に取付けられた刃物55が、前記刃物ガイド531に形成されているV字状の案内溝から、受けまな板511,521に形成されている一直線状の案内溝に対して、茎または胚軸の中心軸線と予め定める角度で交差して、一方の側および他方の側から順次挿入されることで、茎または胚軸の下端部は前記V字状に切断される。
前記穂木チャック51,52、ガイドアーム53および刃物アーム54は、駆動機構56内のエアシリンダーやレバーなどによって駆動される。この穂木処理装置5の構造は、後に詳述する台木処理装置6に基本的に類似しており、この穂木処理装置5が穂木の下端部にV字状の切断面を形成するのに対して、台木処理装置6が台木の上端部に後述のy字状の切断面を形成する点で異なる。なお、図1の例では、この穂木処理装置5には、台木チャックは設けられていないが、前記穂木チャック51,52、ガイドアーム53および刃物アーム54の動作と干渉せず、また回転搬送装置2の穂木チャック21,22および台木チャック23,24が総てのステージで同じ動作を行うのであれば、台木チャックが設けられ、一旦、回転搬送装置2から、穂木および台木の両方を受け渡しするようにしてもよい。
前記台木処理装置6は、後述するようにして、台木の上端部に、y字状の切れ込みを形成するものである。
前記接木操作装置7は、左右一対の穂木チャック71,72および台木チャック73,74を備え、前記穂木処理装置5において下端部がV字状に形成された穂木と、前記台木処理装置6において上端部がy字状に形成された台木とを突き合わせる(嵌め込む)ものである。そのため、前記穂木チャック71,72および台木チャック73,74は、それらの上下方向の間隔を開けた状態で前記回転搬送装置2の穂木チャック21,22および台木チャック23,24から穂木および台木をそれぞれ受け取り、前記間隔を詰めることで前記突き合わせ(嵌め込み)を行う。前記回転搬送装置2の穂木チャック21,22および台木チャック23,24には、突き合わせられた穂木および台木が引き渡される。なお、この接木操作装置7は、前段の台木処理装置6や、後段のクリップ装着装置8、或いは回転搬送装置2において、適切に穂木と台木との突き合わせが行われるのであれば、特に設けられなくてもよい。しかしながら、穂木や台木の茎または胚軸が曲がっていることも多く、それを矯正しつつ、確実に突き合わせ(嵌め込み)を行うには、この接木操作装置7は有効である。
前記クリップ装着装置8は、前記接木操作装置7において突き合わせられた穂木および台木の接合部位に、後述するようにして、改めて側面合わせを行った後、クリップ止めを行う装置である。
前記排出装置9は、前記クリップ装着装置8においてクリップ止めされた苗木を、アーム91が前記回転搬送装置2の穂木チャック21,22および台木チャック23,24から受け取り、コンベア92上に供給されて来るカップ93に移し替えてゆくものである。コンベア92の終端では、搬送されて来た苗木が、別のロボットまたは人手によって、養生・育苗装置などへ搬入されるトレイに移し替えられる。前記クリップ装着装置8においてクリップ止めされた後は、穂木チャック21,22は、穂木を把持することなく、開放していてもよい。
図2は、本発明の実施の一形態に係る台木処理装置6の主要部を示す分解斜視図である。主要部としているのは、外部筐体、フレームおよび動力源などのこの台木処理装置6の動作を説明する上で肝要で無い構成を省略しているためである。この台木処理装置6は、大略的に、台木104の上部付近を保持する保持部材61と、前記保持部材61で保持された台木の上部に、後述するようにしてy字状の切れ込みを形成する第1および第2の切断部材である切断部材62とを備えて構成される。図2において、左右方向をx、奥行き方向をy、上下(鉛直)方向をzとしている。左右方向xおよび奥行き方向yは、この台木処理装置6から回転搬送装置2を見た状態で定義しており、したがって回転搬送装置2側からこの台木処理装置6を見ると、方向は逆になる。
前記保持部材61は、前記回転搬送装置2の台木チャック23,24の下方から台木104を受け取り、前記切断部材62による切断時に安定して保持するとともに、切断後に前記台木チャック23,24に受け渡しするものである。この保持部材61は、左右一対のアーム611,612と、そのアーム611,612の遊端側に設けられる受けまな板613,614と、押さえアーム615と、その押さえアーム615の遊端側に設けられる押え刃物ガイド616と、前記アーム611,612を駆動する駆動機構617と、前記押さえアーム615を駆動する駆動機構618とを備えて構成される。
前記駆動機構617としては、水平方向に延びる前記左右一対のアーム611,612の基端側にそれぞれ一端が固着され、上下(鉛直)方向zに延びる回転シャフト6171,6172と、前記回転シャフト6171,6172の基端にそれぞれ固着される連動ギア6173,6174と、一方の回転シャフト(図2の例では)6172に一端が固着されるレバー6175と、駆動エアシリンダー6176と、前記レバー6175の他端を前記駆動エアシリンダー6176の作動片6176aの先端に連結する連結部材6177とを備えて構成される。
前記駆動エアシリンダー6176の作動片6176aの伸長および収縮は、連結部材6177からレバー6175を通して回転シャフト6172に与えられ、この回転シャフト6172および連動ギア6174の反時計回りおよび時計回りの回転にそれぞれ変換される。これによって、連動ギア6174,6173を介して、該連動ギア6173および回転シャフト6171は、時計回りおよび反時計回りの回転を行うことになる。これによって、前記左右一対のアーム611,612は、基端側の回転シャフト6171,6172の位置を中心として揺動し、遊端側の受けまな板613,614が、相互に閉開動作を行うようになる。
閉状態で相互に組合せられた受けまな板613,614は、台木104の前記上部の背後側を支持する。これに対応して、台木104の前記上部の前面側は、押え刃物ガイド616で押さえられるようになっている。前記押え刃物ガイド616は、前板6161と、その上下の両端部から後方に延びる押さえ板6162,6163とを備えて構成される。押さえ板6162,6163の後端面には、その左右方向の中央部にV字状の切れ込み6162a,6163aが形成されている。
したがって、この押え刃物ガイド616が受けまな板613,614に組み合わせられる際は、前記上下の押さえ板6162,6163が、左右から近接して来る受けまな板613,614を、上下方向のずれなく、当接させる。また、後述するようにして、押え刃物ガイド616が受けまな板613,614側に押圧されることで、受けまな板613,614の傾斜した案内面6131,6141で形成される上方から見てV字状の案内面と、該押え刃物ガイド616の対向するV字状の切れ込み6162a,6163aとによって、台木104の茎または胚軸の中心が予め定める上下(鉛直)方向zの基準の軸線に合わせられて(センタリングされて)保持される。
前記押え刃物ガイド616を、台木104の正面側から後方側へ移動させるために、前記押さえアーム615および駆動機構618が設けられている。前記押さえアーム615は、前記台木104の側方(図2の例では左方)から前記押え刃物ガイド616を支持するもので、一端6151側に押え刃物ガイド616が取付けられ、他端6152側は駆動機構618に連結される。この押さえアーム615は、前記アーム611および台木チャック23,24(との干渉)を避けて、前記台木チャック23,24の下方に前記押え刃物ガイド616を侵入させるために、クランク状の段差6153を有する。
前記駆動機構618は、前記押さえアーム615の他端6152に一端が固着されるロッド6181と、そのロッド6181を前後(奥行き)y方向に摺動自在に支持するガイド6182と、前記ロッド6181を変位させる駆動エアシリンダー6183とを備えて構成される。したがって、駆動エアシリンダー6183が伸長すると、ロッド6181および押さえアーム615を介して、前記押え刃物ガイド616が、受けまな板613,614側に押圧される。
前記切断部材62は、刃物であるカッター刃621と、そのカッター刃621を、前記前後(奥行き)y方向に進退させる前後駆動機構622と、前後のy軸線回りに回転(左右首振り)させる左右首振り機構623と、左右のx軸線回りに回転(前後首振り)させる前後首振り機構624とを備えて構成される。
前後駆動機構622は、駆動エアシリンダーで構成され、その作動片6221は、本体6222から前記進退自在であるとともに、前後の軸線y回りに回転可能となっている。前記作動片6221には、左右首振り機構623が係合している。この駆動機構622の作動片6221の進退に伴い、カッター刃621は台木104に、押し切りから引き切りを行うことになる。
前記左右首振り機構623は、エアシリンダー6231と、駆動片6232と、それらを連結する連結部材6233とを備えて構成される。駆動片6232は、ボールスプライン6232aを備え、前記駆動機構622の作動片6221に係合しており、これに対応して、前記作動片6221の先端側の外周面には、前記前後の軸線y方向に溝6221aが刻設されている。したがって、この左右首振り機構623は、前記作動片6221の前後のy方向の進退に対して固定位置に停止したまま、前記エアシリンダー6231の伸長および縮小によって、前記作動片6221を反時計回りおよび時計回りに回転させることができる。
その回転に対して、駆動片6232において、前記連結部材6233が連結される側とは反対側の外周からは、当たり片6232bが延設されており、この当たり片6232bが、図示しないフレームに設けられるストッパー6234または6235に当接することで回転止めが行われる。前記作動片6221は、前記台木104の茎または胚軸の中心軸線となる上下(鉛直)方向zの軸線から所定角度、たとえば±15度だけ回転した位置に固定される。
前記作動片6221の先端には、前後首振り機構624が取付けられている。この前後首振り機構624は、大略的に、取り付き部材6241、駆動部材6242、駆動エアシリンダー6243および駆動ロッド6244を備えて構成される。
取り付き部材6241は、一端6241a側が前記作動片6221の先端に固着される部材で、前記作動片6221の前記前後(奥行き)yの軸線方向の移動およびそのy方向の軸線回りの回転に伴い、移動する。取り付き部材6241の他端6241b側は、ピン6245によって駆動部材6242の一端6242aと連結されている。
前記駆動部材6242の他端6242bには、カッター刃621が、メンテナンス(研ぎ直し)や折損に備えて、図示しないチャックなどによって、適宜取り外し自在に取付けられている。前記ピン6245による連結によって、駆動部材6242は、取り付き部材6241から、ピン6245回りに揺動可能となっている。
また、取り付き部材6241の略中央部6241cからは、支持ロッド6241dが延設されており、この支持ロッド6241dには駆動エアシリンダー6243が搭載されている。その駆動エアシリンダー6243の作動片6243aの先端には、ブラケット6243bが固着されている。前記ブラケット6243bには、ピン6246が立設されており、そのピン6246は、駆動ロッド6244の一端6244aに形成された長孔6244cに、揺動および摺動自在に嵌り込んでいる。前記駆動ロッド6244の他端6244bは、ピン6248によって前記駆動部材6242の略中央部6242cに揺動自在に取付けられている。また、前記取り付き部材6241の一端6241aと、駆動部材6242の他端6242bとの対向する面間には、弾発力を発生するバネ6240が設けられている。
したがって、前記駆動エアシリンダー6243が伸長すると、その作動片6243aからブラケット6243bおよび駆動ロッド6244を介して、駆動部材6242が、ピン6245を中心として、取り付き部材6241から揺動され、これによってカッター刃621が矢符F1方向に振り下ろされて、台木104の上部に切れ目が入れられる。こうして、前後方向の首振り動作が実現される。
その際、これらの前後首振り機構624およびカッター刃621は、前述のように左右首振り機構623に搭載されていることで、上下(鉛直)方向zの軸線から所定角度だけ傾斜して切れ目を入れることになる。しかも、図示しないフレームには、駆動部材6242の正面6242dに対向してストッパー6271,6272が設けられている。これによって、前記駆動部材6242は、その正面6242dがストッパー6271,6272に当接するまで振り下ろされ、当接した後は、前記駆動エアシリンダー6243の伸長は、取り付き部材6241と駆動部材6242との間に設けられるバネ6240ならびに長孔6244cおよびピン6246によって吸収される。
そして、左側のストッパー6271の位置を、右側のストッパー6272位置よりも高くしておくことで、図8(a)で示すように、台木104に対して、左側からの切れ目が浅く、右側からの切れ目が深く形成されることになる。そして、第1の工程として先に右側から前記y字の長辺の切れ目(第1の溝)1047を入れ、次に第2の工程として左側から前記y字の短辺の切れ目(第2の溝)1048を入れ、不要な上部1049を切除することで、台木104の上部に、正面から見て、図8(b)で示すような前記y字状の切断面1041を形成することができる。これに対応して、前記カッター刃621が通り抜ける前記押え刃物ガイド616の前板6161には、前記y字状の切れ目6161aが形成されている。
このように台木104の上部の切れ込みをy字状に形成することで、Y字と同様に、V字の底から延長された切れ込み1042によって、台木104の上部側の両側部1043,1044は、拡がり易くなり、V字状に比べて、穂木101の差し込み抵抗を小さくし、確実に差し込むことができるようになる。
また、台木104に比べて、穂木101が太い場合でも、y字の切れ込みでは、V字の底から延長された切れ込み1042によって、台木104の両側部1043,1044は、穂木101の径に合った分だけ2つに裂かれ、円弧状の外縁部分1011aまで台木104の切断面1041で覆うことができるようになっている。
さらにまた、前記Y字の切断面を形成する場合、綺麗な切断面を得るために1枚の刃物で切断を行おうとすると、3工程必要になるのに対して、本実施の形態のy字では、切れ目1047,1048をそれぞれ形成する2工程で済ませることができる。これによって、接木した苗木を効率的に生産することができる。
また、Y字の場合、穂木101の先端が前記延長された切れ込みの部分に嵌り込むと、その延長された切れ込みの切断面を両側に略均等に押し広げる(逃がす)ことになるのに対して、y字の場合、前記延長された切れ込み1042は中央から外周側に向かう斜線となる。そのため、図8(c)で示すように、穂木101の先端がその斜線の切れ込み1042の部分に嵌り込むと、主にそのy字の切れ込みが浅い左側の側部1043が押し広げられ(逃げ)ることになり、切れ込みが深い側の側部1044は(捲り上がることなく)そのまま起立しており、前記穂木101の切断面1011における円弧状の外縁部分1011aまで密着し、少なくとも一部の師管を連通させることができる。これによって、接木の活着率も向上することができる。
また、前記カッター刃621を振り下ろす角度を、前記左右首振り機構623によって、台木104の茎または胚軸の中心軸線となる上下(鉛直)方向zの軸線から±15度だけ傾けることで、台木104のV字部分の切断面1041は、頂角が30度となり、接合面があまり広くなりすぎず、すなわち活着率の低下を抑えながら、上述のような異径に対する適応性を確保することができる。
さらにまた、刃物である前記カッター刃621に、厚みが略0.15mmの薄板状の刃物を使用することで、上述のような鋭角な30度の頂角のV字の切断面1041から、延長された切れ込み1042を形成することができる。
また、本実施の形態の台木処理装置6は、y字の長辺の切れ込みを形成する第1の切断部材と短辺の切れ込みを形成する第2の切断部材とに共通のカッター刃621を使用し、切断部材62は、前記カッター刃621を振り下ろすアームとしての前後首振り機構624と、前記前後首振り機構624を前記上下(鉛直)方向zの軸線に対して前記±15度で傾倒させ、その傾倒方向を前記台木104の一方の側とその反対の側とで切換える傾倒部材としての左右首振り機構623と、前記前後首振り機構624がカッター刃621を振り下ろすストロークを、前記第1の切断部材として動作する(第1の溝1047を形成する)場合は相対的に長く、前記第2の切断部材として動作する(第2の溝1048を形成する)場合は相対的に短く制限するストッパー6271,6272とを備えて構成される。したがって、簡単な構成で、該切断部材62を構成することができる。
さらにまた、本実施の形態の台木処理装置6では、前記カッター刃621の下側は斜辺に形成され、前記前後首振り機構624を台木104に対して進退させる押し出し部材としての前後駆動機構622を備えているので、前記カッター刃621を押し出した際、上方から下方に向けて切り込みを入れることができる。これによって、同じ切断面1041を形成する場合に、前記前後首振り機構624における駆動部材6242を振り下ろすストロークを少なくすることができる。
また、本実施の形態の台木処理装置6では、前後駆動機構622を使用して、カッター刃621の押し出しによる切れ込みを形成するときのために、前記カッター刃621の逃げ溝6132,6142を有する受けまな板613,614を設けておくことで、台木104の後方への逃げを抑えることができる。また、台木104の前面にy字状の溝を有する押え刃物ガイド606を設けておくことで、極薄のカッター刃621が台木104に衝突した際の衝撃による撓みを抑えることができる。これらによって、切断面1041を平滑に仕上げ、活着率を上げることができる。
なお、この台木処理装置6が前述の穂木処理装置5として用いられる場合には、ストッパー6248,6249の位置が揃えられるとともに、押え刃物ガイド616の前板6161に形成される切れ目6161aがV字状とされることで、穂木101の下端部にV字状の切断面1011を形成する。そして、アーム611,612の遊端側に設けられる受けまな板613,614および押さえアーム615は、穂木チャック21,22から穂木を受け取る。
図3は、本発明の実施の一形態に係るクリップ装着装置8の主要部を示す分解斜視図である。この図3でも、外部筐体、フレームおよび動力源などのこのクリップ装着装置8の動作を説明する上で肝要で無い構成を省略している。このクリップ装着装置8は、大略的に、前記回転搬送装置2側に設けられ、前ステージの接木操作装置7で接木操作された穂木101および台木104をそれぞれ保持する前記穂木チャック21,22および台木チャック23,24と、それらの接合部分にクリップを装着するクリップ嵌め込み部81と、チューブ繰出し装置82と、チューブカッター装置83と、前記回転搬送装置2側に設けられる苗ガイド84とを備えて構成される。
このクリップ装着装置8では、前述の回転搬送装置2における穂木チャック21,22および台木チャック23,24を穂木チャックおよび台木チャックとして用いているが、このクリップ装着装置8側にも穂木チャックおよび台木チャックを設け、回転搬送装置2側の穂木チャック21,22および台木チャック23,24から受け渡しを行うようにしてもよい。
この図3の例では、クリップには、弾性を有する材料から成り、前記穂木および台木に臨む一側面に軸方向に切れ込み(スリット)8211が形成され、断面がC字状の筒状体から成るチューブ821が使用される。そのチューブ821は、チューブ繰出し装置82によって適宜必要な長さに繰出され、チューブカッター83によって切断されて使用される。
図4は、前記クリップ嵌め込み部81およびチューブ繰出し装置82の斜視図である。チューブ繰出し装置82は、図示しないドラムやリールに巻き取られているチューブ821を、前記必要な長さずつ繰出す装置である。長尺チューブを収容する前記ドラムやリールは、収容部を構成する。
このチューブ繰出し装置82は、チューブ送りシリンダー822と、上下のチャックユニット823,824と、前記チャックユニット823,824が搭載され、上下方向に案内するスライダー825と、そのスライダー825の上下移動、すなわちチューブの繰出し量を規制するストッパー826,827と、チューブガイド828とを備えて構成される。
前記スライダー825は、適宜ガイド軸などで案内されて、上下方向に移動可能な板状体から構成される。このスライダー825の上部側または下部側(図4の例では上部側)には、前記チューブ送りシリンダー822の作動片8221が連結され、またその上端面および下端面が、それぞれ前記ストッパー826,827の当たり面となる。
前記チャックユニット823は、ピン8233,8234によって前記スライダー825上で前後方向yの軸線回りに揺動自在に支持される一対の爪8231,8232が、バネ8235によって、その先端側が互いに閉じるように付勢されて構成される。したがって、前記一対の爪8231,8232は、バネ8235の弾発力によって、前記チューブ821を左右両側から挟み込み、スライダー825の下方への変位時にはチューブ821をチャックして共に変位させ、上方への変位時にはチューブ821をリリースしてチューブ821をそのままの位置に維持させる。その下方への変位によって、チューブ821は、前記ストッパー826,827の間隔に対応した長さ分だけ繰り出されることになる。チャックユニット824は、上述のチャックユニット823と同様に構成され、その説明を省略する。前記チューブ821の繰り出し方法は、上述のような爪8231,8232を備えるチャックユニット823,824に限らず、外周面にローレットが刻設された繰出しローラを用いるなど、任意である。
図5は、前記チューブガイド828の機能を説明するための斜視図である。図3および図5を参照して、チューブガイド828は、前記スライダー825に取付けられる取付け部8281と、その一端に形成される突条8282とを備えて構成される。図5の例では、前記突条8282は、取付け部8281の前記一端が折り曲げられたリブで構成され、そのリブが、前記チャックユニット823,824の爪8231,8232間に配置されることになる。
一方、前記チューブ821は、前述の通り、弾性を有する材料によって、前記穂木101および台木104に臨む一側面に軸方向に切れ込み(スリット)8211が形成された断面がC字状の筒状体から構成される。そして、作業者によってチューブ821の先端がチューブガイド828にセットされる際、前記C字の切れ込み(スリット)8211に前記突条8282が嵌り込むようにセットされる。これによって、図5で示すように、このチューブガイド828からクリップ嵌め込み部81へは、前記C字の切れ込み(スリット)8211の両縁部が拡開されて、チューブ821が送り込まれる。前記突条8282は、図5のように一様の幅に形成されるのではなく、クリップ嵌め込み部81側(下方)になるにつれて幅が拡がってゆくものでもよく、また抜け止めのために、突条8282の先端部に膨らみが形成されていてもよい。
前記チューブカッター装置83は、カッターシリンダー831と、スライド部材832と、スライドベース833と、カッター刃834とを備えて構成される。前記スライド部材832は、カッターシリンダー831の作動片8311に固着される。前記スライドベース833は、スライドベアリングを備えており、前記スライド部材832を前記作動片8311の伸縮方向に案内する。スライド部材832には、ビス835によって交換自在にカッター刃834が取付けられている。そして、前記カッターシリンダー831が伸長するとカッター刃834が前記チューブ繰出し装置82とクリップ嵌め込み部81との間に進出し、チューブ821を切断する。
図4を参照して、前記クリップ嵌め込み部81は、チューブ挿入シリンダー811と、スライド部材812と、一対のフック813,814と、受け部材815と、ストッパー816とを備えて構成される。
前記スライド部材812は、図示しないスライドベースに搭載され、前記チューブ挿入シリンダー811の伸縮動作によって、前記スライドベース上を、前後y方向(穂木101および台木104の近接/離反方向)に、摺動変位自在となっている。このスライド部材812上には、前記フック813,814および受け部材815が搭載される。そのフック813,814および受け部材815の搭載は、先ずフック813,814が受け部材815に取付けられた後、その受け部材815がスライド部材812に搭載されることで実現される。
詳しくは、一対のフック813,814は、その長手方向(前記前後y方向)の中央から後方寄りに、前記受け部材815側に隆起した隆起部8131,8141を有し、該隆起部8131,8141が前記受け部材815の側部に嵌り込んで、ピン8132,8142によって、上下軸線回りに揺動自在に取付けられる。一方、スライド部材812上には、前記前後y方向に延びる凸条または前記前後y方向に所定の間隔を開けてピンが立設されており、それらの凸条またはピンに、前記受け部材815の底面から形成された溝または長孔が嵌り込むことで、前記受け部材815がスライド部材812上を前記前後y方向に摺動可能となる。
前記フック813,814の先端8133,8143には、前記チューブ821における前記C字の切れ込み(スリット)8211の両縁部にそれぞれ係合する爪8134,8144が形成されている。また、前記フック813,814の後端部8135,8145付近において、前記受け部材815の側部と対向する内周面と前記受け部材815の側部との間には、圧縮バネ8136,8146が設けられている。さらにまた、フック813,814の先端8133,8143側において、前記受け部材815の側部と対向する内周面には、案内斜面8137,8147が形成されており、この案内斜面8137,8147内には、チューブ開放ローラ8139,8149が嵌り込む。前記チューブ開放ローラ8139,8149は、スライド部材812の先端側で、ピン8138,8148によって上下軸線回りに回転自在に枢支される。
前記受け部材815は、上述のようにスライド部材812に立設された凸条またはピンに跨座し、前記スライド部材812上を摺動可能なロッドである。そして、この受け部材815の先端部8151には、前記チューブ821の外周面を受ける受け面8152を有するとともに、後端部8153には、前記ストッパー816に係合するフック8154が形成されている。前記ストッパー816とフック8154との間には、圧縮バネ817が介在されている。
また、前記受け面8152において、チューブ821における前記C字の切れ込み(スリット)8211とは一直径線上の対向位置、すなわち平面視で円弧状に形成される前記受け面8152の円弧の中央部には、前記チューブ821の外周面に傷を付ける突起8153が設けられている。この図4の例では、前記突起815は、上方から下方へ向けて刃面の高さが高く(切れ込みが深く)なるカッター刃から構成される。そのカッター刃の最下端での高さは、たとえば0.3mmである。
したがって、前記チューブ挿入シリンダー811が伸長すると、当初は、スライド部材812とともに、それに搭載される受け部材815およびフック813,814が、穂木101および台木104に近接する方向に移動する。やがて、ストッパー816とフック8154との間の圧縮バネ817が弾発力を発揮し始めると、その圧縮バネ817と圧縮バネ8136,8146との弾発力の違いで(圧縮バネ8136,8146の方が弾発力が小さい)、受け部材815の移動が制限される。これによって、チューブ開放ローラ8139,8149がフック813,814の案内斜面8137,8147を押圧し、フック813,814の先端8133,8143側が拡開し、前記チューブ821の切れ込み(スリット)8211の両縁部間の間隔が拡げられつつ、受け部材815およびフック813,814は、穂木101および台木104の接合部分に向けて前進してゆく。こうして、チューブ821は、その内部に、穂木101および台木104の接合部分を抱え込んでゆく。
前記圧縮バネ817が完全に圧縮されると、ストッパー816によって受け部材815およびフック813,814の移動は阻止され、スライド部材812だけが移動することになり、チューブ開放ローラ8139,8149がフック813,814をさらに拡開する。そして、爪8134,8144が前記チューブ821の切れ込み(スリット)8211の両縁部から外れると、前記チューブ821は、その弾性によって、前記切れ込み(スリット)8211の両縁部が縮閉して前記接合部分に締着するとともに、前記受け部材815の受け面8152に力を作用し、その抗力によって、受け面8152を発射台として飛び出す。
このような機能を実現するチューブ821の材料としては、合成樹脂材料では、所定の範囲内で弾性変形が可能な軟質のプラスチックを採用可能であり、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ABS樹脂(アクリルニトリルブタジエンスチレン共重合体)、ポリビニルクロライド(塩化ビニル)、ポリアミド(ナイロン)、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリエステル、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等の熱可塑性合成樹脂が好適である。また、前記の熱可塑性合成樹脂に限らず、フェノール樹脂やエポキシ樹脂等の熱硬化性合成樹脂も使用することができる。さらに天然ゴムや各種の合成ゴム等のいわゆるエラストマーも好適に使用することができる。
このように本実施の形態のクリップ嵌め込み部81によれば、クリップとしてのチューブ821を拡げてゆくだけで、接合部分へのチューブ821の締着およびフック813,814からのチューブ821の取り外しを自動的に行うことができるとともに、クリップ止めされた苗木の取り外しも自動的に行うことができ、効率的である。また、前記受け面8152に前記突起8153が設けられていることで、チューブ821が所定長さだけ繰り出されてこのクリップ嵌め込み部81の爪8134,8144間に装填された時点で、前記突起8153がチューブ821の外周面に軸方向に傷を付けており、その突起8153と傷とがクリップの回転止めとして機能するので、前記爪8134,8144は切れ込み(スリット)8211の両縁部から略同じタイミングで外れるようになり、チューブ821は受け面8152から略垂直方向に正確に飛び出すことができる。
さらにまた、このようなクリップ嵌め込み部81を用いることで、クリップには、弾性を有する材料によって、軸直角断面がC字状等の一側面に切れ込み(スリット)8211が形成された筒(チューブ821)を用いることができるので、所謂洗濯ばさみ式のクリップに比べて、非常に安価である。特に、通常のビニルチューブなどを、その一側面を切り開くとともに、所定長さに切断して前記クリップとして使用することで、コストを大幅に削減することができる。
前記チューブ821の内径は、たとえば1.5mmや2.0mmであり、苗木の径に応じて、前記ドラムやリールを交換することで、適切な径のチューブを使用することができる。或いは、このクリップ装着装置8を、主要な径のチューブの数だけ並設し、苗木の径に適したクリップ装着装置8を使用することで、前記ドラムやリールの交換の手間や、調整が必要な場合は、その調整の手間を省くことができる。
なお、上述の実施の形態では、チューブ821は、チューブ繰出し装置82に装填される時点で、予め切れ込み(スリット)8211が形成されているけれども、前記ドラムやリールから、このチューブ繰出し装置82に装填される際に、該チューブ繰出し装置82が切り開いてゆくように構成してもよい。
図3を参照して、穂木101および台木104の端面揃え治具として機能する前記苗ガイド84は、前述の通り回転搬送装置2側で、前記クリップ嵌め込み部81に対向して設けられ、上方の穂木チャック21,22と、下方の台木チャック23,24との間に配置される。この苗ガイド84は、穂木押え841と、台木押え842と、前記穂木押え841および台木押え842を案内する案内部材843と、それらを出没させる苗ガイドシリンダー844とを備えて構成される。
前記案内部材843は、前記穂木押え841および台木押え842を保持している保持部材8431と、前記保持部材8431を保持する支持部材8432および弾性部材8433とを備えて構成される。前記保持部材8431は、支持部材8432および弾性部材8433によって、左右x方向および前後y方向に所定の遊びを生じさせるように保持される。前記案内部材843は、苗ガイドシリンダー844によって、前記クリップ装着装置8が穂木チャック21,22および台木チャック23,24に対向した段階で、該クリップ装着装置8に側に進出される。
前記保持部材8431はまた、その前面(穂木101および台木104側)に、収納溝8431aを備え、その収納溝8431aの前面側には、前記穂木101および台木104を導入するための案内斜面8431bが形成されている。前記収納溝8431a内には、前記穂木押え841および台木押え842が収納されている。
前記穂木押え841は、押さえ片8411と、弾性部材8412とを備えて構成される。同様に、台木押え842も、押さえ片8421と、弾性部材8422とを備えて構成される。これらの押さえ片8411,8412は、その前面8411a,8412aが、それぞれ穂木101および台木104の側面に対応した円弧面に形成される。
そして、押さえ片8411は、その前面8411aが、対面する穂木101に対応した側面形状である下側に凸のV字形状に形成される。また、押さえ片8421は、その前面8421aが、対面する台木104に対応した側面形状である上側に凹のV字形状に形成される。ここで、前述の通り、台木処理装置6で先端処理された台木104の切断面1041は、側面視でy字状であるが、側面を押さえるに際しては、延長された切れ込み1042の両側部1043,1044を個別に扱う必要は無く、押さえ片8421は前記V字形状に形成される。
こうして、穂木101用の押さえ片8411および台木104用の押さえ片8421を、それぞれ個別の弾性部材8412および弾性部材8422で付勢することで、前記クリップ嵌め込み部81において、爪8134,8144がチューブ821の切れ込み(スリット)8211の両縁部から外れ、飛び出してきたチューブ821ならびに穂木101および台木104を、前記押さえ片8411,8421で受け止め、その際、穂木101および台木104は、その一側面がチューブ821の内周面に個別に押圧されることになる。
ここで、クリップ止めを行う際、従来では、穂木チャック21,22および台木チャック23,24は、対応する穂木101の下部および台木104の上部を、一側面視方向とは略直交方向の両側から把持し、これによって前記穂木101および台木104の中心が略一致(センタリング)するようになっている。したがって、穂木101と台木104との径が異なる場合、図6(a)で示すように、維管束の殆どがずれてしまい、成長が悪く、接木の活着率が低くなる。図6において、○および●は、維管束を構成する師管であり、△および▲は、維管束を構成する道管である。
これに対して、本実施の形態では、穂木チャック21,22および台木チャック23,24との間に、上述のように、穂木101および台木104にそれぞれ対応した穂木押え841および台木押え842を備える苗ガイド84を設けている。したがって、図6(b)で示すように、穂木101と台木104との少なくとも一側面が面一となり、それらの径が異なる場合にも、維管束を構成する道管と師管との内、参照符号Aで示す範囲のように、少なくとも外周側の師管を前記一側面側で連通させることができる。これによって、穂木101で生成された養分を台木104に供給することができ、接木の活着率を向上することができる。
こうして、穂木101および台木104の側面合わせからチューブ821の装着を終了すると、前記苗ガイドシリンダー844は、案内部材843を後退させる。これによって、前記押さえ片8411,8421はチューブ821の切れ込み(スリット)8211から外れ、チューブ821は穂木101および台木104の外周面に密着する。チューブ821が装着された苗木は、前述のように、次のステージで、排出装置9のアーム91によって、カップ93に移し替えられる。
以上のような接木装置1によれば、効率的かつ低コストであるとともに、穂木101および台木104を、それぞれ穂木導入装置3および台木導入装置4にセットするだけで、自動的に接木した苗木を作成し、排出装置9から排出する接木装置を実現することができる。また、作成された苗木については、台木処理装置6における前述のyカットによって、さらにクリップ装着装置8における側面揃えによって、活着率を向上することができる。
上述の例では、チューブ821は、長尺のチューブが、チューブ繰出し装置82によって必要な長さだけ繰り出された後、チューブカッター装置83で切断されるが、そのチューブカッター装置83が途中で浅く切れ目(横スリット)を入れることで、穂木101と台木104との径の違いに対応することができる。すなわち、図7(a)で示す切れ目(横スリット)が無い状態では、台木104が太い場合には図7(b)で示すようになり、穂木101が太い場合には図7(c)で示すようになり、穂木101と台木104との段差部分で、前記チューブ821が傾斜面8218となり、その傾斜面8218の内周側では穂木101および台木104に密着しないことになる。
これに対して、台木104の先端部分に対応した高さで、図7(d)で示すように前記チューブ821の切れ目(スリット)8211の端縁から直角に切れ目(横スリット)8219を形成しておくことで、台木104が太い場合には図7(e)で示すようになり、穂木101が太い場合には図7(f)で示すようになり、穂木101および台木104共に、その外周面にチューブ821’が密着することになる。このように構成することで、切れ目(横スリット)8219の上下で、締着した状態の巻き径を異ならせることができ、穂木101と台木104との径の違いに対応することができる。
前記の切れ目(横スリット)8219は、切れ目(スリット)8211の一方の端縁から形成されるだけでなく、略半分の長さで、両方の端縁から均等に形成されてもよい。その場合、前記チューブカッター装置83は、左右両側に設けられることになる。また、前記の切れ目(横スリット)8219によって、チューブ821’の端縁が上下に分離される場合、前記フック813,814の爪8134,8144も、上下に分離されていてもよい。
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更および/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。
1 接木装置、11 台板、2 回転搬送装置、21,22 穂木チャック、23,24 台木チャック、3 穂木導入装置、31 搬送装置、32 カッター、322 回転刃、4 台木導入装置、41 搬送装置、42 カッター、5 穂木処理装置、51,52 穂木チャック、511,521 受けまな板、53 ガイドアーム、531 刃物ガイド、54 刃物アーム、55 刃物、56 駆動機構、6 台木処理装置、61 保持部材、611,612 アーム、613,614 受けまな板、615 押さえアーム、616 押え刃物ガイド、617,618 駆動機構、62 切断部材、621 カッター刃、622 駆動機構、623 左右首振り機構、624 前後首振り機構、6271,6272 ストッパー、7 接木操作装置、71,72 穂木チャック、73,74 台木チャック、8 クリップ装着装置、81 クリップ嵌め込み部、811 チューブ挿入シリンダー、812 スライド部材、813,814 フック、8134,8144 爪、8139,8149 チューブ開放ローラ、815 受け部材、8152 受け面、8153 突起、816 ストッパー、82 チューブ繰出し装置、821,821’ チューブ、8211 切れ込み(スリット)、828 チューブガイド、8282 突条、83 チューブカッター装置、84 苗ガイド、841 穂木押え、8411 押さえ片、8412 弾性部材、842 台木押え、8421 押さえ片、8422 弾性部材、843 案内部材、844 苗ガイドシリンダー、9 排出装置、91 アーム、92 コンベア、93 カップ、101 穂木、104 台木、1041 y字の切断面、1047 y字の長辺の切れ目(第1の溝)、1048 y字の短辺の切れ目(第2の溝)

Claims (7)

  1. 接木用の穂木と台木との接合部分にクリップを装着するクリップ装着装置において、
    前記台木の上部を把持する台木チャックと、
    前記穂木の下部を把持する穂木チャックと、
    前記接合部分にクリップを締着するクリップ嵌め込み部とを含み、
    前記クリップは、弾性を有する材料によって、前記穂木および台木に臨む一側面に軸方向に切れ込みが形成された筒状体から成り、
    前記クリップ嵌め込み部は、
    前記切れ込みの両縁部にそれぞれ係合して、該切れ込みの幅方向に相互に離反することで前記クリップを拡開する一対のフックと、
    前記クリップの切れ込みとは反対側の面を保持する受け部材とを含み、
    前記一対のフックが最大に拡開して前記切れ込みの両縁部から外れることで、前記クリップは、その弾性によって、前記切れ込みの両縁部が縮閉して前記接合部分に締着するとともに、前記受け部材に力を作用し、その抗力によって飛び出すことを特徴とする接木用クリップ装着装置。
  2. 前記クリップは、軸直角断面がC字状のチューブから成り、
    前記受け部材は、前記クリップの切れ込みとは反対側の面を保持する円弧面を有することを特徴とする請求項1記載の接木用クリップ装着装置。
  3. 前記クリップは、前記軸直角断面がC字状の長尺チューブを所定長さずつ切り離して使用され、
    前記クリップ嵌め込み部は、
    前記長尺チューブを収容する収容部と、
    前記収容部から前記長尺チューブを前記所定長さだけ繰り出す繰り出し部と、
    繰り出された長尺チューブをカットしてクリップとするカッターとを備えて構成されることを特徴とする請求項2記載の接木用クリップ装着装置。
  4. 前記クリップは、前記切れ込みの一方または両方の端縁において、穂木と台木との境界付近に、該切れ込みとは直交方向に延びる横スリットを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の接木用クリップ装着装置。
  5. 前記クリップ嵌め込み部の受け部材に対向して設けられ、一側面視で凸形状に形成される前記穂木の下端部と、その凸形状に対応した凹形状に形成される前記台木の上端部とのそれぞれに対応して設けられ、前記凸形状および凹形状にそれぞれ対応した側面形状を有し、個別に前記一側面視方向に進退自在で、前記クリップ嵌め込み部が前記クリップを拡開した状態で、前記穂木および台木の一側面を前記クリップの内周面にそれぞれ押圧する穂木押えおよび台木押えを含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の接木用クリップ装着装置。
  6. 前記受け部材は、前記クリップの切れ込みとは一直径線上の対向位置の外周面に、傷を付ける突起を有し、該突起が前記傷に嵌り合うことで、前記クリップの軸線回りの回転を阻止することを特徴とする請求項4記載の接木用クリップ装着装置。
  7. 穂木の下部を切断して所定の接合端面を形成する穂木処理装置と、
    台木の上部を切断して所定の接合端面を形成する接木用台木処理装置と、
    接合位置で、前記穂木処理装置で処理された穂木の接合端面を前記接木用台木処理装置で処理された台木の接合端面に押し込み、接合する接木操作装置と、
    接合状態にある穂木と台木との接合部分にクリップを装着する前記請求項1〜6のいずれか1項に記載の接木用クリップ装着装置と、
    前記穂木処理装置、接木用台木処理装置、接木操作装置およびクリップ装着装置に、それぞれ前記穂木および台木を搬送する搬送装置とを備えて構成されることを特徴とする接木装置。
JP2012221352A 2012-10-03 2012-10-03 接木用クリップ装着装置およびそれを用いる接木装置 Pending JP2014073093A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012221352A JP2014073093A (ja) 2012-10-03 2012-10-03 接木用クリップ装着装置およびそれを用いる接木装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012221352A JP2014073093A (ja) 2012-10-03 2012-10-03 接木用クリップ装着装置およびそれを用いる接木装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014073093A true JP2014073093A (ja) 2014-04-24

Family

ID=50747790

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012221352A Pending JP2014073093A (ja) 2012-10-03 2012-10-03 接木用クリップ装着装置およびそれを用いる接木装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014073093A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016084867A1 (ja) * 2014-11-26 2016-06-02 公立大学法人大阪府立大学 苗切断装置およびこの苗切断装置を有する接木装置
CN108834509A (zh) * 2018-07-23 2018-11-20 沈阳农业大学 一种观赏苗木自动扦插机
CN109845505A (zh) * 2019-03-21 2019-06-07 游图明 一种嫁接机
CN110972745A (zh) * 2019-12-12 2020-04-10 田国权 一种嫁接砧木切口辅助截取器

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05207818A (ja) * 1992-01-30 1993-08-20 Iseki & Co Ltd 接木苗製造装置における苗接着機構
JPH07289079A (ja) * 1994-04-20 1995-11-07 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 接ぎ木装置
JPH0866122A (ja) * 1994-08-30 1996-03-12 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 接木用クリップ
JPH09121675A (ja) * 1995-10-31 1997-05-13 Iseki & Co Ltd 接ぎ木装置における茎位置決め装置
JP2005143393A (ja) * 2003-11-14 2005-06-09 Yanmar Co Ltd 接木装置
JP2007014313A (ja) * 2005-07-11 2007-01-25 Noji Kumiai Hojin Mikuni Bio Nojo 接木用苗木製造方法、接木用苗木製造装置ならびに接木用台木および接木用穂木
JP2007124936A (ja) * 2005-11-02 2007-05-24 Mekatekku Kk 接木方法及び接木装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05207818A (ja) * 1992-01-30 1993-08-20 Iseki & Co Ltd 接木苗製造装置における苗接着機構
JPH07289079A (ja) * 1994-04-20 1995-11-07 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 接ぎ木装置
JPH0866122A (ja) * 1994-08-30 1996-03-12 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 接木用クリップ
JPH09121675A (ja) * 1995-10-31 1997-05-13 Iseki & Co Ltd 接ぎ木装置における茎位置決め装置
JP2005143393A (ja) * 2003-11-14 2005-06-09 Yanmar Co Ltd 接木装置
JP2007014313A (ja) * 2005-07-11 2007-01-25 Noji Kumiai Hojin Mikuni Bio Nojo 接木用苗木製造方法、接木用苗木製造装置ならびに接木用台木および接木用穂木
JP2007124936A (ja) * 2005-11-02 2007-05-24 Mekatekku Kk 接木方法及び接木装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016084867A1 (ja) * 2014-11-26 2016-06-02 公立大学法人大阪府立大学 苗切断装置およびこの苗切断装置を有する接木装置
JPWO2016084867A1 (ja) * 2014-11-26 2017-10-26 公立大学法人大阪府立大学 苗切断装置およびこの苗切断装置を有する接木装置
US10595467B2 (en) 2014-11-26 2020-03-24 Osaka Prefecture University Public Corporation Seedling-cutting apparatus, and grafting apparatus having seedling-cutting apparatus
CN108834509A (zh) * 2018-07-23 2018-11-20 沈阳农业大学 一种观赏苗木自动扦插机
CN108834509B (zh) * 2018-07-23 2023-05-26 沈阳农业大学 一种观赏苗木自动扦插机
CN109845505A (zh) * 2019-03-21 2019-06-07 游图明 一种嫁接机
CN109845505B (zh) * 2019-03-21 2024-03-26 游图明 一种嫁接机
CN110972745A (zh) * 2019-12-12 2020-04-10 田国权 一种嫁接砧木切口辅助截取器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2014073091A (ja) 接木用クリップ装着装置およびそれを用いる接木装置
JP2014073090A (ja) 接木用台木処理装置およびそれを用いる接木装置
KR101718145B1 (ko) 콘택트렌즈 몰드 분리장치
CN107667695B (zh) 一种自动嫁接装置
JP2014073093A (ja) 接木用クリップ装着装置およびそれを用いる接木装置
JP6200504B2 (ja) 食品を切り刻む装置および方法
JP2015530932A5 (ja)
JP2649020B2 (ja) リベット用フィーダ装置
CN210997695U (zh) 夹爪工具
CN109068578B (zh) 种子注射
US5414958A (en) Method and apparatus for uniting a scion to a stock
EP0619066B1 (en) Grafting method and a stock or scion machining assembly
JP6395578B2 (ja) 二枚貝自動穿孔機の穿孔姿勢矯正装置
JP2014093990A (ja) 接木用チューブ装着装置
JP2004008011A (ja) 接ぎ木苗用の切断装置
JP6389750B2 (ja) 二枚貝自動穿孔機の貝乗せ換え装置
JP3186860B2 (ja) 養殖用貝類の結束装置
KR20150104881A (ko) 봉합사 제조용 그립퍼 어셈블리
JP2011135788A (ja) 接木苗製造装置
KR200417208Y1 (ko) 렌즈 사출성형품의 렌즈 제품부 파지 및 이송장치
CN209066109U (zh) 一种自动送扣机上的纽扣移动通道调节装置
JP3513258B2 (ja) 接ぎ木用クリップ
JP2009112261A (ja) 接ぎ木苗の製造方法及び製造装置
JP3648614B2 (ja) 苗移植装置
JP3294137B2 (ja) 接ぎ木設備の苗受渡し装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150929

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160630

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160830

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170307