JP2014071469A - 情報コード - Google Patents

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Abstract

【課題】極力制約を受けることなく情報コードとデザインを一体的に表現でき、且つ特定種類の情報コードであると把握し易い構成を提供する。
【解決手段】情報コード100は、明色セルCw及び暗色セルCbが配列されてなり且つ切り出しシンボルが1つである二次元コードMQ1〜MQ3がこれら二次元コードよりもサイズの大きい矩形領域AR1内に配置され、各二次元コードMQ1〜MQ3の切り出しシンボルFm1〜Fm3が矩形領域AR1の各角部をなし、且つ各二次元コードMQ1〜MQ3の明色セルCw及び暗色セルCbが矩形領域AR1内に配列されている。そして、矩形領域AR1において二次元コードMQ1〜MQ3が配置される領域以外の残余領域には、形状、模様、色彩又はこれらの結合からなるデザインの領域又は情報を記録した記録領域の少なくともいずれかが設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報コードに関するものである。
現在、QRコード(登録商標)などでは、コード内に絵や文字を配置する方法が用いられている。その具体例としては、例えば、矩形状のコード領域内にデザインを描画するための所定のデザイン領域を設け、そのデザイン領域では情報を記録せずにセルを絵柄的に配置するといった方法を用いている。なお、このようにデザインを組み込んだ情報コードの例としては例えば特許文献1のようなものが提供されている。
特開2007−241327公報
ところで、QRコード等にデザインを組み込む場合の従来例では、例えばデザインを組み込んだ領域のデータが使えないことを前提とし、一般的な誤り訂正機能を利用してデータを復元ないし解読することで、記録データの取得を可能としている。しかしながら、この方法では、誤り訂正能力に頼らざるを得ず、デザインの配置や大きさに制約が大きいといった問題がある。また、特許文献1のようにセルを利用して描画する方法では、デザインがセルサイズやセル形状に依存するため、描画上の制約が大きく所望のデザインを組み込みにくいという問題もある。
このような問題を解消すべく発明者らが鋭意検討した結果、情報コードの外部にデザイン領域や情報領域を設けるべきとの着想に至った。しかしながら、単に情報コードの外部にデザイン等を配置しただけでは、情報コードとデザインとの一体性が損なわれてしまうという新たな問題が生じる。また、情報コードと外部のデザインを隣接させて配置し、極力一体感を持たせようとすると、その全体が特定の情報コードであると把握し難くなる虞もある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、極力制約を受けることなく情報コードとデザインを一体的に表現でき、且つ特定種類の情報コードであると把握し易い構成を提供することを目的とする。
第1の発明は、情報コードに係るものであり、
明色セル及び暗色セルが配列されてなり且つ切り出しシンボルが1つである二次元コードが当該二次元コードよりもサイズの大きい所定領域内に配置され、
前記二次元コードの前記切り出しシンボルが前記所定領域の第1の角部をなし、且つ当該二次元コードの前記明色セル及び前記暗色セルが前記所定領域内に配列され、
前記所定領域の第2の角部及び第3の角部には、それぞれ前記切り出しシンボルの図形が前記二次元コードとは異なる他の二次元コードの一部として、又は他の二次元コードの一部ではない図形として配置されており、
前記所定領域において前記二次元コードが配置される領域及び前記切り出しシンボルの図形が配置される領域以外の残余領域には、形状、模様、色彩又はこれらの結合からなるデザインの領域又は情報を記録した記録領域の少なくともいずれかが設けられていることを特徴とする。
第2の発明は、情報コードに係るものであり、
所定方向に直線状に延びる第1直線状部及び当該第1直線状部に対し直交する方向に折れ曲がって延びる第2直線状部を有する特徴パターンを備えた二次元コードが当該二次元コードよりもサイズの大きい所定領域内に1又は複数配置され、
前記所定領域において、前記一の二次元コードの前記第1直線状部又は前記第2直線状部の前記いずれか一方を含んでなる直線状の第1パターンが、当該所定領域における所定方向の第1境界部に隣接して配置され、前記一の二次元コードの前記第1直線状部又は前記第2直線状部のいずれか他方、又は前記他の二次元コードの前記第1直線状部又は前記第2直線状部を含んでなる直線状の第2パターンが、当該所定領域における前記第1境界部と直交する方向の第2境界部に隣接して配置されており、
前記所定領域において前記二次元コードの配置領域、前記第1パターンの配置領域、及び前記第2パターンの配置領域以外の残余領域には、形状、模様、色彩又はこれらの結合からなるデザインの領域又は情報を記録した記録領域の少なくともいずれかが設けられていることを特徴とする。
請求項1の発明では、明色セル及び暗色セルが配列されてなり且つ切り出しシンボルが1つである二次元コードが当該二次元コードよりもサイズの大きい所定領域内に配置され、二次元コードの切り出しシンボルが所定領域の第1の角部をなし、且つ当該二次元コードの明色セル及び暗色セルが所定領域内に配列されている。そして、所定領域の第2の角部及び第3の角部には、それぞれ切り出しシンボルの図形が前記二次元コードとは異なる他の二次元コードの一部として、又は他の二次元コードの一部ではない図形として配置されている。この構成によれば、所定領域内に少なくとも切り出しシンボルが3つあるデザインを構成することができ、この種の情報コード(即ち単一コード領域内の3つの角部に切り出しシンボルが配置される情報コード)を模した形で情報コードを構成することができる。
更に、所定領域において二次元コードが配置される領域及び切り出しシンボルの図形が配置される領域以外の残余領域には、形状、模様、色彩又はこれらの結合からなるデザインの領域又は情報を記録した記録領域の少なくともいずれかが設けられている。この構成によれば、一般の二次元コードの外部にデザイン領域や情報領域を設けることができるため、二次元コードの構成に関係なくデザインや情報を構成することができ、デザインや情報を表示する上での自由度が増す。一方、外観上は、所定領域内に3つの切り出しシンボルが配置され、その所定領域内にデザインや情報が記録されるような一体的な情報コードとして把握されるため、デザインとコードの一体感が損なわれることもない。
請求項2の発明では、前記二次元コードとは異なる第2の二次元コードの前記切り出しシンボルが前記第2の角部をなし、前記二次元コード及び前記第2の二次元コードとは異なる第3の二次元コードの前記切り出しシンボルが前記第3の角部の一部をなし、前記所定領域において前記二次元コード、前記第2の二次元コード、及び前記第3の二次元コードが配置される領域以外の前記残余領域には、前記デザインの領域又は前記記録領域の少なくともいずれかが設けられている。
この構成によれば、単一の切り出しシンボルを備えた3つの二次元コードをそれぞれの角部に配置して構成することができるため、所定領域内での情報の記録量が増す。
請求項3の発明では、前記二次元コード、前記第2の二次元コード、及び前記第3の二次元コードには、これら3つのコードの順序を特定するための順序情報がそれぞれ記録されている。
この構成によれば、各角部に配置される3つの二次元コードを決められた順序で連携性を持たせることができる。
請求項4の発明では、前記所定領域において前記二次元コードが配置された領域及び前記切り出しシンボルの図形が配置された領域以外の前記残余領域には、前記明色セルの図形及び前記暗色セルの図形を配列したセル図形配列領域が設けられている。
このように残余領域に明色セルや暗色セルの図形を配置すれば、所定領域がより一つの情報コードとして見えやすくなり、実際のコード領域と、デザイン領域や記録領域とのデザイン的な一体感が増す。
請求項5の発明では、前記残余領域には、明暗のセルをマトリックス状に配列してなる他の二次元コードが、前記所定領域における第4の角部をなすように配置されている。
このように第4の角部にも情報コードを配置すれば、記録できる情報量をより増やすことができ、所定領域全体がより単一の情報コードらしく見えることになる。
請求項6の発明では、所定方向に直線状に延びる第1直線状部及び当該第1直線状部に対し直交する方向に折れ曲がって延びる第2直線状部を有する特徴パターンを備えた二次元コードが当該二次元コードよりもサイズの大きい所定領域内に1又は複数配置され、その所定領域において、一の二次元コードの第1直線状部又は第2直線状部のいずれか一方を含んでなる直線状の第1パターンが、当該所定領域における所定方向の第1境界部に隣接して配置され、一の二次元コードの第1直線状部又は第2直線状部のいずれか他方、又は他の二次元コードの第1直線状部又は第2直線状部を含んでなる直線状の第2パターンが、当該所定領域における第1境界部と直交する方向の第2境界部に隣接して配置されている。
この構成によれば、隣接する2つの境界部に直線状のパターン(第1パターン及び第2パターン)が配されるように所定領域内のデザインを構成することができ、この種の情報コード(即ち単一コード領域内の隣接する2つの境界部に直線状のパターンが配置される情報コード)を模した形で情報コードを構成することができる。特に、それら第1パターン及び第2パターンの少なくとも一部は、第1直線状部及び第2直線状部を有する一般の二次元コードによって構成されるため、所定領域内においてデザインを担う役割を果たすように効率的に二次元コードを配置することができる。
更に、所定領域において二次元コードの配置領域、第1パターンの配置領域、及び第2パターンの配置領域以外の残余領域には、形状、模様、色彩又はこれらの結合からなるデザインの領域又は情報を記録した記録領域の少なくともいずれかが設けられている。
この構成によれば、一般の二次元コードの外部にデザイン領域や情報領域を設けることができるため、二次元コード内の構成とは関係なくデザインや情報を構成することができるため、デザインや情報を表示する上での自由度が増す。一方、外観上は、所定領域内の隣接する2つの境界部にそれぞれ直線状のパターンが配置され、その所定領域内にデザインや情報が記録されるような一体的な情報コードとして把握されるため、デザインとコードの一体感が損なわれることもない。
請求項7の発明では、前記所定領域において、前記第1境界部に隣接した位置に複数の前記二次元コードの前記第1直線状部又は前記第2直線状部が並べられて前記第1パターンを構成しており、前記第2境界部に隣接した位置に複数の前記二次元コードの前記第1直線状部又は前記第2直線状部が並べられて前記第2パターンを構成している。
このように、第1パターン及び第2パターンを、いずれも複数の二次元コードの第1直線状部又は第2直線状部によって構成するように多数の二次元コードを配置すれば、第1直線状部及び第2直線状部を有する一般の二次元コードをより効率的に配置した上で、データの記録領域を効果的に増やすことができる。
請求項8の発明では、前記第1パターンは、複数の前記二次元コードの前記第1直線状部又は前記第2直線状部のみによって構成されており、前記第2パターンは、複数の前記二次元コードの前記第1直線状部又は前記第2直線状部のみによって構成されている。
このように構成すると、第1パターンや第2パターンの一部を二次元コードとは関係ないダミー図形によって構成する場合に比べて二次元コードをより効率的に用いることができ、第1パターン、第2パターン、及び二次元コード以外の領域(デザイン領域や情報領域等)を設ける上で、スペース的なメリットが一層大きくなる。
請求項9の発明では、前記所定領域において前記残余領域には、前記明色セルの図形及び前記暗色セルの図形を配列したセル図形配列領域が設けられている。
このように残余領域に明色セルや暗色セルの図形を配置すれば、所定領域がより一つの情報コードとして見えやすくなり、実際のコード領域と、デザイン領域や記録領域とのデザイン的な一体感が増す。
請求項10の発明では、前記所定領域には、複数の前記二次元コードが配置され、各二次元コードには、これら複数の前記二次元コードの順序を特定するための順序情報がそれぞれ記録されている。
この構成によれば、所定領域に配置される複数の二次元コードを決められた順序で連携性を持たせることができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る情報コードを概略的に例示する概略図である。 図2は、図1の情報コードのデータ構成を説明する説明図であり、図2(A)は、データの分割方法を説明する説明図であり、図2(B)は、順序情報を説明する説明図である。 図3は、図1の情報コードを読み取る読取装置の電気的構成を例示するブロック図である。 図4は、図3の読取装置による読取処理の流れを例示するブロック図である。 図5は、第1実施形態の変形例1を示す概略図である。 図6は、第1実施形態の変形例2を示す概略図である。 図7は、第2実施形態に係る情報コードのコード配置を説明する説明図である。 図8は、第2実施形態に係る情報コードを概略的に例示する概略図である。 図9は、第2実施形態の変形例1を示す概略図である。
[第1実施形態]
以下、本発明を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
以下では、図1〜図4等を参照し、情報コードとこの情報コードを読み取り可能な読取装置によって実現される情報コード読取システムの代表例を説明する。この情報コード読取システムは、図1、図2のような情報コード100と図3、図4のような読取装置1によって構成されている。
(情報コードの構成)
情報コード100は、明色セルCw及び暗色セルCbが配列されてなり且つ切り出しシンボル(位置検出パターン)が1つである二次元コード(第1の二次元コードMQ1、第2の二次元コードMQ2、第3の二次元コードMQ3)がこれら二次元コードよりもサイズの大きい所定領域内(矩形領域AR1内)に配置されている。第1の二次元コードMQ1、第2の二次元コードMQ2、第3の二次元コードMQ3は、いずれも公知のマイクロQRコードとして構成されており、具体的には、例えば、JISX0510:2004の附属書1に規定されたマイクロQRコードとして構成されている。この第1の二次元コードMQ1、第2の二次元コードMQ2、第3の二次元コードMQ3の切り出しシンボル(位置検出パターン)Fm1〜Fm3は、中央部に3行3列の暗色セルの矩形領域が配され、その周囲を1セル幅の明色セル群によって矩形状且つ環状に囲んでいる。更に、その環状の明色セル群の周囲を1セル幅の暗色セル群によって矩形状且つ環状に囲んでいる。
そして、第1の二次元コードMQ1(第1の二次元コードMQ1は、「二次元コード」の一例に相当)の切り出しシンボルFm1が矩形領域AR1の第1の角部(図1における左上の角部)をなし、且つ当該第1の二次元コードMQ1の明色セルCw及び暗色セルCbが矩形領域AR1内に配列されている。なお、図1では、第1の二次元コードMQ1の領域を破線にて概念的に示している。
更に、第1の二次元コードMQ1とは異なる第2の二次元コードMQ2の切り出しシンボルFm2が第2の角部(図1の右上の角部)をなし、且つ第2の二次元コードMQ2の明色セルCw及び暗色セルCbが矩形領域AR1内に配列されている。なお、図1では、MQ2の領域も破線にて概念的に示している。
更に、第1の二次元コードMQ1及び第2の二次元コードMQ2とは異なる第3の二次元コードMQ3の切り出しシンボルFm3が第3の角部(図1の左下の角部)をなし、且つ第3の二次元コードMQ3の明色セルCw及び暗色セルCbが矩形領域AR1内に配列されている。なお、図1では、MQ3の領域も破線にて概念的に示している。なお、第1〜第3の二次元コードMQ1〜MQ3は、明暗セルがマトリックス状に配置された領域(矩形状のセル配置領域)の周囲に少なくとも所定幅以上の明色のマージン領域が環状に配置された構成となっている。なお、各切り出しシンボル(位置検出パターン)Fm1〜Fm3は、データの内容に関係なく一定形状で配置される固定パターンである。
そして、矩形領域AR1において、第1の二次元コードMQ1(二次元コード)、第2の二次元コードMQ2、及び第3の二次元コードMQ4が配置される領域以外の残余領域には、デザインの領域又は情報を記録した記録領域の少なくともいずれかが設けられている。図1では、「ABCD」という事業主体の情報が、商標として記録領域D1に記録されており、この記録領域D1は、商標を表示するデザイン領域としても機能している。
第1の二次元コードMQ1、第2の二次元コードMQ2、第3の二次元コードMQ3に記録する情報は特に限定されるものではないが、例えば、図2(A)のような情報を記録することができる。図2(A)では、「ABCD」という事業主体(例えば企業名)のウェブ上のサイト(ホームページ)にアクセスするためのアドレス(URL)が記録されており、このアドレスの記号列を、3つに分割して第1の二次元コードMQ1、第2の二次元コードMQ2、第3の二次元コードMQ3にそれぞれ記録している。
そして、図2(B)に示すように、これら二次元コードに記録するデータのうちの最初の複数記号の情報(図2(B)の例では、「http//www」)は、第1の二次元コードMQ1(コード1)のデータとして、第1の二次元コードMQ1に記録するようになっており、「http//www」のデータと併せて、「http//www」の前に「1/3」というデータも記録される。この「1/3」のデータは、情報コード100内に存在する二次元コードの数(総数)と、それら二次元コードの各データのうちの当該データの順序を特定するものである。この例では、情報コード100内に3つの二次元コードが存在し、「1/3」と一緒に記録された「http//www」のデータが1番目の順序であることを特定している。
更に、図2(B)に示すように、最初の複数記号の情報(図2(B)の例では、「http//www」)に続く第2の複数記号の情報(図2(B)の例では、「.abc」)は、第2の二次元コードMQ2(コード2)のデータとして、第2の二次元コードMQ2に記録するようになっており、「.abc」のデータと併せて、「.abc」の前に「2/3」というデータも記録される。この「2/3」のデータも、情報コード100内に存在する二次元コードの数と、その二次元コードの各データのうちの当該データの順序を特定するものであり、情報コード100内に3つの二次元コードが存在し、「2/3」と一緒に記録された「.abc」のデータが2番目の順序であることを特定している。
更に、図2(B)に示すように、2番目の複数記号の情報(図2(B)の例では、「.abc」)に続く第3の複数記号の情報(図2(B)の例では、「d.co.jp/」)は、第3の二次元コードMQ3(コード3)のデータとして、第3の二次元コードMQ3に記録するようになっており、「d.co.jp/」のデータと併せて、「d.co.jp/」の前に「3/3」のというデータも記録される。この「3/3」のデータも、情報コード100内に存在する二次元コードの数と、その二次元コードの各データのうちの当該データの順序を特定するものであり、情報コード100内に3つの二次元コードが存在し、「3/3」と一緒に記録された「d.co.jp/」のデータが3番目の順序であることを特定している。
なお、各二次元コードMQ1〜MQ3に記録された「1/3」「2/3」「3/3」のデータは、これら3つの二次元コードMQ1〜MQ3の順序を特定するための「順序情報」に相当し、より詳しくは、二次元コードMQ1〜MQ3に記録されたデータをどのような順序で配列して組み合わせるかを特定する情報として構成されている。
更に、第1の二次元コードMQ1、第2の二次元コードMQ2、第3の二次元コードMQ3及び記録領域D1(デザイン領域にも相当)が配置された領域以外の残余領域には、明色セルの図形Mw及び暗色セルの図形Mbを配列したセル図形配列領域105が設けられている。このセル図形配列領域105のセル配列は、情報を有しない単なるデザインであってもよく、情報を有していてもよい(即ち、セル図形配列領域105の明暗セルによってデータが表現されていてもよい)。
(読取装置)
次に、情報コード読取装置の全体構成について説明する。図1に示すように、本実施形態に係る情報コード読取装置1は、一次元コードや二次元コードを読取可能なコードリーダとして構成されるものであり、図示しないケースによって外郭が構成され、このケース内に各種電子部品が収容された構成をなしている。
この情報コード読取装置1は、主に、照明光源21、受光センサ23、フィルタ25、結像レンズ27等の光学系と、メモリ35、制御回路40、操作スイッチ42、液晶表示装置46等のマイクロコンピュータ(以下「マイコン」という)系と、電源スイッチ41、電池49等の電源系と、から構成されている。なお、これらは、図略のプリント配線板に実装あるいはケース(図示略)内に内装されている。
光学系は、照明光源21、受光センサ23、フィルタ25、結像レンズ27等から構成されている。照明光源21は、照明光Lfを発光可能な照明光源として機能するもので、例えば、赤色のLEDとこのLEDの出射側に設けられる拡散レンズ、集光レンズ等とから構成されている。本実施形態では、受光センサ23を挟んだ両側に照明光源21が設けられており、ケースに形成された読取口(図示略)を介して読取対象物Rに向けて照明光Lfを照射可能に構成されている。この読取対象物Rとしては、例えば、樹脂材料、金属材料等の様々な対象が考えられ、このような読取対象物Rに例えば図1のような情報コード100が印刷、ダイレクトマーキングなどによって形成されている。
受光センサ23は、読取対象物RやQRコードQに照射されて反射した反射光Lrを受光可能に構成されるもので、例えば、C−MOSやCCD等の固体撮像素子である受光素子を2次元に配列したエリアセンサが、これに相当する。この受光センサ23は、結像レンズ27を介して入射する入射光を受光面23aで受光可能に図略のプリント配線板に実装されている。
フィルタ25は、反射光Lrの波長相当以下の光の通過を許容し、当該波長相当を超える光の通過を遮断し得る光学的なローパスフィルタで、ケースに形成された読取口(図示略)と結像レンズ27との間に設けられている。これにより、反射光Lrの波長相当を超える不要な光が受光センサ23に入射することを抑制している。また、結像レンズ27は、例えば、鏡筒とこの鏡筒内に収容される複数の集光レンズとによって構成されており、本実施形態では、ケースに形成された読取口(図示略)に入射する反射光Lrを集光し、受光センサ23の受光面23aに情報コード100のコード画像を結像するように構成されている。
マイコン系は、増幅回路31、A/D変換回路33、メモリ35、アドレス発生回路36、同期信号発生回路38、制御回路40、操作スイッチ42、LED43、ブザー44、液晶表示装置46、通信インタフェース48等から構成されている。このマイコン系は、マイコン(情報処理装置)として機能し得る制御回路40及びメモリ35を中心として構成され、前述した光学系によって撮像された情報コード100の画像信号をハードウェア的およびソフトウェア的に信号処理し得るものである。
光学系の受光センサ23から出力される画像信号(アナログ信号)は、増幅回路31に入力されることで所定ゲインで増幅された後、A/D変換回路33に入力され、アナログ信号からディジタル信号に変換される。そして、ディジタル化された画像信号、つまり画像データ(画像情報)は、メモリ35に入力され、当該メモリ35の画像データ蓄積領域に蓄積される。なお、同期信号発生回路38は、受光センサ23およびアドレス発生回路36に対する同期信号を発生可能に構成されており、またアドレス発生回路36は、この同期信号発生回路38から供給される同期信号に基づいて、メモリ35に格納される画像データの格納アドレスを発生可能に構成されている。
メモリ35は、半導体メモリ装置で、例えばRAM(DRAM、SRAM等)やROM(EPROM、EEPROM等)がこれに相当する。このメモリ35のうちのRAMには、前述した画像データ蓄積領域のほかに、制御回路40が算術演算や論理演算等の各処理時に利用する作業領域や読取条件テーブルも確保可能に構成されている。またROMには、後述する読取処理等を実行可能な所定プログラムやその他、照明光源21、受光センサ23等の各ハードウェアを制御可能なシステムプログラム等が予め格納されている。
制御回路40は、情報コード読取装置1全体を制御可能なマイコンで、CPU、システムバス、入出力インタフェース等からなるものであり、情報処理機能を有している。この制御回路40には、内蔵された入出力インタフェースを介して種々の入出力装置(周辺装置)が接続されており、本実施形態の場合、電源スイッチ41、操作スイッチ42、LED43、ブザー44、液晶表示装置46、通信インタフェース48等が接続されている。また、通信インタフェース48には、情報コード読取装置1の上位システムに相当するホストコンピュータHSTなどを接続できるようになっている。
電源系は、電源スイッチ41、電池49等により構成されており、制御回路40により管理される電源スイッチ41のオンオフによって、上述した各装置や各回路に、電池49から供給される駆動電圧の導通や遮断が制御されている。なお、電池49は、所定の直流電圧を発生可能な2次電池で、例えば、リチウムイオン電池等がこれに相当する。
(読取処理)
次に、図3の読取装置による図1の情報コード100の読取処理を説明する。
図4の読取処理は、例えばユーザによって所定操作(例えば、操作スイッチ42の操作等)がなされたときに実行されるものであり、まず、図4のS1に示すように、連結読み取りを開始する。具体的には、まず情報コード100の撮像し、当該情報コード100の画像を取得する。そして、その情報コード100に含まれるいずれかの二次元コード(図1の例では、二次元コードMQ1〜MQ3のいずれか)を公知の方法で検出し、解読する。例えば、二次元コードMQ1〜MQ3がマイクロQRコードであれば、切り出しシンボル(位置検出パターン)を公知の方法で検出し、これに隣接する2つのタイミングパターンを検出することで、コードの向き及び各セル位置を特定できる。
S1の後には、情報コード100に含まれる全ての二次元コードを解読したか否かを判断する(S2)。図2に示すように、各二次元コードMQ1〜MQ3には、情報コード100に含まれる二次元コードの総数の情報(「1/3」「2/3」等の「3」の情報)が記録されているため、この総数を把握し、総数分だけ二次元コードを解読したか否かを判断することになる。まだ総数分だけ解読していない場合には、S2にてNoに進み、残りの二次元コードを検出して解読する。そして、情報コード100に含まれる二次元コードが総数分だけ解読されるまでS2、S3の処理を繰り返し、総数分(図1の例では「3」)解読した場合には、S2にてYesに進み、情報コード100内での二次元コードの検出処理を終了する(S4)。そして、取得した各二次元コードの記録情報(順序情報)に基づき、各二次元コードのデータを並び替え、表示部等に出力する。例えば、図2のようなデータであれば、「1/3」が付された「http//www」が1番目であり、「2/3」が付された「.abc」が2番目であり、「3/3」が付された「d.co.jp/」が3番目であることが特定できるため、これらを並び替えて「http//www .abc d.co.jp/」というデータが取得でき、これをS5にて出力する。
(第1実施形態の主な効果)
本構成では、明色セルCw及び暗色セルCbが配列されてなり且つ切り出しシンボルが1つである第1の二次元コードMQ1(二次元コード)が当該二次元コードよりもサイズの大きい矩形領域AR1内に配置され、第1の二次元コードMQ1(二次元コード)の切り出しシンボルが矩形領域AR1の第1の角部をなし、且つ当該二次元コードの明色セルCw及び暗色セルCbが矩形領域AR1内に配列されている。そして、矩形領域AR1の第2の角部及び第3の角部には、それぞれ切り出しシンボルの図形が他の二次元コード(第2の二次元コードMQ2,第3の二次元コードMQ3)の一部として配置されている。この構成によれば、矩形領域AR1内に少なくとも切り出しシンボルが3つあるデザインを構成することができ、この種の情報コード100(即ち単一コード領域内の3つの角部に切り出しシンボルが配置される情報コード100)を模した形で情報コード100を構成することができる。例えば、図1の情報コード100を見れば、あたかもQRコード(登録商標)のように見え、ユーザに特殊なコードとして認識させずに違和感なく情報コードを使用してもらえる。
更に、矩形領域AR1において第1の二次元コードMQ1(二次元コード)が配置される領域及び切り出しシンボルの図形が配置される領域以外の残余領域の一部には、形状、模様、色彩又はこれらの結合からなるデザインの領域又は情報を記録した記録領域の少なくともいずれかが設けられる。この構成によれば、一般の二次元コードの外部にデザイン領域や情報領域を設けることができるため、二次元コードの構成に関係なくデザインや情報を構成することができ、デザインや情報を表示する上での自由度が増す。一方、外観上は、矩形領域AR1内に3つの切り出しシンボルが配置され、その矩形領域AR1内にデザインや情報が記録されるような一体的な情報コード100として把握されるため、デザインとコードの一体感が損なわれることもない。
また、第1の二次元コードMQ1(二次元コード)とは異なる第2の二次元コードMQ2の切り出しシンボルFm2が第2の角部をなし、第1の二次元コードMQ1(二次元コード)及び第2の二次元コードMQ2とは異なる第3の二次元コードMQ3の切り出しシンボルFm3が第3の角部の一部をなし、矩形領域AR1において第1の二次元コードMQ1(二次元コード)、第2の二次元コードMQ2、及び第3の二次元コードMQ3が配置される領域以外の残余領域には、デザインの領域又は記録領域の少なくともいずれかが設けられる。この構成によれば、単一の切り出しシンボルを備えた3つの二次元コードをそれぞれの角部に配置して構成することができるため、矩形領域AR1内での情報の記録量が増す。
また、第1の二次元コードMQ1(二次元コード)、第2の二次元コードMQ2、及び第3の二次元コードMQ3には、これら3つのコードの順序を特定するための順序情報がそれぞれ記録されている。この構成によれば、各角部に配置される3つの二次元コードを決められた順序で連携性を持たせることができる。
また、矩形領域AR1において第1の二次元コードMQ1(二次元コード)が配置された領域及び切り出しシンボルの図形が配置された領域以外の残余領域には、明色セルの図形Mw及び暗色セルの図形Mbを配列したセル図形配列領域105が設けられている。このように残余領域に明色セルや暗色セルの図形Mb、Mwを配置すれば、矩形領域AR1がより一つの情報コード100として見えやすくなり、実際のコード領域と、デザイン領域や記録領域とのデザイン的な一体感が増す。
[第1実施形態の変形例1]
図5の例は、図1のセル図形配列領域105の一部を第4の二次元コードIQとした例を示し、それ以外は図1等に示す第1実施形態と同様の構成となっている。この例では、第1〜第3の二次元コードMQ1〜MQ3が配置された領域以外の残余領域に、明暗のセルをマトリックス状に配列してなる第4の二次元コードIQ(他の二次元コード)が、矩形領域AR1における第4の角部をなすように配置されている。このように第4の角部にも情報コード100を配置すれば、記録できる情報量をより増やすことができ、矩形領域AR1全体がより単一の情報コード100らしく見えることになる。なお、第4の二次元コードIQは、例えば、特開2009−259192等で開示されるような種類の二次元コードが配置されている。この例では、第1〜第3の二次元コードMQ1〜MQ3のセルサイズと、第4の二次元コードIQのセルサイズはほぼ同じになっており、4つの二次元コードの各配列(行数及び列数)は例えば同一とすることができる。
[第1実施形態の変形例2]
図6の例は、図1のセル図形配列領域105の一部を第4の二次元コードMQ4とした例を示し、それ以外は図1等に示す第1実施形態と同様の構成となっている。この例では、第1〜第3の二次元コードMQ1〜MQ3が配置された領域以外の残余領域に、明暗のセルをマトリックス状に配列してなる第4の二次元コードMQ4(他の二次元コード)が、矩形領域AR1における第4の角部をなすように配置されている。この二次元コードMQ4は、第1〜第3の二次元コードMQ1〜MQ3と同様のマイクロQRコードとして構成され、切り出しシンボル(位置検出パターン)Fm4が第4の角部をなすように配置されている。この場合でも、記録できる情報量をより増やすことができ、矩形領域AR1全体がより単一の情報コード100らしく見えることになる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図7に示すように、第2実施形態に係る情報コード200は、所定方向に直線状に延びる第1直線状部211及び当該第1直線状部211に対し直交する方向に折れ曲がって延びる第2直線状部212を有する特徴パターンを備えた二次元コードが当該二次元コードよりもサイズの大きい所定領域AR2内に1又は複数配置されてなるものである。図7の例では、公知のデータマトリックスコードとして構成される二次元コードDm1〜Dm3が所定領域AR2の境界部に隣接して配置されており、各二次元コードDm1〜Dm3では、第1直線状部211及び第2直線状部212によってL字状のアライメントパターンが構成されている。なお、図7等の例の各二次元コードDm1〜Dm3は、明色セルと暗色セルがマトリックス状に配置された矩形状のセル配置領域の周囲に所定幅のマージン領域が環状に囲むように配置されている。
具体的には、第1の二次元コード(一の二次元コード)Dm1の第1直線状部211を含んでなる直線状の第1パターン201が、当該所定領域AR2における所定方向の第1境界部に隣接して配置され、所定領域AR2(矩形領域)の一辺のほぼ全体に亘るように(具体的には僅かな隙間を有しつつも角部から角部に亘るように)配置されている。また、第2の二次元コード(他の二次元コード)Dm2、第3の二次元コード(他の二次元コード)Dm3の第2直線状部212をそれぞれ含んでなる直線状の第2パターン202が、当該所定領域AR2における第1境界部と直交する方向の第2境界部に隣接して配置され、所定領域AR2(矩形領域)の一辺のほぼ全体に亘るように(具体的には僅かな隙間を有しつつも角部から角部に亘るように)配置されている。
なお、第1パターン201は、直線状に構成されていればよく、明色部分を含まない連続的な直線パターンであってもよく、一部が明色部分で分断された直線状のパターン(複数の直線パターンが小さな間隔をあけてその直線方向に隣接した構成)であってもよい。具体的には、二次元コードDm1の第1直線状部211と直線状の暗色パターンB1と二次元コードDm2の第1直線状部211によって第1パターン201が構成されている。また、二次元コードDm2の第2直線状部212と直線状の暗色パターンB2と二次元コードDm3の第2直線状部212によって第2パターン202が構成されている。
そして、所定領域AR2において二次元コードDm1〜Dm3の配置領域、第1パターン201の配置領域、及び第2パターン202の配置領域以外の残余領域には、形状、模様、色彩又はこれらの結合からなるデザインの領域又は情報を記録した記録領域の少なくともいずれかが設けられる。なお、図7の例では、デザイン領域や記録領域を省略しているが、残余領域には様々なデザイン、情報、セルパターン等を配置することができる。また、図8の具体例では、富士山の絵柄及び富士山の英語表記が示された領域が設けられ、当該領域は、デザイン領域及び記録領域に相当している。この例では、二次元コードDm1の第1直線状部211と直線状の暗色パターンB1と二次元コードDm2の第1直線状部211によって第1パターン201が構成されている。また、二次元コードDm2の第2直線状部212と二次元コードDm3の第2直線状部212によって第2パターン202が構成されている。
図9の例では、所定領域AR2において二次元コードDm1〜Dm3の配置領域、第1パターン201の配置領域、及び第2パターン202の配置領域以外の残余領域には、図7と同様の領域D2(デザイン領域、記録領域)に加え、明色セルの図形Mw及び所定領域AR2暗色セルの図形Mbを配列したセル図形配列領域205が設けられている。このセル図形配列領域205も、第1実施形態のセル図形配列領域105と同様の構成、機能を有している。この例では、二次元コードDm1の第1直線状部211と直線状の暗色パターンB1と二次元コードDm2の第1直線状部211によって第1パターン201が構成されている。また、二次元コードDm2の第2直線状部212と二次元コードDm3の第2直線状部212と直線状の暗色パターンB2とによって第2パターン202が構成されている。
また、本実施形態の情報コード200でも、第1〜第3の二次元コードDm1〜Dm3において、図2と同様の情報が記録されており、各二次元コードDm1〜Dm3の順序を特定するための順序情報がそれぞれの二次元コードに記録されている。
(本構成の主な効果)
本構成では、所定方向に直線状に延びる第1直線状部211及び当該第1直線状部211に対し直交する方向に折れ曲がって延びる第2直線状部212を有する特徴パターンを備えた二次元コードが当該二次元コードよりもサイズの大きい所定領域AR2内に1又は複数配置され、その所定領域AR2において、一の二次元コードの第1直線状部211を含んでなる直線状の第1パターン201が、当該所定領域AR2における所定方向の第1境界部に隣接して配置され、他の二次元コードの第2直線状部212を含んでなる直線状の第2パターン202が、当該所定領域AR2における第1境界部と直交する方向の第2境界部に隣接して配置されている。
この構成によれば、隣接する2つの境界部に直線状のパターン(第1パターン201及び第2パターン202)が配されるように所定領域AR2内のデザインを構成することができ、この種の情報コード200(即ち単一コード領域内の隣接する2つの境界部に直線状のパターンが配置される情報コード200)を模した形で情報コード200を構成することができる。例えば、図7〜図9等の情報コード200を見れば、あたかも全体がデータマトリックスコートのように見え、ユーザに特殊なコードとして認識させずに違和感なく情報コードを使用してもらえる。特に、それら第1パターン201及び第2パターン202の少なくとも一部は、第1直線状部211及び第2直線状部212を有する一般の二次元コードによって構成されるため、所定領域AR2内においてデザインを担う役割を果たすように効率的に二次元コードを配置することができる。
更に、所定領域AR2において二次元コードの配置領域、第1パターン201の配置領域、及び第2パターン202の配置領域以外の残余領域には、形状、模様、色彩又はこれらの結合からなるデザインの領域又は情報を記録した記録領域の少なくともいずれかが設けられている。
この構成によれば、一般の二次元コードの外部にデザイン領域や情報領域を設けることができるため、二次元コード内の構成とは関係なくデザインや情報を構成することができるため、デザインや情報を表示する上での自由度が増す。一方、外観上は、所定領域AR2内の隣接する2つの境界部にそれぞれ直線状のパターンが配置され、その所定領域AR2内にデザインや情報が記録されるような一体的な情報コード200として把握されるため、デザインとコードの一体感が損なわれることもない。
また、図9の例では、所定領域AR2において残余領域(二次元コードの配置領域、第1パターン201の配置領域、及び第2パターン202の配置領域以外の領域)には、明色セルの図形Mw及び暗色セルの図形Mbを配列したセル図形配列領域205が設けられている。このように残余領域に明色セルや暗色セルの図形Mb、Mwを配置すれば、所定領域AR2がより一つの情報コード200として見えやすくなり、実際のコード領域と、デザイン領域や記録領域とのデザイン的な一体感が増す。
また、所定領域AR2には、複数の二次元コードDm1〜Dm3が配置され、各二次元コードには、これら複数の二次元コードDm1〜Dm3の順序を特定するための順序情報がそれぞれ記録されている。この構成によれば、所定領域AR2に配置される複数の二次元コードを決められた順序で連携性を持たせることができる。
なお、第2実施形態の情報コード200も第1実施形態で説明した情報コード読取装置1(図3参照)により、第1実施形態と同様の方法(図4参照)で解読することができる。
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
第1実施形態では、二次元コード、第2の二次元コード、第3の二次元コードの例として、マイクロQRコードを例に挙げて説明したが、切り出しシンボルが1つである情報コードであれば、これに限られない。例えば、中央部に矩形状の暗色セル領域を有し、その周囲に環状且つ矩形状の明色セル領域を有し、その周囲に環状且つ矩形状の暗色セル領域を有するような特定パターンを角部付近に1つ備え、残余の領域に明色セル及び暗色セルが配列されてなる二次元コードであれば、図1の例と同様に適用できる。
上記実施形態では、3つの角部に全て二次元コードが配置された例を示したが、矩形領域AR1の少なくとも1つの角部に同様の二次元コードが配置されていればよく、それ以外の第2の角部及び第3の角部のいずれか又は両方には、切り出しシンボルの図形(他の二次元コードの一部としてではなく、図形のみ)が配置されていてもよい。この場合でも、矩形領域AR1において二次元コードが配置される領域及び切り出しシンボルの図形が配置される領域以外の残余領域には、形状、模様、色彩又はこれらの結合からなるデザインの領域又は情報を記録した記録領域の少なくともいずれかが設けられていればよい。
上記実施形態では、記録領域及びデザイン領域の一例を示したが、構成はこれに限られない。例えば、情報を有さない絵柄等が描画されたデザイン領域であってもよく、デザイン性の無い情報を表示するような情報領域であってもよい。また、情報領域として表示する場合、その情報の種別は限られず、例えば、情報コードの記録内容に関する店舗名や事業体名、商品名、役務名などを情報として表示してもよい。また、デザイン領域として構成する場合も、情報コードの記録内容に関する絵柄(例えば、情報コードの記録内容によって特定される店舗、事業体、商品、役務などに関する絵柄)を表示してもよく、記録内容と関係のない絵柄を表示してもよい。
第2実施形態では、所定領域AR2において、第1境界部に隣接した位置に1つの二次元コードDm1が配置されていたが、第1境界部にも複数の二次元コードを配置し、それら二次元コードの第1直線状部211又は第2直線状部212が並べられて第1パターン201を構成するようにしてもよい。このように、第1パターン201及び第2パターン202を、いずれも複数の二次元コードの第1直線状部211又は第2直線状部212によって構成するように多数の二次元コードを配置すれば、第1直線状部211及び第2直線状部212を有する一般の二次元コードをより効率的に配置した上で、データの記録領域D1を効果的に増やすことができる。
第2実施形態の例を変更し、第1パターン201及び第2パターン202のいずれもが、複数の二次元コードの第1直線状部211又は第2直線状部212のみによって構成されるようにしてもよい。このように構成すると、第1パターン201や第2パターン202の一部を二次元コードとは関係ないダミー図形によって構成する場合に比べて二次元コードをより効率的に用いることができ、第1パターン201、第2パターン202、及び二次元コード以外の領域(デザイン領域や情報領域等)を設ける上で、スペース的なメリットが一層大きくなる。例えば、矩形領域AR2の第1境界部の全体的に隣接するように複数の二次元コードを並べ、第2境界部に全体的に隣接するように複数の二次元コードを並べるようにしてもよい。
上記実施形態では、第1の二次元コードDm1を「一の二次元コード」として把握したが、第2の二次元コードDm2を「一の二次元コード」として把握してもよい。この場合、一の二次元コードの第1直線状部211又は第2直線状部212のいずれか一方を含んでなる直線状の第1パターン201が、矩形領域AR2における所定方向の第1境界部に隣接して配置され、一の二次元コードの第1直線状部211又は第2直線状部212のいずれか他方を含んでなる直線状の第2パターン202が第2境界部に隣接して配置されることになる。
1…読取装置
100,200…情報コード
105,205…セル図形配列領域
201…第1パターン
202…第2パターン
211…第1直線状部
212…第2直線状部
AR1,AR2…矩形領域(所定領域)
MQ1…第1の二次元コード
MQ2…第2の二次元コード
MQ3…第3の二次元コード
MQ4…第4の二次元コード(他の二次元コード)
IQ…第4の二次元コード(他の二次元コード)
Dm1〜Dm3…二次元コード
FM1,FM2,FM3…切り出しシンボル
Cb…暗色セル
Cw…明色セル
Mb…暗色セルの図形
Mw…明色セルの図形
D1…記録領域(デザイン領域)

Claims (10)

  1. 明色セル及び暗色セルが配列されてなり且つ切り出しシンボルが1つである二次元コードが当該二次元コードよりもサイズの大きい所定領域内に配置され、
    前記二次元コードの前記切り出しシンボルが前記所定領域の第1の角部をなし、且つ当該二次元コードの前記明色セル及び前記暗色セルが前記所定領域内に配列され、
    前記所定領域の第2の角部及び第3の角部には、それぞれ前記切り出しシンボルの図形が前記二次元コードとは異なる他の二次元コードの一部として、又は他の二次元コードの一部ではない図形として配置されており、
    前記所定領域において前記二次元コードが配置される領域及び前記切り出しシンボルの図形が配置される領域以外の残余領域には、形状、模様、色彩又はこれらの結合からなるデザインの領域又は情報を記録した記録領域の少なくともいずれかが設けられていることを特徴とする情報コード。
  2. 前記二次元コードとは異なる第2の二次元コードの前記切り出しシンボルが前記第2の角部をなし、
    前記二次元コード及び前記第2の二次元コードとは異なる第3の二次元コードの前記切り出しシンボルが前記第3の角部の一部をなし、
    前記所定領域において前記二次元コード、前記第2の二次元コード、及び前記第3の二次元コードが配置される領域以外の前記残余領域には、前記デザインの領域又は前記記録領域の少なくともいずれかが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の情報コード。
  3. 前記二次元コード、前記第2の二次元コード、及び前記第3の二次元コードには、これら3つのコードの順序を特定するための順序情報がそれぞれ記録されていることを特徴とする請求項2に記載の情報コード。
  4. 前記所定領域において前記二次元コードが配置された領域及び前記切り出しシンボルの図形が配置された領域以外の前記残余領域には、前記明色セルの図形及び前記暗色セルの図形を配列したセル図形配列領域が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の情報コード。
  5. 前記残余領域には、明暗のセルをマトリックス状に配列してなる他の二次元コードが、前記所定領域における第4の角部をなすように配置されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の情報コード。
  6. 所定方向に直線状に延びる第1直線状部及び当該第1直線状部に対し直交する方向に折れ曲がって延びる第2直線状部を有する特徴パターンを備えた二次元コードが当該二次元コードよりもサイズの大きい所定領域内に1又は複数配置され、
    前記所定領域において、前記一の二次元コードの前記第1直線状部又は前記第2直線状部の前記いずれか一方を含んでなる直線状の第1パターンが、当該所定領域における所定方向の第1境界部に隣接して配置され、前記一の二次元コードの前記第1直線状部又は前記第2直線状部のいずれか他方、又は前記他の二次元コードの前記第1直線状部又は前記第2直線状部を含んでなる直線状の第2パターンが、当該所定領域における前記第1境界部と直交する方向の第2境界部に隣接して配置されており、
    前記所定領域において前記二次元コードの配置領域、前記第1パターンの配置領域、及び前記第2パターンの配置領域以外の残余領域には、形状、模様、色彩又はこれらの結合からなるデザインの領域又は情報を記録した記録領域の少なくともいずれかが設けられていることを特徴とする情報コード。
  7. 前記所定領域において、前記第1境界部に隣接した位置に複数の前記二次元コードの前記第1直線状部又は前記第2直線状部が並べられて前記第1パターンを構成しており、前記第2境界部に隣接した位置に複数の前記二次元コードの前記第1直線状部又は前記第2直線状部が並べられて前記第2パターンを構成していることを特徴とする請求項6に記載の情報コード。
  8. 前記第1パターンは、複数の前記二次元コードの前記第1直線状部又は前記第2直線状部のみによって構成されており、
    前記第2パターンは、複数の前記二次元コードの前記第1直線状部又は前記第2直線状部のみによって構成されていることを特徴とする請求項7に記載の情報コード。
  9. 前記所定領域において前記残余領域には、前記明色セルの図形及び前記暗色セルの図形を配列したセル図形配列領域が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の情報コード。
  10. 前記所定領域には、複数の前記二次元コードが配置され、各二次元コードには、これら複数の前記二次元コードの順序を特定するための順序情報がそれぞれ記録されていることを特徴とする請求項6から請求項9のいずれか一項に記載の情報コード。
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