JP2010020589A - コードシンボル読取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】読取面がオペレータに正対する縦型スキャナ形式のコードシンボル読取装置に適用した場合であっても、コードシンボルを照らすための照明光による眩しさをオペレータに感じさせないようにする。
【解決手段】購入商品を収納する籠を置くカウンタ台151上でオペレータに対面する位置に設置されるハウジング102の正面に、商品に付されたバーコードBCの読取領域RAに対面する読取窓103を形成し、この読取窓103の奥にバーコードBCの読取領域RAを撮像領域とするCCDエリアセンサ(エリア撮像素子)を有する撮像部121を配置し、エリアCCDセンサがバーコードBCの画像を撮像するのに必要な照明光を照射する複数個のLED119を撮像部121の周囲に配置し、個々のLED119について読取領域RAよりも上方に向かう照射光を視野角制御部としてのフィルタ120で遮蔽するようにした。
【選択図】図2
【解決手段】購入商品を収納する籠を置くカウンタ台151上でオペレータに対面する位置に設置されるハウジング102の正面に、商品に付されたバーコードBCの読取領域RAに対面する読取窓103を形成し、この読取窓103の奥にバーコードBCの読取領域RAを撮像領域とするCCDエリアセンサ(エリア撮像素子)を有する撮像部121を配置し、エリアCCDセンサがバーコードBCの画像を撮像するのに必要な照明光を照射する複数個のLED119を撮像部121の周囲に配置し、個々のLED119について読取領域RAよりも上方に向かう照射光を視野角制御部としてのフィルタ120で遮蔽するようにした。
【選択図】図2
Description
本発明は、CCDエリアセンサ等のエリア撮像素子によって商品に付されたバーコード等のコードシンボルを撮像し、コードシンボルのコード情報を読み取るようにしたコードシンボル読取装置に関する。
商品に付されたバーコード等のコードシンボルの画像を光学的に読み取り、読み取った画像をデコードしてコードシボルのコード情報(商品コード等)を取得するようにしたコードシンボル読取装置として、CCDエリアセンサ等のエリア撮像素子を使用したものがある(特許文献1参照)。このようなコードシンボル読取装置は、商品に付された例えばバーコードの画像をエリア撮像素子であるCCDエリアセンサ等で撮像し、CCDエリアセンサの出力をデコードしてバーコードのコード情報、つまり商品コードを取得する。
この種のコードシンボル読取装置では、CCDエリアセンサの撮像領域であるバーコード等のコードシンボルの読取領域を照明装置で照明する必要がある。そこで、例えば、照明装置としてLED光源を用い、複数個のLED光源でCCDエリアセンサを取り囲むようにして読取領域を照明するようにしている。前記特許文献1に記載されているコードシンボル読取装置も、CCDエリアセンサの周囲にバーコードを照明する複数個のLEDが配列されている。
コードシンボル読取装置としては、購入商品を収納する籠を置くカウンタ上に設置される定置式であって、いわゆる縦型スキャナと呼ばれる形式のものが広く普及している(特許文献2参照)。このような定置式の縦型スキャナは、典型的にはオペレータに読取面の読取窓が正対するように配置され、オペレータは読取窓に商品に付されたバーコード等のコードシンボルをかざしてコードシンボルの読み取りを行なう。このため、そのような縦型スキャナにエリア撮像素子を用いた場合には、エリア撮像素子の周囲に配置されたLED光源からの光がオペレータの目に入ってしまい、眩しさを感じさせてしまうという問題がある。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、読取面がオペレータに正対する縦型スキャナ形式のコードシンボル読取装置に適用した場合であっても、コードシンボルを照らすための照明光による眩しさをオペレータに感じさせないようにすることを目的とする。
本発明は、購入商品を収納する籠を置くカウンタ台上でオペレータに対面する位置に設置されるハウジングと、商品に付されたコードシンボルの読取領域に対面させて前記ハウジングの正面に形成された読取窓と、前記読取窓の奥に配置されて前記読取領域を撮像領域とするエリア撮像素子(例えば、CCDエリアセンサ)を有する撮像部と、前記撮像部の周囲を取り囲む位置に配置されて前記読取領域を照明する複数個の光源(例えば、LED光源)を有する照明部と、個々の前記光源について前記読取領域よりも上方に向かう照射光を遮蔽する視野角制御部(例えば、前記照明部を覆うフィルム状のフィルタ、そのフィルタにマイクロルーバを内蔵するもの、前記照明部を覆う構造材としてのルーバ等)と、を備える。
本発明によれば、個々の光源について、視野角制御部が読取領域よりも上方に向かう照射光を遮蔽するので、照明部から照射される光をオペレータの目に直接入らなくすることができ、したがって、読取面がオペレータに正対する縦型スキャナ形式のコードシンボル読取装置に適用した場合であっても、コードシンボルを照らすための照明光による眩しさをオペレータに感じさせないようにすることができる。
本発明の実施の一形態を図1ないし図5に基づいて説明する。本実施の形態のコードシンボル読取装置は、スーパーマーケット等においてチェックアウトシステム1で用いられるPOS端末11の周辺機器として、POS端末11に接続して使用されるバーコードスキャナ101である。
図1は、バーコードスキャナ101(コードシンボル読取装置)及びPOS端末11を含むチェックアウトシステム1の斜視図である。チェックアウトシステム1は、チェックアウト台51に載置されたPOS端末11と、このPOS端末11にデータ送受信自在に接続されたコードシンボル読取装置としてのバーコードスキャナ101とによって構成されている。バーコードスキャナ101は、横長テーブル状のカウンタ台151の上面に設けられている荷受面152に固定された定置式のものである。荷受面152は、商品Aを収納するための籠153を載置するのに用いられる。籠153は、概念上、顧客が購入しようとする商品Aを収納するためにカウンタ台151の荷受面152に持ち込まれる第1の籠153aと、第1の籠153aからバーコードスキャナ101を挟んだ位置に位置付けられる第2の籠153bとに分けて考えることができる。第1の籠153aは、顧客の流れ方向の上流側、第2の籠153bは、顧客の流れの方向の下流側にそれぞれ位置付けられている。顧客の流れの方向については、図1中、矢印で示している。
バーコードスキャナ101は、カウンタ台151の荷受面152において、オペレータOP(図4、図5参照)から見て奥側に設置される縦型スキャナ形式のものである。つまり、バーコードスキャナ101は、幅広で奥行きが狭い薄型矩形形状のハウジング102を備え、このハウジング102の正面に読取窓103が配置され、ハウジング102の上部に操作部104が取り付けられて構成されている。読取窓103は、商品Aに付されているコードシンボルとしてのバーコードBCを光学的に読み取るための読取領域RAに対面させてハウジング102の正面に形成されている(図2参照)。このような配置上、バーコードBCの読取領域RAは、読取窓103に正対する荷受面152の上空に位置付けられている。また、操作部104は、ハウジング102の正面よりも手前側に延出させて設けられ、その前部が下方下がりに傾斜した形状をしている。このような操作部104には、タッチパネル105が表面に積層されたディスプレイ106が設けられ、このディスプレイ106の右隣には複数個のキートップがマトリクス上に配列されたキーボード107が配設されている。図1中、キーボード107の右隣に示されている縦長の溝は、クレジットカード等の磁気カードを読み取るための図示しないカードリーダのカード読取溝108である。更に、オペレータOP(図4、図5参照)から見て操作部104の裏面左奥側には、顧客に情報を提供するための顧客用ディスプレイ109が設置されている。
このような構成のチェックアウトシステム1において、オペレータOPは、第1の籠153aに収納されている商品Aに付されているバーコードBCをバーコードスキャナ101で読み取り、バーコードBCを読み取った後の商品Aを第2の籠153bに入れていく。これにより、顧客が購入しようとする商品Aに付されたバーコードBCがバーコードスキャナ101によって読み取られ、バーコードスキャナ101はその読み取ったバーコードBCをデコードすることによって当該商品Aを特定する商品コードを解析し、これをPOS端末11に送信する。POS端末11は、バーコードスキャナ101から送信された商品コードに基づいてチェックアウト処理を実行する。
POS端末11を載置するチェックアウト台51は、カウンタ台151の終端にこのカウンタ台151とL字形を形成するようにして配置されている。そこで、オペレータOPは、バーコードスキャナ101によるバーコードの読み取り作業と、POS端末11によるチェックアウト操作とを効率的に行なうことができる。あるいは、一人の店員がオペレータOPとしてバーコードスキャナ101によるバーコードの読み取り作業に従事し、もう一人の店員がキャッシャとしてPOS端末11でのチェックアウト操作に従事する二人制を採用することも容易である。
図2は、バーコードスキャナ101の概略的な縦断側面図である。バーコードスキャナ101は、そのハウジング102にスキャナユニット110を内蔵している。スキャナユニット110は、バーコードスキャナ101の正面に配置された読取窓103に対応する位置に開口部111を有するユニットハウジング112の内部に各部を収納している。つまり、スキャナユニット110は、開口部111の位置に照明部113を備え、エリア撮像素子としてのCCDエリアセンサ(図示せず)を備える撮像ボード114と、この撮像ボード114に取り付けられたレンズ115と、撮像ボード114に電気的に接続された画像処理ボード116とを内蔵している。
撮像ボード114は、開口部111の中心にCCDエリアセンサの読取光軸A1を一致させるようにして、ユニットハウジング112に固定されている。このような撮像ボード114は、CCDエリアセンサの出力を増幅してデジタル信号に変換して出力するために、増幅器及びA/Dコンバータを有している(いずれも図示せず)。
レンズ115は、その光軸をCCDエリアセンサの読取光軸A1に一致させて撮像ボード114に取り付けられている。
画像処理ボード116は、ユニットハウジング112の底部に固定されている。このような画像処理ボード116は、撮像ボード114からデジタル信号に変換されて出力されるCCDエリアセンサが撮像したバーコードBCの画像をデコードし、そのバーコードBCがコードシンボル化しているコード情報である商品コードを解析する。そして、解析した商品コードをPOS端末11に向けて出力する。
図3は、照明部113とフィルタ120(視野角制御部)との分解斜視図である。照明部113は、レンズ115を露出させるレンズ孔117を有する照明ボード118に、レンズ孔117の周囲を取り囲むようにして光源としての複数個のLED119を配置した構造のものである。照明ボード118は、個々のLED119に対する給電用の配線をプリントしたプリント印刷基板である。
スキャナユニット110は、照明部113を覆うようにして視野角制御部としてのフィルタ120を有している。このフィルタ120は、照明部113が有している個々のLED119について、商品Aに付されているコードシンボルとしてのバーコードBCを光学的に読み取るための読取領域RA(図2参照)よりも上方に向かう照射光を遮蔽する機能を有している。このようなフィルタ120にも、レンズ115を露出させるレンズ孔120aが形成されている。
フィルタ120としては、一例として、特許文献3に記載されている遮光型ルーバが用いられている。一対の透明フィルムの間に光を透過する光透過層と光を吸収する光吸収層とを例えば50μmの周期で配列した構造のものである(特許文献3の段落0005参照)。そこで、光透過層と光吸収層との配列方向が垂直方向となるようにして配置することで、フィルタ120として用いることができる。このような特許文献3で紹介されている遮光型ルーバは、マイクロルーバと称され、特許文献4(段落0007参照)、特許文献5(段落0008参照)、及び特許文献6(段落0006〜0009参照)でも紹介されている。
もっとも、フィルタ120としては、読取領域RA(図2参照)よりも上方に向かう照射光を遮蔽する機能を有していれば良く、例えば、一軸性複屈折フィルムと偏光フィルムとを組み合わせた構造のもの(特許文献4参照)、光の遮蔽を制御するシャッター部を有する構造のもの(特許文献5参照)、偏光層と位相差層とを組み合わせた構造のもの(特許文献6参照)等、各種の構造のものを用いることができる。このような機能を有するフィルタは、一般的に、セキュリティフィルタ、あるいはプライバシーフィルタと呼ばれている。
図2を再度参照する。このように構成されたスキャナユニット110は、その開口部111の位置をバーコードスキャナ101のハウジング102に形成された読取窓103に位置合わせして、ハウジング102に内蔵されている。これにより、撮像ボード114に設けられているCCDエリアセンサは、その読取光軸A1が読取窓103の外部に位置する読取領域RAに向けられている。同様に、照明部113に設けられている複数個のLED119も、その光軸A2を読取領域RAに向けている。そして、レンズ115は、読取領域からの反射光がCCDエリアセンサに焦点を結ぶような焦点距離を有している。読取領域RAは、前述したように、商品Aに付されているバーコードBCを光学的に読み取るための領域である。これにより、撮像ボード114に設けられているCCDエリアセンサとレンズ115とは、読取領域RAを撮像可能領域とし、この撮像可能領域である読取領域RAに位置するバーコードBCの画像を撮像することができる。よって、撮像ボード114とレンズ115と画像処理ボード116とは、読取領域RAを撮像部とする撮像部121を構成する。
更に、スキャナユニット110は、フィルタ120よりも外側に位置させて開口部111に透明な保護カバー122を有しており、この保護カバー122が読取窓103のカバー部を兼ねている。
このような構成において、照明部113は、その複数個のLED119によって読取領域RAを照明する。これにより、撮像ボード114に設けられているCCDエリアセンサとレンズ115とによる撮像可能領域である読取領域RAに商品Aに付されたバーコードBCが位置付けられると、そのバーコードBCが照明部113によって照明される。これにより、CCDエリアセンサによるバーコードBCの画像の撮像が可能となる。
図4及び図5は、バーコードスキャナ101による商品Aに付されたバーコードBCの読取操作の様子を示す模式図であり、図4は照明部113の前面にフィルタ120が配置されている本実施の形態の状態を、図5は照明部113の前面にフィルタ120が配置されていない比較例の状態をそれぞれ示している。図4及び図5中、照明部113による読取領域RA(図2参照)の照明範囲を照明範囲LAとして示す。バーコードBCの読み取り作業時、オペレータOPはバーコードスキャナ101の読取窓103から距離Xだけ離れた位置に立つ。この際のオペレータOPの目の位置IPは、読取窓103よりも距離Yだけ高い位置となる。照明部113のLED119からの照射光は、LED119から離反すればするほど拡がる。この拡がりが、照明範囲LAを形成する。
図5に示すように、照明部113の前面にフィルタ120が配置されていないとすると、LED119からの照射光は、距離X進む間に距離Y以上の範囲で拡がり、オペレータOPの目の位置IPに入ってしまう。このため、オペレータOPに眩しさを感じさせてしまう。
これに対して、本実施の形態のバーコードスキャナ101では、照明部113の前面にフィルタ120が配置されている。フィルタ120は、図4に示すように、読取領域RA(図2参照)よりも上方に向かう照射光を遮蔽し、照明範囲LAを狭める。この結果、LED119からの照射光がオペレータOPの目の位置IPに入ることを抑制することができる。したがって、読取面がオペレータOPに正対する縦型スキャナ形式のバーコードスキャナ101にあっても、商品Aに付されたバーコードBCを照らすための照明光による眩しさをオペレータOPに感じさせないようにすることができる。
図6は、視野角制御部の別の実施の一形態であるルーバ131を照明部113と共に示す斜視図である。図1ないし図5に基づいて説明した視野角制御部としてのフィルタ120は、一例としてマイクロルーバを内蔵する光学部品である。これに対して、図6に示すように、個々のLED119の上部に設けた構造材としてのルーバ131によって視野角制御部を形成するようにしても良い。このルーバ131は、個々のLED119の前面上方に位置させて、複数個の光遮断帯132を有している。光遮断帯132は、LED119の配列ピッチPで長さLの寸法で形成されている。この長さLは、読取領域RA(図2参照)よりも上方に向かう照射光を遮蔽し、照明範囲LA(図4、図5参照)を狭めることができる長さとして定められている。これにより、フィルタ120と同様に、読取面がオペレータOPに正対する縦型スキャナ形式のバーコードスキャナ101にあっても、商品Aに付されたバーコードBCを照らすための照明光による眩しさをオペレータOPに感じさせないようにすることができる。
102…ハウジング、103…読取窓、113…照明部、119…LED(光源)、120…フィルタ(視野角制御部)、121…撮像部、131…ルーバ(視野角制御部)、151…カウンタ台、153…籠、A…商品、BC…バーコード(コードシンボル)、OP…オペレータ、RA…読取領域
Claims (6)
- 購入商品を収納する籠を置くカウンタ台上でオペレータに対面する位置に設置されるハウジングと、
商品に付されたコードシンボルの読取領域に対面させて前記ハウジングの正面に形成された読取窓と、
前記読取窓の奥に配置されて前記読取領域を撮像領域とするエリア撮像素子を有する撮像部と、
前記撮像部の周囲を取り囲む位置に配置されて前記読取領域を照明する複数個の光源を有する照明部と、
個々の前記光源について前記読取領域よりも上方に向かう照射光を遮蔽する視野角制御部と、
を備えるコードシンボル読取装置。 - 前記視野角制御部は、前記照明部を覆うフィルム状のフィルタによって形成されている、請求項1記載のコードシンボル読取装置。
- 前記フィルタは、マイクロルーバを内蔵する、請求項2記載のコードシンボル読取装置。
- 前記視野角制御部は、前記照明部を覆う構造材としてのルーバによって形成されている、請求項1記載のコードシンボル読取装置。
- 前記エリア撮像素子として、CCDエリアセンサが用いられている、請求項1ないし4のいずれか一記載のコードシンボル読取装置。
- 前記照明部は、LEDを光源として用いられている、請求項1ないし5のいずれか一記載のコードシンボル読取装置。
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