JP2014069764A - 助手席用エアバッグ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エアバッグの挙動を安定させつつ助手席側に大きく展開させることを、簡易な手段によって適切に図ることが可能な助手席用エアバッグ装置を提供する。
【解決手段】助手席用エアバッグ装置SのエアバッグモジュールAMは、リングプレート4の起立壁として、インフレータ2の上部20よりも車両前方側に位置し、かつ複数のガス噴出口21よりも高くされた前側起立壁40を備えており、この前側起立壁40のうち、インフレータ2の上部20の外周面に対向する内側面40aは、平面視において、インフレータ2の上部の中心Oまたはその近傍に焦点を有する2次曲面状である。
【選択図】 図2
【解決手段】助手席用エアバッグ装置SのエアバッグモジュールAMは、リングプレート4の起立壁として、インフレータ2の上部20よりも車両前方側に位置し、かつ複数のガス噴出口21よりも高くされた前側起立壁40を備えており、この前側起立壁40のうち、インフレータ2の上部20の外周面に対向する内側面40aは、平面視において、インフレータ2の上部の中心Oまたはその近傍に焦点を有する2次曲面状である。
【選択図】 図2
Description
本発明は、自動車の助手席用エアバッグ装置に関する。
この種の助手席用エアバッグ装置の一例として、特許文献1に記載されたものがある。
同文献に記載されたエアバッグ装置においては、インストルメントパネルの上面部に、エアバッグドア用開口部が形成され、この開口部の下方にエアバッグモジュールが配されている。エアバッグモジュールは、インフレータが作動してエアバッグが展開する際には、その展開方向が車両後方側、すなわち助手席側となるように設定されている。
このような構成によれば、エアバッグをフロントガラスに支持させた状態で展開させるタイプのエアバッグ装置と比較すると、エアバッグモジュール全体の小型化、および軽量化を図ることが可能である。
同文献に記載されたエアバッグ装置においては、インストルメントパネルの上面部に、エアバッグドア用開口部が形成され、この開口部の下方にエアバッグモジュールが配されている。エアバッグモジュールは、インフレータが作動してエアバッグが展開する際には、その展開方向が車両後方側、すなわち助手席側となるように設定されている。
このような構成によれば、エアバッグをフロントガラスに支持させた状態で展開させるタイプのエアバッグ装置と比較すると、エアバッグモジュール全体の小型化、および軽量化を図ることが可能である。
しかしながら、特許文献1においては、エアバッグを助手席側に展開させるための手段として、エアバッグの重心の位置やエアバッグの内圧の最適化を図ることに主眼が置かれているに過ぎない。したがって、エアバッグの展開時の挙動を安定させて、エアバッグを助手席側に大きく展開させる上で、未だ改善の余地がある。
なお、特許文献2,3には、エアバッグの取り付けに利用されるリングプレートに、上向きの起立壁を形成し、この起立壁を利用することによって、インフレータから噴出する膨張用ガスをガイドする手段が記載されている。ただし、これらの文献に記載された手段は、エアバッグを上方に向けて円滑に展開させる上では有効であるものの、エアバッグを安定した挙動で助手席側に積極的に偏らせるように展開させることは難しいものとなっている。
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、エアバッグの挙動を安定させつつ助手席側に大きく展開させることを、簡易な手段によって適切に図ることが可能な助手席用エアバッグ装置を提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明により提供される助手席用エアバッグ装置は、インストルメントパネルの上面部に、エアバッグドア用開口部が形成されて、この開口部の下方に、エアバッグモジュールが配設されており、このエアバッグモジュールは、上部の外周面に複数のガス噴出口が周方向に並んで設けられ、かつ膨張用ガスを前記外周面の周囲に向けて放射状に噴出可能なインフレータと、このインフレータの周囲に配されてエアバッグの基部を固定しており、かつ上方に向けて起立した起立壁を有しているリングプレートと、を備えている、助手席用エアバッグ装置であって、前記リングプレートの起立壁として、前記インフレータの上
部よりも車両前方側に位置し、かつ前記複数のガス噴出口よりも高い高さとされた前側起立壁を備えており、この前側起立壁のうち、前記インフレータの上部の外周面に対向する内側面は、平面視において、前記インフレータの上部の中心またはその近傍に焦点を有する2次曲面状とされていることを特徴としている。
部よりも車両前方側に位置し、かつ前記複数のガス噴出口よりも高い高さとされた前側起立壁を備えており、この前側起立壁のうち、前記インフレータの上部の外周面に対向する内側面は、平面視において、前記インフレータの上部の中心またはその近傍に焦点を有する2次曲面状とされていることを特徴としている。
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、インフレータが作動し、このインフレータの複数のガス噴出口から膨張用ガスが放射状に噴出した場合、この膨張用ガスのうち、インフレータの車両前方側に進行した膨張用ガスは、リングプレートの前側起立壁の内側面に当たる。一方、この内側面は、平面視においてインフレータの上部の中心またはその近傍に焦点を有する2次曲面状であるため、前記の内側面にあたって跳ね返された膨張用ガスは、車両後方に向けて進行することとなる。
このようなことから、本発明によれば、多くの膨張用ガスを車両後方側に積極的かつ集中的に進行させることが可能となり、エアバッグの挙動を安定させつつ、助手席側に大きく展開させることができる。
とくに、このような効果は、エアバッグをフロントガラスに沿わせることなく展開させる小型化が図られた助手席用エアバッグ装置において好ましいものとなる。
また、本発明によれば、エアバッグの展開の最適化を図ることができる結果、インフレータの出力を下げ、インフレータの小型・軽量化、ならびにコストの低減化を図ることも可能となる。
すなわち、インフレータが作動し、このインフレータの複数のガス噴出口から膨張用ガスが放射状に噴出した場合、この膨張用ガスのうち、インフレータの車両前方側に進行した膨張用ガスは、リングプレートの前側起立壁の内側面に当たる。一方、この内側面は、平面視においてインフレータの上部の中心またはその近傍に焦点を有する2次曲面状であるため、前記の内側面にあたって跳ね返された膨張用ガスは、車両後方に向けて進行することとなる。
このようなことから、本発明によれば、多くの膨張用ガスを車両後方側に積極的かつ集中的に進行させることが可能となり、エアバッグの挙動を安定させつつ、助手席側に大きく展開させることができる。
とくに、このような効果は、エアバッグをフロントガラスに沿わせることなく展開させる小型化が図られた助手席用エアバッグ装置において好ましいものとなる。
また、本発明によれば、エアバッグの展開の最適化を図ることができる結果、インフレータの出力を下げ、インフレータの小型・軽量化、ならびにコストの低減化を図ることも可能となる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図面において、矢印Frは車両前方を示し、矢印Wは車幅方向を示し、矢印Upは上方を示している。
図面において、矢印Frは車両前方を示し、矢印Wは車幅方向を示し、矢印Upは上方を示している。
図1に示す助手席用エアバッグ装置Sは、自動車8のインストルメントパネル80の内側のうち、助手席81の前方領域の位置に、エアバッグモジュールAMが組み込まれた構成である。インストルメントパネル80の上面部には、リッド9によって塞がれるエアバッグドア用開口部80aが形成され、この開口部80aの下方に、エアバッグモジュールAMが配設されている。
図2に示すように、エアバッグモジュールAMは、ケース1、このケース1に取り付けられたインフレータ2、エアバッグ3、およびリングプレート4を具備している。エアバッグモジュールAMの車体側への固定は、ケース1を車体側に取り付けることにより行なわれている。インフレータ2は、内部にガス発生剤や点火器を収容したものであり、エアバッグ3を展開させるための膨張用ガスを発生させることが可能である。インフレータ2の上部20は、ケース1の底部よりも上方に突出しており、その外周面には、複数のガス噴出口21が適当な間隔で周方向に並んで設けられている。インフレータ2が作動した際には、膨張用ガスが複数のガス噴出口21から平面視放射状に噴出する。
リングプレート4は、図3に示すような形態を有しており、金属板にプレス加工を施して形成されている。このリングプレート4の外周縁には、上向きに起立した前側起立壁40、および後側起立壁41が設けられている。これらの詳細については後述する。
図2に示すように、リングプレート4は、インフレータ2の上部20の周囲に位置するように設けられる。図面では省略されているが、リングプレート4の下面部には、下向きに突出する溶接ボルトが設けられている。この溶接ボルトがエアバッグ3の基部、ケース1の底部、およびインフレータ2のフランジ25に貫通していることにより、これらの締結固定が図られている。
リングプレート4の前側起立壁40は、インフレータ2の上部20よりも車両前方側に位置している。図2(a)の符号Laで示す範囲が、前側起立壁40である。この前側起立壁40は、各ガス噴出口21よりも高さが高く、好ましくは、インフレータ2よりも高くされている。加えて、前側起立壁40の車両後方側を向く内側面40aは、平面視において、インフレータ2の上部20の中心Oに焦点を有する2次曲面状とされている。具体例を挙げると、同図に示すように、インフレータ2の中心Oを、座標(p,0)とするx,y軸平面を考えた場合、前側起立壁40の内側面40aは、たとえば、y2=4pxが成立または略成立する2次曲面状である。
リングプレート4の後側起立壁41は、前側起立壁40とは異なり、膨張用ガスが当たらないように、ガス噴出口21よりも低い高さとされている。後側起立壁41については、2次曲面状に形成する必要がないことは勿論のこと、この後側起立壁41をリングプレート4に設けない構成とすることも可能である。ただし、後側起立壁41を設ければ、リングプレート4の外周に鋭いエッジが形成されないようにすることができる。
次に、前記した助手席用エアバッグ装置Sの作用について説明する。
まず、インフレータ2が作動し、このインフレータ2の複数のガス噴出口21から膨張用ガスが放射状に噴出すると、この膨張用ガスのうち、インフレータ2の車両前方側に進行した膨張用ガスは、前側起立壁40の内側面40aに当たる。一方、この内側面40aは、既述したように、平面視においてインフレータ2の上部20の中心Oまたはその近傍に焦点を有する2次曲面状である。中心Oは、膨張用ガスが放射状に噴出する場合の中心に相当する。このため、内側面40aに当たって跳ね返された膨張用ガスは、車両後方に向けて進行する。
このようなことから、本実施形態においては、多くの膨張用ガスを車両後方側に積極的かつ集中的に進行させることが可能となり、エアバッグ3の挙動を安定させつつ、エアバッグ3を助手席81側に大きく展開させることができる。本実施形態では、エアバッグ3をフロントガラス82に支持させることなく展開させるようにし、小型化を図るのに適したものであるため、前記した効果はより好ましいものとなる。また、本実施形態では、エアバッグ3の展開の最適化を図ることができる結果、インフレータ2の出力を下げて、インフレータ2の小型・軽量化などを図ることも可能となる。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係る助手席用エアバッグ装置の各部の具体的な構成は、本発明の意図する範囲内において種々に設計変更自在である。
リングプレートの前側起立壁の内側面は、平面視において、インフレータの上部の中心またはその近傍に焦点を有する2次曲面状とされることが要件とされるが、ここで「2次
曲面状」とは、前側起立壁の内側面の全体が、正確な「2次曲面」でなくてもよい趣旨である。たとえば、前側起立壁の一部分が平面状とされたり、あるいは部分的に凹凸部が設けられているような場合であっても、本発明が意図する作用が得られる限りは、本発明の技術的範囲に包摂される。
曲面状」とは、前側起立壁の内側面の全体が、正確な「2次曲面」でなくてもよい趣旨である。たとえば、前側起立壁の一部分が平面状とされたり、あるいは部分的に凹凸部が設けられているような場合であっても、本発明が意図する作用が得られる限りは、本発明の技術的範囲に包摂される。
S 助手席用エアバッグ装置
AM エアバッグモジュール
O インフレータの上部の中心
2 インフレータ
3 エアバッグ
4 リングプレート
20 上部(インフレータの)
21 ガス噴出口
40 前側起立壁
40a 内側面(前側起立壁の)
41 後側起立壁
80 インストルメントパネル
80a エアバッグドア用開口部
AM エアバッグモジュール
O インフレータの上部の中心
2 インフレータ
3 エアバッグ
4 リングプレート
20 上部(インフレータの)
21 ガス噴出口
40 前側起立壁
40a 内側面(前側起立壁の)
41 後側起立壁
80 インストルメントパネル
80a エアバッグドア用開口部
Claims (1)
- インストルメントパネルの上面部に、エアバッグドア用開口部が形成されて、この開口部の下方に、エアバッグモジュールが配設されており、
このエアバッグモジュールは、
上部の外周面に複数のガス噴出口が周方向に並んで設けられ、かつ膨張用ガスを前記外周面の周囲に向けて放射状に噴出可能なインフレータと、
このインフレータの周囲に配されてエアバッグの基部を固定しており、かつ上方に向けて起立した起立壁を有しているリングプレートと、
を備えている、助手席用エアバッグ装置であって、
前記リングプレートの起立壁として、前記インフレータの上部よりも車両前方側に位置し、かつ前記複数のガス噴出口よりも高い高さとされた前側起立壁を備えており、
この前側起立壁のうち、前記インフレータの上部の外周面に対向する内側面は、平面視において、前記インフレータの上部の中心またはその近傍に焦点を有する2次曲面状とされていることを特徴とする、助手席用エアバッグ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012218964A JP2014069764A (ja) | 2012-09-30 | 2012-09-30 | 助手席用エアバッグ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012218964A JP2014069764A (ja) | 2012-09-30 | 2012-09-30 | 助手席用エアバッグ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2014069764A true JP2014069764A (ja) | 2014-04-21 |
Family
ID=50745358
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012218964A Pending JP2014069764A (ja) | 2012-09-30 | 2012-09-30 | 助手席用エアバッグ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2014069764A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018034557A (ja) * | 2016-08-29 | 2018-03-08 | 豊田合成株式会社 | 助手席用エアバッグ装置 |
-
2012
- 2012-09-30 JP JP2012218964A patent/JP2014069764A/ja active Pending
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