JP2014068537A - 正逆転切替えユニット及び該正逆転切替えユニットを備えた原動機及び該原動機を備えた作業機械 - Google Patents

正逆転切替えユニット及び該正逆転切替えユニットを備えた原動機及び該原動機を備えた作業機械 Download PDF

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Abstract

【課題】エンジンの出力軸の回転を正転方向と逆転方向とに切り替えることができる外付けタイプの正逆転切替えユニットを提供する。
【解決手段】本発明の正逆転切替えユニット1は、エンジン11の出力軸12に接続される第1駆動軸71と、第1駆動軸71と平行に固定状態で設けられる第2駆動軸73と、第1駆動軸71に固定状態で取り付けられる駆動ギヤ75と第2駆動軸73に遊転状態で取り付けられ、駆動ギヤ75と噛み合う従動ギヤ77とを備える逆転機構79と、駆動ギヤ75の回転を、動力変換機構13の入力軸14に伝達する第1動力伝達機構81と、従動ギヤ77の回転を動力変換機構13の入力軸14に伝達する第2動力伝達機構83と、第1動力伝達機構81と第2動力伝達機構83の動力伝達状態と動力非伝達状態とを選択的に切り替える動力伝達切替え機構85と、を具備することによって構成されている。
【選択図】 図8

Description

本発明は、エンジンの出力軸の回転を正転方向と逆転方向とに切り替える、エンジンの外部に配置される外付けタイプの正逆転切替えユニット及び該正逆転切替えユニットを備えた原動機及び該原動機を備えた作業機械に関する。
エンジンの出力軸の回転を利用して、各種の作業を行う作業機械が従来から種々開発され、各種の作業の現場で使用されている。例えば、農業の分野では耕作地の地面を掘削して耕耘し、整地や畝立て等に乗用式のトラクターが使用されており、更に該トラクターのエンジンの出力軸の回転を利用して畦付けを行う下記の特許文献1に示すような畦付け機も開発されている。
一方、小規模の畑や中、小規模のビニールハウス内の耕作には、手押し式の耕耘機が多く使用されており、更に下記の特許文献2に示すように畦付け作業を専門に行う手押し式の畦成形機や、エンジンを搭載した手押し式の運搬台車等の作業機械も使用されている。

そして、上述した乗用式のトラクターや手押し式の耕耘機の場合には、これらの機械本体自体にエンジンの出力軸の回転を正転方向と逆転方向とに切り替えることができる正逆転切替え機構が標準の装備として備えられているが、極力、不要な機械が取り除かれた専用機である上記畦成形機や運搬台車には、上述した正逆転切替え機構が備えられていないものが多く存在している。
特開2002−84807号公報 特開2007−236329号公報
しかし、上記畦成形機を使用して畦付けを行う場合でも、耕作地の区画の一辺の畦付けを行い、当該畦の先端部で進行方向を90°変えて次の一辺に進入しようとする場合、機体の旋回スペースが十分に確保できないことがある。
また、トラックの荷台の後部等にステップを掛け、上記畦成形機や運搬台車を該トラックの荷台上に積載する場合にもこれらの作業機械のエンジンを掛けて走行輪を回転させ、該走行輪の駆動の助けを借りて積載を行っている。しかし、トラックの荷台の面積が小さな軽トラックでは、荷台上で畦成形機や運搬台車を旋回させて進行方向を180°変えることができない場合があり、このようなトラックの荷台から作業機械を地面に降ろす場合には、クラッチをニュートラルにして作業者がこれらの作業機械の重量を支えながら徐々に後退してトラックの荷台から降ろすことになる。
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、正逆転切替え機能を有しない既存の作業機械に後付けする形で当該正逆転切替え機能を付加でき、当該作業機械の前後進を可能にして作業性と安全性を向上させることができる正逆転切替えユニット及び該正逆転切替えユニットを備えた原動機及び該原動機を備えた作業機械を提供することにある。
前記目的を達成するべく本発明の請求項1による正逆転切替えユニットは、エンジンの出力軸に接続され、当該エンジンの出力軸の回転を正転方向と逆転方向とに切り替える外付けタイプの正逆転切替えユニットにおいて、エンジンの出力軸に接続される第1駆動軸と、前記第1駆動軸と平行に固定状態で設けられる第2駆動軸と、前記第1駆動軸に固定状態で取り付けられる駆動ギヤと、前記第2駆動軸に遊転状態で取り付けられ、前記駆動ギヤと噛み合う従動ギヤとを備える逆転機構と、前記、駆動ギヤの回転を、目的の作業・動作を実施するための動力変換機構の入力軸に伝達する第1動力伝達機構と、前記従動ギヤの回転を、目的の作業・動作を実施するための動力変換機構の入力軸に伝達する第2動力伝達機構と、前記第1動力伝達機構と第2動力伝達機構の動力伝達状態と動力非伝達状態とを選択的に切り替える動力伝達切替え機構と、を具備していることを特徴とするものである。
また、請求項2による正逆転切替えユニットは、請求項1記載の正逆転切替えユニットにおいて、前記第1動力伝達機構は、前記駆動ギヤと一体に回転する第1駆動プーリと、前記入力軸に取り付けられる第1従動プーリと、前記第1駆動プーリと第1従動プーリとの間に巻回される無端体状のベルトと、を備えることによって構成されていることを特徴とするものである。
また、請求項3による正逆転切替えユニットは、請求項1または2記載の正逆転切替えユニットにおいて、前記第2動力伝達機構は、前記従動ギヤと一体に回転する駆動スプロケットと、前記第1駆動軸に外嵌し、該第1駆動軸と、独立して回転する従動スプロケットと、前記駆動スプロケットと従動スプロケットとの間に巻回される無端体状のチェーンと、前記従動スプロケットと一体に回転する第2駆動プーリと、前記入力軸に取り付けられる第2従動プーリと、前記第2駆動プーリと第2従動プーリとの間に巻回される無端体状のベルトと、を備えることによって構成されていることを特徴とするものである。
また、請求項4による正逆転切替えユニットは、請求項1〜3のいずれかに記載の正逆転切替えユニットにおいて、前記動力伝達切替え機構は、前記第1動力伝達機構の動力伝達状態と動力非伝達状態とを切り替える第1動力伝達切替え機構と、前記第2動力伝達機構の動力伝達状態と動力非伝達状態とを切り替える第2動力伝達切替え機構と、を各別に備えることによって構成されており、前記第1動力伝達切替え機構と第2動力伝達切替え機構は、ベルトに圧接させることで弛緩状態のベルトを緊張状態にして動力を伝達するテンションローラと、前記テンションローラを自由端に備え、揺動支点を中心に揺動する揺動アームと、前記ベルトに前記テンションローラを圧接させる動力伝達状態と、前記ベルトから前記テンションローラを離間させる動力非伝達状態と、を切り替える操作レバーと、前記テンションローラが取り付けられている前記揺動アームの作用点と前記揺動アームの揺動支点との中間位置に設けられる連結点に一端が接続され、他端が前記操作レバーに接続されている操作ワイヤと、をそれぞれ備えることによって構成されていることを特徴とするものである。
また、請求項5による正逆転切替えユニットは、請求項4記載の正逆転切替えユニットにおいて、前記第1動力伝達機構の操作レバーと前記第2動力伝達機構の操作レバーの近傍には、このうち一方の操作レバーの操作のみを可能にし、他方の操作レバーの操作を規制するレバーロック機構が設けられていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項6による原動機は、目的の作業・動作を実施するための元となる動力を生成し、出力軸の回転として出力するエンジンと、該エンジンの出力軸に接続され、当該エンジンの出力軸の回転を正転方向と逆転方向とに切り替える外付けタイプの正逆転切替えユニットと、を備える原動機において、前記正逆転切替えユニットは、請求項1〜5のいずれかに記載の正逆転切替えユニットであることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項7による作業機械は、目的の作業・動作を直接、実行する動作実行手段と、目的の作業・動作を実施するための元となる動力を生成する原動機と、前記原動機によって生成された動力を変換及び分配して前記動作実行手段に伝える動力変換機構と、を備える作業機械において、前記原動機は、請求項1〜5のいずれかに記載の正逆転切替えユニットを備える請求項6記載の原動機であることを特徴とするものである。
また、請求項8による作業機械は、請求項7記載の作業機械において、前記動作実行手段の少なくとも1つは、前記原動機と動力変換機構が搭載された機体を目的の場所に運搬したり、移動方向を切り替える場合に使用する走行駆動輪を備えた移動手段であること特徴とするものである。
また、請求項9による作業機械は、請求項7または8記載の作業機械において、前記作業機械は、耕作地の地面を掘削し、掘削した地面の側部外方に盛り土を形成して畦に成形する畦付け機であることを特徴とするものである。
そして、前記手段によって以下のような効果が得られる。先ず、本発明による正逆転切替えユニットによると、該正逆転切替えユニットをエンジンの外部に配設される外付けタイプの正逆転切替えユニットとしたことにより、既存の作業機械に対して、正逆転切替えユニットを爾後的に取り込むことが可能になり、正逆転切替え機能を備えた作業機械を安価に製造できるようになる。
また、既存のエンジンの出力軸の回転を動力源として使用して、目的の作業・動作を実施するための動力変換機構の入力軸に対して正転方向の回転と逆転方向の回転を選択的に切り替えて伝達し得る第1駆動軸と、第2駆動軸と、逆転機構と、第1動力伝達機構と、第2動力伝達機構と、動力伝達切替え機構と、を具備する正逆転切替えユニットの採用によって、比較的簡単な構成により確実に回転方向を切り替えて動力変換機構の入力軸に伝達できるようになる。
また、前記第1動力伝達機構を、前記第1駆動軸に取り付けられる駆動ギヤと一体に回転する第1駆動プーリと、前記入力軸に取り付けられる第1従動プーリと、これらの間に巻回されるベルトと、を備えることによって構成した場合には、第1駆動軸上に第1駆動軸と同一方向、同一速度で回転する第1駆動プーリを配置することが可能になり、該第1駆動プーリと同一方向、同一速度の正転方向の回転を離間した位置に設けられる動力変換機構の入力軸に伝達することが可能になる。
また、前記第2動力伝達機構を、前記第2駆動軸に取り付けられた従動ギヤと一体に回転する駆動スプロケットと、前記第1駆動軸に外嵌し、第1駆動軸と独立して回転する従動スプロケットと、これらの間に巻回されるチェーンと、前記従動スプロケットと一体に回転する第2駆動プーリと、前記入力軸に取り付けられる第2従動プーリと、これらの間に巻回されるベルトと、を備えることによって構成した場合には、第1駆動軸上に第1駆動軸と逆方向、同一速度で回転する第2駆動プーリを配置することが可能になり、該第2駆動プーリと同一方向、同一速度の逆転方向の回転を離間した位置に設けられる動力変換機構の入力軸に伝達することが可能になる。
また、前記動力伝達切替え機構を、前記第1動力伝達機構の動力伝達状態と動力非伝達状態とを切り替える第1動力伝達切替え機構と、前記第2動力伝達機構の動力伝達状態と動力非伝達状態とを切り替える第2動力伝達切替え機構と、を備えることによって構成した場合には、第1動力伝達機構と第2動力伝達機構の動力伝達状態と動力非伝達状態の切り替えを個別に行うことが可能になり、テンションローラと、揺動アームと、操作レバーと、操作ワイヤと、を備える同一構成の機構を左右対称に配置して、それぞれ第1動力伝達切替え機構ないし第2動力伝達切替え機構として使用できるから、操作が容易で簡単な構造の動力伝達切替え機構を提供できるようになる。
また、前記第1動力伝達機構の操作レバーと前記第2動力伝達機構の操作レバーの近傍に、このうち一方の操作レバーの操作のみを可能にし、他方の操作レバーの操作を規制するレバーロック機構を設けた場合には、動力変換機構の入力軸に正転方向と逆転方向の二方向の回転が同時に伝達されることを未然に防止することができるようになり、操作時の安全性が向上する。
また、本発明による原動機によると、エンジンと正逆転切替えユニットと、を備える原動機において、正逆転切替えユニットの有する、前述した種々の作用、効果が享受でき、目的とする作業・動作を異にする種々の作業機械に対して、当該原動機を適用できるようになる。
また、本発明による作業機械によると、動作実行手段と原動機と動力変換機構と、を備える作業機械において、正逆転切替えユニットと原動機が有する前述した種々の作用、効果が享受できるようになり、目的とする作業・動作を異にする種々の作業機械の機能性と操作性を向上させることが可能になる。
また、前記動作実行手段の少なくとも1つを、走行駆動輪を備えた移動手段とした場合には、当該作業機械を軽トラック等の荷台に積載したり、軽トラック等の荷台に積載した作業機械を地面に降ろす作業が容易になり、作業時の安全性が向上する。
また、前記作業機械を畦付け機とした場合には、耕作地の区画の一辺の畦付けが終了後、当該畦の先端部で進行方向を90°変えて次の一辺に進入しようとする場合の機体の旋回スペースが十分に確保できるようになり、畦付け作業が容易になる。
以上詳述したように、本発明による正逆転切替えユニット及び該正逆転切替えユニットを備えた原動機及び該原動機を備えた作業機械によると、正逆転切替え機能を有しない既存の作業機械の後付けする形で当該正逆転切替え機能を付加でき、当該作業機械の前後進を可能にして作業性と安全性を向上させることが可能になる。
本発明の実施の形態を示す図で、正逆転切替えユニットを搭載した畦付け機を示す斜視図である。 本発明の実施の形態を示す図で、正逆転切替えユニットを搭載した畦付け機を示す左側面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、正逆転切替えユニットを搭載した畦付け機を示す右側面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、正逆転切替えユニットを搭載した畦付け機を示す背面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、走行駆動輪の走行速度を可変するシフトレバー周辺を拡大して示す斜視図である。 本発明の実施の形態を示す図で、耕耘ロータリーの作動と停止を切り替える作動レバー周辺を拡大して示す斜視図である。 本発明の実施の形態を示す図で、第1動力伝達切替え機構が作動時の操作レバーとレバーロック機構を拡大して示す斜視図(a)と、第2動力伝達切替え機構が作動時の操作レバーとレバーロック機構を拡大して示す斜視図(b)である。 本発明の実施の形態を示す図で、正逆転切替えユニットを示す平断面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、正逆転切替えユニットを示す第1動力伝達機構が作動時の側面図(a)と、第2動力伝達機構が作動時の側面図(b)である。 本発明の実施の形態を示す図で、畦面叩き手段とその揺動リンク機構を示す斜視図である。 本発明の実施の形態を示す図で、畦面叩き手段とその揺動リンク機構を示す背面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、畦成形体とその動力伝達機構を示す平断面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、動力変換機構内部の動力伝達経路を模式的に示す動力伝達図である。 本発明の実施の形態を示す図で、畦が成形される様子を段階的に示す説明図である。 本発明の実施の形態を示す図で、正逆転切替えユニットを搭載した畦付け機をトラックの荷台に積載する様子(a)と、トラックの荷台から地面に降ろす様子(b)を示す側面図である。
以下、図示の実施の形態を例にとって、本発明の正逆転切替えユニット1と、該正逆転切替えユニット1を備えた原動機3と、該原動機3を備えた作業機械5について具体的に説明する。
尚、以下の説明では、比較的面積の小さな耕作地7の畦付けに使用される図1に示すような手押し式の畦付け機6を作業機械5の一例として説明する。
また、以下の説明では、耕作地7に対して図14に示すような断面形状が台形の畦9を形成する場合について説明しており、本明細書中では、畦9の上面を畦天面9a、畦9の畦付け機6側の法面を畦法面9bと定義する。
また、本明細書中で使用する前後とは、畦付け機6が前進する時の進行方向の前後であり、本明細書中で使用する左右とは、畦付け機6が前進する時の進行方向の左右である。また、本明細書中で使用する上下とは、畦付け機6の高さ方向の上下であり、水平とは、耕作地7の地面7aと平行な向き、垂直とは、耕作地7の地面7aと直交する向きである。
最初に、本発明の正逆転切替えユニット1を搭載する畦付け機6の基本的な構造の概略を説明し、次いで本発明の正逆転切替えユニット1の構成とその作動態様を、畦付け機6の関連する操作手順と併せて説明する。
この畦付け機6は、小規模の畑や中、小規模のビニールハウス内の耕作等に適した手押し式の畦付け機である。具体的には、中央上部にエンジン11を備え、該エンジン11の下方に走行、耕耘、畦9の成形等、目的の作業・動作を実施するための動力に変換したり動力を分配する動力変換機構であるミッション13を備えている。
また、上記ミッション13の左右の側方と前方に、上記目的の作業・動作を直接、実行する動作実行手段10として、移動手段である走行駆動輪15、耕耘ロータリー17、畦面叩き手段19及び畦成形体21がそれぞれ配設されている。
また、上記ミッション13の後方寄りの上面には、斜め上方に向けて支持フレーム23が立ち上げられており、該支持フレーム23の上部に畦付け機6を移動させたり、畦付け作業を行う場合に手で握って操作する操作ハンドル25が取り付けられている。
また、上記支持フレーム23の上部から延びる操作ハンドル25の右側のアーム25aの途中には、図6に拡大して示すように耕耘ロータリー17の作動と停止を切り替える作動レバー27と、エンジン11に供給する給気量を調整するスロットルレバー28とが設けられている。
一方、上記操作ハンドル25の左側のアーム25bの途中には、図7に拡大して示すように本発明の正逆転切替えユニット1を操作する場合に使用する二つの操作レバー29A、29Bとレバーロック機構31とが設けられている。
また、上記ミッション13の後面には、図5に拡大して示すように走行駆動輪15の走行速度を作業時の低速と移動時の高速とに可変すると共に中立位置が選択できるシフトレバー33が設けられている。
この他、上記耕耘ロータリー17の上方には、安全ガード35が配置されており、上記耕耘ロータリー17の前方には、高さが調節可能な走行補助輪37が取り付けられている。
エンジン11は、上述した作業・動作を実施するための元となる動力を生成する機能を有しており、該エンジン11の出力軸12と、上述したミッション13の入力軸14との間に本発明の正逆転切替えユニット1が取り付けられている。
尚、本発明の原動機3は、上記エンジン11と正逆転切替えユニット1と、を備えることによって構成されており、本発明の作業機械5となる畦付け機6は、目的の作業・動作を直接、実行する動作実行手段10として上述した走行駆動輪15、耕耘ロータリー17、畦面叩き手段19及び畦成形体21とを備えており、更に上記原動機3と、上記ミッション13と、を備えることによって構成されている。
ミッション13は、エンジン11の出力軸12から出力された正転方向Aの回転を本発明の正逆転切替えユニット1によって正転方向Aと逆転方向Bとに切り替えて当該ミッション13の入力軸14に伝達されたものを動力として使用している。
具体的には、図13に示す動力伝達図にしたがって、入力軸14に伝達された動力は、チェーンC2、軸T2上のスプロケットS5、S6、チェーンC3、軸T3上のスプロケットS7、S7A、チェーンC4、スプロケットS9Bにより回転軸50に伝達される。
そして、回転軸50に伝達された動力は、スプロケットS9A、チェーンC5を介して軸T1A上の遊動軸T1BのスプロケットS1C、S1D、チェーンC6、スプロケットS10Cを介して駆動軸51に伝達され、更に駆動軸51両端の爪クラッチ付スプロケットS10AまたはS10BからチェーンC7またはC8、スプロケットS1E、S1GまたはS1F、S1H、チェーンC9またはC10を介してスプロケットS2A、S2Bに伝達され、筒部50A、50Bを介して左右の走行駆動輪15A、15Bに伝達される。
また、回転軸50に伝達された動力は、回転軸50上のスプロケットS11、チェーンC11、スプロケットS12、クラッチ手段55を介して回転軸T11に分配されて伝達されており、該回転軸T11に取り付けられる畦成形体21を駆動するように構成されている。
また、スプロケットS7、S7Aが取り付けられている軸T3上には、スプロケットS7Aの爪クラッチのオン・オフ操作で動力が伝達されるスプロケットS13が設けられており、該スプロケットS13からチェーンC12、スプロケットS14を介して、耕耘刃Rが取り付けられている耕耘ロータリー17のロータリー軸T5に動力が伝達されるように構成されている。
また、スプロケットS7、S7Aが取り付けられている軸T3上には、同じくスプロケットS7Aの爪クラッチのオン・オフ操作で動力が伝達されるスプロケットS15が設けられており、該スプロケットS15からチェーンC13、スプロケットS16を介して、畦面叩き手段19を駆動する駆動円板20が取り付けられている駆動軸T4に動力が伝達されるように構成されている。
また、移動手段として機能する走行駆動輪15は、図4に示すように上述したミッション13の左右の側面から外方に水平に張り出すように設けられている回転軸50の端部に設けられている筒部50A、50Bに取り付けられている大径の車輪で、その外周面には滑り止め用の凸部16が複数設けられている。
また、耕耘ロータリー17は、図13に併せて示すようにロータリー軸T5に取り付けられている複数組の耕耘刃Rによって構成されており、ロータリー軸T5を回転させることによって耕作地7の地面7aを掘削して、掘り起こす耕耘作業と、掘削した地面7aの側方に盛り土を形成する作業と、古い畦9の畦法面9bを削り取る作業とが連続して実行される。そして、図13では、上記耕耘作業を主に行う耕耘刃をR1、上記盛り土の形成作業を主に行う耕耘刃をR2、上記古い畦9の畦法面9bの削り取り作業を行う耕耘刃をR3として識別している。
畦面叩き手段19は、後述する畦成形体21によって行われる畦天面9aと畦法面9bの仕上げを行う二次成形作業に先立って行われる、畦9を形作ってその表面の凹凸を叩いて締め固めて崩れないようにする一次成形作業で使用される。
具体的には、図10及び図11に示すような構造の畦面叩き手段19が一例として採用でき、畦面叩き手段19は、畦天面9aを叩いて成形する上面板41と、畦法面9bを叩いて成形する法面板43と、上記上面板41と法面板43を揺動支点O1を中心にして所定の角度揺動させる揺動リンク機構45とを備えることによって一例として構成されている。
畦成形体21は、上述した畦面叩き手段19によって一次成形された畦天面9aと畦法面9bの表面を撫で付けるようにして平滑に仕上げる二次成形作業で使用される。
具体的には、図12に示すような構造の畦成形体21が一例として採用でき、畦成形体21は、畦天面9aに当接して成形作用をする先窄まりテーパ状の筒体によって構成される上面成形体61と、畦法面9bに当接して成形作用をする傘状の法面成形体63と、を備えることによって構成されている。
更に、図示の実施の形態では、上記上面成形体61と法面成形体63が取り付けられている回転軸T11への動力の断接を切り替えるクラッチ手段55と、回転軸50と回転軸T11の偏心量を利用して上記上面成形体61と法面成形体63の作用高さを可変する高さ調整機構65とが備えられている。
また、上記法面成形体63は、一枚の板材を円錐形状に湾曲させて形成する他、扇形状の複数枚の板材を端部において重ね合わせることによって多角錐形状に形成することも可能である。
そして、このようにして構成される畦付け機6に適用される本発明の正逆転切替えユニット1は、前記エンジン11の出力軸12に接続され、当該エンジン11の出力軸12の回転を正転方向Aと逆転方向Bとに切り替える外付けタイプの正逆転切替えユニットである。
具体的には、エンジン11の出力軸12に接続される第1駆動軸71と、該第1駆動軸71と平行に固定状態で設けられる第2駆動軸73と、上記第1駆動軸71に固定状態で取り付けられる駆動ギヤ75と上記第2駆動軸73に遊転状態で取り付けられ、上記駆動ギヤ75と噛み合う従動ギヤ77とを備える逆転機構79と、上記駆動ギヤ75の回転を、目的の作業・動作を実施するための前述したミッション13の入力軸14に伝達する第1動力伝達機構81と、上記従動ギヤ77の回転を、同じくミッション13の入力軸14に伝達する第2動力伝達機構83と、上記第1動力伝達機構81と第2動力伝達機構83の動力伝達状態と動力非伝達状態とを選択的に切り替える動力伝達切替え機構85と、を具備することによって本発明の正逆転切替えユニット1は、基本的に構成されている。
上記第1駆動軸71は、エンジン11の出力軸12に外嵌し止めネジ72によって固定される円筒軸状の部材で、その基端部に駆動ギヤ75が溶接等によって固定状態で取り付けられている。
また、第1駆動軸71の軸部は段差状に形成されていて、径の小さな先端側の軸部71Aには第1動力伝達機構81の第1駆動プーリ87が外嵌されて、キー89と止めネジ72によって第1駆動軸71と一体になって回転し得るように固定状態で取り付けられている。
一方、上記先端側の軸部71Aよりも僅かに大径に形成される基端側の軸部71Bには、第2動力伝達機構83の第2駆動プーリ91が軸受93を介して回転可能な状態で取り付けられている。
また、上記第2駆動プーリ91の端面には、ネジ穴が形成されていて、第2動力伝達機構83の従動スプロケット95側から挿嵌される固定ボルト97によって第2駆動プーリ91は、従動スプロケット95と一体になって回転し得るように固定状態で取り付けられている。
第2駆動軸73は、先端部にスナップリング99を取り付けるための溝部が形成されている丸棒状の部材で、エンジン11の側面に固定ボルト97を使用して取り付けられる平板状の固定プレート101に対してその基端部が溶接されることによって上記第1駆動軸71と平行に支持されている。
上記第2駆動軸73には、上述したように上記駆動ギヤ75と噛み合う従動ギヤ77と、後述する第2動力伝達機構83の構成部材である駆動スプロケット103が軸受105を介して回転可能な状態で取り付けられている。
また、上記従動ギヤ77の端面には、軸方向Yに貫通するネジ穴が形成されていて、第2動力伝達機構83の駆動スプロケット103側から挿嵌される固定ボルト97によって駆動スプロケット103は、従動ギヤ77と一体になって回転し得るように固定状態で取り付けられている。
そして、上述したように上記一体の駆動スプロケット103と従動ギヤ77が挿嵌された第2駆動軸73先端の溝部に対して、スナップリング99を外方から嵌めることによって上記一体の駆動スプロケット103と従動ギヤ77とが取り付けられている。
第1動力伝達機構81は、上記駆動ギヤ75と一体に回転する第1駆動プーリ87と、前記ミッション13の入力軸14に取り付けられる第1従動プーリ107と、上記第1駆動プーリ87と第1従動プーリ107との間に巻回される無端体状のベルト109と、を備えることによって一例として構成されている。
尚、上記ベルト109は一例としてVベルトによって構成されており、上記第1駆動プーリ87と第1従動プーリ107には、上記ベルト109と係合するV字形断面の溝部が各別に形成されている。
第2動力伝達機構83は、上記従動ギヤ77と一体に回転する駆動スプロケット103と、上記第1駆動軸71に外嵌し、第1駆動軸71と独立して回転する従動スプロケット95と、上記駆動スプロケット103と従動スプロケット95との間に巻回される無端体状のチェーン111と、上記従動スプロケット95と一体に回転する第2駆動プーリ91と、前記ミッション13の入力軸14に取り付けられる第2従動プーリ113と、上記第2駆動プーリ91と第2従動プーリ113との間に巻回される無端体状のベルト115を備えることによって構成されている。
尚、上記ベルト115は、上記第1動力伝達機構83のベルト109と同一長さのVベルトによって一例として構成されており、上記第2駆動プーリ91と第2従動プーリ113には、上記ベルト115と係合するV字形断面の溝部が各別に形成されている。
また、動力伝達切替え機構85は、上記第1動力伝達機構81の動力伝達状態と動力非伝達状態とを切り替える第1動力伝達切替え機構85Aと、上記第2動力伝達機構83の動力伝達状態と動力非伝達状態とを切り替える第2動力伝達切替え機構85Bと、を各別に備えることによって一例として構成されている。
そして、上記第1動力伝達切替え機構85Aと第2動力伝達切替え機構85Bは、それぞれ同じ構成部材を備えており、左右対称にこれらの構成部材を配置することによって構成されている。
具体的には、上記ベルト109、115に圧接させることで弛緩状態のベルト109、115を緊張状態にして動力を伝達するテンションローラ121A、121Bと、上記テンションローラ121A、121Bを自由端に備え、それぞれの揺動支点O2を中心に揺動する揺動アーム123A、123Bと、上記ベルト109、115に上記テンションローラ121A、121Bを圧接させる動力伝達状態と、上記ベルト109、115から上記テンションローラ121A、121Bを離間させる動力非伝達状態と、を切り替える操作レバー29A、29Bと、上記テンションローラ121A、121Bが取り付けられている上記揺動アーム123A、123Bのそれぞれの作用点Pと上記揺動アーム123A、123Bの揺動支点O2との中間位置に設けられる連結点Qに一端が接続され、他端が上記左右の操作レバー29A、29Bに接続されている操作ワイヤ127A、127Bと、をそれぞれ備えることによって上記第1動力伝達切替え機構85Aと第2動力伝達切替え機構85Bは一例として構成されている。
そして、上記操作レバー29A、29Bは、図7に示すように前進方向Fに倒すことによってテンションローラ121A、121Bをベルト109、115に圧接させて第1動力伝達機構81または第2動力伝達機構83を動力伝達状態にし、後退方向Gに倒すことによってテンションローラ121A、121Bをベルト109、115から離間させて第1動力伝達機構81または第2動力伝達機構83を動力非伝達状態にする。
また、上記第1動力伝達機構81の操作レバー29Aと上記第2動力伝達機構83の操作レバー29Bの近傍には、このうち一方の操作レバー29A、29Bの操作のみを可能にし、他方の操作レバー29B、29Aの操作を規制するレバーロック機構31が設けられている。
レバーロック機構31は、基端部に操作レバー29A、29Bの前進方向Fの回転を防止するストッパ129を備え、先端部にL字状に折り曲げられたロックレバー131の操作バー131aを備えた左右方向に約180°回転し得る機構によって一例として構成されている。
次に、このようにして構成される本発明の正逆転切替えユニット1の作動態様を、畦付け機6の関連する操作手順と併せて説明する。
(1)正転方向の動力を伝達する場合(図6、7(a)、8、9(a)参照)
例えば、畦付け機6を使用して畦付け作業を行う場合や所定の場所に畦付け機6を移動する場合や図15(a)に示すように畦付け機6をステップ113を使用してトラック135の荷台137上に積載する場合には、正逆転切替えユニット1の第1動力伝達切替え機構85Aの操作レバー29Aを図7(a)に示すように前進方向Fに倒して走行駆動輪15に正転方向Aの回転を伝達する。
尚、上記移動時やトラック135の荷台137上への積載時には、耕耘ロータリー17、畦面叩き手段19、畦成形体21の駆動は不要であるから作動レバー27を操作してクラッチ手段55の接続を解除し、畦成形体21の回転軸T11に動力が伝達されない状態にする。
また、スプロケット7Aの爪クラッチを操作して、駆動軸T4及びロータリー軸T5への動力伝達を遮断しておく。また、移動時以外は、シフトレバー33を作業時の位置にして走行駆動輪15の速度を低速にしておく。
操作レバー29Aを図7(a)に示すように前進方向Fに倒すと、該操作レバー29Aに接続されている操作ワイヤ127Aが引張られて操作ワイヤ127Aの先端部が連結されている第1動力伝達切替え機構85Aの揺動アーム123Aが揺動支点O2を中心にして図9(a)に示すように時計方向に揺動する。
上記揺動アーム123Aの揺動に伴って、揺動アーム123Aの先端部に設けられているテンションローラ121Aが第1動力伝達機構81のベルト109に圧接するようになり、該ベルト109を緊張状態にして駆動ギヤ75の正転方向Aの回転をミッション13の入力軸14に伝達し、走行駆動輪15を正転方向Aに回転させる。
(2)逆転方向の動力を伝達する場合(図6、7(b)、8、9(b)参照)
例えば、耕作地7の区画の一辺の畦付け作業が終了し、当該畦9と連接する次の一辺の畦付け作業に移行する場合や図15(b)に示すようにトラック135の荷台137から地面7aに畦付け機6を降ろすような場合には、レバーロック機構31のロックレバー131を操作して第1動力伝達切替え機構85Aの操作レバー29Aを後退方向Gに倒した動力非伝達状態にする。
次に、第2動力伝達切替え機構85Bの操作レバー29Bを図7(b)に示すように前進方向Fに倒して走行駆動輪15に逆転方向Bの回転を伝達する。
尚、上記トラック135の荷台137から畦付け機6を降ろす場合には、耕耘ロータリー17、畦面叩き手段19、畦成形体21の駆動は不要であるから作動レバー27を操作してクラッチ手段55の接続を解除し、畦成形体21の回転軸T11に動力が伝達されない状態にする。
また、スプロケット7Aの爪クラッチを操作して駆動軸T4及びロータリー軸T5への動力伝達を遮断しておく。また、走行駆動輪15を後退させる場合には、シフトレバー33を作業時の位置にして走行駆動輪15の速度を低速にしておく。
操作レバー29Bを図7(b)に示すように前進方向Fに倒すと、該操作レバー29Bに接続されている操作ワイヤ127Bが引張られて操作ワイヤ127Bの先端部が連結されている第2動力伝達切替え機構85Bの揺動アーム123Bが揺動支点O2を中心にして図9(b)に示すように時計方向に揺動する。
上記揺動アーム123Bの揺動に伴って、揺動アーム123Bの先端に設けられているテンションローラ121Bが第2動力伝達機構83のベルト115に圧接するようになり、該ベルト115を緊張状態にして従動ギヤ77の逆転方向Bの回転をミッション13の入力軸14に伝達し、走行駆動輪15を逆転方向Bに回転させる。
(3)畦付け作業時(図13及び図14参照)
次に、上記(1)の正転方向の動力を伝達する場合に基づいて回転軸50に正転方向Aの回転が伝達された状態で行う畦付け作業の概要を簡単に説明する。
先ず、畦付け機6を畦付けを行う位置に移動し、作動レバー27とスプロケット7Aの爪クラッチを操作して耕耘ロータリー17、畦面叩き手段19、畦成形体21のすべてを駆動させた状態にする。また、シフトレバー33を作業時の位置にして走行駆動輪15の速度を低速にしておく。
この状態で畦付け機6を前進方向Fに移動させると、図14(a)に示すように耕作地7の地面7aは耕耘刃R1とR2によって掘削され、その外部側方に土が供給されて盛り土が形成される。また、既存の古い畦9に耕耘刃R3が作用して古い畦9の畦法面9bが削り取られて行く。
また、形成された盛り土または畦法面9bが削り取られ新しい土が供給された畦9に対して、図14(b)に示すように畦面叩き手段19が作用し、畦面叩き手段19の上面板41と法面板43によって畦9の畦天面9aと畦法面9bが押し固められて畦9の一次成形が行われる。
次に、上記一次成形された畦9に対して、畦成形体21が作用し、回転する上面成形体61と法面成形体63によって、その表面が撫で付けられ、畦天面9aと畦法面9bが平滑に仕上げられる二次成形が行われる。
また、上記上面成形体61を先窄まりテーパ状の筒体によって構成したことにより、上記畦天面9aが耕作地7の区画内方に幾分傾斜した状態になるため、畦天面9aに雨水等が溜まらないから雨水等の浸透によって生ずる畦9の崩壊も防止される。
尚、本発明の正逆転切替えユニット1及び該正逆転切替えユニット1を備えた原動機3及び該原動機3を備えた作業機械5は、前述した実施の形態のものに限定されず、その発明の要旨内での設計変更が可能である。
例えば、作業機械5は、畦付け機6に限らず、耕作地7の耕耘のみを行う耕耘機であってもよいし、耕作地7に畝を立てる畝立て機であってもよいし、動作実行手段10として移動手段である走行駆動輪15のみを備える運搬台車等であっても構わない。
また、第1動力伝達機構8の第1従動プーリ107と第2動力伝達機構83の第2従動プーリ113におけるベルト109とベルト115の巻き始めと巻き終わりの部位に図9に示すようなベルト押さえ139を設けたり、図示しないガイドローラ等を設けることも可能である。因みにこのようなベルト押さえ139等を設けた場合には、ベルト109、115が弛緩状態になっている時の第1従動プーリ107と第2従動プーリ113からのベルト109とベルト115の外れが防止される。
また、第1動力伝達機構81と第2動力伝達機構83は、前記実施の形態で述べたベルト駆動機構に限らず、チェーン駆動機構やギヤ輪列を利用した機構であっても構わないし、前記動力伝達切替え機構85は、クラッチ等を利用した機構であってもよい。
この他、前記動力伝達切替え機構85は、単一の操作レバー29の操作角度を切り替えることによって上記第1動力伝達機構81と第2動力伝達機構83の作動状態を切り替えるようにした構成であってもよい。
本発明の正逆転切替えユニットは、正転方向のみに回転するエンジンの出力軸の回転を正転方向と逆転方向とに切り替えたい場合に利用でき、特に前進方向のみの移動が可能な移動手段に後退機能を付加して作業機械の操作性と安全性を向上させたい場合に利用可能性を有する。
1 正逆転切替えユニット
3 原動機
5 作業機械
6 畦付け機
7 耕作地
7a 地面
9 畦
9a 畦天面
9b 畦法面
10 動作実行手段
11 エンジン
12 出力軸
13 ミッション(動力変換機構)
14 入力軸
15 走行駆動輪(移動手段)
16 凸部
17 耕耘ロータリー
19 畦面叩き手段
20 駆動円板
21 畦成形体
23 支持フレーム
25 操作ハンドル
25a (右側の)アーム
25b (左側の)アーム
27 作動レバー
28 スロットルレバー
29 操作レバー
31 レバーロック機構
33 シフトレバー
35 安全ガード
37 走行補助輪
41 上面板
43 法面板
45 揺動リンク機構
50 回転軸
50A 筒部
50B 筒部
51 駆動軸
55 クラッチ手段
61 上面成形体
63 法面成形体
65 高さ調整機構
71 第1駆動軸
71A (先端側の)軸部
71B (基端側の)軸部
72 止めネジ
73 第2駆動軸
77 従動ギヤ
79 逆転機構
81 第1動力伝達機構
83 第2動力伝達機構
85 動力伝達切替え機構
85A 第1動力伝達切替え機構
85B 第2動力伝達切替え機構
87 第1駆動プーリ
89 キー
91 第2駆動プーリ
93 軸受
95 従動スプロケット
97 固定ボルト
99 スナップリング
101 固定プレート
103 駆動スプロケット
105 軸受
107 第1従動プーリ
109 ベルト
111 チェーン
113 第2従動プーリ
115 ベルト
121 テンションローラ
123 揺動アーム
127 操作ワイヤ
129 ストッパ
131 ロックレバー
131a 操作バー
133 ステップ
135 トラック
137 荷台
139 ベルト押さえ
A 正転方向
B 逆転方向
C チェーン
S スプロケット
T 軸
R 耕耘刃
O1 揺動支点
Y 軸方向
O2 揺動支点
P 作用点
Q 連結点
F 前進方向
G 後退方向

Claims (9)

  1. エンジンの出力軸に接続され、当該エンジンの出力軸の回転を正転方向と逆転方向とに切り替える外付けタイプの正逆転切替えユニットにおいて、
    エンジンの出力軸に接続される第1駆動軸と、
    前記第1駆動軸と平行に固定状態で設けられる第2駆動軸と、
    前記第1駆動軸に固定状態で取り付けられる駆動ギヤと、前記第2駆動軸に遊転状態で取り付けられ、前記駆動ギヤと噛み合う従動ギヤとを備える逆転機構と、
    前記、駆動ギヤの回転を、目的の作業・動作を実施するための動力変換機構の入力軸に伝達する第1動力伝達機構と、
    前記従動ギヤの回転を、目的の作業・動作を実施するための動力変換機構の入力軸に伝達する第2動力伝達機構と、
    前記第1動力伝達機構と第2動力伝達機構の動力伝達状態と動力非伝達状態とを選択的に切り替える動力伝達切替え機構と、を具備していることを特徴とする正逆転切替えユニット。
  2. 前記第1動力伝達機構は、前記駆動ギヤと一体に回転する第1駆動プーリと、
    前記入力軸に取り付けられる第1従動プーリと、
    前記第1駆動プーリと第1従動プーリとの間に巻回される無端体状のベルトと、を備えることによって構成されていることを特徴とする請求項1記載の正逆転切替えユニット。
  3. 前記第2動力伝達機構は、前記従動ギヤと一体に回転する駆動スプロケットと、
    前記第1駆動軸に外嵌し、該第1駆動軸と、独立して回転する従動スプロケットと、
    前記駆動スプロケットと従動スプロケットとの間に巻回される無端体状のチェーンと、
    前記従動スプロケットと一体に回転する第2駆動プーリと、
    前記入力軸に取り付けられる第2従動プーリと、
    前記第2駆動プーリと第2従動プーリとの間に巻回される無端体状のベルトと、を備えることによって構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の正逆転切替えユニット。
  4. 前記動力伝達切替え機構は、前記第1動力伝達機構の動力伝達状態と動力非伝達状態とを切り替える第1動力伝達切替え機構と、前記第2動力伝達機構の動力伝達状態と動力非伝達状態とを切り替える第2動力伝達切替え機構と、を各別に備えることによって構成されており、
    前記第1動力伝達切替え機構と第2動力伝達切替え機構は、ベルトに圧接させることで弛緩状態のベルトを緊張状態にして動力を伝達するテンションローラと、
    前記テンションローラを自由端に備え、揺動支点を中心に揺動する揺動アームと、
    前記ベルトに前記テンションローラを圧接させる動力伝達状態と、前記ベルトから前記テンションローラを離間させる動力非伝達状態と、を切り替える操作レバーと、
    前記テンションローラが取り付けられている前記揺動アームの作用点と前記揺動アームの揺動支点との中間位置に設けられる連結点に一端が接続され、他端が前記操作レバーに接続されている操作ワイヤと、をそれぞれ備えることによって構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の正逆転切替えユニット。
  5. 前記第1動力伝達機構の操作レバーと前記第2動力伝達機構の操作レバーの近傍には、このうち一方の操作レバーの操作のみを可能にし、他方の操作レバーの操作を規制するレバーロック機構が設けられていることを特徴とする請求項4記載の正逆転切替えユニット。
  6. 目的の作業・動作を実施するための元となる動力を生成し、出力軸の回転として出力するエンジンと、該エンジンの出力軸に接続され、当該エンジンの出力軸の回転を正転方向と逆転方向とに切り替える外付けタイプの正逆転切替えユニットと、を備える原動機において、
    前記正逆転切替えユニットは、請求項1〜5のいずれかに記載の正逆転切替えユニットであることを特徴とする原動機。
  7. 目的の作業・動作を直接、実行する動作実行手段と、目的の作業・動作を実施するための元となる動力を生成する原動機と、前記原動機によって生成された動力を変換及び分配して前記動作実行手段に伝える動力変換機構と、を備える作業機械において、
    前記原動機は、請求項1〜5のいずれかに記載の正逆転切替えユニットを備える請求項6記載の原動機であることを特徴とする作業機械。
  8. 前記動作実行手段の少なくとも1つは、前記原動機と動力変換機構が搭載された機体を目的の場所に運搬したり、移動方向を切り替える場合に使用する走行駆動輪を備えた移動手段であること特徴とする請求項7記載の作業機械。
  9. 前記作業機械は、耕作地の地面を掘削し、掘削した地面の側部外方に盛り土を形成して畦に成形する畦付け機であることを特徴とする請求項7または8記載の作業機械。
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