JP2014067519A - 蓄電セルおよびその製造方法 - Google Patents

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欣司 山田
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ホジン イ
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Masaki Ogawa
真輝 小川
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Abstract

【課題】固体電解質層が生体内に暴露された場合でも、生体に対する毒性が小さく、かつ、水分が侵入しても充放電特性が劣化することを抑制できる蓄電セルを提供する。
【解決手段】本発明に係る蓄電セル100は、正極40、負極50、および正極40と負極50との間に設けられた固体電解質層60が積層された蓄電ユニット32と、蓄電ユニット32の、正極40、負極50、および固体電解質層60の積層方向と交差する方向に設けられた生体親和性材料層90と、を含み、固体電解質層60は、銀イオン伝導性固体電解質を含有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、蓄電セルおよびその製造方法に関する。
ペースメーカーなどの体内埋め込み型の医療用機器を稼働させるための蓄電セルには、1V以上の起電力を有すると共に、耐衝撃性が望まれている。しかも、蓄電セルが生体内で破損し、蓄電セルを構成する材料が生体内に暴露された場合でも、急性毒性を示さないような材料であることが望まれている。
固体電解質を用いた蓄電セルは、小型化が容易であり、耐衝撃性に優れるなどの利点を有している。例えば、特許文献1および特許文献2には、リチウムイオン伝導性のリチウム系材料からなる固体電解質が記載されている。しかしながら、このようなリチウム系の固体電解質は、生体に対する毒性が強く、体内埋め込み機器への応用は困難であった。さらに、リチウムイオン系の固体電解質は、生体からの水分が侵入することにより、充放電特性が劣化することがあった。
上記のような毒性の強い固体電解質を生体内に埋め込む方法としては、特許文献3や特許文献4に記載されているように、ポリラクチド等の生体吸収性被膜や、チタン等の生体適合性のある材料によって、固体電解質を覆う方法がある。
しかしながら、上記のような方法では、仮に生体吸収性被膜等が破損すると、生体内に、毒性の強い固体電解質が暴露してしまうという問題があった。
特開平11−86899号公報 特開2007−134305号公報 特表2012−504854号公報 特開2004−87146号公報
本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、固体電解質層が生体内に暴露された場合でも、生体に対する毒性が小さく、かつ、水分が侵入しても充放電特性が劣化することを抑制できる蓄電セルを提供することにある。また、本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、上記蓄電セルの製造方法を提供することにある。
本発明は上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することができる。
[適用例1]
本発明に係る蓄電セルの一態様は、
正極、負極、および前記正極と前記負極との間に設けられた固体電解質層が積層された蓄電ユニットと、
前記蓄電ユニットの、前記正極、前記負極、および前記固体電解質層の積層方向と交差する方向に設けられた生体親和性材料層と、
を含み、
前記固体電解質層は、銀イオン伝導性固体電解質を含有している。
[適用例2]
適用例1において、
前記生体親和性材料層は、前記正極、前記負極、および前記生体親和性材料層にわたって設けられていることができる。
[適用例3]
適用例1または2において、
前記生体親和性材料層は、前記蓄電ユニットの前記積層方向に設けられていることができる。
[適用例4]
適用例1ないし3のいずれか1例において、
前記生体親和性材料層は、多孔質であることができる。
[適用例5]
適用例1ないし4のいずれか1例において、
前記蓄電ユニットが収容され、前記生体親和性材料層を有する外装体を、さらに含み、
前記生体親和性材料層は、前記外装体の最外層を構成していることができる。
[適用例6]
適用例1ないし5のいずれか1例において、
前記蓄電ユニットは、複数設けられ、
複数の前記蓄電ユニットは、直列に接続されていることができる。
[適用例7]
適用例6において、
前記蓄電ユニットは、前記積層方向と交差する方向に、複数設けられていることができる。
[適用例8]
適用例6または7において、
前記蓄電ユニットは、前記積層方向に、複数設けられていることができる。
[適用例9]
適用例6ないし8のいずれか1例において、
前記正極および前記負極は、
集電体と、前記集電体と前記固体電解質層との間に位置している活物質層と、を有し、
互いに直列に接続された2つの前記蓄電ユニットにおいて、一方の前記蓄電ユニットの前記負極の前記集電体と、他方の前記蓄電ユニットの前記正極の前記集電体とは、一体に形成されていることができる。
[適用例10]
本発明に係る蓄電セルの製造方法の一態様は、
銀イオン伝導性固体電解質を含有する固体電解質層を介して、正極および負極を積層し、蓄電ユニットを形成する工程と、
前記蓄電ユニットの、前記正極、前記負極、および前記固体電解質層の積層方向と交差する方向に、生体親和性材料層を形成する工程と、
を含む。
[適用例11]
適用例10において、
前記生体親和性材料層を形成する工程では、
最外層が前記生体親和性材料層である外装体に、前記蓄電ユニットを収容することができる。
[適用例12]
適用例10または11において、
前記蓄電ユニットを形成する工程では、
直列に接続された複数の前記蓄電ユニットを形成することができる。
[適用例13]
適用例12において、
前記蓄電ユニットを形成する工程は、
互いに直列に接続される2つの前記蓄電ユニットにおいて、
一方の前記蓄電ユニットの前記負極の活物質層、および他方の前記蓄電ユニットの前記正極の活物質層を、スクリーン印刷により同時に形成する工程と、
一方の前記蓄電ユニットの前記固体電解質層、および他方の前記蓄電ユニットの前記固体電解質層を、スクリーン印刷により同時に形成する工程と、
一方の前記蓄電ユニットの前記正極の活物質層、および他方の前記蓄電ユニットの前記負極の活物質層を、スクリーン印刷により同時に形成する工程と、
を有することができる。
[適用例14]
適用例13において、
互いに直列に接続された2つの前記蓄電ユニットにおいて、一方の前記蓄電ユニットの前記負極の集電体と、他方の前記蓄電ユニットの前記正極の集電体とは、一体に形成されて共通集電体をなし、
一方の前記蓄電ユニットの前記負極の前記活物質層、および他方の前記蓄電ユニットの前記正極の前記活物質層を、前記共通集電体上に形成することができる。
本発明に係る蓄電セルによれば、固体電解質層は、生体に対する毒性が小さい銀イオン伝導性固体電解質を含有している。そのため、本発明に係る蓄電セルを体内に埋め込んで使用する場合に、固体電解質層が生体内に暴露されたとしても、本発明に係る蓄電セルは、生体に対する毒性が小さい。さらに、本発明に係る蓄電セルでは、固体電解質層は、水分が侵入しても、分解などにより変質する危険性が低い銀イオン伝導性固体電解質を含有している。そのため、たとえ固体電解質層を通じて、生体から水分が侵入したとしても、充放電特性が劣化することを抑制できる。
第1の実施形態に係る蓄電セルを模式的に示す断面図。 第1の実施形態に係る蓄電セルを模式的に示す平面図。 第1の実施形態に係る蓄電セルの製造方法を説明するためのフローチャート。 第2の実施形態に係る蓄電セルを模式的に示す断面図。 第2の実施形態に係る蓄電セルを模式的に示す断面図。 第2の実施形態に係る蓄電セルを模式的に示す平面図。 第2の実施形態に係る蓄電セルを模式的に示す図。 第2の実施形態の第1変形例に係る蓄電セルを模式的に示す断面図。 第2の実施形態の第2変形例に係る蓄電セルを模式的に示す断面図。 第3の実施形態に係る蓄電セルを模式的に示す断面図。 第3の実施形態に係る蓄電セルの製造方法を説明するためのフローチャート。 第3の実施形態に係る蓄電セルの製造工程を模式的に示す断面図。 第3の実施形態の変形例に係る蓄電セルを模式的に示す断面図。 第4の実施形態に係る蓄電セルを模式的に示す平面図。 第4の実施形態に係る蓄電セルの製造工程を模式的に示す平面図。 第4の実施形態に係る蓄電セルの製造工程を模式的に示す平面図。 第4の実施形態に係る蓄電セルの製造工程を模式的に示す平面図。 第4の実施形態の変形例に係る蓄電セルを模式的に示す平面図。 第5の実施形態に係る蓄電セルを模式的に示す断面図。 第5の実施形態の変形例に係る蓄電セルを模式的に示す断面図。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明は、下記に記載された実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において実施される各種の変型例も含むものとして理解されるべきである。
1. 第1の実施形態
1.1. 蓄電セル
まず、第1の実施形態に係る蓄電セルについて、図面を参照しなら説明する。図1は、第1の実施形態に係る蓄電セル100を模式的に示す断面図である。図2は、第1の実施形態に係る蓄電セル100を模式的に示す平面図である。なお、図1は、図2のI−I線断面図である。また、図1,2および以下に示す図では、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸、Z軸を図示している。
蓄電セル100は、図1および図2に示すように、蓄電ユニット32と、生体親和性材料層90と、正極端子20と、負極端子22と、を含む。以下、蓄電セル100の構成ついて説明する。
1.1.1. 蓄電ユニット
蓄電ユニット32は、正極40と、負極50と、および正極40と負極50との間に設けられた固体電解質層60と、を有している。正極40、負極50、および固体電解質層60は、例えば、シート状の(層状の)形状を有している。
正極40は、集電体42と、活物質層44と、を有している。活物質層44は、集電体42に接して設けられている。活物質層44は、集電体42と固体電解質層60との間に位置している。
負極50は、集電体52と、活物質層54と、を有している。活物質層54は、集電体52に接して設けられている。活物質層54は、集電体52と固体電解質層60との間に位置している。
集電体42,52の厚さは、特に限定されないが、例えば、20μm〜50μmである。活物質層44,54の厚さは、特に限定されないが、例えば、60μm〜90μmである。固体電解質層60の厚さは、特に限定されないが、例えば、40μm〜60μmである。なお、集電体42,52、活物質層44,54、および固体電解質層60の材質等に
ついては、後述する。
正極40、負極50、および固体電解質層60は、Z軸方向に積層されている。図示の例では、負極端子22側から正極端子20側に向けて、集電体52、活物質層54、固体電解質層60、活物質層44、および集電体42の順で、積層されている。
蓄電ユニット32の形状は、特に限定されないが、例えば、直方体である。蓄電ユニット32は、側面33,34,35,36と、上面37と、下面38と、を有している。図示の例では、側面33,34は、X軸方向と直交し、互い反対を向いている。側面35,36は、Y軸方向と直交し、互い反対を向いている。上面37および下面38は、Z軸方向と直交し、互いに反対を向いている。上面37および下面38は、側面33,34,35,36に接続されている。
なお、図示の例では、活物質層44,54は、集電体42,52の片面に設けられているが、集電体42,52の両面に設けられていてもよい。
また、図示の例では、蓄電ユニット32は、固体電解質層60を介して正極40および負極50を、積層することにより構成されているが、固体電解質層60を介して配置された正極40および負極50を、捲回することにより構成されていてもよい。
1.1.2. 正極端子および負極端子
正極端子20および負極端子22は、蓄電ユニット32に接続されている。具体的には、正極端子20は、正極40の集電体42に接続され、負極端子22は、負極50の集電体52に接続されている。正極端子20および負極端子22は、蓄電ユニット32を挟んで設けられている。図示の例では、正極端子20は、蓄電ユニット32の+Z軸方向に設けられ、負極端子22は、蓄電ユニット32の−Z軸方向に設けられている。正極端子20および負極端子22の材質は、例えば、アルミニウム、銅、ニッケル等である。
1.1.3. 生体親和性材料層
生体親和性材料層90は、蓄電ユニット32の、正極40、負極50、および固体電解質層60の積層方向と交差する方向に設けられている。具体的には、生体親和性材料層90は、蓄電ユニット32のX軸方向およびY軸方向に設けられている。生体親和性材料層90は、図2に示すように、平面視において(Z軸方向から見て)、蓄電ユニット32の周囲に設けられている。図示の例では、生体親和性材料層90は、蓄電ユニット32の、側面33,34,35,36に接して設けられている。
生体親和性材料層90は、正極40、負極50、および固体電解質層60にわたって設けられている。具体的には、生体親和性材料層90は、蓄電ユニット32の側面33,34,35,36を構成する、正極40の側面、負極50の側面、および固体電解質層60の側面に設けられている。
さらに、生体親和性材料層90は、蓄電ユニット32の、正極40、負極50、および固体電解質層60の積層方向に設けられている。具体的には、生体親和性材料層90は、蓄電ユニット32のZ軸方向に設けられている。図示の例では、生体親和性材料層90は、正極端子20を介して、蓄電ユニット32の上面37に設けられている。また、生体親和性材料90は、負極端子22を介して、蓄電ユニット32の下面38に設けられている。
ここで、「生体親和性材料層90は、蓄電ユニット32の、正極40、負極50、および固体電解質層60の積層方向に設けられている」とは、上記のように、生体親和性材料
層90が、ある部材を介して、蓄電ユニット32の、正極40、負極50、および固体電解質層60の積層方向に設けられている場合を含む。
生体親和性材料層90は、端子20,22の外部接続領域24を避けて設けられている。外部接続領域24は、例えば、図示しないリード等を介して外部部材に接続されることができる。
生体親和性材料層90は、例えば、生体組織との馴染みがよく、生体組織がその材料を異物として認識しない材料からなる層である。生体親和性材料層90は、絶縁性である。生体親和性材料層90の材質(生体親和性材料層90を構成する材料)は、例えば、ポリラクチド(PLA)、ポリグリコリド(PGA)、ポリカプロラクトン(PCL)、ポリ(サッカリド)類、ポリ(エチレンオキシド)、ポリ(エチレングリコール)、これらのコポリマー等の樹脂である。
生体親和性材料層90は、多孔質であってもよい。生体親和性材料層90は、例えば、生体組織と接触する最表面が多孔質であってもよい。
1.1.4. 正極、負極、固体電解質層
次に、正極40、負極50、および固体電解質層60について、詳細に説明する。
1.1.4.1. 正極および負極
正極40および負極50(以下、これらを併せて「電極」ともいう)は、上述のように、集電体42,52と、活物質層44,54と、を有している。
集電体42,52の材質は、例えば、銅、アルミニウム、ニッケル、チタン等である。集電体42の材質と集電体52の材質とは、例えば、同じである。集電体42,52は、上記の材料によって構成される多孔性の金属箔であってもよい。集電体42,52は、活物質層44,54を保持し、充放電に伴う電流の(電子の)通路となる。集電体42,52は、例えば、スパッタ法、めっき法等による成膜、およびフォトリソグラフィー技術およびエッチング技術によるパターニングにより形成される。
活物質層44,54は、以下に示すように、例えば、活物質粒子、銀イオン伝導性固体電解質粒子、結着剤(バインダー)等を含んで構成されている。活物質層44の材質と活物質層54の材質とは、例えば、同じである。充電時において、正極40の活物質層44は、銀イオンおよび電子を放出し、負極50の活物質層54は、銀イオンおよび電子を取り入れる。放電時において、負極50の活物質層54は、銀イオンおよび電子を放出し、正極40の活物質層44は、銀イオンおよび電子を取り入れる。
活物質層44,54を形成する方法は、特に限定はないが、例えば、以下のようにして形成される。
活物質粒子、銀イオン伝導性固体電解質粒子、結着剤、および必要に応じて、マレイミド化合物や、その他添加剤を、例えば、ボールミル、リボンミキサー、ピンミキサー等によって混練することで水系溶媒または有機溶媒中に分散させて電極用スラリーを調製する。当該電極用スラリーの調製は、減圧下で行うことができる。これにより、得られる活物質層44,54内部に気泡が生じることを防止することができる。
活物質粒子と銀イオン伝導性固体電解質粒子とは、好ましくは30/70〜80/20、より好ましくは50/50〜70/30(活物質粒子/銀イオン伝導性固体電解質粒子、重量比)の割合で混合され、混合物となる。
電極用スラリー中の活物質粒子と銀イオン伝導性固体電解質粒子との混合物の重量比が上記の範囲を満たさない場合では、活物質粒子と銀イオン伝導性固体電解質粒子との接触効率が低下し、電極として充分な分極特性が得られないことがある。また、電極用スラリーの体積を100%とした場合の、活物質粒子と銀イオン伝導性固体電解質粒子との混合物の体積分率が95%を超えると活物質層が脆くなり、活物質粒子および銀イオン伝導性固体電解質粒子が脱落し易くなることがある。
また、結着剤は、電極用スラリーの体積を100%とした場合に、体積分率1%〜10%で混合されることが好ましい。
このようにして調製した電極用スラリーを、集電体42,52の表面に塗布して乾燥させて活物質層44,54を形成する。これにより、シート状の電極を形成することができる。または、調製した電極用スラリーを、PETフィルムのような基材シートに塗布して活物質層44,54を形成した後に、集電体42,52と、活物質層44,54が形成された基材シートと、を熱圧縮させて、シート状の電極を形成してもよい。または、網状体の開口部に上記電極用スラリーを充填させた後に、該網状体を集電体42,52の表面に張り付けてシート状の電極を形成してもよい。
上記網状体の材質は、例えば、ナイロン6、ナイロン66、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル等である。具体的には、網状体としては、これらの材質からなる織布または不織布を用いる。
綱状体の開口率は、15%〜65%の範囲が好ましい。ここで開口率とは、網状体単位面積当たりの総開口部の面積の割合(百分率)で定義される。開口率が15%未満では電極の伝導率が小さくなることがある。また、開口率が65%を超えると電極としての強度が不足することがある。
綱状体の厚さは、網状体自身の強度および電極を使用して製造される蓄電セルの薄型化の点から、10μm〜150μmであることが好ましい。また、網状体の1開口部当たりの平均面積は、1.6×l0−3mm〜9×10−2mmであることが好ましい。また、隣接する開口部間の幅は、20μm〜120μmであることが好ましい。不織布の場合の目付け量は、5g/m〜50g/mであることが好ましい。
上記電極用スラリーを上記網状体の開口部に充填する方法としては、電極用スラリーに網状体を含浸し、網状体に活物質組成物(例えば、活物質粒子、銀イオン伝導性固体電解質粒子、結着剤等)を充分付着させた後、ブレ−ド、ロ−ル等により開口部に充填するとともに、過剰に付着している電極用スラリーを除去する方法が挙げられる。
次に、上記電極スラリーを調製するための、活物質粒子、銀イオン伝導性固体電解質粒子、結着剤、マレイミド化合物、およびその他の添加剤について説明する。
1.1.4.1.1. 活物質粒子
活物質粒子は、例えば、銀シェブレル化合物、五酸化バナジウム−銀化合物等の活物質によって構成されている。このような活物質は、充放電のサイクル特性の観点、およびインピ−ダンスの小さな蓄電セルが得られる点から好ましい。
活物質粒子の形状および粒径は特に限定されないが、結着剤との混合のし易さ等の点から、100メッシュ〜200メッシュ(タイラ−標準篩)を通過するものが好ましい。特に、活物質粒子の90質量%以上が、5μm以下の粒径を有することが好ましい。
1.1.4.1.2. 銀イオン伝導性固体電解質粒子
銀イオン伝導性固体電解質粒子は、例えば、MAg(MはRbまたはKを示す)、AgWO等のハロゲンを含む銀イオン伝導性固体電解質によって構成されている。銀イオン伝導性固体電解質粒子は、水分や酸素に対する安定性および高温安定性の点から、AgWOによって構成されていることが好ましい。
AgWOは、例えば、以下のようにして形成される。まず、ヨウ化ナトリウム(NaI)とタングステン酸ナトリウム(NaWO)とをモル比でNaI:NaWO=4:1の比で混合し、混合物中にpH=9〜11に調製した当量以上の硝酸銀水溶液を注入し、NaIとNaWOとを反応させ、AgIとAgWOとを生成させ、その混合沈澱物を得る。次に、残液を濾過し、該混合沈澱物を70℃〜90℃で真空乾燥を行い、加圧によりペレットを作成した後、不活性ガス下200℃〜300℃で2時間〜6時間熱処理を行い、ボ−ルミル等で粉砕する。以上の工程により、AgWO粉末を得ることができる。
銀イオン伝導性固体電解質粒子の形状および粒径は、特に限定されないが、結着剤との混合のし易さ等の点から、100メッシュ〜200メッシュ(タイラ−標準篩)を通過するものが好ましい。特に、銀イオン伝導性固体電解質粒子の90質量%以上が、5μm以下の粒径を有することが好ましい。
1.1.4.1.3. 結着剤
結着剤は、活物質粒子や銀イオン伝導性固体電解質粒子を結着させ、柔軟性のある電極を作成することができるバインダーとして機能すれば、特に限定されない。結着剤としては、例えば、メチルセルロース(MC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、エチルセルロース(EC)等のセルロース類、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸塩、ポリアルキレンオキサイド(例えばポリエチレンオキサイド)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(PVDF−HFP)等のフッ素系ポリマー、(メタ)アクリル酸エステル(共)重合体、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、ポリブタジエン等の公知の材料が挙げられる。
さらに、結着剤は、重合性不飽和単量体を重合したものであってもよく、そのような単量体としては、例えば、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸エトキシエチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸n−デシル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、クロトン酸イソアミル、クロトン酸n−ヘキシル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、マレイン酸モノメチル等のエチレン性不飽和カルボン酸エステル;1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、2,3−ペンタジエン、イソプレン、1,3−ヘキサジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、2−エチル−1,3−ブタジエン、1,3−ヘプタジエン等の共役ジエン化合物;アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸等のエチレン性不飽和カルボン酸;スチレン、α−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、エチルスチレン、ビニルナフタレン等の芳香族ビニル化合物;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のシアノ基含有ビニル化合物;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル化合物;エチルビニルエーテル、セチルビニルエーテル、ヒドロキシブチルビニルエーテル等のビニルエーテル化合物等が挙げられる。上記の単量体は、単独もしくは二種以上混合して使用されることができる。
また、上記単量体を主とし、これに少量の架橋性単量体を加えて重合することにより、重合体粒子に架橋構造を付与することは、重合体粒子が分散溶媒に溶解しにくくなる点で好ましい。かかる架橋性単量体としては、例えば、ジビニルベンゼン等のジビニル化合物;ジメタクリル酸ジエチレングリコール、ジメタクリル酸エチレングリコール等の多官能ジメタクリル酸エステル;トリメタクリル酸トリメチロールプロパン等の多官能トリメタクリル酸エステル;ジアクリル酸ポリエチレングリコール、ジアクリル酸1,3−ブチレングリコール等の多官能ジアクリル酸エステル;トリアクリル酸トリメチロールプロパン等の多官能トリアクリル酸エステル等が挙げられる。架橋性単量体は、重合性単量体全体に対して、通常0.1質量%〜20質量%、好ましくは0.5質量%〜15質量%の割合で使用される。
なお、結着剤に用いられる上記重合体粒子を構成する重合体は、好ましくは−80℃〜+50℃、より好ましくは−75℃〜+30℃、特に好ましくは−70℃〜+10℃のガラス転移温度(以下、「Tg」という)を有するゴム質重合体であることが好ましい。Tgが低すぎる重合体を用いると、電池容量の低下を招くことがあり、Tgが高すぎる重合体を用いると結着力が小さくなったり、電池特性の温度による変化が大きくなったりする可能性がある。
さらに上記重合は、乳化重合や懸濁重合等によって行うことができ、そのようにすれば、重合体粒子の液状媒体分散液に、アンモニア、アルカリ金属(リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム等)水酸化物、無機アンモニウム化合物(塩化アンモニウム等)、有機アミン化合物(エタノールアミン、ジエチルアミン等)等の水溶液を加えてpH調製することができる。特に、アンモニアまたはアルカリ金属水酸化物を用いて、pHを5〜13、好ましくは6〜12の範囲になるように調製すると、集電体42,52と活物質層44,54との結着性を向上できる点で好ましい。
1.1.4.1.4. マレイミド化合物
マレイミド化合物としては、例えば、下記一般式(1)または(2)で表される化合物が挙げられる。
マレイミド化合物は、粉末である場合、その粒径は、5μm以下であることが好ましい。マレイミド化合物の含有量は、結着剤100質量部に対して2質量部〜50質量部が好ましい。添加量が、2質量部未満ではその効果が少なく、50質量部を超えるとシ−ト状の電極が脆くなることがある。
1.1.4.1.5. その他の添加剤
必要に応じて上記電極用スラリーに添加することのできる、その他添加剤としては、例えば、導電助剤や、増粘剤が挙げられる。
導電助剤としては、例えば、カーボンブラック(アセチレンブラックなど)等の炭素材料、ニッケル粉末等の金属粉末を用いる。
1.1.4.2. 固体電解質層
固体電解質層60は、銀イオン伝導性固体電解質を含有している。銀イオン伝導性固体電解質は、銀イオンを伝導させる機能を有する。銀イオン伝導性固体電解質は、外部から加えられた電場によって銀イオンを移動させることができる固体である。銀イオン伝導性固体電解質は、上述のとおり、例えば、MAg(MはRbまたはKを示す)、AgWO等である。蓄電セル100では、何らかの事故により外装体10が破損し、固体電解質層60が生体内に暴露された場合でも、銀イオン伝導性固体電解質を含有しているために、急性毒性で生体に害を与えることを抑制できる。
固体電解質層60を形成する方法は、特に限定はないが、例えば、以下のようにして形成される。
上述した、銀イオン伝導性固体電解質粒子、結着剤、および、必要に応じてマレイミド化合物や、その他添加剤を、例えばボールミル、リボンミキサー、ピンミキサー等によって混練することで水系溶媒または有機溶媒中に分散させて固体電解質用スラリーを調製する。当該固体電解質用スラリーの調製は、減圧下で行うことができる。これにより、得られる固体電解質層60内部に気泡が生じることを防止することができる。
固体電解質用スラリーを均一に混合するためには、例えば、飽和炭化水素系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤、ハロゲン化炭化水素系溶剤、エステル系溶剤等の有機溶媒に溶解させた結着剤と銀イオン伝導性固体電解質粒子とをボ−ルミル等で混合しながら粉砕する混合方法が好ましい。
固体電解質層60は、固体電解質用スラリーをPETフィルムのような基材シートへ塗布して形成されてもよい。そして、固体電解質層60が形成された基材シートを、ロールツーロールのように上記電極と張り合わせて、蓄電ユニット32を形成してもよい。または、固体電解質用スラリーを上記電極へ直接塗付することにより、蓄電ユニット32を形成してもよい。または、固体電解質層60は、固体電解質用スラリーをプレスすることにより、自立フィルムとして形成されてもよい。
また、上記固体電解質用スラリーを網状体の開口部に充填し、乾燥してシート状の固体電解質層60を形成してもよい。網状体を用いる場合、蓄電セルに加工する際の電極との密着性および伝導率を向上させるために、網状体の上下に、厚さ5μm〜25μmの固体電解質層を有することが好ましい。
綱状体の開口率は、15%〜65%の範囲が好ましい。開口率が15%未満では固体電解質層の伝導率が小さくなることがあり、開口率が65%を超えると固体電解質層の強度が不足することがある。
綱状体の厚さは、網状体自身の強度および固体電解質層を使用して製造される蓄電セルの薄型化の点から、10μm〜150μmであることが好ましい。また、網状体の1開口部当たりの平均面積は、1.6×l0−3mm〜9×10−2mmであることが好ましい。また、隣接する開口部間の幅は、20μm〜120μmであることが好ましい。不織布の場合の目付け量は、5g/m〜50g/mであることが好ましい。
固体電解質層60は、非導電性網状体を母材とする場合、極めて厚み精度に優れ、また大面積の固体電解質層を容易に得ることができる。
固体電解質層60の作成に使用する網状体としては、上記の電極作成において使用した網状体と同じ材質および形状のものを、適時使用することができる。また、固体電解質用スラリーを網状体の開口部に充填する方法は、上記の電極用スラリーを網状体の開口部に充填する方法を用いることができる。
銀イオン伝導性固体電解質粒子は、導電率およびシ−ト化のし易さの点から、結着剤に対して体積分率で、通常、30%〜95%、好ましくは35%〜80%となるように含有させる。
結着剤は、固体電解質用スラリーの体積を100%とした場合に、体積分率5%〜15%で混合することが好ましい。さらに、添加剤としてマレイミド化合物や、その他添加剤を添加して固体電解質用スラリーを調製することもできる。
第1の実施形態に係る蓄電セル100は、例えば、以下の特徴を有する。
蓄電セル100によれば、固体電解質層60は、生体(生体組織)に対する毒性が小さい銀イオン伝導性固体電解質を含有している。そのため、蓄電セル100を体内に埋め込んで使用する場合に、仮に外装体10が破損して固体電解質層60が生体内に暴露されたとしても、蓄電セル100は、生体(生体組織)に対する毒性が小さい。したがって、蓄電セル100では、急性中毒など生体組織へ悪影響を与えることを抑制できる。
さらに、蓄電セル100では、固体電解質層60は、水分が侵入しても、分解などにより変質する危険性が低い銀イオン伝導性固体電解質を含有している。そのため、たとえ固体電解質層60を通じて、生体(生体組織)から水分が侵入したとしても、充放電特性が劣化することを抑制できる。
さらに、蓄電セル100では、生体親和性材料層90は、正極40、負極50、および固体電解質層60の積層方向と交差する方向に設けられている。生体親和性材料層90は、蓄電セル100を体内に埋め込んで使用する場合に、生体組織と癒着し、強固に蓄電ユニット32を保持することができる。その結果、例えば蓄電セル100に衝撃が加わった場合に、正極40および負極50が、固体電解質層60に対し、積層方向と交差する方向(X軸方向やY軸方向)に変位して、正極40と負極蓄50とが短絡したり、充放電特性が劣化したりすることを抑制できる。
蓄電セル100によれば、生体親和性材料層90は、正極40、負極50、および固体電解質層60にわたって設けられている。そのため、より確実に、正極40および負極50が、固体電解質層60に対して、積層方向と交差する方向(X軸方向やY軸方向)に変位することを抑制できる。
蓄電セル100によれば、生体親和性材料層90は、正極40、負極50、および固体電解質層60の積層方向に設けられている。上記のように生体親和性材料層90は、強固に蓄電ユニット32を保持することができるため、例えば、正極40および負極50が、固体電解質層60から剥離することを抑制できる。
蓄電セル100によれば、生体親和性材料層90は、正極40、負極50、および固体電解質層60の積層方向に設けられている。上記のように生体親和性材料層90は、強固に蓄電ユニット32を保持することができるため、例えば、正極40および負極50が、固体電解質層60から剥離することを抑制できる。
蓄電セル100によれば、生体親和性材料層90は、多孔質である。そのため、蓄電セル100を体内に埋め込んで使用する場合に、生体組織は、容易に生体親和性材料層90に、侵入し増殖することができる。その結果、生体親和性材料層90は、より強固に生体組織と癒着し、より強固に蓄電ユニット32を保持することができる。
1.2. 蓄電セルの製造方法
次に、第1の実施形態に係る蓄電セル100の製造方法について、図面を参照しながら説明する。図3は、第1の実施形態に係る蓄電セル100の製造方法を説明するためのフローチャートである。
蓄電セル100の製造方法は、図3に示すように、銀イオン伝導性固体電解質を含有する固体電解質層60を介して、正極40および負極50を積層し、蓄電ユニット32を形成する工程(S1)と、蓄電ユニット32の、正極40、負極50、および固体電解質層60の積層方向と交差する方向に、生体親和性材料層90を形成する工程(S2)と、を含む。以下、具体的に説明する。
図1に示すように、銀イオン伝導性固体電解質層を含有する固体電解質層60を介して、正極40および負極50を積層し、蓄電ユニット32を形成する(S1)。具体的には、まず、シート状の、正極40、負極50、および固体電解質層60を用意する。正極40および負極50の活物質層44,54は、例えば、上述した電極用スラリーを、集電体42,52に塗布し乾燥させることにより形成される。固体電解質層60は、例えば、上述した固体電解質用スラリーを、基材シートに塗布し乾燥させた後、該基材シートを剥離することにより形成される。
電極用スラリーの塗布、および固体電解質用スラリーの塗布は、例えば、スクリーン印刷によって行われる。スクリーン印刷とは、インク(本実施形態では上記のスラリー)を転写させる部分が貫通した版(スクリーン印刷版)を用い、スキージ(へら)で版上のインクを貫通穴から版の下に設置された印刷物(本実施形態では集電体や基材シート)に転写させる方式のことである。
次に、正極40、固体電解質層60、および負極50をこの順で積層させ、ホットプレス等で熱圧縮する。以上により、蓄電ユニット32を形成することができる。
次に、正極端子20および負極端子22を準備し、蓄電ユニット32と端子20,22を接続させる。
次に、蓄電ユニット32の、正極40、負極50、および固体電解質層60の積層方向と交差する方向に、生体親和性材料層90を形成する(S2)。図1および図2に示す例では、蓄電ユニット32の、X軸方向、Y軸方向、およびZ軸方向に生体親和性材料層90を形成する。生体親和性材料層90は、フィルム状に加工した上記生体親和性材料を蓄電ユニット32に貼り合せて形成されてもよい。または、生体親和性材料層90は、上記生体親和性材料の原料液を蓄電ユニット32に塗布し、塗布した原料液を熱やUV(紫外線)により硬化させて形成してもよい。
以上の工程により、蓄電セル100を製造することができる。
蓄電セル100の製造方法によれば、シート状の、正極40、固体電解質層60、および負極50をこの順で積層させることで、容易に蓄電ユニット32を形成することができる。
2. 第2の実施形態
2.1. 蓄電セル
次に、第2の実施形態に係る蓄電セルについて、図面を参照しなら説明する。図4は、第2の実施形態に係る蓄電セル200を模式的に示す断面図である。図5は、第2の実施形態に係る蓄電セル200を模式的に示す断面図である。図6は、第2の実施形態に係る蓄電セル200を模式的に示す平面図である。図7は、本実施形態に係る蓄電セル100を模式的に示す図であって、図6に示す蓄電セル100をY軸方向から見た図である。なお、図4は、図6のIV−IV線断面図であり、図5は、図6のV−V線断面図である。以下、蓄電セル200において、上述した蓄電セル100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
蓄電セル100では、図1に示すように、蓄電ユニット32は、1つ設けられていた。これに対し、蓄電セル200では、図4および図5に示すように、蓄電ユニット32は、複数設けられている。さらに、蓄電セル200は、外装体10を有している。
外装体10には、複数の蓄電ユニット32、および導電部材70,74,76が収容されている。外装体10の内部空間は、密閉されている。図示の例では、外装体10は、第1外装フィルム12および第2外装フィルム14を有している。第1外装フィルム12および第2外装フィルム14を、例えば、熱圧着によって接合することにより、外装体10が構成されていてもよい。
外装フィルム12,14としては、例えば、ラミネートフィルムを用いる。ラミネートフィルムは、例えば、金属層と、該金属層を挟む第1樹脂層および第2樹脂層と、によって構成されている。金属層の材質は、例えば、アルミニウムである。第1樹脂層の材質は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)系樹脂、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)系樹脂、ポリアミド系樹脂である。第2樹脂層の材質は、例えば、エチレンビニルアセテート共重合体(EVA)系樹脂、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂、ポリラクチド(PLA)、ポリグリコリド(PGA)、ポリカプロラクトン(PCL)、ポリ(サッカリド)類、ポリ(エチレンオキシド)、ポリ(エチレングリコール)、これらのコポリマー等の樹脂である。
このようにフィルム状の外装フィルム12,14を用いることにより、例えば、金属等からなる硬質の外装体(金属缶等)を用いる場合に比べて、蓄電セル200の小型化や軽量化を図ることができる。
外装体10は、生体親和性材料層90を有している。生体親和性材料層90は、外装体10の最外層を構成している。生体親和性材料層90は、例えば、上記第2樹脂層であり、これにより、外装体10の最外層を構成している。生体親和性材料層90は、例えば、上記第1樹脂層および上記金属層を介して、蓄電ユニット32の、正極40、負極50、および固体電解質層60の積層方向と交差する方向(具体的にはY軸方向)に設けられている。図示の例では、生体親和性材料層90は、上記第1樹脂層および上記金属層を介して、側面35,36に設けられている。
ここで、「生体親和性材料層90は、蓄電ユニット32の、正極40、負極50、および固体電解質層60の積層方向と交差する方向に設けられている」とは、上記のように、生体親和性材料層90が、ある部材を介して、蓄電ユニット30の、正極40、負極50、および固体電解質層60の積層方向と交差する方向に設けられている場合を含む。
また、生体親和性材料層90は、上記第1樹脂層、上記金属層、および導電部材74,76を介して、蓄電ユニット32のZ軸方向に設けられている。すなわち、生体親和性材料層90は、上記第1樹脂層、上記金属層、および導電部材74を介して、蓄電ユニットの上面37に設けられ、かつ、上記第1樹脂層、上記金属層、および導電部材76を介して、蓄電ユニットの下面38に設けられている。
なお、生体親和性材料層90は、上記第2樹脂層を覆うことにより、外装体10の最外層を構成していてもよい。また、外装体10は、生体親和性材料層90のみによって、構成されていてもよい。
また、図5に示す例では、蓄電ユニット32の側面33,34は、外装体10と離間しているが、端子20,22やリード21,23の配置によっては、側面33,34は、外装体10と接していてもよい。
蓄電ユニット32は、正極40、負極50、および固体電解質層60の積層方向(Z軸方向)に、複数設けられている。蓄電ユニット32の数は、特に限定されないが、図示の例では、蓄電ユニット32は2つ設けられている。図示の例では、第2外装フィルム14
側から第1外装フィルム12側に向けて、導電部材76、蓄電ユニット32b、導電部材70、蓄電ユニット32a、および導電部材74の順で、積層されている。すなわち、正極40および負極50は、固体電解質層60を介して交互に積層されている。
複数の蓄電ユニット32は、直列に接続されている。具体的には、互いに直列に接続された2つの蓄電ユニット32a,32bにおいて、蓄電ユニット32aの負極50(具体的には集電体52)と、蓄電ユニット32bの正極40(具体的には集電体42)とは、導電部材70を介して接続されている。
蓄電ユニット32aの正極40(具体的には集電体42)は、導電部材74およびリード21を介して、正極端子20に接続されている。蓄電ユニット32bの負極50(具体的には集電体52)は、導電部材76およびリード23を介して、負極端子22に接続されている。
導電部材70は、蓄電ユニット32a,32b間に設けられている。導電部材74は、外装体10の内面に(具体的には第1外装フィルム12の面に)設けられている。導電部材76は、外装体10の内面に(具体的には第2外装フィルム14の面に)設けられている。導電部材70,74,76は、シート状の(層状の)形状を有している。導電部材70,74,76およびリード21,23の材質は、例えば、銅、アルミニウム、ニッケル、チタン等である。
正極端子20および負極端子22は、外装体10を通して設けられている。具体的には、正極端子20および負極端子22は、外装体10の密閉性を保持した状態で、外装体10の内側から外側まで延出している。図示の例では、正極端子20は、外装体10から+X軸方向に延出し、負極端子22は、外装体10から−X軸方向に延出している。
なお、図示の例では、積層体32aの正極40は、導電部材74を介して、リード21に接続されているが、リード21に直接接続されていてもよい。この場合、導電部材74は、設けられていなくてもよい。同様に、積層体32bの負極50は、導電部材76を介して、リード23に接続されているが、リード23に直接接続されていてもよい。この場合、導電部材76は、設けられていなくてもよい。
蓄電セル200の厚さ(Z軸方向の最大の大きさ)は、特に限定されないが、例えば、4mm〜20mmである。
蓄電セル200によれば、複数の蓄電ユニット32は、直列に接続されている。そのため、蓄電セル200は、蓄電セル100に比べて、出力電圧が大きい。
蓄電セル200によれば、蓄電ユニット32は、正極40、負極50、および固体電解質層60の積層方向(Z軸方向)に複数設けられている。そのため、蓄電ユニット32を、Z軸方向と交差する方向(X軸方向やY軸方向)に複数設ける場合に比べて、X軸方向やY軸方向の小型化を図ることができる。
2.2. 蓄電セルの製造方法
次に、第2の実施形態に係る蓄電セル200の製造方法について、図面を参照しながら説明する。以下、蓄電セル200の製造方法において、上述した蓄電セル100の製造方法と異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する。
蓄電セル200の製造では、ユニット32を形成する工程(S1、図3参照)では、図4,5に示すように、直列に接続された複数の蓄電ユニット32を形成する。具体的には
、導電部材76、蓄電ユニット32b、導電部材70、蓄電ユニット32a、および導電部材74をこの順で積層させて、蓄電ユニット32a,32bを直列に接続する。
次に、リード21および導電部材74を介して、正極40と正極端子20とを接続させ、リード23および導電部材76を介して、負極50と負極端子22とを接続させる。
次に、生体親和性材料層90を形成する工程(S2、図3参照)では、最外層が生体親和性材料層90である外装体10に、直列に接続された複数の蓄電ユニット32を収容する。具体的には、直列に接続された複数の蓄電ユニット32を第2外装フィルム上に配置し、第1外装フィルム12および第2外装フィルム14を、熱圧着によって接合する。これにより、直列に接続された複数の蓄電ユニット32(蓄電ユニット32a,32bおよび導電部材70,74,76)を、外装体10に収容することができる。
以上の工程により、蓄電セル200を製造することができる。
2.3. 蓄電セルの変形例
2.3.1. 第1変形例
次に、第2の実施形態の第1変形例に係る蓄電セル210について、図面を参照しながら説明する。図8は、第2の実施形態の第1変形例に係る蓄電セル210を模式的に示す断面図であって、図5に対応している。以下、蓄電セル210において、上述した蓄電セル200の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
蓄電セル210は、図5に示すように、絶縁層80を含む点において、蓄電セル200と異なる。絶縁層80は、蓄電ユニット32の、正極40、負極50、および固体電解質層60の積層方向と交差する方向(具体的にはX軸方向)に設けられている。絶縁層80は、蓄電ユニット32の、生体親和性材料層90が設けられていない側面に設けられている。図5に示す例では、絶縁層80は、蓄電ユニット32の側面33,34に設けられている。絶縁層80は、正極40、負極50、および固体電解質層60にわたって設けられている。具体的には、絶縁層80は、側面33,34を構成する、正極40の側面、負極50の側面、および固体電解質層60の側面に設けられている。
絶縁層80の材質は、例えば、ポリイミドである。絶縁層80は、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)法によって形成される。
蓄電セル210によれば、例えば蓄電セル210に衝撃が加わった場合に、正極40および負極50が、固体電解質層60に対して、X軸方向やY軸方向に変位することを、より確実に抑制できる。
2.3.2. 第2変形例
次に、第2の実施形態の第2変形例に係る蓄電セルについて、図面を参照しながら説明する。図9は、第2の実施形態の第2変形例に係る蓄電セル220を模式的に示す断面図であって、図5に対応している。以下、蓄電セル220において、上述した蓄電セル200の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
蓄電セル200は、図5に示すように、蓄電ユニット32a,32bは、導電部材70を介して、直列に接続されていた。これに対し、蓄電ユニット120は、図9に示すように、蓄電ユニット32a,32bは、共通集電体202によって直列に接続されている。
蓄電セル220では、互いに直列に接続された2つの蓄電ユニット32a,32bにおいて、一方の蓄電ユニット32aの負極50の集電体52と、他方の蓄電ユニット32bの正極40の集電体42とは、一体に形成されて共通集電体202をなしている。すなわち、蓄電ユニット32aの集電体52は、蓄電ユニット32bの集電体42を兼ねている。
蓄電セル220は、導電部材74,76(図5参照)を有していない。蓄電ユニット32aの正極40は、リード21を介して正極端子20に接続され、蓄電ユニット32bの負極50は、リード23を介して負極端子22に接続されている。
蓄電セル220によれば、導電部材70,74,76が設けられていないので、蓄電セル200に比べて、厚さを小さくすることできる。そのため、蓄電セル220の柔軟性を高めることができる。特に、蓄電セルを体内に埋め込む場合には、高い柔軟性が求められている。さらに、導電部材70,74,76が設けられていないので、内部抵抗を小さくすることができる。さらに、導電部材70,74,76を形成する必要がなく、同じ材質の電極(正極40および負極50)と固体電解質層60とを積層して蓄電ユニット32を形成することができる。そのため、製造工程の簡素化を図ることができる。
3. 第3の実施形態
3.1. 蓄電セル
次に、第3の実施形態に係る蓄電セルについて、図面を参照しながら説明する。図10は、第3の実施形態に係る蓄電セル300を模式的に示す断面図であって、図5に対応している。以下、蓄電セル300において、上述した蓄電セル200の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
蓄電セル200では、図5に示すように、蓄電ユニット32は、正極40、負極50、および固体電解質層60の積層方向に、複数設けられていた。これに対し、蓄電セル300では、図10に示すように、蓄電ユニット32は、正極40、負極50、および固体電解質層60の積層方向と交差する方向(具体的にはX軸方向)に、複数設けられている。
図10に示す例では、蓄電ユニット32aの負極50、および蓄電ユニット32bの正極40は、互いに離間して、導電部材70の下面71に接続されている。導電部材74,76は、互いに離間して、外装体10の内面に(具体的には第2外装フィルム14の面に)設けられている。
蓄電セル300によれば、蓄電セル200に比べて、厚さを小さくすることができる。そのため、蓄電セル200の柔軟性を高めることができる。特に、蓄電セルを体内に埋め込む場合には、高い柔軟性が求められている。
なお、図示はしないが、蓄電セル32aと蓄電セル32bとの間は、絶縁層によって充填されていてもよい。
3.2. 蓄電セルの製造方法
次に、第3の実施形態に係る蓄電セル300の製造方法について、図面を参照しながら説明する。図11は、第3の実施形態に係る蓄電セル300の製造方法を説明するためのフローチャートである。図12は、第3の実施形態に係る蓄電セル300の製造工程を模式的に示す断面図である。以下、蓄電セル300の製造方法において、上述した蓄電セル200の製造方法と異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する。
蓄電セル200の製造方法では、蓄電ユニット32a,32bを形成する工程(S1、
図3参照)は、図11に示すように、互いに直列に接続される2つの蓄電ユニット32a,32bにおいて、一方の蓄電ユニット32aの負極50の活物質層54、および他方の蓄電ユニット32bの正極40の活物質層44を、スクリーン印刷法により同時に形成する工程(S11)と、一方の蓄電ユニット32aの固体電解質層60、および他方の蓄電ユニット32bの固体電解質層60を、スクリーン印刷法により同時に形成する工程(S12)と、一方の蓄電ユニット32aの正極40の活物質層44、および他方の蓄電ユニット32bの負極50の活物質層54を、スクリーン印刷法により同時に形成する工程(S13)と、を有している。以下、具体的に説明する。
図12に示すように、導電部材70上に、蓄電ユニット32aの集電体52、および蓄電ユニット32bの集電体42を形成する。次に、集電体52上に、蓄電ユニット32aの活物質層54を形成し、集電体42上に、蓄電ユニット32bの活物質層44を形成する。活物質層54,44は、スクリーン印刷法により同時に(同一工程で)形成される(S11)。次に、活物質層54上に、蓄電ユニット32aの固体電解質層60を形成し、活物質層44上に、蓄電ユニット32bの固体電解質層60を形成する。蓄電ユニット32a,32bの固体電解質層60は、スクリーン印刷法により同時に形成される(S12)。以上により、第1構造体201を形成することができる。
次に、導電部材74上に、蓄電ユニット32aの集電体42を形成し、導電部材76上に、蓄電ユニット32bの集電体52を形成する。次に、集電体42上に、蓄電ユニット32aの活物質層44を形成し、集電体52上に、蓄電ユニット32bの活物質層54を形成する。活物質層44,54は、スクリーン印刷法により同時に形成される(S13)。以上により、第2構造体202を形成することができる。
次に、第1構造体201の固体電解質層60と、第2構造体202の活物質層44,54と、を対向させた状態で、第1構造体201と第2構造体202とを接合させる。接合は、例えば、熱圧着によって行われる。
以上の工程により、図10に示す複数の蓄電ユニット32を形成することができる。
蓄電セル200の製造方法によれば、互いに直列に接続される2つの蓄電ユニット32a,32bを、同時に(同一の工程で)形成することができる。そのため、例えば、複数の蓄電ユニットを1つずつ形成した後に、複数の蓄電ユニットを直列に接続する場合に比べて、製造工程の簡素化を図ることができる。
なお、図示はしないが、固体電解質層60は、第1構造体301ではなく、第2構造体302に形成されてもよい。
また、活物質層44,54は、スクリーン印刷法によって集電体42,52上に直接形成されてもよいし、固体電解質層60は、スクリーン印刷法によって活物質層44,54上に直接形成されてもよい。または、PETフィルムのような基材シートを3つ用意し(第1〜第3基材シート)、スクリーン印刷によって、第1基材シートおよび第3基材シートに活物質層44,54を形成し、第2基材シートに固体電解質層60を形成した後、第1基材シート、第2基材シート、および第3基材シートをこの順で重ね合わせて、蓄電ユニット32を形成してもよい。
3.3. 蓄電セルの変形例
次に、第3の実施形態の変形例に係る蓄電セルについて、図面を参照しながら説明する。図13は、第3の実施形態の変形例に係る蓄電セル310を模式的に断面図であって、図5に対応している。以下、蓄電セル310において、上述した蓄電セル220,300
の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
蓄電セル300では、図10に示すように、蓄電ユニット32a,32bは、導電部材70を介して、直列に接続されていた。これに対し、蓄電ユニット320では、図13に示すように、蓄電ユニット32a,32bは、共通集電体202によって直列に接続されている。さらに、蓄電セル320は、導電部材74,76(図10参照)を有していない。
蓄電セル310では、蓄電セル32aの集電体52と、蓄電セル32bの集電体42とは、一体に形成されて、共通集電体202をなしている。すなわち、蓄電ユニット32aの集電体52と、蓄電ユニット32bの集電体42とは、互いに連続している。
図13に示す例では、蓄電セル310は、蓄電ユニット32aの活物質層54、および蓄電ユニット32bの活物質層44は、互いに離間し、共通集電体202の下面203に接している。
蓄電セル310によれば、導電部材70,74,76が設けられていないので、蓄電セル300に比べて、厚さを小さくすることできる。そのため、蓄電セル310の柔軟性を高めることができる。さらに、導電部材70,74,76が設けられていないので、内部抵抗を小さくすることができる。さらに、導電部材70,74,76を形成する必要がなく、共通集電体202上に、スクリーン印刷によって、活物質層44,54および固体電解質層60を形成するので、製造工程の簡素化を図ることができる。
蓄電セル31の製造方法は、導電部材70,74,76を形成せずに、蓄電ユニット32aの負極50の活物質層54、および蓄電ユニット32bの正極40の活物質層44を、共通集電体202上に形成する。このこと以外は、蓄電セル310の製造方法は、基本的に、蓄電セル300の製造方法と同じである。
4. 第4の実施形態
4.1. 蓄電セル
次に、第4の実施形態に係る蓄電セルについて、図面を参照しながら説明する。図14は、第4の実施形態に係る蓄電セル400を模式的に平面図である。以下、蓄電セル400において、上述した蓄電セル300の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
蓄電セル300では、図10に示すように、蓄電ユニット32は、X軸方向に複数設けられていた。これに対し、蓄電セル400では、図14に示すように、蓄電ユニット32は、X軸方向およびY軸方向に複数設けられている。図14に示す例では、蓄電ユニット32は、10つ設けられているが、その数は、特に限定されない。複数の蓄電ユニット32は、導電部材70を介して、直列に接続されている。
ここで、蓄電ユニット32a,32b,32cは、10つの蓄電ユニット32のうち最も+Y軸方向に配置された蓄電ユニットである。蓄電ユニット32a,32b,32cの+Y軸方向には、蓄電セル200と同様に(図4参照)、生体親和性材料層90が設けられている。
蓄電ユニット32h,32i,32jは、10つの蓄電ユニット32のうち最も−Y軸方向に配置された蓄電ユニットである。蓄電ユニット32h,32i,32jの−Y軸方向には、蓄電セル200と同様に(図4参照)、生体親和性材料層90が設けられている
蓄電ユニット32d,32e,32f,32gは、10つの蓄電ユニット32のうちY軸方向において中央部に配置された蓄電ユニットである。蓄電ユニット32d,32e,32f,32gの側面には、絶縁層(図示せず)が設けられていてもよい。
蓄電セル400によれば、蓄電セル300に比べて、出力電圧を大きくすることができる。
4.2. 蓄電セルの製造方法
次に、第4の実施形態に係る蓄電セル400の製造方法について、図面を参照しながら説明する。図15〜図17は、第4の実施形態に係る蓄電セル400の製造工程を模式的に示す平面図である。以下、蓄電セル400の製造方法において、上述した蓄電セル300の製造方法と異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する。
蓄電セル400の、複数の蓄電ユニット32を形成する工程(S1、図3参照)について、以下に説明する。
図15に示すように、PETフィルムのような第1基材シート401上に、複数の導電部材70、および導電部材74,76を形成する。次に、導電部材70,74,76上に集電体42,52を形成する。次に、集電体42,52上に、活物質層44,54を形成する。複数の活物質層44,54は、スクリーン印刷法によって、同時に形成される(S11、図11参照)。以上の工程により、第1シート体402を形成することができる。
図16に示すように、PETフィルムのような第2基材シート403上に、複数の固体電解質層60を形成する。複数の固体電解質層60は、スクリーン印刷法によって、同時に形成される(S12、図11参照)。以上の工程により、第2シート体404を形成することができる。
図17に示すように、PETフィルムのような第3基材シート405上に、複数の導電部材70を形成する。次に、導電部材70上に、集電体42,52を形成する。次に、集電体42,52上に、活物質層44,54を形成する。複数の活物質層44,54は、スクリーン印刷法によって、同時に形成される(S13、図11参照)。以上の工程により、第3シート体406を形成することができる。
次に、第1シート体402と第2シート体404とを重ね合わせて、第1シート体402に形成された活物質層44,54と、第2シート体404に形成された固体電解質層60と、を接合させる。接合は、例えば、熱圧着によって行われる。その後、第2基材シート403を剥離する。これにより、第1シート体402の活物質層44,54上に、固体電解質層60を形成することができる。
次に、第1シート体402と第3シート体406とを重ね合わせて、第1シート体402に形成された固体電解質層60と、第3シート体406に形成された活物質層44,54と、を接合させる。接合は、例えば、熱圧着によって行われる。その後、第1基材シート401および第3基材シート405を剥離する。これにより、図14に示すように、直列に接続された複数の蓄電ユニット32を形成することができる。
蓄電セル400の製造方法によれば、直列に接続される複数の蓄電ユニット32を、同時に(同一の工程で)形成することができる。そのため、例えば、複数の蓄電ユニットを1つずつ形成した後に、複数の蓄電ユニットを直列に接続する場合に比べて、製造工程の
簡素化を図ることができる。
4.3. 蓄電セルの変形例
次に、第4の実施形態の変形例に係る蓄電セルについて、図面を参照しながら説明する。図18は、第4の実施形態に係る蓄電セル410を模式的に平面図である。以下、蓄電セル410において、上述した蓄電セル310,400の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
蓄電セル400では、図14に示すように、複数の蓄電ユニット32は、導電部材70を介して、直列に接続されていた。これに対し、蓄電ユニット400では、図18に示すように、複数の蓄電ユニット32は、共通集電体202によって直列に接続されている。さらに、蓄電セル410は、導電部材74,76(図14参照)を有していない。
蓄電セル410によれば、導電部材70,74,76が設けられていないので、蓄電セル400に比べて、厚さを小さくすることできる。そのため、蓄電セル410は、高い柔軟性を有することができる。さらに、導電部材70,74,76が設けられていないので、内部抵抗を小さくすることができる。さらに、導電部材70,74,76を形成する必要がなく、共通集電体202上に、スクリーン印刷によって、活物質層44,54および固体電解質層60を形成するので、製造工程の簡素化を図ることができる。
蓄電セル410の製造方法は、導電部材70,74,76を形成せずに、共通集電体202上に活物質層44,54を形成する。このこと以外は、蓄電セル410の製造方法は、上述した蓄電セル400の製造方法と、基本的に同じである。
5. 第5の実施形態
5.1. 蓄電セル
次に、第5の実施形態に係る蓄電セルについて、図面を参照しながら説明する。図19は、第5の実施形態に係る蓄電セル500を模式的に示す断面図であって、図5に対応している。以下、蓄電セル500において、上述した蓄電セル200,300の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
蓄電セル300では、図10に示すように、蓄電ユニット32は、X軸方向に複数設けられていた。これに対し、蓄電セル400では、図19に示すように、蓄電ユニット32は、X軸方向およびZ軸方向に複数設けられている。
蓄電セル500は、例えば、4つの蓄電ユニット32a,32b,32c,32dを有している。図示の例では、蓄電ユニット32aは、導電部材74およびリード21を介して、正極端子20に接続されている。蓄電ユニット32bは、蓄電ユニット32aの+Z軸方向に位置し、蓄電ユニット32a,32bは、導電部材70aを介して直列に接続されている。蓄電ユニット32cは、蓄電ユニット32bの−X軸方向に位置し、蓄電ユニット32b,32cは、導電部材70bを介して直列に接続されている。蓄電ユニット32dは、蓄電ユニット32cの−Z軸方向に位置し、蓄電ユニット32c,32dは、導電部材70cを介して直列に接続されている。蓄電ユニット32dは、導電部材76およびリード23を介して、負極端子22に接続されている。
蓄電セル500によれば、蓄電セル300に比べて、出力電圧を大きくすることができる。
なお、図示はしないが、蓄電セル500では、蓄電ユニット32は、さらにY軸方向に複数設けられていてもよい。
5.2. 蓄電セルの製造方法
次に、第5の実施形態に係る蓄電セル500の製造方法について、説明する。蓄電セル500の製造方法は、Z軸方向に複数の蓄電ユニット32を積層すること以外は、上述した蓄電セル300の製造方法と、基本的に同じである。したがって、その詳細な説明を省略する。
5.3. 蓄電セルの変形例
次に、第5の実施形態の変形例に係る蓄電セルについて、図面を参照しながら説明する。図20は、第5の実施形態の変形例に係る蓄電セル510を模式的に断面図である。以下、蓄電セル510において、上述した蓄電セル220,310,500の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
蓄電セル500では、図19に示すように、複数の蓄電ユニット32は、導電部材70を介して、直列に接続されていた。これに対し、蓄電ユニット510は、図20に示すように、複数の蓄電ユニット32は、共通集電体202によって直列に接続されている。さらに、蓄電セル510では、導電部材74,76(図19参照)を有していない。
図示の例では、蓄電ユニット32a,32bは、共通集電体202aによって直列に接続されている。蓄電ユニット32b,32cは、共通集電体202bによって直列に接続されている。蓄電ユニット32c,32dは、共通集電体202cによって直列に接続されている。
蓄電セル510によれば、導電部材70,74,76が設けられていないので、蓄電セル400に比べて、厚さを小さくすることできる。そのため、蓄電セル410は、高い柔軟性を有することができる。さらに、導電部材70,74,76が設けられていないので、内部抵抗を小さくすることができる。さらに、導電部材70,74,76を用意する必要がないので、製造工程の簡素化を図ることができる。
なお、図示はしないが、蓄電セル510では、蓄電ユニット32は、さらにY軸方向に複数設けられていてもよい。
6. 第6の実施形態
次に、第6の実施形態に係る医療用機器について、説明する。第6の実施形態に係る医療用機器は、体内埋め込み型の医療用機器であり、本発明に係る蓄電セルを含む。本発明に係る蓄電セルは、生体に対する安全性が高いので、体内埋め込み型の医療用機器に、好適に適応することができる。
第6の実施形態に係る医療用機器としては、例えば、ペースメーカー、カプセル状内視鏡、ドラックデリバリーシステムなどを挙げることができる。
また、ヒト体内に埋め込むための、多くのタイプの医療デバイスが設計されている。このような医療デバイスとしては、例えば、ステント、骨組、薬物送達デバイス、心律動管理デバイス、神経刺激デバイスなどが挙げられる。本発明に係る蓄電セルは、このような医療デバイスに好適に適応することができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。本発明は、上述した各実施形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
また、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である
。本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的および効果が同一の構成)を包含する。また本発明は、上記の実施形態で説明した構成の本質的でない部分を他の構成に置き換えた構成を包含する。さらに本発明は、上記の実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成または同一の目的を達成することができる構成をも包含する。さらに本発明は、上記の実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成をも包含する。
10…外装体、12…第1外装フィルム、14…第2外装フィルム、20…正極端子、21…リード、22…負極端子、23…リード、24…外部接続領域、32…蓄電ユニット、33,34,35,36…側面、37…上面、38…下面、40…正極、42…集電体、44…活物質層、50…負極、52…集電体、54…活物質層、60…固体電解質層、70…導電部材、71…下面、74,76…導電部材、80…絶縁層、90 生体親和性材料層、100,200…蓄電セル、202…共通集電体、203…下面、210,220,300…蓄電セル、301…第1構造体、302…第2構造体、310,400…蓄電セル、401…第1基材シート、402…第1シート体、403…第2基材シート、404…第2シート体、405…第3基材シート、406…第3シート体、410,500,510…蓄電セル

Claims (14)

  1. 正極、負極、および前記正極と前記負極との間に設けられた固体電解質層が積層された蓄電ユニットと、
    前記蓄電ユニットの、前記正極、前記負極、および前記固体電解質層の積層方向と交差する方向に設けられた生体親和性材料層と、
    を含み、
    前記固体電解質層は、銀イオン伝導性固体電解質を含有している、蓄電セル。
  2. 請求項1において、
    前記生体親和性材料層は、前記正極、前記負極、および前記生体親和性材料層にわたって設けられている、蓄電セル。
  3. 請求項1または2において、
    前記生体親和性材料層は、前記蓄電ユニットの前記積層方向に設けられている、蓄電セル。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、
    前記生体親和性材料層は、多孔質である、蓄電セル。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項において、
    前記蓄電ユニットが収容され、前記生体親和性材料層を有する外装体を、さらに含み、
    前記生体親和性材料層は、前記外装体の最外層を構成している、蓄電セル。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項において、
    前記蓄電ユニットは、複数設けられ、
    複数の前記蓄電ユニットは、直列に接続されている、蓄電セル。
  7. 請求項6において、
    前記蓄電ユニットは、前記積層方向と交差する方向に、複数設けられている、蓄電セル。
  8. 請求項6または7において、
    前記蓄電ユニットは、前記積層方向に、複数設けられている、蓄電セル。
  9. 請求項6ないし8のいずれか1項において、
    前記正極および前記負極は、
    集電体と、前記集電体と前記固体電解質層との間に位置している活物質層と、を有し、
    互いに直列に接続された2つの前記蓄電ユニットにおいて、一方の前記蓄電ユニットの前記負極の前記集電体と、他方の前記蓄電ユニットの前記正極の前記集電体とは、一体に形成されている、蓄電セル。
  10. 銀イオン伝導性固体電解質を含有する固体電解質層を介して、正極および負極を積層し、蓄電ユニットを形成する工程と、
    前記蓄電ユニットの、前記正極、前記負極、および前記固体電解質層の積層方向と交差する方向に、生体親和性材料層を形成する工程と、
    を含む、蓄電セルの製造方法。
  11. 請求項10において、
    前記生体親和性材料層を形成する工程では、
    最外層が前記生体親和性材料層である外装体に、前記蓄電ユニットを収容する、蓄電セルの製造方法。
  12. 請求項10または11において、
    前記蓄電ユニットを形成する工程では、
    直列に接続された複数の前記蓄電ユニットを形成する、蓄電セルの製造方法。
  13. 請求項12において、
    前記蓄電ユニットを形成する工程は、
    互いに直列に接続される2つの前記蓄電ユニットにおいて、
    一方の前記蓄電ユニットの前記負極の活物質層、および他方の前記蓄電ユニットの前記正極の活物質層を、スクリーン印刷により同時に形成する工程と、
    一方の前記蓄電ユニットの前記固体電解質層、および他方の前記蓄電ユニットの前記固体電解質層を、スクリーン印刷により同時に形成する工程と、
    一方の前記蓄電ユニットの前記正極の活物質層、および他方の前記蓄電ユニットの前記負極の活物質層を、スクリーン印刷により同時に形成する工程と、
    を有する、蓄電セルの製造方法。
  14. 請求項13において、
    互いに直列に接続された2つの前記蓄電ユニットにおいて、一方の前記蓄電ユニットの前記負極の集電体と、他方の前記蓄電ユニットの前記正極の集電体とは、一体に形成されて共通集電体をなし、
    一方の前記蓄電ユニットの前記負極の前記活物質層、および他方の前記蓄電ユニットの前記正極の前記活物質層を、前記共通集電体上に形成する、蓄電セルの製造方法。
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KR20190085458A (ko) * 2018-01-10 2019-07-18 삼성전자주식회사 전고체 이차전지, 적층 전고체 이차전지 및 전고체 이차전지의 제조방법
WO2021235451A1 (ja) * 2020-05-20 2021-11-25 株式会社村田製作所 固体電池および固体電池用の外装体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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