JP2014067236A - 入力装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造工程中にて静電気に基づく配線欠けが生じるのを抑制することが可能な入力装置の製造方法を提供する。
【解決手段】透明基材2と、前記透明基材2の表示領域内に形成された複数の電極部と、前記表示領域の周囲の周辺領域に設けられた複数の配線部と、を有してなる入力装置の製造方法であって、前記電極部と前記配線部とを分離して形成する工程、前記電極部と前記配線部との間をそれぞれ接続部により電気的に接続する工程、を有する。
【選択図】図5(a)

Description

本発明は、操作位置を検知可能な入力装置の製造方法に係り、特に電極部及び配線部の製造方法に関する。
特許文献1に示すようにタッチパネルには、表示領域(入力領域)に透明電極が設けられている。表示領域内では複数の透明電極が連結された形態とされており、連結された透明電極の端部から表示領域の周囲に位置する周辺領域に配線部が形成されている。
従来のタッチパネルの製造方法では、製造工程中にある配線部と透明電極を最初から一体化した状態で形成しており、製造工程中で剥離、摩擦など静電気が生じた際に、隣り合う配線間で電位差が大きくなり、その結果、配線間放電が発生して、配線欠けが生じる問題があった。
特に上記の問題は、連結した透明電極から配線部にかけてループ状となっている場合に生じやすい。また狭配線化に伴い上記問題がますます顕著化した。
特開2010−267223号公報
そこで本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、特に、製造工程中にて静電気に基づく配線欠けが生じるのを抑制することが可能な入力装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、透明基材と、前記透明基材の表示領域内に形成された複数の電極部と、前記表示領域の周囲の周辺領域に設けられた複数の配線部と、を有してなる入力装置の製造方法であって、
前記電極部と前記配線部とを分離して形成する工程、
前記電極部と前記配線部との間をそれぞれ接続部により電気的に接続する工程、
を有することを特徴とするものである。
このように本発明では、電極部と配線部とを一体で形成せず、まずは分離した状態で形成し、最後に、各電極部と各配線部とを電気的に繋いでいるため、従来と違って、製造工程の途中では電極部と配線部とは電気的に繋がっていない。したがって製造工程中で剥離、摩擦など静電気が生じる行為が行われたときでも、隣接する配線間で生じる電位差を従来に比べて小さくでき、配線間放電を抑制でき、配線欠けの発生をなくすことができ、あるいは配線欠けを従来に比べて小さくできる。
特に、電極部と配線部のそれぞれを形成していく過程で、レジストに対する露光現像工程があり、その際、製造工程中のシートを露光機等のステージ上に吸着させた後、ステージから取り外す行為が行われ、静電気が生じやすい環境となっているが、本発明によれば、このような環境下にあっても、配線間放電を抑制でき、配線欠けの発生を抑制できる。
本発明では、前記電極部と前記配線部とを分離して形成した後、前記表示領域から前記周辺領域にかけての全域に導電層を形成する工程を有し、
前記導電層のうち前記接続部となる部分を残すことが好ましい。これにより、より効果的に配線欠けの発生を抑制できる。
また本発明では、前記表示領域内に形成された複数の透明電極片の間をブリッジ配線で連結する工程を有し、
前記ブリッジ配線の形成と同時に前記接続部を形成することが好ましい。これにより、製造工程の簡略化を図ることができる。
また本発明では、各電極部から各配線部に至る複数のループを形成する構成のものに本発明は好ましく適用できる。
本発明の入力装置の製造方法によれば、電極部と配線部とを一体で形成せず、まずは分離した状態で形成し、最後に、各電極部と各配線部とを電気的に繋いでいるため、従来と違って、製造工程の途中では電極部と配線部とは電気的に繋がっていない。したがって製造工程中で剥離、摩擦など静電気が生じる行為が行われたときでも、隣接する配線間で生じる電位差を従来に比べて小さくでき、配線間放電を抑制でき、配線欠けの発生をなくすことができ、あるいは配線欠けを従来に比べて小さくできる。
図1は、本実施形態におけるタッチパネル(入力装置)を構成する透明基材の表面に形成された各電極部及び各配線部を示す平面図である。 図2(a)は、図1に示す入力装置の拡大平面図であり、図2(b)は、図2(a)をA−Aに沿って切断し矢印方向から見た入力装置の部分拡大縦断面図であり、図2(c)は、図2(b)とは一部異なる入力装置の部分拡大縦断面図である。 図3(a)〜図3(d)は、本実施形態における接続部の構成を説明するための部分拡大平面図である。 図4(a)〜図4(c)は、本実施形態における接続部の構成を説明するための部分拡大縦断面図である。 図5(a)は、本実施形態におけるタッチパネル(入力装置)の製造方法を説明するための一工程図である(部分拡大縦断面図)。 図5(b)は、図5(a)の次の工程で行われる一工程図である(部分拡大縦断面図)。 図5(c)は、図5(b)の次の工程で行われる一工程図である(部分拡大縦断面図)。 図5(d)は、図5(c)の次の工程で行われる一工程図である(部分拡大縦断面図)。 図5(e)は、図5(d)の次の工程で行われる一工程図である(部分拡大縦断面図)。 図5(f)は、図5(e)の次の工程で行われる一工程図である(部分拡大縦断面図)。 図5(g)は、図5(f)の次の工程で行われる一工程図である(部分拡大縦断面図)。 図5(h)は、図5(g)の次の工程で行われる一工程図である(部分拡大縦断面図)。 図5(i)は、図5(h)の次の工程で行われる一工程図である(部分拡大縦断面図)。 図6は、本実施形態におけるタッチパネル(入力装置)の製造工程を示す一工程図(平面図)である。 図7は、比較例のタッチパネル(入力装置)の製造方法を説明するための一工程図(部分拡大縦断面図)である。 図8は、従来におけるタッチパネル(入力装置)の製造工程を示す一工程図(平面図)である。 図9(a)は、従来における入力装置の製造方法の問題点を説明するための製造工程中の模式図であり、図9(b)は、従来の問題を解決した本実施形態の入力装置の製造工程中の模式図である。
図1は、本実施形態におけるタッチパネル(入力装置)を構成する透明基材の表面に形成された各電極部及び各配線部を示す平面図であり、図2(a)は、図1に示す入力装置の拡大平面図であり、図2(b)は、図2(a)をA−Aに沿って切断し矢印方向から見た入力装置の部分拡大縦断面図であり、図2(c)は、図2(b)とは一部異なる入力装置の部分拡大縦断面図である。
なおこの明細書において、「透明」「透光性」とは可視光線透過率が50%以上(好ましくは80%以上)の状態を指す。更にヘイズ値が6以下であることが好適である。
なお図1には、タッチパネル1を構成する透明基材2の表面(第1の面)2aに形成された各電極部8,12c〜12h及び各配線部6a〜6fを図示したが、実際には図2(b)のように、透明基材2の表面側に透明なパネル3が設けられ、また配線部6a〜6fの位置には加飾層が存在するので、配線部6をパネル3の表面側から見ることはできない。なお電極部8,12c〜12hは透明なので視認できないが、図1では各電極部の外形を示している。
透明基材2は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のフィルム状で形成される。
図1に示すように、表示領域11(指などの操作体により操作を行うことができる、表示ディスプレイが対向する表示画面)内には複数の第1の電極部8及び複数の第2の電極部12c〜12hが形成されている。以下、第2の電極部から配線部に至る構成を中心に説明するので、複数の第1の電極部については共通の符号8を付し、個別の符号を付さなかった。
各第1の電極部8は、X1−X2方向に間隔を空けて配列された複数の第1の透明電極片4が連結部7を介して一体化した形態である。X1−X2方向に沿って長く形成された各第1の電極部8がY1-Y2方向に間隔を空けて配列されている(図1、図2(a)参照)。図1,図2では、第1の透明電極片4はひし形(四角形)であるが、形状を限定するものではない。各第1の透明電極片4及び各連結部7は、ITO(Indium Tin Oxide)等の透明導電材料でスパッタや蒸着等により成膜されて一体化されている。
各第2の電極部12c〜12hは、Y1−Y2方向に間隔を空けて配列された複数の第2の透明電極片5がブリッジ配線10を介して電気的に接続された形態である。各第2の電極部12c〜12hは、Y1−Y2方向に沿って長く形成された各第2の電極部12がX1-X2方向に間隔を空けて配列されている(図1、図2(a)参照)。図1,図2では、第2の透明電極片5はひし形(四角形)であるが、形状を限定するものではない。各第2の透明電極片5は、ITO(Indium Tin Oxide)等の透明導電材料でスパッタや蒸着等により成膜される。ブリッジ配線10については、ITOの単層膜としてもよいし、あるいはITO/Au、ITO/Au/ITO等の積層構造としてもよい。
図2(a)(b)に示すように、第1の透明電極片4間を連結する連結部7の表面には絶縁層20が形成されている。図2(b)に示すように、絶縁層20は、連結部7と第2の透明電極片5との間の空間を埋め、また第2の透明電極片5の表面にも多少、乗り上げている。
そして図2(a)(b)に示すように、ブリッジ配線10は、絶縁層20の表面20aから絶縁層20のY1−Y2方向の両側に位置する各第2の透明電極片5の表面にかけて形成されている。ブリッジ配線10は、各第2の透明電極片5間を電気的に接続している。
なお連結部7、絶縁層20及びブリッジ配線10はいずれも表示領域11内に位置するものであり、透明電極片4,5と同様に透明、透光性で構成される。
また図1、図2では、第1の透明電極片4間を連結部7で連結し、第2の透明電極片5間をブリッジ配線10で接続しているが、第1の透明電極片4間をブリッジ配線10で接続し、第2の透明電極片5間を連結部7にて連結する構成であってもよい。
図1に示すように、表示領域11の周囲は額縁状の周辺領域(非表示領域)25となっている。表示領域11は透明、透光性であるが、周辺領域25には加飾層(図示せず)が設けられて、周辺領域25は、不透明、非透光性である。よって周辺領域25に設けられた各配線部6a〜6fや各外部接続部27はタッチパネル1の表面(パネル3の表面)から見ることはできない。各外部接続部27は、フレキシブルプリント基板(図示しない)と電気的に接続される部分である。
図1に示すように、周辺領域25には、各第2の電極部12c〜12hから引き出された複数本の配線部6a〜6fが形成されている。各配線部6a〜6fは、Cu、Cu合金、CuNi合金、Ni、Ag、Au等の金属層を有して形成される。このように金属層を有して配線部6a〜6fを形成することで配線抵抗を小さくできる。また有色の金属層を有する配線部6a〜6fとしても周辺領域25の表面側からはパネルの加飾部により隠れて携帯電話の状態では見えない。
また図1では図示していないが、各第1の電極部8から引き出された複数の配線部も周辺領域25に延出して形成されている。
図1に示すように、各第2の電極部12c〜12hでは、その両側(Y1側の端部12a,Y2側の端部12b)から配線部6a〜6fが周辺領域25bに引き出されており、各外部接続部27を介して電気的に繋がっている。すなわち各第2の電極12c〜12hから各配線部6a〜6fに至るループ28〜33を形成している。
図1に示すように6つのループ28〜33がある。このうち3つの左側ループ28〜30は、表示領域11の中心線Oの図示左側(X1側)の領域に設けられ、残り3つの右側ループ31〜33は、中心線Oの図示右側(X2側)の領域に設けられる。
左側ループ28〜30では、各配線部6a〜6cが、周辺領域25のうちY1側領域25a、X1側領域25b、Y2側領域25cを通っている。また右側ループ31〜33では、各配線部6d〜6fが、周辺領域25のうちY1側領域25a、X2側領域25d、Y2側領域25cを通っている。
このように各第2の電極部12c〜12hから各配線部6a〜6fに至る経路をループ状で形成することで、電気抵抗を低減でき、電荷のチャージ時間を早めることができて応答性を改善できる。
図2(b)に示すように、透明基材2の表面2a側とパネル3との間が光学透明粘着層(OCA;Optical Clear Adhesive)36を介して接合されている。パネル3は特に材質を限定するものではないが、ガラス基材やプラスチック基材が好ましく適用される。光学透明粘着層(OCA)36は、アクリル系粘着剤や両面粘着テープ等である。
図1に示す静電容量式のタッチパネル1では、図2(b)に示すようにパネル3の操作面3a上に接触させると、指Fと指Fに近い第1の透明電極片4との間、及び第2の透明電極片5との間で静電容量が生じる。このときの静電容量変化に基づいて、指Fの接触位置を算出することが可能である。指Fの位置は、第1の電極部8との間の静電容量変化に基づいてX座標を検知し、第2の電極部12c〜12hとの間の静電容量変化に基づいてY座標を検知する(自己容量検出型)。また、第1の電極部8と第2の電極12c〜12hの一方の第1の電極部の一列に駆動電圧を印加し、他方の第2の電極部により指Fとの間の静電容量の変化を検知して第2の電極部によりY位置を検知し、第1の電極部によりX位置を検知する相互容量検出型であってもよい。
なお本実施形態では図2(b)に示すように、透明基材2の表面2a側に各電極部8,12c〜12h、絶縁層20及びブリッジ配線10を設けているが、図2(c)に示すように、透明基材2の裏面2b側に各電極部8,12c〜12h、絶縁層20及びブリッジ配線10を設けていることもできる。図2(c)では、透明基材2の裏面2bと、別の透明基材26との間の接合材である光学透明粘着層(OCA)35が、ブリッジ配線10に接している。
図1に示すように各第2の電極部12c〜12hと各配線部6a〜6fとの間は、それぞれ導電層からなる接続部34により電気的に接続されている。ここで接続部34についてはブリッジ配線10と同じ材質のものを使用できる。すなわち接続部34をブリッジ配線10と同じ工程で形成することができる。ブリッジ配線10は例えば、Au/ITOやITO/Au/ITOの積層構造からなる透明な導電層である。したがって接続部34もAu/ITO、ITO/Au/ITOの積層構造で形成できる。
図3は接続部34の形成位置を示している。なお図3では、どの配線経路かを区別しないという意味で、配線部に符号6、第2の電極部に符号12を付した。
図3(a)では、表示領域11内にて第2の電極部12と配線部6との間を接続部34により電気的に接続している。図3(a)では、接続部34が表示領域11内に現れるが、接続部34をブリッジ配線10(図2(a)参照)と同様の透明導電材料で形成することができ、したがって接続部34が表示領域11内に位置しても問題はない。あるいは図3(b)に示すように、第2の電極部12のY1側端部12aから周辺領域25内に少し入った場所で、配線部6と接続部34を介して電気的に接続する構成とすることもできる。
また図3(c)(d)は、図1に示す左側ループ28〜30のX1側領域25bに配置された各配線部6a〜6cを抜粋した部分拡大平面図である。図3(c)に示すように、各第2の電極部12に一体的に繋がっている配線部6a〜6c(12)と、各外部接続部27に一体的に繋がっている配線部6a〜6c(27)との間を接続部34により接続している。また図3(c)では、各接続部34をX1−X2方向の同位置に形成していたが、図3(d)では、各接続部34をY1−Y2方向にずらして配置した。また、図3(a)(b)(c)では、接続部34の幅寸法が配線部6の幅寸法より小さかったが、図3(d)では、接続部34の幅寸法を配線部6の幅寸法より大きく形成した。図3(d)のように、各接続部34を各配線部6a〜6cの延出方向にずらして配置することで、各接続部34の幅寸法を各配線部6a〜6cの幅寸法より大きく形成しても、接続部34が隣の配線部6a〜6cと接触しにくく、このように接続部34を大きく形成できることで、各配線部6a〜6c間を適切かつ容易に電気的に接続できる。なお、狭配線化を促進するには、図3(a)〜図3(c)に示すように、各接続部34の幅を各配線部6a〜6cよりも細く形成したほうがよい。
また配線部が隣り合う位置に接続部34を形成するよりも図3(a)のように、表示領域11内に接続部34を形成して、電極部と配線部間を接続したほうが、スペース的な余裕があり好適である。
なお、図3(c)(d)の形態は、配線部の途中を切断したものであるが、このような形態も、第2の電極部12と配線部6間を接続部34により電気的に接続した構成に該当する。
図4は、接続部34の断面構造を示している。なお図3では、どの配線経路かを区別しないという意味で、配線部に符号6、第2の電極部に符号12を付した。
図4(a)に示すように、第2の電極部12はITO層40で形成されており、配線部6は、ITO層40上に金属層41が積層された構成である。金属層41は例えばCu層で形成される。
図4(a)では、ITO層40,40の間を導電層からなる接続部34が埋めており、これにより、第2の電極部12と配線部6間を接続部34により電気的に接続している。
また図4(b)では、第2の電極部12を構成するITO層40と、配線部6を構成する金属層41との間を接続部34により電気的に接続している。また図4(c)では、分離した金属層41間を接続部34により電気的に接続している。いずれの接続断面となるかは、図3で示したようにどの平面位置に接続部34を設けるかによって変わる。
図5(a)〜図5(i)を用いて本実施形態におけるタッチパネル(入力装置)の製造方法について説明する。
図5(a)では、透明基材2の表面2aにIM層45及びITO層40を形成する。IM層45は、ITO配線を見えづらくするための光学調整層である。さらに、ITO層40上に金属層41を形成する。金属層41を例えば、Cu層で形成する。図5(a)では、透明基材2は、支持フィルム46とPET層47との積層構造となっているが、透明基材2の構造を限定するものではない。またITO層40以外の透明導電材料層としてもよい。また金属層41を単層構造で形成することもできるし、金属材料を限定するものではない。
次に図5(b)の工程では、金属層41の表面にレジスト層48を塗布し、露光現像によりレジスト層48を図5(b)に示すようにパターン形成する。図5の各図は製造工程中のタッチパネル(入力装置)をY1−Y2方向に切断した縦断面図を示しており、図5(b)に示すレジスト層48aは、図1に示す第2の電極部12(ここではどの第2の電極部かを区別しない意味で符号12とした)の平面パターンを備えている。またレジスト層48b,48cは、周辺領域25に延出形成される配線部6(ここでは、どの配線部かを区別しない意味で符号6とした)の平面パターンを備えている。図5(b)に示すようにレジスト層48aとレジスト層48cを連続して形成する。一方、レジスト層48aとレジスト層48b間を分離する。図5(b)以降、レジスト層48aとレジスト層48cとの境界を点線で示した。
図5(c)の工程では、レジスト層48a〜48cに覆われていない金属層41をエッチングで除去する。このとき、金属層41は除去されるが、ITO層40は除去されないエッチング液を用いる。
そして図5(d)では、レジスト層48に覆われていない部分のITO層40をエッチングにより除去する。
続いて多重露光・現像処理を施して、表示領域11に位置するレジスト層48aを除去する(図5(e)参照)。これにより配線部6上のレジスト層48b,48cが残される。
次に図5(f)では、表示領域11の金属層41をエッチングにより除去する。この際、金属層41はエッチングされるが、ITOはエッチングされないエッチング液を用いる。これにより表示領域11にはITO層40が露出した状態になる。
そして図5(g)では、レジスト層48b,48cを剥離する。図5(g)に示すように周辺領域25には、ITO層40/金属層41の積層構造からなる配線部6が形成されている。図5(g)に示すように、表示領域11に形成されたITO層40からなる第2の電極部12と配線部6との間は分離している。
図5(h)の工程では、表示領域11から周辺領域25の全域にかけて導電層50をスパッタ等により形成する。その後、図示しないレジスト層の塗布、レジスト層に対する露光現像を行い、レジスト層に覆われていない導電層50をエッチングにより除去する。そして図5(i)に示すように、分離された配線部6と第2の電極部12との間に導電層50を残して、配線部6と第2の電極部12との間を導電層50による接続部34により電気的に接続する。
図6は、図5(g)の工程終了後における平面図を示している。図6に示すように、図5(g)の工程の時点では接続部34のみならずブリッジ配線10(図2(a)参照)も形成されていない。そこで図5(h)(i)の工程により接続部34とブリッジ配線10とを同じ工程で形成することができる。図5(i)には、接続部34とブリッジ配線10とを同時に形成したことが示されている。これにより、接続部34とブリッジ配線10は同じ材質の導電層50にて形成される。
ところで図7は従来の入力装置における製造方法を示す一工程図であり、図5(e)の工程と同じタイミングでの工程を示している。
図7では、レジスト層60に対して多重露光を行い現像して、表示領域11のレジスト層を除去した状態を示している。図7の次は、図5(f)と同様に、表示領域11の金属層41を除去し、残されたレジスト層60を除去する。
図7に示すように、従来では、表示領域11に設けられた各電極部12c〜12hと周辺領域25に設けられた各配線部6a〜6fとは一体化した状態にある。すなわち図7の多重露光の時点で図8に示すように、各第2の電極部12c〜12hから各配線部6a〜6fに至る連続した複数のループ61〜66が形成された状態にある。このような状態では、製造工程中で剥離、摩擦などで静電気が生じた際に、隣り合う配線間等で電位差が大きくなり、その結果、配線間放電が発生し、配線部に欠けが形成される問題があった。
以下、具体的に説明する。
図9(a)は、製造工程中のタッチパネルシート68をステージ69上に吸着し、図7で説明した多重露光・現像を行った後、タッチパネルシート68をステージ69から取り外す途中状態を示している。
このとき可撓性のタッチパネルシート68を端68aから上方に持ち上げることで、タッチパネルシート68の端68aの部分がステージ69表面から離れ、それ以外の部分はステージ69上に密着した状態が生まれる。
各配線部6a〜6fは、各第2の電極部12c〜12hに接続されてループ形状となっており、各配線部6a〜6fは、周辺領域25のうちX1側領域25bやX2側領域25dのみならず、Y1側領域25aやY2側領域25cにも延出している(図8参照)。例えば図9(a)は図8に示すB−B線の位置で切断した断面構造を模式的に示したものである。
図9に示すように、各配線部6a〜6cは、X1側とX2側の双方に現れている。図9に示すX1側に現れる各配線部6a〜6cは、図8のX1側領域25bに延出している配線部分であり、X2側に現れる各配線部6a〜6cは、図8のY1側領域25aに延出している配線部分である。
今、図9(a)のようにタッチパネルシート68の端68aの部分を持ち上げたとき、X1側に位置する配線部6aの部分はステージ69から離れた状態になるが、それよりもX2側(中央側)に位置する配線部6aの部分は、ステージ69に密着したままである。そしてこのとき、配線部6aは第1の電極部12cの部分と一体となってループ61を形成しているため、ループ61全体が同電位となっている。
このとき図9(a)に示すように、配線部6aは隣接する配線部6f(図8に示すループ66を構成する配線部)との間で電位差が生じる。電位(電圧)Vは、(Q・d)/(ε・S)で示される。ここでQは電荷(電気量)(C)であり、dはステージとの距離(図9(a)参照)であり、εは、誘電率であり、Sは、平板の面積(ステージ面積)である。よって距離dが大きくなるほど、すなわちタッチパネルシート68がステージ69から離れるほど、電位(電圧)Vは大きくなる。
ステージ69からの距離に比例して電位が大きくなるため、配線部6a,6bの間ではそれほど電位差が生じないが、中央に位置する配線部6fの隣の配線部6aは、シートの端68aの配線部6aと同電位となるため、配線部6a,6fの間で大きな電位差が生じ、その結果、配線間放電が生じた。
これに対して本実施形態によれば、各電極部12c〜12hと各配線部6a〜6fとを一体で形成せず、分離した状態でそれぞれを形成し、最後に、各電極部12c〜12hと各配線部6a〜6fとを接続部34を介して電気的に繋いでいるため、従来と違って、製造工程の途中では各電極部12c〜12hと各配線部6a〜6fとは電気的に繋がっていない。したがって、各電極部12c〜12fと各配線部6a〜6fのそれぞれを形成していく過程で、レジストに対する露光現像工程(図5(e)等)があり、その際、図9(b)に示すように製造工程中のタッチパネルシート70をステージ69上に吸着させた後、ステージ69から取り外す行為が行われても、ステージ69から離れたX1側に位置する配線部6aとX2側(中央側)の配線部6aとは同電位にならず、したがって配線部6aと隣接する配線部6fとの間では、従来のように大きな電位差は生じない。以上により、従来に比べて配線間放電を抑制でき、配線欠けのない、あるいは少なくとも従来に比べて配線欠けが抑制された配線部6a〜6fを適切に形成することができる。
本実施形態では接続部34を形成する際、まず図5(h)に示すように、表示領域11から周辺領域25の全域にわたって導電層50を形成し、続いて導電層50上に、レジスト層を塗布し、前記レジスト層に対する露光現像を行う。このとき、製造工程中のタッチパネルシート70をステージ69上に吸着し、上記の露光現像を行った後、製造工程中のタッチパネルシート68をステージ69上から引き離す(図9(b)参照)。この際、本実施形態では、表示領域11から周辺領域25にわたる全面に導電層50を形成しているため、静電気の発生に伴う放電現象は生じない。よって図5(i)に示すように、電極部12と配線部6との間を適切に接続部34により接続することが可能になる。
本実施形態では図1に示すように、各電極部12c〜12hから各配線部6a〜6fに至る複数のループ28〜33を形成しており、このような構成のものに本実施形態を好ましく適用できる。ただし、ループ状となっていない構成についても本実施形態を適用できる。また、上記のように、各第2の電極部12c〜12hと各配線部6a〜6fとの間を接続部34で電気的に繋げる構成について説明したが、各第1の電極部8と各配線部(図1参照;ただし図1には第1の電極部8と繋がる配線部は図示していない)との間についても接続部で電気的に繋げる構成としてもよい。
1 タッチパネル
2 透明基材
3 パネル
4、5 透明電極片
6、6a〜6f 配線部
8 第1の電極部
10 ブリッジ配線
11 表示領域
12a〜12h 第2の電極部
25 周辺領域
28〜33、61〜66 ループ
34 接続部
35、36 光学透明粘着層(OCA)
40 ITO層
41 金属層
48、48a〜48c、60、60a、60b レジスト層
50 導電層
68 タッチパネルシート
70 ステージ

Claims (4)

  1. 透明基材と、前記透明基材の表示領域内に形成された複数の電極部と、前記表示領域の周囲の周辺領域に設けられた複数の配線部と、を有してなる入力装置の製造方法であって、
    前記電極部と前記配線部とを分離して形成する工程、
    前記電極部と前記配線部との間をそれぞれ接続部により電気的に接続する工程、
    を有することを特徴とする入力装置の製造方法。
  2. 前記電極部と前記配線部とを分離して形成した後、前記表示領域から前記周辺領域にかけての全域に導電層を形成する工程を有し、
    前記導電層のうち前記接続部となる部分を残す請求項1記載の入力装置の製造方法。
  3. 前記表示領域内に形成された複数の透明電極片の間をブリッジ配線で連結する工程を有し、
    前記ブリッジ配線の形成と同時に前記接続部を形成する請求項1又は2に記載の入力装置の製造方法。
  4. 各電極部から各配線部に至る複数のループを形成する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の入力装置の製造方法。
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