JP2012008910A - 位置入力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電極パターンの長さの増大に伴う入力位置の検出感度の低下を抑制する。
【解決手段】駆動IC5は、複数列の電極パターン2を、一端側から引き出された第1の信号線X1−1〜X6−1と、他端側から引き出された第2の信号線X1−2〜X6−2とを介して個別に2回駆動し、電極パターン2の静電容量を示す検出値を2回取得し、2回取得した検出値のうちで高い側の検出値を最終的な検出値として取得する。電極パターン2が長く配線抵抗が大きくとも、電極パターン2の静電容量を高感度で検出することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、静電容量型の位置入力装置に関するものである。
従来、例えば液晶装置の表面に設けられ、指等が触れた表示画面上の入力位置を検出する位置入力装置(以下、タッチパネルという。)には静電容量型のものがある。静電容量型のタッチパネルでは、例えば同一平面上で互いに交差して延在する複数本の電極パターンをセンサとして用い、指などがタッチした(接触又は近接した)際の各々の電極パターンにおける静電容量の変化に基づいて入力位置を検出する。なお、電極パターンは、透光性を有するITO(Indium Tin Oxide)膜などにより形成される。
一方、電極パターンにおける静電容量の検出は、例えば下記特許文献1に記載されているように、行方向、及び列方向に延在する複数の電極パターンの一端側から信号線をそれぞれ引き出しておき、各信号線を介して各々の電極パターンを順に駆動し、電極パターン毎に静電容量を示す検出値を取得する(走査する)ことにより行われる。
特開2010−002958号公報(図1(b)参照)
しかしながら、特許文献1に記載されているように複数の電極パターンを各々の一端側から引き出した信号線を介して駆動する場合には、以下のような問題があった。
例えば液晶装置等の表示画面が長方形である場合における表示画面の長辺に沿った方向に延在する電極パターンや、表示画面が大面積である場合における行方向、及び列方向に延在する電極パターンにおいては、幅寸法に比較して延在距離が長くなる。
一方、電極パターンの静電容量を高感度で検出するためには、各々の電極パターンの配線抵抗(電気抵抗)も小さいほうが好ましい。しかし、電極パターンにおいては、幅が同一であっても延在距離が長くなるに従い配線抵抗が大きくなる。そのため、電極パターンにおいては、延在距離が長くなるに従って、信号線が引き出された一端側の箇所に比べ、他端側における静電容量の検出感度が不可避的に低下する。その結果、電極パターンが長くなるに従って入力位置の検出感度が低下するという問題があった。
本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、電極パターンの長さの増大に伴う入力位置の検出感度の低下を抑制することを目的とする。
前記課題を解決するため、請求項1記載の発明に係る位置入力装置にあっては、互いに離間し同一方向に延在する複数本の第1の電極パターンをセンサとして入力位置を検出する静電容量型の位置入力装置において、前記複数本の第1の電極パターンの一端側からそれぞれ引き出された複数本の第1の信号線と、前記複数本の第1の電極パターンの他端側からそれぞれ引き出された複数本の第2の信号線と、前記複数本の第1の電極パターンの各々を、前記第1の信号線を用いた第1の駆動形態と前記第2の信号線を用いた第2の駆動形態とによって駆動する駆動手段と、前記複数本の第1の電極パターンの各々について、前記駆動手段により第1の駆動形態で駆動されたときの静電容量を示す第1の検出値と、前記駆動手段により第2の駆動形態で駆動されたときの静電容量を示す第2の検出値とを取得する第1の取得手段と、前記複数本の第1の電極パターンの各々について、前記第1の取得手段により取得された第1の検出値と第2の検出値とに基づいて前記複数本の第1の電極パターンが離間する方向の入力位置の特定に使用する第1の電極パターン毎の最終的な検出結果を取得する第2の取得手段とを備えたことを特徴とする。
また、請求項2記載の発明に係る位置入力装置にあっては、前記第2の取得手段は、前記複数本の第1の電極パターンの各々について、前記第1の取得手段により取得された第1の検出値と第2の検出値とを比較し、より大きな静電容量を示す側の検出値を前記検出結果として取得することを特徴とする。
また、請求項3記載の発明に係る位置入力装置にあっては、前記第2の取得手段により取得された第1の電極パターン毎の前記検出結果に、入力の有無の判断基準となる閾値を超える静電容量を示す検出結果が存在するか否かを確認する確認手段と、前記確認手段により第1の電極パターン毎の前記検出結果に前記閾値を超える静電容量を示す検出結果が存在することが確認されたことを条件として、第1の電極パターン毎の前記検出結果を用いて前記複数本の第1の電極パターンが離間する方向の入力位置を演算する演算手段と、をさらに備えたことを特徴とする。
また、請求項4記載の発明に係る位置入力装置にあっては、前記第1の取得手段により取得された第1の電極パターン毎の第1の検出値と第2の検出値とに基づいて、前記第1の信号線または前記第2の信号線の断線の有無を検査する検査手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、請求項5記載の発明に係る位置入力装置にあっては、入力位置を検出するためのセンサとして、互いに離間するとともに前記複数本の第1の電極パターンと交差する方向に延在する複数本の第2の電極パターンをさらに備えたことを特徴とする。
また、請求項6記載の発明に係る位置入力装置にあっては、前記複数本の第1の電極パターンと前記複数本の第2の複数本の電極パターンとが、長方形である入力位置の検出領域に設けられ、前記複数本の第1の電極パターンが互いに離間し前記検出領域の長辺方向に延在することを特徴とする。
本発明によれば、電極パターンの長さの増大に伴う入力位置の検出感度の低下を抑制することが可能となる。
本発明の実施形態を示す位置入力装置の概略構成図である。 駆動ICの概略構成を示す回路図である。 タッチ位置を検出している間における各列の第1の電極パターン及び各行の第2の電極パターンの駆動波形を示した図である。 タッチ位置の検出に際して演算部が実行する処理手順を示したフローチャートである。 指のタッチ箇所と、第1の電極パターン及び第2の電極パターンの検出値との関係を示した図である。 第1の変形例を示す他の位置入力装置の概略構成図である。 他の位置入力装置の断線検査方法を示す説明図である。 第2の変形例を示す他の位置入力装置の概略構成図である。 他の位置入力装置の感度及び断線の検査方法を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施の形態を示す位置入力装置1の概略構成図である。本実施形態の位置入力装置1は、例えば携帯電話端末や、その他の携帯情報端末が有する表示装置の表示画面に設けられ、指等が触れた表示画面上の入力位置を検出するものである。
位置入力装置1は、長方形の表示画面上に設けられる静電容量型であり、図1(a)に示したように、主として長辺方向(第1の方向)に延在する複数列の第1の電極パターン2と、短辺方向(第2の方向)に延在する複数行の第2の電極パターン3と、FPC(フレキシブルプリント基板)4に実装された駆動IC5とから構成される。
第1の電極パターン2と第2の電極パターン3とは、表示画面を覆う図示しない透光性の基板の同一平面上にITO(Indium Tin Oxide)膜によって形成されている。本実施形態では、複数列の第1の電極パターン2、及び複数行の第2の電極パターン3が形成されている表示画面の全域が入力位置の検出領域である。
第1の電極パターン2は、図1(a)に白で表現したひし形の電極部分が長辺方向に連続して形成されたものであり、任意のタッチ位置(入力位置)をxy座標で特定する際のx座標の位置を特定するためのセンサとして機能する。また、第2の電極パターン3は、図1(a)に網掛けで表現したひし形の電極部分が短辺方向に連続して形成されたものであり、任意のタッチ位置をxy座標で特定する際のy座標の位置を特定するためのセンサとして機能する。
図1(b)は、第1の電極パターン2を構成する一方の電極部分2aと、第2の電極パターン3を構成する他方の電極部分3aとを示す拡大図である。図1(b)に示したように、第1の電極パターン2側の各々の電極部分2aは、ITO膜によって連続して形成されている。他方、第2の電極パターン3側の各々の電極部分3aは第1の電極パターン2を隔てて互いに離間しており、隣接する電極部分3a,3aは、第1の電極パターン2を跨ぐメタル6によりジャンパー(飛び越し接続)されている。これは一般にメタルブリッジと呼ばれている。
図1(a)に示したように、複数列の第1の電極パターン2は、一端側(図で上端側)から引き出された第1の信号線X1−1〜X6−1と、他端側(図で下端側)から引き出された第2の信号線X1−2〜X6−2とを介してFPC4上で駆動IC5にそれぞれ接続されている。また、複数行の第2の電極パターン3は、一端側(図で右端側)から引き出された信号線Y1〜Y10を介してFPC4上で駆動IC5にそれぞれ接続されている。
図2は、駆動IC5の概略構成を示す回路図である。駆動IC5は、アナログ部51と、ロジック部52、セレクタ53、演算部54、I/F部55を有している。
セレクタ53には、複数列の第1の電極パターン2から引き出された第1の信号線X1−1〜X6−1、及び第2の信号線X1−2〜X6−2と、複数行の第2の電極パターン3から引き出された信号線Y1〜Y10とが接続されている。セレクタ53は、第1の信号線X1−1〜X6−1、及び第2の信号線X1−2〜X6−2と、信号線Y1〜Y10とを、決められた順番で周期的にアナログ部51に接続する。
アナログ部51は、定電流回路511と、第1のスイッチ512と、第2のスイッチ513とから構成されている。第1のスイッチ512は、セレクタ53の動作と同期する一定周期でオン状態となり、定電流回路511を、セレクタ53を介していずれかの第1の電極パターン2、及びいずれかの第2の電極パターン3を選択的に外付けコンデンサ701に接続する。
第2のスイッチ513は、ロジック部52から後述するタイミング信号が供給されるタイミングでオン状態となり、外付け抵抗702を介して外付けコンデンサ701を短絡させる。なお、第1のスイッチ512は、第2のスイッチ513がオン状態となるタイミングでオフ状態に動作する。
ロジック部52は、コンパレータ521と演算部522とから構成される。コンパレータ521の入力側には、定電流回路511の出力線aと基準電圧(Vth)の供給線bとが接続されている。コンパレータ521は、出力線a側の電圧と供給線b側の電圧とを比較し、出力線a側の電圧が基準電圧(Vth)よりも大きくなった時点で、駆動終了タイミングを示すタイミング信号を演算部522と第2のスイッチ513とに供給する。
演算部522は、例えばマイクロコンピュータで構成され、コンパレータ521からのタイミング信号の供給時期を監視することによって任意のタッチ位置を演算する。I/F部55は、演算部522によって演算されたタッチ位置を携帯電話端末等を制御する制御部へ供給する。
駆動IC5においては、タッチ位置を検出している間、第1のスイッチ512がオン状態となるタイミングで第2のスイッチ513がオフ状態となる。これにより、駆動IC5は定電流回路511によって外付けコンデンサ701を充電し、同時に、セレクタ53を介してアナログ部51に接続されているいずれかの第1の電極パターン2、又はいずれかの第2の電極パターン3を駆動する。
そして、充電開始後には、外付けコンデンサ701の充電電圧が基準電圧(Vth)を超えると、コンパレータ521がタイミング信号を第2のスイッチ513へ供給する。これに伴い第2のスイッチ513がオン状態となり、同時に第1のスイッチ512がオフ状態となることによって、外付けコンデンサ701と、アナログ部51に接続されている駆動対象の電極パターンを放電する。
以後、駆動IC5においては、セレクタ53が駆動対象の電極パターンを切り替える毎にアナログ部51が上記の動作を繰り返し、複数列の第1の電極パターン2、及び複数行の第2の電極パターン3を決められた順に駆動する。
図3は、タッチ位置を検出している間における複数列の第1の電極パターン2、及び複数行の第2の電極パターン3の駆動波形を示した図である。具体的には、コンパレータ521の入力側に接続された定電流回路511の出力線aにおける電圧の変化を示した図である。
図3に示した1サイクルの駆動期間が、一回の位置検出時における駆動期間である。1サイクルの駆動期間は、複数列の第1の電極パターン2が駆動されるX位置走査期間txと、複数行の第2の電極パターン3が駆動されるY位置走査期間tyとから構成される。
また、既説したように位置入力装置1においては、複数列の第1の電極パターン2が、一端側と他端側とを第1の信号線X1−1〜X6−1と第2の信号線X1−2〜X6−2とを介してセレクタ53にそれぞれ接続されている。したがって、X位置走査期間txにおいては、複数列の第1の電極パターン2が2回ずつ駆動される。つまり各列の第1の電極パターン2は、1回目には第1の信号線X1−1〜X6−1を介して一端側から駆動され、2回目には第2の信号線X1−2〜X6−2を介して他端側から駆動される。
なお、以下の説明においては、X位置走査期間txにセレクタ53が、第1の信号線X1−1〜X6−1をアナログ部51に順に接続した後、第2の信号線X1−2〜X6−2をアナログ部51に順に接続することにより、各列の第1の電極パターン2を2回ずつ駆動するものとする。
ここで、第1の電極パターン2、及び第2の電極パターン3においては、指がタッチされているときには、指がタッチされていないときに比べて静電容量が増加する。そのため、駆動対象の電極パターンに指がタッチされていないときには、外付けコンデンサ701の充電を開始してから充電電圧が基準電圧(Vth)に達するまでの時間(以下、充電時間という。)が、駆動対象の電極パターンに指がタッチされていないときに比べて長くなる。
したがって、外付けコンデンサ701の充電時間をカウントしたカウント値と、駆動対象となっている第1の電極パターン2、又は第2の電極パターン3に静電容量を変化させる外的要因がない状態で得られるカウント値との差を静電容量を示す検出値として取得すれば、駆動対象の電極パターンに指がタッチされているか否かを判断することができる。ここで、外的要因がない状態で得られるカウント値とは、一定の誤差を勘案して予め決められている設計上の最短のカウント値である。以下の説明においては、外的要因がない状態で得られるカウント値を、単に最短カウント値という。
このため、演算部522においては、アナログ部51が複数列の第1の電極パターン2及び複数行の第2の電極パターン3を1サイクル駆動する間に、外付けコンデンサ701の充電時間を逐次カウントすることによって指のタッチの有無を判断し、指がタッチされている場合にはタッチ位置を演算する。
図4は、タッチ位置の検出に際して、演算部522が図3に示した1サイクルの駆動期間において実行する処理手順を示したフローチャートである。なお、ここでは、X位置走査期間txには、セレクタ53が、第1の信号線X1−1〜X6−1をアナログ部51に順に接続した後、第2の信号線X1−2〜X6−2をアナログ部51に順に接続することにより、複数列の第1の電極パターン2が2回ずつ駆動されるものとする。
演算部522は、アナログ部51の第1のスイッチ512がオン状態となるタイミングで、外付けコンデンサ701の充電時間のカウントを開始する(ステップS1)。その後、演算部522は、外付けコンデンサ701の充電が完了した時点、すなわちコンパレータ521がタイミング信号が供給された時点で(ステップS2:YES)、充電時間のカウントを終了してカウント値(充電時間)を取得する(ステップS3)。
そして、処理タイミングがX位置走査期間txである間には(ステップS4:YES)、演算部522は以下の処理を行う。すなわち演算部522は、今回の処理タイミングが第1の電極パターン2の1回目の駆動タイミングであれば(ステップS5:YES)、ステップS3の処理で取得したカウント値と既説した最短カウント値との差を計算し、計算結果を、今回の処理タイミングで駆動対象となっている列の第1の電極パターン2の検出値として記憶する(ステップS6)。係るステップS6の処理で記憶される検出値が第1の検出値である。
これに対し、今回の処理タイミングが第1の電極パターン2の2回目の駆動タイミングであれば(ステップS5:NO)、演算部522は、まず、今回(2回目)のカウント値から、ステップS6の処理と同様の計算により2回目の検出値を取得し、2回目の検出値が、既に記憶されている1回目の検出値よりも大きいか否かを確認する(ステップS7)。係るステップS7の処理に際して取得される2回目の検出値が第2の検出値である。ここで、2回目の検出値が1回目の検出値よりも小さければ(ステップS7:NO)、演算部522は直ちにステップS10の処理へ進む。
逆に、2回目の検出値が1回目の検出値よりも大きければ(ステップS7:YES)、演算部522は、ステップS6の処理で記憶した駆動対象となっている列の電極パターン2の1回目(前回)の検出値を2回目(今回)の検出値に更新する(ステップS8)。しかる後、ステップS10の処理へ進む。
その後、演算部522は、1サイクルの駆動期間が終了するまでの間(ステップS10:NO)、引き続き、ステップS1〜ステップS3の処理を繰り返す。そして、演算部522は、処理タイミングがY位置走査期間tyである間には(ステップS4:NO)、ステップS3の処理で取得したカウント値と既説した最短カウント値との差を計算し、計算結果を、今回の処理タイミングで駆動対象となっている行の第2の電極パターン3の検出値として記憶する(ステップS9)。なお、係るステップS9の処理で使用する最短カウント値は、第2の電極パターン3に対応するものであって、ステップS6の処理で使用する最短カウント値とは異なるカウント値である。
やがて、1サイクルの駆動期間が終了した後(ステップS10:YES)、演算部522は、複数列の第1の電極パターン2のいずれかと、複数行の第2の電極パターン3のいずれかにおいて、予め決められているスレッシュ値を超える検出値が得られていたか否かを確認する(ステップS11)。
ここで、スレッシュ値は、駆動時において電極パターンに指がタッチされていたと判断できる一定の検出誤差を勘案した検出値である。なお、第1の電極パターン2と第2の電極パターン3とは長さが異なることにより配線抵抗が異なっているため、第1の電極パターン2に関するスレッシュ値と、第2の電極パターン3に関するスレッシュ値には、予め異なる値が設定されている。
そして、複数列の第1の電極パターン2のいずれかと、複数行の第2の電極パターン3のいずれかにおいて、スレッシュ値を超える検出値が得られていた場合には(ステップS11:YES)、タッチ位置を演算し、演算結果をI/F部55を介して携帯電話端末等を制御する制御部へ出力する(ステップS12)。ステップS12の処理に際して演算部522は、以下のようにしてタッチ位置を演算する。
図5は、検出領域のある箇所がタッチされたときの、指のタッチ箇所A(図に丸で示した箇所)と、複数列の第1の電極パターン2と複数行の第2の電極パターン3とにおける検出値との関係を棒グラフで示した図である。また、図5には、第1の電極パターン2側の棒グラフとして、1回目の駆動時の検出値を示したもの(図で左側)と、2回目の駆動時の検出値を示したもの(図で右側)とを示してある。
ここでタッチ箇所が図5に図に丸で示した位置Aである場合、タッチ箇所に延在する第1の電極パターン2の検出値は、タッチ箇所からの距離がより近い側の端から引き出された第1の信号線X1−1〜X6−1を介して駆動されたときの検出値となる。すなわち1回目の駆動時に取得された検出値が、第1の電極パターン2の静電容量を示す検出結果として最終的に取得される。そして、タッチ箇所に延在する第1の電極パターン2の1回目の駆動時に取得された検出値、つまり第1の信号線X5−1を介して駆動されたときの検出値が、他の第1の電極パターン2の1回目の検出値より大きく、かつスレッシュ値Cthを超えることとなる。また、各行の第2の電極パターン3の検出値については、信号線Y2を介して駆動された、タッチ箇所に延在する行の電極パターンの検出値がスレッシュ値Cthを超えることとなる。
そして、ステップS12の処理に際して演算部522は、スレッシュ値Cthを超える検出値がそれぞれ得られた特定の列及び行の第1の電極パターン2及び第2の電極パターン3と、係る特定の列及び行と隣り合う、検出値がスレッシュ値Cthを超えていない他の列及び行の第1の電極パターン2及び第2の電極パターン3の検出値を用いて最終的なタッチ位置を演算する。
すなわち図5の例では、第1の電極パターン2が5列、第2の電極パターン3が10行であるが、検出値がスレッシュ値Cthを超えていない他の列及び行の第1の電極パターン2及び第2の電極パターン3の検出値を用いることによって、例えば分解能をX=240、Y=400とした所定のみなし計算を行うことにより、タッチ位置の座標(x,y)を算出する。
なお、上記のみなし計算では、例えばスレッシュ値Cthを超える検出値がそれぞれ得られた列及び行の第1の電極パターン2及び第2の電極パターン3が互いに交差する位置の座標(x,y)を、検出値がスレッシュ値Cthを超えていない隣り合う他の列及び行の第1の電極パターン2及び第2の電極パターン3の検出値を用いた所定の計算式によってX方向及びY方向へ補正する計算を行う。
ここで、上述した位置入力装置1においては、タッチ位置の検出に際しては、複数列の第1の電極パターン2を、一端側から引き出された第1の信号線X1−1〜X6−1と、他端側から引き出された第2の信号線X1−2〜X6−2とを介して個別に2回駆動する。そして、充電時間を個別にカウントし、2回取得した検出値のうちで高い側の検出値を、駆動対象の電極パターン2の静電容量を示す最終的な検出値として取得する。
そのため、従来のように第1の電極パターン2を一端側から引き出した信号線のみによって駆動し検出値(検出結果)を得る場合に比べると、駆動対象の電極パターンに指がタッチされているときの検出値と、指がタッチされていないときの検出値との差を大きくすることができる。つまり第1の電極パターン2の静電容量を高感度で検出することができ、第1の電極パターン2に関するスレッシュ値を高く設定しておくことができる。
したがって、位置入力装置1においては、入力位置の検出領域が長方形であり、第2の電極パターン3に比べて第1の電極パターン2が長くとも(配線抵抗が大きくとも)、タッチ箇所に関係なく第1の電極パターン2におけるタッチの有無を高感度で検出することができる。その結果、電極パターンの長さの増大に伴う入力位置の検出感度の低下を抑制することができる。
なお、本実施形態においては、第1の電極パターン2の静電容量を示す検出値として、2回取得した充電時間の検出値のうちで高い側の検出値を最終的に検出結果として取得する構成について説明した。しかし、本発明の実施に際しては、第1の電極パターン2の静電容量を示す検出値として、2回取得した充電時間の検出値を加算したものを最終的に検出結果として取得する構成を採用してもよい。
また、本実施形態においては、第1の電極パターン2についてのみ両端を駆動IC5に接続し、タッチ位置の検出に際しては、一端側からの駆動時に取得した検出値と他端側からの駆動時に取得した検出値とに基づいて、駆動対象の第1の電極パターン2の静電容量を示す検出値を取得した。しかし、本発明の実施に際しては、第1の電極パターン2だけでなく、第2の電極パターン3についても各々の両端を駆動IC5に接続し、一端側からの駆動時に取得した検出値と他端側からの駆動時に取得した検出値とに基づいて、駆動対象の第2の電極パターン3の静電容量を示す検出値を取得する構成を採用してもよい。
その場合には、入力位置の検出領域が広く、第2の電極パターン3が比較的長い構成であっても、指がタッチされていないときの充電時間のカウント値と、指がタッチされていないときのカウント値との差を大きくすることができる。つまり第2の電極パターン3の静電容量を高感度で検出することができ、第2の電極パターン3に関するスレッシュ値を高く設定しておくことができる。したがって、入力位置の検出領域が広いために電極パターンが長くなったとしても、電極パターンの長さの増大に伴う入力位置の検出感度の低下を抑制することができる。
(変形例)
次に、前述した位置入力装置1に関する変形例について説明する。図6は、第1の変形例である他の位置入力装置1001を示した概略構成図である。
この位置入力装置1001は、図1(a)に示した位置入力装置1において、複数列の第1の電極パターン2の一端側から引き出された第1の信号線X1−1〜X6−1を、他端側から引き出された第2の信号線X1−2〜X6−2とFPC4上で接続し、第2の信号線X1−2〜X6−2を介してFPC4上で駆動IC5にそれぞれ接続したものである。つまり、第1の電極パターン2の両端が連結され、単一の信号線(第2の信号線X1−2〜X6−2)を介して個別に駆動IC5に接続されたものである。
位置入力装置1001のように、第1の電極パターン2の両端を連結して駆動IC5に個別に接続する構成とすれば、タッチ位置を検出する際には、第1の電極パターン2の駆動回数を1回とすることができる。すなわち、タッチ位置の検出時には、複数列の第1の電極パターン2を第2の信号線X1−2〜X6−2を介して1回ずつ駆動して検出値を取得すれば、駆動対象の電極パターンにおけるタッチの有無を判断することができる。
一方、第1の電極パターン2の両端を連結して駆動IC5に個別に接続する場合には、第1の電極パターン2における配線抵抗を小さくすることができる。したがって、位置入力装置1001においても、入力位置の検出領域が長方形であり、第2の電極パターン3に比べて第1の電極パターン2が長くとも、電極パターンの長さの増大に伴う入力位置の検出感度の低下を抑制することができる。
ここで、位置入力装置1001のように、第1の電極パターン2の両端を連結して駆動IC5に接続する場合と、既説した位置入力装置1のように、第1の電極パターン2の両端を個別に駆動IC5に接続する場合とでは、以下の点が異なることとなる。
すなわち位置入力装置1,1001を携帯電話端末等の情報機器に組み込む際には、駆動IC5を検出領域の一辺側に配置し、第1の電極パターン2と第2の電極パターン3とから引き出す信号線を集約して駆動IC5に接続することが、デバイスの配置やコストの面で有利である。そのため、図1(a)、及び図6に示した第1の信号線X1−1〜X6−1のように、第1の電極パターン2の少なくとも一方の端部から引き出す信号線については検出領域の周囲を半周分、引き回す構造となる。
一方、位置入力装置1,1001を携帯電話端末等が有する表示装置の表示画面上に組み付けた後には動作確認の検査が不可欠である。その際、位置入力装置1,1001においては、検出領域の周囲を引き回した信号線が、駆動IC5が実装されたFPC4のエッジ部分において断線しやすいため、動作確認の検査に際しては信号線の断線の有無を検査する必要がある。信号線の断線の有無は、例えば複数列の第1の電極パターン2を横断する寸法の導電物を検出領域に接触させた状態で第1の電極パターン2を順に駆動し、電極パターン2について検出値を取得する。つまり複数列の第1の電極パターン2を走査する。しかる後、複数列の第1の電極パターン2の全てについてスレッシュ値を超える検出値が得られるか否かを確認すればよい。
しかしながら、図6に示した位置入力装置1001においては、第1の電極パターン2の両端がFPC4上で連結された状態で駆動IC5に接続されている。そのため、断線の有無を検査する際、導電物を第1の電極パターン2の延在途中の中央部に接触させた場合には、仮に第1の信号線X1−1〜X6−1のいずれかにFPC4のエッジ部分において断線が生じていたとしても、第1の電極パターン2の全てについてスレッシュ値を超える検出値が得られることとなる。これは、第2の信号線X1−2〜X6−2のいずれかにボンディング不良等に起因した断線が生じている場合についても同様である。
したがって、位置入力装置1001において断線の有無を検査する際には、導電物を第1の電極パターン2の一端側に位置する箇所に接触させた状態での検査と、第1の電極パターン2の他端側に位置する箇所に接触させた状態での検査との2回の検査を行う必要がある。図7(a)、図7(b)は、位置入力装置1001が携帯電話端末の蓋体2001に収容された表示装置に組み付けられている場合に、断線の有無の検査に際して導電物Xを接触させる箇所をそれぞれ示した図である。
これに対し、図1に示した位置入力装置1にあっては、第1の電極パターン2の両端がFPC4上で連結されることなく駆動IC5に個別に接続されている。このため、断線の有無の検査に際してもタッチ位置の検出時と同様、複数列の第1の電極パターン2は、第1の信号線X1−1〜X6−1と第2の信号線X1−2〜X6−2とを介して一端側と他端側とから個別に駆動することができる。
そして、第1の信号線X1−1〜X6−1のいずれかに断線が生じている場合には、第1の電極パターン2を一端側から駆動する1回目の駆動時に取得される検出値が、既説した最短カウント値以下の値となる。同様に、第2の信号線X1−2〜X6−2のいずれかに断線が生じている場合には、第1の電極パターン2を他端側から駆動する2回目の駆動時に取得される検出値が、既説した最短カウント値以下の値となる。
そのため、位置入力装置1においては、駆動IC5に断線の有無を検査するための動作モードである検査モードを予め設けておき、複数列の第1の電極パターン2を横断する導電物を検出領域の任意の箇所に接触させた状態で、以下に述べる動作を行わせれば、断線の有無を検査することができる。
すなわち検査モードにおいて駆動IC5には、アナログ部51により第1の電極パターン2を一端側と他端側とから2回ずつ駆動させ、演算部522において検出値を2回取得させる。しかる後、演算部522に、1回目の検出値と2回目の検出値とのいずれか一方が最短カウント値以下である場合には断線が有ると判断させ、かつ1回目の検出値と2回目の検出値との双方が最短カウント値以下でない場合には断線がないと判断させ、判断結果を外部へ出力させるようにすればよい。
以上のように位置入力装置1においては、断線の有無を検査する際には、複数列の第1の電極パターン2を横断する導電物を検出領域の任意の箇所に接触させた状態で1回だけ検査を行えばよい。したがって、位置入力装置1においては、位置入力装置1001に比べると少ない工数で信号線の断線の有無を検査することができる。
さらに、図6に示した位置入力装置1001の構成は、以下のように変更してもよい。図8は、第2の変形例である他の位置入力装置3001を示した概略構成図である。この位置入力装置3001は、図6に示した位置入力装置1001において、第1の電極パターン2を形成するITOを、図に破線で示した延在途中の中央位置Cにおいて一端側と他端側とにそれぞれ切断したものである。位置入力装置3001の他の部分の構成については、図6に示した位置入力装置1001と同一である。
なお、図6に示したものと異なり、第1の電極パターン2を構成する隣接するひし形の電極部分がメタルによりジャンパーされている構成では、第1の電極パターン2の延在途中の中央位置Cでのメタルによるジャンパーを廃止した構成である。
位置入力装置3001においては、入力位置の検出時に、第1の電極パターン2の一端側(図で上端側)が第1の信号線X1−1〜X6−1を介して駆動され、同時に他端側(図で下端側)が第2の信号線X1−2〜X6−2を介して駆動される。
そして、指がタッチされている箇所に延在する第1の電極パターン2(一端側、及び他端側)が駆動対象となっているときには、指のタッチ箇所が一端側及び他端側のいずれの領域であっても、駆動対象の第1の電極パターン2についてスレッシュ値を超える検出値を取得することができる。これにより、任意のタッチ位置(入力位置)のx座標を特定することができる。
ここで、位置入力装置3001のように第1の電極パターン2を延在途中の中央位置Cにおいてそれぞれ切断した構成においては、第1の電極パターン2の一端側の領域と他端側の領域との配線抵抗が、切断されていない第1の電極パターン2の配線抵抗よりも小さくなる。したがって、各列の第1の電極パターン2に関するスレッシュ値を高く設定しておくことができる。
係ることから、入力位置の検出領域が長方形であり、第2の電極パターン3に比べて、一端側と他端側とに切断された第1の電極パターン2の延在距離が長くとも、図1に示した位置入力装置1、及び図6に示した位置入力装置1001と同様、タッチ箇所に関係なく第1の電極パターン2におけるタッチの有無を高感度で検出することができる。
また、位置入力装置3001においては、複数列の第1の電極パターン2が一端側と他端側とにそれぞれ切断された構成であることから、図6に示した位置入力装置1001のように、複数列の第1の電極パターン2が切断されていない構成と比較すると、以下に述べる利点がある。
すなわち位置入力装置1001,3001のいずれにおいても、既説したように携帯電話端末等が有する表示装置の表示画面上に組み付けた後には動作確認の検査が不可欠である。動作確認の検査では、既説した断線の有無の検査と共に感度の検査も行う必要がある。
ここで、図6に示した位置入力装置1001においては、複数列の第1の電極パターン2が切断されていないため、複数列の第1の電極パターン2の感度の検査は、導電物を第1の電極パターン2の延在途中の中央部に接触させた状態で、複数列の第1の電極パターン2を走査して検出値を取得すれば行うことができる。一方、断線の有無を検査する際には、既説したように、導電物を第1の電極パターン2の一端側に位置する箇所に接触させた状態での検査と、導電物を第1の電極パターン2の他端側に位置する箇所に接触させた状態での検査との2回の検査を行う必要がある。したがって、図6に示した位置入力装置1001においては、複数列の第1の電極パターン2の動作確認の検査時には、導電物を接触させる位置を変えて3回の検査(検出値の取得)を行う必要がある。
これに対し、図8に示した位置入力装置3001においては、複数列の第1の電極パターン2が一端側と他端側とにそれぞれ切断されているため、複数列の第1の電極パターン2の感度の検査を、導電物を図9に示した2箇所にそれぞれ接触させた状態で検査を行う必要がある。
すなわち導電物Xを接触させる位置は、図9(a)に示した、第1の電極パターン2の一端側(図で上端側)の領域内で、切断位置(第1の電極パターン2の延在途中の中央位置C)に接する箇所と、図9(b)に示した、第1の電極パターン2の他端側(図で下端側)の領域内で、切断位置に接する箇所の2箇所である。なお、図9は、位置入力装置3001が携帯電話端末の蓋体2001に収容された表示装置に組み付けられている場合に、導電物Xを接触させる箇所をそれぞれ示した図7に対応する図である。
しかしながら、位置入力装置3001においては、複数列の第1の電極パターン2が一端側と他端側とにそれぞれ切断されているため、導電物Xを図9に示した2箇所に接触させた状態で取得した複数列の第1の電極パターン2の検出値に基づいて、断線の有無を検査することができる。つまり導電物Xを図9(a)に示した一端側の箇所に接触された状態で取得した検出値を確認すれば、第1の信号線X1−1〜X6−1のいずれかに断線が生じているか否かを判断することができる。また、導電物Xを図9(b)に示した他端側の箇所に接触された状態で取得した検出値を確認すれば、第2の信号線X1−2〜X6−2のいずれかに断線が生じているか否かを判断することができる。
したがって、位置入力装置3001においては、複数列の第1の電極パターン2の動作確認の検査時には、感度の検査と断線の有無の検査との双方を、導電物を接触させる位置を変えた2回の検査(検出値の取得)によって行うことができる。つまり図6に示した位置入力装置1001よりも少ない検査回数で感度の検査と断線の有無の検査とを行うことができる。
1 タッチパネル
2 第1の電極パターン
3 第2の電極パターン
3a 電極部分
4 FPC
5 駆動IC
6 メタル
51 アナログ部
52 ロジック部
53 セレクタ
54 演算部
55 I/F部
511 定電流回路
512 第1のスイッチ
513 第2のスイッチ
521 コンパレータ
522 演算部
701 外付けコンデンサ
702 外付け抵抗
1001 位置入力装置
2001 蓋体
3001 位置入力装置
a 出力線
b 供給線
tx X位置走査期間
ty Y位置走査期間
A タッチ箇所
X1−1〜X6−1 第1の信号線
X1−2〜X6−2 第2の信号線
Y1〜Y10 信号線

Claims (6)

  1. 互いに離間し同一方向に延在する複数本の第1の電極パターンをセンサとして入力位置を検出する静電容量型の位置入力装置において、
    前記複数本の第1の電極パターンの一端側からそれぞれ引き出された複数本の第1の信号線と、
    前記複数本の第1の電極パターンの他端側からそれぞれ引き出された複数本の第2の信号線と、
    前記複数本の第1の電極パターンの各々を、前記第1の信号線を用いた第1の駆動形態と前記第2の信号線を用いた第2の駆動形態とによって駆動する駆動手段と、
    前記複数本の第1の電極パターンの各々について、前記駆動手段により第1の駆動形態で駆動されたときの静電容量を示す第1の検出値と、前記駆動手段により第2の駆動形態で駆動されたときの静電容量を示す第2の検出値とを取得する第1の取得手段と、
    前記複数本の第1の電極パターンの各々について、前記第1の取得手段により取得された第1の検出値と第2の検出値とに基づいて前記複数本の第1の電極パターンが離間する方向の入力位置の特定に使用する第1の電極パターン毎の最終的な検出結果を取得する第2の取得手段と
    を備えたことを特徴とする位置入力装置。
  2. 前記第2の取得手段は、前記複数本の第1の電極パターンの各々について、前記第1の取得手段により取得された第1の検出値と第2の検出値とを比較し、より大きな静電容量を示す側の検出値を前記検出結果として取得する
    ことを特徴とする請求項1記載の位置入力装置。
  3. 前記第2の取得手段により取得された第1の電極パターン毎の前記検出結果に、入力の有無の判断基準となる閾値を超える静電容量を示す検出結果が存在するか否かを確認する確認手段と、
    前記確認手段により第1の電極パターン毎の前記検出結果に前記閾値を超える静電容量を示す検出結果が存在することが確認されたことを条件として、第1の電極パターン毎の前記検出結果を用いて前記複数本の第1の電極パターンが離間する方向の入力位置を演算する演算手段と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項2記載の位置入力装置。
  4. 前記第1の取得手段により取得された第1の電極パターン毎の第1の検出値と第2の検出値とに基づいて、前記第1の信号線または前記第2の信号線の断線の有無を検査する検査手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の位置入力装置。
  5. 入力位置を検出するためのセンサとして、互いに離間するとともに前記複数本の第1の電極パターンと交差する方向に延在する複数本の第2の電極パターンをさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の位置入力装置。
  6. 前記複数本の第1の電極パターンと前記複数本の第2の複数本の電極パターンとが、長方形である入力位置の検出領域に設けられ、
    前記複数本の第1の電極パターンが互いに離間し前記検出領域の長辺方向に延在する
    ことを特徴とする請求項5記載の位置入力装置。
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