JP2014066422A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Yasutaka Yamazaki
康位 山崎
Shintaro Yamawaki
信太郎 山脇
Yoshiaki Fujiki
義明 藤木
Daisuke Sakairi
大介 坂入
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Abstract

【課題】断熱性能を向上して且つ発熱部の放熱効率を高めることで、省エネルギー性能の高い冷蔵庫を提供する。
【解決手段】貯蔵室が形成された断熱箱体と、貯蔵室と断熱区画されて断熱箱体の後方下部に形成された機械室27と、機械室27の下部のベース29と、機械室27の後方の機械室カバー28と、ベース29に設置された圧縮機17と、断熱箱体の底部に設けられて断熱箱体の底部と据え付け面との間に所定の空間を形成する脚36と、機械室カバー28に形成されたスリット33、断熱箱体の側面であって機械室27の高さ位置に形成されたベント、及びベース29に形成された孔37を通して機械室27の内部と外部の空気が流通する。
【選択図】図9

Description

本発明は、冷蔵庫に関する。
本技術分野の背景技術として、特開2010−145001号公報(特許文献1)がある。特許文献1には、「外箱4は、前方に開口を有する鋼板製の板材から構成されている。背面板8は左右側面部4b、4cと天面部4dの後縁部に固着される。左右側面部4b、4cおよび天面部4dの前端部は内側に折り曲げられ、内箱5の前端の内フランジと接合される。外箱4の底部を構成する底板は、一枚の鋼板から背面板2と共に折り曲げ形成してもよい。この底板の前端部も内側に折り曲げられ、内箱7の前端の内フランジと接合される。」(段落[0026])、「背面板8は、中央部の平面部8aと、該平面部の左右両側において、前記平面部に対して傾斜角度(鈍角)をもって前方へ折り曲げ形成されたテーパ部8b、8cとを備えている。」(段落[0032])、「テーパ部8b、8cには、その上下部に断熱箱体2の空間部に発泡断熱材7となるウレタン原液を注入するための注入口10が形成されている。」(段落[0033])、「真空断熱材6は、注入口10を除く背面板8の内面全域にわたって配設されている。すなわち、真空断熱材6は、背面板8の平面部8aのみならず、左右のテーパ部8b、8cにおいて上下の注入口10間にも配設されている。したがって、真空断熱材6の配設面積が拡大され、カバー率が向上する。」(段落[0044])ことが記載されている。
特開2010−145001号公報
しかしながら、特許文献1では、発熱部からの放熱を促進するためのテーパ部で断熱厚さが低減していることから、冷蔵庫全体での断熱性能が低下する結果、消費電力量が増加するおそれがある。
また、注入口からウレタン原液を注入して発泡させる際、テーパ部が狭小空間であることから、真空断熱材の折り曲げられた端部によって、ウレタンの流動が阻害されるおそれがある。ウレタンの流動が不十分だと、背面板と内箱との間でウレタンが不足して空洞ができるおそれがある。
そこで本発明は、断熱性能を向上して且つ発熱部の放熱効率を高めることで、省エネルギー性能の高い冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、貯蔵室が形成された断熱箱体と、貯蔵室と断熱区画されて断熱箱体の後方下部に形成された機械室と、機械室の下部のベースと、機械室の後方の機械室カバーと、ベースに設置された圧縮機と、断熱箱体の底部に設けられて断熱箱体の底部と据え付け面との間に所定の空間を形成する脚と、機械室カバーに形成されたスリット、断熱箱体の側面であって機械室の高さ位置に形成されたベント、及びベースに形成された孔を通して機械室の内部と外部の空気が流通する。
本発明によれば、断熱性能を向上して且つ発熱部の放熱効率を高めることで、省エネルギー性能の高い冷蔵庫を提供することができる。
本発明の実施例に係る真空断熱材の断面図である。 本発明の実施例に係る冷蔵庫の正面図である。 図2の冷蔵庫の背面図である。 図3の冷蔵庫の機械室カバーを外した状態の図である。 図2のA−A断面図である。 図3の冷蔵庫の要部断面斜視図である。 ウレタンの充填及び発泡を説明する模式図である。 本発明の実施例に係る冷蔵庫の上面図であって、背面と側面が構造物に近接して据え付けられた状態を示す図である。 図8の冷蔵庫の要部縦断面図である。 図9の冷蔵庫の底面図である。
以下、実施例について図面を用いて説明する。
(真空断熱材の構成)
まず、真空断熱材の構成について、図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施例に係る真空断熱材の断面図である。
真空断熱材20の構成は、芯材20cを無機繊維集合体又は有機繊維集合体のいずれか又は複合として、吸着剤(図示せず)と共に内袋材20aで包み、ガスバリヤ性を有する外被材20bで真空包装されている。
本実施例においては、芯材20cとして、無機繊維集合体の場合、ガラス繊維を積層したグラスウール、樹脂繊維集合体の場合、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂繊維を用いることができる。
吸着剤としては、水分やガスを吸着するものであれば良く、物理吸着タイプの合成ゼオライト、シリカゲル、酸化カルシウム、塩化カルシウム、酸化ストロンチウム等の化学反応型吸着剤を用いることができる。
内袋材20aについては、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフィルム等、吸湿性が低く熱溶着でき、アウトガスが少ないものを用いることができる。
外被材20bについては、表面層として吸湿性が低いポリプロピレンフィルム、防湿層としてポリエチレンテレフタレートフィルムにアルミ蒸着層を設け、ガスバリヤ層はエチレンビニルアルコール共重合体フィルムにアルミ蒸着層を設けて、防湿層のアルミ蒸着層と向かい合わせるように貼り合せる。なお、外被材20bのラミネート構成については、ガスバリヤ性、耐熱、突き刺し強度を有するポリアミドフィルムやポリエチレンテレフタレートフィルム等でもよい。
なお、芯材20cが繊維集合体をバインダ等により結着した構成、加熱圧縮成形した構成であれば、内袋材20aは必須の構成ではない。芯材20cが繊維積層体の柔軟性を有する状態のまま、圧縮力に対して弾性変形する場合、内袋材20aで仮圧縮してから、外被材20b内に挿入すれば、製造効率が向上する。また、芯材20cの保管時にも省スペースとなり、芯材20cの吸湿も抑制される。
(冷蔵庫の全体構成)
次に、冷蔵庫の全体構成について、図2から図5を用いて説明する。図2は、本発明の実施例に係る冷蔵庫の正面図である。図3は、図2の冷蔵庫の背面図である。図4は、図3の冷蔵庫の機械室カバーを外した状態の図である。図5は、図2のA−A断面図である。
冷蔵庫本体11は、鋼板製の外箱1で外観が構成されており、樹脂製の内箱2との間で断熱壁が構成されている。外箱1と内箱2との間には、外箱1面に真空断熱材20が貼付けられて、内箱2との間に発泡断熱材3(一例として硬質ウレタンフォーム)が充填されている。
この時、真空断熱材20の表面に凹凸があると、外箱1との接着力が弱くなり、剥がれの原因となる。また、外箱1との間に隙間が生じ、そこから熱漏洩の原因となる。
図5において、冷蔵庫本体11は上から冷蔵室4、上段冷凍室5、下段冷凍室6、野菜室7を有している。なお、上段冷凍室5は、製氷室や急冷凍室を左右に併設する構成でもよい。また、上段冷凍室5と下段冷凍室6を総称して、冷凍温度帯室8という。
図2において、各貯蔵室は前面開口を有し、この前面開口を閉塞する扉がそれぞれ設けられている。冷蔵室4には、ヒンジ10等を中心に回動する冷蔵室扉4aが設けられている。冷蔵室扉4a以外は引き出し式の扉であり、上段冷凍室扉5a、下段冷凍室扉6b、野菜室扉7aを配置している。これらの引き出し式扉を引き出すと、各貯蔵室に設けた貯蔵容器が共に引き出される。また、冷蔵庫本体と密着して前面開口を密閉するためのパッキング12(図5参照)が、各扉の室内側外周縁に取り付けられている。
また、冷蔵室4と冷凍温度帯室8間には、区画断熱する断熱仕切壁13を配置している。この断熱仕切壁13は、厚さ50〜100mm程度の断熱壁で、発泡ポリスチレン、発泡断熱材(発泡ウレタン)、真空断熱材等で構成されており、それぞれを単独使用又は複数の断熱材を組み合わせて設けられている。
上段冷凍室5及び下段冷凍室6との間は、温度帯が同じであるため、区画断熱する仕切り断熱壁ではなく、パッキング12受面を形成した仕切り部材14を設けている。
冷凍温度帯室6と野菜室7間には、区画断熱するための断熱仕切壁15を設けており、断熱仕切壁13と同様に50〜100mm程度の断熱壁で、発泡ポリスチレン、発泡断熱材(発泡ウレタン)、真空断熱材等の組合せで構成されている。すなわち、冷蔵、冷凍等の貯蔵温度帯の異なる部屋の仕切りには断熱仕切壁を設置している。
冷凍温度帯室8の後方に区画された冷却器室には、冷却器16が配置されている。また、冷却器16の上方には送風機31が配置されている。冷却器16で熱交換した空気は低温の冷気となり、送風機31によって各貯蔵室に冷気が供給される。各貯蔵室に供給された後の冷気は、再び冷却器室に戻り、冷却器16と熱交換して循環する。
なお、冷蔵庫本体11内には上から冷蔵室4、上段冷凍室5、下段冷凍室6、野菜室7の貯蔵室をそれぞれ区画形成しているが、各貯蔵室の配置については特にこれに限定するものではない。また、冷蔵室扉9,製氷室扉5a,下段冷凍室扉6a,野菜室扉7a,に関しても回動による開閉,引き出しによる開閉及び扉の分割数等について、特に限定するものではない。貯蔵室の温度帯、数、配置や、回動式扉又は引き出し式扉の数、配置等は自由に組合せることができる。
(冷蔵庫の断熱箱体形状)
次に冷蔵庫本体11の断熱箱体9形状について、図3、図4、図6を用いて説明する。
図6は、図3の冷蔵庫の要部断面斜視図である。
本実施例では、特許文献1のようなテーパ部を背面板21に設けていない。図6に示すように、冷蔵庫本体11の外形を構成する背面板21と側面板22は、何れも平板状である。背面板21と側面板22の接合部は、一方の端部を他方の端部で挟持することで、角部を有する直方体の箱状に形成されている。
発泡断熱材3の注入口23は、図3、図4に示すように、左寄りと右寄りのそれぞれの上部と下部に2箇所ずつ、合計4箇所設けられている。本実施例の冷蔵庫本体11は、背面板21が平面状でフラットであり、このフラットな面に注入口23が設けられるため、注入口23を形成するための作業(例えばプレス加工)が容易となる。また、発泡断熱材3の充填発泡が容易となる。
真空断熱材20は、図5に示すように、外箱1を構成する左右の側面板22、天板24、底板25、背面板21にそれぞれ設けられる。また、各貯蔵室の扉にも真空断熱材20を設けることで、断熱性能を向上できる。
本実施例では、外箱1を構成する左右の側面板22、天板24、底板25、背面板21における面積の70%以上を真空断熱材20でカバーするように設けられている。真空断熱材20による断熱箱体9のカバー率を向上することにより、本実施例の冷蔵庫本体11の熱漏洩量は、従来の冷蔵庫の1/2以下となる。なお、カバー率70%は、側面板22、天板24、底板25、背面板21の接合部のために必要となる部分を除いて、外箱1の平面部のほとんどに真空断熱材20を配設した場合の割合である。
熱漏洩量を従来の冷蔵庫の1/2以下にすることで、各貯蔵室を冷却するために必要な入力も低減できる。冷凍サイクルを構成する圧縮機17のモーターは、従来、制御基板24a(図5参照)によってインバーター制御される標準回転数が通常3200〜3600rpmが一般的であった。一方、本実施例では熱漏えい量を低減することで、1500〜2000rpmでも各貯蔵室を十分に冷却維持できる。
なお、制御基板24でインバーター制御される圧縮機17のモーターの定格回転数は、上限が5000rpm、下限が700rpmである。これに対して、本実施例では圧縮機17の回転数を2000rpm以下で運転するようにしているので、運転音は所定距離(例えば冷蔵庫本体11の前方1.0m)の位置では騒音とならないレベルである。また、各貯蔵室を冷却するために圧縮機17が消費する電力量は、低速運転することで従来の1/2以下となる。
(発泡断熱材の充填、発泡)
次に、発泡断熱材の充填、発泡について、図7を用いて説明する。図7は、ウレタンの充填及び発泡を説明する模式図である。
断熱箱体9は、側面板22,22の前端部から後端部の平面部にかけて、背面板21の左端部から右端部の平面部にかけて真空断熱材20が設けられている。すなわち、側面板22,22と背面板21の平面部面積の70%以上をカバーするように背面板21と側面板22の接続部近くに至る大きさの真空断熱材20が設けられている。
特許文献1に示す従来の断熱箱体は、背面板の側部にテーパ部を設けており、この構成において真空断熱材のカバー率を向上しようとすると、テーパ部に倣って真空断熱材も折り曲げている。そのため、真空断熱材の先端が側面板と内箱との間をウレタン原液が通る空間を狭めて、いわゆる堰となり、ウレタンの未充填部が形成される可能性がある。
本実施例の場合、図7に示すように、背面板21に形成された注入口23が上向きとなるように置かれて、注入口23から破線矢印で示すように、発泡断熱材3(ウレタン原液3a)が注入される。図5に示すように、背面板21の注入口23の上下方向の投影位置に、真空断熱材20が設けられており、注入口23の前後方向は真空断熱材20で塞がれていない。そして、注入口23から注入された発泡断熱材3(ウレタン原液3a)は、一旦下方(冷蔵庫本体11の使用状態における前方側)に落下する。そして、ウレタン原液3aは発泡剤と化学反応して、矢印の如く内箱2と側面板22(真空断熱材20)との間を発泡して上昇し、側面板22と背面板21の接合部に至る。この時、背面板21に貼られた真空断熱材20は平面状であり、ウレタン流動を阻害しないので、スムーズに背面板21と内箱2との間に導かれる。従って、背面板21(真空断熱材20貼付)と内箱2とで形成される空間は、発泡断熱材3がスムーズに充填される。
これにより、真空断熱材20の配置できない背面板21と側面板22との間の空間の発泡断熱材3の充填厚さを増加することができるので、冷蔵庫本体11の背面角部における熱漏えいを低減することができる。よって、断熱箱体9の熱漏洩量は、従来(例えば真空断熱材のカバー率50%以下)の場合に比べて1/2以下に抑えることができる。
(発泡断熱材の注入口と真空断熱材の関係)
次に、発泡断熱材の注入口と真空断熱材の関係について、図5、図6、図7を用いて説明する。
注入口23より注入された発泡断熱材3(ウレタン原液3a)は、図7に示すように、外箱1と内箱2との接続部となる貯蔵室開口縁側(図示下方)に一時的に溜められ、発泡剤を投入することで発泡を開始し、内箱2と外箱1との間の断熱空間を流動して充填される。
冷蔵庫本体11の下部に位置する注入口23は、図5、図6に示すように、背面板21に貼り付けられた真空断熱材20の下端近傍に設けられている。より具体的には、下部右側の注入口23と下部左側の注入口23との間に真空断熱材20が位置するように、真空断熱材20の下部は上部に比べて幅が狭まる形状(例えば、多角形状、傾斜形状、湾曲形状)としている。この位置は野菜室7の後方であり、野菜室7と冷凍温度帯室8とを区画する断熱仕切壁15寄りの位置である。すなわち、断熱仕切壁15内にも発泡断熱材3(ウレタン原液3a)が充填され易い位置に注入口23が設けられている。この構成により、真空断熱材20を上下左右方向に拡大できる。
ウレタン原液3aは、内箱2の前端フランジと外箱1の前端フランジが係合して形成される断熱箱体9の前方開口縁側に流れた後、発泡を開始する前に、前方開口縁部の左右上下方向に流れて、前方開口縁側の左右上下方向全体から断熱箱体9の後方側に向けて発泡を開始する(図7の矢印方向)。断熱仕切壁15の位置では、ウレタン原液3aを他の箇所に比較して多く充填することで、断熱仕切壁15側にもウレタン原液3aが行き渡るようにしている。換言すると、他の箇所に比較して多量に確保されたウレタン原液3aは、断熱仕切壁15の内箱2と接合する部分に設けた連通口15a(図9参照)から、断熱区画壁15内に入りフォーム化する。断熱仕切壁15内に硬質ウレタンフォームの発泡断熱材3を充填することで、発泡スチロール材等の他の断熱材と比較して、断熱性能を向上することができる。また、断熱箱体9は断熱仕切壁15を含めて一体に充填することで、断熱仕切壁15と断熱箱体9の側面22及び背面21との接合部が一体化して断熱箱体9の強度を向上できる。
なお、断熱仕切壁15内に真空断熱材20を予め配設しておき、その後ウレタン原液3aを充填して発泡断熱材と3と併用することで、断熱性能を更に向上できる。
図5に矢印で示すように、注入口23から内箱2側部の開口縁(図示せず)を介して、断熱仕切壁15内に入ったウレタン原液3aは、断熱仕切壁15内で発泡を繰り返してフォームが充填される。なお、ウレタン原液3aを充填発泡する際は、図7に示すように、背面板21に形成された注入口23が上向きとなるように置かれるので、図5中は断熱仕切壁15の前方部(図示左側)から後方部(図示右側)に向けてウレタン原液3aが流動する。
このように、断熱仕切壁15の後方投影位置から機械室27側にずれて注入口23を配置することで、外箱1と内箱2との間にウレタン原液3aを充填する際、冷凍温度帯室8と野菜室7間を仕切る断熱仕切壁15内にも、ウレタン原液3aを不足することなく流動させることができる。
(機械室の構成)
次に、機械室の構成について、図3、図4、図5、図6を用いて説明する。
図4において、野菜室7後方の機械室27内には、圧縮機17、機械室冷却ファン19、凝縮器18、除霜水受け皿40が設置されている。冷却器16に付着した霜は除霜ヒーター26で融解されて、除霜水はドレンパイプを通って除霜水受け皿40に溜められる。
除霜水受け皿40の除霜水は、圧縮機17の熱で加熱されて、機械室冷却ファン19で送風されるため、強制的に蒸散が促進される。
図5、図6において、機械室27を構成する前壁と上壁は、外箱1と内箱2が前方にせり出すことで形成されており、野菜室7と断熱的に区画される。また、機械室27の底壁は、断熱箱体9の底板25から後方にベース29を配置することで形成される。さらに、機械室27の後方は開放されており、この後方を閉塞する着脱自在の機械室カバー28が取り付けられている。機械室カバー28を着脱自在とすることで、機械室27内の部品のサービス性が向上する。
機械室カバー28は金属製又は樹脂製であり、複数個所にスリット33、34を有している。図3、図4において、スリット33、34は、それぞれ上下方向に複数の水平方向のスリットが形成されて、機械室27の幅方向に所定距離を置いてそれぞれ配置されている。機械室27内に空気を出入りさせる際、例えば、スリット33(圧縮機17と遠い側)が空気取り入れ口となり、スリット34(圧縮機17に近い側)が空気吹き出し口となる。
この機械室カバー28は、特許文献1で示したテーパ部を有していないもので、フラットな平面状に形成されている。
本実施例の断熱箱体9を構成する外箱1は、側面板22,22、天板24、底板25、背面板21で外観が構成されている。そして、図6に示すように、側面板22と背面板21との継ぎ部Aは、側面板22端部を断面C字状の挟持形状として、背面板21端部の被挟持部を挟み込んで連結する構成である。すなわち、特許文献1で示したテーパ部を背面角部に有さず、略直角に接続されることで、断熱箱体9背面角部の発泡断熱材3の厚みを増加させている。また、冷蔵庫本体11の前方から後方まで側面板22で覆われているので、側面から冷蔵庫を見た場合、背面板21や背面板21に形成した注入口23が視認されにくく、外観意匠性が向上する。
なお、背面板21端部を断面C字状の挟持形状として、側面板22端部の被挟持部を挟み込んで連結する構成であってもよい。
図6において、側面板22,22の機械室27の高さ位置には、排気口であるベント35がそれぞれ設けられている。ベント35,35は、側面板22,22の一部に形成された開口である。ベント35,35は、スリットを備えて通気可能なベントカバー35aが配置されている。
このベント35,35は、図4に示すように、一方側(図示右側)から機械室27に空気を取り入れて、他方側(図示左側)から機械室27内の高温空気を機械室27外に放出する役目を果たす。そして、ベント35を通る空気の流れは機械室冷却ファン19で一方向に強制的に形成されて、圧縮機17を冷却するとともに、除霜水受け皿40内の除霜水の蒸発を促進させる。
(冷蔵庫の据え付けと機械室の放熱)
次に、冷蔵庫の据え付けと機械室の放熱について、図8、図9、図10を用いて説明する。図8は、本発明の実施例に係る冷蔵庫の上面図であって、背面と側面が構造物に近接して据え付けられた状態を示す図である。図9は、図8の冷蔵庫の要部縦断面図である。
図10は、図9の冷蔵庫の底面図である。
図8に示すように、冷蔵庫本体11の側面22及び背面21を家具、壁等の構造物に近づけて設置した場合、機械室27の放熱効率を如何に向上するかが重要である。図8では、冷蔵庫本体11の側面11と構造物との隙間をL1、背面21と構造物との隙間をL2として表わし、L1,L2はそれぞれ5〜10mmとした例である。この場合、冷蔵庫本体11と構造物との間では隙間が小さく、空気の対流が起こりにくい。
図9、図10において、機械室の底壁を構成するベース29には、空気が流通する多数の孔37が形成されている。また、ベース29の左右及び冷蔵庫本体11の底板25の左右には、それぞれ脚36が配置されている。すなわち、冷蔵庫本体11の前方の左右と後方の左右の、合わせて4箇所に脚36が設けられており、この脚36の高さを調整することで、冷蔵庫本体11を据え付けた際の水平度を調整できる。
また、冷蔵庫本体11と据え付け面との間には、図9に示すように、脚36によって空間38が構成される。この空間38は、図10に示すように、冷蔵庫本体11の前方から空気を取り込み、機械室27に流入して機械室27内の冷却を行い、機械室27の高温空気の排出を行う(図9の矢印参照)。
冷蔵庫本体11の底板25には、図10に示すように、幅方向の中央寄りに仕切り部材39が設けられている。この構成により、空間38は幅方向に左右に区画されて、例えば冷蔵庫本体11を正面から見て右側を機械室27への空気取り入れ、左側を機械室27側からの空気吹き出しとすることで、空気の流れが形成されて放熱できる。
また、機械室27は、図4に示すように、機械室冷却ファン19により、凝縮器18が設置されている側で機械室27への空気を取り入れて、圧縮機17及び除霜水受け皿40が設置されている側が機械室27から空気を吹き出す。機械室27への空気の取り入れは、スリット33、右側の側面板22のベント35、ベースの仕切り部39より右側の孔37から行われる。一方、機械室27からの空気の吹き出しは、スリット34、左側の側面板22のベント35、ベースの仕切り部39より左側の孔37から行われる。
ここで、図8の隙間L1、L2が5〜10mmと少ない場合、圧縮機27が長期間、高回転数で駆動したときに、機械室27の温度が所定以上に上昇して、放熱が不十分となることがある。本実施例では、冷蔵庫本体11の底部の空間38と連通する孔37からも機械室27へ空気を流入、流出させる流れが形成されて冷却を行えるため、冷蔵庫本体11の側面22及び背面21と構造物との隙間が小さくても、所期の放熱性能を得ることができる。なお、空間38の高さは、例えば10〜30mmと小さい寸法でよい。
また、本実施例では、断熱箱体9の真空断熱材20によるカバー面積を増加させて熱漏洩量を減らし、冷蔵庫本体11自体の発熱量を大幅に低減したことで、放熱量が少なくて済む。よって、特許文献1のようなテーパ部を設ける必要がない。換言すると、テーパ部を設ける必要がないため、従来熱漏えい量が多かった断熱箱体9の後方角部の断熱厚さを増加でき、真空断熱材20の幅も拡大できるため、断熱性能を向上できる。断熱性能を向上した結果、貯蔵室の冷却のために要する入力エネルギー、すなわち圧縮機17の駆動電力を低減しても、貯蔵室を所期の温度帯に冷却維持できるので、圧縮機17が低速運転により低騒音化でき、消費電力量は大幅に低減が可能となる。
以上より、本実施例は次の効果が得られる。
すなわち、貯蔵室4が形成された断熱箱体9と、貯蔵室4と断熱区画されて断熱箱体9の後方下部に形成された機械室27と、機械室27の下部のベース29と、機械室27の後方の機械室カバー28と、ベース29に設置された圧縮機17と、断熱箱体9の底部に設けられて断熱箱体9の底部と据え付け面との間に所定の空間を形成する脚36と、機械室カバー28に形成されたスリット33,34、断熱箱体9の側面22であって機械室27の高さ位置に形成されたベント35、及びベース29に形成された孔37を通して機械室27の内部と外部の空気が流通する。
これにより、冷蔵庫本体11の側面22及び背面21と構造物との隙間が小さくても、所期の放熱性能を得ることができる。また、背面角部に排熱路を作ることなく、十分な放熱が得られる。また、冷蔵庫本体11を壁面に近接して据え付けることができるので、設置に要する空間を大きく取らずに省スペースにできる。
また、スリット33,34は機械室27の幅方向の右寄り及び左寄りにそれぞれ形成されて、ベント35は断熱箱体9の右側面及び左側面にそれぞれ形成されて、ベース29は仕切り部39を有し、仕切り部39の右側及び左側にそれぞれ孔37が形成されて、右寄りのスリット34、断熱箱体9の右側面のベント35、及び仕切り部39の右側の孔37から機械室27へ空気が取り入れられて、左寄りのスリット33、断熱箱体9の左側面のベント35、及び仕切り部39の左側の孔37から機械室27の空気が吹き出される。
これにより、機械室27の内部と外部を流通する空気の流れが形成されて、放熱効率が向上する。なお、機械室27の圧縮機17の配置によっては、左右の関係を逆にして、左側を吸込み、右側を吹き出しの構成としてもよい。
また、貯蔵室を上下に仕切る断熱仕切壁15と、断熱箱体9の背面板21に設けられた真空断熱材20と、を備え、背面板21には発泡断熱材3を注入する注入口23が形成されており、注入口23は、真空断熱材20の下端近傍に設けられて、且つ断熱仕切壁15の後方投影位置から機械室27寄りに配置されている。
これにより、貯蔵室を仕切る断熱仕切壁15内にも、ウレタン原液3aを過不足なく流動させることができる。
また、断熱箱体9の後方角部にテーパ部を設けず、側面板22と背面板21がほぼ直交するように接合されており、断熱箱体9の後方角部にまで真空断熱材20が配設できるので、側面板22と背面板21の平面部面積の70%以上を真空断熱材20でカバーすることができる。
1 外箱
2 内箱
3 発泡断熱材(硬質ウレタンフォーム)
3a ウレタン原液
4 冷蔵室(貯蔵室)
5 上段冷凍室(貯蔵室)
6 下段冷凍室(貯蔵室)
7 野菜室(貯蔵室)
8 冷凍温度帯室
9 断熱箱体
11 冷蔵庫本体
13 断熱仕切壁
15 断熱仕切壁
15a 連通口
17 圧縮機
18 凝縮器
19 機械室冷却ファン
20 真空断熱材
21 背面板(背面)
22 側面板(側面)
23 注入口
24 天板
25 底板
27 機械室
28 機械室カバー
29 ベース
33 スリット
34 スリット
35 ベント
35a ベントカバー
36 脚
37 孔
38 空間
39 仕切り部

Claims (3)

  1. 貯蔵室が形成された断熱箱体と、
    前記貯蔵室と断熱区画されて前記断熱箱体の後方下部に形成された機械室と、
    前記機械室の下部のベースと、
    前記機械室の後方の機械室カバーと、
    前記ベースに設置された圧縮機と、
    前記断熱箱体の底部に設けられて該断熱箱体の底部と据え付け面との間に所定の空間を形成する脚と、
    前記機械室カバーに形成されたスリット、前記断熱箱体の側面であって前記機械室の高さ位置に形成されたベント、及び前記ベースに形成された孔を通して前記機械室の内部と外部の空気が流通することを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記スリットは前記機械室の幅方向の右寄り及び左寄りにそれぞれ形成されて、
    前記ベントは前記断熱箱体の右側面及び左側面にそれぞれ形成されて、
    前記ベースは仕切り部を有し、該仕切り部の右側及び左側にそれぞれ前記孔が形成されて、
    右寄りの前記スリット、前記断熱箱体の右側面の前記ベント、及び前記仕切り部材の右側の孔から前記機械室へ空気が取り入れられて、
    左寄りの前記スリット、前記断熱箱体の左側面の前記ベント、及び前記仕切り部材の左側の孔から前記機械室の空気が吹き出されることを特徴とする、請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記貯蔵室を上下に仕切る断熱仕切壁と、前記断熱箱体の背面板に設けられた真空断熱材と、を備え、
    前記背面板には発泡断熱材を注入する注入口が形成されており、
    前記注入口は、前記断熱仕切壁の後方投影位置から前記機械室寄りに配置されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の冷蔵庫。
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